JPH0598423A - チタンの酸化防止用のクロム被膜 - Google Patents

チタンの酸化防止用のクロム被膜

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JPH0598423A
JPH0598423A JP3037698A JP3769891A JPH0598423A JP H0598423 A JPH0598423 A JP H0598423A JP 3037698 A JP3037698 A JP 3037698A JP 3769891 A JP3769891 A JP 3769891A JP H0598423 A JPH0598423 A JP H0598423A
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chromium
film
titanium
sputtering
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JP3037698A
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Douglas W Mckee
ダグラス・ウイリアム・マツキー
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General Electric Co
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/06Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the coating material
    • C23C14/14Metallic material, boron or silicon
    • C23C14/16Metallic material, boron or silicon on metallic substrates or on substrates of boron or silicon

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 反復熱サイクルに暴露された際にも密着性を
保持しながらチタンおよびチタン合金の酸化を実質的に
防止し得るようなクロム被膜。 【構成】 高エネルギークロム原子の凝着によって形成
された厚さ1〜10ミクロンの連続薄層から成る被膜。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、反復熱サイクルに暴露
された際にも密着性を保持しながらチタンおよびチタン
合金の酸化を実質的に防止し得るようなクロム被膜に関
するものである。
【0001】ガスタービンの部品は、タービンの運転時
には加熱され、そしてタービンの運転が停止されれば常
温にまで冷却される。このような加熱および冷却のサイ
クルが、たとえば航空機エンジン用ガスタービンの場合
には1日に数回繰返されることがあり、またたとえば発
電用ガスタービンの場合には週単位もしくは月単位で繰
返されることがある。ここで言う「反復熱サイクルに暴
露される」という表現は、正規の運転に際してガスター
ビンの部品が受けるような種類の熱サイクルに暴露され
ることを意味する。
【0002】高温用途のために適した高強度かつ低密度
の材料(たとえば、チタンおよびチタン合金)は、大き
な技術的関心の対象となっている。このような低密度材
料は航空機エンジン用ガスタービンの推力/重量比およ
び効率を向上させることが知られている。約600℃を
越える高温用途におけるチタンおよび多くのチタン合金
の使用にとって重大な制限因子となるのは、チタンが酸
素に対して親和性を有することである。酸素はチタンを
脆化させ、それによって靭性および耐クリープ性の低下
を引起こす。また、チタンは比較的低い温度において酸
化し、そのために約600℃で剥落性の酸化物スケール
を生成する。
【0003】剥落性の酸化物スケールを生成する金属
は、高温用途にとっては特に望ましくない。なぜなら、
金属表面が絶えず腐食を受ける結果、応力腐食割れのご
とき機序に基づいて金属の早期破壊が起こるからであ
る。それに比べ、金属表面に対する強固な密着性を保持
すると共に、酸素に対して低い拡散率を有することによ
って金属基体のそれ以上の酸化を抑制するような酸化物
スケールはより望ましいものである。チタン上に存在す
る保護的な酸化物スケールはまた、金属中への酸素の拡
散を低減させることによって靭性および耐クリープ性の
低下を防止するためにも役立つ。チタンが酸素に対して
高度の親和性を有する結果、多くのチタン合金も同様に
脆化を示し、また剥落性の酸化物スケールを生成する。
本明細書中においては、チタンまたはチタン合金から形
成された部品もしくは構造部材は「チタン基体」と呼ば
れることがある。
【0004】従来、保護スケールを生成する合金元素の
添加によってチタン基体の耐酸化性を向上させることが
試みられてきた。しかしながら、かかる合金元素の添加
は完全に満足すべきものではなかった。その理由は、酸
化の防止が不十分であったり、あるいは機械的性質が悪
影響を受けたりすることにあった。たとえば、チタン基
体中に数%のクロムを添加すると、チタンの酸化速度が
増大することが判明している。しかるに、クロムの添加
量を少なくとも17重量%にまで増加させると、チタン
の酸化速度が僅かに低下することが認められている。ア
ルミニウムはより効果的な合金元素であって、一般にア
ルミニウム濃度の増加に伴ってより顕著に酸化を防止す
ることが判明している。チタンとアルミニウムとの金属
間化合物(たとえば、約25〜35原子%のアルミニウ
ムを含有するα2相、および約50〜60原子%のアル
ミニウムを含有するγ相)は純粋なチタンよりも小さい
酸化速度を示すが、それの低下の程度は1桁未満であ
る。その上、チタンとアルミニウムとの金属間化合物は
脆く、従って応力を受けるガスタービン部品におけるそ
れらの使用は制限されてきた。
【0005】もう1つの望ましい手段は、チタン基体の
酸化を実質的に防止し得るような被膜を使用することで
ある。高温被膜技術における主要な関心事は、被膜の推
定寿命である。高温被膜の開発に当っては、被膜の組
成、構造、多孔度、密着性、使用温度や被覆温度、およ
び基体と被膜との適合性の全てが考慮される。適合性に
関する考慮事項の中には、組成の変化や脆化相の生成を
避けるため、被膜と基体との間における拡散が軽微であ
ることも含まれる。ガスタービン部品用の被膜の場合、
被膜の密着性は達成するのが特に困難な要求条件であっ
た。なぜなら、かかる部品はガスタービンの運転に際し
て反復熱サイクルに暴露されるのが普通であるため、被
膜は激しい応力を受けることがあるからである。
【0006】チタン基体の耐酸化性を向上させるため、
各種の被膜が使用されてきた。たとえば、ジェイ・エフ
・ネジェドリック(J.F. Nejedlik) の論文「チタン合金
製圧縮機羽根用の保護被膜」(TRWレポートTM−4
580、1970年12月)中に記載されているごと
く、市販の純粋なチタンに対してアルミニウム、ケイ
素、ニッケル、亜鉛、クロムおよびアルミニウム化ニッ
ケルの拡散被膜が使用されてきた。アルミニウム化物お
よびケイ化物の被膜は、空気中において650℃で10
00時間にわたる酸化試験を行った際の重量増加が少な
いという結果から見て、他の拡散被膜よりも大きい保護
能力を有するように思われた。
【0007】パックセメンテーション法は、アルミニウ
ム化物の拡散被膜を形成するために広く使用されている
方法である。この方法に従えば、不活性酸化物、ハロゲ
ン塩、および被覆金属(たとえば、アルミニウム)の供
給源から成る混合物が密閉レトルト内に配置される。加
熱すると、ハロゲン塩が分解して被覆金属と反応するこ
とにより、気体状の金属ハロゲン化物が生成される。気
体中における金属の活性は基体中よりも高いから、被覆
金属は基体と反応してその中に拡散する。たとえば、オ
クシデーション・オブ・メタルズ(Oxidation of Metal
s) の第26巻第3/4号(1986年)の275〜2
85頁に収載されたアイ・スブラマニヤムおよびジェイ
・アンナプルナ(I. Subrahmanyam & J. Annapurna)の論
文「チタン上におけるアルミニウム化物層の高温循環酸
化」中に記載されているごとく、上記のごときパックセ
メンテーション法を用いてチタン上に厚さ約40〜50
ミクロンのアルミニウム化物層が形成された。950℃
における循環酸化試験の結果、アルミニウム化物層の急
速な酸化および剥落が生じた。それよりも低い温度下で
は、アルミニウム化物層は急速な酸化の開始を遅らせ
た。すなわち、500〜700℃の温度下では、アルミ
ニウム化物層はチタンの寿命を顕著に延ばし得ることが
判明したのである。
【0008】また、オクシデーション・オブ・メタルズ
(Oxidationof Metals) の第17巻第1号(1982
年)の43〜54頁に収載されたエイ・アバ、エイ・ギ
ャレリーおよびエム・ケイレット(A. Abba, A. Galerie
& M. Caillet)の論文「チタン上におけるケイ化チタン
被膜の高温酸化」中に記載されているごとく、シラン
(SiH4 )を用いた化学蒸着法により、加熱されたチ
タンリボン上に厚さ約10ミクロンのケイ化物層が形成
された。かかるケイ化物層について急速な熱サイクルを
伴わない酸化試験を行ったところ、900℃でスケール
中に長手方向の亀裂が生じ、そして酸化の促進が認めら
れた。
【0009】ジャーナル・オブ・ザ・レス・コモン・メ
タルズ(Journal of the Less Common Metals) の第10
9巻(1985年)の45〜46頁に収載されたポンス
(Pons)等の論文「750〜950℃の温度範囲内におけ
るイオン注入チタンの酸化」中においては、チタンに対
するアルミニウム、ホウ素、スズ、セシウムおよびリン
のイオン注入が研究されている。リンが最も高い活性を
有することが判明したが、酸化物生成速度は1/2 に低下
したに過ぎなかった。
【0010】物理蒸着法は公知であって、その中には3
種の基本的な方法(すなわち、真空蒸着、スパッタリン
グおよびイオンプレーティング)が含まれる。なお、広
範囲の材料の蒸着を可能にするため、これらの基本的方
法の各々について様々な変法が開発されている。一般的
に述べれば、被覆材料および蒸着を施すべき基体が真空
室内に配置される。そこにおいて、被覆材料が蒸発して
基体上に移動し、そして核生成および成長過程により基
体上に凝着して薄層を形成する。雰囲気、被覆材料の加
熱方法、および基体に対する電圧印加方法を変化させる
ことにより、様々な被膜構造、蒸着速度および性質を得
ることができる。なお、各々の方法において適当な条件
を使用すれば、ほぼ同様な被膜被膜を得ることができ
る。
【0011】かかる物理蒸着法は2つの部類に大別する
ことができる。すなわち、蒸発した被覆材料の原子が小
さい運動エネルギーを持って基体に到達するような方
法、および蒸発した被覆材料の原子が大きい運動エネル
ギーを持って基体に到達するような方法の2つである。
加熱によって被覆材料を蒸発させる単純な蒸着法は、約
1電子ボルト未満の運動エネルギーを持った低エネルギ
ーの原子を生み出す。それに対し、運動量の移動によっ
て被覆材料を蒸発させるような方法は、約1電子ボルト
より大きい運動エネルギー(通例は約10電子ボルトの
運動エネルギー)を持った高エネルギーの原子を生み出
す。
【0012】たとえば、ダイオードスパッタリングとし
て知られる1種のスパッタリング法においては、被覆材
料の供給源を成すターゲットが電源によって負に帯電さ
せられる。負に帯電したターゲット(すなわち陰極)は
電子を放出する。ターゲットの表面を離れた電子は、被
覆すべき基体を含む正に帯電した陽極に向かって進行す
る。その経路中において、電子は(通例はアルゴンのご
とき不活性ガスの)1個以上のアルゴン原子と衝突して
それらをイオン化する。かかる衝突の結果として正に帯
電したイオンが生じると、それは負に帯電したターゲッ
トに向かって加速される。ターゲットとイオンとの衝突
のエネルギーは、ターゲット材料中にフォノン励起を引
起こす。このようなフォノン励起の一部は、約10電子
ボルトの運動エネルギーを有する中性の原子をターゲッ
ト表面から放出させる。かかる原子はランダムに進行し
て基体に到達し、そしてその上に薄層を形成する。
【0013】被覆材料の高エネルギー原子を生み出すそ
の他の被覆方法の実例としては、イオンビームスパッタ
リングおよびイオンプレーティングが挙げられる。な
お、物理蒸着法に関する一層詳しい説明は、ビー・チャ
ップマン(B. Chapman)の著書「グロー・ディスチャージ
・プロセシズ(GlowDischarge Processes)」(ジョン・
ワイリー・アンド・サンズ社、ニューヨーク、1980
年)並びにエム・ジー・ホッキング、ヴィー・ヴァサン
タスリーおよびピー・エス・シドキー(M.G. Hocking,
V. Vasantasree & P.S. Sidkey)の著書「メタリック・
アンド・セラミック・コーティングズ:プロダクショ
ン、ハイ・テンペラチュア・プロパティーズ・アンド・
アプリケーションズ(Metallic and Ceramic Coatings:
Production,High Temperature Properties and Applica
tions) 」(ロングマン・サイエンティフィック・アン
ド・テクニカル社、英国エセックス州、1989年)中
に見出される。
【0014】本発明の目的の1つは、反復熱サイクルに
耐えながら約900℃までの温度においてチタン基体の
酸化を実質的に防止し得るような密着性の連続被膜を提
供することにある。
【0015】また、反復熱サイクルに耐えながら約90
0℃までの温度においてチタン基体の酸化を実質的に防
止し得るような密着性の連続クロム被膜を提供すること
も本発明の目的の1つである。
【0016】更にまた、連続した酸化クロムスケールを
生成するような密着性の連続クロム合金被膜を提供する
ことも本発明の目的の1つである。かかるクロム合金被
膜は、反復熱サイクルに耐えながら約900℃までの温
度においてチタン基体の酸化を実質的に防止することが
できる。
【0017】更にまた、ガスタービンの部品が暴露され
るような反復熱サイクル条件の下でも約900℃までの
温度においてチタン基体の酸化を防止し得るような方法
を提供することも本発明の目的の1つである。
【0018】
【発明の概要】このたび本発明者は、反復熱サイクルに
暴露された際にも密着性を保持しながら約900℃まで
の高温においてチタン基体の酸化を実質的に防止し得る
ようなチタン基体用の被膜を発見した。かかる被膜は、
高エネルギークロム原子の凝着膜であって、約1〜10
ミクロン(好ましくは約3〜6ミクロン)の連続膜から
成っている。あるいはまた、かかるクロム薄層の代り
に、連続した酸化クロムスケールを生成する延性クロム
合金の高エネルギー原子の凝着膜を使用することもでき
る。ここで言う「高エネルギー原子の凝着膜」という表
現は、少なくとも1電子ボルトの運動エネルギーを有す
る原子が基体上に凝着することによって形成された薄層
を意味する。実質的な酸化防止のために役立つ密着性の
連続したクロムまたはクロム合金薄層をチタン基体上に
形成するためには、大きい運動エネルギーを有する原子
を蒸着させるための物理蒸着法が使用される。
【0019】大きい運動エネルギーを有する原子を蒸着
させるための好適な被覆方法は、高周波電流を用いたダ
イオードスパッタリングである。この方法に従えば、先
ず最初に基体が研摩され、次いで清浄処理によって汚
れ、炭素質付着物および酸化物のごとき汚染物が除去さ
れる。清浄処理済みの基体は、減圧に排気された密閉ス
パッタリング室内の陽極の中央に配置される。
【0020】被覆材料の供給源を成すクロムターゲット
が電源によって負に帯電させられる。負に帯電したクロ
ムターゲット(すなわち陰極)は電子を放出する。ター
ゲットの表面を離れた電子は、チタン基体を含む正に帯
電した陽極に向かってアルゴンプラズマ中を進行する。
その経路中において、電子は1個以上のアルゴン原子と
衝突してそれらをイオン化する。かかる衝突の結果とし
て正に帯電したイオンが生じると、それは負に帯電した
ターゲットに向かって加速される。アルゴンイオンとク
ロムターゲットとの衝突により、約10電子ボルトの運
動エネルギーを有するクロム原子がターゲット表面から
放出される。かかるクロム原子はランダムに進行してチ
タン基体に到達し、そしてその上に薄層を形成する。
【0021】ここで言う「大きい運動エネルギーを有す
る原子」という表現は、少なくとも約1電子ボルトの運
動エネルギーを有するような原子を意味する。
【0022】
【発明の詳細】チタン基体に対しては数多くの被膜が使
用されてきたが、これまで報告された被膜は、ガスター
ビンの部品が受けるような熱サイクルに暴露された場合
における高温酸化の防止という点では不十分であること
が判明している。このたび本発明者は、大きい運動エネ
ルギーを有する原子の凝着によって形成された厚さ約1
〜10ミクロン(好ましくは約3〜6ミクロン)の比較
的薄いクロム被膜がチタン基体の酸化を実質的に防止し
得ることを見出した。意外なことには、空気中において
室温と約900℃までの温度との間の反復熱サイクルに
暴露されることによって誘起される応力を受けた場合で
も、かかる被膜は密着性を保持し、そしてチタン基体上
における酸化物の生成速度を実質的に直線状の形態から
実質的に放物線状の形態に低下させるのである。
【0023】クロムの代りに、連続した酸化クロムスケ
ールを生成する延性クロム合金を被覆材料として使用す
ることもできる。かかる延性クロム合金の実例として
は、約20〜50重量%のクロムおよび残部のニッケル
から成る合金、約30〜50重量%のクロムおよび残部
のコバルトから成る合金、並びに約30〜50重量%の
クロムおよび残部の鉄から成る合金が挙げられる。
【0024】上記のごとき被膜を形成するためには、大
きい運動エネルギーを有する原子を生み出す物理蒸着法
が使用される。たとえば、高周波電流を用いたダイオー
ドスパッタリングを使用することによって厚さ約1〜1
0ミクロンのクロムまたはクロム合金被膜を形成するこ
とができる。かかるクロムまたはクロム合金被膜は連続
したものである結果、酸化攻撃に暴露される露出スポッ
トはチタン基体上に存在しない。それらはまた強い密着
性を有する結果、室温と約900℃までの高温との間に
おける反復熱サイクルに暴露された場合でも被膜が基体
から剥落することはない。
【0025】以下の実施例は、高エネルギークロム原子
またはクロム合金成分の高エネルギー原子の凝着によっ
てチタン基体上に密着性の連続被膜を形成する方法を例
示するものである。
【0026】
【実施例1】下記表1中に示された組成を有する試料か
ら約1/2 インチ×1/4 インチ×1/8インチの試験片を作
製した。
【0027】
【表1】 表 1 試験片の表示 組成(重量パーセント) Ti Ti−0.18Fe−0.02C Ti64 Ti−6Al−4V Ti6242 Ti−6Al−2Sn−4Zr−2Mo Ti−25Al−26Nb Ti−12.4Al−44.4Nb (注)いずれの組成においても、チタンの含量は残部で
ある。
【0028】この表示は原子パーセントに基づいてい
る。
【0029】上記のごとき試験片の全表面を600メッ
シュまでの炭化ケイ素研摩紙で研摩し、アセトン中にお
いて超音波洗浄を施し、次いでメタノールで洗浄した。
次に、パーキン・エルマー(Perkin-Elmer)2400スパ
ッタリング装置を用いた陽極スパッタリング法によって
試験片をクロムで被覆した。詳しく述べれば、純度約9
9.999%のクロムターゲットを用いて陰極アセンブ
リを形成した。他方、かかるターゲットから約1-3/4イ
ンチだけ離れた陽極の中央に試験片を配置した。これら
の陽極および陰極をスパッタリング室内に封入した。こ
のスパッタリング室を約1時間にわたって2×10-6
圧にまで排気することにより、水蒸気およびその他の汚
染物を室内から除去した。
【0030】試験片を保持しない陽極をクロムターゲッ
トの下方において回転させながら、ターゲット(または
陰極)と陽極との間に13.56メガヘルツの高周波電
流を60分間にわたって印加することにより、ターゲッ
トの清浄処理を行った。陽極と陰極との間に毎分80ミ
リリットルの速度でアルゴンガスを導入して容器内圧力
を3.2Torrに維持することにより、電極間にはアルゴ
ンプラズマが生成された。ターゲットの清浄処理が完了
した後、試験片を保持する陽極をターゲットの下方にお
いて回転させた。次いで、上記の高周波電流を350ワ
ットおよび2400ボルトの条件下で3.5時間にわた
り印加することによって試験片にスパッタリングを施し
た。
【0031】ターゲットに対向した試験片表面上には厚
さ約3ミクロンのクロム被膜が形成された。反対側の試
験片表面をターゲットに向けながら、上記のスパッタリ
ング操作をもう一度繰返した。このような操作により、
ターゲットに対して垂直な試験片の側面上にも厚さ約3
ミクロンのクロム被膜が形成されたことを理解すべきで
ある。以上の手順をもう一度繰返すことにより、表1中
に示されたTi64およびTi6242組成を有する試
験片上に総合厚さ6ミクロンの被膜が形成された。
【0032】上記のごときスパッタリング操作に従い、
表1中に示されたTi64組成を有する3個の試験片を
厚さ約3ミクロンの貴金属被膜で被覆した。すなわち、
第1の試験片は白金ターゲットを用いて白金で被覆し、
第2の試験片はイリジウムターゲットを用いてイリジウ
ムで被覆し、また第3の試験片は白金と10原子%のル
テニウムとの合金ターゲットを用いて白金−ルテニウム
合金で被覆した。
【0033】更にまた、約20重量%のクロムと残部の
ニッケルとから成るクロム合金ターゲットを使用するこ
とにより、Ti64試験片上に厚さ6ミクロンのクロム
合金被膜を形成した。上記のスパッタリング操作をもう
一度繰返すことにより、総合厚さ6ミクロンの被膜が形
成された。
【0034】
【実施例2】表1中に示されたTi組成を有する試験片
上に、パックセメンテーション法によってクロム被膜を
形成した。すなわち、約65重量%のクロム粉末、約2
5重量%のアルミナ粉末および約10重量%の塩化アン
モニウムから成る粉末パック中に試験片を挿入した。か
かるパックを水素−アルゴン雰囲気中において約100
0℃で約1時間にわたり加熱したところ、厚さ約50ミ
クロンの被膜が形成された。試験片上には青銅色の表面
層が認められたが、これはクロムとチタンとの金属間化
合物から成るものと考えられた。
【0035】
【実施例3】実施例1および2において形成された被膜
がもたらす酸化防止の程度を評価するため、同じ基体組
成を有する被覆済み試験片および未被覆試験片を試験し
た。すなわち、それらの試験片を空気流中において加熱
し、そして試験片上における酸化物の生成に由来する重
量増加を自記熱天秤によって測定した。こうして得られ
た重量増加の測定値は図1〜4中の曲線によって示され
ている。これらの図中では、1平方センチメートル当り
のミリグラム数で表わされた重量増加が縦軸上にプロッ
トされており、また暴露時間が横軸上にプロットされて
いる。図1、2および4中に示された試験片には4時間
毎の熱サイクルを施した。すなわち、4時間の加熱後に
試験片を室温にまで冷却し、次いで各図中に示された試
験温度にまで再加熱することを繰返した。図3の試験に
ついては、同様にして1時間毎の熱サイクルを施した。
【0036】図1は、表1中に示されたTi64組成を
有する未被覆試験片およびクロム被覆試験片を反復熱サ
イクル(4時間毎の急速熱サイクル)条件下で900時
間以上にわたって800℃に空気中で加熱した場合の重
量増加を示している。図2は、表1中に示されたTi6
242組成を有する未被覆試験片およびクロム被覆試験
片を反復熱サイクル(4時間毎の急速熱サイクル)条件
下で1200時間以上にわたって825℃に空気中で加
熱した場合の重量増加を示している。図3は、表1中に
示されたTi−25Al−26Nb組成を有する未被覆
試験片およびクロム被覆試験片を反復熱サイクル(1時
間毎の熱サイクル)条件下で約824時間にわたって9
00℃に空気中で加熱した場合の重量増加を示してい
る。図4は、表1中に示されたTi64組成を有する未
被覆試験片およびクロム合金被覆試験片を反復熱サイク
ル(4時間毎の急速熱サイクル)条件下で900時間以
上にわたって825℃に空気中で加熱した場合の重量増
加を示している。
【0037】各図は、スパッタリングによって形成され
たクロムまたはクロム合金被膜が実質的な酸化防止をも
たらしたことを示している。未被覆試験片については、
急速な重量の増加、酸化物スケールの剥落、および実質
的に直線状の酸化速度が認められた。なお、図1および
2に示された未被覆試験片は約400時間で完全に酸化
された。それに対し、被覆試験片については酸化物の重
量増加の大幅な減少が認められたのであって、反復熱サ
イクル条件下で約900時間以上にわたって酸化雰囲気
に暴露された場合における酸化物の重量増加は約4mg/
cm2 未満に過ぎなかった。
【0038】被覆試験片に関する曲線の勾配を見ればわ
かる通り、それらの酸化速度は保護酸化物スケールを有
する材料に特徴的である実質的に放物線状の形態を示し
ている。いずれの被覆試験片についても、長時間の酸化
試験後に被膜の明瞭な剥落は認められなかった。図3を
図1、2および4と比較すればわかるように、Ti−2
5Al−26Nb試験片上に形成された厚さ3ミクロン
の被膜は、Ti64試験片およびTi6242試験片上
に形成された厚さ6ミクロンの被膜と同等の酸化防止を
もたらした。
【0039】それに対し、実施例1において形成された
貴金属被膜は、繰返して室温にまで冷却しながら900
℃に加熱した場合には急速に剥落した。同様に、実施例
2においてパックセメンテーション法により形成された
クロム被膜も、空気中において855℃に加熱した場合
には容易に剥落した。
【0040】酸化試験後において走査電子顕微鏡により
クロム被覆試験片を検査したところ、基体中へのクロム
の軽微な拡散が認められたが、この拡散は試験片表面か
ら約8ミクロン以内の深さまでに制限されていた。かか
る軽微な拡散はまた、スパッタリングによって形成され
たクロムの安定性を示すと共に、該被膜が長期間にわた
って密着性および酸化防止能力を保持し得ることを示し
ている。
【0041】本明細書中に開示された被膜は、チタン基
体に対し、保護酸化物スケールに特徴的な優れた酸化防
止をもたらすものである。保護酸化物スケールは、該ス
ケールを通して基体中に拡散する酸素の量を実質的に低
減させることによって基体の酸化速度を実質的に低下さ
せる。それ故、本発明の被膜は酸化防止をもたらすばか
りでなくチタン基体中への酸素の拡散をも低減させる結
果、基体の脆化が起こらず、かつそれの延性、靭性およ
び耐クリープ性の低下も生じないことが期待されるので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】チタン基体上における酸化物の重量増加と、密
着性のクロム被膜を有するチタン基体上における酸化物
の重量増加とを比較して示すグラフである。
【図2】チタン基体上における酸化物の重量増加と、密
着性のクロム被膜を有するチタン基体上における酸化物
の重量増加とを比較して示すグラフである。
【図3】チタン基体上における酸化物の重量増加と、密
着性のクロム被膜を有するチタン基体上における酸化物
の重量増加とを比較して示すグラフである。
【図4】チタン基体上における酸化物の重量増加と、密
着性のクロム合金被膜を有するチタン基体上における酸
化物の重量増加とを比較して示すグラフである。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高エネルギークロム原子の凝着膜であっ
    て、約1〜10ミクロンの連続膜から成り、反復熱サイ
    クルに暴露された後にも密着性を保持し得て、約900
    ℃までの温度において実質的な酸化防止をもたらすチタ
    ン基体用の被膜。
  2. 【請求項2】 前記膜が約3〜6ミクロンのクロム膜で
    ある請求項1記載の被膜。
  3. 【請求項3】 連続した酸化クロムスケールを生成する
    延性クロム合金から成る請求項1記載の被膜。
  4. 【請求項4】 前記膜がスパッタリングによって放出さ
    れた原子の凝着膜である請求項1記載の被膜。
  5. 【請求項5】 前記膜が高周波電流を用いたダイオード
    スパッタリングによって放出された原子の凝着膜である
    請求項1記載の被膜。
  6. 【請求項6】 チタン基体へのクロム原子のスパッタリ
    ングによる約1〜10ミクロンの連続膜から成り、反復
    熱サイクルに暴露された後にも密着性を保持し得て、約
    900℃までの温度において実質的な酸化防止をもたら
    すチタン基体用の被膜。
  7. 【請求項7】 前記スパッタリングが高周波電流を用い
    たダイオードスパッタリングである請求項6記載の被
    膜。
  8. 【請求項8】 (a) チタン基体に清浄処理を施して表面
    汚染物を除去し、次いで(b) 大きい運動エネルギーを有
    する原子を前記基体上に凝着させることによって約1〜
    10ミクロンの連続したクロム被膜を形成する両工程か
    ら成ることを特徴とする、チタン基体の酸化を防止する
    方法。
  9. 【請求項9】 前記清浄処理工程に先立ち、前記基体を
    研摩する工程が追加包含される請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記被膜が連続した酸化クロムスケー
    ルを生成するクロム合金から成る請求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】 約3〜6ミクロンの被膜を形成する請
    求項8記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記被膜がスパッタリングによって形
    成される請求項8記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記スパッタリングが高周波電流を用
    いたダイオードスパッタリングである請求項12記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 約1〜10ミクロンの高エネルギーク
    ロム原子の凝着膜の上に連続して存在する酸化クロムス
    ケールにより、反復熱サイクルに暴露された後にも密着
    性を保持し得て、約900℃までの温度において実質的
    な酸化防止をもたらすチタン基体用の被膜。
  15. 【請求項15】 前記膜が約3〜6ミクロンのクロム膜
    である請求項14記載の被膜。
  16. 【請求項16】 連続した酸化クロムスケールを生成す
    る延性クロム合金から成る請求項14記載の被膜。
  17. 【請求項17】 前記膜がスパッタリングによって放出
    された原子の凝着膜である請求項14記載の被膜。
  18. 【請求項18】 前記膜が高周波電流を用いたダイオー
    ドスパッタリングによって放出された原子の凝着膜であ
    る請求項14記載の被膜。
JP3037698A 1990-02-12 1991-02-08 チタンの酸化防止用のクロム被膜 Withdrawn JPH0598423A (ja)

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