JPH10173781A - 電話装置と交換機 - Google Patents

電話装置と交換機

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JPH10173781A
JPH10173781A JP32984396A JP32984396A JPH10173781A JP H10173781 A JPH10173781 A JP H10173781A JP 32984396 A JP32984396 A JP 32984396A JP 32984396 A JP32984396 A JP 32984396A JP H10173781 A JPH10173781 A JP H10173781A
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JP32984396A
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Takashi Toda
田 隆 戸
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電話装置または交換機に、着呼者の状況から
着信処理の選択権を変更できる機能を設けることによ
り、発呼者と着呼者双方の状況や要求を反映した着信処
理を行なう。 【解決手段】 オペレータ介在モードが設定されている
状態において着信があった場合、着信検出手段4は着信
を検出して自動応答し、音声合成手段5が発呼者に対し
て発呼者のIDと用件を質問する。情報受信手段6は発
呼者からの情報を受信し、検索手段20は発呼者のID
情報を基にデータベース21を検索し、情報記憶手段7
はその情報を記憶する。選択者判定手段22は情報記憶
手段7の情報と着呼者の現在の状況から発呼者と着呼者
のどちらに選択権があるかを判定する。制御手段8は選
択権がある方の要求に従い着信処理を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発呼者が着呼者に
対してかけた電話の着信処理に関して、発呼者および着
呼者それぞれの状況と要求に応じて、最適な処理を行な
う電話装置と交換機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、携帯電話、PHS等の種々の無線
電話装置が普及し、その可搬性からあらゆる場所での利
用が可能となっている。その反面、特定の場所、例えば
映画館内や電車の車内や会議中などで無線電話装置に着
信があった場合、これに応答することは周囲の迷惑にな
り好ましくない。また最近では、自動車の運転時に無線
電話装置の通話によって運転に集中できないことが原因
による事故が多発しており、大きな社会問題となってい
る。
【0003】従来の無線電話装置の使用者は、このよう
な状況下においては、無線電話装置の電源を切るか、特
開平6−284083号公報記載のように無線電話装置
に自動応答機能、メッセージ録音/再生機能によって実
現される留守番機能を設け、通話できないような状況で
は、留守番の動作モードにすることにより通話を避けよ
うにしている。しかしながら、無線電話装置の電源を切
った場合には、全ての電話連絡を受け損なってしまうの
は勿論、留守番機能の動作モード時においても、いかに
発呼者が緊急の用件であっても留守番機能が動作し、即
時に用件を知ることは困難となる。また、無線電話装置
の留守番機能の録音時間には制限があり、多数のメッセ
ージを蓄積することは難しいため、全ての着信に対して
留守番機能を動作させることは不可能である。
【0004】このような問題の対策として、発呼者を選
択する装置が提案されている。例えば、特開平4−22
250号公報記載のように、発呼者に暗証番号を送信す
るよう要求し、発呼者の暗証番号が着呼者の電話装置に
登録されているか判断し、登録されている発呼者につい
ては、着呼者の指定したモードが在席モードの場合は通
話を許可し、不在モードの場合は留守録や転送などで対
応し、登録されていない発呼者については留守録や転送
を行なうものがある。また、特開平8−125740号
公報記載のように、発呼者それぞれに対して、着呼者の
様々な状況下における実行処理、つまり通話許可、留守
録、転送を登録しておき、使用者の現在の状況を設定し
ておくことにより、着信時に特定の相手に対して特定の
処理がでるようにしたものもある。この装置によれば、
例えば仕事中では、仕事のカテゴリの発呼者に対しては
通話を許可し、プライベートのカテゴリの発呼者に対し
ては留守録、転送などが行われる。反対にプライベート
の状況下においては、プライベートのカテゴリの発呼者
に対しては通話許可が行われ、仕事のカテゴリの発呼者
に対しては留守録、転送が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の技術では、着呼者の状況によって一方的に着信
処理が決められるため、発呼者の要求は反映されず、重
要な用件が多い発呼者に対しては暗証番号を教えたり、
登録の優先度のレベルを上げたりすることで多少は反映
されるが、その人が必ずしも重要な用件で電話をかけて
くるとは限らない。反対に、優先度の低い人は、緊急の
用件があっても強制的に留守録や転送となり、即時に用
件を伝えることは困難である。つまり従来の電話装置で
は、用件に応じた着信処理ができないことになる。ま
た、従来の無線電話装置では、着呼者の電話装置に登録
されていない発呼者については、最適な着信処理が難し
い。このような問題は無線電話装置に限らず、有線電話
装置においても同じである。
【0006】また、最近では、無線電話装置や有線電話
装置にコンピュータや携帯情報端末を接続し、データ通
信を行なうユーザが増えているが、着呼者側の電話装置
がコンピュータ接続専用である場合は問題ないが、着呼
者側が電話装置を電話用とデータ通信用と兼用している
場合、発呼者は受信者(着呼者)にデータ通信を行なう
前に、あらかじめデータ通信を行なうための用意をする
ように伝えることができない。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を解決
するものであり、無線電話装置または有線電話装置また
は交換機に、発呼者および着呼者双方の状況、要求か
ら、通話、留守録、転送、切断、リターンコール、デー
タ転送等の着信処理動作を選択する権利を変更できるよ
うにして、発呼者、着呼者双方の状況、要求を反映した
電話装置および交換機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の電話装置は、直接モード、オペレータ介
在モードの設定や着呼者の現在の状況を設定するモード
設定手段と、着信および割り込み電話を検出し自動応答
する着信検出手段と、着呼者の状況説明や発呼者に対し
ての質問を行なうための音声を発生したり、着呼者に対
して発呼者についての情報提供のための音声を発生する
音声合成手段と、発呼者が送信してくる情報を受信する
情報受信手段と、着呼者の設定内容を記憶したり、情報
受信手段で受信された情報を記憶する情報記憶手段と、
各発呼者のID、名前、情報を保持するデータベース
と、発呼者のIDがデータベース手段にあるか否かを検
索し、あれば着信処理の選択権や発呼者についての情報
を取り出す検索手段と、検索手段により得られた情報と
着呼者の状況より着信処理の選択権が発呼者と着呼者の
どちらにあるかを判定する選択者判定手段と、選択者判
定手段の結果に従い着信処理の選択権がある者に着信処
理の選択を要求し、その選択内容から着信処理を実行す
る制御手段と、さらに、発呼者に関する情報や用件を着
呼者に表示する表示手段と、発呼者や用件に応じて違う
音を発生させる呼出音発生手段と、発呼者や着呼者の応
答すべき制限時間を計測するタイマと、質問に対する回
答情報を送信する情報送信手段等を備えている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、直接モードまたはオペレータ介在モードの選択およ
び着呼者の現在の状況を設定するモード設定手段と、オ
ペレータ介在モードに設定されている状態において着信
があった場合に自動応答する着信検出手段と、発呼者に
対して着呼者の現在の状況を通知し、着信処理動作の選
択を要求したり、発呼者の要求を着呼者に伝えたりする
ための音声情報を生成する音声合成手段と、発呼者の要
求情報を受信する情報受信手段と、受信した発呼者の要
求情報を記憶する情報記憶手段と、発呼者の要求情報に
基づき着信処理を実行する制御手段とを備えた電話装置
であり、オペレータ介在モードが設定されている状態に
おいて着信があった場合、着信検出手段が着信を検出し
て自動応答し、音声合成手段が発呼者に対して着呼者の
現在の状況を通知して着信処理動作の選択を要求し、情
報受信手段は要求に対する発呼者の回答情報を受信し、
情報記憶手段は受信情報を記憶し、制御手段は情報記憶
手段の内容に基づき着信処理を実行する。
【0010】本発明の請求項2に記載の発明は、着信処
理動作に必要な情報を表示する表示手段を備えた請求項
1記載の電話装置であり、オペレータ介在モードが設定
されている状態において着信があった場合、着信検出手
段が着信を検出して自動応答し、音声合成手段が発呼者
に対してIDと用件を質問し、情報受信手段は発呼者の
回答情報を受信し、情報記憶手段は回答情報を記憶し、
表示手段は発呼者の情報と用件を表示し、情報記憶手段
は着呼者が選択した着信処理選択情報を記憶し、制御手
段は情報記憶手段の内容から着信処理を実行する。
【0011】本発明の請求項3に記載の発明は、発呼者
の順位、用件、呼出回数およびまたは呼出時間から着信
の優先度を決定するための検索を行う検索手段を備えた
請求項1または2記載の電話装置であり、例えば着信処
理動作要求がリターンコール要求の場合、情報記憶手段
は発呼者のIDと用件を記憶し、着呼者からリターンコ
ール要求者の検索要求があった場合に、検索手段は発呼
者の順位、用件の内容、着信回数、着信時間等から着呼
者が指定した方法でその優先度を検索し、スピーカまた
は表示手段により着呼者に伝える。
【0012】本発明の請求項4に記載の発明は、発呼者
についての情報を登録したデータベースを備えた請求項
3記載の電話装置であり、オペレータ介在モードが設定
されている状態において着信があった場合、着信検出手
段が着信を検出して自動応答し、音声合成手段が発呼者
に対してIDと用件を質問し、情報受信手段は発呼者の
回答情報を受信し、情報記憶手段は受信情報を記憶し、
検索手段は発呼者のIDを基にデータベースを検索して
発呼者に関する情報を情報記憶手段の情報に付加し、表
示手段は発呼者の情報と用件を表示し、情報記憶手段は
着呼者が選択した着信処理選択情報を記憶し、制御手段
は情報記憶手段の内容から着信処理を実行する。
【0013】本発明の請求項5に記載の発明は、検索さ
れた情報と着呼者の現在の状況から発呼者と着呼者のど
ちらに選択権があるかを判定する選択者判定手段を備え
た請求項4記載の電話装置であり、オペレータ介在モー
ドが設定されている状態において着信があった場合、着
信検出手段は着信を検出して自動応答し、音声合成手段
は発呼者に対して発呼者のIDと用件を質問し、情報受
信手段は発呼者の回答情報を受信し、情報記憶手段はI
Dと用件情報を記憶し、検索手段はこのID情報を基に
データベースを検索して情報記憶手段の情報に付加し、
選択者判定手段は情報記憶手段の選択者優先情報と着呼
者の現在の状況から発呼者と着呼者のどちらに選択権が
あるかを判定し、選択権が発呼者にある場合は音声合成
手段により発呼者に対して着信処理動作の選択を要求
し、情報受信手段は発呼者の要求情報を受信し、情報記
憶手段は受信情報を記憶し、制御手段は情報記憶手段の
情報から着信処理を実行する。また着呼者に選択権があ
る場合は、表示手段は発呼者の情報と用件を表示し、呼
出音発生手段により着呼者に着信があったことを伝える
か、または音声合成手段により着呼者に音声で発呼者の
情報と用件と着信があったことを伝え、情報記憶手段は
着信処理選択情報を入力手段を介して取得、記憶し、制
御手段は情報記憶手段の情報から着信処理を実行する。
【0014】本発明の請求項6に記載の発明は、発呼者
に対して着呼者の現在の状況を通知し、着信処理動作の
選択を要求するための文字データを送信する情報送信手
段を備えた請求項2から5のいずれかに記載の電話装置
であり、発呼者の電話装置は、発呼後に情報送信手段に
より識別データを送信し、着呼者の電話装置における情
報受信手段は識別データが送信されたか否かを受信し、
着呼者の電話装置の制御手段が情報記憶手段の情報から
発呼者の電話装置がデータ通信可能であると認識する
と、発呼者に対する質問を音声データではなく文字デー
タにより情報送信手段を通じて発呼者に送信し、発呼者
の電話装置の情報受信手段はこの情報を受信し、情報記
憶手段が記憶し、表示手段が表示し、発呼者は表示手段
を見て質問に対する回答を入力し、入力情報は情報送信
手段により着呼者の電話装置に送信される。
【0015】本発明の請求項7に記載の発明は、情報端
末を接続するための入出力手段を備えた請求項2から6
のいずれかに記載の電話装置であり、発呼者が着呼者の
電話装置を介してコンピュータ等の情報端末とデータ通
信を行なう場合、情報送信手段がデータ通信を行なうこ
とを着呼者の電話装置に送信し、着呼者の電話装置にお
ける情報受信手段がこの情報を受信し、情報記憶手段が
この情報を記憶し、制御手段が入出力手段を介して情報
端末にデータ通信可能かを問い合わせ、可能であれば情
報送信手段が発呼者の電話装置に対してデータ通信の許
可を送信して自動的に受信を始め、不可能の場合は表示
手段またはスピーカにより着呼者にデータ通信の要求が
あることを伝え、タイマにより計測される制限時間内に
着呼者が入力手段から待機要求、再呼出要求、データ通
信不可能等と入力した場合、情報記憶手段がこの要求を
記憶し、情報送信手段が発呼者の電話装置に対して待機
要求や再呼出要求データ通信拒否の情報を伝え、応答し
ない場合はデータ通信拒否の情報を発呼者の電話装置に
送信する。
【0016】本発明の請求項8に記載の発明は、発呼者
と着呼者との間の交換接続を行う交換手段と、着呼者か
ら送信された直接モードまたはオペレータ介在モードの
選択情報および着呼者の現在の状況情報を受信するとと
もに、発呼者からの要求情報を受信する情報受信手段
と、発呼者および着呼者からの受信情報を記憶する情報
記憶手段と、オペレータ介在モードに設定されている状
態において着信があった場合に自動応答する着信検出手
段と、発呼者に対して着呼者の現在の状況を通知し、着
信処理動作の選択を要求したり、発呼者の要求を着呼者
に伝えたりするための音声情報を生成する音声合成手段
と、発呼者からの要求情報に基づき交換処理を実行する
制御手段とを備えた交換機であり、着呼者は電話装置の
入力手段とモード設定手段によって直接モードあるいは
オペレータ介在モードの動作モードの選択と現在の状況
の設定を行い、設定情報はトーン信号または情報送信手
段により交換機に送信され、交換機では情報受信手段が
受信し、情報記憶手段が動作モードと状況を記憶し、オ
ペレータ介在モードが設定されている状態において発呼
者が着呼者に対し呼出を行なった場合、着信検出手段は
着信を検出して自動応答し、音声合成手段が発呼者に対
して着呼者の現在の状況を発呼者に伝えて着信処理動作
の選択を要求し、発呼者は着信処理動作を選択して入力
手段に回答情報を入力し、この情報はトーン信号または
情報送信手段により交換機に送られ、交換機の情報受信
手段が回答情報を受信し、情報記憶手段が記憶し、制御
手段が情報記憶手段の情報から、通話許可、留守録、転
送、切断、リターンコール等の着信処理を行なう。
【0017】本発明の請求項9に記載の発明は、発呼者
の順位、用件、呼出回数およびまたは呼出時間から着信
の優先度を決定するための検索を行う検索手段を備えた
請求項8記載の交換機であり、例えば着信処理動作要求
がリターンコール要求の場合、情報記憶手段は発呼者の
IDと用件を記憶し、着呼者からリターンコール要求者
の検索要求があった場合に、検索手段は発呼者の順位、
用件の内容、着信回数、着信時間等から着呼者が指定し
た方法でその優先度を検索し、着呼者に伝える。
【0018】本発明の請求項10に記載の発明は、発呼
者についての情報を登録したデータベースを備えた請求
項9記載の交換機であり、検索手段は発呼者のIDを基
にデータベースを検索して発呼者に関する情報を情報記
憶手段の情報に付加して着呼者に伝える。
【0019】本発明の請求項11に記載の発明は、検索
された情報と着呼者の現在の状況から発呼者と着呼者の
どちらに選択権があるかを判定する選択者判定手段を備
えた請求項10記載の交換機であり、発呼者に選択権が
ある場合は、発呼者に着信処理動作の選択を要求し、そ
の要求に従って交換処理を実行し、着呼者に選択権があ
る場合は、着呼者に着信を伝える。
【0020】本発明の請求項12に記載の発明は、発呼
者に対して着呼者の現在の状況を通知し、着信処理動作
の選択を要求するための文字データを送信する情報送信
手段を備えた請求項8から11のいずれかに記載の交換
機であり、発呼者に対する質問を音声データではなく文
字データにより情報送信手段を通じて発呼者に送信す
る。
【0021】本発明の請求項13に記載の発明は、通信
中または留守録中に新たに割り込み電話が入った際、そ
れを認識してどちらが優先すべきかを判断し、優先すべ
き発呼者に対しての着信処理を行い、他方の発呼者に対
して待機要求または再呼出要求を送信することを特徴と
する請求項1から7のいずれかに記載の電話装置であ
り、優先度の高い方の着信処理を実行する。
【0022】本発明の請求項14に記載の発明は、通信
中または留守録中に新たに割り込み電話が入った際、そ
れを認識してどちらが優先すべきかを判断し、優先すべ
き発呼者に対しての着信処理を行い、他方の発呼者に対
して待機要求または再呼出要求を送信することを特徴と
する請求項8から13のいずれかに記載の交換機であ
り、優先度の高い方の着信処理を実行する。
【0023】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図18を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
電話装置の構成を示す。図1において、1は電話装置全
体を示す。2はオペレータ部である。オペレータ部2に
おいて、3は動作モードの選択および現在の状況を設定
するモード設定手段、4は着信を検出して自動応答する
ための着信検出手段、5は発呼者に対して着呼者の状況
説明や質問をしたり、発呼者の要求を着呼者に伝えたり
するための音声を生成する音声合成手段、6は発呼者か
らの回答情報を受信する情報受信手段、7は受信情報を
記憶する情報記憶手段、8は情報記憶手段7の情報から
着信処理動作を実行する制御手段、9は質問に対する発
呼者の回答を受信する際の制限時間を計測するタイマで
ある。10は入力手段、11は留守録を行なうためのメ
ッセージ録音/再生手段、12はアンテナ、13は送受
信部、14は通話路切替手段、16は呼出音発生手段、
17はマイク、18はスピーカである。
【0024】次に本実施の形態1の動作について図2を
参照して説明する。アンテナ12、送受信部13、通話
路切替手段14、通話部15を通じてマイク17とスピ
ーカ18により通話を行うプロセスは従来と同様なの
で、以下の説明では本発明に特徴的な部分についてのみ
説明する。先ず、着呼者は入力手段10、モード設定手
段3によって動作モードの選択および着呼者の現在の状
況を設定する。動作モードの選択としては、着信があっ
た際は直ちに呼出音を鳴らす通常の動作をする直接モー
ドと、着信があった際に着呼者の状況説明と発呼者に対
し着信処理の動作決定を要求するオペレータが介在する
オペレータ介在モードがある。また着呼者の現在の状況
としては、仕事中や会議中や運転中といったものがあ
り、これらの設定情報は情報記憶手段7に記憶される。
オペレータ介在モードが設定されている状態において着
信があった場合、着信検出手段4は着信を検出して自動
応答し、音声合成手段5が発呼者に対して着呼者の現在
の状況を音声で説明する。状況説明としては、「現在、
着呼者は運転中です。」等がある。さらに発呼者に対し
て着信処理動作の選択を要求する。着信処理動作の種類
としては、通話要求、留守録要求、転送要求、切断要
求、リターンコール要求等があり、項目の種類や数は着
呼者の設定により指定できる。また要求の形式として
は、「通話要求の場合は1を、留守録要求の場合は2を
押してください」といった要求に対応する番号を入力す
ることを発呼者に促す方法が考えられる。
【0025】発呼者は、この要求に対し電話装置のボタ
ンスイッチ等を押すことによりトーン信号による回答情
報を送る。情報受信手段6は、この発呼者の回答情報を
受信し、情報記憶手段7はその受信情報を記憶する。も
し、要求に対する回答が誤っている場合は、情報受信手
段6がこれを認識し、音声合成手段5は再度答えるよう
発呼者に要求する。制御手段8は、情報記憶手段7の情
報から通話要求の場合は呼出音発生手段16とスピーカ
18により着呼者を呼び出し、留守録要求の場合はメッ
セージ録音/再生手段11により留守録を行ない、転送
要求の場合は転送を行ない、切断要求の場合は回線を切
断し、リターンコール要求の場合は音声合成手段5によ
り発呼者の電話番号を質問し、電話番号を情報受信手段
6で受信し、受信情報記憶手段7に記憶する。この情報
は、着呼者の要求があった場合に音声合成手段5とスピ
ーカ18により着呼者に伝える。
【0026】このように、本実施の形態1によれば、着
呼者は発呼者に対して自分の状況を説明することによ
り、自分の要求を発呼者に対して伝えることができ、発
呼者は着呼者の状況が分かることで、着呼者が即座に通
話することが難しいと判断すれば、呼出をキャンセルま
たは留守録や転送を要求し、緊急の用件や重要な用件で
ある場合は、通話要求を送信することで着呼者と通話が
可能となる。したがって、本実施の形態1では、発呼者
と着呼者両方の状況および要求を反映し、発呼者が通
話、留守録、転送、切断といった着信処理動作を選択で
きる電話装置を実現できる。
【0027】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2における電話装置の構成を示している。本実施の形
態2は、図1に示した実施の形態1に表示手段19を追
加したものであり、他の構成は実施の形態1と同じであ
る。
【0028】次に、本実施の形態2の動作について図4
を参照して説明する。先ず、着呼者は入力手段10およ
びモード設定手段3によって動作モードの選択を行な
う。これらの設定情報は情報記憶手段7に記憶される。
オペレータ介在モードが設定されている状態において着
信があった場合、着信検出手段4は着信を検出して自動
応答し、音声合成手段5が発呼者に対して発呼者のID
と用件を質問する。IDとしては、着呼者が独自に決め
発呼者に教えたものでもよいし、発呼者の電話番号等で
も良い。質問の形式としては「あなたのIDを入力して
ください。」や「用件を次の中から選んでください。仕
事に関しての用件の場合は1、プライベートの用件の場
合は2、緊急の要件の場合は3を押してください」等が
考えられ、これら項目の種類や数は着呼者の設定により
指定できる。
【0029】発呼者は、この質問に対し電話装置のボタ
ンスイッチを押すことによりトーン信号による回答の情
報を送る。情報受信手段6は、この発呼者の回答情報を
受信し、情報記憶手段7はその受信情報を記憶する。も
し要求に対する要求が誤っている場合は、情報受信手段
6がこれを認識し、音声合成手段5は再度答えるよう発
呼者に要求する。情報記憶手段7の情報は、表示手段1
9に表示され、呼出音発生手段16とスピーカ18によ
り着呼者に着信があったことを伝えるか、音声合成手段
5とスピーカ18により着呼者に音声で情報と着信があ
ったことを知らせる。着呼者に知らせる内容としては、
「ID:1234さんから、仕事の用件で着信がありま
す。」等が考えられる。
【0030】着呼者は、発呼者のIDと用件から着信処
理動作を選択する。選択の種類としては、通話許可、留
守録要求、転送要求、リターンコール要求、切断要求等
がある。選択情報は入力手段10を介して情報記憶手段
7に記憶される。制御手段8は、情報記憶手段7の情報
から通話許可の場合は通話路切替手段14を制御して通
話可能とし、留守録要求の場合はメッセージ録音/再生
手段11により留守録を行ない、転送要求の場合は転送
を行ない、切断要求の場合は回線を切断し、リターンコ
ール要求の場合は音声合成手段5により発呼者の電話番
号を質問し、電話番号を情報受信手段6で受信して情報
記憶手段7に記憶する。この情報は、着呼者の要求があ
った場合に音声合成手段5とスピーカ18または表示手
段19により着呼者に伝える。また留守録要求、転送要
求、切断要求、リターンコール要求の場合は、発呼者に
対して説明があった方が良いので、留守録要求の場合は
「現在、通話できません、メッセージをどうぞ」、転送
要求の場合は「現在、通話できません、転送を行ないま
す。」、切断要求の場合は「現在、通話できません、後
程お掛け直しください。」、リターンコール要求では
「現在、通話できません、後程掛け直しますので電話番
号を入力してください。」などが考えられる。ただしI
Dが発呼者の電話番号である場合は電話番号を要求する
必要はなく、「現在、通話できません、後程掛け直しま
す。」等で良い。
【0031】このようなに、本実施の形態2によれば、
発呼者は自分のIDと用件を伝えることができ、着呼者
は発呼者のIDと用件を知ることで、即座に通話の必要
がないと判断すれば通話拒否や留守録、転送を実行し、
緊急の用件や重要な用件または重要な発呼者である場合
は、通話を許可することで発呼者と通話が可能となる。
したがって本実施の形態2では、発呼者と着呼者両方の
状況および要求を反映し、着呼者が通話、留守録、転
送、切断を選択できる電話装置を実現できる。
【0032】なお、本形態の電話装置にバイブレータ手
段を付加することにより、着呼者に着信があったことを
呼出音なしに伝えることができ、他人の迷惑になること
を避けることができる。
【0033】(実施の形態3)図5は本発明の実施の形
態3における電話装置の構成を示す。本実施の形態3
は、図2に示した実施の形態2におけるオペレータ部2
に検索手段20を追加したものであり、他の構成は実施
の形態2と同じである。
【0034】次に、上記実施の形態3の動作について説
明する。実施の形態1または実施の形態2の動作説明に
おいて、着信処理動作要求がリターンコールと選択され
た場合、発呼者のIDや用件等が情報記憶手段7に記憶
され、着呼者がリターンコール要求者を調べる際に、検
索手段20が発呼者の名簿順位、用件の内容、着信回
数、着信時間等から着呼者が指定した方法で検索し、音
声合成手段5とスピーカ18または表示手段19により
着呼者に伝える。
【0035】このように、本実施の形態3によれば、着
呼者はリターンコール要求者のうち、発呼者順、用件
順、着信回数順およびまたは着信時間順からリターンコ
ール要求の優先順位を知ることができ、重要と思われる
リターンコール要求者に対して迅速にリターンコールを
することができる。
【0036】(実施の形態4)図6は本発明の実施の形
態4における電話装置の構成を示す。本実施の形態は、
図5に示した実施の形態3にデータベース21を追加し
たものであり、他の構成は実施の形態3と同じである。
【0037】次に、上記実施の形態4の動作について図
7を参照して説明する。実施の形態3の動作説明におい
て、発呼者のIDを情報受信手段6が受信し、情報記憶
手段7が記憶した後、検索手段20が発呼者のIDを基
にデータベース21を検索し、発呼者に関する情報を取
り出して情報記憶手段7の情報に付加する。データベー
ス21に登録されている情報としては、発呼者のIDや
発呼者の電話番号、名前、会社名等が考えられる。情報
記憶手段7の情報は、表示手段19に表示され、呼出音
発生手段16とスピーカ18により着呼者に着信があっ
たことを伝えるか、音声合成手段5とスピーカ18によ
り着呼者に音声で着信があったことを伝える。
【0038】このように、本実施の形態4によれば、着
呼者は、発呼者のIDから発呼者を推定しなくても、登
録してある発呼者に関しては発呼者のIDではなく名前
や会社名を知ることができ、着信処理の選択を容易にす
ることができる。またリターンコール動作時には、発呼
者のID情報だけで発呼者の電話番号が判るので、新た
に質問する必要がなくなる。
【0039】(実施の形態5)図8は本発明の実施の形
態5における電話装置の構成を示す。本実施の形態5
は、図6に示した実施の形態4におけるオペレータ部2
に選択者判定手段22を追加したものであり、他の構成
は実施の形態4と同じである。
【0040】次に、上記実施の形態5の動作について図
9を参照して説明する。オペレータ介在モードが設定さ
れている状態において着信があった場合、着信検出手段
4は着信を検出して自動応答し、音声合成手段5が発呼
者に対して発呼者のIDと用件を質問する。発呼者は、
この質問に対し電話装置のボタンスイッチを押すことに
よりトーン信号による情報を送る。情報受信手段6は、
この発呼者の回答情報を受信し、情報記憶手段7は、I
Dと用件情報を記憶する。検索手段20は、このID情
報を基にデータベース21を検索し、情報記憶手段7の
情報に付加する。データベース21には、図10に示す
ように、電話番号、名前、会社名等の他に、着呼者の各
状況下において発呼者と着呼者のどちらに着信処理動作
の選択権があるかが登録されている。例えば着呼者の状
況が仕事中では、仕事関係の発呼者に対しては発呼者に
選択権があり、友人や家族などに対しては着呼者に選択
権があるというものである。選択者判定手段22は、情
報記憶手段7の情報と着呼者の現在の状況から発呼者に
選択権があるのか着呼者に選択権があるのか判定する。
選択権が発呼者にある場合は、音声合成手段5により発
呼者に対して着信処理動作の選択を要求する。
【0041】発呼者は、この要求に対し電話装置のボタ
ンスイッチを押すことによりトーン信号による回答情報
を送る。情報受信手段6は、この発呼者の回答情報を受
信し、情報記憶手段7は、受信情報を記憶する。制御手
段8は、情報記憶手段7の情報から通話要求の場合は呼
出音発生手段16とスピーカ18により着呼者を呼び出
し、留守録要求の場合はメッセージ録音/再生手段11
により留守録を行ない、転送要求の場合は転送を行な
い、切断要求の場合は回線を切断し、リターンコール要
求の場合は発呼者の電話番号、用件を情報記憶手段7に
記憶する。また着呼者に選択権がある場合、情報記憶手
段7の情報は表示手段19に表示され、呼出音発生手段
16とスピーカ18により着呼者に着信があったことを
伝えるか、音声合成手段5とスピーカ18により着呼者
に音声で発呼者の情報と用件と着信があったことを伝え
る。
【0042】着呼者は、発呼者の情報と用件から着信処
理動作を選択する。選択情報は、入力手段10を介して
情報記憶手段7に記憶される。制御手段8は、情報記憶
手段7の情報から通話許可の場合は通話路切替手段14
を制御して通話可能とし、留守録要求の場合はメッセー
ジ録音/再生手段11により留守録を行ない、転送要求
の場合は転送を行ない、切断要求の場合は回線を切断
し、リターンコール要求の場合は発呼者の情報を受信情
報記憶手段7に記憶する。ただし留守録要求、転送要
求、切断要求、リターンコール要求の場合は、発呼者に
対して説明があった方が良いので、留守録要求の場合は
「現在、通話できません、メッセージをどうぞ」、転送
要求の場合は「現在、通話できません、転送を行ないま
す。」、切断要求の場合は「現在、通話できません、後
程お掛け直しください。」、リターンコール要求では
「現在、通話できません、後程掛け直しますので電話番
号を入力してください。」などが考えられる。ただしI
Dが発呼者の電話番号である場合やデータベースに発呼
者の電話番号が登録されている場合は、電話番号を要求
する必要はなく、「現在、通話できません、後程掛け直
します。」等で良い。
【0043】このように、本実施の形態5によれば、着
呼者の状況により、着信処理動作の選択権を発呼者また
は着呼者のどちらかに与えることにより、着信処理動作
の主導権を着呼者の状況に応じて変更できる。したがっ
て本実施の形態5では、柔軟に発呼者、着呼者両方の状
況と要求を反映できる電話装置を実現できる。
【0044】(実施の形態6)図11は本発明の実施の
形態6における電話装置の構成を示す。本実施の形態6
は、図8に示した実施の形態5におけるオペレータ部2
に情報送信手段23を追加したものであり、他の構成は
実施の形態5と同じである。
【0045】次に、上記実施の形態6の動作について図
12を参照して説明する。発呼者、着呼者の両者が本実
施の形態の電話装置を使用する場合について説明する。
発呼者の電話装置は、発呼後に情報送信手段23により
識別データを送信する。このデータは、発呼者の電話装
置が情報送信手段23を有し、データ通信を行なえるこ
とを着呼者の電話装置に知らせることを目的とする。ま
た送信信号は、トーン信号である必要はなく、任意の信
号でデータ圧縮なども行う。一方、着呼者の電話装置に
おける情報受信手段6は、着信があった後にこの識別デ
ータが送信されたか否かを受信し、情報記憶手段7に転
送する。着呼者の電話装置の制御手段8は、情報記憶手
段7の情報から発呼者の電話装置がデータ通信可能であ
ると、認識すると発呼者に対する質問を音声データでは
なく文字データによる情報送信手段23を用い発呼者に
送信する。
【0046】発呼者の電話装置では、情報受信手段6が
質問データを受信し、情報記憶手段7が記憶し、表示手
段19に表示する。発呼者は、表示手段19を見て、質
問に対する回答を入力手段10に入力する。ここで入力
手段10にはボタンスイッチの他にタッチパネル等も考
えられる。また発呼者のIDと用件を着呼者に表示し、
着呼者が動作を選択する場合においても同じ動作を行な
う。
【0047】このように、本実施の形態6によれば、発
呼者と着呼者は表示手段の文字データを見ながら選択で
きるようになり、音声データの場合のように受話器を耳
に当て質問内容を聞いた後、電話装置を操作をするため
に受話器を耳から離すという煩わしさがなくなる。また
質問や情報の文字データを高速に転送することが可能と
なり、着信処理動作決定までの時間が短縮される。な
お、着呼者の電話装置がデータ通信を行なう手段を有し
ていない場合は、発呼者から送られてくる情報は無視さ
れ、音声データによる質問を行なう。
【0048】次に、本実施の形態6における別の動作に
ついて図13を参照して説明する。発呼者が呼出前に、
あらかじめ自分のIDと用件を入力手段10に入力す
る。情報記憶手段7は、この入力情報を記憶し、呼出を
行ない、接続後に情報送信手段23がこの入力情報を着
呼者の電話装置に送信する。着呼者の電話装置は、着信
検出後にこの情報を情報受信手段6により受信し、情報
記憶手段7に記憶する。これ以後の処理は実施の形態2
と同様である。また実施の形態5のように検索手段2
0、データベース21、選択者判定手段22が備えてい
る場合は、実施の形態5と同様な処理が行なわれる。
【0049】このように、本実施の形態6によれば、発
呼者と着呼者のそれぞれの電話装置が文字オペレータに
よる情報のやりとりをし、通話、留守録、転送、リター
ンコール、切断等の動作を短時間に判断し、可能であれ
ば発呼者は通話または留守録にメッセージを伝えること
ができる。したがって、着信から着呼者が発呼者の回答
を待ち、着信処理を実行するまでの時間が不要になる。
なお、データのやり取りは回線接続後でも接続前でも構
わない。
【0050】(実施の形態7)図14は本発明の実施の
形態7における電話装置の構成を示す。本実施の形態7
は、図11に示した実施の形態6に入出力手段24とコ
ンピュータ等の情報端末25を追加したものであり、他
の構成は実施の形態6と同じである。
【0051】次に、上記実施の形態7の動作について図
15を参照して説明する。情報送信手段23は、用件の
解答をする際にデータ通信を行なうことを着呼者の電話
装置に送信する。この場合、実施の形態6のようにあら
かじめ情報記憶手段7に記憶した情報を自動的に送信し
ても良い。一方、着呼者の電話装置における情報受信手
段6は、この情報を受信し、情報記憶手段7は、この情
報を記憶する。制御手段8は、入出力手段24を介して
コンピュータまたは情報端末25にデータ通信が可能か
を問い合わせ、可能であれば情報送信手段23が発呼者
の電話装置に対してデータ通信の許可を送信し、データ
通信を自動的に行う。問い合わせた結果が不可能の場合
は、表示手段19または音声合成手段5とスピーカ18
により着呼者にデータ通信の要求があることを伝える。
着呼者は、入力手段10から待機要求や再呼出要求、デ
ータ通信不可能等と入力する。情報記憶手段7は、この
要求を記憶し、情報送信手段23は、発呼者の電話装置
に対して待機要求や再呼出要求データ通信拒否の情報を
伝える。またタイマ9により着呼者が制限時間内に応答
しない場合は、データ通信拒否の情報を発呼者の電話装
置に送信する。
【0052】このように、本獅子の形態7によれば、発
呼者はデータ通信を行なう前にあらかじめ着呼者にその
旨を知らせる手間が不必要となり、また着呼者の電話装
置がデータ通信可能であれば直ちにデータ通信を行なう
ことができる。
【0053】(実施の形態8)次に、本発明の実施の形
態8を説明する。図16および図17はそれぞれ本実施
の形態8における交換機と電話装置の構成を示す。上記
した各実施の形態は、各手段を電話装置において構成し
たが、本実施の形態では、これを交換機と電話機に分散
させたものである。図16において、交換機26は、交
換手段27を有し、一方の基地局28と他方の基地局2
9との交換接続を行う。基地局28、29には、図17
に示すような電話装置が無線で接続されている。交換機
26は、オペレータ部30とメッセージ録音/再生手段
31とデータベース32を有する。オペレータ部30
は、上記したような着信検出手段33、音声合成手段3
4、情報受信手段35、情報記憶手段36、選択者判定
手段37、制御手段38、タイマ39、検索手段40お
よび情報送信手段41を有する。また図17において、
電話装置42は、オペレータ部43を備える。オペレー
タ部43は、上記したようなモード設定手段3、情報送
信手段23、情報受信手段6および音声合成手段5を有
する。他の構成については、上記各実施の形態における
構成要素と同じものが、同一の符号を付して示してあ
る。
【0054】次に、本実施の形態8の動作について図1
8を参照して説明する。先ず、着呼者は、電話装置42
の入力手段10、モード設定手段3によって直接モード
あるいはオペレータ介在モードの動作モードの選択と現
在の状況の設定を行なう。これらの設定情報は、トーン
信号または情報送信手段23による信号で交換機26に
伝えられる。交換機26では、情報受信手段35が受信
し、情報記憶手段36に動作モードと状況を記憶する。
オペレータ介在モードが設定されている状態において発
呼者が着呼者に対し呼出を行なった場合、着信検出手段
33は着信を検出して自動応答し、音声合成手段34が
発呼者に対して着呼者の現在の状況を発呼者に伝え、着
信処理の選択を要求する。発呼者は、必要な着信処理を
選択し、入力手段10により回答情報を入力し、この情
報はトーン信号または情報送信手段23により信号に変
換され、交換機26に送られる。交換機26の情報受信
手段35は、この情報を受信し、情報記憶手段36に記
憶する。制御手段38は、情報記憶手段36の情報から
通話許可、留守録、転送、切断、リターンコール等の着
信処理を行なう。通話許可の場合は着呼者を呼出し、留
守録の場合はメッセージ録音/再生手段31により留守
録を行ない、転送の場合は転送を行ない、切断の場合は
切断を行ない、リターンコールの場合は音声合成手段3
4により発呼者に対して電話番号を質問する。
【0055】このように、本実施の形態8によれば、着
呼者は、発呼者に対して自分の状況を説明することによ
り、自分の要求を発呼者に対して伝えることができ、発
呼者は、着呼者の状況が分かることで、着呼者が即座に
通話することが難しいと判断すれば呼出をキャンセルま
たは留守録、転送を要求し、緊急の用件や重要な用件で
ある場合は通話要求を送信することで着呼者と通話が可
能となる。また本実施の形態8では、着呼者の電話装置
自体に必要な手段を少なくすることができ、電話装置の
コストダウンや低消費電力が可能となる。また音声合成
手段34や情報受信手段35等を他のユーザと共有する
ことができる。したがって、本実施の形態8では、発呼
者と着呼者両方の状況や要求を反映し、発呼者が通話、
留守録、転送、切断といった着信処理動作を選択できる
電話装置を実現できる。
【0056】なお、電話装置32に表示手段19を設け
ることで、実施の形態2と同様な電話装置42を実現で
きる。また交換機26に検索手段40を設けることで、
実施の形態3と同様な電話装置42が実現でき、さらに
データベース32を設けることで、実施の形態4と同様
な電話装置42が実現でき、さらに選択者判定手段37
を設けることで、実施の形態5と同様な電話装置42を
実現できる。さらに電話装置42に情報送信手段23を
設けることで、実施の形態6と同様な電話装置42を実
現でき、入出力手段24を設けることで、実施の形態7
と同様な電話装置を実現できる。
【0057】なお、本発明において、通話中または留守
録中に新たに割り込み電話が入った際には、それを認識
しオペレータ機能が動作することが望ましい。また、上
記各実施の形態は、無線電話装置の場合を示したもので
あるが、有線電話装置の場合は無線部などは不要とな
り、また本発明を携帯情報端末やコンピュータに通信機
能を付加しソフトウェアにより実現しても良い。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明による電話装置と
交換機によれば、着呼者は発呼者に対して自分の状況を
説明することにより、自分の要求を発呼者に対して伝え
ることができ、発呼者は着呼者の状況が分かることで、
着呼者が即座に通話することが難しいと判断すれば呼出
をキャンセルまたは留守録、転送を要求し、緊急の用件
や重要な用件である場合は通話要求を送信することで、
着呼者と通話が可能となる。したがって、発呼者と着呼
者両方の状況と要求を反映し、発呼者が通話、留守録、
転送、切断を選択できる効果を有する。
【0059】本発明はまた、表示手段を備えることで、
発呼者は自分のIDと用件を伝えることができ、着呼者
は発呼者のIDや用件を知ることで、即座に通話の必要
がないと判断すれば通話拒否、留守録、転送を実行し、
緊急の用件や重要な用件または重要な発呼者である場合
は、通話を許可することで発呼者と通話が可能となる。
したがって、発呼者と着呼者両方の状況、要求を反映
し、着呼者が通話、留守録、転送、切断を選択できる効
果を有する。
【0060】本発明はまた、検索手段を備えることで、
着呼者は重要な発呼者順、用件順、着信回数順、着信時
間順に知ることができ、重要なリターンコール要求に対
して迅速にリターンコールをすることができる効果を有
する。
【0061】本発明はまた、データベースを備えること
で、着呼者は発呼者のIDから発呼者を推定しなくて
も、登録してある発呼者に関しては、発呼者のIDでは
なく名前や会社名を知ることができ、着信動作の選択を
容易にすることができる。またリターンコール動作時に
は、発呼者のID情報だけで発呼者の電話番号が判るの
で、新たに質問する必要がなくなる効果を有する。
【0062】本発明はまた、選択者判定手段を備えるこ
とで、着呼者の状況により着信処理動作の選択権を発呼
者または着呼者のどちらか最適な方に与えることで、着
信処理動作の主導権を着呼者の状況に応じて変更でき
る。したがって、柔軟に発呼者、着呼者両方の状況およ
び要求を反映できる効果を有する。
【0063】本発明はまた、情報送信手段を備えること
で、発呼者と着呼者のそれぞれの電話装置の介在オペレ
ータが互いに文字データをやりとりし、通話、留守録、
転送、リターンコール、切断等の動作を短時間に判断
し、着呼者が発呼者の回答を待つ時間が不要となる効果
を有する。
【0064】本発明はまた、コンピュータ等の端末装置
を接続するための入出力手段を備えることで、発呼者は
データ通信を行なう前にあらかじめ着呼者にその旨を知
らせる手間が不必要となる効果と、着呼者の電話装置が
データ通信可能であれば直ちにデータ通信を行なえる効
果を有する。
【0065】本発明はまた、交換機と電話装置に各手段
を分散させることにより、着呼者の電話装置自体に必要
な手段を少なくすることができ、電話装置のコストダウ
ン、低消費電力化が可能となる効果と、音声合成手段や
情報受信手段等の手段を他のユーザと共有することがで
きる効果を有する。
【0066】本発明はまた、通信中または留守録中に新
たに割り込み電話が入った際には、何れの方を優先すべ
きかを判定して着信処理を行うことにより、重要な着信
に対して迅速に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における電話装置の構成
を示すブロック図
【図2】実施の形態1における動作を示すシーケンス図
【図3】本発明の実施の形態2における電話装置の構成
を示すブロック図
【図4】実施の形態2における動作を示すシーケンス図
【図5】本発明の実施の形態3における電話装置の構成
を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態4における電話装置の構成
を示すブロック図
【図7】実施の形態4における動作を示すシーケンス図
【図8】本発明の実施の形態5における電話装置の構成
を示すブロック図
【図9】実施の形態5における動作を示すシーケンス図
【図10】実施の形態5におけるデータベースの内容例
を示す模式図
【図11】本発明の実施の形態6における電話装置の構
成を示すブロック図
【図12】実施の形態6における動作を示すシーケンス
【図13】実施の形態6における別の動作を示すシーケ
ンス図
【図14】本発明の実施の形態7における電話装置の構
成を示すブロック図
【図15】実施の形態7における動作を示すシーケンス
【図16】本発明の実施の形態8における交換機の構成
を示すブロック図
【図17】本発明の実施の形態8における電話装置の構
成を示すブロック図
【図18】実施の形態8における動作を示すシーケンス
【符号の説明】
1 電話装置 2 オペレータ部 3 モード設定部 4 着信検出手段 5 音声合成手段 6 情報受信手段 7 情報記憶手段 8 制御手段 9 タイマ 10 入力手段 11 メッセージ録音/再生手段 12 アンテナ 13 送受信部 14 通話路切替手段 15 通話部 16 呼出音発生手段 17 マイク 18 スピーカ 19 表示手段 20 検索手段 21 データベース 22 選択者判定手段 23 情報送信手段 24 入出力手段 25 情報端末 26 交換機 27 交換手段 28、29 基地局 30 オペレータ部 31 メッセージ録音/再生手段 32 データベース 33 着信検出手段 34 音声合成手段 35 情報受信手段 36 情報記憶手段 37 選択者判定手段 38 制御手段 39 タイマ 40 検索手段 41 情報送信手段 42 電話装置 43 オペレータ部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直接モードまたはオペレータ介在モード
    の選択および着呼者の現在の状況を設定するモード設定
    手段と、オペレータ介在モードに設定されている状態に
    おいて着信があった場合に自動応答する着信検出手段
    と、発呼者に対して着呼者の現在の状況を通知し、着信
    処理動作の選択を要求したり、発呼者の要求を着呼者に
    伝えたりするための音声情報を生成する音声合成手段
    と、発呼者の要求情報を受信する情報受信手段と、受信
    した発呼者の要求情報を記憶する情報記憶手段と、発呼
    者の要求情報に基づき着信処理を実行する制御手段とを
    備えた電話装置。
  2. 【請求項2】 着信処理動作に必要な情報を表示する表
    示手段を備えた請求項1記載の電話装置。
  3. 【請求項3】 発呼者の順位、用件、呼出回数およびま
    たは呼出時間から着信の優先度を決定するための検索を
    行う検索手段を備えた請求項1または2記載の電話装
    置。
  4. 【請求項4】 発呼者についての情報を登録したデータ
    ベースを備えた請求項3記載の電話装置。
  5. 【請求項5】 検索された情報と着呼者の現在の状況か
    ら発呼者と着呼者のどちらに選択権があるかを判定する
    選択者判定手段を備えた請求項4記載の電話装置。
  6. 【請求項6】 発呼者に対して着呼者の現在の状況を通
    知し、着信処理動作の選択を要求するための文字データ
    を送信する情報送信手段を備えた請求項2から5のいず
    れかに記載の電話装置。
  7. 【請求項7】 情報端末を接続するための入出力手段を
    備えた請求項2から6のいずれかに記載の電話装置。
  8. 【請求項8】 発呼者と着呼者との間の交換接続を行う
    交換手段と、着呼者から送信された直接モードまたはオ
    ペレータ介在モードの選択情報および着呼者の現在の状
    況情報を受信するとともに、発呼者からの要求情報を受
    信する情報受信手段と、発呼者および着呼者からの受信
    情報を記憶する情報記憶手段と、オペレータ介在モード
    に設定されている状態において着信があった場合に自動
    応答する着信検出手段と、発呼者に対して着呼者の現在
    の状況を通知し、着信処理動作の選択を要求したり、発
    呼者の要求を着呼者に伝えたりするための音声情報を生
    成する音声合成手段と、発呼者からの要求情報に基づき
    交換処理を実行する制御手段とを備えた交換機。
  9. 【請求項9】 発呼者の順位、用件、呼出回数およびま
    たは呼出時間から着信の優先度を決定するための検索を
    行う検索手段を備えた請求項8記載の交換機。
  10. 【請求項10】 発呼者についての情報を登録したデー
    タベースを備えた請求項9記載の交換機。
  11. 【請求項11】 検索された情報と着呼者の現在の状況
    から発呼者と着呼者のどちらに選択権があるかを判定す
    る選択者判定手段を備えた請求項10記載の交換機。
  12. 【請求項12】 発呼者に対して着呼者の現在の状況を
    通知し、着信処理動作の選択を要求するための文字デー
    タを送信する情報送信手段を備えた請求項8から11の
    いずれかに記載の交換機。
  13. 【請求項13】 通信中または留守録中に新たに割り込
    み電話が入った際、それを認識してどちらが優先すべき
    かを判断し、優先すべき発呼者に対しての着信処理を行
    い、他方の発呼者に対して待機要求または再呼出要求を
    送信することを特徴とする請求項1から7のいずれかに
    記載の電話装置。
  14. 【請求項14】 通信中または留守録中に新たに割り込
    み電話が入った際、それを認識してどちらが優先すべき
    かを判断し、優先すべき発呼者に対しての着信処理を行
    い、他方の発呼者に対して待機要求または再呼出要求を
    送信することを特徴とする請求項8から13のいずれか
    に記載の交換機。
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JP2020021977A (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 京セラ株式会社 電子機器、制御方法、及び制御プログラム

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