JP2000356462A - 食品冷凍庫 - Google Patents

食品冷凍庫

Info

Publication number
JP2000356462A
JP2000356462A JP34179599A JP34179599A JP2000356462A JP 2000356462 A JP2000356462 A JP 2000356462A JP 34179599 A JP34179599 A JP 34179599A JP 34179599 A JP34179599 A JP 34179599A JP 2000356462 A JP2000356462 A JP 2000356462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food
cooling air
fan
cooler
shelves
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34179599A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Oshima
恵司 大嶋
Hidesuke Saito
秀介 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP34179599A priority Critical patent/JP2000356462A/ja
Publication of JP2000356462A publication Critical patent/JP2000356462A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/06Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation
    • F25D2317/068Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation characterised by the fans
    • F25D2317/0681Details thereof

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】食品棚を通る冷却風の風速・風量を均一化する
とともにに、冷却器との熱交換率を高める。 【解決手段】前面に扉1を有する断熱性の箱体2で囲わ
れた庫内に、冷却器3とファン4とを横並びに設置し、
その前方に食品棚6を多段に配置して、ファン4から前
方に送出された冷却風が食品棚6内を流れてU字状に折
り返し、冷却器3を通過してファン4の背面から吸い込
まれるようにするとともに、ファン4の前面に冷却風を
前記各食品棚6に均等に分配する分配ダクト8を設け
る。食品棚6に出入りする冷却風が干渉せず、各食品棚
6を均一な風速で円滑に流れるので、高効率で高品質の
冷凍を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鮮魚、生肉、加
工食品などを冷凍保存する主として業務用の食品冷凍庫
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の食品冷凍庫(以下、単に冷凍庫
という)として、図6〜図8に示すようなものがある。
ここで、図6は冷凍庫の縦断面図、図7はその内部の正
面図、図8は図6における冷却器及び食品棚の上半部分
の斜視図である。これらの図において、前面に扉1(図
6)を有する断熱性の箱体2で囲われた庫内に、箱体2
の背壁2aの壁面に沿って、この壁面とほぼ同じ大きさ
の長方形の正面形状を有する冷却器3が設置され、その
前方に庫内空気を冷却器3の前面に垂直に図1の矢印方
向に送風するファン4が配置されている。
【0003】冷却器3の前面は上下に2分するとそれぞ
れがほぼ正方形になり、ファン4はこれら各正方形の対
角線上に位置するように各2台ずつ設けられている。そ
して、ファン4と扉1との間に形成される冷凍空間5内
に、複数段の食品棚6が上下に重ねて、図示しないガイ
ドレールに差し込まれて装着されている。図8に示すよ
うに、板体からなる食品棚6は前端部が直角に折り曲げ
られて前面壁6aが形成されて、左右端部及び後端部に
は前面壁6aよりも低い周壁6bが折り曲げ形成されて
いる。
【0004】このような冷凍庫において、図8に矢印で
示したように、ファン4からの冷却風は食品棚6に沿っ
て前方に進むとその前面壁6aに当たってファン4がな
い側に横に曲げられ、次いで箱体2の左右の側壁2b又
は2c(図7)に当たって冷却器3側に曲げられる。そ
の場合、図8において、食品棚6の前面壁6a及び側壁
2a又は2bに当たってU字状に折り返す冷却風の向き
は、対角線上に上下に位置するファン4aと4bとでは
互いに逆になる。
【0005】ここで、図8について上記冷却風の流れを
食品棚6の各段(6-1〜6-7)ごとに観察すると、真中の段
6-4 を境にしてそれよりも上側の段 6-1〜6-3 及び下側
の段6-5〜6-7 では上に述べた通りであるが、上下のフ
ァン4a,4bの境目の段6-4 についてはファン4aと
ファン4bの逆向きの流れ互いに干渉し合い、それぞれ
の進行が阻害されて冷却風がほとんど流れなくなる。ま
た、ファン4a,4bからの冷却風は、中心のモータ部
の影響のためほぼ円筒状の一定の広がりを持った旋回流
となって吹き出され、その広がりは下流側ほど大きくな
る。そのため上記の現象は真中の段6-4 の上下の段6-3
及び6-5 についても程度の差はあれ存在する。更に、上
述のように、ファン4a,4bは1台で数段の食品棚6
に同時に通風しているため、各段に流れ込む冷却風は各
食品棚6でそれぞれ異なった風量・風速になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の冷凍庫
は、以下の点で改良が望まれるものと考えられる。 (1) 上下のファンの境目に近づくにつれてファン同士の
干渉により冷却風が流れにくくなるため、各段の食品棚
の冷却速度にばらつきが生じ、それに伴って食品内部の
氷結晶の粒径にむらが生じ、風速の小さい食品棚では粒
径が大きく成長して食品の細胞組織が破壊されやすくな
る。 (2) ファンが冷却器の前方に配置されているため、冷却
器に流れる冷却風がファンの送風量の一部分であり、ま
たこの冷却風は冷却器のファンがない部分にしか流れな
いため、冷却器の熱交換面が有効に利用されず熱効率が
悪い。従って、食品棚上に熱容量の大きい食品が多量に
置かれた場合には、冷却風温度が上昇して冷却速度が遅
くなり、上記(1) 項と同様に食品中の氷結晶粒径が大き
く成長して食品の細胞組織が破壊されやすくなる。この
発明は、これらの点を改良し、庫内の食品を均一にかつ
高品質に冷凍することのできる熱効率の高い食品冷凍庫
を構成することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、前面に扉を
有する断熱性の箱体で囲われた庫内に、冷却器、ファン
及び複数段の食品棚が設置され、前記ファンから吹き出
され前記冷却器を通して庫内を循環する冷却風により前
記食品棚上に置かれた食品を冷凍保存する食品冷凍庫に
おいて、冷却風同士を干渉させることなく円滑に流すと
ともに、冷却風と冷却器との間の熱交換を高め、更に冷
却風を各食品棚に均等に分配して風速の均一化を図るも
のである。
【0008】そこで、この発明は、前記冷却器と前記フ
ァンとを横並びに設置し、その前方に前記食品棚を配置
して、前記ファンから前方に吹き出された冷却風は前記
食品棚内を流れて折り返し、前記冷却器をその前面から
背面に向かって通過して、前記ファンの背面から吸い込
まれるようにするものとする(請求項1)。このような
食品冷凍庫によれば、複数台のファンが上下に配置され
る場合にも、各ファンから送り出される冷却風は同一の
経路で庫内を循環するので、各ファンの冷却風同士が互
いに干渉してその流れが阻害されることがない。また、
ファンから出た冷却風は食品棚内を流れて折り返し、そ
の全量が冷却器を通過してからファンに吸い込まれる循
環を行うので、冷却器との間で十分な熱交換が行われ
る。
【0009】前記食品冷凍庫は、前記冷却器の冷却風流
入口の面積と前記ファンの冷却風吹出口の面積とを略同
じにするのがよい(請求項2)。その場合、庫内幅を2
分割し、分割された一方の幅の方形の冷却風流入口を有
する前記冷却器と、同じく他方の幅の方形の冷却風吹出
口を有する前記ファンとを左右に並べて設置し、前記冷
却風吹出口から前方に吹き出された冷却風は前記食品棚
内でU字状の流れを形成して前記冷却風流入口に流入す
るようにするか(請求項3)、庫内幅を2分割し、分割
した一方の幅の方形の冷却風吹出口を有する前記ファン
の両側に、同じく他方の幅を更に2分割した幅の方形の
冷却風流入口をそれぞれ有する2つの前記冷却器を並べ
て設置し、前記冷却風吹出口から前方に吹き出された冷
却風は前記食品棚内でW字状の流れを形成して前記冷却
風流入口に流入するようにするのがよい(請求項4)。
【0010】前記食品冷凍庫には、前記ファンの前面
に、このファンから吹き出された冷却風を前記各食品棚
に均等に分配する分配ダクトを設けるのがよい(請求項
5)。上述したように、1台のファンからは数段の食品
棚に同時に通風されているが、そのままでは各段の食品
棚に流れ込む冷却風の風量・風速には差異が生じる。そ
こで、分配ダクトを設ければ、ファンからの冷却風が各
段の食品棚に均等に分配されるとともに、上下に複数台
のファンが設置される場合にも各ファンからの冷却風は
各々の分配ダクトで囲われ、上下間で隣接するファンの
冷却風同士の干渉も少なくなるので、各食品棚に流入す
る風量が均一化され、従って風速も均一化される。
【0011】前記分配ダクトは、前記ファンの前方を囲
う方形の枠体と、この枠体内に前記食品棚に合わせて多
段に設けた水平な仕切り板とにより構成することができ
る(請求項6)。分配ダクトの枠体は、ファンからの冷
却風を漏れなく導入するように、ファンの外周カバー
(オリフィス)と一体化して構成するのがよい(請求項
7)。前記仕切り板のファン側端縁に冷却風を上下に振
り分ける風量調整片を設ければ、風量分配をよりきめ細
かく調整することができる(請求項8)。
【0012】前記分配ダクトは、前記仕切り板により区
画された通風路に、この通風路を通る冷却風の向きを一
定方向に揃える垂直な風向案内板を設けるのがよい(請
求項9)。すでに述べたように、ファンからの冷却風は
旋回流となっているため、その向きはファン前面の上下
及び左右位置でそれぞれ互いに逆になり、従って各食品
棚の風向は異なっている。そこで、前記風向案内板を各
食品棚に対応する通風路内に設ければ、各食品棚の風向
を一定に揃えることができる。なお、この風向は食品棚
の内周面に沿って巡回するように調整すると、食品棚内
に空気の淀みが生じない。
【0013】前記各食品棚の前記分配ダクトと対面する
周壁には通風孔を設けるのがよく(請求項10)、これ
により食品棚に出入りする冷却風の圧力損失が減り、食
品に当たる冷却風の風速が大きくなる。前記通風孔に代
えて、前記各食品棚の前記分配ダクトと対面する周壁に
は整流体を設けてもよい(請求項11)。これにより、
食品棚に流入する冷却風の圧力損失が減り、食品に当た
る冷却風の風速が大きくなるとともに、食品棚周壁に通
風孔による隙間が生じないので、凍結前の被冷凍物から
液汁が漏れることがないという利点がある。更に、前記
各食品棚を分配ダクト側からその反対側の手前まで左右
に分ける垂直な通風案内板を設けるとよい(請求項1
2)。これにより、分配ダクトから流出した冷却風が食
品棚上で被冷凍物に当たってすぐに冷却器に戻るという
短絡流れが通風案内板で遮られ、被冷凍物の量が多い場
合にも上記したU字状あるいはW字状の流れが維持され
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図5に基づいて、この発明
の実施の形態を説明する。なお、従来例と対応する部分
には同一の符号を用い、かつ従来例と実質的に同一の部
分は説明を省略するものとする。まず、図1は冷凍庫の
縦断面図、図2は図1のII−II線に沿う水平断面図、図
3(A)は図1の III−III 線に沿う庫内左半分の要部
横断面図、図3(B)は破線矢印で対応させた図3
(A)における各通風路の冷却風の左右の向きを矢印で
示した平面図である。
【0015】図1及び図2において、前面に扉1を有す
る断熱性の箱体2で囲われた庫内に、箱体2の背壁2a
の内壁面に沿い、かつこの内壁面から通風路7を形成す
る適宜の間隔を置いて、庫内の右側に冷却器3が設置さ
れ、その左横に並んでファン4が上下に2台設置されて
いる。冷却器3とファン4とはほぼ同一幅で、庫内幅を
等分に2分割した幅、つまり庫内幅の約1/2の幅を有
し、冷却器3の冷却風流入口の面積と上下のファン4の
冷却風吹出口全体の面積とは略同じに設定されている
(なお、冷却器3の冷却風流入口とファン4の冷却風吹
出口とにそれぞれ対応する庫内の分割幅は必ずしも等分
である必要はないが、例えば4:6などのように異なる
幅に分割した場合には、それらの幅に応じて冷却風流入
口及び冷却風吹出口の高さを変え、それらの面積が略同
じになるようにするのがよい。)。そして、冷却器3と
ファン4の前方に、上下8段の食品棚6が配置されてい
る。矢印で示すように、ファン4から前方に吹き出され
た冷却風は食品棚6内でU字状の流れを形成して折り返
し、冷却器3をその前面の流入口から背面に向かって通
過して通風路7に入り、ファン4の背面から吸い込まれ
るように循環している。図1から分かる通り、上下2台
のファン4は上4段及び下4段の食品棚6にそれぞれ対
応している。
【0016】ここで、ファン4の前面には、ファン4か
ら吹き出された冷却風を各段の食品棚6に均等に分配す
る分配ダクト8がそれぞれ設けられている。分配ダクト
8はファン4の前方を囲う方形の枠体9と、この枠体9
内に食品棚6に合わせて多段(図示の場合は3段)に設
けられた水平な仕切り板10とからなり、枠体9内に食
品棚6内に通じる4段の通風路11が区画されている。
【0017】ファン4からの風はほぼ円筒状の旋回流と
して吹き出され、図3(A)に矢印で示すように、冷却
風はファン4の回転方向(図示の場合は右回り)に向か
う旋回成分を有している。従って冷却風は上下に振れ、
その向きはファン4の左側と右側とで逆になる。そのた
め、分配ダクト8がないときは食品棚6の高さ位置によ
り、またその左側か右側かにより冷却風の食品棚6に対
する上下方向の進入角がばらつき、それに伴い風量にも
ばらつきが生じる。そこで、ファン4の前面に分配ダク
ト8を設ければ、ファン4からの冷却風は上下に振れる
前に仕切り板10で分割されるので、上記ばらつきが抑
えられることになる。なお、冷却風を食品棚6の段数に
分割するためには、少なくともその段数に対応する仕切
り板10が必要であるが、食品棚6の上下の間隔が広い
ような場合には、通風路11の中間に仕切り板10を増
設して整流を図ってもよい。
【0018】図1において、各段の通風ファン4には方
形の外周カバー12が設けられているが、ファン4から
吹き出される冷却風が漏れなく枠体9内に導入されるよ
うに、枠体9はファン外周カバー12と一体化されて構
成されている。枠体9や仕切り板10は、例えばアルミ
板あるいはステンレス板で製作される。図示例ではファ
ン外周カバー12は方形であるが、これを円形とし、枠
体9のファン側を方形から円形に徐々に変化させてファ
ン外周カバー12と一体化させれば、冷却風の流れはよ
り円滑になる。
【0019】すでに述べたように、ファン4からの風は
ほぼ円筒状の旋回流として吹き出されるので、各段の通
風路11に導入される風量は、図3(A)において各通
風路11がファン4のモータ13を除く環状の羽根輪郭
(一点鎖線で示す)と重なる部分の面積にほぼ比例する
と考えてよく、この風量は通風路11のファン4に対す
る高さ位置により異なる。例えば、図3(A)において
は、各分配ダクト8について、1段目と4段目の通風路
11は2段目と3段目の通風路11よりも多くなる。そ
こで、この面での風量の均一化を図るために、図1にお
いて、2段目と3段目の仕切り板11には、そのファン
側の端縁に冷却風を上下に振り分ける風量調整片14が
一体に折り曲げ形成されている。これにより、2段目と
3段目の通風路11の入口が拡大される一方、1段目と
4段目の通風路11は入口が縮小され、流入する風量の
調整が行われる。
【0020】また、図3(A)に示す冷却風の旋回流に
おいて、左右に振れる向きは、各分配ダクト8におい
て、通風路11の例えば1段目と4段目とで逆になる。
図3(B)は、この旋回成分の影響による風向のばらつ
きを各段の通風路11について平面的に示したものであ
る。そこで、この風向を各食品棚6について一定方向に
揃えるために、図2に示すように、通風路11には仕切
り板10ないしは枠体9上に垂直に、複数枚(図示は4
枚)の風向案内板15が取り付けられている。
【0021】図2は2段目の通風路11における風向案
内板15を示すものであるが、この風向案内板15は正
面から見て左向きに振られて設置され、冷却風は食品棚
6の左端側に斜めに吹き出されるように角度設定されて
いる。実験によれば、このような向きとすることによ
り、冷却風は食品棚6の内周面に沿って図示の通り巡回
し、食品棚6内に空気の淀みが生じないことが確かめら
れた。もっとも、振れ角が大き過ぎると食品棚6のファ
ン側の中央部分で淀みが生じやすくなるので、振れの程
度は庫内寸法や風量、風速など食品冷凍庫の個々の特性
に応じて適正に選定する必要がある。
【0022】風向案内板15の適正角度は通風路11の
高さ位置により異なり、図3(B)から分かる通り、1
段目の通風路11の冷却風は右向きに振れているから、
これを上記した左向きに矯正するために風向案内板15
の振れ角は2段目あるいは3段目よりも大きくする必要
がある。一方、4段目の通風路11の冷却風はすでに左
向きに大きく振れているから、これを適正な程度に抑え
るために振れ角は2段目あるいは3段目よりも小さくす
る必要がある。
【0023】図4(A)〜(C)は、いずれも図1及び
図2における食品棚6の1段分を示す斜視図である。図
4(A)及び図4(B)において、食品棚6の分配ダク
ト8と対面する周壁は通風孔を形成する金網16(図4
(A))又はパンチングメタル17(図4(B))で構
成され、また食品棚6を分配ダクト側からその反対側の
手前まで左右に分ける垂直な通風案内板18が固定的
に、あるいは嵌め込みにより着脱可能に設けられている
(なお、図示実施の形態では通風案内板18は各食品棚
6ごとに取り付けられているが、庫内の天井面から床面
にかけて長尺の板体からなる通風案内板を各食品棚6を
貫通するように設け、各食品棚6にはこの通風案内板を
貫通させるスリットを設けるようにしてもよい。)。周
壁を金網16あるいはパンチングメタル17で形成して
通風性を持たせることにより食品棚6に出入りする冷却
風の圧力損失が減り、その分、食品に当たる冷却風の風
速が大きくなる。また、通風案内板18を設けることに
より、分配ダクト8から食品棚6に流入した冷却風が食
品棚6上の図示しない被冷凍物に当たり、すぐに冷却器
に戻るという短絡流れが通風案内板18で遮られてU字
状の流れが維持され、被冷凍物の量が多い場合にも均一
に冷却風を行き渡らせることができる。
【0024】図4(C)は上記周壁に通風性を持たせる
代わりに、その前面に断面三角形状の整流体19を取り
付けたものである。この整流体19によっても冷却風の
圧力損失を減らすことができる他、周壁に金網16のよ
うな開口が生じないので、凍結前の被冷凍物から液汁が
流れ出ても食品棚外に漏れることがない。
【0025】図5は異なる実施の形態を示す食品冷凍庫
の横断面図である。この実施の形態では、庫内の中心に
ファン4がその前面の分配ダクト8とともに設置され、
その両側に並んで2つの冷却器3が設置されている。フ
ァン4の冷却風吹出口は庫内幅を等分に2分割した幅、
つまり庫内幅の約1/2の幅を有し、冷却器3の冷却風
流入口は残りの幅を更に等分に2分割した幅、つまり庫
内幅の約1/4の幅を有している。その他の構成は先の
実施の形態と同じである。ファン4から分配ダクト8を
介して前方に吹き出された冷却風は、矢印で示すように
食品棚6内でW字状の流れを形成して冷却器3に流入
し、その背面の通風路7からファン4に吸い込まれる。
【0026】このような配置によれば、ファン4からの
冷却風は食品棚6内で左右に折り返して両側の冷却器7
に流入するので、食品棚6に出入りする冷却風が互いに
干渉することがない。また、冷却風が両側に対称に折り
返すW字状の流れは、片側にのみ折り返すU字状の流れ
よりも風の淀みが一層少なくなる。なお、図4(A)に
示した各寸法は、U字状の流れの場合には、W≦L≦D
の範囲で設定し、W字状の流れの場合には、0≦L≦D
の範囲で設定するのがよく、これにより上記した短絡流
れがほとんど皆無になることが確かめられている。
【0027】なお、冷却器3とファン4とを横並びに設
置するこの発明においては、冷却器3の前方にファン4
を設置する図6の従来構成に比べて、冷却器3の幅寸法
が小さくなるが、前方にファン4が存在しない分だけ奥
行き寸法を増やすことができるので、冷却フィンの熱交
換面積が不足することはない。また、冷却器3の奥行き
寸法を増やすことにより、ファン4の前方に空間を生じ
させることができるので、この部分を分配ダクト8の設
置空間として利用すればよい。なお、図示実施の形態で
は、冷却器3及びファン4を箱体2の背壁2aに沿わせ
て設置したが、左右の側壁2b,2cに沿わせて設置
し、冷却風を食品棚6に対して左右方向に吹き出す構成
も可能である。
【0028】
【発明の効果】以上の通り、この発明によれば、ファン
から吹き出されて食品棚に流入する冷却風は食品棚内で
折り返した後、流入する前記冷却風と干渉することなく
冷却器を通過し、その背面からファンに吸い込まれるの
で、庫内を循環する冷却風の流れが円滑になり、食品棚
間の冷却のばらつきが少なくなるとともに、循環風は必
ず冷却器と接触するので高い熱効率が得られる。また、
ファンの前面に分配ダクトを設けることにより、各食品
棚に冷却風が均等に分配されるとともに、風向が適正な
向きに揃えられるので、冷却風は食品棚を均一な風速で
淀みなく流れ、食品を均一かつ高品質に冷凍することが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す食品冷凍庫の縦断
面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う水平断面図である。
【図3】図3(A)は図1の III−III 線に沿う要部横
断面図、図3(B)は図3(A)における各通風路の風
向を矢印で示す平面図である。
【図4】図1における食品棚の1段分を示す斜視図で、
(A)は冷却風の流入側の周壁を金網で構成した食品
棚、(B)は同じくパンチングメタルで構成した食品
棚、(C)は前記周壁の前面に整流体を設けた食品棚を
それぞれ示す。
【図5】この発明の異なる実施の形態を示す食品冷凍庫
の水平断面図である。
【図6】従来例を示す食品冷凍庫の縦断面図である。
【図7】図6の食品冷凍庫の内部を示す正面図である。
【図8】図6における食品棚及び冷却器の要部を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 前面扉 2 断熱箱体 3 冷却器 4 ファン 6 食品棚 8 分配ダクト 9 枠体 10 仕切り板 11 通風路 12 ファン外周カバー 13 モータ 14 風量調整片 15 風向案内板 18 通風案内板 19 整流体

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面に扉を有する断熱性の箱体で囲われた
    庫内に、冷却器、ファン及び複数段の食品棚が設置さ
    れ、前記ファンから吹き出され前記冷却器を通して庫内
    を循環する冷却風により前記食品棚上に置かれた食品を
    冷凍保存する食品冷凍庫において、 前記冷却器と前記ファンとを横並びに設置し、その前方
    に前記食品棚を配置して、前記ファンから前方に吹き出
    された冷却風は前記食品棚内を流れて折り返し、前記冷
    却器をその前面から背面に向かって通過して、前記ファ
    ンの背面から吸い込まれるようにしたことを特徴とする
    食品冷凍庫。
  2. 【請求項2】前記冷却器の冷却風流入口の面積と前記フ
    ァンの冷却風吹出口の面積とを略同じにしたことを特徴
    とする請求項1記載の食品冷凍庫。
  3. 【請求項3】庫内幅を2分割し、分割された一方の幅の
    方形の冷却風流入口を有する前記冷却器と、同じく他方
    の幅の方形の冷却風吹出口を有する前記ファンとを左右
    に並べて設置し、前記冷却風吹出口から前方に吹き出さ
    れた冷却風は前記食品棚内でU字状の流れを形成して前
    記冷却風流入口に流入するようにしたことを特徴とする
    請求項2記載の食品冷凍庫。
  4. 【請求項4】庫内幅を2分割し、分割した一方の幅の方
    形の冷却風吹出口を有する前記ファンの両側に、同じく
    他方の幅を更に2分割した幅の方形の冷却風流入口をそ
    れぞれ有する2つの前記冷却器を並べて設置し、前記冷
    却風吹出口から前方に吹き出された冷却風は前記食品棚
    内でW字状の流れを形成して前記冷却風流入口に流入す
    るようにしたことを特徴とする請求項2記載の食品冷凍
    庫。
  5. 【請求項5】前記ファンの前面に、このファンから吹き
    出された冷却風を前記各食品棚に均等に分配する分配ダ
    クトを設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のい
    ずれかに記載の食品冷凍庫。
  6. 【請求項6】前記ファンの前方を囲う方形の枠体と、こ
    の枠体内に前記食品棚に合わせて多段に設けた水平な仕
    切り板とにより、前記分配ダクトを構成したことを特徴
    とする請求項5記載の食品冷凍庫。
  7. 【請求項7】前記枠体を前記ファンの外周カバーと一体
    に形成したことを特徴とする請求項6記載の食品冷凍
    庫。
  8. 【請求項8】前記仕切り板のファン側端縁に冷却風を上
    下に振り分ける風量調整片を設けたことを特徴とする請
    求項7記載の食品冷凍庫。
  9. 【請求項9】前記仕切り板により区画された通風路に、
    この通風路から出る冷却風の向きを一定方向に揃える垂
    直な風向案内板を設けたことを特徴とする請求項8記載
    の食品冷凍庫。
  10. 【請求項10】前記各食品棚の前記分配ダクトと対面する
    周壁に通風孔を設けたことを特徴とする請求項5記載の
    食品冷凍庫。
  11. 【請求項11】前記各食品棚の前記分配ダクトと対面する
    周壁に整流体を設けたことを特徴とする請求項5記載の
    食品冷凍庫。
  12. 【請求項12】前記各食品棚を分配ダクト側からその反対
    側の手前まで左右に分ける垂直な通風案内板を設けたこ
    とを特徴とする請求項5記載の食品冷凍庫。
JP34179599A 1999-04-13 1999-12-01 食品冷凍庫 Pending JP2000356462A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34179599A JP2000356462A (ja) 1999-04-13 1999-12-01 食品冷凍庫

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10472699 1999-04-13
JP11-104726 1999-04-13
JP34179599A JP2000356462A (ja) 1999-04-13 1999-12-01 食品冷凍庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000356462A true JP2000356462A (ja) 2000-12-26

Family

ID=26445128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34179599A Pending JP2000356462A (ja) 1999-04-13 1999-12-01 食品冷凍庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000356462A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006002970A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Koyo Thermo System Kk 板状処理物冷却装置。
JP2012215313A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Hoshizaki Electric Co Ltd 蓄冷剤凍結庫
JP2014159894A (ja) * 2013-02-19 2014-09-04 Mitsubishi Electric Corp 冷蔵庫

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006002970A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Koyo Thermo System Kk 板状処理物冷却装置。
JP4544515B2 (ja) * 2004-06-16 2010-09-15 光洋サーモシステム株式会社 板状処理物冷却装置。
JP2012215313A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Hoshizaki Electric Co Ltd 蓄冷剤凍結庫
JP2014159894A (ja) * 2013-02-19 2014-09-04 Mitsubishi Electric Corp 冷蔵庫

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20000008994U (ko) 냉장고의 에어커텐 장치
EP2148145B1 (en) Air conditioning apparatus
ITRM950466A1 (it) Frigorifero comprendente uno scomparto di refrigerazione e uno scomparto di raffreddamento tra loro separati, con dispositivo di
JP2007163020A (ja) ショーケース
JP2000356462A (ja) 食品冷凍庫
JP2007255879A (ja) 店舗用空調装置
US11553807B2 (en) Merchandiser with even distribution fan plenum
CN213873370U (zh) 冰箱送风装置
EP4006458B1 (en) Refrigerator with obliquely arranged evaporator
US20020047506A1 (en) Refrigerator shelf
JP4923972B2 (ja) ショーケース
JP4196499B2 (ja) 冷凍冷蔵庫
JPH0754231B2 (ja) オープンショーケース
JP6818221B2 (ja) 冷却装置
JP2001221557A (ja) 食品冷凍庫
JPH085213A (ja) 連続急速凍結装置
JP2715235B2 (ja) 冷蔵ショーケースの冷気循環構造
JP2003240408A (ja) 冷蔵庫
JPS631165Y2 (ja)
KR930005615B1 (ko) 저온쇼케이스
JPS6124856Y2 (ja)
JP2591329B2 (ja) オープンショーケース
JPS6017663Y2 (ja) 背面引き戸付き冷蔵オ−プンショ−ケ−ス
JP2002107039A (ja) ロッカータイプの冷蔵庫
JP3347992B2 (ja) 冷却庫