JP2000353688A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000353688A
JP2000353688A JP11163573A JP16357399A JP2000353688A JP 2000353688 A JP2000353688 A JP 2000353688A JP 11163573 A JP11163573 A JP 11163573A JP 16357399 A JP16357399 A JP 16357399A JP 2000353688 A JP2000353688 A JP 2000353688A
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etching
film
silicon nitride
nitride film
oxide film
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Shinya Watanabe
慎也 渡辺
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窒化シリコン膜上に酸化シリコン膜を積層し
た膜を連続エッチングしてコンタクトホールを形成する
際に、コンタクトホールがボーイング形状になる、窒化
シリコン膜のエッチングレートが低下する、エッチング
チャンバ内のパーティクル数が多くなる等の問題の解決
を図る。 【解決手段】 窒化シリコン膜21上に酸化シリコン膜
22を積層した膜をドライエッチングによって加工する
工程を備えた製造方法において、このドライエッチング
は同一チャンバ内で行う方法であって、酸化シリコン膜
22を窒化シリコン膜21に対して選択的にドライエッ
チング加工する工程と、酸素とフッ素含有ガスと希ガス
とを含むエッチングガスを用いて、酸化シリコン膜22
のドライエッチングで発生したポリマーをドライエッチ
ングにより除去する工程と、窒化シリコン膜21をドラ
イエッチング加工する工程とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、詳しくはドライエッチングにより微細なコ
ンタクトホール(例えば0.1μm径のコンタクトホー
ル)を形成する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化、高速化にともな
い、微細加工への要求も厳しくなってきている。これ
は、集積度を高めるため、配線(例えばビット線、ワー
ド線等)自体の線幅を縮小するとともに、配線間の間隔
も狭くなることから、配線とコンタクトホールとの間隔
が狭くなり、電気的ショートを起こして半導体装置の特
性が得られなくなるという問題がある。これは、コンタ
クトホールの径を縮小することにより緩和することがで
きるが、リソグラフィー技術やドライエッチング技術の
限界から、微細な開口のコンタクトホールを形成するこ
とは困難となってきている。
【0003】そこで最近では、ビット線やワード線にス
トッパ層として窒化シリコン膜を形成して電気的ショー
トを防止している。その結果、層間絶縁膜の構造は、酸
化膜に窒化膜が介在した積層構造になっている。このよ
うな積層構造の層間絶縁膜をエッチング加工する場合、
例えばダイポールリング方式のマグネトロン反応性イオ
ンエッチング装置を用いて、エッチングガスにフルオロ
カーボンガス(Cx y )、一酸化炭素(CO)、アル
ゴン(Ar)、酸素(O2 )、トリフルオロメタン(C
HF3 )等のガスを組み合わせて用いている。
【0004】図6の(1)に示すように、N型シリコン
基板101にアクティブ領域102を分離する素子分離
領域103を形成した後、アクティブ領域102にトラ
ンジスタ111を形成する。同時に素子分離領域103
上等に配線112を形成する。その後、減圧CVD法に
より、トランジスタ111、配線112等を覆う状態に
ストッパ層121を窒化シリコン膜で形成する。次いで
常圧CVD法によって上記ストッパ層121上に層間絶
縁膜122を酸化シリコン膜で形成する。さらに減圧C
VD法によってポリシリコン膜123を形成する。次い
で、レジスト塗布技術によりポリシリコン膜123上に
レジスト膜124を成膜する。その後、リソグラフィー
技術によってレジスト膜124に0.3μm径のコンタ
クトホールを形成するための開口部125を形成する。
【0005】その後、上記レジスト膜124をエッチン
グマスクに用いたエッチングによって、図6の(2)に
示すように、上記ポリシリコン膜123をエッチングし
て0.30μm径のコンタクトホール126を形成す
る。次いで上記レジスト膜124〔図6の(2)には図
示せず、図6の(1)参照〕を除去した後、全面にポリ
シリコン膜127を成膜する。
【0006】次いで図6の(3)に示すように、反応性
イオンエッチングにより、上記ポリシリコン膜127を
全面エッチバックして、コンタクトホール126の側壁
にポリシリコン膜127を残してサイドウォール128
を形成する。このようにして、0.10μm径の微細な
開口部129が形成される。
【0007】次いで図6の(4)に示すように、上記ポ
リシリコン膜123およびサイドウォール128をエッ
チングマスクに用いて上記層間絶縁膜122および上記
ストッパ層121をエッチングし、コンタクトホール1
31を形成する。
【0008】上記層間絶縁膜122および上記ストッパ
層121のエッチングは、ダイポールリング方式のマグ
ネトロン型反応性イオンエッチング装置を用い、エッチ
ングガスに、トリフルオロメタン(CHF3 )(例えば
供給流量は30sccm)と、一酸化炭素(CO)(例
えば供給流量は170sccm)と、酸素(O2 )(例
えば供給流量は2sccm)とお用い、エッチング雰囲
気の圧力を5.3Pa、基板温度(電極温度)を20
℃、オーバエッチング率を30%に設定した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術で説明した製造方法では、図7の(1)に示す
ように、エッチングガスにトリフルオロメタン(CHF
3 )を用いた場合には、酸化シリコン膜からなる層間絶
縁膜122に対してエッチングマスクとして用いている
ポリシリコン膜123およびポリシリコンからなるサイ
ドウォール128の選択比が低いため、ポリシリコンが
エッチングされて開口部129が広がり、所望のコンタ
クトホール径が得られなくなる。またコンタクトホール
131がいわゆるボーイング形状になることも確認され
ている。このような形状のコンタクトホール131にポ
リシリコンを埋め込むようにポリシリコン膜141を形
成した場合には、コンタクトホール131の内部にボイ
ド142が発生し、コンタクトホール131内を均一に
ポリシリコン膜141で埋め込むことができない。この
ような状態でポリシリコン膜141を全面エッチバック
した場合には、図7の(2)に示すように、コンタクト
ホール131の底部131Bのポリシリコン膜141が
エッチングされるため、コンタクト抵抗が高くなって、
半導体装置の動作特性を悪化させる原因となる。
【0010】上記コンタクトホール131がボーイング
形状に加工されることを回避する手段として、エッチン
グガスにCx y 系のガスを用いて酸化シリコン膜をエ
ッチングし、トリフルオロメタン(CHF3 )系のガス
を用いて窒化シリコン膜をエッチングする方法が提案さ
れている。具体的には、図8に示すように、層間絶縁膜
122上にレジスト膜151を形成した後、リソグラフ
ィー技術によりレジスト膜151にコンタクトホールを
形成するための開口部152を形成する。その後、レジ
スト膜151をエッチングマスクに用い、エッチングガ
スにCx y 系のガスを用いて、窒化シリコン膜からな
るストッパ層121に対して酸化シリコン膜からなる層
間絶縁膜122が選択的にエッチングされる条件でエッ
チングして、層間絶縁膜122にコンタクトホール13
1を形成する。続いてトリフルオロメタン(CHF3
系のガスをエッチングガスに用いてストッパ層121を
エッチングする方法である。
【0011】しかしながら、この方法では、酸化シリコ
ン膜の層間絶縁膜122のエッチング時にフルオロカー
ボンポリマー161がコンタクトホール131の底部に
堆積され、それがマスクとなって、ストッパ層121の
エッチングが妨げられるという現象が起こる。これは、
酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜122のエッチング
時間と相関関係があり、オーバエッチング率が多くなる
につれてポリマーの生成量が多くなるためで、過剰なオ
ーバエッチングを行うと、トリフルオロメタン(CHF
3 )系ガスによる窒化シリコン膜からなるストッパ層1
21のエッチングが全く進行しなくなるという現象を発
明者の実験によって確認している。
【0012】その実験の結果を図9により説明する。図
9は、窒化シリコンのエッチングレートとオーバエッチ
ング率との関係を示している。図9では、縦軸に窒化シ
リコンのエッチングレートを示し、横軸にオーバエッチ
ング率を示す。また、図中の◆印はウエハ中央での測定
値を示し、□印はウエハエッジ近傍での測定値を示す。
【0013】図9に示すように、オーバエッチング率が
30%程度までは、窒化シリコンのエッチングレートを
やや現象はするものの、十分にエッチング可能なエッチ
ングレートを維持している。ところが、オーバエッチン
グ率が30%を越えると、ポリマーの発生が多くなるた
め、急激に窒化シリコンのエッチングレートが減少し、
オーバエッチング率が150%では、窒化シリコン膜表
面がポリマーに覆われるため、窒化シリコン膜はエッチ
ングされなくなった。
【0014】上記対策として、オーバエッチング量を減
らすと、層間絶縁膜を成膜したときの膜厚ばらつきや下
地パターンの疎密の度合いによって膜厚がばらつくた
め、簡単にオーバエッチン量を減らすことはできない。
【0015】また、酸化シリコン膜のエッチングと窒化
シリコン膜のエッチングとの間に外部装置(例えばアッ
シング装置)を用いて、酸素(O2 )プラズマによりポ
リマーを除去する方法もあるが、酸化シリコン膜と窒化
シリコン膜との積層構造が多層になると、ポリマー除去
工程が多層になった分だけ増加する。そのため、製造コ
ストが大幅に上昇することになる。
【0016】また、酸化シリコン膜と窒化シリコン膜と
のエッチングの間に、チャンバ内に酸素(O2 )を導入
して上記ポリマーを除去することも可能ではあるが、多
量の酸素(O2 )をチャンバ内に導入すると、チャンバ
内壁に付着したポリマーも除去され、パーティクルが発
生する原因となる可能性があった。そのため、同一チャ
ンバでエッチング条件、特にエッチングガスを変更し
て、かつパーティクルを発生せずに、酸化シリコン膜の
エッチングと、酸化シリコン膜のエッチングで発生した
ポリマーの除去と、窒化シリコン膜のエッチングとを行
うことは困難であった。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置の製造方法であり、窒
化シリコン膜上に酸化シリコン膜が積層されてなる絶縁
膜をドライエッチングによって加工する工程を備えた半
導体装置の製造方法において、そのドライエッチング
は、エッチング装置の同一チャンバ内で行い、酸化シリ
コン膜を窒化シリコン膜に対して選択的にエッチング加
工する工程と、酸素とフッ素含有ガスと希ガスとを含む
エッチングガスを用いて、酸化シリコン膜のドライエッ
チングで発生したポリマーをエッチングにより除去する
工程と、窒化シリコン膜をエッチング加工する工程とを
備えている製造方法である。
【0018】上記半導体装置の製造方法では、酸化シリ
コン膜のドライエッチングと、窒化シリコン膜のドライ
エッチングとを同一チャンバ内で行い、かつ酸化シリコ
ン膜のドライエッチングと、窒化シリコン膜のドライエ
ッチングとの間に、上記ドライエッチングを行うチャン
バと同一チャンバ内で、酸化シリコン膜のドライエッチ
ングで発生したポリマーを除去することから、プロセス
負荷を最小限にしてポリマーの除去が可能になる。した
がって、窒化シリコン膜のエッチングの進行を妨げるポ
リマーが除去されることから、窒化シリコン膜のエッチ
ングレートが確保され、再現性良く、窒化シリコン膜の
エッチングが進行される。
【0019】そして、ポリマーの除去工程では、エッチ
ングガスの一構成ガスに酸素を用いているが、同時に希
ガスも用いて、その酸素を希釈している。そのため、酸
素ガスによるチャンバ内壁のエッチングを抑制して、パ
ーティクルの発生が抑えられる。
【0020】また、窒化シリコン膜のドライエッチング
の際には、エッチングの進行を妨げる酸化シリコン膜の
エッチングの際に生成されたフルオロカーボン系ポリマ
ーが除去されるので、窒化シリコン膜のエッチングの際
のエッチングレートは再現性良く確保される。このポリ
マーの除去工程で、酸素を増やすかもしくはポリマーの
除去時間を長くすれば、当然のことながらポリマーの除
去能力は向上するが、パーティクルの発生ということで
不利になる。したがって、ポリマーの除去時間を短くし
て、希ガスで酸素をどの程度まで希釈できるかがパーテ
ィクルの発生を少なくすることになる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を、図
1の製造工程図によって説明する。
【0022】図1の(1)に示すように、通常の素子分
離領域の形成技術によって、シリコン基板(例えばN型
のシリコン基板)11にアクティブ領域12を分離する
素子分離領域13を形成した後、アクティブ領域12に
例えばMISトランジスタ14を形成する。
【0023】上記MISトランジスタ14は以下のよう
にして形成する。例えばシリコン基板11のアクティブ
領域12の表面にゲート酸化膜15を形成した後、その
上にポリサイド構造のゲート電極16を形成する。この
ゲート電極16は、例えば、CVD法によって、ドープ
トポリシリコン膜を100nmの厚さに形成した後、そ
の上にタングステンシリサイド膜を100nm形成す
る。その後、通常のリソグラフィー技術とエッチング技
術とを用いて、ドープトポリシリコン膜とタングステン
シリサイド膜とをパターニングしてゲート電極16を形
成する。それと同時に、素子分離領域13上に配線(例
えばワード線)17を形成する。
【0024】その後、上記ゲート電極16の両側のアク
ティブ領域12に拡散層18、19を形成する。この拡
散層18、19は、一例として、例えばイオン注入法に
より、打ち込みエネルギーを35keV、ドーズ量を3
×1015ions/cm2 に設定して、二フッ化ホウ素
(BF2 )をイオン注入した後、例えば900℃の窒素
雰囲気で10分間の熱処理を行って形成する。
【0025】その後、減圧CVD法により、MISトラ
ンジスタ14、配線17等を覆うように上記シリコン基
板11上に、ストッパとなる窒化シリコン膜21を例え
ば50nmの厚さに形成する。この窒化シリコン膜21
の成膜条件は、一例として、プロセスガスに、ジクロロ
シラン(SiH2 Cl2 )(供給流量を例えば50sc
cm)とアンモニア(NH3 )(供給流量を例えば20
0sccm)と窒素(N2 )(供給流量を例えば200
sccm)とを用い、成膜雰囲気の圧力を例えば70P
a、基板温度を例えば760℃に設定した。
【0026】次いで常圧CVD法によって上記窒化シリ
コン膜21上に層間絶縁膜となる酸化シリコン膜22を
例えば1.00μmの厚さに形成する。この酸化シリコ
ン膜22の成膜条件は、一例として、プロセスガスに、
テトラエトキシシラン(TEOS)(供給流量を例えば
10sccm)と酸素(O2 )(供給流量を例えば75
0mg/分)とを用い、成膜雰囲気の圧力を例えば常
圧、基板温度を例えば380℃に設定した。
【0027】さらにレジスト塗布技術により酸化シリコ
ン膜22上にレジスト膜41を成膜する。その後、リソ
グラフィー技術によってレジスト膜41に0.32μm
径のコンタクトホールを形成するための開口部42を形
成する。
【0028】次いで図1の(2)に示すように、上記レ
ジスト膜41をエッチングマスクに用いて酸化シリコン
膜22をエッチングし、0.32μm直径のコンタクト
ホール23を形成する。このエッチング条件の一例とし
ては、エッチング装置に例えばダイポールリング方式の
マグネトロン型反応性イオンエッチング装置を用い、エ
ッチングガスに、オクタフルオロブテン(C4 8
(供給流量を例えば10sccm)と一酸化炭素(C
O)(供給流量を例えば50sccm)とアルゴン(A
r)(供給流量を例えば200sccm)と酸素
(O2 )(供給流量を例えば5sccm)とを用い、エ
ッチング雰囲気の圧力を例えば4.7Pa、RFパワー
を例えば1.70kW、基板を載置する電極温度を20
℃、オーバエッチング率を例えば50%(エッチング時
間=1.00μm厚の酸化シリコン膜22のエッチング
時間とその30%のオーバエッチング時間)に設定し
た。
【0029】その後、同一チャンバ内で、上記酸化シリ
コン膜22をエッチングした際に発生したフルオロカー
ボン系のポリマーを除去するドライエッチングを行う。
このドライエッチング条件の一例としては、プロセスガ
スに、酸素(O2 )(供給流量を例えば10sccm)
とアルゴン(Ar)(供給流量を例えば100scc
m)とトリフルオロメタン(CHF3 )(供給流量を例
えば10sccm)とを用い、エッチング雰囲気の圧力
を例えば5.3Pa、RFパワーを例えば500W、基
板を載置する電極温度を20℃、エッチング時間を10
秒に設定した。
【0030】さらに窒化シリコン膜21をエッチングし
てコンタクトホール23をシリコン基板11に達する状
態に形成する。このドライエッチング条件の一例として
は、エッチングガスに、トリフルオロメタン(CH
3 )(供給流量を例えば30sccm)と一酸化炭素
(CO)(供給流量を例えば170sccm)と酸素
(O2 )(供給流量を例えば2sccm)とを用い、エ
ッチング雰囲気の圧力を例えば5.3Pa、RFパワー
を例えば1.70kW、基板を載置する電極温度を20
℃、オーバエッチング率を例えば30%(エッチング時
間=50nm厚の窒化シリコン膜21のエッチング時間
とその20%のオーバエッチング時間)に設定した。
【0031】上記ドライエッチングによって、コンタク
トホール23は、傾斜角度α=87°〜88°でシリコ
ン基板11(拡散層18)に達する状態に開口すること
ができた。このエッチング後、エッチング装置のチャン
バ内のパーティクル数を調べた結果、通常のレベルのパ
ーティクル数であることを確認した。
【0032】その後上記レジスト膜41を除去する。
【0033】次いで図1の(3)に示すように、CVD
法によって、上記コンタクトホール23の内部を埋め込
むように、上記酸化シリコン膜22上に、ドープトポリ
シリコン膜を例えば300nmの厚さに形成した後、例
えば反応性イオンエッチングによる全面エッチバックに
よって、酸化シリコン膜22上のドープトポリシリコン
膜を除去し、コンタクトホール23の内部にドープトポ
リシリコン膜を残して埋め込みプラグ24を形成する。
上記ドープトポリシリコン膜のエッチバック条件の一例
としては、エッチング装置に電子サイクロトロン共鳴
(以下ECRという、ECRはElectron Cycrotron Res
onanceの略)エッチング装置を用い、エッチングガス
に、六フッ化イオウ(SF6 )(供給流量を例えば15
sccm)と塩素(Cl2 )(供給流量を例えば105
sccm)とを用い、RFパワーを35W、マグネトロ
ンパワーを400W、エッチング雰囲気の圧力を例えば
0.4Paに設定し、エッチング時間を300nm厚の
ドープトポリシリコン膜のエッチング時間とその10%
のオーバエッチング時間とした。
【0034】上記第1の実施の形態では、オクタフルオ
ロブテンと一酸化炭素とアルゴンと酸素とを例えば上記
説明した流量で用いて酸化シリコン膜22のドライエッ
チングを行うことから、酸化シリコン膜22は窒化シリ
コン膜21に対して選択的に加工され、コンタクトホー
ル23は異方性に優れた良好な形状に形成される。ま
た、酸化シリコン膜22をエッチング加工してコンタク
トホール23を形成した後に、フッ素含有ガスにトリフ
ルオロメタンを用い、希ガスにアルゴンを用い、その他
に酸素を用いて、ドライエッチングを行うことから、エ
ッチングチャンバ内のパーティクルを増加させることな
く、酸化シリコン膜22のドライエッチングで発生した
ポリマーが除去される。また、トリフルオロメタンと一
酸化炭素と酸素とを例えば上記説明した所定の流量で用
いてドライエッチングを行うことから、酸化シリコン膜
22に形成されたコンタクトホール23の形状を損なう
ことなく、またエッチングチャンバ内のパーティクルを
増加させることなく、窒化シリコン膜21がエッチング
加工される。したがって、コンタクトホール23を異方
性に優れた良好な形状に形成することができる。
【0035】次に窒化シリコン膜のエッチングレートと
酸素:アルゴンの流量比との関係を実験によって調べ
た。その結果を図2の(1)に示す。図2の(1)で
は、縦軸に窒化シリコン膜のエッチングレートを示し、
横軸に酸素:アルゴンの流量比を示す。また、図中の◆
印はウエハ中央での測定値を示し、□印はウエハエッジ
近傍での測定値を示す。
【0036】図2の(1)に示すように、O2 (酸
素):Ar(アルゴン)の流量比が1:5〜1:15程
度では、ほとんど窒化シリコン膜のエッチングレートに
変化はないことがをかった。
【0037】次に窒化シリコン膜のエッチングレートと
ポリマー除去時間との関係を実験によって調べた。その
結果を図2の(2)に示す。図2の(2)では、縦軸に
窒化シリコンのエッチングレートを示し、横軸にポリマ
ー除去時間を示す。また、図中の◆印はウエハ中央での
測定値を示し、□印はウエハエッジ近傍での測定値を示
す。
【0038】図2の(2)に示すように、ポリマーの除
去時間が5秒以上であれば、窒化シリコンのエッチング
レートを240nm/min以上に十分に確保できるこ
とがをかった。
【0039】よって、ポリマーの除去のエッチング時間
を10秒、酸素:希ガス(アルゴン)の流量比を1:1
0としても、窒化シリコン膜のエッチングレートは30
0nm/分で、窒化シリコン膜単層のエッチングレート
を再現していることがわかった。このことから、十分に
ポリマー除去能力があることが確認された。
【0040】また、酸素:アルゴンの流量比を1:10
のままでさらにポリマーの除去能力を向上させるには、
フッ素含有ガスとして、例えばトリフルオロメタン(C
HF3 )を酸素と同程度の流量比で添加すれば良いこと
を実験によって確認している。
【0041】そこで、窒化シリコン膜のエッチングレー
トと酸素:アルゴン:CHF3 の流量比との関係を実験
によって調べた。その結果を図3の(1)に示す。図3
の(1)では、縦軸に窒化シリコンのエッチングレート
を示し、横軸にO2 :Ar:CHF3 の流量比を示す。
また、図中の◆印はウエハ中央での測定値を示し、□印
はウエハエッジ近傍での測定値を示す。
【0042】図3の(1)に示すように、O2 :Ar:
CHF3 の流量比が1:10:0.5〜1:10:2の
範囲では、窒化シリコンのエッチングレートを270n
m/min〜300nm/min程度と十分に確保でき
ることがをかった。
【0043】また、トリフルオロメタン(CHF3 )系
のガスは、ポリシリコン膜と酸化シリコン膜との選択比
を低くするため、例えばポリシリコンをコンタクトホー
ルを形成するマスクに用いた場合には、マスクの形状が
拡がり、所望のコンタクトホール径が得られないことに
なるが、ポリシリコンの除去時間を短く、例えば5秒か
ら最大で20秒程度であれば、全く問題がないことを実
験によって確認している。
【0044】またパーティクルの発生に関しても、通常
のエッチング装置のメンテナンスサイクル内では、エッ
チング加工に影響を及ぼすような増加はないことを確認
している。その一例として、0.1μm以上のパーティ
クル数とポリマー除去時間(エッチング装置のRF印加
時間)との関係をダイポールリング方式のマグネトロン
型反応性イオンエッチング装置を用いた実験によって調
べた。その結果を図3の(2)に示す。図3の(2)で
は、縦軸に0.1μm以上のパーティクル数を示し、横
軸にエッチング装置のRF印加時間を示す。
【0045】図3の(2)に示すように、エッチング装
置のRF印加時間がエッチング装置のメンテナンスサイ
クルの40時間になっても、0.1μm以上のパーティ
クル数は増加する傾向はみられなかった。
【0046】次に、本発明の第2の実施の形態を、図4
の製造工程図によって説明する。図4は、ポリシリコン
マスクを用いてコンタクトホールの開口部をシュリンク
(縮小)して形成するPSC(Poly Shruken Contact)
構造の製造方法を示すものである。なお、図4では、前
記図1によって示した構成部品と同様のものには同一符
号を付与する。
【0047】図4の(1)に示すように、通常の素子分
離領域の形成技術によって、シリコン基板(例えばN型
のシリコン基板)11にアクティブ領域12を分離する
素子分離領域13を形成した後、アクティブ領域12に
例えばMISトランジスタ14を形成するとともに、配
線(例えばワード線)17を形成する。
【0048】上記MISトランジスタ14および配線1
7は、前記第1の実施の形態で説明したのと同様の方法
によって形成する。
【0049】その後、減圧CVD法により、MISトラ
ンジスタ14、配線17等を覆うようにストッパとなる
窒化シリコン膜21を例えば50nmの厚さに形成す
る。この窒化シリコン膜21の成膜条件は、一例とし
て、前記第1の実施の形態で説明したのと同様である。
【0050】次いで常圧CVD法によって上記窒化シリ
コン膜21上に層間絶縁膜となる酸化シリコン膜22
を、例えば1.00μmの厚さに形成する。この酸化シ
リコン膜22の成膜条件は、一例として、前記第1の実
施の形態で説明したのと同様である。
【0051】さらに、減圧CVD法によって、上記酸化
シリコン膜22上にドープトポリシリコン膜25を例え
ば300nmの厚さに形成する。
【0052】さらにレジスト塗布技術によりドープトポ
リシリコン膜25上にレジスト膜43を成膜する。その
後、リソグラフィー技術によってレジスト膜43に0.
30μm径のコンタクトホールを形成するための開口部
44を形成する。
【0053】次いで、上記レジスト膜43をエッチング
マスクに用いたエッチングによって、上記ドープトポリ
シリコン膜25をエッチングする。その結果、図4の
(2)に示すように、ドープトポリシリコン膜25に
0.30μm直径の開口部26を形成する。このエッチ
ング条件の一例としては、エッチング装置に例えばEC
Rエッチング装置を用い、エッチングガスに、塩素(C
2 )(供給流量を例えば200sccm)を用い、エ
ッチング雰囲気の圧力を例えば0.4Pa、RFパワー
を例えば60W、マグネトロンパワーを400W、エッ
チング時間を300nm厚のドープトポリシリコン膜2
5のエッチング時間とその20%のオーバエッチング時
間に設定した。
【0054】次いで、CVD法によって、上記開口部2
6の内面および上記ドープトポリシリコン膜25上に、
ドープトポリシリコン膜27を例えば100nmの厚さ
に形成する。
【0055】その後、反応性イオンエッチングにより上
記ドープトポリシリコン膜27を全面エッチバックし
て、図4の(3)に示すように、開口部26の側壁にド
ープトポリシリコン膜27からなるサイドウォール28
を形成する。このエッチバック条件の一例としては、エ
ッチング装置に例えばECRエッチング装置を用い、エ
ッチングガスに、六フッ化イオウ(SF6 )(供給流量
を例えば15sccm)と塩素(Cl2 )(供給流量を
例えば105sccm)とを用い、エッチング雰囲気の
圧力を例えば0.4Pa、RFパワーを例えば35W、
マグネトロンパワーを400W、エッチング時間を10
0nm厚のドープトポリシリコン膜27のエッチング時
間とその10%のオーバエッチング時間に設定した。
【0056】次いで、図4の(4)に示すように、上記
サイドウォール28およびドープトポリシリコン膜25
をエッチングマスクに用いたエッチングによって、上記
酸化シリコン膜22をエッチングして0.10μm直径
のコンタクトホール29を形成する。このエッチング条
件の一例としては、エッチング装置に例えばダイポール
リング方式のマグネトロン型反応性イオンエッチング装
置を用い、エッチングガスに、オクタフルオロブテン
(C4 8 )(供給流量を例えば10sccm)と一酸
化炭素(CO)(供給流量を例えば50sccm)とア
ルゴン(Ar)(供給流量を例えば200sccm)と
酸素(O2 )(供給流量を例えば5sccm)とを用
い、エッチング雰囲気の圧力を例えば4.7Pa、RF
パワーを例えば1.70kW、基板を載置する電極温度
を20℃、オーバエッチング率を例えば50%(エッチ
ング時間=750nm厚の酸化シリコン膜22のエッチ
ング時間とその30%のオーバエッチング時間)に設定
した。
【0057】その後、同一チャンバ内で、上記酸化シリ
コン膜22をエッチングした際に発生したフルオロカー
ボン系のポリマーを除去するドライエッチングを行う。
このドライエッチング条件の一例としては、前記第1の
実施の形態で説明したポリシリコン除去条件と同様であ
る。
【0058】さらに窒化シリコン膜21をエッチングし
てコンタクトホール29をシリコン基板11に達する状
態に形成する。このドライエッチング条件の一例として
は、前記第1の実施の形態で説明した窒化シリコン膜2
1のエッチング条件と同様である。
【0059】上記ドライエッチングによって、コンタク
トホール29は、良好な形状でシリコン基板11に達す
る状態に開口することができた。このエッチング後、エ
ッチング装置のチャンバ内のパーティクル数を調べた結
果、通常のレベルのパーティクル数であることを確認し
た。
【0060】その後上記レジスト膜41を除去する。
【0061】次いで図4の(5)に示すように、CVD
法によって、上記コンタクトホール29の内部を埋め込
むように、上記ドープトポリシリコン膜25上に、ドー
プトポリシリコン膜31を例えば300nmの厚さに形
成した後、例えば反応性イオンエッチングによる全面エ
ッチバックによって、酸化シリコン膜22上のドープト
ポリシリコン膜25、31およびドープトポリシリコン
からなるサイドウォール28を除去し、図2の(6)に
示すように、コンタクトホール29の内部にドープトポ
リシリコン膜を残して埋め込みプラグ24を形成する。
上記ドープトポリシリコンのエッチバック条件の一例と
しては、前記第1の実施の形態で説明したのと同様の条
件である。
【0062】上記第2の実施の形態では、上記第1の実
施の形態で説明したのと同様に、酸化シリコン膜22の
ドライエッチングを行うことから、窒化シリコン膜21
に対して選択的に酸化シリコン膜22はエッチングさ
れ、コンタクトホール29は異方性に優れた良好な形状
に形成される。また、酸化シリコン膜22をエッチング
加工してコンタクトホール29を形成した後に、フッ素
含有ガスにトリフルオロメタンを用い、希ガスにアルゴ
ンを用い、そして酸素を用いて、ドライエッチングを行
うことから、エッチングチャンバ内のパーティクルを増
加させることなく、酸化シリコン膜22のドライエッチ
ングで発生したポリマーが除去される。また、第1の実
施の形態で説明したのと同様に、窒化シリコン膜21を
ドライエッチングすることから、酸化シリコン膜22に
形成されたコンタクトホール29の形状を損なうことな
く、またエッチングチャンバ内のパーティクルを増加さ
せることなく、窒化シリコン膜21がエッチング加工さ
れる。したがって、コンタクトホール29を異方性に優
れた良好な形状に形成することができる。
【0063】本発明の第3の実施の形態を、図5の製造
工程図によって説明する。図5は、SAC(Self Align
ed Contact)構造の製造方法を示すものであり、前記図
1によって示した構成部品と同様のものには同一符号を
付与する。
【0064】図5の(1)に示すように、通常のトラン
ジスタの形成技術によって、シリコン基板(例えばN型
のシリコン基板)11にMISトランジスタ71、72
を拡散層73を共用するように形成する。
【0065】その後、減圧CVD法により、MISトラ
ンジスタ71、72を覆うようにストッパとなる窒化シ
リコン膜21を例えば90nmの厚さに形成する。この
窒化シリコン膜21の成膜条件は、一例として、前記第
1の実施の形態で説明したのと同様の条件に設定した。
次いで常圧CVD法によって上記窒化シリコン膜21上
に層間絶縁膜となる酸化シリコン膜22を、例えば1.
00μmの厚さに形成する。この酸化シリコン膜22の
成膜条件は、一例として、前記第1の実施の形態で説明
したのと同様の条件に設定した。
【0066】次いで、化学的機械研磨(以下CMPとい
う、CMPはChemical MechanicalPolishing の略)に
よって、上記酸化シリコン膜22の表面を例えば300
nmの厚さだけ研磨して平坦化する。このCMP条件の
一例としては、研磨液に14wt%のシリカ粒子を含む
水酸化カリウム水溶液を用い、研磨プレートおよびシリ
コン基板11の回転数をともに20rpmとし、研磨圧
力を500gf/cm2 に設定した。
【0067】さらにレジスト塗布技術により酸化シリコ
ン膜22上にレジスト膜41を成膜する。その後、リソ
グラフィー技術によってレジスト膜41に0.32μm
径のコンタクトホールを形成するための開口部42を形
成する。
【0068】次いで図5の(2)に示すように、上記レ
ジスト膜41をエッチングマスクに用いたエッチングに
よって、上記酸化シリコン膜22をエッチングして0.
32μm直径のコンタクトホール23を形成する。この
エッチング条件の一例としては、エッチング装置に例え
ばダイポールリング方式のマグネトロン型反応性イオン
エッチング装置を用い、エッチングガスに、オクタフル
オロブテン(C4 8)(供給流量を例えば6scc
m)とアルゴン(Ar)(供給流量を例えば500sc
cm)と酸素(O2 )(供給流量を例えば2sccm)
とを用い、エッチング雰囲気の圧力を例えば8.7P
a、RFパワーを例えば1.70kW、基板を載置する
電極温度を20℃、オーバエッチング率を例えば50%
(エッチング時間=700nm厚の酸化シリコン膜22
のエッチング時間とその50%のオーバエッチング時
間)に設定した。
【0069】その後、同一チャンバ内で、上記酸化シリ
コン膜22をエッチングした際に発生したフルオロカー
ボン系のポリマーを除去するドライエッチングを行う。
このドライエッチング条件の一例としては、プロセスガ
スに、酸素(O2 )(供給流量を例えば10sccm)
とアルゴン(Ar)(供給流量を例えば100scc
m)とトリフルオロメタン(CHF3 )(供給流量を例
えば10sccm)とを用い、エッチング雰囲気の圧力
を例えば5.3Pa、RFパワーを例えば500W、基
板を載置する電極温度を20℃、エッチング時間を10
秒に設定した。
【0070】さらに窒化シリコン膜21をエッチングし
てコンタクトホール23をシリコン基板11(図面では
シリコン基板11に形成した拡散層73)に達する状態
に形成する。このドライエッチング条件の一例として
は、エッチングガスに、トリフルオロメタン(CH
3 )(供給流量を例えば30sccm)と一酸化炭素
(CO)(供給流量を例えば170sccm)と酸素
(O2 )(供給流量を例えば2sccm)とを用い、エ
ッチング雰囲気の圧力を例えば5.3Pa、RFパワー
を例えば1.70kW、基板を載置する電極温度を20
℃、オーバエッチング率を例えば30%(エッチング時
間=50nm厚の窒化シリコン膜21のエッチング時間
とその20%のオーバエッチング時間)に設定した。
【0071】上記ドライエッチングによって、コンタク
トホール23は、傾斜角度α=87°〜88°でシリコ
ン基板11に達する状態に開口することができた。この
エッチング後、エッチング装置のチャンバ内のパーティ
クル数を調べた結果、通常のレベルのパーティクル数で
あることを確認した。
【0072】その後上記レジスト膜41を除去する。
【0073】次いで図5の(3)に示すように、CVD
法によって、上記コンタクトホール23の内部を埋め込
むように、上記酸化シリコン膜22上に、ドープトポリ
シリコン膜を例えば300nmの厚さに形成した後、例
えば反応性イオンエッチングによる全面エッチバックに
よって、酸化シリコン膜22上のドープトポリシリコン
膜を除去し、コンタクトホール23の内部にドープトポ
リシリコン膜を残して埋め込みプラグ24を形成する。
上記ドープトポリシリコン膜のエッチバック条件の一例
としては、前記第1の実施の形態で説明した条件と同様
である。
【0074】上記第3の実施の形態では、上記第1の実
施の形態で説明したのと同様に、酸化シリコン膜22の
ドライエッチングを行うことから、窒化シリコン膜21
に対して選択的に酸化シリコン膜22はエッチングさ
れ、コンタクトホール23は異方性に優れた良好な形状
に形成される。また、酸化シリコン膜22をエッチング
加工してコンタクトホール23を形成した後に、フッ素
含有ガスにトリフルオロメタンを用い、希ガスにアルゴ
ンを用い、そして酸素を用いて、ドライエッチングを行
うことから、エッチングチャンバ内のパーティクルを増
加させることなく、酸化シリコン膜22のドライエッチ
ングで発生したポリマーが除去される。また、第1の実
施の形態で説明したのと同様に、窒化シリコン膜21を
ドライエッチングすることから、酸化シリコン膜22に
形成されたコンタクトホール23の形状を損なうことな
く、またエッチングチャンバ内のパーティクルを増加さ
せることなく、窒化シリコン膜21がエッチング加工さ
れる。したがって、コンタクトホール23を異方性に優
れた良好な形状に形成することができる。
【0075】上記各実施の形態では、エッチング装置に
ダイポールリング方式のマグネトロン型反応性イオンエ
ッチング装置を用いたが、一般のマグネトロン型反応性
イオンエッチング装置、トライオード型反応性イオンエ
ッチング装置等の反応性イオンエッチング装置、平行平
板型プラズマエッチング装置等を用いることも可能であ
る。
【0076】また、上記各実施の形態における酸化シリ
コン膜22のエッチングでは、オクタフルオロブテン
(C4 8 )を用いたが、その代わりに、ヘキサフルオ
ロエタン(C2 6 )、8フッ化シクロペンテン(C5
8 )等を用いることも可能である。またポリマーの除
去には、トリフルオロメタン(CHF3 )の代わりにテ
トラフルオロメタン(CF4 )、ヘキサフルオロエタン
(C2 6 )等を用いるもとも可能である。
【0077】本発明は、上記第1の実施の形態で説明し
たように、コンタクトホールの形成、SAC(Self Ali
gned Contact)の形成、PSC(Poly Shruken Contac
t)の形成等に用いることができる他に、窒化シリコン
膜と酸化シリコン膜とが積層されている絶縁膜に溝や孔
を形成する場合全般に適用することができる。例えば、
ダマシン配線構造を形成する際の配線溝の形成、トレン
チ素子分離のトレンチの形成、デュアルダマシン配線構
造を形成する際の配線溝と接続孔の形成等にも適用する
ことができる。
【0078】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
窒化シリコン膜と酸化シリコン膜との積層膜を同一チャ
ンバ内でドライエッチング加工し、かつ酸化シリコン膜
のドライエッチングと窒化シリコン膜のドライエッチン
グとの間に、上記ドライエッチングを行うチャンバと同
一チャンバ内で、酸化シリコン膜のドライエッチングで
発生したポリマーを除去するので、プロセス負荷を最小
限にしてポリマーを除去することができる。したがっ
て、窒化シリコン膜のエッチングの進行を妨げるポリマ
ーが除去されるので、窒化シリコン膜のエッチングレー
トが確保され、再現性良く窒化シリコン膜をエッチング
することができる。そのポリマーの除去工程では、エッ
チングガスの一構成ガスに酸素を用いているが、同時に
希ガスも用いて、その酸素を希釈している。そのため、
酸素ガスによるチャンバ内壁のエッチングを抑制するこ
とができ、パーティクルの発生を抑えることができる。
また、酸化シリコン膜の加工を窒化シリコン膜に対して
選択的にドライエッチング加工するので、酸化シリコン
膜の加工形状が優れたものとなる。よって、パーティク
ルの発生を抑制しつつ、窒化シリコン膜と酸化シリコン
膜との積層膜を優れた形状にエッチング加工することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明する製造工程
図である。
【図2】窒化シリコンのエッチングレートとO2 :A
r:CHF3 流量比との関係図および0.1μm以上の
パーティクル数RF印加時間との関係図である。
【図3】窒化シリコンのエッチングレートとO2 :Ar
流量比との関係図および窒化シリコンのエッチングレー
トとポリマー除去時間との関係図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を説明する製造工程
図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を説明する製造工程
図である。
【図6】従来の技術を説明する製造工程図である。
【図7】課題の説明図である。
【図8】課題の説明図である。
【図9】窒化シリコンのエッチングレートとオーバエッ
チング率との関係図である。
【符号の説明】
21…窒化シリコン膜、22…酸化シリコン膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化シリコン膜上に酸化シリコン膜が積
    層されてなる絶縁膜をドライエッチングによって加工す
    る工程を備えた半導体装置の製造方法において、 前記ドライエッチングは、エッチング装置の同一チャン
    バ内で行い、 ドライエッチングにより前記酸化シリコン膜を前記窒化
    シリコン膜に対して選択的に加工する工程と、 酸素とフッ素含有ガスと希ガスとを含むエッチングガス
    を用いて、前記酸化シリコン膜のドライエッチングで発
    生したポリマーをドライエッチングにより除去する工程
    と、 ドライエッチングにより前記窒化シリコン膜を加工する
    工程とを備えたことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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