JP2000355279A - リヤステアリング装置 - Google Patents

リヤステアリング装置

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JP2000355279A
JP2000355279A JP11166693A JP16669399A JP2000355279A JP 2000355279 A JP2000355279 A JP 2000355279A JP 11166693 A JP11166693 A JP 11166693A JP 16669399 A JP16669399 A JP 16669399A JP 2000355279 A JP2000355279 A JP 2000355279A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】後輪の中立位置への復帰動作を損なうことな
く、パワーシリンダを中立位置にオイルロックすること
により、通常の安定した走行を確保する。 【解決手段】パワーシリンダ20a〜20dと、これら
のピストンで仕切られる室を4WSバルブ28を介して
ポンプ38とタンク27に接続する回路23〜26を設
け、4WSバルブ28の切り替えに応じて各パワーシリ
ンダが後輪の右切り位置と左切り位置と直進位置の3段
階にストロークするようにしたリヤステアリング装置に
おいて、4WSバルブ28は回路23〜26を右切り状
態に連通する第1作動ポジションaと、同じく左切り状
態に連通する第2作動ポジションbと、連通を遮断する
中立ポジションcを備えるものに構成し、回路23と回
路24との間に短絡回路32を形成し、4WSバルブを
中立ポジションに切り替える後輪の直進状態への復帰時
に所定時間回路32を開くシャットオフバルブ33を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両のリヤステア
リング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のリヤステアリング装置として図5
のようなものが知られている(実開平5−62382号
公報)。1a,1bは左右のナックルアーム、2a,2
bはステアリングシリンダ(パワーシリンダ)であり、
各シリンダ2a,2bはその基端部でリヤアクスル3側
に支持され、ピストンロッドの先端部にそれぞれナック
ルアーム1a,1bが連結される。シリンダ2a,2b
の内部はピストンで2つの室に仕切られ、一方のシリン
ダ2aのヘッド側室ともう一方のシリンダ2bのロッド
側室を接続する第1回路4と、一方のシリンダ2aのロ
ッド側室ともう一方のシリンダ2bのヘッド側室を接続
する第2回路5が設けられる。シリンダ2a,2bの内
部には、ピストンを中立位置(車輪の直進状態)に付勢
するリターンスプリング8a,8bが収装される。
【0003】第1回路4と第2回路5は4WSバルブ9
を介してポンプ回路6とタンク回路7にそれぞれ接続さ
れる。4WSバルブ9は、ポンプ回路6とタンク回路7
に第1回路4と第2回路5を平行状態に連通する第1作
動ポジションaと、同じく交差状態に連通する第2作動
ポジションbと、ポンプ回路6とタンク回路7に第1回
路4と第2回路5を互いに連通させると共にこれらをポ
ンプ回路6とタンク回路7に連通させる中立ポジション
cと、を備える。そして、バルブ両側にソレノイド10
a,10bおよびリターンスプリング11a,11bが
配置され、4WSバルブ9はソレノイド10a,10b
のいずれか一方への通電をオンすると、その励磁力によ
って第1作動ポジションaまたは第2作動ポジションb
に切り替わる一方、ソレノイド10a,10bのいずれ
への通電もオフすると、リターンスプリング11a,1
1bの付勢力によって中立ポジションcに切り替わる。
【0004】4WSバルブ9のソレノイド10a,10
bへの通電をオンーオフするのがスイッチ12であり、
ソレノイド10a側の接点のみを閉成する第1作動位置
と、ソレノイド10b側の接点のみを閉じる第2作動位
置と、いずれの接点も開成する中立位置と、の3段階に
切り替え可能となっている。13はソレノイド10a,
10bへの電流を供給する電源、14はポンプ、15は
リザーバを表す。
【0005】このような構成により、スイッチ12を第
1作動位置に切り替えると、ソレノイド10aの作動に
よって4WSバルブ9は第1作動ポジションaに切り替
わる。ポンプ回路6は第2回路5に連通され、第1回路
4はタンク回路7に連通される。これにより、シリンダ
2bは伸長し、シリンダ2aは収縮するため、これらの
動きに伴って各ナックルアーム1a,1bは右側へ回動
(後輪を操向)する。
【0006】スイッチ12を中立位置に切り替えると、
ソレノイド10a,10bへの通電がオフされ、4WS
バルブ9は中立ポジションcに切り替わり、第1回路4
と第2回路5を連通すると共にこれらをタンク回路7と
ポンプ回路6に連通される。これにより、シリンダ2
a,2bは作動油の出入り(ピストンロッドの伸縮)が
自由となり、リターンスプリング8a,8bによってそ
れぞれナックルアーム1a,1bを中立位置(後輪の直
進状態)に復帰させる。
【0007】スイッチ12を第2作動位置に切り替える
と、ソレノイド10bの作動によって4WSバルブ9は
第2作動ポジションbに切り替わる。ポンプ回路6は第
1回路4に連通され、第2回路5はタンク回路7に連通
される。これにより、シリンダ2aは伸長し、シリンダ
2bは収縮するため、これらの動きに伴って各ナックル
アーム1a,1bは左側へ回動(後輪を操向)するので
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この場合、各シリンダ
2a,2bのリターンスプリング8a,8bによって後
輪は直進状態に保たれるが、外力の作用でリターンスプ
リング8a,8bが伸縮すると、各ナックルアーム1
a,1bが左右へ揺れ動いてしまうという可能性があ
る。その対策に後輪を中立位置に拘束するメカニカルな
ロック機構(たとえば、ナックルアーム1a,1bにそ
の中立位置で係合するロックピンなど)を車体側に設け
ることが考えられるが、それでもロック機構に生じる隙
間の範囲でナックルアーム1a,1bがガタ付くのは抑
えられない。つまり、通常時の安定した走行を良好に確
保できないのである。
【0009】この発明はこのような問題点に着目してな
されたものであり、後輪の中立位置への復帰動作を損な
うことなく、通常の安定した走行を良好に確保する手段
の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、後輪毎
にこれらをそれぞれ操向するパワーシリンダと、これら
のピストンで仕切られる室を4WSバルブを介してポン
プとリザーバに接続する駆動回路を形成し、4WSバル
ブ28の切り替えに応じて各パワーシリンダが後輪の右
切り位置と左切り位置と直進位置の3段階にストローク
するようにしたリヤステアリング装置において、4WS
バルブは駆動回路を右切り状態に連通する第1作動ポジ
ションと、同じく左切り状態に連通する第2作動ポジシ
ョンと、これらの連通を遮断する中立ポジションと、に
選択的に切り替え可能なものに構成する一方、各パワー
シリンダと4WSバルブを結ぶ回路部分にパワーシリン
ダの室をすべて連通する短絡回路を形成し、4WSバル
ブを中立ポジションに切り替える後輪の直進状態への復
帰時に所定時間だけ短絡回路を開くシャットオフバルブ
を設ける。
【0011】第2の発明では、第1の発明における、4
WSバルブとポンプの流量・圧力制御弁との間にその回
路部分を4WSバルブの中立ポジションへの切り替え時
に所定時間だけ低圧側へ開放する通路切換バルブを設け
る。
【0012】第3の発明では、後輪2軸の各車輪をそれ
ぞれ操向するパワーシリンダを備えるリヤステアリング
装置において、後前軸の一方のパワーシリンダのヘッド
側室ともう一方のパワーシリンダのロッド側室と後後軸
の一方のパワーシリンダのヘッド側室ともう一方のパワ
ーシリンダのロッド側室を結ぶ第1回路と、後前軸の一
方のパワーシリンダのロッド側室ともう一方のパワーシ
リンダのヘッド側室と後後軸の一方のパワーシリンダの
ロッド側室ともう一方のパワーシリンダのヘッド側室を
結ぶ第2回路と、これらパワーシリンダへの作動油を流
量・圧力制御弁を介して供給するポンプ回路と、同じく
パワーシリンダからの作動油をリザーバへ戻すタンク回
路と、第1回路と第2回路に対してポンプ回路とタンク
回路を平行状態に連通する第1作動ポジションと同じく
交差状態に連通する第2作動ポジションとこれらの連通
を遮断する中立ポジションを備える4WSバルブと、第
1回路と第2回路を短絡する第3回路と、4WSバルブ
を中立ポジションに切り替える各後輪の直進状態への復
帰時に第3回路を所定時間だけ開くシャットオフバルブ
と、ポンプ回路の流量・圧力制御弁の下流側を4WSバ
ルブの中立ポジションへの切り替え時に所定時間だけ低
圧側に開放する通路切換バルブと、を設ける。
【0013】
【発明の効果】第1の発明では、後輪が直進状態のとき
は、4WSバルブの中立ポジションにより、各パワーシ
リンダはオイルロック状態になり、後輪を直進状態に固
定できる。後輪の直進状態への復帰時には、シャットオ
フバルブが所定時間だけ短絡回路を開くため、その間は
パワーシリンダがすべて伸縮自由(各室の作動油の出入
りが自由)となり、たとえばスプリングなど中立復帰手
段を設けることにより、各パワーシリンダを後輪の直進
位置へ復帰させることが可能となる。
【0014】第2の発明では、4WSバルブが中立ポジ
ションへ切り替わる際にポンプの流量・圧力制御弁の応
答遅れによって4WSバルブ下流が急激に圧力上昇する
ことが考えられるが、4WSバルブの中立ポジションへ
の切り替え時に流量・圧力制御弁の下流が通路切換バル
ブを介して所定時間だけ低圧側(たとえば、リザーバ
側)へ開放されるため、過剰な圧力上昇に原因する4W
Sバルブの戻り不良も有効に回避できる。
【0015】第3の発明では、後2軸の各車輪が直進状
態のときは、4WSバルブの中立ポジションにより、各
パワーシリンダはオイルロック状態になり、これら後輪
を直進状態に固定できる。各後輪の直進状態への復帰時
には、シャットオフバルブが所定時間だけ第3回路を開
くため、その間はパワーシリンダがすべて伸縮自由(各
室の作動油の出入りが自由)となり、たとえばリターン
スプリングを設けることにより、各パワーシリンダを後
輪の直進状態へ復帰させることが可能となる。4WSバ
ルブが中立ポジションへ切り替わる際にポンプの流量・
圧力制御弁の応答遅れによってポンプ回路が急激に圧力
上昇することが考えられるが、4WSバルブの中立ポジ
ションへの切り替え時に流量・圧力制御弁の下流が通路
切換バルブを介して所定時間だけ低圧側(たとえば、リ
ザーバ側)へ開放されるため、過剰な圧力上昇に原因す
る4WSバルブの戻り不良も有効に回避できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図はオールテレイン車への適用例
を説明する実施形態を表すものであり、図1は油圧回路
の構成図、図2はオールテレイン車(4軸車)の側面図
である。20a〜20dは後輪をそれぞれ操向するパワ
ーシリンダであり、オールテレイン車における第3軸の
左右輪21a,21bおよび第4軸の左右輪22a,2
2bに対してそれぞれ配置される。各シリンダ20a〜
20dは、その内部がピストンを介して2つの室に仕切
られる。これらシリンダ20a〜20dは、その基端部
がアクスル(車軸)側に支持され、ピストンロッドの先
端部に後輪のナックルアーム(図示せず)が連結され
る。
【0017】第3軸のシリンダ20aのヘッド側室と同
じくシリンダ20bのロッド側室および第4軸のシリン
ダ20cのヘッド側室と同じくシリンダ20dのロッド
側室を結ぶ第1回路23と、第3軸のシリンダ20aの
ロッド側室と同じくシリンダ20bのヘッド側室および
第4軸のシリンダ20cのロッド側室と同じくシリンダ
20dのヘッド側室を結ぶ第2回路24と、これらシリ
ンダ20a〜20dへの作動油を流量・圧力制御弁30
を介して供給するポンプ回路25と、同じくシリンダ2
0a〜20dからの作動油をリザーバ27へ戻すタンク
回路26と、が設けられる。
【0018】第1回路23と第2回路24は4WSバル
ブ28を介してポンプ回路25とタンク回路26に接続
される。4WSバルブ28は、第1回路23と第2回路
24に対してポンプ回路25とタンク回路26を平行状
態に連通する第1作動ポジションaと、同じく交差状態
に連通する第2作動ポジションbと、これらの連通を遮
断する中立ポジションcを備えるもの(4ポート3位置
のスプール弁)で構成され、その両側にソレノイド29
a,29bとリターンスプリング31a,31bが備え
られる。そして、ソレノイド29a,29bのいずれか
一方への通電をオンすると、その励磁力によって第1作
動ポジションaまたは第2作動ポジションbに切り替わ
る一方、ソレノイド29a,29bのいずれへの通電も
オフすると、リターンスプリング31a,31bによっ
て中立ポジションcに切り替わる。
【0019】第1回路23と第2回路24を短絡する第
3回路32(短絡回路)が形成され、各後輪をリターン
スプリング(図示せず)によって直進状態へ復帰させる
ときに短絡回路32を所定時間だけ開くシャットオフバ
ルブ33が介装される。シャットオフバルブ33は、ソ
レノイド34への通電をオンすると、その励磁力によっ
てリターンスプリング35を圧縮して連通ポジションa
に切り替わる一方、ソレノイド34への通電をオフする
と、リターンスプリング35の復帰力によって遮断ポジ
ションbへ切り替わる。
【0020】ポンプ回路25には、その流量・圧力制御
弁30の下流側に通路切換バルブ35が介装される。通
路切換バルブ35はこの場合、ポンプ36の作動圧を必
要に応じて車高調整装置(サス)の油圧回路への供給に
切り替える機能も果たすものであり、作動圧の供給をキ
ャンセルする中立ポジションcと、4WSバルブ28へ
の供給ポジションa(車高調整装置側はタンク回路26
に開放する)と、車高調整装置への供給ポジションb
(4WSバルブ28側はタンク回路26に開放する)
と、からなり、リターンスプリング36に対向するソレ
ノイド37への電流制御により3段階に切り替わる。そ
して、4WSバルブ28の中立位置への切り替え時に
は、後述する電気回路によって車高調整装置への供給ポ
ジションb、つまりポンプ回路25の4WSバルブ28
側を所定時間だけリザーバ27側(低圧側)に開放す
る。このとき、車高調整装置に供給される作動油は、そ
の油圧回路から別経路を介してリザーバ27へ戻され
る。
【0021】通路切換バルブ35の下流側には、ポンプ
回路25の圧力が所定値(例えば、20kg/cm2
以下になるのを規制するリリーフ弁40が設けられる。
タンク回路26はリリーフ弁41を介してポンプ回路2
5に接続され、リリーフ弁40下流の最大圧力はリリー
フ弁41の設定荷重(たとえば、120kg/cm2
に規制される。ポンプの流量・圧力制御弁30は、オリ
フィス30aとリリーフ弁30bとからなり、過剰な圧
力はリリーフ弁30bから、過剰な流量はオリフィス3
0aからタンク回路26へ逃がされる。
【0022】なお、第3軸および第4軸の左右輪21
a,21b、22a,22bを中立位置(直進状態)に
拘束するメカニカルなロック機構が設けられる。ロック
機構は図示しないが、車体側のロックピンおよび後輪側
のピン穴と、ロックピンをロック位置へ付勢するスプリ
ングと、スプリングに抗してロックピンを解除位置へリ
フトさせるアクチュエータと、からなり、後輪が直進状
態のときにロックピンがアクチュエータのオフによって
ピン穴に係合するようになっている。
【0023】図3は電気回路の構成図であり、50は4
WSバルブ28の電源回路、51はシャットオフバルブ
33の電源回路、52は通路切換バルブ35の電源回
路、を表す。電源回路50には4WSバルブ28の切り
替えスイッチ53が介装される。4WSバルブ28の一
方のソレノイド29aはスイッチ53の片側の接点に配
線され、もう一方のソレノイド29bは反対側の接点に
配線される。そして、スイッチ53は片側の接点を閉じ
る作動位置と反対側の接点を閉じる作動位置と両側の接
点を開く中立位置と、の3段階に切り替え可能に構成さ
れる。
【0024】シャットオフバルブ33の電源回路51に
は、常閉タイプの第1リレー55および第2リレー56
と、常開タイプの第3リレー57と、が直列に介装され
る。第1リレー55のコイルは4WSバルブ28の電源
回路50に配線され、スイッチ51が作動位置のときに
励磁電流の供給を受けて開成する。第2リレー56はコ
イルの励磁回路にタイマ58が介装され、これが通電で
起動するとその時点から所定時間(パワーシリンダ20
a〜20dの中立復帰に要する時間であり、たとえば1
0秒間)だけコイルへの励磁電流を遮断する。第3リレ
ー57は、車速センサ59の検出値が所定の低速状態
(たとえば、4km/h以下)のときにコイルへの励磁
電流の供給を受けて閉成する。
【0025】第3リレー57とシャットオフバルブ33
のソレノイド34との間はダイオード60を介して通路
切換バルブ35の電源回路52に配線される。ダイオー
ド60は電源回路51から通路切換バルブ35のソレノ
イド37への電流の供給は許容するが、その逆流(つま
り、電源回路52からシャットオフバルブ33のソレノ
イド34への電流の供給)を阻止するためのものであ
る。
【0026】このような構成により、4WSバルブ28
のスイッチ53をいずれかの作動位置に入れると、第1
リレー55が開成するため、シャットオフバルブ33は
遮断ポジションbに切り替わるか、あるいは遮断ポジシ
ョンbに保持される。4WSバルブ28は第1作動ポジ
ションaまたは第2作動ポジションbに切り替わり、第
1回路23または第2回路24を介してポンプ36から
の作動油をパワーシリンダ20a〜20dへ供給する一
方、第2回路24または第1回路23を介してパワーシ
リンダ20a〜20dからの作動油をリザーバ27へ戻
すようになる。このため、スイッチ53の作動位置に応
じて各後輪は右方向または左方向へ操向される。なお、
このようなリヤステアリング操作に先立ち、メカニカル
な中立ロック状態は、アクチュエータのロック解除スイ
ッチをオンすることにより、ロックピンのピン穴に対す
る係合を解除しておくことが必要となる。
【0027】各後輪を中立復帰させるときは、4WSバ
ルブ28のスイッチ53を中立位置に切り替えると、第
1リレー55が閉成するため、第3リレー57が閉成状
態(停車かそれに近い低速走行)の場合、第2リレー5
6のコイルへの励磁電流がタイマ58によって規制され
る時間のみ、シャットオフバルブ33のソレノイド34
および通路切換バルブ35のソレノイド37を作動させ
る。4WSバルブ28は中立位置に切り替わり、第1回
路23および第2回路24とポンプ回路25およびタン
ク回路26との連通を遮断するが、シャットオフバルブ
33が短絡回路32を所定時間だけ開くため、その間は
第1回路23と第2回路24が連通され、パワーシリン
ダ20a〜20dはすべて伸縮自由(各室の作動油の出
入りが自由)となり、各後輪をリターンスプリングによ
って中立位置へ復帰させることができる。
【0028】4WSバルブ28が中立ポジションcへ切
り替わる際は、ポンプ36の流量・圧力制御弁30の応
答遅れによってポンプ回路25が急激に圧力上昇するこ
とが考えられるが、シャットオフバルブ33の開くのと
同時に流量・圧力制御弁30の下流が通路切換バルブ3
5を介して所定時間だけタンク回路26(低圧側)に開
放されるため、急激で過剰な圧力上昇が回避され、4W
Sバルブ28の作動性も良好に確保される。つまり、急
激な圧力上昇によってスプールが戻り不良に陥るのも有
効に防止できる。
【0029】パワーシリンダ20a〜20dの中立復帰
後、第2リレー56のコイルへタイマ58を介して励磁
電流が供給され、第2リレー56が開成するため、シャ
ットオフバルブ33および通路切換バルブ35への通電
が遮断される。シャットオフバルブ33は遮断ポジショ
ンbに切り替わり、第1回路23と第2回路24との短
絡回路32を閉じるため、4WSバルブ28と共にパワ
ーシリンダ20a〜20dを中立位置にオイルロックす
る。メカニカルなロック機構は、後輪の直進状態への復
帰時にロック解除スイッチをオフしておくと、パワーシ
リンダ20a〜20dが中立位置に復帰したときにロッ
クピンがスプリングに押されて後輪側のピン穴に係合
(メカニカルロック)する。このメカニカルロック状態
において、ロックピンとピン穴との間にガタがあって
も、パワーシリンダのオイルロックにより、後輪が外力
の作用でふらつくようなこともなく、通常時に安定した
走行が可能となる。
【0030】なお、車高調整時は、通路切換バルブ35
の電源回路52を閉成すると、通路切換バルブ35が車
高調整装置への供給ポジションbに切り替わり、4WS
バルブ28側の圧力はタンク回路26に開放される。こ
のとき、車高調整装置の電源回路52からシャットオフ
バルブ33のソレノイド34への通電は、ダイオード6
0によって阻止される。
【0031】4WSバルブ28の戻り不良は、容量の大
きいバルブを使用すれば解消されるが、そうすると当然
のことながら、バルブの大型化によってこれを設置する
ためのスペース確保が難しくなる。この例では、既述の
ようにポンプ36の流量・圧力制御弁30の下流側を一
時的にタンク回路26へ開放するため、4WSバルブ2
8に容量の大きいバルブを使用しなくて済む。その結
果、図4のようにシャットオフバルブ33と重ねた状態
で1つのブラケット61を介して組み付けることも可能
になる。62は4WSバルブ28のゲージポートであ
り、これを利用して配管63(チューブ)を介して接続
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を表す油圧回路の構成図で
ある。
【図2】同じくオールテレイン車の側面図である。
【図3】同じく電気回路の構成図である。
【図4】同じく4WSバルブの組付状態図である。
【図5】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
20a〜20b パワーシリンダ 21a,21b、22a,22b 後輪 23 第1回路 24 第2回路 25 ポンプ回路 26 タンク回路 28 4WSバルブ 30 流量・圧力制御弁 32 第3回路(短絡回路) 33 シャットオフバルブ 35 通路切換バルブ 53 4WSバルブスイッチ 55 第1リレー 56 第2リレー 57 第3リレー 58 タイマ 59 車速センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後輪毎にこれらをそれぞれ操向するパワー
    シリンダと、これらのピストンで仕切られる室を4WS
    バルブを介してポンプとリザーバに接続する駆動回路を
    形成し、4WSバルブの切り替えに応じて各パワーシリ
    ンダが後輪の右切り位置と左切り位置と直進位置の3段
    階にストロークするようにしたリヤステアリング装置に
    おいて、4WSバルブは駆動回路を右切り状態に連通す
    る第1作動ポジションと、同じく左切り状態に連通する
    第2作動ポジションと、これらの連通を遮断する中立ポ
    ジションと、に選択的に切り替え可能なものに構成する
    一方、各パワーシリンダと4WSバルブを結ぶ回路部分
    にパワーシリンダの室をすべて連通する短絡回路を形成
    し、4WSバルブを中立ポジションに切り替える後輪の
    直進状態への復帰時に所定時間だけ短絡回路を開くシャ
    ットオフバルブを設けたことを特徴とするリヤステアリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】4WSバルブとポンプの流量・圧力制御弁
    との間にその回路部分を4WSバルブの中立ポジション
    への切り替え時に所定時間だけ低圧側へ開放する通路切
    換バルブを設けたことを特徴とする請求項1に記載のリ
    ヤステアリング装置。
  3. 【請求項3】後輪2軸の各車輪をそれぞれ操向するパワ
    ーシリンダを備えるリヤステアリング装置において、後
    前軸の一方のパワーシリンダのヘッド側室ともう一方の
    パワーシリンダのロッド側室と後後軸の一方のパワーシ
    リンダのヘッド側室ともう一方のパワーシリンダのロッ
    ド側室を結ぶ第1回路と、後前軸の一方のパワーシリン
    ダのロッド側室ともう一方のパワーシリンダのヘッド側
    室と後後軸の一方のパワーシリンダのロッド側室ともう
    一方のパワーシリンダのヘッド側室を結ぶ第2回路と、
    これらパワーシリンダへの作動油を流量・圧力制御弁を
    介して供給するポンプ回路と、同じくパワーシリンダか
    らの作動油をリザーバへ戻すタンク回路と、第1回路と
    第2回路に対してポンプ回路とタンク回路を平行状態に
    連通する第1作動ポジションと同じく交差状態に連通す
    る第2作動ポジションとこれらの連通を遮断する中立ポ
    ジションを備える4WSバルブと、第1回路と第2回路
    を短絡する第3回路と、4WSバルブを中立ポジション
    に切り替える各後輪の直進状態への復帰時に第3回路を
    所定時間だけ開くシャットオフバルブと、ポンプ回路の
    流量・圧力制御弁の下流側を4WSバルブの中立ポジシ
    ョンへの切り替え時に所定時間だけ低圧側に開放する通
    路切換バルブと、を設けたことを特徴とするリヤステア
    リング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007008602A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Mitsubishi Electric Corp エレベータのドア装置
JP2010115986A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Tadano Ltd ステアリング装置の油圧回路構造
CN108349531A (zh) * 2015-11-20 2018-07-31 罗伯特博世汽车转向有限公司 转向系统和用于运行转向系统的方法

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