JP2000353484A - 熱輻射部材および熱吸収部材並びにこれらを用いた電子管とその製造方法 - Google Patents

熱輻射部材および熱吸収部材並びにこれらを用いた電子管とその製造方法

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JP2000353484A
JP2000353484A JP11165154A JP16515499A JP2000353484A JP 2000353484 A JP2000353484 A JP 2000353484A JP 11165154 A JP11165154 A JP 11165154A JP 16515499 A JP16515499 A JP 16515499A JP 2000353484 A JP2000353484 A JP 2000353484A
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Katsuhiro Gonbei
勝弘 権瓶
Hiroaki Kabashima
宏昭 椛島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱放射特性に優れ、かつ熱衝撃に強い熱輻射
部材および熱吸収部材並びにこれらが形成された電子管
とその製造方法を提供すること。 【解決手段】 熱輻射部材は、熱の放出面となる表面部
分がセラミック層で形成され、セラミック層の裏側に金
属層が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子管の発熱金属
部品、たとえば回転陽極型X線管を構成するロータ部分
などへの密着性がよく、かつ、熱放射率の高い熱輻射部
材および熱吸収率の高い熱吸収部材並びにこれらを用い
た電子管とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】X線管たとえば回転陽極型X線管は、真
空中における強電界の作用で電子ビームを加速し、高速
になった電子ビームを陽極ターゲットに衝突、減速さ
せ、その時の制動放射によりX線を放射する構造になっ
ている。このとき、X線の発生に寄与する電子ビームの
エネルギーは1%程度で、残りは熱として放出される。
したがって、X線管が動作状態になると、電子ビームの
衝突で陽極タ一ケット部分の温度が上昇し、陽極ターゲ
ットが設けられた円盤状回転体や、円盤状回転体と一体
で回転するロータ部分の温度が上昇する。そのため、円
盤状回転体、あるいは、ロータの外表面に熱放射性被膜
を設け、熱を放射させるようにしている。
【0003】円盤状回転体やロータの外表面に形成する
熱放射性被膜は、輻射率や耐熱性などを考慮して、通
常、チタニア(TiO2 )を含む酸化物が使用される。
また、熱放射性被膜の形成方法には、生産性を考慮し、
上記した酸化物の粉末をプラズマ炎で溶融し、溶融した
酸化物を高速のジェット流で円盤状回転体やロータの外
表面に噴射するプラズマ溶射法が用いられている。な
お、プラズマ溶射法によって熱放射性被膜が形成された
円盤状回転体やロータは、その後、真空熱処理によって
被膜の脱ガス、そして、焼き固めが行われ、X線管に組
込まれる。
【0004】回転陽極型X線管の円盤状回転体やロータ
は、動作状態では、約10000rpmの高速で回転す
る。また、陽極タ一ゲットは電子ビームの衝撃で加熱さ
れ、瞬間的に2000℃程度まで上昇する。また、ロー
タは、陽極ターゲットの熱輻射や熱伝導により、その表
面温度は数百℃に達する。このため、円盤状回転体の材
料には、融点の高いモリブデンやタングステン、モリブ
デン合金、タングステン合金などが使用されている。そ
して、熱放射特性を高めるために、その外表面に、耐熱
性の熱放射性被膜、たとえば、60重量%アルミナ(A
l2 O3 )−40重量%チタニア(TiO2 )の溶射被
膜が形成される。
【0005】また、ロータ部分と固定体シャフトとの間
に形成されている転がり軸受は、真空環境や高速回転、
高温などの条件に耐えられるように、高融点で高硬化の
高速度鋼が使用されている。高速度鋼は、硬度を増大さ
せるための焼き入れ温度が500℃程度となっている。
したがって、X線管の動作中でも、転がり軸受の温度を
500℃以下に保つ必要がある。そのため、従来の回転
陽極型X線管は、輻射率が大きく耐熱性に優れたチタニ
アを含む酸化物の溶射被膜、たとえば、60重量%アル
ミナ(Al2 O3 )−40重量%チタニア(TiO2 )
の溶射被膜をロータの外表面に形成し、熱放出特性を向
上させ、転がり軸受の温度上昇を抑えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】60重量%アルミナ−
40重量%チタニアの溶射被膜は、輻射率が大きく、耐
熱性にも優れ、回転陽極型X線管の熱放射性被膜に適し
ている。しかし、円盤状回転体に形成される溶射被膜
は、円盤状回転体と機械的な食い付きだけで付着してい
る。このため、X線管の動作中に熱衝撃や熱サイクル、
遠心力を受けると、溶射被膜が剥離する恐れがある。溶
射被膜の剥離は、円盤状回転体の熱放射性能を低下させ
る。また、剥離した溶射被膜が、X線管の陰極と陽極タ
ーゲット間の空間に入ると、放電を起こすなど耐電圧特
性を劣化させる。
【0007】また、ロータの場合、溶射被膜とロータの
材料である銅との熱膨張率差が大きい。このため、X線
管の製造工程、例えば、溶射被膜を形成したロータを脱
ガスする真空熱処理や排気工程において、溶射被膜が熱
サイクルや熱衝撃を受け、溶射被膜にクラックが発生す
ることがある。また、X線管の動作中に、溶射被膜が熱
サイクルを受け、同時に、高速回転による遠心力を受
け、ロータ表面の溶射被膜が剥離することがある。この
ような溶射被膜の剥離は、ロータの熱放射性能を低下さ
せる。また、剥離した溶射被膜が、X線管の陰極と陽極
ターゲットの間などに入ると、放電を起こし耐電圧特性
を劣化させる。
【0008】本発明は、上記した欠点を解決するもの
で、熱放射特性に優れ、かつ熱衝撃に強い熱輻射部材、
および、熱吸収率の高い熱吸収部材並びにこれらを用い
た電子管とその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の熱輻射部材は、
熱の放出面となる表面部分がセラミック層で形成され、
セラミック層の裏側に金属層が形成されていることを特
徴としている。
【0010】また、本発明の熱輻射部材の製造方法は、
熱輻射部材を構成するセラミック層および金属層をそれ
ぞれ、真空蒸着および反応性蒸着、イオンプレーティン
グ、スパッタリングの何れかの方法で形成されている。
【0011】また、本発明の電子管は、金属部分の側に
金属層が位置するように上記した構成の熱輻射部材が前
記金属部分の表面に形成されている。
【0012】また、本発明の電子管の製造方法は、電子
管を構成する発熱金属部品を真空槽内に配置する第1工
程と、前記発熱金属部品の表面に、真空蒸着および反応
性蒸着、イオンプレーティング、スパッタリングの何れ
かの方法で金属層を形成する第2工程と、この第2工程
で形成された前記金属層上に、真空蒸着および反応性蒸
着、イオンプレーティング、スパッタリングの何れかの
方法でセラミック層を形成する第3工程とからなってい
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態につい
て、回転陽極型X線管を例にとり図1を参照して説明す
る。符号11は、回転陽極型X線管を構成するガラス製
の真空外囲器で、真空外囲器11内に陰極12が偏心し
て配置されている。また、陰極12と対向して傘状の円
盤状回転体13が配置されている。円盤状回転体13
は、高融点金属、たとえばモリブデンやタングステン、
または、それらの合金で構成されている。また、電子ビ
ームの照射でX線を発生する陽極ターゲット14が円盤
状回転体13上に環状に設けられている。陽極ターゲッ
ト14は、たとえばレニウム一タングステン合金で構成
されている。円盤状回転体13は、軸15を介してロー
タ16に固定されている。ロータ16は、真空外囲器1
1の外部に配置されたステータ17の作用で回転する。
そして、ロータ16の回転で、円盤状回転体13が回転
する構造になっている。ロータ16はその内部に固定体
シャフト(図示せず)が嵌め込まれ、ロータ16と固定
体シャフトとの問に転がり軸受が設けられている。
【0014】上記した構造の回転陽極型X線管は、動作
状態になると、陰極12から放出された電子ビームが陽
極ターゲット14に衝突し、陽極ターゲット14の温度
が上昇する。このとき、温度上昇が著しいと、陽極ター
ゲット14が溶融することがある。そのため、円盤状回
転体13の裏面などに熱放射性のよい黒化膜18を形成
して熱放射性能を高め、陽極ターゲット14の溶融を防
いでいる。
【0015】また、ロータ16内部に設けられる転がり
軸受は、高速度鋼などで構成されており、焼き鈍される
と硬度が低下する。そのため、ロータ16を熱伝導性に
優れた銅などで構成している。そして、表面には熱輻射
部材を形成し、ロータ16の温度上昇を抑えている。熱
輻射部材は、たとえば、ロータ16側に位置するニッケ
ルなどの金属層と、熱の放出面となる表面部分に位置す
るセラミック層、いわゆる黒化膜19との2層構造にな
っている。なお、熱輻射部材を構成する金属層およびセ
ラミック層はいずれも、真空蒸着や反応性蒸着、イオン
プレーティング、スパッタリングなどの物理的蒸着(P
VD:Physical Vapor Deposition)法で形成され
る。
【0016】ここで、ロータ16に熱輻射部材を形成す
る方法について図2を参照して説明する。この方法の場
合、高周波イオンプレーティング法を用いて、ロータ1
6の表面に、ニッケルの金属層と、チタニア(TiO2
)のセラミック層(黒化膜19)とを形成している。
【0017】符号20は真空槽で、真空槽20内の下方
に、ニッケル(Ni)を充填した蒸発源21、および、
チタニアを充填した蒸発源22が配置されている。蒸発
源21、22の近くに電子ビーム発生器23が配置され
ている。蒸発源21、22の上方にはシャッター24、
および、コイル25が順に設けられている。コイル25
はマッチングボックス26を介して高周波電源27に接
続されている。真空槽20内の上方にはヒータ28が配
置されている。そして、コイル25とヒータ28との間
に、矢印Y方向に自転する構造の治具29が設けられて
いる。治具29は直流電源30に接続されている。
【0018】真空槽20の外には、アルゴン源31およ
び酸素源32が配置されている。アルゴン源31は流量
計33を介して真空槽20に連結されている。酸素源3
2は流量計34を介して真空槽20に連結されている。
また、真空槽20には、ターボ分子ポンプ35、およ
び、ロータリポンプ36が接続されている。
【0019】上記した構成において、まず、表面をブラ
スト処理したロータ16を、黒化膜19を形成しない部
分、たとえばロータ16の両端部を治具37a、37b
でマスキングして治具29a、29bに結合し固定す
る。
【0020】次に、ロータリポンプ36およびターボ分
子ポンプ35を動作させ、真空槽20内を排気する。そ
して、治具29を回転させてロータ16を回転状態と
し、アルゴン源31から放電用のアルゴンガスを真空槽
20内に導入する。
【0021】その後、流量計33を調整してアルゴン圧
力を5.0×10-4Torrに保持する。また、コイル
25に200Wの高周波電力を供給し、治具29a、2
9bに−2kVの電圧を印加して10分間アルゴンでク
リーニングする。
【0022】その後、流量計33を調整してアルゴン圧
力を5.0×10-4Torrに保持する。また、電子ビ
ーム発生器23から蒸発源21に電子ビームeを照射し
て、ニッケルを加熱し蒸発させる。また、同時に、蒸発
源21とロータ16の間に配置してあるコイル25に対
し、高周波電源27から150Wの高周波を印加し、治
具29a、29bには−1.5kVの直流電圧を印加す
る。
【0023】上記した条件で、ロータ16の表面に厚さ
0.1〜0.3μmのニッケル薄膜を形成する。
【0024】次に、チタニアを充填した蒸発源22を所
定位置、たとえばニッケルの蒸発源21があった位置に
移動し、酸素源32から酸素を真空槽20内に導入す
る。このとき、流量計34を調整して酸素分圧を1.0
×10-4Torrに、アルゴン分圧を5.0×10-4
orrに保持する。そして、アルゴンガスと酸素を放電
させ、この状態で、蒸発源22のチタニアを加熱蒸発さ
せる。同時に、高周波電源27からコイル25に200
Wの高周波を印加し、回転する治具29a、29bに
は、−1.0kVの直流電圧を印加する。
【0025】上記した条件で、ロータ16表面上のニッ
ケル薄膜の表面に、厚さ2〜3μmのチタニア黒化膜を
形成する。
【0026】なお、チタニア黒化膜の波長3μmに対す
る輻射率は0.80となっている。この値は、アルミニ
ウムにチタニア黒化膜を形成し、チタニア黒化膜の蒸着
面の吸収率を0%、また反射率を100%ととし、輻射
率=1−反射率の式で計算している。
【0027】また、チタニア黒化膜を成膜した後、ロー
タ16を真空中で750℃、2.5時間、そして、水素
雰囲気中で700℃、1時間の熱処理を施しても、輻射
率の低下は認められなかった。また、成膜した直後のチ
タニア黒化膜のガス放出量も微量であった。また、熱処
理を施したロータ16でテープ剥離テストを実施したが
膜の剥離は認められなかった。また、折り曲げテストを
実施したが、チタニア黒化膜にクラックが発生したもの
の、ロータ16のCu基板からの膜の剥離はなかった。
【0028】次に、本発明の第2の実施形態について、
ブラスト処理したCu基板を使用し、また、蒸発源とし
て、チタニアの代わりにチタン(Ti)を用いた例につ
いて説明する。なお、黒化膜を形成するまでの手順は第
1の実施形態と同じである。
【0029】まず、アルゴンでCu基板をクリーニング
し、アルゴンガスを放電させ、ニッケルを蒸発させて、
Cu基板上に厚さ0.1〜0.3μmのニッケル薄膜を
形成した。
【0030】次に、アルゴンガスと酸素の混合ガスを放
電させ、混合ガス雰囲気中でチタン蒸発源を加熱し、ニ
ッケル薄膜上に厚さ2〜3μmチタニア黒化膜を形成し
た。この場合、波長3μmのチタニア黒化膜の輻射率を
測定したところ、輻射率は0.80以上となっていた。
また、750℃、2.5時間の真空熱処理、および、7
00℃、1時間の水素熱処理を施しても輻射率の低下は
認められなかった。また、成膜直後のチタニア黒化膜の
ガス放出量も微量であった。熱処理を施したチタニア黒
化膜は、テープ剥離テストでも膜の剥離がなく、また、
折り曲げテストでもチタニア黒化膜に第1の実施形態よ
りも細かいクラックが発生したものの、Cu基板からの
膜の剥離はなかった。
【0031】次に、本発明の第3の実施形態について、
ブラスト処理したCu基板を使用し、金属の蒸発源とし
て、ニッケルの代わりに鉄を用いた例について説明す
る。なお、黒化膜を形成するまでの手順は第2の実施形
態と同じになっている。
【0032】まず、アルゴンでCu基板をクリーニング
し、アルゴンガスを放電させ、鉄を蒸発させ、Cu基板
上に厚さ0.3〜0.5μmの鉄の薄膜を形成した。次
に、アルゴンと酸素の混合ガスを放電させ、混合ガス雰
囲気中でチタン蒸発源を加熱し、鉄薄膜上に厚さ2〜3
μmチタニア黒化膜を形成した。この場合、波長3μm
のチタニア黒化膜の輻射率を測定したところ、輻射率は
0.80以上で、750℃、2.5時間の真空熱処理、
および、700℃、1時間の水素熱処理を施しても輻射
率の低下は認められなかった。また、成膜直後のチタニ
ア黒化膜のガス放出量も微量であった。熱処理を施した
チタニア黒化膜は、テープ剥離テストで膜の剥離がな
く、また、折り曲げテストでチタニア黒化膜に細かいク
ラックが発生したものの、Cu基板からの膜の剥離はな
かった。
【0033】次に、本発明の第4の実施形態について、
ブラスト処理したCu基板を使用し、ニッケルの蒸発源
とチタニアの蒸発源の他に、鉄の蒸発源を加えた例につ
いて説明する。この場合、アルゴンでCu基板をクリー
ニングした後、ニッケル薄膜層とチタニア黒化膜の間
に、厚さ0.3〜0,5μmの鉄の薄膜層が設けられ
る。他の手順は第2の実施形態と同じで、高周波イオン
プレーティング法により厚さ2〜3μmのチタニア黒化
膜をCu基板上に形成した。この場合、波長3μmのチ
タニア黒化膜の輻射率を測定したところ、輻射率は0.
80以上で、750℃、2.5時間の真空熱処理、およ
び700℃、1時間の水素熱処理を施しても輻射率の低
下は認められなかった。また、成膜直後のチタニア黒化
膜のガス放出量も微量であった。熱処理を施したチタニ
ア黒化膜のテープ剥離テストの結果も膜の剥離がなく良
好で、折り曲げテストでチタニア黒化膜に細かいクラッ
クが発生したものの、Cu基板からの膜の剥離はなかっ
た。
【0034】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。この実施形態は、ブラスト処理したCu基板を
使用し、チタニアの蒸発源をチタンの蒸発源に代えた他
は第4の実施形態と同じになっている。この場合、アル
ゴンでCu基板をクリーニングした後、Cu板上にニッ
ケル薄膜と鉄薄膜の2層の金属層を順に形成し、その
後、アルゴンと酸素の混合ガスを放電し、厚さ2〜3μ
mのチタニア黒化膜を形成した。
【0035】この場合、波長3μmのチタニア黒化膜の
輻射率を測定したところ、輻射率は0.80以上で、7
50℃、2.5時間の真空熱処理、および700℃、1
時間の水素熱処理を施しても輻射率の低下は認められな
かった。また、成膜直後のチタニア黒化膜のガス放出量
も微量であった。熱処理を施したチタニア黒化膜のテー
プ剥離テストの結果、膜の剥離はなく、また、折り曲げ
テストでチタニア黒化膜にクラックが発生したものの、
Cu基板からの膜の剥離はなかった。
【0036】次に、本発明の第6の実施形態について説
明する。この実施形態では、ブラスト処理したCu基板
を使用し、アルゴンでCu基板をクリーニングした後、
蒸発源のニッケルカソードとアノード間、および、チタ
ンカソードとアノード間にアークを起こし、アークスポ
ットによりカソードを溶融する低圧のアークイオンプレ
ーティング法により、TiCN黒化膜を形成した。
【0037】まず、Cu基板上に厚さ0.1〜0.3μ
mのニッケル薄膜を形成する。その後、窒素とメタン
(CH4 )の分圧を調整し、全圧力を10-5〜10-4Torrに
保持した。そして、イオンプレーティング中に、Cu基
板に−1kVの直流電圧(バイアス電圧)を印加し、チ
タンと窒素、チタンとメタンを反応させ、厚さ2〜3μ
mのTiCN黒化膜を成膜した。
【0038】この場合、波長3μmのTiCN黒化膜の
輻射率は、0.85以上で、750℃、2.5時間の真
空熱処理、および、700℃、1時間の水素熱処理を施
しても輻射率の低下は認められなかった。また、成膜直
後のTiCN黒化膜から放出されるガスは、アルゴンが
主で放出量は微量であった。熱処理を施したTiCN黒
化膜は、テープ剥離テストで膜の剥離はなく、また、折
り曲げテストでTiCN黒化膜にクラックが発生したも
のの、Cu基板からの膜の剥離はなかった。
【0039】次に、本発明の第7の実施形態について説
明する。この実施形態は、ブラスト処理したCu基板を
使用し、蒸発源は第2の実施形態と同じになっている。
ガスはアルゴンと酸素の他に、窒素とエチレン(C2 H
2 )を用いた。他は第2の実施形態と同じ手順で、アル
ゴンでCu基板をクリーニングした後、高周波イオンプ
レーティング法により、厚さ0.1〜0.3μmのニッ
ケル薄膜上に、厚さ2〜3μmのTiCNO黒化膜を形
成した。
【0040】この場合、波長3μmのTiCNO黒化膜
の輻射率を測定したところ、輻射率は0.85以上で、
750℃、2.5時間の真空熱処理、および、700
℃、1時間の水素熱処理を施しても輻射率の低下は認め
られなかった。また、成膜直後のTiCNO黒化膜のガ
ス放出量も微量であった。また、熱処理を施したTiC
NO黒化膜は、テープ剥離テストで膜の剥離はなく、折
り曲げテストでTiCNO黒化膜に細かいクラックが発
生したものの、Cu基板からの膜の剥離はなかった。
【0041】次に、本発明の第8の実施形態について説
明する。この実施形態は、ブラスト処理したCu基板を
使用し、蒸発源にチタンとアルミニウムの組成比が3:
2のチタン・アルミニウム合金カソードとニッケルカソ
ードを用い、ガスに窒素とアルゴン(イオンボンハード
用)を用い、全圧力は10-5〜10-4Torrとし、そして、
Cu基板に−1kVの直流電圧を印加したアークイオン
プレーティング法により、ニッケル薄膜上に(TiA
l)N黒化膜を形成した。最初に、アルゴンでCu基板
をクリーニングした後、ニッケルカソードとアルゴンを
用いてCu基板上に厚さ0.1〜0.3μmのニッケル
薄膜を形成した。その後、ニッケル薄膜上にチタン・ア
ルミニウム合金カソードと窒素を用いて、厚さ2〜3μ
mの(TiAl)N黒化膜を形成した。この場合、波長
3μmの(TiAl)N黒化膜の輻射率は0.80以上
で、750℃、2.5時間の真空熱処理、および、70
0℃、1時間の水素熱処理を施しても輻射率の低下は認
められなかった。また、成膜直後の(TiAl)N黒化
膜のガス放出量は、微量で、かつアルゴンが主であっ
た。また、熱処理を施した(TiAl)N黒化膜は、テ
ープ剥離テストで膜の剥離はなく、折り曲げテストでは
(TiAl)N黒化膜にクラックが発中したものの、C
u基板からの膜の剥離はなかった。
【0042】次に、本発明の第9の実施形態について説
明する。この実施形態は、ブラスト処理したCu基板を
使用し、蒸発源に、ニッケルペレットおよびアルミナと
チタニアの組成比が40重量%−60重量%のアルミナ
・チタニアペレットを用い、そして、アルゴンでCu基
板をクリーニングした後、ガスにアルゴンを用い、高周
波イオンプレーティング法を用いて厚さ0.1〜0.3
μmのニッケル薄膜をCu基板上に形成した。続いて、
ニッケル薄膜上に、厚さ2〜3μmのアルミナ・チタニ
ア黒化膜を形成した。この場合、波長3μmのアルミナ
・チタニア黒化膜の輻射率を測定したところ、輻射率は
0.85以上で、750℃、2.5時間の真空熱処理、
および、700℃、1時間の水素熱処理を施しても輻射
率の低下は認められなかった。また、成膜直後のアルミ
ナ・チタニア黒化膜のガス放出量は、微量で、アルゴン
が主であった。熱処理を施したアルミナ・チタニア黒化
膜は、テープ剥離テストで膜の剥離はなく、折り曲げテ
ストでも黒化膜表面にクラックが発生したものの、Cu
基板からの膜の剥離はなかった。
【0043】次に、本発明の第10の実施形態について
説明する。この実施形態は、ブラスト処理したCu基板
を使用し、蒸発源に、チタンとアルミニウムの組成比が
1:1のチタン・アルミニウム合金およびニッケルを用
い、ガスはアルゴンと酸素を用い、全圧力が10-3To
rr台にて、高周波イオンプレーティング法によりアル
ミナ・チタニア黒化膜を形成した。最初に、アルゴンで
Cu基板をクリーニングした後、ニッケル蒸発源とアル
ゴンを用いてCu基板上に厚さ0.1〜0.3μmのニ
ッケル薄膜を形成した。その後、ニッケル薄膜上に、チ
タン・アルミニウム合金の蒸発源とアルゴン、酸素を用
いて、反応性イオンプレーティング法により厚さ2〜3
μmのアルミナ・チタニア黒化膜を形成した。この場
合、波長3μmの(TiAl)N黒化膜の輻射率は0.
80以上で、750℃、2.5時間の真空熱処理、およ
び、700℃、1時間の水素熱処理を施しても、輻射率
の低下は認められなかった。また、成膜直後のアルミナ
・チタニア黒化膜のガス放出量は、微量で、放出ガスの
大部分は、アルゴンだった。また、熱処理を施したアル
ミナ・チタニア黒化膜は、テープ剥離テストで膜の剥離
はなく、また折り曲げテストでもアルミナ・チタニア焦
化膜にクラックが発生したものの、Cu基板からの膜の
剥離はなかった。
【0044】次に、本発明の有効性を確認するため、第
1の実施形態、第2の実施形態、第6の実施形態、第8
の実施形態の黒化膜をそれぞれ金属層を介してロータ表
面に形成し、各ロータを回転陽極型X線管に組み込み、
封じ込めた状態で10000時間使用した。この場合、
回転陽極型X線管の使用中に黒化膜の剥離は認められな
かった。その後、回転陽極型X線管を分解し、セロハン
テープで各黒化膜の剥離テストを実施した結果、黒化膜
の剥離は認められず、強固な膜密着性が実現していた。
また、黒化膜の変色もなかった。
【0045】なお、上記した各実施形態では、イオンプ
レーティング法で黒化膜を形成している。しかし、これ
以外のスパッタリング法、真空蒸着法、反応性蒸着法な
どを用いることもできる。
【0046】また、上記した各実施形態では、たとえ
ば、発熱金属である金属基体から、金属基体上に形成さ
れる1層または複数層の金属層、そしてセラミックの黒
化膜へと、各層ごとに熱膨張率が順に小さくなる傾斜構
造となっている。また、金属基体の表面処理方法、成膜
方法など強固な膜密着強度を維持する方法を採用してい
る。このような構造により、苛酷な熱負荷に対して安定
で、高速回転における機械的強度が強く、また、熱放射
性の良好な熱輻射部材を実現できる。また、金属層およ
びセラミックの黒化膜からなる熱輻射部材を、たとえば
回転陽極型X線管用のロータなどに設けた場合、苛酷な
熱負荷や高速回転、熱放射性の良好な回転陽極型X線管
を実現できる。
【0047】また、上記した実施形態では、金属基体上
に形成される金属層として、ニッケルおよび鉄が利用さ
れている。しかし、チタンを利用することもできる。ま
た、上記した各金属材料のいずれかを含む混合物、およ
び、前記各材料のいずれかを含む化合物の中から選ばれ
た少なくとも1つを使用できる。
【0048】また、金属層上に形成されるセラミック層
としてはTiCなどを利用することもできる。また、セ
ラミック層を形成する材料としては、上記した各セラミ
ック材料のいずれかを含む混合物、および、前記各材料
のいずれかを含む化合物の中から選ばれた少なくとも1
つを使用できる。
【0049】また、実施形態では、熱輻射部材およびこ
の熱輻射部材を用いた電子管について説明している。し
かし、この発明は、熱輻射部材に限らず、熱吸収部材と
して用いることもできる。そして、電子管などに使用し
た場合は、熱衝撃に強く、熱吸収率の高い熱吸収部材と
して機能する。
【0050】なお、上記した実施形態では、回転陽極型
X線管のロータに使用する例で説明している。しかし、
この発明は、回転陽極型X線管の円盤状回転体部分、あ
るいは、他の電子管の発熱する金属部分に用いることも
できる。
【0051】
【発明の効果】この発明によれば、熱放射性に優れ、か
っ熱衝撃に強い熱輻射部材、および、熱吸収率の高い熱
吸収部材並びにこれらを用いた電子管とその製造方法を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される回転陽極型X線管の概略構
造を示す概略図である。
【図2】本発明に実施形態を説明する図で、ロータ表面
に熱放射性被膜を形成する場合に用いられる高周波イオ
ンプレーティング装置の概略の構造図である。
【符号の説明】
11…真空外囲器 12…陰極 13…円盤状回転体 14…陽極ターゲット 15…軸 16…ロータ 17…ステータ 18…円盤状回転体に形成された黒化膜 19…ロータに形成された黒化膜
フロントページの続き Fターム(参考) 4K029 AA02 AA24 BA02 BA12 BA17 BA25 BA41 BA44 BA48 BA54 BA55 BA64 BB02 BC10 BD00 CA01 CA04 CA05 DD02 FA04

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱の放出面となる表面部分がセラミック
    層で形成され、セラミック層の裏側に金属層が形成され
    ていることを特徴とする熱輻射部材。
  2. 【請求項2】 セラミック層が、TiO2 、TiC、T
    iCN、TiCNO、(TiAl)N、TiO2 とAl
    2 O3 混合物の各材料、および、前記各材料のいずれか
    を含む混合物、および、前記各材料のいずれかを含む化
    合物の中から選ばれた少なくとも1つである請求項1記
    載の熱輻射部材。
  3. 【請求項3】 金属層が、Ti、Fe、Niの各材料、
    および、前記各材料のいずれかを含む混合物、および、
    前記各材料のいずれかを含む化合物の中から選ばれた少
    なくとも1つである請求項1記載の熱輻射部材。
  4. 【請求項4】 金属層が第1層および第2層の2層構造
    で、前記第1層は、Ti、Fe、Niの各材料、およ
    び、前記各材料のいずれかを含む混合物、および、前記
    各材料のいずれかを含む化合物の中から選ばれた少なく
    とも1つで、そして、前記第2層は、Ti、Fe、Ni
    の各材料、および、前記各材料のいずれかを含む混合
    物、および、前記各材料のいずれかを含む化合物の中か
    ら選ばれた少なくとも1つで、前記第1層の材料と相違
    する請求項1記載の熱輻射部材。
  5. 【請求項5】 熱の放出面となる表面部分がセラミック
    層で形成され、セラミック層の裏側に金属層が形成され
    ていることを特徴とする熱吸収部材。
  6. 【請求項6】 セラミック層が、TiO2 、TiC、T
    iCN、TiCNO、(TiAl)N、TiO2 とAl
    2 O3 混合物の各材料、および、前記各材料のいずれか
    を含む混合物、および、前記各材料のいずれかを含む化
    合物の中から選ばれた少なくとも1つである請求項5記
    載の熱吸収部材。
  7. 【請求項7】 金属層が、Ti、Fe、Niの各材料、
    および、前記各材料のいずれかを含む混合物、および、
    前記各材料のいずれかを含む化合物の中から選ばれた少
    なくとも1つである請求項5記載の熱吸収部材。
  8. 【請求項8】 金属層が第1層および第2層の2層構造
    で、前記第1層は、Ti、Fe、Niの各材料、およ
    び、前記各材料のいずれかを含む混合物、および、前記
    各材料のいずれかを含む化合物の中から選ばれた少なく
    とも1つで、そして、前記第2層は、Ti、Fe、Ni
    の各材料、および、前記各材料のいずれかを含む混合
    物、および、前記各材料のいずれかを含む化合物の中か
    ら選ばれた少なくとも1つで、前記第1層の材料と相違
    する請求項5記載の熱吸収部材。
  9. 【請求項9】 熱輻射部材を構成するセラミック層およ
    び金属層をそれぞれ、真空蒸着および反応性蒸着、イオ
    ンプレーティング、スパッタリングの何れかの方法で形
    成することを特徴とする熱輻射部材の製造方法。
  10. 【請求項10】 セラミック層が、TiO2 、TiC、
    TiCN、TiCNO、 (TiAl)N、TiO2 と
    Al2 O3 混合物の各材料、および、前記各材料のいず
    れかを含む混合物、および、前記各材料のいずれかを含
    む化合物の中から選ばれた少なくとも1つである請求項
    9記載の熱輻射部材の製造方法。
  11. 【請求項11】 金属が、Ti、Fe、Niの各材料、
    および、前記各材料のいずれかを含む混合物、および、
    前記各材料のいずれかを含む化合物の中から選ばれた少
    なくとも1つである請求項9記載の熱輻射部材の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 発熱する金属部分を有する電子管にお
    いて、前記金属部分の側に金属層が位置し、セラミック
    層が外側に位置するように請求項1記載の熱輻射部材が
    前記金属部分の表面に形成された電子管。
  13. 【請求項13】 金属部分から金属層、そしてセラミッ
    ク層の順に熱膨張率が小さくなっている請求項12記載
    の電子管。
  14. 【請求項14】 電子ビームを放出する陰極と、前記電
    子ビームの衝撃でX線を発生する陽極ターゲットが設け
    られた円盤状回転体と、この円盤状回転体に連結された
    ロータとを具備した電子管において、金属層が前記ロー
    タ側になるようにして請求項1記載の熱輻射部材が前記
    ロータの表面に形成された電子管。
  15. 【請求項15】 電子ビームを放出する陰極と、前記電
    子ビームの衝撃でX線を発生する陽極ターゲットが設け
    られた円盤状回転体と、この円盤状回転体に連結された
    ロータとを具備した電子管において、金属層が前記ロー
    タ側になるようにして請求項4記載の熱輻射部材が前記
    ロータの表面に形成された電子管。
  16. 【請求項16】 電子管を構成する発熱金属部品を真空
    槽内に配置する第1工程と、前記発熱金属部品の表面
    に、真空蒸着および反応性蒸着、イオンプレーティン
    グ、スパッタリングの何れかの方法で金属層を形成する
    第2工程と、この第2工程で形成された前記金属層上
    に、真空蒸着および反応性蒸着、イオンプレーティン
    グ、スパッタリングの何れかの方法でセラミック層を形
    成する第3工程とからなる電子管の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006111961A (ja) * 2004-09-17 2006-04-27 Nippon Seiki Co Ltd 蒸着源装置
JP2012112041A (ja) * 2010-11-01 2012-06-14 Ulvac Japan Ltd 真空部品及び真空部品の製造方法
KR101938418B1 (ko) * 2017-02-02 2019-01-14 경북대학교 산학협력단 엑스선 발생기를 구비한 세탁물 건조기, 및 상기 세탁물 건조기의 제어 방법

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