JP2000353953A - デュアルpll周波数シンセサイザ回路 - Google Patents

デュアルpll周波数シンセサイザ回路

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JP2000353953A
JP2000353953A JP11165851A JP16585199A JP2000353953A JP 2000353953 A JP2000353953 A JP 2000353953A JP 11165851 A JP11165851 A JP 11165851A JP 16585199 A JP16585199 A JP 16585199A JP 2000353953 A JP2000353953 A JP 2000353953A
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signal
phase
frequency
frequency synthesizer
synthesizer circuit
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Tamotsu Toyooka
有 豊岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1PLL周波数シンセサイザ回路の基準信
号に制約されず、簡単な構成でスプリアスの影響を防止
する。 【解決手段】 第1PLL周波数シンセサイザ回路17
では、第1基準分周器3は、CPU16から出力される
分周制御信号に応じて、分周値N(Nは2以上の自然C
数)で基準クロックftcxoをN分周した図2(C)
の如き第1基準信号fs1(=ftcxo/N)を生成
して、第1位相比較器4に供給する。第2PLL周波数
シンセサイザ回路18では、位相反転回路9は、図2
(A)に示すように、TCXO2から供給される基準ク
ロックftcxoの位相を反転させて、図2(B)に示
すように、位相シフト信号ftcxo’を生成し、第2
基準分周器10に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話やPHS
(Personal Handy-Phone System)等に用いられるPL
L(Phase Locked Loop:位相同期ループ)周波数シン
セサイザ回路に使用され、特にPLLを2組備えたデュ
アルPLL周波数シンセサイザ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話やPHS等の普及に伴
い、これらの通信機器で利用されるPLL周波数シンセ
サイザ回路には小型化、低消費電力化が要求されてお
り、そのため従来別々のデバイスを使用していた周波数
帯域の異なる2種類のPLL周波数シンセサイザ回路を
デュアルPLL周波数シンセサイザ回路として1デバイ
ス化する必要がある。
【0003】先行するデュアルPLL周波数シンセサイ
ザ回路の技術は、例えば特開平9−246967号公報
等に開示されている。図3は、この先行技術の考え方に
基づき構成されたデュアルPLL周波数シンセサイザ回
路の回路図であり、図4は図3のデュアルPLL周波数
シンセサイザ回路の動作を示すタイムチャートである。
【0004】図3においてデュアルPLL周波数シンセ
サイザ回路20は、TCXO(温度補償型水晶発振器)
21と、CPU35と、第1PLL周波数シンセサイザ
回路36と、第2PLL周波数シンセサイザ回路37と
から構成される。第1PLL周波数シンセサイザ回路3
6は、第1基準分周器22と、第1位相比較器23と、
第1チャージポンプ24と、第1LPF(ローパスフィ
ルタ)25と、第1VCO(電圧制御発振器)26と、
第1比較分周器27とから構成される。第2PLL周波
数シンセサイザ回路37は、位相反転回路28と、第2
基準分周器29と、第2位相比較器30と、第2チャー
ジポンプ31と、第2LPF(ローパスフィルタ)32
と、第2VCO(電圧制御発振器)33と、比較分周器
34とから構成される。
【0005】このデュアルPLL周波数シンセサイザ回
路20は、CPU35によって制御され、CPU35
は、第1基準分周器22、第1比較分周器27、第2基
準分周器29、及び第2比較分周器34に、夫々分周値
を設定するための分周制御信号を出力する。TCXO2
1は、基準クロックftcxoを生成して、第1基準分
周器22に供給する。第1PLL周波数シンセサイザ回
路36では、第1基準分周器22は、CPU35から出
力される分周制御信号に応じて、図4(A)に示すよう
に、分周値N(Nは2以上の自然数)で基準クロックf
tcxoをN分周した第1基準信号fs1(=ftcx
o/N)を生成して、位相反転回路28及び第1位相比
較器23に供給する。
【0006】第1位相比較器23は、第1基準分周器2
2から出力される第1基準信号fs1と、第1比較分周
器27から出力される第1比較信号fr1との位相を比
較し、第1位相差信号を出力する回路である。具体的に
は、第1基準信号fs1に対して第1比較信号fr1の
位相が遅れているときは、位相差に応じたパルス幅のパ
ルスをUP信号として、次段の第1チャージポンプ24
に供給する。一方、第1基準信号fs1に対して第1比
較信号fr1の位相が進んでいるときには、位相差に応
じたパルス幅のパルスをDOWN信号として、次段の第
1チャージポンプ24に供給する。
【0007】第1チャージポンプ24は、第1位相比較
器23から出力されるUP信号に応じた正の電圧を、あ
るいはDOWN信号に応じた負の電圧を、位相差電圧と
して第1LPF25に出力する。また、第1チャージポ
ンプ24は、UP信号及びDOWN信号の非存在時はハ
イ・インピーダンス状態を保つ。第1LPF25は、例
えばRC回路等の平滑化回路からなり、第1チャージポ
ンプ24から供給される位相差電圧の時間変動分を平均
して蓄積し、直流の制御電圧(第1直流電圧信号)を生
成して、第1VCO26に出力する。
【0008】第1VCO26は、第1LPF25から供
給される第1直流電圧信号に応じた第1発振周波数信号
fvco1(=(R/N)×ftcxo)を図示しない
ミキサ回路等に供給するとともに、第1比較分周器27
にフイードバックする。第1比較分周器27は、CPU
35から供給される分周制御信号に応じて、分周値Rで
第1発振周波数信号fvco1をR分周した第1比較信
号fr1(=fvco1/R)を第1位相比較器23に
供給する。
【0009】一方、第2PLL周波数シンセサイザ回路
37では、図4(B)に示すように、位相反転回路28
は第1基準分周器22から供給される第1基準信号fs
1の位相を反転させて位相シフト信号fs1’(=ft
cxo/N)を生成し、第2基準分周器29に供給す
る。第2基準分周器29は、CPU35から出力される
分周制御信号に応じて、図4(C)に示すように、分周
値M(Mは2以上の自然数)で位相シフト信号fs1’
をM分周した第2基準信号fs2(=ftcxo/(N
・M))を生成して、第2位相比較器30に供給する。
ここで、図4に示すように第1基準信号fs1と第2基
準信号fs2との位相差は常に最大で一定となってい
る。
【0010】第2位相比較器30は、第2基準分周器2
9から出力される第2基準信号fs2と、第2比較分周
器34から出力される第2比較信号fr2との位相を比
較し、第2位相差信号を出力する回路である。具体的に
は、第2基準信号fs2に対して第2比較信号fr2の
位相が遅れているときは、位相差に応じたパルス幅のパ
ルスをUP信号として、次段の第2チャージポンプ31
に供給する。一方、第2基準信号fs2に対して第2比
較信号fr2の位相が進んでいるときには、位相差に応
じたパルス幅のパルスをDOWN信号として、次段の第
2チャージポンプ31に供給する。
【0011】第2チャージポンプ31は、第2位相比較
器30から出力されるUP信号に応じた正の電圧を、あ
るいはDOWN信号に応じた負の電圧を、位相差電圧と
して第2LPF32に出力する。また、第2チャージポ
ンプ31は、UP信号及びDOWN信号の非存在時はハ
イ・インピーダンス状態を保つ。第2LPF32は、例
えばRC回路等の平滑化回路からなり、第2チャージポ
ンプ31から供給される位相差電圧の時間変動分を平均
して蓄積し、直流の制御電圧(第2直流電圧信号)を生
成して、第2VCO33に出力する。第2VCO33
は、第2LPF32から供給される第2直流電圧信号に
応じた第2発振周波数信号fvco2(=(L/(M・
N))×ftcxo)を図示しないミキサ回路等に供給
するとともに、第2比較分周器31にフィードバックす
る。第2比較分周器34は、CPU35から供給される
分周制御信号に応じて、分周値Lで第2発振周波数信号
fvco2をL分周した第2比較信号fr2(=fvc
o2/L)を第2位相比較器30に供給する。
【0012】以上の構成により、第1基準信号fs1の
位相をシフトした位相シフト信号fs1’を分周して第
2基準信号fs2を生成して、第1基準信号fs1と第
2基準信号fs2との位相差を最大とする構成であるの
で、第1基準信号fs1に基づいて第1発振周波数信号
fvco1を生成する第1PLL周波数シンセサイザ回
路36における第1発振周波数信号fvco1に発生す
る、第2基準信号fs2との結合によるスプリアスの影
響を防止することが可能である。
【0013】なお、上述した内容は第2PLL周波数シ
ンセサイザ回路37内の第2LPF32のカットオフ周
波数は、第2基準信号fs2によるスプリアスを抑圧す
るため、第1基準信号fs1より十分小さく、つまり第
1基準信号fs1>第2基準信号fs2の関係が成り立
つ場合である。従って、第2PLL周波数シンセサイザ
回路37の第2発振周波数信号fvco2に第1基準信
号fs1との結合によるスプリアスは問題とならない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のデュアルPLL周波数シンセサイザ回路20にあっ
ては、第2基準信号fs2を第1基準信号fs1の位相
をシフトした位相シフト信号fs1’を分周して生成し
ているため、CPU35により第1基準分周器22の分
周値を変更する必要が生じた場合(例えば受信時と送信
時で第1基準信号fs1が異なる可能性はある)、その
都度、第2基準分周器29の分周値も再設定する必要が
ある。そのため、第1基準信号fs1が変更になる度に、
変更する必要がない第2基準分周器29にリセットがか
かり、第2基準分周器29の出力である第2基準信号f
s2と第2比較分周器34の出力である第2比較信号f
r2との位相がずれる、つまりロックがはずれるという
問題があった。
【0015】また、上記従来のデュアルPLL周波数シ
ンセサイザ回路にあっては、第1基準信号fs1の周波
数が第2基準信号fs2の周波数の整数倍である場合の
み適用可能という問題がある。
【0016】本発明の目的は、上記従来の問題点に鑑み
なされたものであり、第1PLL周波数シンセサイザ回
路の基準信号に制約されず、簡単な構成でスプリアスの
影響を防止するデュアルPLL周波数シンセサイザ回路
を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、基準クロック
を発生する基準クロック発生手段と、該基準クロックを
分周して生成した基準信号に基づいて異なる2種類の周
波数信号を生成する第1および第2のPLL周波数シン
セサイザ回路とからなるデュアルPLL周波数シンセサ
イザ回路である。そして、前記基準クロックを、前記第
1および第2のPLL周波数シンセサイザ回路にそれぞ
れ入力し、第1のPLL周波数シンセサイザ回路は、入
力された基準クロックを分周して第1基準信号とし、第
2のPLL周波数シンセサイザ回路は、入力された基準
クロックを位相シフト手段により位相をシフトさせてか
ら分周して第2基準信号とし、第1基準信号と第2基準
信号との位相差を一定とすることを特徴とするものであ
る。
【0018】前記位相シフト手段は、入力信号の位相を
反転する位相反転回路であってもよいし、入力信号の位
相を遅延する位相遅延回路であってもよい。
【0019】以上の構成により本発明は、第1基準信号
と第2基準信号との位相差を基準クロックの周期に基づ
いて一定とする構成であるので、第1基準信号に基づい
て発振周波数信号を生成する第1PLL周波数シンセサ
イザ回路17においては、第2基準信号との結合による
スプリアスの影響を防止することが可能である。
【0020】また、第2基準信号を基準クロックの位相
をシフトした位相シフト信号を分周して生成しているた
め、例えば第1のPLL周波数シンセサイザ回路の分周
値を変更する必要が生じた場合においても、第2のPL
L周波数シンセサイザ回路の分周値を再設定する必要が
ない。そのため、従来のように、第1基準信号が変更に
なる度に第2基準分周器にリセットがかかることがな
く、第2基準分周器の出力である第2基準信号と第2比
較分周器の出力である第2比較信号との位相がずれる、
つまリロックがはずれるという問題は起きない。
【0021】また、従来のように、第1のPLL周波数
シンセサイザ回路で分周された基準信号に基づいて、第
2のPLL周波数シンセサイザ回路の基準信号を生成す
るわけではないので、を第1基準信号の周波数が第2基
準信号の周波数の整数倍でなければならないという制約
はない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2を参照して本
発明の実施の形態を説明する。図1は本発明を適用した
デュアルPLL周波数シンセサイザ回路のブロック図で
あり、図2は図1のデュアルPLL周波数シンセサイザ
回路の各部の信号波形を示す波形図である。図におい
て、デュアルPLL周波数シンセサイザ回路1は、TC
XO(温度補償型水晶発振器)2と、CPU16と、第
1PLL周波数シンセサイザ回路17と、第2PLL周
波数シンセサイザ回路18とから構成される。第1PL
L周波数シンセサイザ回路17は、第1基準分周器3
と、第1位相比較器4と、第1チャージポンプ5と、第
1LPF(ローパスフィルタ)6と、第1VCO(電圧
制御発振器)7と、第1比較分周器8とから構成され
る。第2PLL周波数シンセサイザ回路36は、位相反
転回路9と、第2基準分周器10と、第2位相比較器1
1と、第2チャージポンプ12と、第2LPF(ローパ
スフィルタ)13と、第2VCO(電圧制御発振器)1
4と、比較分周器15とから構成される。
【0023】CPU16は、第1基準分周器3、第1比
較分周器8、第2基準分周器10、及び第2比較分周器
15に、夫々分周値を設定するための分周制御信号を出
力する。TCXO2は、基準クロックftcxoを生成
し、第1基準分周器3及び位相反転回路9に供給する。
【0024】第1PLL周波数シンセサイザ回路17で
は、第1基準分周器3は、CPU16から出力される分
周制御信号に応じて、分周値N(Nは2以上の自然C
数)で基準クロックftcxoをN分周した図2(C)
の如き第1基準信号fs1(=ftcxo/N)を生成
して、第1位相比較器4に供給する。第1位相比較器4
は、第1基準分周器3から出力される第1基準信号fs
1と、第1比較分周器8から出力される第1比較信号f
r1との位相を比較し、第1位相差信号を出力する回路
である。具体的には、第1基準信号fs1に対して第1
比較信号fr1の位相が遅れているときは、位相差に応
じたパルス幅のパルスをUP信号として次段の第1チャ
ージポンプ5に供給する。一方、第1基準信号fsに対
して第1比較信号fr1の位相が進んでいるときには、
位相差に応じたパルス幅のパルスをDOWN信号とし
て、次段の第1チャージポンプ5に供給する。
【0025】第1チャージポンプ5は、第1位相比較器
4から出力されるUP信号に応じた正の電圧を、あるい
はDOWN信号に応じた負の電圧を、位相差電圧として
第1LPF6に出力する。また、第1チャージポンプ5
は、UP信号及びDOWN信号の非存在時はハイ・イン
ピーダンス状態を保つ。第1LPF6は、例えばRC回
路等の平滑化回路からなり、第1チャージポンプ5から
供給される位相差電圧の時間変動分を平均して蓄積し、
直流の制御電圧(第1直流電圧信号)を生成して第1V
CO7に出力する。
【0026】第1VCO7は、第1LPF6から供給さ
れる第1直流電圧信号に応じた第1発振周波数信号fv
co1(=(R/N)×ftcxo)を図示しないミキ
サ回路等に供給するとともに、第1比較分周器8にフィ
ードバックする。第1比較分周器8は、CPU16から
供給される分周制御信号に応じて、分周値Rで第1発振
周波数信号fvco1をR分周した第1比較信号frl
(=fvco1/R)を第1位相比較器4に供給する。
【0027】一方、第2PLL周波数シンセサイザ回路
18では、位相反転回路9は、図2(A)に示すよう
に、TCXO2から供給される基準クロックftcxo
の位相を反転させて、図2(B)に示すように、位相シ
フト信号ftcxo’を生成し、第2基準分周器10に
供給する。第2基準分周器10は、CPU16から出力
される分周制御信号に応じて、図2(D)に示すよう
に、分周値M(Mは2以上の自然数)で位相シフト信号
ftcxo’をM分周した第2基準信号fs2(=ft
cxo’/M)を生成して第2位相比較器1に供給す
る。ここで、図2に示すように、第1基準信号fs1と
第2基準信号fs2との位相差は常に一定で、ftcx
oの半分の周期となっている。
【0028】第2位相比較器15に、第2基準分周器1
0から出力される第2基準信号fs2と、第2比較分周
器15から出力される第2比較信号fr2との位相を比
較し、第2位相差信号を出力する回路である。具体的に
は、第2基準信号fs2に対して第2比較信号fr2の
位相が遅れているときは、位相差に応じたパルス幅のパ
ルスをUP信号として、次段の第2チャージポンプ12
に供給する。一方、第2基準信号fs2に対して第2比
較信号fr2の位相が進んでいるときには、位相差に応
じたパルス幅のパルスをDOWN信号として、次段の第
2チャージポンプ12に供給する。
【0029】第2チャージポンプ12は、第2位相比較
器11から出力されるUP信号に応じた正の電圧を、あ
るいはDOWN信号に応じた負の電圧を、位相差電圧と
して第2LPF13に出力する。また、第2チャージポ
ンプ12は、UP信号及びDOWN信号の非存在時はハ
イ・インピーダンス状態を保つ。第2LPF13は、例
えばRC回路等の平滑化回路からなり、第2チャージポ
ンプ12から供給される位相差電圧の時間変動分を平均
して蓄積し、直流の制御電圧(第2直流電圧信号)を生
成して第2VCO14に出力する。第2VCO14は、
第2LPF13から供給される第2直流電圧信号に応じ
た第2発振周波数信号fvco2(=(L/M)×ft
cxo’)を図示しないミキサ回路等に供給するととも
に、第2比較分周器15にフイードバックする。
【0030】第2比較分周器15は、CPU16から供
給される分周制御信号に応じて、分周値Lで第2発振周
波数信号fvco2をL分周した第2比較信号fr2
(=fvco2/L)を第2位相比較器11に供給す
る。基準信号クロックftcxoの位相をシフトした位
相シフト信号ftcxo’を分周して第2基準信号fs
2を生成し、第1基準信号fs1と第2基準信号fs2
との位相差をftcxoの半分の周期で一定とする構成
であるので、第1基準信号fs1に基づいて第1発振周
波数信号fvco1を生成する第1PLL周波数シンセ
サイザ回路17においては、第2基準信号fs2との結
合によるスプリアスの影響を防止することが可能であ
る。
【0031】つまり、携帯電話やPHS等で使用する場
合、基準クロックftcxoは10MHz〜20MHz
であるから基準クロックftcxoの1クロック分は5
0ns〜100ns程度である。従って、基準クロック
ftcxoの半分の周期は最低でも25ns程度である
ため、第2PLL周波数シンセサイザ回路18の第2基
準信号fs2のスプリアスが第1PLL周波数シンセサ
イザ回路17のfs1に影響を与えることはない。さら
に、第2基準信号fs2を基準クロックftcxoの位
相をシフトした位相シフト信号ftcxo’を分周して
生成しているため、CPU16により第1基準分周器3
の分周値を変更する必要が生じた場合(例えば受信時と
送信時で第1基準信号fs1が異なる可能性はある)に
おいても、第2基準分周器10の分周値を再設定する必
要がない。そのため、第1基準信号fs1が変更になる
度に第2基準分周器10にリセットがかかることがな
く、第2基準分周器10の出力である第2基準信号fs
2と第2比較分周器11の出力である第2比較信号fr
2との位相がずれる、つまリロックがはずれるという問
題は起きない。
【0032】図4において、第1基準信号fs1及び第
2基準信号fs2はデューティー50:50(Low期
間とHigh期間が同じ)になっているが、一般的にP
LL周波数シンセサイザ回路に使用する位相比較器は入
力信号の立ち上がりもしくは立ち下がりのみ見るため、
基準分周器及び比較分周器の出力のデューティーを余分
な回路を付加して50:50にする必要がない。
【0033】例えば、デューティーが50:50となら
ない場合を考えてみる。図5は夫々の基準分周器を最も
簡単な構成とした場合の動作を示してあり、図5(A)
に示すような基準クロックftcxoを入力としたと
き、図5(B)に示すように、第1基準分周器22の出
力fs1は、入力信号である基準クロックftcxoの
1クロック分、Highとなる。図5(D)に示すよう
に、第2基準信号fs2は入力信号である位相シフト信
号fs1’の1クロック分、Highとなる。従って、
第1基準信号fs1と第2基準信号fs2の位相差は、
基準クロックftcxoの1クロック分となる。
【0034】ここで、携帯電話やPHS等で使用する場
合、基準クロックftcxoは10MHz〜20MHz
程度であるから、基準クロックftcxoの1クロック
分は50ns〜100ns程度である。第2PLL周波
数シンセサイザ回路37の第2基準信号fs2のスプリ
アスが第1PLL周波数シンセサイザ回路36の第1基
準信号fs1に影響を与える場合、第1基準信号fs1
と第2基準信号fs2の位相差は、1ns以下である。
従って、携帯電話やPHS等で使用する場合、第1基準
信号fs1と第2基準信号fs2の位相差は最低でも5
0nsであるから、第2PLL周波数シンセサイザ回路
37の第2基準信号fs2のスプリアスが第1PLL周
波数シンセサイザ回路36のスプリアスに影響を与える
ことはない。
【0035】したがって、図5に示すように、第1基準
信号fs1と第2基準信号fs2の位相差を最大にする
ため、夫々の基準分周器の出力をデュティー50:50
にする必要がなく、該位相差は基準クロックftcxo
の1クロック分で十分である。図2に示すように、デュ
アルPLL周波数シンセサイザ回路1にあっては、基準
分周器3,10及び比較分周器8,15の出力のデュー
ティーを50:50にする必要がないため、余分な回路
を付加することもなく構成が簡単となる。
【0036】なお、上述した実施の形態においては、位
相シフト手段として位相反転回路9を使用し、基準クロ
ックftcxoの位相を反転し位相シフト信号ftcx
o’を生成したが、本発明はこれに限るものではなく、
例えばインバータ回路等を利用する遅延回路によって、
基準クロックftcxoの位相をずらすことにより位相
シフト信号ftcxo’を生成しても可能であることは
明らかである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、2つの
PLL周波数シンセサイザ回路で構成されるデュアルP
LL周波数シンセサイザ回路において、基準クロックを
位相シフトする位相シフト手段を第2のPLL周波数シ
ンセサイザ回路が備えて、位相シフトされたクロックか
ら基準信号を生成することにより、他方のPLL周波数
シンセサイザ回路で発生するスプリアスが、一方のPL
L周波数シンセサイザ回路に影響を及ぼすことを簡単な
構成で防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデュアルPLL周波数シンセサイ
ザ回路のブロック図である。
【図2】図1のデュアルPLL周波数シンセサイザ回路
の各部の動作を示すタイムチャートである。
【図3】従来のデュアルPLL周波数シンセサイザ回路
のブロック図である。
【図4】図3の従来のデュアルPLL周波数シンセサイ
ザ回路の各部の動作を示す第1のタイムチャートであ
る。
【図5】図3の従来のデュアルPLL周波数シンセサイ
ザ回路の各部の動作を示す第2のタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1 デュアルPLL周波数シンセサイザ回路 2 TCXO 3 第1基準分周器 4 第1位相比較器 5 第1チャージポンプ 6 第1LPF 7 第1VCO 8 第1比較分周器 9 位相反転回路 10 第2基準分周器 12 第2チャージポンプ 13 第2LPF 14 第2VCO 15 第2比較分周器 16 CPU 17 第1PLL周波数シンセサイザ回路 18 第2PLL周波数シンセサイザ回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準クロックを発生する基準クロック発
    生手段と、該基準クロックを分周して生成した基準信号
    に基づいて異なる2種類の周波数信号を生成する第1お
    よび第2のPLL周波数シンセサイザ回路とからなるデ
    ュアルPLL周波数シンセサイザ回路において、 前記基準クロックを、前記第1および第2のPLL周波
    数シンセサイザ回路にそれぞれ入力し、 第1のPLL周波数シンセサイザ回路は、入力された基
    準クロックを分周して第1基準信号とし、 第2のPLL周波数シンセサイザ回路は、入力された基
    準クロックを位相シフト手段により位相をシフトさせて
    から分周して第2基準信号とし、 第1基準信号と第2基準信号との位相差を一定とするこ
    とを特徴とするデュアルPLL周波数シンセサイザ回
    路。
  2. 【請求項2】 前記位相シフト手段は、入力信号の位相
    を反転する位相反転回路であることを特徴とする請求碩
    1に記載のデュアルPLL周波数シンセサイザ回路。
  3. 【請求項3】 前記位相シフト手段は、入力信号の位相
    を遅延する位相遅延回路であることを特徴とする請求項
    1に記載のデュアルPLL周波数シンセサイザ回路。
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