JPH09261019A - 同期回路 - Google Patents

同期回路

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JPH09261019A
JPH09261019A JP8071914A JP7191496A JPH09261019A JP H09261019 A JPH09261019 A JP H09261019A JP 8071914 A JP8071914 A JP 8071914A JP 7191496 A JP7191496 A JP 7191496A JP H09261019 A JPH09261019 A JP H09261019A
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pll circuit
frequency
output
clock
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JP8071914A
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Yoshitaka Oshima
良孝 大島
Kenichi Sato
憲一 佐藤
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Logic Circuits (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 それぞれに要求されている特性に、より適合
した2つのクロックを安定して供給することができる同
期回路を提供する。 【解決手段】 同期回路100は、電圧制御発振器10
3からPHS基地局の制御部に動作クロックを供給する
第1のPLL回路と、電圧制御発振器203からPHS
基地局の無線部に基準クロックを供給する第2のPLL
回路とを備える。第1のPLL回路は、回線網から入力
される外部クロックと、当該PLL回路のループ帰還信
号との位相差が90°になると、位相がロックされる。
第1のPLL回路は、電圧制御発振器103の出力を分
周する第1分周器105と、第1分周器105の出力を
分周する第2分周器106とを備える。第2のPLL回
路の位相比較器201の2入力の一方には、第1分周器
105の出力が入力され、他方には当該PLL回路のル
ープ帰還信号が入力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PHS(パーソナ
ルハンディホンシステム)基地局に備えられ、回線網の
クロックと基地局内部のクロックとを同期させる同期回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、PHS基地局に備えられる従来
の同期回路400の概略的構成を示す回路図である。同
期回路400は、PLL(フェーズロックループ)によ
って実現され、位相比較器401、低域通過フィルタ4
02、電圧制御発振器403および分周器404を備え
る。
【0003】位相比較器401は、回線網のクロック
(例えば、192kHz)と、分周器404の出力とを
入力し、前記2入力の位相差に応じた位相差信号を出力
する。低域通過フィルタ402は、位相比較器401の
出力の高周波数成分を遮断し、低周波数成分のみを通過
する。電圧制御発振器403は、低域通過フィルタ40
2を通過した前記位相差信号を入力し、その信号の電圧
レベルに応じた周波数の信号を出力する。なお、図4に
示した温度補償型電圧制御発振器VTCXOは、発振周
波数に温度補償を施す発振器である。電圧制御発振器4
03の発振周波数は、回線網のクロックと、分周器40
4の出力との位相差信号によって変化されるので、回線
網のクロックと分周器404の出力との周波数および位
相差が一定になると一定になる。
【0004】電圧制御発振器403の出力は、同期回路
400を備えるPHS基地局の図示しない制御部と、図
示しない無線部とに入力される。前記制御部において
は、電圧制御発振器403の出力は、基地局全体の動作
制御を行うための動作クロックとして用いられる。ま
た、前記無線部においては、電圧制御発振器403の出
力は、送受信周波数を生成するための基準クロックとし
て用いられる。
【0005】制御部の動作クロックについては、同期回
路400には回線網から入力されるクロックに、ジッタ
などによる同期ずれが生じた場合、同期ずれのずれ幅が
大きくても修正でき、かつ同期ずれに対して速やかに修
正できるという特性が要求される。無線部の基準クロッ
クについては、同期回路400には、所望の周波数を精
度よく発振することができ、かつその発振周波数を一定
値に保持したまま安定して供給することができるという
特性が要求される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
同期回路400では、制御部の動作クロックと、無線部
の基準クロックとのそれぞれに要求されている特性を、
十分な程度に、かつ両立して得ることができないという
問題点がある。その理由は、同一の同期回路400に対
して、相反する回路特性を要求しているからである。同
期回路400を実現しているPLLは、同期ずれに対す
る追従幅を大きくすると、周波数精度が悪くなるという
特性を有している。これにより、制御部の動作クロック
として要求される特性を十分に満たすように同期回路4
00を設定すると、同期回路400の出力は、無線部の
基準クロックとして用いるための基準を満たすことがで
きなくなる。また、逆も同様である。
【0007】また、同期回路400では、制御部と無線
部とにクロックを供給するラインまたは出力端子が共通
であり、かつ、供給する周波数が同一(例えば、19.
2MHz)であるため、無線部または制御部のどちらか
一方で生じたノイズが、他方の側に廻りこんでくるとい
う問題点がある。さらに、従来の位相比較器401を用
いた場合では、回線網の瞬断などが生じると、位相比較
器401から出力される信号の電圧が一方のレベルに偏
ってしまい、電圧制御発振器403の発振周波数が、所
望の発振周波数から極端にはずれるとともに、回線網と
の同期がはずれてしまう。この結果、同期回路400の
ように、電圧制御発振器403の発振信号が無線部の基
準クロックとして用いられている場合には、無線部の送
受信用周波数が所望の周波数から大きな誤差を生じ、違
法電波を発射してしまうという問題点がある。
【0008】本発明の目的は、要求されている特性に、
より適合した2つのクロックを安定して供給することが
できる同期回路を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の同期回路は、外部クロックを入力し、前記
制御部用動作クロックを生成する第1のPLL回路と、
第1のPLL回路の出力を入力し、前記無線部基準クロ
ックを生成する第2のPLL回路とを備える。本発明の
他の同期回路は、前記第1のPLL回路は、外部クロッ
クと第1のPLL回路のループ帰還信号との位相差に応
じた、第1位相差信号を出力する位相比較器と、前記第
1位相差信号に応じた周波数で発振する電圧制御発振器
と、前記電圧制御発振器の発振出力を分周する第1の分
周器と、前記第1の分周器の出力をさらに分周して第1
のPLL回路のループ帰還信号を生成し、生成したルー
プ帰還信号を前記位相比較器に出力する第2の分周器と
を備え、前記第2のPLL回路は、前記第1の分周器の
出力と、第2のPLL回路のループ帰還信号との位相差
に応じた、第2位相差信号を出力する位相比較器と、前
記第2位相差信号に応じた周波数で発振する電圧制御発
振器と、前記第2のPLL回路内の前記電圧制御発振器
の発振出力を分周して前記第2のPLL回路のループ帰
還信号を生成し、生成したループ帰還信号を第2のPL
L回路の前記位相比較器に出力する分周器とを備える。
【0010】本発明のさらに他の同期回路は、前記第1
のPLL回路に備えられる前記位相比較器は、排他的論
理和回路である。本発明のさらに他の同期回路は、前記
第1のPLL回路に備えられる前記位相比較器は、2入
力の一方をクロックとし、当該クロックの立ち上がりま
たは立ち下がりで他方の入力を保持するとともに、保持
した入力値を出力するD−FF(フリップフロップ)回
路である。
【0011】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下、本発明の第1の実施の形態であ
る同期回路100について、図1および図2を用いて説
明する。図1は、本発明の第1の実施の形態である同期
回路100の構成を示すブロック図である。
【0012】同期回路100は、第1のPLL回路と第
2のPLL回路とを備える。第1のPLL回路は、位相
比較器101、低域通過フィルタ102、電圧制御発振
器103および分周器104を備える。第2のPLL回
路は、位相比較器201、低域通過フィルタ202、電
圧制御発振器203および分周器204を備える。
【0013】位相比較器101は、2入力の一方に、周
波数192kHzの外部クロックを回線網から入力す
る。また、2入力の他方に、第1のPLL回路のループ
帰還信号である第2分周器106の出力を入力する。位
相比較器101は、EXOR(排他的論理和)回路によ
って実現され、前記2入力の位相差に応じた位相差信号
を出力する。
【0014】図2は、EXOR回路の表記、真理値表、
およびEXOR回路の各端子の入出力信号のタイミング
を示す説明図である。図2(a)は、EXOR回路の表
記を示す。図2(b)は、EXOR回路の真理値表を示
す。図2(c)は、端子Aの入力信号のタイミングを示
すタイムチャートである。図2(d)は、端子Bの入力
信号のタイミングを示すタイムチャートである。図2
(e)は、端子Cの出力信号のタイミングを示すタイム
チャートである。
【0015】図2(b)と、図2(c)〜図2(e)と
に示すように、EXOR回路は、端子Aと端子Bとに入
力される2値の2入力の電圧レベルが、互いに異なるレ
ベルであるときには「1」に対応するレベルの電圧信号
を出力し、前記2入力が同一レベルであるときには
「0」に対応するレベルの電圧信号を出力する。なお、
図2(c)と図2(d)とに示すように、本実施の形態
の同期回路100では、EXOR回路の端子Aに入力さ
れる信号と、端子Bに入力される信号とが、90°の位
相差をもつときに同期がとれるように設定されている。
従って、完全に同期がとれているときには、位相比較器
101の出力がデューティー50%になる。このとき、
低域通過フィルタ102の出力電位は、電圧制御発振器
103が所望の周波数(19.2MHz)を発振する基
準電圧になっている。
【0016】図2(b)の真理値表からも明かなよう
に、EXOR回路は、一方の入力が一定電圧レベルの信
号であっても、他方の入力がデューティー50%であれ
ばデューティー50%の信号を出力する。従って、位相
比較器101としてEXOR回路を用いることにより、
回線網の瞬断などを生じた場合でも、同期回路100
は、動作することができる。
【0017】低域通過フィルタ102は、位相比較器1
01の出力である位相差信号の「0」に対応する電圧レ
ベルと、「1」に対応する電圧レベルとのデューティー
に応じた電圧を出力する。位相比較器101の出力がデ
ューティー50%であるとき、電圧制御発振器103の
基準電圧を出力する。電圧制御発振器103は、低域通
過フィルタ102の出力を入力し、その電圧レベルに応
じた周波数の信号を出力する。本実施の形態では、制御
部用動作クロックと無線部用基準クロックとの周波数を
いずれも19.2MHzとしているので、電圧制御発振
器103は、基準電圧が入力されたとき19.2MHz
の周波数で発振するよう設定されている。
【0018】分周器104は、第1分周器105と第2
分周器106とからなる。第1分周器105は、電圧制
御発振器103の出力を分周し、第2分周器106は、
第1分周器105の出力を、さらに分周する。第1分周
器105と第2分周器106との分周数は、例えば、そ
れぞれ、1/50と1/2とに設定される。位相比較器
201は、2入力の一方に、第1のPLL回路から第1
分周器105の出力を入力する。また、2入力の他方
に、第2のPLL回路のループ帰還信号である分周器2
04の出力を入力する。位相比較器201もまた、位相
比較器101と同様、EXOR回路によって実現され
る。EXOR回路の動作は、図2を用いて説明した通り
である。なお、位相比較器201と位相比較器101と
には、EXOR回路4つがワンチップ化されたTTL7
486などの汎用ICを用いても良い。
【0019】低域通過フィルタ202は、前記低域通過
フィルタ102と同様、入力信号である位相比較器20
1からの位相差信号のデューティーに応じた電圧信号を
出力する。また、前記位相差信号がデューティー50%
のとき、電圧制御発振器203の基準電圧を出力する。
電圧制御発振器203は、電圧制御発振器103と同様
である。
【0020】分周器204は、電圧制御発振器203の
出力を分周する。分周器204の分周数は、例えば、1
/50に設定される。以上のように、本実施の形態によ
れば、第2のPLL回路は、第1のPLL回路で同期が
とられた信号にさらに同期をとるので、所望の周波数に
対する周波数の精度が向上する。また、同期がとれてい
るときの位相および周波数からの変動が第1のPLL回
路よりも少ない。これにより、同期回路100によれ
ば、それぞれに要求されている特性を十分満足した、制
御部用動作クロックと無線部用基準クロックとを得るこ
とができる。
【0021】さらに、第2のPLL回路の電圧制御発振
器203を、低域通過フィルタ202の出力の基準電圧
からのずれ幅に対する発振周波数の変動量が、電圧制御
発振器103よりも小さくなるように設定しておけば、
制御部用動作クロックに要求される特性を十分満足する
よう第1のPLL回路を設定しておいても、第2のPL
L回路では、第1のPLL回路よりも外部クロックの位
相ずれなどに対する追従性は悪くなるが、精度良く所望
の周波数を得ることができるとともに、同期がとれてい
るときの位相および周波数の変動が少ない無線部用基準
クロックを得ることができる。
【0022】また、制御部用動作クロックは、第1のP
LL回路の電圧制御発振器103から、無線部基準クロ
ックは、電圧制御発振器203から、それぞれ出力端子
あるいはラインを共用することなく出力されるので、無
線部または制御部のどちらか一方で発生したノイズが、
他方の側に廻りこむことを防止することができる。ま
た、従来、チップ内に入力される複数の2値信号が同時
に変化すると、チップ内部で干渉によるノイズを生じ易
いことが知られているが、第2のPLL回路の位相比較
器201には、第1のPLL回路から、第1分周器10
5の分周出力を入力しているので、位相比較器101と
位相比較器201とに、同一周波数の信号が入力されな
い。この結果、位相比較器101と位相比較器201と
が同一チップ内に実装されている場合でも、同一チップ
に複数の信号が同一周波数で同期して入力されることが
ないので、チップ内での干渉によるノイズの発生を抑制
することができる。
【0023】さらに、第2のPLL回路の位相比較器2
01には、電圧制御発振器103の出力を直接入力する
のでなく、第1分周器105で一旦分周して入力される
ので、第2のPLL回路の各構成要素を19.2MHz
のような高い周波数ではなく、これより低い周波数で動
作させることができる。これにより、第2のPLL回路
を、第1のPLL回路と同程度の素子を用いて構成する
ことができるので、第2のPLL回路を第1のPLL回
路と同程度のコストで構成することができる。
【0024】なお、これらの効果は、図1に示した同期
回路100の構成によって得られるものであるので、位
相比較器101および位相比較器201として、実際に
どのような回路を用いても良く、従来の位相比較器を用
いても良い。以下の実施の形態においても、同様であ
る。さらに、本実施の形態の同期回路100は、位相比
較器101としてEXOR回路を用いているので、回線
網の瞬断などを生じた場合でも動作することができる。
また、同期回路100の動作確認を行う際に回線網に相
当する外部クロックを必要としないので、同期回路10
0の製品検査を容易に行うことができるという効果を奏
する。 (実施の形態2)以下では、本発明の第2の実施の形態
について、図1および図3を用いて説明する。なお、本
実施の形態の同期回路の回路構成は、図1に示した第1
の実施の形態の同期回路100と比べて次の点が異な
る。すなわち、前記2つの位相比較器として、EXOR
回路の代わりにD−FF回路を用いている点と、第1分
周器105、第2分周器106および分周器204の分
周比が異なる。以下では、当該相違点についてのみ説明
する。
【0025】本実施の形態の同期回路の位相比較器10
1および位相比較器201は、D−FF回路によって実
現される。第1のPLL回路のD−FF回路には、入力
Dとして回線網の外部クロックが入力され、クロックC
LKに第2分周器106の出力である第1のPLL回路
のループ帰還信号が入力される。また、第2のPLL回
路のD−FF回路には、入力Dとして第1のPLL回路
の第1分周器105の分周出力が入力され、クロックC
LKに分周器204の分周出力が入力される。
【0026】図3は、D−FF回路の表記と、D−FF
回路のクロックCLK、入力Dおよび出力Qのタイミン
グとを示す説明図である。図3(a)は、D−FF回路
の表記を示す。図3(b)は、D−FF回路のクロック
CLKのタイミングを示すタイムチャートである。図3
(c)は、D−FF回路の入力Dのタイミングを示すタ
イムチャートである。図3(d)は、D−FF回路の出
力Qのタイミングを示すタイムチャートである。なお、
図3では、ポジティブエッジトリガのD−FF回路を用
いた場合について説明しているが、ネガティブエッジト
リガのD−FF回路を用いても良い。
【0027】図3(b)〜図3(d)に示すように、D
−FF回路は、クロックCLKの周波数および入力Dの
周波数がそれぞれ一定で、クロックCLKと入力Dとの
位相差が一定、かつ入力Dがデューティー50%であれ
ば、デューティー50%の信号を出力する。なお、本実
施の形態では、回線網の外部クロックは、デューティー
50%である。また、各D−FF回路には、同期がとれ
ているときの出力Qがデューティー50%となるよう
に、入力Dの周波数の整数倍の周波数を有するクロック
CLKが入力される。
【0028】このD−FF回路では、2入力の一方であ
るクロックCLKだけが位相ずれを生じ、他方の入力D
が一定である場合には、出力Qがデューティー50%か
らずれを生じる。また、入力Dだけが位相ずれを生じ、
クロックCLKが一定である場合には、位相ずれのずれ
幅がクロックCLKの1周期を越えると、出力Qがデュ
ーティー50%からのずれを生じる。また、2入力の両
方が一定である場合、または、両方が同程度の位相ずれ
を生じた場合には、出力Qはデューティー50%とな
る。
【0029】分周器104は、位相比較器101として
上記D−FF回路を用いるので、制御部用動作クロック
の周波数19.2MHzよりは低い周波数であるが、外
部クロック192kHzの整数倍の周波数のループ帰還
信号を得るために、分周器104全体で1/4ないし1
/50程度の分周を行うよう設定される。例えば、第1
分周器105の分周数が1/10に、第2分周器106
の分周数が1/2に設定される。
【0030】分周器204は、位相比較器201として
上記D−FF回路が用いられる場合には、D−FF回路
のクロックCLKの周波数が入力Dの周波数の整数倍と
なるよう、分周数が設定される。例えば、第1分周器1
05の分周数が1/10に設定された場合には、1/2
ないし1/5に設定される。上記のように、本実施の形
態の同期回路では、第1のPLL回路において、位相比
較器101であるD−FF回路の出力Qのデューティー
50%からのずれ分により電圧制御発振器103の発振
周波数が変化され、ループ帰還信号の周波数が外部クロ
ックの周波数に近づくよう制御される。また、第2のP
LL回路において、位相比較器201であるD−FF回
路の出力Qのデューティー50%からのずれ分により電
圧制御発振器203の発振周波数が変化され、ループ帰
還信号の周波数が外部クロックの周波数に近づくよう制
御される。
【0031】以上のように、本実施の形態によれば、位
相比較器101としてEXOR回路の代わりにD-FF
回路を用いているので、クロックCLKの周波数が入力
Dの周波数の整数倍であれば良い。このため、システム
により192kHz以外の外部クロックに対する同期が
必要となった場合も、本構成をそのまま利用することが
できるという効果を奏する。ただし、D-FF回路で
は、回線網の瞬断などがあると、その間、位相差信号の
電圧レベルが一方のレベルに偏ってしまうので、回線網
の瞬断には対応していない。
【0032】なお、上記2つの実施の形態において、位
相比較器201に位相比較器101と同じ回路を用いた
が、位相比較器201については、EXOR回路であっ
ても良いし、D-FF回路であっても良い。また、従来
の位相比較器であっても良い。また、本実施の形態にお
いても、同期回路100として図1に示した構成を有し
ていることによって得られる効果は、第1の実施の形態
と同様である。
【0033】
【発明の効果】本発明の同期回路によれば、第1のPL
L回路は、外部クロックを入力し、前記制御部用動作ク
ロックを生成する。第2のPLL回路は、第1のPLL
回路の出力を入力し、前記無線部基準クロックを生成す
る。従って、第2のPLL回路は、第1のPLL回路で
同期がとられた信号にさらに同期をとるので、第1のP
LL回路が制御部用動作クロックを生成するための特性
に合わせて設定されていても、第2のPLL回路では、
第1のPLL回路よりも所望の周波数に対してより周波
数精度が高く、周波数変動が少ない無線部基準クロック
を生成することができるという効果を奏する。
【0034】本発明の他の同期回路によれば、前記第1
のPLL回路の位相比較器は、外部クロックと第1のP
LL回路のループ帰還信号との位相差に応じた、第1位
相差信号を出力する。電圧制御発振器は、前記第1位相
差信号に応じた周波数で発振する。第1の分周器は、前
記電圧制御発振器の発振出力を分周する。第2の分周器
は、前記第1の分周器の出力をさらに分周して第1のP
LL回路のループ帰還信号を生成し、生成したループ帰
還信号を前記位相比較器に出力する。前記第2のPLL
回路の位相比較器は、前記第1の分周器の出力と、第2
のPLL回路のループ帰還信号との位相差に応じた、第
2位相差信号を出力する。電圧制御発振器は、前記第2
位相差信号に応じた周波数で発振する。分周器は、前記
第2のPLL回路内の前記電圧制御発振器の発振出力を
分周して前記第2のPLL回路のループ帰還信号を生成
し、生成したループ帰還信号を第2のPLL回路の前記
位相比較器に出力する。
【0035】本発明の同期回路では、上記同期回路によ
る効果に加えて、前記第1のPLL回路の位相比較器
と、前記第2のPLL回路の位相比較器とには、同一周
波数の信号が入力されないので、第1のPLL回路の位
相比較器と、前記第2のPLL回路の位相比較器とをワ
ンチップのICで実現した場合でも、干渉によるノイズ
の発生を抑制することができるという効果を奏する。
【0036】また、本発明の同期回路では、第1のPL
L回路の電圧制御発振器の出力を前記第1の分周器でさ
らに分周して、第2のPLL回路の位相比較器に入力し
ているので、前記電圧制御発振器の発振周波数が高くて
も、第2のPLL回路を比較的低い周波数で動作させる
ことができる。第2のPLL回路を高い周波数で動作さ
せる場合には、第2のPLL回路の各構成要素に高価な
素子を用いなければならず、製造コストの増加を招く結
果となるが、本発明によれば、第2のPLL回路を、第
1のPLL回路と同程度のコストで構成することができ
るという効果を奏する。
【0037】本発明のさらに他の同期回路は、前記第1
のPLL回路に備えられる前記位相比較器は、排他的論
理和回路である。従って、本発明の同期回路によれば、
上記同期回路による効果に加えて、前記第1のPLL回
路の前記位相比較器に入力される外部クロックが、一時
途切れるようなことがあっても、外部クロックが途切れ
ている間の代替入力を一定電圧レベルに設定しておくこ
とにより、正常に動作することができる。さらに、外部
クロックとして回線網のクロックに相当するクロックを
生成する必要がなく、製品出荷時の動作確認を容易に行
うことができる。また、特定の周波数だけでなく、他の
周波数の外部クロックに対しても動作することができる
という効果を奏する。
【0038】本発明のさらに他の同期回路は、前記第1
のPLL回路に備えられる前記位相比較器は、2入力の
一方をクロックとし、当該クロックの立ち上がりまたは
立ち下がりで他方の入力を保持するとともに、保持した
入力値を出力するD−FF回路である。従って、本発明
の同期回路によれば、上記同期回路による効果に加え
て、外部クロックとして回線網のクロックと同一周波数
の信号を入力する必要がないので、特定の周波数だけで
なく、他の周波数の外部クロックに対しても動作するこ
とができるという効果を奏する。ただし、外部クロック
が途切れた場合には、対処することができない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である同期回路10
0の構成を示すブロック図である。
【図2】EXOR回路の表記、真理値表、およびEXO
R回路の各端子の入出力信号のタイミングを示す説明図
である。
【図3】D−FF回路の表記と、D−FF回路のクロッ
クCLK、入力Dおよび出力Qのタイミングとを示す説
明図である。
【図4】PHS基地局に備えられる従来の同期回路40
0の概略的構成を示す回路図である。
【符号の説明】
100 同期回路 101 位相比較器 102 低域通過フィルタ 103 電圧制御発振器 104 分周器 105 第1分周器 106 第2分周器 201 位相比較器 202 低域通過フィルタ 203 電圧制御発振器 204 分周器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 7/36 H04B 7/26 104A H04L 7/033 H04L 7/02 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局全体の制御を行う制御部と、無線
    通信を行う無線部とを備えた無線基地局に備えられ、入
    力される外部クロックから、当該外部クロックに同期し
    た制御部用動作クロックと無線部基準クロックとを生成
    する同期回路であって、 外部クロックを入力し、前記制御部用動作クロックを生
    成する第1のPLL回路と、 第1のPLL回路の出力を入力し、前記無線部基準クロ
    ックを生成する第2のPLL回路とを備えることを特徴
    とする同期回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の同期回路において、 前記第1のPLL回路は、 外部クロックと第1のPLL回路のループ帰還信号との
    位相差に応じた、第1位相差信号を出力する位相比較器
    と、 前記第1位相差信号に応じた周波数で発振する電圧制御
    発振器と、 前記電圧制御発振器の発振出力を分周する第1の分周器
    と、 前記第1の分周器の出力をさらに分周して第1のPLL
    回路のループ帰還信号を生成し、生成したループ帰還信
    号を前記位相比較器に出力する第2の分周器とを備え、 前記第2のPLL回路は、 前記第1の分周器の出力と、第2のPLL回路のループ
    帰還信号との位相差に応じた、第2位相差信号を出力す
    る位相比較器と、 前記第2位相差信号に応じた周波数で発振する電圧制御
    発振器と、 前記第2のPLL回路内の前記電圧制御発振器の発振出
    力を分周して前記第2のPLL回路のループ帰還信号を
    生成し、生成したループ帰還信号を第2のPLL回路の
    前記位相比較器に出力する分周器とを備えることを特徴
    とする同期回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の同期回路において、 前記第1のPLL回路に備えられる前記位相比較器は、
    排他的論理和回路であることを特徴とする同期回路。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の同期回路において、 前記第1のPLL回路に備えられる前記位相比較器は、
    2入力の一方をクロックとし、当該クロックの立ち上が
    りまたは立ち下がりで他方の入力を保持するとともに、
    保持した入力値を出力するD−FF(フリップフロッ
    プ)回路であることを特徴とする同期回路。
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