JP2000358104A - 構内交換機 - Google Patents

構内交換機

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JP2000358104A
JP2000358104A JP16797799A JP16797799A JP2000358104A JP 2000358104 A JP2000358104 A JP 2000358104A JP 16797799 A JP16797799 A JP 16797799A JP 16797799 A JP16797799 A JP 16797799A JP 2000358104 A JP2000358104 A JP 2000358104A
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Japan
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terminal
group
telephone terminal
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call
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JP16797799A
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Kunihiko Kishino
邦彦 岸野
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一斉呼出により、グループ代表電話番号で担
当者との通話路接続を確立し、かつ容易に一斉呼出の可
否を変更できるPBXを提供する。 【解決手段】 記憶装置55に記憶された状態表で、グ
ループごとに割り当てられたグループ代表電話番号単位
に、各グループ内の内線移動体端末の電話番号とその端
末状態を保持する。グループ代表電話番号による発呼
時、グループ代表電話端末521を呼び出し、一定時間
応答がない場合に不在と検出する。記憶装置55のその
グループの状態表を参照してグループ内の端末状態が
“端末空き状態”の内線移動体端末を対象に一斉呼出を
行う。この呼出に応答した内線移動体端末から、フッキ
ング後に予め決められた特番の入力によりその内線移動
体端末の端末状態を“一斉呼出応答済み状態”に更新
し、再度一斉呼出する。このグループ代表電話番号に対
して呼処理の終了で端末状態は元の状態に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は構内交換機に係わ
り、詳細にはそれぞれ代表電話番号が割り当てられた各
グループ内の複数の端末に対して一斉呼出サービスを提
供する構内交換機に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は一般的な会社組織における業務
の管理体系を概念的に表わしたものである。すなわち会
社10は、業務およびその作業内容に応じて、第1〜第
Lの組織111〜11Lに分割される。各組織111〜1
Lでは、さらに細分化された第1〜第Lの業務グルー
プ121〜12Lを有している。例えば、第1の組織11
1における第1の業務グループ121は、第1〜第3のグ
ループ131〜133から構成されている。同様に、例え
ば第2の組織112における第2の業務グループ12
2は、第4〜第6のグループ134〜136から構成され
ている。また、例えば第Lの組織11Lにおける第Lの
業務グループ12Lは、第(M−2)のグループ13M-2
〜第Mのグループ13Mから構成されている。このよう
に各組織内で細分化された各グループでは、それぞれ会
社内外の関係部署との連絡等のため電話端末が設置され
る。
【0003】図16は従来の電話端末の第1の設置例を
表わしたものである。ただし、ここでは第1および第2
のグループ131、132についてのみ示している。すな
わち第1の設置例では、構内交換機(Private Branch e
Xchange:以下、PBXと略す。)14あるいは図示し
ない公衆網に対して、第1および第2のグループ1
1、132ごとに電話端末151、152が1台設置され
る。各グループ内では日常業務において各グループ員で
共用で電話端末が使用される。ところで、通信デバイス
の低コスト化や、PBXを用いた電話交換システムのイ
ンフラの整備が進み、日常業務の中で電話端末を用いた
作業機会は増加する一方である。これに伴い、各グルー
プ内ではグループ員それぞれに電話端末を備えるように
なった。
【0004】図17は従来の電話端末の第2の設置例を
表わしたものである。ただし、図16に示した従来の電
話端末の第1の設置例と同一部分には同一符号を付して
いる。すなわち第2の設置例では、PBX14あるいは
図示しない公衆網に対して、第1および第2のグループ
131、132内の各グループ員それぞれに対して、電話
端末が1台設置される。例えば、第1のグループ131
の各グループ員には、それぞれ電話端末1511、1
12、1513が設置される。また、例えば第2のグルー
プ132の各グループ員には、それぞれ電話端末1
21、1522、1523が設置される。
【0005】このように各グループ内で、グループ員そ
れぞれに電話端末が設置されたことにより、共用の電話
端末が話中のために担当者と連絡をとれないといった状
況がなくなる。したがって、グループとしてあるいは各
グループ員として業務の効率が格段に向上する。しかし
その一方で、各グループ員に公衆回線を割り当てたこと
により、通信費がかかるという問題が生じる。そこで、
組織内でグループ化されている会社やその事業所内など
に、PBXを用いたPBXシステムを導入するようにな
った。PBXシステムでは、PBXの配下に各グループ
に1つの公衆回線のグループ代表電話番号を割り当て、
各グループ員に備えた電話端末には固有の内線電話番号
を割り当てる。使用する電話端末も多機能電話端末にな
り、各電話端末にグループ代表電話番号と、それぞれ固
有の内線電話番号とを登録できるようになった。これに
より、各自で、グループ代表電話番号への着信と、固有
の内線電話番号への着信とを区別なく応答できるように
なった。さらにまた、移動体通信技術やさらなる集積化
技術の進歩により、例えばパーソナル・ハンディホン・
システム(Personal Handyphone System:PHS)など
の携帯用の移動体端末が登場した。各グループ員は、こ
れを携帯することで、移動先あるいは移動中に直接発信
者と通話することができ、さらに業務の効率化を図るこ
とが可能となった。
【0006】グループ代表電話番号および内線電話番号
への着信を区別なく、各電話端末で応対できるようにな
ると、グループ代表電話番号への着信のみに応対する担
当者が不要となる。このことは、逆にグループ内の担当
者が全て不在の場合に、グループ代表電話への着信に応
対できなくなるという問題を生じる。このような問題を
解決するPBXに関する技術が種々提案されている。
【0007】図18は従来提案された第1のPBXを適
用したPBXシステムの構成の概要を表わしたものであ
る。このPBXシステムは、PBX16を介して、電話
端末17と、第1および第2のグループ131、132
れぞれの電話端末181、182が接続されている。PB
X16は、電話端末17から第1のグループ131のグ
ループ代表電話番号による発呼があると、このグループ
代表電話番号に対応する第1のグループ131の代表電
話端末181を呼び出す。電話端末181は、呼出音によ
り、第1のグループ131のグループ代表電話番号に着
信があったことを通知する(発信19)。第1のグルー
プ131のグループ員が全て不在の場合は、その着信に
応答することができない。しかしながら、第1のPBX
では、例えば隣接する第2のグループ132のグループ
員が電話端末182をフッキングし、予め割り当てられ
た特番を入力することができるようになっている(特番
20)。これを検知したPBX16は、電話端末17
と、第2のグループ132の電話端末182との通話路を
接続する(通話路接続21)。これにより、第1のグル
ープ131のグループ代表電話番号への着信があったと
き、別のグループである第2のグループ132の電話端
末でその着信に応対することができる。したがって、担
当者不在のため全く連絡ができないという問題を解決す
ることが可能となる。
【0008】しかしながら上述したような第1のPBX
では、例えば着信先とは別グループの電話端末からのフ
ッキング後、特番の入力がされたとしても、発信者が直
接担当者と接続して通話することができない。むしろ、
業務内容が異なる別グループのグループ員が、業務の片
手間にこのような特番を入力して着信に応答することは
稀である。
【0009】図19は従来提案された第2のPBXを適
用したPBXシステムの構成の概要を表わしたものであ
る。このPBXシステムは、PBX22を介して、電話
端末23と、電話端末2411、2412と、音声応答装置
25とが接続されている。ここで、電話端末2411、2
12は、それぞれ第1のグループ131に属しているも
のとし、電話端末2411がグループ代表電話端末である
とする。PBX22は、電話端末23から第1のグルー
プ131のグループ代表電話番号による発呼があると、
このグループ代表電話番号に対応する第1のグループ1
1の代表電話端末2411を呼び出す。代表電話端末2
11は、呼出音により第1のグループ131のグループ
代表電話番号に、着信があったことを通知する(発信2
5)。電話端末2411のグループ員が不在の場合は、そ
の着信に応答することができない。しかしながら第2の
PBXでは、一定回数の呼出に対する応答がないと判別
したとき、音声応答装置25に対して、発信側である電
話端末23に対する着信先の不在と接続先相手の内線番
号の入力とを促す旨の音声ガイダンスの送出を要求する
(要求26)。これを受けた音声応答装置25は、予め
登録された音声ガイダンスを電話端末23に通知する
(通知27)。続いて、PBX22は、発信側である電
話端末23から、接続先相手の内線番号の入力がある
と、これを音声応答装置25に送出する(入力番号2
8)。音声応答装置25は、この入力された接続先相手
の内線番号を解析し、着信者番号としてPBX22を介
して着信端末を呼び出す(発呼29)。着信者番号が電
話端末2412である場合、電話端末2412のグループ員
がこれに応答すると、PBX22は電話端末23と電話
端末2412との通話路を接続する(通話路接続30)。
【0010】しかしながら多機能電話端末である場合、
グループ代表電話番号と内線番号とが同時に登録されて
いるため、既にグループ代表電話番号による着信に応答
がないときは、接続先の相手も不在であるか応答できな
い状況にある可能性が高い。接続先相手を他グループの
グループ員とすることも可能であるが、やはり発信者が
直接担当者と接続して通話することができない。いずれ
にしても、発信者が着信先である所望の担当者の内線番
号を知らなければ通話路を接続することができない。ま
た、プッシュ式などの特殊な電話端末でなければ電話番
号入力できないという問題がある。さらには、従来のダ
イヤル式の電話機では、通話路のノイズ状況に応じて番
号の解析に大きなムラが発生するため、実用的ではな
い。
【0011】図20は従来提案された第3のPBXを適
用したPBXシステムの構成の概要を表わしたものであ
る。このPBXシステムは、PBX31を介して、電話
端末32と、電話端末3311、3312と、音声応答装置
34と、音声認識装置35とが接続されている。ここ
で、電話端末3311、3312は、それぞれ第1のグルー
プ131に属しているものとし、電話端末3311がグル
ープ代表電話端末であるとする。PBX31は、電話端
末23から第1のグループ131のグループ代表電話番
号による発呼があると、このグループ代表電話番号に対
応する第1のグループ131の代表電話端末331を、呼
び出す。代表電話端末331は、呼出音により第1のグ
ループ131のグループ代表電話番号に着信があったこ
とを通知する(発信36)。電話端末3311のグループ
員が不在の場合は、その電話に応答することができな
い。しかしながら第3のPBXでは、一定回数の呼出に
対する応答がないと判別したとき、音声応答装置34に
対して、発信側である電話端末32に対する着信先の不
在と接続先相手の内線番号の音声入力とを促す旨の音声
ガイダンスの送出を要求する(要求37)。これを受け
た音声応答装置34は、予め登録された音声ガイダンス
を電話端末32に通知する(通知38)。続いて、PB
X31は、発信側である電話端末32から、接続先相手
の内線番号の音声入力があると、これを音声認識装置3
5に送出する(音声入力番号39)。音声認識装置35
は、この入力された接続先相手の内線番号の音声信号を
解析し、着信者番号としてPBX31を介して着信端末
を呼び出す(発呼40)。着信者番号が電話端末3312
である場合、電話端末3312のグループ員がこれに応答
すると、PBX31は電話端末32と電話端末3312
の通話路を接続する(通話路接続41)。このような第
3のPBXの音声入力に関する技術は、例えば特開平5
−153649号公報「一斉呼出方式」に開示されてい
る。
【0012】しかしながら第3のPBXでは、音声によ
る接続先の指定を行うものの、現段階での音声認識技術
ではそこまで実用的な技術が確立していない。
【0013】また例えば特開平2−164173号公報
「内線群一斉着信方式」に開示されているPBXでは、
予め各内線をグループ化し、PBXは使用中の内線に着
信があったとき、その内線と同じグループの他の内線を
検出する。そして、これら検出した内線全てに対して一
斉呼出することで、特殊機能が不要の一般の電話端末で
も担当者からの着信に応答が可能となる。さらに特開平
10−285620号公報「構内交換機」に開示された
PBXについては、グループ員の内線移動体端末の着信
に対して応答できない場合には、そのグループ全部の移
動体端末に対して一斉呼出を行う。また、グループ員の
移動体端末の着信に対して応答できない場合には、グル
ープ代表電話端末を呼び出すようにしている。これによ
り、無効着呼を防止することができる。
【0014】さらにまた特開平5−153649号公報
「電話着信システム」に開示されたPBXでは、予め内
線番号端末ごとに空塞状況を管理する空塞管理テーブル
を設けている。この空塞管理テーブルでは、例えば無線
内線番号端末の充電装置などに設けたセンサにより、無
線内線番号端末が所定位置にあるか否か登録する。そし
て、この空録管理テーブルで空塞状況から、一斉呼出の
可否を判別する。これにより、選択的に一斉呼出を行う
ことができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように上述した特
開平2−164173号公報に開示されたPBXを適用
したPBXシステムでは、複数の内線群に特殊な電話端
末を不要として低コスト化を図る技術である。また、特
開平10−285620号公報に開示されたPBXを適
用したPBXシステムは、着信先のグループ員が応答し
ない場合、同じグループ内の全移動体端末に対して一斉
に呼び出しを行うことで、無効着呼を防止している。し
かしながら、いずれも着信先の相手先の電話番号を内線
番号として知っている会社内部のものに限定しているた
め、会社外の人間から担当者に連絡を取ろうとしても、
その担当者が異動になったりあるいはグループの移動に
より、電話番号が変更された場合、連絡を取ることがで
きなくなる。そこで、通常、グループ内で1つグループ
代表電話番号を割り当て、電話番号の管理の容易化と通
信費の節約を図ることが行われる。ところが、これらP
BXでは、一斉に呼び出された各内線電話端末のグルー
プ員が不在の場合、呼出音が鳴り続けるという状態にな
る。したがって、隣接する別グループのグループ員の業
務に支障が生じる可能性がある。
【0016】また、一斉に呼び出された移動体端末が、
打ち合わせ等の会議中では着信に応答することができな
い状況にあることがある。そこで、特開平5−1536
49号公報に開示された技術では、移動体端末が所定位
置にあるか否かで一斉呼出対象の可否が登録されるが、
特殊な空塞検出用のセンサを必要とするため、コスト高
を招く。また、このセンサにより一斉呼出可と検出され
たとしても、担当者自身がこの呼び出し対象にされたく
ない場合もある。この場合、従来の移動体端末で、一斉
呼出の可否を容易に設定できることが、PBXシステム
の柔軟性および低コスト化の面で望ましい。
【0017】そこで本発明の目的は、一斉呼出により、
グループ代表電話番号で担当者との通話路接続を確立
し、かつ容易に一斉呼出の可否を変更できるPBXを提
供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)収容する代表電話端末の呼出番号と複数の内
線電話端末それぞれの呼出番号および端末状態とを所定
のグループごとに記憶する記憶手段と、(ロ)収容する
別の電話端末からの発呼の着信先である代表電話端末が
予め決められた時間応答がないとき不在として検出する
不在検出手段と、(ハ)この不在検出手段によって不在
と検出された代表電話端末の属するグループの内線電話
端末として記憶手段に記憶されている内線電話端末の端
末状態が所定の第1の状態である内線電話端末を繰り返
し一斉に呼び出す一斉呼出手段と、(ニ)この一斉呼出
手段によって一斉に呼び出された内線電話端末のいずれ
か1つからフッキング後に予め決められた端末状態の変
更を指示する番号としての特番が入力されたことを検出
する特番検出手段と、(ホ)この特番検出手段によって
内線電話端末のいずれか1つからフッキング後に特番が
入力されたと検出されたとき記憶手段に記憶されている
この内線電話端末の端末状態を第2の状態に変更する端
末状態変更手段と、(ヘ)特番検出手段によって内線電
話端末のいずれか1つからフッキング後に特番が入力さ
れていないと検出されたとき内線電話端末と別の電話端
末との通話路を設定する通話路設定手段とを構内交換機
に具備させる。
【0019】すなわち請求項1記載の発明では、構内交
換機に、所定のグループごとに代表電話端末と複数の内
線電話端末とを収容させ、記憶装置に代表電話端末の呼
出番号と複数の内線電話端末それぞれの呼出番号および
端末状態とを記憶させるようにしている。別の電話端末
から代表電話端末に対して発呼があったとき、不在検出
手段により、代表電話端末が予め決められた時間応答が
ないときに不在として検出する。そして、不在として検
出された代表電話端末の属するグループの内線電話端末
として記憶手段に記憶されている内線電話端末の端末状
態が所定の第1の状態である内線電話端末に対して、一
斉呼出手段で繰り返し一斉に呼び出す。さらに、特番検
出手段でこの一斉に呼び出された内線電話端末のいずれ
か1つからフッキング後に予め決められた特番が入力さ
れたことを検出するようにしている。この特番検出手段
によって内線電話端末のいずれか1つからフッキング後
に特番が入力されたと検出されたときには、端末状態変
更手段で記憶手段に記憶されているこの内線電話端末の
端末状態を第2の状態に変更するようにし、特番検出手
段によって内線電話端末のいずれか1つからフッキング
後に特番が入力されていないと検出されたときには、内
線電話端末とこれに対して発呼した電話端末との通話路
を設定するようにしている。
【0020】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
構内交換機で、不在検出手段によって不在と検出された
代表電話端末の属するグループの内線電話端末として記
憶手段に記憶されている内線電話端末の端末状態が全て
第1の状態ではないとき音声応答を要求する音声応答要
求手段と、この音声応答要求手段によって音声応答を要
求されたとき応答不可である旨のメッセージを別の電話
端末に送出する音声応答手段とを具備することを特徴と
している。
【0021】すなわち請求項2記載の発明では、構内交
換機に音声応答要求手段と音声応答手段とを設け、不在
検出手段で代表電話端末が不在と検出されたときこの代
表電話端末のグループ内の内線電話端末について、記憶
手段に記憶されている端末状態が全て所定の第1の状態
でないときには、音声応答要求手段により、音声応答を
要求する。音声応答要求手段により音声応答を要求され
た音声応答手段は、応答不可である旨のメッセージを、
代表電話端末へ発呼した電話端末に送出するようにして
いる。これにより、全てのグループ員が不在のため、グ
ループ代表電話端末への着信に応答することができなく
ても、グループ代表電話端末の呼出音が鳴り続いて、隣
接する別グループのグループ員に迷惑をかけることがな
くなる。
【0022】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
構内交換機で、記憶手段に記憶されている代表電話端末
の属するグループの内線電話端末の端末状態は代表電話
端末への発呼に対応して通話路設定手段によって通話路
が設定された内線電話端末あるいは音声応答手段の通話
が終了するたびに端末状態を発呼のあったときの状態に
戻すことを特徴としている。
【0023】すなわち請求項3記載の発明では、端末状
態変更手段で変更される端末状態を、代表電話端末への
発呼に対応して通話路設定手段によって通話路が設定さ
れた内線電話端末あるいは音声応答手段の通話が終了す
るたびに、発呼のあったときの状態に戻すようにしてい
る。これにより、そのグループ代表電話番号の次の発呼
時には、再び一斉呼出の対象とすることができるので、
一斉呼出の対象から外れていることを忘れて、次の一斉
呼出が行われないことを回避することができる。
【0024】請求項4記載の発明では、請求項1〜請求
項3記載の構内交換機で、一斉呼出手段によって一斉に
呼び出された内線電話端末はそれぞれ一斉呼出であるこ
とを識別するための固有の呼出音で呼び出されることを
特徴としている。
【0025】すなわち請求項4記載の発明では、一斉に
呼び出された内線電話端末がグループ員に着信があった
ことを通知する際に、通常の呼出音とは異なる一斉呼出
を識別可能な固有の呼出音でグループ員に通知するよう
にしている。これにより、一斉呼出であることを通常の
呼び出しと区別して呼び出し時に判断することができる
ので、例えば所定の特番を入力して一斉呼出の対象から
外したり、業務に支障が生じるため応対に出ない等、グ
ループ員は柔軟な対応をとることができる。
【0026】請求項5記載の発明では、(イ)収容する
代表電話端末の呼出番号と複数の内線電話端末それぞれ
の呼出番号および端末状態とを所定のグループごとに記
憶する記憶手段と、(ロ)代表電話端末から予め決めら
れたデータ送出を示す番号としてのデータ送出特番が入
力されたことを検出するデータ送出特番検出手段と、
(ハ)このデータ送出特番検出手段によってデータ送出
特番が入力されたことが検出されたとき代表電話端末の
属するグループの内線電話端末として記憶手段に記憶さ
れている内線電話端末の端末状態が所定の第1の状態で
ある内線電話端末を繰り返し一斉に呼び出すとともに代
表電話端末に一斉呼出中であることを通知する一斉呼出
手段と、(ニ)この一斉呼出手段によって一斉呼出中で
あると通知された代表電話端末から入力されたデータを
受信しこれを一斉に呼び出した内線電話端末に送出して
表示させるデータ送出手段とを構内交換機に具備させ
る。
【0027】すなわち請求項5記載の発明では、構内交
換機に、所定のグループごとに代表電話端末と複数の内
線電話端末とを収容させ、記憶装置に代表電話端末の呼
出番号と複数の内線電話端末それぞれの呼出番号および
端末状態とを記憶させるようにしている。そして、デー
タ送出特番検出手段により、代表電話端末から入力され
たデータ送出特番の入力を検出すると、一斉呼出手段で
代表電話端末の属するグループの内線電話端末として記
憶手段に記憶されている内線電話端末の端末状態が所定
の第1の状態である内線電話端末を繰り返し一斉に呼び
出すとともに代表電話端末に一斉呼出中であることを通
知させる。そして、データ送出手段に、この一斉呼出手
段によって一斉呼出中であると通知された代表電話端末
から入力されたデータを受信させ、これを一斉に呼び出
した内線電話端末に送出して、内線電話端末に表示させ
るようにしている。このようにグループ内の内線移動体
端末の一斉呼出により、グループ代表番号端末から入力
されたデータをグループ内の連絡用に利用することがで
きる。
【0028】請求項6記載の発明では、(イ)収容する
代表電話端末の呼出番号と複数の内線電話端末それぞれ
の呼出番号および端末状態とを所定のグループごとに記
憶する記憶手段と、(ロ)代表電話端末から予め決めら
れたデータ送出を示す番号としてのデータ送出特番が入
力されたことを検出するデータ送出特番検出手段と、
(ハ)このデータ送出特番検出手段によってデータ送出
特番が入力されたことが検出されたとき代表電話端末の
属するグループの内線電話端末を繰り返し一斉に呼び出
すとともに代表電話端末に一斉呼出中であることを通知
する一斉呼出手段と、(ニ)この一斉呼出手段によって
一斉呼出中であると通知された代表電話端末から入力さ
れたデータを受信しこれを一斉に呼び出した内線電話端
末に送出して表示させるデータ送出手段とを構内交換機
に具備させる。
【0029】すなわち請求項6記載の発明では、請求項
5記載の発明と異なり、端末状態に関わらず、代表電話
端末からデータを送出して、回線の空いている内線電話
端末に強制的に表示させることで、緊急の用件などを連
絡することができ、グループとしての業務の効率化を図
ることが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】
【0031】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0032】第1の実施例
【0033】図1は本発明の第1の実施例におけるPB
Xを適用したPBXシステムの構成の概要を表わしたも
のである。このPBXシステムは、PBX50を介して
発信者側の電話端末51と、第1のグループ131のグ
ループ代表電話端末521とが接続されている。ここで
は、第1のグループ131のみを示しているが、それ以
外の別グループの場合も第1のグループ131と同様で
ある。第1のグループ131は、各グループ員が所有
し、かつ固有の内線番号が割り当てられている内線移動
体端末531〜533を有している。これら内線移動体端
末531〜533は、それぞれPBX50あるいは図示し
ない無線基地局を介して、電話端末51やグループ代表
電話端末521との間で通話路を設定できるようになっ
ている。さらに、第1の実施例におけるPBX50は、
予め決められたメッセージを送出する音声応答装置54
と、各グループ内の内線移動体端末の状態を示す状態表
を記憶する記憶装置55とを備えている。
【0034】このような構成のPBXシステムは、電話
端末51から第1のグループ131の呼出番号としての
グループ代表電話番号による発呼があると、一定時間グ
ループ代表電話端末521の応答がない場合に、記憶装
置55に記憶されている状態表を参照して、第1のグル
ープ131内の各内線移動体端末531〜533のうち一
斉呼出可とされた移動体端末を対象に一斉呼出を行うこ
とができるようになっている。音声応答装置54は、状
態表の参照結果に応じて、予め決められたメッセージを
発信側の電話端末51に対して送出する。記憶装置55
に記憶されている状態表は、各グループのグループ代表
番号と、このグループ単位に各グループ内の内線移動体
端末の内線電話番号とともに各内線移動体端末の状態と
を記憶する。
【0035】図2は図1に示した記憶装置55に記憶さ
れた状態表の記憶構成の概要を表わしたものである。記
憶装置55の所定のメモリ領域に記憶されている状態表
56には、グループ代表番号に対応したメモリアドレス
に、グループ状態表571〜57Nが配置されている。各
グループ状態表は、グループ代表番号単位でグループ内
の内線移動体端末の内線電話番号と、各内線移動体端末
の状態とを記憶している。ここでは、第1〜第Nのグル
ープ571〜57Nそれぞれのグループ代表番号単位に、
グループ内の内線移動体端末の内線電話番号と、各内線
移動体端末の状態とを有している。PBX50は、この
ような状態表56に対してグループ代表電話番号で検索
を行い、対応するメモリアドレスに記憶されている内線
移動体端末の内線番号および端末状態を参照する。
【0036】図3は図2に示したグループ状態表の記憶
構成の概要を表わしたものである。このようにグループ
状態表58には、グループ代表電話番号591と、内線
端末状態表592とから構成されている。内線端末状態
表592は、このグループ内の全内線移動体端末につい
て、各内線移動体端末の内線端末電話番号601とその
端末状態602とを対応付けて記憶している。このよう
に、グループ代表電話番号591をグループ代表電話端
末の電話番号とするグループ内には、内線端末電話番号
601で識別される全内線移動体端末の一覧を備え、そ
れぞれの移動体端末の端末状態602が管理されている
【0037】図4は図3に示した端末状態の種類を表わ
したものである。このように端末状態としては、予め
“端末空き状態”、“話中状態”、“留守録状態”、
“障害中状態”および“一斉呼出応答済み状態”とが予
め定義されている。これらは、それぞれ内線端末状態表
に、端末状態“0”、“1”、“2”、“3”、“4”
として表示される。そして、それぞれ上述した各種状態
として識別されるようになっている。端末状態“0”に
対応する“端末空き状態”は、着信可を示し、一斉呼出
の対象となる。端末状態“1”に対応する“話中状態”
は、既に別の電話端末等と通話路が接続されていること
を示し、一斉呼出の対象とはならない。端末状態“2”
に対応する“留守録状態”は、所定の留守録サービスを
提供中であることを示し、既に回線が使用中のため一斉
呼出の対象とはならない。端末状態“3”に対応する
“障害中状態”は、その内線移動体端末への回線あるい
は端末自身に障害が発生し、その時点で通話が不可能で
あることを示し、一斉呼出の対象とはならない。端末状
態“4”に対応する“一斉呼出応答済み状態”は、一斉
呼出後に内線移動体端末からの所定の設定方法により設
定され、一斉呼出されることを防止する。この端末状態
“一斉呼出応答済み状態”は、一斉呼出されたグループ
代表電話番号の発呼により接続された通話路が切断され
たとき、端末状態“話中状態”に戻される。したがっ
て、その通話中でのみ有効な設定となる。
【0038】以下では、上述した状態表を参照し、柔軟
に一斉呼出の可否の設定を行う第1の実施例におけるP
BXの構成要部について説明する。
【0039】図5は第1の実施例におけるPBX50の
構成要部の概要を表わしたものである。このPBX50
は、収容される電話端末51、グループ代表電話端末5
1や内線移動体端末531〜533の発着呼を処理する
呼処理部63と、記憶装置55に記憶されている状態表
の参照および更新を行う状態表アクセス部64とを有し
ている。またPBX50は、呼処理部63を監視して着
信先の応答に基づいて、着信先の不在を検出する不在検
出部65と、所定の内線移動体端末からフッキング後の
特番の入力を検出する特番検出部66とを備えている。
さらにPBX50は、状態表アクセス部64のアクセス
結果に基づいてそれぞれ呼処理部63を介して、対象と
なる内線移動体端末を一斉呼出する一斉呼出部67と、
音声応答装置54に音声応答を要求する音声応答部68
とを備えている。
【0040】このような構成のPBX50は、電話端末
51から第1のグループ131のグループ代表電話番号
による発呼があったとき、第1のグループ131のグル
ープ代表電話端末521を呼び出す。そして、一定期間
応答がなかったときには不在と判別し、記憶装置55に
記憶されている図2〜図4で示した状態表をアクセスす
る。そして、対象となる内線移動体端末を検索し、これ
らに対して一斉呼出を行う。このとき、内線移動体端末
からフッキング後に予め決められた特番が入力されたと
き、その内線移動体端末の状態表を一斉呼出の対象とし
ない“一斉呼出応答済み状態”に状態表を更新して、こ
の第1のグループ131のグループ代表電話番号の発呼
による一斉呼出の対象から外す。これにより、グループ
員がグループ代表電話番号で担当者との通話路接続を確
立し、かつ容易に一斉呼出の可否を変更できるようにし
ている。
【0041】このような制御を可能とするPBX50
は、図示しない中央処理装置(Central Processing Uni
t:以下、CPUと略す。)を有しており、呼び出し専
用メモリ(Read Only Memory:以下、ROMと略す。)
などの所定の記憶装置に格納されたプログラムに基づい
て各種制御を実行することができるようになっている。
【0042】図6および図7はPBX50のこのような
制御を行うプログラムの処理内容の概要を表わしたもの
である。図6はその前半部、図7はその後半部をそれぞ
れ示す。まず呼処理部63で、PBX50が収容する電
話端末からの発呼を監視する(ステップS70:N)。
そして、これを検出したとき(ステップS70:Y)に
は、状態表アクセス部64に記憶装置55に記憶されて
いる状態表をアクセスさせ、その発呼に含まれる着信先
の電話番号から着信先を解析する(ステップS71)。
次に、呼処理部63は、この着信先を呼び出す(ステッ
プS72)。この際、着信先のグループ代表電話端末に
は呼出音により担当者に着信があったことを通知すると
ともに、発信側の電話端末に対しても呼出音により着信
先を呼び出していることを通知するようになっている。
続いて、不在検出部65で着信先の不在を検出するため
にステップS72における呼出から予め決められた一定
時間Tが経過したか否かを検出する(ステップS7
3)。この一定時間Tを経過していないと検出されたと
き(ステップS73:N)、着信先のグループ代表電話
端末からの応答を監視する(ステップS74)。ステッ
プS74で、着信先であるグループ代表電話端末からの
応答があったとき(ステップS74:Y)には、呼処理
部63に発信側の電話端末と着信先のグループ代表電話
端末の通話路を設定して通話状態にする所定の通話路接
続処理を行わせる(ステップS75)。その後、再びス
テップS70に戻って、呼処理部63で、PBX50が
収容する電話端末からの発呼を監視する(リターン)。
【0043】ステップS74で、着信先であるグループ
代表電話端末からの応答がないとき(ステップS74:
N)には、再びステップS72に戻って、呼処理部63
に着信先のグループ代表電話端末を呼び出させる。
【0044】一方、ステップS73で、不在検出部65
によって着信先の不在を検出するための呼出から予め決
められた一定時間Tが経過したと検出されたとき(ステ
ップS73:Y)、状態表アクセス部64に、グループ
代表電話番号を検索キーとして記憶装置55に記憶され
ている状態表を検索させる(ステップS76)。状態表
アクセス部64で、図2に示すようなメモリアドレスに
対応して配置されているグループ状態表を検索し、図3
に示すようにそのグループに予め登録されている内線移
動体端末の端末状態のうち“端末空き状態”のものを検
索する。そして、端末状態が“端末空き状態”の内線移
動体端末があるとき(ステップS77:Y)、一斉呼出
部67により、呼処理部63を介して、この“端末空き
状態”の内線移動体端末全てに対して一斉に呼び出しを
行う(ステップS78)。この際、着信先のグループ代
表電話端末には予め決められた通常の呼出音とは異なる
呼出音で、一斉呼出であることが識別可能な呼出音によ
り、グループ員に着信があったことを通知し、発信側の
電話端末に対しても呼出音により着信先を呼び出してい
ることを通知するようになっている。
【0045】次に、呼処理部63に一斉呼出の対象とな
った内線移動体端末からの応答を監視させ(ステップS
79)、内線移動体端末のうちいずれか1つからの応答
を検出したとき(ステップS79:Y)、まず状態表ア
クセス部64に応答のあった内線移動体端末の状態表の
端末状態を“端末空き状態”から“話中状態”に更新す
る(ステップS80)。続いて、特番検出部66に、ス
テップS79で検出した内線移動体端末からの応答が、
フッキング後に予め決められた特番が入力されたか否か
を判別させる(ステップS81)。特番検出部66で、
ステップS79で検出した内線移動体端末からの応答
が、フッキング後の予め決められた特番の入力であると
判別されたとき(ステップS81:Y)、特番の入力が
あった内線移動体端末の端末状態を“話中状態”から
“一斉呼出応答済み状態”に変更し(ステップS8
2)、ステップS76に戻る。すなわち、特番の入力の
あった内線移動体端末は、その端末状態が“話中状態”
ではなくなるため、その後の一斉呼出対象から外れるこ
とになる。
【0046】ステップS77で“端末空き状態”の内線
移動体端末がないと検出されたとき(ステップS77:
N)、音声応答部68に、呼処理部63を介して、PB
X50が収容する音声応答装置54に対して音声応答を
要求させる(ステップS83)。この音声応答の要求
は、発信側である電話端末に対してグループ代表電話端
末からの応答がなく、かつ不在である旨の予め登録され
ているメッセージの送出を要求するものである。そし
て、呼処理部63に、発信先である電話端末と音声応答
装置54との間の通話路を設定して通話状態にする所定
の通話路接続処理を行わせる(ステップS84)。
【0047】ステップS79で一斉呼出を行った内線移
動体端末から応答がないとき(ステップS79:N)、
音声応答部68に、呼処理部63を介して、PBX50
が収容する音声応答装置54に対して音声応答を要求さ
せる(ステップS85)。この音声応答の要求は、発信
側である電話端末に対してグループ代表電話端末からの
応答がなく、かつ全グループ員が不在あるいは応答不可
である旨の予め登録されているメッセージの送出を要求
するものである。そして、呼処理部63に、発信先であ
る電話端末と音声応答装置54との間の通話路を設定し
て通話状態にする所定の通話路接続処理を行わせる(ス
テップS84)。
【0048】ステップS81において特番検出部66
で、ステップS79で検出した内線移動体端末からの応
答が、フッキング後の予め決められた特番の入力でな
く、通常の着信応答であると判別されたとき(ステップ
S81:N)、呼処理部63に、発信先である電話端末
と着信応答のあった内線移動体端末との間の通話路を設
定して通話状態にする所定の通話路接続処理を行わせる
(ステップS84)。
【0049】ステップS84において通話路が接続さ
れ、通話状態になると、通話路切断要求を監視する(ス
テップS86:N)。この通話路切断要求は、ステップ
S84において音声応答装置54との間で通話路が設定
されたときには、所定のメッセージ送出後に送出される
音声応答装置54から、あるいはメッセージ送出途中に
発信側である電話端末からの、いずれか一方の通話路切
断要求が呼処理部63に通知される。やがて、ステップ
S86で、上述した通話路切断要求が呼処理部63に通
知されたとき、状態表アクセス部64に状態表の端末状
態を元の状態に戻させる(ステップS87)。すなわ
ち、ステップS80およびステップS82で端末状態が
更新された内線移動体端末の端末状態を“端末空き状
態”と更新する。これは、内線移動体端末の着信応答後
の通話路切断に伴い、特番入力のあった内線移動体端末
の状態の端末状態が“端末空き状態”となることを意味
し、発信側の電話端末からグループ代表電話番号の発呼
があったときと同じ端末状態になる。そして次に、使用
していた通話路を開放し、新たな通話に使用するための
所定の通話路切断処理を行い(ステップS88)、再び
ステップS70に戻って、呼処理部63で、PBX50
が収容する電話端末からの発呼を監視する(リター
ン)。
【0050】次に図8〜図10に示すシーケンス図を参
照して、図1に示した第1の実施例におけるPBXを適
用したPBXシステムの動作について具体的に説明す
る。第1の具体例では、一斉呼出後に内線移動体端末か
ら応答がある場合について説明する。第2の具体例で
は、一斉呼出後に内線移動体端末からの特番入力がある
場合について説明する。第3の具体例では、一斉呼出対
象がない場合について説明する。
【0051】図8は図1に示した第1の実施例における
PBXを適用したPBXシステムにおける第1の具体例
の動作シーケンスを表わしたものである。すなわち電話
端末51から第1のグループ131のグループ代表電話
番号の発呼により、一斉呼出後に内線移動体端末から応
答がある場合である。まず、発信側の電話端末51から
PBX50に対して第1のグループ131のグループ代
表電話番号の発呼90があると、PBX50は第1のグ
ループ131のグループ代表電話端末521を呼び出す。
これは、予め決められた一定時間Tの間、グループ代表
電話端末521からの応答があるまで複数回呼び出しが
行われる(呼出911〜91P)。PBX50は、グルー
プ代表電話端末521からこの一定時間T経過までに応
答がないときには、不在であると判別し(不在検出9
2)、記憶装置55に記憶されている状態表を参照す
る。そして、PBX50は、発呼のあったグループ代表
電話番号から状態表を検索し、そのグループ代表電話番
号に対応するグループ内の全内線移動体端末の端末状態
を調べ、端末状態が“端末空き状態”にあるものを取り
出す。ここでは、第1〜第3の内線移動体端末531
533の端末状態は、全て“端末空き状態”であるもの
とする。PBX50は、端末状態が“端末空き状態”で
ある全ての内線移動体端末に対して一斉呼出を行う(一
斉呼出93)。
【0052】この一斉呼出93に対して第2の内線移動
体端末532から着信応答94があったとき、PBX5
0は発信側電話端末51と第2の内線移動体端末532
との間の通話路を設定して通話状態にする所定の通話路
接続95を行う。その後、発信側電話端末51と第2の
内線移動体端末532との間で通話が行われる(通話中
96)。これにより、第1のグループ131のグループ
員全員が不在でも、グループに登録された内線移動体端
末に接続し、緊急の用件があった場合でも直接担当者あ
るいはそれに近い業務の担当者と通話することができる
ようになる。また、発信者はグループ員の各自に割り当
てられた固有の内線番号等を記憶しておく必要はなく、
グループ代表電話番号さえ知っていれば、所望のグルー
プ員と通話することができる。
【0053】図9は図1に示した第1の実施例における
PBXを適用したPBXシステムにおける第2の具体例
の動作シーケンスを表わしたものである。すなわち電話
端末51から第1のグループ131のグループ代表電話
番号の発呼により、一斉呼出後に1つの内線移動体端末
から特番入力がある場合である。ただし、図8に示す第
1の具体例の動作シーケンスと同一動作部分に対して同
一符号を付している。また、一斉呼出93までは図8に
示す第1の具体例と同一シーケンスであるため、説明を
省略する。一斉呼出93に対して第2の内線移動体端末
532からフッキング後に、予め決められた特番の入力
がされたものとする(“フッキング+特番”97)。こ
の特番を検出したPBX50は、記憶装置55に記憶さ
れている状態表をアクセスし、特番を入力した内線移動
体端末の端末状態を“一斉呼出応答済み状態”に更新
し、再び端末状態が“端末空き状態”の全ての内線移動
体端末に対して一斉呼出を行う。すなわち、特番を入力
した第2の内線移動体端末532を除く、第1および第
3の内線移動体端末531、533に対して一斉呼出を行
う(一斉呼出98)。そして、第3の内線移動体端末5
3から着信応答99があったとき、PBX50は発信
側電話端末51と第3の内線移動体端末533との間の
通話路を設定して通話状態にする所定の通話路接続10
0を行う。その後、発信側電話端末51と第3の内線移
動体端末533との間で通話が行われる(通話中10
1)。これにより、一斉に呼び出された内線移動体端末
が、打ち合わせ等の会議中では着信に応答することがで
きない状況にある場合であっても、そのグループ代表電
話番号の発呼のみに容易に一斉呼出の対象から外すこと
ができるようになる。さらにまた、そのグループ代表電
話番号の発呼のみを対象にし、次の発呼時には再び一斉
呼出の対象とすることができるので、一斉呼出の対象か
ら外れていることを忘れて、次の一斉呼出が行われない
ことを回避することができる。
【0054】図10は図1に示した第1の実施例におけ
るPBXを適用したPBXシステムにおける第3の具体
例の動作シーケンスを表わしたものである。すなわち電
話端末51から第1のグループ131のグループ代表電
話番号の発呼により、端末状態が“端末空き状態”の内
線移動体端末がない場合である。ただし、図8に示す第
1の具体例の動作シーケンスと同一動作部分に対して同
一符号を付している。また、グループ代表番号電話端末
の不在検出92までは図8に示す第1の具体例と同一シ
ーケンスであるため、説明を省略する。第1の具体例と
同様にして電話端末51による第1のグループ131
グループ代表電話番号の発呼に対して、グループ代表電
話端末521が一定時間Tだけ応答がない場合に不在を
検出すると、続いて記憶装置55に記憶されている状態
表を参照する。そして、PBX50は、発呼のあったグ
ループ代表電話番号から状態表を検索し、そのグループ
代表電話番号に対応するグループ内の全内線移動体端末
の端末状態を調べ、端末状態が“端末空き状態”にある
ものを取り出す。ここでは、第1〜第3の内線移動体端
末531〜533の端末状態は、全て“端末空き状態”で
はないものとする。したがって、PBX50は一斉呼出
対象がないため、音声応答装置54に対して予め設定し
た不在メッセージの送出を要求する(音声応答要求10
2)。
【0055】さらにPBX50の呼処理部63は、発信
側の電話端末51と音声応答装置54との間の通話路を
設定して通話状態にする所定の通話路接続103を行
う。その後、音声応答装置54から、グループ代表電話
端末521の担当者が不在である旨のメッセージを送出
させ(音声通知104)、そのメッセージの終了と同時
に通話路を切断させる。これにより、全てのグループ員
が不在のため、グループ代表電話端末への着信に応答す
ることができなくても、グループ代表電話端末の呼出音
が鳴り続いて、隣接する別グループのグループ員に迷惑
をかけることがなくなる。
【0056】次に記憶装置55に記憶されている状態表
のうち、第1のグループ131に登録されている内線移
動体端末の端末状態に着目して、その流れを説明する。
【0057】図11は第1のグループ131の内線移動
体端末の端末状態の遷移の様子を表わしたものである。
まず、第1のグループ131内の全ての内線移動体端末
である第1〜第3の内線移動体端末531〜533の端末
状態が、グループ状態表110に示すように“端末空き
状態”であるものとする。次に、第1のグループ13 1
のグループ代表電話番号に発呼に対してグループ代表電
話端末521から応答がない場合、グループ状態表11
0を参照して、第1〜第3の内線移動体端末53 1〜5
3に対して一斉呼出が行われる。そして、第2の内線
移動体端末532がこの一斉呼出に応答する(応答11
1)と、第2の内線移動体端末532の端末状態は“話
中状態”に更新される(グループ状態表112)。
【0058】さらにこの応答した第2の内線移動体端末
532が、さらにフッキング後に予め決められている特
番を入力する(特番入力113)と、第2の内線移動体
端末532の端末状態は、さらに“一斉呼出応答済み状
態”に更新される(グループ状態表114)。これによ
り、第1のグループ131のグループ代表電話番号に対
する応答がないことになるので、PBXは再びグループ
状態表114を参照して、端末状態が“端末空き状態”
である第1および第3の内線移動体端末531、533
対して一斉呼出を行う。この呼び出しに対して、第3の
内線移動体端末533が着信応答する(応答115)
と、第3の内線移動体端末532の端末状態は、“話中
状態”に更新される(グループ状態表116)。これに
より、第1のグループ131のグループ代表電話番号に
よる発呼を行った電話端末51と第3の内線移動体端末
533との間で通話路が接続される。その後、この通話
路が切断される(切断117)と、第2および第3の内
線移動体端末532、533の端末状態は、それぞれ“端
末空き状態”として元に戻される(グループ状態表11
0)。
【0059】このように第1の実施例におけるPBXを
適用したPBXシステムは、記憶装置55に記憶された
状態表で、グループごとに割り当てられたグループ代表
電話番号単位に、各グループ内の内線移動体端末の電話
番号とその端末状態を保持するようにしている。そし
て、グループ代表電話番号による発呼があったときにグ
ループ代表電話端末521を呼び出し、一定時間応答が
ない場合に不在と検出する。その後、記憶装置55のそ
のグループの状態表を参照してグループ内の端末状態が
“端末空き状態”の内線移動体端末を対象に一斉呼出を
行う。一斉呼出に応答した内線移動体端末から、フッキ
ング後に予め決められた特番が入力されたときにその内
線移動体端末の端末状態を“一斉呼出応答済み状態”に
更新し、再度一斉呼出を行うときには、端末状態が“端
末空き状態”の内線移動体端末を対象にする。この端末
状態は、そのグループ代表電話番号に対して呼処理の終
了とともに、元の状態に戻される。これにより、第1の
グループ131のグループ員全員が不在でも、グループ
に登録された内線移動体端末に接続し、緊急の用件があ
った場合でも直接担当者あるいはそれに近い業務の担当
者と通話することができるようになる。また、グループ
代表電話端末の呼出音が鳴り続いて、隣接する別グルー
プのグループ員に迷惑をかけることがなくなる。さら
に、一斉に呼び出された内線移動体端末が、打ち合わせ
等の会議中では着信に応答することができない状況にあ
る場合であっても、そのグループ代表電話番号の発呼時
のみ容易に一斉呼出の対象から外すことができるように
なる。そして、そのグループ代表電話番号の発呼のみを
対象にし、次の発呼時には再び一斉呼出の対象とするこ
とができるので、一斉呼出の対象から外れていることを
忘れて、次の一斉呼出が行われないことを回避すること
ができる。
【0060】第2の実施例
【0061】第1の実施例におけるPBXを適用したP
BXシステムにおけるグループ代表電話端末に対して、
第2の実施例におけるPBXを適用したPBXシステム
ではデータ入力機能を有するグループ代表電話端末を用
いている。そして、このグループ代表電話端末からの発
呼により、グループ内の全内線移動体端末に対してデー
タ入力機能により入力したデータを送出することができ
るようになっており、例えばグループ内の連絡に利用す
ることができる。
【0062】図12は本発明の第2の実施例におけるP
BXを適用したPBXシステムの構成の概要を表わした
ものである。このPBXシステムは、PBX120に、
第1のグループ131のグループ代表電話端末1211
接続されている。ここでは、第1のグループ131のみ
を示しているが、それ以外の別グループの場合も第1の
グループ131と同様である。第1のグループ131は、
それぞれ固有の内線番号が割り当てられている内線移動
体端末1221〜1223を有し、各グループ員が所有し
ている。さらに、第2の実施例におけるPBX120
は、各グループ内の内線移動体端末の状態を示す状態表
を記憶する記憶装置123とを備えている。グループ代
表電話端末1211は、データ入力部と、このデータ入
力部によって入力されたデータを記憶するデータ記憶部
と、データ記憶部に記憶されるデータをPBX120に
対して送出するためのデータ送出ボタンとを有してい
る。また、内線移動体端末は、データ表示部を備え、グ
ループ代表電話端末1211から送出されたデータを表
示することができるようになっている。
【0063】このような構成のPBXシステムは、グル
ープ代表電話端末1211から予め決められたグループ
連絡用の特番による発呼がある(発呼124)と、PB
X120は記憶装置123を参照し、そのグループの端
末状態が“端末空き状態”である全ての内線端末状態に
対して一斉呼出を行う(呼出1251〜1253)。その
後、グループ代表電話端末1211からのデータ送出ボ
タンが押下されたとき(押下126)、グループ代表電
話端末1211のデータ記憶部に記憶されているデータ
を送出し、これを一斉呼出対象の全ての内線移動体端末
のデータ表示部に表示させる(送出データ1271〜1
273)。
【0064】このような制御を可能とするPBX120
は、図示しないCPUを有しており、ROMなどの所定
の記憶装置に格納されたプログラムに基づいて各種制御
を実行することができるようになっている。
【0065】図13はPBX120のこのような制御を
行うプログラムの処理内容の概要を表わしたものであ
る。すなわち、PBX120はグループ代表電話端末か
らのグループ連絡用に予め決められた特番の入力を監視
しており(ステップS130:N)、これを検出したと
き(ステップS130:Y)には、記憶装置123に記
憶されている状態表を参照して(ステップS131)、
グループ内の端末状態が“端末空き状態”である内線移
動体端末に対して一斉呼出を行う(ステップS13
2)。その後、一斉呼出対象の内線移動体端末から、フ
ッキング後に予め決められた一斉呼出回避用の特番が入
力されたとき(ステップS133:Y)、その内線移動
体端末の端末状態を“一斉呼出応答済み状態”に更新す
る(ステップS134)ことによって、その後の一斉呼
出およびデータ送出を回避する。ステップS134およ
びステップS133で一斉呼出対象の内線移動体端末か
ら、フッキング後に一斉呼出回避用の特番が入力されな
いとき(ステップS133:N)、発信側であるグルー
プ代表電話端末から、データ送出ボタンの押下により生
成されたデータ送出信号の受信を監視し(ステップS1
35)、これを検出したとき(ステップS135:Y)
には、予めグループ代表電話端末のデータ入力部から入
力されそのデータ記憶部に記憶されているデータを受信
し(ステップS136:N)、その完了とともに(ステ
ップS136:Y)、一斉呼出対象となる内線移動体端
末に受信データを送出する(ステップS137)。その
後は、端末状態が“一斉呼出応答済み状態”を“端末空
き状態”に戻し、再びステップS130に戻って、特番
の検出を行う。ステップS135でデータ送出信号を受
信しないとき(ステップS135:N)は、再びステッ
プS131に戻る。
【0066】次に図14を参照して図12に示した第2
の実施例におけるPBXを適用したPBXシステムの動
作について具体的に説明する。
【0067】図14は図12に示した第2の実施例にお
けるPBXを適用したPBXシステムにおける具体例の
動作シーケンスを表わしたものである。すなわちグルー
プ代表電話端末1211からデータ送出用の特番が入力
される(特番140)と、PBX120は第1のグルー
プ131は、記憶装置123に記憶されている状態表を
参照する。そして、この特番を入力したグループ代表電
話端末に割り当てられているグループ代表電話番号から
状態表を検索し、そのグループ代表電話番号に対応する
グループ内の全内線移動体端末の端末状態を調べ、端末
状態が“端末空き状態”にあるものを取り出す。ここで
は、第1〜第3の内線移動体端末122 1〜1223の端
末状態は、全て“端末空き状態”であるものとする。P
BX120は、端末状態が“端末空き状態”である全て
の内線移動体端末に対して一斉呼出を行う(一斉呼出1
41)。この際、PBX120は、グループ代表電話端
末に対しても、一斉呼出し中であることを示す呼出音を
生成させる(呼出音142)。
【0068】一斉呼出であることを認識したグループ代
表電話端末の使用者から、データ送出ボタンが押下され
る(押下143)と、予めデータ入力部によって入力さ
れてデータ記憶部に記憶されたデータ144を送出し、
PBX120は一斉呼出対象である第1〜第3の内線移
動体端末1221〜1223に送出する(データ送出14
5)。第1〜第3の内線移動体端末1221〜1223
れぞれは、各自備えるデータ表示部にこのデータを表示
する(表示1461〜1463)。
【0069】このように第2の実施例におけるPBXを
適用したPBXシステムは、記憶装置55に記憶された
状態表で、グループごとに割り当てられたグループ代表
電話番号単位に、各グループ内の内線移動体端末の電話
番号とその端末状態を保持するようにしている。さら
に、グループ代表電話端末にデータ入力機能とデータ保
持機能とを備え、内線移動体端末にはデータ表示機能と
を備えさせる。そして、グループ代表電話端末からグル
ープ連絡のためのデータ送信用特番が入力されたとき、
記憶装置123に記憶されているそのグループの状態表
を参照してグループ内の端末状態が“端末空き状態”の
内線移動体端末を対象に一斉呼出を行う。一斉呼出に応
答した内線移動体端末から、フッキング後に予め決めら
れた一斉呼出回避用の特番が入力されたときにその内線
移動体端末の端末状態を“一斉呼出応答済み状態”に更
新する。そして、再度一斉呼出を行うときには、端末状
態が“端末空き状態”の内線移動体端末を対象にする。
この端末状態は、そのグループ代表電話番号に対して呼
処理の終了とともに、元の状態に戻される。また、一斉
呼出中にグループ代表電話端末からデータ送出ボタンの
押下により、PBX120に対してデータ送出信号を送
信するとともに、グループ代表電話端末からデータ記憶
部に記憶されているデータを送出する。PBX120
は、到来するデータをそのまま一斉呼出対象の内線移動
体端末に転送する。これにより、グループ内の内線移動
体端末の一斉呼出により、グループ代表番号端末から入
力されたデータをグループ内の連絡用に利用することが
できる。
【0070】なお第1および第2の実施例において、内
線移動体端末が無線による移動体端末として説明したが
これに限定されるものではない。例えば、従来の内線電
話端末であっても同様の効果を得ることができる。
【0071】なお第2の実施例においては、端末状態が
“端末空き状態”の内線移動体端末のみにデータを送出
するようにしていたが、端末状態が“端末空き状態”で
あるか否かに関わらず強制的にグループ内の内線移動体
端末に送出するようにすることも可能である。これによ
り、グループ内の重要な緊急連絡を行うことができるよ
うになる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、グループ員全員が不在でも、グループに登録
された内線移動体端末に接続し、緊急の用件があった場
合でも直接担当者あるいはそれに近い業務の担当者と通
話することができるようになる。さらに、一斉に呼び出
された内線移動体端末が、打ち合わせ等の会議中では着
信に応答することができない状況にある場合であって
も、そのグループ代表電話番号の発呼時のみ容易に一斉
呼出の対象から外すことができるようになる。
【0073】また請求項2記載の発明によれば、全ての
グループ員が不在のため、グループ代表電話端末への着
信に応答することができなくても、グループ代表電話端
末の呼出音が鳴り続いて、隣接する別グループのグルー
プ員に迷惑をかけることがなくなる。
【0074】さらに請求項3記載の発明によれば、その
グループ代表電話番号の次の発呼時には、再び一斉呼出
の対象とすることができるので、一斉呼出の対象から外
れていることを忘れて、次の一斉呼出が行われないこと
を回避することができる。
【0075】さらにまた請求項4記載の発明によれば、
一斉呼出であることを通常の呼び出しと区別して呼び出
し時に判断することができるので、例えば所定の特番を
入力して一斉呼出の対象から外したり、業務に支障が生
じるため応対に出ない等、グループ員は柔軟な対応をと
ることができる。
【0076】さらに請求項5記載の発明によれば、グル
ープ内の内線移動体端末の一斉呼出により、グループ代
表番号端末から入力されたデータをグループ内の連絡用
に利用することができる。
【0077】さらに請求項6記載の発明によれば、緊急
の用件などを連絡することができ、グループとしての業
務の効率化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるPBXを適用し
たPBXシステムの構成の概要を示す構成図である。
【図2】第1の実施例における記憶装置に記憶された状
態表の記憶構成の概要を示す説明図である。
【図3】第1の実施例におけるグループ状態表の記憶構
成の概要を示す説明図である。
【図4】第1の実施例における端末状態の種類を示す説
明図である。
【図5】第1の実施例におけるPBXの構成要部を示す
構成図である。
【図6】第1の実施例におけるPBXの処理内容の前半
部を示す流れ図である。
【図7】第1の実施例におけるPBXの処理内容の後半
部を示す流れ図である。
【図8】第1の実施例におけるPBXを適用したPBX
システムの第1の具体例の動作シーケンスを示すシーケ
ンス図である。
【図9】第1の実施例におけるPBXを適用したPBX
システムの第2の具体例の動作シーケンスを示すシーケ
ンス図である。
【図10】第1の実施例におけるPBXを適用したPB
Xシステムの第3の具体例の動作シーケンスを示すシー
ケンス図である。
【図11】第1の実施例における端末状態の遷移の様子
を示す説明図である。
【図12】本発明の第2の実施例におけるPBXを適用
したPBXシステムの構成の概要を示す構成図である。
【図13】第2の実施例におけるPBXの処理内容の概
要を示す流れ図である。
【図14】第2の実施例におけるPBXを適用したPB
Xシステムの具体例の動作シーケンスを示すシーケンス
図である。
【図15】会社における業務の管理体系を概念的に示す
説明図である。
【図16】従来の電話端末の第1の設置例を示す説明図
である。
【図17】従来の電話端末の第2の設置例を示す説明図
である。
【図18】従来提案された第1のPBXを適用したPB
Xシステムの構成の概要を示す構成図である。
【図19】従来提案された第2のPBXを適用したPB
Xシステムの構成の概要を示す構成図である。
【図20】従来提案された第3のPBXを適用したPB
Xシステムの構成の概要を示す構成図である。
【符号の説明】
10 会社 111〜11L 第1〜第Lの組織 121〜12L 第1〜第Lの業務グループ 131〜13M 第1〜第Mのグループ 14、16、22、31、50、120 PBX 151、152、1511〜1513、1521〜1523、1
7、181、182、23、2411、2412、3311、3
12、51 電話端末 25、34、54 音声応答装置 35 音声認識装置 521、1211 グループ代表電話端末 531〜533、1221〜1223 第1〜第3の内線移
動体端末 55、123 記憶装置 63 呼処理部 64 状態表アクセス部 65 不在検出部 66 特番検出部 67 一斉呼出部 68 音声応答部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 7/38 H04Q 7/04 D Fターム(参考) 5K015 AA11 AB01 AF05 BA00 5K024 AA05 AA41 AA65 BB03 DD03 EE01 EE05 FF03 5K049 BB04 CC10 FF17 FF39 GG10 GG17 JJ02 KK02 KK12 5K067 AA21 BB08 BB44 CC14 DD13 DD23 EE02 EE16 FF07 FF13 FF25 FF27 FF31 FF40 GG13 HH06 HH23 KK15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収容する代表電話端末の呼出番号と複数
    の内線電話端末それぞれの呼出番号および端末状態とを
    所定のグループごとに記憶する記憶手段と、 収容する別の電話端末からの発呼の着信先である前記代
    表電話端末が予め決められた時間応答がないとき不在と
    して検出する不在検出手段と、 この不在検出手段によって不在と検出された前記代表電
    話端末の属するグループの内線電話端末として前記記憶
    手段に記憶されている内線電話端末の端末状態が所定の
    第1の状態である内線電話端末を繰り返し一斉に呼び出
    す一斉呼出手段と、 この一斉呼出手段によって一斉に呼び出された前記内線
    電話端末のいずれか1つからフッキング後に予め決めら
    れた前記端末状態の変更を指示する番号としての特番が
    入力されたことを検出する特番検出手段と、 この特番検出手段によって前記内線電話端末のいずれか
    1つからフッキング後に前記特番が入力されたと検出さ
    れたとき前記記憶手段に記憶されているこの内線電話端
    末の端末状態を第2の状態に変更する端末状態変更手段
    と、 前記特番検出手段によって前記内線電話端末のいずれか
    1つからフッキング後に前記特番が入力されていないと
    検出されたとき前記内線電話端末と前記別の電話端末と
    の通話路を設定する通話路設定手段とを具備することを
    特徴とする構内交換機。
  2. 【請求項2】 前記不在検出手段によって不在と検出さ
    れた前記代表電話端末の属するグループの内線電話端末
    として前記記憶手段に記憶されている内線電話端末の端
    末状態が全て前記第1の状態ではないとき音声応答を要
    求する音声応答要求手段と、この音声応答要求手段によ
    って音声応答を要求されたとき応答不可である旨のメッ
    セージを前記別の電話端末に送出する音声応答手段とを
    具備することを特徴とする請求項1記載の構内交換機。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段に記憶されている前記代表
    電話端末の属するグループの内線電話端末の端末状態は
    前記代表電話端末への発呼に対応して前記通話路設定手
    段によって通話路が設定された内線電話端末あるいは前
    記音声応答手段の通話が終了するたびに前記端末状態を
    前記発呼のあったときの状態に戻すことを特徴とする請
    求項2記載の構内交換機。
  4. 【請求項4】 前記一斉呼出手段によって一斉に呼び出
    された前記内線電話端末はそれぞれ一斉呼出であること
    を識別するための固有の呼出音で呼び出されることを特
    徴とする請求項1〜請求項3記載の構内交換機。
  5. 【請求項5】 収容する代表電話端末の呼出番号と複数
    の内線電話端末それぞれの呼出番号および端末状態とを
    所定のグループごとに記憶する記憶手段と、 前記代表電話端末から予め決められたデータ送出を示す
    番号としてのデータ送出特番が入力されたことを検出す
    るデータ送出特番検出手段と、 このデータ送出特番検出手段によって前記データ送出特
    番が入力されたことが検出されたとき前記代表電話端末
    の属するグループの内線電話端末として前記記憶手段に
    記憶されている内線電話端末の端末状態が所定の第1の
    状態である内線電話端末を繰り返し一斉に呼び出すとと
    もに前記代表電話端末に一斉呼出中であることを通知す
    る一斉呼出手段と、 この一斉呼出手段によって一斉呼出中であると通知され
    た前記代表電話端末から入力されたデータを受信しこれ
    を一斉に呼び出した前記内線電話端末に送出して表示さ
    せるデータ送出手段とを具備することを特徴とする構内
    交換機。
  6. 【請求項6】 収容する代表電話端末の呼出番号と複数
    の内線電話端末それぞれの呼出番号および端末状態とを
    所定のグループごとに記憶する記憶手段と、 前記代表電話端末から予め決められたデータ送出を示す
    番号としてのデータ送出特番が入力されたことを検出す
    るデータ送出特番検出手段と、 このデータ送出特番検出手段によって前記データ送出特
    番が入力されたことが検出されたとき前記代表電話端末
    の属するグループの内線電話端末を繰り返し一斉に呼び
    出すとともに前記代表電話端末に一斉呼出中であること
    を通知する一斉呼出手段と、 この一斉呼出手段によって一斉呼出中であると通知され
    た前記代表電話端末から入力されたデータを受信しこれ
    を一斉に呼び出した前記内線電話端末に送出して表示さ
    せるデータ送出手段とを具備することを特徴とする構内
    交換機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002261926A (ja) * 2001-03-02 2002-09-13 Toshiba Corp デジタルネットワークシステム及びその交換装置
JP2016021721A (ja) * 2014-07-16 2016-02-04 株式会社ケアコム ナースコールシステム、ナースコール親機および構内交換機

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