JPH10229338A - Pll周波数シンセサイザ - Google Patents

Pll周波数シンセサイザ

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JPH10229338A
JPH10229338A JP9029149A JP2914997A JPH10229338A JP H10229338 A JPH10229338 A JP H10229338A JP 9029149 A JP9029149 A JP 9029149A JP 2914997 A JP2914997 A JP 2914997A JP H10229338 A JPH10229338 A JP H10229338A
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JP
Japan
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frequency
signal
counter circuit
divided
circuit
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9029149A
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English (en)
Inventor
Satoru Kobayashi
哲 小林
Shinji Saito
伸二 斎藤
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のPLL周波数シンセサイザのそれぞれの
基準分周信号の位相を離し、相互の干渉によるスプリア
スの増大を抑制すること。 【解決手段】PLL周波数シンセサイザ1には、他のP
LL周波数シンセサイザ2が近接して設けられる。PL
L周波数シンセサイザ1の第1のカウンタ回路6は、第
2の分周比のT分の1の分周比に設定され、基準発振信
号fosc を分周した分周出力信号LD2を出力する。第
2のカウンタ回路7は、第1のカウンタ回路6の分周出
力信号LD2をT分周して第2の基準分周信号fr2を
出力する。そして、第1のカウンタ回路6は、第1のリ
ファレンスカウンタ回路3の分周出力LD1を基準とし
て分周出力信号LD2の位相を制御し、第1のリファレ
ンスカウンタ回路3の第1の基準分周信号fr1に対し
て第2の基準分周信号fr2の位相を離すようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PLL周波数シン
セサイザに係り、詳しくは携帯電話等の半導体集積回路
に近接して搭載されたPLL周波数シンセサイザに関す
る。
【0002】近年、携帯電話等の移動体通信機は、その
携帯性の向上のためにシステムの小型化が要求されてお
り、回路の高密度化、ICの高集積化が進められてい
る。これに伴い、搭載された複数のPLL周波数シンセ
サイザが近接して搭載されることにより、相互の干渉に
よってノイズが増大する場合があり、このノイズを抑制
する必要がある。
【0003】
【従来の技術】図8に示すように、携帯機器等の半導体
集積回路には、複数(図8において2つ)のPLL周波
数シンセサイザ(以下、PLL回路という)71,81
が搭載されている。第1,第2のPLL回路71,81
は、それぞれリファレンスカウンタ回路(基準分周器)
72,82、比較分周カウンタ回路(比較分周器)7
3,83、位相比較器74,84、チャージポンプ7
5,85、ローパスフィルタ(LPF)76,86、及
び電圧制御発振器(VCO)77,87を備えている。
【0004】第1のPLL回路に備えられたリファレン
スカウンタ回路72は、外部に備えられた基準発振器9
1の基準発振信号fosc を基準周波数に分周して基準分
周信号fr1を位相比較器74に出力する。比較分周カ
ウンタ回路73はVCO77から入力される周波数信号
fvco1を設定周波数に基づいて分周して比較分周信号f
p1を位相比較器74に出力する。
【0005】位相比較器74は基準分周信号fr1と比
較分周信号fp1との位相を比較し、その比較結果に基
づく位相差信号をチャージポンプ75に出力する。チャ
ージポンプ75は位相差信号に基づいた電圧信号Do1
をLPF76に出力する。LPF76はチャージポンプ
75の電圧信号Do1を平滑することにより高周波成分
を除去した制御電圧信号を発振周波数の補正値としてV
CO77に出力する。
【0006】そして、VCO77はこの制御電圧信号の
電圧値に応じた周波数信号fvco1を出力し、この周波数
信号fvco1は比較分周器74に帰還される。即ち、比較
分周カウンタ回路73、位相比較器74、チャージポン
プ75、LPF76、及び、VCO77によりPLLル
ープが構成されている。そして、このような動作が繰り
返し実行されることによって、VCO77の周波数信号
fvco1は最終的に所望する設定周波数にロックされる。
【0007】同様に、第2のPLL回路81に備えられ
たリファレンスカウンタ回路82は、外部の基準発振器
91の基準発振信号fosc を基準周波数に分周して基準
分周信号fr2を位相比較器84に出力する。比較分周
カウンタ回路83はVCO87から入力される周波数信
号fvco2を設定周波数に基づいて分周して比較分周信号
fp2を位相比較器84に出力する。
【0008】位相比較器84は基準分周信号fr2と比
較分周信号fp2との位相を比較し、その比較結果に基
づく位相差信号をチャージポンプ85に出力する。チャ
ージポンプ85は位相差信号に基づいた電圧信号Do2
をLPF86に出力する。LPF86はチャージポンプ
85の電圧信号Do2を平滑することにより高周波成分
を除去した制御電圧信号を発振周波数の補正値としてV
CO87に出力する。
【0009】そして、VCO87はこの制御電圧信号の
電圧値に応じた周波数信号fvco2を出力し、この周波数
信号fvco2は比較分周器84に帰還される。即ち、比較
分周カウンタ回路83、位相比較器84、チャージポン
プ85、LPF86、及び、VCO87によりPLLル
ープが構成されている。そして、このような動作が繰り
返し実行されることによって、VCO87の周波数信号
fvco2は最終的に所望する設定周波数にロックされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、第1,第2
のPLL回路71,81において、基準発振器91が共
通であり、それぞれのリファレンスカウンタ回路72,
82の分周比が等しいか、又は、一方が整数倍の場合、
図9に示すように、基準発振器91からの信号をそれぞ
れのリファレンスカウンタ回路72,82で分周した基
準分周信号fr1,fr2の位相も近接したものになっ
てしまう。
【0011】従って、互いの基準分周信号fr1,fr
2の位相が近いと、基準分周信号fr1,fr2に対し
比較分周器の比較分周信号fp1,fp2の位相がそろ
った時ロックするPLLシンセサイザの性質上、必然的
に両PLL回路の周波数信号fvco1,fvco2の位相、即
ち、両チャージポンプの電圧信号Do1,Do2も近似
したものになってしまい、この電圧信号Do1,Do2
の周波数成分が互いのPLL回路71,81で干渉し合
う。その結果、図10(a)に示すように、第1,第2
のPLL回路71,81は、それぞれ単体では良好なス
プリアスレベルが得られているものの、両PLL回路7
1,81を近接させると、図10(b)に示すように、
スプリアスレベルの低下、即ち、スプリアスの増大を招
いていた。
【0012】本発明は以上の点を鑑み、複数のPLL周
波数シンセサイザのそれぞれの基準分周信号の位相を離
し、相互の干渉によるスプリアスの増大を抑制すること
ができるPLL周波数シンセサイザを提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。即ち、当該PLL周波数シンセサイザ1に
は、第1のリファレンスカウンタ回路3と第1のPLL
ループ4を備えた他のPLL周波数シンセサイザ2が近
接して設けられる。第1のリファレンスカウンタ回路3
は、設定される第1の分周比に基づいて基準発振信号f
osc を分周して第1の基準分周信号fr1を生成する。
第1のPLLループ4は、第1の基準分周信号fr1に
対してロックした第1の周波数信号fvco1を生成する。
【0014】当該PLL周波数シンセサイザ1は、第
1,第2のカウンタ回路6,7を備え、第2の分周比に
設定される第2のリファレンスカウンタ回路5と、第2
のPLLループ8とを備える。第1のカウンタ回路6
は、第2の分周比のT分の1の分周比に設定され、前記
基準発振信号fosc を分周した分周出力信号LD2を出
力する。第2のカウンタ回路7は、第1のカウンタ回路
6の分周出力信号LD2をT分周して第2の基準分周信
号fr2を出力する。第2のPLLループ8は、第2の
基準分周信号fr2に対してロックした第2の周波数信
号fvco2を生成する。そして、第1のカウンタ回路6
は、前記第1のリファレンスカウンタ回路3の分周出力
LD1を基準として分周出力信号LD2の位相を制御
し、前記第1のリファレンスカウンタ回路3の第1の基
準分周信号fr1に対して前記第2の基準分周信号fr
2の位相を離すようにする。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のPLL周波数シンセサイザにおいて、前記第
1,第2のリファレンスカウンタ回路は、それぞれ入力
される第1,第2の分周比設定データに基づいてそれら
の分周比が設定されるものであり、前記第1のカウンタ
回路には、第2の分周比設定データが下位ビット方向に
シフトして入力されてその分周比が設定され、前記第2
のカウンタ回路は、前記第2の分周比設定データをシフ
トするビット数に対応した数のT−フリップフロップ回
路を直列接続して構成されたことを要旨とする。
【0016】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載のPLL周波数シンセサイザにおいて、前記第1
のカウンタ回路は、該第1のカウンタ回路の分周出力信
号と、前記第1のリファレンスカウンタ回路の分周出力
信号とに基づいてリセットされて前記第1のリファレン
スカウンタ回路と同期して前記基準発振信号の分周動作
を行い、前記第2のカウンタ回路は、前記第1のリファ
レンスカウンタ回路の分周出力信号に基づいてリセット
されて前記第1のカウンタ回路の分周出力信号の分周動
作を行うようにしたことを要旨とする。
【0017】また、請求項4に記載の発明は、請求項2
に記載のPLL周波数シンセサイザにおいて、前記第1
のカウンタ回路の分周出力信号が入力され、そのクロッ
ク入力端子に前記基準発振信号が入力されたDフリップ
フロップ回路と、前記Dフリップフロップ回路の出力信
号と、前記第1のカウンタ回路の分周出力信号とを入力
し、それら信号を前記第1の分周比設定データの下位ビ
ットと前記第2のカウンタ回路の基準分周信号とに基づ
いて選択して出力するマルチプレクサとを備え、前記第
2のカウンタ回路は、前記マルチプレクサにより選択さ
れ出力される信号を分周するようにしたことを要旨とす
る。
【0018】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載のPLL周波数シンセサイザにおいて、前記第1
のカウンタ回路は、前記第1のリファレンスカウンタ回
路の分周出力信号と、前記マルチプレクサにより選択さ
れ出力される信号とに基づいてリセットされて前記第1
のリファレンスカウンタ回路と同期して前記基準発振信
号の分周動作を行うようにしたことを要旨とする。
【0019】(作用)従って、本発明によれば、第2の
第2のリファレンスカウンタ回路は、第1のカウンタ回
路と第2のカウンタ回路とを備え、第1のカウンタ回路
は、第1のリファレンスカウンタ回路の分周出力を基準
として分周出力信号の位相を制御し、第1のリファレン
スカウンタ回路の第1の基準分周信号に対して第2の基
準分周信号の位相が離される。
【0020】また、請求項2に記載の発明によれば、第
1,第2のリファレンスカウンタ回路は、それぞれ入力
される第1,第2の分周比設定データに基づいてそれら
の分周比が設定されるものであり、第1のカウンタ回路
には、第2の分周比設定データが下位ビット方向にシフ
トして入力されてその分周比が設定され、第2のカウン
タ回路は、第2の分周比設定データをシフトするビット
数に対応した数のT−フリップフロップ回路を直列接続
して構成される。
【0021】また、請求項3に記載の発明によれば、第
1のカウンタ回路は、該第1のカウンタ回路の分周出力
信号と、第1のリファレンスカウンタ回路の分周出力信
号とに基づいてリセットされて第1のリファレンスカウ
ンタ回路と同期して基準発振信号の分周動作が行われ、
第2のカウンタ回路は、第1のリファレンスカウンタ回
路の分周出力信号に基づいてリセットされて第1のカウ
ンタ回路の分周出力信号の分周動作が行われる。
【0022】また、請求項4に記載の発明によれば、更
に、第1のカウンタ回路の分周出力信号が入力され、そ
のクロック入力端子に基準発振信号が入力されたDフリ
ップフロップ回路と、Dフリップフロップ回路の出力信
号と、第1のカウンタ回路の分周出力信号とを入力し、
それら信号を第1の分周比設定データの下位ビットと第
2のカウンタ回路の基準分周信号とに基づいて選択して
出力するマルチプレクサとが備えられ、第2のカウンタ
回路は、マルチプレクサにより選択され出力される信号
が分周される。
【0023】また、請求項5に記載の発明によれば、第
1のカウンタ回路は、第1のリファレンスカウンタ回路
の分周出力信号と、マルチプレクサにより選択され出力
される信号とに基づいてリセットされて第1のリファレ
ンスカウンタ回路と同期して基準発振信号の分周動作が
行われる。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第一実施形態)以下、本発明を具体化した第一実施形
態を図2〜図4に従って説明する。
【0025】携帯機器等の半導体集積回路には、複数の
PLL周波数シンセサイザ(以下、PLL回路という)
11,21が備えられている。尚、本実施形態では、図
1に示される第1のPLL回路11と、図2に示される
PLL回路21の2つが備えられている。
【0026】図1に示すように、第1のPLL回路11
は、第1のリファレンスカウンタ回路(第1基準分周
器)12、シフトレジスタ13、比較分周カウンタ回路
(比較分周器)14、位相比較器15、チャージポンプ
16、ローパスフィルタ(LPF)17、及び、電圧制
御発振器(VCO)18を備えている。
【0027】第1のリファレンスカウンタ回路12は、
外部に備えられた基準発振器からの所定の基準発振信号
fosc を分周して基準周波数の基準分周信号fr1と、
その基準分周信号fr1と相補な分周出力信号LD1を
生成する。第1のリファレンスカウンタ回路12は、こ
の基準分周信号fr1を位相比較器に供給し、分周出力
信号LD1を第2のPLL回路21に供給する。
【0028】又、第1のリファレンスカウンタ回路12
にはシフトレジスタ13が接続され、そのシフトレジス
タ13を介して、図示しない外部装置からの分周比設定
シリアルデータSin1 の各ビットDn〜D1が入力され
る。第1のリファレンスカウンタ回路12は、入力され
る各ビットDn〜D1に基づいて、基準発振信号fosc
を分周する分周比Rを設定し、その分周比Rに基づいて
基準分周信号fr1を生成する。この構成により、出力
信号fvco1の周波数を切り替える、いわゆるチャネル切
り替えが行われるときには分周比が設定される。
【0029】比較分周カウンタ回路14は、VCO18
からの出力信号fvco を分周して比較信号fp1を生成
する。比較分周カウンタ回路14は、この比較信号fp
1を位相比較器15に供給する。
【0030】位相比較器15は、基準信号fr1と比較
信号fp1との位相差に応じてパルス幅が増減する位相
差信号をチャージポンプ16に供給する。チャージポン
プ16は、位相差信号に基づいた電圧信号Do1をLP
F17に供給する。この電圧信号Do1は、直流成分に
パルス成分が含まれたものである。LPF17は、電圧
信号Do1を平滑にして高周波成分を除去した制御電圧
をVCO18に供給する。VCO18は、制御電圧の電
圧値に応じた周波数の出力信号fvco1を出力する。この
出力信号fvco1は、第1の比較分周カウンタ回路14に
も帰還される。
【0031】従って、比較分周カウンタ回路14、位相
比較器15、チャージポンプ16、LPF17、及び、
VCO18により第1のPLLループ19が構成され
る。そして、上記の動作が繰り返し実行されることによ
って、VCO18の周波数信号fvco1は最終的に所望す
る設定周波数にロックされる。
【0032】図2に示すように、第2のPLL回路21
は、第1のPLL回路11と同じく、第2のリファレン
スカウンタ回路(第2基準分周器)22、シフトレジス
タ23、比較分周カウンタ回路(比較分周器)24、位
相比較器25、チャージポンプ26、ローパスフィルタ
(LPF)27、及び、電圧制御発振器(VCO)28
を備えている。
【0033】第2のリファレンスカウンタ回路22は、
同じく外部の基準発振器からの所定の基準発振信号fos
c と、第1のリファレンスカウンタ回路12の分周出力
信号LD1とを入力する。第2のリファレンスカウンタ
回路22は、分周出力信号LD1を基準信号とし、第1
のリファレンスカウンタ回路12と同期して分周動作
し、基準発振信号fosc を分周して基準周波数の基準分
周信号fr2を生成する。第2のリファレンスカウンタ
回路22は、この基準信号fr2を位相比較器25に供
給する。
【0034】又、第2のリファレンスカウンタ回路22
にはシフトレジスタ23が接続され、第1のリファレン
スカウンタ回路12と同様に、そのシフトレジスタ23
を介して、図示しない外部装置からの分周比設定シリア
ルデータSin2 の各ビットDn〜D1が入力される。第
2のリファレンスカウンタ回路22は、入力される各ビ
ットDn〜D1に基づいて、基準発振信号fosc を分周
する分周比Sを設定し、その分周比Sに基づいて基準分
周信号fr2を生成する。この構成により、出力信号f
vco2の周波数を切り替える、いわゆるチャネル切り替え
が行われるときには分周比が設定される。
【0035】比較分周カウンタ回路24は、VCO28
からの出力信号fvco2を分周して比較信号fp2を生成
する。比較分周カウンタ回路24は、この比較信号fp
2を位相比較器25に供給する。
【0036】位相比較器25は、基準信号fr2と比較
信号fp2との位相差に応じてパルス幅が増減する位相
差信号をチャージポンプ26に供給する。チャージポン
プは、位相差信号に基づいた電圧信号Do2をLPF2
7に供給する。この電圧信号Do2は、直流成分にパル
ス成分が含まれたものである。LPF27は、電圧信号
Do2を平滑にして高周波成分を除去した制御電圧をV
CO28に供給する。VCO28は、制御電圧の電圧値
に応じた周波数の出力信号fvco2を出力する。この出力
信号fvco2は、比較分周カウンタ回路24にも帰還され
る。
【0037】従って、比較分周カウンタ回路24、位相
比較器25、チャージポンプ26、LPF27、及び、
VCO28により第2のPLLループ29が構成され
る。上記の動作が繰り返し実行されることによって、V
CO28の周波数信号fvco2は最終的に所望する設定周
波数にロックされる。
【0038】次に、第2のリファレンスカウンタ回路2
2の構成を詳述する。第2のリファレンスカウンタ回路
22は、第1のカウンタ回路31、T−フリップフロッ
プ回路(以下、T−FF回路という)32、及び、アン
ド回路33を備えている。
【0039】第1のカウンタ回路31は、分周比設定が
可能なプログラマブルカウンタよりなり、分周比設定シ
リアルデータSin2 の各ビットDn〜D1のうち、最下
位ビットD1を除く各ビットDn〜D2がその最下位ビ
ット端子から順に入力される。即ち、第1のカウンタ回
路31には、分周比設定シリアルデータSin2 の各ビッ
トDn〜D1が下位ビット方向に1ビットだけシフトし
て入力される。従って、第1のカウンタ回路31は、そ
の分周比が第2のリファレンスカウンタ回路22の分周
比Sの1/2、即ち、分周比S/2に設定されたS/2
分周カウンタを構成している。そして、第1のカウンタ
回路31は、設定された分周比S/2に基づいて、基準
分周信号fosc をS/2分周した分周出力信号LD2を
生成し、T−FF回路32に出力する。
【0040】T−FF回路32は、第1のカウンタ回路
31に入力される分周比設定シリアルデータSin2 を下
位ビット方向にシフトするビット数に対応した数だけ直
列接続して設けられている。尚、本実施形態では、第1
のカウンタ回路31には分周比設定シリアルデータSin
2 が下位ビット方向に1ビットだけシフトして入力され
るため、1個のT−FF回路32が設けられている。
【0041】T−FF回路32は、そのクロック端子C
に分周出力信号LD2が入力され、リセット端子RST
に分周出力信号LD1が入力される。T−FF回路32
は、反転出力端子XQが入力端子Dに接続され、出力端
子Qから基準分周信号fr2を出力する。T−FF回路
32は、分周出力信号LD2の立ち上がりに基づいて出
力端子Qから出力する基準分周信号fr2を反転させ
る。即ち、T−FF回路32は、分周出力信号LD2を
2分周した基準分周信号fr2を出力する2分周カウン
タを構成している。
【0042】即ち、第1のカウンタ回路31とT−FF
回路32は、分周比S/2,2に設定されたS/2分周
カウンタと2分周カウンタとをそれぞれ構成し、第2の
リファレンスカウンタ回路22の分周比Sを実現してい
る。
【0043】また、第1のカウンタ回路31から出力さ
れる分周出力信号LD2は、アンド回路33の一方の入
力端子に入力され、そのアンド回路33の他方の入力端
子には第1のリファレンスカウンタ回路12から分周出
力信号LD1が入力される。アンド回路33は、両分周
出力信号LD1,LD2を論理和演算し、その演算結果
を信号LD3として第1のカウンタ回路31に出力す
る。
【0044】第1のカウンタ回路31は、アンド回路3
3から出力される信号LD3がリセット端子RSTに入
力される。従って、第1のカウンタ回路31は、両分周
出力信号LD1,LD2に基づいてリセットされる。
【0045】次に、上記のように構成されたPLL回路
の作用を図4に従って説明する。ここでは、第1,第2
のリファレンスカウンタ回路22に入力される分周比設
定はシリアルデータSin1 ,Sin2 がともに同じ値、即
ち、両リファレンスカウンタ回路の分周比R,Sを同じ
99分周にそれぞれ設定した場合について説明する。
【0046】図2に示される第1のリファレンスカウン
タ回路12は、設定された分周比R(=99)に基づい
て、基準発振信号fosc を99分周した基準分周信号f
r1を生成し、PLLループに出力する。図4に示すよ
うに、基準分周信号fr1は、99周期毎に立ち上がる
信号となる。第1のPLL回路11のPLLループは、
位相比較器が基準分周信号fr1と、比較分周カウンタ
回路からの比較分周信号fp1とが常に一致するように
制御し、ロックする。
【0047】また、第1のリファレンスカウンタ回路1
2は、設定された分周比R(=99)に基づいて、基準
発振信号fosc を99分周した基準分周信号fr1と相
補な分周出力信号LD1を第2のリファレンスカウンタ
回路22へ出力する。図4に示すように、その分周出力
信号LD1は、99周期毎に所定期間(基準発振信号f
osc の1周期分)だけLレベルとなる信号である。
【0048】図3に示される第1のカウンタ回路31
は、シフトレジスタを介して入力される分周比設定シリ
アルデータSinの各ビットDn〜D2を入力し、その各
ビットDn〜D2に基づいて分周比を設定する。この
時、第1のカウンタ回路31には、第1のリファレンス
カウンタ回路12に入力される分周比設定信号に対し
て、下位ビット方向に1ビットだけずらして入力され
る。即ち、第2のリファレンスカウンタ回路22を構成
する第1のカウンタ回路31には、その最下位ビット端
子に分周比設定信号D2が入力され、最下位ビットの分
周比設定信号D1は第1のカウンタには入力されない。
従って、第1のカウンタ回路31の分周比は、第1、第
2のリファレンスカウンタ回路22の分周比R,S(=
99)のほぼ1/2(=49)に設定される。
【0049】従って、第1のカウンタ回路31は、設定
された分周比(=49)に基づいて、基準発振信号fos
c の49分周した分周出力信号LD2をアンド回路33
に出力する。図4に示すように、分周出力信号LD2
は、49周期毎に所定期間(基準発振信号fosc の1周
期分)だけLレベルとなる信号である。
【0050】アンド回路33には、第1のリファレンス
カウント回路からの分周出力信号LD1が入力される。
アンド回路33は、両分周出力信号LD1,LD2を論
理積演算した結果を信号LD3として第1のカウンタ回
路31に出力する。第1のカウント回路は、その信号L
D3に基づいてリセットする。従って、第1のカウント
回路は、第1のリファレンスカウント回路により99分
周され出力される分周出力信号LD1、又は、第1のカ
ウント回路により49分周され出力される分周出力信号
LD2に基づいてリセットする。
【0051】即ち、第1のカウント回路は、分周出力信
号LD2に基づいて49周期毎にリセットされ、更に分
周出力信号LD1に基づいて99周期毎にリセットされ
る。そして、第1のカウンタ回路31は、第1のリファ
レンスカウント回路の分周出力信号LD1に同期して分
周動作している。従って、第1のカウント回路は、自身
の生成した分周出力信号LD2に基づいて49周期で2
回リセットした後、分周出力信号LD1に基づいて1周
期分(=99−(49×2))だけリセットされる。
【0052】従って、第1のカウンタ回路31から出力
される分周出力信号LD2は、その周期、例えば、立ち
上がりエッジの周期が基準発振信号fosc の49周期目
と50周期目となる。従って、第1のカウンタ回路31
の実際の分周比は、49分周と50分周とを交互に繰り
返すこととなる。
【0053】第1のカウンタ回路31から出力される分
周出力信号LD2は、T−FF回路32のクロック端子
Cに入力され、T−FF回路32のリセット端子RST
には、第1のリファレンスカウンタ回路12の分周出力
信号LD1が入力される。従って、T−FF回路32
は、分周出力信号LD1に基づいて99周期毎にリセッ
トされる。そして、T−FF回路32は、そのリセット
端子RSTにLレベルの分周出力信号LD1が入力され
るとLレベルの第2基準分周信号fr2を出力する。
【0054】次に、T−FF回路32は、リセットが解
除される、即ち、リセット端子RSTに入力される分周
出力信号LD1がLレベルからHレベルになると動作し
始め、クロック入力端子Cに入力される分周出力信号L
D2の立ち上がりに基づいて出力を反転、即ち、Hレベ
ルの第2の基準分周信号fr2を出力する。
【0055】分周出力信号LD2は、第1のカウンタ回
路31が基準発振信号fosc を49周分カウントした後
に1周期分Lレベルとなり、その後に立ち上がる。従っ
て、リセットが解除された後の分周出力信号LD2の立
ち上がりは、T−FF回路32がリセットされてから、
即ち、第2の基準分周信号fr2がLレベルとなってか
ら50周期目となる。
【0056】そして、T−FF回路32は、第1の分周
出力信号LD1に基づいて、99周期毎にリセットされ
る。従って、第2の基準分周信号fr2は、基準発振信
号fosc の99周期目に再びLレベルになる。そのた
め、第2の基準分周信号fr2は、第1の分周出力信号
LD1に同期してLレベルとなり、50周期後にHレベ
ルとなる。
【0057】一方、第1の基準分周信号fr1は、第1
の分周出力信号LD1に同期して直ちに立ち上がる。従
って、第2の基準分周信号fr2は、第1の基準分周信
号fr1に対して50周期分だけ立ち上がりが遅れる、
即ち、50分周分だけ位相がずれる。
【0058】そして、両PLL回路の比較分周カウンタ
回路の分周出力である比較分周信号fp1,fp2は、
それぞれの基準分周信号fr1,fr2と位相が一致し
た時にPLLループがロックするため、チャージポンプ
の出力信号Do1,Do2の位相も50周期分(50分
周分)だけずれる。その結果、両出力信号Do1,Do
2は、周波数成分が互いの局で干渉することが無く、図
10(b)に示すように、スプリアスが増大することは
ない。
【0059】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)第2のPLL回路21に備えられた第2のリファ
レンスカウンタ回路22には、分周比設定シリアルデー
タSin2 に基づいて、第1のリファレンスカウンタ回路
12の分周比Rと同じ分周比Sが設定される。第2のリ
ファレンスカウンタ回路22は、第1のカウンタとT−
FF回路32を備える。第1のカウンタ回路31は、S
/2分周カウンタとして動作し、T−FF回路32は2
分周カウンタとして動作して第2のリファレンスカウン
タ回路22のS分周を実現する。そして、第1のカウン
タ回路31は、第1のリファレンスカウンタ回路12の
分周出力信号LD1と自身の分周出力信号LD2に基づ
いてリセットし、T−FF回路32は、分周出力信号L
D1に同期してリセットしてLレベルの基準分周信号f
r1を出力する。そして、第1のカウンタ回路31の分
周出力信号LD1に基づいてT−FF回路32は基準分
周信号fr2を生成し、出力するようにした。従って、
第1のリファレンスカウンタ回路12からの基準分周信
号fr1と、第2のリファレンスカウンタ回路22から
の基準分周信号fr2は、第1のカウンタ回路31の分
周分だけずれる。そのため、両PLL回路のチャージポ
ンプの出力信号Do1,Do2の位相も第1のカウンタ
回路31の分周分だけずれる。その結果、両出力信号D
o1,Do2は、周波数成分が互いの局で干渉すること
が無く、スプリアスの増大を抑えることができる。
【0060】(第二実施形態)以下、本発明を具体化し
た第二実施形態を図5〜図7に従って説明する。尚、本
実施形態は、第一実施形態と比べて、第1のPLL周波
数シンセサイザの構成は同じであり、第2のPLL周波
数シンセサイザの構成が相違する。従って、本実施形態
では、第2のPLL周波数シンセサイザの構成及び動作
について詳述する。
【0061】図5に示すように、第2のPLL周波数シ
ンセサイザ(以下、第2のPLL回路という)41は、
第2のリファレンスカウンタ回路(第2基準分周器)4
2、シフトレジスタ23、比較分周カウンタ回路(比較
分周器)24、位相比較器25、チャージポンプ26、
ローパスフィルタ(LPF)27、及び、電圧制御発振
器(VCO)28を備えている。
【0062】第2のリファレンスカウンタ回路42は、
第1のカウンタ回路31、T−FF回路32、及び、ア
ンド回路33に加えて、D−フリップフロップ回路(以
下、D−FF回路という)43及びマルチプレクサ44
を備えている。
【0063】第2のリファレンスカウンタ回路42を構
成する第1のカウンタ回路31から出力される分周出力
信号LD2は、D−フリップフロップ回路(以下、D−
FF回路43という)の入力端子Dに入力される。D−
FF回路43のクロック端子Cには基準発振信号fosc
が入力される。そして、D−FF回路43は、その出力
端子Qから入力される分周出力信号LD2から基準発振
信号fosc の1周期分だけ遅れた信号LD2Dを出力
し、その信号LD2Dは、マルチプレクサ44に入力さ
れる。
【0064】また、マルチプレクサ44には、第1のカ
ウンタ回路31から出力される分周出力信号LD2が入
力される。また、マルチプレクサ44には、分周比設定
シリアルデータに基づいてシフトレジスタから最下位ビ
ットD1と、T−FF回路32の出力である基準分周信
号fr2とが入力される。
【0065】図6に示すように、マルチプレクサ44
は、アンド回路45,46,47、インバータ回路4
8、及び、オア回路49により構成される。アンド回路
45は、その一方の入力端子に基準分周信号fr2が入
力され、他方の入力端子に最下位ビットD1が入力され
る。アンド回路45の出力信号は、インバータ回路48
により反転されてアンド回路46の一方の入力端子に入
力されると共に、アンド回路47の一方の入力端子に直
接入力される。アンド回路46の他方の入力端子には分
周出力信号LD2が入力され、アンド回路47の他方の
入力端子にはD−FF回路43の出力信号LD2Dが入
力される。両アンド回路46,47の出力信号は、共に
オア回路49に入力され、そのオア回路49は、分周選
択信号LD2Mを図5中のT−FF回路32に出力す
る。
【0066】アンド回路45は、入力される基準分周信
号fr2と最下位ビットD1とが共にHレベルの場合に
Hレベルの信号を出力し、それ以外の場合にLレベルの
信号を出力する。その信号は、直接アンド回路47に入
力されると共に、インバータ回路48により反転されて
アンド回路46に入力される。
【0067】従って、基準分周信号fr2と最下位ビッ
トD1とが共にHレベルの場合、アンド回路47に入力
されるD−FF回路43の出力信号LD2Dがオア回路
49を介して分周選択信号LD2Mとして出力される。
また、基準分周信号fr2と最下位ビットD1が共にH
レベルではない場合、アンド回路46に入力される第1
のカウンタ回路31の分周出力信号LD2がオア回路4
9を介して分周選択信号LD2Mとして出力される。
【0068】即ち、マルチプレクサ44は、入力される
最下位ビットD1と基準分周信号fr2とが共にHレベ
ルの時にD−FF回路43の出力信号LD2Dを選択
し、その他の場合に第1のカウンタ回路31の出力信号
LD2を選択する。そして、マルチプレクサ44は、選
択した信号を分周選択信号LD2MとしてT−FF回路
32に出力する。
【0069】次に、上記のように構成された第2のPL
L回路41の作用を図7に従って説明する。ここでは、
第1のリファレンスカウンタ回路12は、分周比設定シ
リアルデータSin1 に基づいてその分周比Rが198分
周に設定され、第2のリファレンスカウンタ回路42
は、分周比設定シリアルデータSin2 に基づいてその分
周比Sが分周比Rの半分、即ち99分周に設定された場
合について説明する。
【0070】図2に示される第1のリファレンスカウン
タ回路12は、設定された分周比R(=198)に基づ
いて、基準発振信号fosc を198分周した基準分周信
号fr1を生成し、PLLループに出力する。図7に示
すように、基準分周信号fr1は、99周期毎に立ち上
がる信号となる。第1のPLL回路11のPLLループ
は、位相比較器が基準分周信号fr1と、比較分周カウ
ンタ回路からの比較分周信号fp1とが常に一致するよ
うに制御し、ロックする。
【0071】また、第1のリファレンスカウンタ回路1
2は、設定された分周比R(=198)に基づいて、基
準発振信号fosc を198分周した基準分周信号fr1
と相補な分周出力信号LD1を、図5に示される第2の
リファレンスカウンタ回路42へ出力する。図7に示す
ように、その分周出力信号LD1は、198周期毎に所
定期間(基準発振信号fosc の1周期分)だけLレベル
となる信号である。
【0072】図5に示される第1のカウンタ回路31
は、シフトレジスタを介して入力される分周比設定シリ
アルデータSinの各ビットDn〜D2を入力し、その各
ビットDn〜D2に基づいて分周比を設定する。この
時、第1のカウンタ回路31には、第2のリファレンス
カウンタ回路42に入力される分周比設定シリアルデー
タSin2 が、下位ビット方向に1ビットだけずらして入
力される。即ち、第2のリファレンスカウンタ回路42
を構成する第1のカウンタ回路31には、その最下位ビ
ット端子に分周比設定信号D2が入力され、最下位ビッ
トの分周比設定信号D1は第1のカウンタには入力され
ない。従って、第1のカウンタ回路31の分周比は、第
2のリファレンスカウンタ回路42の分周比S(=9
9)のほぼ1/2(=49)に設定される。
【0073】従って、第1のカウンタ回路31は、設定
された分周比(=49)に基づいて、基準発振信号fos
c の49分周した分周出力信号LD2をD−FF回路4
3に出力する。図4に示すように、分周出力信号LD2
は、49周期毎に所定期間(基準発振信号fosc の1周
期分)だけLレベルとなる信号である。D−FF回路4
3は、入力される分周出力信号LD2を1周期分遅らし
た出力信号LD2Dをマルチプレクサ44に出力する。
【0074】マルチプレクサ44は、入力される最下位
ビットD1と基準分周信号fr2が共にHレベルの時に
出力信号LD2Dを選択して信号LD2Mとして出力
し、その他の場合には出力信号LD2を選択して信号L
D2Mとして出力する。信号LD2Mはアンド回路33
に出力される。
【0075】アンド回路33には、また、第1のリファ
レンスカウント回路からの分周出力信号LD1が入力さ
れる。アンド回路33は、分周出力信号LD1と信号L
D2Mとを論理積演算した結果を信号LD3として第1
のカウンタ回路31に出力する。第1のカウント回路
は、その信号LD3に基づいてリセットする。従って、
第1のカウント回路は、第1のリファレンスカウント回
路により198分周され出力される分周出力信号LD
1、又は、マルチプレクサ44により選択され出力され
る信号LD2Mに基づいてリセットする。従って、第1
のカウンタ回路31は、通常は分周出力信号LD2が選
択されて49分周となり、D−FF回路43とマルチプ
レクサ44の働きにより、D−FF回路43の出力信号
LD2Dが選択された場合に50分周となる。それは、
D−FF回路43の出力信号LD2Dは、分周出力信号
LD2に対し、基準発振信号fosc の1クロックの遅れ
がある。そのため、出力信号LD2Dが選択されて分周
選択信号LD2Mとして出力された場合、にてリセット
を行った場合は、分周出力信号LD2でリセットを行っ
た場合に対し、プラス1分周したことになる。そして、
第1のカウンタ回路31は、そのプラス1分周分だけ余
分にリセットされる。従って、第1のカウンタ回路31
は、選択された出力信号LD2Mに基づいて分周出力信
号LD2の49分周よりの1周期分遅い出力信号LD2
Mによりリセットされるため、分周選択信号LD3の立
ち下がりを見た場合、結果として50分周と49分周と
を交互に繰り返すことになる。
【0076】マルチプレクサ44から出力される分周選
択信号LD2Mは、T−FF回路32のクロック端子C
に入力され、T−FF回路32のリセット端子RSTに
は、第1のリファレンスカウンタ回路12の分周出力信
号LD1が入力される。従って、T−FF回路32は、
分周出力信号LD1に基づいて198周期毎にリセット
される。そして、T−FF回路32は、そのリセット端
子RSTにLレベルの分周出力信号LD1が入力される
とLレベルの第2基準分周信号fr2を出力する。
【0077】次に、T−FF回路32は、リセットが解
除される、即ち、リセット端子RSTに入力される分周
出力信号LD1がLレベルからHレベルになると動作し
始め、クロック入力端子Cに入力される分周選択信号L
D3の立ち上がりに基づいて出力を反転、即ち、Hレベ
ルの第2の基準分周信号fr2を出力する。
【0078】分周選択信号LD3は、50分周と49分
周とが交互に繰り返される。そして、T−FF回路32
は、分周選択信号LD3が入力される毎に出力を反転す
る。従って、第2の基準分周信号fr2は、第1のリフ
ァレンスカウンタ回路12の分周出力信号LD1に同期
してLレベルとなり、その後、50分周の間はLレベ
ル、49分周の間はHレベルとなる。
【0079】一方、第1の基準分周信号fr1は、第1
の分周出力信号LD1に登記して直ちに立ち上がる。従
って、第2の基準分周信号fr2は、第1の基準分周信
号fr1に対して50分周分(50周期分)だけその立
ち上がりが遅れる、即ち、50分周分だけ位相がずれ
る。
【0080】そして、両PLL周波数シンセサイザの比
較分周カウンタ回路の分周出力である比較分周信号fp
1,fp2は、それぞれの基準分周信号fr1,fr2
と位相が一致した時にPLLループがロックするため、
チャージポンプの出力信号Do1,Do2の位相も50
周期分(50分周分)だけずれる。その結果、両出力信
号Do1,Do2は、周波数成分が互いの局で干渉する
ことが無く、図10(b)に示すように、スプリアスが
増大することはない。
【0081】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)第1のカウンタ回路31とT−FF回路32との
間にはD−FF回路43とマルチプレクサ44が設けら
れる。D−FF回路43は、第1のカウンタ回路31の
分周出力信号LD2を1周期分だけ遅らせた出力信号L
D2Dを出力する。マルチプレクサ44は、分周比設定
シリアルデータSin2 の最下位ビットD1と、T−FF
回路32からの基準分周信号fr2とが入力され、最下
位ビットD1と基準分周信号fr2とが共にHレベルの
場合には出力信号LD2Dを、それ以外の場合には分周
出力信号LD2を選択し、その選択した信号を分周選択
信号LD3としてT−FF回路32に出力する。T−F
F回路32は、第1のリファレンスカウンタ回路12の
分周出力信号LD1に基づいてリセットされてLレベル
の基準分周信号fr2を出力し、分周選択信号LD3に
基づいて出力を反転させる。従って、第1のリファレン
スカウンタ回路12からの基準分周信号fr1と、第2
のリファレンスカウンタ回路42からの基準分周信号f
r2は、第1のカウンタ回路31の分周分だけずれる。
そのため、両PLL回路のチャージポンプの出力信号D
o1,Do2の位相も第1のカウンタ回路31の分周分
だけずれる。その結果、両出力信号Do1,Do2は、
周波数成分が互いの局で干渉することが無く、スプリア
スの増大を抑えることができる。
【0082】尚、本発明は前記実施の形態の他、以下の
態様で実施してもよい。上記各実施形態では、複数のP
LL周波数シンセサイザ11,21,41を搭載した携
帯電話等の通信機器に具体化したが、例えばパソコン等
の他の機器に具体化して実施してもよい。
【0083】上記各実施形態では、第1のカウンタ回路
31に分周比設定シリアルデータSin2 を下位ビット方
向に1ビットだけシフトして入力し、第1のカウンタ回
路31を所定の分周比Sの1/2(S/2分周)に設定
したが、データSin2 を任意のビット数だけシフトして
第1のカウンタ回路31の分周比を適宜変更して実施し
てもよく、その場合、シフトしたビット数に対応した数
のT−FF回路32を直列接続する。例えば、分周比設
定シリアルデータSin2 を2ビットシフトした場合、第
1のカウンタ回路31はS/4分周に設定され、T−F
F回路32を2つ直列接続することにより4分周回路が
構成される。また、分周比設定シリアルデータSin2 を
3ビットシフトした場合、第1のカウンタ回路31はS
/8分周に設定され、T−FF回路32を3つ直列接続
することにより8分周回路が構成される。
【0084】上記各実施形態において、第1,第2のリ
ファレンスカウンタ回路12,22,42の分周比R,
Sをそれぞれ任意の値に設定して実施してもよい。ま
た、上記第2実施形態において、両リファレンスカウン
タ回路の分周比R,Sを同じ値に設定して実施してもよ
い。
【0085】上記各実施形態では、第1,第2のPLL
周波数シンセサイザ11,21(11,41)を搭載し
た半導体集積回路について説明したが、半導体集積回路
に3つ以上の任意の数のPLL周波数シンセサイザを搭
載して実施してもよい。
【0086】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至5に
記載の発明によれば、複数のPLL周波数シンセサイザ
のそれぞれの基準分周信号の位相を離し、相互の干渉に
よるスプリアスの増大を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理説明図。
【図2】 第一実施形態のPLL周波数シンセサイザの
ブロック回路図。
【図3】 第一実施形態のPLL周波数シンセサイザの
ブロック回路図。
【図4】 第一実施形態のPLL周波数シンセサイザの
波形図。
【図5】 第二実施形態のPLL周波数シンセサイザの
ブロック回路図。
【図6】 マルチプレクサの回路図。
【図7】 第二実施形態のPLL周波数シンセサイザの
波形図。
【図8】 従来のPLL周波数シンセサイザのブロック
回路図。
【図9】 従来のPLL周波数シンセサイザの波形図。
【図10】 (a)単体動作時と(b)並列動作時のス
プリアスの比較図。
【符号の説明】
3 第1のリファレンスカウンタ回路 5 第2のリファレンスカウンタ回路 6 第1のカウンタ回路 7 第2のカウンタ回路 fosc 基準発振信号 fr1 第1の基準分周信号 fvco1 第1の周波数信号 fr2 第2の基準分周信号 fvco2 第2の周波数信号 LD1 第1の分周出力信号 LD2 第2の分周出力信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定される第1の分周比に基づいて基準
    発振信号を分周して第1の基準分周信号を生成する第1
    のリファレンスカウンタ回路と、前記第1の基準分周信
    号に対してロックした第1の周波数信号を生成する第1
    のPLLループとを備えた他のPLL周波数シンセサイ
    ザに近接して設けられ、設定される第2の分周比に基づ
    いて前記基準発振信号を分周して第2の基準分周信号を
    生成する第2のリファレンスカウンタ回路と、前記第2
    の基準分周信号に対してロックした第2の周波数信号を
    生成する第2のPLLループとを備えたPLL周波数シ
    ンセサイザにおいて、 前記第2のリファレンスカウンタ回路には、 前記第2の分周比のT分の1の分周比に設定され、前記
    基準発振信号を分周した分周出力信号を出力する第1の
    カウンタ回路と、 前記第1のカウンタ回路の分周出力信号を入力し、その
    入力信号をT分周して第2の基準分周信号を出力する第
    2のカウンタ回路とを備え、 前記第1のカウンタ回路は、前記第1のリファレンスカ
    ウンタ回路の分周出力を基準として分周出力信号の位相
    を制御し、前記第1のリファレンスカウンタ回路の第1
    の基準分周信号に対して前記第2の基準分周信号の位相
    を離すようにしたPLL周波数シンセサイザ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のPLL周波数シンセサ
    イザにおいて、 前記第1,第2のリファレンスカウンタ回路は、それぞ
    れ入力される第1,第2の分周比設定データに基づいて
    それらの分周比が設定されるものであり、 前記第1のカウンタ回路には、第2の分周比設定データ
    が下位ビット方向にシフトして入力されてその分周比が
    設定され、 前記第2のカウンタ回路は、前記第2の分周比設定デー
    タをシフトするビット数に対応した数のT−フリップフ
    ロップ回路を直列接続して構成されたPLL周波数シン
    セサイザ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のPLL周波数シンセサ
    イザにおいて、 前記第1のカウンタ回路は、該第1のカウンタ回路の分
    周出力信号と、前記第1のリファレンスカウンタ回路の
    分周出力信号とに基づいてリセットされて前記第1のリ
    ファレンスカウンタ回路と同期して前記基準発振信号の
    分周動作を行い、 前記第2のカウンタ回路は、前記第1のリファレンスカ
    ウンタ回路の分周出力信号に基づいてリセットされて前
    記第1のカウンタ回路の分周出力信号の分周動作を行う
    ようにしたPLL周波数シンセサイザ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のPLL周波数シンセサ
    イザにおいて、 前記第1のカウンタ回路の分周出力信号が入力され、そ
    のクロック入力端子に前記基準発振信号が入力されたD
    フリップフロップ回路と、 前記Dフリップフロップ回路の出力信号と、前記第1の
    カウンタ回路の分周出力信号とを入力し、それら信号を
    前記第1の分周比設定データの下位ビットと前記第2の
    カウンタ回路の基準分周信号とに基づいて選択して出力
    するマルチプレクサとを備え、 前記第2のカウンタ回路は、前記マルチプレクサにより
    選択され出力される信号を分周するようにしたPLL周
    波数シンセサイザ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のPLL周波数シンセサ
    イザにおいて、 前記第1のカウンタ回路は、前記第1のリファレンスカ
    ウンタ回路の分周出力信号と、前記マルチプレクサによ
    り選択され出力される信号とに基づいてリセットされて
    前記第1のリファレンスカウンタ回路と同期して前記基
    準発振信号の分周動作を行うようにしたPLL周波数シ
    ンセサイザ。
JP9029149A 1997-02-13 1997-02-13 Pll周波数シンセサイザ Withdrawn JPH10229338A (ja)

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