JPH11225072A - スプリアス抑制装置、スプリアス抑制方法およびフラクショナルnシンセサイザ - Google Patents

スプリアス抑制装置、スプリアス抑制方法およびフラクショナルnシンセサイザ

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JPH11225072A
JPH11225072A JP10024465A JP2446598A JPH11225072A JP H11225072 A JPH11225072 A JP H11225072A JP 10024465 A JP10024465 A JP 10024465A JP 2446598 A JP2446598 A JP 2446598A JP H11225072 A JPH11225072 A JP H11225072A
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Kazuaki Oishi
和明 大石
Kimitoshi Nirazuka
公利 韮塚
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Fujitsu Ltd
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    • HELECTRICITY
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    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION, OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
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    • H03L7/085Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal
    • H03L7/089Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal the phase or frequency detector generating up-down pulses
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フラクショナルNシンセサイザのスプリアスの
チャンネル依存を防止することが可能なスプリアス抑制
装置および方法、並びに、そのような機能を有するフラ
クショナルNシンセサイザを提供することを目的とす
る。 【解決手段】スプリアス抑制回路17が、アキュムレー
タ16の保持値に比例する電流Issを、位相比較器1
1の比較動作の度に、電圧制御発振器14の出力周波数
foの周期に比例する期間だけチャージポンプ回路12
の出力電流Icpに加えるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプリアス抑制装
置、スプリアス抑制方法およびフラクショナルNシンセ
サイザに関し、詳しくは、フラクショナルNシンセサイ
ザの発振出力の周波数スペクトルに発生するスプリアス
を抑制するための方法および装置、並びに、そのような
スプリアスを抑制する機能を備えたフラクショナルNシ
ンセサイザに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信技術や半導体製造技術
の発達によって、携帯電話、パーソナルハンディフォン
(PHS:Personal Handy Phone)、コードレス電話等
の移動無線端末が先進国だけでなく発展途上国において
も爆発的に普及するようになってきている。このような
移動体通信技術分野に必要不可欠な技術要素として、P
LL周波数シンセサイザがある。
【0003】PLL周波数シンセサイザは、その内部に
PLL(Phase-Locked Loop)を備えており、このPL
Lの一つの構成要素である発振器の出力をコントロール
して各種周波数の信号を生成するものである。PLL周
波数シンセサイザは、一般的に水晶発振器の出力に基づ
いた周波数の信号を基準信号として入力し、該基準信号
の周波数間隔で出力信号の周波数を切り換えることがで
きる。
【0004】一方、上述のように移動無線端末の数が急
激に増大すると、これに比例して確保すべきチャンネル
数も急激に増大することになる。ところが、チャンネル
を識別するための周波数は、無線を利用する分野毎に使
用可能な周波数帯域が決められた有限な資源であるの
で、上述のPLL周波数シンセサイザにおいてもより細
かい周波数間隔で出力周波数を切り換えることができる
ようにして、より多くのチャンネルを確保するが要求さ
れている。
【0005】このような要求に応えるために、フラクシ
ョナルN周波数シンセサイザが提案されている。以下
に、従来のフラクショナルN周波数シンセサイザの構造
を説明するが、その理解を容易にするために、まずその
基礎技術であるPLL周波数シンセサイザの構造を簡単
に説明する。図14は従来の一般的なPLL周波数シン
セサイザの構成を示すブロック図である。同図に示すよ
うに、PLL周波数シンセサイザは、位相比較器1、チ
ャージポンプ回路2、ループフィルタ3、電圧制御発振
器4および分周器5を備えている。位相比較器1では、
基準周波数frの信号と比較周波数fpの信号の位相差
が検出され、該位相差に応じたパルス幅の電圧パルスが
チャージポンプ回路2に出力される。チャージポンプ回
路2では、位相比較器1の出力に応じて電流の吐き出
し、吸い込み、又はハイ・インピーダンスの3状態の何
れかの状態にあるチャージポンプ出力電流Icpが生成
される。
【0006】チャージポンプ2の出力電流Icpはルー
プフィルタ3により平滑化され、かつ電圧に変換されて
出力される。ループフィルタ3から出力された電圧が制
御電圧として電圧制御発振器4には入力され、電圧制御
発振器4は制御電圧に応じた周波数foを発振する。電
圧制御発振器4の出力周波数foは分周器5により分周
数Nで分周され、位相比較器1に比較周波数fpとして
フィードバックされる。なお、基準周波数frは、例え
ば図示しない水晶発振器の出力周波数foscを分周器
6により分周することによって得ることができる。
【0007】このように構成されるPLL周波数シンセ
サイザでは、PLLによって常にfrとfpが同一周波
数で同一位相になるように制御され、また分周器5によ
ってfp=fo/Nとなるので、
【0008】
【数1】
【0009】の関係が成り立つ。式(1)は、Nを変化
させることにより周波数frのステップでfoを変化さ
せることができることを意味している。したがって、P
LL周波数シンセサイザは、水晶発振器等から1つの周
波数を入力するだけで、種々の周波数を発振することが
できる。一方、図15はフラクショナルNシンセサイザ
の構成を示すブロック図であり、同図から解るようによ
うに、フラクショナルNシンセサイザは、図14に示さ
れたPLL周波数シンセサイザにアキュムレータ7およ
びスプリアス抑制回路8を追加して構成されている。ア
キュムレータ7は、分周器6から基準周波数frをクロ
ック周波数として入力し、位相比較器1の比較周期毎
に、アキュムレータ7の一つ前の比較周期における保持
値acmと入力バイナリデータFとの和をとる。この結
果、アキュムレータ7の保持値acmは、比較周期毎に
Fづつ増加する。図15に示す例では、アキュムレータ
7はクロック周波数として基準周波数frを入力してい
るが、比較周波数fpであってもよく、あるいは、位相
比較器1の比較周期に一致するものであれば他の周波数
信号を入力してもよい。
【0010】アキュムレータ7がnビット構成であれ
ば、保持値acmが2nになるとオーバフローが生じ、
オーバフロー信号Sovを分周器5に出力する。分周器
5は、オーバーフローを検知した比較周期において、通
常はNに設定されている分周数をN+1に変化させる。
すなわち、比較周期2n回の間にF回だけ、分周器5の
分周数がN+1になる。n=2、F=1としたときのオ
ーバフロー信号Sovの変化と、基準周波数frあるい
は比較周波数fpで表される位相比較器1の比較周期と
の関係を図16(a)〜(c)に示す。
【0011】分周器5の分周数がN+1のときの電圧制
御発振器4の出力周波数foをfo1、Nのときをfo
2とすると、上述の式(1)により、出力周波数foは
比較周期2n回の間に、 F回は、 fo1=(N+1)×fr (2n−F)回は、 fo2= N×fr で表される。よって、 foの平均は、
【0012】
【数2】
【0013】となる。この式(2)は、Nの他にFを変
更することによって、電圧制御発振器4の出力信号の平
均の周波数foを、基準周波数frよりも小さい周波数
間隔で切り換えることが可能になることを意味してい
る。ところが、PLL周波数シンセサイザに上述のよう
なアキュムレータ7を追加しただけでは、電圧制御発振
器4の発振出力の周波数スペクトルにはスプリアスが発
生することが知られている。電圧制御発振器4の出力周
波数foの平均値は上記式(2)で表されているが、実
際には、foはfo1=(N+1)×frとfo2=N
×frとの間で周期的に変動している。この変動によ
り、電圧制御発振器4の発振出力の周波数スペクトルに
おいて、中心周波数からk×(fr/2 n)(ただし、
k=1、2...)だけずれた位置に、スプリアスが発
生することが知られている。
【0014】このようなスプリアスを抑制するために、
フラクショナルN周波数シンセサイザにはスプリアス抑
制回路8が設けられている。スプリアス抑制回路8は、
アキュムレータ7の保持値acmを入力し、これを電流
値に変換して電流Iadとして出力するD/A変換器9
から構成される。チャージポンプ回路2の出力電流Ic
pには、D/A変換器9の出力電流Iadが重ね合わさ
れて電流Doとなってループフィルタ3に入力される。
この出力電流IcpとIadとの重ね合わせによって、
スプリアスを抑制することができる。
【0015】このスプリアス抑制の原理を図16のタイ
ミングチャートを参照して説明する。同図は、アキュム
レータ7が2ビット構成(n=2)、入力バイナリデー
タがF=1である場合の例を示している。アキュムレー
タ7の保持値acmは、比較周期毎に1(=F)づつ加
算され、オーバフローになると0に戻るので、0、1、
2、3、0、1、2、3...と変化する。したがっ
て、アキュムレータ7は4比較周期に1回だけオーバフ
ローを生じ、アキュムレータ7のオーバーフロー信号S
ovは図16(c)に示すように変化する。この結果、
分周器5の分周数は4比較周期に1回だけNからN+1
に変化することになる。スプリアス抑制回路8が設けら
れていない場合、発振出力の周波数がfo1=(N+
1)×frとfo2=N×frとの間で変動し、この周
期的な変動がスプリアスとなって電圧制御発振器4の発
振出力に現れる。
【0016】ここで、チャージポンプ回路出力電流Ic
pの最小の出力電流(ジッタ)幅t jは図16(d)に
示すように、比較周期毎に累積されて増大し、4比較周
期目に最小のジッタ幅に戻る。このチャージポンプ回路
出力電流のジッタ幅の変化は、アキュムレータ7の保持
値acmに連動するものである。そこで、図16(e)
に示すように、スプリアス抑制のために用いられるD/
A変換器9の出力電流Iadが、チャージポンプ回路出
力電流Icpとプラス・マイナス反対の電流値になるよ
うに設定され、またD/A変換器出力電流Iadの電流
波形面積が、Iadをアキュムレータ7の保持値acm
に比例させることによってチャージポンプ出力電流Ic
pの電流波形面積と等しくなるように設定されている。
このため、ループフィルタ3に入力される電流Doには
周期的な変動はなくなり、結果的に、電圧制御発振器4
の発振出力におけるスプリアスの発生は抑制されること
になる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のフラクショナルNシンセサイザにあっては、
電圧制御発信器の発振出力のスプリアスにチャンネル依
存が現れるといった問題があった。スプリアスのチャン
ネル依存とは、チャンネルを切り換えた時、すなわち、
分周器5の分周数Nを変更してフラクショナルNシンセ
サイザの発生周波数を切り換えた時に、スプリアス抑制
回路8によるスプリアス抑制効果が影響を受けることを
意味している。
【0018】スプリアスにチャンネル依存が現れる理由
を以下に説明する。チャージポンプ回路2からの出力電
流Icpの最小のジッタ幅tjは、次式により計算され
る。
【0019】(以下余白)
【数3】
【0020】ここで、F=1とすると、上式は、
【0021】
【数4】
【0022】となる。このジッタ幅tjは、位相比較周
期毎に位相差が蓄積されるため図16(f)に示すよう
に、tj、2×tj、3×tjの順に変化する。ジッタを
打ち消すために、上述のようにチャージポンプ出力電流
Icpの波形とD/A変換器出力電流Iadの波形との
面積を等しくするようにしているので、D/A変換器出
力の電流時間幅をtadとすると、次式が成り立つ。
【0023】
【数5】
【0024】さらに、tjに式(3)を代入すると、
【0025】(以下余白)
【数6】
【0026】が成り立つ。ここで、分周器5の分周数N
を変更、すなわち周波数シンセサイザの設定チャンネル
を変更すると、 fr、n、Icp、tadは一定値で
あるので、式(4)からD/A変換器出力電流Iadは
分周数Nに依存してスプリアス抑制の適正値からずれる
ことが解る。したがって、従来のスプリアス抑制回路8
では、フラクショナル周波数シンセサイザのスプリアス
のチャンネル依存性を排除することができなかった。
【0027】そこで、本発明は、チャンネル切換えによ
って分周数が変更がされた場合にもスプリアス抑制効果
を維持して、フラクショナルNシンセサイザのスプリア
スにチャンネル依存が現れるのを防止することを目的と
する。
【0028】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、上記課題
を解決するため、二つの信号の位相差を検出する位相比
較器と、該位相比較器により検出された位相差に従って
変動する電流を出力するチャージポンプ回路と、該チャ
ージポンプ回路から出力される電流を電圧に変換するル
ープフィルタと、該ループフィルタの出力電圧に基づい
た周波数を出力する発振回路と、該発振回路の出力周波
数を所定の分周数で分周して、前記二つの信号のうちの
片方の信号として前記位相比較器に供給する分周器と、
前記位相比較器の比較動作に同期して増加あるいは減少
して一定の周期でオーバフローあるいはアンダフローす
る保持値を有し、該保持値がオーバフローあるいはアン
ダフローしたときだけ前記分周器の前記所定の分周数を
他の分周数に切換える分周数切換え回路と、を備えたフ
ラクショナルNシンセサイザに発生するスプリアスを抑
制するスプリアス抑制装置であって、前記分周数切換え
回路の保持値に比例する電流を生成する電流生成手段
と、該電流生成手段により生成された電流を、前記位相
比較器の比較動作の度に、前記発振回路の出力周波数の
周期に比例する期間だけ前記チャージポンプ回路の出力
電流に加算する電流加算手段と、を備えたことを特徴と
するものである。
【0029】上記の構成によれば、下記の原理によりス
プリアスのチャンネル依存を防止することができる。前
記式(4)のIadを電流加算手段によりチャージポン
プ回路に加算する電流Issで置き換え、式(4)を、
F=1と置いた式(2)により変形すると、
【0030】
【数7】
【0031】が成り立つ。tadは、電圧制御発振器の
出力信号の周期に比例する時間であるから、
【0032】
【数8】
【0033】で表される(mは任意の定数)。式(6)
を式(5)に代入すると、
【0034】
【数9】
【0035】となる。ここで、n、m、Icpは全て定
数であるため、式(7)から解るように、Issは分周
数Nに依存しない値になる。したがって、電圧制御発振
器の周波数スペクトルにチャンネル依存が現れるのを防
止することができる。前記電流加算手段は、前記発振回
路の出力周波数の周期に比例する期間に相当する幅のパ
ルスを、前記位相比較器の比較動作に同期して形成する
パルス形成回路と、前記電流生成回路により生成された
電流をチャージポンプ回路の出力電流に加算するタイミ
ングと時間を、前記パルス形成回路により形成されたパ
ルスに従って調節する電流加算調節回路と、を有するよ
うに構成してもよい。このように構成した場合、前記発
振回路の出力周波数の周期に比例する期間を、比較的簡
単な回路構成のパルス形成回路によって容易に決めるこ
とができる。
【0036】前記電流加算手段は、前記分周器を構成す
る回路に含まれる複数の信号ラインの一つから前記発振
回路の出力周波数に比例する周波数の信号を入力し、該
入力信号に基づいて前記発振回路の出力周波数の周期に
比例する期間を決めるようにしてもよい。このように構
成した場合、周波数変換のための特別なデバイスを設け
ることなく、発振回路の出力周波数の周期に比例した期
間を分周器内の種々の周波数から容易に得ることがで
き、またスプリアス抑制装置の構成を簡素化することが
できる。
【0037】さらに、前記スプリアス抑制装置には、前
記分周器を構成する回路に含まれる少なくとも2つの信
号ラインから1つを切換え可能に選択して、選択された
信号ラインにより搬送される信号を前記電流加算手段に
供給する選択切換え手段を設けてよい。このように構成
した場合、スプリアスのチャンネル依存の防止ために、
よりいっそう効果の高い周波数信号を選択して利用する
ことができる。
【0038】また、前記電流加算手段は、前記分周器か
ら前記位相比較器に供給される信号と同じ信号を入力
し、該入力信号に基づいて前記発振回路の出力周波数の
周期に比例する期間を決めるようにしてもよい。このよ
うに構成した場合、分周器の出力をそのまま利用してい
るのに加え、分周器の出力周波数はそのまま位相比較器
の比較周期に同期しているため、同期のための特別なデ
バイスも設ける必要がなくなり、簡単な回路構成によっ
てスプリアス抑制装置を構成することができる。
【0039】あるいは、前記電流加算手段は、前記発振
回路の出力周波数を入力して、該入力周波数に基づいて
前記発振回路の出力周波数の周期に比例する期間を決め
るようにしてもよい。このように構成した場合、発振回
路の出力周波数の周期に比例する期間を正確に割り出す
ことができ、また発振回路の出力周波数の周期と同一の
周期を利用する場合には最も適した装置構成を提供する
ことができる。
【0040】あるいはまた、前記電流加算手段は、前記
発振回路の出力周波数を所定の分周数で分周して出力す
る分周器を有し、該分周器の出力に基づいて前記発振回
路の出力周波数の周期に比例する期間を決めるようにし
てもよい。このように構成した場合、適切な分周数の分
周器を設けることにより、フラクショナルNシンセサイ
ザの分周器の分周に依存しない所望の周期を得ることが
できる。
【0041】前記電流加算手段の前記分周器は、自身の
前記所定の分周数を変化させることが可能な可変分周器
であってもよい。このように構成した場合、発振回路の
発振出力の周期に比例した期間を可変に設定することが
できる。また一方、前記電流加算手段は、前記発振回路
の出力周波数を入力して整数倍して出力する周波数逓倍
器を有し、該周波数逓倍器の出力に基づいて前記発振回
路の出力周波数の周期に比例する期間を決めるようにし
てもよい。このように構成した場合、発振回路の周波数
出力の周期よりも短い期間を容易に得ることができる。
【0042】第2の発明は、上記課題を解決するため、
二つの信号の位相差を検出する位相比較器と、該位相比
較器により検出された位相差に従って変動する電流を出
力するチャージポンプ回路と、該チャージポンプ回路か
ら出力される電流を電圧に変換するループフィルタと、
該ループフィルタの出力電圧に基づいた周波数を出力す
る発振回路と、該発振回路の周波数出力を所定の分周数
で分周して、前記二つの信号のうちの片方の信号として
前記位相比較器に供給する分周器と、前記二つの信号の
何れか一方の信号に従って増加あるいは減少して一定の
周期でオーバフローあるいはアンダフローする保持値を
有し、該保持値がオーバフローあるいはアンダフローし
たときだけ前記分周器の前記所定の分周数を他の分周数
に切換える分周数切換え回路と、を備えたフラクショナ
ルNシンセサイザに発生するスプリアスを抑制するスプ
リアス抑制方法であって、前記分周数切換え回路の保持
値に比例する電流を生成する工程と、該電流生成工程で
生成された電流を、前記位相比較器の比較動作に同期し
て、前記チャージポンプ回路の出力電流に加算する工程
と、前記電流生成工程で生成された電流の電流加算工程
における加算時間を、前記発振回路の出力周波数の周期
に比例する期間に一致させる工程と、を包含することを
特徴とするものである。このような方法を利用すれば、
前述のスプリアス抑制装置と同様の理由により、スプリ
アスのチャンネル依存を防止することができる。
【0043】第3の発明は、上記課題を解決するため、
二つの信号の位相差を検出する位相比較器と、該位相比
較器により検出された位相差に従って変動する電流を出
力するチャージポンプ回路と、該チャージポンプ回路か
ら出力される電流を電圧に変換かつ平滑化するループフ
ィルタと、該ループフィルタの出力電圧に基づいた周波
数を出力する発振回路と、該発振回路の周波数出力を所
定の分周数で分周して、前記二つの信号のうちの片方の
信号として前記位相比較器に供給する分周器と、前記位
相比較器の比較動作に同期して増加あるいは減少して一
定の周期でオーバフローあるいはアンダフローする保持
値を有し、該保持値がオーバフローあるいはアンダフロ
ーしたときだけ、前記分周器の前記所定の分周数を他の
分周数に切換える分周数切換え回路と、を備えたフラク
ショナルNシンセサイザにおいて、前記分周数切換え回
路の保持値に比例する電流を生成する電流生成手段と、
該電流生成手段により生成された電流を、前記位相比較
器の比較動作の度に、前記発振回路の出力周波数の周期
に比例する期間だけ前記チャージポンプ回路の出力電流
に加算する電流加算手段と、を備えたことを特徴とする
ものである。このようなフラクショナルNシンセサイザ
においも、前述のスプリアス抑制装置と同様の理由によ
り、スプリアスのチャンネル依存を防止することができ
る。
【0044】
【発明の実施の形態】 図1〜図8を参照して、本発明
に係るスプリアス抑制装置を適用したフラクショナルN
シンセサイザの第1の実施例を説明する。図1に示すよ
うに、フラクショナルNシンセサイザは、分周器10、
位相比較器11、チャージポンプ回路12、ループフィ
ルタ13、電圧制御発振器14、分周器15、アキュム
レータ16およびスプリアス抑制回路17を備えてい
る。
【0045】分周器10は、例えば図示しない水晶発振
器の出力周波数foscを入力して、所定の分周数Rで
分周し、基準周波数frの信号を生成して位相比較器1
1に出力する。位相比較器11は、基準周波数frの信
号と後述の比較周波数fpの信号を入力して両信号の位
相差を検出し、該位相差に応じたパルス幅の電圧パルス
をチャージポンプ回路12に出力する。
【0046】チャージポンプ回路12は、位相比較器1
1の出力に応じて電流の吐き出し、吸い込み、又はハイ
・インピーダンスの3状態の何れかの状態にあるチャー
ジポンプ出力電流Icpを生成する。ループフィルタ1
3は、チャージポンプ回路12の出力電流Icpを平滑
化し、かつ電圧に変換して電圧制御発振器14に出力す
る。
【0047】電圧制御発振器14はループフィルタ13
の出力に応じて制御された周波数foを発振する。分周
器15は、電圧制御発振器14の出力周波数foを分周
数NあるいはN+1で分周して位相比較器11に比較周
波数fpとしてフィードバックするものであり、Nは可
変である。アキュムレータ16は、分周器10から基準
周波数frをクロック周波数として入力し、位相比較器
11の比較周期毎に、アキュムレータ16の一つ前の比
較周期における保持値acmと入力バイナリデータFと
の和をとる。この結果、アキュムレータ16の保持値a
cmは、比較周期毎にFづつ増加する。図1の例では、
アキュムレータ16はクロック周波数として基準周波数
frを入力しているが、比較周波数fpであってもよ
く、あるいは、位相比較器11の比較周期に一致するも
のであれば他の周波数信号を入力してもよい。
【0048】アキュムレータ16がnビット構成であれ
ば、保持値acmが2nになるとオーバフローが生じ、
オーバフロー信号Sovを分周器15に出力する。分周
器15は、オーバーフローを検知した比較周期におい
て、通常はNに設定されている分周数をN+1に切換え
る。すなわち、比較周期2n回の間にF回だけ、分周器
15の分周数がN+1になる。
【0049】上述の分周器10、位相比較器11、チャ
ージポンプ回路12、ループフィルタ13、電圧制御発
振器14および分周器15およびアキュムレータ16の
動作は、図15に示されたフラクショナルNシンセサイ
ザの対応する各構成要素の動作と同じであり、前述した
ように電圧制御発振器14の出力信号の平均の周波数f
oは、前述の式(2)に示されたようにfo=fr×
(N+F/2n)で表される。したがって、Nだけでな
くFをも切り換えることによって、電圧制御発振器14
の出力信号の平均の周波数foを、基準周波数frより
も小さい周波数間隔で切り換えることができる。
【0050】スプリアス抑制回路17は、アキュムレー
タ16の保持値acmに比例する電流を、電圧制御発振
器14の出力周波数の周期に比例する期間だけ、チャー
ジポンプ回路12の出力電流Icpに位相比較器11の
比較動作に同期して加算するように構成されている。ス
プリアス抑制回路17の出力電流Issの波形は図2に
示される。同図は、アキュムレータ16の保持値acm
が1のときの例を示しており、例えば、位相比較器11
の比較周期に同期するリセット信号に同期して、電流値
Issの電流が電圧制御発振器14の出力周波数の周期
に比例する期間tad=m/fo(mは任意の数)だけ
生成されてスプリアス抑制回路17から出力されること
を表している。また、図2における破線チャートは、ア
キュムレータ16の保持値acmが1から2、3...と
変化したときの出力電流Issの電流値2×Iad、3
×Iad...を表している。
【0051】このような機能を有するスプリアス抑制回
路17の構成は図3に示される。同図に示されるよう
に、スプリアス抑制回路17は、アキュムレータ16の
保持値acmを入力して該保持値acmに比例する電流
を生成するD/A変換器18と、該D/A変換器18の
出力電流を、チャージポンプ回路12の出力電流Icp
に電圧制御発振器14の出力周波数の周期に比例する期
間tad∝1/foだけ、位相比較器11の比較動作に
同期して加算する電流加算回路19と、を備えている。
【0052】電流加算回路19は、パルス形成回路20
およびスイッチ回路21からなる。パルス形成回路20
は、後述するように分周器15を構成する回路に含まれ
る複数の信号ラインの一つから、電圧制御発振器14の
出力周波数foに比例する周波数fp'の信号と、位相
比較器11の比較周期毎に発せられた比較動作同期信号
とを入力する。電圧制御発振器14の出力周波数foに
比例する分周器内の周波数fp'は、比較周波数fpに
も比例するものであり、fp'=a×fp(ただし、a
は任意の数)で表すことができる。パルス形成回路20
はこれらの入力信号に基づいて、電圧制御発振器14の
発振出力の周期に比例する期間tad=1/(a×f
p)∝1/foに相当するパルス幅のパルスを、位相比
較器11の比較動作に同期して形成するものである。
【0053】スイッチ回路21は、D/A変換器18に
より生成された電流をチャージポンプ回路12の出力電
流Icpに加算するタイミングと時間を、パルス形成回
路20により形成されたパルスに従って調節するもので
ある。具体的には、スイッチ回路21は、D/A変換器
18の出力電流を流す信号ライン上に配置されたスイッ
チを有し、パルス形成回路20からパルスを入力してい
る間だけ信号ラインを導通させるようにスイッチを動作
させるものである。
【0054】図4は、上述のパルス形成回路20の一例
を示している。パルス形成回路20は、Dフリップフロ
ップ21、22、SRラッチ23およびANDゲート2
4からなる。Dフリップフロップ21は分周器15から
周波数fp'の信号をRST信号として入力し、1/f
p'幅のパルスからなる信号P2を生成して出力し、D
フリップフロップ22は比較動作同期信号をSET信号
として入力し、上記RST信号と同期させて信号P1を
出力する。SRラッチ23は、Dフリップフロップ22
から信号P1をセット信号として、Dフリップフロップ
21から信号P2をリセット信号として入力して信号を
P3を出力する。この信号P3は、セット信号でH、リ
セット信号でLとなる。ANDゲート24は、Dフリッ
プフロップ22から信号P1を、SRラッチ23から信
号P3を入力して、目的のパルス信号P4を生成して出
力する。図5は、上記の各信号P1〜P4の波形の例を
示している。
【0055】次に、分周器15における周波数fp'の
取り出し個所を図6および図7を参照して説明する。図
6は、分周器15がパルススワロ方式を採用した場合の
構成の一例を示している。同図に示すように、分周器1
5は、デュアルモジュラスプリスケーラ25、プログラ
ムカウンタ26、スワロカウンタ27およびコントロー
ラ28を有している。パルススワロ方式の分周器の動作
原理を簡単に説明する。プログラムカウンタ26と、ス
ワロカウンタ27が同時にカウントを始め、スワロカウ
ンタ27がA回カウントする間は、デュアルモジュラス
プリスケーラ25をM+1分周で動作させ、(P−A)
カウントする間は、デュアルモジュラスプリスケーラ2
5をM分周で動作させる。したがって、分周器15の全
体としての分周数Nは、(M×P+A)で表されること
になる。プログラムカウンタ26およびスワロカウンタ
27のそれぞれには、図示しないシフトレジスタやラッ
チ回路によって分周器全体の分周数がNあるいはN+1
分周になるように設定された異なるバイナリデータが入
力されるようになっている。
【0056】デュアルモジュラスプリスケーラ25は、
図7に示すように、フリップフロップ29a〜29cお
よびORゲート29dからなる可変分周部29、フリッ
プフロップ30a〜30dからなる固定分周部30およ
び5入力ORゲート31aからなるモジュラス制御部3
1から構成される。可変分周部29には3つのフリップ
フロップ29a〜29cが設けられているので、本例で
は、フリップフロップ29cのMCの入力に応じて4分
周と5分周が切り換えられるようになっている。さら
に、固定分周部30には4つのフリップフロップ30a
〜30dが設けられているので、本例のデュアルモジュ
ラスプリスケーラ25全体では、64分周と65分周が
切り換えられるようになっている。
【0057】ここで、分周器15からスプリアス抑制回
路17に供給される周波数fp'の信号は、デュアルモ
ジュラスプリスケーラ25の可変分周部29のフリップ
フロップ29aの出力Q1、固定分周部30のフリップ
フロップ30aの出力Q2、フリップフロップ30bの
出力Q3、フリップフロップ30cの出力Q4およびフ
リップフロップ30dの出力Q5の何れかから取り出す
とよい。fp'の取り出し個所はこれらに限定されるも
のではなく、電圧制御発振器14の出力周波数foに比
例する周波数の信号であればデュアルモジュラスプリス
ケーラ25内の信号ラインからだけでなく、プログラム
カウンタ26、スワロカウンタ27およびコントローラ
28内の何れの信号ラインから取り出してもよい。
【0058】また、分周器15に含まれる複数の信号ラ
インからfp'を選択的に取り出すためのセレクタを設
けて、スプリアスのチャンネル依存防止に適したfp'
を選択することができるようにしてもよい。次に、スプ
リアス抑制動作を図8のタイミングチャートを参照して
説明する。上述のように構成されるフラクショナルNシ
ンセサイザでは、図8(c)に示すアキュムレータ16
のオーバフロー信号Sovに応じて、分周器15の分周
数がNからN+1に周期的に切換わり、この結果、電圧
制御発振器14の出力周波数foは、fo1=(N+
1)×frとfo2=N×frとの間で周期的に変動す
ることになる。この変動によって、電圧制御発振器14
の出力信号にはスプリアスが発生しようとするが、この
スプリアスはスプリアス抑制回路17によって以下のよ
うに抑制される。
【0059】アキュムレータ16の保持値acmは、位
相比較器11の比較周期毎に1(=F)が加算され、オ
ーバフローになると0に戻るので、0、1、2、3、
0、1、2、3...と変化する。したがって、アキュ
ムレータ16は4比較周期に1回だけオーバフローを生
じ、アキュムレータ16のオーバーフロー信号Sovは
図16(c)に示すように変化する。本例では、アキュ
ムレータ16が2ビット構成(n=2)、入力バイナリ
データがF=1である。
【0060】スプリアス抑制回路17からの出力電流I
ssは、図8(e)に示されるように、チャージポンプ
回路12の出力電流Icpとプラス・マイナス反対の電
流値であり、またスプリアス抑制回路出力電流Issの
電流波形面積は、アキュムレータの保持値acmに比例
させることによって、チャージポンプ出力電流Icpの
電流波形面積と等しくなる。したがって、両出力電流I
cpとIssが重ね合わされて生成された図16(f)
に示す電流Doでは周期的変動は相殺され、結果的に、
電圧制御発振器14の発振出力のスプリアスは抑制され
る。
【0061】次に、スプリアス抑制回路の本実施例で最
も重要な機能であるスプリアスのチャンネル依存防止に
ついて説明する。スプリアス抑制回路17のD/A変換
器18から出力された電流は、上述した電流加算回路1
9によって、電圧制御発振器14の発振出力の周期に比
例する期間tad=1/fp'になるように調節されて
スプリアス抑制回路17から出力される。スプリアス抑
制回路17の出力電流Issをこのように設定すること
は、tad∝1/foの関係が常に成り立つことを意味
し、まさに前述の式(6)を常に満たしていることにな
る。式(6)を満たすということは、前述したように式
(7): Iss=Icp×1/(2n×m)を満たすと
いうことである。ここで、n、m、Icpは全て定数で
あるため、 Issは分周数Nに依存しない値になる。
【0062】言い換えれば、分周数Nを変更した場合で
も、スプリアス抑制回路17の出力電流Issがチャー
ジポンプ回路12の出力電流Icpに対して常に正確に
スケールされていることになる。したがって、分周器1
5の分周数を変更した場合でも、すなわちチャンネルを
切換えた場合でも、スプリアス抑制回路17による本来
のスプリアス抑制効果がそのまま維持され、電圧制御発
振器14の周波数スペクトルにチャンネル依存が現れる
のを確実に防止することができる。本実施例では、電流
加算回路19が、電圧制御発振器14の出力周波数の周
期に比例する期間に相当する幅のパルスを、位相比較器
11の比較動作に同期して形成するパルス形成回路20
と、D/A変換器18により生成された電流をチャージ
ポンプ回路12の出力電流Icpに加算するタイミング
と時間を、パルス形成回路20により形成されたパルス
に従って調節するスイッチ回路21とから構成されてい
る。この結果、前記発振回路の出力周波数の周期に比例
する期間を、比較的簡単な回路構成のパルス形成回路や
スイッチ回路によって容易に決めることができる。
【0063】また、本実施例では、電流加算回路19
は、分周器15を構成する回路に含まれる複数の信号ラ
インの一つから電圧制御発振器14の出力周波数に比例
する周波数の信号を入力し、該入力信号に基づいて電圧
制御発振器14の出力周波数の周期に比例する期間を決
めている。この結果、周波数変換のための特別なデバイ
スを設けることなく、電圧制御発振器14の出力周波数
に比例した周期を分周器15内の種々の周波数から容易
に得ることができるので、スプリアス抑制回路17の構
成を簡素化することができる。
【0064】さらに、分周器15を構成する回路に含ま
れる少なくとも2つの信号ラインから一つを切換え可能
に選択して、選択された信号ラインにより搬送されてい
る信号を電流加算回路19に供給する選択切換え回路を
設けてもよい。この場合、スプリアスのチャンネル依存
の防止のために、より一層効果の高い周波数信号を選択
して利用することができる。
【0065】なお、上述の実施例では、アキュムレータ
16として、保持値が増加するタイプのものが採用され
ていたが、保持値が減少するタイプのものを採用しても
よい。この場合は、保持値がアンダフローしたときに、
分周数NがN+1に切換えられることになる。図9およ
び図10を参照して、本発明に係るスプリアス抑制装置
を適用したフラクショナルNシンセサイザの第2の実施
例を以下に説明する。なお、説明の重複を避けるため、
第2の実施例において第1実施例の構成要素と同一のも
のには、同一の符号を付してその説明は省略する。
【0066】図9に示された第2の実施例では、図1に
示された第1の実施例のものとは異なる分周器40およ
びスプリアス抑制回路41が設けられている。分周器4
0は、図1に示された第1実施例の分周器15のように
分周器内の信号ラインからfp以外の周波数出力を取り
出すような構造ではなく、従来の一般的なものと同様な
ものである。
【0067】スプリアス抑制回路41は、アキュムレー
タ16の保持値acmの他に、分周器40から位相比較
器11に供給される信号と同じ周波数fpの信号を入力
し、これらの信号に基づいて、アキュムレータ16の保
持値acmに比例する電流Issを、電圧制御発振器1
4の出力周波数の周期に比例する期間だけ、チャージポ
ンプ回路12の出力電流Icpに位相比較器11の比較
動作に同期して加算するように構成されている。
【0068】詳しくは図10に示すように、スプリアス
抑制回路41の構成は、D/A変換器42およびスイッ
チ回路43から構成される。D/A変換器42は、アキ
ュムレータ16の保持値acmを入力して該保持値ac
mに比例する電流を生成するものである。スイッチ回路
43は、 分周器40から比較周波数fpを入力し、該
D/A変換器42の出力電流IssがM/fpに相当す
る期間だけスプリアス抑制回路41から、位相比較器1
1の比較動作に同期して出力されるように、D/A変換
器42からの出力信号ラインの導通をON/OFFする
ものである。
【0069】スプリアス抑制回路41の出力電流Iss
の出力期間tadがM/fpであるから、本実施例にお
いてもtad∝1/foの関係が常に成り立つ。したがっ
て、本実施例のスプリアス抑制回路41は、第1実施例
のスプリアス抑制回路17と同様に、電圧制御発振器1
4の発振出力のスペクトルに発生するスプリアスを抑制
するとともに、分周器15の分周数Nを変更、すなわち
チャンネルを切換えた場合にも、スプリアスの抑制効果
をそのまま維持することができ、チャンネル依存性を排
除することができる。
【0070】また本実施例では、スイッチ回路43が、
分周器40から位相比較器11に供給される信号と同じ
信号を入力し、該入力信号に基づいて電圧制御発振器1
4の出力周波数の周期に比例する期間を決めるように構
成されている。このため、分周器40の出力周波数をそ
のまま利用しているのに加え、分周器40の出力周波数
はそのまま位相比較器の比較周期に同期しているため、
同期のための特別なデバイスも設ける必要がなくなり、
簡単な回路構成によって、スプリアス抑制回路を構成す
ることができる。
【0071】図11〜図13を参照して、本発明に係る
スプリアス抑制装置を適用したフラクショナルNシンセ
サイザの第3の実施例を以下に説明する。なお、説明の
重複を避けるため、この第3の実施例においても第1お
よび第2実施例の構成要素と同一のものには同一の符号
を付してその説明は省略する。図11に示されたスプリ
アス抑制回路51は、アキュムレータ16の保持値ac
mおよび比較動作同期信号の他に、電圧制御発振器14
の出力周波数foを入力し、これらの信号に基づいて、
アキュムレータ16の保持値acmに比例する電流を、
電圧制御発振器14の出力周波数の周期に比例する期間
だけ、チャージポンプ回路12の出力電流に位相比較器
11の比較動作に同期して加算するように構成されてい
る。
【0072】詳しくは図12に示すように、スプリアス
抑制回路51は、D/A変換器52および電流加算回路
53から構成される。D/A変換器52は、図3に示さ
れるD/A変換器18と同様に構成されたものであり、
アキュムレータ16の保持値acmを入力して該保持値
acmに比例する電流を生成して出力する。電流加算回
路53は、D/A変換器52の出力電流が、電圧制御発
振器14の出力周波数の周期に比例する期間tad=m
/fo(∝1/fo) (ただし、mは任意の数)だ
け、位相比較器11の比較動作に同期してスプリアス抑
制回路51から出力されるように、D/A変換器52の
出力をON/OFF制御するものである。
【0073】電流加算回路53は、分周器54、パルス
形成回路55およびスイッチ回路56から構成される。
分周器54は、電圧制御発振器14から出力周波数fo
を入力して所定の分周数mで分周してパルス形成回路5
5に供給する。パルス形成回路55は、図4に示したパ
ルス形成回路と同様に構成され、周波数fo/mと比較
動作同期信号とを入力し、これらの信号に基づいて、電
圧制御発振器14の出力周波数の周期に比例する期間t
ad=m/foに相当するパルス幅のパルスを、位相比
較器11の比較動作に同期して形成するものである。ス
イッチ回路56は、D/A変換器52により生成された
電流をチャージポンプ回路12の出力電流Icpに加算
するタイミングと時間を、パルス形成回路55により形
成されたパルスに従って調節するものである。具体的に
は、スイッチ回路56は、D/A変換器52の出力電流
を流す信号ライン上に配置されたスイッチを有し、パル
ス形成回路55からパルスを入力している間だけ信号ラ
インを導通させるようにスイッチを動作させるものであ
る。
【0074】スプリアス抑制回路51の出力電流Iss
の電流出力期間tadはtad=m/foであるから、
本実施例においてもtad∝1/foの関係が常に成り
立つ。したがって、本実施例のスプリアス抑制回路51
は、第1および第2の実施例のスプリアス抑制回路17
と同様に、電圧制御発振器14の出力周波数のスペクト
ルに発生するスプリアスを抑制するとともに、分周器1
5の分周数Nを変更、すなわちチャンネルを変更した場
合にも、スプリアスの抑制効果をそのまま維持すること
ができ、チャンネル依存性を排除することができる。
【0075】図12に示されたスプリアス抑制回路51
にはパルス形成回路55の前で周波数foを分周する分
周器54を設けていたが、図13に示すスプリアス抑制
回路51のように、周波数foをパルス形成回路64に
直接入力するようにしてもよい。この場合、スプリアス
抑制回路51の出力電流Issの電流出力期間tad=
1/foであるから、本実施例においてもtad∝1/
foの関係が常に成り立つ。図13に示されたスプリア
ス抑制回路51の回路構成でも、図12に示されたもの
と同様の効果を得ることができる。
【0076】また、電流加算回路63は、電圧制御発振
器14の発振出力を入力して、該入力周波数に基づいて
電圧制御発振器14の出力周波数の周期に比例する期間
を決めているので、他の周波数を入力するのに比較し
て、電圧制御発振器14の出力周波数の周期に比例する
期間tadを応答性良く決めることができ、また発振出
力の周期と同一の周期を利用する場合には最も適した装
置構成を提供することができる。
【0077】さらに、図12に示すように、パルス形成
回路55の前に、電圧制御発振器14の出力周波数を分
周する分周器54を設けた場合、適切な分周数を設定す
ることにより、フラクショナルNシンセサイザのPLL
に使用している分周器15の分周に依存しない所望の期
間tadを得ることができる。また分周器54は、分周
数を変化させることが可能な可変分周器であってもよ
く、この場合、電圧制御発振器14の出力周波数の周期
に比例した期間tadを可変に設定することができる。
【0078】また一方、分周器54の代わりに、電圧制
御発振器14の出力周波数を入力し、整数倍して出力す
る周波数逓倍器を設けてもよい。このように構成した場
合、電圧制御発振器14の出力周波数の周期に比例した
期間tadを、出力周波数foの信号周期よりも短く設
定することができる。
【0079】
【発明の効果】 本発明によれば、フラクショナルNシ
ンセサイザの分周数変更回路の保持値に比例する電流
を、位相比較器の比較動作の度に、発振回路の出力周波
数の周期に比例する期間だけチャージポンプ回路の出力
電流に加算する。この結果、位相比較器の分周数を変
更、すなわち、チャンネルを変更した場合でも、スプリ
アスの抑制効果を維持することができ、フラクショナル
Nシンセサイザの出力周波数のスプリアスにチャンネル
依存が現れるのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスプリアス抑制装置の第1の実
施例をフラクショナルNシンセサイザと共に示すブロッ
ク図である。
【図2】 本発明の第1の実施例におけるスプリアス抑
制回路の出力電流波形を示す図である。
【図3】 本発明の第1の実施例におけるスプリアス抑
制回路を示すブロック図である。
【図4】 本発明の第1の実施例におけるパルス形成回
路の詳細構成を示す回路図である。
【図5】 本発明の第1の実施例におけるパルス形成回
路内の信号波形を示す図である。
【図6】 本発明の第1の実施例における分周器の構成
を示すブロック図である。
【図7】 本発明の第1の実施例におけるデュアルモジ
ュラスプリスケーラの詳細構成を示す回路図である。
【図8】 本発明の第1の実施例におけるフラクショナ
ルNシンセサイザの動作波形を示す図である。
【図9】 本発明に係るスプリアス抑制装置の第2の実
施例をフラクショナルNシンセサイザと共に示すブロッ
ク図である。
【図10】 本発明の第2の実施例におけるスプリアス
抑制回路を示すブロック図である。
【図11】 本発明に係るスプリアス抑制装置の第3の
実施例をフラクショナルNシンセサイザと共に示すブロ
ック図である。
【図12】 本発明の第3の実施例におけるスプリアス
抑制回路を示すブロック図である。
【図13】 本発明の第3の実施例におけるスプリアス
抑制回路の他の実施態様を示すブロック図である。
【図14】 従来のPLL周波数シンセサイザを示すブ
ロック図である。
【図15】 従来のフラクショナルNシンセサイザを示
すブロック図である。
【図16】 従来のフラクショナルNシンセサイザの動
作波形を示す図である。
【符号の説明】
11 位相比較器 12 チャージポンプ回路 13 ループフィルタ 14 電圧制御発振器(発振回路) 15 分周器 16 アキュムレータ 17、41、51 スプリアス抑制回路(スプリアス
抑制装置) 18、42、52、62 D/A変換器(電流生成手
段) 19、53、63 電流加算回路(電流加算手段) 20、55、64 パルス形成回路 21、43、56、65 スイッチ回路(電流加算調
節回路)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二つの信号の位相差を検出する位相比較器
    と、該位相比較器により検出された位相差に従って変動
    する電流を出力するチャージポンプ回路と、該チャージ
    ポンプ回路から出力される電流を電圧に変換するループ
    フィルタと、該ループフィルタの出力電圧に基づいた周
    波数を出力する発振回路と、該発振回路の出力周波数を
    所定の分周数で分周して、前記二つの信号のうちの片方
    の信号として前記位相比較器に供給する分周器と、前記
    位相比較器の比較動作に同期して増加あるいは減少して
    一定の周期でオーバフローあるいはアンダフローする保
    持値を有し、該保持値がオーバフローあるいはアンダフ
    ローしたときだけ前記分周器の前記所定の分周数を他の
    分周数に切換える分周数切換え回路と、を備えたフラク
    ショナルNシンセサイザに発生するスプリアスを抑制す
    るスプリアス抑制装置であって、 前記分周数切換え回路の保持値に比例する電流を生成す
    る電流生成手段と、 該電流生成手段により生成された電流を、前記位相比較
    器の比較動作の度に、前記発振回路の出力周波数の周期
    に比例する期間だけ前記チャージポンプ回路の出力電流
    に加算する電流加算手段と、を備えたことを特徴とする
    スプリアス抑制装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のスプリアス抑制装置におい
    て、 前記電流加算手段が、 前記発振回路の出力周波数の周期に比例する期間に相当
    する幅のパルスを、前記位相比較器の比較動作に同期し
    て形成するパルス形成回路と、 前記電流生成手段により生成された電流をチャージポン
    プ回路の出力電流に加算するタイミングと時間を、前記
    パルス形成回路により形成されたパルスに従って調節す
    る電流加算調節回路と、を有することを特徴とするスプ
    リアス抑制装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のスプリアス抑制装置におい
    て、 前記電流加算手段が、 前記分周器を構成する回路に含まれる複数の信号ライン
    の一つから前記発振回路の出力周波数に比例する周波数
    の信号を入力し、該入力信号に基づいて前記発振回路の
    出力周波数の周期に比例する期間を決めることを特徴と
    するスプリアス抑制装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のスプリアス抑制装置におい
    て、 前記分周器を構成する回路に含まれる少なくとも2つの
    信号ラインから1つを切換え可能に選択して、選択され
    た信号ラインにより搬送される信号を前記電流加算手段
    に供給する選択切換え手段を備えたことを特徴とするス
    プリアス抑制装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載のスプリアス抑制装置におい
    て、 前記電流加算手段が、 前記分周器から前記位相比較器に供給される信号と同じ
    信号を入力し、該入力信号に基づいて前記発振回路の出
    力周波数の周期に比例する期間を決めるこを特徴とする
    スプリアス抑制装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載のスプリアス抑制装置におい
    て、 前記電流加算手段が、 前記発振回路の出力周波数を入力して、該入力周波数に
    基づいて前記発振回路の出力周波数の周期に比例する期
    間を決めることを特徴とするスプリアス抑制装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載のスプリアス抑制装置におい
    て、 前記電流加算手段が、前記発振回路の出力周波数を所定
    の分周数で分周して出力する分周器を有し、該分周器の
    出力に基づいて前記発振回路の出力周波数の周期に比例
    する期間を決めることを特徴とするスプリアス抑制装
    置。
  8. 【請求項8】請求項7記載のスプリアス抑制装置におい
    て、 前記電流加算手段の前記分周器が自身の前記所定の分周
    数を変化させることが可能な可変分周器であることを特
    徴とするスプリアス抑制装置。
  9. 【請求項9】請求項6記載のスプリアス抑制装置におい
    て、 前記電流加算手段が、前記発振回路の出力周波数を入力
    し整数倍して出力する周波数逓倍器を有し、該周波数逓
    倍器の出力に基づいて前記発振回路の出力周波数の周期
    に比例する期間を決めることを特徴とするスプリアス抑
    制装置。
  10. 【請求項10】二つの信号の位相差を検出する位相比較
    器と、該位相比較器により検出された位相差に従って変
    動する電流を出力するチャージポンプ回路と、該チャー
    ジポンプ回路から出力される電流を電圧に変換するルー
    プフィルタと、該ループフィルタの出力電圧に基づいた
    周波数を出力する発振回路と、該発振回路の周波数出力
    を所定の分周数で分周して、前記二つの信号のうちの片
    方の信号として前記位相比較器に供給する分周器と、前
    記二つの信号の何れか一方の信号に従って増加あるいは
    減少して一定の周期でオーバフローあるいはアンダフロ
    ーする保持値を有し、該保持値がオーバフローあるいは
    アンダフローしたときだけ前記分周器の前記所定の分周
    数を他の分周数に切換える分周数切換え回路と、を備え
    たフラクショナルNシンセサイザに発生するスプリアス
    を抑制するスプリアス抑制方法であって、 前記分周数切換え回路の保持値に比例する電流を生成す
    る工程と、 該電流生成工程で生成された電流を、前記位相比較器の
    比較動作に同期して、前記チャージポンプ回路の出力電
    流に加算する工程と、 前記電流生成工程で生成された電流の電流加算工程にお
    ける加算時間を、前記発振回路の出力周波数の周期に比
    例する期間に一致させる工程と、を包含することを特徴
    とするスプリアス抑制方法。
  11. 【請求項11】二つの信号の位相差を検出する位相比較
    器と、該位相比較器により検出された位相差に従って変
    動する電流を出力するチャージポンプ回路と、 該チャージポンプ回路から出力される電流を電圧に変換
    かつ平滑化するループフィルタと、該ループフィルタの
    出力電圧に基づいた周波数を出力する発振回路と、 該発振回路の周波数出力を所定の分周数で分周して、前
    記二つの信号のうちの片方の信号として前記位相比較器
    に供給する分周器と、 前記位相比較器の比較動作に同期して増加あるいは減少
    して一定の周期でオーバフローあるいはアンダフローす
    る保持値を有し、該保持値がオーバフローあるいはアン
    ダフローしたときだけ、前記分周器の前記所定の分周数
    を他の分周数に切換える分周数切換え回路と、を備えた
    フラクショナルNシンセサイザにおいて、 前記分周数切換え回路の保持値に比例する電流を生成す
    る電流生成手段と、 該電流生成手段により生成された電流を、前記位相比較
    器の比較動作の度に、前記発振回路の出力周波数の周期
    に比例する期間だけ前記チャージポンプ回路の出力電流
    に加算する電流加算手段と、を備えたことを特徴とする
    フラクショナルNシンセサイザ。
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