JP2023089788A - 玄関又はトイレの壁紙賦香用の香料、揮散器、及び玄関又はトイレの壁紙を賦香する方法 - Google Patents

玄関又はトイレの壁紙賦香用の香料、揮散器、及び玄関又はトイレの壁紙を賦香する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本開示の目的は、玄関又はトイレに揮散させて使用される香料であって、玄関又はトイレの壁紙に優れた香りを賦香できる玄関又はトイレ用の香料を提供することである。【解決手段】 ライム油、スペアミント油、ペパーミント油、酪酸エチル、酢酸イソアミル、ラベンダー油、ラバンジン油、イランイラン油、レモングラス油、酢酸ヘキシル、及びシトラールよりなる群から選択される少なくとも1種の香料からなる、玄関又はトイレの壁紙賦香用の香料。【選択図】なし

Description

本開示は、玄関又はトイレに揮散させて使用される香料であって、玄関又はトイレの壁紙に優れた香りを賦香できる、玄関又はトイレの壁紙賦香用の香料に関する。
近年、生活環境を快適化するために、香りの観点からのアプローチがなされており、様々なタイプの芳香剤が開発されている。従来、芳香剤には、香料を揮散させて空間内に漂わせることによって空気を賦香するタイプと、壁紙、床、繊維製品等の物品に香料を付着させることによって物品を賦香するタイプが知られている。後者のタイプでは、物品に芳香剤を直接スプレーするタイプのものが主流であったが、近年、空間内で揮散させた香料を物品に付着させることにより、物品を賦香できるタイプのものが報告されている。例えば、特許文献1には、25℃における蒸気圧が0.010~1.0hPaであり且つ環状構造を有する香料成分の1種又は複数種からなる壁紙賦香用香料は、揮散すると、壁紙に付着し、壁紙に付着後の香り立ちと香り持続性とに優れることが記載されている。
特許文献1に記載の壁紙賦香用香料は、室内空間の快適化の上で有効であるが、生活環境の更なる豊かさを追求する意識はますます高まっており、消費者ニーズに追従するためにも、壁紙に優れた香りを賦香できる香料の開発が求められている。
特開2019-116587号公報
玄関及びトイレは、臭い対策が特に重要になる室内空間である。玄関及びトイレは、居室に対して空間容積が小さいため、壁紙に付着した悪臭が知覚され易いだけでなく、壁紙に付着した香料による香りも知覚され易い。そのため、玄関及びトイレの壁紙に優れた香りを賦香することが、臭い対策として有効である。
そこで、本開示は、玄関又はトイレに揮散させて使用される香料であって、玄関又はトイレの壁紙に優れた香りを賦香できる玄関又はトイレの壁紙賦香用の香料を提供することを目的とする。
本発明者等は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、特定の天然香料(ラベンダー油、ラバンジン油、スペアミント油、イランイラン油、レモングラス油、ペパーミント油、及びライム油)及び特定の鎖状構造の香料(酢酸ヘキシル、酪酸エチル、酢酸イソアミル、及びシトラール)は、揮散した後に壁紙に付着し易く、しかも壁紙に付着した後に発せられる香りも良好であり、壁紙のにおいが知覚され易い玄関又はトイレで揮散させる香料として好適であることを見出した。本開示は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本開示は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. ライム油、スペアミント油、ペパーミント油、酪酸エチル、酢酸イソアミル、ラベンダー油、ラバンジン油、イランイラン油、レモングラス油、酢酸ヘキシル、及びシトラールよりなる群から選択される少なくとも1種の香料からなる、玄関又はトイレの壁紙賦香用の香料。
項2. 前記香料が、ライム油、スペアミント油、ペパーミント油、酪酸エチル、及び酢酸イソアミルよりなる群から選択される少なくとも1種であり、
メンブレンを介して揮散させる揮散器を使用して揮散される、項1に記載の玄関又はトイレの壁紙賦香用の香料。
項3. 項1又は2に記載の玄関又はトイレの壁紙賦香用の香料、及び溶剤を含む、玄関又はトイレの壁紙賦香用の芳香剤組成物。
項4. 項3に記載の玄関又はトイレの壁紙賦香用の芳香剤組成物と、
開口部を有し、前記芳香剤組成物が収容される容器本体と、
前記開口部を覆うメンブレンと、
を含み、玄関又はトイレの壁紙を賦香するために使用される揮散器。
項5. 玄関又はトイレ内で、ライム油、スペアミント油、ペパーミント油、酪酸エチル、酢酸イソアミル、ラベンダー油、ラバンジン油、イランイラン油、レモングラス油、酢酸ヘキシル、及びシトラールよりなる群から選択される少なくとも1種の香料を揮散させる、玄関又はトイレの壁紙を賦香する方法。
本開示によれば、玄関又はトイレの壁紙に優れた香りを賦香できるので、当該壁紙から発せられる香りによって玄関又はトイレに芳香を付与したり、当該壁紙に吸着している悪臭をマスキングして防臭したりすることにより、玄関又はトイレを快適空間にすることができる。従来、玄関又はトイレで使用されている香料では、玄関又はトイレの空気を賦香できるが、壁紙には付着し難かったため、壁紙に良好な香りを付したり、壁紙に吸着した悪臭を防臭したりする点では不十分であったが、本開示では、従来技術の当該欠点を克服することができる。
1.玄関又はトイレ用の壁紙賦香用の香料
本開示の香料は、玄関又はトイレ用の壁紙賦香用の香料、即ち玄関又はトイレの壁紙を賦香するために使用される香料である。具体的には、本開示の香料は、ライム油、スペアミント油、ペパーミント油、酪酸エチル、酢酸イソアミル、ラベンダー油、ラバンジン油、イランイラン油、レモングラス油、酢酸ヘキシル、及びシトラールよりなる群から選択される少なくとも1種からなることを特徴とする。ラベンダー油、ラバンジン油、スペアミント油、イランイラン油、レモングラス油、ペパーミント油、及びライム油は、天然香料である。酢酸ヘキシル、酪酸エチル、酢酸イソアミル、及びシトラールは、鎖状構造の香料である。このような特定の天然香料及び特定の鎖状構造の香料の少なくとも1つを選択し、玄関又はトイレに揮散させることよって玄関又はトイレの壁紙に対して優れた香りを賦香することができる。
ライム油(Lime oil)とは、ライム(Citrus aurantifolia Swingle)の果皮から得られる精油である。スペアミント油(Spearmint oil)とは、ミドリハッカ(Mentha spicata)の全草又は地上部から得られる精油である。ペパーミント油(Peppermint oil)とは、セイヨウハッカ(Mentha piperita)の全草又は地上部から得られる精油である。酪酸エチルとは、酢酸とエタノールが縮合した鎖状カルボン酸エステルである。酢酸イソアミルとは、酢酸とイソアミルアルコールが縮合した鎖状カルボン酸エステルである。ラベンダー油(Lavender oil)とは、ラベンダー(Lavandula officinalis L.)の花部又は花茎部から得られる精油である。ラバンジン油(Lavandin oil)とは、ラバンジンの花穂部から得られる精油である。イランイラン油(Ylang Ylang oil)とは、イランイラン(Cananga odorata)の花部から得られる精油である。レモングラス油(Lemongrass oil)は、レモングラス(Cymbopogon citrarus、Cymbopogon schoenanthus)の葉部、全草又は地上部から得られる精油である。酢酸ヘキシルとは、酢酸とヘキシルアルコールが縮合した鎖状カルボン酸エステルである。シトラールとは、鎖状モノテルペンアルデヒドであり、ゲラニアール(α-シトラール)とネラール(β-シトラール)が含まれる。
前記香料は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
これらの香料の中でも、壁紙への付着性、及び付着後に壁紙から発せられる香りの快適性をより一層向上させるという観点から、好ましくはラベンダー油、ラバンジン油、レモングラス油、ライム油、酢酸ヘキシル、及びシトラール、より好ましくはラベンダー油、ライム油、及び酢酸ヘキシル、更に好ましくはラベンダー油、及びライム油が挙げられる。
本開示の香料を、メンブレンを介して揮散させる揮散器を使用して揮散させる場合であれば、壁紙への付着性、付着後に壁紙から発せられる香りの快適性、及び当該揮散器からの香料の揮散性を好適に兼ね備えさせるという観点から、前記香料の中でも、好ましくはスペアミント油、ペパーミント油、ライム油、酪酸エチル、及び酢酸イソアミル、より好ましくはライム油が挙げられる。
本開示の香料は、玄関又はトイレ内で揮散させることにより使用される。本開示の香料が玄関又はトイレ内で揮散すると、玄関又はトイレの壁紙に付着して、当該壁紙に良好な香りを賦香し、玄関又はトイレを快適な空間にすることができる。本開示の香料は、前記香料単独で玄関又はトイレ内で揮散させてもよいが、後述する芳香剤組成物に配合させて、玄関又はトイレ内で揮散させることが好ましい。
本開示の香料の適用対象となる玄関又はトイレにおいて、使用されている壁紙の表面材質については、特に限定されず、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリエステル等の任意の樹脂が挙げられる。本開示の玄関又はトイレ用の香料の適用対象の好適な一例として、最表層がポリ塩化ビニル層である壁紙を有している玄関又はトイレが挙げられる。
2.玄関又はトイレ用の壁紙賦香用の芳香剤組成物
本開示の芳香剤組成物は、玄関又はトイレ用の壁紙賦香用の芳香剤組成物、即ち、玄関又はトイレで使用され、玄関又はトイレの壁紙を賦香するために用いられる芳香剤組成物である。本開示の芳香剤組成物は、具体的には、前記玄関又はトイレ用の壁紙賦香用の香料、及び溶剤を含むことを特徴とする。
本開示の芳香剤組成物において、前記香料の含有量については、特に限定されないが、例えば、0.05重量%以上、好ましくは0.05重量%以上50重量%以下、より好ましくは0.1重量%以上30重量%以下、更に好ましくは0.5重量%以上15重量%以下が挙げられる。
本開示の芳香剤組成物に含まれる溶剤の種類については、特に限定されないが、例えば、水、パラフィン系炭化水素(形質流動イソパラフィン、形質流動ノルマルパラフィン)、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。これらの溶剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本開示の芳香剤組成物において、溶剤の含有量については、特に限定されないが、例えば、45重量%以上99.95重量%以下、好ましくは65重量%以上99.9重量%以下、より好ましくは80重量%以上99.5重量%以下が挙げられる。
本開示の玄関又はトイレ用の芳香剤組成物は、必要に応じて、前記玄関又はトイレ用の壁紙賦香用の香料以外の香料が含まれていてもよい。
本開示の芳香剤組成物は、本開示の効果を妨げないことを限度として、更に他の添加剤が含まれていてもよい。本開示の芳香剤組成物に配合可能な添加剤としては、例えば、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、pH調整剤、消臭剤、除菌剤、紫外線吸収剤、殺虫成分、防虫成分、忌避成分、有機発泡剤、結合剤等が挙げられる。
本開示の芳香剤組成物の形状については、前記香料が揮散可能であることを限度として特に限定されないが、例えば、液状及びゲル状が挙げられる。好ましくは液状である。
本開示の芳香剤組成物を揮散させるための揮散器としては、特に限定されないが、好適な一例として、メンブレンを介して揮散させる揮散器が挙げられる。当該揮散器は、本開示の芳香剤組成物と、開口部を有する容器本体と、メンブレンとを有する。当該揮散器では、例えば、本開示の芳香剤組成物が容器本体に収容されており、当該容器本体の開口部がメンブレンで覆われている。メンブレンは、気体及び液体の少なくとも一方が透過可能なものであればよい。揮散器で使用されるメンブレンは、当該技術分野で公知であり、例えば、気体が透過可能なメンブレン、並びに気体及び液体が透過可能なメンブレンが挙げられる。気体が透過可能なメンブレンとしては、気体が透過でき且つ液体が透過できない細孔を有する膜であればよく、具体的には、ポリエチレン(低密度ポリエチレン等)で形成されている多孔質フィルムが挙げられる。気体及び液体が透過可能なメンブレンとしては、気体が透過可能、且つ液体がこぼれ出ない程度の透過性を備えているものであればよく、具体的には、ポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン及びシリカで形成されている多孔質フィルムが挙げられる。ポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン及びシリカで形成されている多孔質フィルムは、水等の極性の高い液体を透過させにくく、油系の液体を透過させやすい性質を有する。
メンブレンを介して揮散させる揮散器は、芳香剤組成物のこぼれを防止しつつ芳香剤組成物を揮散できる。但し、メンブレンを介して揮散させる揮散器を使用する場合、芳香剤組成物に配合する香料は、メンブレンを透過し易いものを選択することが望ましい。例えば、スペアミント油、ペパーミント油、ライム油、酪酸エチル、及び酢酸イソアミルよりなる群から選択される少なくとも1種を採用した場合、メンブレンを介して揮散させる揮散器を使用すると、芳香剤組成物のこぼれを防止でき、且つメンブレンを介して玄関又はトイレの壁紙に対して優れた香りを賦香できる。居室に対して空間容積が小さい玄関又はトイレなどにおいては、揮散器が使用者の手などに接触して倒れることが想定されるが、前記揮散器は、芳香剤組成物のこぼれを防止しながら優れた香りを賦香できるので、使用者の快適性をより向上させることができる。
本開示の芳香剤組成物を揮散させるための揮散器の他の例としては、不織布、木質材料、スポンジ等の揮散部材を介して揮散させる揮散器が挙げられる。具体的には、開口部を有する液体容器と、揮散部材と、当該液体容器に収容された本開示の芳香剤組成物とを含む揮散器が例示される。例えば、当該揮散部材の少なくとも一部は、本開示の芳香剤組成物に浸漬され、且つ当該開口部から空気中に露出可能である。前記揮散部材の素材については、本開示の芳香剤組成物を含浸して揮散させ得る特性を備えていることを限度として特に制限されないが、例えば、綿、植物繊維、パルプ等の天然繊維、ポリエステル等の合成繊維;籐等の木質材料;又は発泡ウレタンの樹脂製スポンジ材料等が挙げられる。揮散部材が繊維質材料で形成されている場合、濾紙又は不織布であることが好ましいが、織物、編物等であってもよい。揮散部材の形状については、特に制限されず、シート状、ブロック状、棒状、帯状、紐状等のいずれであってもよい。
3.玄関又はトイレの壁紙に賦香する方法
本開示の賦香方法は、玄関又はトイレの壁紙を賦香する方法であって、玄関又はトイレ内で、ライム油、スペアミント油、ペパーミント油、酪酸エチル、酢酸イソアミル、ラベンダー油、ラバンジン油、イランイラン油、レモングラス油、酢酸ヘキシル、及びシトラールよりなる群から選択される少なくとも1種の香料を揮散せることを特徴とする。本開示の賦香方法において、使用される香料等については、前述の通りである。
以下、実施例を説明するが、本開示はこれらの実施例に限定されるものではない。
試験例1
壁紙(シールタイプ壁紙<br/再湿タイプ> オプション:柄:SW-34フリッシュ、最表層がポリ塩化ビニル層、株式会社アサヒペン製)を5cm×5cmの正方形状にカットした。カットした壁紙をガラス瓶(底面積28.3cm2、高さ11cm)の底面から6cmの高さの内壁に、壁紙表面が表側になるように張り付けた。表1から4に示す香料20μlを綿球(φ約14mm)に含浸させ、これを前記で準備したガラス瓶内の底部に置いて、ガラス瓶に蓋をして密閉して一晩静置した。次いで、ガラス瓶内の壁紙を取り出し、9段階快・不快度表示法及び6段階臭気強度表示法によって、香りの強度、及び香りの快・不快度を官能評価した。官能評価は、訓練された8名又は9名で行い、各評価項目について平均スコアを算出した。以下に、9段階快・不快度表示法及び6段階臭気強度表示法の評価基準を示す。
<9段階快・不快度表示法(快・不快度の評価基準)>
+4:極端に快
+3:非常に快
+2:快
+1:やや快
0:快でも不快でもない
-1:やや不快
-2:不快
-3:非常に不快
-5:極端に不快
<6段階臭気強度表示法(香り強度の評価基準)>
0:無臭
1:やっと感知できる香り(検知閾値)
2:何のにおいであるかわかる弱い香り(認知閾値)
3:楽に感知出来るに香り
4:強い香り
5:強烈な香り
なお、表1から4において、「10%DPG」とはジプロピレングリコール中に10重量%の濃度で香料成分が含まれている香料液、「1%DPG」とはジプロピレングリコール中に1重量%の濃度で香料成分が含まれている香料液、「50%BB」とは、安息香酸ベンジルに50重量%の濃度で香料成分が含まれている香料液、「10%BB」とは、安息香酸ベンジルに10重量%の濃度で香料成分が含まれている香料液、「10% TEC」とは、クエン酸トリエチルに10重量%の濃度で香料成分が含まれている香料液を指す。表5も同様である。
結果を表1から4に示す。この結果、ラベンダー油、ラバンジン油、スペアミント油、イランイラン油、レモングラス油、ペパーミント油、ライム油、酢酸ヘキシル、酪酸エチル、酢酸イソアミル、及びシトラールを使用した場合には、6段階臭気強度表示法による平均評点が4以上と高く、揮散した後に壁紙に付着し易い特性を有していることが分かった。しかも、これらの香料は、9段階快・不快度表示法による評価における平均評点が0以上であり、壁紙に付着した後に発せられる香りも良好であることが確認された。一方、比較例1から97の香料では、6段階臭気強度表示法による平均評点が4以上且つ9段階快・不快度表示法による評価における平均評点が0以上を満たすものではなかった。
これらの結果から、ラベンダー油、ラバンジン油、スペアミント油、イランイラン油、レモングラス油、ペパーミント油、ライム油、酢酸ヘキシル、酪酸エチル、酢酸イソアミル、及びシトラールを玄関又はトイレ内に設置して揮散させると、玄関又はトイレの壁紙に付着して、当該壁紙を賦香し得ることが明らかとなった。
Figure 2023089788000001
Figure 2023089788000002
Figure 2023089788000003
Figure 2023089788000004
試験例2
表5に示す香料6mlを容量6.8mlの開口部を有する容器(開口部の面積17.3cm2)に入れて、気体及び液体の少なくとも一方が透過可能なメンブレンで前記開口部を覆って密封することにより、揮散器を準備した。なお、当該メンブレンとしては、メンブレンA(低密度ポリエチレン製の多孔質膜)とメンブレンB(ポリエチレンとシリカで形成された多孔質膜)を使用した。前記揮散器をステンレス製官能ボックス(1000L)内に入れ、官能ボックスを密閉して15分間静置した。その後、官能ボックス内の香りの強度を6段階臭気強度表示法により官能評価した。6段階臭気強度表示法の評価基準は前記試験例1に示す通りである。また、官能評価は、訓練された8名又は9名で行い、香りの強度について平均スコアを算出した。
結果を表5に示す。この結果、スペアミント油、ペパーミント油、ライム油、酪酸エチル、及び酢酸イソアミルを使用した場合には、香りの強度が4.0以上であり、気体が透過可能なメンブレンを介して揮散し易いことが分かった。
Figure 2023089788000005

Claims (4)

  1. ライム油、スペアミント油、ペパーミント油、酪酸エチル、酢酸イソアミル、ラベンダー油、ラバンジン油、イランイラン油、レモングラス油、酢酸ヘキシル、及びシトラールよりなる群から選択される少なくとも1種の香料からなる、玄関又はトイレの壁紙賦香用の香料。
  2. 前記香料が、ライム油、スペアミント油、ペパーミント油、酪酸エチル、及び酢酸イソアミルよりなる群から選択される少なくとも1種であり、
    メンブレンを介して揮散させる揮散器を使用して揮散される、請求項1に記載の玄関又はトイレの壁紙賦香用の香料。
  3. 請求項1又は2に記載の玄関又はトイレの壁紙賦香用の香料、及び溶剤を含む芳香剤組成物と、
    開口部を有し、前記芳香剤組成物が収容される容器本体と、
    前記開口部を覆うメンブレンと、
    を含み、玄関又はトイレの壁紙を賦香するために使用される揮散器。
  4. 玄関又はトイレ内で、ライム油、スペアミント油、ペパーミント油、酪酸エチル、酢酸イソアミル、ラベンダー油、ラバンジン油、イランイラン油、レモングラス油、酢酸ヘキシル、及びシトラールよりなる群から選択される少なくとも1種の香料を揮散させる、玄関又はトイレの壁紙を賦香する方法。
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