JP2000353834A - 圧電トランスの実装方法,実装構造,電子機器 - Google Patents

圧電トランスの実装方法,実装構造,電子機器

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JP2000353834A
JP2000353834A JP11164760A JP16476099A JP2000353834A JP 2000353834 A JP2000353834 A JP 2000353834A JP 11164760 A JP11164760 A JP 11164760A JP 16476099 A JP16476099 A JP 16476099A JP 2000353834 A JP2000353834 A JP 2000353834A
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Mamoru Sakamoto
守 坂本
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した振動を得て特性の低下を招くことな
く、良好に圧電トランスを支持する低背化の可能な圧電
トランス及びその実装方法を提供する。 【解決手段】 実装基板30の配線パターン34に台金
具22を予め半田付けする。台金具22に導電性接着剤
42を塗布し、実装基板30上の2次側ノード点PN2
の位置にゴム性接着剤44を塗布する。そして、台金具
22の位置とゴム性接着剤44の塗布個所がそれぞれノ
ード点PN1,PN2となるように、圧電トランス10を
実装基板30上に略平行に接着する。次に、押え金具2
0を圧電トランス10の1次側ノード点PN1上になる
ように導電性接着剤46で接着するとともに、押え金具
20の脚部20Aと実装基板30の配線パターン32を
半田付けする。そして、2次側の引出線24を実装基板
30の配線パターン36に半田付けする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電トランスの実
装技術に関し、更に具体的には、圧電トランスの特性低
下及び実装高さに配慮した圧電トランスの実装方法,実
装構造,電子機器に関するものである。
【0002】
【背景技術】近年、液晶ディスプレイのバックライト点
灯用トランスとして圧電トランスが注目されており、実
用化されつつある。圧電トランスは、電気的エネルギを
一度機械的振動エネルギに変換し、更に電気的エネルギ
に変換して取り出すことによって、バックライトの点灯
に必要な高電圧を得る。従って、圧電振動体の振動が減
衰しないように支持ないしは固定を行なう必要がある。
圧電振動体の振動が減衰すると、伝達するエネルギが減
少し、エネルギの変換効率や出力電力などが低下するた
めである。このような理由から、圧電トランスの支持
は、通常使用する振動のノード点,すなわち変位0で応
力最大となる点で行っている。
【0003】図13には、背景技術の一例が示されてい
る。圧電トランス100の圧電振動板102の1次側
(図の左側)には、表裏面に1次電極104がそれぞれ
形成されており、2次側(図の右側)には、側面に2次
電極106が形成されている。1次側は、振動のノード
点において1次電極104に引出線108を半田付け
し、2次側は2次電極106に引出線110を半田付け
する。
【0004】一方、実装基板120上には、前記引出線
108,110に対応する位置に配線パターン122,
124がそれぞれ形成されている。また、圧電振動板1
02のノード点に対応する位置に、柔軟なゴム性接着剤
又は両面テープ126,128がそれぞれ貼り付けられ
ている。
【0005】圧電トランス100を実装基板120に取
り付けると、図14に示すようになる。図14(A)は
平面図であり、(B)は側面図である。これらの図に示
すように、1次側の引出線108は配線パターン122
に半田付けされ、2次側の引出線110は配線パターン
124に半田付けされる。また、圧電振動板102は、
ノード点で実装基板120との間に隙間が開くように、
ゴム性接着剤126,128によって実装基板120に
接着(貼り付け)される。
【0006】図15には、他の背景技術の例が示されて
いる。この例は、圧電振動板102をノード点で支持す
る支持金具を用いたものである。1次側の支持金具13
0は、支持部132と引出部134が略L字状に接続し
た形状となっている。支持部132は、ノード点に対応
する位置となっており、その中央に1次電極104に当
接するバネ性を有する折り返し部136が形成されてい
る。一方、2次側の支持金具140は、1次側と比較し
て引出部のない形状となっており、中央に折り返し部1
42が形成されている。その代わりに、略T字状の引出
金具150を用いる。
【0007】圧電トランス100は、そのノード点が金
具130及び140の折り返し部136,142によっ
て表裏から挟むようにして支持される。圧電トランス1
00の1次側は、支持金具130の引出部134によっ
て外部との電気的接続が行われ、2次側は、引出金具1
50に引出線110を接続することによって外部との電
気的接続が行われる。なお、2次側は、金具の代わりに
導電性ゴムで外部への電気的接続を行うようにしてもよ
い。圧電トランス100及び金具130,140,15
0は、ケース160内に収納される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
〜図14に示した背景技術では、1次側引出線108の
接続のための半田付けを行なう際に、圧電振動板102
が高温(300℃〜450℃)となる。このため、分極
が減少し特性の低下を引き起こす。また、引出線108
の直径が被膜線使用時で0.6〜1.0mm度と大きく、
厚み方向に引き出し線径を考慮した場合に実装高さが高
くなってしまう。更に、圧電振動板102の低背化が進
んで厚みが1.3〜2.0mm程度になると、その側面に
引出線を半田付けする場合、電極ハガレなどの不具合が
発生する可能性がある。
【0009】また、図15に示した背景技術では、支持
金具130,140に形成した折り返し部136,14
2の高さΔrため、実装時に高くなってしまうという不
都合がある。
【0010】ところで、圧電トランスのノード点と振動
との関係を示すと、図16のようになる。同図(A)に
示す圧電トランス100がλ(波長)モードで振動する
ときは、変位Δhは同図(B)に示すようになる。ここ
で、Δh=0の点PN1,PN2がノード点である。
【0011】同図(C)のように、圧電トランス100
の1次側が矢印F1で示すように伸びると、圧電振動板
102の1次側は矢印F2で示すように縮む。すると、
圧電振動板102の2次側は矢印F3で示すように伸び
る。逆に、同図(D)のように、圧電トランス100の
1次側が矢印F4で示すように縮むと、圧電振動板10
2の1次側は矢印F5で示すように伸びる。すると、圧
電振動板102の2次側は矢印F6で示すように縮む。
【0012】ここで、圧電トランス100の1次側の伸
縮に対応して2次側も伸縮すれば、同図(D)に示すノ
ード点間の距離LNは変化しない。しかし、圧電トラン
ス100の1次側強制振動と2次側追従振動の間に、音
速(ヤング率)の違いから位相差が生ずると、ノード点
距離LNが変動し、結果的にノード点が変動することに
なる。従って、図15のように1次側及び2次側のいず
れも支持金具130,140で移動可能に支持した場
合、支持金具130,140と圧電トランス100が擦
れ合い、異音が発生したり特性が低下してしまう。
【0013】本発明は、以上の点に着目したもので、そ
の目的は、特性の低下を招くことなく、良好に圧電トラ
ンスを支持することである。他の目的は、圧電トランス
の振動の安定化を図ることである。更に他の目的は、実
装時の低背化を可能とすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電トランスの
実装方法は、1次側は圧電振動板の表裏に電極が形成さ
れており、2次側は圧電振動板の端面に電極が形成され
た圧電振動板を、1次側及び2次側にノード点を有する
振動モードで駆動する圧電トランスの実装方法におい
て、前記1次側ノード点を固定するとともに、2次側ノ
ード点を変位可能に支持したことを特徴とする。
【0015】本発明の圧電トランスの実装構造は、1次
側は圧電振動板の表裏に電極が形成されており、2次側
は圧電振動板の端面に電極が形成された圧電振動板を、
1次側及び2次側にノード点を有する振動モードで駆動
する圧電トランスの実装構造において、前記1次側ノー
ド点を固定するとともに、前記1次側の電極と接続して
引き出す第1の支持手段;前記2次側ノード点を変位可
能に支持する第2の支持手段;を備えたことを特徴とす
る。
【0016】主要な形態の一つは、前記第1の支持手段
が、複数の金具によって実装基板上に圧電振動板の1次
側ノード点を固定し、前記第2の支持手段が、ゴム性接
着剤によって実装基板上に圧電振動板の2次側ノード点
を支持することを特徴とする。他の形態の一つは、前記
第1の支持手段が、複数の金具によってケース内に圧電
振動板の1次側ノード点を固定し、前記第2の支持手段
が、ゴム性接着剤によってケース内に圧電振動板の2次
側ノード点を支持することを特徴とする。
【0017】本発明の他の実装構造は、1次側は圧電振
動板の表裏に電極が形成されており、2次側は圧電振動
板の端面に電極が形成された圧電振動板を、一つのノー
ド点を有する振動モードで駆動する圧電トランスの実装
構造において、前記ノード点を固定するとともに、前記
1次側の電極と接続して引き出す支持手段;を備えたこ
とを特徴とする。
【0018】主要な形態の一つは、前記支持手段は、複
数の金具によって実装基板上に圧電振動板のノード点を
固定することを特徴とする。他の形態の一つは、前記支
持手段は、複数の金具によってケース内に圧電振動板の
ノード点を固定することを特徴とする。
【0019】更に他の形態の一つは、前記複数の金具の
代わりに、圧電振動板を側面から挟み込む治具を使用し
たことを特徴とする。更に他の形態の一つは、前記1次
側の電極と前記支持手段を、導電性接着剤で接合したこ
とを特徴とする。更の他の形態の一つは、前記圧電振動
板は、圧電材の単板もしくは圧電シートの積層板のいず
れかであることを特徴とする。
【0020】本発明の電子機器は、前記いずれかの圧電
トランスの実装構造を含むことを特徴とする。本発明の
前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及
び添付図面から明瞭になろう。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。 <実施形態1>……最初に、図1及び図2を参照しなが
ら実施形態1について説明する。図1は分解図、図2は
実装状態の側面図である。これらの図において、圧電ト
ランス10の圧電振動板12の1次側には、表裏面に1
次電極14,16がそれぞれ形成されており、2次側に
は、側面に2次電極18が形成されている。
【0022】圧電振動板12は、図12に示すような積
層構造となっている。すなわち、1次電極14が形成さ
れた外装圧電シート(圧電セラミック板)12Fに、内
部電極16Aが形成された内装圧電シート12B,内部
電極14Aが形成された内装圧電シート12Aを交互に
複数層積層し、更に1次電極16が形成された外装圧電
シート(図示せず)を積層する。1次電極14,内部電
極14Aと、1次電極16と内部電極16Aは、逆の側
面にそれぞれ電極パターンが露出しており、この露出部
分に側面電極14S,16Sが形成される。もちろん、
単板形成した圧電材を使用してもよい。
【0023】図1,2に戻って、これらの電極のうち、
1次電極14,16は、ノード点PN1付近が押え金具2
0,台金具22によってそれぞれ押えられるようになっ
ている。また、2次電極18は、Cu,Agによるより
線などによって形成された引出線24が半田付けされて
いる。押え金具20,台金具22の材料としては、例え
ば導電性のよいリン青銅,銅,しんちゅうなどの銅合金
を使用する。金具表面を半田メッキするようにしてもよ
い。なお、押え金具は、図1中に示す21のような脚部
21Aを折り曲げた形状であってもよい。
【0024】一方、実装基板30上には、前記金具2
0,22及び引出線24に対応する位置に、配線パター
ン32,34,36がそれぞれ形成されている。前記押
え金具20の脚部20Aを接合する配線パターン32
と、前記台金具22を接合する略L字形状の配線パター
ン34は、それら全体が略コ字形状となるように形成さ
れている。また、前記引出線24を接合する配線パター
ン36は、略T字形状に形成されている。
【0025】次に、組み立ての手順を説明すると、実装
基板30の配線パターン34に台金具22を予め半田付
け40などで実装しておく。次に、台金具22に導電性
接着剤42を塗布するとともに、実装基板30上の2次
側ノード点PN2の位置に、弾性支持体であるゴム性接
着剤44を塗布する。そして、台金具22の位置とゴム
性接着剤44の塗布個所がそれぞれ1次,2次のノード
点PN1,PN2となるように、圧電トランス10を実装
基板30上に接着する。このとき、ゴム性接着剤44
が、台金具22と同じ高さ(同じ隙間)となるように、
すなわち、圧電トランス10と実装基板30が概略平行
になるようにする。
【0026】次に、押え金具20を圧電トランス10の
1次側ノード点PN1上になるように導電性接着剤46
で接着するとともに、押え金具20の脚部20Aと実装
基板30の配線パターン32を半田付け48などで接着
する。更に、圧電トランス10の2次側は、引出線24
を実装基板30の配線パターン36に半田50によって
接合する。導電性接着剤42,46としては、100℃
程度の加熱又はUV(紫外線)で硬化する(自然硬化も
含む)導電性接着剤を使用し、圧電トランス10と金具
20,22を1次側ノード点PN1でしっかりと固定す
る。
【0027】次に、図3〜図5を参照して、本形態と図
13〜14に示した背景技術との効率及び出力電圧を比
較する。測定は、図5に示すような回路で行なった。す
なわち、圧電トランス10,100の1次側に、発振器
60の交流出力を増幅器62で増幅し、入力電圧Vin,
入力電流Iinを印加する。そして、圧電トランス10,
100の2次側に負荷抵抗Ro=100kΩを接続し、
出力電圧Vo,出力電流Ioを測定する。なお、発振器6
0の周波数は、出力電圧Voが最大となるように設定す
る。また、振動はλモードとする。
【0028】その結果、入力電圧Vin[Vrms(実効
値)]と効率η=出力電力/入力電力[%]の関係は、
図3に示すようになった。同図中、グラフGAは本形
態,GBは背景技術である。両者を比較すれば明らかな
ように、全般的に本形態のほうが背景技術よりも、約3
〜10%高い効率を得ることができた。入力電圧Vin
[Vrms(実効値)]と出力電力[W]の関係は、図4
に示すようになった。同図中、グラフGCは本形態,G
Dは背景技術である。両者を比較すれば明らかなよう
に、全般的に本形態のほうが背景技術よりも、高い出力
電力を得ることができた。
【0029】以上のように、本形態によれば、1次側の
引出線をなくし、1次側ノード点PN1において、押え
金具20及び台金具22により導電性接着剤42,46
を使用して圧電トランス10を固定支持する。一方、2
次側ノード点PN2は、ノード点が変位可能となるよう
に、柔軟なゴム性接着剤44で圧電トランス10を支持
する。すなわち、圧電トランス10の1次側はしっかり
と固定しており、2次側は柔らかく変動できる構造とな
っている。
【0030】このように、金具の接合に低温接合手段の
一つである導電性接着剤を使用しており、1次側引出線
の半田付けがないため、高温による分極低下が防止さ
れ、圧電トランスの特性が良好に保たれる。また、1次
側を固定支持するために、圧電トランスの振動モードが
固定され、圧電トランスが安定に振動する。更に、圧電
トランスの2次側は柔軟に支持しているために動くこと
ができ、ノード点の変動による特性低下を抑制できる。
また、高い効率や出力電力を得ることができる。金具に
折り返しもなく、全体として実装時の低背化が可能とな
る。また、押え金具20,台金具22を用いるので、比
較的容易に適度な固定状態を得ることができる。更に、
ゴム性接着剤を用いるので、比較的容易に適度で変位可
能な支持状態を得ることができる。
【0031】<実施形態2>……次に、図6及び図7を
参照して実施形態2を説明する。前記実施形態1は、圧
電トランスを基板上に実装したが、本形態は圧電トラン
スを箱型のケース内に実装するケース入り面実装型の例
である。図6は分解図,図7は実装状態の断面図であ
る。これらの図において、圧電トランス10の1次電極
14,16には、上金具70,下金具72がノード点P
N1において導電性接着剤42,46により接合されて
いる。上金具70は、1次電極14に接合して押える固
定部70Aが延設部70Bを介して引出部70Cに接続
した構成となっている。また、下金具72は、1次電極
16に接合して押える固定部72Aが延設部72Bを介
して引出部72Cに接続した構成となっている。
【0032】一方、圧電トランス10の2次電極18に
は、2次金具74が接合されている。2次金具74は、
2次電極18に接続されている引出線24が半田付けさ
れる略T字形状の接合部74Aが引出部74Bに接続し
た構成となっている。前記金具70,72,74をケー
ス76の内側に固定するとともに、圧電トランス10の
2次側ノード点PN2を柔軟なゴム性接着剤44で変位
可能にケース内側で支持することで、ケース76内に圧
電トランス10を収納する。
【0033】上述した、実施形態1,2はいずれもλモ
ードの場合であり、押え金具,台金具による固定は、1
次側の振動方向の端から振動方向の圧電振動板全長の略
1/4内側に位置したところで行う。また、ゴム性接着
剤による変位可能な支持は、2次側の振動方向の端から
振動方向の圧電振動板全長の略1/4内側に位置したと
ころで行う。いずれの形態も、比較的簡便に1次側のノ
ード点の位置を固定し、2次側のノード点の位置を変位
可能に支持することができる。また、圧電振動板の音速
に応じて、一次側固定位置や二次側支持位置を1次側に
調整するようにしてもよく、更に精度よくノード点の位
置を固定もしくは支持することができる。
【0034】<実施形態3>……次に、図8及び図9
(A)を参照して実施形態3を説明する。図8は分解図
であり、図9(A)は断面図である。上述した形態はい
ずれもλモードであるが、本形態はλ/2モードの例で
ある。このλ/2モードの場合は、圧電トランス素子の
1次側における振動の音速v1と2次側の振動の音速v2
との間にv1<v2の関係があり、2次側音速のほうが大
きい。このため、ノード点が素子中央よりも1次側に位
置する。従って、圧電トランスは、圧電振動板の音速に
応じて中央よりも1次側で固定され、これによって比較
精度よくノード点の位置を固定することができる。
【0035】すなわち、上述した実施形態1と比較し
て、実装基板30側の配線パターン32A,34Aの接
合側が圧電トランス10の中央の1次側よりに形成され
ており、押え金具20と台金具22による押え位置が圧
電トランス10の中央の1次側となっている。他は、上
述した実施形態1と同様である。
【0036】上述した実施形態2をλ/2モードとした
場合は、図9(B)に断面を示すようになる。金具7
0,72の延設部70B,72Bを、固定部70A,7
2Aが圧電トランス10の中央の1次側となるように形
成されている。他は、上述した実施形態2と同様であ
る。
【0037】<実施形態4>……次に、図10及び図1
1を参照して実施形態4を説明する。この形態は、いず
れもλモードの例である。図10の例では、圧電トラン
ス10の1次電極14,16に切り込み14P,16P
が設けられており(14Pのみ図示)、略コ字形状もし
くはクリップ形状の挟み込み治具80,82によって挟
み込まれる。あるいは、挟み込み治具80,82と1次
電極14,16を、導電性接着剤で接着する。2次電極
18側は、上述した実施形態1と同様である。
【0038】一方、実装基板30側には配線パターン3
2B,34Bが形成されており、1次側ノード点PN1
で、前記挟み込み治具80,82と導電性接着剤(ある
いは半田)40,48で接着される。圧電トランス10
の2次側ノード点PN2は、実施形態1と同様に、ゴム
性接着剤44で実装基板30に支持されている。本形態
の断面は、図2とほぼ同様となる。
【0039】次に、図11は、前記図10の形態を図6
に示したケース構造に適用したものである。圧電トラン
ス10の1次電極14,16には、上金具90,下金具
92がノード点PN1において導電性接着剤42,46
により接合される。上金具90は、前記挟み込み治具8
0が延設部90Aを介して引出部90Bに接続した構成
となっている。また、下金具92は、前記挟み込み治具
82が延設部92Aを介して引出部92Bに接続した構
成となっている。その他の構成は、前記実施形態2と同
様であり、断面は図7とほぼ同様である。
【0040】<他の実施形態>……本発明には数多くの
実施形態があり、以上の開示に基づいて多様に改変する
ことが可能である。例えば、次のようなものも含まれ
る。 (1)圧電振動板としては、単板構造,積層構造のいず
れであってもよい。 (2)前記実施形態を組み合わせるようにしてもよい。
例えば、図10及び図11の形態を、図8,図9に示し
たλ/2モードの圧電トランスに適用するという具合で
ある。
【0041】(3)前記実施形態に示した金具や治具の
形状も、同様の作用を奏するよう、各種変形可能であ
る。前記実施形態では、主に金具を使用して圧電トラン
スのノード点を固定したが、他の固定治具,接着剤(導
電性接着剤含む),樹脂材など、公知の各種のものを支
持手段,固定手段として使用してよい。また、変位可能
に支持する弾性支持体としてゴム性接着剤を用いたが、
同様の作用を奏するものであれば他のものを用いてもよ
い。例えば、ゴム性両面テープやゲル状接着剤などがあ
る。 (4)本発明の圧電トランスの実装構造は、液晶ディス
プレイが好適な適用対象であるが、各種の電子機器に適
用してよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果がある。 (1)圧電トランスの1次側ノード点を固定するととも
に、2次側ノード点を変位可能に支持することとしたの
で、良好に圧電トランスを支持することができ、振動の
安定化を図ることが可能となる。 (2)1次側の電極と支持手段とを低温接合することと
したので、温度の上昇による分極の減少による特性低下
を防止することができる。 (3)金具,治具の使用により、実装構造の低背化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す分解図である。
【図2】前記実施形態1の実装時の様子を示す側面から
見た断面図である。
【図3】前記実施形態1と背景技術の効率特性を比較し
て示すグラフである。
【図4】前記実施形態1と背景技術の出力電力特性を比
較して示すグラフである。
【図5】前記特性を測定するための回路を示す回路図で
ある。
【図6】本発明の実施形態2を示す分解図である。
【図7】前記実施形態2の実装時の様子を示す側面から
見た断面図である。
【図8】本発明の実施形態3を示す分解図である。
【図9】前記実施形態3の側面から見た断面図である。
【図10】本発明の実施形態4を示す分解図である。
【図11】本発明の実施形態4を示す分解図である。
【図12】圧電振動板の積層構造を示す分解図である。
【図13】背景技術の一例を示す斜視図である。
【図14】前記背景技術の平面及び側面を示す図であ
る。
【図15】他の背景技術を示す分解図である。
【図16】圧電トランスの振動の様子を示す図である。
【符号の説明】
10…圧電トランス 12…圧電振動板 12A…内装圧電シート 12B…内装圧電シート 12F…外装圧電シート 14…1次電極 14A…内部電極 14P…切り込み 14S…側面電極 16…1次電極 16A…内部電極 18…2次電極 20,21…金具 20A,21A…脚部 22…台金具 24…引出線 30…実装基板 32,32A,32B,34,36…配線パターン 40…半田付け 42…導電性接着剤 44…ゴム性接着剤 46…導電性接着剤 48,50…半田付け 60…発振器 62…増幅器 70…上金具 70A…固定部 70B…延設部 70C…引出部 72…下金具 72A…固定部 72B…延設部 72C…引出部 74…次金具 74A…接合部 74B…引出部 76…ケース 80,82…治具 90…上金具 90A…延設部 90B…引出部 92…下金具 92A…延設部 92B…引出部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次側は圧電振動板の表裏に電極が形成
    されており、2次側は圧電振動板の端面に電極が形成さ
    れた圧電振動板を、1次側及び2次側にノード点を有す
    る振動モードで駆動する圧電トランスの実装方法におい
    て、 前記1次側ノード点を固定するとともに、2次側ノード
    点を変位可能に支持したことを特徴とする圧電トランス
    の実装方法。
  2. 【請求項2】 1次側は圧電振動板の表裏に電極が形成
    されており、2次側は圧電振動板の端面に電極が形成さ
    れた圧電振動板を、1次側及び2次側にノード点を有す
    る振動モードで駆動する圧電トランスの実装構造におい
    て、 前記1次側ノード点を固定するとともに、前記1次側の
    電極と接続して引き出す第1の支持手段;前記2次側ノ
    ード点を変位可能に支持する第2の支持手段;を備えた
    ことを特徴とする圧電トランスの実装構造。
  3. 【請求項3】 前記第1の支持手段は、複数の金具によ
    って実装基板上に圧電振動板の1次側ノード点を固定
    し、前記第2の支持手段は、弾性支持体によって実装基
    板上に圧電振動板の2次側ノード点を支持することを特
    徴とする請求項2記載の圧電トランスの実装構造。
  4. 【請求項4】 前記第1の支持手段は、複数の金具によ
    ってケース内に圧電振動板の1次側ノード点を固定し、
    前記第2の支持手段は、弾性支持体によってケース内に
    圧電振動板の2次側ノード点を支持することを特徴とす
    る請求項2記載の圧電トランスの実装構造。
  5. 【請求項5】 1次側は圧電振動板の表裏に電極が形成
    されており、2次側は圧電振動板の端面に電極が形成さ
    れた圧電振動板を、一つのノード点を有する振動モード
    で駆動する圧電トランスの実装方法において、前記ノー
    ド点を固定するとともに、前記1次側の電極と接続して
    引き出すようにしたことを特徴とする圧電トランスの実
    装方法。
  6. 【請求項6】 1次側は圧電振動板の表裏に電極が形成
    されており、2次側は圧電振動板の端面に電極が形成さ
    れた圧電振動板を、一つのノード点を有する振動モード
    で駆動する圧電トランスの実装構造において、 前記ノード点を固定するとともに、前記1次側の電極と
    接続して引き出す支持手段;を備えたことを特徴とする
    圧電トランスの実装構造。
  7. 【請求項7】 前記支持手段は、複数の金具によって実
    装基板上に圧電振動板のノード点を固定することを特徴
    とする請求項6記載の圧電トランスの実装構造。
  8. 【請求項8】 前記支持手段は、複数の金具によってケ
    ース内に圧電振動板のノード点を固定することを特徴と
    する請求項6記載の圧電トランスの実装構造。
  9. 【請求項9】 前記複数の金具の代わりに、圧電振動板
    を側面から挟み込む治具を使用したことを特徴とする請
    求項3,4,7,8のいずれかに記載の圧電トランスの
    実装構造。
  10. 【請求項10】 前記1次側の電極と前記支持手段を、
    導電性接着剤で接合したことを特徴とする請求項2〜
    4,6〜9のいずれかに記載の圧電トランスの実装構
    造。
  11. 【請求項11】 前記圧電振動板は、圧電材の単板もし
    くは圧電シートの積層板のいずれかである請求項2〜
    4,6〜10のいずれかに記載の圧電トランスの実装構
    造。
  12. 【請求項12】 請求項2〜4,6〜11のいずれかに
    記載の圧電トランスの実装構造を含むことを特徴とする
    電子機器。
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