JP2000355622A - エポキシ樹脂組成物並びにこのエポキシ樹脂組成物を用いた積層フィルム及び半導体装置 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物並びにこのエポキシ樹脂組成物を用いた積層フィルム及び半導体装置

Info

Publication number
JP2000355622A
JP2000355622A JP2000096499A JP2000096499A JP2000355622A JP 2000355622 A JP2000355622 A JP 2000355622A JP 2000096499 A JP2000096499 A JP 2000096499A JP 2000096499 A JP2000096499 A JP 2000096499A JP 2000355622 A JP2000355622 A JP 2000355622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
group
component
resin composition
curing agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000096499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3796648B2 (ja
Inventor
Takeshi Honda
剛 本田
Miyuki Wakao
幸 若尾
Toshio Shiobara
利夫 塩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2000096499A priority Critical patent/JP3796648B2/ja
Publication of JP2000355622A publication Critical patent/JP2000355622A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3796648B2 publication Critical patent/JP3796648B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 A)エポキシ樹脂、(B)(A)成分の
エポキシ樹脂を直鎖状に重合させる硬化剤、(C)
(A)成分と(B)成分からなる直鎖状の重合体を三次
元的に架橋させる硬化剤を必須成分とすることを特徴と
するエポキシ樹脂組成物。 【効果】 本発明のエポキシ樹脂組成物においては、エ
ポキシ樹脂の直鎖成長反応と架橋形成反応に異なる2種
類の硬化剤を対応させることにより、Bステージ化の反
応条件を最適化し、ばらつきの少ない半硬化物(特にフ
ィルム状の半硬化物)を得ることが容易になる。また、
このエポキシ樹脂組成物の半硬化物を用いた、柔軟で取
り扱いが容易な薄膜フィルムを少なくとも1層とした、
2層以上の積層フィルムが得られ、更にこのフィルム状
エポキシ樹脂組成物で半導体素子の表面、或いは半導体
素子と基盤との隙間等を被覆、封止することにより、耐
熱性、耐湿性、低応力性の良好な半導体装置が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Bステージ化の反
応条件を最適化し、ばらつきの少ない半硬化物を得るこ
とを容易にしたエポキシ樹脂組成物並びにこの半硬化物
を用いた半導体封止に有効な積層フィルム、及びこのフ
ィルムにより封止された半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
電子機器は著しい速度で小型化、軽量化の傾向にある。
この流れの中で、電子機器の頭脳である半導体装置も小
型化、軽量化の傾向にあり、究極的にはその実装面積を
チップ寸法にまで縮小するCSP(Chip Size
Package)実装が提唱されている。
【0003】エポキシ樹脂はその優れた接着性、耐熱
性、耐湿性のために、半導体パッケージ組み立て用の材
料として広く用いられている。近年では上記の様なパッ
ケージ方式の多様化に伴い、従来の様な封止用の材料と
してのみならずコーティング材やダイボンド材、或いは
アンダーフィル材等として使用されている。これら材料
は溶剤で希釈されたもの或いはペースト状のものが殆ど
である。
【0004】このうち溶剤で希釈されたものは、作業者
の健康管理や安全上の問題から、使用時に揮散する溶剤
の除去に相当の配慮をしなければならず、コストアップ
要因となっている。
【0005】また、コーティング材の使用法としては、
半導体素子の表面をエポキシ樹脂組成物の薄膜のみで覆
い、封止する方法、或いはペースト状のエポキシ樹脂組
成物でスクリーン印刷する方法などが提案されている。
これらの材料には従来から知られている酸無水物硬化型
エポキシ樹脂組成物やアミン硬化型エポキシ樹脂組成物
などのペースト状のもの、或いはこれらのペースト状の
エポキシ樹脂組成物をフィルム上でBステージ化し、フ
ィルム化したものなどが使用されている。
【0006】一方、ダイボンド材或いはアンダーフィル
材も従来はペースト状のものが殆どであったが、最近で
はペースト状のダイボンド材をフィルム化したものが広
く使用されるようになってきた。使用方法としてはフィ
ルムをリードフレーム、或いは基盤上に圧着し、その上
に半導体素子を接着させ硬化させるものである。これら
の材料としては、従来からよく知られている酸無水物硬
化型エポキシ樹脂組成物やアミン硬化型エポキシ樹脂組
成物が殆どである。
【0007】これらのBステージ化フィルムは、ペース
ト状の材料よりも取り扱いが容易であり、半導体装置の
組み立て工程の簡略化に貢献する方式として大変有望な
ものであるが、酸無水物硬化型エポキシ樹脂組成物やア
ミン硬化型エポキシ樹脂組成物は、未硬化物の保存性、
硬化物の耐湿特性や高温特性が不十分なため、直接半導
体素子表面に薄膜で被覆する材料としては不十分なもの
である。また、これらの酸無水物硬化型エポキシ樹脂組
成物やアミン硬化型エポキシ樹脂組成物をBステージ化
させる反応においては、エポキシ樹脂の直鎖成長反応と
架橋形成反応が同一の反応であるため、Bステージ化の
反応条件を最適化し、ばらつきの少ない半硬化物を得る
ことが難しい。
【0008】本発明は以上の問題点を解決するべくなさ
れたものであり、(1)エポキシ樹脂の直鎖成長反応と
架橋形成反応に異なる2種類の硬化剤を対応させること
により、Bステージ化の反応条件を最適化し、ばらつき
の少ない半硬化物を得ることを容易にしたエポキシ樹脂
組成物、(2)(1)のエポキシ樹脂組成物の半硬化物
を用いた柔軟で取り扱いが容易な薄膜フイルムを少なく
とも1層とした、2層以上の積層フィルム、(3)
(2)のフィルム状エポキシ樹脂組成物で半導体素子の
表面、或いは半導体素子と基盤との隙間等を被覆、封止
した半導体装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、エポキシ樹脂の直鎖成長反応と架橋形成反応(即
ち、三次元構造を形成する反応)に異なる2種類の硬化
剤を対応させること、この場合、特にエポキシ樹脂とし
て2官能のエポキシ樹脂を使用すると共に、上記直鎖成
長反応に対して用いる硬化剤として2官能のフェノール
樹脂を使用することにより、エポキシ樹脂組成物のBス
テージ化の反応条件を最適化し、ばらつきの少ない半硬
化物を得ることが容易であると共に、更に上記架橋形成
反応に対する硬化剤としてイミダゾール化合物を用い、
また(A)成分と(B)成分との鎖長延長による上記B
ステージ化反応の硬化促進剤として有機リン化合物を配
合することにより、従来の酸無水物硬化型エポキシ樹脂
組成物やアミン硬化型エポキシ樹脂組成物と比較する
と、半硬化物の保存性や、硬化物の耐湿性等に優れると
共に、このエポキシ樹脂組成物の半硬化物(Bステージ
化物)を用いることにより、柔軟で取り扱いが容易なフ
ィルムが得られ、このフィルムにより半導体素子の表
面、或いは半導体素子と基盤との隙間等を被覆、封止す
ることにより、信頼性に優れる半導体装置が得られるこ
とを知見し、本発明をなすに至った。
【0010】即ち、本発明は、(A)エポキシ樹脂、
(B)(A)成分のエポキシ樹脂を直鎖状に重合させる
硬化剤、(C)(A)成分と(B)成分からなる直鎖状
の重合体を三次元的に架橋させる硬化剤を必須成分とす
ることを特徴とするエポキシ樹脂組成物、及び、上記
(C)成分による三次元架橋構造の形成開始以前に上記
(A),(B)成分のみを予め反応させて直鎖状の重合
体とすることにより得られるエポキシ樹脂組成物の半硬
化物(Bステージ化物)として、(A)成分と(B)成
分とを予め反応させて得られる直鎖状の重合体と、
(C)成分とを含有することを特徴とするエポキシ樹脂
組成物を提供する。この場合、(A)成分は2官能のエ
ポキシ樹脂、(B)成分は2官能のフェノール樹脂、
(C)成分はイミダゾール化合物とすることが好まし
く、これには(A),(B)成分の硬化促進剤として有
機リン化合物を配合することが好ましい。
【0011】また、本発明は、少なくとも1層が、上記
エポキシ樹脂組成物の半硬化物からなる20〜150μ
m厚みのフィルムである、2層以上の積層フィルム、及
びこの積層フィルムにより半導体素子の表面又は半導体
素子と基盤の隙間が封止された半導体装置を提供する。
【0012】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のエポキシ樹脂組成物において使用可能なエポキ
シ樹脂は、その構造や分子量等が特に限定されるもので
はないが、後述のようにBステージ化反応を容易にし、
柔軟な半硬化物を得るという観点からは、2官能のエポ
キシ樹脂(即ち、一分子中に2個のエポキシ基を有する
エポキシ樹脂)を用いることが望ましい。この2官能の
エポキシ樹脂の具体例としては、下記一般式(2)で示
されるビスフェノール型エポキシ樹脂、或いは下記一般
式(3)で示されるビフェニル型エポキシ樹脂などが挙
げられる。
【0013】
【化1】 (式中、R1は水素原子又は臭素原子、R2は水素原子又
は炭素数1〜10の1価炭化水素基、特にメチル基、エ
チル基等のアルキル基、Xは−CH2−、−C(CH3
2−、−C(CF32−、−O−、−CO−、−S−又
は−SO2−を示す。)
【0014】
【化2】 (式中、R1は水素原子又は臭素原子、R2は水素原子又
は炭素数1〜10の一価炭化水素基、特にメチル基、エ
チル基等のアルキル基を示す。)
【0015】これらのエポキシ樹脂は1種類でも、或い
は2種類以上を混合して用いてもよい。またこれらのエ
ポキシ樹脂の他にもフェノールノボラック型エポキシ樹
脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノール
とクレゾールの共縮合ノボラック型エポキシ樹脂等のノ
ボラック型エポキシ樹脂、或いはトリスヒドロキシフェ
ニルメタン型エポキシ樹脂、トリスヒドロキシフェニル
プロパン型エポキシ樹脂等のトリスヒドロキシフェニル
アルカン型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、
シクロペンタジエン型エポキシ樹脂、フェノールアラル
キル型エポキシ樹脂等公知のエポキシ樹脂を併用しても
差し支えなく、この場合これらのエポキシ樹脂の配合量
はエポキシ樹脂組成物の半硬化物のフィルムの柔軟性や
取り扱いに支障を来たさない程度である。
【0016】これらのエポキシ樹脂中の全塩素含有量は
1500ppm以下であることが望ましく、より好まし
くは1000ppmであることが望ましい。また120
℃/50時間での50%エポキシ樹脂濃度における抽出
水塩素が5ppm以下であることが望ましい。全塩素含
有量が1500ppm以上、或いは抽出水塩素が5pp
m以下では半導体装置の耐湿性が低下するおそれがあ
る。
【0017】本発明のエポキシ樹脂組成物では2種類の
硬化剤が用いられる。即ち、(B)エポキシ樹脂を直鎖
状に重合させる硬化剤(以下、硬化剤(B)とする)
と、(C)エポキシ樹脂と硬化剤(B)からなる直鎖状
の重合体を三次元的に架橋させる硬化剤(以下、硬化剤
(C)とする)の2種類である。
【0018】本発明で用いられる硬化剤(B)は、その
構造や分子量等が特に限定されるものではないが、後述
のようにBステージ化反応を容易にし、柔軟な半硬化物
を得る、或いは半硬化物の保存性や、硬化物の耐湿性に
優れるという観点からは、2官能のフェノール樹脂(即
ち、一分子中に2個のフェノール性水酸基を有するフェ
ノール樹脂)を用いることが望ましい。この2官能のフ
ェノール樹脂の具体例としては、下記一般式(4)で示
されるビスフェノール樹脂、或いは下記一般式(5)で
示されるビフェニル型フェノール樹脂などが挙げられ
る。
【0019】
【化3】 (式中、R1,R2,Xは上記と同じ。)
【0020】これらのフェノール樹脂は1種類でも、或
いは2種類以上を混合して用いてもよい。またこれらの
フェノール樹脂の他にもフェノールノボラック樹脂、ク
レゾールノボラック樹脂、フェノールとクレゾールの共
縮合ノボラック樹脂等のノボラック樹脂、或いはトリス
ヒドロキシフェニルメタン型フェノール樹脂、トリスヒ
ドロキシフェニルプロパン型フェノール樹脂等のトリス
ヒドロキシフェニルアルカン型フェノール樹脂、ナフタ
レン型フェノール樹脂、シクロペンタジエン型フェノー
ル樹脂、フェノールアラルキル樹脂等公知のフェノール
樹脂を併用しても差し支えなく、この場合これらのフェ
ノール樹脂の配合量はエポキシ樹脂組成物の半硬化物の
フィルムの柔軟性や取り扱いに支障を来たさない程度で
ある。
【0021】また、エポキシ樹脂と硬化剤(B)の配合
比は、特に、2官能のエポキシ樹脂と2官能のフェノー
ル樹脂の組み合わせである場合、当量比(以下a=エポ
キシ基/フェノール性ヒドロキシル基とする)で1/1
<a≦10/1であることが望ましく、より好ましくは
2/1<a≦5/1であることが望ましい。aが1/1
以下である場合は、Bステージ化の反応条件の如何によ
ってはエポキシ基の多くが直鎖状の重合体の成長に消費
され、硬化剤(C)との反応により十分な架橋密度が得
られず、硬化物の耐熱性が低下するおそれがあり、10
/1より大きい場合は、Bステージ化反応が十分に進行
せず、半硬化物の取り扱いに支障を来たすおそれがあ
る。
【0022】本発明で用いられる硬化剤(C)は、その
構造や分子量等が特に限定されるものではないが、後述
のようにBステージ化反応を容易にし、柔軟な半硬化物
を得る、或いは半硬化物の保存性や硬化物の耐湿性に優
れるという観点からは、イミダゾール化合物を用いるこ
とが望ましい。このイミダゾール化合物の具体例として
は、2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾー
ル、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニ
ルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾー
ル、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチル
イミダゾール、2−フェニル−4,5−ジヒドロキシメ
チルイミダゾール等が挙げられ、これらの中から1種
類、或いは2種類以上を任意に選択して用いることがで
きる。
【0023】また、このイミダゾール化合物の配合量
は、b=[イミダゾール化合物の配合量(重量)]/
[(エポキシ樹脂の配合量(重量))×(a−1)/
a]とすると、0.001≦b≦0.2であることが望
ましく、より好ましくは0.01≦b≦0.1であるこ
とが望ましい。bが0.001未満である場合は、十分
な架橋密度が得られず、硬化物の耐熱性が低下するおそ
れがあり、0.2より大きい場合は、半硬化物の保存性
や硬化物の耐湿性に支障を来たすおそれがある。
【0024】本発明のエポキシ樹脂組成物においては2
官能のエポキシ樹脂と硬化剤(B)の2官能のフェノー
ル樹脂との硬化促進剤として、有機リン化合物を用いる
ことができる。この有機リン化合物の具体例としては、
トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリ
(p−トルイル)ホスフィン、トリ(p−メトキシフェ
ニル)ホスフィン、トリ(p−エトキシフェニル)ホス
フィン、トリフェニルホスフィン・トリフェニルボレー
ト、テトラフェニルホスホニウム・テトラフェニルボレ
ート等のトリオルガノホスフィン類や四級ホスホニウム
塩などが挙げられ、これらの中から1種類、或いは2種
類以上を任意に選択して用いることができる。
【0025】また、この有機リン化合物の配合量は、c
=[有機リン化合物の配合量(重量)]/[(エポキシ
樹脂の配合量(重量))×(1/a)+(フェノール樹
脂の配合量(重量))]とすると、0.0001≦c≦
0.1であることが望ましく、より好ましくは0.00
1≦c≦0.05であることが望ましい。cが0.00
01未満である場合は、Bステージ化反応が十分に進行
せず、半硬化物の取り扱いに支障を来たすおそれがあ
り、0.1より大きい場合は、硬化物の耐湿性に支障を
来たすおそれがある。
【0026】本発明のエポキシ樹脂組成物は、エポキシ
樹脂と硬化剤(B)のみを反応させて直鎖状の重合体と
して、硬化剤(C)による架橋構造の形成開始以前に反
応を一旦停止させることにより得られる半硬化物(Bス
テージ化物)として用いることが望ましい。このエポキ
シ樹脂の直鎖成長反応と架橋形成反応は通常熱誘起反応
である。従って、Bステージ化の反応条件を最適化し、
ばらつきの少ない半硬化物を得ることを容易にするため
には、(直鎖成長反応の終了温度)<(架橋形成反応の
開始温度)、かつBステージ化温度において(直鎖成長
反応の終了時間)<(架橋形成反応の開始時間)となる
必要がある。この条件を満たすためには、上述のように
エポキシ樹脂は2官能のエポキシ樹脂、硬化剤(B)は
2官能のフェノール樹脂、硬化剤(C)はイミダゾール
化合物であり、これらと2官能のエポキシ樹脂と2官能
のフェノール樹脂の硬化促進剤である有機リン化合物を
用いることが望ましい。
【0027】また、Bステージ化の反応条件は、(直鎖
成長反応の終了温度)<(Bステージ化温度)<(架橋
形成反応の開始温度)、かつBステージ化温度において
(直鎖成長反応の終了時間)<(Bステージ化時間)<
(架橋形成反応の開始時間)である。この条件を満たす
場合、Bステージ化反応によって直鎖構造のみが成長し
架橋構造が形成されないため、これによって得られる半
硬化物のフィルムは柔軟で取り扱いが容易であり、かつ
保存性に優れる。
【0028】本発明のエポキシ樹脂組成物においては、
用途に応じて無機質充填剤を用いることができる。この
無機質充填剤の具体例としては結晶性シリカ、非結晶性
シリカ等の天然シリカ、溶融シリカ、合成高純度シリ
カ、合成球状シリカ、タルク、マイカ、窒化ケイ素、ボ
ロンナイトライド、アルミナなど、或いはAg粉のよう
な電導性粒子などから1種類又は2種類以上を用いるこ
とができる。無機質充填剤の形状としては、球状、破砕
状、無定形など特に限定されないが、球状のものが好ま
しい。無機質充填剤の配合量は、樹脂分の総量、即ちエ
ポキシ樹脂と、硬化剤(B)のフェノール樹脂、或いは
後述する芳香族重合体とオルガノポリシロキサンの共重
合体を配合する場合はこれらの合計量の100重量部に
対し、望ましくは100〜1000重量部、より好まし
くは150〜400重量部である。また、無機質充填剤
の粒径は積層フィルムの厚みにより制限され、望ましく
は最大粒径はフィルムの厚み未満、平均粒径は1/2未
満である。
【0029】通常は、最大粒径が150μm未満、好ま
しくは75μm未満であり、平均粒径が0.1〜70μ
m、好ましくは1〜30μm程度のものが使用される。
なお、この平均粒子径は、例えばレーザー光回折法によ
る重量平均値(又はメジアン径)等として求めることが
できる。
【0030】本発明のエポキシ樹脂組成物には、特に低
応力性を向上させるために芳香族重合体と特定のオルガ
ノポリシロキサンとを反応させることにより得られる共
重合体を必要に応じて配合することが望ましい。
【0031】ここで芳香族重合体としては、種々の化合
物を使用し得、例えば下記式(6),(7)の構造のエ
ポキシ樹脂やフェノール樹脂などが挙げられる。
【0032】
【化4】
【0033】また、芳香族重合体として、下記式(8)
〜(10)の構造のアルケニル基含有化合物(エポキシ
樹脂又はフェノール樹脂)を用いることもできる。
【0034】
【化5】
【0035】なお、上記式において、R4は水素原子又
はメチル基、R5は水素原子又は臭素原子、R6は水素原
子又は下記式で示されるグリシジル基であり、nは0又
は自然数、好ましくは0〜50の整数、特に好ましくは
1〜20の整数であり、mは0又は自然数、好ましくは
0〜50の整数、特に好ましくは0又は1である。p,
qは自然数、好ましくはp+qが2〜50、より好まし
くは2〜20の整数である。
【0036】
【化6】
【0037】一方、オルガノポリシロキサンは下記組成
式(1)で示されるものである。 RaR’bSiO(4-a-b)/2 (1) (但し、式中Rは水素原子、アミノ基,エポキシ基,ヒ
ドロキシ基もしくはカルボキシ基を含有する1価炭化水
素基又はアルコキシ基を示し、R’は置換もしくは非置
換の1価炭化水素を示し、a、bは0.001≦a≦
1、1≦b≦2、1≦a+b≦3を満足する正数であ
る。ここでRは、前記した芳香族重合体中のエポキシ
基、フェノール性水酸基又はアルケニル基と反応して、
共重合体を形成し得る官能性基であり、また、1分子中
のケイ素原子の数は2〜1000であり、1分子中のケ
イ素原子に直結した官能基Rの数は1以上、通常1〜
5、好ましくは1〜3、特に2個であることが好まし
い。)この場合、Rのアミノ基含有1価炭化水素基とし
ては、下記のものが挙げられる。
【0038】
【化7】 (n;1〜3の整数)エポキシ基含有1価炭化水素基と
しては、下記のものが挙げられる。
【0039】
【化8】 (n;1〜3の整数)ヒドロキシ基含有1価炭化水素基
としては、下記のものが挙げられる。
【0040】
【化9】 (m;0〜3の整数、n;1〜3の整数)
【0041】カルボキシ基含有1価炭化水素基として
は、−Cx2xCOOH(x=0〜10の整数)が挙げ
られ、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ
基、n−プロポキシ基等の炭素数1〜4のものが挙げら
れる。
【0042】また、R’の置換又は非置換の1価炭化水
素基としては、炭素数1〜10のものが好ましく、例え
ばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル
基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、シクロ
ヘキシル基、オクチル基、デシル基等のアルキル基、ビ
ニル基、アリル基、プロペニル基、ブテニル基等のアル
ケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベン
ジル基、フェニルエチル基等のアラルキル基などや、こ
れらの炭化水素基の水素原子の一部又は全部をハロゲン
原子などで置換したハロゲン置換1価炭化水素基を挙げ
ることができる。これらの中でも、脂肪族不飽和結合を
有さない基、例えばアルキル基、アリール基、アラルキ
ル基、ハロゲン置換アルキル基が好ましく、特にメチル
基、フェニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基
が好ましい。
【0043】更に、a、bは上述した値であるが、好ま
しくは0.01≦a≦0.1、1.8≦b≦2、1.8
5≦a+b≦2.1、ケイ素原子数は好ましくは10〜
400、より好ましくは20〜210である。
【0044】このようなオルガノポリシロキサンとして
は、例えば下記構造式(11),(12)の化合物を挙
げることができる。
【0045】
【化10】
【0046】上記式(11),(12)において、R’
は式(1)と同じ非置換又は置換1価炭化水素基、好ま
しくはメチル基又はフェニル基を示し、Xは、アミノ
基,エポキシ基,ヒドロキシ基もしくはカルボキシ基含
有1価炭化水素基を示し、pは0〜1000、好ましく
は8〜400の整数、qは0〜20、好ましくは0〜5
の整数を示す。
【0047】具体的には下記のジオルガノポリシロキサ
ンを挙げることができる。
【0048】
【化11】
【0049】上記のオルガノポリシロキサンの分子量
は、特に限定されるものではないが、100〜7000
0が望ましい。これはオルガノポリシロキサンの分子量
が100〜70000である場合、得られた共重合体を
エポキシ樹脂組成物に配合すると、マトリクス中に共重
合体が相溶せず、かつ微細な海島構造を形成するためで
ある。分子量が100未満であると、マトリクス中に共
重合体が相溶し、海島構造が消滅し、分子量が7000
0より大きければ、海島構造が大きくなってしまい、い
ずれの場合も硬化物の低応力性が低下するおそれがあ
る。
【0050】上記芳香族重合体とオルガノポリシロキサ
ンとを反応させて共重合体を得る方法としては公知の方
法が採用される。
【0051】また、この共重合体の配合量は、エポキシ
樹脂及び硬化剤(B)との合計100重量部に対して0
〜100重量部程度が好ましく、より好ましくは1〜5
0重量部程度である。特にフェノール硬化型エポキシ樹
脂組成物の場合は、前記したエポキシ樹脂、フェノール
樹脂及び該共重合体の全体において、エポキシ基の総量
に対してフェノール性ヒドロキシル基の総量が0.5以
上、2.0以下であることが望ましく、より好ましくは
0.8以上、1.2以下であることが望ましい。エポキ
シ基の総量に対してフェノール性ヒドロキシル基の総量
が上記範囲外の場合、樹脂組成物が十分に硬化せず、耐
熱性が低下するといった問題が発生する場合がある。
【0052】本発明のエポキシ樹脂組成物には、その用
途に応じてカーボンブラック等の顔料、染料、難燃化
剤、カップリング剤、熱可塑性樹脂、その他の添加剤を
配合することが可能である。
【0053】本発明のエポキシ樹脂組成物の製造に際し
て、各成分の配合順序は特に制限されない。また混合方
法についても特に制限されず、例えば予め配合した各成
分を2軸ロール、3軸ロール、ニーダー、各種のミキサ
ー等により混合し、また必要に応じて溶剤を用いて、B
ステージ化の過程においてこれを除去してもよい。
【0054】本発明のエポキシ樹脂組成物とその半硬化
物は半導体封止用として有効に用いられるが、この際フ
ィルム状に加工して使用することが好ましく、特に2層
以上の積層フィルムの少なくとも1層として用いること
が好ましい。この場合、本発明のエポキシ樹脂組成物か
らなるフィルムの厚さは20〜150μmであることが
好ましい。なお、他の層の材質や厚み等は積層フィルム
の用途に応じて選択される。
【0055】具体的には、本発明のエポキシ樹脂組成物
で形成される層の保護を目的とした、シリコーンシー
ト、テフロンシート、或いは離型用のシリコーン又はテ
フロン(登録商標)等を表面に塗布したPET(ポリエ
チレンテレフタレート)シート等を片面又は両面に貼り
付けた積層フィルム、基材や半導体素子との室温での仮
接着を目的とした粘着剤の層をエポキシ樹脂組成物の層
と上記保護層の間の片方又は両方に挟み込んだ積層フィ
ルム等である。
【0056】本発明の積層フィルムの製造方法は特に制
限されず、圧延ロールを用いて引き伸ばす、或いは保護
フィルム上にコーティングする等の方法でフィルム状に
加工し、その後熱風ヒーター、或いは赤外線ヒーター等
により所定の温度、時間(例えば、50〜100℃で1
分〜30分程度の条件下)で加熱し、Bステージ化する
等の方法により製造する。ここで溶剤を用いる場合は、
溶剤の沸点未満の温度より段階的に昇温させ、Bステー
ジ化反応と溶剤の除去とを同時に進行させることが望ま
しい。更に積層フィルムの用途に応じて、板状に切断、
或いはテープ状に切断、巻き取る。これは用途に応じて
更に切断され、上述した保護層を除去した後、用いられ
る。
【0057】本発明の積層フィルムが使用される半導体
装置は特に限定されるものではないが、CSPのような
小型、薄型の半導体装置に好適であり、とりわけチップ
〜基盤間の狭ギャップの接着剤用用途に有効であり、従
来の酸無水物硬化型、或いはアミン硬化型の材料よりも
信頼性に優れた接着が得られる。また、本発明の積層フ
ィルムの使用方法も特に限定されるものではないが、フ
ィルムを適当なサイズに切断し、基盤上に仮圧着し、フ
ィルム上にチップを搭載した後、全体を例えば150〜
200℃、1〜30kgf/cm2、1〜20秒程度の
条件で熱圧着する等の方法により前記Bステージ化され
たフィルム状の半硬化物を架橋させて硬化物とすること
により半導体装置を得ることができる。ここでチップの
搭載前にフィルムにプレヒートを施しても差し支えな
い。
【0058】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物において
は、エポキシ樹脂の直鎖成長反応と架橋形成反応に異な
る2種類の硬化剤を対応させることにより、Bステージ
化の反応条件を最適化し、ばらつきの少ない半硬化物
(特にフィルム状の半硬化物)を得ることが容易にな
る。また、このエポキシ樹脂組成物の半硬化物を用い
た、柔軟で取り扱いが容易な薄膜フィルムを少なくとも
1層とした、2層以上の積層フィルムが得られ、更にこ
のフィルム状エポキシ樹脂組成物で半導体素子の表面、
或いは半導体素子と基盤との隙間等を被覆、封止するこ
とにより、耐熱性、耐湿性、低応力性の良好な半導体装
置が得られる。
【0059】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定される
ものではない。
【0060】[実施例1〜5、比較例1〜4]樹脂組成物の製造方法 表1及び下記構造式(13)〜(17)に示す2官能の
エポキシ樹脂A〜E及び3官能のエポキシ樹脂F、表2
及び下記構造式(18)〜(22)に示す2官能のフェ
ノール樹脂A〜E及び3官能のフェノール樹脂F、イミ
ダゾール化合物(2−フェニル−4,5−ジヒドロキシ
メチルイミダゾール,2PHZ)、有機リン化合物(ト
リフェニルホスフィン,TPP)、酸無水物硬化剤(4
−メチルテトラヒドロ無水フタル酸,4−MTHPA,
当量83)、アミン硬化剤(4,4’−ジアミノジフェ
ニルメタン,DDM,当量50)、無機質充填剤(最大
粒径24μm未満、平均粒径4μmの球状シリカ)、シ
ランカップリング剤(γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン,KBM403)、及び下記構造式(2
3)で示される共重合体(芳香族重合体とオルガノポリ
シロキサンの共重合体、エポキシ当量291、ポリシロ
キサン含有量31.2重量%)を表3に示すように配合
し、アセトン中に均一分散させる。
【0061】積層フィルムの製造方法 離型用シリコーンで表面処理したPETフィルムに混合
溶液を塗布し、50℃で5分、更に80℃で5分乾燥し
てアセトンを除去すると同時にBステージ化反応を行
い、厚さ0.1mmのフィルムとする。成形物の製造方法 所定の金型中に混合溶液を流し込み、50℃で5分、更
に80℃で5分乾燥してアセトンを除去し、150℃/
1時間でポストキュアを行う。
【0062】
【化12】
【0063】
【化13】
【0064】
【化14】
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】これらのエポキシ樹脂組成物について、以
下の(a)〜(h)の諸試験を行った。結果を表3に示
す。 (a)フィルムのハンドリング性 短冊状の半硬化物のフィルム(10mm×50mm×
0.1mm)を、短冊の短辺(10mm)が重なり合う
よう2つ折りにし、破損するフィルム数/全フィルム数
を測定する。この試験については、フィルムの製造直後
(0時間)と、30℃/168時間放置後(168時
間)について、10回の製造ロット毎に5回の試験を行
い、平均値と標準偏差を求めた。標準偏差からは半硬化
物のばらつき、製造直後と放置後の相違からは保存性に
関する知見が得られる。 (b)硬化物のガラス転移温度(Tg) 5mm×5mm×15mmの試験片を成形し、TMAで
毎分5℃で昇温した時の値を測定した。 (c)耐湿性 図1の半導体装置を121℃/100%/2atmRH
雰囲気中に200時間、1000時間放置し、断線によ
り異常値を示すパッケージ数/総パッケージ数を測定す
る。 (d)吸水率 50mmφ×3mmの試験片を成形し、121℃/10
0%/2atmRH雰囲気中に24時間放置し、重量変
化を測定した。
【0068】ここで、図1において、1はBT基盤、2
はAu端子、3はCu配線、4はエポキシ樹脂組成物フ
ィルム、5は半田バンプ、6はSiチップであり、BT
基盤上に、エポキシ樹脂組成物のフィルム(10mm×
10mm×0.1mm)をのせ、80℃,0.1kgf
/cm2,5秒の条件で仮圧着し、これを120℃,1
0秒の条件でプレヒートした後、Al配線と半田バンプ
を施したSiチップ(10mm×10mm×0.3m
m)をのせ、180℃,10kgf/cm2,10秒の
条件で加熱成形し、これを150℃,1時間の条件でポ
ストキュアすることにより、半導体装置を作成した。
【0069】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例、比較例で用いた半導体装置の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 BT基盤 2 Au端子 3 Cu配線 4 エポキシ樹脂組成物フィルム 5 半田バンプ 6 Siチップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 63/00 C08L 63/00 C 83/10 83/10 H01L 23/29 H01L 23/30 R 23/31 (72)発明者 塩原 利夫 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)エポキシ樹脂、(B)(A)成分
    のエポキシ樹脂を直鎖状に重合させる硬化剤、(C)
    (A)成分と(B)成分からなる直鎖状の重合体を三次
    元的に架橋させる硬化剤を必須成分とすることを特徴と
    するエポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の(A)成分と(B)成分
    とを反応させて得られる直鎖状の重合体と、(C)成分
    とを含有することを特徴とするエポキシ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (A)成分が2官能のエポキシ樹脂であ
    り、(B)成分が2官能のフェノール樹脂である請求項
    1又は2記載のエポキシ樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (A)成分と(B)成分との硬化促進剤
    として有機リン化合物を配合した請求項3記載のエポキ
    シ樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 2官能のエポキシ樹脂と2官能のフェノ
    ール樹脂との配合比が、当量比で1/1<エポキシ基/
    フェノール性ヒドロキシル基≦10/1である請求項3
    又は4記載のエポキシ樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 (C)成分がイミダゾール化合物である
    請求項1乃至5のいずれか1項記載のエポキシ樹脂組成
    物。
  7. 【請求項7】 無機質充填剤を配合した請求項1乃至6
    のいずれか1項記載のエポキシ樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 芳香族重合体と下記組成式(1)で示さ
    れるオルガノポリシロキサンとを反応させることにより
    得られる共重合体を含有する請求項1乃至7のいずれか
    1項記載のエポキシ樹脂組成物。 RaR’bSiO(4-a-b)/2 (1) (但し、式中Rは水素原子、アミノ基,エポキシ基,ヒ
    ドロキシ基もしくはカルボキシ基を含有する1価炭化水
    素基又はアルコキシ基を示し、R’は置換もしくは非置
    換の1価炭化水素基を示し、a、bは0.001≦a≦
    1、1≦b≦2、1≦a+b≦3を満足する正数であ
    る。また、1分子中のケイ素原子の数は2〜1000で
    あり、1分子中のケイ素原子に直結した官能基Rの数は
    1以上である。)
  9. 【請求項9】 少なくとも1層が請求項1乃至8のいず
    れか1項記載のエポキシ樹脂組成物の半硬化物から形成
    された厚みが20〜150μmである、2層以上の層か
    らなる積層フィルム。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の積層フィルムの硬化物
    により半導体素子の表面又は半導体素子と基盤の隙間が
    封止された半導体装置。
JP2000096499A 1999-04-15 2000-03-31 エポキシ樹脂組成物並びにこのエポキシ樹脂組成物を用いた積層フィルム及び半導体装置 Expired - Lifetime JP3796648B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000096499A JP3796648B2 (ja) 1999-04-15 2000-03-31 エポキシ樹脂組成物並びにこのエポキシ樹脂組成物を用いた積層フィルム及び半導体装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-108010 1999-04-15
JP10801099 1999-04-15
JP2000096499A JP3796648B2 (ja) 1999-04-15 2000-03-31 エポキシ樹脂組成物並びにこのエポキシ樹脂組成物を用いた積層フィルム及び半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000355622A true JP2000355622A (ja) 2000-12-26
JP3796648B2 JP3796648B2 (ja) 2006-07-12

Family

ID=26447983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000096499A Expired - Lifetime JP3796648B2 (ja) 1999-04-15 2000-03-31 エポキシ樹脂組成物並びにこのエポキシ樹脂組成物を用いた積層フィルム及び半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3796648B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002241473A (ja) * 2001-02-16 2002-08-28 Taiyo Ink Mfg Ltd 熱硬化性エポキシ樹脂組成物とその成形体および多層プリント配線板
WO2002093637A3 (en) * 2001-05-17 2003-10-23 Koninkl Philips Electronics Nv Product comprising a substrate and a chip attached to the substrate
JP2006181878A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Dow Corning Toray Co Ltd シリコーン樹脂とエポキシ樹脂の接着複合体およびその製造方法
JP2007224146A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Dow Corning Toray Co Ltd 半導体装置の製造方法および半導体装置
JP2008156475A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Dow Corning Toray Co Ltd 硬化性シリコーン組成物
JP2012052126A (ja) * 2011-10-24 2012-03-15 Hitachi Chem Co Ltd フィルム状接着剤及びこれを用いた半導体装置
JP2013095839A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Taiyo Ink Mfg Ltd 熱硬化性樹脂組成物及びその硬化物、並びにそれを用いたプリント配線板
JP2013245309A (ja) * 2012-05-28 2013-12-09 Denki Kagaku Kogyo Kk エポキシ樹脂組成物、エポキシ樹脂シート、金属ベース回路基板、bステージエポキシ樹脂シートの製造方法
WO2014084175A1 (ja) * 2012-11-29 2014-06-05 日東電工株式会社 熱硬化性樹脂シート及び電子部品パッケージの製造方法
KR101410337B1 (ko) 2006-12-25 2014-06-23 다우 코닝 도레이 캄파니 리미티드 경화성 실리콘 조성물 및 전자 부품
WO2014178267A1 (ja) * 2013-04-30 2014-11-06 日東電工株式会社 封止シート貼付け方法および封止シート貼付け装置
KR20150022672A (ko) * 2013-08-23 2015-03-04 아지노모토 가부시키가이샤 부품 밀봉용 필름의 제조 방법
JP2015178635A (ja) * 2012-11-29 2015-10-08 日東電工株式会社 熱硬化性樹脂シート及び電子部品パッケージの製造方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002241473A (ja) * 2001-02-16 2002-08-28 Taiyo Ink Mfg Ltd 熱硬化性エポキシ樹脂組成物とその成形体および多層プリント配線板
WO2002093637A3 (en) * 2001-05-17 2003-10-23 Koninkl Philips Electronics Nv Product comprising a substrate and a chip attached to the substrate
JP2006181878A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Dow Corning Toray Co Ltd シリコーン樹脂とエポキシ樹脂の接着複合体およびその製造方法
JP4528613B2 (ja) * 2004-12-27 2010-08-18 東レ・ダウコーニング株式会社 シリコーン樹脂とエポキシ樹脂の接着複合体およびその製造方法
JP2007224146A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Dow Corning Toray Co Ltd 半導体装置の製造方法および半導体装置
KR101410337B1 (ko) 2006-12-25 2014-06-23 다우 코닝 도레이 캄파니 리미티드 경화성 실리콘 조성물 및 전자 부품
JP2008156475A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Dow Corning Toray Co Ltd 硬化性シリコーン組成物
JP2012052126A (ja) * 2011-10-24 2012-03-15 Hitachi Chem Co Ltd フィルム状接着剤及びこれを用いた半導体装置
JP2013095839A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Taiyo Ink Mfg Ltd 熱硬化性樹脂組成物及びその硬化物、並びにそれを用いたプリント配線板
JP2013245309A (ja) * 2012-05-28 2013-12-09 Denki Kagaku Kogyo Kk エポキシ樹脂組成物、エポキシ樹脂シート、金属ベース回路基板、bステージエポキシ樹脂シートの製造方法
WO2014084175A1 (ja) * 2012-11-29 2014-06-05 日東電工株式会社 熱硬化性樹脂シート及び電子部品パッケージの製造方法
JP2014131016A (ja) * 2012-11-29 2014-07-10 Nitto Denko Corp 熱硬化性樹脂シート及び電子部品パッケージの製造方法
JP2015178635A (ja) * 2012-11-29 2015-10-08 日東電工株式会社 熱硬化性樹脂シート及び電子部品パッケージの製造方法
WO2014178267A1 (ja) * 2013-04-30 2014-11-06 日東電工株式会社 封止シート貼付け方法および封止シート貼付け装置
KR20150022672A (ko) * 2013-08-23 2015-03-04 아지노모토 가부시키가이샤 부품 밀봉용 필름의 제조 방법
KR102308969B1 (ko) 2013-08-23 2021-10-07 아지노모토 가부시키가이샤 부품 밀봉용 필름의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3796648B2 (ja) 2006-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6512031B1 (en) Epoxy resin composition, laminate film using the same, and semiconductor device
TWI549241B (zh) Method for manufacturing wafer sealant and semiconductor device
US9890254B2 (en) Resin composition, resin film, and semiconductor device and method for manufacturing same
CN105566913B (zh) 有机硅树脂、树脂组合物、树脂膜、半导体器件和制造方法
JP4809355B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及び該組成物を含むダイボンド剤
JP5521364B2 (ja) 接着シート
TWI619209B (zh) Packaging material with semiconductor package substrate, semiconductor device, and method of manufacturing semiconductor device
JP2001288340A (ja) フリップチップ型半導体装置用封止材及びフリップチップ型半導体装置
KR100563509B1 (ko) 에폭시 수지 조성물 및 이 에폭시 수지 조성물을 사용한 적층 필름 및 반도체 장치
JP3796648B2 (ja) エポキシ樹脂組成物並びにこのエポキシ樹脂組成物を用いた積層フィルム及び半導体装置
JP3672009B2 (ja) エポキシ樹脂組成物並びにこのエポキシ樹脂組成物を用いた積層フィルム及び半導体装置
TWI763877B (zh) 半導體密封用熱硬化性環氧樹脂薄片、半導體裝置及其製造方法
JP3672011B2 (ja) エポキシ樹脂組成物並びにこのエポキシ樹脂組成物を用いた積層フィルム及び半導体装置
JP2008266512A (ja) 半導体封止用難燃性液状エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP5340580B2 (ja) 半導体用接着シート及びダイシング一体型半導体用接着シート
JP6800113B2 (ja) 繊維含有樹脂基板、封止後半導体素子搭載基板、封止後半導体素子形成ウエハ、封止後半導体素子搭載シート、半導体装置、及び半導体装置の製造方法
JP2002179885A (ja) 半導体スクリーン印刷封止用液状エポキシ樹脂組成物
JP6683559B2 (ja) 樹脂組成物、樹脂フィルム、樹脂フィルムの製造方法、半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP7501105B2 (ja) 樹脂被覆無機粒子、熱硬化性樹脂組成物、半導体装置、樹脂被覆無機粒子の製造方法
JP7014195B2 (ja) 封止材、該封止材により封止されている半導体装置及び該封止材を有する半導体パッケージの製造方法
EP3228653B1 (en) Resin composition, resin film, method for producing resin film, method for producing semiconductor device, and semiconductor device
US10035912B2 (en) Flame retardant resin composition, flame retardant resin film, semiconductor device, and making method
WO2020255749A1 (ja) 封止用組成物、半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2003165846A (ja) 半導体封止用樹脂組成物及びそれを用いた半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3796648

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150428

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term