JP2000355695A - 無段変速機用潤滑油組成物 - Google Patents

無段変速機用潤滑油組成物

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JP2000355695A JP11168113A JP16811399A JP2000355695A JP 2000355695 A JP2000355695 A JP 2000355695A JP 11168113 A JP11168113 A JP 11168113A JP 16811399 A JP16811399 A JP 16811399A JP 2000355695 A JP2000355695 A JP 2000355695A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト式CVT油に要求される高い金属間摩
擦係数とスリップ制御機構に対するシャダー防止性を両
立し、長期にわたって使用可能な無段変速機用潤滑油組
成物を提供する。 【解決手段】 鉱油及び/又は合成油からなる潤滑油基
油に、(A)Caサリシレート、(B)りん系摩耗防止
剤、(C)摩擦調整剤、及び(D)分散型粘度指数向上
剤を配合してなることを特徴とする無段変速機用潤滑油
組成物を提供した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無段変速機用潤滑
油組成物に関し、更に詳しくは、ロックアップクラッチ
付きトルクコンバーターを有するプッシュベルト式無断
変速機に用いられる潤滑油組成物に関する。特に、ロッ
クアップクラッチの押付け圧を制御することにより、意
図的にロックアップクラッチのスリップ速度を制御する
機能を持つロックアップクラッチ付きトルクコンバータ
ーを有するプッシュベルト式無段変速機において、大き
い伝達トルク容量と優れたシャダ−防止性を満足し、か
つそれらの性能を長期にわたって保持し得る潤滑油組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】プッシュベルト式無段変速機(以下、ベ
ルト式CVTということもある)は、自動車の燃費向上
とドライバビリティの向上に有効であることから、近年
急速に販売台数が増えている。しかし、ベルト式CVT
は、大きな伝達トルク容量を得ることが難しいため、従
来は、排気量1600cc以下の小型車にしか搭載でき
なかった。近年ベルトの改良により排気量2000cc
の車に搭載が可能になったが、依然として伝達トルク容
量の向上は、ベルト式CVTにとって重要な課題であ
る。
【0003】ベルト式CVTでは、ベルトエレメントと
プーリー間の摩擦力によりトルクが伝達される。そのた
め伝達トルク容量は、ベルトエレメントとプーリーの金
属間摩擦係数とプーリーの押付け力によって決定され
る。この金属間摩擦係数は、潤滑油の性能によって左右
され、金属間摩擦係数が不足すると、ベルトとプーリー
間にすべりを生じたり、ベルトが破断するという不具合
を生じる恐れがある。一方、ベルト式CVTの発進機構
には、従来、電磁クラッチが使用されていたが、大排気
量化による伝達トルクの増大に対する対応と、運転性向
上のため、湿式クラッチやロックアップクラッチ付きの
トルクコンバーターが使用されるようになってきてい
る。これらの湿式クラッチ、トルクコンバーター及びC
VTには、共通の潤滑油を使用しているため、CVT油
には、これら湿式クラッチやトルクコンバーターとの適
合性も重要になってきている。
【0004】こうした中で従来CVT油には、自動変速
機油(以下、ATFということもある。)を流用するこ
とが多かった。これは、従来の小排気量の車では伝達ト
ルクが小さく、要求される金属間摩擦係数のレベルがあ
まり高くないため、ATFの中で比較的金属間摩擦係数
の高いものを選択すれば性能を満足することができたか
らである。ATFを流用することの利点としては、湿式
摩擦材との適合性や他の材料との適合性に実績があるこ
とが挙げられる。しかし、ベルト式CVTが排気量20
00ccの車に搭載されるようになると、必要とされる
金属間摩擦係数のレベルが高くなって、ATFの流用で
は、性能を満足することができないため、CVT専用油
が必要になってきている。
【0005】上述したとおり、CVT油には、高い金属
間摩擦係数が要求される。ATFの流用品を含む多くの
現状の市販CVT油には、高い金属間摩擦係数を満足す
るために亜鉛(Zn)系の化合物が配合されている。と
ころが、このZn系化合物を配合するCVT油は、劣化
により湿式クラッチやロックアップクラッチの摩擦材を
目詰まりさせる傾向が強く、長期の使用に適さない場合
が多い。特に、高い金属間摩擦係数を有するCVT専用
油では、Zn系化合物の配合量が多く、この傾向が強
い。
【0006】更に、ロックアップクラッチの機構によっ
ては、従来のCVT油を使用することは、全くできなく
なる。この点について、更に詳細に説明する。発進機構
にロックアップクラッチ付きトルクコンバーターを有
し、前・後進切替機構に湿式クラッチを用いた排気量2
000cc車用のベルト式CVTは、既に市販されてい
る。しかし、将来はロックアップ速度域の拡大による更
なる燃費向上や、ロックアップ係合時のショックを和ら
げる目的で、ロックアップクラッチの押付け圧を制御す
ることにより、意図的にロックアップクラッチをスリッ
プさせる機能(以下スリップ制御と呼ぶ)を持つロック
アップクラッチ付きトルクコンバーターを有するベルト
式CVTが開発されると予想されている。このようなス
リップ制御を行うと、潤滑油の種類によってはシャダー
と呼ばれる自励振動が発生するため、CVT油には、シ
ャダ−防止性とその機能の持続性が必要になる。しか
し、シャダー防止性を満足するためには、摩擦調整剤を
中心とする特殊な添加剤配合技術が必要で、ATFの中
でも特にスリップ制御ATF用に調整されたATF以外
には、十分なシャダー防止性を示さない。また、シャダ
ー防止性を付与する添加剤として配合される摩擦調整剤
と呼ばれる添加剤の多くは金属間摩擦係数を下げる傾向
があるため、シャダー防止性を有する市販ATFは、金
属間摩擦係数が低くCVTには使用できない。そこで、
金属間摩擦係数とシャダー防止性を両立するためには、
新規の添加剤配合技術が必要となってくる。更に、シャ
ダー防止性にとって、摩擦材の目詰まりは、致命的であ
り、このようなスリップ制御機構を有するCVTに従来
のCVT油を使用すると、かなり早い段階で摩擦材の目
詰まりが生じるため使用することができない。この結
果、Zn化合物を使用している現状市販CVT油は、全
てシャダー防止性能寿命が短い。
【0007】また、金属間摩擦係数についても、初期性
能のみではなく、その持続性が要求されるが、Zn系化
合物は、劣化により当初の性能を失うため、金属間摩擦
係数の長期の持続性についても、十分であるとは言えな
い。
【0008】従来、無段変速機用潤滑油には、例えば、
特開平2−175794号では、摩耗防止剤、金属清浄
剤及びカルボキシル基を有する摩擦調整剤を配合した潤
滑油組成物、特開平9−100487号では、硫黄系極
圧剤、りん系極圧剤及び金属系清浄剤を配合した無段変
速機用組成物、特開平10−8081号では、無灰分散
剤、硫黄系極圧剤及びりん系極圧剤を配合した潤滑油組
成物、及び特開平10−306292号では、全塩基価
が特定範囲のCaスルホネート及び亜リン酸エステル類
等を配合したベルト式CVT自動変速機用潤滑油組成物
などが提案されている。しかし、これらの提案にも拘わ
らず、未だ充分な、高レベルの金属間摩擦係数、すなわ
ち大きい伝達トルク容量と、スリップ制御機構に対する
優れたシャダ−防止性を満足し、かつそれらの性能を長
期にわたって保持し得るものは無かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような開発状況に鑑み、ベルト式CVT油に要求され
る高い金属間摩擦係数とスリップ制御機構に対するシャ
ダー防止性を両立し、長期にわたって使用可能な無段変
速機用潤滑油組成物を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に対し鋭意研究を重ねた結果、潤滑油基油に、(A)C
aサリシレート、(B)りん系摩耗防止剤、(C)摩擦
調整剤、及び(D)分散型粘度指数向上剤の少なくとも
4種類の添加剤を必須成分として配合することにより、
無段変速機用潤滑油として要求される高い金属間摩擦係
数とスリップ制御機構に対するシャダー防止性を両立
し、かつ長期にわたって使用可能な無段変速機用潤滑油
組成物が得られることを見出した。すなわち、本発明に
よれば、鉱油及び/又は合成油からなる潤滑油基油に、
(A)Caサリシレート、(B)りん系摩耗防止剤、
(C)摩擦調整剤、及び(D)分散型粘度指数向上剤を
配合してなることを特徴とする無段変速機用潤滑油組成
物が提供される。また、本発明によれば、Caサリシレ
ートやりん系摩耗防止剤の配合量が、特定量であること
を特徴とする上記の無段変速機用潤滑油組成物が提供さ
れる。更に、本発明によれば、りん系摩耗防止剤が、酸
性りん酸エステル、酸性亜りん酸エステル、りん酸の少
なくとも1種であることを特徴とする、又は、摩擦調整
剤が、アミン系摩擦調整剤及び/又はホウ素含有アルコ
ール系摩擦調整剤であることを特徴とする上記の無段変
速機用潤滑油組成物が提供される。更にまた、本発明に
よれば、無段変速機が、プッシュベルト式であることを
特徴とする、又は、ロックアップクラッチ付きトルクコ
ンバーターを有するプッシュベルト式であることを特徴
とする、又は、ロックアップクラッチの押付け油圧を制
御することによりスリップ速度を制御する機能を持つ、
ロックアップクラッチ付きトルクコンバーターを有する
プッシュベルト式であることを特徴とする上記の無段変
速機用潤滑油組成物が提供される。
【0011】本発明は、上記した如く、潤滑油基油に、
少なくとも4種類の特定の化合物を配合した潤滑油組成
物に係るものであるが、その好ましい態様としては、次
のものが包含される。 摩擦調整剤の配合量が、組成物全量基準で0.01〜
5重量%であることを特徴とする上記の無段変速機用潤
滑油組成物。 分散型粘度指数向上剤の配合量が、組成物全量基準で
1〜7重量%であることを特徴とする上記の無段変速機
用潤滑油組成物。 Caサリシレートの全塩基価が、100〜400mg
KOH/gであることを特徴とする上記の無段変速機用
潤滑油組成物。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。 (1)潤滑油基油 本発明の無段変速機用潤滑油組成物に用いられる基油
は、特に限定されるものではなく、一般に潤滑油基油と
して用いられているものならば何でも使用することがで
きる。すなわち、これらに該当するものとしては、鉱
油、合成油、或いはそれらの混合油がある。本発明で使
用する基油は、100℃において、0.5〜200mm
/sの動粘度を有し、好適な動粘度は、2〜25mm
/sの範囲であり、更に好適な動粘度は、3.5〜8
mm/sの範囲である。基油の動粘度が高すぎると、
低温粘度が悪化し、逆に動粘度が低すぎると、無段変速
機の摺動部において摩耗が生じたり、引火点が低くなる
という難点が生じる。鉱油としては、潤滑油粘度を有す
る炭化水素油留分であり、例えば、減圧蒸留留出油をフ
ェノール、フルフラール、N−メチルピロリドンの如き
芳香族抽出溶剤で処理して得られるラフィネートを、プ
ロパンやメチルエチルケトン等の溶剤で脱蝋処理した
後、必要に応じて、更に水素化精製を行って得られる炭
化水素油、又はこの炭化水素留出油と溶剤抽出、溶剤脱
蝋及び溶剤脱れき処理を行った残渣油との混合物を使用
することができる。酸化安定性の観点からは、芳香族炭
素数の全炭素に対する割合、%C(ASTM D32
38法)が20以下のものが好ましく、10以下のもの
が特に好ましい。また、流動点の観点からは、流動点が
−10℃以下のものが好ましく、−15℃以下のものが
特に好ましい。これらの精製鉱油は、組成上、パラフィ
ン系、ナフテン系などで、単独又はこれらの混合系炭化
水素であっても良い。鉱油の具体例としては、軽質ニュ
ートラル油、中質ニュートラル油、重質ニュートラル油
及びブライトストック等が挙げられ、要求性状を満たす
ように適宜混合することにより基油を調整することがで
きる。
【0013】本発明に使用する合成油としては、オレフ
ィンオリゴマー、ニ塩基酸エステル、ポリオールエステ
ル、ポリアルキレングリコール、ポリエーテル、アルキ
ルベンゼン、アルキルナフタレン等を挙げることができ
る。オレフィンオリゴマーとしては、炭素数2〜14、
好ましくは4〜12の範囲である直鎖又は分岐のオレフ
ィン炭化水素の中から選択された任意の1種の単独、又
は2種以上の共重合により得られるものであり、平均分
子量が100〜約3,000、好ましくは200〜約
1,000の生成物から選択されるが、特に水素化によ
って不飽和結合を除去したものが好ましい。好ましい具
体的なオレフィンオリゴマーとしては、例えばポリブテ
ン、α−オレフィンオリゴマー、エチレン・α−オレフ
ィンオリゴマー等である。ニ塩基酸エステルとしては、
炭素数4〜14の脂肪族ニ塩基酸と、炭素数4〜14の
脂肪族アルコールとのエステルが挙げられる。ポリオー
ルエステルとしては、ネオペンチルグリコール、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アル
コールと、炭素数4〜18の脂肪酸とのエステルが挙げ
られる。又ヒドロキシピバリン酸等のヒドロキシ酸と脂
肪酸及びアルコールとのエステル等も使用することがで
きる。ポリオキシアルキレングリコールの例としては、
炭素数2〜4のアルキレンオキサイドの重合物が使用で
き、アルキレンオキサイドは、単独の重合でも、混合物
の重合でも良い。またアルキレンオキサイドの混合物に
よる重合体は、ブロック重合体でも、ランダム重合体で
も良い。またアルキレングリコールの末端基は、片末端
又は両末端が、エーテル封鎖されていても良く、エステ
ル封鎖されていても良い。ポリエーテルとしては、フェ
ニルエーテル等が使用できる。これらの基油は、それぞ
れ単独で、あるいは二種以上を組み合わせて使用するこ
とができ、鉱油と合成油を組み合わせて使用してもよ
い。
【0014】(2)添加剤成分 次に、本発明の潤滑油組成物に使用する、基油に配合さ
れる必須の(A)〜(D)成分について説明する。
(A)成分のCaサリシレートとしては、全塩基価が1
00〜400mgKOH/gのものが好適に使用でき、
全塩基価が150〜300mgKOH/gのものが特に
好ましい。石鹸分は、20〜50重量%のものが使用で
きるが、30〜45重量%のものが特に好ましい。Ca
サリシレートは、炭素数が4〜24のアルキル基を持
つ、モノアルキルサリシレートでもジアルキルサリシレ
ートでも良いが、これらの混合物が好適に使用できる。
アルキル基の長さは、金属間摩擦係数とシャダー防止性
を両立するために、炭素数が12〜20のものが好まし
い。Caサリシレートの配合量としては、組成物全量基
準で、Ca量として350〜600ppmが好適で、こ
れより多くても少なくても金属間摩擦係数の向上作用が
小さい。一方、配合量が600ppmを超えると酸化安
定性が悪化する。
【0015】(B)成分のりん系摩耗防止剤としては、
りん酸、りん酸エステル、酸性りん酸エステル、亜りん
酸エステル、酸性亜りん酸エステル、フォスフォネー
ト、アシッドフォスフォネート、酸性りん酸エステルア
ミン塩、酸性亜りん酸エステルアミン塩、アシッドフォ
スフォネートのアミン塩等が使用できる。好ましくは、
酸性りん酸エステル、酸性亜りん酸エステル、りん酸、
又はそれらの混合物が用いられる。りん系摩耗防止剤の
配合量としては、組成物全量基準で、P量として200
〜500ppmが好適であり、200ppmより少ない
と金属間摩擦係数の向上作用が小さく、摩耗防止性も不
十分である。一方、配合量が500ppmを超えると材
料適合性が悪化する。
【0016】本発明に使用する(C)成分の摩擦調整剤
は、(A)成分のCaサリシレートとの組合せにより、
シャダー防止性能を満足することが必要であって、アミ
ン系摩擦調整剤やホウ素含有アルコール系摩擦調整剤等
が好適に使用できる。アミン系摩擦調整剤としては、炭
素数が4〜36までのアルキルアミン、アルキルジアミ
ン、ジアルキルアミン、又はトリアルキルアミンが使用
できる。特にアルキルアミンと、ジアルキルアミンが好
適に使用できる。ホウ素含有アルコール系摩擦調整剤と
しては、脂肪族モノアルコール、脂肪族多価アルコール
又はアルキレングリコールとホウ酸との反応物が使用で
きる。摩擦調整剤の配合量としては、組成物全量基準
で、0.01〜5重量%が好適であり、配合量が0.0
1重量%未満ではシャダー防止性能が不足し、一方、5
重量%を超えると金属間摩擦係数が低下する。
【0017】本発明に使用する(D)成分の分散型粘度
指数向上剤としては、良好な低温粘度性状を得るため
に、ポリメタクリレートが好適で、極性モノマーを5〜
20モル%程度含むものが良く、極性モノマーとして
は、ジエチルアミノエチルメタクリレート、2−メチル
−5−ビニルピリジンなどのアミン、N−ビニルピロリ
ジノンなどの窒素化合物が好適に使用できる。分散型粘
度指数向上剤の分子量としては、数平均分子量が10,
000〜200,000のものが使用できるが、せん断
安定性の面から平均分子量100,000以下のものが
好適に使用できる。分散型粘度指数向上剤の配合量は、
組成物全量基準で1〜7重量%の範囲が好適であって、
1%未満では、酸化安定性の改善効果が少なく、一方、
7%を超えると、酸化安定性がかえって悪化することが
ある。本発明の潤滑油組成物は、これら4種の添加剤を
必須成分として含有させることにより、無段変速機油と
して使用した場合、無段変速機用潤滑油として要求され
る高い金属間摩擦係数とスリップ制御機構に対するシャ
ダー防止性を両立し、かつ長期にわたって使用可能とい
う顕著な効果を奏する。
【0018】(3)その他の添加剤成分 本発明の潤滑油組成物は、潤滑油基油に必須成分として
上記の化合物を配合するものであるが、更に必要に応じ
て、通常のATFに使用する、次に示すような各種添加
剤、即ち金属清浄剤、摩耗防止剤、摩擦調整剤、金属不
活性化剤、無灰分散剤、酸化防止剤、粘度指数向上剤、
流動点降下剤、消泡剤、腐食防止剤、着色剤などを本発
明の目的を損なわない範囲で適宜添加することができ
る。
【0019】本発明では、(A)成分のCaサリシレー
トの配合を必須としているが、本発明の効果を損なわな
い範囲で、他の金属清浄剤を配合することができる。使
用できる金属清浄剤は、アルキル基が炭素数4〜24の
アルキルベンゼンスルホネート、アルキルベンゼンフェ
ネート、アルキルベンゼンフォスフォネートのCa、M
g、Ba等のアルカリ土類金属塩であり、アルキル基の
炭素数が12〜20のものが好ましい。全塩基価は、0
〜400mgKOH/gのものが使用できるが、150
〜350mgKOH/gのものが好ましい。これらは、
通常0.05〜5重量%の割合で使用される。
【0020】本発明では、(B)成分のりん系摩耗防止
剤の配合を必須としているが、金属間摩擦係数を大きく
低下させたり、シャダー防止性能寿命を低下させない範
囲で他の摩耗防止剤を配合することもできる。他の摩耗
防止剤としては、一級、二級又はそれら混合物のアルキ
ルジチオりん酸亜鉛を使用することができる。また、硫
化油脂、硫化オレフィン、ジヒドロカルビルポリサルフ
ァイド、硫化鉱油、チオカーバメート、チオテルペン、
又はジアルキルジプロピオネート等の硫黄系摩耗防止剤
又は極圧剤を使用することもできるが、配合量が多いと
本発明の効果を阻害する恐れがある。これらは、通常
0.05〜5重量%の割合で使用される。
【0021】本発明では、(C)成分の摩擦調整剤の配
合を必須としており、中でもアミン系摩擦調整剤とホウ
素含有アルコール系の摩擦調整剤の配合を必須としてい
るが、金属間摩擦係数を大きく低下させない範囲で、他
の摩擦調整剤を併用することもできる。使用可能な摩擦
調整剤としては、炭素数が7〜24の飽和又は不飽和の
脂肪族モノカルボン酸や脂肪族ジカルボン酸、アルコー
ル、脂肪酸エステル、油脂類、多価アルコールエステ
ル、ソルビタンエステル、アミド系化合物、イミド系化
合物、ホウ素含有環状カルボン酸イミドなどが使用でき
る。これらは、通常0.01〜5重量%の割合で使用さ
れる。
【0022】金属不活性化剤としては、ベンゾトリアゾ
ールやチアジアゾール及びそれらの誘導体が好適に使用
でき、ベンゾトリアゾールタイプとチアジアゾールタイ
プの併用は、併用することにより優れた酸化安定性を示
すために、特に好ましい。これらは、通常0.001〜
3重量%の割合で使用される。
【0023】無灰分散剤としては、モノイミド、ビスイ
ミド或いはそれらのホウ素含有物等のイミド化合物を挙
げることができる。アルキル又はアルケニルコハク酸イ
ミドのホウ素含有物が特に好ましい。これらは、通常
0.1〜10重量%の割合で使用される。
【0024】酸化防止剤としては、ヒンダードフェノー
ル系とアミン系が好ましく使用でき、これらを組み合わ
せて使用することは、酸化安定性が飛躍的に向上するた
め、特に好ましい。フェノール系酸化防止剤としては、
4メチル2,6ジターシャリーブチルフェノール、4,
4−メチレンビス2,6ジターシャリーブチルフェノー
ル等が好適に使用できる。アミン系酸化防止剤として
は、フェニルαナフチルアミン、アルキルフェニルαジ
フェニルアミン、ジフェニルアミン、アルキルジフェニ
ルアミン等が好適に使用できる。これらは、通常0.0
5〜5重量%の割合で使用される。
【0025】本発明では、(D)成分の分散型粘度指数
向上剤の配合を必須としているが、粘度の調整や、粘度
指数の向上を目的として、他の粘度指数向上剤を併用す
ることもできる。使用できる粘土指数向上剤は、エチレ
ン−プロピレン共重合体等のオレフィン共重合体、ポリ
アクリレート、ポリメタクリレートなどであり、低温粘
度の点からポリメタクリレートが好ましい。これらは、
通常1〜20重量%の割合で使用される。流動点降下剤
としては、一般にエチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素
化パラフィンとナフタレンとの縮合物、塩素化パラフィ
ンとフェノールとの縮合物、ポリメタクリレート、ポリ
アルキルスチレン等が挙げられ、例えば、ポリメタクリ
レートが好ましく用いられる。これらは、通常0.01
〜5重量%の割合で使用される。
【0026】消泡剤としては、ジメチルポリシロキサン
等のシリコーン系化合物、ソルビタンモノラウレート、
アルケニルコハク酸誘導体等のエステル系化合物を使用
することができる。これらは、通常0.0001〜2重
量%の割合で使用される。更に、本発明の潤滑油組成物
には、腐蝕防止剤、着色剤等その他の添加剤も所望に応
じて使用することができる。
【0027】本発明におけるベルト式CVTの例とし
て、Van Doorne’ Transmissie
BV社により製造されている金属ベルトを使用したC
VTが挙げられるが、本発明におけるベルト式CVT
は、必ずしもVan Doorne’ Transmi
ssie BV社により製造されたベルトを使用したC
VTに限定されるわけでは無く、同様の機構、つまり、
金属間摩擦を利用して動力を伝達するCVTに使用する
ことができる。また、本発明の潤滑油組成物は、スリッ
プ制御ロックアップクラッチ付きトルクコンバーターを
有するベルト式CVTに対して、他に類をみない優れた
性能を有するが、スリップ制御機構が無いロックアップ
クラッチや湿式クラッチの摩擦材に対しても安定した性
能を示すことや、長期にわたって高い金属間摩擦係数を
持続することから、一般のベルト式CVTに対して優れ
た性能を示し、ベルト式CVT油として、好適に使用す
ることができる。更に通常の自動変速機油(ATF)と
しても、好適に使用することができる。
【0028】
【実施例】以下に、本発明について実施例及び比較例を
挙げて更に詳細に説明するが、本発明は、これらの実施
例に特に限定されるものではない。なお、実施例及び比
較例における金属間摩擦係数測定方法と、シャダー防止
性能、シャダー防止性能寿命及び酸化安定性の評価方法
は、次に示す方法で評価した。
【0029】(1)金属間摩擦係数 試験機としてSRV摩擦試験機(往復動型摩擦試験機)
を用い、次の試験条件で試験を実施し、すべり出し金属
間摩擦係数(すべり出し直後の金属間摩擦係数最大値)
を測定した。この金属間摩擦係数の高いものほど、伝達
トルク容量が大きいと判断される。 ・試験片 :ボール(SUJ2)、プレート(SUJ
2) ・試験温度 :100℃ ・荷重 :100N ・周波数 :50Hz ・ストローク:1mm
【0030】(2)シャダー防止性能及びシャダー防止
性能寿命 シャダー防止性能及びシャダー防止性能寿命の試験法
は、JASO M349−98の自動変速機油シャダー
防止性能試験方法に従った。摩擦材には、JASO M
349−98に規定されるフリクションプレート(摩擦
材:D−0512)とスチールプレートを使用した。
【0031】(3)酸化安定性 酸化安定性は、JIS K2514に準拠した内燃機関
用潤滑油酸化安定度試験方法(以下、ISOTという)
により、評価した。試験条件は、試験温度が165℃、
試験時間が192時間とした。ISOT試験前後の試験
油の全酸価変化とISOT試験終了油の凝集ペンタン不
溶分を測定した。これらの全酸価変化量や凝集ペンタン
不溶分量の大きいものほど、劣化により湿式クラッチや
ロックアップクラッチの摩擦材を目詰まりさせる傾向が
強いと判断される。また、このISOT試験終了油につ
いて、前記(1)の金属間摩擦係数の評価を実施し、摩
擦係数の持続性、すなわち伝達トルク容量の持続性も評
価した。
【0032】(4)実施例及び比較例 [実施例1]潤滑油基油として、溶剤精製パラフィン系
鉱油(100℃での動粘度、4mm /s)を使用し、
この鉱油に、組成物全量基準で、(A)成分のCaサリ
シレートをCa量として500ppm、(B)成分のり
ん系摩耗防止剤をP量として350ppm、(C)成分
の摩擦調整剤としてアミン系摩擦調整剤を0.02重量
%とホウ素含有アルコール系摩擦調整剤を0.2重量
%、(D)成分の分散型粘度指数向上剤を2.5重量
%、任意成分である非分散型粘度指数向上剤を6.0重
量%、及びその他の添加剤として酸化防止剤、無灰分散
剤、金属不活性化剤と消泡剤の各一定量の合計4.0重
量%を配合する潤滑油組成物を調製した。配合した添加
剤の詳細な説明は、次のとおりである。(A)成分のC
aサリシレートとしては、全塩基価が170mgKOH
/gのアルキルベンゼンCaサリシレートであって、該
Caサリシレートは、炭素数が14〜18のアルキル基
を持つ、モノアルキルサリシレートとジアルキルサリシ
レートの混合物であって、アルキル基に対する芳香環の
結合位置は、2位、3位、4位の合計が約60%である
ものである。(B)成分のりん系摩耗防止剤は、炭素数
が4のアルキル基を持つモノアルキルアシッドフォスフ
ェートとジアルキルアシッドフォスフェートの混合物で
ある。(C)成分のアミン系摩擦調整剤は、炭素数が1
8のアルキルアミンであり、ホウ素含有アルコール系摩
擦調整剤は、アルキレングルコールとホウ酸の反応物で
ある。(D)成分の分散型粘度指数向上剤は、数平均分
子量が40,000のポリメタクリレートであって、極
性基を10モル%程度含有したものである。任意成分の
非分散型粘度指数向上剤は、数平均分子量が40,00
0のポリメタクリレートである。この調製した潤滑油組
成物について、金属間摩擦係数の測定と、シャダー防止
性能、シャダー防止性能寿命及び酸化安定性の評価を実
施した。これらの結果を表1に示す。実施例1の金属間
摩擦係数は、0.165であり、ISOT試験後の金属
間摩擦係数は、0.162である。金属間摩擦係数は高
く、摩擦係数の持続性も良好である。シャダー防止性
能、すなわちdμ/dvは、正であって、良好である。
シャダー防止性能寿命は、200時間以上であって、良
好である。また、酸化安定性も良好である。
【0033】[実施例2]実施例1と同様に、表1に示
す潤滑油基油成分と添加剤成分を同表に示す割合で配合
し、潤滑油組成物を調製した。この調製した潤滑油組成
物について、金属間摩擦係数の測定と、シャダー防止性
能、シャダー防止性能寿命及び酸化安定性の評価を実施
した。これらの結果を表1に示す。実施例1と同様に、
実施例2の評価結果は、良好である。
【0034】
【表1】
【0035】[比較例1〜5]表2に示す潤滑油基油成
分と各種添加剤成分を同表に示す割合で配合し、潤滑油
組成物を調製した。この調製した潤滑油組成物につい
て、金属間摩擦係数の測定と、シャダー防止性能、シャ
ダー防止性能寿命及び酸化安定性の評価を実施した。こ
れらの結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】[比較例6〜8]市販されている3種類の
CVT油を入手し、金属間摩擦係数の測定と、シャダー
防止性能、シャダー防止性能寿命及び酸化安定性の評価
を実施した。これらの結果と、市販CVT油の概要・分
析値を表3に示す。
【0038】
【表3】
【0039】上記の実施例及び比較例から、本発明にお
いて必須成分である4種の添加剤、(A)Caサリシレ
ート、(B)りん系摩耗防止剤、(C)摩擦調整剤、及
び(D)分散型粘度指数向上剤を各特定量配合すること
により、いずれの実施例においても無段変速機用潤滑油
としての目標を満足し、高品質のものが得られることが
明らかになった。一方、(A)成分のCaサリシレート
を配合していない比較例1では、金属間摩擦係数が低
く、シャダー防止性能が不合格である。同様に、(A)
成分のCaサリシレートを配合していない比較例5で
は、金属間摩擦係数が低く、シャダー防止性能が良好で
あるもののシャダー防止性能寿命が短く、目標を満足し
ていない。(B)成分のりん系摩耗防止剤を配合してい
ない比較例2では、金属間摩擦係数が低い。(C)成分
の摩擦調整剤を配合していない比較例3では、シャダー
防止性能寿命が短く、目標を満足していない。(D)成
分の分散型粘度指数向上剤を配合していない比較例4で
は、酸化安定性に問題のあることが判る。また、市販の
CVT油である比較例6〜8は、シャダー防止性能寿命
などに、問題のあることが判る。
【0040】
【発明の効果】本発明の無段変速機用潤滑油組成物は、
潤滑油基油に特定の4種類の添加剤を配合させることに
より、高い金属間摩擦係数とスリップ制御機構に対する
シャダー防止性を両立し、かつ長期にわたって使用可能
であるという優れた性能を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 139:00 133:06 145:14) C10N 10:04 30:06 40:04 (72)発明者 釘宮 貴徳 埼玉県入間郡大井町西鶴ヶ岡一丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内 (72)発明者 植田 文雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 新井 博之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 4H104 AA20C BE02C BE03C BH02C BH03C BH05C BJ05C CB08C CE01C CE05C DA02A DB06C EB02 EB05 FA02 LA01 LA02 LA03 LA20 PA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉱油及び/又は合成油からなる潤滑油基
    油に、(A)Caサリシレート、(B)りん系摩耗防止
    剤、(C)摩擦調整剤、及び(D)分散型粘度指数向上
    剤を配合してなることを特徴とする無段変速機用潤滑油
    組成物。
  2. 【請求項2】 Caサリシレートの配合量が、組成物全
    量基準でCa量として350〜600ppmであること
    を特徴とする請求項1に記載の無段変速機用潤滑油組成
    物。
  3. 【請求項3】 りん系摩耗防止剤の配合量が、組成物全
    量基準でP量として200〜400ppmであることを
    特徴とする請求項1に記載の無段変速機用潤滑油組成
    物。
  4. 【請求項4】 りん系摩耗防止剤が、酸性りん酸エステ
    ル、酸性亜りん酸エステル、りん酸の少なくとも1種で
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    無段変速機用潤滑油組成物。
  5. 【請求項5】 摩擦調整剤が、アミン系摩擦調整剤及び
    /又はホウ素含有アルコール系摩擦調整剤であることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の無段変速機
    用潤滑油組成物。
  6. 【請求項6】 無段変速機が、プッシュベルト式である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の無段
    変速機用潤滑油組成物。
  7. 【請求項7】 無段変速機が、ロックアップクラッチ付
    きトルクコンバーターを有するプッシュベルト式である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の無段
    変速機用潤滑油組成物。
  8. 【請求項8】 無段変速機が、ロックアップクラッチの
    押付け油圧を制御することによりスリップ速度を制御す
    る機能を持つ、ロックアップクラッチ付きトルクコンバ
    ーターを有するプッシュベルト式であることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれかに記載の無段変速機用潤滑油
    組成物。
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