JP2000500015A - メチロトロープ性酵母におけるgad65の生成 - Google Patents

メチロトロープ性酵母におけるgad65の生成

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Abstract

(57)【要約】 メチロトローフ性酵母が、産業規模でのGAD65 の生成を実施可能にするGAD65の高レベル発現のために使用される。たとえば、アルコールオキシダーゼ遺伝子、たとえばピチア パストリス AOX1からのメタノール−誘発性プロモーターが、GAD65 の発現を調節するために使用される。組換えGAD65 は、高い比活性を有し、そして免疫学的アッセイ及び治療プロトコールに不可欠である、生来の分子の抗原性特徴を保持する。

Description

【発明の詳細な説明】 メチロトロープ性酵母におけるGAD65 の生成 発明の背景 L−グルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD)は、哺乳類脳において主要な阻害 性神経伝達物質として広く認められているγ−アミノ酪酸(GABA)の合成を触媒 する。GADの1つのイソフォームが、脾臓のランゲルハンス島における65KDのβ 細胞自己抗原として同定されている。I型(インシュリン依存性)真性糖尿病( IDDM)は、脾臓のβ−細胞の破壊を導く自己免疫疾患である。IDDMの進行は、65 KDのGAD酵素(GAD65)に対する自己抗体の存在に関連している。 天然に存在するGAD65 は、有意な量及び純度で脾臓のランゲルハンス島細胞か ら単離することは困難であり、そして精製されたGADは微量でのみCOS細胞から単 離されて来た。Tuomiなど、Diabetes 42 : 359-362(1993)。ヒトランゲルハンス 島細胞GAD65 のクローニングは、IDDM感受性個体におけるGAD自己抗体を測定す るための定量アッセイにおいて抗原として有用な組換えタンパク質の獲得を理論 的に可能にする。GAD65 は、細菌(たとえば、Atkinsonなど、Lancet 339 : 458- 459(1992))、哺乳類(たとえば、Hagopianなど、Diabetes 42 : 1-3(1993))及 び昆虫細胞(たとえば、Christgauなど、J .Cell.Biol. 118 : 309-320(1992)) において発現されている。それらの方策は、自己抗体の検出のための部分精製さ れた材料を小規模で供給する。しかしながら、発現のレベルが低く、精製を困難 にし、酵素活性が減じられ、又はGAD65 は、分子のGAD65 部分の免疫活性を変更 する融合タンパク質として発現されるので、それらは精製されたGAD の源として 十分に好都合なものではなかっ た。たとえば、BHK 細胞から発現されるGAD65 の量は、アフィニティクロマトグ ラフィーによる精製を不可欠なものにする約600μg/lであった(Moodyなど、Diabetologia 38 : 14-23(1995))。 GAD65 は、15個のシステイン残基及び2個のパルミトイル化された部位を含む 複合分子である(Shiなど、J .Cell.Biol. 124 : 927-934(1994))。溶液中で、G AD65 は急速に凝集し、低下した酵素活性及び抗体と反応する低下した能力を有 する共有及び非共有結合されたオリゴマーを形成する。それらの特徴は、組換え GAD65 の精製を困難にする。前記材料は、不可逆的に凝集するその固有の傾向が 不用な沈殿物の形成を導く条件下で、高濃度でしばしば精製される。 多量のGAD65 の生成は、イムノアッセイの開発のために、及びI型糖尿病に対 する感受性について多数の個体をスクリーニングし、そしてモニターするのに使 用するために潜在的に抗原の源として求められる。しかしながら、多量の組換え GAD65 は、その分子の生物学的特徴、たとえば抗原性及び酵素活性が損なわれる 場合、ほとんど有益ではない。 つい最近、GAD65 がバキュロウィルスベクターを用いて、昆虫細胞、たとえば スポドプテラ フルギペルダ(Spodoptera frugiperda)(Sfa)細胞において発現さ れている。Moodyなど、前記;Mauchなど、J .Biochem.113 : 699-704(1993) ;及びChristgauなど、J. Cell .Biol. 118 : 309-320(1992)。うわさによれ ば、組換えGAD65 が昆虫細胞から多量に得られており(50mg/Lまで)、そして 有意な酵素及び抗原反応性を保持しながら95%の純度まで精製され得た。Moody など、前記。しかしながら、昆虫細胞発現系は、産業規模でのタンパク質発現の ために使用される場合、多くの欠点を有 する。たとえば、昆虫細胞は、産業的に利用できる量を製造するために必要とさ れる量で操作することが困難である。また、昆虫細胞は、(1)培養するのに高 価であり;(2)異種性タンパク質の発現のためにバキュロウイルスによる感染 を必要とし、このため連続的製造方法のためには不適切であり;(3)再現性が わるく、それらを正確に確認することが困難であり;そして(4)全体的に低い 生産速度を有する。 当業界において必要とされることは、ひじょうに多くの量の生物学的に活性な 組換えGAD65 の便利な発現のための手段である。発現系から単離されたタンパク 質調製物は、高レベルの酵素及び抗原活性を保持しながら、比較的均質に容易に 精製されるべきである。ひじょうに驚くべきことには、本発明は、それらの及び 他の関連する必要性を満たしている。 発明の要約 1つの態様において、本発明は、GAD65 の発現のためのメチロトローフ性酵母 の実質的に純粋な培養物を提供する。前記酵母は、炭素源及びエネルギー源とし てメタノールで増殖することができ、そしてメタノール−誘導性転写プロモータ ー、GAD65 ポリペプチドをコードする DNAセグメント、転写ターミネーター及び 選択マーカーの作用可能に連結された要素を含んで成る DNA構造体により形質転 換される。メチルトローフ性酵母は、ピチア(Pichia)、ハンセヌラ(Hansenula) 、トルロプシス(Torulopsis)又はカンジダ(Candida)から選択され、そして好 ましくは、ピチア・パストリス(Pichia pastoris)又はピチア・メタノリカ(Pic hia methanolica)である。形質転換 DNA構成体のメタノール誘導性プロモータ ー及び転写ターミネーターは、アルコールオキシダーゼ遺伝子のたとえばP.パ ストリス AOX1遺伝子からであり得る。好ましくは、GAD65 ポリペプチドは、ヒ トGAD65 である。 もう1つの態様において、本発明は、メチロトローフ性酵母においてGAD65 を 発現するための DNA構造体を供給する。前記構造体は、たとえばアルコールオキ シダーゼ遺伝子、たとえばP.パストリス AOX1からのメタノールー誘導性転写 プロモーター;GAD65 ランゲルハンス島細胞ポリペプチド、好ましくはヒトGAD6 5 ポリペプチドをコードする DNAセグメント;たとえばアルコールオキシダーゼ 遺伝子、たとえばP.パストリス AOX1からの転写ターミネーター;及び選択マ ーカーの作用可能に連結された要素を含んで成る。 さらにもう1つの態様において、本発明はメチロトローフ性酵母細胞の培養に より発現されるGAD65 を精製するための方法を提供する。前記方法は、還元剤及 び界面活性剤を含む緩衝液において酵母細胞培養物からGAD65-含有細胞画分を単 離し(たとえば、酵母細胞を溶解することによって);前記GAD65-含有細胞画分 を、GAD65-含有界面活性剤相及び水性相に相分割し;GAD65 アニオン交換画分を 生成するために、還元剤及び界面活性剤を含む緩衝液においてアニオン交換クロ マトグラフィーにより前記GAD65-含有界面活性剤相からGAD65 を分離し;わずか に酸性のpHでカチオン交換媒体を含むカラムに第1のGAD65 アニオン交換画分を 適用し、そしてそれらからのGAD65-含有画分をアルカリ性pHに調整し;還元剤( たとえば、ジチオトレイトール又は2−メルカプトエタノール)及び界面活性剤 (たとえば、非イオン性界面活性剤、たとえばTriton X-114,Triton X-100又は n−オクチルグルコシド)を含む緩衝液においてアルカリ性pHで第2アニオン交 換カラム上に前記GAD65 カチオン交換画分を負荷し、アルカリ性〜酸性pHグラジ エント(たとえば約pH8〜約pH4)においてGAD65 を溶離し、そして前記GAD65 溶離物のpHを ほぼ中性に調整し;そして還元剤及び界面活性剤を含む緩衝液においてヒドロキ シアパタイト クロマトグラフィーにより前記GAD65 アニオン交換溶出物を精製 し、そして精製されたGAD65 を得る段階を含んで成る。GAD65 は、リン酸カリウ ムのグラジエントによりヒドロキシアパタイトから好ましくは溶離される。関連 する観点においては、アニオン交換クロマトグラフィーによりGAD65-含有界面活 性剤相からGAD65 を分離する前、前記方法はさらに、GAD65-含有界面活性剤相か ら酵母細胞粒状物を除去する段階を含んで成る。さらに、精製の段階の前、GAD6 5 第2アニオン交換溶離物が第四アンンモニウム交換カラム上でさらに分別され 得る。他の方法においては、GAD65-含有酵母細胞画分の第1アニオン交換クロマ トグラフィー段階が相分割の前に使用され、そしてカチオン交換段階が排除され る。 もう1つの観点においては、本発明は、GAD65 ポリペプチドを生成するメチロ トローフ性酵母株の実質的に純粋な培養物を調製するための方法を提供する。メ チロトローフ性酵母宿主は、メタノール−誘導性転写プロモーター、GAD65 ポリ ペプチドをコードする DNAセグメント、転写ターミネーター及び選択マーカーを 、作用可能に連結される要として有する DNA構成体により形質転換される。次に 、形質転換された細胞が、DNAセグメントが発現され、そしてGAD65 ポリペプチ ドが生成される条件下で培養される。形質転換された細胞の単離物により生成さ れたGAD65 ポリペプチドのレベルがアッセイされ、そして高レベルのGAD65 ポリ ペプチドを生成する単離物が選択的に培養される。 図面の簡単な説明 図1は、P.メタノリカのエレクトロポレーション効率に対する 場の強さ及びパルス時間の効果を示す。 図2は、プラスミドpCZR140 とP.メタノリカ ゲノム DNAとの間の組換え現 象の図示である。 図3は、プラスミドpCZR137 とP.メタノリカ ゲノム DNAとの間の組換え現 象の図示である。 特定態様の記載 本発明は、メチロトローフ性酵母、すなわち炭素源及びエネルギーの単一源と してメタノールを利用することができる酵母において生産される組換えGAD65 を 提供する。メタノール利用のために必要な生化学路を有する酵母の種は、ハンセ ヌラ、ピチア、カンジダ及びトルロプシスの4種の属に分類される。それらの属 内で、ピチア、たとえばピチア パストリス及びピチア メタノリカがハンセヌ ラ ポリモルファ(Hansenula polymorpha)と同じように好ましい。商業規模の タンパク質生成のためには、メタノールの他に、第2の炭素源(たとえばグリセ ロール)を効果的に利用できる株を使用することが特に好ましい。メチロトロー フ性酵母により生成されるGAD65 を単離し、そしてそのGAD65 を、生物学的に及 び酵素的に活性的である形で実質的な純度に精製するための方法がまた、提供さ れる。 メチロトローフ性酵母は定義された最少培地上で高いバイオマスに急速に増殖 し、そして遺伝子発現が厳格に調節された強いプロモーターにより駆動され得る メチロトローフ性酵母には多くのメタノール応答遺伝子が存在し、個々の発現は GAD65 の発現を調節するために使用され得るメタノール応答プロモーターにより 調節される。最も通常には、メチロトローフ性酵母におけるGAD65 の発現は、ア ルコールオキシダーゼ構造遺伝子、たとえばP.パストリスの AOX 遺伝子、P.パストリスの AOX 遺伝子(アメリカ特許第4,855,231 号、第5, 032,516 号及び第5,166,329 号、引用により本明細書に組込まれる)、ハンセヌ ラ ポリモルファ(Hansenula polymorpha)又はカンジダ ビオジニ(Candida biodinii)の MOX 遺伝子(アメリカ特許第5,389,525 号、引用により本明細書 に組込まれる)、P.メタノリカのメタノール利用遺伝子 AUG1及び AUG2、又 は同様のもののプロモーターにより駆動される。 AOX mRNAの発現レベルは、炭 素源に関して強く調節され、そして AOX プロモーターは、GAD65 の発現のため の厳格に調節された強いプロモーターである。他のメチロトローフ性酵母のアル コールオキシダーゼ遺伝子の配列は知られており(Creggなど、Mol .Cell.Biol . 9 : 1316-1323(1989); Ellis など、Mol .Cell.Biol.5 : 1111〜1121(198 5); 及びLedeboerなど、Nucleic Acids Res.13 : 3063-3082(1985)、それぞ れは引用により本明細書に組込まれる)、そしてそれらの遺伝子は本体の明確な 領域を共有する。他のメチロトローフ性酵母は、たとえばピチア・セロビオサ(P ichia cellobiosa)、カンジダ・ビオジニ(Candida biodinii)、カンジダ・カ リオシリグニコラ(Candida cariosilignicola)、カンジダ・スクシフィラ(Ca ndida succiphila)、トルロプシス・モリスチアナ(Torulopsis molischiana) 及びハンセヌラ・カプスラタ(Hansenula capsulata)を包含する(Lee and Kom agata,J .Gen.Appl.Microbiol. 26 : 133-158(1980))。他の種又は株のアル コールオキシダーゼ遺伝子のプロモーター/ターミネーター部分をクロン化する ためには、PCR プライマーが、 AOX AOX 又は他の関連する遺伝子の記載さ れる配列に基づいてメチロトローフ性酵母の所望する種又は株からのゲノムセグ メントを増幅するために使用される。PCR 増幅されたフラグメントが配列決定さ れ、そしてアルコールオキシダーゼコー ド配列をコードするクローンが同定される。それらは、興味ある種又は株のゲノ ムクローンバンクからのアルコールオキシダーゼ遺伝子の十分な長さのゲノムク ローンを同定するためにハイブリダイゼーションプローブとして使用される。完 全なアルコールオキシダーゼ遺伝子が配列決定され、そしてプロモーター/ター ミネーター領域が同定される。P.パストリス AOX 調節領域に対する類似性に よれば、アルコールオキシダーゼ遺伝子のプロモーター、mRNA開始部位及び5′ 末翻訳領域がアルコールオキシダーゼATG 開始コドンの約1Kb上流以内の領域を 占有し、そしてアルコールオキシダーゼ転写終結領域がアルコールオキシダーゼ 停止コドンの約500bp 以内に見出される。特定部位の突然変異誘発又は同様のこ とが、アルコールオキシダーゼコード領域を排除するために、及びプロモーター /ターミネーター領域内にGAD65 をコードするcDNAを挿入するための有用なクロ ーニング部位を生成するために使用される。 アルコールオキシダーゼプロモーター/ターミネーターに代わるものとして、 もう1つのメタノール応答性構造遺伝子生成物のプロモーターがクローン化され 、そしてGAD65 の発現を駆動するために使用され得る。それらの遺伝子は、メタ ノール利用路において重要である他の酵素、たとえばジヒドロキシアセトンシン ターゼ(DAS)、ギ酸デヒドロゲナーゼ(FMD)、ホルムアルデヒドデヒドロゲナーゼ 、カタラーゼ、等をコードするものを包含する。Veenhuisなど、Adv .Microbial .Physiol .24 : 1-82(1983);アメリカ特許第5,389,525 号;Janowiczなど、Nuc .Acids Res .13 : 3043-3062(1985);Tschopp など、Nuc .Acids Res.15 : 3859-3876(1987);Hollenberg and Janowicz,EPO特許公開0299108 号;Di dion and Roggenkamp, FEBS Lett.303 : 113(1992)を参照のこと。他のメタノ ール応答性遺伝子は、配列の活性に基づいてクローン化され得る (たとえば、PCR 又はハイブリダイゼーションによる)。 メタノール応答遺伝子を同定し、そしてクローン化するためには、メタノール 上で増殖される細胞において発現されるが、しかし他の炭素源(たとえばグルコ ース)上で増殖される細胞において発現されない遺伝子を同定するために特異な cDNAライブラリーを利用することが好都合である。それにより、メタノール誘導 される遺伝子は、メタノール調節されたプロモーター及び転写ターミネーターの ための源として作用する。ピチアから得られたメタノール誘導性遺伝子の同定及 びクローニングはまた、Stroman など、アメリカ特許第4,808,537 号(引用によ り本明細書に組込まれる)にも記載される。 メチロトローフ性酵母におけるGAD65 の発現のためには、GAD65 又はGAD65 の 所望のポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチド配列(たとえば 、cDNA)が、発現のために適切な発現ベクター中に挿入され、続いて、そのベク ターが選択されたメチロトローフ性酵母、好ましくはP.パストリス又はP.メ タノリカを形質転換するために使用され得る。本発明の実施への使用のための発 現ベクターは、メタノール応答性プロモーター、たとえば AOX プロモーター、 又はクローン化されたGAD65 DNA に作用可能に連結され、そしてその転写を指図 することができる他のメタノール誘発性プロモーター、及びGAD65 DNA に作用可 能に連結される転写ターミネーターを含んで成る。(用語“作用可能に連結され る”とは、セグメントが、それらの意図された目的のために正しく機能し、たと えば転写がプロモーターのもとで開始し、そしてターミネーターにそのコードセ グメントを通して進行するよう配置されることを示す;Sambrookなど、前記を参 照のこと)。メチロトローフ性酵母におけるGAD65 の発現のためには、好ましく は、プロモーター及びター ミネーターは、宿主種の遺伝子からであり得る。発現ベクターは、追加の要素、 たとえば複製の起点、他の宿主における増幅を可能にする1又は複数の選択マー カー、GAD65 コード遺伝子が挿入されるユニーク制限部位、たとえばEco RI、等 を含むことができる。GAD65 ポリヌクレオチド配列の挿入及び発現のために適切 な発現ベクターはまた、商業的供給者、たとえばInvitrogan,San Diego,CA に より供給されるPichia Expression Kit から利用できる。 特に好ましいメタノール−誘導プロモーターは、P.メタノリカアルコール利 用遺伝子のプロモーターである。1つそのような遺伝子 AUG1の代表的なコード 鎖配列は、配列番号2に示される。配列番号2内において、開始ATG コドンは、 ヌクレオチド1355−1357に存在する。配列番号2のヌクレオチド1−23は、非 A UG1ポリリンカー配列である。追加の上流配列が含まれ得るが、配列番号2のヌ クレオチド24−1354を含んで成るセグメントをプロモーターとして利用すること は特に好ましい。P.メタノリカは、第2のアルコール利用遺伝子 AUG2を含み 、この遺伝子のプロモーターが本発明内で使用され得る。1つの AUG2クローン の部分 DNA配列が、配列番号9に示される。本発明内で使用される AUG2プロモ ーターセグメントは一般的に、配列番号9のヌクレオチド91−169 を含んで成る が、但しその3′末端での小さな切断がプロモーター機能を無効にするとは思わ れない。 メチロトローフ性酵母におけるGAD65 の発現のためのベクターは、酵母宿主中 での選択及び維持のための選択マーカーを含むであろう。前記マーカーは一般的 に、アミノ酸又はヌクレオチドの生合成を提供するものであろう。典型的な選択 マーカー遺伝子は、P.パストリス及びS.セレビシアエからの ARG (アルギ ニノコハク酸リアーゼ遺伝子、P.パストリス及びS.セレビシアエからの HIS (ヒスチジノール デヒドロゲナーゼ)遺伝子、ウラシル利用遺伝子(URA)、 ロイシン又はアデニン合成のための能力を提供する遺伝子、及び同様のものを包 含するが、但しこれらだけには限定されない。 ピチア・メタノリカへの使用のための好ましい選択マーカーは、ホスホリボシ ル−5−アミノイミダゾール カルボキシラーゼ(AIRC ; EC4.1.1.21)をコード するP.メタノリカ ADE2遺伝子であり、そしてまた、継続出願USSN08/703,80 7 及び08/703,809(それらの全開示を引用により本明細書に組込む)にも記載 される。ADE2遺伝子は、ade2宿主細胞を形質転換する場合、アデニンの不在下 での細胞の増殖を可能にする。代表的なP.メタノリカ ADE2遺伝子配列のコー ド鎖は、配列番号1に示される。例示される配列は、5′側の非コード配列の10 06個のヌクレオチド及び3′側の非コード配列の442 個のヌクレオチド、並びに ヌクレオチド1007−1009での開始 ATGコドンを含む。本発明の好ましい態様にい おては、ヌクレオチド 407−2851を含んで成る DNAセグメントが選択マーカーと して使用されるが、但しより長いか又はより短いセグメントは、そのコード部分 がプロモーター及びターミネーター配列に作用可能に連結されている限り使用さ れ得る。当業者は、本明細書に供給されるこの及び他の配列がそれぞれの遺伝子 の1個の対立遺伝子を表わし、そして対立遺伝子のバリエーションが存在すると 思われることを認識するであろう。いづれかの機能的 ADE2対立遺伝子が本発明 内で使用され得る。本発明内で使用され得る他の栄養マーカーは、それぞれアデ ニン、ヒスチジン及びセイシンの不在下での選択を可能にする、P.メタノリカ ADE1,HIS3及び LEU2遺伝子を含む。異種遺伝子、たとえば他の菌類からの遺 伝子もまた、選択マーカーとしても使用され得る。メタノールの使用を最少にす ることが所 望される大規模産業工程のためには、両メタノール利用遺伝子(AUG1及び AUG2 )が欠失されている宿主細胞を使用することが好ましい。 DNA構造体はさらに、追加の要素、たとえば複製起点、及び他の宿主(たとえ ばE.コリ)においての DNAの増幅及び維持を可能にする選択マーカーを含むこ とができる。宿主染色体中への DNAの組込みを促進するためには、宿主 DNA配列 を両端で有する、プロモーター対象の遺伝子−ターミネーター及び選択マーカー を含んで成る完全な発現セグメントを有することが好ましい。これは、便利には 、発現セグメントの下流末端で3′末翻訳 DNA配列を包含し、そして5′末端で のプロモーター配列に依存することによって達成される。線状 DNAを用いる場合 、発現セグメントは、分子の線状化及び他の配列(たとえば、複製及び選択マー カーの細菌起点)からの発現セグメントの分離を可能にするために切断部位を端 に有するであろう。好ましい切断部位は、DNA配列内でまれに切断する制限エン ドヌクレアーゼ、たとえば8−塩基の標的配列(たとえば NotI)を認識するエ ンドヌクレアーゼにより認識されるものである。 GAD65 及びその相同タンパク質をコードするcDNA配列は、たとえばPCT 公開WO 92/20811 号(引用により本明細書に組込まれる)に記載される。“GAD65”と は、組換えランゲルハンス島細胞GAD65 ポリペプチド、すなわち組換え発現系に より生成され、そして生来の内因性物質を典型的には有さないポリペプチドを意 味する。“ポリペプチド”とは、前記PCT 公開92/20811 号の図2に示されるよ うに少なくとも約10〜25個のアミノ酸、100〜200 個までのアミノ酸、又は完全 なまでのランゲルハンス島GADタンパク質の配列を包含することを意味する。ポ リペプチドが完全なGAD タンパク質を含んで成る場合、そのポリペプチドは、PC T 公開WO92/20811 号の図 2に開示されるような完全なランゲルハンス島細胞GAD 配列に対して実質的に相 同であろう。好ましくは、GAD65 配列はヒト起源のものであるが、しかし他の種 のGAD65 配列もまた使用され得る。実質的に相同のポリペプチドとは、ヒトラン ゲルハンス島GAD 配列のアミノ酸配列に対して、少なくとも約85%の相同性、好 ましくは少なくとも90%及びより好ましくは少なくとも約95%又はそれ以上の相 同性を有し、そして生来のGAD の少なくともいくらかの生物学的活性をまだ保持 しているそれらの配列を包含することを意味する。生物学的特性とは、L−グル タミン酸の脱炭酸を触媒し、生来のヒトランゲルハンス島細胞GAD タンパク質に 結合する抗体(すなわちヒトランゲルハンス島細胞GAD に対する自己抗体)を特 異的に結合し、そして/又は生来のタンパク質にまた結合する抗体を誘発する能 力を意味する。本発明のポリペプチドが完全なGAD タンパク質よりも少ないタン パク質を含んで成る場合、そのポリペプチドは好ましくは、GAD65 タンパク質の 所望する領域の少なくとも約10個、より通常には少なくとも約15個のアミノ酸の 部分に対して実質的に相同であろう。たとえば、一定の配列ドメインは可変的で あり、他の組織及び/又は種のGAD の類似領域から少なくとも約15%、より典型 的には少なくとも約20%異なり、ところがランゲルハンス島細胞GAD の他の領域 は他のGAD に対して同一であるか又はほぼ同一であり、そして従って、保存され た領域を表わす。ヒトランゲルハンス島細胞GAD 及びその相同体の保存され、そ して種々の配列領域は、当業者に知られている技法、たとえば配列整合(Dequen ce alignment)技法により決定され得る。 当業者により認識されるであろうように、本発明の部分として発現されるGAD6 5 はまた、アミノ酸配列又は他の性質においてわずかなバリエーションを有する それらのGAD65 ポリペプチドも包含する 。そのようなバリエーションは、対立遺伝子バリエーション(たとえば遺伝子多 型現象による)として天然に存在することができ、又はヒト介在(たとえばクロ ーン化された DNA配列の突然変異誘発による)、たとえば誘発された点、欠失、 挿入及び置換変異体により生成され得る。アミノ酸配列におけるマイナーな変更 、たとえば保存性アミノ酸置換、小さな内部欠失又は挿入、及び分子の末端での 付加又は欠失が一般的に好ましい。置換は、たとえばDayhoff など、(Atlas of Protein Sequence and Structure 1978, Nat'l Bromed.Res.Found.,Washingt on,D.C.)のモデルに基づいて企画され得る。それらの修飾は、アミノ酸配列の 変化をもたらし、サイレント突然変異を付与し、制限部位を修飾し、又は他の特 定の突然変異を付与することができる。ポリペプチドは、GAD65 の1又は複数の 選択された抗原決定基を含んで成り、生来のGAD65 タンパク質により示される触 媒活性を有し、又は他方では、そのような活性を欠いており、GAD65 結合領域を 模倣し、又は同様のものであり得る。 本発明においては、メチロトローフ性酵母においてGAD65 を発現するための発 現ベクター又は DNA構造体は、メチロトローフ性酵母において機能的GAD65 ポリ ペプチドを発現するためにお互いと作用可能に連結されたセグメントを含んで成 る。DNA構造体は、メタノール調節されたメチロトローフ性酵母プロモーターセ グメント、GAD65 をコードするセグメント、及び転写ターミネーターを含んで成 る。従って、GAD65 コードセグメントは、プロモーター領域の調節下で転写体に 転写され翻訳に基づいて、所望のGAD65 ポリペプチドを提供することができる。 DNA構造体はまた、本明細書に記載されるように、細胞においてその複製を可能 にする配列、及び選択マーカーも含むことができる。GAD65 は分泌され又は細胞 内に存在し、そして好ましくは細胞内に存在する。分泌のためには、シグナル配 列、たとえばアメリカ特許第5,324,639 号及びVedvick など、J .Ind.Microbio l. 7 ; 197-201(1991)(引用により本明細書に組込まれる)に記載されるように、 S.セレビシアエプレプロα複合因子(MFαプレプロ)リーダー配列が提供され 得る。 GAD65 をコードする DNA配列を含む DNA構造体は、たとえば細胞壁の酵素消化 により生成されたスフェロプラストを形質転換することによって、メチロトロー フ性酵母細胞の実質的に純粋な培養物中に導入され得る。形質転換性DNAは、カ ルシウムイオン及びポリエチレングリコールの存在下でインキュベートされ、次 に細胞壁が選択増殖培地において再生される。たとえば、Stroman など、アメリ カ特許第4,879,231 号(引用により本明細書に組込まれる)を参照のこと。塩化 リチウム又は硫酸リチウムの緩衝溶液におけるピチア属のメチロトローフ性種の 完全な細胞の形質転換は、Cregg など、アメリカ特許第4,949,555 号(引用によ り本明細書に組込まれる)に記載されている。酵母細胞中にクローン化された D NA配列を導入するための他の技法、たとえばエレクトロポレーション(Neumann など、EMBO J.1 : 841-845,1982)がまた使用され得る。この後者の方法によれ ば、細胞は富化培地において増殖され、次に水により2度及び1.2 Mのソルビト ールにより1度、洗浄される。次に、細胞は、1.2 Mのソルビトールにおいて約 100 倍に濃縮される。DNAがそれらの“コンピテント”細胞に添加され、次にこ れが1.5 V,25μF及び200 Ωで、標準の2mmエレクトロポレーションキュベッ トにおいてパルスされる。P.メタノリカの形質転換のためには、エレクトロポ レーションは驚くべきことには、細胞が2.5 〜4.5 KV/cmの場強さ及び1〜40m 秒の時定数(J)を有する指数的に減衰する、パルスされた電場に暴露される場 合、効果的であることが見出された。時定数Jは、Voleの値に低下するために初 期ピーク電圧 Voのために必要とされる時間として定義される。時定数は、合計抵抗、及びパ ルス回路のキャパシタンスの積、すなわちJ=RXC として計算され得る。典型的 には、抵抗及びキャパシタンスは、選択されるエレクトロポレーション装置に依 存して、予備設定され、又は使用者により選択され得る。エレクトロポレーショ ン プロトコールは、USSN08/683,500(引用により本明細書に組込まれる)に記 載される。 パルスされた細胞は、HIS4選択マーカーを用いる場合、標準の選択培地、た とえばヒスチジンを欠いている最少プレート上にプレートされる。宿主細胞の一 級アルコールオキシダーゼ遺伝子は、Cregg、アメリカ特許第4,882,279 号(引 用により本明細書に組込まれる)に記載されるように、特定部位の突然変異誘発 又は同様の手段を用いて破壊され得る。陽性形質転換体は、DNA組込みの部位の ためにはサザンブロット分析(Sambrookなど、Nolecular Cloning, A Laborator y Manual ,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY(1 989)(引用により本明細書に組込まれる))、メタノール応答性GAD65 遺伝子 発現のためにはノザンブロット分析、及びGAD65 が分泌される場合、破壊された 細胞又は培養培地におけるGAD65 の存在については、ウエスターンブロット又は 同様の手段により特徴づけられる。高い生産性の形質転換体をスクリーニングす るためにはウエスターンブロットを用いることが好ましい。次に、安定性試験が 、典型的には、均等な発現レベルについて1,000 個のコロニーをアッセイするこ とによって実施される。次に、高い収率の安定した形質転換体が、さらなる開発 のために選択される。 メチロトローフ性酵母におけるGAD65発現の安定性を最大にするためには、GAD 65 発現ベクターが宿主細胞ゲノム中に組込まれ、完 全な形質転換体が生成される。たとえば、宿主ゲノムにより共有される配列内の ベクター、たとえば AOX HIS 、等の切断は、そのゲノム遺伝子座にベクター の組込みを標的決定する相同組換え現象を剌激する。非相同遺伝子カセットの複 数の組込まれたコピーによりP.パストリス株を構成するための方法がまた、ア メリカ特許第4,895,800 号(引用により、本明細書に組込まれる)に記載されて いる。複数コピー発現株はまた、GAD65 をコードする遺伝子の複数コピーを有す る形質転換体についてコロニードット−ブロットハイブリダイゼーションにより 形質転換された細胞集団をスクリーニングすることによって(たとえば、Romano s など、Vaccine 9 : 901-906(1991)、引用により本明細書に組込まれる)、又 は形質転換の前、複数の発現カセットコピーを単一のベクター中に導入すること によっても同定され得る。完全な形質転換体が、タンパク質生成工程への使用の ために好ましい。そのような細胞は、DNAがまれにゲノムから失われないので、 連続した選択圧力を伴わないで増殖され得る。手短に言及すれば、形質転換され た、及び形質転換されていない宿主 DNAが制限エンドヌクレアーゼにより消化さ れ、電気泳動により分離され、支持膜にブロットされ、そして適切な宿主 DNAセ グメントによりプローブされる。形質転換されていない及び形質転換された細胞 に見出されるフラグメントのパターンの差異は、完全な形質転換の表示である。 制限酵素及びプローブは、ゲノムフラグメント間から形質転換性 DNAセグメント (たとえばプロモーター、ターミネーター、非相同 DNA及び選択マーカー配列) を同定するために選択され得る。 本発明の DNA構造体を含む宿主細胞が組換えGAD65 を生成するために培養され る。前記細胞は、メチロトローフ性酵母の増殖のために必要とされる栄養物を含 む培養培地、たとえば過剰の非誘導性炭 素源(たとえばグリセロール)を有する定義された最少培地において、許容され る方法に従って培養される。培養培地は一般的に、DNA構造体に対する選択マー カーにより補足される必須栄養物における薬物選択又は欠失により、DNA構成体 を含む細胞について選択するであろう。GAD65 の発現は、メタノール応答性プロ モーターを抑制解除するために、非誘発性炭素源を制限することによって、及び 好ましくは誘発性炭素源、たとえばメタノールを添加することによって誘導され る。GAD65 の発現のために特に十分に適切である形質転換された細胞(特に、高 く且つ安定した発現レベルを示す細胞)は、典型的には、発現されるGAD65 及び そのGAD65 活性のレベルに基づいて選択され、そして次に継代培養される。高レ ベルのGAD 生成についての好ましいアッセイ方法は、タンパク質ブロティング( Towbinなど、Proc .Natl.Acad.Sci.USA 76 : 4350-4354(1979)、続く免疫 染色による。理論により拘束されることは所望しないが、高レベルの発現は複数 コピー組込みにたぶん起因し、ここで形質転換遺伝子のいくつかのコピーが宿主 ゲノム中に組込んでいる(Romanosなど、Yeast 8 : 423-488(1992)を参照のこと )。 本発明に従ってGAD65 を多量に生産するためには、GAD65 を発現する形質転換 された細胞が典型的には、発酵槽において増殖される。メチロトローフ性酵母に おける、組換えDNA に基づくGAD65 の大規模生成のためには、フェド−バッチ(f ed-batch)又は連続培養が使用され得る。典型的には、三段階高細胞密度フェド バッチ発酵系が用いられる。最初又は増殖段階において、発現宿主が過剰の非誘 導性炭素源(たとえばグリセロール)を有する定義された最少培地において培養 される。そのような炭素源上で増殖される場合、非相同遺伝子発現が抑制され、 GAD65 の不在下での細胞マスの生成を可能にされる。この段階で、培地のpHは、 約4.5 〜5.5、好ましくは 約5.0 ±0.1 で維持される。次に、短時間の非誘導性炭素源制限が、細胞マスを さらに高め、そしてメタノール応答性プロモーターを抑制解除するために使用さ れる。この段階の間の培地のpHは、生成相の間、維持されるpHに調節され、そし てこれは一般的に、約4.5 〜5.5 のpH、好ましくは約5.0 のpHで実施される。限 定条件下での増殖の期間に続いて、生成段階の間、メタノールのみ、又は限定量 の非誘発性炭素源及びメタノールが添加され、メタノール応答性プロモーターに より駆動されるGAD65 遺伝子の発現が誘発される。 他方では、P.メタノリカの生成規模培養のためには、高生成物クローンの新 鮮な培養物が振盪フラスコにおいて調製される。次に、その得られる培養物が発 酵器における培養培地を接種するために使用される。典型的には、激しい撹拌を 伴って1〜2日間、30℃で増殖されたYEPDにおける培養物500 mlを用いて、5l の発酵体を接種する。細胞が、塩、グルコース、ビオチン及び微量元素を含む適 切な培地において、28℃,pH5.0 及び30%以上の溶解されたO2下で増殖される 。初期充填のグルコースが消費された後(酸素消費の低下により示されるように )、グルコール/メタノール供給物が興味あるタンパク質の生成を誘導するため に容器中に供給される。大規模発酵が制限炭素の条件下で実施されるので、前記 供給物におけるグルコースの存在はメタノール−誘導性プロモーターを抑制しな い。グルコース−制限された条件下でのメタノールと組合してのグルコースの使 用は、メタノール−誘導性遺伝子プロモーターの十分な誘導をまだ供給しながら 、急速な増殖、バイオマスへの炭素の効果的な転換、及び生理学的増殖状態にお ける急速な変化を生成する。典型的な発酵実験においては、1l当たり約80〜約 400 gの湿潤細胞ペーストの細胞密度が得られる。“湿潤細胞ペースト”とは、 典型的には、培養物の遠心分離により発酵器から細胞を収穫するこ とによって得られる細胞マスを意味する。 使用される発現ベクターに依存して、GAD65 は培養培地中に分泌され、そして 次に精製され、又はそれが細胞内タンパク質である場合、それは酵母細胞から抽 出されるべきである。GAD65 におけるスルフヒドリル基の数の観点においては、 細胞内生成が典型的には好ましい。酵母からGAD65 を抽出するためには、細胞が 微粉砕され(典型的にはガラスビースを用いて)、又は他方では、溶解され、こ こで通常、細胞は、たとえば約4〜7℃で又はそれ以下での急冷を維持される。 好ましくは、プロテアーゼインヒビター;還元剤、たとえばジチオトレイトール 又は2−メルカプトエタノール;及び界面活性剤、特に非イオン性界面活性剤、 たとえばTRITON X-144(ポリエチレングリコールtert−オクチルフェニルエーテ ル)、TRITON X-100(ポリエチレングリコール モノ〔P−(1,1,3,3− テトラメチル−ブチル)フェニル〕エーテル)(TRITONはUnion Carbide の登録 商標である)を約0.5 〜20%(体積/体積)の濃度で含む、約7.0 〜7.2 のpHに 調節された抽出緩衝液が使用される。この緩衝液(但し、プロテアーゼインヒビ ターを含まない)はまた、続く精製段階に使用され得る。 GAD65 の精製は、従来の化学精製手段、たとえば中でも液体クロマトグラフィ ー、イムノアフィニティークロマトグラフィー、レクチンアフィニティークロマ トグラフィー、グラジエント遠心分離及びゲル電気泳動により達成され得る。タ ンパク質精製の方法は一般的に、たとえばScopes,R.,Protein Purification, Springer-Verlag,NY(1982)に記載されており、そしてP.パストリスに関して 、一般的な精製プロトコールは、Clegg など、Bio/Technol. 11 : 905-910(1993 )に記載されている(前記文献は引用により本明細書に組込まれる)。還元剤、 たとえばDTT 又は同様のもの、非イオン 性界面活性剤及びリン酸緩衝剤は、精製されたGAD65 の安定性を維持するために 精製工程のほとんどの段階を通して存在することが好ましい。 活性形でのGAD65 の精製のための好ましい手段においては、一連の精製段階が 供用される。細胞抽出物は典型的には重度に、粒状物質を有するので、予備・精 製又は分離、たとえば水性相及び界面活性剤相(GAD65を含む)中への相分割が使 用される。従って、精製工程の初期部分は、GAD65 を含む粗細胞抽出物(又は細 胞画分)の調製、抽出物の透明化(たとえば遠心分離による)、及び相分割によ るGAD65 の分離のように広く要約され得る。たとえば、相分割は温度を約30℃に 上昇せしめ、次に抽出物を遠心分離により誘発され得、そしてGAD65 を含む界面 活性剤相が残る水性相から分離される。次に、水性相が所望により再抽出され得 る。Bordier, J .Biol.Chem.256 : 1604-1607(1981)を参照のこと。相分割の もう1つの方法は、1.0 MのNaClに抽出物を調節し、そしてそれをフェニルSeph 結合し、そして水により溶離される。 相分割による抽出物の調製に続いて、GAD65 がアニオン変換クロマトグラフィ ー、カチオン変換クロマトグラフィー及びヒドロキシアパタイトクロマトグラフ ィーの組合せを用いて抽出物から精製される。GAD65 は、アニオン交換媒体に結 合することが見出されており、ところが汚染物はカチオン変換媒体に選択的に結 合する。メチロトローフ性酵母において生成されるGAD65 は典型的にはアルコー ルオキシダーゼにより汚染され、これはアニオン交換クロマトグラフィーにより 、特に強いアニオン変換体(たとえば第四アンモニウム基を有する媒体)上での クロマトグラフィーにより除去される。種々のイオン交換媒体が当業界において 知られており、そして商業 的供給者から入手できる。そのような媒体は典型的には、デオストラン、架橋さ れたアガロース、又は類似する材料から構成される樹脂ビーズの形で存在する。 イオン交換媒体は典型的には、分別されるべき材料が溶液として供給されるカラ ムにおいて調製される。 本発明においては、弱いアニオン交換体、たとえばDEAE(ジエチルアミノエチ ル)又はQAE(第四アンノエチル)基を含むものを用いて(但し、強いアニオン交 換体もまた使用され得るけれども)、抽出物をまず分別することが好ましい。GA D65 はひじょうに低いイオン強度の条件下でそのような媒体に結合し、そしてよ り高いイオン強度の緩衝液(約50〜200 mMのNaClに等しい)により溶離され得る 。次に、GAD65 含有溶離物がカチオン交換カラム、たとえば汚染物を選択的に結 合するカルボキシメチル又はスルホプロピル基を含む媒体に適用される。結果的 に、好ましくは、強いアニオン交換体を用いてのアニオン交換クロマトグラフィ ーが、アルコールオキシダーゼを除去するために使用される。第2アニオン交換 段階からのGAD65 含有溶離物がヒドロキシアパタイトに適用され、そしてGAD65 がリン酸カリウムにより溶離される。それらの分別段階の特に好ましい態様は、 下記により詳細に記載される。 好ましい第1のアニオン交換のクロマトグラフィー段階は、DEAE(ジエチルア ミノエチル)クロマトグラフィーを用いる。DEAEカラ ay,NJ)がサンプル緩衝液により平衡化され、そしてカラムへの界面活性剤相GA D65-含有サンプルの適用の前、サンプルがプロテアーゼインヒビター含有緩衝液 において希釈され、相分別段階から存在する粒状物を除去するために約5℃で遠 心分離され得る。次に、希釈されたサンプルがDEAEカラムに適用され、カラムが 緩衝液により洗浄され、そしてGAD65 が塩溶液−含有グラジエント(たとえば0. 8 MのNaCl)により溶離される。GAD65 がウェスターンブロットにおいてGAD65- 特異的モノクローナル抗体により検出され(50〜200 mMのNaClからの広いバンド として溶離する)、そしてGAD65 画分が所望によりプールされる。 本発明の好ましい態様においては、DEAE精製段階からの精製されたGAD65 は、 還元剤及び界面活性剤、たとえばDTT 及びTriton X-114を含み、そしてさらに、 アミノエチル−イソチオウロニウムブロミド臭酸塩、モルホリノエタンスルホン 酸、EDTA及びプロテアーゼ インヒビター、たとえば初期抽出工程に存在するも のを含む緩衝液に対して、pH≧6.0、好ましくは約6.0 〜6.4 のpHで、より好ま しくは約6.2 のpHで透析される。次に、透析されたGAD65 は、S-Se もの上を通される。GAD65 はサンプル負荷の間、カラムを通過し、そして通過物 が集められる。 7.8 〜8.2 のpH、好ましくは8.0 のpHに調節され、そして約8.0 の ムに適用される(たとえば、20mMのトリス、20mMのMES,20 mMのMOPS,5mMのED TA,1mMのDTT,1mMのAET,20 μmのピリドキサールリン酸、0.2 %のTriton X-114及び20mMの酢酸の緩衝液(pH8.0 にNaOHにより調節されている))。カラ ムが前記緩衝液により洗浄され、そして洗浄が終結される場合、グラジエントが pH8.0 の緩衝液と5.7 以下、好ましくは約3.5 〜5.0、より好ましくは約4.26のp Hを有する同じ緩衝液との間で進行される。もう1つの態様においては、pHグラ ジエントが、所望するpH範囲にわたって異なったpHを有する多くの緩衝液を含ん で成る溶離剤を用いて進行される。たと えば、pH8〜pH5のグラジエントは、約8,7,6及び5のpkを有する緩衝液の 組合せを用いて進行され得る。そのようなシステムは、所望するpH範囲にわたっ て均等なグラジエントの進行を可能にする。GAD65 は、高い色原体の汚染物(ア ルコールオキシダーゼ)が 5 含有画分がpH7.0 にすばやく調節され、そして還元剤及び界面活性剤を有する リン酸緩衝液(たとえば、10mMのリン酸カリウム、5mMのDTT,5mMのEDTA,1m MのAET,20 μMのピリドキサールリン酸及び0.2 %のTriton X-114を含む)に 対して透析される。 ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーが、好ましいGAD65 精製プロトコー ルにおいて使用される。たとえば、1つの態様においては、プールされたQ-Seph arose 精製からのGAD65 が、Q-Sepharose 精製からの透析された材料と実質的に 同じ緩衝液、たとえば還元剤及び界面活性剤を含む、pH7.0 のリン酸緩衝液によ り平衡化されたヒドロキシアパタイトのカラム上に負荷される。結合されたGAD6 5 はリン酸塩、典型的には、リン酸カリウム又はリン酸ナトリウムのグラジエン トにより溶離する。GAD65 はほとんどすぐに溶離し始め、そしてピークは典型的 には、長い尾が付随する。これは実質的に精製されたGAD である。 もう1つの精製プロトコールにおいては、最初のアニオン交換段階か、界面活 性剤及び水性画分中へ相分割の前、初期の精製段階として使用される。前記方法 に対する変法がまた、最初のアニオン交換に続いて、及び相分割の前、サンプル の純度を高めるために使用され得る。1つの変法は、アニオン交換層の溶離の間 、一連の“後カラム”の付加を用いる。後カラムは、セラミック性ヒドロキシア パタイト(Bio-Rad Laboratories)であり得る。溶離条件のわずかな変法は、後 カラムによる溶離流路からの追加のタンパク質除去を 可能にしながら、両マトリックスを通してのGAD65 溶離を可能にする。溶離条件 に対する変法は、NaClの代わりにリン酸カリウムを用いて溶離緩衝液のイオン強 度を0.4 Mに増大することを包含する。この変性された溶離緩衝液は、ヒドロキ シアパタイトマトリックスへのGAD65 の結合を阻害し、そして汚染タンパク質を 除去する。合計タンパク質負荷量のその得られる低下は、相分割を促進する。 高温による相分割の誘発に基づいて、上部の消耗された相及び関連するタンパ ク質は、溶媒方法(H2O)の上昇を経験し、これが上部相から相界面上及び/又は 相界面中への界面活性可溶性汚染物の落下を引き起こす。これは、相界面の可視 化を不明確にし、そして縮合された相の一部を物理的に汚染することによって、 低部相におけるGAD65 の正確且つ完全な収穫を最小にすることができる。この観 点と取り組むために、他の界面活性剤、たとえばTriton X-114及びTriton X-45 から成る二元界面活性剤システムを用いる冷縮合法が使用され得る。Triton X-4 5 のモル割合を高めることによって、そのシステムは0〜5℃ほどの低い温度で 曇り/分割するよう強制され得、そして上部相から低部相に落下する汚染物の効 果を減じることができる。他方では、縮合されたTX-114相が30%グリセロール及 び下記の標準の2%TX-114一次GAD の緩衝液(PGB)システムを用いることによっ て、消耗された相の上部に浮動され得る。30%グリセロールの包含は、縮合され たTriton相よりも界面活性消耗された相をより濃くし、その結果、Triton相が上 部相になり、縮合された相中へのいづれかの汚染沈澱の効果を無効にする。もう 1つの変法においては、Triton濃度がこの段階で2%から4%に高められる。縮 合の前、Triton濃度を二倍にすることは、縮合された相の体積を二倍にし、それ により、同じ界面汚染がより大きな合計体積の縮合された相上で生じるにつれて 収穫物におけるGAD65 の損失を最少にし 、低相の収集の間、分別損失を最少にする。合計の縮合された相の上昇は、GAD6 5 のための見掛けのトランスファー率を高めることができ、この段階での利用で きるGAD65 のより完全な回収をもたらす。 もう1つの精製プロトコールにおいては、上記のカチオン変換段階が削除され 得る。相分割段階からのGAD65 含有界面活性剤相が、第2のアニオン変換クロマ トグラフィー段階、続くヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーにより、上記 で概略されたようにしてさらに精製される。 好ましい精製プロトコールに従って調製される場合、GAD65 特異的活性は、少 なくとも約0.12単位/mg〜0.47単位/mg又はそれ以上に変化する(活性の単位は 、基質として放射性ラベルされたグルタミン酸を用いてタンパク質1mg当たり・ 1分当たり発生されたCO2のμモルである)。クーマシーブルー染色されたゲル は、α及びβGAD バンド、並びに微量レベルのダイマー及びほんのわずかな量の いくつかの分解フラグメントを示す。 従って、上記のように、本発明はメチロトローフ性酵母から単離された組換え GAD65 を供給する。多量での及び高い酵素活性を有する精製されたGAD65 がまた 供給される。好ましくは少なくとも約70〜80%、より好ましくは約90〜95%、及 び最も好ましくは96〜99%の実質的に純粋なGAD65 が、医薬及び診断用途のため に特に好ましい。所望により、部分的に又は均質性に精製されるとすぐに、組換 えGAD65 は、抗−GAD65 自己抗体についてのアッセイ法、等において、抗体を生 成するために使用され得る。そのような方法は、たとえばPCT 公開WO92/20811 号(引用により本明細書に組込まれる)に記載される。 次の例は、例示的であって、本発明を限定するものではない。例1 P.パストリスにおけるGAD65 の発現 ピチア パストリスGAD65 発現ベクターを、プラスミドPHIL−D2(Invitrogen Corp.,San Diego,CA中に、Sacl-Xbal GAD65 cDNAフラグメント(Karlsenなど、Proc .Natl.Acad.Sci.USA ,88 : 8337-8341(1991))をサブクローニングする ことにより構成した。GAD65 cDNAフラグメントをT4DNA ポリメラーゼによりブラ ント末端化し、そしてpHIL-D2 の(ブラント末端化された)Eco RI部位中に挿入 した。pCZR65として命名されたその得られるプラスミドを、NotIによる消化に より線状化し、そしてプラスミド10μgを用いて、P.パストリス株GS115(His- )(Invitogen Corp.)〜 His+を、供給者(Invitrogen Corp.)により明記されるエ レクトロポレーションプロトコールを用いて形質転換した。 His+コロニーを、メタノールを含む寒天培地(1%のメタノール、2%の寒天 (Difco Laboratories,Detroit,MI)、1×酵母窒素基材(Difco)、400 μg/ml のビオチン)上にプレートし、ニトロセルロースフィルターにより被覆し、そし て30℃で48時間インキュベートした。それに付着する酵母コロニーを有する前記 ニトロセルロースを、0.2 NのNaOH/1%のSDS により30分間、処理し、細胞を 溶解した。次に、前記フィルターをNFM-TTBS(20mMのトリス(pH7.5)における5% 脱脂ミルク粉末、160 mMのNaCl,0.1 %のTween20)によりブロックし、GAD6抗 体、すなわちGAD65に対して特異的なモノクローナル抗体により1時間プローブ し(Chang and Gottlieb,J .Neurosci.,8 : 2123-2130(1988))、次にホース ラディシュペルオキシダーゼ−接合されたヤギ抗−ウサギポリクローナル抗体( The Jackson Laboratory,Bar Harbor,ME)により1時間プローブした。陽性シ グナルを、増強された化学ルミネセンス(Amersham Corp.,Arlington Heights, IL)及びオートラジオグラフィー により可視化した。His+コロニーの約20%が、GAD65 を発現することが見出され た。 スクリーンされた数百のコロニーのうち、1〜2%が、イムノアッセイにおけ る化学ルミネセンスのレベルにより決定される場合、高められたレベルのGAD65 を生成するように思えた。それらのコロニーのうち14のコロニーがさらなる分析 のために選択された。それらを、5mlの最少メタノールブイヨン(1×酵母窒素 基材(Difco),400 μg/mlのビオチン、1%のメタノール)、又は5mlの最 少グルコースブイヨン(1×酵母窒素基材(Difco),400 μg/mlのビオチン、 1%のグルコース)において48時間、培養した。細胞を収穫し、そして溶解緩衝 液(5%SDS,8Mの尿素、100 mMのトリス、pH6.8,2 mMのEDTA,10%のグリセ ロール)におけるガラスビーズにより破壊した。タンパク質濃度を、Lowry など 、(J .Biol.Chem.193 : 265-275(1951))の方法により測定した。個々の株から のタンパク質1μgを、SDS-ポリアクリルアミドゲル上で電気泳動し、そしてニ トロセルロースに移した(“Western”ブロッティング;Towbinなど、Proc .Natl .Acad.Sci.USA ,76 : 4350-4354(1979))。ブロットを、上記のようにして GA D6抗体により進行せしめた。GAD4と命名された1つの株は最高レベルのGAD65 を製造し、そしてさらなる分析のために選択した。 P.パストリス GAD4によるGAD65 の生成のために、前記株を、非誘発性グル コース(G)又は誘発性メタノール(M)において上記のようにして増殖せしめ た。10μgの合計タンパク質をSDS-ポリアクリルアミドゲル上で電気泳動し、そ してクーマシーブリリアントブルーにより染色した。1μgの合計タンパク質に より負荷された類似するゲルを、ニトロセルロースにブロットし、そして GAD6 抗体によりプローブした。その結果は、メタノールがこの株におい てGAD65 の発現を強く誘発したことを示した。 例2 P.パストリスからのGAD65 の精製 例1に記載されるようなGAD65 を発現する酵母からGAD65 を抽出するために、 酵母をDYNO−MILLにおいて、5℃で又は5℃以下での急冷を維持しながら、微粉 砕した。抽出緩衝液は、プロテアーゼインヒビター及び界面活性剤Triton X-114 を含んだ。緩衝液成分は、40mMのHEPES,5mMのDTT,5mMのEDTA,20mMのピリド キサールリン酸(PL),1mMのアミノエチルイソチオウロニウムブロミド臭酸塩 (AET),20%(w/v)の予備縮合されたTriton X-114,25μg/mlのアプロチ ニン、5μg/mlのロイペプチン、5μg/mlのペプスタチン、及び0.1 mMのPM SFであった。緩衝液をpH7.2 に調節した。2%の予備縮合されたTriton X-114を 有するが、しかしプロテアーゼインヒビターを含まないこの緩衝液は、続くクロ マトグラフィー段階に使用される一次緩衝液であり、そして標準のGAD 緩衝液又 は SGBとして本明細書において言及される。 微粉砕された抽出物を、粒状物質により重度に負荷した。相分割を、サンプル を通して均等な温度を達成するために十分に長く30℃にサンプル温度を高めるこ とによって誘発した。次に、サンプルを、4000xgで10分間、30℃で遠心分離した 。GAD を含む底部の油状相を、サイホンで吸い取り、そして残る水性相を再抽出 した。再抽出を、水性相を10%(w/v)の予備縮合されたTriton X-114に導き 、そしてそれを熱サイクル及び遠心分離工程を通して再び取ることによって行な った。GAD を含む第2の界面活性剤相を、第1のものと組合した。 rmacia Biotech)カラムを用いて、1つの5l発酵の処理に起因するタンパク質 充填材料を処理した。カラムを上記SGB により平衡化 した。界面活性剤相GAD-含有サンプルを適用する前、それをプロテアーゼインヒ ビターによりSGB において1:5に希釈し、そして4000xgで30分間、5℃で遠心 分離した。これは、相分割段階の間に収穫された粒状物を除去した。次に、希釈 され、回転せしめられたサンプルを、カラムに20ml/分で適用した。充填が実結 された場合、カラムを出発緩衝液(SGB)により洗浄した。ODが基線に戻った時、S GB と0.8 MのNaClを含むSGB との間で形成される9lのグラジエントを開始し た。GAD65(ウエスターンブロットにおいて GAD6モノクローナル抗体により検出 される)が、50−200 mMのNaClから広いバンドとして溶離した。サンプルをウエ スターンブロット及びクーマンーブルー染色されたゲルによりアッセイし、そし てGAD65 を含む画分をプールした。 DEAE段階からのプールされた材料を、次の成分:5mMのMES(モルホリノエタン スルホン酸);5mMのEDTA;5mMのジチオトレイトール(DTT);1mMのAET;0.2 %のTriton X-114;及び上記の初期微粉砕工程に存在するプロテアーゼインヒビ ターを、それらのそれぞれの濃度で含むpH6.2 の緩衝液に対しての透析により、 S-Sepharos 透析されたタンパク質の導電率は、約1ミリセイメン(milliSeimen)であった 。次に、タンパク質を、同じ緩衝液により前もって平 階は、サンプル負荷の間、GAD65 がカラムを通過する場合、“負の結合”段階で あった。“通過物”が収集され、そして保存された。 そして2NのNaOHによりそのpHを8.0 のpHに注意して調節すること の材料の導電率は約2.35ミリセイメンであった。220 mlのQ-Sephar ose カラムを、次の緩衝液により充填し、そして平衡化した:緩衝液A:pH=8. 0 ;20mMのトリス;20mMのMES ; 20mMのMOPS;5mMのEDTA;1mMのDTT ;1mMの AET ;20μMのピリドキサールリン酸(PL);0.2 %のTriton X-114;及び20mM の酢酸。この緩衝液は、NaOHによりpH8.0 に調節され、そして4.5 ミリセイメン の導電率を有した。 続いて、カラムを250 mlの緩衝液Aにより洗浄した。洗浄が終結された場合、2 lのグラジエントを、緩衝液A(pH=8.0)と緩衝液B(4.26のpHを有する緩衝液 A)との間で進行せしめた。GAD は、高い色原体の汚染物(アルコールオキシダ ーゼ)が溶離する直前に、 やく、pH7.0 に調節し、そして精製の最終段階のための調製において、前記画分 を、10mMのリン酸カリウム、5mMのDTT,5mMのEDTA,1mMのAET,20 μMのピリ ドキサールリン酸及び0.2 %のTriton X-114を含む緩衝液に対して透析した。こ の点での速度は、不安定で リン酸から溶離する濃縮されたGAD として重要であった。 ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーのために、プールされ 階からの透析された材料と同じ緩衝液により平衡化された100 mlのヒドロキシア パタイトカラム上に負荷した。結合されたGAD65 を、10mMのリン酸カリウム、5 mMのDTT,5mMのEDTA,1mMのAET,20 μMのピリドキサールリン酸及び0.2 %の Triton X-114(pH6.8)の緩衝液250 mlと、150 mMのリン酸カリウムを含む同じ緩 衝液250 mlとの間で形成されるリン酸カリウムのグラジエントにより溶離した。 GAD65 はほとんどすぐに溶離を開始し、そしてピークには長い尾が 付随した。これは実質的に精製されたGAD であった。それ自体調製される場合、 酵素比活性は、0.12単位/mgから0.47単位/mgに変化した(活性の単位は、基質 として放射性ラベルされたグルタミン酸によりタンパク質1mg・分当たりに生成 されるCO2のμモルである)。クーマシーブルー染色されたゲルは、α及びβGAD バンド、及び微量レベルのダイマー、並びにほんのわずかな量のいくつかの分 解フラグメントを示した。 GAD65 の酵素活性を、Wnなど、Methods Enzymol. 113 : 3-11(1985)の方法を 用いてアッセイした。1.5 mlの管に、21μlの冷グルタミン酸原液(アッセイ緩 衝液において5mM)、8μlのL−(1−14C)グルタミン酸(Amersham Corp. ,Arlington Heights,IL),71μlのアッセイ緩衝液(50mMのリン酸カリウム、 pH7.2,5 mMのジチオトレイトール、1%のTriton X-114,1mMの1−アミノエチ ルイソチオウロニウムブロミド(Sigma Chemical Co.,St.Louis, MO)及び0.2 m Mのピクドキサールリン酸(Sigma))を添加した。反応を、アッセイ緩衝液(37℃ に予備平衡化されている)中、サンプル50μlを添加することによって開始せし めた。50mlのHyamine 塩基(Packard Instrument Co.,Meriden,CT)を、管のフ タに配置されるフィルターディスク(Whatman,Inc.,Clifton,NJ)中にピペッ トで添加した。次に、管をフタし、そして37℃で2時間、次に4℃で60分間イン キュベートした。フィルターを、2mlのシンチレーション液体(Ultima GoldTM, Packard Instrument,Co.)に移し、そ より計数した。サンプルを、既知量のGAD を用いて調製された標準曲線の直線範 囲に存在するよう希釈した。1酵素単位を、37℃で1分当たりに形成される1μ モルの生成物として定義した。結果(表1)を、アッセイにおける放射性ラベル されたグルタミン酸塩に対 するアッセイにおける合計のグルタミン酸塩の比から決定された換算係数により 調節した。 例3 P.メタノリカにおけるGAD65 の発現 A.P.メタノリカ細胞(American Type Culture Collection,Rockville,MD からの菌株CBS6515)を、UV照射により突然変異誘発した。致死曲線をまず、約2 00 〜250 個の細胞/プレートでいくつかのプレート上に細胞をプレートするこ とによって生成した。次に、プレートを、表2に示されるように一定時間、プレ ートの表面から25cmの場所にて示されたG8T5殺菌用ランプ(Sylvania)を用いてUV 線に照射した。次に、プレートを、可視源から保護し、そして30℃で2日間イン キュベートした。 次に、大規模突然変異誘発を2秒UV照射を用いて行ない、約20%の細胞を殺し た。細胞を、8種のYEPDプレート上に約104個の細胞/プレートでプレート(表 3)、ここで前記プレートは同起源栄養不足を有する可能性ある栄養要求株の増 殖を補充するために添加される、それぞれ100 mg/lのウラシル、アデニン及び ロイシンにより補充されている。(P.メタノリカ栄養要求変異体の調製はまた 、引用により本明細書に組込まれる、1996年8月26日に出願された自身の出願ド ケット番号96−17にも記載されている。)UV照射に続いて、プレートを箔に包み 、そして30℃で一晩インキュベートした。次の日、プレート上のコロニー(合計 約105個)を水に再懸濁し、そして水により1度洗浄した。0.1 〜0.2 のOD600を 付与するために十分な多量の細胞懸濁液を用いて、1%グルコース及び400 g/ lのビオチンにより補充されているが、アミノ酸又はアンモニアを有さない、酵 母窒素基材により製造された最少ブイヨン500 mlを接種した。培養物を2.8 lの 調節されたBellフラスコに配置し、そして30℃で一晩、激しく振盪した。次の日 、細胞は、約1.0 〜2.0 のOD600に達した。細胞をペレット化し、そして5g/ lの硫酸アンモニウムにより補充された最少ブイヨン500 mlに再懸濁は、その細 胞懸濁液を2.8 lの調節されたBellフラスコに配置し、そして30 ℃で6時間、激しく振盪した。培養物50mlを、対照として250 mlのフラスコに保 留し、そして培養物の残りに、1mgのナイスタチン(nystatin)(Sigma Chemical Co.,St.Louis,MO)を添加し、栄養要求変異体について選択した(Snow,Nature 211 : 206-207,1966)。培養物を、振盪しながら、さらに1時間インキュベー トした。対照及びナイスチン処理された細胞を、遠心分離により収穫し、そして 水により3度、洗浄した。洗浄された細胞を、1.0 のOD600になるまで50%グリ セロールに再懸濁し、そして凍結した。コロニー形成単位についてのナイスタチ ン処理された細胞vs.対照細胞の力価は、ナイスチン富化が生存細胞の数を104 倍、低めたことを示した。 ナイスタチン−処理された細胞の10-2希釈溶液を、15のYEPDプレート上にプレ ートした。コロニーを、最少プレート(2%寒天、1×YNB,2%グルコース、40 0 g/lのビオチン)上にレプリカ−プ レートした。栄養要求株の頻度は約2〜4%であった。約180 個の栄養要求性コ ロニーを、YEPD+Ade,Leu,Uraプレートに取り、そして種々のドロップアウトプ レートにレプリカ−プレートした。栄養要求株のすべては、Ade-であった。それ らのうち30個を、ドロップアウトプレート(LEU D,HIS D,等;表3を参照のこ と)上に取った。30個のピンク色の変異体のうち、21個を追加の研究のために選 択し;残りはADE Dプレート上での増殖のために漏れやすく、又は野生型細胞に より汚染された。 次に、Ade-変異体を、相補性分析及び表現型試験にゆだねた。前記変異体によ り定義される遺伝子座の数を決定するために、すべての21個の変異体を、単一の ピンク色のAde-試験株(株#2)に接合した。接合は、細胞懸濁液(OD600=1) を混合し、そしてYEPDプレート上に10lのアリコートにおける前記混合物をプレ ートすることによって実施された。次に、細胞をSPOR培地(0.5%酢酸ナトリウム 、1%KCl,1%グルコース、1%寒天)に複製し、そして30℃で一晩インキュベ ートした。次に、細胞を、表現型の評価のためにADE Dプレートにレプリカ−プ レートした。表3に示されるように、変異体のいくつかの組合せは、Ade+コロニ ー(株#2におけるのと同じ遺伝子座をたぶん定義する)を付与するのに失敗し 、ところが他は種々のAde+コロニー(別の遺伝子座をたぶん定義する)を生ぜし めた。変異体#3は、#2に接合される場合、Ade+コロニーを付与するので、相 補性試験を変異体#3によりくり返した。変異体のグループが2種の遺伝子座を 定義する場合、株#2に接合される場合にAde+コロニーを付与するのに失敗した すべての変異体は、#3に接合される場合、Ade+コロニーを付与するにちがいな い。 前記交雑の結果は、表4に示される。 表4に示されるように、ほとんどの変異体は、2種のグループの1つに分類さ れ、このことは、制限アデニン培地上でピンク色のコロニーをもたらす2種のア デニン生合成遺伝子が存在する認識と一致した。3種のコロニー(#4,#12、 及び#16)は、第3の遺伝子座を定義するか又は遺伝子間相補性を示すかのいづ れかであり得る。2種の相補性グループ(#3及び#10;#6及び#11)の個々 からの2種の強く着色された変異体を、さらなる特徴化のために選択した。さら なる分析は、Ade-がそれらの株に存在する唯一の栄養要求株であったことを示し た。 P.メタノリカクローンバンクを、ベクターpRS426、すなわち2μ及びS.セ レビシアエ URA3配列を含んで成るシャトルベクターにおいて構成し、S.セレ ビシアエにおけるその増殖を可能にした。ゲノム DNAを、標準の方法に従って、 株CBS6515 から調製した。手短に言及すれば、細胞を富化培地において一晩、培 養し、チモリアーゼ(zymolyase)によりスフェロプラスト化し、そしてSDS によ り溶解した。DNAをエタノールにより溶解物から沈澱せしめ、そしてフェノール /クロロホルム混合物により抽出し、次に酢酸アンモニウム及びエタノールによ り沈澱せしめた。DNA調製物のゲル電気泳動は、損なわれていない高分子量 DNA 及び適切な量のRNA の存在を示した。前記 DNAを、酵素の一連の希釈溶液の存在 下で DNAをインキュベートすることによって、Sun 3Aにより部分的に消化した。 消化物のサンプルを電気泳動により分析し、フラグメントのサイズ分布を決定し た。4〜12Kbを移動する DNAをゲルから切断し、そしてゲルスライスから抽出し た。次に、サイズ分別された DNAを、BamHI により消化され、そしてアルカリホ スファターゼにより処理されているpRS426に連結した。その反応混合物のアリコ ートを、製造業者により推薦されるようにしてBioRad Gene Pulser装置を用いて 、E.コリMC1061細胞において電気泳動した。 ゲノムライブラリーを用いて、S.セレビシアエ株HBY21A(ade2 ura3)をエレ クトロポレーションにより形質転換した(Becker and Guarente,Mechods Enzymo l. 194 : 182-187,1991)。細胞を1.2Mのソルビトールに再懸濁し、そして6種 の300 μlアリコートを、ADE D,ADE DS,URA D及びURA DSプレート上にプレ ートした(表3)。プレートを30℃で4〜5日間インキュベートした。Ade+コロ ニーは、ADE D又はADE DSプレート上で回収されなかった。URA D及びURA DSプ レートからのコロニーをADE Dプレートにレプリカ−プレートし、そして2種の 密接に間隔をあけられた白色のコロニーを得た。それらのコロニーを再画線培養 し、そして Ura+及び Ade+であることを確認した。Ade1及び Ade6として命名 されたそれらの2種の株を、5FOA(5フルオロオロト酸;Sikorski and Boeke,Methods Enzymol. 194 : 302-318)を含む培地上に画線培養した。レプリカプレ ートに基づいて Ade-であることが見出された Ura-ニーを得た。それらの結果は、Ade+相補的活性がプラスミド−担持の URA3 マーカーに遺伝的に連結されることを示す。酵母株 Ade1及び Ade6から得られ たプラスミドは、下記のように制限マッピングにより同一であることがわかった 。それらのゲノムクローンは、それぞれpADE1−1及びpADE1−6と命名された 。 全 DNAを、HBY21A形質転換体 Ade1及び Ade6から単離し、そしてそれを用い て、AmpRに対するE.コリ株MC1061を形質転換した。DNAを、Ade1の2つの AmpR コロニー及び Ade6の3つの AmpRコロニーから調製した。前記 DNAを PstI, ScaI、及び PstI+ ScaIにより消化し、そしてゲル電気泳動により分析した 。すべての5種の単離物は、同じ制限パターンを生成した。 PCR プライマーを、P.メタノリカ ADE2遺伝子(また、ADE1としても知られ ている;Hiepなど、Yeast 9:1251-1258,1993)の公開された配列から企画した 。プライマー9080(配列番号3)を、ADE2 DNA(配列番号1)の塩基406 −429 でプライムするよう企画し、そしてプライマー9079(配列番号4)を、塩基285 2−2829でプライムするよう企画した。両プライマーは、増幅された配列の個々 の末端で AvrII及び SpeI部位を導入するために末端を含んだ。得られるPCR フ ラグメントの予測される大きさは、2450bpであった。 PCR を、鋳型 DNAとして5種の推定上の ADE2クローンからのプラスミド DNA を用いて実施した。100 μlの反応混合物は、1×Taq PCR 緩衝液(Boehringer Mannheim,Indianapolis,IN),10〜100 ngのプラスミド DNA、0.25mMのdNTP,1 00 Pモルの個々のプライマー、及び1μlのTaq ポリメラーゼ(Boehringer Man nheim)を含んだ。PCR を、94℃で30秒、50℃で60秒及び72℃で120 秒、30サイク ル行なった。5種の推定上の ADE2ゲノムクローンの個々は、予 測される丈夫さ(2.4Kb)のPCR 生成物を生成した。1つの反応からの DNAフラグ メントの制限マッピングは、BglII又は SalIにより消化される場合、予測され る大きさのフラグメントを付与した。 陽性のPCR 反応をプールし、そしてSpe Iにより消化した。ベクターpRS426を Spe Iにより消化し、そしてウシ腸ホスファターゼにより処理した。4μlのPC R フラグメント及び1μlのベクター DNAを、従来の連結条件を用いて、10μl の反応混合物において組合した。その連結された DNAを、ゲル電気泳動により分 析した。Spe I消化物を分析し、pRS426内の ADE2遺伝子のサブクローンを担持 するプラスミドを同定した。正しいプラスミドを、pCZR118 と命名した。 pCZR118 における ADE2遺伝子はPCR により増幅されたので、前記遺伝子の機 能的特徴を無能にした突然変異が生成されていることは可能であった。そのよう な突然変異について試験するために、所望する挿入体を有するサブクローンを用 いて、サッカロミセス セレビシアエ株HBY21Aを別々に形質転換した。細胞を、 標準の方法に従って、電気的コンピテントにし、そして形質転換した。形質転換 体をURA D及びADE Dプレート上にプレートした。3種の表現型グループを同定 した。クローン1,2,11及び12は、ADE D上での多くの形質転換体の強い増殖 を付与した。形質転換頻度は、Ura+形質転換体の頻度に匹敵できた。クローン6 ,8,10及び14はまた、Ura+及びAde+の両者への形質転換の高い効率を付与した が、しかし Ade+コロニーは、最初のグループにおける効率よりもいくらか小さ かった。クローン3は多くの Ura+コロニーを付与するが、しかし Ade+コロニー を付与せず、これは、それが非機能的 ade2突然変異を担持したことを示唆する 。クローン1,2,11及び12がプールされた。 P.メタノリカ ade2相補性グループを同定するために、制限アデニン上で増 殖される場合、深い赤色の着色に基づいて選択された、個々の相補性グループか らの2種の代表的変異体(#3及び#10;#6及び#11)を、クローン化された ADE 遺伝子により形質転換した。初期対類相細胞の培養物200 mlを、3000xgでの 3分間の遠心分離により収穫し、そして20mlの新鮮なKD緩衝液(25mMのDTT を含 む50mMのリン酸カリウム緩衝液、pH7.5)に再懸濁した。細胞を30℃で15分間、こ の緩衝液においてインキュベートした。次に、細胞を収穫し、そして200 mlの氷 冷却されたSTM(270mMのスクロース、10mMのトリス、pH7.5,1mMのMgCl2)に再懸 濁した。細胞を収穫し、そして100 mlの氷冷却されたSTM に再懸濁した。細胞を 再び収穫し、そして3〜5mlの氷冷却されたSTM に再懸濁した。個々の培養物か らの電気コンピテント細胞の100 μlアリコートを、Not I−消化されたPADE1 −1 DNAと共に混合した。その細胞/ DNA混合物を、2mmのエレクトロポレーシ ョンキュベットに配置し、そして1000Ωの抵抗及び25μFのキャパシタンスに設 定されたBioRad Gene PulserTMを用いて、5kv/cmのパルスされた電場にゆだね た。パルスされた後、細胞を1mlのYEPDの添加により希釈し、そして30℃で1時 間インキュベートした。次に、細胞を軽い遠心分離により収穫し、そしてアデニ ンを欠いている400 μlの最少選択培地(ADE D)に再懸濁した。その再懸濁さ れたサンプルを200 μlのアリコートに分け、そしてADE D及びADE DSプレート 上にプレートした。プレートを30℃で4〜5日間インキュベートした。変異体# 6及び#11は、Ade+形質転換体を付与した。Ade+形質転換体は、DNAが排除され る場合、観察されず、従って、2種の単離物は ade2相補性グループを定義する ように思えた。ADE2配列は、配列番号1に示される。 B.セクションAに開示されるP.メタノリカクローンバンクを、アルコール 利用遺伝子(AUG1)をクローニングするための源として用いた。そのクローンバ ンクを独立したプールとして貯蔵し、個々は約200 〜250 個の個々のゲノムクロ ーンについて表わす。個々のプールからの0.1 μlの“ミニプレブ(miniprep) ” DNAを、ハンセヌラポリモルファ、カンジタビオジニ及びピチア パストリス からのアルコールオキシダーゼ遺伝子における保存された整列配列から企画され たPCR プライマー(8784、配列番号5;8787、配列番号6)とのポリメラーゼ鎖 反応において鋳型として使用した。増幅反応を、94℃で30秒;50℃で30秒;72℃ で60秒、30サイクルを、続いて72℃で7分間のインキュベーションを行なった。 1つのプール(#5)は、約600 bpのバンドを付与した。このPCR 生成物の DNA 配列決定は、それが、AOX1遺伝子によりコードされるピチア パストリスアル コールオキシダーゼとの約70%の配列同一性、及び MOX1遺伝子によりコードさ れるハンセヌラ ポリモルファ アルコールオキシダーゼとの約85%の配列同一 性を有するアミノ酸配列をコードすることを示した。クローン化された AUG1遺 伝子の配列は、配列番号2に示される。 プール#5のサブプールを、初期増幅に使用される同じプライマーを用いてPC R により分析した。1つの陽性サブプールを、陽性コロニーを同定するためにさ らに分析した。この陽性コロニーをプレート上に画線培養し、そして DNAを個々 のコロニーから調製した。3種のコロニーは、Cla Iによる消化の後、同一のパ ターンを付与した。 ゲノムクローン及びPCR 生成物の制限マッピングは、AUG1遺伝子が7.5 Kbの ゲノム挿入体上に存在し、そしてPCR フラグメント内の部位がゲノム挿入体内で 独得に同定され得たことを示した。PCR フラグメント内での遺伝子の配向は知られているので、後者の情報は、ゲノム挿 入体内の AUG1遺伝子のおおよその位置及び転写の方向を提供する。この領域内 の DNA配列決定は、他の既知のアルコールオキシダーゼ遺伝子に対してアミノ酸 レベルでひじょうに高い配列類似性を有する遺伝子を示した。 C.ade 2変異体P.メタノリカ細胞を、AUG1プロモーター及びターミネー ター、ヒトGAD65 DNA(Karlsenなど、Proc .Natl.Acad.Sci.USA 88 : 8337-8 341,1991)、及び ADE2選択マーカーを含んで成る発現ベクターにより、実質的 に上記に開示されるエレクトロポレーションを用いて形質転換する。20g/lの Bacto-寒天(Difco)、アミノ酸を有さない6.7 g/lの酵母窒素基材(Difco)、1 0g/lのメタノール、及び0.4 μg/lのビオチンを含む寒天最少メタノール プレート(100mmのプレート当たり10〜100 個のコロニー)に、コロニーをパッ チングする。寒天をニトロセルロースにより被覆し、そしてプレートを、水中、 50%メタノール溶液1mlを含むフタ上で逆にし、そして30℃で3〜5日間インキ ュベートする。次に、膜を、0.2 MのNaOH,0.1 %のSDS,35 mMのジチオトレイ トールにリークされたフィルターに移し、付着された細胞を溶解する。30分後、 細胞残骸を蒸留水によりフィルターからすすぎ、そしてフィルターを、0.1 Mの 酢酸によりそれを30分間すすぐことによって、中和する。 次に、フィルターを、付着されたタンパク質についてアッセイする。占領され ていない結合部位を、TTBS−NFM(20mMのトリス、pH7.4,0.1%のTween 20,160 mMのNaCl,5%の粉末化された脱脂ミルク)により室温で30分間、すすぐことに よってブロックする。次に、フィルターを、TTBS−NFM により1:1000に希釈さ れた、GAD6モノクローナル抗体(Chang and Gottlieb,J .Neurosci. 8 : 2123 -2130,1988)を含む溶液に移す。フィルターを、前記抗体溶液において少なくと も1時間、軽く撹拌しながらインキュベートし、次に、TTBS(20mMのトリス、pH 7.4,0.1%のTween 20,160 mMのNaCl)によりそれぞれ5分間、2度洗浄する。 次に、フィルターを、ホースラディシュペルオキシダーゼに接合されるヤギ抗− マウス抗体(TTBS−NFM において1mg/ml)において少なくとも1時間インキュ ベートし、次に、TTBSにより洗浄当たり5分間、3度洗浄する。次に、フィルタ ーを、市販の化学ルミネセント試薬(ECL;Amersham Inc.,Arlington Heights ,IL)に照射する。陽性パッチから生成される光を、X−線フィルム上で検出す る。 GAD65 発現のレベルをより正確に検出するために、候補体クローンを振盪フラ スコ培養により培養する。コロニーを、上記で開示されるようにして、最少メタ ノールプレート上で30℃で2日間、増殖せしめる。そのコロニーを用いて、20ml の最少メタノール培地(アミノ酸を有さない6.7 g/lの酵母窒素基材、10g/ lのメタノール、0.4 μg/lのビオチン)を、1×106個の細胞/mlの細胞密 度で接種する。培養物を激しく振盪しながら、30℃で1〜2日間増殖する。50% メタノール0.2 mlを、個々の培養物に毎日、添加する。細胞を遠心分離により収 穫し、そして1gの細胞プレート当たり10mlの最終体積で、氷冷却された溶解緩 衝液(20mMのトリス、pH8.0,40 mMのNaCl,2mMのPMSF,1mMのEDTA,1μg/ lのロイペクチン、1μg/mlのペプスタチン、1μg/mlのアプロチニン)に 懸濁する。その得られる懸濁液2.5 mlを、15mlの容器において、400 〜600 ミク ロンの氷冷却され、酸洗浄されたガラスビーズ2.5 mlに添加し、そしてその混合 物を1分間、激しく撹拌し、次に、氷上で1分間インキュベートする。この方法 を、細胞が撹拌されるまで、合計5分間くり返す。大きな残骸及び破壊されてい ない細胞を、 1000xgでの5分間の遠心分離により除去する。次に、透明化された溶解物を清浄 した容器にデカントする。透明化された溶解物を、サンプル緩衝液(5%のSDS, 8Mの尿素、100 mMのトリス、pH6.8,10 %のグリセロール、2mMのEDTA,0.01 %のブロモフェノールブルー)により希釈し、そして4〜20%のアクリルアミド グラジエントゲル(Novex,San Diego,CA)上で電気泳動する。タンパク質をニ トロセルロースにブロットし、そして上記のようにして、GAD6抗体により検出 する。 振盪フラスコ培養物において外来性タンパク質の最高レベルのメタノール誘発 された発現を示すクローンを、高い細胞密度発酵条件下でより広範囲に分析する 。細胞をまず、YEPDブイヨン0.5 lにおいて30℃で1〜2日間、激しく撹拌しな がら培養し、次にそれを用いて、5lの発酵装置(たとえばBioFlow III;New B runswick Scientific Co.,Inc.,Edison,NJ)を接種する。発酵容器をまず、5 7.8gの(NH4)2SO4,68gのKH2PO4,30.8gのMgSO4・7H2O,8.6gのCaSO4・2H2 O,2.0gのNaCl及び10mlの消泡剤(PPG)を添加することにより、無機塩により充 填する。水を添加し、2.5 lの体積にし、そしてその溶液を40分間オートクレー プする。冷却した後、350 mlの50%のグルコース、250 mlの10×微量元素(表5 )、25mlの200 μg/mlビオチン、及び250 mlの細胞接種物を添加する。 化合物を溶液にするためには、1l当たり1〜2mlのH2SO4を添加 する。 発酵容器を、28℃,pH5.0 及び30%以上の溶解されたO2で運転するよう設定 する。細胞は、グルコース消費の間、酸素についての鋭い需要、グルコースが消 耗された後、酸素消費の続く低下により示されるように、グルコースの初期充填 物を消費するであろう。初期グルコース充填物の消耗の後、NH4 +及び微量元素に より補充されたグルコースーメタノール供給物を、0.2%(w/v)のグルコー ス、0.2 %(w/v)のメタノールで5時間にわたって、続いて0.1 %(w/v )のグルコース、0.4 %(w/v)のメタノールで25時間にわたって容器中に供 給する。合計550 gのメタノールを、12.5ml/時の初期供給速度及び25ml/時の 最終供給速度を用いて純粋なメタノールとして容器の1つの口を通して供給する 。グルコースを、175 gのグルコース、250 mlの10×微量元素及び99gの(NH4)2 SO4を含む溶液700 mlを用いて、第2の口を通して供給する。それらの条件下で 、グルコース及びメタノールは、グルコース−メタノール供給物の開始に基づい てのGAD65 発現の誘発を伴って、同時に利用される。発酵容器からの細胞を、振 盪フラスコ培養物について上記に記載されるようにして、GAD65 発現について分 析する。 細胞を、一定の時間の間隔で発酵容器から除去し、そして続いて分析する。少 ないGAD65 発現がグルコース上での増殖の間、観察される。グルコースの消耗は GAD65 タンパク質の低レベル発現を導き;発現は発酵培養物の供給の間、MeOHの 添加により増強される。メタノールの添加は、メタノール応答性 AUG1プロモー ターにより駆動されるヒトGAD65 の発現の明確な剌激効果を有する。 D.形質転換条件が、P.メタノリカの効果的形質転換のために最適である、 電場条件、DNAトポロジー及び DNA濃度を決定するために調査された。すべての 実験は、P.メタノリカ ade2株#1を 使用した。コンピテント細胞を前記のようにして調製した。エレクトロポレーシ ョンを、BioRad Gene PulserTMを用いて実施した。 次の3種の場パラメーターが、エレクトロポレーションによる形質転換効率に 影響を及ぼす:キャパシタンス、場の強さ及びパルス期間、場の強さは、電気パ ルスの電圧により決定され、そしてパルス期間は装置の抵抗設定により決定され る。この組の実験においては、種々の抵抗での場の強度設定のマトリックスが試 験された。すべての実験において、装置の最高のキャパシタンス設定(25μF) が使用された。電気コンピテント細胞の100 mlアリコートを、制限酵素 NotIに より線状化されている ADE2プラスミドpCZR133 約1μgを含む DNA10μlと共 に氷上で混合した。細胞及び DNAを、2mmのエレクトロポレーションキュベット (BTX Corp.,San Diego,CA)に移し、そして0.5kv(2.5kv/cm)、0.75kv(3.75 kv/cm),1.0kv(5.0kv/cm),1.25kv(6.25kv/cm)、及び1.5kv(7.5kv/cm )の場の強さで電気パルスした。それらの場の強さの条件を、種々のパルス期間 で試験した。パルス期間を、装置設定抵抗を200 ohms,600ohms 又は“無限”の ohmsに変えることによって操作した。パルスされた細胞をYEPDに懸濁し、そして 30℃で1時間インキュベートし、収穫し、再懸濁し、そしてプレート化した。3 種の別々の組の実験を行なった。個々の組においては、“無限”のohmsの抵抗で の0.75kv(3.75kv/cm)のエレクトロポレーション条件が、試験された他の条件 よりも劇的に高い形質転換効率を付与することが見出された(図1を参照のこと )。 最適なパルス条件が確立された後、形質転換効率に対する DNAトポロジーの影 響が調査された。電気コンピテント細胞を、1μgの切断されていない環状pCZR 133 又は1μgのNot I−消化されたpCZR133 と共に混合した。3回の別々の実 験において、大まかに平均 して25個の形質転換体を環状 DNAから回収し、そして線状 DNAは平均して約1× 104個の形質転換体を生成した。それらのデータは、線状 DNA形質転換体が環状 DNAよりも一層高い効率を有することを示す。 最終的に、DNA濃度と形質転換効率との間の関係が調査された。線状pCZR133 DNAのアリコート(10μlの水中、1ng,10ng,100ng 及び1μg)を、100 μ lの電気コンポネント細胞と共に混合し、そしてエレクトロポレーションを3.75 kv/cm及び“無限”のohmで実施した。形質転換体の数は、約10(1ngのDNA)から 104(1μgのDNA)に変更し、そして DNA濃度に比例することが見出された。 E.P.メタノリカのゲノム中への形質転換 DNAの組込みを、野生型細胞の D NA及び安定した白色形質転換体コロニーの比較により決定した。2種のクラスの 組込み形質転換体を同定した。最初においては、形質転換 DNAが相同部位中に組 込まれることが見出された。第2の種類において、形質転換 DNAは、内因性 AUG 1読み取り枠を置換することが見出された。理論により結合されることは所望さ れないが、この第2の形質転換体は、“トランスプレスメント組換え現象”(Rot hstein, Methods Enzymol.194 : 281-301,1991))により生じると思われ、それ により形質転換する DNAが二重組換え現象を通して内因性 DNAを置換する。 P.メタノリカ ade2株#11を、Asp I−消化されたpCZR140,P ing Systems,La Jolla,CA)に基づくベクター、及びプロモーターとターミネー ターとの間の全読み取り枠が欠失されている AUG1の変異体(図2)により Ade+ に対して形質転換した。ゲノム DNAを、野生型細胞、及びYEPDプレート上で30 ℃で2日間増殖された形質転換細胞から調製した。約100 〜200 mlの細胞を、水 1mlに懸濁し 、次にマイクロ遠心分離機により30秒間、遠心分離した。細胞ペレットを回収し 、そして400 μlの SCE+DTT +チモラーゼ(1.2Mのソルビトール、10mMのクエ ン酸ナトリウム、10mMのEDTA,10mMのDTT,1〜2mg/mlのチモラーゼ100 T) に再懸濁し、そして37℃で10〜15分間インキュベートした。1%SDS 400 μlを 添加し、そしてその溶液を透明になるまで混合した。5Mの酢酸カリウム溶液( pH8.9)300μlを添加し、そしてその溶液を混合し、そしてマイクロ遠心分離機 により5分間、最高速度で遠心分離した。上清液750 μlを新しい管に移し、そ して等体積のフェノール/クロロホルムにより抽出した。その得られる上清液60 0 mlを回収し、そして DNAを2体積のエタノールの添加及び冷却下での15分間の 遠心分離により沈澱せしめた。DNAペレットを、50μlのTE(10mMのトリス、pH 8,1mMのEDTA)+100 μg/mlのRNアーゼに65℃で約1時間、再懸濁した。10 μlの DNAサンプルを、37℃で一晩、100 μlの反応体積中、EcoRI(5μl)に より消化した。DNAをエタノールにより沈澱せしめ、遠心分離により回収し、そ して7.5 μlのTE+2.5 μlの5×色素に再懸濁した。10μlの全体積を、0.5 ×TBE(10×TBEは、108 g/lのトリス塩基、pH7〜9,55g/lの硼酸、8.3 g/lのニナトリウムEDTAである)ゲルにおける0.7 %アガロースの1つのレー ンに適用した。ゲルを、臭化エチジウムを含む0.5 ×TBS において100 vで運転 した。ゲルの写真を取り、そして DNAを、 chleicher & Schuell,Keene,NH)に電気泳動的に移した。次に、膜を2×SSC によりすすぎ、変性溶液上に5分間ブロットし、2×SSC により中和し、次に自 動設定に基づいてUV架橋機(Stratalink トを、市販のキット(ECLTMキット、Amersham Corp.,Arlington He igats,IL)を用いて、PCR-生成された AUG1プロモータープローブにハイブリダ イズした。結果は、形質転換 DNAが AUG1プロモーター DNAの構造を変更し、こ れは相同組込み現象と一致することを示唆した(図2)。 第2の実験において、P.メタノリカ ade2株#11を、Not I−消化されたpC ZR137,AUG1プロモーターとターミネーターとの間にヒトGAD65 cDNAを含むベク ターにより Ade+に対して形質転換した(図3)。ゲノム DNAを、野生型細胞及 び安定した白色の Ade+形質転換体から上記のようにして調製し、そしてEco RI により消化した。消化された DNAを電気泳動により分離し、そして膜にブロット した。ブロットを、AUG1読み取り枠又は AUG1プロモーターのいづれかに対応 するPCR-生成されたプローブによりプローブした。結果は、AUG1読み取り枠 DN Aが形質転換体株から不在であり、そして AUG1プロモーター領域が有意な再配 列を受けたことを示した。それらの結果は、形質転換 DNAと宿主ゲノムとの間の 二重組換え現象(トランスプレスメント)と一致する(図3)。 F.P.メタノリカの AUG1株を、高密度発酵条件下で増殖する。発酵容器を 、57.8gの(NH4)2SO4,46.6gのKCl,30.8 gのMgSO4・7H2O,8.6gのCaSO4・ 2H2O,2.0gのNaCl及び10mlの消泡剤(PPG)の添加により無機塩で充填する。水 を添加し、2.5 lの体積にし、そしてその溶液を40分間オートクレーブする。冷 却の後、50%グルコース350 ml,10×微量元素(表5)250 ml,30%リン酸ナト リウム210 ml,200 μg/mlのビオチン25ml及び細胞接種物250 mlを添加する。 細胞は、3相においてグルコース又はグルコース/メタノールをバッチ供給され る。相1においては、細胞は、750 gのグルコース、110 gの(NH4)2SO4、及び2 78 mlの10×微量元素/1.5 lを用いて25時間、0.4 %/l/時でのグルコース (w/v最 終発酵体積)を受ける。次に、細胞は、0.2 %のグルコース、0.2 %のメタノー ル/l/時の一時的な供給を5時間、与えられる。最終のグルコース−補充され たメタノール供給物は、0.1 %のグルコース、0.4 %のメタノール/l/時を25 時間、含む。最終バイオマスは、約300 g/lの細胞ペーストである。 G.P.メタノリカ aug1Δ株の発酵のために、発酵容器をまず、無機塩、グ ルコース、リン酸塩、微量元素及びビオチンにより上記セクションFに開示され るようにして充填した。250 mlの細胞接種物を添加する。グルコース供給物を、 600 gのグルコース、108 gの(NH4)2SO4及び273 mlの10×微量元素/1.2 lを 用いて調製する。細胞を3相にバッチ供給する。第1の相においては、細胞は0. 4 %/l/時で12〜25時間グルコースを受ける。次に、1重量%のメタノールの ボーラス添加により誘発し、そして混合された0.2 %グルコース/0.1 %メタノ ール供給物によるメタノール利用に10時間、変更する。第3相においては、0.2 %のグルコース及び0.2 %のメタノールの混合された供給物を、15時間、供給す る。 H.AUG1遺伝子がGAD65 発現構造体の挿入により破壊されているP.メタノ リア細胞は、メタノールに基づく増殖能力を保持しており、これは第2アルコー ルオキシダーゼ遺伝子が存在することを示唆する。AUG2と命名される第2遺伝 子は、PCR により同定される。その遺伝子の5′コード領域の配列分析は、コー ドされるタンパク質のN−末端が既知のアルコールオキシダーゼ遺伝子のN−末 端に類似することを示した。 MC GAD8株、すなわち最少メタノールブイヨン上でほとんど増殖しない形質転 換体を、AUG2遺伝子をクローニングするための源として使用した。ゲノム DNA を、MC GAD8から調製し、そして AUG1読み取り枠に対して特異的なセンス及び アンチセンスPCR プライマ ー(8784、配列番号5;8787、配列番号6)により増殖した。AUG1生成物にサ イズ的には同一であるが、しかし分析用ゲル上でひじょうに低い強さを示す生成 物を得た。 推定上の AUG2 PCR生成物を、一組の制限酵素により消化した。Eco RI及びPv u Iによる部分消化、及びいくつかのBgl II部位の存在は、DNAが少量の AUG1 により汚染されていることを示した。汚染する AUG1 DNAを除去するために、PC R 混合物をEco RIにより切断し、そしてゲル精製した。MC GAD8生成物はEco RI 部位を有するように見えないので、それは変化を受けていなかった。得られるゲ ル精製された DNAを再増幅し、そして再び、制限消化により分析した。その DNA は、AUG1 PCR生成物のものとは異なった制限地図を付与した。 サザンブロット分析を、プローブとして AUG1又は AUG2読み取り枠PCR フラ グメントのいづれかを用いてMC GAD8及び野生型細胞からのゲノム DNAに対して 行なった。AUG2プローブは、AUG1遺伝子座に対して低い緊縮性で及び第2の遺 伝子座に対して低い及び高い緊縮性でハイブリダイズした。AUG1プローブは、 低い緊縮性で両遺伝子座に結合するが、しかし高い緊縮性で AUG1遺伝子座に対 して優先的に結合した。それらのデータは、MC GAD8からの新規PCR 生成物が A UG1に対して類似するが、しかしそれとは異なることを示唆した。配列分析は、 AUG1及び AUG2遺伝子生成物間で83%の同一性を示した。 AUG2ゲノム遺伝子座をクローン化するために、PCR プライマーを元の AUG2 PCRフラグメントから企画した。プライマー9885(配列番号7)及び9883(配列 番号8)を用いて、P.メタノリカ ゲノムライブラリーをスクリーンした。 陽性のクローンバンクプールを、元のMC GAD8PCR 生成物により プローブによりプローブした。細胞を約5000個のコロニー/プレートで10個のプ レート上にプレートし、そして一晩増殖せしめ、次にプレートをフィルターディ スク(Hybond-N,Amersham Corp.,Arlington Heights,IL)により被覆した。コ ロニを変性し、中和し、そしてUV架橋した。細菌残骸を5×SSC によりフィルタ ーから洗浄し、そしてフィルターを再び架橋した。プロットを、25mlのハイブリ ダイゼーション緩衝液において42℃で1時間、2つ一組になって予備ハイブリダ イズした。約250 ngのプローブを、個々の組のフィルターに添加した。ハイブリ ダイゼーションを42℃で4時間、行なった。次に、ブロットを、0.1 ×SSC,6M の尿素、0.4 %のSDS の溶液500 mlにより42℃で10分間、4度洗浄した。次に、 ブロットを500 mlの2×SSC により室温で5分間、中和し、そして2回すすいだ 。次に、ブロットを100 mlの展開用試薬(ECL,Amersham Corp.)に含浸した。 陽性コロニーを取り、そしてPCR プライマー9885(配列番号7)及び9883(配 列番号8)を用いて増幅し、それらの同一性を確認した。陽性プールを、プレー ト上に画線培養し、そして単一のコロニーをPCR により再スクリーンした。1つ のコロニーを追加の分析(制限マッピング及び配列決定)のために選択した。AU G2遺伝子の部分的配列が配列番号9に示されている。配列番号9に示されるよ うに、AUG2配列はHindIII部位でヌクレオチド91を開始する。この位置から上流 のヌクレオチドは、ベクター配列である。そのコード配列はヌクレオチド170 で 開始する。 AUG2遺伝子の破壊は、メタノール上での細胞増殖に対してほとんど効果を与 えなかった。機能的 AUG1及び AUG2遺伝子生成物の両者を欠いている細胞は、 メタノール上で増殖しなかった。続く分析は、AUG1遺伝子生成物が発酵器にお いて増殖される細胞におけ る唯一の検出できるアルコールオキシダーゼであることを示した。 例4 P.メタノリカからのGAD65 の精製 GAD65 を発現するP.メタノリカ酵母からGAD65 を、例3に記載されるように して抽出するために、酵母を、5℃で又は5℃以下に冷たく保持したまま、DYNO −MILLにより微粉砕した。抽出緩衝液は、プロテアーゼインヒビター及び界面活 性剤Triton X-114を含む。緩衝液成分は次のものである:40mMのHEPES,10 mMの DTT,10 mMのEDTA,200 μMのピリドキサールリン酸(PL),1mMのアミノエチ ル−イソチオウロニウムブロミド臭酸塩(AET),2%(v/v)のTriton X-114 ,25μg/mlのアプロチニン、5μg/mlのロイペプチン、5μg/mlのダイズ トリプシンインヒビター、5μg/mlのペプスタチンA、及び0.1 mMのPMSF。緩 衝液はpH7.2 に調整した。上記プロテアーゼインヒビターと共に、0.2 %のTrit on X-114を含むこの同じ緩衝液が、続くクロマトグラフィー段階において使用さ れる主要緩衝液である。それは、この例において、主要GAD 緩衝液(PGB)として 言及されるであろう。 抽出物浄化及びGAD65 捕獲(冷たい部屋で行なわれる)のために、DYNO−MILL からの抽出物は6.1 の測定されたpHを有し、そして遠心分離の前、7.2 のpHに滴 定される。抽出物を、1lの振子式バケットBeckman 遠心分離機において、5℃ にて、3,500rpmで0.5 時間、遠心分離し、細胞残骸の実質的な部分をペレット化 する。ペレットを抽出緩衝液に再懸濁し、そして最少時間(約10分)、再抽出し 、この時点で、それを再び遠心分離機により回転せしめる。上清液を組合し、ス ラリー氷上で一晩、急冷し、再び上記のようにして遠心分離し、そして小さいが 、しかし目立った白色沈殿物を除する。上清液を2NのNaOHによりpH8.5 に調整 し、そして導電率が3〜4mmhoになるまで、PGB(この場合、pH8.5)により希釈す る(約3.5 倍 )。この材料を、3〜4mmho導電率で、1%(v/v)の最終TX-114濃度で、pH 8.5 のPGB により平衡化されたWhatman DE-52 アニオン交換体の1l層を含む11 cmの直径のカラム上に、50ml/分で負荷した。1%のTX-114は結合され、そして 続いて溶離されるGAD の溶解性/安定性を促進する。サンプル負荷の実結に基づ いて、カラムを、平衡化緩衝液により10カラム体積を洗浄し、この後、結合され たタンパク質を0.4 MのNaClを含む平衡化緩衝液により22.4mmhoの導電率で“段 階的”溶離し、そして3ד予備−縮合された”Triton X-114により1%TX-114 に調節した。ウェスターンブロットにより検出できるGAD65 活性の大部分を、収 集された溶出物の4カラム体積内で回収する。このプールは、下記精製工程にお ける相分割段階のために使用できる。 相分割のために、上記からの溶離されたプールのTX-114濃度(わずか1%(v /v)のTX-114)を、プールに予備縮合されたTX-114の適切な体積の添加により 2%(v/v)TX-114に調節する。調節されたプールの合計体積をさらに、2% TX-114(再び予備縮合されている)PGB により1:2に希釈する。この混合物を 、ストップコックにより固定された底部出口を有する11cmの直径のラム中に注ぎ 、そして充填されたカラムを冷たい部室(−4℃)から暖かな部室(30°)に移 し、そして一晩、分割を可能にする。濃い低部層が形成し、そしてTriton−に富 んでいる低部相と界面活性剤−消耗された上部相との間の認識できる界面が観察 できる。ストップコックを開き、そして縮合されたTriton,GAD65 含有相を収穫 する。初期の大きな画分を集め、そして相境界がカラム出口を通過することが明 らかになる場合、小さな画分が、流入流速の目立った上昇が観察されるまで(冷 却器流出で低い粘性の消耗された相の到達を表わす)採取される。収穫された濃 縮相は、クーマシーSDS-PAGE分析により 決定される場合、有意に精製されたGAD65 を含む。 収穫されたGAD65 Triton相を、導電率が4mmho以下か又はそれに等しくなるま で、PGB(pH8.0)により希釈する。次に、その材料を、pH8.0 でのPGB により平衡 化されたQ-Sepharose Fast Flow アニオン交換体(Pharmacia)の層に適用し、そ して20mMのトリス、20mMのMES,20 mMのMops、及び20mMの酢酸塩によりHEPES を 置換することによって変性し、均等なpHグラジエントの生成を可能にする。この 緩衝液はまた、TX-114の代わりに、0.1 %のオクチルグルコシドも含む。サンプ ルの負荷の実結に基づいて、カラムを平衡化緩衝液の10カラム体積により洗浄す る。22カラム体積のグラジエントを、pH8.0 の平衡化緩衝液とpH4.9 での同じ緩 衝液との間で形成する。pH8.0 から4.9 の線状pHグラジエントを形成し、そして GAD65 をpH7.4 〜5.0 で溶離する。後者の溶離画分は、かなりの程度の汚染物を 含むが、まだGAD65 の純度は著しく高まる。溶離が開始される前、画分収集器に おける試験管を十分なAET 及びトリス塩基により増加し、最終サンプル体積をAE T において10mMの調節し、そしてサンプルのpHを7.2 ±0.2 にする。管を、サン プル収集の後すぐに混合し、AET 及びトリス塩基との収集されたサンプルとの混 合を確保する。 ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーのために、上記pHグラジエント−溶 離されたQ-Sepharose カラムからのGAD65 含有画分をプールする。そのプールの pHを、必要なら6.8 〜7.0 に調節する。このプールの導電率は7.0 mmhoである。 この材料を、Q-Sepharose段階で使用されるが、しかし6.8 〜7.0 のpHで使用さ れ、そして濃縮されたGAD65 の溶離を促進し、そして溶離されたタンパク質の溶 解性を改良するために10mMのAET を含む複数緩衝液システムにより前もって平衡 化されたセラミック性ヒドロアパタイトの層に適用す る。 上記のようにして精製されたサンプルのクーマシー染色されたSDS-PAGEゲルは 、レーン当たり20μgまでのGAD65 の大きなバンドを示し、そして90%又はそれ 以上の推定された純度を有する。 従って、本発明は、メチロトローフ性酵母において500 mg/l又はそれ以上ま でのGAD65 の高レベル発現を提供する。メチロトローフ性酵母の使用は、発酵の 容易さ及びGAD65 発現の正確に調節された誘発により産業規模でのGAD65 の生成 を実施可能にする。特に、本明細書に記載される精製プロトコールに従って、メ チロトローフ性酵母から精製される場合、組換えGAD65 は、高い比活性を有し、 そして免疫学的アッセイ及び治療プロトコールへのGAD65 の使用に不可欠である 、生来の分子の抗原特性を保持する。 前述の発明は理解のために例示的及び例的にいくらか詳細に記載されて来たが 、一定の変更及び修飾が本発明の範囲内で行なわれ得ることは明確であろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C12N 1/19 C12R 1:84) (C12N 9/88 C12R 1:84) (31)優先権主張番号 08/703,809 (32)優先日 平成8年8月26日(1996.8.26) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 ブコウスキー,トーマス アール. アメリカ合衆国,ワシントン 98103,シ アトル,パラタイン アベニュー ノー ス,6259 (72)発明者 ビショップ,ポール ディー. アメリカ合衆国,ワシントン 98024,フ ォールシティ,サウス イースト エイ ス,28425

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次の作用可能に連結された要素: (a)メタノール−誘導性転写プロモーター; (b)GAD65 ポリペプチドをコードする DNAセグメント; (c)転写ターミネーター;及び (d)選択マーカー、 を含んで成る DNA構造体により形質転換された、炭素源及びエネルギー源として のメタノールで増殖することができるメチロトローフ性酵母の実質的に純粋な培 養物。 2.前記メチロトローフ性酵母が、ピチア(Pichia)、ハンセヌラ(Hansenula )又はカンジダ(Candida)である請求の範囲第1項記載のメチロトローフ性酵母の 実質的に純粋な培養物。 3.前記メチロトローフ性酵母がピチア・パストリス(Pichia pastoris)又は ピチア・メタノリカ(Pichia methanolica)である請求の範囲第2項記載のメチ ロトローフ性酵母の実質的に純粋な培養物。 4.前記形質転換 DNA構造体のメタノール誘導性プロモーターが前記 DNA構造 体により形質転換されたメチロトローフ性酵母と同じ種由来である請求の範囲第 1項記載のメチロトローフ性酵母の実質的に純粋な培養物。 5.前記形質転換性 DNA構造体のメタノール誘導性プロモーターがアルコール オキシダーゼ遺伝子由来である請求の範囲第2項記載のメチロトローフ性酵母の 実質的に純粋な培養物。 6.前記アルコールオキシダーゼ遺伝子がP.パストリス AOX1である請求の 範囲第5項記載のメチロトローフ性酵母の実質的に純粋な培養物。 7.前記 DNA構造体の転写ターミネーターがアルコールオキシダーゼ遺伝子由 来である請求の範囲第5項記載のメチロトローフ性酵母の実質的に純粋な培養物 。 8.前記DNA構造体の転写ターミネーターがP.パストリス AOX1遺伝子由来 である請求の範囲第7項記載のメチロトローフ性酵母の実質的に純粋な培養物。 9.前記メチロトローフ性酵母がピチア・パストリスである請求の範囲第5項 記載のメチロトローフ性酵母の実質的に純粋な培養物。 10.前記GAD65 ポリペプチドがヒトGAD65 である請求の範囲第1項記載のメ チロトローフ性酵母の実質的に純粋な培養物。 11.メチロトローフ性酵母においてGAD65 を発現するための DNA構造体であっ て、次の作用可能に連結された要素: (a)メタノール−誘導性転写プロモーター; (b)GAD65 ランゲルハンス島細胞ポリペプチドをコードする DNAセグメント ; (c)転写ターミネーター;及び (d)選択マーカー、 を含んで成る DNA構造体。 12.前記メタノール誘導性転写プロモーターがアルコールオキシダーゼ遺伝子 である請求の範囲第11項記載の DNA構造体。 13.前記アルコールオキシダーゼ遺伝子がP.パストリス AOX1である請求の 範囲第12項記載の DNA構造体。 14.前記転写ターミネーターが、アルコールオキシダーゼ遺伝子由来である請 求の範囲第12項記載の DNA構造体。 15.前記アルコールオキシダーゼ遺伝子がP.パストリス AOX1である請求の 範囲第14項記載の DNA構造体。 16.GAD65 ランゲルハンス島細胞ポリペプチドをコードする前記 DNAセグメン トがヒトGAD65 をコードする請求の範囲第11項記載の DNA構造体。 17.メチロトローフ性酵母細胞の培養により発現されるGAD65 を精製するため の方法であって、 還元剤及び界面活性剤を含む緩衝液において酵母細胞培養物からGAD65-含有細 胞画分を単離し; 前記GAD65 含有細胞画分を、GAD65-含有界面活性剤相及び水性相に相分割し; 第1のGAD65 アニオン交換画分を生成するために、還元剤及び界面活性剤を含 む緩衝液において第1のアニオン交換クロマトグラフィーにより前記GAD65-含有 界面活性剤相からGAD65 を分離し; わずかに酸性のpHでカチオン交換媒体を含むカラムに前記第1のGAD65 アニオ ン交換画分を適用し、そしてそれからのGAD65-含有画分をアルカリ性pHに調整し ; 還元剤及び界面活性剤を含む緩衝液においてアルカリ性pHで第2のアニオン交 換カラム上に前記GAD65 カチオン交換画分を負荷し、アルカリ性〜酸性pHグラジ エントにおいてGAD65 を溶出し、そして前記GAD65 溶出物のpHをほぼ中性に調整 し;そして 還元剤及び界面活性剤を含む緩衝液においてヒドロキシアパタイトクロマトグ ラフィーにより前記GAD65 アニオン溶離物を精製し、そして精製されたGAD65 を 得る; ことを含んで成る方法。 18.前記GAD65-含有細胞画分が、酵母細胞を溶解することによってその酵母細 胞培養物から単離される請求の範囲第17項記載の方法。 19.前記第1のアニオン交換クロマトグラフィーによりGAD65-含 有界面活性剤相からGAD65 を分離する前、前記GAD65-含有界面活性剤相から酵母 細胞粒状物を除去する段階をさらに含んで成る請求の範囲第17項記載の方法。 20.前記カチオン交換媒体が、スルホプロピルカチオン交換媒体である請求の 範囲第17項記載の方法。 21.前記第2のアニオン交換カラムが、第四アンモニウムアニオン交換カラム である請求の範囲第17項記載の方法。 22.前記GAD65 溶離pHグラジエントがpH8〜pH4の間で展開される請求の範囲 第17項記載の方法。 23.前記GAD65 がリン酸カリウムのグラジエントにより前記ヒドロキシアパタ イトから溶出される請求の範囲第17項記載の方法。 24.前記メチロトローフ性酵母細胞がピチア又はハンセヌラの種である請求の 範囲第17項記載の方法。 25.前記メチロトローフ性酵母細胞がピチア・パストリス又はピチア・メタノ リカである請求の範囲第24項記載の方法。 26.前記GAD65 がヒトGAD65 である請求の範囲第17項記載の方法。 27.前記還元剤がジチオトレイドール又は2−メルカプトエタノールである請 求の範囲第17項記載の方法。 28.前記界面活性剤が非イオン性界面活性剤である請求の範囲第17項記載の方 法。 29.前記非イオン性界面活性剤が、ポリエチレングリコール第三オクチルフェ ニルエーテル、ポリエチレングリコールモノ〔P−(1,1,3,3−テトラメ チル−ブチル)フェニル〕エーテル、又はn−オクチルグルコシドである請求の 範囲第28項記載の方法。 30.メチロトローフ性酵母細胞の培養により発現されるGAD65 を精製するため の方法であって、 還元剤及び界面活性剤を含む緩衝液において酵母細胞培養物からGAD65-含有細 胞画分を単離し; 第1のGAD65 アニオン交換画分を生成するために、還元剤及び界面活性剤を含 む緩衝液における第1のアニオン交換カラムに前記GAD65-含有細胞画分を適用し ; 前記第1のGAD65 アニオン交換画分を、GAD65-含有界面活性剤相及び水性相に 相分割し; 還元剤及び界面活性剤を含む緩衝液においてアルカリ性pHで第2のアニオン交 換カラム上に前記GAD65-含有界面活性剤相を負荷し、アルカリ性〜酸性pHグラジ エントにおいてGAD65 を溶出し、そして前記GAD65 溶出物のpHをほぼ中性に調整 し;そして 還元剤及び界面活性剤を含む緩衝液においてヒドロキシアパタイトクロマトグ ラフィーにより前記GAD65 アニオン溶離物を精製し、そして精製されたGAD65 を 得ることを含んで成る方法。 31.前記GAD65-含有細胞画分が、酵母細胞を溶解することによってその酵母細 胞培養物から単離される請求の範囲第30項記載の方法。 32.前記第1のアニオン交換カラムに前記GAD65-含有画分を適用する前、前記 GAD65-含有画分から酵母細胞粒状物を除去する段階をさらに含んで成る請求の範 囲第30項記載の方法。 33.前記第2のアニオン交換カラムが第四アンモニウム交換カラムである請求 の範囲第30項記載の方法。 34.相分割の前、ヒドロキシアパタイトに基づいて前記第1のGAD65 アニオン 交換画分を分割することをさらに含んで成る請求の範囲第30項記載の方法。 35.前記GAD65 溶出pHグラジエントがpH8〜pH4の間で展開される請求の範囲 第30項記載の方法。 36.前記GAD65 がリン酸カリウムのグラジエントにより前記ヒドロキシアパタ イトから溶出される請求の範囲第30項記載の方法。 37.前記メチロトローフ性酵母細胞がピチア又はハンセヌラの種である請求の 範囲第30項記載の方法。 38.前記メチロトローフ性酵母細胞がピチア パストリス又はピチア メタノ リカである請求の範囲第37項記載の方法。 39.前記GAD65 がヒトGAD65 である請求の範囲第30項記載の方法。 40.GAD65 ポリペプチドを生成するメチロトローフ性酵母株の実質的に純粋な 培養物を調製するための方法であって、 a)(i)メタノール−誘導性転写プロモーター、(ii)GAD65 ポリペプチド をコードする DNAセグメント、(iii)転写ターミネーター、及び(iv)選択マ ーカーの作用可能に連結された要素を含んで成る DNA構造体によりメチロトロー フ性酵母宿主を形質転換し; b)前記 DNAセグメントが発現され、そしてGAD65 ポリペプチドが生成される 条件下で、前記段階(a)からの形質転換された細胞を培養し; c)前記形質転換された細胞の単離物により生成されるGAD65 ポリペプチドの レベルをアッセイし;そして d)高レベルのGAD65 ポリペプチドを生成する単離物を選択的に培養する段階 を含んで成る方法。
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