JP2000286704A - 周波数シンセサイザ装置とそれを用いた移動無線機 - Google Patents

周波数シンセサイザ装置とそれを用いた移動無線機

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JP2000286704A
JP2000286704A JP11206324A JP20632499A JP2000286704A JP 2000286704 A JP2000286704 A JP 2000286704A JP 11206324 A JP11206324 A JP 11206324A JP 20632499 A JP20632499 A JP 20632499A JP 2000286704 A JP2000286704 A JP 2000286704A
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phase
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frequency synthesizer
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Ryuichi Yamada
竜一 山田
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧制御発振器(VCO)の発振周波数によ
ってC/Nが変化しない周波数シンセサイザ装置を提供
する。 【解決手段】 フラクショナルN方式の第1周波数シン
セサイザ装置と、基準信号を共通に用いる第2周波数シ
ンセサイザ装置とを同時に使用する複数周波数シンセサ
イザ装置において、第2周波数シンセサイザ装置の基準
信号の周波数を分周する分周器15をリセットするため
に、この分周器15の位相と第1周波数シンセサイザ装置
の第1分周器2の位相との位相状態を検出する位相検出
手段20を設け、位相検出手段の検出結果に基づいてリセ
ット信号を制御し、この分周器15の出力信号の位相を、
第1分周器2の出力信号の位相と一致しないように制御
する。このリセットで第1分周器2の出力信号との位相
の一致を回避することができ、電圧制御発振器の周波数
によってC/Nが変化することを無くすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動無線機等で使
用される複数の周波数シンセサイザを同時に動作させる
複数周波数シンセサイザ装置とその動作方法に関し、特
に、ロックアップタイムの短縮を図るものである。
【0002】
【従来の技術】周波数シンセサイザ装置は、例えば移動
無線機の場合、基準信号から任意の周波数の搬送波を作
り出すために使用され、高C/N特性で、且つ、間欠受
信時の低消費電力化のために高速ロックアップが要望さ
れる。ロックアップタイムを短縮できる周波数シンセサ
イザ装置として、フラクショナルN方式と一般に呼ばれ
る周波数シンセサイザ装置がある。
【0003】この周波数シンセサイザは、図13に示す
ように、入力電圧に応じた周波数の信号を発振する電圧
制御発振器(VCO)1と、VCO1の出力信号の周波
数を分周する第1可変分周器2と、基準信号の周波数を
分周する第2の可変分周器5と、第1可変分周器2の出
力信号(fdiv)と第2可変分周器5の出力信号(f
ref)との位相を比較して位相差を出力する位相比較
器3と、位相比較器3の出力を平均化するローパスフィ
ルタ(LPF)4と、fdivをクロックとして分周比
が小数点以下を含むように制御する分周比制御回路6と
を備えている。この種のフラクショナルN方式の周波数
シンセサイザ装置は、特開平8−8741号公報に記載
されているように、第1の分周器2に設定する分周比を
信号fdivに同期して時間的に変化させることで、等
価的にその平均の分周比を作り出すことができる。これ
により、fvcoの周波数は、frefの周波数の整数
倍にする必要がなく、fvcoにおける所望の周波数間
隔と無関係にfrefの周波数を高く設定できる。この
ため、ロックアップタイムを短縮することができる。
【0004】また、図14に位相比較器3の構成図を示
す。位相比較器3は、frefの周波数を2分周する2
分周器34と、fdivの周波数を2分周する2分周器32
と、2分周器34と2分周器32の出力の排他的論理和をと
る排他的論理和回路(EXOR)33とを備えている。
【0005】図15に周波数シンセサイザ装置がロック
状態にある時のタイミングチャートを示す。frefは
基準信号の周波数を第2の分周器5で4分周(ここでは
説明を簡単にするため4分周とした)したものである。
分周比制御回路6から出力される分周比は、fdivを
クロックとしてfdiv毎に変化する。VCO1の出力
fvcoの周波数は、この分周比に応じて第1分周器2
で分周されfdivを出力する。frefとfdivの
位相差であるPDoutの平均電圧(図15中の破線)
がLPF4よりVCO1に出力され、VCO1の周波数
が決定する。
【0006】一方、前記周波数シンセサイザ装置と同時
に動作させる周波数シンセサイザ装置の一例を図16に
示す。図16は、図13における分周比制御回路6が無
いもので、一般的な周波数シンセサイザ装置の構成であ
り、分周比が変化することを除いて図13において説明
した通りである。なお、以降の説明で図13に示すシン
セサイザと区別するため、各回路の番号を変え、信号名
の後に2という数字を付記した。また、基準信号は同じ
物を使うため区別しない。
【0007】図17に、前述した2つの周波数シンセサ
イザ装置がロックした時のタイミングチャートを示す。
図16に示す周波数シンセサイザ装置のfref2は、
基準信号の周波数を第2の分周器15で14分周(ここで
は一例として14分周とした)したものである。VCO
11の出力fvcoの周波数は、この分周比に応じて第1
の分周器12で分周されfdiv2を出力する。fref
2とfdiv2の位相差であるPDout2の平均電圧
(図17中の破線)がLPF14よりVCO11に出力さ
れ、VCO11の周波数が決定する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】共通の基準信号を用い
て、図13のフラクショナルN方式の周波数シンセサイ
ザと図16の周波数シンセサイザとを同時に動作させる
複数周波数シンセサイザ装置では、VCO1の周波数に
よっては、図18のようにfdivの立ち上がりエッジ
とfref2の立ち上がりエッジとが一致する場合が出
てくる。
【0009】ところで、分周比制御回路6は、特開平8
−8741号公報に記載されているように、比較的規模
の大きいディジタル回路であり、一般にクロックに同期
して動作するディジタル回路はクロックの変化点で最大
の電力が消費されるため、このような周波数シンセサイ
ザ装置を半導体基板上に構成した場合は、クロックに同
期して半導体基板や電源等の電位が変動する。すなわ
ち、図18のようなfdivとfref2の立ち上がり
が一致する状態において基準信号にジッタを発生させ
る。これにより、VCO1やVCO11の出力のC/Nが
劣化してしまう。つまり、VCO1の発振周波数によっ
てC/Nが変化してしまうことになる。
【0010】したがって、C/Nが劣化しても無線機の
規格を満足するようにLPF1及びLPF11の時定数を
必要以上に大きくせざるを得ず、ロックアップタイムを
十分に短縮できないという問題がある。
【0011】また、このような周波数シンセサイザ装置
を移動無線機で使用した場合は、間欠受信時の無線機の
動作時間が長くなるために消費電力が増加し、待ち受け
時間が短くなるという問題がある。
【0012】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、VCOの発振周波数によってC/Nが変
化せず、そのためにロックアップタイムを短縮すること
ができる複数周波数シンセサイザ装置とその動作方法と
を提供し、また、間欠受信時の動作時間を短縮し、待ち
受け時間を長くできる移動無線機を提供することを目的
としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、フ
ラクショナルN方式の周波数シンセサイザ装置とその他
の周波数シンセサイザ装置とを同時に動作させる場合
に、その他の周波数シンセサイザ装置の基準信号の周波
数を分周する分周器の出力信号の位相が、フラクショナ
ルN方式のシンセサイザ装置の電圧制御発振器の発振周
波数を分周する分周器の出力信号の位相と一致しないよ
うに制御している。
【0014】そのために、その他の周波数シンセサイザ
装置の基準信号の周波数を分周する分周器の出力信号の
位相とフラクショナルN方式のシンセサイザ装置の電圧
制御発振器の発振周波数を分周する分周器の出力信号の
位相との位相状態を検出する位相検出手段を設け、この
位相検出手段の検出結果に基づいて、その他の周波数シ
ンセサイザ装置の前記分周器のリセットを制御してい
る。
【0015】また、基準信号の位相を変更する位相変更
手段と、フラクショナルN方式のシンセサイザ装置の電
圧制御発振器の発振周波数を設定する設定シリアルデー
タに基づいて、この位相変更手段により位相が変更され
た基準信号または位相が変更されていない基準信号を選
択する切替手段とを設け、切替手段によって選択された
基準信号をその他の周波数シンセサイザ装置またはフラ
クショナルN方式の周波数シンセサイザ装置に入力して
いる。
【0016】そのため、その他の周波数シンセサイザ装
置の基準信号の周波数を分周する分周器の出力信号(f
ref2)の位相と、フラクショナルN方式のシンセサ
イザ装置の電圧制御発振器の発振周波数を分周する分周
器の出力信号(fdiv)の位相との一致を回避するこ
とができ、電圧制御発振器の周波数によるC/Nの変化
を無くすことができ、ロックアップタイムを短縮するこ
とができる。
【0017】また、この複数周波数シンセサイザ装置を
移動無線機に適用することにより待ち受け時間の長い移
動無線機を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、入力電圧に応じた周波数の信号を発振する電圧制御
発振器と、この電圧制御発振器の出力信号の周波数を分
周する第1分周器と、基準信号の周波数を分周する第2
分周器と、第1分周器及び第2分周器からの出力信号の
位相差をローパスフィルタを介して電圧制御発振器に出
力する位相比較器と、第1分周器の分周比が時間的に変
化し且つその時間平均の値が小数点以下の値を含むよう
に制御する分周比制御回路とを備えた第1周波数シンセ
サイザ装置と、基準信号を共通に用いたその他の周波数
シンセサイザ装置とを同時に使用する複数周波数シンセ
サイザ装置において、その他の周波数シンセサイザ装置
の基準信号の周波数を分周する分周器をリセットするた
めに、この分周器の位相と第1周波数シンセサイザ装置
の第1分周器の位相との位相状態を検出する位相検出手
段を設け、位相検出手段の検出結果に基づいてリセット
信号を制御し、この分周器の出力信号の位相を、第1分
周器の出力信号の位相と一致しないように制御するよう
にしたものであり、このリセットで第1分周器の出力信
号との位相の一致を回避することができ、電圧制御発振
器の周波数によってC/Nが変化することを無くすこと
ができる。
【0019】請求項2に記載の発明は、リセット信号に
より、その他の周波数シンセサイザ装置の基準信号の周
波数を分周する分周器とともに、その他の周波数シンセ
サイザ装置の電圧制御発振器の出力信号を分周する分周
器をリセットするようにしたものであり、これらの分周
器を同時にリセットすることで、リセット後に分周を再
開する時に、その他の周波数シンセサイザ装置の位相同
期が外れないようにすることができる。
【0020】請求項3に記載の発明は、入力電圧に応じ
た周波数の信号を発振する電圧制御発振器と、電圧制御
発振器の出力信号の周波数を分周する第1分周器と、基
準信号の周波数を分周する第2分周器と、第1分周器及
び第2分周器からの出力信号の位相差をローパスフィル
タを介して電圧制御発振器に出力する位相比較器と、第
1分周器の分周比が時間的に変化し且つその時間平均の
値が小数点以下の値を含むように制御する分周比制御回
路とを備えた第1周波数シンセサイザ装置と、基準信号
を共通に用いたその他の周波数シンセサイザ装置とを同
時に使用する複数周波数シンセサイザ装置において、基
準信号の位相を変更する位相変更手段と、電圧制御発振
器の発振周波数を設定する設定シリアルデータに基づい
て、この位相変更手段により位相が変更された基準信号
または位相が変更されていない基準信号を選択する切替
手段とを設け、切替手段によって選択された基準信号を
その他の周波数シンセサイザ装置または第1周波数シン
セサイザ装置に入力することにより、その他の周波数シ
ンセサイザ装置の基準信号を分周する分周器の位相と、
第1分周器の出力信号の位相とが一致しないようにした
ものであり、位相検出を行わずに、その他の周波数シン
セサイザ装置の基準信号の周波数を分周する分周器の出
力信号(fref2)の位相と、第1周波数シンセサイ
ザ装置の電圧制御発振器の発振周波数を分周する第1分
周器の出力信号(fdiv)の位相との一致を回避する
ことができる。
【0021】請求項4に記載の発明は、位相変更手段と
して、基準信号の位相を遅延させる遅延手段を設けたも
のであり、その他の周波数シンセサイザ装置または第1
周波数シンセサイザ装置に入力する基準信号を遅延させ
ることで、その他の周波数シンセサイザ装置の基準信号
を分周する分周器の位相と、第1分周器の出力信号の位
相との一致を回避することができる。
【0022】請求項5に記載の発明は、位相変更手段と
して、基準信号の位相を反転させる位相反転手段を設け
たものであり、基準信号の位相を反転させて、その他の
周波数シンセサイザ装置または第1周波数シンセサイザ
装置に入力することにより、その他の周波数シンセサイ
ザ装置の基準信号を分周する分周器の位相と、第1分周
器の出力信号の位相との一致を回避することができる。
また、位相遅延手段を設けるよりも位相反転手段を設け
たほうが周囲の環境変化やばらつきに対し有利になる。
【0023】請求項6に記載の発明は、切替手段が、設
定シリアルデータに付加されたデータを検出し、検出結
果に基づいて前記選択を行うようにしたものであり、電
圧制御発振器の発振周波数を設定する場合、その設定
で、その他の周波数シンセサイザ装置の基準信号を分周
する分周器の位相と第1分周器の出力信号の位相とが一
致するとき、その情報を設定シリアルデータに加える。
切替手段は、この設定シリアルデータから、その情報を
検出して、基準信号の選択を実行する。
【0024】請求項7に記載の発明は、設定シリアルデ
ータに付加するデータとして、1ビットのデータが追加
されるようにしたものであり、切替手段は、設定シリア
ルデータに追加された1ビットを検出して、基準信号の
選択を実行する。
【0025】請求項8に記載の発明は、切替手段が、設
定シリアルデータの特定ビットの状態を検出し、検出結
果に基づいて前記選択を行うようにしたものであり、設
定シリアルデータのビット列により電圧制御発振器の出
力信号を分周する第1分周器の分周比が分かり、切替手
段は、この情報を識別して、基準信号の選択を実行す
る。この場合、設定シリアルデータへの1ビットの追加
が不要になる。
【0026】請求項9に記載の発明は、入力電圧に応じ
た周波数の信号を発振する電圧制御発振器と、電圧制御
発振器の出力信号の周波数を分周する第1分周器と、基
準信号の周波数を分周する第2分周器と、第1分周器及
び第2分周器からの出力信号の位相差をローパスフィル
タを介して電圧制御発振器に出力する位相比較器と、第
1分周器の分周比が時間的に変化し且つその時間平均の
値が小数点以下の値を含むように制御する分周比制御回
路とを備えた第1周波数シンセサイザ装置と、基準信号
を共通に用いたその他の周波数シンセサイザ装置とを複
数個同時に動作させる複数周波数シンセサイザ装置の動
作方法において、分周器の位相と第1周波数シンセサイ
ザ装置の第1分周器の位相との位相状態を検出し、検出
結果に基づいてその他の周波数シンセサイザ装置の基準
信号の周波数を分周する分周器のリセットを制御し、こ
の分周器の出力信号の位相を、第1分周器の出力信号の
位相と一致しないようにするものであり、このリセット
で第1分周器の出力信号との位相の一致を回避すること
により、電圧制御発振器の出力の周波数によるC/Nの
変化を無くすことができ、これにより、ループフィルタ
の時定数を大きくする必要がなくなり、ロックアップタ
イムを短縮することができる。
【0027】請求項10に記載の発明は、前記検出結果
に基づいて、その他の周波数シンセサイザ装置の基準信
号の周波数を分周する分周器とともに、その他の周波数
シンセサイザ装置の電圧制御発振器の出力信号を分周す
る分周器のリセットを制御するようにしたものであり、
リセット後の分周再開時に、その他の周波数シンセサイ
ザ装置の位相同期が外れないようにすることができる。
【0028】請求項11に記載の発明は、入力電圧に応
じた周波数の信号を発振する電圧制御発振器と、電圧制
御発振器の出力信号の周波数を分周する第1分周器と、
基準信号の周波数を分周する第2分周器と、第1分周器
及び第2分周器からの出力信号の位相差をローパスフィ
ルタを介して電圧制御発振器に出力する位相比較器と、
第1分周器の分周比が時間的に変化し且つその時間平均
の値が小数点以下の値を含むように制御する分周比制御
回路とを備えた第1周波数シンセサイザ装置と、基準信
号を共通に用いたその他の周波数シンセサイザ装置とを
複数個同時に動作させる複数周波数シンセサイザ装置の
動作方法において、その他の周波数シンセサイザ装置の
基準信号を分周する分周器の位相と第1分周器の出力信
号の位相とが一致しないように、基準信号の位相を変更
して、その他の周波数シンセサイザ装置または第1周波
数シンセサイザ装置に入力するようにしたものであり、
位相検出を行わずに、その他の周波数シンセサイザ装置
の基準信号を分周する分周器の位相と第1分周器の出力
信号の位相との一致を回避することができる。
【0029】請求項12に記載の発明は、基準信号の位
相を変更するために、基準信号の位相を遅延させるよう
にしたものであり、その他の周波数シンセサイザ装置ま
たは第1周波数シンセサイザ装置に入力する基準信号を
遅延手段で遅延させることにより、その他の周波数シン
セサイザ装置の基準信号を分周する分周器の位相と、第
1分周器の出力信号の位相との一致を回避することがで
きる。
【0030】請求項13に記載の発明は、基準信号の位
相を変更するために、基準信号の位相を反転させるよう
にしたものであり、その他の周波数シンセサイザ装置ま
たは第1周波数シンセサイザ装置に入力する基準信号を
位相反転手段で反転させることにより、その他の周波数
シンセサイザ装置の基準信号を分周する分周器の位相
と、第1分周器の出力信号の位相との一致を回避するこ
とができる。
【0031】請求項14に記載の発明は、電圧制御発振
器の発振周波数を設定する設定シリアルデータに基づい
て、基準信号の位相の変更を行うようにしたものであ
り、設定シリアルデータに含まれる情報を検出して、基
準信号の必要な位相の変更が行われる。
【0032】請求項15に記載の発明は、設定シリアル
データに、基準信号の位相の変更の要否を示す1ビット
のデータを付加し、このデータを検出して基準信号の位
相の変更を行うようにしたものであり、設定シリアルデ
ータに追加された1ビットのデータを検出して、基準信
号の必要な位相の変更が行われる。
【0033】請求項16に記載の発明は、設定シリアル
データの特定ビットの状態を検出して基準信号の位相の
変更の要否を判断し、判断結果に基づいて基準信号の位
相の変更を行うようにしたものであり、この場合、設定
シリアルデータへの1ビットの追加が不要になる。
【0034】請求項17に記載の発明は、請求項1、請
求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請
求項7または請求項8に記載の複数周波数シンセサイザ
装置を移動無線機に設けたものであり、移動無線機の間
欠受信時の動作時間を短縮し、待ち受け時間を長くする
ことができる。
【0035】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
【0036】(第1の実施形態)本発明の第1の実施形
態における複数周波数シンセサイザ装置は、図1に示す
ように、VCO1、第1可変分周器2、第2分周器5、
位相比較器3、LPF4及び分周比制御回路6から成る
フラクショナルN方式の第1の周波数シンセサイザと、
VCO11、第1分周器12、第2分周器15、位相比較器13
及びLPF14から成る第2の周波数シンセサイザと、第
2の周波数シンセサイザの第2分周器15と第1の周波数
シンセサイザの第1可変分周器2との位相状態を検出し
て第2分周器15の位相を制御する位相検出手段20とを備
えている。
【0037】なお、VCO1、第1可変分周器2、第2
分周器5、位相比較器3、LPF4、分周比制御回路
6、VCO11、第1分周器12、第2分周器15、位相比較
器13及びLPF14は、図13及び図16に示す従来のも
のと同じであり、そのため、ここでは同一の符号を用い
ている。
【0038】この位相検出手段20は、基準信号を反転す
るインバータ21と、インバータ21の出力信号の周波数を
1/2に分周する1/2分周器22と、第1可変分周器2
の出力をクロック信号とし1/2分周器22の出力をD入
力とするフリップフロップ23と、第2分周器15の出力を
クロック信号とし1/2分周器22の出力をD入力とする
フリップフロップ24と、フリップフロップ23及びフリッ
プフロップ24の出力の排他的論理和を取る排他的論理和
回路25と、排他的論理和回路25の出力と基準信号との論
理積を取る論理積(アンド)回路26とで構成されてい
る。
【0039】この位相検出手段20には、第1分周器2の
出力信号fdiv、第2分周器15の出力信号fref2
及び基準信号が入力し、位相検出手段20は、電圧制御発
振器1の周波数によって変化するfdivの位相とfr
ef2の位相とを検出し、これらの位相が一致した場合
に、第2分周器15をリセットするRESET信号を出力
して、fdivとfref2との位相が一致しないよう
にする。
【0040】図2には、この動作を説明するタイミング
チャートを示している。ここでは、fref2の立ち上
がりタイミングがの位置であるとき、fdivがP3
からP2へと変化する電圧制御発振器1の周波数変化が
起きた場合の動作について説明する。
【0041】基準信号を反転し1/2分周した1/2R
EF信号がD入力となるFF1(23)及びFF2(24)
は、fdivまたはfref2をクロック信号として動
作する。FF1出力は、fdivがP2の位置に変化す
るとHighになり、排他的論理和回路25のEXNOR
出力はHighとなり、RESETのHigh信号が発
生し、第2分周器15は次の基準信号の立ち上がりである
の位置から分周を開始し、fref2はの位置から
立ち上がるようになる。
【0042】RESET信号は、EXNOR出力と基準
信号とが入力されるアンド回路26により、基準信号の立
ち下がりでLowとなる。そして、fref2の立ち上
がりタイミングがの位置に変化することでFF2出力
はLowとなり、タイミングを自動的にずらす一連の遷
移が完了する。
【0043】図3には、別の遷移状態を示すタイミング
チャートを示している。ここでは、fref2の立ち上
がりタイミングがの位置であるとき、fdivがP2
からP3へと変化する電圧制御発振器1の周波数変化が
起きた場合の動作について説明する。
【0044】FF1出力はfdivがP3の位置に変化
するとLowになり、排他的論理和回路25のEXNOR
出力はHighとなり、RESETのHigh信号が発
生し、第2分周器15は次の基準信号の立ち上がりである
の位置から分周を開始し、fref2はの位置から
立ち上がるようになる。
【0045】RESET信号は、EXNOR出力と基準
信号とが入力されるアンド回路26により基準信号の立ち
下がりでLowとなる。そして、fref2の立ち上が
りタイミングがの位置に変化することで、FF2出力
はHighとなり、タイミングを自動的にずらす一連の
遷移が完了する。
【0046】こうすることにより、自動的にfdivと
fref2との立ち上がりの一致を回避することがで
き、電圧制御発振器1や電圧制御発振器11の出力のC/
Nの劣化を防ぐことができる。
【0047】このように、第1の実施形態の複数周波数
シンセサイザ装置では、分周比制御回路6の動作による
基準信号のジッタ発生を回避することができ、そのた
め、C/Nの劣化を招かない。これにより、ループフィ
ルタ4及びループフィルタ14の時定数を大きくする必要
が無くなり、ロックアップタイムを短縮することができ
る。
【0048】また、このような周波数シンセサイザ装置
を移動無線機で使用した場合には、間欠受信時の無線機
の動作時間を短くできるので、待ち受け時間を長くし
て、間欠受信時の平均消費電力を少なくすることができ
る。
【0049】なお、リセットを掛ける分周器15が含まれ
る第2の周波数シンセサイザ装置において、電源投入時
などの周波数引き込み時には、リセット信号の乱発によ
る引き込み時間の増加を防ぐために、周波数変動が大き
い間、フリップフロップ23及びフリップフロップ24をセ
ット及びリセットする制御を掛けることも可能である。
【0050】また、ここでは説明を簡単にするため第2
分周器5の分周比を4とし、第2分周器15の分周比を1
4としているが、別の値でも同様に実施可能である。
【0051】また、ここでは説明を簡単にするため、2
つの周波数シンセサイザ装置で説明しているが、複数の
周波数シンセサイザ装置の場合も同様に実施可能であ
る。
【0052】また、立ち上がりエッジで動作するように
記述しているが、立ち下がりエッジでも同様に実施可能
である。
【0053】(第2の実施形態)第2の実施形態の複数
周波数シンセサイザ装置では、図4に示すように、位相
検出手段20から出力されるRESET信号を、第2の周
波数シンセサイザの第2分周器15と第1分周器12とに入
力している。その他の構成は第1の実施形態(図1)と
変わりがない。
【0054】位相検出手段20の動作は、第1の実施形態
で説明したとおりである。
【0055】第2分周器15をリセットすると、位相比較
器13はリセット以前と異なった位相差信号を出力するよ
うになるが、この実施形態の装置では、第2分周器15と
同時に第1分周器12をリセットすることにより、分周開
始タイミングを一致させている。従って、位相比較器13
の位相差信号は、リセット以前と変わらなくなる。
【0056】こうすることにより、自動的にfdivと
fref2との立ち上がりの一致を回避して、電圧制御
発振器1や電圧制御発振器11の出力のC/Nの劣化を防
ぐとともに、リセットをかけた周波数シンセサイザ装置
の位相同期外れを防ぐことができる利点がある。
【0057】(第3の実施形態)第3の実施形態の複数
周波数シンセサイザ装置では、図5に示すように、第2
の周波数シンセサイザに供給する基準信号を、出力信号
設定データに基づいて選択的に遅延させるための遅延素
子30と切替手段31とを備えている。第1の周波数シンセ
サイザ及び第2の周波数シンセサイザの構成は、第1の
実施形態(図1)と変わりがない。
【0058】ここで、従来の技術で示した動作状態にお
いて、fdivの立ち上がりとfref2の立ち上がり
タイミングとが、どのような場合に一致するのかについ
て、図19を用いて説明する。
【0059】ここでは、frefが基準信号を4分周し
たものであり、fref2が基準信号を14分周したも
のであるとする。fdivの立ち上がりは、AからBの
範囲で変化する。一方、fref2は、基準信号に同期
していることから、AからBの範囲で立ち上がる場合、
からで示したどれかのタイミングで立ち上がること
になる。このfref2とfrefとの間には、分周比
から、fref2=fref×3+2の関係があるた
め、fref2がのタイミングで立ち上がるとする
と、次の周期ではのタイミングで立ち上がり、のタ
イミングで立ち上がるとすると、次の周期ではのタイ
ミングで立ち上がる。このfref2の立ち上がりのタ
イミングにfdivの立ち上がりが一致した場合に、電
圧制御発振器1、11の出力のC/Nが劣化することにな
る。
【0060】このように、fdivの立ち上がりとfr
ef2の立ち上がりタイミングとが一致する可能性があ
るのは4点である。
【0061】ところで、第1周波数シンセサイザの電圧
制御発振器1の出力周波数は、例えば出力信号設定デー
タとして外部からシリアルデータを入力して設定され
る。また、電圧制御発振器1の制御電圧対出力周波数の
特性より、fdivの立ち上がり点がどこに位置するか
は予め予測できる。そこで、このシリアルデータに1ビ
ットを追加し、上記タイミングが一致するような出力周
波数を設定する場合に情報を付加するようにする。切替
手段31は、この1ビットの情報を検出し、遅延素子30を
通した信号を第2分周器15に入力するように動作する。
一方、それ以外の出力周波数を設定する場合には、切替
手段31は、基準信号をそのまま第2分周器15に伝達する
ように動作する。
【0062】図6のタイミングチャートを用いてfdi
vの立ち上がりとfref2の立ち上がりタイミングと
が一致する場合の動作の一例を説明する。基準信号は遅
延素子30により位相がシフトされる。第2分周器15は、
切替手段31が選択した、位相がシフトされた基準信号で
動作するため、fdivの立ち上がりとfref2の立
ち上がりとが一致することが起こらなくなり、電圧制御
発振器1や電圧制御発振器11の出力のC/Nの劣化を防
ぐことができる。
【0063】このように、第3の実施形態の複数周波数
シンセサイザ装置では、分周比制御回路6の動作による
基準信号のジッタ発生を回避することができ、C/Nの
劣化を招かない。これにより、ループフィルタ4及びル
ープフィルタ14の時定数を大きくする必要が無くなり、
ロックアップタイムを短縮することができる。
【0064】また、この装置では、fdivとfref
2との立ち上がりタイミングを変えるために位相を検出
する必要がなく、構成が簡単になる。
【0065】また、このような周波数シンセサイザ装置
を移動無線機で使用した場合には、間欠受信時の無線機
の動作時間を短くできるので、間欠受信時の平均消費電
力が少なくなり、待ち受け時間を長くすることができ
る。
【0066】なお、遅延素子30で設定される、位相をシ
フトする量を変化させるため、スイッチ等を設けるなど
して自在に調節することも可能である。
【0067】また、ここでは説明を簡単にするため第2
分周器5の分周比を4とし、第2分周器15の分周比を1
4としているが、別の値でも同様に実施可能である。
【0068】また、ここでは説明を簡単にするため2つ
の周波数シンセサイザ装置で説明しているが、複数の周
波数シンセサイザ装置の場合も同様に実施可能である。
【0069】また、立ち上がりエッジで動作するように
記述しているが、立ち下がりエッジでも同様に実施可能
である。
【0070】(第4の実施形態)第4の実施形態の複数
周波数シンセサイザ装置では、図7に示すように、遅延
素子の代わりに、基準信号を反転するインバータ40を備
えている。その他の構成は第3の実施形態(図5)と変
わりがない。
【0071】この装置では、第3の実施形態と同様に、
fdivの立ち上がり点がfref2の立ち上がりタイ
ミングと一致するような出力周波数を設定する場合に、
出力信号設定データとして外部から入力するシリアルデ
ータに1ビットを加えて切替手段41に出力する。切替手
段41は、この1ビットの情報を検出した場合には、イン
バータ40を通した信号を第2分周器15に入力するように
動作する。一方、それ以外の出力周波数を設定する場合
には、切替手段41は、基準信号をそのまま第2分周器15
に伝達する。
【0072】図8のタイミングチャートを用いてfdi
vの立ち上がりとfref2の立ち上がりタイミングと
が一致する場合の動作の一例を説明する。基準信号はイ
ンバータ40により位相が反転される。第2分周器15は切
替手段41が選択した、位相が反転された基準信号で動作
するため、fdivの立ち上がりとfref2の立ち上
がりとが一致することが起こらなくなり、電圧制御発振
器1や電圧制御発振器11の出力のC/Nの劣化を防ぐこ
とができる。
【0073】このように、第4の実施形態の複数周波数
シンセサイザ装置では、インバータを用いて第3の実施
形態の装置と同様の効果を得ることができる。
【0074】また、遅延素子を用いた場合には遅延量を
稼ぐため多量の素子を用いる構成が考えられるが、その
場合、温度などの周囲環境の変化によるばらつきや、I
C化した場合のIC製造のばらつきにより遅延量が一定
とならないが、インバータを用いると簡単な素子で構成
でき、且つばらつきも遅延素子より少なくなる利点があ
る。
【0075】(第5の実施形態)第5の実施形態の複数
周波数シンセサイザ装置では、図9に示すように、遅延
素子50と切替手段51とを用いて、第1周波数シンセサイ
ザに供給する基準信号を、出力信号設定データに基づい
て選択的に遅延させるようにしている。
【0076】この装置では、基準信号の切り替えが第1
周波数シンセサイザの側で行われる点を除けば、第3の
実施形態と同様の動作が行われる。図10には、fdi
vの立ち上がりとfref2の立ち上がりタイミングと
が一致する場合に、遅延素子50により、第1の周波数シ
ンセサイザに供給する基準信号を遅延させたときのタイ
ミングチャートを示している。
【0077】この装置では、第3の実施形態と同様の効
果を得ることができる。
【0078】また、この装置では、さらに、第1周波数
シンセサイザに遅延素子50を設けることで、分周比切換
の起こる前にfref2が立ち上がるため、分周比切換
に要する時間及び遅延のばらつきに左右されなくなる利
点がある。
【0079】(第6の実施形態)第6の実施形態の複数
周波数シンセサイザ装置では、図11に示すように、イ
ンバータ60と切替手段61とを用いて、第1周波数シンセ
サイザに供給する基準信号を、出力信号設定データに基
づいて選択的に遅延させるようにしている。
【0080】この装置では、基準信号の切り替えが第1
周波数シンセサイザの側で行われる点を除けば、第4の
実施形態と同様の動作が行われる。図12には、fdi
vの立ち上がりとfref2の立ち上がりタイミングと
が一致する場合に、インバータ60で反転させた基準信号
を第1の周波数シンセサイザに供給するときのタイミン
グチャートを示している。
【0081】この装置では、第4の実施形態と同様の効
果を得ることができる。
【0082】また、この装置では、第5の実施形態と同
様に、第1周波数シンセサイザにインバータ60を設ける
ことで、分周比切換の起こる前にfref2が立ち上が
るため、分周比切換に要する時間及び遅延のばらつきに
左右されなくなる利点がある。
【0083】(第7の実施形態)第7の実施形態の複数
周波数シンセサイザ装置では、第3、第4、第5及び第
6の実施形態の装置の切替手段に、出力信号設定データ
として外部から入力されるシリアルデータからfdiv
の立ち上がりとfref2の立ち上がりとが一致するか
どうかを検出する機能を持たせている。
【0084】前述するように、fdivの立ち上がりと
fref2の立ち上がりタイミングとが一致する可能性
があるのは4点である。ところで、第1周波数シンセサ
イザの電圧制御発振器1の出力周波数は、例えば出力信
号設定データとして外部からシリアルデータを入力して
設定される。また、電圧制御発振器1の制御電圧対出力
周波数の特性より、fdivの立ち上がり点がどこに位
置するかは予め予測できる。シリアルデータは、電圧制
御発振器1の出力信号を分周する分周器2の分周比を設
定するものであり、2進数で表現される。つまり、シリ
アルデータは分周比毎に特有のデータ列となり、ある特
定のビットを抽出すれば、タイミングが一致する4点の
検出が可能であり、このような検出機能を持つ切替手段
を用いた構成にすることにより、シリアルデータに1ビ
ットを追加しなくても、fdivの立ち上がりとfre
f2の立ち上がりとの一致を避けることができ、電圧制
御発振器1や電圧制御発振器11の出力のC/Nの劣化を
防ぐことができる。
【0085】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の複数周波数シンセサイザ装置及びその動作方法では、
VCOの出力のC/Nが周波数によって劣化することを
防止できる。そのため、ロックアップタイムを短縮する
ことができる。
【0086】また、この複数周波数シンセサイザ装置を
移動無線機に適用することにより、待ち受け時間が長
く、間欠受信時の消費電力が少ない移動無線機を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における複数周波数シ
ンセサイザ装置の構成図、
【図2】本発明の第1の実施形態における複数周波数シ
ンセサイザ装置の動作を示すタイミングチャート、
【図3】本発明の第1の実施形態における複数周波数シ
ンセサイザ装置の動作を示す別のタイミングチャート、
【図4】本発明の第2の実施形態における複数周波数シ
ンセサイザ装置の構成図、
【図5】本発明の第3の実施形態における複数周波数シ
ンセサイザ装置の構成図、
【図6】本発明の第3の実施形態における複数周波数シ
ンセサイザ装置の動作を示すタイミングチャート、
【図7】本発明の第4の実施形態における複数周波数シ
ンセサイザ装置の構成図、
【図8】本発明の第4の実施形態における複数周波数シ
ンセサイザ装置の動作を示すタイミングチャート、
【図9】本発明の第5の実施形態における複数周波数シ
ンセサイザ装置の構成図、
【図10】本発明の第5の実施形態における複数周波数
シンセサイザ装置の動作を示すタイミングチャート、
【図11】本発明の第6の実施形態における複数周波数
シンセサイザ装置の構成図、
【図12】本発明の第6の実施形態における複数周波数
シンセサイザ装置の動作を示すタイミングチャート、
【図13】従来の周波数シンセサイザ装置の構成を示す
ブロック図、
【図14】位相比較器の構成図、
【図15】従来の周波数シンセサイザ装置の動作を示す
タイミングチャート、
【図16】一般的な従来の周波数シンセサイザ装置の構
成図、
【図17】従来の複数周波数シンセサイザ装置の動作を
示すタイミングチャート、
【図18】従来の複数周波数シンセサイザ装置の動作を
示す別のタイミングチャート、
【図19】複数周波数シンセサイザ装置でのfdivの
立ち上がりとfref2の立ち上がりタイミングの一致
を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
1、11 電圧制御発振器 2、12 第1分周器 3、13 位相比較器 4、14 ループフィルタ 5、15 第2分周器 6 分周比制御回路 20 位相検出手段 21 インバータ 22 1/2分周器 23、24 フリップフロップ 25、33 排他的論理和回路 26 論理和回路 30、50 遅延素子 31、41、51、61 切替手段 32、34 2分周器 40、60 インバータ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧に応じた周波数の信号を発振す
    る電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の出力信号の
    周波数を分周する第1分周器と、基準信号の周波数を分
    周する第2分周器と、前記第1分周器及び前記第2分周
    器からの出力信号の位相差をローパスフィルタを介して
    前記電圧制御発振器に出力する位相比較器と、前記第1
    分周器の分周比が時間的に変化し且つその時間平均の値
    が小数点以下の値を含むように制御する分周比制御回路
    とを備えた第1周波数シンセサイザ装置と、前記基準信
    号を共通に用いたその他の周波数シンセサイザ装置とを
    同時に使用する複数周波数シンセサイザ装置において、 前記その他の周波数シンセサイザ装置の基準信号の周波
    数を分周する分周器をリセットするために、前記分周器
    の位相と前記第1周波数シンセサイザ装置の第1分周器
    の位相との位相状態を検出する位相検出手段を設け、前
    記位相検出手段の検出結果に基づいてリセット信号を制
    御し、前記分周器の出力信号の位相を、前記第1分周器
    の出力信号の位相と一致しないように制御することを特
    徴とする複数周波数シンセサイザ装置。
  2. 【請求項2】 前記リセット信号により、前記その他の
    周波数シンセサイザ装置の基準信号の周波数を分周する
    分周器とともに、前記その他の周波数シンセサイザ装置
    の電圧制御発振器の出力信号を分周する分周器をリセッ
    トすることを特徴とする請求項1に記載の複数周波数シ
    ンセサイザ装置。
  3. 【請求項3】 入力電圧に応じた周波数の信号を発振す
    る電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の出力信号の
    周波数を分周する第1分周器と、基準信号の周波数を分
    周する第2分周器と、前記第1分周器及び前記第2分周
    器からの出力信号の位相差をローパスフィルタを介して
    前記電圧制御発振器に出力する位相比較器と、前記第1
    分周器の分周比が時間的に変化し且つその時間平均の値
    が小数点以下の値を含むように制御する分周比制御回路
    とを備えた第1周波数シンセサイザ装置と、前記基準信
    号を共通に用いたその他の周波数シンセサイザ装置とを
    同時に使用する複数周波数シンセサイザ装置において、
    前記基準信号の位相を変更する位相変更手段と、前記電
    圧制御発振器の発振周波数を設定する設定シリアルデー
    タに基づいて、前記位相変更手段により位相が変更され
    た基準信号または位相が変更されていない基準信号を選
    択する切替手段とを備え、前記切替手段によって選択さ
    れた基準信号を前記その他の周波数シンセサイザ装置ま
    たは第1周波数シンセサイザ装置に入力することによ
    り、前記その他の周波数シンセサイザ装置の基準信号を
    分周する分周器の位相と、前記第1分周器の出力信号の
    位相とが一致しないようにしたことを特徴とする複数周
    波数シンセサイザ装置。
  4. 【請求項4】 前記位相変更手段として、前記基準信号
    の位相を遅延させる遅延手段を備えることを特徴とする
    請求項3に記載の複数周波数シンセサイザ装置。
  5. 【請求項5】 前記位相変更手段として、前記基準信号
    の位相を反転させる位相反転手段を備えることを特徴と
    する請求項3に記載の複数周波数シンセサイザ装置。
  6. 【請求項6】 前記切替手段が、前記設定シリアルデー
    タに付加されたデータを検出し、検出結果に基づいて前
    記選択を行うことを特徴とする請求項3に記載の複数周
    波数シンセサイザ装置。
  7. 【請求項7】 前記設定シリアルデータに付加するデー
    タとして、1ビットのデータが追加されることを特徴と
    する請求項6に記載の複数周波数シンセサイザ装置。
  8. 【請求項8】 前記切替手段が、前記設定シリアルデー
    タの特定ビットの状態を検出し、検出結果に基づいて前
    記選択を行うことを特徴とする請求項3に記載の複数周
    波数シンセサイザ装置。
  9. 【請求項9】 入力電圧に応じた周波数の信号を発振す
    る電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の出力信号の
    周波数を分周する第1分周器と、基準信号の周波数を分
    周する第2分周器と、前記第1分周器及び前記第2分周
    器からの出力信号の位相差をローパスフィルタを介して
    前記電圧制御発振器に出力する位相比較器と、前記第1
    分周器の分周比が時間的に変化し且つその時間平均の値
    が小数点以下の値を含むように制御する分周比制御回路
    とを備えた第1周波数シンセサイザ装置と、前記基準信
    号を共通に用いたその他の周波数シンセサイザ装置とを
    複数個同時に動作させる複数周波数シンセサイザ装置の
    動作方法において、 前記分周器の位相と前記第1周波数シンセサイザ装置の
    第1分周器の位相との位相状態を検出し、検出結果に基
    づいて前記その他の周波数シンセサイザ装置の基準信号
    の周波数を分周する分周器のリセットを制御し、前記分
    周器の出力信号の位相を、前記第1分周器の出力信号の
    位相と一致しないようにすることを特徴とする複数周波
    数シンセサイザ装置の動作方法。
  10. 【請求項10】 前記検出結果に基づいて、前記その他
    の周波数シンセサイザ装置の基準信号の周波数を分周す
    る分周器とともに、前記その他の周波数シンセサイザ装
    置の電圧制御発振器の出力信号を分周する分周器のリセ
    ットを制御することを特徴とする請求項9に記載の複数
    周波数シンセサイザ装置の動作方法。
  11. 【請求項11】 入力電圧に応じた周波数の信号を発振
    する電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の出力信号
    の周波数を分周する第1分周器と、基準信号の周波数を
    分周する第2分周器と、前記第1分周器及び前記第2分
    周器からの出力信号の位相差をローパスフィルタを介し
    て前記電圧制御発振器に出力する位相比較器と、前記第
    1分周器の分周比が時間的に変化し且つその時間平均の
    値が小数点以下の値を含むように制御する分周比制御回
    路とを備えた第1周波数シンセサイザ装置と、前記基準
    信号を共通に用いたその他の周波数シンセサイザ装置と
    を複数個同時に動作させる複数周波数シンセサイザ装置
    の動作方法において、 前記その他の周波数シンセサイザ装置の基準信号を分周
    する分周器の位相と、前記第1分周器の出力信号の位相
    とが一致しないように、前記基準信号の位相を変更し
    て、前記その他の周波数シンセサイザ装置または第1周
    波数シンセサイザ装置に入力することを特徴とする複数
    周波数シンセサイザ装置の動作方法。
  12. 【請求項12】 前記基準信号の位相を変更するため
    に、前記基準信号の位相を遅延させることを特徴とする
    請求項11に記載の複数周波数シンセサイザ装置の動作
    方法。
  13. 【請求項13】 前記基準信号の位相を変更するため
    に、前記基準信号の位相を反転させることを特徴とする
    請求項11に記載の複数周波数シンセサイザ装置の動作
    方法。
  14. 【請求項14】 前記電圧制御発振器の発振周波数を設
    定する設定シリアルデータに基づいて、前記基準信号の
    位相の変更を行うことを特徴とする請求項11に記載の
    複数周波数シンセサイザ装置の動作方法。
  15. 【請求項15】 前記設定シリアルデータに、前記基準
    信号の位相の変更の要否を示す1ビットのデータを付加
    し、前記データを検出して前記基準信号の位相の変更を
    行うことを特徴とする請求項14に記載の複数周波数シ
    ンセサイザ装置の動作方法。
  16. 【請求項16】 前記設定シリアルデータの特定ビット
    の状態を検出して前記基準信号の位相の変更の要否を判
    断し、判断結果に基づいて前記基準信号の位相の変更を
    行うことを特徴とする請求項14に記載の複数周波数シ
    ンセサイザ装置の動作方法。
  17. 【請求項17】 請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4、請求項5、請求項6、請求項7または請求項8に
    記載の複数周波数シンセサイザ装置を備えた移動無線
    機。
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KR100468734B1 (ko) * 2002-06-11 2005-01-29 삼성전자주식회사 노이즈를 감소시키기 위한 주파수 합성 회로
JP2007067557A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Agilent Technol Inc 位相制御装置、周波数制御装置、発振装置、位相制御方法及び周波数制御方法
JP2009504064A (ja) * 2005-08-02 2009-01-29 アールエフ マジック インコーポレイテッド 多重周波数源システムのためのオフセット信号位相調整

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