JP2000352798A - 写真感光材料用包装材料及びこれを用いた写真感光材料用包装袋 - Google Patents
写真感光材料用包装材料及びこれを用いた写真感光材料用包装袋Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 分散性が優れ、かつ、遮光性物質の含有
量を減少させても遮光能力が低下せず、ブツの発生がな
い写真感光材料用包装材料を提供する。 【解決手段】 写真感光材料用包装材料が、アスペクト
比が3.5以下の無機顔料を0.1〜40重量%、アス
ペクト比が5以上の板状無機顔料を0.05〜30重量
%含有し、かつ、アスペクト比が3.5以下の無機顔料
とアスペクト比が5以上の板状無機顔料との合計含有量
が0.2〜50重量%である遮光性熱可塑性樹脂フィル
ム層を具備している。
量を減少させても遮光能力が低下せず、ブツの発生がな
い写真感光材料用包装材料を提供する。 【解決手段】 写真感光材料用包装材料が、アスペクト
比が3.5以下の無機顔料を0.1〜40重量%、アス
ペクト比が5以上の板状無機顔料を0.05〜30重量
%含有し、かつ、アスペクト比が3.5以下の無機顔料
とアスペクト比が5以上の板状無機顔料との合計含有量
が0.2〜50重量%である遮光性熱可塑性樹脂フィル
ム層を具備している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮光性物質の分散
性が優れた写真感光材料用包装材料及びこれを用いた写
真感光材料用包装袋に関する。
性が優れた写真感光材料用包装材料及びこれを用いた写
真感光材料用包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】印画紙や写真フィルム等(白黒及びカラ
ーのネガ、ポジ及びリバーサル並びに拡散転写等を含
む)を包装する写真感光材料用包装材料としては各種の
包装材料が提案されている。例えば、実公昭61−20
590号公報には、カーボンブラックを含むHDPE樹
脂フィルムを延伸倍率2.2〜4.2倍で一軸延伸し、
延伸軸が45〜90度の角度で2層以上貼り合わせたク
ロスラミネートフィルムが提案されている。
ーのネガ、ポジ及びリバーサル並びに拡散転写等を含
む)を包装する写真感光材料用包装材料としては各種の
包装材料が提案されている。例えば、実公昭61−20
590号公報には、カーボンブラックを含むHDPE樹
脂フィルムを延伸倍率2.2〜4.2倍で一軸延伸し、
延伸軸が45〜90度の角度で2層以上貼り合わせたク
ロスラミネートフィルムが提案されている。
【0003】特公平2−2700号公報には、ポリエチ
レン系ポリマーと1質量%以上の遮光性物質とからな
り、全ポリエチレン系ポリマーの50質量%以上がエチ
レン・α−オレフィン共重合体樹脂である遮光性フィル
ムを少なくとも1層有する感光物質包装用フィルムが提
案されている。
レン系ポリマーと1質量%以上の遮光性物質とからな
り、全ポリエチレン系ポリマーの50質量%以上がエチ
レン・α−オレフィン共重合体樹脂である遮光性フィル
ムを少なくとも1層有する感光物質包装用フィルムが提
案されている。
【0004】実公平2−19226号公報には、滑剤と
遮光性物質及び50質量%以上のLDPE樹脂を含む内
層の遮光性ヒートシールフィルム層にアンカーコート層
を形成してアルミニウム箔を剥離強度400g/15m
m幅以上で積層した包装材料が提案されている。
遮光性物質及び50質量%以上のLDPE樹脂を含む内
層の遮光性ヒートシールフィルム層にアンカーコート層
を形成してアルミニウム箔を剥離強度400g/15m
m幅以上で積層した包装材料が提案されている。
【0005】特公昭63−26697号公報には、外側
からPET層/アルミニウム層/遮光材および非イオン
性帯電防止剤を含むPO系樹脂層から実質的になり、光
学濃度が7.5以上の包装材料が提案されている。
からPET層/アルミニウム層/遮光材および非イオン
性帯電防止剤を含むPO系樹脂層から実質的になり、光
学濃度が7.5以上の包装材料が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の包装材料は、写真感光材料の包装材料として全
ての機能を十分に有するものではなく、それぞれ問題点
を有していた。すなわち、実公昭61−20590号公
報で提案された包装材料は、高価で、帯電防止性、ヒー
トシール適性、防湿性が不十分であった。
た従来の包装材料は、写真感光材料の包装材料として全
ての機能を十分に有するものではなく、それぞれ問題点
を有していた。すなわち、実公昭61−20590号公
報で提案された包装材料は、高価で、帯電防止性、ヒー
トシール適性、防湿性が不十分であった。
【0007】特公昭2−2700号公報で提案された感
光物質包装用フィルムは、帯電防止性、防湿性、酸素バ
リヤ性、ヤング率が不十分であり、これらの欠点をアル
ミ箔とフレキシブルシートを積層して確保すると高価で
焼却性に問題があった。
光物質包装用フィルムは、帯電防止性、防湿性、酸素バ
リヤ性、ヤング率が不十分であり、これらの欠点をアル
ミ箔とフレキシブルシートを積層して確保すると高価で
焼却性に問題があった。
【0008】実公平2−19226号公報で提案された
包装材料は、写真性、物理強度、ヒートシールによる密
封性が不十分で、焼却性に問題があった。
包装材料は、写真性、物理強度、ヒートシールによる密
封性が不十分で、焼却性に問題があった。
【0009】特公昭63−26697号公報で提案され
た包装材料は、高価で、ブロッキング防止性、写真性、
ヒートシールによる密封性、物理強度が不十分で、焼却
性に問題があった。
た包装材料は、高価で、ブロッキング防止性、写真性、
ヒートシールによる密封性、物理強度が不十分で、焼却
性に問題があった。
【0010】また、ホモポリエチレン樹脂のみでもヒー
トシールによる密封性(特に1ヶ月以上の経時後)が不
十分であるが、遮光性物質を含有させるとさらに密封性
が悪化し、さらに、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤等の
ブリードアウトする添加剤を含有させると、ヒートシー
ルによる完全密封性確保は困難であった。さらに、アル
ミニウム箔は、圧延時に使用した圧延油を焼鈍により完
全に除去することが困難であり、熱劣化した圧延油から
発生するホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ケトン
等により写真性を悪化させるものであった。
トシールによる密封性(特に1ヶ月以上の経時後)が不
十分であるが、遮光性物質を含有させるとさらに密封性
が悪化し、さらに、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤等の
ブリードアウトする添加剤を含有させると、ヒートシー
ルによる完全密封性確保は困難であった。さらに、アル
ミニウム箔は、圧延時に使用した圧延油を焼鈍により完
全に除去することが困難であり、熱劣化した圧延油から
発生するホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ケトン
等により写真性を悪化させるものであった。
【0011】ところで、上述した従来の包装材料におい
て遮光性を確保する遮光性物質としては、一般にカーボ
ンブラックが用いられており、この従来用いられている
カーボンブラックは、平均粒子径(電子顕微鏡法)が1
00nm以下のものであり、通常、90%以上が50n
mと非常に小さいものであった。
て遮光性を確保する遮光性物質としては、一般にカーボ
ンブラックが用いられており、この従来用いられている
カーボンブラックは、平均粒子径(電子顕微鏡法)が1
00nm以下のものであり、通常、90%以上が50n
mと非常に小さいものであった。
【0012】しかしながら、平均粒子径の小さいカーボ
ンブラックは遮光能力が大きく好ましいものであった
が、分散性が悪く、凝集しやすく、ストラクチャーを形
成することがあり、ブツ(異物状の固まり)が多発しや
すいので、写真感光材料を密封遮光包装する包装袋に用
いると、擦り傷、圧力カブリ等の致命的な故障が発生す
る場合があった。
ンブラックは遮光能力が大きく好ましいものであった
が、分散性が悪く、凝集しやすく、ストラクチャーを形
成することがあり、ブツ(異物状の固まり)が多発しや
すいので、写真感光材料を密封遮光包装する包装袋に用
いると、擦り傷、圧力カブリ等の致命的な故障が発生す
る場合があった。
【0013】したがって、カーボンブラックを10質量
%以上の高濃度でポリオレフィン樹脂に混練分散後、L
/Dが25〜100の一軸又は二軸押出し機を用いてス
トランド状に押出し、水冷した後1〜7mmの長さに切
断(ストランドカット=Strand cut)した円
柱状等の形状のマスターバッチペレットを製造し、この
マスターバッチペレットを円柱状や球状等の形状のフィ
ルム成形用希釈樹脂ペレットと混練して1〜10質量%
のカーボンブラックを含有する遮光性樹脂フィルムを製
造していた。
%以上の高濃度でポリオレフィン樹脂に混練分散後、L
/Dが25〜100の一軸又は二軸押出し機を用いてス
トランド状に押出し、水冷した後1〜7mmの長さに切
断(ストランドカット=Strand cut)した円
柱状等の形状のマスターバッチペレットを製造し、この
マスターバッチペレットを円柱状や球状等の形状のフィ
ルム成形用希釈樹脂ペレットと混練して1〜10質量%
のカーボンブラックを含有する遮光性樹脂フィルムを製
造していた。
【0014】しかしながら、このように複雑で高価な着
色方法を用いてもブツの発生が多いものであった。そこ
で、分散性がよく、かつ、含有量が少なくとも遮光能力
の大きい遮光性物質を含有した写真感光材料用包装材料
が求められていた。
色方法を用いてもブツの発生が多いものであった。そこ
で、分散性がよく、かつ、含有量が少なくとも遮光能力
の大きい遮光性物質を含有した写真感光材料用包装材料
が求められていた。
【0015】また、アスペクト比が3.5以下の無機顔
料やアスペクト比が5以上の板状無機顔料には、写真感
光材料の写真性に悪影響を及ぼすアセトアルデヒド、ホ
ルムアルデヒド等のアルデヒド化合物、シアン化合物、
硫黄化合物等を吸着しており、成形時の加熱や経時によ
って無機顔料から遊離して写真感光材料に悪影響を与え
るものであった。
料やアスペクト比が5以上の板状無機顔料には、写真感
光材料の写真性に悪影響を及ぼすアセトアルデヒド、ホ
ルムアルデヒド等のアルデヒド化合物、シアン化合物、
硫黄化合物等を吸着しており、成形時の加熱や経時によ
って無機顔料から遊離して写真感光材料に悪影響を与え
るものであった。
【0016】本発明は以上の問題点を解決し、分散性が
大きく、かつ、遮光性物質の含有量を減少させても遮光
能力が低下せず、ブツの発生が少なく、防湿性の優れた
完全密封・遮光性確保が可能な写真感光材料用包装材料
及びこれを用いた写真感光材料用包装袋を提供すること
を目的とする。
大きく、かつ、遮光性物質の含有量を減少させても遮光
能力が低下せず、ブツの発生が少なく、防湿性の優れた
完全密封・遮光性確保が可能な写真感光材料用包装材料
及びこれを用いた写真感光材料用包装袋を提供すること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の写真感光材料用
包装材料は、アスペクト比が3.5以下の無機顔料を
0.1〜40質量%、アスペクト比が5以上の板状無機
顔料を0.05〜30質量%含有し、かつ、アスペクト
比が3.5以下の無機顔料とアスペクト比が5以上の板
状無機顔料との合計含有量が0.2〜50質量%である
遮光性熱可塑性樹脂フィルム層を具備することを特徴と
して構成されている。
包装材料は、アスペクト比が3.5以下の無機顔料を
0.1〜40質量%、アスペクト比が5以上の板状無機
顔料を0.05〜30質量%含有し、かつ、アスペクト
比が3.5以下の無機顔料とアスペクト比が5以上の板
状無機顔料との合計含有量が0.2〜50質量%である
遮光性熱可塑性樹脂フィルム層を具備することを特徴と
して構成されている。
【0018】本発明の写真感光材料用包装材料において
は、アスペクト比が3.5以下の無機顔料とアスペクト
比が5以上の板状無機顔料とを併用することにより、分
散性を向上させるとともに遮光性、防湿性、外観も向上
させている。
は、アスペクト比が3.5以下の無機顔料とアスペクト
比が5以上の板状無機顔料とを併用することにより、分
散性を向上させるとともに遮光性、防湿性、外観も向上
させている。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の写真感光材料用包装材料
は遮光性熱可塑性樹脂フィルム層を具備しており、この
遮光性熱可塑性樹脂フィルム層の単層で構成されていて
も、遮光性熱可塑性樹脂フィルム層と他の熱可塑性樹脂
フィルム層やフレキシブルシート層とからなる多層で構
成されていてもよい。写真感光材料用包装材料が多層で
構成されている場合は、同時共押出しフィルム成形方法
により一度に形成されたものでも、各種フレキシブルシ
ート層を接着剤層を介して又は接着剤層を介さずに直接
積層したものであってもよい。多層構成とした場合、遮
光性熱可塑性樹脂フィルム層を最外層と最内層に積層す
ることが好ましい。
は遮光性熱可塑性樹脂フィルム層を具備しており、この
遮光性熱可塑性樹脂フィルム層の単層で構成されていて
も、遮光性熱可塑性樹脂フィルム層と他の熱可塑性樹脂
フィルム層やフレキシブルシート層とからなる多層で構
成されていてもよい。写真感光材料用包装材料が多層で
構成されている場合は、同時共押出しフィルム成形方法
により一度に形成されたものでも、各種フレキシブルシ
ート層を接着剤層を介して又は接着剤層を介さずに直接
積層したものであってもよい。多層構成とした場合、遮
光性熱可塑性樹脂フィルム層を最外層と最内層に積層す
ることが好ましい。
【0020】遮光性熱可塑性樹脂フィルム層は、厚さ
(固体状態)が5〜250μmであることが好ましく、よ
り好ましくは10〜200μm、特に好ましくは15〜
150μm、最も好ましくは20〜100μmである。
厚さが5μm未満であると、単層で構成した場合、遮光
性、防湿性を充分に確保できないことがあり、また、厚
さが250μmを超えると、メルトフラクチュア(me
lt fracture)が発生し、外観が悪化したり
写真感光材料に擦り傷や圧力カブリを発生させ、生産性
も低下するため割高になり実用化困難になる。また、ド
ローダウン(draw−down)も発生し、フィルム
成形が困難になる。
(固体状態)が5〜250μmであることが好ましく、よ
り好ましくは10〜200μm、特に好ましくは15〜
150μm、最も好ましくは20〜100μmである。
厚さが5μm未満であると、単層で構成した場合、遮光
性、防湿性を充分に確保できないことがあり、また、厚
さが250μmを超えると、メルトフラクチュア(me
lt fracture)が発生し、外観が悪化したり
写真感光材料に擦り傷や圧力カブリを発生させ、生産性
も低下するため割高になり実用化困難になる。また、ド
ローダウン(draw−down)も発生し、フィルム
成形が困難になる。
【0021】遮光性熱可塑性樹脂フィルム層は、全光線
透過率(JIS K 7105−1981の測定法B)が
30%以下であることが好ましく、より好ましくは10
%以下、特に好ましくは5%以下、最も好ましくは1%
以下である。全光線透過率が30%を超えると、高感度
写真感光材料や化学増感および/または色素増感した写
真感光材料用の包装材料としては遮光性を完全に確保で
きない場合がある。
透過率(JIS K 7105−1981の測定法B)が
30%以下であることが好ましく、より好ましくは10
%以下、特に好ましくは5%以下、最も好ましくは1%
以下である。全光線透過率が30%を超えると、高感度
写真感光材料や化学増感および/または色素増感した写
真感光材料用の包装材料としては遮光性を完全に確保で
きない場合がある。
【0022】遮光性熱可塑性樹脂フィルム層は、体積固
有抵抗値(20℃,60%RH)が1×1012Ω・c
m以下であることが好ましく、1×1010Ω・cm以
下であることがより好ましく、 1×107Ω・cm以
下であることが特に好ましく、1×105Ω・cm以下
であることが最も好ましい。 体積固有抵抗値(20
℃,60%RH)が、1×1012Ω・cmを越える
と、金属箔や金属蒸着フレキシブルシートを積層する構
成にしないと十分な帯電防止性を確保することが困難に
なる場合があり、写真感光材料にスタチックマーク等が
発生しやすくなる。
有抵抗値(20℃,60%RH)が1×1012Ω・c
m以下であることが好ましく、1×1010Ω・cm以
下であることがより好ましく、 1×107Ω・cm以
下であることが特に好ましく、1×105Ω・cm以下
であることが最も好ましい。 体積固有抵抗値(20
℃,60%RH)が、1×1012Ω・cmを越える
と、金属箔や金属蒸着フレキシブルシートを積層する構
成にしないと十分な帯電防止性を確保することが困難に
なる場合があり、写真感光材料にスタチックマーク等が
発生しやすくなる。
【0023】本発明における遮光性熱可塑性樹脂フィル
ム層には、アスペクト比が3.5以下の無機顔料(以
下、低アスペクト比無機顔料という)が含有されてお
り、好ましくはアスペクト比が2.5以下、より好まし
くはアスペクト比が1.9以下、最も好ましくはアスペ
クト比が1.6以下の球状に近い低アスペクト比無機顔
料が含有される。アスペクト比(aspect rati
o)は、無機顔料の形状を表すもので、無機顔料の縦横
比または厚さと縦横の長い方との比のことである。低ア
スペクト比無機顔料は、分散性がよいので、遮光能力が
大きいとともにブツの発生も少ないものであり、かつ、
熱安定性もよいものである。最も好ましい低アスペクト
比無機顔料は球状に近い形状の無機顔料である。
ム層には、アスペクト比が3.5以下の無機顔料(以
下、低アスペクト比無機顔料という)が含有されてお
り、好ましくはアスペクト比が2.5以下、より好まし
くはアスペクト比が1.9以下、最も好ましくはアスペ
クト比が1.6以下の球状に近い低アスペクト比無機顔
料が含有される。アスペクト比(aspect rati
o)は、無機顔料の形状を表すもので、無機顔料の縦横
比または厚さと縦横の長い方との比のことである。低ア
スペクト比無機顔料は、分散性がよいので、遮光能力が
大きいとともにブツの発生も少ないものであり、かつ、
熱安定性もよいものである。最も好ましい低アスペクト
比無機顔料は球状に近い形状の無機顔料である。
【0024】低アスペクト比無機顔料で、本発明の無機
顔料として遮光性と分散性およびX線遮断性が優れるの
で特に好ましいLarsenの油浸法で測定した屈折率
が1.5以上、比重が2.2以上、モース硬度が3以上
の特性を満足する無機顔料の代表例を表1に示す。
顔料として遮光性と分散性およびX線遮断性が優れるの
で特に好ましいLarsenの油浸法で測定した屈折率
が1.5以上、比重が2.2以上、モース硬度が3以上
の特性を満足する無機顔料の代表例を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】また、写真性の良好な各種カーボンブラッ
クと、各種カーボンブラック(モース硬度は2.0)よ
りモース硬度が1.5倍以上の無機顔料とを併用する
と、カーボンブラックの凝集物が減少するとともに、カ
ーボンブラックの分散性が向上するのでブツの発生が減
少するとともに、遮光能力が向上し、外観および写真性
が良化する。
クと、各種カーボンブラック(モース硬度は2.0)よ
りモース硬度が1.5倍以上の無機顔料とを併用する
と、カーボンブラックの凝集物が減少するとともに、カ
ーボンブラックの分散性が向上するのでブツの発生が減
少するとともに、遮光能力が向上し、外観および写真性
が良化する。
【0027】上記低アスペクト比無機顔料は、遮光性熱
可塑性樹脂フィルム層に0.1〜40質量%含有され、
好ましくは1〜30質量%、より好ましくは1.5〜2
0質量%、最も好ましくは2〜10質量%含有される。
帯電防止性を確保する場合は、DBP吸油量が100m
l/100g以上の各種カーボンブラックを5〜40質
量%、好ましくは10〜35質量%含有される。低アス
ペクト比無機顔料の含有量が0.1質量%未満である
と、遮光性を十分に確保できない恐れがあり、含有量が
40質量%を越えると、ブツが発生し易くなり、物理強
度が低下し、ヒートシール性も悪化する。また、添加し
ただけの効果が小さく混錬費が増加するだけである。
可塑性樹脂フィルム層に0.1〜40質量%含有され、
好ましくは1〜30質量%、より好ましくは1.5〜2
0質量%、最も好ましくは2〜10質量%含有される。
帯電防止性を確保する場合は、DBP吸油量が100m
l/100g以上の各種カーボンブラックを5〜40質
量%、好ましくは10〜35質量%含有される。低アス
ペクト比無機顔料の含有量が0.1質量%未満である
と、遮光性を十分に確保できない恐れがあり、含有量が
40質量%を越えると、ブツが発生し易くなり、物理強
度が低下し、ヒートシール性も悪化する。また、添加し
ただけの効果が小さく混錬費が増加するだけである。
【0028】低アスペクト比無機顔料に使用できる無機
顔料としては、光吸収性無機顔料と光反射性無機顔料と
があり、光吸収性無機顔料としては、カーボンブラッ
ク、鉄黒、カーボンバルーン、酸化鉄等があり、最も好
ましい低アスペクト比光吸収性無機顔料はファーネスカ
ーボンブラックである。光反射性無機顔料としては、酸
化チタン(ルチル型、アナターゼ型)、ホワイトカーボ
ン、酸化亜鉛、亜鉛末、炭酸カルシウム、シラスバルー
ン、ガラスバルーン、シリカ、ゼオライト、炭酸マグネ
シウム、酸化クロム、ジルコニア、チタニア、アルミ
ナ、マグネシア、クレー、カオリン、珪酸カルシウム、
硫酸バリウム、ガラス球等がある。
顔料としては、光吸収性無機顔料と光反射性無機顔料と
があり、光吸収性無機顔料としては、カーボンブラッ
ク、鉄黒、カーボンバルーン、酸化鉄等があり、最も好
ましい低アスペクト比光吸収性無機顔料はファーネスカ
ーボンブラックである。光反射性無機顔料としては、酸
化チタン(ルチル型、アナターゼ型)、ホワイトカーボ
ン、酸化亜鉛、亜鉛末、炭酸カルシウム、シラスバルー
ン、ガラスバルーン、シリカ、ゼオライト、炭酸マグネ
シウム、酸化クロム、ジルコニア、チタニア、アルミ
ナ、マグネシア、クレー、カオリン、珪酸カルシウム、
硫酸バリウム、ガラス球等がある。
【0029】これらの中で最も好ましい低アスペクト比
光反射性無機顔料は、酸化チタン(二酸化チタンとも呼
ばれ、ルチル型とアナターゼ型いずれのものでも使用可
能であるが、写真性が良好でかつ耐光性も良好な塩素法
で製造したルチル型の二酸化チタンが特に好ましい)で
ある。
光反射性無機顔料は、酸化チタン(二酸化チタンとも呼
ばれ、ルチル型とアナターゼ型いずれのものでも使用可
能であるが、写真性が良好でかつ耐光性も良好な塩素法
で製造したルチル型の二酸化チタンが特に好ましい)で
ある。
【0030】本発明における遮光性熱可塑性樹脂フィル
ム層には、アスペクト比が5以上の板状無機顔料(以
下、高アスペクト比板状無機顔料という)が含有されて
おり、好ましくはアスペクト比が7以上、より好ましく
はアスペクト比が10以上、最も好ましくはアスペクト
比が12以上の高アスペクト板状無機顔料が含有され
る。高アスペクト比板状無機顔料を含有させることによ
り、無機物質の分散性を良くすることができるので、遮
光性を向上させるとともに、ブツの発生を減少させるこ
とができる。また、厚さ方向に平行に板状無機顔料が配
向するので外観、防湿性、物理強度も優れたものにする
ことができる。
ム層には、アスペクト比が5以上の板状無機顔料(以
下、高アスペクト比板状無機顔料という)が含有されて
おり、好ましくはアスペクト比が7以上、より好ましく
はアスペクト比が10以上、最も好ましくはアスペクト
比が12以上の高アスペクト板状無機顔料が含有され
る。高アスペクト比板状無機顔料を含有させることによ
り、無機物質の分散性を良くすることができるので、遮
光性を向上させるとともに、ブツの発生を減少させるこ
とができる。また、厚さ方向に平行に板状無機顔料が配
向するので外観、防湿性、物理強度も優れたものにする
ことができる。
【0031】上記高アスペクト比板状無機顔料は、遮光
性熱可塑性樹脂フィルム層に0.05〜30質量%含有
され、好ましくは0.1〜25質量%、より好ましくは
0.2〜20質量%、最も好ましくは0.5〜15質量
%含有される。高アスペクト比板状無機顔料の含有量が
0.05質量%未満であれば、無機顔料を分散させる効
果が小さく、防湿性や物理強度や遮光能力を向上させる
効果も小さく、ブツの発生も多くなる。また、含有量が
30質量%を越えると、増量効果が発揮されず高価にな
り、さらに、物理強度が低下し、フィルム成形性が悪化
し、ヒートシール性も悪化し完全密封性を確保すること
が困難になる。
性熱可塑性樹脂フィルム層に0.05〜30質量%含有
され、好ましくは0.1〜25質量%、より好ましくは
0.2〜20質量%、最も好ましくは0.5〜15質量
%含有される。高アスペクト比板状無機顔料の含有量が
0.05質量%未満であれば、無機顔料を分散させる効
果が小さく、防湿性や物理強度や遮光能力を向上させる
効果も小さく、ブツの発生も多くなる。また、含有量が
30質量%を越えると、増量効果が発揮されず高価にな
り、さらに、物理強度が低下し、フィルム成形性が悪化
し、ヒートシール性も悪化し完全密封性を確保すること
が困難になる。
【0032】高アスペクト比板状無機顔料に使用できる
無機顔料としては、光吸収性板状無機顔料と光反射性板
状無機顔料とがあり、光吸収性板状無機顔料としては、
鱗片状グラファイト、ベンガラ、緑泥石族層状珪酸塩
(コンバサイト、スドーアイト、クリノクロア、シャモ
サイト、ニアイト等)等があり、光反射性板状無機顔料
としては、タルク、バリウムフェライト、マイカ、マス
コバイト、フロゴバイト、カオリンクレー、レピドナイ
ト、アルミニウム粉、スメクタイト族層状珪酸塩(モン
モリロナイト、バイデライト、サオナイト、ヘクトライ
ト、ソーコナイト等)、バーミキュライト族層状珪酸塩
(バーミキュライト等)、雲母(ケイ酸、アルミニウム
系、ケイ酸マグネシウム系、ケイ酸アルミニウム系等の
層状ケイ酸塩)等がある。
無機顔料としては、光吸収性板状無機顔料と光反射性板
状無機顔料とがあり、光吸収性板状無機顔料としては、
鱗片状グラファイト、ベンガラ、緑泥石族層状珪酸塩
(コンバサイト、スドーアイト、クリノクロア、シャモ
サイト、ニアイト等)等があり、光反射性板状無機顔料
としては、タルク、バリウムフェライト、マイカ、マス
コバイト、フロゴバイト、カオリンクレー、レピドナイ
ト、アルミニウム粉、スメクタイト族層状珪酸塩(モン
モリロナイト、バイデライト、サオナイト、ヘクトライ
ト、ソーコナイト等)、バーミキュライト族層状珪酸塩
(バーミキュライト等)、雲母(ケイ酸、アルミニウム
系、ケイ酸マグネシウム系、ケイ酸アルミニウム系等の
層状ケイ酸塩)等がある。
【0033】本発明の遮光性熱可塑性樹脂フィルム層に
は、上述した低アスペクト比無機顔料と高アスペクト比
板状無機顔料とが含有されており、これら2種類の無機
顔料を併用することにより、無機顔料の分散性が良化す
るだけでなく、防湿性や酸素バリヤ性が良化し、外観も
良化する。
は、上述した低アスペクト比無機顔料と高アスペクト比
板状無機顔料とが含有されており、これら2種類の無機
顔料を併用することにより、無機顔料の分散性が良化す
るだけでなく、防湿性や酸素バリヤ性が良化し、外観も
良化する。
【0034】低アスペクト比無機顔料と高アスペクト比
板状無機顔料との合計含有量は、0.2〜50質量%で
あり、好ましくは0.4〜40質量%、より好ましくは
0.8〜30質量%、最も好ましくは1.5〜20質量
%である。含有量が0.2質量%未満であると、写真感
光材料用包装材料の厚さを大きくしないと遮光能力が不
足し光カブリが発生する。このため遮光性熱可塑性樹脂
フィルムの成形速度が遅くなり(冷却時間が長くなるた
め)、また、メルトフラクチャーやドローダウンが発生
しやすくなり、さらに樹脂使用量が多くなるため高価に
なり実用化困難である。含有量が50質量%を超える
と、高価になり、分散性が悪化し、ミクログリッド(凝
集不純物)の発生が多くなり、写真感光材料に圧力カブ
リや擦り傷を発生させたり、写真感光材料用包装材料中
の水分量がカーボンブラック等の無機顔料が吸着した水
分増加により多くなり、写真感光材料の写真性能に悪影
響(カブリの発生、感度異常、発色異状等)を及ぼす。
さらに、遮光性熱可塑性樹脂フィルムの製造適性悪化
(樹脂流動性の悪化や発泡、銀条、ピンホール等の発
生)や物理強度の低下となり実用化困難である。
板状無機顔料との合計含有量は、0.2〜50質量%で
あり、好ましくは0.4〜40質量%、より好ましくは
0.8〜30質量%、最も好ましくは1.5〜20質量
%である。含有量が0.2質量%未満であると、写真感
光材料用包装材料の厚さを大きくしないと遮光能力が不
足し光カブリが発生する。このため遮光性熱可塑性樹脂
フィルムの成形速度が遅くなり(冷却時間が長くなるた
め)、また、メルトフラクチャーやドローダウンが発生
しやすくなり、さらに樹脂使用量が多くなるため高価に
なり実用化困難である。含有量が50質量%を超える
と、高価になり、分散性が悪化し、ミクログリッド(凝
集不純物)の発生が多くなり、写真感光材料に圧力カブ
リや擦り傷を発生させたり、写真感光材料用包装材料中
の水分量がカーボンブラック等の無機顔料が吸着した水
分増加により多くなり、写真感光材料の写真性能に悪影
響(カブリの発生、感度異常、発色異状等)を及ぼす。
さらに、遮光性熱可塑性樹脂フィルムの製造適性悪化
(樹脂流動性の悪化や発泡、銀条、ピンホール等の発
生)や物理強度の低下となり実用化困難である。
【0035】写真感光材料用包装材料が遮光性熱可塑性
樹脂フィルム層の単層で構成されている場合、または多
層で構成され遮光性熱可塑性樹脂フィルム層が最内層に
配置されている場合、遮光性熱可塑性樹脂フィルム層に
含有させる無機顔料としては、ライトパイピング現象に
よる光カブリを防止できるので光吸収性無機顔料が好ま
しく、低アスペクト比無機顔料としては、安価で写真性
に悪影響を及ぼすことがなく、耐熱性や耐光性および遮
光能力が優れているカーボンブラック及び鉄黒の1種以
上を用いることが好ましく、高アスペクト比板状無機顔
料としては、帯電防止性、遮光性および防湿性が優れて
いる鱗片状グラファイト及びベンガラの1種以上を用い
ることが好ましい。
樹脂フィルム層の単層で構成されている場合、または多
層で構成され遮光性熱可塑性樹脂フィルム層が最内層に
配置されている場合、遮光性熱可塑性樹脂フィルム層に
含有させる無機顔料としては、ライトパイピング現象に
よる光カブリを防止できるので光吸収性無機顔料が好ま
しく、低アスペクト比無機顔料としては、安価で写真性
に悪影響を及ぼすことがなく、耐熱性や耐光性および遮
光能力が優れているカーボンブラック及び鉄黒の1種以
上を用いることが好ましく、高アスペクト比板状無機顔
料としては、帯電防止性、遮光性および防湿性が優れて
いる鱗片状グラファイト及びベンガラの1種以上を用い
ることが好ましい。
【0036】カーボンブラック及び鉄黒は、遮光能力が
大きく、写真性に悪影響を及ぼすことが少なく、150
℃以上のフィルム成形時の樹脂温度でも安定で耐熱性、
耐光性も優れている。また、鱗片状グラファイト及びベ
ンガラは、カーボンブラック及び鉄黒の分散性を良化す
るとともに遮光性、帯電防止性および防湿性も優れてい
る。
大きく、写真性に悪影響を及ぼすことが少なく、150
℃以上のフィルム成形時の樹脂温度でも安定で耐熱性、
耐光性も優れている。また、鱗片状グラファイト及びベ
ンガラは、カーボンブラック及び鉄黒の分散性を良化す
るとともに遮光性、帯電防止性および防湿性も優れてい
る。
【0037】カーボンブラックについて説明する。カー
ボンブラックの原料による分類例をあげるとガスブラッ
ク、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アント
ラセンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンカー
ボンブラック、サーマルブラック、ランプブラック、油
煙、松煙、アニマルブラック、ベジタブルブラック等が
ある。
ボンブラックの原料による分類例をあげるとガスブラッ
ク、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アント
ラセンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンカー
ボンブラック、サーマルブラック、ランプブラック、油
煙、松煙、アニマルブラック、ベジタブルブラック等が
ある。
【0038】好ましいカーボンブラックの市販品の代表
例としては、例えば三菱化成製のカーボンブラック#2
0(B),#30(B),#33(B),#40
(B),#41(B),#44(B),#45(B),
#50,#55,#100,#600,#950,#1
000,#2200(B),#2400(B),MA
8,MA11,MA100等が挙げられる。
例としては、例えば三菱化成製のカーボンブラック#2
0(B),#30(B),#33(B),#40
(B),#41(B),#44(B),#45(B),
#50,#55,#100,#600,#950,#1
000,#2200(B),#2400(B),MA
8,MA11,MA100等が挙げられる。
【0039】海外の製品としては、例えば、キャボット
社のBlack Pearls 2,46,70,71,
74,80,81,607等、Regal 300,3
30,400,660,991,SRF−S等、Vul
can 3,6等、Sterling 10,SO,V,
S,FT−FF,MT−FF等が挙げられる。
社のBlack Pearls 2,46,70,71,
74,80,81,607等、Regal 300,3
30,400,660,991,SRF−S等、Vul
can 3,6等、Sterling 10,SO,V,
S,FT−FF,MT−FF等が挙げられる。
【0040】さらに、アシュランドケミカル社のUni
ted R,BB,15,102,3001,300
4,3006,3007,3008,3009,301
1,3012,XC−3016,XC−3017,30
20等が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
ted R,BB,15,102,3001,300
4,3006,3007,3008,3009,301
1,3012,XC−3016,XC−3017,30
20等が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
【0041】これら各種のカーボンブラック中で、天然
ガスまたはガス状ないし蒸気状の炭化水素のガス炎を不
完全燃焼させながらチャンネル鋼の背面に接触させ、カ
ーボンブラックを析出させることにより製造するチャン
ネルブラックは、着色力は大きいが写真性が悪く、製造
中大気を汚染するので本発明ではあまり好ましくない。
ガスまたはガス状ないし蒸気状の炭化水素のガス炎を不
完全燃焼させながらチャンネル鋼の背面に接触させ、カ
ーボンブラックを析出させることにより製造するチャン
ネルブラックは、着色力は大きいが写真性が悪く、製造
中大気を汚染するので本発明ではあまり好ましくない。
【0042】本発明で好ましいカーボンブラックは、ア
セチレンブラックと、天然ガス、炭化水素油またはこれ
らの混合物を1200℃〜1700℃の炉内で連続的に
部分燃焼させるか、または加熱分解することにより製造
するファーネスブラックである。ファーネスカーボンブ
ラックは、遮光性、コスト、物性向上の目的で好まし
く、高価であるが帯電防止効果を有するカーボンブラッ
クとして、各社の各種導電性カーボンブラックが好まし
い。特に高感度(ISO感度400以上)写真感光材料
用としては、硫黄含有量が0.1%以下のアセチレンブ
ラックと、1250℃〜1600℃の炉内で製造したフ
ァーネスカーボンブラックが好ましい。
セチレンブラックと、天然ガス、炭化水素油またはこれ
らの混合物を1200℃〜1700℃の炉内で連続的に
部分燃焼させるか、または加熱分解することにより製造
するファーネスブラックである。ファーネスカーボンブ
ラックは、遮光性、コスト、物性向上の目的で好まし
く、高価であるが帯電防止効果を有するカーボンブラッ
クとして、各社の各種導電性カーボンブラックが好まし
い。特に高感度(ISO感度400以上)写真感光材料
用としては、硫黄含有量が0.1%以下のアセチレンブ
ラックと、1250℃〜1600℃の炉内で製造したフ
ァーネスカーボンブラックが好ましい。
【0043】導電性カーボンブラックとしては、例えば
アセチレンブラック、コンダクティブファーネスブラッ
ク(CF)、スーパーコンダクティブファーネスブラッ
ク(SCF)、エクストラコンダクティブファーネスブ
ラック(XCF)、コンダクティブチャンネルブラック
(CC)及び1500℃程度の高温で熱処理されたファ
ーネスブラック又はチャンネルブラック等を挙げること
ができる。特に、平均粒子径が12〜50nm、DBP
吸油量が100ml/100g以上の各種カーボンブラ
ックが好ましい。
アセチレンブラック、コンダクティブファーネスブラッ
ク(CF)、スーパーコンダクティブファーネスブラッ
ク(SCF)、エクストラコンダクティブファーネスブ
ラック(XCF)、コンダクティブチャンネルブラック
(CC)及び1500℃程度の高温で熱処理されたファ
ーネスブラック又はチャンネルブラック等を挙げること
ができる。特に、平均粒子径が12〜50nm、DBP
吸油量が100ml/100g以上の各種カーボンブラ
ックが好ましい。
【0044】アセチレンブラックの具体例としては、デ
ンカアセチレンブラック(電気化学株式会社製)、シャ
ウニガンアセチレンブラック(シャウニガンケミカル株
式会社製)等が、コンダクティブファーネスブラックの
具体例としては、コンチネックスCF(コンチネンタル
カーボン株式会社製)、バルカンC(キャボット株式会
社製)等が、スーパーコンダクティブファーネスブラッ
クの具体例としては、コンチネックスSCF(コンチネ
ンタルカーボン株式会社製)、バルカンSC(キャボッ
ト株式会社製)等が、エクストラコンダクティブファー
ネスブラックの具体例としては、旭HS−500(旭カ
ーボン株式会社製)、バルカンXC−72(キャボット
株式会社製)等が、コンダクティブチャンネルブラック
としてはコウラックスL(デグッサ株式会社製)等が例
示され、また、ファーネスブラックの一種であるケッチ
ェンブラックEC及びケッチェンブラックEC−600
JD(ケッチェンブラックインターナショナル株式会社
製)を用いることもできる。
ンカアセチレンブラック(電気化学株式会社製)、シャ
ウニガンアセチレンブラック(シャウニガンケミカル株
式会社製)等が、コンダクティブファーネスブラックの
具体例としては、コンチネックスCF(コンチネンタル
カーボン株式会社製)、バルカンC(キャボット株式会
社製)等が、スーパーコンダクティブファーネスブラッ
クの具体例としては、コンチネックスSCF(コンチネ
ンタルカーボン株式会社製)、バルカンSC(キャボッ
ト株式会社製)等が、エクストラコンダクティブファー
ネスブラックの具体例としては、旭HS−500(旭カ
ーボン株式会社製)、バルカンXC−72(キャボット
株式会社製)等が、コンダクティブチャンネルブラック
としてはコウラックスL(デグッサ株式会社製)等が例
示され、また、ファーネスブラックの一種であるケッチ
ェンブラックEC及びケッチェンブラックEC−600
JD(ケッチェンブラックインターナショナル株式会社
製)を用いることもできる。
【0045】これらのうちでは特にアセチレンブラック
が不純物含有量が少ない上、発達した二次ストラクチャ
ー構造を有することから導電性に優れており、本発明に
おいて特に好適に用いられる。さらに、卓越した比表面
積を有することから低充填量でも優れた導電性を示すケ
ッチェンブラックECやケッチェンブラックEC−60
0JD等も好ましく使用できる。
が不純物含有量が少ない上、発達した二次ストラクチャ
ー構造を有することから導電性に優れており、本発明に
おいて特に好適に用いられる。さらに、卓越した比表面
積を有することから低充填量でも優れた導電性を示すケ
ッチェンブラックECやケッチェンブラックEC−60
0JD等も好ましく使用できる。
【0046】導電性カーボンブラックの含有量は、導電
性(帯電防止性)、経済性、フィルム成形性、フィルム
強度、ヒートシール適性とのバランスから、0.1〜4
0質量%であることが好ましく、1〜35質量%である
ことがより好ましく、2.5〜30質量%であることが
特に好ましく、5〜25質量%であることが最も好まし
い。含有量が0.1質量%未満であると、他の導電性物
質と併用しても所望の導電性を得ることができない場合
があり、含有量が40質量%を超えると、フィルム成形
品の物理強度や樹脂流動性及び成形性の低下を生じる場
合がある。
性(帯電防止性)、経済性、フィルム成形性、フィルム
強度、ヒートシール適性とのバランスから、0.1〜4
0質量%であることが好ましく、1〜35質量%である
ことがより好ましく、2.5〜30質量%であることが
特に好ましく、5〜25質量%であることが最も好まし
い。含有量が0.1質量%未満であると、他の導電性物
質と併用しても所望の導電性を得ることができない場合
があり、含有量が40質量%を超えると、フィルム成形
品の物理強度や樹脂流動性及び成形性の低下を生じる場
合がある。
【0047】本発明の写真感光材料用包装材料に使用す
る上で、写真感光材料にカブリを発生させることなく、
感光度の増減の発生が少なく、遮光能力が大きく、カー
ボンブラックの固り(ブツ)の発生やフィッシュアイ等
フィルムにピンホールが発生しにくい点で、カーボンブ
ラックの中でも特にpH(JIS K 6221で測定)
が6.0〜9.0、平均粒子径(電子顕微鏡法で測定)
が10〜120nm、特に10〜80nmのものが好ま
しく、最も好ましいのは10〜60nmである。これら
の中でも特に揮発成分(JIS K 6221で測定)が
2.0%以下、DBP吸油量(JIS K 6221の吸
油量A法で測定)が50ml/100g以上のファーネ
スカーボンブラックが、安価で、写真性に悪影響を及ぼ
すことがなく、かつ遮光性向上と分散性向上、物理特性
低下の少ない点で好ましい。
る上で、写真感光材料にカブリを発生させることなく、
感光度の増減の発生が少なく、遮光能力が大きく、カー
ボンブラックの固り(ブツ)の発生やフィッシュアイ等
フィルムにピンホールが発生しにくい点で、カーボンブ
ラックの中でも特にpH(JIS K 6221で測定)
が6.0〜9.0、平均粒子径(電子顕微鏡法で測定)
が10〜120nm、特に10〜80nmのものが好ま
しく、最も好ましいのは10〜60nmである。これら
の中でも特に揮発成分(JIS K 6221で測定)が
2.0%以下、DBP吸油量(JIS K 6221の吸
油量A法で測定)が50ml/100g以上のファーネ
スカーボンブラックが、安価で、写真性に悪影響を及ぼ
すことがなく、かつ遮光性向上と分散性向上、物理特性
低下の少ない点で好ましい。
【0048】特に、クレオソート油及びエチレンボトム
油の1以上を原料油として、1200℃〜1700℃の
炉内で連続的に部分燃焼させるか、又は加熱分解するこ
とにより製造したファーネスカーボンブラックが好まし
い。このようなファーネスカーボンブラックを使用する
ことにより、写真感光材料に悪影響を与えることをより
小さくすることができる。
油の1以上を原料油として、1200℃〜1700℃の
炉内で連続的に部分燃焼させるか、又は加熱分解するこ
とにより製造したファーネスカーボンブラックが好まし
い。このようなファーネスカーボンブラックを使用する
ことにより、写真感光材料に悪影響を与えることをより
小さくすることができる。
【0049】写真感光材料用包装材料中のASTM D
1619−60の測定方法による硫黄成分は、0.9%
以下、好ましくは0.7%以下、特に好ましくは0.5
%以下、最も好ましくは0.1%以下である。この範囲
に限定しないとカブリ増加や感度異状、発生異状等の悪
影響を写真感光材料の写真性に及ぼす。特に、直接写真
感光材料の写真性に大きく悪影響を及ぼす遊離硫黄成分
{試料を液体窒素で冷却固化後粉砕し、この粉砕した試
料100gをソックスレー抽出器に入れクロロホルムで
60℃8時間抽出冷却後、全容を100mlとする。こ
の溶液10mlを高速液体クロマトグラフに注入し、硫
黄を定量する。高速液体クロマトグラフ分離条件はカラ
ム;ODSシリカカラム(4.6φ×150mm)、分
離液;メタノール95と水5(酢酸とトリエチルアミン
をそれぞれ0.1%含む)、流速;1ml/分、検出波
長;254nm、定量は絶対検量線法によって行う。}
は、0.1%以下、好ましくは0.05%以下、特に好
ましくは0.01%以下である。高価であるが、硫黄成
分の含有量が0.1%以下のアセチレンブラックがIS
O感度100以上の高感度写真感光材料用としては写真
性を良好に維持するのに好適である。
1619−60の測定方法による硫黄成分は、0.9%
以下、好ましくは0.7%以下、特に好ましくは0.5
%以下、最も好ましくは0.1%以下である。この範囲
に限定しないとカブリ増加や感度異状、発生異状等の悪
影響を写真感光材料の写真性に及ぼす。特に、直接写真
感光材料の写真性に大きく悪影響を及ぼす遊離硫黄成分
{試料を液体窒素で冷却固化後粉砕し、この粉砕した試
料100gをソックスレー抽出器に入れクロロホルムで
60℃8時間抽出冷却後、全容を100mlとする。こ
の溶液10mlを高速液体クロマトグラフに注入し、硫
黄を定量する。高速液体クロマトグラフ分離条件はカラ
ム;ODSシリカカラム(4.6φ×150mm)、分
離液;メタノール95と水5(酢酸とトリエチルアミン
をそれぞれ0.1%含む)、流速;1ml/分、検出波
長;254nm、定量は絶対検量線法によって行う。}
は、0.1%以下、好ましくは0.05%以下、特に好
ましくは0.01%以下である。高価であるが、硫黄成
分の含有量が0.1%以下のアセチレンブラックがIS
O感度100以上の高感度写真感光材料用としては写真
性を良好に維持するのに好適である。
【0050】このためには原料の選択が重要であり、例
えば、上記硫黄分について説明すると下記のようにな
る。 原 料 油 名 原料油中の硫黄分 クレオソート油{石炭系原料} 0.3〜0.6% エチレンボトム油{ナフサ原料(石油系原料)} 0.05〜0.1% エチレンボトム油{軽油原料(石油系原料)} 0.2〜1.5% 流動接触分解残渣油{石油系原料} 0.2〜4.0%
えば、上記硫黄分について説明すると下記のようにな
る。 原 料 油 名 原料油中の硫黄分 クレオソート油{石炭系原料} 0.3〜0.6% エチレンボトム油{ナフサ原料(石油系原料)} 0.05〜0.1% エチレンボトム油{軽油原料(石油系原料)} 0.2〜1.5% 流動接触分解残渣油{石油系原料} 0.2〜4.0%
【0051】したがって、原料油としてはクレオソート
油と石油を原料とするエチレンボトム油が好ましく、硫
黄分が0.05〜0.1%であるナフサを原料とするエ
チレンボトム油を原料として製造したカーボンブラック
は、カーボンブラック中の硫黄含有量を0.1質量%以
下にすることができるので最も好ましい。
油と石油を原料とするエチレンボトム油が好ましく、硫
黄分が0.05〜0.1%であるナフサを原料とするエ
チレンボトム油を原料として製造したカーボンブラック
は、カーボンブラック中の硫黄含有量を0.1質量%以
下にすることができるので最も好ましい。
【0052】製造方法としては、上記原料を用いて12
00℃〜1700℃、好ましくは1250℃〜1600
℃の炉内で製造したファーネスカーボンブラックが好ま
しい。
00℃〜1700℃、好ましくは1250℃〜1600
℃の炉内で製造したファーネスカーボンブラックが好ま
しい。
【0053】特に、写真感光材料の写真性に直接悪影響
を与えることが判明した遊離硫黄(free sulp
Hur)含有量(定量は、JIS K 6350に準ず
る)が100ppm以下、好ましくは50ppm以下、
特に好ましくは20ppm以下、最も好ましくは10p
pm以下のカーボンブラックを使用する。この遊離硫黄
含有量が少ない点からも、本発明ではナフサを原料とす
るエチレンボトム油を用いて1250℃〜1600℃の
炉内で連続的に部分燃焼させるか、または加熱分解する
ことにより、製造したファーネスカーボンブラックが最
も好ましい。
を与えることが判明した遊離硫黄(free sulp
Hur)含有量(定量は、JIS K 6350に準ず
る)が100ppm以下、好ましくは50ppm以下、
特に好ましくは20ppm以下、最も好ましくは10p
pm以下のカーボンブラックを使用する。この遊離硫黄
含有量が少ない点からも、本発明ではナフサを原料とす
るエチレンボトム油を用いて1250℃〜1600℃の
炉内で連続的に部分燃焼させるか、または加熱分解する
ことにより、製造したファーネスカーボンブラックが最
も好ましい。
【0054】好ましい導電性カーボンブラックは、熱可
塑性樹脂に混練した場合に、フィルム加工性が良好であ
りながら十分な導電性を付与し得るカーボンブラックで
あり、加熱処理前の全酸素量が25mg/g以下である
ファーネスカーボンブラックを、不活性雰囲気下で18
0〜750℃、好ましくは200〜700℃、より好ま
しくは250〜650℃で加熱処理することにより、全
酸素量を3〜60%、好ましくは5〜50%、より好ま
しくは5〜40%に低減してなるカーボンブラックであ
る。このようなカーボンブラックを用いることにより、
フィルム成形性が優れた写真感光材料の写真性に悪影響
を及ぼすことがほとんどなく、優れた帯電防止性を有す
る写真感光材料用包装材料を提供することができる。
塑性樹脂に混練した場合に、フィルム加工性が良好であ
りながら十分な導電性を付与し得るカーボンブラックで
あり、加熱処理前の全酸素量が25mg/g以下である
ファーネスカーボンブラックを、不活性雰囲気下で18
0〜750℃、好ましくは200〜700℃、より好ま
しくは250〜650℃で加熱処理することにより、全
酸素量を3〜60%、好ましくは5〜50%、より好ま
しくは5〜40%に低減してなるカーボンブラックであ
る。このようなカーボンブラックを用いることにより、
フィルム成形性が優れた写真感光材料の写真性に悪影響
を及ぼすことがほとんどなく、優れた帯電防止性を有す
る写真感光材料用包装材料を提供することができる。
【0055】ここで不活性雰囲気下とは、酸素分子の存
在しない、又は存在してもきわめて少ない雰囲気をい
い、アルゴン、窒素、二酸化炭素等で実質的に構成され
ている雰囲気をいう。
在しない、又は存在してもきわめて少ない雰囲気をい
い、アルゴン、窒素、二酸化炭素等で実質的に構成され
ている雰囲気をいう。
【0056】加熱処理温度が180℃未満では、酸素官
能基が離脱しにくく、750℃を超えるとカーボンブラ
ック粒子表面及びアグリゲートやアグロメートに焼き締
まり現象が発生し、凝集ユニットが固くなり、カーボン
ブラックの熱可塑性樹脂への分散性が悪くなる。
能基が離脱しにくく、750℃を超えるとカーボンブラ
ック粒子表面及びアグリゲートやアグロメートに焼き締
まり現象が発生し、凝集ユニットが固くなり、カーボン
ブラックの熱可塑性樹脂への分散性が悪くなる。
【0057】加熱処理時間は、加熱処理温度にもよるが
10〜700分、好ましくは15〜600分、より好ま
しくは20〜500分である。
10〜700分、好ましくは15〜600分、より好ま
しくは20〜500分である。
【0058】上記加熱処理前の全酸素量が25mg/g
以下のファーネスカーボンブラックとして好ましいもの
は、オイルファーネス法で得られる比表面積が20〜7
00m2/g、DBP吸油量が30〜500ml/10
0g、灰分が0.001〜0.8%のファーネスカーボ
ンブラックである。
以下のファーネスカーボンブラックとして好ましいもの
は、オイルファーネス法で得られる比表面積が20〜7
00m2/g、DBP吸油量が30〜500ml/10
0g、灰分が0.001〜0.8%のファーネスカーボ
ンブラックである。
【0059】カーボンブラック粒子表面には、水酸其や
カルボニル其の酸素官能基が存在し、これらの量により
熱可塑性樹脂に配合した時の抵抗値が大幅に変化する。
酸素官能基は、揮発分組成で測定し、水酸其やカルボニ
ル其の量は、CO、カルボニル其の量は、CO2として
定量でき、全酸素量はCO及びCO2から換算する。上
記揮発分組成は、一定量の乾燥下カーボンブラックを耐
熱性の試験管に入れ、1.33Pa(10−2mmH
g)以下まで減圧後、1500℃に加熱した電気炉で3
0分間過熱離脱し、全量タンクに集め混合した後ガスク
ロマトグラフィーによってガスの組成及び量を測定し、
この結果から全酸素量を算出する。
カルボニル其の酸素官能基が存在し、これらの量により
熱可塑性樹脂に配合した時の抵抗値が大幅に変化する。
酸素官能基は、揮発分組成で測定し、水酸其やカルボニ
ル其の量は、CO、カルボニル其の量は、CO2として
定量でき、全酸素量はCO及びCO2から換算する。上
記揮発分組成は、一定量の乾燥下カーボンブラックを耐
熱性の試験管に入れ、1.33Pa(10−2mmH
g)以下まで減圧後、1500℃に加熱した電気炉で3
0分間過熱離脱し、全量タンクに集め混合した後ガスク
ロマトグラフィーによってガスの組成及び量を測定し、
この結果から全酸素量を算出する。
【0060】写真性を悪化させるシアン化合物(特にシ
アン化水素ガス)含有量(4−ピリジンカルボン酸・ピ
ラゾロン吸光分析法にて定量したシアン化水素量を遮光
性物質の重量に対するppm単位に換算した値)が20
ppm以下、好ましくは10ppm以下、より好ましく
は5ppm以下、最も好ましくは1ppm以下であり、
金増感やセレン増感及び色素増感等の化学増感、特に金
増感した写真感光材料の場合は、シアン化水素ガス等に
より写真性に悪影響を受けやすいので後述するシアン化
水素ガススキャベンジャーを添加することが好ましい。
アン化水素ガス)含有量(4−ピリジンカルボン酸・ピ
ラゾロン吸光分析法にて定量したシアン化水素量を遮光
性物質の重量に対するppm単位に換算した値)が20
ppm以下、好ましくは10ppm以下、より好ましく
は5ppm以下、最も好ましくは1ppm以下であり、
金増感やセレン増感及び色素増感等の化学増感、特に金
増感した写真感光材料の場合は、シアン化水素ガス等に
より写真性に悪影響を受けやすいので後述するシアン化
水素ガススキャベンジャーを添加することが好ましい。
【0061】カーボンブラックの分散性、導電性、遮光
能力に関係するヨウ素吸着量(JIS K 6221で測
定)が20mg/g以上、好ましくは30mg/g以
上、より好ましくは50mg/g以上、最も好ましくは
80mg/g以上で、かつジブチルフタレート(DB
P)吸油量(JIS K 6221で測定)が50ml/
100g以上、好ましくは60ml/100g以上、よ
り好ましくは70ml/100g以上、最も好ましくは
100ml/100g以上のカーボンブラックが好まし
い。
能力に関係するヨウ素吸着量(JIS K 6221で測
定)が20mg/g以上、好ましくは30mg/g以
上、より好ましくは50mg/g以上、最も好ましくは
80mg/g以上で、かつジブチルフタレート(DB
P)吸油量(JIS K 6221で測定)が50ml/
100g以上、好ましくは60ml/100g以上、よ
り好ましくは70ml/100g以上、最も好ましくは
100ml/100g以上のカーボンブラックが好まし
い。
【0062】カーボンブラックの次に好ましい無機顔料
は、Larsenの油浸法で測定した屈折率が1.50
以上の無機顔料である。屈折率が1.50以上の無機顔
料の代表例を以下に示すが、本発明はこれらに限定され
るものではない。( )内の数字は屈折率を示す。
は、Larsenの油浸法で測定した屈折率が1.50
以上の無機顔料である。屈折率が1.50以上の無機顔
料の代表例を以下に示すが、本発明はこれらに限定され
るものではない。( )内の数字は屈折率を示す。
【0063】屈折率が1.50以上の無機顔料として
は、ルチル型酸化チタン(2.75)、炭化ケイ素
(2.67)、アナターゼ型酸化チタン(2.52)、
酸化亜鉛(2.37)、酸化アンチモン(2.35)、
鉛白(2.09)、亜鉛華(2.02)、リトポン
(1.84)、ジルコン(1.80)、コランダム
(1.77)、スピネール(1.73)、アパタイト
(1.64)、バライト粉(1.64)、硫酸バリウム
(1.64)、マグネサイト(1.62)、ドロマイト
(1.59)、炭酸カルシウム(1.58)、タルク
(1.58)、硫酸カルシウム(1.56)、無水ケイ
酸(1.55)、石英粉(1.54)、水酸化マグネシ
ウム(1.54)、塩酸性炭酸マグネシウム(1.5
2)、アルミナ(1.50)等がある。特に好ましいも
のは、屈折率が1.56以上、最も好ましいものは1.
60以上の無機顔料である。
は、ルチル型酸化チタン(2.75)、炭化ケイ素
(2.67)、アナターゼ型酸化チタン(2.52)、
酸化亜鉛(2.37)、酸化アンチモン(2.35)、
鉛白(2.09)、亜鉛華(2.02)、リトポン
(1.84)、ジルコン(1.80)、コランダム
(1.77)、スピネール(1.73)、アパタイト
(1.64)、バライト粉(1.64)、硫酸バリウム
(1.64)、マグネサイト(1.62)、ドロマイト
(1.59)、炭酸カルシウム(1.58)、タルク
(1.58)、硫酸カルシウム(1.56)、無水ケイ
酸(1.55)、石英粉(1.54)、水酸化マグネシ
ウム(1.54)、塩酸性炭酸マグネシウム(1.5
2)、アルミナ(1.50)等がある。特に好ましいも
のは、屈折率が1.56以上、最も好ましいものは1.
60以上の無機顔料である。
【0064】屈折率が1.50未満のケイ酸カルシウム
(1.46)、ケイ藻土(1.45)、含水ケイ酸
(1.44)等は遮光能力が小さいので多量の添加が必
要で遮光性を得るためには好ましくない。また、最近の
海外旅行ブームにより空港での手荷物検査でX線を用い
た検査機にISO感度が400以上の高感度写真フィル
ムを通過させるとX線によりカブリが発生しやすくな
る。これを防止するために比重が3.1以上、好ましく
は3.4以上の無機顔料を用いることが好ましい。比重
が3.1以上、好ましくは3.4以上、特に好ましくは
4.0以上の遮光性に加えてX線遮断性を有する無機顔
料の形態は、以下に代表例を例示したものに限定され
ず、いかなる形態であってもよい。
(1.46)、ケイ藻土(1.45)、含水ケイ酸
(1.44)等は遮光能力が小さいので多量の添加が必
要で遮光性を得るためには好ましくない。また、最近の
海外旅行ブームにより空港での手荷物検査でX線を用い
た検査機にISO感度が400以上の高感度写真フィル
ムを通過させるとX線によりカブリが発生しやすくな
る。これを防止するために比重が3.1以上、好ましく
は3.4以上の無機顔料を用いることが好ましい。比重
が3.1以上、好ましくは3.4以上、特に好ましくは
4.0以上の遮光性に加えてX線遮断性を有する無機顔
料の形態は、以下に代表例を例示したものに限定され
ず、いかなる形態であってもよい。
【0065】比重が3.1以上の無機顔料としては、炭
化ケイ素、硫酸バリウム、二硫化モリブデン、酸化鉛
(鉛白)、酸化鉄、酸化チタン、酸化マグネシウム、チ
タン酸バリウム、銅粉末、鉄粉末、黄銅粉末、ニッケル
粉末、銀粉末、鉛粉末、鋼粉末、亜鉛粉末、タングステ
ンウィスカー、窒化けい素ウィスカー、銅ウィスカー、
鉄ウィスカー、ニッケルウィスカー、クロムウィスカ
ー、ステンレス粉およびウィスカー、マグネサイト、ア
パタイト、スピネール、コランダム、ジルコン、三酸化
アンチモン、炭酸バリウム、亜鉛華、酸化クロミニウ
ム、錫粉およびこれらの混合物等がある。
化ケイ素、硫酸バリウム、二硫化モリブデン、酸化鉛
(鉛白)、酸化鉄、酸化チタン、酸化マグネシウム、チ
タン酸バリウム、銅粉末、鉄粉末、黄銅粉末、ニッケル
粉末、銀粉末、鉛粉末、鋼粉末、亜鉛粉末、タングステ
ンウィスカー、窒化けい素ウィスカー、銅ウィスカー、
鉄ウィスカー、ニッケルウィスカー、クロムウィスカ
ー、ステンレス粉およびウィスカー、マグネサイト、ア
パタイト、スピネール、コランダム、ジルコン、三酸化
アンチモン、炭酸バリウム、亜鉛華、酸化クロミニウ
ム、錫粉およびこれらの混合物等がある。
【0066】特にX線遮断性を付与するのに好ましい無
機顔料はジルコン、コランダム、硫酸バリウム、塩化バ
リウム、チタン酸バリウム、鉛粉末、酸化鉛、亜鉛粉
末、亜鉛華、錫粉末、ステンレス粉末、ステンレスウィ
スカー、酸化鉄、タングステンウィスカー、ニッケルウ
ィスカーである。ISO感度が400以上の超高感度写
真感光材料用包装材料として特に好ましい遮光性物質
は、屈折率が1.50以上、比重が3.1以上であり、
最も好ましいのは屈折率が1.56以上、比重が3.4
以上の遮光性物質である。
機顔料はジルコン、コランダム、硫酸バリウム、塩化バ
リウム、チタン酸バリウム、鉛粉末、酸化鉛、亜鉛粉
末、亜鉛華、錫粉末、ステンレス粉末、ステンレスウィ
スカー、酸化鉄、タングステンウィスカー、ニッケルウ
ィスカーである。ISO感度が400以上の超高感度写
真感光材料用包装材料として特に好ましい遮光性物質
は、屈折率が1.50以上、比重が3.1以上であり、
最も好ましいのは屈折率が1.56以上、比重が3.4
以上の遮光性物質である。
【0067】前記各種の無機顔料は、写真感光材料に悪
影響を与えず、フィルム成形性を悪化させないために、
100℃,5時間での乾燥減量を、好ましくは2.0質
量%以下、より好ましくは1.0質量%以下、最も好ま
しくは0.5質量%以下の状態にして使用する。
影響を与えず、フィルム成形性を悪化させないために、
100℃,5時間での乾燥減量を、好ましくは2.0質
量%以下、より好ましくは1.0質量%以下、最も好ま
しくは0.5質量%以下の状態にして使用する。
【0068】ブリードアウトしやすい滑剤や酸化防止剤
や有機造核剤を吸着し、脱臭剤、芳香剤、脱酸素剤等も
吸着する効果を有し、写真感光材料の写真性を悪化させ
ない吸油性無機顔料の代表例としては、亜鉛華(5
2)、アスベスチン(50)、クレー(51)、酸化チ
タン(56)、カオリン(60)、タルク(60)、カ
ーボンブラック(60以上)、活性炭等がある。( )
内の数字は吸油量(JISK 6221の吸油量A法で
測定。単位ml/100g)を示す。
や有機造核剤を吸着し、脱臭剤、芳香剤、脱酸素剤等も
吸着する効果を有し、写真感光材料の写真性を悪化させ
ない吸油性無機顔料の代表例としては、亜鉛華(5
2)、アスベスチン(50)、クレー(51)、酸化チ
タン(56)、カオリン(60)、タルク(60)、カ
ーボンブラック(60以上)、活性炭等がある。( )
内の数字は吸油量(JISK 6221の吸油量A法で
測定。単位ml/100g)を示す。
【0069】前記低アスペクト比無機顔料として、光活
性を有する光触媒を用いることができる。この光触媒
は、光の照射によって、その触媒反応を促進させるもの
であり、金属酸化物、半導体に金属又は金属酸化物を担
持したものがある。例えば、酸化チタン(TiO2)、
酸化鉄(Fe2O3)、酸化タングステン(WO3)、
酸化スズ(SnO2)、酸化ウラン(U3O8)、酸化
カドミウム(CdO)、酸化インジウム(InO3)、
酸化ニオブ(Nb2O3、NbO2)、酸化ビスマス
(Bi2O3)、酸化ニッケル(NiO)、酸化銅(C
u2O)、酸化亜鉛(ZnO)、チタン酸ストロンチウ
ム(SrTiO3)、チタン酸バリウム(BaTi
O3)、チタン酸マンガン(MnTiO3)、ニオブ酸
ストロンチウム(SrNb2O6)、スズ酸カドミウム
(CdSnO4)、タンタル酸鉄(FeTa2O6、F
eTaO4)、タンタル酸カリウム(KTaO3)、酸
化ケイ素(SiO2)、硫化モリブデン(MoS2)、
リン化インジウム(InP)、リン化ガリウム(Ga
P)、インジウム鉛(InPb)等が挙げられる。半導
体に担持する金属または金属酸化物としては、例えば白
金(Pt)、ロジウム(Rh)、ニオブ(Nb)、銅
(Cu)、スズ(Sn)、酸化ルテニウム(Ru
O2)、酸化ニッケル(NiO)等が挙げられる。本発
明においては、これら光触媒のうち1種または2種以上
を使用する。
性を有する光触媒を用いることができる。この光触媒
は、光の照射によって、その触媒反応を促進させるもの
であり、金属酸化物、半導体に金属又は金属酸化物を担
持したものがある。例えば、酸化チタン(TiO2)、
酸化鉄(Fe2O3)、酸化タングステン(WO3)、
酸化スズ(SnO2)、酸化ウラン(U3O8)、酸化
カドミウム(CdO)、酸化インジウム(InO3)、
酸化ニオブ(Nb2O3、NbO2)、酸化ビスマス
(Bi2O3)、酸化ニッケル(NiO)、酸化銅(C
u2O)、酸化亜鉛(ZnO)、チタン酸ストロンチウ
ム(SrTiO3)、チタン酸バリウム(BaTi
O3)、チタン酸マンガン(MnTiO3)、ニオブ酸
ストロンチウム(SrNb2O6)、スズ酸カドミウム
(CdSnO4)、タンタル酸鉄(FeTa2O6、F
eTaO4)、タンタル酸カリウム(KTaO3)、酸
化ケイ素(SiO2)、硫化モリブデン(MoS2)、
リン化インジウム(InP)、リン化ガリウム(Ga
P)、インジウム鉛(InPb)等が挙げられる。半導
体に担持する金属または金属酸化物としては、例えば白
金(Pt)、ロジウム(Rh)、ニオブ(Nb)、銅
(Cu)、スズ(Sn)、酸化ルテニウム(Ru
O2)、酸化ニッケル(NiO)等が挙げられる。本発
明においては、これら光触媒のうち1種または2種以上
を使用する。
【0070】上記光触媒の調製法としては、半導体を調
製し、その後該半導体に金属または金属酸化物を担持す
る方法がある。半導体の光触媒を調製する方法として
は、金属の高温焼成、電解酸化、化学的蒸着法、真空蒸
着法、塗布法、共沈法、金属ハロゲン化法等の蒸発酸化
法等により調製する。また、市販品の半導体の光触媒を
使用してもよい。また、その担持法は、含浸法、沈澱
法、イオン交換法、光電析法、練成法等の従来より用い
られている方法でよい。より好ましくは、含浸法、光電
析法、練成法を用いるのがよい。
製し、その後該半導体に金属または金属酸化物を担持す
る方法がある。半導体の光触媒を調製する方法として
は、金属の高温焼成、電解酸化、化学的蒸着法、真空蒸
着法、塗布法、共沈法、金属ハロゲン化法等の蒸発酸化
法等により調製する。また、市販品の半導体の光触媒を
使用してもよい。また、その担持法は、含浸法、沈澱
法、イオン交換法、光電析法、練成法等の従来より用い
られている方法でよい。より好ましくは、含浸法、光電
析法、練成法を用いるのがよい。
【0071】半導体の光触媒にPt、Rh、NiO、R
uO2等の金属または金属酸化物を担持させることによ
り、半導体の光触媒をさらに高活性にすることができ、
担持量として、該金属または金属酸化物を上記半導体の
光触媒に対して0.01〜20質量%の範囲内で担持さ
せるのが望ましい。担持量が0.01質量%未満では、
半導体の光触媒単一のものと比較して活性の向上が得ら
れず、20質量%を越える場合には、それ以上の活性の
向上が得られない。さらに優れた浄化活性は0.1〜5
質量%の範囲内で担持させる場合に得られる。なお、上
記半導体の光触媒と金属または金属酸化物の組み合わせ
によっては、上記範囲内に限定されるものではない。
uO2等の金属または金属酸化物を担持させることによ
り、半導体の光触媒をさらに高活性にすることができ、
担持量として、該金属または金属酸化物を上記半導体の
光触媒に対して0.01〜20質量%の範囲内で担持さ
せるのが望ましい。担持量が0.01質量%未満では、
半導体の光触媒単一のものと比較して活性の向上が得ら
れず、20質量%を越える場合には、それ以上の活性の
向上が得られない。さらに優れた浄化活性は0.1〜5
質量%の範囲内で担持させる場合に得られる。なお、上
記半導体の光触媒と金属または金属酸化物の組み合わせ
によっては、上記範囲内に限定されるものではない。
【0072】上記光触媒が、光活性を有するようにする
ための光エネルギーは、光触媒(必要により担持させる
上記金属または金属酸化物との組み合わせも含む)を励
起させるのに対応した波長を有する光エネルギーであっ
て、可視波長ないし紫外波長を有する光である。この光
エネルギー源としては、太陽光の自然光源、あるいは水
銀灯より発する光、ハロゲンランプ等のフィラメントラ
ンプより生ずる光、ショートアークキセノン光、レーザ
ー光線等の人工光源が挙げられる。
ための光エネルギーは、光触媒(必要により担持させる
上記金属または金属酸化物との組み合わせも含む)を励
起させるのに対応した波長を有する光エネルギーであっ
て、可視波長ないし紫外波長を有する光である。この光
エネルギー源としては、太陽光の自然光源、あるいは水
銀灯より発する光、ハロゲンランプ等のフィラメントラ
ンプより生ずる光、ショートアークキセノン光、レーザ
ー光線等の人工光源が挙げられる。
【0073】本発明に特に好ましい光触媒は、優れた光
触媒機能を有し、かつ安価で経済的にも優れる点から鉄
化合物を含有してなる酸化チタン光触媒である。
触媒機能を有し、かつ安価で経済的にも優れる点から鉄
化合物を含有してなる酸化チタン光触媒である。
【0074】この鉄化合物を含有してなる酸化チタン光
触媒は、(1)酸化チタン粒子の内部及び/又はその表面
に鉄化合物を含有させると、酸化チタン単一のものや酸
化チタンと鉄化合物との混合物に比べ、光触媒機能が向
上すること、しかもこのものを廉価に製造できること、
(2)酸化チタンを鉱酸処理すると光触媒機能が向上する
こと、(3)鉱酸処理を施した酸化チタン粒子の内部及び
/又はその表面に鉄化合物を含有させると、さらに光触
媒機能が向上することなど利点を有するので好ましい。
触媒は、(1)酸化チタン粒子の内部及び/又はその表面
に鉄化合物を含有させると、酸化チタン単一のものや酸
化チタンと鉄化合物との混合物に比べ、光触媒機能が向
上すること、しかもこのものを廉価に製造できること、
(2)酸化チタンを鉱酸処理すると光触媒機能が向上する
こと、(3)鉱酸処理を施した酸化チタン粒子の内部及び
/又はその表面に鉄化合物を含有させると、さらに光触
媒機能が向上することなど利点を有するので好ましい。
【0075】本発明で特に好ましい鉄化合物を含有して
なる酸化チタン光触媒は、酸化チタンと鉄化合物との単
なる混合物とは異なり、酸化チタン粒子の内部に鉄化合
物が取り込まれている状態及び/又は酸化チタン粒子の
表面に鉄化合物が担持されている状態を保持した粒子で
ある。本発明において、酸化チタンとはアナタース型酸
化チタン、ルチル型酸化チタン、無定形酸化チタン、メ
タチタン酸、オルソチタン酸などの各種の酸化チタンあ
るいは水酸化チタン、含水酸化チタン、水和酸化チタン
を意味する。本発明においては、アナタース(アナター
ゼともいう)型酸化チタンが優れた光触媒機能を有する
ため好ましい。また、写真性が良好でかつ耐光性も良好
な塩素法で製造したルチル型の酸化チタンを用いた光触
媒も好ましい。
なる酸化チタン光触媒は、酸化チタンと鉄化合物との単
なる混合物とは異なり、酸化チタン粒子の内部に鉄化合
物が取り込まれている状態及び/又は酸化チタン粒子の
表面に鉄化合物が担持されている状態を保持した粒子で
ある。本発明において、酸化チタンとはアナタース型酸
化チタン、ルチル型酸化チタン、無定形酸化チタン、メ
タチタン酸、オルソチタン酸などの各種の酸化チタンあ
るいは水酸化チタン、含水酸化チタン、水和酸化チタン
を意味する。本発明においては、アナタース(アナター
ゼともいう)型酸化チタンが優れた光触媒機能を有する
ため好ましい。また、写真性が良好でかつ耐光性も良好
な塩素法で製造したルチル型の酸化チタンを用いた光触
媒も好ましい。
【0076】酸化チタンの平均粒子径は、Scherr
erの式より算出したり、電子顕微鏡で観察したりして
求めることができる。本発明においては、好ましくは1
〜500nm、より好ましくは5〜250nm、もっと
も好ましくは5〜50nmである。
erの式より算出したり、電子顕微鏡で観察したりして
求めることができる。本発明においては、好ましくは1
〜500nm、より好ましくは5〜250nm、もっと
も好ましくは5〜50nmである。
【0077】また、鉄化合物とは、酸化鉄、水酸化鉄、
オキシ水酸化鉄のほか、硫酸鉄、塩化鉄、硝酸鉄、炭酸
鉄、酢酸鉄などの鉄塩や鉄イオンを含む。本発明におい
ては、三価及び/又は二価の鉄の化合物が一般的であ
り、酸化チタンの光触媒機能を向上させるうえから好ま
しく、例えば、酸化鉄(Fe2O3、Fe3O4)、水
酸化鉄(Fe(OH)2、Fe(OH)3)、オキシ水酸化
鉄(FeOOH)が好ましいものである。
オキシ水酸化鉄のほか、硫酸鉄、塩化鉄、硝酸鉄、炭酸
鉄、酢酸鉄などの鉄塩や鉄イオンを含む。本発明におい
ては、三価及び/又は二価の鉄の化合物が一般的であ
り、酸化チタンの光触媒機能を向上させるうえから好ま
しく、例えば、酸化鉄(Fe2O3、Fe3O4)、水
酸化鉄(Fe(OH)2、Fe(OH)3)、オキシ水酸化
鉄(FeOOH)が好ましいものである。
【0078】鉄化合物の量は、対象とする光触媒反応に
より任意に変えられるが、酸化チタン粒子のTiO2質
量基準に対して、鉄化合物をFe基準に換算して0.0
005〜10質量%、好ましくは0.001〜5質量
%、より好ましくは0.001〜3質量%、最も好まし
くは0.001〜1質量%である。鉄化合物が前記範囲
より少なかったり、また逆に多かったりすると光触媒機
能が低下する傾向にある。
より任意に変えられるが、酸化チタン粒子のTiO2質
量基準に対して、鉄化合物をFe基準に換算して0.0
005〜10質量%、好ましくは0.001〜5質量
%、より好ましくは0.001〜3質量%、最も好まし
くは0.001〜1質量%である。鉄化合物が前記範囲
より少なかったり、また逆に多かったりすると光触媒機
能が低下する傾向にある。
【0079】本発明においては、酸化チタン光触媒に含
まれる鉄化合物は、酸化チタン粒子の表面に担持されて
いる状態が好ましく、この場合の鉄化合物の担持量は酸
化チタン粒子の表面積1m2当たり、鉄化合物をFe基
準に換算して0.05〜5000μg、好ましくは0.
1〜3000μg、より好ましくは0.1〜2000μ
g、最も好ましくは0.3〜1000μgである。鉄化
合物が前記範囲より少なかったり、また逆に多かったり
すると光触媒機能が低下する傾向にある。
まれる鉄化合物は、酸化チタン粒子の表面に担持されて
いる状態が好ましく、この場合の鉄化合物の担持量は酸
化チタン粒子の表面積1m2当たり、鉄化合物をFe基
準に換算して0.05〜5000μg、好ましくは0.
1〜3000μg、より好ましくは0.1〜2000μ
g、最も好ましくは0.3〜1000μgである。鉄化
合物が前記範囲より少なかったり、また逆に多かったり
すると光触媒機能が低下する傾向にある。
【0080】酸化チタン粒子の内部及び/又はその表面
に鉄化合物を含有させると、光触媒機能が著しく向上す
る理由については明らかでないが、酸化チタンの光励起
により生じた電子が鉄化合物に移行しやすいため、正孔
との電荷分離が容易になって、光触媒反応に関与する正
孔や電子の量が増えたためと推察される。このことか
ら、鉄化合物としては電子が移行しやすい三価の鉄化合
物が好ましく、また、酸化チタン粒子の表面に鉄化合物
が存在しているものが好ましいと考えられる。三価の鉄
化合物は酸化チタンの光励起により生じた電子を受け取
り二価の状態になるが、鉄原子のフェントン反応により
三価の状態に戻り、改めて電子を受け取ることができる
と推測されている。
に鉄化合物を含有させると、光触媒機能が著しく向上す
る理由については明らかでないが、酸化チタンの光励起
により生じた電子が鉄化合物に移行しやすいため、正孔
との電荷分離が容易になって、光触媒反応に関与する正
孔や電子の量が増えたためと推察される。このことか
ら、鉄化合物としては電子が移行しやすい三価の鉄化合
物が好ましく、また、酸化チタン粒子の表面に鉄化合物
が存在しているものが好ましいと考えられる。三価の鉄
化合物は酸化チタンの光励起により生じた電子を受け取
り二価の状態になるが、鉄原子のフェントン反応により
三価の状態に戻り、改めて電子を受け取ることができる
と推測されている。
【0081】本発明において鉄化合物を表面に担持した
酸化チタン光触媒は、種々の方法によって得ることがで
きる。例えば、(1)硫酸チタニル、硫酸チタン、塩化
チタン、有機チタン化合物などのチタン化合物を鉄化合
物の存在下に、必要に応じてさらに結晶種の存在下に、
チタン化合物を加水分解あるいは中和する方法、(2)
鉄化合物の溶液に酸化チタン粒子あるいは酸化チタン粒
子を担持した支持体を浸漬する方法、(3)酸化チタン
粒子の懸濁液あるいは酸化チタン粒子を担持した支持体
を入れた液に鉄化合物を添加し、鉄化合物を加水分解し
たり、中和したり、酸化したりする方法などがあるが、
これらの方法は、優れた特性のものが得られるため好ま
しいものである。前記(1)の方法において、予め鉄化
合物を含有した硫酸チタニル、硫酸チタン、塩化チタン
を用い、これを加水分解あるいは中和し、得られた酸化
チタンに硫酸、塩酸などの一塩基酸を添加して解膠した
り、さらに、加圧下で水熱処理したりして鉄化合物を含
有した酸化チタンとすることもできる。
酸化チタン光触媒は、種々の方法によって得ることがで
きる。例えば、(1)硫酸チタニル、硫酸チタン、塩化
チタン、有機チタン化合物などのチタン化合物を鉄化合
物の存在下に、必要に応じてさらに結晶種の存在下に、
チタン化合物を加水分解あるいは中和する方法、(2)
鉄化合物の溶液に酸化チタン粒子あるいは酸化チタン粒
子を担持した支持体を浸漬する方法、(3)酸化チタン
粒子の懸濁液あるいは酸化チタン粒子を担持した支持体
を入れた液に鉄化合物を添加し、鉄化合物を加水分解し
たり、中和したり、酸化したりする方法などがあるが、
これらの方法は、優れた特性のものが得られるため好ま
しいものである。前記(1)の方法において、予め鉄化
合物を含有した硫酸チタニル、硫酸チタン、塩化チタン
を用い、これを加水分解あるいは中和し、得られた酸化
チタンに硫酸、塩酸などの一塩基酸を添加して解膠した
り、さらに、加圧下で水熱処理したりして鉄化合物を含
有した酸化チタンとすることもできる。
【0082】また、予め鉄化合物を含有した硫酸チタニ
ル、硫酸チタン、塩化チタンとしては、鉄化合物を含有
したチタン鉱石を蒸解して得られるものを用いることが
できる。さらに、チタン化合物の加水分解は、チタン化
合物の水溶液の沸点温度以下で行うことが好ましい。前
記(1)、(2)、(3)の方法に用いる鉄化合物とし
ては、例えば、鉄の硫酸塩、塩化物、硝酸塩などの水可
溶性鉄化合物が好ましい。また、中和に用いるアルカリ
としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸アンモニウム、アンモニア、アミン類など種々
のアルカリが挙げられる。
ル、硫酸チタン、塩化チタンとしては、鉄化合物を含有
したチタン鉱石を蒸解して得られるものを用いることが
できる。さらに、チタン化合物の加水分解は、チタン化
合物の水溶液の沸点温度以下で行うことが好ましい。前
記(1)、(2)、(3)の方法に用いる鉄化合物とし
ては、例えば、鉄の硫酸塩、塩化物、硝酸塩などの水可
溶性鉄化合物が好ましい。また、中和に用いるアルカリ
としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸アンモニウム、アンモニア、アミン類など種々
のアルカリが挙げられる。
【0083】前記(2)、(3)の方法において用いる
酸化チタン粒子は種々の公知の方法で得ることができ
る。その方法としては、例えば、(i)硫酸チタニル、硫
酸チタン、塩化チタン、有機チタン化合物などのチタン
化合物を、必要に応じて結晶種の存在下に、加水分解す
る方法、(ii)硫酸チタニル、硫酸チタン、塩化チタン、
有機チタン化合物などのチタン化合物に、必要に応じて
結晶種の存在下に、アルカリを添加し、中和する方法、
(iii)塩化チタン、有機チタン化合物などを気相酸化す
る方法、(iv)前記、(i)、(ii)、(iii)の方法で得た酸
化チタンを焼成、あるいは、酸化チタンの懸濁液を、必
要に応じて酸またはアルカリを加え、水熱処理する方法
などがあり、前記(i)、(ii)の方法で得られた酸化チタ
ンや(iv)の水熱処理を施して得られた酸化チタンを用い
ると優れた光触媒機能を有する酸化チタン光触媒が得ら
れるため好ましい。前記(i)の方法において、チタン化
合物の加水分解は、チタン化合物の水溶液の沸点温度以
下で行うことが好ましい。
酸化チタン粒子は種々の公知の方法で得ることができ
る。その方法としては、例えば、(i)硫酸チタニル、硫
酸チタン、塩化チタン、有機チタン化合物などのチタン
化合物を、必要に応じて結晶種の存在下に、加水分解す
る方法、(ii)硫酸チタニル、硫酸チタン、塩化チタン、
有機チタン化合物などのチタン化合物に、必要に応じて
結晶種の存在下に、アルカリを添加し、中和する方法、
(iii)塩化チタン、有機チタン化合物などを気相酸化す
る方法、(iv)前記、(i)、(ii)、(iii)の方法で得た酸
化チタンを焼成、あるいは、酸化チタンの懸濁液を、必
要に応じて酸またはアルカリを加え、水熱処理する方法
などがあり、前記(i)、(ii)の方法で得られた酸化チタ
ンや(iv)の水熱処理を施して得られた酸化チタンを用い
ると優れた光触媒機能を有する酸化チタン光触媒が得ら
れるため好ましい。前記(i)の方法において、チタン化
合物の加水分解は、チタン化合物の水溶液の沸点温度以
下で行うことが好ましい。
【0084】前記の方法において得られた生成物を本発
明において鉄化合物を含有した酸化チタン光触媒として
用いることができるが、必要に応じて、該生成物を分別
し、洗浄し、乾燥あるいは焼成してもよい。分別は通常
の濾過や傾斜法などの方法によって行うことができる。
乾燥は任意の温度で行うことができるが、100〜20
0℃の温度が適当である。焼成の温度は200〜500
℃の温度が適当であり、この焼成により、鉄化合物が拡
散して酸化チタン粒子の内部に取り込まれやすい。
明において鉄化合物を含有した酸化チタン光触媒として
用いることができるが、必要に応じて、該生成物を分別
し、洗浄し、乾燥あるいは焼成してもよい。分別は通常
の濾過や傾斜法などの方法によって行うことができる。
乾燥は任意の温度で行うことができるが、100〜20
0℃の温度が適当である。焼成の温度は200〜500
℃の温度が適当であり、この焼成により、鉄化合物が拡
散して酸化チタン粒子の内部に取り込まれやすい。
【0085】なお、本発明において、鉄化合物、チタン
化合物、アルカリなどの濃度および添加速度、加水分解
反応や中和反応の温度、分散液中の酸化チタンの濃度な
どの条件は、特に制限がなく適宜設定することができ
る。また、前記酸化チタンの分散液に、オルソリン酸、
ピロリン酸、ヘキサメタリン酸またはこれらのアルカリ
塩、オルソケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウムな
どの分散剤を光触媒機能に悪影響を及ぼさない範囲の量
添加することが可能であり、分散剤の添加によって光触
媒機能を向上させることができる場合もある。
化合物、アルカリなどの濃度および添加速度、加水分解
反応や中和反応の温度、分散液中の酸化チタンの濃度な
どの条件は、特に制限がなく適宜設定することができ
る。また、前記酸化チタンの分散液に、オルソリン酸、
ピロリン酸、ヘキサメタリン酸またはこれらのアルカリ
塩、オルソケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウムな
どの分散剤を光触媒機能に悪影響を及ぼさない範囲の量
添加することが可能であり、分散剤の添加によって光触
媒機能を向上させることができる場合もある。
【0086】本発明において、酸化チタンとしては、ア
ナタース型酸化チタンが優れた光触媒機能を有するため
好ましい。酸化チタンの凝集体の平均粒子径は、好まし
くは1〜1000nm、より好ましくは5〜500n
m、もっとも好ましくは5〜300nmである。
ナタース型酸化チタンが優れた光触媒機能を有するため
好ましい。酸化チタンの凝集体の平均粒子径は、好まし
くは1〜1000nm、より好ましくは5〜500n
m、もっとも好ましくは5〜300nmである。
【0087】前記の酸化チタンは種々の方法によって得
ることができる。その方法としては、例えば、前記の
(i)、(ii)、(iii)、(iv)の方法なとがあり、前記
(i)、(ii)の方法で得られた酸化チタンや(iv)の水熱
処理を施して得られた酸化チタンを用いると優れた光触
媒機能を有する酸化チタン光触媒が得られるため好まし
い。さらに、前記(i)の方法において、チタン化合物の
加水分解は、チタン化合物の水溶液の沸点温度以下で行
うことが好ましい。このようにして得た酸化チタンを、
必要に応じて、液から分別したり、洗浄したり、乾燥し
たりしてもよい。
ることができる。その方法としては、例えば、前記の
(i)、(ii)、(iii)、(iv)の方法なとがあり、前記
(i)、(ii)の方法で得られた酸化チタンや(iv)の水熱
処理を施して得られた酸化チタンを用いると優れた光触
媒機能を有する酸化チタン光触媒が得られるため好まし
い。さらに、前記(i)の方法において、チタン化合物の
加水分解は、チタン化合物の水溶液の沸点温度以下で行
うことが好ましい。このようにして得た酸化チタンを、
必要に応じて、液から分別したり、洗浄したり、乾燥し
たりしてもよい。
【0088】本発明において、酸化チタンを鉱酸で処理
するには、まず、酸化チタンの懸濁液に鉱酸を添加する
などして、該酸化チタンと鉱酸とを接触させる。次い
で、鉱酸と接触させた酸化チタンを液から分別し、必要
に応じて、洗浄し、乾燥あるいは焼成してもよい。分別
は通常の濾過や傾斜法などの方法によって行うことがで
きる。乾燥は任意の温度で行うことができるが、100
〜200℃の温度が適当である。焼成の温度は200〜
500℃の温度が適当である。前記の鉱酸としては、例
えば、硫酸、塩酸、硝酸、フッ酸を挙げることができ、
これらの鉱酸の一種または二種以上を用いることができ
る。本発明においては、フッ酸が好ましい。
するには、まず、酸化チタンの懸濁液に鉱酸を添加する
などして、該酸化チタンと鉱酸とを接触させる。次い
で、鉱酸と接触させた酸化チタンを液から分別し、必要
に応じて、洗浄し、乾燥あるいは焼成してもよい。分別
は通常の濾過や傾斜法などの方法によって行うことがで
きる。乾燥は任意の温度で行うことができるが、100
〜200℃の温度が適当である。焼成の温度は200〜
500℃の温度が適当である。前記の鉱酸としては、例
えば、硫酸、塩酸、硝酸、フッ酸を挙げることができ、
これらの鉱酸の一種または二種以上を用いることができ
る。本発明においては、フッ酸が好ましい。
【0089】処理時の鉱酸の濃度は好ましくは0.00
05〜20規定、より好ましくは0.001〜10規
定、さらに好ましくは0.01〜5規定、最も好ましく
は0.1〜2規定である。前記の鉱酸の濃度が0.00
05規定より小さいと所望の効果が得られ難いため好ま
しくなく、また、鉱酸の濃度が20規定より大きいと酸
化チタンの溶解が進み過ぎるため好ましくない。鉱酸処
理時の温度は適宜設定できるが、0〜100℃の温度、
好ましくは室温〜80℃の温度、より好ましくは室温〜
60℃の温度である。また、鉱酸処理の時間は適宜設定
できるが、0.1〜48時間、好ましくは0.5〜12
時間、より好ましくは0.5〜5時間である。このよう
にして、鉱酸処理した酸化チタン光触媒が得られる。
05〜20規定、より好ましくは0.001〜10規
定、さらに好ましくは0.01〜5規定、最も好ましく
は0.1〜2規定である。前記の鉱酸の濃度が0.00
05規定より小さいと所望の効果が得られ難いため好ま
しくなく、また、鉱酸の濃度が20規定より大きいと酸
化チタンの溶解が進み過ぎるため好ましくない。鉱酸処
理時の温度は適宜設定できるが、0〜100℃の温度、
好ましくは室温〜80℃の温度、より好ましくは室温〜
60℃の温度である。また、鉱酸処理の時間は適宜設定
できるが、0.1〜48時間、好ましくは0.5〜12
時間、より好ましくは0.5〜5時間である。このよう
にして、鉱酸処理した酸化チタン光触媒が得られる。
【0090】前記の鉱酸処理を施した酸化チタン粒子の
内部及び/又はその表面に鉄化合物を含有してなる酸化
チタン光触媒に付いて説明する。本発明において、鉄化
合物は、前記した鉄化合物、すなわち、酸化鉄、水酸化
鉄、オキシ水酸化鉄のほか、硫酸鉄、塩化鉄、硝酸鉄、
炭酸鉄、酢酸鉄などの鉄塩や鉄イオンを用いることがで
きる。本発明においては、三価及び/又は二価の鉄の化
合物が一般的であり、酸化チタンの光触媒機能を向上さ
せるうえから好ましく、例えば、酸化鉄(Fe 2O3、
Fe3O4)、水酸化鉄(Fe(OH)2、Fe(O
H)3)、オキシ水酸化鉄(FeOOH)が好ましいも
のである。鉄化合物の含有量は、対象とする光触媒反応
により任意に変えられるが、酸化チタン(TiO2)質
量基準に対して、鉄化合物をFe基準に換算して0.0
005〜10質量%、好ましくは0.001〜5質量
%、より好ましくは0.001〜3質量%、最も好まし
くは0.001〜1質量%である。鉄化合物が前記範囲
より少なかったり、また逆に多かったりすると光触媒機
能が低下する傾向にある。
内部及び/又はその表面に鉄化合物を含有してなる酸化
チタン光触媒に付いて説明する。本発明において、鉄化
合物は、前記した鉄化合物、すなわち、酸化鉄、水酸化
鉄、オキシ水酸化鉄のほか、硫酸鉄、塩化鉄、硝酸鉄、
炭酸鉄、酢酸鉄などの鉄塩や鉄イオンを用いることがで
きる。本発明においては、三価及び/又は二価の鉄の化
合物が一般的であり、酸化チタンの光触媒機能を向上さ
せるうえから好ましく、例えば、酸化鉄(Fe 2O3、
Fe3O4)、水酸化鉄(Fe(OH)2、Fe(O
H)3)、オキシ水酸化鉄(FeOOH)が好ましいも
のである。鉄化合物の含有量は、対象とする光触媒反応
により任意に変えられるが、酸化チタン(TiO2)質
量基準に対して、鉄化合物をFe基準に換算して0.0
005〜10質量%、好ましくは0.001〜5質量
%、より好ましくは0.001〜3質量%、最も好まし
くは0.001〜1質量%である。鉄化合物が前記範囲
より少なかったり、また逆に多かったりすると光触媒機
能が低下する傾向にある。
【0091】本発明においては、酸化チタン光触媒に含
まれる鉄化合物は、酸化チタン粒子の表面に担持されて
いる状態が好ましく、この場合の鉄化合物の担持量は酸
化チタン粒子の表面積1m2当たり、鉄化合物をFe基
準に換算して0.05〜5000μg、好ましくは0.
1〜3000μg、より好ましくは0.1〜2000μ
g、最も好ましくは0.3〜1000μgである。鉄化
合物が前記範囲より少なかったり、また逆に多かったり
すると光触媒機能が低下する傾向にある。
まれる鉄化合物は、酸化チタン粒子の表面に担持されて
いる状態が好ましく、この場合の鉄化合物の担持量は酸
化チタン粒子の表面積1m2当たり、鉄化合物をFe基
準に換算して0.05〜5000μg、好ましくは0.
1〜3000μg、より好ましくは0.1〜2000μ
g、最も好ましくは0.3〜1000μgである。鉄化
合物が前記範囲より少なかったり、また逆に多かったり
すると光触媒機能が低下する傾向にある。
【0092】本発明において鉄化合物を表面に担持した
酸化チタン光触媒を得るには、(a)鉱酸処理を施した酸
化チタンを含有した鉱酸処理液、または、鉱酸処理を施
した酸化チタンあるいは鉱酸処理を施した酸化チタンを
保持した支持体を懸濁した液に、鉄化合物を添加する方
法、(b)前記(a)の鉄化合物の添加の後に、該鉄化合物
を中和したり、加水分解したり、酸化したりする方法、
(c)鉄化合物の溶液に、鉱酸処理を施した酸化チタン、
または、鉱酸処理を施した酸化チタンを保持した支持体
を浸漬する方法、(d)前記(c)の浸漬の後に、鉄化合物
を中和したり、加水分解したり、酸化したりする方法な
どを用いることができる。
酸化チタン光触媒を得るには、(a)鉱酸処理を施した酸
化チタンを含有した鉱酸処理液、または、鉱酸処理を施
した酸化チタンあるいは鉱酸処理を施した酸化チタンを
保持した支持体を懸濁した液に、鉄化合物を添加する方
法、(b)前記(a)の鉄化合物の添加の後に、該鉄化合物
を中和したり、加水分解したり、酸化したりする方法、
(c)鉄化合物の溶液に、鉱酸処理を施した酸化チタン、
または、鉱酸処理を施した酸化チタンを保持した支持体
を浸漬する方法、(d)前記(c)の浸漬の後に、鉄化合物
を中和したり、加水分解したり、酸化したりする方法な
どを用いることができる。
【0093】前記(a)、(b)、(c)、(d)の方法に用い
る鉄化合物としては、例えば、鉄の硫酸塩、塩化物、硝
酸塩などの水可溶性鉄化合物が好ましい。また、中和に
用いるアルカリとしては、例えば、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸アンモニウム、アンモニア、アミ
ン類などの種々のアルカリが挙げられる。このようにし
て得られた生成物を本発明の鉄化合物を含有した酸化チ
タン光触媒として用いることができるが、必要に応じ
て、該生成物を分別し、洗浄し、乾燥あるいは焼成して
もよい。分別は通常の濾過や傾斜法などの方法によって
行うことができる。乾燥は任意の温度で行うことができ
るが、100〜200℃の温度が適当である。焼成の温
度は200〜500℃の温度が適当であり、この焼成に
より、鉄化合物が拡散して酸化チタン粒子の内部に取り
込まれやすい。このようにして、鉱酸処理を施した酸化
チタン粒子の内部及び/又はその表面に鉄化合物を含有
してなる酸化チタン光触媒が得られる。
る鉄化合物としては、例えば、鉄の硫酸塩、塩化物、硝
酸塩などの水可溶性鉄化合物が好ましい。また、中和に
用いるアルカリとしては、例えば、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸アンモニウム、アンモニア、アミ
ン類などの種々のアルカリが挙げられる。このようにし
て得られた生成物を本発明の鉄化合物を含有した酸化チ
タン光触媒として用いることができるが、必要に応じ
て、該生成物を分別し、洗浄し、乾燥あるいは焼成して
もよい。分別は通常の濾過や傾斜法などの方法によって
行うことができる。乾燥は任意の温度で行うことができ
るが、100〜200℃の温度が適当である。焼成の温
度は200〜500℃の温度が適当であり、この焼成に
より、鉄化合物が拡散して酸化チタン粒子の内部に取り
込まれやすい。このようにして、鉱酸処理を施した酸化
チタン粒子の内部及び/又はその表面に鉄化合物を含有
してなる酸化チタン光触媒が得られる。
【0094】無機顔料を熱可塑性樹脂に配合する形態を
大別すると下記のようになる。 (1) 均一着色ペレット状 (カラーコンバウンドと言われる最も一般的に用いられ
ているもの) (2) 分散性粉末状 (ドライカラーとも呼ばれる、種々の表面処理剤で処理
し、さらに分散助剤を加えて微粒子状に粉砕した粉末状
のもの) (3) ペースト状 (可塑剤等を分散させたもの) (4) 液状 (リキッドカラーとも呼ばれる界面活性剤等に分散した
液状のもの) (5) マスターバッチペレット状 (無機顔料を着色しようとするプラスチック中に高濃度
に分散したもの) (6) 潤性粒粉末状 (無機顔料をプラスチック中に高濃度に分散させたの
ち、粒粉末状に加工したもの) (7) 乾燥粉末状 (普通の無処理の乾燥粉末状のもの)
大別すると下記のようになる。 (1) 均一着色ペレット状 (カラーコンバウンドと言われる最も一般的に用いられ
ているもの) (2) 分散性粉末状 (ドライカラーとも呼ばれる、種々の表面処理剤で処理
し、さらに分散助剤を加えて微粒子状に粉砕した粉末状
のもの) (3) ペースト状 (可塑剤等を分散させたもの) (4) 液状 (リキッドカラーとも呼ばれる界面活性剤等に分散した
液状のもの) (5) マスターバッチペレット状 (無機顔料を着色しようとするプラスチック中に高濃度
に分散したもの) (6) 潤性粒粉末状 (無機顔料をプラスチック中に高濃度に分散させたの
ち、粒粉末状に加工したもの) (7) 乾燥粉末状 (普通の無処理の乾燥粉末状のもの)
【0095】無機顔料を熱可塑性樹脂に配合する形態は
上記のように種々あるが、マスターバッチ法がコスト、
作業場の汚染防止等の点で好ましい。本発明者も特開昭
63−186740号公報で遮光性物質を特定エチレン
・エチルアクリレート共重合体樹脂に分散した着色マス
ターバッチ用樹脂組成物を開示している。
上記のように種々あるが、マスターバッチ法がコスト、
作業場の汚染防止等の点で好ましい。本発明者も特開昭
63−186740号公報で遮光性物質を特定エチレン
・エチルアクリレート共重合体樹脂に分散した着色マス
ターバッチ用樹脂組成物を開示している。
【0096】無機顔料(カーボンブラック、屈折率が
1.50以上の無機顔料、比重が3.4以上の無機顔
料、吸油量が50ml/100g以上の無機顔料が特に
好ましい)の樹脂中への分散性向上、溶融樹脂の流動性
向上、写真感光材料に摩擦カブリや圧力カブリ、擦り傷
等を発生させるミクログリットの発生防止、写真性に有
害な揮発性物質の発生を防止、吸湿度低下、ダイリップ
汚れ防止等のために、無機顔料の表面を表面被覆物質で
被覆することが好ましい。
1.50以上の無機顔料、比重が3.4以上の無機顔
料、吸油量が50ml/100g以上の無機顔料が特に
好ましい)の樹脂中への分散性向上、溶融樹脂の流動性
向上、写真感光材料に摩擦カブリや圧力カブリ、擦り傷
等を発生させるミクログリットの発生防止、写真性に有
害な揮発性物質の発生を防止、吸湿度低下、ダイリップ
汚れ防止等のために、無機顔料の表面を表面被覆物質で
被覆することが好ましい。
【0097】表面被覆物質の代表例を以下に示す。 (1) カップリング剤 i)アジドシラン類を含むカップリング剤被覆(特開昭
62−32125号公報等に開示) ii)シラン系カップリング剤被覆(アミノシラン等) iii)チタネート系カップリング剤被覆 (2) シリカを沈着させ、つづいてアルミナを沈着被覆 (3) ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、
ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩被覆 (4) ステアリン酸ソーダ、ステアリン酸カリウム、オ
キシ・エチレンドデシル・アミン等の界面活性剤被覆 (5) バリウムイオンの過剰量の存在下に硫化バリウム
水溶液と硫酸水溶液とを反応させ、平均粒子径0.1〜
2.5μmの硫酸バリウムを生成させ、この水スラリー
にケイ酸アルカリ水溶液を加えて硫酸バリウムの表面に
ケイ酸バリウムを生成させ、次いでスラリーに鉱酸を加
え、上記ケイ酸バリウムを含水シリカに分解して硫酸バ
リウム表面に沈着させ被覆 (6) 金属水和酸化物(チタン、アルミニウム、セリウ
ム、亜鉛、鉄、コバルト又はケイ素の水和酸化物の1種
又は2種以上)及び/又は金属酸化物(チタン、アルミ
ニウム、セリウム、亜鉛、鉄、コバルト又はケイ素の酸
化物の1種及び2種以上)のみからなる組成物で表面被
覆 (7) 分子内にアジリジン基、オキサゾリン基及びN−
ヒドロキシアルキルアミド基よりなる群から選択される
1種又は2種以上の反応基を有する重合体を被覆 (8) ポリオキシアルキレンアミン化合物を表面被覆 (9) セリウムカチオン、選択された酸アニオン及びア
ルミナで表面被覆 (10) 置換基にα−ヒドロキシカルボン酸残基を有する
アルコキシチタン誘導体で表面被覆 (11) ポリテトラフルオロエチレンで表面被覆 (12) ポリジメチルシロキサン又はシリコン変性体で表
面被覆 (13) リン酸エステル化合物で表面被覆 (14) 2〜4価アルコールで表面被覆 (15) オレフィンワックス(ポリエチレンワックス、ポ
リプロピレンワックス)で表面被覆 (16) 含水酸化アルミニウムを表面被覆 (17) シリカ又は亜鉛化合物(塩化亜鉛、水酸化亜鉛、
酸化亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛、クエン酸亜
鉛等の1種又は2種以上組み合わせたもの)で表面被覆 (18) ポリヒドロキシ飽和炭化水素で表面被覆 (19) 界面活性剤(カチオン系、ノニオン系、両性イオ
ン系)で表面被覆 (20) 有機金属キレート化合物(特にβ−ジケトンキレ
ート化合物が写真性、分散性向上等が優れているので好
ましい、表面被覆量は無機顔料100質量部に対して
0.001〜20質量部、0.01〜15質量部が好ま
しい)で表面被覆 (21) 炭素数が20〜40の脂肪族モノカルボン酸と炭
素数が20〜40の脂肪族一価アルコールとのエステル
で表面被覆 (22) 炭素数20〜50の脂肪酸エステル部分ケン化物
の金属塩で表面被覆、等。
62−32125号公報等に開示) ii)シラン系カップリング剤被覆(アミノシラン等) iii)チタネート系カップリング剤被覆 (2) シリカを沈着させ、つづいてアルミナを沈着被覆 (3) ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、
ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩被覆 (4) ステアリン酸ソーダ、ステアリン酸カリウム、オ
キシ・エチレンドデシル・アミン等の界面活性剤被覆 (5) バリウムイオンの過剰量の存在下に硫化バリウム
水溶液と硫酸水溶液とを反応させ、平均粒子径0.1〜
2.5μmの硫酸バリウムを生成させ、この水スラリー
にケイ酸アルカリ水溶液を加えて硫酸バリウムの表面に
ケイ酸バリウムを生成させ、次いでスラリーに鉱酸を加
え、上記ケイ酸バリウムを含水シリカに分解して硫酸バ
リウム表面に沈着させ被覆 (6) 金属水和酸化物(チタン、アルミニウム、セリウ
ム、亜鉛、鉄、コバルト又はケイ素の水和酸化物の1種
又は2種以上)及び/又は金属酸化物(チタン、アルミ
ニウム、セリウム、亜鉛、鉄、コバルト又はケイ素の酸
化物の1種及び2種以上)のみからなる組成物で表面被
覆 (7) 分子内にアジリジン基、オキサゾリン基及びN−
ヒドロキシアルキルアミド基よりなる群から選択される
1種又は2種以上の反応基を有する重合体を被覆 (8) ポリオキシアルキレンアミン化合物を表面被覆 (9) セリウムカチオン、選択された酸アニオン及びア
ルミナで表面被覆 (10) 置換基にα−ヒドロキシカルボン酸残基を有する
アルコキシチタン誘導体で表面被覆 (11) ポリテトラフルオロエチレンで表面被覆 (12) ポリジメチルシロキサン又はシリコン変性体で表
面被覆 (13) リン酸エステル化合物で表面被覆 (14) 2〜4価アルコールで表面被覆 (15) オレフィンワックス(ポリエチレンワックス、ポ
リプロピレンワックス)で表面被覆 (16) 含水酸化アルミニウムを表面被覆 (17) シリカ又は亜鉛化合物(塩化亜鉛、水酸化亜鉛、
酸化亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛、クエン酸亜
鉛等の1種又は2種以上組み合わせたもの)で表面被覆 (18) ポリヒドロキシ飽和炭化水素で表面被覆 (19) 界面活性剤(カチオン系、ノニオン系、両性イオ
ン系)で表面被覆 (20) 有機金属キレート化合物(特にβ−ジケトンキレ
ート化合物が写真性、分散性向上等が優れているので好
ましい、表面被覆量は無機顔料100質量部に対して
0.001〜20質量部、0.01〜15質量部が好ま
しい)で表面被覆 (21) 炭素数が20〜40の脂肪族モノカルボン酸と炭
素数が20〜40の脂肪族一価アルコールとのエステル
で表面被覆 (22) 炭素数20〜50の脂肪酸エステル部分ケン化物
の金属塩で表面被覆、等。
【0098】上記無機顔料の表面被覆物質として写真感
光材料の写真特性にカブリ発生等の悪影響が少なく、無
機顔料の分散性向上、ブツの発生減少、樹脂の流動性向
上等の効果が優れた(1)、(3)、(12)、(14)、(15)、(1
6)、(18)、(19)、(21)、(22)等の他に有機金属キレート
化合物、各種帯電防止剤、滑剤、防滴剤が好ましい。
光材料の写真特性にカブリ発生等の悪影響が少なく、無
機顔料の分散性向上、ブツの発生減少、樹脂の流動性向
上等の効果が優れた(1)、(3)、(12)、(14)、(15)、(1
6)、(18)、(19)、(21)、(22)等の他に有機金属キレート
化合物、各種帯電防止剤、滑剤、防滴剤が好ましい。
【0099】特に、炭素数が20〜40の脂肪族モノカ
ルボン酸と炭素数が20〜40の脂肪族1価アルコール
とのエステルを無機顔料100質量部に対して0.00
1〜20質量部、好ましくは0.005〜10質量部、
特に好ましくは0.01〜5質量部を添加することによ
り、上記効果を発揮できる。特に、写真感光材料の写真
性に悪影響を減少させるだけでなくモーター負荷を小さ
くし、無機顔料の分散性を向上させ、成形性を向上し成
形品の外観を優れたものにする。
ルボン酸と炭素数が20〜40の脂肪族1価アルコール
とのエステルを無機顔料100質量部に対して0.00
1〜20質量部、好ましくは0.005〜10質量部、
特に好ましくは0.01〜5質量部を添加することによ
り、上記効果を発揮できる。特に、写真感光材料の写真
性に悪影響を減少させるだけでなくモーター負荷を小さ
くし、無機顔料の分散性を向上させ、成形性を向上し成
形品の外観を優れたものにする。
【0100】上記エステルとしては、炭素数が20〜4
0、好ましくは25〜35の脂肪族モノカルボン酸と炭
素数が20〜40、好ましくは25〜35の脂肪族1価
アルコールのエステルである。
0、好ましくは25〜35の脂肪族モノカルボン酸と炭
素数が20〜40、好ましくは25〜35の脂肪族1価
アルコールのエステルである。
【0101】上記モノカルボン酸の例としては、モンタ
ン酸、メリシン酸、セロチン酸、ブリシン酸、ラクセル
酸等が挙げられる。
ン酸、メリシン酸、セロチン酸、ブリシン酸、ラクセル
酸等が挙げられる。
【0102】1価アルコールの例としては、モンチルア
ルコール、メリシルアルコール、ラクシルアルコール、
セリルアルコール、ブリシルアルコール等が挙げられ
る。
ルコール、メリシルアルコール、ラクシルアルコール、
セリルアルコール、ブリシルアルコール等が挙げられ
る。
【0103】これらは、熱可塑性樹脂の流動性を向上さ
せると共に、均一混練を達成せしめるので前記無機顔料
の表面被覆物質として非常に優れている。さらに、無機
及び/又は有機造核剤の分散剤として表面被覆に用いる
と飛散防止、ブリードアウト防止、均一分散性向上、樹
脂流動性向上等種々の優れた効果を発揮する。
せると共に、均一混練を達成せしめるので前記無機顔料
の表面被覆物質として非常に優れている。さらに、無機
及び/又は有機造核剤の分散剤として表面被覆に用いる
と飛散防止、ブリードアウト防止、均一分散性向上、樹
脂流動性向上等種々の優れた効果を発揮する。
【0104】これらの無機顔料の表面被覆物質の表面被
覆量は、カーボンブラック、酸化チタン、アルミニウム
粉末等の無機顔料100質量部に対して、0.001〜
20質量部、好ましくは0.001〜5質量部、より好
ましくは0.01〜3質量部、最も好ましくは0.05
〜1.5質量部である。被覆量が0.001質量部以下
では被覆効果がほとんど発揮されない。被覆量が20質
量部を越えると経時でブリードアウトの発生が多くなる
とともに樹脂とスクリューとのスリップが発生して吐出
量が変動する結果、厚さのバラツキが大きくなり実用化
困難である。
覆量は、カーボンブラック、酸化チタン、アルミニウム
粉末等の無機顔料100質量部に対して、0.001〜
20質量部、好ましくは0.001〜5質量部、より好
ましくは0.01〜3質量部、最も好ましくは0.05
〜1.5質量部である。被覆量が0.001質量部以下
では被覆効果がほとんど発揮されない。被覆量が20質
量部を越えると経時でブリードアウトの発生が多くなる
とともに樹脂とスクリューとのスリップが発生して吐出
量が変動する結果、厚さのバラツキが大きくなり実用化
困難である。
【0105】無機顔料中の全硫黄量(ASTM D−1
619)は0.9%以下、好ましくは0.7%以下、特
に好ましくは0.5%以下であり、遊離硫黄分は150
ppm以下、好ましくは50ppm以下、より好ましく
は30ppm以下であり、ASTM D−1506によ
る灰分量は0.5%以下、好ましくは0.4%以下、よ
り好ましくは0.3%以下であり、アルデヒド化合物含
有量は0.2%以下、好ましくは0.1%以下、より好
ましくは0.05%以下に抑えないと写真性に悪影響を
及ぼすので注意が必要である。
619)は0.9%以下、好ましくは0.7%以下、特
に好ましくは0.5%以下であり、遊離硫黄分は150
ppm以下、好ましくは50ppm以下、より好ましく
は30ppm以下であり、ASTM D−1506によ
る灰分量は0.5%以下、好ましくは0.4%以下、よ
り好ましくは0.3%以下であり、アルデヒド化合物含
有量は0.2%以下、好ましくは0.1%以下、より好
ましくは0.05%以下に抑えないと写真性に悪影響を
及ぼすので注意が必要である。
【0106】次に色別の無機顔料の代表例をあげる。 白色…酸化チタン、炭酸カルシウム、雲母、亜鉛華、ク
レー、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、ケイ酸マグネシ
ウム、ホワイトカーボン、タルク等 黄色…チタンイエロー、黄色酸化鉄、クロムチタニウム
イエロー、ジスアゾ顔料、バット顔料、キノフタレン顔
料、イソインドリノン等 赤色…ベンガラ、ジスアゾ顔料、ベルレン顔料、モノア
ゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料等 青色…コバルトブルー、群青、シアニンブルー等 緑色…酸化クロムグリーン、チタニウムグリーン、シア
ニングリーン等 黒色…カーボンブラック、黒色酸化鉄等 銀色…アルミニウム粉、アルミニウムペースト、スズ粉
等
レー、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、ケイ酸マグネシ
ウム、ホワイトカーボン、タルク等 黄色…チタンイエロー、黄色酸化鉄、クロムチタニウム
イエロー、ジスアゾ顔料、バット顔料、キノフタレン顔
料、イソインドリノン等 赤色…ベンガラ、ジスアゾ顔料、ベルレン顔料、モノア
ゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料等 青色…コバルトブルー、群青、シアニンブルー等 緑色…酸化クロムグリーン、チタニウムグリーン、シア
ニングリーン等 黒色…カーボンブラック、黒色酸化鉄等 銀色…アルミニウム粉、アルミニウムペースト、スズ粉
等
【0107】写真感光材料用包装材料が多層で構成さ
れ、遮光性熱可塑性樹脂フィルム層が最外層に配置され
ている場合、この最外層に配置した遮光性熱可塑性樹脂
フィルム層に含有させる無機顔料としては、白色、黄
色、銀色、金色又は乳白色の光反射性無機顔料であるこ
とが好ましい。光反射性無機顔料を含有させることによ
り、印刷適性を良くし、防熱性を大きくし、外観を美し
くして商品価値を向上させることができる。
れ、遮光性熱可塑性樹脂フィルム層が最外層に配置され
ている場合、この最外層に配置した遮光性熱可塑性樹脂
フィルム層に含有させる無機顔料としては、白色、黄
色、銀色、金色又は乳白色の光反射性無機顔料であるこ
とが好ましい。光反射性無機顔料を含有させることによ
り、印刷適性を良くし、防熱性を大きくし、外観を美し
くして商品価値を向上させることができる。
【0108】この最外層に配置された遮光性熱可塑性樹
脂フィルム層に含有される光反射性無機顔料は、低アス
ペクト比無機顔料としては、酸化チタン、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム及びホワイトカーボンの1種以上を用
いることが好ましく、高アスペクト比板状無機顔料とし
ては、タルク及び雲母の1種以上を用いることが好まし
い。
脂フィルム層に含有される光反射性無機顔料は、低アス
ペクト比無機顔料としては、酸化チタン、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム及びホワイトカーボンの1種以上を用
いることが好ましく、高アスペクト比板状無機顔料とし
ては、タルク及び雲母の1種以上を用いることが好まし
い。
【0109】遮光性熱可塑性樹脂フィルム層は各種熱可
塑性樹脂で形成されている。この熱可塑性樹脂として
は、例えば、各種ポリオレフィン樹脂、芳香族ビニル系
樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリフェニレンエーテル系
樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリアクリレ
ート系樹脂、スチレンと合成ゴムの共重合体、ポリスチ
レン系樹脂と合成ゴム(熱可塑性樹脂エラストマーを含
む)のブレンド樹脂、アクリルニトリル・ブタジエン・
スチレン三元共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリエステル系液晶樹脂、ポリアセタール樹
脂、ポリカーボネート樹脂、部分ケン化ポリ酢酸ビニル
樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂、ポリブテンテレフタレート樹脂、変
性ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアクリルニトリ
ル樹脂がある。このような熱可塑性樹脂は、単独であっ
ても任意の割合の2種以上のブレンド物であってもよ
い。
塑性樹脂で形成されている。この熱可塑性樹脂として
は、例えば、各種ポリオレフィン樹脂、芳香族ビニル系
樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリフェニレンエーテル系
樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリアクリレ
ート系樹脂、スチレンと合成ゴムの共重合体、ポリスチ
レン系樹脂と合成ゴム(熱可塑性樹脂エラストマーを含
む)のブレンド樹脂、アクリルニトリル・ブタジエン・
スチレン三元共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリエステル系液晶樹脂、ポリアセタール樹
脂、ポリカーボネート樹脂、部分ケン化ポリ酢酸ビニル
樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂、ポリブテンテレフタレート樹脂、変
性ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアクリルニトリ
ル樹脂がある。このような熱可塑性樹脂は、単独であっ
ても任意の割合の2種以上のブレンド物であってもよ
い。
【0110】これらの熱可塑性樹脂の中で、写真性に悪
影響を及ぼすことが少なく、ヒートシールが可能であ
り、安価で、世界中で入手可能であり、物理強度も大き
いので、ポリオレフィン樹脂が好ましい。ポリオレフィ
ン樹脂の熱可塑性樹脂に占める割合は、50質量%以上
であることが好ましく、70質量%以上であることがよ
り好ましく、90質量%以上であることが特に好まし
く、95質量%以上であることが最も好ましい。
影響を及ぼすことが少なく、ヒートシールが可能であ
り、安価で、世界中で入手可能であり、物理強度も大き
いので、ポリオレフィン樹脂が好ましい。ポリオレフィ
ン樹脂の熱可塑性樹脂に占める割合は、50質量%以上
であることが好ましく、70質量%以上であることがよ
り好ましく、90質量%以上であることが特に好まし
く、95質量%以上であることが最も好ましい。
【0111】ポリオレフィン樹脂としては、ホモポリエ
チレン樹脂、エチレンと1種又は2種以上のα−オレフ
ィンとのランダム及びブロック共重合体樹脂、ホモポリ
プロピレン樹脂、プロピレンと1種又は2種以上のα−
オレフィンとのランダム及びブロック共重合体樹脂、酸
変性ポリオレフィン樹脂、エチレン−アクリル酸共重合
体樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸エス
テル共重合体樹脂、ホモポリ4−メチルペンテン−1樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−プ
ロピレン−ブテン−1三元共重合体樹脂及びポリオレフ
ィン系熱可塑性エラストマー等がある。
チレン樹脂、エチレンと1種又は2種以上のα−オレフ
ィンとのランダム及びブロック共重合体樹脂、ホモポリ
プロピレン樹脂、プロピレンと1種又は2種以上のα−
オレフィンとのランダム及びブロック共重合体樹脂、酸
変性ポリオレフィン樹脂、エチレン−アクリル酸共重合
体樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸エス
テル共重合体樹脂、ホモポリ4−メチルペンテン−1樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−プ
ロピレン−ブテン−1三元共重合体樹脂及びポリオレフ
ィン系熱可塑性エラストマー等がある。
【0112】前記ホモポリエチレン樹脂(他のαオレフ
ィン含有量が0.5質量%未満の共重合体樹脂を含む)
としては、例えば、酸素や過酸化物等のラジカル開始剤
を用い、150〜300℃、9.8×107〜29.4
×107Pa(1000〜3000kg/cm2)の温
度・圧力条件下でエチレンを重合させる方法で製造し
た、長鎖分岐を持った密度が0.910〜0.925g
/cm3の分岐状低密度ポリエチレン樹脂と、中・低圧
法のチーグラー触媒(Ti系)またはフィリップス触媒
(Cr系)等を用い、50〜250℃、49×105〜
196×105Pa(50〜200kg/cm2)の温
度・圧力条件下でエチレンを重合させる方法で製造し
た、直鎖状の密度が0.941〜0.985g/cm3
の高密度ポリエチレン樹脂と、高圧法、中・低圧法によ
っても得られるが、前記低密度ポリエチレン樹脂と高密
度ポリエチレン樹脂をブレンドして製造されている密度
が0.926〜0.940g/cm3の中密度ポリエチ
レン樹脂とがある。さらに、最近実用化検討を開始した
メタロセン系重合触媒またはポストメタロセン触媒であ
るフェノキシイミン錯体重合触媒を用いて分子量分布と
組成分布を小さくした各種密度のホモポリエチレン樹脂
がある。
ィン含有量が0.5質量%未満の共重合体樹脂を含む)
としては、例えば、酸素や過酸化物等のラジカル開始剤
を用い、150〜300℃、9.8×107〜29.4
×107Pa(1000〜3000kg/cm2)の温
度・圧力条件下でエチレンを重合させる方法で製造し
た、長鎖分岐を持った密度が0.910〜0.925g
/cm3の分岐状低密度ポリエチレン樹脂と、中・低圧
法のチーグラー触媒(Ti系)またはフィリップス触媒
(Cr系)等を用い、50〜250℃、49×105〜
196×105Pa(50〜200kg/cm2)の温
度・圧力条件下でエチレンを重合させる方法で製造し
た、直鎖状の密度が0.941〜0.985g/cm3
の高密度ポリエチレン樹脂と、高圧法、中・低圧法によ
っても得られるが、前記低密度ポリエチレン樹脂と高密
度ポリエチレン樹脂をブレンドして製造されている密度
が0.926〜0.940g/cm3の中密度ポリエチ
レン樹脂とがある。さらに、最近実用化検討を開始した
メタロセン系重合触媒またはポストメタロセン触媒であ
るフェノキシイミン錯体重合触媒を用いて分子量分布と
組成分布を小さくした各種密度のホモポリエチレン樹脂
がある。
【0113】前記エチレンと1種又は2種以上のα−オ
レフィンとの共重合体樹脂として、本発明で最も好まし
い樹脂としては、L−LDPE樹脂がある。このL−L
DPE(Linear Low Density Pol
yethylene)樹脂は第3のポリエチレン樹脂と
称され、中・低圧法、高圧法両ポリエチレン樹脂の利点
を併せもつ省エネルギー、省資源という時代の要請に合
致する低コスト、高強度の樹脂である。この樹脂は低圧
法又は高圧改良法でエチレンと炭素数が3〜20個、好
ましくは3〜12個、特に好ましくは4〜8個、最も好
ましくは6〜8個のα−オレフィン(1種または2種以
上)を共重合させたコポリマーで線状の直鎖に短分岐を
もった構造のポリエチレン系樹脂である。物理強度や製
造適性及びコストの点で好ましいα−オレフィンとして
はプロピレン、ブテン−1、オクテン−1、ヘキセン−
1、ペンテン−1、3−メチルペンテン−1、4−メチ
ルペンテン−1、ヘプテン−1、ノネン−1、デセン−
1、ペンタデセン−1、オクタデセン−1などが使用さ
れる。特にα−オレフィンの炭素数が4〜8個であるエ
チレン・α−オレフィンランダム共重合体樹脂が本発明
には好ましい。しかし、エチレン・α−オレフィンブロ
ック共重合体樹脂、これら2種の混合樹脂も使用でき
る。
レフィンとの共重合体樹脂として、本発明で最も好まし
い樹脂としては、L−LDPE樹脂がある。このL−L
DPE(Linear Low Density Pol
yethylene)樹脂は第3のポリエチレン樹脂と
称され、中・低圧法、高圧法両ポリエチレン樹脂の利点
を併せもつ省エネルギー、省資源という時代の要請に合
致する低コスト、高強度の樹脂である。この樹脂は低圧
法又は高圧改良法でエチレンと炭素数が3〜20個、好
ましくは3〜12個、特に好ましくは4〜8個、最も好
ましくは6〜8個のα−オレフィン(1種または2種以
上)を共重合させたコポリマーで線状の直鎖に短分岐を
もった構造のポリエチレン系樹脂である。物理強度や製
造適性及びコストの点で好ましいα−オレフィンとして
はプロピレン、ブテン−1、オクテン−1、ヘキセン−
1、ペンテン−1、3−メチルペンテン−1、4−メチ
ルペンテン−1、ヘプテン−1、ノネン−1、デセン−
1、ペンタデセン−1、オクタデセン−1などが使用さ
れる。特にα−オレフィンの炭素数が4〜8個であるエ
チレン・α−オレフィンランダム共重合体樹脂が本発明
には好ましい。しかし、エチレン・α−オレフィンブロ
ック共重合体樹脂、これら2種の混合樹脂も使用でき
る。
【0114】代表的なL−LDPE樹脂の重合プロセス
としては中・低圧装置を用いる気相法、溶液法、液相ス
ラリー法と高圧改良法装置を用いながらチーグラー系触
媒により高温・高圧でL−LDPE樹脂を得る高圧転換
法等がある。
としては中・低圧装置を用いる気相法、溶液法、液相ス
ラリー法と高圧改良法装置を用いながらチーグラー系触
媒により高温・高圧でL−LDPE樹脂を得る高圧転換
法等がある。
【0115】市販のマルチサイト触媒(代表例はチーグ
ラー系触媒)を用いて重合製造したL−LDPE樹脂の
代表的な具体例を以下に示す。
ラー系触媒)を用いて重合製造したL−LDPE樹脂の
代表的な具体例を以下に示す。
【0116】 (1) エチレン・ブテン−1共重合体樹脂 Gレジン(UCC社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) マーレックス (フィリップス社) スタミレックス (DSM社) スミカセンL (住友化学) ネオゼックス (三井石油化学) ノバテック−L (三菱化成) ユカロン−LL (三菱油化) 日石リニレックス (日本石油化学) ショーレックスリニア (昭和電工) NUCポリエチレン−LL (日本ユニカー) 宇部ポリエチレンL (宇部興産) 出光ポリエチレンL (出光石油化学) ニポロンL (東ソー) (2) エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂 エクセレンVL (住友化学) TUFLIN (UCC社) NUC−FLX(ナック・フレックス)(UCC社) TUFTHENE (日本ユニカー) ニポロンZ (東ソー) (3) エチレン・4メチルペンテン−1共重合体樹脂 ウルトゼックス (三井石油化学) (4) エチレン・オクテン−1共重合体樹脂 スタミレックス (DSM社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) MORETEC (出光石油化学)
【0117】これらのL−LDPE樹脂の中で、引裂き
強度、衝撃穴あけ強度等の点で好ましい樹脂は、メルト
フローレート(以後MFRと表示)が0.1〜40g/
10分(JIS K−7210の条件4=ASTM D
1238のE条件で測定。試験温度190℃,試験荷重
21.168N(2.16kgf))、密度が0.87
0〜0.940g/cm3(JIS K−7112=A
STM D 1505)、そしてα−オレフィンの炭素数
が3〜15個、好ましくは4〜10個、特に好ましくは
6〜8個の液相法プロセスと気相法プロセスで得られた
ものである。また従来の高圧法製造プロセスを転用して
設備費をおさえた改良高圧法プロセスで得られたスミカ
セン−L(住友化学)、ニポロンL及びZ(東ソー)、
ウベポリエチレンL(宇部興産)等のL−LDPE樹脂
も好ましい。
強度、衝撃穴あけ強度等の点で好ましい樹脂は、メルト
フローレート(以後MFRと表示)が0.1〜40g/
10分(JIS K−7210の条件4=ASTM D
1238のE条件で測定。試験温度190℃,試験荷重
21.168N(2.16kgf))、密度が0.87
0〜0.940g/cm3(JIS K−7112=A
STM D 1505)、そしてα−オレフィンの炭素数
が3〜15個、好ましくは4〜10個、特に好ましくは
6〜8個の液相法プロセスと気相法プロセスで得られた
ものである。また従来の高圧法製造プロセスを転用して
設備費をおさえた改良高圧法プロセスで得られたスミカ
セン−L(住友化学)、ニポロンL及びZ(東ソー)、
ウベポリエチレンL(宇部興産)等のL−LDPE樹脂
も好ましい。
【0118】写真感光材料用包装材料が最内層同士をブ
ロッキング接着積層した積層フィルムの場合、物理強度
が大きく好ましい代表的な例を商品名であげると、マル
チサイト触媒(代表例はチーグラー系触媒)を用いた重
合によりポリエチレンにα−オレフィン側鎖として炭素
数6個の4−メチルペンテン−1を導入した三井石油化
学(株)のウルトゼックス及びα−オレフィン側鎖とし
て炭素数8個のオクテン−1を導入した出光石油化学
(株)のMORETECとDSM社のスタミレックスと
ダウケミカル社のダウレックスがある(以上、4社品
共、液相法プロセスで得られたL−LDPE樹脂であ
る)。低圧法の気相法プロセスで得られた好ましい代表
的な例を商品名であげると、α−オレフィン側鎖として
炭素数6個のヘキセン−1を導入した日本ユニカー
(株)のTUFTHEN及びUCC社のTUFLIN等
がある。
ロッキング接着積層した積層フィルムの場合、物理強度
が大きく好ましい代表的な例を商品名であげると、マル
チサイト触媒(代表例はチーグラー系触媒)を用いた重
合によりポリエチレンにα−オレフィン側鎖として炭素
数6個の4−メチルペンテン−1を導入した三井石油化
学(株)のウルトゼックス及びα−オレフィン側鎖とし
て炭素数8個のオクテン−1を導入した出光石油化学
(株)のMORETECとDSM社のスタミレックスと
ダウケミカル社のダウレックスがある(以上、4社品
共、液相法プロセスで得られたL−LDPE樹脂であ
る)。低圧法の気相法プロセスで得られた好ましい代表
的な例を商品名であげると、α−オレフィン側鎖として
炭素数6個のヘキセン−1を導入した日本ユニカー
(株)のTUFTHEN及びUCC社のTUFLIN等
がある。
【0119】また、最近発売された密度が0.910g
/cm3未満の超低密度直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂、例えばUCC社のNUC−FLXや住友化学(株)
のエクセレンVL、東ソー(株)のLUMITAC等も
好ましい(以上、3社品共、α−オレフィンが炭素数6
個のヘキセン−1を使用)。
/cm3未満の超低密度直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂、例えばUCC社のNUC−FLXや住友化学(株)
のエクセレンVL、東ソー(株)のLUMITAC等も
好ましい(以上、3社品共、α−オレフィンが炭素数6
個のヘキセン−1を使用)。
【0120】マルチサイト触媒(代表例はチーグラー系
触媒)を用いたL−LDPE樹脂の製造プロセスの特徴
の概略を以下に示す。
触媒)を用いたL−LDPE樹脂の製造プロセスの特徴
の概略を以下に示す。
【0121】代表的な製造プロセスの概略と各樹脂メー
カーの商品名の関係について以下に記載する。
カーの商品名の関係について以下に記載する。
【0122】[1] 気相法 重合に必要なエネルギー量が小さいと発表されている。
品質上はコモノマーに、揮発しやすい単一成分を用いな
ければならないとされており、溶液法に比べ制約を受け
る。最近は、コモノマーの選択、分子量分布のコントロ
ール幅も広くなりつつある模様である。
品質上はコモノマーに、揮発しやすい単一成分を用いな
ければならないとされており、溶液法に比べ制約を受け
る。最近は、コモノマーの選択、分子量分布のコントロ
ール幅も広くなりつつある模様である。
【0123】[2] スラリー法 溶媒を用いる液相重合法は、スラリー法と溶液法に分け
られる。スラリー法は、溶媒を用いるがスラリー(異相
系)であるので、反応容器内の溶液は粘度が低いことか
ら、比較的コンパクトな設備で生産することができ、溶
媒の除去が容易であるなどの利点がある。一方、低密度
化については、低分子量低密度ポリマーが溶媒に溶け込
み、溶液が高粘度になったり、ポリマーが膨張して塊状
化するため、密度が0.930g/cm3以下のL−L
DPE生産は制限を受ける。
られる。スラリー法は、溶媒を用いるがスラリー(異相
系)であるので、反応容器内の溶液は粘度が低いことか
ら、比較的コンパクトな設備で生産することができ、溶
媒の除去が容易であるなどの利点がある。一方、低密度
化については、低分子量低密度ポリマーが溶媒に溶け込
み、溶液が高粘度になったり、ポリマーが膨張して塊状
化するため、密度が0.930g/cm3以下のL−L
DPE生産は制限を受ける。
【0124】[3] 溶液法 溶液法の重合は溶液中で行われる。溶液状態を維持する
ため高温で反応が行われる。品質面では、低密度化の許
容範囲が広く、かつ、C4以上、好ましくはC 6以上の
αオレフィン(ブテン−1、ペンテン−1、4−メチル
ヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテン−1、4−メ
チルペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オク
テン−1、デセン−1、エイコセン−1、ドデセン−
1、ヘキサデセン−1、オクタデセン−1、テトラデセ
ン−1等)とエチレンとの共重合に最適の製造プロセス
である。またαオレフィン含有率の大きいL−LDPE
樹脂(密度が0.910g/cm3以下の超低密度L−
LDPE樹脂)の製造プロセスとしても最適である。
ため高温で反応が行われる。品質面では、低密度化の許
容範囲が広く、かつ、C4以上、好ましくはC 6以上の
αオレフィン(ブテン−1、ペンテン−1、4−メチル
ヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテン−1、4−メ
チルペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オク
テン−1、デセン−1、エイコセン−1、ドデセン−
1、ヘキサデセン−1、オクタデセン−1、テトラデセ
ン−1等)とエチレンとの共重合に最適の製造プロセス
である。またαオレフィン含有率の大きいL−LDPE
樹脂(密度が0.910g/cm3以下の超低密度L−
LDPE樹脂)の製造プロセスとしても最適である。
【0125】[4] 改良高圧法 従来の高圧法プロセスをそのまま利用しながらチーグラ
ー系触媒により高温高圧でL−LDPE樹脂を得るもの
でランニングコストは上記気相法、スラリー法、溶液法
より高価である。高圧転換法とも呼ばれる。
ー系触媒により高温高圧でL−LDPE樹脂を得るもの
でランニングコストは上記気相法、スラリー法、溶液法
より高価である。高圧転換法とも呼ばれる。
【0126】[上記製造プロセス代表例の概略] 溶 液 法:圧力…450〜650PSi,温度…20
0〜250℃ スラリー法:圧力…400〜500PSi,温度…90
〜100℃ 気 相 法:圧力…250〜350PSi,温度…90
〜100℃ 改良高圧法:圧力…20,000PSi前後,温度…2
00℃前後
0〜250℃ スラリー法:圧力…400〜500PSi,温度…90
〜100℃ 気 相 法:圧力…250〜350PSi,温度…90
〜100℃ 改良高圧法:圧力…20,000PSi前後,温度…2
00℃前後
【0127】エチレンとα−オレフィンの比は、エチレ
ンが60質量%以上であることが好ましく、80質量%
以上が特に好ましい。エチレンが60質量%未満である
と、重合適性が悪化して高価になると共に得られたエチ
レン・α−オレフィン共重合体樹脂の粘着性が大きくフ
ィルム成形性が悪化し、フィルム同志のブロッキングが
大きく実用化困難である。ただし、熱可塑性樹脂100
質量部に対して50質量部以下の含有量の場合は、無機
顔料の分散性向上、物理特性向上のためエチレン含有量
が70質量%未満のポリオレフィン系エラストマーやX
線回折法で測定した結晶化度が40%以下の低結晶性エ
チレン−αオレフィン共重合体樹脂を併用することが好
ましい。
ンが60質量%以上であることが好ましく、80質量%
以上が特に好ましい。エチレンが60質量%未満である
と、重合適性が悪化して高価になると共に得られたエチ
レン・α−オレフィン共重合体樹脂の粘着性が大きくフ
ィルム成形性が悪化し、フィルム同志のブロッキングが
大きく実用化困難である。ただし、熱可塑性樹脂100
質量部に対して50質量部以下の含有量の場合は、無機
顔料の分散性向上、物理特性向上のためエチレン含有量
が70質量%未満のポリオレフィン系エラストマーやX
線回折法で測定した結晶化度が40%以下の低結晶性エ
チレン−αオレフィン共重合体樹脂を併用することが好
ましい。
【0128】本発明で特に好ましいエチレン−αオレフ
ィン共重合体樹脂の代表例としては、密度0.860〜
0.900g/cm3のαオレフィン含有量が20〜4
0質量%(エチレン含有量が60〜80質量%)のブラス
トマータイプ、密度が0.901〜0.915g/cm
3のαオレフィン含有量が10〜20質量%の超低密度
タイプ、密度が0.916〜0.940g/cm3のα
オレフィン含有量が5〜10質量%の中・低密度タイ
プ、密度が0.941g/cm3以上、αオレフィン含
有量が5質量%以下(エチレン含有量が95質量%以
上)の高密度タイプのエチレン・αオレフィン共重合体
樹脂である。重合触媒はマルチサイト触媒(代表例はチ
ーグラー系触媒)、シングルサイト触媒(代表例はメタ
ロセン系触媒またはポストメタロセン触媒であるフェノ
キシイミン錯体触媒)いずれを用いて重合した樹脂であ
っても好ましい。
ィン共重合体樹脂の代表例としては、密度0.860〜
0.900g/cm3のαオレフィン含有量が20〜4
0質量%(エチレン含有量が60〜80質量%)のブラス
トマータイプ、密度が0.901〜0.915g/cm
3のαオレフィン含有量が10〜20質量%の超低密度
タイプ、密度が0.916〜0.940g/cm3のα
オレフィン含有量が5〜10質量%の中・低密度タイ
プ、密度が0.941g/cm3以上、αオレフィン含
有量が5質量%以下(エチレン含有量が95質量%以
上)の高密度タイプのエチレン・αオレフィン共重合体
樹脂である。重合触媒はマルチサイト触媒(代表例はチ
ーグラー系触媒)、シングルサイト触媒(代表例はメタ
ロセン系触媒またはポストメタロセン触媒であるフェノ
キシイミン錯体触媒)いずれを用いて重合した樹脂であ
っても好ましい。
【0129】本発明の遮光性熱可塑性樹脂フィルム層に
おいては、上述したようなエチレン−αオレフィン共重
合体樹脂を5質量%以上含有することが適当であり、1
0質量%以上含有することが好ましく、20質量%以上
含有することがより好ましく、40質量%以上含有する
ことが特に好ましく、50質量%以上含有することが最
も好ましい。エチレン−αオレフィン共重合体樹脂の含
有量が5質量%未満であると、ヒートシール適性、特に
ヒートシール密封後の経時によりヒートシール強度が低
下し、場合によってはヒートシール部にピンホールや剥
離が発生し、密封性を確保することが出来なくなる。そ
の結果、写真感光材料の写真性が悪化し、ブロッキング
が発生して使用困難になる。特に、遮光性熱可塑性樹脂
フィルム層に遮光性物質やブリードアウトしやすい物質
(滑剤、可塑剤、酸化防止剤等)が含有されている場合
に特に悪影響を受ける。写真性は、特に酸素やアルデヒ
ド類や硫黄化合物の影響を受けやすい色素や染料を含む
写真感光材料で悪影響を受ける。最も悪影響を受けやす
いのは、化学増感(特に金増感)および/または色素増
感した写真感光材料(特に熱現像写真感光材料)であ
る。
おいては、上述したようなエチレン−αオレフィン共重
合体樹脂を5質量%以上含有することが適当であり、1
0質量%以上含有することが好ましく、20質量%以上
含有することがより好ましく、40質量%以上含有する
ことが特に好ましく、50質量%以上含有することが最
も好ましい。エチレン−αオレフィン共重合体樹脂の含
有量が5質量%未満であると、ヒートシール適性、特に
ヒートシール密封後の経時によりヒートシール強度が低
下し、場合によってはヒートシール部にピンホールや剥
離が発生し、密封性を確保することが出来なくなる。そ
の結果、写真感光材料の写真性が悪化し、ブロッキング
が発生して使用困難になる。特に、遮光性熱可塑性樹脂
フィルム層に遮光性物質やブリードアウトしやすい物質
(滑剤、可塑剤、酸化防止剤等)が含有されている場合
に特に悪影響を受ける。写真性は、特に酸素やアルデヒ
ド類や硫黄化合物の影響を受けやすい色素や染料を含む
写真感光材料で悪影響を受ける。最も悪影響を受けやす
いのは、化学増感(特に金増感)および/または色素増
感した写真感光材料(特に熱現像写真感光材料)であ
る。
【0130】シングルサイト触媒の代表的例であるメタ
ロセン系触媒を用いて重合製造した現在市販されている
L−LDPE樹脂の具体例としては、 EXCEED (EXXon chemical) EXACT (EXXon chemical) AFFINITY (DOW chemical) ENGAGE (DOW chemical) LUFLEXENE(BASF) エボリュー (三井石油化学) カーネル (三菱化学) ユメリット (宇部興産) ハーモレックス (日本ポリオレフィン) キャタロセン (東ソー) 等がある。重合方法としては、気相重合法が安価でかつ
写真性に悪影響を及ぼす触媒残渣(ハロゲン化合物や金
属化合物)が少ない点で特に好ましい。重合しやすさの
点で懸濁重合法、溶解重合法等の液相重合法も好まし
い。
ロセン系触媒を用いて重合製造した現在市販されている
L−LDPE樹脂の具体例としては、 EXCEED (EXXon chemical) EXACT (EXXon chemical) AFFINITY (DOW chemical) ENGAGE (DOW chemical) LUFLEXENE(BASF) エボリュー (三井石油化学) カーネル (三菱化学) ユメリット (宇部興産) ハーモレックス (日本ポリオレフィン) キャタロセン (東ソー) 等がある。重合方法としては、気相重合法が安価でかつ
写真性に悪影響を及ぼす触媒残渣(ハロゲン化合物や金
属化合物)が少ない点で特に好ましい。重合しやすさの
点で懸濁重合法、溶解重合法等の液相重合法も好まし
い。
【0131】シングルサイト触媒の1つであるメタロセ
ン系触媒を用いて重合製造したエチレン・αオレフィン
共重合体樹脂は、ヒートシール性向上、ブロッキング防
止、物理強度向上等から、GPC法測定法による分子量
分布(重量平均分子量/数平均分子量)は1.1〜7、
好ましくは1.2〜6、より好ましくは1.2〜5、特
に好ましくは1.3〜4、最も好ましくは1.3〜3で
ある。
ン系触媒を用いて重合製造したエチレン・αオレフィン
共重合体樹脂は、ヒートシール性向上、ブロッキング防
止、物理強度向上等から、GPC法測定法による分子量
分布(重量平均分子量/数平均分子量)は1.1〜7、
好ましくは1.2〜6、より好ましくは1.2〜5、特
に好ましくは1.3〜4、最も好ましくは1.3〜3で
ある。
【0132】エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂と
して最も好ましいのは、エチレン・α−オレフィンラン
ダム共重合体樹脂である。このエチレン・α−オレフィ
ン共重合体樹脂の組成は、α−オレフィン成分が0.1
〜40質量%、好ましくは0.5〜35質量%、より好
ましくは1〜30質量%、特に好ましくは2〜25質量
%、最も好ましくは3〜20質量%であり、エチレン成
分は60〜99.9質量%、好ましくは65〜99.5
質量%、より好ましくは70〜99質量%、特に好まし
くは75〜98質量%、最も好ましくは80〜97質量
%である。α−オレフィンの代表例としては、プロピレ
ン、ブテン−1、ヘキセン−1、ペンテン−1、3−メ
チル−ペンテン−1、4−メチル−ペンテン−1、オク
テン−1、ノネン−1、デセン−1、ドデセン−1、テ
トラセン−1、ヘキサデセン−1、ペンタデセン−1、
オクタデセン−1、ヘプテン−1、エイコセン−1、4
−メチル−ヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテン−
1等の炭素原子数が3〜20、好ましくは4〜15、特
に好ましくは4〜12、最も好ましくは4〜10の1種
又は2種以上のα−オレフィンである。
して最も好ましいのは、エチレン・α−オレフィンラン
ダム共重合体樹脂である。このエチレン・α−オレフィ
ン共重合体樹脂の組成は、α−オレフィン成分が0.1
〜40質量%、好ましくは0.5〜35質量%、より好
ましくは1〜30質量%、特に好ましくは2〜25質量
%、最も好ましくは3〜20質量%であり、エチレン成
分は60〜99.9質量%、好ましくは65〜99.5
質量%、より好ましくは70〜99質量%、特に好まし
くは75〜98質量%、最も好ましくは80〜97質量
%である。α−オレフィンの代表例としては、プロピレ
ン、ブテン−1、ヘキセン−1、ペンテン−1、3−メ
チル−ペンテン−1、4−メチル−ペンテン−1、オク
テン−1、ノネン−1、デセン−1、ドデセン−1、テ
トラセン−1、ヘキサデセン−1、ペンタデセン−1、
オクタデセン−1、ヘプテン−1、エイコセン−1、4
−メチル−ヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテン−
1等の炭素原子数が3〜20、好ましくは4〜15、特
に好ましくは4〜12、最も好ましくは4〜10の1種
又は2種以上のα−オレフィンである。
【0133】本発明の遮光性熱可塑性樹脂フィルム層を
構成する樹脂として最も好ましいのは、メタロセン触媒
またはポストメタロセン触媒であるフェノキシイミン錯
体触媒を用いて重合製造した上記エチレン・α−オレフ
ィンランダム共重合体樹脂である。具体的には、気相重
合法プロセスによりエチレンと炭素数6のα−オレフィ
ンであるヘキセン−1を共重合したL−LDPE樹脂で
ある。これらは、メタロセン触媒またはフェノキシイミ
ン錯体触媒存在下で重合が行われれば、いずれの方法を
用いてもよく、例えば、改良高圧重合法における重合
は、重合体を溶液状態に維持し、かつ重合活性を高める
ために120℃以上、分子量低下の原因となる連鎖移動
反応を抑え、かつ重合活性を低下させないために350
℃以下、好ましくは150〜300℃の温度で、392
0×104Pa(400kg/cm 2)以上、4900
×104〜19600×104Pa(500〜2000
kg/cm2)の圧力で行うのが好ましい。
構成する樹脂として最も好ましいのは、メタロセン触媒
またはポストメタロセン触媒であるフェノキシイミン錯
体触媒を用いて重合製造した上記エチレン・α−オレフ
ィンランダム共重合体樹脂である。具体的には、気相重
合法プロセスによりエチレンと炭素数6のα−オレフィ
ンであるヘキセン−1を共重合したL−LDPE樹脂で
ある。これらは、メタロセン触媒またはフェノキシイミ
ン錯体触媒存在下で重合が行われれば、いずれの方法を
用いてもよく、例えば、改良高圧重合法における重合
は、重合体を溶液状態に維持し、かつ重合活性を高める
ために120℃以上、分子量低下の原因となる連鎖移動
反応を抑え、かつ重合活性を低下させないために350
℃以下、好ましくは150〜300℃の温度で、392
0×104Pa(400kg/cm 2)以上、4900
×104〜19600×104Pa(500〜2000
kg/cm2)の圧力で行うのが好ましい。
【0134】また、気相重合法における重合は、共重合
体が粉体状態であることから高温は好ましくなく、10
0℃以下であることが必要であり、重合温度の下限は特
に限定されないが、重合活性を高めるために10℃以
上、特に50℃以上が好ましい。また、重合活性を高め
るために、予めオレフィンにより予備重合せしめた触媒
成分と有機アルミニウム化合物及びイオン化イオン性化
合物を用いて行うのが好ましい。
体が粉体状態であることから高温は好ましくなく、10
0℃以下であることが必要であり、重合温度の下限は特
に限定されないが、重合活性を高めるために10℃以
上、特に50℃以上が好ましい。また、重合活性を高め
るために、予めオレフィンにより予備重合せしめた触媒
成分と有機アルミニウム化合物及びイオン化イオン性化
合物を用いて行うのが好ましい。
【0135】溶液重合法における重合は、重合温度は、
共重合体が溶液状態であること及び重合活性を上げるこ
とを考慮して、120℃以上であることが必要である。
重合温度の上限は特に限定されないが、分子量低下の原
因となる連鎖移動反応を抑え、かつ触媒効率を低下させ
ないために300℃以下が好ましい。また、重合時の圧
力については特に限定されないが、経済性と重合活性を
上げるバランスをとるために大気圧以上、2450×1
04Pa(250kg/cm2)以下が好ましい。
共重合体が溶液状態であること及び重合活性を上げるこ
とを考慮して、120℃以上であることが必要である。
重合温度の上限は特に限定されないが、分子量低下の原
因となる連鎖移動反応を抑え、かつ触媒効率を低下させ
ないために300℃以下が好ましい。また、重合時の圧
力については特に限定されないが、経済性と重合活性を
上げるバランスをとるために大気圧以上、2450×1
04Pa(250kg/cm2)以下が好ましい。
【0136】いずれの場合においても触媒残渣は写真感
光材料の写真性に悪影響を及ぼす上に、金型や押出し機
の樹脂接触部分に錆を発生させ寸法精度を悪化させた
り、外観を悪化させ、かつ樹脂焼けやブツを発生させる
ので、少ない程好ましい。
光材料の写真性に悪影響を及ぼす上に、金型や押出し機
の樹脂接触部分に錆を発生させ寸法精度を悪化させた
り、外観を悪化させ、かつ樹脂焼けやブツを発生させる
ので、少ない程好ましい。
【0137】従って、写真性を良好に維持するためには
本発明の写真感光材料用包装材料中の残留ハロゲンガス
又は化合物残留量が400ppm以下、好ましくは20
0ppm以下、より好ましくは100ppm以下、特に
好ましくは1〜80ppm、最も好ましくは4〜60p
pmである。
本発明の写真感光材料用包装材料中の残留ハロゲンガス
又は化合物残留量が400ppm以下、好ましくは20
0ppm以下、より好ましくは100ppm以下、特に
好ましくは1〜80ppm、最も好ましくは4〜60p
pmである。
【0138】クロム、ジルコニウム、チタニウム、ハフ
ニウム、パナジウムのいずれか1種の残留量が400p
pm以下、好ましくは200ppm以下、より好ましく
は100ppm以下、特に好ましくは60ppm以下、
最も好ましくは40ppm以下である。
ニウム、パナジウムのいずれか1種の残留量が400p
pm以下、好ましくは200ppm以下、より好ましく
は100ppm以下、特に好ましくは60ppm以下、
最も好ましくは40ppm以下である。
【0139】本発明における特に好ましいエチレン・α
−オレフィン共重合体樹脂は、シクロペンタジエニル骨
格を有する配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合
物と必要により助触媒、有機アルミニウム化合物、担体
とを含む触媒の存在下にエチレン及び炭素数3〜20の
α−オレフィンとを共重合させることにより得られるも
のである。また、上記触媒に予めエチレン及び/前記α
−オレフィンを予備重合させて得られるものを触媒に供
してもよい。
−オレフィン共重合体樹脂は、シクロペンタジエニル骨
格を有する配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合
物と必要により助触媒、有機アルミニウム化合物、担体
とを含む触媒の存在下にエチレン及び炭素数3〜20の
α−オレフィンとを共重合させることにより得られるも
のである。また、上記触媒に予めエチレン及び/前記α
−オレフィンを予備重合させて得られるものを触媒に供
してもよい。
【0140】前記エチレン・α−オレフィン共重合体を
製造する触媒であるシクロペンタジエニル骨格を有する
配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物のシクロ
ペンタジエニル骨格とは、シクロペンタジエニル基、置
換シクロペンタジエニル基等である。置換シクロペンタ
ジエニル基としては、炭素数1〜10の炭化水素基、シ
リル基、シリル置換アルキル基、シリル置換アリール
基、シアノ基、シアノアルキル基、シアノアリール基、
ハロゲン基、ハロアルキル基、ハロシリル基等から選ば
れた少なくとも1種の置換基を有する置換シクロペンタ
ジエニル基等である。該置換シクロペンタジエニル基の
置換基は2個以上有していてもよく、また係る置換基同
志が互いに結合して環を形成してもよい。
製造する触媒であるシクロペンタジエニル骨格を有する
配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物のシクロ
ペンタジエニル骨格とは、シクロペンタジエニル基、置
換シクロペンタジエニル基等である。置換シクロペンタ
ジエニル基としては、炭素数1〜10の炭化水素基、シ
リル基、シリル置換アルキル基、シリル置換アリール
基、シアノ基、シアノアルキル基、シアノアリール基、
ハロゲン基、ハロアルキル基、ハロシリル基等から選ば
れた少なくとも1種の置換基を有する置換シクロペンタ
ジエニル基等である。該置換シクロペンタジエニル基の
置換基は2個以上有していてもよく、また係る置換基同
志が互いに結合して環を形成してもよい。
【0141】上記炭素数1〜10の炭化水素基として
は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基等が挙げられ、具体的には、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペン
チル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル
基、デシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シク
ロアルキル基等のシクロアルキル基;フェニル基、トリ
ル基等のアリール基;ベンジル基、ネオフィル基等が好
ましい。
は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基等が挙げられ、具体的には、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペン
チル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル
基、デシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シク
ロアルキル基等のシクロアルキル基;フェニル基、トリ
ル基等のアリール基;ベンジル基、ネオフィル基等が好
ましい。
【0142】置換シクロペンタジエニル基の好適なもの
としては、メチルシクロペンタジエニル基、エチルシク
ロペンタジエニル基、n−ヘキシルシクロペンタジエニ
ル基、1,3−ジメチルシクロペンタジエニル基、1,
3−n−ブチルメチルシクロペンタジエニル基、1,3
−n−プロピルメチルエチルシクロペンタジエニル基な
どが具体的に挙げられる。本発明の置換シクロペンタジ
エニル基としては、これらの中でも炭素数3以上のアル
キル基が置換したシクロペンタジエニル基が好ましく、
特に1,3−置換シクロペンタジエニル基が好ましい。
置換基同志すなわち炭化水素同志が互いに結合して1又
は2以上の環を形成する場合の置換シクロペンタジエニ
ル基としては、インデニル基、炭素数1〜8の炭化水素
基(アルキル基等)等の置換基により置換された置換イ
ンデニル基、ナフチル基、炭素数1〜8の炭化水素基
(アルキル基等)等の置換基により置換された置換ナフ
チル基、炭素数1〜8の炭化水素基(アルキル基等)等
の置換基により置換された置換フルオレニル基等が好適
なものとして挙げられる。
としては、メチルシクロペンタジエニル基、エチルシク
ロペンタジエニル基、n−ヘキシルシクロペンタジエニ
ル基、1,3−ジメチルシクロペンタジエニル基、1,
3−n−ブチルメチルシクロペンタジエニル基、1,3
−n−プロピルメチルエチルシクロペンタジエニル基な
どが具体的に挙げられる。本発明の置換シクロペンタジ
エニル基としては、これらの中でも炭素数3以上のアル
キル基が置換したシクロペンタジエニル基が好ましく、
特に1,3−置換シクロペンタジエニル基が好ましい。
置換基同志すなわち炭化水素同志が互いに結合して1又
は2以上の環を形成する場合の置換シクロペンタジエニ
ル基としては、インデニル基、炭素数1〜8の炭化水素
基(アルキル基等)等の置換基により置換された置換イ
ンデニル基、ナフチル基、炭素数1〜8の炭化水素基
(アルキル基等)等の置換基により置換された置換ナフ
チル基、炭素数1〜8の炭化水素基(アルキル基等)等
の置換基により置換された置換フルオレニル基等が好適
なものとして挙げられる。
【0143】前記シクロペンタジエニル骨格を有する配
位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物の遷移金属
としては、ジルコニウム、チタニウム、バナジウム、ハ
フニウム等が挙げられ、特にジルコニウムが好ましい。
該遷移金属化合物は、シクロペンタジエニル骨格を有す
る配位子としては通常1〜3個を有し、また、2個以上
有する場合は架橋基により互いに結合していてもよい。
なお、係る架橋基としては炭素数1〜4のアルキレン
基、アルキルシランジイル基、シランジイル基などが挙
げられる。
位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物の遷移金属
としては、ジルコニウム、チタニウム、バナジウム、ハ
フニウム等が挙げられ、特にジルコニウムが好ましい。
該遷移金属化合物は、シクロペンタジエニル骨格を有す
る配位子としては通常1〜3個を有し、また、2個以上
有する場合は架橋基により互いに結合していてもよい。
なお、係る架橋基としては炭素数1〜4のアルキレン
基、アルキルシランジイル基、シランジイル基などが挙
げられる。
【0144】周期律表第IV族の遷移金属化合物において
シクロペンタジエニル骨格を有する配位子以外の配位子
としては、代表的なものとして、水素、炭素数1〜20
の炭化水素基(アルキル基、アルケニル基、アリール
基、アルキルアリール基、アラルキル基、ポリエニル基
等)、ハロゲン、メタアルキル基、メタアリール基など
が挙げられる。
シクロペンタジエニル骨格を有する配位子以外の配位子
としては、代表的なものとして、水素、炭素数1〜20
の炭化水素基(アルキル基、アルケニル基、アリール
基、アルキルアリール基、アラルキル基、ポリエニル基
等)、ハロゲン、メタアルキル基、メタアリール基など
が挙げられる。
【0145】本発明でいう助触媒としては、前記周期律
表第IV族の遷移金属化合物を重合触媒として有効になし
うる、又は触媒的に活性化された状態のイオン性電荷を
均衡させうるものをいう。本発明において用いられる助
触媒としては、有機アルミニウムオキシ化合物のベンゼ
ン可溶のアルミノキサンやベンゼン不溶の有機アルミニ
ウムオキシ化合物、ホウ素化合物、酸化ランタンなどの
ランタノイド塩、酸化スズ等が挙げられる。これらの中
でもアルミノキサンが最も好ましい。
表第IV族の遷移金属化合物を重合触媒として有効になし
うる、又は触媒的に活性化された状態のイオン性電荷を
均衡させうるものをいう。本発明において用いられる助
触媒としては、有機アルミニウムオキシ化合物のベンゼ
ン可溶のアルミノキサンやベンゼン不溶の有機アルミニ
ウムオキシ化合物、ホウ素化合物、酸化ランタンなどの
ランタノイド塩、酸化スズ等が挙げられる。これらの中
でもアルミノキサンが最も好ましい。
【0146】また、触媒は無機又は有機の担体に担持し
て使用されてもよい。該担体としては無機又は有機の多
孔質酸化物が好ましく、具体的にはSiO2、Al2O
3、MgO、ZrO3、TiO2、B2O3、CaO、
ZnO、BaO、ThO2等又はこれらの混合物が挙げ
られ、SiO2−Al2O3、SiO2−V2O3、S
iO2−TiO2、SiO2−MgO、SiO2−Cr
2O3等が挙げられる。
て使用されてもよい。該担体としては無機又は有機の多
孔質酸化物が好ましく、具体的にはSiO2、Al2O
3、MgO、ZrO3、TiO2、B2O3、CaO、
ZnO、BaO、ThO2等又はこれらの混合物が挙げ
られ、SiO2−Al2O3、SiO2−V2O3、S
iO2−TiO2、SiO2−MgO、SiO2−Cr
2O3等が挙げられる。
【0147】有機アルミニウム化合物として、トリエチ
ルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム等のト
リアルキルアルミニウム;ジアルキルアルミニウムハラ
イド;アルキルアルミニウムセスキハライド;アルキル
アルミニウムジハライド;アルキルアルミニウムハイド
ライド、有機アルミニウムアルコキサイド等が挙げられ
る。
ルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム等のト
リアルキルアルミニウム;ジアルキルアルミニウムハラ
イド;アルキルアルミニウムセスキハライド;アルキル
アルミニウムジハライド;アルキルアルミニウムハイド
ライド、有機アルミニウムアルコキサイド等が挙げられ
る。
【0148】エチレン・α−オレフィン共重合体は、前
記触媒の存在下、実質的に溶媒の存在しない気相重合
法、スラリー重合法、溶液重合法等で製造され、実質的
に酸素、水等を断った状態で、ブタン、ペンタン、ヘキ
サン、ヘブタン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、シクロヘキサン、メ
チルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素等に例示される
不活性炭化水素溶媒の存在下で製造される。重合条件は
特に限定されないが、重合温度は通常15〜350℃、
好ましくは20〜200℃、さらに好ましくは50〜1
10℃であり、特にチーグラー触媒を用いた高圧改良法
の場合は130〜350℃が好ましく、重合圧力は低中
圧法の場合通常常圧〜686×104Pa(70kg/
cm2)、好ましくは常圧〜196×104Pa(20
kg/cm2)であり、高圧改良法の場合通常1470
0×104Pa(1500kg/cm2)以下、特にチ
ーグラー触媒を用いた高圧改良法の場合は3920×1
04〜8820×104Pa(400〜900kg/c
m2)が望ましい。重合時間は低中圧法の場合通常3分
〜10時間、好ましくは5分〜5時間程度が望ましい。
高圧改良法の場合、通常1分〜30分、好ましくは2分
〜20分程度が望ましい。また、重合は一段重合法はも
ちろん、水素濃度、モノマー濃度、重合圧力、重合温
度、触媒等の重合条件が互いに異なる2段階以上の多段
重合法など特に限定されるものではない。
記触媒の存在下、実質的に溶媒の存在しない気相重合
法、スラリー重合法、溶液重合法等で製造され、実質的
に酸素、水等を断った状態で、ブタン、ペンタン、ヘキ
サン、ヘブタン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、シクロヘキサン、メ
チルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素等に例示される
不活性炭化水素溶媒の存在下で製造される。重合条件は
特に限定されないが、重合温度は通常15〜350℃、
好ましくは20〜200℃、さらに好ましくは50〜1
10℃であり、特にチーグラー触媒を用いた高圧改良法
の場合は130〜350℃が好ましく、重合圧力は低中
圧法の場合通常常圧〜686×104Pa(70kg/
cm2)、好ましくは常圧〜196×104Pa(20
kg/cm2)であり、高圧改良法の場合通常1470
0×104Pa(1500kg/cm2)以下、特にチ
ーグラー触媒を用いた高圧改良法の場合は3920×1
04〜8820×104Pa(400〜900kg/c
m2)が望ましい。重合時間は低中圧法の場合通常3分
〜10時間、好ましくは5分〜5時間程度が望ましい。
高圧改良法の場合、通常1分〜30分、好ましくは2分
〜20分程度が望ましい。また、重合は一段重合法はも
ちろん、水素濃度、モノマー濃度、重合圧力、重合温
度、触媒等の重合条件が互いに異なる2段階以上の多段
重合法など特に限定されるものではない。
【0149】その他の最も好ましい具体例としては、各
種のメタロセン系触媒存在下、最も好ましくは上記特定
メタロセン系触媒存在下、エチレンと炭素数3〜20の
α−オレフィンを共重合して得られる樹脂をエチレン・
α−オレフィン共重合体1kgあたり、30〜150℃
の空気又は不活性ガスによって、0.03〜3m3/h
rの流量で0.5〜72時間乾燥、及び/又は30℃以
上エチレン・αオレフィン共重合体の融点未満の熱水
で、0.001〜0.5m3/hrの流量の空気又は不
活性ガスを導入して、0.5〜30時間浸漬し、ヘッド
スペースガスクロマトグラフィーによって測定した炭素
数12以下の揮発成分の総量(ノルマルヘキサン換算)
の乾燥前/乾燥後の値(Q)を200以上にするエチレ
ン・α−オレフィン共重合体の製造方法である。以上、
エチレンとαオレフィンの共重合体樹脂を代表して説明
したが、同様にホモポリエチレン樹脂、各種ポリプロピ
レン樹脂及び各種エチレン共重合体樹脂も上記メタロセ
ン系触媒を用いて重合製造可能である。
種のメタロセン系触媒存在下、最も好ましくは上記特定
メタロセン系触媒存在下、エチレンと炭素数3〜20の
α−オレフィンを共重合して得られる樹脂をエチレン・
α−オレフィン共重合体1kgあたり、30〜150℃
の空気又は不活性ガスによって、0.03〜3m3/h
rの流量で0.5〜72時間乾燥、及び/又は30℃以
上エチレン・αオレフィン共重合体の融点未満の熱水
で、0.001〜0.5m3/hrの流量の空気又は不
活性ガスを導入して、0.5〜30時間浸漬し、ヘッド
スペースガスクロマトグラフィーによって測定した炭素
数12以下の揮発成分の総量(ノルマルヘキサン換算)
の乾燥前/乾燥後の値(Q)を200以上にするエチレ
ン・α−オレフィン共重合体の製造方法である。以上、
エチレンとαオレフィンの共重合体樹脂を代表して説明
したが、同様にホモポリエチレン樹脂、各種ポリプロピ
レン樹脂及び各種エチレン共重合体樹脂も上記メタロセ
ン系触媒を用いて重合製造可能である。
【0150】また、エチレン・α−オレフィン共重合体
樹脂は、X線回折法により測定した結晶化度が40%以
下が好ましく、35%以下がより好ましく、30%以下
が特に好ましく、25%以下が最も好ましい。結晶化度
が40%を超えると、カーボンブラックの分散性を効率
よく向上させることが困難になる。また、カーボンブラ
ックを10質量%以上含有させると物理強度やヒートシ
ール適性等が劣化し、完全遮光性の確保や密封性の確保
が困難になる。
樹脂は、X線回折法により測定した結晶化度が40%以
下が好ましく、35%以下がより好ましく、30%以下
が特に好ましく、25%以下が最も好ましい。結晶化度
が40%を超えると、カーボンブラックの分散性を効率
よく向上させることが困難になる。また、カーボンブラ
ックを10質量%以上含有させると物理強度やヒートシ
ール適性等が劣化し、完全遮光性の確保や密封性の確保
が困難になる。
【0151】結晶化度が40%以下のエチレン・α−オ
レフィン共重合体樹脂は、3〜49質量%含有すること
が好ましく、5〜45質量%含有することがより好まし
く、7〜40質量%含有することが特に好ましく、9〜
35質量%含有することが最も好ましい。結晶化度が4
0%以下のエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂の含
有量が3質量%未満であると、カーボンブラックの分散
性向上効果が小さく、混練経費増となるだけである。ま
た、低温ヒートシール適性や物理強度向上効果がなくな
る。また、49質量%を超えると、フィルム成形性が悪
化し、また、抗張力やヤング率が小さくなりすぎ、写真
感光材料の重さや製袋工程でのテンションによりフィル
ムが薄く伸ばされて遮光性を確保することが困難にな
る。さらに、高価でブロッキングが発生しやすくなり実
用化困難になる。
レフィン共重合体樹脂は、3〜49質量%含有すること
が好ましく、5〜45質量%含有することがより好まし
く、7〜40質量%含有することが特に好ましく、9〜
35質量%含有することが最も好ましい。結晶化度が4
0%以下のエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂の含
有量が3質量%未満であると、カーボンブラックの分散
性向上効果が小さく、混練経費増となるだけである。ま
た、低温ヒートシール適性や物理強度向上効果がなくな
る。また、49質量%を超えると、フィルム成形性が悪
化し、また、抗張力やヤング率が小さくなりすぎ、写真
感光材料の重さや製袋工程でのテンションによりフィル
ムが薄く伸ばされて遮光性を確保することが困難にな
る。さらに、高価でブロッキングが発生しやすくなり実
用化困難になる。
【0152】結晶化度が40%以下のエチレン・α−オ
レフィン共重合体樹脂のα−オレフィンの炭素数は3〜
20個が適当であり、好ましくは3〜17個、より好ま
しくは3〜15個、特に好ましくは3〜12個、最も好
ましくは3〜9個である。
レフィン共重合体樹脂のα−オレフィンの炭素数は3〜
20個が適当であり、好ましくは3〜17個、より好ま
しくは3〜15個、特に好ましくは3〜12個、最も好
ましくは3〜9個である。
【0153】α−オレフィンの炭素数が3個未満である
と、本発明の効果が発揮しにくくなるとともに樹脂の重
合製造が困難になる。また、α−オレフィンの炭素数が
20個を超えると、本発明の効果が発揮しにくくなると
ともに樹脂の重合製造が困難であり、α−オレフィンが
高価になり実用化困難になる。
と、本発明の効果が発揮しにくくなるとともに樹脂の重
合製造が困難になる。また、α−オレフィンの炭素数が
20個を超えると、本発明の効果が発揮しにくくなると
ともに樹脂の重合製造が困難であり、α−オレフィンが
高価になり実用化困難になる。
【0154】結晶化度が40%以下のエチレン・α−オ
レフィン共重合体樹脂におけるα−オレフィン単位含有
量は、16〜80モル%が適当であり、好ましくは18
〜75モル%、より好ましくは20〜70モル%、特に
好ましくは22〜65モル%、最も好ましくは25〜6
0モル%である。α−オレフィンの単位含有量が16モ
ル%未満であると、ヒートシール適性、特に低温ヒート
シール適性や経時ヒートシール強度維持性が悪化し完全
密封性が確保できなくなるだけでなく、写真性能の異常
(感度や階調や発色の異常や被りの増加、画質の悪化
等)の発生や接着故障の発生及び引裂き強度や衝撃穴あ
け強度等の物理強度も小さくなる。また、α−オレフィ
ンの単位含有量が80モル%を超えると、重合製造困難
になり、高価になる。さらにヤング率が非常に小さくな
り、ブロッキングが発生しやすくなり、フィルム成形性
も悪く写真感光材料用包装材料としては実用化できな
い。
レフィン共重合体樹脂におけるα−オレフィン単位含有
量は、16〜80モル%が適当であり、好ましくは18
〜75モル%、より好ましくは20〜70モル%、特に
好ましくは22〜65モル%、最も好ましくは25〜6
0モル%である。α−オレフィンの単位含有量が16モ
ル%未満であると、ヒートシール適性、特に低温ヒート
シール適性や経時ヒートシール強度維持性が悪化し完全
密封性が確保できなくなるだけでなく、写真性能の異常
(感度や階調や発色の異常や被りの増加、画質の悪化
等)の発生や接着故障の発生及び引裂き強度や衝撃穴あ
け強度等の物理強度も小さくなる。また、α−オレフィ
ンの単位含有量が80モル%を超えると、重合製造困難
になり、高価になる。さらにヤング率が非常に小さくな
り、ブロッキングが発生しやすくなり、フィルム成形性
も悪く写真感光材料用包装材料としては実用化できな
い。
【0155】結晶化度が40%以下のエチレン・α−オ
レフィン共重合体樹脂は、メタロセン触媒等のシングル
サイト触媒を用いて重合製造した樹脂が好ましいが、従
来から汎用されているチーグラー系触媒等のマルチサイ
ト触媒を用いて重合製造した樹脂であってもよく、ま
た、シングルサイト触媒とマルチサイト触媒を併用して
重合製造した樹脂であってもよい。
レフィン共重合体樹脂は、メタロセン触媒等のシングル
サイト触媒を用いて重合製造した樹脂が好ましいが、従
来から汎用されているチーグラー系触媒等のマルチサイ
ト触媒を用いて重合製造した樹脂であってもよく、ま
た、シングルサイト触媒とマルチサイト触媒を併用して
重合製造した樹脂であってもよい。
【0156】前記ホモポリプロピレン樹脂としては、主
にチグラー触媒(Ti系)を用い、50〜80℃、49
×104〜343×104Pa(5〜35kg/c
m2)の温度・圧力下でプロピレンを重合して製造され
る密度が0.890〜0.910g/cm3の樹脂であ
る。一般にはプロピレンをアルミニウムアルキル/四塩
化チタン系のチーグラー・ナッタ触媒を用いて溶剤存在
下で重合させて得られるアイソタクチック樹脂である。
にチグラー触媒(Ti系)を用い、50〜80℃、49
×104〜343×104Pa(5〜35kg/c
m2)の温度・圧力下でプロピレンを重合して製造され
る密度が0.890〜0.910g/cm3の樹脂であ
る。一般にはプロピレンをアルミニウムアルキル/四塩
化チタン系のチーグラー・ナッタ触媒を用いて溶剤存在
下で重合させて得られるアイソタクチック樹脂である。
【0157】最近、話題のシングルサイト触媒の一つで
あるメタロセン系触媒またはフェノキシイミン錯体触媒
を用いて重合製造したポリプロピレン系樹脂は、写真
性、物理特性が優れ、分子量分布が小さく、不純物含有
量が少なく特に好ましい。
あるメタロセン系触媒またはフェノキシイミン錯体触媒
を用いて重合製造したポリプロピレン系樹脂は、写真
性、物理特性が優れ、分子量分布が小さく、不純物含有
量が少なく特に好ましい。
【0158】プロピレンとα−オレフィンとの共重合体
樹脂としては、プロピレン・エチレンランダム共重合体
樹脂、プロピレン・エチレンブロック共重合体樹脂、プ
ロピレン・ブテン−1ランダム共重合体樹脂、プロピレ
ン・ブテン−1ブロック共重合体樹脂、プロピレン・エ
チレン・ブテン−1三元共重合体樹脂、プロピレン・エ
チレン・ジエン三元共重合体樹脂、プロピレン・ヘキセ
ン−1ランダム共重合体樹脂、プロピレン・ヘキセン−
1ブロック共重合体樹脂等がある。α−オレフィンの量
としては0.5〜30質量%、好ましくは1〜20質量
%が剛性、物理強度、製造適性のバランスの点から好ま
しい。
樹脂としては、プロピレン・エチレンランダム共重合体
樹脂、プロピレン・エチレンブロック共重合体樹脂、プ
ロピレン・ブテン−1ランダム共重合体樹脂、プロピレ
ン・ブテン−1ブロック共重合体樹脂、プロピレン・エ
チレン・ブテン−1三元共重合体樹脂、プロピレン・エ
チレン・ジエン三元共重合体樹脂、プロピレン・ヘキセ
ン−1ランダム共重合体樹脂、プロピレン・ヘキセン−
1ブロック共重合体樹脂等がある。α−オレフィンの量
としては0.5〜30質量%、好ましくは1〜20質量
%が剛性、物理強度、製造適性のバランスの点から好ま
しい。
【0159】プロピレンとα−オレフィンとの共重合体
樹脂におけるα−オレフィンの種類に関しては、前記エ
チレンとα−オレフィンとの共重合体(L−LDPE)
樹脂の場合のα−オレフィンと同様である。
樹脂におけるα−オレフィンの種類に関しては、前記エ
チレンとα−オレフィンとの共重合体(L−LDPE)
樹脂の場合のα−オレフィンと同様である。
【0160】以上のようなポリオレフィン樹脂を重合さ
せる際、高活性のハロゲン化合物又は金属化合物を含む
重合触媒を用いることが写真感光材料に対する悪影響の
大きい重合触媒使用量を減少できるので好ましい。ハロ
ゲン化合物及び/又は金属化合物を含む重合触媒の代表
例としては、四塩化チタンとトリエチルアルミニウムを
無水ヘキサン中で混合した時に得られる黒色の沈澱物の
チーグラー触媒と三塩化チタンとトリエチルアルミニウ
ムを無水ヘキサン中で混合して得られる黒色の沈澱物の
チーグラー・ナッタ触媒と第I,II,III族の各種金属
の有機アルキル化合物と、第IV,V,VI,VII族の金属
塩の組合せから成る立体規則性重合触媒とトリアルキル
アルミニウムと三塩化チタン系の混合物からなるナッタ
触媒とSiO2−Al2O3系と酸化クロムの混合物か
ら成るフィリップス触媒及びマグネシウム化合物とハロ
ゲン化チタンとの反応生成物および有機アルミニウムを
成分とする触媒等がある。特殊な例としてマグネシウム
の酸素含有有機化合物とチタンの酸素含有有機化合物と
アルミニウムハロゲン化合物との反応生成物である固体
触媒成分と共触媒として有機アルミニウム化合物を使用
した触媒等もある。
せる際、高活性のハロゲン化合物又は金属化合物を含む
重合触媒を用いることが写真感光材料に対する悪影響の
大きい重合触媒使用量を減少できるので好ましい。ハロ
ゲン化合物及び/又は金属化合物を含む重合触媒の代表
例としては、四塩化チタンとトリエチルアルミニウムを
無水ヘキサン中で混合した時に得られる黒色の沈澱物の
チーグラー触媒と三塩化チタンとトリエチルアルミニウ
ムを無水ヘキサン中で混合して得られる黒色の沈澱物の
チーグラー・ナッタ触媒と第I,II,III族の各種金属
の有機アルキル化合物と、第IV,V,VI,VII族の金属
塩の組合せから成る立体規則性重合触媒とトリアルキル
アルミニウムと三塩化チタン系の混合物からなるナッタ
触媒とSiO2−Al2O3系と酸化クロムの混合物か
ら成るフィリップス触媒及びマグネシウム化合物とハロ
ゲン化チタンとの反応生成物および有機アルミニウムを
成分とする触媒等がある。特殊な例としてマグネシウム
の酸素含有有機化合物とチタンの酸素含有有機化合物と
アルミニウムハロゲン化合物との反応生成物である固体
触媒成分と共触媒として有機アルミニウム化合物を使用
した触媒等もある。
【0161】有機アルミニウム化合物の具体例として
は、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、ジエチルアル
ミニウムモノクロライド、ジエチルアルミニウムモノブ
ロマイド等がある。チタン化合物としてはTiCl4、
TiBr、TiI4等のテトラハロゲン化チタン、Ti
(OCH3)Cl3、Ti(OC2H5)Cl3等のト
リハロゲン化アルコキシチタン、Ti(OCH3)2C
l2、Ti(OC2H5)2Cl2、Ti(OC
2H5)2Br2等のジハロゲン化アルコキシチタン、
Ti(OCH3)3Cl、Ti(OC2H5)3Cl、
Ti(OC2H5)3Br等のモノハロゲン化トリアル
コキシチタン等がある。
は、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、ジエチルアル
ミニウムモノクロライド、ジエチルアルミニウムモノブ
ロマイド等がある。チタン化合物としてはTiCl4、
TiBr、TiI4等のテトラハロゲン化チタン、Ti
(OCH3)Cl3、Ti(OC2H5)Cl3等のト
リハロゲン化アルコキシチタン、Ti(OCH3)2C
l2、Ti(OC2H5)2Cl2、Ti(OC
2H5)2Br2等のジハロゲン化アルコキシチタン、
Ti(OCH3)3Cl、Ti(OC2H5)3Cl、
Ti(OC2H5)3Br等のモノハロゲン化トリアル
コキシチタン等がある。
【0162】有機マグネシウム化合物としてはエチルブ
チルマグネシウム、ジイソブチルマグネシウム、ジヘキ
シルマグネシウム、エチルマグネシウムクロライド及び
MgF2、MgCl2、MgBr2、MgI2等があ
る。バナシウム化合物としては四塩化バナシウム、オキ
シ三塩化バナシウム、バナジン酸ジエトキシモノクロラ
イド、バナジン酸ジエトキシジクロライド等がある。触
媒残滓としてポリオレフィン樹脂中に残留するこれらの
ハロゲン化合物及び/又は金属化合物はハロゲン化銀写
真感光材料の写真性に悪影響を与えるが、脂肪酸金属塩
及び/又はゼオライト及び/又はハイドロタルサイト類
化合物の合計が0.01〜10質量%、好ましくは0.
05〜7質量%、特に好ましくは0.1〜5質量%添加
すると無害化できる。ゼオライトを0.01〜10質量
%、好ましくは0.05〜7質量%、特に好ましくは
0.1〜5質量%添加すると、ブロッキング防止と同時
に無害化もできるので特に好ましい。A型ゼオライトが
最も好ましい。
チルマグネシウム、ジイソブチルマグネシウム、ジヘキ
シルマグネシウム、エチルマグネシウムクロライド及び
MgF2、MgCl2、MgBr2、MgI2等があ
る。バナシウム化合物としては四塩化バナシウム、オキ
シ三塩化バナシウム、バナジン酸ジエトキシモノクロラ
イド、バナジン酸ジエトキシジクロライド等がある。触
媒残滓としてポリオレフィン樹脂中に残留するこれらの
ハロゲン化合物及び/又は金属化合物はハロゲン化銀写
真感光材料の写真性に悪影響を与えるが、脂肪酸金属塩
及び/又はゼオライト及び/又はハイドロタルサイト類
化合物の合計が0.01〜10質量%、好ましくは0.
05〜7質量%、特に好ましくは0.1〜5質量%添加
すると無害化できる。ゼオライトを0.01〜10質量
%、好ましくは0.05〜7質量%、特に好ましくは
0.1〜5質量%添加すると、ブロッキング防止と同時
に無害化もできるので特に好ましい。A型ゼオライトが
最も好ましい。
【0163】ポリオレフィン樹脂のみで成形する場合
は、ゲル透過クロマトグラフィー(略号GPC)を使用
して測定したMn/Mwで示される分子量分布が1.1
〜50.0が好ましく、1.3〜40.0がさらに好ま
しく、1.4〜30.0がより好ましく、1.5〜2
0.0が特に好ましく、1.6〜10.0が最も好まし
い。分子量分布が1.1未満であると、樹脂の流動性が
悪化し成形故障が多発する。また、分子量分布が50.
0を越えると、MFRが0.5g/10分以下の高分子
量ポリオレフィン樹脂であってもフィルム成形性が悪化
し、また物理強度も低下する。また、MFR(ASTM
D 1238のE条件の試験温度190℃、試験荷重
2.16kgfで測定)は0.01〜70g/10分が
好ましく、0.02〜50g/10分がより好ましく、
最も好ましくは0.03〜40g/10分であり、0.
01g/10分未満では樹脂の流動性が悪く、メルトフ
ラクチュア(melt fracture)が多発し、
実用化不可である。また、メルトフローレートが70g
/10分を越えると樹脂の流動性が大きくなりすぎ、フ
ィルム成形性が悪化し、また物理強度が小さく実用化困
難である。特に、MFRが0.1g/10分以下の高分
子量樹脂の場合は、分子量分布は10.0〜50.0が
好ましく、15.0〜45.0がより好ましく、20.
0〜40.0が特に好ましく、25.0〜38.0が最
も好ましい。
は、ゲル透過クロマトグラフィー(略号GPC)を使用
して測定したMn/Mwで示される分子量分布が1.1
〜50.0が好ましく、1.3〜40.0がさらに好ま
しく、1.4〜30.0がより好ましく、1.5〜2
0.0が特に好ましく、1.6〜10.0が最も好まし
い。分子量分布が1.1未満であると、樹脂の流動性が
悪化し成形故障が多発する。また、分子量分布が50.
0を越えると、MFRが0.5g/10分以下の高分子
量ポリオレフィン樹脂であってもフィルム成形性が悪化
し、また物理強度も低下する。また、MFR(ASTM
D 1238のE条件の試験温度190℃、試験荷重
2.16kgfで測定)は0.01〜70g/10分が
好ましく、0.02〜50g/10分がより好ましく、
最も好ましくは0.03〜40g/10分であり、0.
01g/10分未満では樹脂の流動性が悪く、メルトフ
ラクチュア(melt fracture)が多発し、
実用化不可である。また、メルトフローレートが70g
/10分を越えると樹脂の流動性が大きくなりすぎ、フ
ィルム成形性が悪化し、また物理強度が小さく実用化困
難である。特に、MFRが0.1g/10分以下の高分
子量樹脂の場合は、分子量分布は10.0〜50.0が
好ましく、15.0〜45.0がより好ましく、20.
0〜40.0が特に好ましく、25.0〜38.0が最
も好ましい。
【0164】ポリオレフィン樹脂として最も好ましい樹
脂は、シングルサイト触媒(代表例はメタロセン系触媒
またはフェノキシイミン錯体触媒)を用いて重合製造し
たものである。
脂は、シングルサイト触媒(代表例はメタロセン系触媒
またはフェノキシイミン錯体触媒)を用いて重合製造し
たものである。
【0165】シングルサイト触媒を用いて重合製造した
L−LDPE樹脂は、ジルコニウム系、チタニウム系、
ハフニウム系及びバナジウム系メタロセン錯体の1種以
上を含むシングルサイト触媒を用いて重合製造した分子
量分布が1.1〜7のエチレンと炭素数が3〜12個の
α−オレフィンとのランダム共重合体樹脂で形成されて
いることが好ましく、これにより、物理強度が優れ、残
留金属成分や残留ハロゲン系化合物成分が少ないので写
真感光材料の写真性に悪影響を及ぼすことが少なく、ヒ
ートシール適性(ヒートシール強度、低温ヒートシール
性、ホットタック性、夾雑物シール性、長期間経時後の
ヒートシール強度等)が優れた写真感光材料用包装材料
とすることができる。またフィルム成形機に錆や腐食が
発生するのを防止できる。
L−LDPE樹脂は、ジルコニウム系、チタニウム系、
ハフニウム系及びバナジウム系メタロセン錯体の1種以
上を含むシングルサイト触媒を用いて重合製造した分子
量分布が1.1〜7のエチレンと炭素数が3〜12個の
α−オレフィンとのランダム共重合体樹脂で形成されて
いることが好ましく、これにより、物理強度が優れ、残
留金属成分や残留ハロゲン系化合物成分が少ないので写
真感光材料の写真性に悪影響を及ぼすことが少なく、ヒ
ートシール適性(ヒートシール強度、低温ヒートシール
性、ホットタック性、夾雑物シール性、長期間経時後の
ヒートシール強度等)が優れた写真感光材料用包装材料
とすることができる。またフィルム成形機に錆や腐食が
発生するのを防止できる。
【0166】前記シングルサイト触媒としては、代表的
なものとしてはドイツHambrug大学のカミンスキ
ー教授によって発見された、均一な活性点を有するシク
ロペンタジエン環を配位した金属化合物(代表例:二塩
化ジルコノセン)とメチルアルミノキサンからなるメタ
ロセン系触媒があり、種々の特許が発表されている。代
表例を挙げると、特開昭50−35007号公報、特開
昭60−35008号公報、特開昭60−35009号
公報、特開平3−207703号公報、特開平3−23
4711号公報、特開平4−300667号公報等があ
る。
なものとしてはドイツHambrug大学のカミンスキ
ー教授によって発見された、均一な活性点を有するシク
ロペンタジエン環を配位した金属化合物(代表例:二塩
化ジルコノセン)とメチルアルミノキサンからなるメタ
ロセン系触媒があり、種々の特許が発表されている。代
表例を挙げると、特開昭50−35007号公報、特開
昭60−35008号公報、特開昭60−35009号
公報、特開平3−207703号公報、特開平3−23
4711号公報、特開平4−300667号公報等があ
る。
【0167】メタロセン系触媒を用いて重合製造したエ
チレン・α−オレフィン共重合体樹脂は従来のチーグラ
ー触媒を用いて重合製造したエチレン・α−オレフィン
共重合体樹脂に比較して以下の特徴を有する。
チレン・α−オレフィン共重合体樹脂は従来のチーグラ
ー触媒を用いて重合製造したエチレン・α−オレフィン
共重合体樹脂に比較して以下の特徴を有する。
【0168】i)均一なコモノマー分布と小さい(狭
い)分子量分布より、タイ分子の生成が促進されタイ分
子が約3倍と多く、2〜3倍の衝撃強度、引き裂き強度
を有する。 ii)透明性を阻害する高分子量低コモノマー成分が少な
く、ラメラの厚さが10%以上薄いので透明性、光沢が
優れている。 iii)耐ブロッキング性が優れている(ベタツキ成分と
呼ばれる低分子量低密度成分が少ない)。 iv)高分子量低コモノマー成分が少ないので融点が低
く、低温ヒートシール性が優れている。 v)柔軟性が優れている。 vi)分子量分布が小さい(狭い)ので、低分子量成分に
起因する成形時の発煙や臭気が少ない。
い)分子量分布より、タイ分子の生成が促進されタイ分
子が約3倍と多く、2〜3倍の衝撃強度、引き裂き強度
を有する。 ii)透明性を阻害する高分子量低コモノマー成分が少な
く、ラメラの厚さが10%以上薄いので透明性、光沢が
優れている。 iii)耐ブロッキング性が優れている(ベタツキ成分と
呼ばれる低分子量低密度成分が少ない)。 iv)高分子量低コモノマー成分が少ないので融点が低
く、低温ヒートシール性が優れている。 v)柔軟性が優れている。 vi)分子量分布が小さい(狭い)ので、低分子量成分に
起因する成形時の発煙や臭気が少ない。
【0169】前記メタロセン系触媒を用いる重合方法に
ついては以下に例示するように数多くの特許公報に開示
されている。
ついては以下に例示するように数多くの特許公報に開示
されている。
【0170】特開昭58−19309号公報、特開昭6
0−862号公報、特開昭60−35006号公報、特
開昭60−35007号公報、特開昭60−35008
号公報、特開昭60−106008号公報、特開昭60
−137911号公報、特開昭61−31404号公
報、特開昭61−108610号公報、特開昭61−2
21207号公報、特開昭61−264010号公報、
特開昭61−296009号公報、特開昭63−610
10号公報、特開昭63−152608号公報、特開昭
63−178108号公報、特開昭63−222177
号公報、特開昭63−222178号公報、特開昭63
−222179号公報、特開昭63−264606号公
報、特開昭63−28070号公報、特昭表63−50
1369号公報、特昭表64−6003号公報、特昭表
64−45406号公報、特開昭64−74202号公
報、特開平1−12407号公報、特開平1−9511
0号公報、特開平1−101315号公報、特開平1−
129003号公報、特開平1−207248号公報、
特開平1−210404号公報、特開平1−25140
5号公報、特開平1−259004号公報、特開平1−
275609号公報、特開平1−301704号公報、
特開平1−319489号公報、特開平2−22307
号公報、特開平2−41303号公報、特開平2−17
3110号公報、特開平2−302410号公報、特開
平3−56508号公報、特開平3−62806号公
報、特開平3−66710号公報、特開平3−7070
8号公報、特開平3−70709号公報、特開平3−7
0710号公報、特開平3−74412号公報、特開平
4−8704号公報、特開平4−11604号公報、特
開平4−25514号公報、特開平4−213305号
公報、特開平5−310829号公報、特開平5−32
0242号公報、特開平6−228222号公報、特開
平9−40793号公報、アメリカ特許4,522,9
82号明細書、アメリカ特許4,530,914号明細
書等が挙げられる。
0−862号公報、特開昭60−35006号公報、特
開昭60−35007号公報、特開昭60−35008
号公報、特開昭60−106008号公報、特開昭60
−137911号公報、特開昭61−31404号公
報、特開昭61−108610号公報、特開昭61−2
21207号公報、特開昭61−264010号公報、
特開昭61−296009号公報、特開昭63−610
10号公報、特開昭63−152608号公報、特開昭
63−178108号公報、特開昭63−222177
号公報、特開昭63−222178号公報、特開昭63
−222179号公報、特開昭63−264606号公
報、特開昭63−28070号公報、特昭表63−50
1369号公報、特昭表64−6003号公報、特昭表
64−45406号公報、特開昭64−74202号公
報、特開平1−12407号公報、特開平1−9511
0号公報、特開平1−101315号公報、特開平1−
129003号公報、特開平1−207248号公報、
特開平1−210404号公報、特開平1−25140
5号公報、特開平1−259004号公報、特開平1−
275609号公報、特開平1−301704号公報、
特開平1−319489号公報、特開平2−22307
号公報、特開平2−41303号公報、特開平2−17
3110号公報、特開平2−302410号公報、特開
平3−56508号公報、特開平3−62806号公
報、特開平3−66710号公報、特開平3−7070
8号公報、特開平3−70709号公報、特開平3−7
0710号公報、特開平3−74412号公報、特開平
4−8704号公報、特開平4−11604号公報、特
開平4−25514号公報、特開平4−213305号
公報、特開平5−310829号公報、特開平5−32
0242号公報、特開平6−228222号公報、特開
平9−40793号公報、アメリカ特許4,522,9
82号明細書、アメリカ特許4,530,914号明細
書等が挙げられる。
【0171】これらのメタロセン系触媒を用いて重合製
造したエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂の中でも
写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼす触媒残渣が少な
いジルコニウム系、ハフニウム系、チタニウム系、バナ
ジウム系の少なくとも1種のメタロセン系触媒を用い
た、固体触媒成分1g当たり10,000g以上の重合
活性が高い樹脂が好ましい。特に、二塩化ジルコノセン
とメチルアルミノキサンからなるメタロセン系触媒が好
ましい。樹脂中の写真性に悪影響を及ぼす残留ハロゲン
成分(主としてハロゲンガス)含有量は400ppm以
下が好ましく、特に150ppm以下が好ましい。樹脂
中のハロゲン成分含有量を400ppm以下にするため
に触媒失活剤を用いて触媒残渣を抽出することも、また
ペレタイザーやフィルム成形機にベントを設けることが
残留ハロゲン化合物成分を減少させて、押出し機のスク
リューやダイスの防錆及び写真性を良好にするために必
要であり好ましい。特に、残留ハロゲン化合物成分を無
害化するスキャベンジャーを含有させることが好まし
い。
造したエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂の中でも
写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼす触媒残渣が少な
いジルコニウム系、ハフニウム系、チタニウム系、バナ
ジウム系の少なくとも1種のメタロセン系触媒を用い
た、固体触媒成分1g当たり10,000g以上の重合
活性が高い樹脂が好ましい。特に、二塩化ジルコノセン
とメチルアルミノキサンからなるメタロセン系触媒が好
ましい。樹脂中の写真性に悪影響を及ぼす残留ハロゲン
成分(主としてハロゲンガス)含有量は400ppm以
下が好ましく、特に150ppm以下が好ましい。樹脂
中のハロゲン成分含有量を400ppm以下にするため
に触媒失活剤を用いて触媒残渣を抽出することも、また
ペレタイザーやフィルム成形機にベントを設けることが
残留ハロゲン化合物成分を減少させて、押出し機のスク
リューやダイスの防錆及び写真性を良好にするために必
要であり好ましい。特に、残留ハロゲン化合物成分を無
害化するスキャベンジャーを含有させることが好まし
い。
【0172】写真性に悪影響を及ぼし、押出し機やダイ
スに発錆故障を発生させるハロゲン化合物成分は、ハロ
ゲン化チタン化合物、ハロゲン化ケイ素化合物、ハロゲ
ン化バナジウム化合物、ハロゲン化ケイ素化合物、ハロ
ゲン化アルミニウム化合物、ハロゲン化ホウ素化合物等
を例示することができる。
スに発錆故障を発生させるハロゲン化合物成分は、ハロ
ゲン化チタン化合物、ハロゲン化ケイ素化合物、ハロゲ
ン化バナジウム化合物、ハロゲン化ケイ素化合物、ハロ
ゲン化アルミニウム化合物、ハロゲン化ホウ素化合物等
を例示することができる。
【0173】具体的には四塩化ケイ素、三塩化アルミニ
ウム、三臭化アルミニウム、三塩化チタン、三塩化ホウ
素、四臭化チタン等である。
ウム、三臭化アルミニウム、三塩化チタン、三塩化ホウ
素、四臭化チタン等である。
【0174】これらのハロゲン化合物成分は、ハロゲン
ガスとなって上記各種の悪作用を及ぼすので、本発明の
写真感光材料用包装材料の遮光性熱可塑性樹脂フィルム
層中に下記のハロゲンガス又は化合物のスキャベンジャ
ーを含有させることが特に好ましい。
ガスとなって上記各種の悪作用を及ぼすので、本発明の
写真感光材料用包装材料の遮光性熱可塑性樹脂フィルム
層中に下記のハロゲンガス又は化合物のスキャベンジャ
ーを含有させることが特に好ましい。
【0175】本発明におけるハロゲンガススキャベンジ
ャーとして好ましい化合物は、例えば、スルフィド化合
物、亜硝酸塩、セミカルパジド、亜硫酸塩、ハイドロキ
ノン類、エチレンジアミン、アセトンセミカルバゾン、
p−ヒドロキシフェニルグリシンである。特に好ましい
化合物としては、下記一般式で表される化合物を挙げる
ことができる。
ャーとして好ましい化合物は、例えば、スルフィド化合
物、亜硝酸塩、セミカルパジド、亜硫酸塩、ハイドロキ
ノン類、エチレンジアミン、アセトンセミカルバゾン、
p−ヒドロキシフェニルグリシンである。特に好ましい
化合物としては、下記一般式で表される化合物を挙げる
ことができる。
【0176】
【化1】 式中、R1、R2、R3及びR4はそれぞれ水素原子あ
るいはベンゼン核に置換可能な基を表す。
るいはベンゼン核に置換可能な基を表す。
【0177】一般式(H)において、置換基としては、
ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素)、アルキ
ル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、t−ブ
チル、n−アミル、i−アミル、n−オクチル、n−ド
デシル、n−オクタデシルで、特に炭素数1〜32が好
ましい)、アルケニル基、アリール基、アシル基、シク
ロアルキル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アルキ
ルチオ基、アリールチオ基、アルキルアシルアミノ基、
アリールアシルアミノ基、アルキルカルバモイル基、ア
リールカルバモイル基、アルキルカルボンアミド基、ア
リールカルボンアミド基、アルキルスルホンアミド基、
アリールスルホンアミド基、アルキルスルファモイル
基、アリールスルファモイル基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、アルキルオキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アルキルアシルオキ
シ基、アリールアシルオキシ基が好ましい。
ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素)、アルキ
ル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、t−ブ
チル、n−アミル、i−アミル、n−オクチル、n−ド
デシル、n−オクタデシルで、特に炭素数1〜32が好
ましい)、アルケニル基、アリール基、アシル基、シク
ロアルキル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アルキ
ルチオ基、アリールチオ基、アルキルアシルアミノ基、
アリールアシルアミノ基、アルキルカルバモイル基、ア
リールカルバモイル基、アルキルカルボンアミド基、ア
リールカルボンアミド基、アルキルスルホンアミド基、
アリールスルホンアミド基、アルキルスルファモイル
基、アリールスルファモイル基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、アルキルオキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アルキルアシルオキ
シ基、アリールアシルオキシ基が好ましい。
【0178】これらの基はさらに上述したものと同様の
置換基で置換されてもよい。
置換基で置換されてもよい。
【0179】最も好ましい重合方法は、メタロセン系触
媒を用い重合温度40〜100℃、重合圧力49×10
4〜490×104Pa(5〜50kg/cm2)の条
件で気相重合方法で製造したエチレン・α−オレフィン
共重合体樹脂である。具体的にはエチレン・ヘキセン−
1共重合体樹脂である。
媒を用い重合温度40〜100℃、重合圧力49×10
4〜490×104Pa(5〜50kg/cm2)の条
件で気相重合方法で製造したエチレン・α−オレフィン
共重合体樹脂である。具体的にはエチレン・ヘキセン−
1共重合体樹脂である。
【0180】上記、結晶化度が40%以下のエチレン・
α−オレフィン共重合体樹脂は、メタロセン触媒やフェ
ノキシイミン錯体触媒等のシングルサイト触媒を用いて
重合製造した樹脂が好ましいが、従来から汎用されてい
るチーグラー系触媒等のマルチサイト触媒を用いて重合
製造した樹脂であってもよく、また、シングルサイト触
媒とマルチサイト触媒を併用して重合製造した樹脂であ
ってもよい。
α−オレフィン共重合体樹脂は、メタロセン触媒やフェ
ノキシイミン錯体触媒等のシングルサイト触媒を用いて
重合製造した樹脂が好ましいが、従来から汎用されてい
るチーグラー系触媒等のマルチサイト触媒を用いて重合
製造した樹脂であってもよく、また、シングルサイト触
媒とマルチサイト触媒を併用して重合製造した樹脂であ
ってもよい。
【0181】前記酸変性ポリオレフィン樹脂は、ポリオ
レフィン樹脂と不飽和カルボン酸類とをグラフト変性し
た変性ポリオレフィン樹脂をいい、例えばグラフト変性
ポリエチレン樹脂、グラフト変性ポリプロピレン樹脂、
グラフト変性エチレン共重合体樹脂(EVA樹脂、EE
A樹脂、L−LDPE樹脂、EMA樹脂等)等がある。
レフィン樹脂と不飽和カルボン酸類とをグラフト変性し
た変性ポリオレフィン樹脂をいい、例えばグラフト変性
ポリエチレン樹脂、グラフト変性ポリプロピレン樹脂、
グラフト変性エチレン共重合体樹脂(EVA樹脂、EE
A樹脂、L−LDPE樹脂、EMA樹脂等)等がある。
【0182】ポリオレフィン樹脂とグラフト変性する。
不飽和カルボン酸類は、その誘導体も含めて総称するも
ので、代表例をあげるとアクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸、テトラヒドロフタ
ル酸、メサコン酸、アンゲリカ酸、シトラコン酸、クロ
トン酸、イソクロトン酸、ナジック酸、(エンドシス−
ビシクロ〔2,2,1〕ヘプト−5−エン−2,3−ジカ
ルボン酸)、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水
イタコン酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブ
チル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸グリシジル、メ
タクリル酸グリシジル、マレイン酸モノエチルエステ
ル、マレイン酸ジエチルエステル、フマル酸モノメチル
エステル、フマル酸ジメチルエステル、イタコン酸ジエ
チルエステル、アクリル酸アミド、メタクリルアミド、
マレイン酸モノアミド、マレイン酸ジアミド、マレイン
酸−N−モノエチルアミド、マレイン酸−N,N−ジエ
チルアミド、マレイン酸−N−モノブチルアミド、マレ
イン酸−N,N−ジブチルアミド、フマル酸モノアミ
ド、フマル酸ジアミド、フマル酸−N−モノエチルアミ
ド、フマル酸−N,N−ジエチルアミド、フマル酸−N
−モノブチルアミド、フマル酸−N,N−ジエチルアミ
ド、フマル酸−N−モノブチルアミド、フマル酸−N,
N−ジブチルアミド、マレイミド、マレイン酸モノメチ
ル、マレイン酸ジメチル、マタクリル酸カリウム、アク
リル酸ナトリウム、アクリル酸亜鉛、アクリル酸マグネ
シウム、アクリル酸カルシウム、メタクリル酸ナトリウ
ム、アクリル酸カリウム、メタクリル酸カリウム、N−
ブチルマレイミド、N−フェニルマレイミド、塩化マレ
ニル、グリシジルマレエート、マレイン酸ジプロピル、
アコニチン酸無水物、ソルビン酸等をあげることがで
き、相互の混合使用も可能である。
不飽和カルボン酸類は、その誘導体も含めて総称するも
ので、代表例をあげるとアクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸、テトラヒドロフタ
ル酸、メサコン酸、アンゲリカ酸、シトラコン酸、クロ
トン酸、イソクロトン酸、ナジック酸、(エンドシス−
ビシクロ〔2,2,1〕ヘプト−5−エン−2,3−ジカ
ルボン酸)、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水
イタコン酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブ
チル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸グリシジル、メ
タクリル酸グリシジル、マレイン酸モノエチルエステ
ル、マレイン酸ジエチルエステル、フマル酸モノメチル
エステル、フマル酸ジメチルエステル、イタコン酸ジエ
チルエステル、アクリル酸アミド、メタクリルアミド、
マレイン酸モノアミド、マレイン酸ジアミド、マレイン
酸−N−モノエチルアミド、マレイン酸−N,N−ジエ
チルアミド、マレイン酸−N−モノブチルアミド、マレ
イン酸−N,N−ジブチルアミド、フマル酸モノアミ
ド、フマル酸ジアミド、フマル酸−N−モノエチルアミ
ド、フマル酸−N,N−ジエチルアミド、フマル酸−N
−モノブチルアミド、フマル酸−N,N−ジエチルアミ
ド、フマル酸−N−モノブチルアミド、フマル酸−N,
N−ジブチルアミド、マレイミド、マレイン酸モノメチ
ル、マレイン酸ジメチル、マタクリル酸カリウム、アク
リル酸ナトリウム、アクリル酸亜鉛、アクリル酸マグネ
シウム、アクリル酸カルシウム、メタクリル酸ナトリウ
ム、アクリル酸カリウム、メタクリル酸カリウム、N−
ブチルマレイミド、N−フェニルマレイミド、塩化マレ
ニル、グリシジルマレエート、マレイン酸ジプロピル、
アコニチン酸無水物、ソルビン酸等をあげることがで
き、相互の混合使用も可能である。
【0183】なかでもアクリル酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、ナジック酸が好ましく、特に無水マレイン酸
が好ましい。
レイン酸、ナジック酸が好ましく、特に無水マレイン酸
が好ましい。
【0184】酸変性ポリオレフィン樹脂における不飽和
カルボン酸類をグラフト変性させる方法は特に限定され
ない。例えば、溶融状態で反応させる特公昭43−27
421号公報等に開示の方法や、溶液状態で反応させる
特公昭44−15422号公報等に開示の方法や、スラ
リー状態で反応させる特公昭43−18144号公報等
に開示の方法や、気相状態で反応させる特公昭50−7
7493号公報等に開示の方法等がある。
カルボン酸類をグラフト変性させる方法は特に限定され
ない。例えば、溶融状態で反応させる特公昭43−27
421号公報等に開示の方法や、溶液状態で反応させる
特公昭44−15422号公報等に開示の方法や、スラ
リー状態で反応させる特公昭43−18144号公報等
に開示の方法や、気相状態で反応させる特公昭50−7
7493号公報等に開示の方法等がある。
【0185】これらの方法の中で押出機を用いる溶融混
練法が操作上簡便で、かつ安価な方法なので好ましい。
練法が操作上簡便で、かつ安価な方法なので好ましい。
【0186】不飽和カルボン酸類の使用量は、ポリオレ
フィン樹脂ベースポリマー(各種ポリエチレン樹脂、各
種ポリプロピレン樹脂、各種ポリオレフィン共重合体樹
脂、ポリブテン−1樹脂、ポリ−4−メチルペンテン−
1等のα−オレフィン共重合体樹脂及びその共重合体樹
脂)100質量部に対して0.01〜20質量部、好ま
しくは0.2〜5質量部である。
フィン樹脂ベースポリマー(各種ポリエチレン樹脂、各
種ポリプロピレン樹脂、各種ポリオレフィン共重合体樹
脂、ポリブテン−1樹脂、ポリ−4−メチルペンテン−
1等のα−オレフィン共重合体樹脂及びその共重合体樹
脂)100質量部に対して0.01〜20質量部、好ま
しくは0.2〜5質量部である。
【0187】ポリオレフィン樹脂と不飽和カルボン酸類
との反応を促進するために有機過酸化物等が用いられ
る。
との反応を促進するために有機過酸化物等が用いられ
る。
【0188】有機過酸化物としては、例えば、ベンゾイ
ルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、アゾビ
スイソブチロニトリル、ジクミルパーオキサイド、α,
α'ビス(t−ブチルパーオキシジイプロピル)ベンゼ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキシン、ジ−t−ブチルパーオキサ
イド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチル−ハイ
ドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブ
チルパーオキシラウレート、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート、1,3ビス(t−ブチルパーオキシイソプロ
ピル)ベンゼン、キュメンハイドロパーオキサイド、ジ
−t−ブチル−ジパーオキシフタレート、t−ブチルパ
ーオキシマレイン酸、イソプロピルパーカーボネート等
の有機過酸化物、アソビスイソブチロニトリル等のアゾ
化合物、過硫酸アンモニウム等の無機過酸化物等があ
る。
ルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、アゾビ
スイソブチロニトリル、ジクミルパーオキサイド、α,
α'ビス(t−ブチルパーオキシジイプロピル)ベンゼ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキシン、ジ−t−ブチルパーオキサ
イド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチル−ハイ
ドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブ
チルパーオキシラウレート、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート、1,3ビス(t−ブチルパーオキシイソプロ
ピル)ベンゼン、キュメンハイドロパーオキサイド、ジ
−t−ブチル−ジパーオキシフタレート、t−ブチルパ
ーオキシマレイン酸、イソプロピルパーカーボネート等
の有機過酸化物、アソビスイソブチロニトリル等のアゾ
化合物、過硫酸アンモニウム等の無機過酸化物等があ
る。
【0189】これらは1種または2種以上の組合せで使
用してもよい。特に好ましいのは、分解温度が170℃
〜200℃の間にあるジ−t−ブチルパーオキサイド、
ジ−クミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン、1,3
−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン
である。
用してもよい。特に好ましいのは、分解温度が170℃
〜200℃の間にあるジ−t−ブチルパーオキサイド、
ジ−クミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン、1,3
−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン
である。
【0190】これらの過酸化物の添加量は、特に制限さ
れないが、ポリオレフィン樹脂100質量部に対して
0.005〜5質量部、好ましくは0.01〜1質量部
である。
れないが、ポリオレフィン樹脂100質量部に対して
0.005〜5質量部、好ましくは0.01〜1質量部
である。
【0191】市販の酸変性ポリオレフィン樹脂の代表例
を以下に示す。 (1) 日本石油化学KK “Nポリマー” (2) 三井石油化学工業KK “ADMER” (3) 昭和電工KK “ER RESI
N” (4) 三菱化成工業KK “NOVATEC−
AP” (5) 三菱油化KK “MODIC” (6) 日本ユニカーKK “NUC−ACE” (7) 宇部興産KK “UBE BON
D” (8) 東ソーKK “ルセンM” (9) 住友化学工業KK “ボンダイン” (10) 三井・デュポンケミカルKK“CMPS”等 (11) エクソン社 “デクソン” (12) 東亜燃料工業KK “HAシリーズ” (13) 三井東圧化学KK “MITSUI L
ONPLY”等
を以下に示す。 (1) 日本石油化学KK “Nポリマー” (2) 三井石油化学工業KK “ADMER” (3) 昭和電工KK “ER RESI
N” (4) 三菱化成工業KK “NOVATEC−
AP” (5) 三菱油化KK “MODIC” (6) 日本ユニカーKK “NUC−ACE” (7) 宇部興産KK “UBE BON
D” (8) 東ソーKK “ルセンM” (9) 住友化学工業KK “ボンダイン” (10) 三井・デュポンケミカルKK“CMPS”等 (11) エクソン社 “デクソン” (12) 東亜燃料工業KK “HAシリーズ” (13) 三井東圧化学KK “MITSUI L
ONPLY”等
【0192】また、酸変性ポリオレフィン樹脂は、フィ
ルムに含まれたカーボンブラックやアルミニウム粉末等
の遮光性物質や繊維状フィラー等の表面を被覆し均一に
分散させることができ、ミクログリッドの発生を減少さ
せ、フィルムの物理強度を向上させることができる。さ
らに、他の熱可塑性樹脂フィルム層や接着剤層との接着
強度を向上させることができる。
ルムに含まれたカーボンブラックやアルミニウム粉末等
の遮光性物質や繊維状フィラー等の表面を被覆し均一に
分散させることができ、ミクログリッドの発生を減少さ
せ、フィルムの物理強度を向上させることができる。さ
らに、他の熱可塑性樹脂フィルム層や接着剤層との接着
強度を向上させることができる。
【0193】酸変性ポリオレフィン樹脂は、0.1〜9
9.8質量%含有されることが好ましく、0.5〜90
質量%含有されることがより好ましく、1〜80質量%
含有されることが特に好ましく、5〜70質量%含有さ
れることが最も好ましい。
9.8質量%含有されることが好ましく、0.5〜90
質量%含有されることがより好ましく、1〜80質量%
含有されることが特に好ましく、5〜70質量%含有さ
れることが最も好ましい。
【0194】前記熱可塑性エラストマーとしては、(以
下、TPEと表示)は、大別するとスチレン系(以後S
BCと表示)、エステル系(以後TPEEと表示)、オレ
フィン系(以後TPOと表示)、塩化ビニル系(以後T
PVCと表示)、アミド系(以後TPAEと表示)、結
晶性1,2ポリブタジエン系(以後RBと表示)、アイ
オノマー系、ふっ素系(以後F−TPEと表示)、ウレ
タン系(以後TPUと表示)、イソプレン系、塩素化ポ
リエチレン系、ポリフルオロカーボン系など各種の化学
構造のものがある。市販の代表的なTPEを表2に示
す。
下、TPEと表示)は、大別するとスチレン系(以後S
BCと表示)、エステル系(以後TPEEと表示)、オレ
フィン系(以後TPOと表示)、塩化ビニル系(以後T
PVCと表示)、アミド系(以後TPAEと表示)、結
晶性1,2ポリブタジエン系(以後RBと表示)、アイ
オノマー系、ふっ素系(以後F−TPEと表示)、ウレ
タン系(以後TPUと表示)、イソプレン系、塩素化ポ
リエチレン系、ポリフルオロカーボン系など各種の化学
構造のものがある。市販の代表的なTPEを表2に示
す。
【0195】
【表2】
【0196】以上のような熱可塑性エラストマーの中
で、ポリオレフィン系エラストマーが好ましく、このポ
リオレフィン系エラストマーの中でも、エチレン又はプ
ロピレン以外のα−オレフィン単位含有量が16モル%
以上であるものが適当であり、好ましくは18モル%以
上、より好ましくは20%以上、特に好ましくは25%
以上、最も好ましくは30%以上である。
で、ポリオレフィン系エラストマーが好ましく、このポ
リオレフィン系エラストマーの中でも、エチレン又はプ
ロピレン以外のα−オレフィン単位含有量が16モル%
以上であるものが適当であり、好ましくは18モル%以
上、より好ましくは20%以上、特に好ましくは25%
以上、最も好ましくは30%以上である。
【0197】また、α−オレフィンは、3〜20個、好
ましくは3〜17個、より好ましくは3〜15個、特に
好ましくは3〜12個、最も好ましくは3〜9個の炭素
原子を有するものである。具体的には、プロピレン、ブ
テン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、オ
クテン−1、デセン−1、ヘプテン−1、ノネン−1、
ペンタデセン−1、オクタデセン−1、エイコセン−
1、ドデセン−1、ヘキサデセン−1、オクタデセン−
1等である。
ましくは3〜17個、より好ましくは3〜15個、特に
好ましくは3〜12個、最も好ましくは3〜9個の炭素
原子を有するものである。具体的には、プロピレン、ブ
テン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、オ
クテン−1、デセン−1、ヘプテン−1、ノネン−1、
ペンタデセン−1、オクタデセン−1、エイコセン−
1、ドデセン−1、ヘキサデセン−1、オクタデセン−
1等である。
【0198】1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラス
トマーとしては、1,2−結合が80%以上、好ましく
は85%、より好ましくは90%以上、ゲルパーミエー
ションクロマトグラフ(以後GPCと表示)法で測定し
た重量平均分子量が5万〜150万、好ましくは10万
〜120万、より好ましくは15万〜100万、X線回
折法で測定した結晶化度が10〜50%、好ましくは1
2〜45%、より好ましくは15〜40%である。
トマーとしては、1,2−結合が80%以上、好ましく
は85%、より好ましくは90%以上、ゲルパーミエー
ションクロマトグラフ(以後GPCと表示)法で測定し
た重量平均分子量が5万〜150万、好ましくは10万
〜120万、より好ましくは15万〜100万、X線回
折法で測定した結晶化度が10〜50%、好ましくは1
2〜45%、より好ましくは15〜40%である。
【0199】1,2−結合が80%未満であると、本発
明の効果を発揮することが出来ない。平均分子量が5万
未満であると、ブリードアウトや熱劣化や熱分解が発生
しやすく、写真性に悪影響を及ぼすようになる。また、
平均分子量が150万を超えると、本発明の効果を発揮
することができなくなり、相溶性、成形性が悪化し、物
理強度や外観が悪化する。X線回折法の結晶化度が10
%未満であると、ブリードアウトやブロッキングが発生
しやすく、熱劣化や熱分解も発生しやすくなり、写真性
に悪影響を及ぼすようになる。また、X線回折法の結晶
化度が50%を超えると、本発明の効果を発揮すること
ができなくなり、相溶性、成形性が悪化し、物理強度や
外観が悪化する。
明の効果を発揮することが出来ない。平均分子量が5万
未満であると、ブリードアウトや熱劣化や熱分解が発生
しやすく、写真性に悪影響を及ぼすようになる。また、
平均分子量が150万を超えると、本発明の効果を発揮
することができなくなり、相溶性、成形性が悪化し、物
理強度や外観が悪化する。X線回折法の結晶化度が10
%未満であると、ブリードアウトやブロッキングが発生
しやすく、熱劣化や熱分解も発生しやすくなり、写真性
に悪影響を及ぼすようになる。また、X線回折法の結晶
化度が50%を超えると、本発明の効果を発揮すること
ができなくなり、相溶性、成形性が悪化し、物理強度や
外観が悪化する。
【0200】1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラス
トマーは、X線回折法の結晶化度が10〜50%のシン
ジオタクチック構造を有する熱可塑性エラストマーであ
ることが最も好ましく、この1,2−ポリブタジエン系
熱可塑性エラストマーを用いることにより、リサイクル
樹脂との相溶性をより向上させることができるととも
に、低温度下における物理強度も向上させることができ
る。
トマーは、X線回折法の結晶化度が10〜50%のシン
ジオタクチック構造を有する熱可塑性エラストマーであ
ることが最も好ましく、この1,2−ポリブタジエン系
熱可塑性エラストマーを用いることにより、リサイクル
樹脂との相溶性をより向上させることができるととも
に、低温度下における物理強度も向上させることができ
る。
【0201】1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラス
トマーは、0.1〜40質量%含有されることが好まし
く、0.5〜35質量%含有されることがより好まし
く、1〜30質量%含有されることが特に好ましく、5
〜25質量%含有されることが最も好ましい。
トマーは、0.1〜40質量%含有されることが好まし
く、0.5〜35質量%含有されることがより好まし
く、1〜30質量%含有されることが特に好ましく、5
〜25質量%含有されることが最も好ましい。
【0202】また、熱可塑性樹脂が、リサイクル樹脂を
20質量%以上含有していることが好ましく、30質量
%以上含有していることがより好ましく、40質量%以
上含有していることが特に好ましく、50質量%以上含
有していることが最も好ましい。リサイクル樹脂を20
質量%以上含有させることにより、2000年4月から
施行される容器・包装リサイクル法に適合できるととも
に、包装材料の製造コストを低下させることができる。
このリサイクル樹脂は、本発明の写真感光材料用包装材
料の使用済みのものをリサイクル回収した樹脂であり、
写真性に悪影響を及ぼすシアン化水素ガスやホルムアル
デヒドガス等を発散済なので、写真性に悪影響を及ぼさ
ないようにするためには最も好ましい。特に、写真性に
悪影響を及ぼす物質を無害化するゼオライトやハイドロ
タルサイト類化合物の1種以上と併用したり、各種無機
顔料の分散性や各種熱可塑性樹脂との相溶化性が優れる
本発明の1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマ
ーと1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマーの
熱劣化を防止し、写真性に悪影響を及ぼさないようにす
る働きを有する各種老化防止剤を併用すればほとんどの
リサイクル回収樹脂が利用可能である。
20質量%以上含有していることが好ましく、30質量
%以上含有していることがより好ましく、40質量%以
上含有していることが特に好ましく、50質量%以上含
有していることが最も好ましい。リサイクル樹脂を20
質量%以上含有させることにより、2000年4月から
施行される容器・包装リサイクル法に適合できるととも
に、包装材料の製造コストを低下させることができる。
このリサイクル樹脂は、本発明の写真感光材料用包装材
料の使用済みのものをリサイクル回収した樹脂であり、
写真性に悪影響を及ぼすシアン化水素ガスやホルムアル
デヒドガス等を発散済なので、写真性に悪影響を及ぼさ
ないようにするためには最も好ましい。特に、写真性に
悪影響を及ぼす物質を無害化するゼオライトやハイドロ
タルサイト類化合物の1種以上と併用したり、各種無機
顔料の分散性や各種熱可塑性樹脂との相溶化性が優れる
本発明の1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマ
ーと1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマーの
熱劣化を防止し、写真性に悪影響を及ぼさないようにす
る働きを有する各種老化防止剤を併用すればほとんどの
リサイクル回収樹脂が利用可能である。
【0203】最外層に設けた遮光性熱可塑性樹脂フィル
ム層に光反射性無機顔料を含有させる場合、光安定剤及
び/又は紫外線吸収剤を含有させることが好ましい。光
安定剤及び/又は紫外線吸収剤を含有させることによ
り、遮光能力を向上させ、変色を防止して外観や色相を
良好に維持することができる。
ム層に光反射性無機顔料を含有させる場合、光安定剤及
び/又は紫外線吸収剤を含有させることが好ましい。光
安定剤及び/又は紫外線吸収剤を含有させることによ
り、遮光能力を向上させ、変色を防止して外観や色相を
良好に維持することができる。
【0204】光安定剤及び/又は紫外線吸収剤の含有量
は、特に限定されないが、好ましくは熱可塑性樹脂10
0質量部当り0.05〜10質量部、より好ましくは3
〜10質量部の割合である。0.05質量部未満である
と、優れた外観を得ることができず、また、10質量部
を超えると、含有させただけの効果を得ることができず
不経済である。
は、特に限定されないが、好ましくは熱可塑性樹脂10
0質量部当り0.05〜10質量部、より好ましくは3
〜10質量部の割合である。0.05質量部未満である
と、優れた外観を得ることができず、また、10質量部
を超えると、含有させただけの効果を得ることができず
不経済である。
【0205】光安定剤としては、ヒンダードアミン系等
が挙げられ、例えば、具体的にはTinuvin 62
2LD、Tinuvin 144、Chimassor
b 944LD(チバガイギー社製)、サノールLS−
770、サノールLS−765、サノールLS−29
2、サノールLS−2626、サノールLS−111
4、サノールLS−774(三共(株)製)、Mark
LA−62、Mark LA−67、Mark LA−
63、Mark LA−68、Mark LA−82、M
ark LA−87(アデカアーガス化学(株)製)等
の商品名で市場から入手出来、いずれも本発明で使用す
ることが出来る。
が挙げられ、例えば、具体的にはTinuvin 62
2LD、Tinuvin 144、Chimassor
b 944LD(チバガイギー社製)、サノールLS−
770、サノールLS−765、サノールLS−29
2、サノールLS−2626、サノールLS−111
4、サノールLS−774(三共(株)製)、Mark
LA−62、Mark LA−67、Mark LA−
63、Mark LA−68、Mark LA−82、M
ark LA−87(アデカアーガス化学(株)製)等
の商品名で市場から入手出来、いずれも本発明で使用す
ることが出来る。
【0206】紫外線吸収剤としては、サリチル酸系、ベ
ンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリ
レート系等の紫外線吸収剤が挙げられ、例えば、具体的
にはTinuvin P、Tinuvin 234、Ti
nuvin 320、Tinuvin 326、Tinu
vin 327、Tinuvin 328、Tinuvi
n 312、Tinuvin 315(チバガイギー社
製)、Sumisorb−110、Sumisorb−
130、Sumisorb−140、Sumisorb
−200、Sumisorb−250、Sumisor
b−300、Sumisorb−320、Sumiso
rb−340、Sumisorb−350、Sumis
orb−400(住友化学工業(株)製)、Mark
LA−32、Mark LA−36、Mark 1413
(アデカアーガス化学(株)製)等の商品名で市場から
入手出来、いずれも本発明で使用することが出来る。
ンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリ
レート系等の紫外線吸収剤が挙げられ、例えば、具体的
にはTinuvin P、Tinuvin 234、Ti
nuvin 320、Tinuvin 326、Tinu
vin 327、Tinuvin 328、Tinuvi
n 312、Tinuvin 315(チバガイギー社
製)、Sumisorb−110、Sumisorb−
130、Sumisorb−140、Sumisorb
−200、Sumisorb−250、Sumisor
b−300、Sumisorb−320、Sumiso
rb−340、Sumisorb−350、Sumis
orb−400(住友化学工業(株)製)、Mark
LA−32、Mark LA−36、Mark 1413
(アデカアーガス化学(株)製)等の商品名で市場から
入手出来、いずれも本発明で使用することが出来る。
【0207】特に、写真性に悪影響を及ぼすことが少な
く、紫外線吸収作用がある2−ヒドロキシ−4−オクト
キシベンゾフェノンとジメチル−p−メトキシベンジリ
デンマロネートが特に好ましい。
く、紫外線吸収作用がある2−ヒドロキシ−4−オクト
キシベンゾフェノンとジメチル−p−メトキシベンジリ
デンマロネートが特に好ましい。
【0208】また、上記光安定剤及び紫外線吸収剤の
他、蛍光増白剤、充填剤等の各種の添加剤も同時に添加
することが出来る。
他、蛍光増白剤、充填剤等の各種の添加剤も同時に添加
することが出来る。
【0209】前記遮光性熱可塑性樹脂フィルム層に、滑
剤を含有させることができる。滑剤を含有させることに
より、フィルム成形工程、ラミネート工程、製袋工程等
で遮光性熱可塑性樹脂フィルム同士がブロッキングする
のを防止すると共に遮光性熱可塑性樹脂フィルムのハン
ドリング適性や滑性を良好にしシワや筋の発生を防止で
きる。さらに遮光性熱可塑性樹脂フィルム層と感光材料
とが積み重ねられたりしてもブロッキングを発生するこ
とがなく、また、包装袋等として写真感光材料と摩擦さ
れてもスリ傷やスタチックマークが発生しないようにで
きる。滑剤の添加により、樹脂の流動性を向上し、成形
性を改善するとともに成形品の滑性を向上させることも
できる。
剤を含有させることができる。滑剤を含有させることに
より、フィルム成形工程、ラミネート工程、製袋工程等
で遮光性熱可塑性樹脂フィルム同士がブロッキングする
のを防止すると共に遮光性熱可塑性樹脂フィルムのハン
ドリング適性や滑性を良好にしシワや筋の発生を防止で
きる。さらに遮光性熱可塑性樹脂フィルム層と感光材料
とが積み重ねられたりしてもブロッキングを発生するこ
とがなく、また、包装袋等として写真感光材料と摩擦さ
れてもスリ傷やスタチックマークが発生しないようにで
きる。滑剤の添加により、樹脂の流動性を向上し、成形
性を改善するとともに成形品の滑性を向上させることも
できる。
【0210】滑剤の含有量は種類によって異なり、脂肪
酸金属塩等のように写真感光材料の写真性能維持を主目
的とした滑性効果が小さい滑剤の場合は0.01〜5質
量%が好ましく、0.03〜3質量%がより好ましく、
0.05〜1.5質量%が特に好ましく、0.07〜1
質量%が最も好ましい。含有量が0.01質量%未満で
あると、添加効果がなく、混練費用増となるだけであ
る。含有量が5質量%を越えると、発泡や白煙やダイリ
ップ筋が発生しやすくなったり、溶融樹脂と押出し機の
スクリューとのスリップが発生しやすくなり、樹脂の吐
出量が不安定になる。また、成形後の経時によりベトツ
キやブリードアウトが発生しやすくなり写真感光材料に
悪影響を及ぼすようになる。さらにまた、経時ヒートシ
ール強度が低下し、密封性や防湿性と酸素バリヤ性が悪
化し感材料用包装材料としては実用化困難である。
酸金属塩等のように写真感光材料の写真性能維持を主目
的とした滑性効果が小さい滑剤の場合は0.01〜5質
量%が好ましく、0.03〜3質量%がより好ましく、
0.05〜1.5質量%が特に好ましく、0.07〜1
質量%が最も好ましい。含有量が0.01質量%未満で
あると、添加効果がなく、混練費用増となるだけであ
る。含有量が5質量%を越えると、発泡や白煙やダイリ
ップ筋が発生しやすくなったり、溶融樹脂と押出し機の
スクリューとのスリップが発生しやすくなり、樹脂の吐
出量が不安定になる。また、成形後の経時によりベトツ
キやブリードアウトが発生しやすくなり写真感光材料に
悪影響を及ぼすようになる。さらにまた、経時ヒートシ
ール強度が低下し、密封性や防湿性と酸素バリヤ性が悪
化し感材料用包装材料としては実用化困難である。
【0211】また、脂肪酸アミド系滑剤、ビス脂肪酸ア
ミド系滑剤等のように滑性効果は大きいが、ブリードア
ウトしやすく、写真感光材料に悪影響を与える滑剤の場
合は、0.01〜1質量%が好ましく、0.03〜0.
5質量%がより好ましく、0.05〜0.3質量%が最
も好ましい。含有量が0.01質量%未満であると、添
加効果がなく、混練費用増となるだけである。含有量が
1質量%を越えると、溶融樹脂と押出し機のスクリュー
とのスリップが発生しやすくなり、樹脂の吐出量が不安
定になる。また、フィルム成形後の経時によりベトツキ
やブリードアウトが発生しやすくなる。さらにまたブリ
ードアウトした滑剤が写真感光層に転写して現像阻害を
発生させ現像ムラや発色ムラ等の品質故障が発生する。
ミド系滑剤等のように滑性効果は大きいが、ブリードア
ウトしやすく、写真感光材料に悪影響を与える滑剤の場
合は、0.01〜1質量%が好ましく、0.03〜0.
5質量%がより好ましく、0.05〜0.3質量%が最
も好ましい。含有量が0.01質量%未満であると、添
加効果がなく、混練費用増となるだけである。含有量が
1質量%を越えると、溶融樹脂と押出し機のスクリュー
とのスリップが発生しやすくなり、樹脂の吐出量が不安
定になる。また、フィルム成形後の経時によりベトツキ
やブリードアウトが発生しやすくなる。さらにまたブリ
ードアウトした滑剤が写真感光層に転写して現像阻害を
発生させ現像ムラや発色ムラ等の品質故障が発生する。
【0212】本発明では、特開平6−317881号公
報の5頁[0032]〜6頁[0044]等に記載の各
種の滑剤から使用目的に合わせ1種以上の滑剤を選択し
て用いることが出来る。
報の5頁[0032]〜6頁[0044]等に記載の各
種の滑剤から使用目的に合わせ1種以上の滑剤を選択し
て用いることが出来る。
【0213】各種グレードのジメチルポリシロキサン及
びその変性物(信越シリコーン、東レシリコーン)、特
に各種シリコーンオイルが樹脂流動性向上、滑性向上等
の効果を発揮させるだけでなく、遮光性物質と併用する
と遮光性物質の分散性向上、樹脂を白濁させヘイズ(A
STM D−1003)を大きくさせる結果、着色力向
上、遮光性向上等予想外の効果を発揮するので本発明で
用いる滑剤として特に好ましい。
びその変性物(信越シリコーン、東レシリコーン)、特
に各種シリコーンオイルが樹脂流動性向上、滑性向上等
の効果を発揮させるだけでなく、遮光性物質と併用する
と遮光性物質の分散性向上、樹脂を白濁させヘイズ(A
STM D−1003)を大きくさせる結果、着色力向
上、遮光性向上等予想外の効果を発揮するので本発明で
用いる滑剤として特に好ましい。
【0214】上記シリコーンオイルは、常温(25℃)
における粘度が50〜100,000センチストークス
の範囲のものが好ましく、更に好ましくは5,000〜
30,000センチストークスの高粘度のものがよい。
における粘度が50〜100,000センチストークス
の範囲のものが好ましく、更に好ましくは5,000〜
30,000センチストークスの高粘度のものがよい。
【0215】シリコーン及びシリコーン変性物の具体例
としては、ポリメチルフェニルシロキサン、オレフィン
変性シリコーン、アミド変性シリコーン、ポリジメチル
シロキサン、アミノ変性シリコーン、カルボキシル変性
シリコーン、αメチルスチレン変性シリコーン、ポリエ
チレングリコールやポリプロピレングリコールで変性し
たポリエーテル変性シリコーン、オレフィン/ポリエー
テル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アミノ
変性シリコーン、アルコール変性シリコーン等変性され
たシロキサン結合を含有したシリコーンオイルである。
としては、ポリメチルフェニルシロキサン、オレフィン
変性シリコーン、アミド変性シリコーン、ポリジメチル
シロキサン、アミノ変性シリコーン、カルボキシル変性
シリコーン、αメチルスチレン変性シリコーン、ポリエ
チレングリコールやポリプロピレングリコールで変性し
たポリエーテル変性シリコーン、オレフィン/ポリエー
テル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アミノ
変性シリコーン、アルコール変性シリコーン等変性され
たシロキサン結合を含有したシリコーンオイルである。
【0216】これらのシリコーンオイル中、写真感光材
料に悪影響を与えることが少なく、滑性効果の大きい、
特に写真感光材料用包装材料に適用した場合に好ましい
ものはオレフィン変性シリコーン、アミド変性シリコー
ン、ポリジメチルシロキサン、ポリエーテル変性シリコ
ーン、オレフィン/ポリエーテル変性シリコーンであ
る。
料に悪影響を与えることが少なく、滑性効果の大きい、
特に写真感光材料用包装材料に適用した場合に好ましい
ものはオレフィン変性シリコーン、アミド変性シリコー
ン、ポリジメチルシロキサン、ポリエーテル変性シリコ
ーン、オレフィン/ポリエーテル変性シリコーンであ
る。
【0217】シリコーンオイルは、加熱状態での成形材
料、例えば樹脂フィルムの摩擦係数を改良し、自動包装
機による熱板シール中に生じる摺動抵抗を低下させ、皺
の発生を防止することにより、美しい外観と高度な密封
性と被包装体にたるみがない密着性とを有する性能を保
持した樹脂フィルムを得る基礎をつくることが出来る。
また、摺動による光沢の低下を防止して、美しいシール
部を得ることが出来る。シリコーンオイルを併用して摺
動ヒートシールをする場合、高温摩擦係数を1.4以下
にすることが出来る。
料、例えば樹脂フィルムの摩擦係数を改良し、自動包装
機による熱板シール中に生じる摺動抵抗を低下させ、皺
の発生を防止することにより、美しい外観と高度な密封
性と被包装体にたるみがない密着性とを有する性能を保
持した樹脂フィルムを得る基礎をつくることが出来る。
また、摺動による光沢の低下を防止して、美しいシール
部を得ることが出来る。シリコーンオイルを併用して摺
動ヒートシールをする場合、高温摩擦係数を1.4以下
にすることが出来る。
【0218】シリコーンオイル添加の効果は、以下の通
りである。 (1) 繊維状充填材、非繊維状遮光性物質、顔料と併用
するだけでこれらの表面を被覆して分散性を向上させ
る。 (2) 樹脂の分散性を向上し、スクリューのモーター負
荷を小さくし、メルトフラクチャー発生を防止する。 (3) ブリードアウトして白粉状になる脂肪酸アミドを
添加しなくとも滑性を十分確保できる。 (4) 加熱状態での成形材料の摩擦係数を小さくし、自
動袋適性を向上し、ヒートシール時のシワ発生や摺動に
よる光沢の低下を防止し、美しいシール部を得ることが
できる。 (5) 遮光性物質と併用すると、熱可塑性樹脂を白濁さ
せ、ヘイズを大きくする結果、着色力を向上させ遮光能
力を向上でき、物性を低下させる遮光性物質の含有量を
減量しても遮性を確保できる。
りである。 (1) 繊維状充填材、非繊維状遮光性物質、顔料と併用
するだけでこれらの表面を被覆して分散性を向上させ
る。 (2) 樹脂の分散性を向上し、スクリューのモーター負
荷を小さくし、メルトフラクチャー発生を防止する。 (3) ブリードアウトして白粉状になる脂肪酸アミドを
添加しなくとも滑性を十分確保できる。 (4) 加熱状態での成形材料の摩擦係数を小さくし、自
動袋適性を向上し、ヒートシール時のシワ発生や摺動に
よる光沢の低下を防止し、美しいシール部を得ることが
できる。 (5) 遮光性物質と併用すると、熱可塑性樹脂を白濁さ
せ、ヘイズを大きくする結果、着色力を向上させ遮光能
力を向上でき、物性を低下させる遮光性物質の含有量を
減量しても遮性を確保できる。
【0219】前記遮光性熱可塑性樹脂フィルム層に、酸
化防止剤を添加することができる。酸化防止剤を含有さ
せることより、熱可塑性樹脂や脂肪酸、滑剤、有機造核
剤、界面活性剤等の添加剤の熱劣化や熱分解を防止し、
熱可塑性樹脂組成物の流動性が著しく変化したり、ブツ
が発生するのを防止できる。さらに写真感光材料に悪影
響を及ぼす熱分解物質(アルデヒド等)の発生を防止す
ることができる。熱分解物質(アルデヒド等)を写真感
光材料に悪影響を及ぼさない量に減少安定化させたり、
反応安定化させたり又は吸着安定化させる公知のアルデ
ヒドガスのスキャベンジャーを添加することが好まし
い。アルデヒドガスのスキャベンジャーとしては、ヒダ
ントイン化合物、ヒドラジン化合物、アミド化合物、ウ
レタン化合物、ピリジン化合物、ピロリドン化合物、ト
リアジン化合物、アミジン化合物、尿素化合物等があ
る。特に、アルデヒドガス吸着・無害化させるゼオライ
トと併用すると効果が大きく、市販のアルデヒドを含む
安価な材料やリサイクル樹脂を使用しても写真性に悪影
響を与えることがなく、ユーザーに悪臭や刺激臭を与え
て不快感を与えることがなくなるので好ましい。写真感
光材料用包装材料中のアセチルアセトン法で測定したホ
ルムアルデヒドの量は500PPM以下、好ましくは3
00PPM以下、特に好ましくは150PPM以下、最
も好ましくは75PPM以下にすることにより写真性を
良好に維持できる。
化防止剤を添加することができる。酸化防止剤を含有さ
せることより、熱可塑性樹脂や脂肪酸、滑剤、有機造核
剤、界面活性剤等の添加剤の熱劣化や熱分解を防止し、
熱可塑性樹脂組成物の流動性が著しく変化したり、ブツ
が発生するのを防止できる。さらに写真感光材料に悪影
響を及ぼす熱分解物質(アルデヒド等)の発生を防止す
ることができる。熱分解物質(アルデヒド等)を写真感
光材料に悪影響を及ぼさない量に減少安定化させたり、
反応安定化させたり又は吸着安定化させる公知のアルデ
ヒドガスのスキャベンジャーを添加することが好まし
い。アルデヒドガスのスキャベンジャーとしては、ヒダ
ントイン化合物、ヒドラジン化合物、アミド化合物、ウ
レタン化合物、ピリジン化合物、ピロリドン化合物、ト
リアジン化合物、アミジン化合物、尿素化合物等があ
る。特に、アルデヒドガス吸着・無害化させるゼオライ
トと併用すると効果が大きく、市販のアルデヒドを含む
安価な材料やリサイクル樹脂を使用しても写真性に悪影
響を与えることがなく、ユーザーに悪臭や刺激臭を与え
て不快感を与えることがなくなるので好ましい。写真感
光材料用包装材料中のアセチルアセトン法で測定したホ
ルムアルデヒドの量は500PPM以下、好ましくは3
00PPM以下、特に好ましくは150PPM以下、最
も好ましくは75PPM以下にすることにより写真性を
良好に維持できる。
【0220】酸化防止物質の含有量は、0.001〜
1.5質量%であり、0.005〜0.7質量%が好ま
しく、0.01〜0.45質量%がより好ましい。含有
量が0.001質量%未満であると、添加効果がなく混
練経費増になるだけであり、含有量が1質量%を越える
と、酸化、還元作用を利用する写真感光材料の写真性に
悪影響を及ぼすとともに成形品表面にブリードアウトし
て外観を悪化させる。
1.5質量%であり、0.005〜0.7質量%が好ま
しく、0.01〜0.45質量%がより好ましい。含有
量が0.001質量%未満であると、添加効果がなく混
練経費増になるだけであり、含有量が1質量%を越える
と、酸化、還元作用を利用する写真感光材料の写真性に
悪影響を及ぼすとともに成形品表面にブリードアウトし
て外観を悪化させる。
【0221】本発明に使用される酸化防止剤の代表例を
以下に示す。 (イ) フェノール系酸化防止剤(tはtertの略号で
ある) ビタミンE(トコフェロール)、トコフェロール類二量
体(α−トコフェロール、β−トコフェロール、5・7
−ジメチルトコール等)、6−t−ブチル−3−メチル
フェニール誘導体、2・6−ジ−t−ブチル−P−クレ
ゾール、2・6−ジ−t−ブチル−フェノール、2・6
−ジ−t−ブチル−α−ジメチルアミノ−p−クレゾー
ル、2・6−ジ−t−ブチル−p−エチルフェノール、
2・2’−メチレンビス−(4−エチル−6−t−ブチ
ルフェノール)、4・4’−ブチリデンビス(6−t−
ブチル−m−クレゾール)、4・4’−チオビス(6−
t−ブチル−m−クレゾール)、4・4−ジヒドロキシ
ジフェニルシクロヘキサン、ブチル化ヒドロキシアニソ
ール、アルキル化ビスフェノール、スチレン化フェノー
ル、2・6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、
2・6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、n−
オクタデシル−3−(3’・5’−ジ−t−ブチル−
4’−ヒドロキシフェニル)プロピネート、2・2’−
メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、4・4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェニール)、4・4’−ブチリデンビス(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)、4・4’−チオビス
(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ステアリ
ル−β(3・5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート、1・1・3−トリス(2−メチ
ル−4ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、
1・3・5トリメチル−2・4・6−トリス(3・5−
ジ−t−ブチル−4ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テ
トラキス〔メチレン−3(3・5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン等
以下に示す。 (イ) フェノール系酸化防止剤(tはtertの略号で
ある) ビタミンE(トコフェロール)、トコフェロール類二量
体(α−トコフェロール、β−トコフェロール、5・7
−ジメチルトコール等)、6−t−ブチル−3−メチル
フェニール誘導体、2・6−ジ−t−ブチル−P−クレ
ゾール、2・6−ジ−t−ブチル−フェノール、2・6
−ジ−t−ブチル−α−ジメチルアミノ−p−クレゾー
ル、2・6−ジ−t−ブチル−p−エチルフェノール、
2・2’−メチレンビス−(4−エチル−6−t−ブチ
ルフェノール)、4・4’−ブチリデンビス(6−t−
ブチル−m−クレゾール)、4・4’−チオビス(6−
t−ブチル−m−クレゾール)、4・4−ジヒドロキシ
ジフェニルシクロヘキサン、ブチル化ヒドロキシアニソ
ール、アルキル化ビスフェノール、スチレン化フェノー
ル、2・6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、
2・6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、n−
オクタデシル−3−(3’・5’−ジ−t−ブチル−
4’−ヒドロキシフェニル)プロピネート、2・2’−
メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、4・4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェニール)、4・4’−ブチリデンビス(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)、4・4’−チオビス
(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ステアリ
ル−β(3・5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート、1・1・3−トリス(2−メチ
ル−4ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、
1・3・5トリメチル−2・4・6−トリス(3・5−
ジ−t−ブチル−4ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テ
トラキス〔メチレン−3(3・5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン等
【0222】(ロ) ケトンアミン縮合系酸化防止剤 6−エトキシ−2・2・4−トリメチル−1・2−ジヒ
ドロキノリン、2・2・4−トリメチル−1・2−ジヒ
ドロキノリンの重合物、トリメチルジヒドロキノリン誘
導体等
ドロキノリン、2・2・4−トリメチル−1・2−ジヒ
ドロキノリンの重合物、トリメチルジヒドロキノリン誘
導体等
【0223】(ハ) アリルアミン系酸化防止剤 フェニル−α−ナフチルアミン、N−フェニル−β−ナ
フチルアミン、N−フェニル−N’−イソピロピル−P
−フェニレンジアミン、N・N’−ジフェニル−P−フ
ェニレンジアミン、N・N’−ジ−β−ナフチル−P−
フェニレンジアミン、N−(3’−ヒドロキシブチリデ
ン)−1−ナフチルアミン等
フチルアミン、N−フェニル−N’−イソピロピル−P
−フェニレンジアミン、N・N’−ジフェニル−P−フ
ェニレンジアミン、N・N’−ジ−β−ナフチル−P−
フェニレンジアミン、N−(3’−ヒドロキシブチリデ
ン)−1−ナフチルアミン等
【0224】(ニ) イミダゾール系酸化防止剤 2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカプトベ
ンゾイミダゾールの亜鉛塩、2−メルカプトメチルベン
ゾイミダゾール等
ンゾイミダゾールの亜鉛塩、2−メルカプトメチルベン
ゾイミダゾール等
【0225】(ホ) ホスファイト系酸化防止剤 アルキル化アリルホスファイト、トリス(モノ及び/又
はジノニルフェニル)ホスファイト、サイクリックネオ
ペンタンテトライルビス(2・6−ジ−t−ブチル−4
−メチルフェニル)ホスファイト、ジフェニルイソデシ
ルフォスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファ
イト亜リン酸ソーダ、トリス(ノニルフェニル)フォス
ファイト、2・2−メチレンビス(4・6−ジ−t−ブ
チルフェニル)オクチルホスファイト、トリス(2・4
−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリフェニ
ルフォスファイト等
はジノニルフェニル)ホスファイト、サイクリックネオ
ペンタンテトライルビス(2・6−ジ−t−ブチル−4
−メチルフェニル)ホスファイト、ジフェニルイソデシ
ルフォスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファ
イト亜リン酸ソーダ、トリス(ノニルフェニル)フォス
ファイト、2・2−メチレンビス(4・6−ジ−t−ブ
チルフェニル)オクチルホスファイト、トリス(2・4
−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリフェニ
ルフォスファイト等
【0226】(ヘ) チオ尿素系酸化防止剤 チオ尿素誘導体、1・3−ビス(ジメチルアミノプロピ
ル)−2−チオ尿素等
ル)−2−チオ尿素等
【0227】(ト) その他空気酸化に有用な酸化防止剤 チオジプロピオン酸ジラウリル等
【0228】本発明に最も好ましいヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤の代表例を以下に示す。1,3,5−トリ
メチル2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス
〔メチレン−3−(3'・5'−ジ−tert−ブチル−
4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、
オクタデシル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒ
ドロキシ−ヒドロシンナメート、2,2',2'−トリス
〔(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニルオキシ〕エチルイソシアヌレー
ト、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒ
ドロキシ−2,6−ジ−メチルベンジル〕イソシアヌレ
ート、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェ
ニル)4,4'−ビフェニレンジ亜リン酸エステル、4,
4'−チオビス−(6−tert−ブチル−O−クレゾ
ール)、2,2'−チオビス−(6−tert−ブチル−
4−メチルフェノール)、トリス−(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、
2,2'−メチレン−ビス−(4−メチル−6−tert
−ブチルフェノール)、4,4'−メチレン−ビス−
(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4'
−ブチリデンビス−(3−メチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、2,6−ジ−tert−ブチル−4−
メチルフェノール、4−ヒドロキシ・メチル−2,6−
ジ−tert−ブチルフェノール、2,6−ジ−ter
t−4−n−ブチルフェノール、2,6−ビス(2'−ハ
イドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルペン
ジル)−4−メチルフェノール、4,4'−メチレン−ビ
ス−(6−tert−ブチル−O−クレゾール)、4,
4'−ブチリデン−ビス(6−tert−ブチル−m−
クレゾール)、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−
〔β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)プロピオニルオキシ〕エチル}2,4・8,1
0−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカンなどがあ
げられる。これらの中でも融点が100℃以上、特に1
20℃以上のものが好ましい。また、燐系酸化防止剤と
併用することが効果的である。さらにまた、燐系酸化防
止剤の少なくとも1種と、ヒンダードフェノール系酸化
防止剤の少なくとも1種と、ハイドロタルサイト類化合
物の少なくとも1種の合計3種以上を併用することが写
真性良化、樹脂や添加剤の熱劣化や熱分解を防止し、成
形機の防錆点で特に好ましい。
ル系酸化防止剤の代表例を以下に示す。1,3,5−トリ
メチル2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス
〔メチレン−3−(3'・5'−ジ−tert−ブチル−
4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、
オクタデシル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒ
ドロキシ−ヒドロシンナメート、2,2',2'−トリス
〔(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニルオキシ〕エチルイソシアヌレー
ト、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒ
ドロキシ−2,6−ジ−メチルベンジル〕イソシアヌレ
ート、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェ
ニル)4,4'−ビフェニレンジ亜リン酸エステル、4,
4'−チオビス−(6−tert−ブチル−O−クレゾ
ール)、2,2'−チオビス−(6−tert−ブチル−
4−メチルフェノール)、トリス−(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、
2,2'−メチレン−ビス−(4−メチル−6−tert
−ブチルフェノール)、4,4'−メチレン−ビス−
(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4'
−ブチリデンビス−(3−メチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、2,6−ジ−tert−ブチル−4−
メチルフェノール、4−ヒドロキシ・メチル−2,6−
ジ−tert−ブチルフェノール、2,6−ジ−ter
t−4−n−ブチルフェノール、2,6−ビス(2'−ハ
イドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルペン
ジル)−4−メチルフェノール、4,4'−メチレン−ビ
ス−(6−tert−ブチル−O−クレゾール)、4,
4'−ブチリデン−ビス(6−tert−ブチル−m−
クレゾール)、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−
〔β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)プロピオニルオキシ〕エチル}2,4・8,1
0−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカンなどがあ
げられる。これらの中でも融点が100℃以上、特に1
20℃以上のものが好ましい。また、燐系酸化防止剤と
併用することが効果的である。さらにまた、燐系酸化防
止剤の少なくとも1種と、ヒンダードフェノール系酸化
防止剤の少なくとも1種と、ハイドロタルサイト類化合
物の少なくとも1種の合計3種以上を併用することが写
真性良化、樹脂や添加剤の熱劣化や熱分解を防止し、成
形機の防錆点で特に好ましい。
【0229】合計含有量は経済性、写真性、熱劣化防止
性等のバランスの点から0.01〜6.5質量%とする
のが好ましい。
性等のバランスの点から0.01〜6.5質量%とする
のが好ましい。
【0230】燐系酸化防止剤の少なくとも1種を含む場
合、熱分解によって発生する亜燐酸が写真感光材料の写
真性に悪影響を大きく及ぼし、カブリを発生させるので
亜燐酸を中和させるハイドロタルサイト類化合物を0.
01〜5.0質量%、特に0.05〜3.0質量%併用
することが好ましい。
合、熱分解によって発生する亜燐酸が写真感光材料の写
真性に悪影響を大きく及ぼし、カブリを発生させるので
亜燐酸を中和させるハイドロタルサイト類化合物を0.
01〜5.0質量%、特に0.05〜3.0質量%併用
することが好ましい。
【0231】上記ビタミンE(トコフェロール)、トコ
フェロール類二量体は、優れた酸化防止作用の他に、フ
ィルム成形品を黄色に着色させてカーボンブラック等の
無機顔料と併用すると遮光能力をカーボンブラック等の
無機顔料単独添加の場合より10%以上向上させ、か
つ、分散性も向上させるので無機顔料の含有量を10%
以上減少させても同等の遮光性を有することができる。
この結果写真性の悪化防止、物理強度向上、外観向上、
材料費減少等各種の効果が発揮されるので本発明の写真
感光材料用包装材料の酸化防止剤として最も好ましい。
フェロール類二量体は、優れた酸化防止作用の他に、フ
ィルム成形品を黄色に着色させてカーボンブラック等の
無機顔料と併用すると遮光能力をカーボンブラック等の
無機顔料単独添加の場合より10%以上向上させ、か
つ、分散性も向上させるので無機顔料の含有量を10%
以上減少させても同等の遮光性を有することができる。
この結果写真性の悪化防止、物理強度向上、外観向上、
材料費減少等各種の効果が発揮されるので本発明の写真
感光材料用包装材料の酸化防止剤として最も好ましい。
【0232】特に好ましい酸化防止剤はフェノール系の
酸化防止剤であり、市販品としてはチバガイギー社のイ
ルガノックス各種と住友化学(株)のSumilize
rBHT,Sumilizer BH−76,Sumi
lizer WX−R,Sumilizer BP−10
1等である。また、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール(BHT)、低揮発性の高分子量フェノール型酸
化防止剤(商品名:Ireganox 1010,Ir
eganox 1076,Topanol CA,Ion
ox 330等)がある。これらのフェノール系酸化防
止剤は、燐系酸化防止剤(ジステアリル−ペンタエリス
リトール−ジフォスファイト、トリス(ノニルフェニ
ル)ホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ペンタエリスリトールホスファイト、ジラウリル
チオジプロピオネート、ジステアリルチオプロピオネー
ト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)4,
4’−ビフェニレン−ジ−ホスホナイト、トリス(2,
4−ジ−t−ブチル−フェニル)ホスファイト、ジアル
キルフォスフェート等)の1種以上、特に2種以上を併
用するのが相剰効果を発揮するので効果的である。
酸化防止剤であり、市販品としてはチバガイギー社のイ
ルガノックス各種と住友化学(株)のSumilize
rBHT,Sumilizer BH−76,Sumi
lizer WX−R,Sumilizer BP−10
1等である。また、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾール(BHT)、低揮発性の高分子量フェノール型酸
化防止剤(商品名:Ireganox 1010,Ir
eganox 1076,Topanol CA,Ion
ox 330等)がある。これらのフェノール系酸化防
止剤は、燐系酸化防止剤(ジステアリル−ペンタエリス
リトール−ジフォスファイト、トリス(ノニルフェニ
ル)ホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ペンタエリスリトールホスファイト、ジラウリル
チオジプロピオネート、ジステアリルチオプロピオネー
ト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)4,
4’−ビフェニレン−ジ−ホスホナイト、トリス(2,
4−ジ−t−ブチル−フェニル)ホスファイト、ジアル
キルフォスフェート等)の1種以上、特に2種以上を併
用するのが相剰効果を発揮するので効果的である。
【0233】特に遊離基連鎖停止剤の代表例である融点
が100℃以上、好ましくは120℃以上の前記ヒンダ
ードフェノール系酸化防止剤の少なくとも1種と、過酸
化物分解剤である燐系酸化防止剤の少なくとも1種とを
併用して用いることが写真性を悪化させずに樹脂や添加
剤の熱劣化防止効果を高めることができるので好まし
い。最も好ましくは、燐系酸化防止剤の1以上と、ヒン
ダードフェノール系酸化防止剤の1以上の2種の合計
0.001〜1.5質量%と、燐系酸化防止剤の熱分解
によって発生する亜燐酸の中和剤としての働きをして写
真感光材料のカブリ防止の働きをするハイドロタルサイ
ト類化合物0.01〜5.0質量%の3種を少なくとも
併用する。
が100℃以上、好ましくは120℃以上の前記ヒンダ
ードフェノール系酸化防止剤の少なくとも1種と、過酸
化物分解剤である燐系酸化防止剤の少なくとも1種とを
併用して用いることが写真性を悪化させずに樹脂や添加
剤の熱劣化防止効果を高めることができるので好まし
い。最も好ましくは、燐系酸化防止剤の1以上と、ヒン
ダードフェノール系酸化防止剤の1以上の2種の合計
0.001〜1.5質量%と、燐系酸化防止剤の熱分解
によって発生する亜燐酸の中和剤としての働きをして写
真感光材料のカブリ防止の働きをするハイドロタルサイ
ト類化合物0.01〜5.0質量%の3種を少なくとも
併用する。
【0234】写真感光材料の写真性への悪影響が少な
く、樹脂溶融温度(130〜400℃)でも熱分解が少
なく、経時によるブリードアウトも少ない等多くの優れ
た特性を有する点から本発明で特に好ましい酸化防止剤
は、分子量が200以上、好ましくは300以上、特に
好ましくは400以上、最も好ましくは500以上のヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤である。
く、樹脂溶融温度(130〜400℃)でも熱分解が少
なく、経時によるブリードアウトも少ない等多くの優れ
た特性を有する点から本発明で特に好ましい酸化防止剤
は、分子量が200以上、好ましくは300以上、特に
好ましくは400以上、最も好ましくは500以上のヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤である。
【0235】本発明の写真感光材料用包装材料に含有さ
せるのに最も好ましい酸化防止剤はテトラキス[メチレ
ン−3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−フ
ェニル)プロピオネート]メタン、n−オクタデシル−
3−(4’−ヒドロキシ−3',5’−ジ−t−ブチルフ
ェノール)プロピオネートとトリス−(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)ホスファイトである。
せるのに最も好ましい酸化防止剤はテトラキス[メチレ
ン−3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−フ
ェニル)プロピオネート]メタン、n−オクタデシル−
3−(4’−ヒドロキシ−3',5’−ジ−t−ブチルフ
ェノール)プロピオネートとトリス−(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)ホスファイトである。
【0236】本発明の遮光性熱可塑性樹脂フィルム層
に、ホルムアルデヒドガススキャベンジャーを含有させ
ることが好ましい。ホルムアルデヒドガススキャベンジ
ャーを含有させることにより、ホルムアルデヒドガスを
写真感光材料に対して不活性な物質に変換でき、写真感
光材料の品質(主として写真性)を良好に維持できる。
ホルムアルデヒドガスは人体にも悪影響を及ぼすだけで
なく、刺激臭が大きくユーザーに対しても不快感を与え
るので、ホルムアルデヒドスキャベンジャー添加効果は
販売増にも貢献する。
に、ホルムアルデヒドガススキャベンジャーを含有させ
ることが好ましい。ホルムアルデヒドガススキャベンジ
ャーを含有させることにより、ホルムアルデヒドガスを
写真感光材料に対して不活性な物質に変換でき、写真感
光材料の品質(主として写真性)を良好に維持できる。
ホルムアルデヒドガスは人体にも悪影響を及ぼすだけで
なく、刺激臭が大きくユーザーに対しても不快感を与え
るので、ホルムアルデヒドスキャベンジャー添加効果は
販売増にも貢献する。
【0237】ホルムアルデヒドガススキャベンジャーの
含有量は、熱可塑性樹脂100質量部に対して、0.0
1〜10質量部が好ましく、0.02〜8質量部がより
このましく、0.03〜6質量部が特に好ましく、0.
04〜5質量部が最も好ましい。含有量が0.01質量
部未満であると、添加効果がなく、混練費増となるだけ
であり、含有量が10質量部を超えても増量効果がな
く、高価になるだけである。
含有量は、熱可塑性樹脂100質量部に対して、0.0
1〜10質量部が好ましく、0.02〜8質量部がより
このましく、0.03〜6質量部が特に好ましく、0.
04〜5質量部が最も好ましい。含有量が0.01質量
部未満であると、添加効果がなく、混練費増となるだけ
であり、含有量が10質量部を超えても増量効果がな
く、高価になるだけである。
【0238】ホルムアルデヒドガススキャベンジャーと
しては、ポリアミド樹脂、アミド化合物、ウレタン化合
物、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ピリジン誘
導体、ピロリドン誘導体、尿素誘導体、トリアジン誘導
体、ヒドラジン誘導体、有機アミノ化合物、イミド化合
物、アミジン化合物が挙げられる。具体例として、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミド、N,N−ジフェニルホルムアミド、N,N−ジフェ
ニルアセトアミド、N,N−ジフェニルベンズアミド、
N,N,N',N'−テトラメチルアジバミド、シュウ酸ジ
アニリド、アジピン酸ジアニリド、N−フェニルアセト
アニリド、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン66/
6二元共重合体、ナイロン6/10二元共重合体、ナイ
ロン66/10二元共重合体、ナイロン6/66二元共
重合体、ナイロン6/12二元共重合体、ナイロン6/
66/10三元共重合体、ナイロン6/66/10/1
2四元共重合体、ナイロン66/66/10三元共重合
体、ナイロン11、ナイロン12などのラクタム類の単
独重合体ないしは共重合体、アジピン酸、セバシン酸、
デカンジカルボン酸、ダイマ酸のようなジカルボン酸と
エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン、メタキシリレンジアミンのようなジア
ミンから誘導されるポリアミドの単独重合体ないしは共
重合体、ラクタム類とジカルボン酸およびジアミンから
誘導されるポリアミド共重合体、ポリアクリルアミド、
ポリメタクリルアミド、N,N−ビス(ヒドロキシメチ
ル)スベルアミド、ポリ(γ−メチルグルタメート)、
ポリ(γ−エチルグルタメート)、ポリ(N−ビニルラ
クタム)、ポリ(N−ビニルピロリドン)などのアミド
化合物、トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタン
ジイソシアネートなどのジイソシアネートと1,4−ブ
タンジオールなどのグリコールおよびポリ(テトラメチ
レンオキシド)グリコール、ポリブチレンアジペート、
ポリカプロラクトンなどの高分子グリコールから誘導さ
れるポリウレタン、メラミン、ベンゾグアナミン、アセ
トグアナミン、N−ブチルメラミン、N−フェニルメラ
ミン、N,N'−ジフェニルメラミン、N,N',N”−ト
リフェニルメラミン、N−メチロールメラミン、N,N'
−ジメチロールメラミン、N,N',N”−トリメチロー
ルメラミン、2,4−ジアミノ−6−ベンジルオキシト
リアジン、2,4−ジアミノ−6−ブトキシトリアジ
ン、2,4−ジアミノ−6−シクロヘキシルトリアジ
ン、メレム、メラムなどのトリアジン誘導体、N−フェ
ニル尿素、N,N'−ジフェニル尿素、チオ尿素、1−ヒ
ドロキシ尿素、1−メチル尿素、1−エチル尿素、1−
アセチル−3−メチル尿素、1,1−ジフェニル尿素、
1−(4−エトキシフェニル)尿素、メチル尿素、エチ
ル尿素、ジメチル尿素、ジエチル尿素、エチレン尿素、
グアニル尿素、グアニルチオ尿素、アセチルウレア、プ
ロピレン尿素、5−ヒドロキシプロピレン尿素、5−メ
トキシプロピレン尿素、5−メチルプロピレン尿素、
4,5−ジメトキシエチレン尿素、N−フェニルチオ尿
素、N,N'−ジフェニルチオ尿素、ノナメチレンポリ尿
素などの尿素誘導体、フェニルヒドラジン、ジフェニル
ヒドラジン、メチルヒドラジン、エチルヒドラジン、n
−プロピルヒドラジン、n−ブチルヒドラジン、エチレ
ン−1,2−ジヒドラジン、プロピレン−1,2−ジヒ
ドラジン、ブチレン−1,4−ジヒドラジン、ベンズア
ルデヒドのヒドラジン、ベンズアルデヒドのセミカルバ
ゾン、ベンズアルデヒドの1−メチル−1−フェニルヒ
ドラジン、チオセミカルバゾン、4−(ジアルキルアミ
ノ)ベンズアルデヒドのヒドラジンなどのヒドラジン誘
導体、スクシンイミド、フタルイミド、コハク酸イミ
ド、ヒダントイン、1−メチロール−5,5−ジメチル
ヒダントイン、イソシアヌル酸等のイミド化合物、ジシ
アンジアミド、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、
グアナミン、グアンチジン、グアニジン、アミノグアニ
ジン、グアニン、グアナクリン、グアノクロール、グア
ノキサン、グアノシン、アミロリド、N−アミジノ−3
−アミノ−6−クロロピラジンカルボキシアミドなどの
アミジン化合物、ポリ(2−ビニルピリジン)、ポリ
(2−メチル−5−ビニルピリジン)、ポリ(2−エチ
ル−5−ビニルピリジン)、2−ビニルピリジン−2−
メチル−5−ビニルピリジン共重合体、2−ビニルピリ
ジン−スチレン共重合体などのピリジン誘導体などであ
る。中でも、ナイロン6/66/610の三元共重合
体、ナイロン6/66/610/12の四元共重合体な
どのポリアミドやダイマー酸系ポリアミド、メラミン、
グアナミン、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン、N
−メチロールメラミン、N,N'−ジメチロールメラミ
ン、N,N',N”−トリメチロールメラミン、N−メチ
ロールベンゾグアナミン、熱可塑性ポリウレタン樹脂、
ジシアンジアミド、グアニジン、ポリ(N−ビニルピロ
リドン)、ポリ(2−ビニルピリジン)、N,N'−ジフ
ェニル尿素、ポリ尿素、メレム、メラムが好ましい。ま
た、必要に応じて水酸化アンモニウムを添加してもよ
く、さらには、ホルムアルデヒドスキャベンジャーを、
シリカ、タルク、クレー、ゼオライト、セピオライト等
の無機質系粉末に担持させたものを用いることができ
る。
しては、ポリアミド樹脂、アミド化合物、ウレタン化合
物、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ピリジン誘
導体、ピロリドン誘導体、尿素誘導体、トリアジン誘導
体、ヒドラジン誘導体、有機アミノ化合物、イミド化合
物、アミジン化合物が挙げられる。具体例として、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミド、N,N−ジフェニルホルムアミド、N,N−ジフェ
ニルアセトアミド、N,N−ジフェニルベンズアミド、
N,N,N',N'−テトラメチルアジバミド、シュウ酸ジ
アニリド、アジピン酸ジアニリド、N−フェニルアセト
アニリド、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン66/
6二元共重合体、ナイロン6/10二元共重合体、ナイ
ロン66/10二元共重合体、ナイロン6/66二元共
重合体、ナイロン6/12二元共重合体、ナイロン6/
66/10三元共重合体、ナイロン6/66/10/1
2四元共重合体、ナイロン66/66/10三元共重合
体、ナイロン11、ナイロン12などのラクタム類の単
独重合体ないしは共重合体、アジピン酸、セバシン酸、
デカンジカルボン酸、ダイマ酸のようなジカルボン酸と
エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン、メタキシリレンジアミンのようなジア
ミンから誘導されるポリアミドの単独重合体ないしは共
重合体、ラクタム類とジカルボン酸およびジアミンから
誘導されるポリアミド共重合体、ポリアクリルアミド、
ポリメタクリルアミド、N,N−ビス(ヒドロキシメチ
ル)スベルアミド、ポリ(γ−メチルグルタメート)、
ポリ(γ−エチルグルタメート)、ポリ(N−ビニルラ
クタム)、ポリ(N−ビニルピロリドン)などのアミド
化合物、トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタン
ジイソシアネートなどのジイソシアネートと1,4−ブ
タンジオールなどのグリコールおよびポリ(テトラメチ
レンオキシド)グリコール、ポリブチレンアジペート、
ポリカプロラクトンなどの高分子グリコールから誘導さ
れるポリウレタン、メラミン、ベンゾグアナミン、アセ
トグアナミン、N−ブチルメラミン、N−フェニルメラ
ミン、N,N'−ジフェニルメラミン、N,N',N”−ト
リフェニルメラミン、N−メチロールメラミン、N,N'
−ジメチロールメラミン、N,N',N”−トリメチロー
ルメラミン、2,4−ジアミノ−6−ベンジルオキシト
リアジン、2,4−ジアミノ−6−ブトキシトリアジ
ン、2,4−ジアミノ−6−シクロヘキシルトリアジ
ン、メレム、メラムなどのトリアジン誘導体、N−フェ
ニル尿素、N,N'−ジフェニル尿素、チオ尿素、1−ヒ
ドロキシ尿素、1−メチル尿素、1−エチル尿素、1−
アセチル−3−メチル尿素、1,1−ジフェニル尿素、
1−(4−エトキシフェニル)尿素、メチル尿素、エチ
ル尿素、ジメチル尿素、ジエチル尿素、エチレン尿素、
グアニル尿素、グアニルチオ尿素、アセチルウレア、プ
ロピレン尿素、5−ヒドロキシプロピレン尿素、5−メ
トキシプロピレン尿素、5−メチルプロピレン尿素、
4,5−ジメトキシエチレン尿素、N−フェニルチオ尿
素、N,N'−ジフェニルチオ尿素、ノナメチレンポリ尿
素などの尿素誘導体、フェニルヒドラジン、ジフェニル
ヒドラジン、メチルヒドラジン、エチルヒドラジン、n
−プロピルヒドラジン、n−ブチルヒドラジン、エチレ
ン−1,2−ジヒドラジン、プロピレン−1,2−ジヒ
ドラジン、ブチレン−1,4−ジヒドラジン、ベンズア
ルデヒドのヒドラジン、ベンズアルデヒドのセミカルバ
ゾン、ベンズアルデヒドの1−メチル−1−フェニルヒ
ドラジン、チオセミカルバゾン、4−(ジアルキルアミ
ノ)ベンズアルデヒドのヒドラジンなどのヒドラジン誘
導体、スクシンイミド、フタルイミド、コハク酸イミ
ド、ヒダントイン、1−メチロール−5,5−ジメチル
ヒダントイン、イソシアヌル酸等のイミド化合物、ジシ
アンジアミド、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、
グアナミン、グアンチジン、グアニジン、アミノグアニ
ジン、グアニン、グアナクリン、グアノクロール、グア
ノキサン、グアノシン、アミロリド、N−アミジノ−3
−アミノ−6−クロロピラジンカルボキシアミドなどの
アミジン化合物、ポリ(2−ビニルピリジン)、ポリ
(2−メチル−5−ビニルピリジン)、ポリ(2−エチ
ル−5−ビニルピリジン)、2−ビニルピリジン−2−
メチル−5−ビニルピリジン共重合体、2−ビニルピリ
ジン−スチレン共重合体などのピリジン誘導体などであ
る。中でも、ナイロン6/66/610の三元共重合
体、ナイロン6/66/610/12の四元共重合体な
どのポリアミドやダイマー酸系ポリアミド、メラミン、
グアナミン、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン、N
−メチロールメラミン、N,N'−ジメチロールメラミ
ン、N,N',N”−トリメチロールメラミン、N−メチ
ロールベンゾグアナミン、熱可塑性ポリウレタン樹脂、
ジシアンジアミド、グアニジン、ポリ(N−ビニルピロ
リドン)、ポリ(2−ビニルピリジン)、N,N'−ジフ
ェニル尿素、ポリ尿素、メレム、メラムが好ましい。ま
た、必要に応じて水酸化アンモニウムを添加してもよ
く、さらには、ホルムアルデヒドスキャベンジャーを、
シリカ、タルク、クレー、ゼオライト、セピオライト等
の無機質系粉末に担持させたものを用いることができ
る。
【0239】ホルムアルデヒドガスは、家具等の接着剤
から遊離して発生したり、紙巻タバコ1本当たりの煙に
100〜1700μg含まれ、一般の民家では常にホル
ムアルデヒドガスに写真感光材料がさらされている。本
発明の写真感光材料用包装材料は、ホルムアルデヒドガ
スを通過させにくくし、透湿度(JIS Z 0208の
条件Bで測定)を10g/m2・24時間以下にするこ
とが好ましく、5g/m2・24時間以下にすることが
より好ましく、2g/m2・24時間以下にすることが
特に好ましく、1g/m2・24時間以下にすることが
最も好ましい。化学増感および/または色素増感してい
る写真感光材料の包装材料としては、1g/m2・24
時間以下、好ましくは0.5g/m2・24時間以下に
すべきである。
から遊離して発生したり、紙巻タバコ1本当たりの煙に
100〜1700μg含まれ、一般の民家では常にホル
ムアルデヒドガスに写真感光材料がさらされている。本
発明の写真感光材料用包装材料は、ホルムアルデヒドガ
スを通過させにくくし、透湿度(JIS Z 0208の
条件Bで測定)を10g/m2・24時間以下にするこ
とが好ましく、5g/m2・24時間以下にすることが
より好ましく、2g/m2・24時間以下にすることが
特に好ましく、1g/m2・24時間以下にすることが
最も好ましい。化学増感および/または色素増感してい
る写真感光材料の包装材料としては、1g/m2・24
時間以下、好ましくは0.5g/m2・24時間以下に
すべきである。
【0240】遮光性熱可塑性樹脂フィルム層のみで透湿
度を10g/m2・24時間以下にするためには、写真
感光材料用包装材料の厚みを調整することにより行うこ
とができる。エチレン樹脂フィルムの厚みと透湿度の関
係を示すグラフを図7に示す。
度を10g/m2・24時間以下にするためには、写真
感光材料用包装材料の厚みを調整することにより行うこ
とができる。エチレン樹脂フィルムの厚みと透湿度の関
係を示すグラフを図7に示す。
【0241】図7中の略号は、以下の通りである。 EVA……エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂フィルム LDPE…低密度(0.910〜0.925g/c
m3)ポリエチレン樹脂フィルム MDPE…中密度(0.926〜0.940g/c
m3)ポリエチレン樹脂フィルム HDPE…高密度(0.941〜0.965g/c
m3)ポリエチレン樹脂フィルム
m3)ポリエチレン樹脂フィルム MDPE…中密度(0.926〜0.940g/c
m3)ポリエチレン樹脂フィルム HDPE…高密度(0.941〜0.965g/c
m3)ポリエチレン樹脂フィルム
【0242】なお、L−LDPE(エチレン・αオレフ
ィン共重合体樹脂フィルム)の透湿度は、同一密度ポリ
エチレン樹脂フィルムに近似している。
ィン共重合体樹脂フィルム)の透湿度は、同一密度ポリ
エチレン樹脂フィルムに近似している。
【0243】写真感光材料用包装材料を遮光性熱可塑性
樹脂フィルム層の単層で構成する場合は、図7に示した
厚みが必要である。しかし、表3に示すような融点が1
30℃以上、縦ヤング率が580N/mm2以上の熱可
塑性樹脂フィルム(厚さ5μm以上)を積層した積層フ
ィルム構造の場合は、遮光性熱可塑性樹脂フィルム層の
厚みは15μm以上あれば上記条件を確保し、良好な品
質を長期間維持することができる。
樹脂フィルム層の単層で構成する場合は、図7に示した
厚みが必要である。しかし、表3に示すような融点が1
30℃以上、縦ヤング率が580N/mm2以上の熱可
塑性樹脂フィルム(厚さ5μm以上)を積層した積層フ
ィルム構造の場合は、遮光性熱可塑性樹脂フィルム層の
厚みは15μm以上あれば上記条件を確保し、良好な品
質を長期間維持することができる。
【0244】さらに、表3に示すような高融点、高ヤン
グ率熱可塑性樹脂フィルムに、アルミニウム、酸化珪
素、酸化アルミニウム、酸化チタン、光活性を有する酸
化チタン、光活性を有する酸化亜鉛、酸化亜鉛、酸化ス
ズ等の1種または2種以上を混合した蒸着膜を真空蒸着
法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、電子
ビーム法、プラズマ溶射法等で厚さ50〜3,000
Å、好ましくは100〜2,000Å、特に好ましくは
200〜1,500Å、最も好ましくは300〜1,0
00Åで設けると、透湿度を1g/m2・24時間以下
にすることができるので、化学増感および/または色素
増感した写真感光材料の密封・遮光包装袋用に最適であ
る。
グ率熱可塑性樹脂フィルムに、アルミニウム、酸化珪
素、酸化アルミニウム、酸化チタン、光活性を有する酸
化チタン、光活性を有する酸化亜鉛、酸化亜鉛、酸化ス
ズ等の1種または2種以上を混合した蒸着膜を真空蒸着
法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、電子
ビーム法、プラズマ溶射法等で厚さ50〜3,000
Å、好ましくは100〜2,000Å、特に好ましくは
200〜1,500Å、最も好ましくは300〜1,0
00Åで設けると、透湿度を1g/m2・24時間以下
にすることができるので、化学増感および/または色素
増感した写真感光材料の密封・遮光包装袋用に最適であ
る。
【0245】
【表3】
【0246】本発明の遮光性熱可塑性樹脂フィルム層
に、シアン化水素ガススキャベンジャーを含有させるこ
とが好ましい。シアン化水素ガススキャベンジャーを含
有させることにより、シアン化水素ガスを写真的に不活
性な物質に変換することができ、写真感光材料の品質を
良好に維持できる。
に、シアン化水素ガススキャベンジャーを含有させるこ
とが好ましい。シアン化水素ガススキャベンジャーを含
有させることにより、シアン化水素ガスを写真的に不活
性な物質に変換することができ、写真感光材料の品質を
良好に維持できる。
【0247】シアン化水素ガススキャベンジャーの含有
量は、熱可塑性樹脂100質量部に対して、0.01〜
10質量部が好ましく、0.02〜8質量部がよりこの
ましく、0.03〜6質量部が特に好ましく、0.04
〜5質量部が最も好ましい。含有量が0.01質量部未
満であると、添加効果がなく、混練費増となるだけであ
り、含有量が10質量部を超えても増量効果がなく、高
価になるだけである。
量は、熱可塑性樹脂100質量部に対して、0.01〜
10質量部が好ましく、0.02〜8質量部がよりこの
ましく、0.03〜6質量部が特に好ましく、0.04
〜5質量部が最も好ましい。含有量が0.01質量部未
満であると、添加効果がなく、混練費増となるだけであ
り、含有量が10質量部を超えても増量効果がなく、高
価になるだけである。
【0248】シアン化水素ガススキャベンジャーは、シ
アン化水素ガスを捕獲した結果として、ハロゲン化銀感
光材料に悪影響を与える物質を放出すべきではない。適
切なシアン化水素ガススキャベンジャーは貴金属の無機
又は有機化合物から選択することができる。特に好まし
いものはパラジウム(II又はIV;酸化状態を示す。以下
同様)、白金(II又はIV)化合物である。金(I又はII
I)の化合物も好ましい。ロジウム(III)、イリジウム
(III又はIV)及びオスミウム(II、III又はIV)の化合
物もまた効果的であるが、同等の効果を得るのに、より
多量が必要である。有用な無機又は有機貴金属化合物の
具体例としては、例えばグメリン ハンドブック(Gm
elin Handbook)に詳細に記述されてお
り、市販品、合成品及びinsitu合成品を写真感光
材料に悪影響を与えることがない程度の純度で使用する
ことができる。
アン化水素ガスを捕獲した結果として、ハロゲン化銀感
光材料に悪影響を与える物質を放出すべきではない。適
切なシアン化水素ガススキャベンジャーは貴金属の無機
又は有機化合物から選択することができる。特に好まし
いものはパラジウム(II又はIV;酸化状態を示す。以下
同様)、白金(II又はIV)化合物である。金(I又はII
I)の化合物も好ましい。ロジウム(III)、イリジウム
(III又はIV)及びオスミウム(II、III又はIV)の化合
物もまた効果的であるが、同等の効果を得るのに、より
多量が必要である。有用な無機又は有機貴金属化合物の
具体例としては、例えばグメリン ハンドブック(Gm
elin Handbook)に詳細に記述されてお
り、市販品、合成品及びinsitu合成品を写真感光
材料に悪影響を与えることがない程度の純度で使用する
ことができる。
【0249】好ましいパラジウム化合物としては、塩化
パラジウム(II)、臭化パラジウム(II)、水酸化パラジ
ウム(II)、硫酸パラジウム(II)、チオシアン酸パラジ
ウム(II)、テトラクロロパラジウム(II)酸塩(ナトリウ
ム塩、カリウム塩、アンモニウム塩)、ヘキサクロロパ
ラジウム(IV)酸塩、テトラブロモパラジウム(II)酸
塩、ヘキサプロモパラジム(IV)酸塩、ビス(サリチラ
ト)パラジムム(II)酸塩、ビス(ジチオオキサラト−
S,S')パラジウム(II)酸塩、trans−ジクロロビ
ス(チオエーテル)パラジウム(II)、テトラアンミンパ
ラジウム(II)塩、ジクロロジアンミンパラジウム(II)、
ジブロモジアンミンパラジウム(II)、オキサラトジアン
ミンパラジウム(II)、ジニトロジアンミンパラジウム(I
I)、ビス(エチレンジアミン)パラジウム(II)塩、ジク
ロロエチレンジアミンパラジウム(II)、ビス(2,2'−
ピピリジン)パラジウム(II)塩、ビス(1,10−フェナ
ントロリン)パラジウム(II)塩、テトラニトロパラジウ
ム(II)酸塩、ビス(グリシナト)パラジウム(II)、テト
ラキス(チオシアナト)パラジウム(II)酸塩、ジクロロ
ビス(ホスフィン)パラジウム(II)酸塩、ジクロロビス
(ホスフィン)パラジウム(II)、ジ−μ−クロロ−ビス
[クロロ(ホスフィン)パラジウム(II)]、ジ−μ−ク
ロロ−ビス[クロロ(アルシン)パラジウム(II)]及び
ジニトロビス(アルシン)パラジウム(II)等が挙げられ
る。
パラジウム(II)、臭化パラジウム(II)、水酸化パラジ
ウム(II)、硫酸パラジウム(II)、チオシアン酸パラジ
ウム(II)、テトラクロロパラジウム(II)酸塩(ナトリウ
ム塩、カリウム塩、アンモニウム塩)、ヘキサクロロパ
ラジウム(IV)酸塩、テトラブロモパラジウム(II)酸
塩、ヘキサプロモパラジム(IV)酸塩、ビス(サリチラ
ト)パラジムム(II)酸塩、ビス(ジチオオキサラト−
S,S')パラジウム(II)酸塩、trans−ジクロロビ
ス(チオエーテル)パラジウム(II)、テトラアンミンパ
ラジウム(II)塩、ジクロロジアンミンパラジウム(II)、
ジブロモジアンミンパラジウム(II)、オキサラトジアン
ミンパラジウム(II)、ジニトロジアンミンパラジウム(I
I)、ビス(エチレンジアミン)パラジウム(II)塩、ジク
ロロエチレンジアミンパラジウム(II)、ビス(2,2'−
ピピリジン)パラジウム(II)塩、ビス(1,10−フェナ
ントロリン)パラジウム(II)塩、テトラニトロパラジウ
ム(II)酸塩、ビス(グリシナト)パラジウム(II)、テト
ラキス(チオシアナト)パラジウム(II)酸塩、ジクロロ
ビス(ホスフィン)パラジウム(II)酸塩、ジクロロビス
(ホスフィン)パラジウム(II)、ジ−μ−クロロ−ビス
[クロロ(ホスフィン)パラジウム(II)]、ジ−μ−ク
ロロ−ビス[クロロ(アルシン)パラジウム(II)]及び
ジニトロビス(アルシン)パラジウム(II)等が挙げられ
る。
【0250】好ましい白金化合物としては、塩化白金(I
I)酸塩、塩化白金(IV)、ヘキサフルオロ白金(IV)酸塩、
テトラクロロ白金(II)酸塩、ヘキサクロロ白金(IV)酸
塩、トリクロロトリフルオロ白金(IV)酸塩、テトラブロ
モ白金(II)酸塩、ヘキサブロモ白金(IV)酸塩、ジブロモ
ジクロロ白金(II)酸塩、ヘキサヒドロキソ白金(IV)酸
塩、ビス(オキサラト)白金(II)酸塩、ジクロロビス(オ
キサラト白金(IV)酸塩、ビス(チオオキサラト)白金(I
I)酸塩、ビス(アセチルアセトナト)白金(II)、ビス
(1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−ペンタ
ンジオナト)白金(II)、ビス(1,1,1−トリフルオロ
−2,4−ペンタンジオナト)白金(II)、テトラキス
(チオシアナト)白金(II)酸塩、ヘキサキス(チオシア
ナト)白金(IV)酸塩、ビス{(Z)−1,2−ジシアノエ
チレン−1,2−ジチオラト}白金(II)酸塩、ジクロロ
ビス(ジエチルスルフィド)白金(II)、テトラクロロビ
ス(ジエチルスルフィド)白金(IV)、ビス(グリシナ
ト)白金(II)、ジクロログリシナト白金(II)酸塩、ジク
ロロビス(トリエチルホスフィン)白金(II)、クロロヒ
ドリドビス(トリエチルホスフィン)白金(II)、テトラ
アンミン白金(II)塩、テトラクロロ白金(II)酸塩、ジク
ロロジアンミン白金(II)、トリクロロアミン白金(II)
塩、ヘキサアンミン白金(IV)塩、クロロペンタアンミン
白金(IV)塩、テトラクロロジアンミン白金(IV)、ジニト
ロジアンミン白金(II)、ジクロロテトラキス(メチルア
ミン)白金(IV)塩、ジクロロ(エチレンジアミン)白金
(II)、ビス(エチレンジアミン)白金(II)塩、トリス
(エチレンジアミン)白金(IV)塩、ジクロロビス(エチ
レンジアミン)白金(IV)塩、ジクロロジヒドロキソ(エ
チレンジアミン)白金(IV)、テトラキス(ピリミジン)
白金(II)塩、ジクロロビス(ピリジン)白金(II)、ビス
(2,2'−ピピリジン)白金(II)塩、テトラニトロ白
金(II)酸塩、クロロトリニトロ白金(II)酸塩、ジクロロ
ジニトロ白金(II)酸塩、ジブロモジニトロ白金(II)酸
塩、ヘキサニトロ白金(IV)酸塩、クロロペンタニトロ白
金(IV)酸塩、ジクロロテトラニトロ白金(IV)酸塩、トリ
クロロトリニトロ白金(IV)酸塩、テトラクロロジニトロ
白金(IV)酸塩、ジブロモジクロロジニトロ白金(IV)酸
塩、トリクロロ(エチレン)白金(II)酸塩、ジ−μ−ク
ロロ−ビス(クロロ(エチレン)白金(II)、trans
−ジクロロ(エチレン)(ピリジン)白金(II)、ビス
[ビス(β−メルカプトエチルアミン)ニッケル(II)−
S,S”−白金(II)塩及びジクロロジカルボニル白金(I
I)等が挙げられる。
I)酸塩、塩化白金(IV)、ヘキサフルオロ白金(IV)酸塩、
テトラクロロ白金(II)酸塩、ヘキサクロロ白金(IV)酸
塩、トリクロロトリフルオロ白金(IV)酸塩、テトラブロ
モ白金(II)酸塩、ヘキサブロモ白金(IV)酸塩、ジブロモ
ジクロロ白金(II)酸塩、ヘキサヒドロキソ白金(IV)酸
塩、ビス(オキサラト)白金(II)酸塩、ジクロロビス(オ
キサラト白金(IV)酸塩、ビス(チオオキサラト)白金(I
I)酸塩、ビス(アセチルアセトナト)白金(II)、ビス
(1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−ペンタ
ンジオナト)白金(II)、ビス(1,1,1−トリフルオロ
−2,4−ペンタンジオナト)白金(II)、テトラキス
(チオシアナト)白金(II)酸塩、ヘキサキス(チオシア
ナト)白金(IV)酸塩、ビス{(Z)−1,2−ジシアノエ
チレン−1,2−ジチオラト}白金(II)酸塩、ジクロロ
ビス(ジエチルスルフィド)白金(II)、テトラクロロビ
ス(ジエチルスルフィド)白金(IV)、ビス(グリシナ
ト)白金(II)、ジクロログリシナト白金(II)酸塩、ジク
ロロビス(トリエチルホスフィン)白金(II)、クロロヒ
ドリドビス(トリエチルホスフィン)白金(II)、テトラ
アンミン白金(II)塩、テトラクロロ白金(II)酸塩、ジク
ロロジアンミン白金(II)、トリクロロアミン白金(II)
塩、ヘキサアンミン白金(IV)塩、クロロペンタアンミン
白金(IV)塩、テトラクロロジアンミン白金(IV)、ジニト
ロジアンミン白金(II)、ジクロロテトラキス(メチルア
ミン)白金(IV)塩、ジクロロ(エチレンジアミン)白金
(II)、ビス(エチレンジアミン)白金(II)塩、トリス
(エチレンジアミン)白金(IV)塩、ジクロロビス(エチ
レンジアミン)白金(IV)塩、ジクロロジヒドロキソ(エ
チレンジアミン)白金(IV)、テトラキス(ピリミジン)
白金(II)塩、ジクロロビス(ピリジン)白金(II)、ビス
(2,2'−ピピリジン)白金(II)塩、テトラニトロ白
金(II)酸塩、クロロトリニトロ白金(II)酸塩、ジクロロ
ジニトロ白金(II)酸塩、ジブロモジニトロ白金(II)酸
塩、ヘキサニトロ白金(IV)酸塩、クロロペンタニトロ白
金(IV)酸塩、ジクロロテトラニトロ白金(IV)酸塩、トリ
クロロトリニトロ白金(IV)酸塩、テトラクロロジニトロ
白金(IV)酸塩、ジブロモジクロロジニトロ白金(IV)酸
塩、トリクロロ(エチレン)白金(II)酸塩、ジ−μ−ク
ロロ−ビス(クロロ(エチレン)白金(II)、trans
−ジクロロ(エチレン)(ピリジン)白金(II)、ビス
[ビス(β−メルカプトエチルアミン)ニッケル(II)−
S,S”−白金(II)塩及びジクロロジカルボニル白金(I
I)等が挙げられる。
【0251】金(I又はIII)、ロジウム(III)、イリジ
ウム(III又はIV)及びオスミウム(II、III又はIV)の
化合物も同様に用いることができるが、そのような例と
して例えば、カリウムテトラクロロオーレート(III)、
ロジウム(III)クロライド、カリウムヘキサクロロイリ
デート(IV)、カリウムテトラクロロイリテート(III)及
びカリウムヘキサクロロオスメート(IV)等が挙げられ
る。本発明の効果が得られる限りにおいて貴金属の無機
又は有機化合物は上述の具体例のみに制限されるのでは
ない。
ウム(III又はIV)及びオスミウム(II、III又はIV)の
化合物も同様に用いることができるが、そのような例と
して例えば、カリウムテトラクロロオーレート(III)、
ロジウム(III)クロライド、カリウムヘキサクロロイリ
デート(IV)、カリウムテトラクロロイリテート(III)及
びカリウムヘキサクロロオスメート(IV)等が挙げられ
る。本発明の効果が得られる限りにおいて貴金属の無機
又は有機化合物は上述の具体例のみに制限されるのでは
ない。
【0252】シアン化水素ガスも紙巻きタバコ1本の煙
に50〜200μg含まれており、上述したホルムアル
デヒドガス対策と同一の遮光性熱可塑性樹脂フィルム層
の厚みや積層フィルム構造の対応が必要である。
に50〜200μg含まれており、上述したホルムアル
デヒドガス対策と同一の遮光性熱可塑性樹脂フィルム層
の厚みや積層フィルム構造の対応が必要である。
【0253】本発明の遮光性熱可塑性樹脂フィルム層
に、帯電防止剤を含有させるることができる。帯電防止
剤を含有させることにより、スタチック故障等を防止す
ることができる。
に、帯電防止剤を含有させるることができる。帯電防止
剤を含有させることにより、スタチック故障等を防止す
ることができる。
【0254】帯電防止剤の含有量は、0.01〜10質
量%が好ましく、0.02〜5質量%がより好ましく、
0.03〜3質量%が最も好ましい。合計含有量が0.
01質量%未満であると、添加効果がなく、混練経費造
となるだけである。また、合計含有量が10質量%を越
えると、増量効果がなく、コストアップとなるだけであ
る。さらに、経時するとブリードアウト量が多くなり、
ヒートシール性を悪化させたり、感光材料用包装材料の
表面がベトつく。
量%が好ましく、0.02〜5質量%がより好ましく、
0.03〜3質量%が最も好ましい。合計含有量が0.
01質量%未満であると、添加効果がなく、混練経費造
となるだけである。また、合計含有量が10質量%を越
えると、増量効果がなく、コストアップとなるだけであ
る。さらに、経時するとブリードアウト量が多くなり、
ヒートシール性を悪化させたり、感光材料用包装材料の
表面がベトつく。
【0255】帯電防止剤について説明する。非イオン界
面活性剤系帯電防止剤の代表例を以下に示す。ポリエチ
レングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオ
キシエチレンアルキルアミン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレン脂肪族アルコールエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレング
リセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪族ア
ミン、ソルビタンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ベンタエ
リスリット、脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加
物、脂肪酸のエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミノ
または脂肪酸アミドのエチレンオキサイド付加物、アル
キルフェノールのエチレンオキサイド付加物、アルキル
ナフトールのエチレンオキサイド付加物、多価アルコー
ルの部分的脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加
物、ポリオキシエチレンアルキルアマイド、アルキルア
ミン誘導体、その他特公昭63−26697号公報12
0頁記載の各種非イオン帯電防止剤等。
面活性剤系帯電防止剤の代表例を以下に示す。ポリエチ
レングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオ
キシエチレンアルキルアミン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレン脂肪族アルコールエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレング
リセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪族ア
ミン、ソルビタンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ベンタエ
リスリット、脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加
物、脂肪酸のエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミノ
または脂肪酸アミドのエチレンオキサイド付加物、アル
キルフェノールのエチレンオキサイド付加物、アルキル
ナフトールのエチレンオキサイド付加物、多価アルコー
ルの部分的脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加
物、ポリオキシエチレンアルキルアマイド、アルキルア
ミン誘導体、その他特公昭63−26697号公報12
0頁記載の各種非イオン帯電防止剤等。
【0256】アニオン界面活性剤系帯電防止剤の代表例
を以下に示す。リシノレイン酸硫酸エステルソーダ塩、
各種脂肪酸金属塩、シリノレイン酸エステル硫酸エステ
ルソーダ塩、硫酸化オレイン酸エチルアニリン、オレフ
ィンの硫酸エステル塩類、オレイルアルコール硫酸エス
テルソーダ塩、アルキル硫酸エステル塩、脂肪酸エチル
スルフォン酸塩、アルキルサルフェート、アルキルホス
フェート、アルキルスルフォン酸塩、アルキルナフタレ
ンスルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、
コハク酸エステルスルフォン酸塩、リン酸エステル塩
等。
を以下に示す。リシノレイン酸硫酸エステルソーダ塩、
各種脂肪酸金属塩、シリノレイン酸エステル硫酸エステ
ルソーダ塩、硫酸化オレイン酸エチルアニリン、オレフ
ィンの硫酸エステル塩類、オレイルアルコール硫酸エス
テルソーダ塩、アルキル硫酸エステル塩、脂肪酸エチル
スルフォン酸塩、アルキルサルフェート、アルキルホス
フェート、アルキルスルフォン酸塩、アルキルナフタレ
ンスルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、
コハク酸エステルスルフォン酸塩、リン酸エステル塩
等。
【0257】陽イオン界面活性剤系帯電防止剤の代表例
を以下に示す。第1級アミン塩、第3級アミン塩、第4
級アンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム
塩、ピリジン誘導体等 両性界面活性剤の代表例を以下
に示す。
を以下に示す。第1級アミン塩、第3級アミン塩、第4
級アンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム
塩、ピリジン誘導体等 両性界面活性剤の代表例を以下
に示す。
【0258】以上の界面活性剤系帯電防止剤の中で写真
性及び人身に与える悪影響が小さく、スタチックマーク
防止効果が大きいので、非イオン(ノニオン)系界面活
性剤を帯電防止剤として用いることが特に好ましい。
性及び人身に与える悪影響が小さく、スタチックマーク
防止効果が大きいので、非イオン(ノニオン)系界面活
性剤を帯電防止剤として用いることが特に好ましい。
【0259】遮光性熱可塑性樹脂フィルム層にゼオライ
トを含有させることができる。ゼオライトを含有させる
ことにより、写真性に悪影響を及ぼす各種ガス(遊離硫
黄ガス、シアン化水素ガス、ホルムアルデヒドガス、塩
素ガス、硫化水素ガス、アセトアルデヒドガス等)を吸
着・無害化できるとともに、ブロッキングを防止するこ
ともできる。
トを含有させることができる。ゼオライトを含有させる
ことにより、写真性に悪影響を及ぼす各種ガス(遊離硫
黄ガス、シアン化水素ガス、ホルムアルデヒドガス、塩
素ガス、硫化水素ガス、アセトアルデヒドガス等)を吸
着・無害化できるとともに、ブロッキングを防止するこ
ともできる。
【0260】ゼオライトの含有量は、0.1〜40質量
%、好ましくは0.2〜35質量%、より好ましくは
0.4〜30質量%、特に好ましくは0.8〜25質量
%、最も好ましくは1.5〜20質量%である。含有量
が0.1質量%未満であると、添加効果が小さく混練費
増となり、40質量%を超えても増量効果がなく、材料
費増となる。
%、好ましくは0.2〜35質量%、より好ましくは
0.4〜30質量%、特に好ましくは0.8〜25質量
%、最も好ましくは1.5〜20質量%である。含有量
が0.1質量%未満であると、添加効果が小さく混練費
増となり、40質量%を超えても増量効果がなく、材料
費増となる。
【0261】ゼオライトは、三次元骨格構造を有するア
ルミノシリケートであり、一般式として XM2/nO・Al2O2・YSiO2・ZH2O で表される。(Mはイオン交換可能なイオンで一般には
1〜2価の金属イオンである。nは金属イオンの原子価
である。XおよびYは各々の金属酸化物、シリカの係
数。Zは結晶水の数である。)
ルミノシリケートであり、一般式として XM2/nO・Al2O2・YSiO2・ZH2O で表される。(Mはイオン交換可能なイオンで一般には
1〜2価の金属イオンである。nは金属イオンの原子価
である。XおよびYは各々の金属酸化物、シリカの係
数。Zは結晶水の数である。)
【0262】ゼオライトの具体例としては、A型ゼオラ
イト、B型ゼオライト、D型ゼオライト、L型ゼオライ
ト、N−A型ゼオライト、PC型ゼオライト、R型ゼオ
ライト、T型ゼオライト、W型ゼオライト、X型ゼオラ
イト、Y型ゼオライト、ZK−5型ゼオライト、高シリ
カゼオライト、ヒドロキシカンクリナイト、アナルサイ
ム、チャバサイト、ホウジャサイト、モルデナイト、ソ
ーダーライト、ヒドロキシソーダライト、エリオナイ
ト、クリノブチロライト等がある。これらの中で安価で
かつ写真性に悪影響を及ぼす有害ガス(遊離硫黄ガス、
シアン化水素ガス、ホルムアルデヒドガス、塩素ガス、
亜硫酸ガス等)吸着無害化能力の大きいA型ゼオライト
が好ましい。
イト、B型ゼオライト、D型ゼオライト、L型ゼオライ
ト、N−A型ゼオライト、PC型ゼオライト、R型ゼオ
ライト、T型ゼオライト、W型ゼオライト、X型ゼオラ
イト、Y型ゼオライト、ZK−5型ゼオライト、高シリ
カゼオライト、ヒドロキシカンクリナイト、アナルサイ
ム、チャバサイト、ホウジャサイト、モルデナイト、ソ
ーダーライト、ヒドロキシソーダライト、エリオナイ
ト、クリノブチロライト等がある。これらの中で安価で
かつ写真性に悪影響を及ぼす有害ガス(遊離硫黄ガス、
シアン化水素ガス、ホルムアルデヒドガス、塩素ガス、
亜硫酸ガス等)吸着無害化能力の大きいA型ゼオライト
が好ましい。
【0263】特に、ナトリウム、バリウム、カルシウ
ム、カリウムおよびマグネシウムの少なくとも1つのイ
オン交換可能なイオンを含有するA型ゼオライトが好ま
しく、ナトリウムイオンの20%以上をバリウムイオン
で置換し、非晶質化したアルミノ珪酸塩が最も好まし
い。このアルミノ珪酸塩は、30%以上の結晶化度を有
することが好ましい。
ム、カリウムおよびマグネシウムの少なくとも1つのイ
オン交換可能なイオンを含有するA型ゼオライトが好ま
しく、ナトリウムイオンの20%以上をバリウムイオン
で置換し、非晶質化したアルミノ珪酸塩が最も好まし
い。このアルミノ珪酸塩は、30%以上の結晶化度を有
することが好ましい。
【0264】また、ゼオライトには、天然ゼオライト
(analcime,chabazite,heula
ndite,erionite,ferrierit
e,laumontite,mordenite等を成
分とするゼオライト)、合成ゼオライト(A,N−A,
X,Y,hyadroxy sodalite,ZK−
5,B,R,D,T,L,hydroxy,cancr
inite,W,Zeolaon等の各種の型のゼオラ
イト)がある。
(analcime,chabazite,heula
ndite,erionite,ferrierit
e,laumontite,mordenite等を成
分とするゼオライト)、合成ゼオライト(A,N−A,
X,Y,hyadroxy sodalite,ZK−
5,B,R,D,T,L,hydroxy,cancr
inite,W,Zeolaon等の各種の型のゼオラ
イト)がある。
【0265】本発明に用いるゼオライトとしては、天然
ゼオライトおよび合成ゼオライトのいずれでもよいが、
安価で、かつ写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼす不
純物含有量が少なく、分散性が良好であり、電子顕微鏡
法による一次平均粒子径が20μm以下であることが必
須であり、0.1〜10μmの合成ゼオライトが好適で
あり、好ましくは0.2〜8μm、より好ましくは0.
3〜6μm、特に好ましくは0.4〜5μm、最も好ま
しくは0.5〜4μmの合成ゼオライトである。電子顕
微鏡法による二次平均粒子径は50μm以下であること
が必須である。
ゼオライトおよび合成ゼオライトのいずれでもよいが、
安価で、かつ写真感光材料の写真性に悪影響を及ぼす不
純物含有量が少なく、分散性が良好であり、電子顕微鏡
法による一次平均粒子径が20μm以下であることが必
須であり、0.1〜10μmの合成ゼオライトが好適で
あり、好ましくは0.2〜8μm、より好ましくは0.
3〜6μm、特に好ましくは0.4〜5μm、最も好ま
しくは0.5〜4μmの合成ゼオライトである。電子顕
微鏡法による二次平均粒子径は50μm以下であること
が必須である。
【0266】ゼオライトに金属イオンを含有させた金属
イオン含有ゼオライトが好ましい。金属イオン含有ゼオ
ライトとは、ゼオライト中のイオン交換可能なイオン、
例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン等の一部又
は全部を銀イオン、マンガンイオン、ニッケルイオン、
銅イオン等の金属イオンの中の1種以上のイオンで置換
したものである。
イオン含有ゼオライトが好ましい。金属イオン含有ゼオ
ライトとは、ゼオライト中のイオン交換可能なイオン、
例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン等の一部又
は全部を銀イオン、マンガンイオン、ニッケルイオン、
銅イオン等の金属イオンの中の1種以上のイオンで置換
したものである。
【0267】金属イオン含有ゼオレイトを用いることに
より、抗菌剤としての作用を発揮させることができ、特
に、ゼラチン、ポリビニルアルコール等のような吸水性
で接着故障や生分解しやすい親水性生分解性高分子を主
成分とする写真乳剤層、保護層およびバック層を用いて
いる写真感光材料の品質を長期間良好に維持することが
できる。
より、抗菌剤としての作用を発揮させることができ、特
に、ゼラチン、ポリビニルアルコール等のような吸水性
で接着故障や生分解しやすい親水性生分解性高分子を主
成分とする写真乳剤層、保護層およびバック層を用いて
いる写真感光材料の品質を長期間良好に維持することが
できる。
【0268】上記金属イオン含有ゼオライトの中で、銀
イオン含有ゼオライト(以下、銀ゼオライトという)が
好ましい。銀イオンは、写真性改良(硫黄化合物の無害
化)と抗菌性の点から、ゼオライト中に0.01〜30
質量%、好ましくは0.05〜25質量%、より好まし
くは0.1〜20質量%、特に好ましくは0.5〜15
質量%、最も好ましくは1〜10質量%含有される。銀
イオンの含有量が0.01質量%未満では、含有効果が
なく、製造経費増となるだけである。含有量が30質量
%を越えても増量効果はなく、材料費増および製造経費
増となるだけである。
イオン含有ゼオライト(以下、銀ゼオライトという)が
好ましい。銀イオンは、写真性改良(硫黄化合物の無害
化)と抗菌性の点から、ゼオライト中に0.01〜30
質量%、好ましくは0.05〜25質量%、より好まし
くは0.1〜20質量%、特に好ましくは0.5〜15
質量%、最も好ましくは1〜10質量%含有される。銀
イオンの含有量が0.01質量%未満では、含有効果が
なく、製造経費増となるだけである。含有量が30質量
%を越えても増量効果はなく、材料費増および製造経費
増となるだけである。
【0269】また、銀イオンと、マンガン、ニッケルお
よび銅からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属イ
オンとの合計2種以上の金属イオンを含有するゼオライ
トが特に好ましい。このような2種以上の金属イオンを
含有するゼオライトを用いることにより、大気中に含ま
れている種々の写真性有害化合物(例えば、ホルムアル
デヒド、塩素、塩化水素、硫化水素、亜硫酸、シアン化
水素等のガス化した化合物)の無害化を促進し、超精密
化学製品である写真感光材料を品質が良好な状態で長期
間(2年以上)維持することができる。マンガン、ニッ
ケルおよび銅からなる群から選ばれる少なくとも1種の
金属イオンの含有量は、0.01〜15質量%、好まし
くは0.05〜13質量%、より好ましくは0.1〜1
1質量%、特に好ましくは0.5〜9質量%、最も好ま
しくは1〜7質量%である。
よび銅からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属イ
オンとの合計2種以上の金属イオンを含有するゼオライ
トが特に好ましい。このような2種以上の金属イオンを
含有するゼオライトを用いることにより、大気中に含ま
れている種々の写真性有害化合物(例えば、ホルムアル
デヒド、塩素、塩化水素、硫化水素、亜硫酸、シアン化
水素等のガス化した化合物)の無害化を促進し、超精密
化学製品である写真感光材料を品質が良好な状態で長期
間(2年以上)維持することができる。マンガン、ニッ
ケルおよび銅からなる群から選ばれる少なくとも1種の
金属イオンの含有量は、0.01〜15質量%、好まし
くは0.05〜13質量%、より好ましくは0.1〜1
1質量%、特に好ましくは0.5〜9質量%、最も好ま
しくは1〜7質量%である。
【0270】したがって、銀イオン、マンガンイオン、
ニッケルイオンおよび銅イオン中の1種以上の金属イオ
ンと交換可能なイオン交換容量のミリイクイバレント
(以下、meqと表示)が大きなゼオライトが好まし
い。特に、イオン交換容量が2meq/g以上のA型ゼ
オライト結晶のアルミノ珪酸塩が好ましい。2meq以
上のゼオライトのイオン交換容量(meq=ミリイクイ
バレント)を例示すると、リーダライトは11.5me
q/g、A型ゼオライトは、7meq/g、T型ゼオラ
イトは3.5meq/g、X型ゼオライトは6.5me
q/g、Y型ゼオライトは5meq/g、アナルサイム
5meq/g、チャバサイト5meq/g、エリオナイ
トは4meq/g、モルデナイト2.5meq/g、ク
リノブチルライトは2.5meq/gである。
ニッケルイオンおよび銅イオン中の1種以上の金属イオ
ンと交換可能なイオン交換容量のミリイクイバレント
(以下、meqと表示)が大きなゼオライトが好まし
い。特に、イオン交換容量が2meq/g以上のA型ゼ
オライト結晶のアルミノ珪酸塩が好ましい。2meq以
上のゼオライトのイオン交換容量(meq=ミリイクイ
バレント)を例示すると、リーダライトは11.5me
q/g、A型ゼオライトは、7meq/g、T型ゼオラ
イトは3.5meq/g、X型ゼオライトは6.5me
q/g、Y型ゼオライトは5meq/g、アナルサイム
5meq/g、チャバサイト5meq/g、エリオナイ
トは4meq/g、モルデナイト2.5meq/g、ク
リノブチルライトは2.5meq/gである。
【0271】これらの中で最も好ましいゼオライトは、
イオン交換容量が5meq/g以上のリーダライト、A
型ゼオライト、T型ゼオライト、X型ゼオライト、Y型
ゼオライト、アナルサイム、チャバサイトである。
イオン交換容量が5meq/g以上のリーダライト、A
型ゼオライト、T型ゼオライト、X型ゼオライト、Y型
ゼオライト、アナルサイム、チャバサイトである。
【0272】最も好ましいゼオライトは、安価で製造性
が良好で入手しやすく、写真性に悪影響を及ぼす硫黄化
合物ガスや遊離硫黄ガス、ホルムアルデヒドガス等のア
ルデヒド化合物ガス、シアン化合物ガス等の有害ガスの
吸着無害化能力が大きい、金属イオン交換容量の大きい
(7meq/g)A型ゼオライトである。
が良好で入手しやすく、写真性に悪影響を及ぼす硫黄化
合物ガスや遊離硫黄ガス、ホルムアルデヒドガス等のア
ルデヒド化合物ガス、シアン化合物ガス等の有害ガスの
吸着無害化能力が大きい、金属イオン交換容量の大きい
(7meq/g)A型ゼオライトである。
【0273】本発明で用いる銀イオン含有ゼオライトの
製造は、予め調製した銀イオンおよび必要によりマンガ
ンイオン、ニッケルイオン、銅イオン等の金属イオンを
含む混合水溶液にゼオライトを接触させて、ゼオライト
中のナトリウムイオン、カリウムイオン等のイオン交換
可能なイオンと上記金属イオンとを置換させる。接触
は、10〜100℃、好ましくは20〜90℃、より好
ましくは30〜80℃、特に好ましくは35〜70℃、
最も好ましくは40〜60℃の温度下で、1〜28時
間、好ましくは2〜26時間、より好ましくは4〜24
時間、最も好ましくは6〜22時間、バッチ式又は連続
式によって行う。
製造は、予め調製した銀イオンおよび必要によりマンガ
ンイオン、ニッケルイオン、銅イオン等の金属イオンを
含む混合水溶液にゼオライトを接触させて、ゼオライト
中のナトリウムイオン、カリウムイオン等のイオン交換
可能なイオンと上記金属イオンとを置換させる。接触
は、10〜100℃、好ましくは20〜90℃、より好
ましくは30〜80℃、特に好ましくは35〜70℃、
最も好ましくは40〜60℃の温度下で、1〜28時
間、好ましくは2〜26時間、より好ましくは4〜24
時間、最も好ましくは6〜22時間、バッチ式又は連続
式によって行う。
【0274】なお、上記混合水溶液のpHは3〜10、
好ましくは4〜9、特に好ましくは5〜8に調製する。
このようにpHを調整することにより、銀の酸化物等の
ゼオライト表面又は細孔内への析出を防止できる。混合
水溶液中の各金属イオンは、塩として供給される。例え
ば、銀イオンは硝酸銀、酢酸銀、硫酸銀、過塩素酸銀等
として供給され、マンガンイオンは硝酸マンガン、硫酸
マンガン、酢酸マンガン等として供給され、ニッケルイ
オンは硝酸ニッケル、過塩素酸ニッケル、酢酸ニッケル
等として供給され、銅イオンは硝酸銅、酢酸銅、硫酸
銅、過塩素酸銅等として供給される。イオン交換が終了
したゼオライトは十分水洗した後、含水率が15%以下
となるように例えば常圧で120〜500℃、又は減圧
1.33×102〜66.66×102Pa(1〜50
torr)下で100〜300℃で乾燥させる。
好ましくは4〜9、特に好ましくは5〜8に調製する。
このようにpHを調整することにより、銀の酸化物等の
ゼオライト表面又は細孔内への析出を防止できる。混合
水溶液中の各金属イオンは、塩として供給される。例え
ば、銀イオンは硝酸銀、酢酸銀、硫酸銀、過塩素酸銀等
として供給され、マンガンイオンは硝酸マンガン、硫酸
マンガン、酢酸マンガン等として供給され、ニッケルイ
オンは硝酸ニッケル、過塩素酸ニッケル、酢酸ニッケル
等として供給され、銅イオンは硝酸銅、酢酸銅、硫酸
銅、過塩素酸銅等として供給される。イオン交換が終了
したゼオライトは十分水洗した後、含水率が15%以下
となるように例えば常圧で120〜500℃、又は減圧
1.33×102〜66.66×102Pa(1〜50
torr)下で100〜300℃で乾燥させる。
【0275】上記、ゼオライトおよび金属イオン含有ゼ
オライトの含水率は15%以下、好ましくは13%以
下、より好ましくは11%以下、特に好ましくは9%以
下、最も好ましくは7%以下である。15%を超える
と、成形故障が多発する。
オライトの含水率は15%以下、好ましくは13%以
下、より好ましくは11%以下、特に好ましくは9%以
下、最も好ましくは7%以下である。15%を超える
と、成形故障が多発する。
【0276】遮光性熱可塑性樹脂フィルム層に相溶化剤
を含有させることができる。相溶化剤を含有させること
により、同種でも特性の異なる熱可塑性樹脂、2種以上
の熱可塑性樹脂、リサイクル熱可塑性樹脂とバージン熱
可塑性樹脂(使用されていない熱可塑性樹脂)、遮光性
物質を高濃度に配合したマスターバッチ熱可塑性樹脂と
希釈用熱可塑性樹脂又はこれらを組み合せた樹脂のよう
に、単一の熱可塑性樹脂にはない新しい性質、性能を発
現しようとする際、相溶化を達成できるものである。
を含有させることができる。相溶化剤を含有させること
により、同種でも特性の異なる熱可塑性樹脂、2種以上
の熱可塑性樹脂、リサイクル熱可塑性樹脂とバージン熱
可塑性樹脂(使用されていない熱可塑性樹脂)、遮光性
物質を高濃度に配合したマスターバッチ熱可塑性樹脂と
希釈用熱可塑性樹脂又はこれらを組み合せた樹脂のよう
に、単一の熱可塑性樹脂にはない新しい性質、性能を発
現しようとする際、相溶化を達成できるものである。
【0277】相溶化剤の含有量は、上記目的を達成しな
がら物理強度等は低下させない、経済的にも実用化可能
な1〜70質量%であり、2〜50質量%が好ましく、
3.5〜40質量%がより好ましく、5〜35質量%が
最も好ましい。配合量が1質量%未満であると、物理強
度の向上、外観の向上及び相溶性の向上を効果的に達成
することができない。また、配合量が70質量%を越え
ると、写真感光材料に悪影響を及ぼす恐れがあり、ま
た、高価であるためコストが高くなり経済的に実用化困
難になるものである。
がら物理強度等は低下させない、経済的にも実用化可能
な1〜70質量%であり、2〜50質量%が好ましく、
3.5〜40質量%がより好ましく、5〜35質量%が
最も好ましい。配合量が1質量%未満であると、物理強
度の向上、外観の向上及び相溶性の向上を効果的に達成
することができない。また、配合量が70質量%を越え
ると、写真感光材料に悪影響を及ぼす恐れがあり、ま
た、高価であるためコストが高くなり経済的に実用化困
難になるものである。
【0278】相溶化剤には、非反応型相溶化剤と反応型
相溶化剤とがある。相溶化剤の具体的な代表例を以下に
示す。
相溶化剤とがある。相溶化剤の具体的な代表例を以下に
示す。
【0279】非反応型相溶化剤の代表例 スチレン・エチレン・ブタジエンブロック共重合体樹脂 ポリエチレン・ポリスチレングラフト共重合体樹脂 ポリエチレン・ポリメチルメタクリレートグラフト共重
合体樹脂 ポリエチレン・ポリメチルメタクリレートブロック共重
合体樹脂 エチレン・プロピレン・ジエン共重合体樹脂 エチレン・プロピレン共重合体樹脂 ポリスチレン・低密度ホモポリエチレングラフト共重合
体樹脂 ポリスチレン・高密度ホモポリエチレングラフト共重合
体樹脂 水添スチレン・ブタジエン共重合体樹脂 スチレン・エチレン、ブタジエン・スチレン共重合体樹
脂 スチレン・ブタジエン・スチレン共重合体樹脂 塩素化ポリエチレン樹脂 ポリプロピレン・ポリアミドグラフト共重合体樹脂 ポリプロピレン・エチレン・プロピレン・ジエン共重合
体樹脂 ポリスチレン・ポリアクリル酸エチルグラフト共重合体
樹脂 ポリスチレン・ポリブタジエングラフト共重合体樹脂 ポリスチレン・ポリメチルメタアクリレートブロック共
重合体樹脂 等 反応型相溶化剤の代表例 無水マレイン酸化エチレン・プロピレン共重合体樹脂 無水マレイン酸化スチレングラフト共重合体樹脂 無水マレイン酸化スチレン・ブタジエン・スチレン共重
合体樹脂 無水マレイン酸化スチレン・エチレン・ブタジエン・ス
チレン共重合体樹脂 エチレン・グリシジルメタクリレート共重合体樹脂 エチレン・グリシジルメタクリレート・スチレングラフ
ト共重合体樹脂 エチレン・グリシジルメタクリレート・メチルメタクリ
レートグラフト共重合体樹脂 無水マレイン酸グラフトポリプロピレン共重合体樹脂
等
合体樹脂 ポリエチレン・ポリメチルメタクリレートブロック共重
合体樹脂 エチレン・プロピレン・ジエン共重合体樹脂 エチレン・プロピレン共重合体樹脂 ポリスチレン・低密度ホモポリエチレングラフト共重合
体樹脂 ポリスチレン・高密度ホモポリエチレングラフト共重合
体樹脂 水添スチレン・ブタジエン共重合体樹脂 スチレン・エチレン、ブタジエン・スチレン共重合体樹
脂 スチレン・ブタジエン・スチレン共重合体樹脂 塩素化ポリエチレン樹脂 ポリプロピレン・ポリアミドグラフト共重合体樹脂 ポリプロピレン・エチレン・プロピレン・ジエン共重合
体樹脂 ポリスチレン・ポリアクリル酸エチルグラフト共重合体
樹脂 ポリスチレン・ポリブタジエングラフト共重合体樹脂 ポリスチレン・ポリメチルメタアクリレートブロック共
重合体樹脂 等 反応型相溶化剤の代表例 無水マレイン酸化エチレン・プロピレン共重合体樹脂 無水マレイン酸化スチレングラフト共重合体樹脂 無水マレイン酸化スチレン・ブタジエン・スチレン共重
合体樹脂 無水マレイン酸化スチレン・エチレン・ブタジエン・ス
チレン共重合体樹脂 エチレン・グリシジルメタクリレート共重合体樹脂 エチレン・グリシジルメタクリレート・スチレングラフ
ト共重合体樹脂 エチレン・グリシジルメタクリレート・メチルメタクリ
レートグラフト共重合体樹脂 無水マレイン酸グラフトポリプロピレン共重合体樹脂
等
【0280】内外の市販相溶化剤の代表例を表4に示
す。
す。
【0281】
【表4】 S B S…スチレン・ブタジエン・スチレン共重合体樹
脂の略号 SEBS…スチレン・エチレン・ブタジエン・スチレン
共重合体樹脂の略号 EPDM…エチレン・プロピレン・ジエン共重合体樹脂
の略号 E V A…エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂の略号
脂の略号 SEBS…スチレン・エチレン・ブタジエン・スチレン
共重合体樹脂の略号 EPDM…エチレン・プロピレン・ジエン共重合体樹脂
の略号 E V A…エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂の略号
【0282】本発明の遮光性熱可塑性樹脂フィルム層
に、ワックス類を含有させるることができる。ワックス
類を含有させることにより、樹脂の流動性を向上させる
ことができるとともに、無機顔料を均一に分散させるこ
とができる。
に、ワックス類を含有させるることができる。ワックス
類を含有させることにより、樹脂の流動性を向上させる
ことができるとともに、無機顔料を均一に分散させるこ
とができる。
【0283】ワックスの含有量は、0.1〜40質量%
が好ましく、0.5〜35質量%がより好ましく、1〜
30質量%が特に好ましく、2〜25質量%が最も好ま
しい。合計含有量が0.1質量%未満であると、添加効
果がなく、混練経費造となるだけである。また、合計含
有量が40質量%を越えると、溶融樹脂と押出し機のス
クリューとのスリップが発生しやすくなり、樹脂の吐出
量が不安定になる。しかも増量効果がなく、コストアッ
プとなるだけである。さらに、経時するとブリードアウ
ト量が多くなり、ヒートシール性を悪化させたり、写真
感光材料用包装材料の表面がベトつく。
が好ましく、0.5〜35質量%がより好ましく、1〜
30質量%が特に好ましく、2〜25質量%が最も好ま
しい。合計含有量が0.1質量%未満であると、添加効
果がなく、混練経費造となるだけである。また、合計含
有量が40質量%を越えると、溶融樹脂と押出し機のス
クリューとのスリップが発生しやすくなり、樹脂の吐出
量が不安定になる。しかも増量効果がなく、コストアッ
プとなるだけである。さらに、経時するとブリードアウ
ト量が多くなり、ヒートシール性を悪化させたり、写真
感光材料用包装材料の表面がベトつく。
【0284】本発明で用いられるワックス類としては、
重量平均分子量15,000以下のもので低分子量ポリ
オレフィン樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂等)、パラフィンワックス(軟化点50〜180
℃)、塩素化パラフィン、低分子量塩素化ポリオレフィ
ン樹脂(塩素化ポリエチレン樹脂、塩素化ポリプロピレ
ン樹脂等)、低分子量ポリエチレン樹脂、蜜ロウ、カル
ナバワックスおよびモンタンワックスが挙げられる。
重量平均分子量15,000以下のもので低分子量ポリ
オレフィン樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂等)、パラフィンワックス(軟化点50〜180
℃)、塩素化パラフィン、低分子量塩素化ポリオレフィ
ン樹脂(塩素化ポリエチレン樹脂、塩素化ポリプロピレ
ン樹脂等)、低分子量ポリエチレン樹脂、蜜ロウ、カル
ナバワックスおよびモンタンワックスが挙げられる。
【0285】ワックス類の融点の代表例としては下記の
ものが挙げられる。 60℃前後……綿実脂肪酸ワックス、パラフィンワック
ス 80℃前後……モンタンワックス、カルナバワックス、
カスターワックス、マイクロワックス 100℃前後……酸化ポリエチレンワックス、部分鹸化
エステルワックス
ものが挙げられる。 60℃前後……綿実脂肪酸ワックス、パラフィンワック
ス 80℃前後……モンタンワックス、カルナバワックス、
カスターワックス、マイクロワックス 100℃前後……酸化ポリエチレンワックス、部分鹸化
エステルワックス
【0286】これらワックス類の市販品としては下記の
ものが挙げられる。 蜜ロウ、カルナバワックスの例: (メーカー名) (商品名) 製鉄化学 フローセン その他のワックスの例: (メーカー名) (商品名) クッカーステートオイル QSワックス 重量平均分子量が1.5万以下の低分子量ポリエチレン樹脂の例: (メーカー名) (商品名) ユニオンカーバイド DYNI,DYNF,DYNH DYNJ,DYNK アライドケミカル AOポリエチレン6&6A デュポン ALATHOH 3,10,12, 14,16,20,22,25 モンサント ORIZON 805,705, 50 フィリップス MARLEX 100J 三洋化成 SANWAX 131P, 151P,161P,165P, 171P,E200 中部ポリエチレン 2000,2500,3000, 4000,4100,5000B, 5000,6000,7000 重量平均分子量が1.5万以下の低分子量ポリプロピレン樹脂の例: (メーカー名) (商品名) 三洋化成 ビスコール550P,650P, 330P
ものが挙げられる。 蜜ロウ、カルナバワックスの例: (メーカー名) (商品名) 製鉄化学 フローセン その他のワックスの例: (メーカー名) (商品名) クッカーステートオイル QSワックス 重量平均分子量が1.5万以下の低分子量ポリエチレン樹脂の例: (メーカー名) (商品名) ユニオンカーバイド DYNI,DYNF,DYNH DYNJ,DYNK アライドケミカル AOポリエチレン6&6A デュポン ALATHOH 3,10,12, 14,16,20,22,25 モンサント ORIZON 805,705, 50 フィリップス MARLEX 100J 三洋化成 SANWAX 131P, 151P,161P,165P, 171P,E200 中部ポリエチレン 2000,2500,3000, 4000,4100,5000B, 5000,6000,7000 重量平均分子量が1.5万以下の低分子量ポリプロピレン樹脂の例: (メーカー名) (商品名) 三洋化成 ビスコール550P,650P, 330P
【0287】本発明の写真感光材料用包装材料は、上述
したような遮光性熱可塑性樹脂フィルム層に、高ヤング
率・耐熱性の熱可塑性樹脂フィルム層を接着剤層により
積層することができる。
したような遮光性熱可塑性樹脂フィルム層に、高ヤング
率・耐熱性の熱可塑性樹脂フィルム層を接着剤層により
積層することができる。
【0288】高ヤング率・耐熱性の熱可塑性樹脂フィル
ム層としては、ナイロン6やナイロン66共重合体等の
二軸延伸ポリアミド樹脂フィルム層、二軸延伸ポリエス
テル樹脂フィルム層、二軸延伸ポリエチレンナフタレー
ト樹脂フィルム層等の他、前記表3に記載した熱可塑性
樹脂フィルム等を用いることができ、これらの高ヤング
率・耐熱性の熱可塑性樹脂フィルム層を用いると、酸素
バリア性や低温強度や耐熱性や製袋適性、破袋強度等が
改善される。また、一軸又は二軸延伸ポリプロピレン樹
脂フィルムが安価でヤング率が高く、本発明の遮光性ポ
リオレフィン系樹脂フィルムと相溶可能でリサイクル可
能なので特に好ましい。
ム層としては、ナイロン6やナイロン66共重合体等の
二軸延伸ポリアミド樹脂フィルム層、二軸延伸ポリエス
テル樹脂フィルム層、二軸延伸ポリエチレンナフタレー
ト樹脂フィルム層等の他、前記表3に記載した熱可塑性
樹脂フィルム等を用いることができ、これらの高ヤング
率・耐熱性の熱可塑性樹脂フィルム層を用いると、酸素
バリア性や低温強度や耐熱性や製袋適性、破袋強度等が
改善される。また、一軸又は二軸延伸ポリプロピレン樹
脂フィルムが安価でヤング率が高く、本発明の遮光性ポ
リオレフィン系樹脂フィルムと相溶可能でリサイクル可
能なので特に好ましい。
【0289】高ヤング率・耐熱性の熱可塑性樹脂フィル
ム層の融点は、130℃以上が好ましく、135℃以上
がより好ましく、140℃以上が特に好ましく、150
℃以上が最も好ましい。また、ヤング率は580N/m
m2以上が好ましく、700N/mm2以上がより好ま
しく、1000N/mm2以上が特に好ましく、125
0N/mm2以上が最も好ましい。また、遮光性熱可塑
性樹脂フィルム層より、融点が10℃以上高いことが好
ましい。特に20℃以上高いことが好ましく、、50℃
以上高いことが最も好ましい。
ム層の融点は、130℃以上が好ましく、135℃以上
がより好ましく、140℃以上が特に好ましく、150
℃以上が最も好ましい。また、ヤング率は580N/m
m2以上が好ましく、700N/mm2以上がより好ま
しく、1000N/mm2以上が特に好ましく、125
0N/mm2以上が最も好ましい。また、遮光性熱可塑
性樹脂フィルム層より、融点が10℃以上高いことが好
ましい。特に20℃以上高いことが好ましく、、50℃
以上高いことが最も好ましい。
【0290】写真性に悪影響を及ぼすことがほとんどな
く、焼却時有害ガス発生量が少なく、融点が130℃以
上で、ヤング率が580N/mm2以上の高ヤング率・
耐熱性の熱可塑性樹脂フィルム層の代表例としては、前
記表3に示したものがある。
く、焼却時有害ガス発生量が少なく、融点が130℃以
上で、ヤング率が580N/mm2以上の高ヤング率・
耐熱性の熱可塑性樹脂フィルム層の代表例としては、前
記表3に示したものがある。
【0291】高ヤング率・耐熱性の熱可塑性樹脂フィル
ム層に、蒸着膜を積層した物が密封性・防湿性を向上さ
せる点で好ましく、この蒸着膜としては、アルミニウム
蒸着膜、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸
化スズ、酸化亜鉛、酸化イソジュウム、酸化マグネシウ
ム等の1種または2種以上を混合した蒸着膜がある。透
明無機蒸着膜としては、酸化珪素と酸化アルミニウムの
単独または複合蒸着膜が蒸着適性、品質、コスト、写真
性に悪影響を及ぼすことがなく、焼却適性も有する等の
点から特に好ましい。
ム層に、蒸着膜を積層した物が密封性・防湿性を向上さ
せる点で好ましく、この蒸着膜としては、アルミニウム
蒸着膜、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸
化スズ、酸化亜鉛、酸化イソジュウム、酸化マグネシウ
ム等の1種または2種以上を混合した蒸着膜がある。透
明無機蒸着膜としては、酸化珪素と酸化アルミニウムの
単独または複合蒸着膜が蒸着適性、品質、コスト、写真
性に悪影響を及ぼすことがなく、焼却適性も有する等の
点から特に好ましい。
【0292】この蒸着膜の厚さは、50〜3,000Å
であることが好ましく、100〜2,000Åであるこ
とがより好ましく、200〜1,500Åが特に好まし
く、400〜1,000Åであることが最も好ましい。
厚さが50Å未満であると、防湿性および酸素バリヤ性
を十分に確保できない場合があり、厚さが3,000Å
を超えると、基材の熱劣化、熱収縮の発生の問題の他に
品質、コスト、生産性の点でも問題があり、実用化困難
である。
であることが好ましく、100〜2,000Åであるこ
とがより好ましく、200〜1,500Åが特に好まし
く、400〜1,000Åであることが最も好ましい。
厚さが50Å未満であると、防湿性および酸素バリヤ性
を十分に確保できない場合があり、厚さが3,000Å
を超えると、基材の熱劣化、熱収縮の発生の問題の他に
品質、コスト、生産性の点でも問題があり、実用化困難
である。
【0293】同一フィルム厚さの二軸延伸ポリエステル
(PET)樹脂フィルムと二軸延伸ポリエチレンナフタ
レート(PEN)樹脂フィルムとの各種特性を比較した
結果を以下に記載する。なお、二軸延伸ポリエステル樹
脂フィルムを「1」とした時の、二軸延伸ポリエチレン
ナフタレート樹脂フィルムの値を記載してある。
(PET)樹脂フィルムと二軸延伸ポリエチレンナフタ
レート(PEN)樹脂フィルムとの各種特性を比較した
結果を以下に記載する。なお、二軸延伸ポリエステル樹
脂フィルムを「1」とした時の、二軸延伸ポリエチレン
ナフタレート樹脂フィルムの値を記載してある。
【0294】 特 性 (PEN樹脂フィルムの優れた特性) 屈折率 1 → 1.06 (遮光能力が優れる) 縦方向ヤング率 1 → 1.20 (破袋強度、カール防止性が優れる) 縦方向破断強度 1 → 1.22 (破袋強度が優れる) 縦方向破断伸度 1 → 0.75 (積層フィルムのカール防止性優れる) 融点 1 → 1.08 (製袋適性、外観が優れる) ガラス転移温度 1 → 1.55 (製袋適性、外観が優れる) 150℃×30分熱収縮率 1 → 0.27 (製袋適性、外観が優れる) 水蒸気透過率 1 → 0.31 (写真性を良化に維持) 酸素ガス透過率 1 → 0.38 (写真性を良化に維持) 炭酸ガス透過率 1 → 0.28 (写真性を良化に維持) 25℃表面電気抵抗率 1 → 0.33 (帯電防止性が優れる) 360nm紫外線透過率 1 → 0.10 (遮光能力が優れる)
【0295】接着剤層に用いる接着剤としては、フィル
ムの層構成に応じて、従来より知られているもの(特開
昭60−141544号公報、特開昭61−11054
1号公報、特開昭61−189936号公報、特開昭6
3−85539号公報等)を、適宜選択して使用すれば
良い。好適な接着剤としては、平滑度が大きく、接着強
度が必要な場合は各種ドライラミネート用接着剤;ホッ
トメルト接着剤;エチレン・アクリル酸共重合体樹脂;
エチレン・アクリル酸エチル共重合体樹脂;マレイン
酸、イタコン酸またはこれらの無水物やアクリル酸やメ
タクリル酸等で変性された変性ポリオレフィン系樹脂;
アイオノマー樹脂;EVA樹脂;低密度ホモポリエチレ
ン樹脂;エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂及びこ
れらの2種以上の樹脂や各種ワックスとの混合樹脂等を
加熱溶融した溶融押出し(エクストルージョンラミネー
ト)用接着剤がある。
ムの層構成に応じて、従来より知られているもの(特開
昭60−141544号公報、特開昭61−11054
1号公報、特開昭61−189936号公報、特開昭6
3−85539号公報等)を、適宜選択して使用すれば
良い。好適な接着剤としては、平滑度が大きく、接着強
度が必要な場合は各種ドライラミネート用接着剤;ホッ
トメルト接着剤;エチレン・アクリル酸共重合体樹脂;
エチレン・アクリル酸エチル共重合体樹脂;マレイン
酸、イタコン酸またはこれらの無水物やアクリル酸やメ
タクリル酸等で変性された変性ポリオレフィン系樹脂;
アイオノマー樹脂;EVA樹脂;低密度ホモポリエチレ
ン樹脂;エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂及びこ
れらの2種以上の樹脂や各種ワックスとの混合樹脂等を
加熱溶融した溶融押出し(エクストルージョンラミネー
ト)用接着剤がある。
【0296】また、各種の公知の接着剤を必要特性に合
わせて用いることができる。この接着剤としては、各種
ポリエチレン(LDPE、L−LDPE、MDPE、H
DPE)樹脂、各種ポリプロピレン樹脂、等のポリオレ
フィン系熱可塑性樹脂、エチレン−プロピレン共重合体
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−
エチルアクリレート共重合体樹脂等のエチレン共重合体
樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂、アイオノマ
ー樹脂、酸変性エチレン共重合体樹脂等の特殊な熱可塑
性樹脂の熱溶融型接着剤(エクストルージョンラミネー
ト型接着剤)がある。その他熱溶融型ゴム系接着剤があ
り、溶液状接着剤としてはウェットラミネート用接着剤
があり、エマルジョン、ラテックス状の接着剤である。
エマルジョン型接着剤の代表例としては、ポリ酢酸ビニ
ル、酢酸ビニル−エチレン共重合物、酢酸ビニルとアク
リル酸エステル共重合物、酢酸ビニルとマレイン酸エス
テル共重合物、アクリル共重合物、エチレン−アクリル
酸共重合物等のエマルジョンがある。ラテックス型接着
剤の代表例としては、天然ゴム、スチレンブタジエンゴ
ム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NB
R)、クロロプレンゴム(CR)等のゴムラテックスが
ある。また、ドライラミネート用接着剤としては、加工
技術研究会が1995年10月30日に発行した「プラ
スチックフィルム・レジン材料総覧‘95」の859〜
862頁等に記載されているように二液硬化型、溶剤
型、無溶剤型、水性型、二液溶剤型、一液無溶剤型、二
液無溶剤型、エマルジョン型等があり、アクリル系接着
剤、ポリエーテル系接着剤、ポリエーテル系とポリウレ
タン系の混合接着剤、ポリエステル系とポリウレタン系
の混合接着剤、ポリエステル系とイソシアネート系の混
合接着剤、芳香族ポリエステル系接着剤、脂肪族ポリエ
ステル系接着剤、芳香族ポリエーテル系接着剤、脂肪族
ポリエーテル系接着剤、ポリエステル系接着剤、イソシ
アネート系接着剤、ポリウレタン系接着剤等がある。こ
の中では、二液溶剤型のポリウレタン系接着剤が特に好
ましい。乾燥厚さは0.5〜8μm、好ましくは1〜5
μmである。その他パラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂、粘着付与
樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂等を
ブレンドしたホットメルトラミネート型接着剤、感圧型
接着剤、感熱型接着剤等公知の接着剤を用いることがで
きる。
わせて用いることができる。この接着剤としては、各種
ポリエチレン(LDPE、L−LDPE、MDPE、H
DPE)樹脂、各種ポリプロピレン樹脂、等のポリオレ
フィン系熱可塑性樹脂、エチレン−プロピレン共重合体
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−
エチルアクリレート共重合体樹脂等のエチレン共重合体
樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂、アイオノマ
ー樹脂、酸変性エチレン共重合体樹脂等の特殊な熱可塑
性樹脂の熱溶融型接着剤(エクストルージョンラミネー
ト型接着剤)がある。その他熱溶融型ゴム系接着剤があ
り、溶液状接着剤としてはウェットラミネート用接着剤
があり、エマルジョン、ラテックス状の接着剤である。
エマルジョン型接着剤の代表例としては、ポリ酢酸ビニ
ル、酢酸ビニル−エチレン共重合物、酢酸ビニルとアク
リル酸エステル共重合物、酢酸ビニルとマレイン酸エス
テル共重合物、アクリル共重合物、エチレン−アクリル
酸共重合物等のエマルジョンがある。ラテックス型接着
剤の代表例としては、天然ゴム、スチレンブタジエンゴ
ム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NB
R)、クロロプレンゴム(CR)等のゴムラテックスが
ある。また、ドライラミネート用接着剤としては、加工
技術研究会が1995年10月30日に発行した「プラ
スチックフィルム・レジン材料総覧‘95」の859〜
862頁等に記載されているように二液硬化型、溶剤
型、無溶剤型、水性型、二液溶剤型、一液無溶剤型、二
液無溶剤型、エマルジョン型等があり、アクリル系接着
剤、ポリエーテル系接着剤、ポリエーテル系とポリウレ
タン系の混合接着剤、ポリエステル系とポリウレタン系
の混合接着剤、ポリエステル系とイソシアネート系の混
合接着剤、芳香族ポリエステル系接着剤、脂肪族ポリエ
ステル系接着剤、芳香族ポリエーテル系接着剤、脂肪族
ポリエーテル系接着剤、ポリエステル系接着剤、イソシ
アネート系接着剤、ポリウレタン系接着剤等がある。こ
の中では、二液溶剤型のポリウレタン系接着剤が特に好
ましい。乾燥厚さは0.5〜8μm、好ましくは1〜5
μmである。その他パラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂、粘着付与
樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂等を
ブレンドしたホットメルトラミネート型接着剤、感圧型
接着剤、感熱型接着剤等公知の接着剤を用いることがで
きる。
【0297】本発明の接着剤層として好ましいエクスト
ルージョンラミネート用ポリオレフィン型接着剤は、よ
り具体的にいえば各種密度のホモポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリブチレン樹脂、およびエチレン
共重合体(EVA樹脂、EEA樹脂、EAA樹脂等)樹
脂の他、L−LDPE樹脂の如く、エチレンに一部他の
モノマー(α−オレフィン)を共重合させたもの、Du
pont社の“サーリン”、三井ポリケミカル社の“ハ
イラミン”等のアイオノマー樹脂(イオン性共重合体)
や三井石油化学(株)の“アドマー”等の酸変性ポリオレ
フィン樹脂等の単独および2種以上のブレンド(混合)
樹脂等がある。その他紫外線硬化型接着剤等も最近使わ
れはじめた。
ルージョンラミネート用ポリオレフィン型接着剤は、よ
り具体的にいえば各種密度のホモポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリブチレン樹脂、およびエチレン
共重合体(EVA樹脂、EEA樹脂、EAA樹脂等)樹
脂の他、L−LDPE樹脂の如く、エチレンに一部他の
モノマー(α−オレフィン)を共重合させたもの、Du
pont社の“サーリン”、三井ポリケミカル社の“ハ
イラミン”等のアイオノマー樹脂(イオン性共重合体)
や三井石油化学(株)の“アドマー”等の酸変性ポリオレ
フィン樹脂等の単独および2種以上のブレンド(混合)
樹脂等がある。その他紫外線硬化型接着剤等も最近使わ
れはじめた。
【0298】特に、LDPE樹脂、L−LDPE樹脂ま
たはLDPE樹脂とL−LDPE樹脂のブレンド樹脂が
安価でラミネート適性に優れているので好ましい。接着
強度を向上させる場合は酸変性ポリオレフィン樹脂(詳
細は前記[0180]〜[0190]参照)を1〜50
質量%、好ましくは2〜40質量%、特に好ましくは5
〜30質量%ブレンドして用いる。また、前記記載樹脂
を2種以上ブレンドして各樹脂の欠点をカバーした混合
(ブレンド)樹脂はラミネート適性が優れているので特
に好ましい。特にLDPE樹脂またはL−LDPE樹脂
と酸変性ポリオレフィン樹脂を適当量の比率でブレンド
すると任意の接着強度とすることができるので本発明で
は特に好ましい。積層フィルムの層間剥離強度を350
g/15mm幅以上、特に好ましくは500g/15m
m幅以上、最も好ましくは600g/15mm幅以上に
して易開封性を良化させるためには、前記ドライラミネ
ート接着剤や無溶剤型接着剤または酸変性ポリオレフィ
ン樹脂を5質量%以上含むエクストルージョンラミネー
ト用ポリオレフィン樹脂型接着剤が特に好ましい。
たはLDPE樹脂とL−LDPE樹脂のブレンド樹脂が
安価でラミネート適性に優れているので好ましい。接着
強度を向上させる場合は酸変性ポリオレフィン樹脂(詳
細は前記[0180]〜[0190]参照)を1〜50
質量%、好ましくは2〜40質量%、特に好ましくは5
〜30質量%ブレンドして用いる。また、前記記載樹脂
を2種以上ブレンドして各樹脂の欠点をカバーした混合
(ブレンド)樹脂はラミネート適性が優れているので特
に好ましい。特にLDPE樹脂またはL−LDPE樹脂
と酸変性ポリオレフィン樹脂を適当量の比率でブレンド
すると任意の接着強度とすることができるので本発明で
は特に好ましい。積層フィルムの層間剥離強度を350
g/15mm幅以上、特に好ましくは500g/15m
m幅以上、最も好ましくは600g/15mm幅以上に
して易開封性を良化させるためには、前記ドライラミネ
ート接着剤や無溶剤型接着剤または酸変性ポリオレフィ
ン樹脂を5質量%以上含むエクストルージョンラミネー
ト用ポリオレフィン樹脂型接着剤が特に好ましい。
【0299】積層フィルムの層間剥離強度を向上させる
ために、ポリエチレンイミン系、アルキルチタネート
系、ポリウレタン系等のアンカーコート層処理やコロナ
放電処理、グロー放電処理、紫外線照射処理等の少なく
とも1種の処理を積層しようとする少なくとも一方のフ
ィルム層に行うことが好ましい。
ために、ポリエチレンイミン系、アルキルチタネート
系、ポリウレタン系等のアンカーコート層処理やコロナ
放電処理、グロー放電処理、紫外線照射処理等の少なく
とも1種の処理を積層しようとする少なくとも一方のフ
ィルム層に行うことが好ましい。
【0300】ドライラミネート用接着剤の特徴をまとめ
ると、 1)溶剤に溶かして使用するので基材に対して濡れがよ
い 2)紙、熱可塑性樹脂フィルム、不織布、合成紙、セロ
ハン等種々の材料に使用できる 3)安定した反応と強い接着力が得られる 4)剥離強度を400g/15mm巾以上に大きくでき
るので易開封性が良好である 5)耐熱性が優れる 6)反応型なので、主材/硬化剤、および溶剤との混合
後はポットライフ(可能使用時間)がある 7)固形分塗布量が0.5〜10g/m2、好ましくは
1〜8g/m2、特に好ましくは1.5〜6g/m2と
薄層化可能 8)塗布方式としてグラビア方式(スムージングバー併
用)を用い、塗布量を精度よくコントロール可能 しかし、完全硬化するまでに30〜65℃で1〜5日間
エージングが必要である。
ると、 1)溶剤に溶かして使用するので基材に対して濡れがよ
い 2)紙、熱可塑性樹脂フィルム、不織布、合成紙、セロ
ハン等種々の材料に使用できる 3)安定した反応と強い接着力が得られる 4)剥離強度を400g/15mm巾以上に大きくでき
るので易開封性が良好である 5)耐熱性が優れる 6)反応型なので、主材/硬化剤、および溶剤との混合
後はポットライフ(可能使用時間)がある 7)固形分塗布量が0.5〜10g/m2、好ましくは
1〜8g/m2、特に好ましくは1.5〜6g/m2と
薄層化可能 8)塗布方式としてグラビア方式(スムージングバー併
用)を用い、塗布量を精度よくコントロール可能 しかし、完全硬化するまでに30〜65℃で1〜5日間
エージングが必要である。
【0301】最近、上記ドライラミネート用接着剤の公
害対策を目的とした1液型のノンソルベントタイプのド
ライラミネート用接着剤が写真性に悪影響を及ぼすこと
もないので本発明では好ましい。このドライラミネート
用接着剤は、ポリウレタン系接着剤を主成分としている
もので、塗布量を最低限にするために3000CPS以
下の低粘度にする必要から、60〜110℃に加温する
ホットメルト法の一種であり、また、低分子量化と低塗
布量化が必要である。また、ドライラミネート法より高
速化が可能であり、乾燥が簡単(場合により不要)で塗
布量も5g/m 2以下、好ましくは3g/m2以下、特
に好ましくは0.3〜2g/m2、最も好ましくは0.
5〜1.5g/m2と非常に少量なので塗布量のコント
ロール精度が要求されるので3本ロール以上、好ましく
は4本ロール以上の多段ロール塗布方式を用いることが
好ましい。
害対策を目的とした1液型のノンソルベントタイプのド
ライラミネート用接着剤が写真性に悪影響を及ぼすこと
もないので本発明では好ましい。このドライラミネート
用接着剤は、ポリウレタン系接着剤を主成分としている
もので、塗布量を最低限にするために3000CPS以
下の低粘度にする必要から、60〜110℃に加温する
ホットメルト法の一種であり、また、低分子量化と低塗
布量化が必要である。また、ドライラミネート法より高
速化が可能であり、乾燥が簡単(場合により不要)で塗
布量も5g/m 2以下、好ましくは3g/m2以下、特
に好ましくは0.3〜2g/m2、最も好ましくは0.
5〜1.5g/m2と非常に少量なので塗布量のコント
ロール精度が要求されるので3本ロール以上、好ましく
は4本ロール以上の多段ロール塗布方式を用いることが
好ましい。
【0302】また、平滑性と印刷適性、無塵性を必要と
する基紙として、合成紙や白色顔料含有熱可塑性樹脂フ
ィルムや白色顔料含有塗布液を塗布した塗工紙と本発明
の遮光性ポリオレフィン系樹脂フィルムとを接着積層
(ピーラーパートタイプインスタントフィルム用遮光
紙、ロール写真フィルム用遮光紙等)する時は、厚さが
5μm以下のドライラミネート系接着剤層が柔軟性と特
定厚さを確保しながら剥離防止等の特性を確保する点か
ら特に好ましい。最も好ましいドライラミネート系接着
剤層は二液反応型のポリウレタン系接着剤層である。
する基紙として、合成紙や白色顔料含有熱可塑性樹脂フ
ィルムや白色顔料含有塗布液を塗布した塗工紙と本発明
の遮光性ポリオレフィン系樹脂フィルムとを接着積層
(ピーラーパートタイプインスタントフィルム用遮光
紙、ロール写真フィルム用遮光紙等)する時は、厚さが
5μm以下のドライラミネート系接着剤層が柔軟性と特
定厚さを確保しながら剥離防止等の特性を確保する点か
ら特に好ましい。最も好ましいドライラミネート系接着
剤層は二液反応型のポリウレタン系接着剤層である。
【0303】本発明における遮光性熱可塑性樹脂フィル
ムの製造は、例えば、添加剤の1種以上を高濃度で含む
マスターバッチペレットと、希釈用マトリックス樹脂ペ
レットとをブレンド後、押出し機スクリューの有効長と
外径との比(L/D)が10〜50の押出し機を用い、
樹脂温度が150〜350℃で溶融混合後、リングダイ
のリップクリアランスが0.9〜5mmの成形機を用い
てドロー比(リップクリアランスとフィルム厚さとの
比)が3〜100で遮光性熱可塑性樹脂フィルム層を成
形する。
ムの製造は、例えば、添加剤の1種以上を高濃度で含む
マスターバッチペレットと、希釈用マトリックス樹脂ペ
レットとをブレンド後、押出し機スクリューの有効長と
外径との比(L/D)が10〜50の押出し機を用い、
樹脂温度が150〜350℃で溶融混合後、リングダイ
のリップクリアランスが0.9〜5mmの成形機を用い
てドロー比(リップクリアランスとフィルム厚さとの
比)が3〜100で遮光性熱可塑性樹脂フィルム層を成
形する。
【0304】このような成形条件により製造することに
より、安価で均一分散性の優れた作業場の汚染を防止し
た無人化フィルム成形が可能になる。
より、安価で均一分散性の優れた作業場の汚染を防止し
た無人化フィルム成形が可能になる。
【0305】上述した写真感光材料用包装材料の製造方
法においては、リングダイのリップクリアランスにより
分子配向性とメルトフラクチュアの発生防止のバランス
をはかり、L/Dにより混練性と発熱性、押出し性のバ
ランスをはかっている。また、樹脂温度により熱劣化と
樹脂の流動性のバランスをはかり、ドロー比により分子
配向性とメルトフラクチュアの発生防止、生産性のバラ
ンスをはかっている。
法においては、リングダイのリップクリアランスにより
分子配向性とメルトフラクチュアの発生防止のバランス
をはかり、L/Dにより混練性と発熱性、押出し性のバ
ランスをはかっている。また、樹脂温度により熱劣化と
樹脂の流動性のバランスをはかり、ドロー比により分子
配向性とメルトフラクチュアの発生防止、生産性のバラ
ンスをはかっている。
【0306】本発明の写真感光材料用包装材料を適用で
きる用途について説明する。 (1) 透明、着色又は印刷付のレンズ付フィルムユニッ
ト包装用の防湿・密封包装袋(特公平7−1380号公
報、特開平5−197087号公報、特開平7−725
93号公報、特開平8−248573号公報、特開平8
−254793号公報、特開平8−334869号公
報、特開平9−15796号公報、特開平9−5439
5号公報、特開平9−120119号公報、特開平9−
244187号公報、特開平9−274288号公報、
特開平10−186586号公報、特開平10−197
994号公報等)。 (2) 透明、着色又は印刷付のプラスチック容器入りの
撮影用写真フィルム(JIS 135フィルム、APS
フィルム、マイクロフィルム等)の2本以上を集合包装
する防湿・密封包装袋(特開平8−254793号公報
等)。 (3) 印画紙、印刷製版用フィルム、撮影用カットフィ
ルム、Xレイフィルム、PS版等のシート状写真感光材
料用の防湿・密封・遮光性袋(特公平2−2700号公
報、特公平2−2701号公報、特開平8−25479
3号公報、特開平5−5972号公報等)。 (4) 帯状写真感光材料包装体用遮光性フィルム(特開
平2−72347号公報、特開平6−214350号公
報、実公平5−29471号公報、実公平6−8593
号公報、実公平7−50743号公報、実公平8−10
812号公報、実開昭63−153255号公報等)。 (5) 印画紙、映画用フィルム、マイクロポジフィル
ム、印刷製版用フィルム、熱現像拡散転写紙等のロール
状写真感光材料用防湿密封遮光袋(特開平6−6735
8号公報等)。 (6) 印画紙、写真フィルム等の帯状感光材料の明室装
填包装体用防湿・遮光フィルム又はリーダーフィルム
(特開昭62−172344号公報、特開平2−723
47号公報、特開平5−72672号公報、特開平5−
216176号公報、特開平6−75341号公報、特
開平6−214350号公報、特開平6−148820
号公報、特開平7−257510号公報、特開平7−9
2618号公報、特開平8−40468号公報、特開平
10−97030号公報、実公昭56−16608号公
報、実公平6−8593号公報、実公平8−9725号
公報等)。 (7) バルクロール状写真感光材料包装用の防湿・遮光
フィルム(特開平3−53243号公報等)。 (8) インスタントフィルムパック(特開平8−627
82号公報、特開平10−228079号公報、特開平
10−228080号公報等)。 (9) 写真フィルム用遮光紙(米国特許5,790,9
12号明細書、特開昭48−22020号公報、特開昭
50−67644号公報、特開昭52−150016号
公報、特開昭55−140835号公報、特開昭58−
17434号公報、特開昭58−186744号公報、
特開昭59−68238号公報、特開昭60−3572
8号公報、特開昭61−36216号公報、特開昭63
−169642号公報、特開平4−136842号公
報、特開平4−296849号公報、特開平5−281
666号公報、特開平9−80695号公報、特開平9
−152685号公報、特開平9−185151号公
報、特開平10−104803号公報、特開平10−2
54102号公報、特開平10−254103号公報、
特開平10−312042号公報、特開平10−312
043号公報、特開平10−319545号公報、特開
平10−325993号公報、特開平11−38563
号公報等)。 (10) インスタントフィルムパック用遮光袋(特開平1
0−186504号公報、特開平10−221814号
公報、特開平10−228079号公報、特開平10−
228080号公報、特開平10−288810号公
報、特開平10−293359号公報、特開平10−3
01199号公報、特開平10−301248号公報
等)。
きる用途について説明する。 (1) 透明、着色又は印刷付のレンズ付フィルムユニッ
ト包装用の防湿・密封包装袋(特公平7−1380号公
報、特開平5−197087号公報、特開平7−725
93号公報、特開平8−248573号公報、特開平8
−254793号公報、特開平8−334869号公
報、特開平9−15796号公報、特開平9−5439
5号公報、特開平9−120119号公報、特開平9−
244187号公報、特開平9−274288号公報、
特開平10−186586号公報、特開平10−197
994号公報等)。 (2) 透明、着色又は印刷付のプラスチック容器入りの
撮影用写真フィルム(JIS 135フィルム、APS
フィルム、マイクロフィルム等)の2本以上を集合包装
する防湿・密封包装袋(特開平8−254793号公報
等)。 (3) 印画紙、印刷製版用フィルム、撮影用カットフィ
ルム、Xレイフィルム、PS版等のシート状写真感光材
料用の防湿・密封・遮光性袋(特公平2−2700号公
報、特公平2−2701号公報、特開平8−25479
3号公報、特開平5−5972号公報等)。 (4) 帯状写真感光材料包装体用遮光性フィルム(特開
平2−72347号公報、特開平6−214350号公
報、実公平5−29471号公報、実公平6−8593
号公報、実公平7−50743号公報、実公平8−10
812号公報、実開昭63−153255号公報等)。 (5) 印画紙、映画用フィルム、マイクロポジフィル
ム、印刷製版用フィルム、熱現像拡散転写紙等のロール
状写真感光材料用防湿密封遮光袋(特開平6−6735
8号公報等)。 (6) 印画紙、写真フィルム等の帯状感光材料の明室装
填包装体用防湿・遮光フィルム又はリーダーフィルム
(特開昭62−172344号公報、特開平2−723
47号公報、特開平5−72672号公報、特開平5−
216176号公報、特開平6−75341号公報、特
開平6−214350号公報、特開平6−148820
号公報、特開平7−257510号公報、特開平7−9
2618号公報、特開平8−40468号公報、特開平
10−97030号公報、実公昭56−16608号公
報、実公平6−8593号公報、実公平8−9725号
公報等)。 (7) バルクロール状写真感光材料包装用の防湿・遮光
フィルム(特開平3−53243号公報等)。 (8) インスタントフィルムパック(特開平8−627
82号公報、特開平10−228079号公報、特開平
10−228080号公報等)。 (9) 写真フィルム用遮光紙(米国特許5,790,9
12号明細書、特開昭48−22020号公報、特開昭
50−67644号公報、特開昭52−150016号
公報、特開昭55−140835号公報、特開昭58−
17434号公報、特開昭58−186744号公報、
特開昭59−68238号公報、特開昭60−3572
8号公報、特開昭61−36216号公報、特開昭63
−169642号公報、特開平4−136842号公
報、特開平4−296849号公報、特開平5−281
666号公報、特開平9−80695号公報、特開平9
−152685号公報、特開平9−185151号公
報、特開平10−104803号公報、特開平10−2
54102号公報、特開平10−254103号公報、
特開平10−312042号公報、特開平10−312
043号公報、特開平10−319545号公報、特開
平10−325993号公報、特開平11−38563
号公報等)。 (10) インスタントフィルムパック用遮光袋(特開平1
0−186504号公報、特開平10−221814号
公報、特開平10−228079号公報、特開平10−
228080号公報、特開平10−288810号公
報、特開平10−293359号公報、特開平10−3
01199号公報、特開平10−301248号公報
等)。
【0307】上述した各種の密封袋は、チューブ状フィ
ルムの底シール袋、上記のような包装材料を使用し、そ
のヒートシール性樹脂層の面を対向して重ね合わせてシ
ール部を形成した二方シール袋、三方シール袋、四方シ
ール袋、ガゼット袋、封筒貼りシール袋、合掌貼りシー
ル袋(ピローシール袋)、ひだ付きシール袋、角底シー
ル袋、その他のヒートシール形態によりヒートシールし
た種々の形態からなる包装袋等がある。
ルムの底シール袋、上記のような包装材料を使用し、そ
のヒートシール性樹脂層の面を対向して重ね合わせてシ
ール部を形成した二方シール袋、三方シール袋、四方シ
ール袋、ガゼット袋、封筒貼りシール袋、合掌貼りシー
ル袋(ピローシール袋)、ひだ付きシール袋、角底シー
ル袋、その他のヒートシール形態によりヒートシールし
た種々の形態からなる包装袋等がある。
【0308】また、各種の上包み包装にも用いることが
できる。例えば、実公平7−50743号公報、実公平
8−7398号公報、実公平8−9723号公報、実公
平8−9724号公報、実公平8−10812号公報、
特開平6−148820号公報、特開平6−21435
0号公報、特開平7−257510号公報、特開平7−
287350号公報等に記載の帯状感光材料の明室装填
包装体用防湿遮光フィルムや袋、カートン又はトレーの
上包み包装、キャラメル型の上包み包装、スナック型の
上包み包装、紙巻きたばこ型の上包み包装、ロール上包
み包装、棒状上包み包装、ひねり上包み包装等があり、
また、社団法人 日本包装技術協会 1995年7月1
日発行,「包装技術便覧」754頁〜774頁記載の各
種包装体用として使用可能である。
できる。例えば、実公平7−50743号公報、実公平
8−7398号公報、実公平8−9723号公報、実公
平8−9724号公報、実公平8−10812号公報、
特開平6−148820号公報、特開平6−21435
0号公報、特開平7−257510号公報、特開平7−
287350号公報等に記載の帯状感光材料の明室装填
包装体用防湿遮光フィルムや袋、カートン又はトレーの
上包み包装、キャラメル型の上包み包装、スナック型の
上包み包装、紙巻きたばこ型の上包み包装、ロール上包
み包装、棒状上包み包装、ひねり上包み包装等があり、
また、社団法人 日本包装技術協会 1995年7月1
日発行,「包装技術便覧」754頁〜774頁記載の各
種包装体用として使用可能である。
【0309】本発明の写真感光材料用包装材料が適用可
能な写真感光材料を以下に示す。 (1) ハロゲン化銀写真感光材料(印刷用フィルム、カ
ラーまたは白黒印画紙、カラーまたは白黒ネガフィル
ム、印刷用マスター紙、DTR(拡散転写)感光材料、
電算写植フィルム及びペーパー、カラーまたは白黒ポジ
フィルム、カラーリバーサルフィルム、マイクロフィル
ム、サーベランスフィルム、映画用フィルム、自己現像
型写真感光材料、直接ポジ型フィルム及びペーパー等) (特開平4−136838号公報、特開平4−1723
39号公報、特開平5−113623号公報、特開平9
−325450号公報、特開平10−62901号公
報、特開平10−62903号公報、特開平10−62
904号公報、特開平10−62905号公報、特開平
10−62906号公報、特開平10−62921号公
報、特開平10−142731号公報等) (2) 熱現像感光材料(熱現像カラー感光材料、熱現像
白黒感光材料(例えば特公昭43−4921号公報、同
43−4924号公報、「写真工学の基礎」銀塩写真編
(1879年コロナ社感光)の553頁〜555頁及び
リサーチ・ティスクロージャー誌 1978年6月号9
頁〜15頁(RD−17029)等に記載されているも
の。さらに、特開昭59−12431号公報、同60−
2950号公報、同61−52343号公報、特開平7
−13295号公報、同10−62898号公報、同1
0−62899号公報等や米国特許第3,457,07
5号明細書、米国特許第3,574,627号明細書,
米国特許第4,042,394号明細書、米国特許第
4,584,267号明細書に記載されている転写方式
の熱現像カラー写真感光材料等)) (3) 感光・感熱性記録材料(特開平3−72358号
公報等に記載されているフォトサーモグラフィー(感光
・感熱画像形成方法)を用いた記録材料) (4) ジアゾニウム写真感光材料(4−モルフォリノベ
ンゼンジアゾニウムマイクロフィルム、マイクロフィル
ム、複写用フィルム、印刷用版材等) (5) アジド、ジアジド系写真感光材料(パラアジドベ
ンゾエード、4,4’ジアジドスチルベン等を含む感光
材料、例えば複写用フィルム、印刷用版材等) (6) キノンジアジド系写真感光材料(オルソーキノン
ジアジド、オルソーナフトキノンジアジド系化合物、例
えばベンゾキノン(1,2)−ジアジド−(2)−4−
スルフォン酸フェニルエーテル等を含む写真感光材料、
例えば印刷用版材、複写用フィルム、密着用フィルム
等) (7) フォトポリマー(ビニル系モノマー等を含む写真
感光材料、印刷用版材、密着用フィルム等) (8) ポリビニル桂皮酸エステル系感光材料(例えば印
刷用フィルム、IC用レジスト等) (9) 乾式画像形成材料(支持体上に、内部に少なくと
も光硬化性化合物、光開始剤及び色素前駆体を有する層
を有し、該マイクロカプセルを含有する層又は隣接する
層に顕色剤を有する特開平11−2884号公報等に記
載されている記録材料)
能な写真感光材料を以下に示す。 (1) ハロゲン化銀写真感光材料(印刷用フィルム、カ
ラーまたは白黒印画紙、カラーまたは白黒ネガフィル
ム、印刷用マスター紙、DTR(拡散転写)感光材料、
電算写植フィルム及びペーパー、カラーまたは白黒ポジ
フィルム、カラーリバーサルフィルム、マイクロフィル
ム、サーベランスフィルム、映画用フィルム、自己現像
型写真感光材料、直接ポジ型フィルム及びペーパー等) (特開平4−136838号公報、特開平4−1723
39号公報、特開平5−113623号公報、特開平9
−325450号公報、特開平10−62901号公
報、特開平10−62903号公報、特開平10−62
904号公報、特開平10−62905号公報、特開平
10−62906号公報、特開平10−62921号公
報、特開平10−142731号公報等) (2) 熱現像感光材料(熱現像カラー感光材料、熱現像
白黒感光材料(例えば特公昭43−4921号公報、同
43−4924号公報、「写真工学の基礎」銀塩写真編
(1879年コロナ社感光)の553頁〜555頁及び
リサーチ・ティスクロージャー誌 1978年6月号9
頁〜15頁(RD−17029)等に記載されているも
の。さらに、特開昭59−12431号公報、同60−
2950号公報、同61−52343号公報、特開平7
−13295号公報、同10−62898号公報、同1
0−62899号公報等や米国特許第3,457,07
5号明細書、米国特許第3,574,627号明細書,
米国特許第4,042,394号明細書、米国特許第
4,584,267号明細書に記載されている転写方式
の熱現像カラー写真感光材料等)) (3) 感光・感熱性記録材料(特開平3−72358号
公報等に記載されているフォトサーモグラフィー(感光
・感熱画像形成方法)を用いた記録材料) (4) ジアゾニウム写真感光材料(4−モルフォリノベ
ンゼンジアゾニウムマイクロフィルム、マイクロフィル
ム、複写用フィルム、印刷用版材等) (5) アジド、ジアジド系写真感光材料(パラアジドベ
ンゾエード、4,4’ジアジドスチルベン等を含む感光
材料、例えば複写用フィルム、印刷用版材等) (6) キノンジアジド系写真感光材料(オルソーキノン
ジアジド、オルソーナフトキノンジアジド系化合物、例
えばベンゾキノン(1,2)−ジアジド−(2)−4−
スルフォン酸フェニルエーテル等を含む写真感光材料、
例えば印刷用版材、複写用フィルム、密着用フィルム
等) (7) フォトポリマー(ビニル系モノマー等を含む写真
感光材料、印刷用版材、密着用フィルム等) (8) ポリビニル桂皮酸エステル系感光材料(例えば印
刷用フィルム、IC用レジスト等) (9) 乾式画像形成材料(支持体上に、内部に少なくと
も光硬化性化合物、光開始剤及び色素前駆体を有する層
を有し、該マイクロカプセルを含有する層又は隣接する
層に顕色剤を有する特開平11−2884号公報等に記
載されている記録材料)
【0310】写真感光材料を構成するハロゲン化銀乳剤
は、必要により他の乳剤とともに支持体上に一層もしく
は二層以上設けることができる。また、支持体の片側に
限らず両面に設けることができる。また、異なる感色性
の乳剤として重層することもできる。本発明におけるハ
ロゲン化銀乳剤は、黒白ハロゲン化銀写真感光材料(例
えば、Xレイ感材、リス型感材、白黒映画用フィルム、
黒白印画紙、電算写植フィルム、電算写植印画紙、マイ
クロフィルム、黒白撮影用ネガフィルムなど)やカラー
写真感光材料(例えば、カラーポジフィルム、カラーネ
ガフィルム、カラー印画紙、カラー反転フィルム等)に
用いることができる。さらに、拡散転写用感光材料(例
えば、カラー拡散転写要素、銀塩拡散転写要素)、熱現
像写真感光材料(黒白、カラー)等にも用いることがで
きる。
は、必要により他の乳剤とともに支持体上に一層もしく
は二層以上設けることができる。また、支持体の片側に
限らず両面に設けることができる。また、異なる感色性
の乳剤として重層することもできる。本発明におけるハ
ロゲン化銀乳剤は、黒白ハロゲン化銀写真感光材料(例
えば、Xレイ感材、リス型感材、白黒映画用フィルム、
黒白印画紙、電算写植フィルム、電算写植印画紙、マイ
クロフィルム、黒白撮影用ネガフィルムなど)やカラー
写真感光材料(例えば、カラーポジフィルム、カラーネ
ガフィルム、カラー印画紙、カラー反転フィルム等)に
用いることができる。さらに、拡散転写用感光材料(例
えば、カラー拡散転写要素、銀塩拡散転写要素)、熱現
像写真感光材料(黒白、カラー)等にも用いることがで
きる。
【0311】本発明におけるハロゲン化銀写真感光材料
の乳剤層のその他の構成については特に制限はなく、必
要に応じて種々の添加剤を用いることができる。添加す
ることのできる代表的な添加剤としては、化学増感剤、
分光増感剤(色素増感剤)、かぶり防止剤、金属イオン
ドープ剤、ハロゲン化銀溶剤、安定剤、染料、カラーカ
プラー、DIRカプラー、バインダー、硬膜剤、塗布助
剤、増粘剤、乳剤、沈降剤、可塑剤、寸度安定改良剤、
帯電防止剤、蛍光増白剤、滑剤、界面活性剤、紫外線吸
収剤、散乱または吸収材料、硬化剤、接着防止、写真特
性改良剤(例えば現像促進剤、硬調化剤など)、現像剤
等写真的に有利なフラグメント(現像抑制剤または促進
剤、漂白促進剤、現像剤、ハロゲン化銀溶剤、トナー、
硬膜剤、カブリ防止剤、競争カプラー、化学または分光
増感剤および減感剤)を放出するカプラー、像色素安定
剤、自己抑制現像剤、およびその使用法、また、分光増
感における超増感、分光増感色素のハロゲン受容体効果
や電子受容体効果、かぶり防止剤、安定剤、現像促進剤
または抑制剤の作用、その他、本発明における乳剤の製
造に用いる製造装置、反応装置、攪拌装置、塗布、乾燥
法、露光法(光源、露光雰囲気、露光方法)、そして写
真支持体、微孔性支持体、下塗り層、表面保護層、マッ
ト剤、中間層、ハレーション防止層、AgX乳剤の層構
成および写真処理剤、写真処理方法についてはリサーチ
・デスクロージャー誌,176巻,1978年,12月
号(アイテム17643)、同184巻,1979年,
8月号(アイテム18431)、同134巻,1975
年,6月号(アイテム13452)、プロダクト・ライ
センシング インデックス誌,92巻,107〜110
(1971年12月)、特開昭58−113926〜1
13928号、同62−3134号、同62−6251
号、日化協月報,1984年,12月号,P18〜2
7、特開昭62−219982号、T.H.Jame
s,The Theory of The Photogr
aphic Process,FourthEdiss
ion,Macmillan,New York,19
77年、V.L.Zelikman et al.著,M
aking and CoatingPhotograp
hic Emulsion(The Focal Pre
ss刊,1964年)等の記載を参考にすることができ
る。
の乳剤層のその他の構成については特に制限はなく、必
要に応じて種々の添加剤を用いることができる。添加す
ることのできる代表的な添加剤としては、化学増感剤、
分光増感剤(色素増感剤)、かぶり防止剤、金属イオン
ドープ剤、ハロゲン化銀溶剤、安定剤、染料、カラーカ
プラー、DIRカプラー、バインダー、硬膜剤、塗布助
剤、増粘剤、乳剤、沈降剤、可塑剤、寸度安定改良剤、
帯電防止剤、蛍光増白剤、滑剤、界面活性剤、紫外線吸
収剤、散乱または吸収材料、硬化剤、接着防止、写真特
性改良剤(例えば現像促進剤、硬調化剤など)、現像剤
等写真的に有利なフラグメント(現像抑制剤または促進
剤、漂白促進剤、現像剤、ハロゲン化銀溶剤、トナー、
硬膜剤、カブリ防止剤、競争カプラー、化学または分光
増感剤および減感剤)を放出するカプラー、像色素安定
剤、自己抑制現像剤、およびその使用法、また、分光増
感における超増感、分光増感色素のハロゲン受容体効果
や電子受容体効果、かぶり防止剤、安定剤、現像促進剤
または抑制剤の作用、その他、本発明における乳剤の製
造に用いる製造装置、反応装置、攪拌装置、塗布、乾燥
法、露光法(光源、露光雰囲気、露光方法)、そして写
真支持体、微孔性支持体、下塗り層、表面保護層、マッ
ト剤、中間層、ハレーション防止層、AgX乳剤の層構
成および写真処理剤、写真処理方法についてはリサーチ
・デスクロージャー誌,176巻,1978年,12月
号(アイテム17643)、同184巻,1979年,
8月号(アイテム18431)、同134巻,1975
年,6月号(アイテム13452)、プロダクト・ライ
センシング インデックス誌,92巻,107〜110
(1971年12月)、特開昭58−113926〜1
13928号、同62−3134号、同62−6251
号、日化協月報,1984年,12月号,P18〜2
7、特開昭62−219982号、T.H.Jame
s,The Theory of The Photogr
aphic Process,FourthEdiss
ion,Macmillan,New York,19
77年、V.L.Zelikman et al.著,M
aking and CoatingPhotograp
hic Emulsion(The Focal Pre
ss刊,1964年)等の記載を参考にすることができ
る。
【0312】ハロゲン化銀乳剤の主要構成成分である感
光性ハロゲン化銀のハロゲン組成としては、塩化銀、臭
化銀、ヨウ化銀、塩臭化銀、ヨウ塩化銀、ヨウ臭化銀お
よびヨウ塩臭化銀乳剤を含んでなることができる。
光性ハロゲン化銀のハロゲン組成としては、塩化銀、臭
化銀、ヨウ化銀、塩臭化銀、ヨウ塩化銀、ヨウ臭化銀お
よびヨウ塩臭化銀乳剤を含んでなることができる。
【0313】感光性ハロゲン化銀は、何れのサイズおよ
び形状の粒子も含有することができる。したがって、感
光性ハロゲン化銀粒子は、立方体、八面体、立方八面
体、平板状、球状、棒状等の任意形態を取ることができ
る。本発明用としては、平板状粒子若しくは立方体状粒
子が好ましい。
び形状の粒子も含有することができる。したがって、感
光性ハロゲン化銀粒子は、立方体、八面体、立方八面
体、平板状、球状、棒状等の任意形態を取ることができ
る。本発明用としては、平板状粒子若しくは立方体状粒
子が好ましい。
【0314】ハロゲン化銀乳剤は化学増感されていなく
ても良いが、化学増感されていることが好ましい。ハロ
ゲン化乳剤の化学増感の方法として、硫黄増感、セレン
増感、テルル増感、還元増感および貴金属増感の何れを
も単独で用いても、また併用して化学増感してもよい。
ても良いが、化学増感されていることが好ましい。ハロ
ゲン化乳剤の化学増感の方法として、硫黄増感、セレン
増感、テルル増感、還元増感および貴金属増感の何れを
も単独で用いても、また併用して化学増感してもよい。
【0315】貴金属増感のうち金増感法はその代表的な
もので金化合物、主として金錯塩を用いる。金以外の貴
金属、例えば白金、パラジウム、プラチナ、イリジウ
ム、ロジウム等の錯塩を用いることができる。その具体
例は、特開平7−128768号公報、米国特許第2,
448,060号、英国特許第618,016号などに
記載されている。硫黄増感剤としては、ゼラチン中に含
まれる硫黄化合物のほか、種々の硫黄化合物、例えばチ
オ硫黄ナトリウム等のチオ硫酸塩、アリルチオ尿素等の
チオ尿素類、チアゾール類、アリルイソチオシアネー
ト、ローダニン類等を用いることができる。還元増感剤
としては、例えばポリアミン類、第1スズ塩等を用いる
ことができる。
もので金化合物、主として金錯塩を用いる。金以外の貴
金属、例えば白金、パラジウム、プラチナ、イリジウ
ム、ロジウム等の錯塩を用いることができる。その具体
例は、特開平7−128768号公報、米国特許第2,
448,060号、英国特許第618,016号などに
記載されている。硫黄増感剤としては、ゼラチン中に含
まれる硫黄化合物のほか、種々の硫黄化合物、例えばチ
オ硫黄ナトリウム等のチオ硫酸塩、アリルチオ尿素等の
チオ尿素類、チアゾール類、アリルイソチオシアネー
ト、ローダニン類等を用いることができる。還元増感剤
としては、例えばポリアミン類、第1スズ塩等を用いる
ことができる。
【0316】色素増感作用を有する増感色素は、物理熟
成の防止剤、あるいは高pAgでの立方体形成を可能と
する晶癖制御剤として粒子形成工程において使用可能で
あるが、本来は、ハロゲン化銀乳剤の感光可能な放射線
の波長を固有域よりも長波な領域に広げるという目的の
ために使用するものである。増感色素による分光増感を
行わない場合には、立方体の完全率を向上しても写真感
光材料の写真性の改良効果は小さいが、増感色素により
分光増感を行ったとき初めて実質的に完全な立方体を使
用する効果が非常に大きなものとなる。
成の防止剤、あるいは高pAgでの立方体形成を可能と
する晶癖制御剤として粒子形成工程において使用可能で
あるが、本来は、ハロゲン化銀乳剤の感光可能な放射線
の波長を固有域よりも長波な領域に広げるという目的の
ために使用するものである。増感色素による分光増感を
行わない場合には、立方体の完全率を向上しても写真感
光材料の写真性の改良効果は小さいが、増感色素により
分光増感を行ったとき初めて実質的に完全な立方体を使
用する効果が非常に大きなものとなる。
【0317】ハロゲン化銀乳剤に用いることができる増
感色素には、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シ
アニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシア
ニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミ
オキソノール色素が包含される。特に有用な色素は、シ
アニン色素、メロシアニン色素および複合シアニン色
素、複合メロシアニン色素、ヘミシアニン色素、オキソ
ノール色素等の増感色素である。これらの増感色素に
は、塩基性異節環核としてシアニン色素類に通常利用さ
れる核のいずれをも適用できる。すなわち、ピロリン
核、オキサゾリン核、チオゾリン核、ピロール核、オキ
サゾール核、チアゾール核、セレナゾール核、イミダゾ
ール核、テトラゾール核、ピリジン核、これらの核に脂
環式炭化水素環が融合した核、およびこれらの核に芳香
族炭化水素環が融合した核、すなわち、インドレニン
核、ベンズインドレニン核、インドール核、ベンズオキ
サドール核、ナフトオキサゾール核、ベンゾチアゾール
核、ナフトチアゾール核、ベンゾセレナゾール核、ベン
ズイミダゾール核、キノリン核などが適用できる。これ
らの核は炭素原子上に置換されていてもよい。
感色素には、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シ
アニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシア
ニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミ
オキソノール色素が包含される。特に有用な色素は、シ
アニン色素、メロシアニン色素および複合シアニン色
素、複合メロシアニン色素、ヘミシアニン色素、オキソ
ノール色素等の増感色素である。これらの増感色素に
は、塩基性異節環核としてシアニン色素類に通常利用さ
れる核のいずれをも適用できる。すなわち、ピロリン
核、オキサゾリン核、チオゾリン核、ピロール核、オキ
サゾール核、チアゾール核、セレナゾール核、イミダゾ
ール核、テトラゾール核、ピリジン核、これらの核に脂
環式炭化水素環が融合した核、およびこれらの核に芳香
族炭化水素環が融合した核、すなわち、インドレニン
核、ベンズインドレニン核、インドール核、ベンズオキ
サドール核、ナフトオキサゾール核、ベンゾチアゾール
核、ナフトチアゾール核、ベンゾセレナゾール核、ベン
ズイミダゾール核、キノリン核などが適用できる。これ
らの核は炭素原子上に置換されていてもよい。
【0318】メロシアニン色素または複合メロシアニン
色素にはケトメチレン構造を有する核として、ピラゾリ
ン−5−オン核、チオヒダントイン核、2−チオオキサ
ゾリジン−2,4−ジオン核、チアゾリン−2,4−ジ
オン核、ローダニン核、チオバルビツール酸核などの5
〜6員異節環核を適用することができる。
色素にはケトメチレン構造を有する核として、ピラゾリ
ン−5−オン核、チオヒダントイン核、2−チオオキサ
ゾリジン−2,4−ジオン核、チアゾリン−2,4−ジ
オン核、ローダニン核、チオバルビツール酸核などの5
〜6員異節環核を適用することができる。
【0319】これらの色素増感作用を有する増感色素は
単独に用いてもよいが、それらの組み合わせを用いても
よく、増感色素の組合せは特に、強色増感の目的でしば
しば用いられている。その代表例は、米国特許第2,6
88,545号、同同2,977,229号、同3,3
97,060号、同3,522,052号、同3,52
7,641号、同3,617,293号、同3,62
8,964号、同3,666,480号、同3,67
2,898号、同3,679,428号、同3,70
3,377号、同3,769,301号、同3,81
4,609号、同3,837,862号、同4,02
6,707号、英国特許第1,344,281号、同
1,507,803号、特公昭43−4936号、同5
3−12375号、特開昭52−110618号、同5
2−109925号に記載されている。
単独に用いてもよいが、それらの組み合わせを用いても
よく、増感色素の組合せは特に、強色増感の目的でしば
しば用いられている。その代表例は、米国特許第2,6
88,545号、同同2,977,229号、同3,3
97,060号、同3,522,052号、同3,52
7,641号、同3,617,293号、同3,62
8,964号、同3,666,480号、同3,67
2,898号、同3,679,428号、同3,70
3,377号、同3,769,301号、同3,81
4,609号、同3,837,862号、同4,02
6,707号、英国特許第1,344,281号、同
1,507,803号、特公昭43−4936号、同5
3−12375号、特開昭52−110618号、同5
2−109925号に記載されている。
【0320】増感色素とともに、それ自身分光増感作用
を持たない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない物
質であって、強色増感を示す物質を乳剤中に含んでもよ
い。添加量は、ハロゲン化銀1モル当たり、4×10
−6〜8×10−3モルで用いることができる。
を持たない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない物
質であって、強色増感を示す物質を乳剤中に含んでもよ
い。添加量は、ハロゲン化銀1モル当たり、4×10
−6〜8×10−3モルで用いることができる。
【0321】ハロゲン化銀粒子は硫黄増感、セレン増
感、金増感、パラジウム増感または貴金属増感、還元増
感の少なくとも1つをハロゲン化銀乳剤の製造工程の任
意の工程で施すことができる。2種以上の増感法を組み
合わせることは好ましい。どの工程で化学増感するかに
よって種々のタイプの乳剤を調製することができる。感
光性ハロゲン化銀粒子の内部に化学増感核をうめ込むタ
イプ、感光性ハロゲン化銀粒子表面から浅い位置にうめ
込むタイプがある。ハロゲン化銀乳剤は目的に応じて化
学増感核の場所を選ぶことができるが、一般に好ましい
のは表面近傍に少なくとも一種の化学増感核を作った場
合である。
感、金増感、パラジウム増感または貴金属増感、還元増
感の少なくとも1つをハロゲン化銀乳剤の製造工程の任
意の工程で施すことができる。2種以上の増感法を組み
合わせることは好ましい。どの工程で化学増感するかに
よって種々のタイプの乳剤を調製することができる。感
光性ハロゲン化銀粒子の内部に化学増感核をうめ込むタ
イプ、感光性ハロゲン化銀粒子表面から浅い位置にうめ
込むタイプがある。ハロゲン化銀乳剤は目的に応じて化
学増感核の場所を選ぶことができるが、一般に好ましい
のは表面近傍に少なくとも一種の化学増感核を作った場
合である。
【0322】好ましく実施しうる化学増感の一つはカル
コゲン増感と貴金属増感の単独または組合せであり、ジ
ェームス(T.H.James)著、ザ・フォトグラフ
ィック・プロセス、第4版、マクミラン社刊、1977
年、(T.H.James、The Theory of
the Photographic Process,
4th ed,Macmillan,1977)67〜
76頁に記載されるように活性ゼラチンを用いて行うこ
とができるし、また、リサーチ・ディスクロージャー、
120巻、1974年4月、12008;リサーチ・デ
ィスクロージャー、34巻、1975年6月、1345
2、米国特許第2,642,361号、同同3,29
7,446号、同3,772,031号、同3,85
7,711号、同3,901,714号、同4,26
6,018号、および同3,904,415号、並びに
英国特許第1,315,755号に記載されるようにp
Ag5〜10、pH5〜8および温度30〜80℃にお
いて硫黄、セレン、テルル、金、白金、パラジウム、イ
リジウムまたはこれら増感剤の複数の組合せとすること
ができる。貴金属増感においては、金、白金、パラジウ
ム、イリジウム等の貴金属塩を用いることができ、中で
も特に金増感、パラジウム増感および両者の併用が好ま
しい。金増感の場合には、塩化金酸、カリウムクロロオ
ーレート、カリウムオーリチオシアネート、硫化金、金
セレナイド等の公知の化合物を用いることができる。パ
ラジウム化合物はパラジウム2価塩または4価の塩を意
味する。好ましいパラジウム化合物は、R2PdX5ま
たはR2PdX4で表される。ここでRは水素原子、ア
ルカリ金属原子またはアンモニウム基を表す。Xはハロ
ゲン原子を表し塩素、臭素またはヨウ素原子を表す。
コゲン増感と貴金属増感の単独または組合せであり、ジ
ェームス(T.H.James)著、ザ・フォトグラフ
ィック・プロセス、第4版、マクミラン社刊、1977
年、(T.H.James、The Theory of
the Photographic Process,
4th ed,Macmillan,1977)67〜
76頁に記載されるように活性ゼラチンを用いて行うこ
とができるし、また、リサーチ・ディスクロージャー、
120巻、1974年4月、12008;リサーチ・デ
ィスクロージャー、34巻、1975年6月、1345
2、米国特許第2,642,361号、同同3,29
7,446号、同3,772,031号、同3,85
7,711号、同3,901,714号、同4,26
6,018号、および同3,904,415号、並びに
英国特許第1,315,755号に記載されるようにp
Ag5〜10、pH5〜8および温度30〜80℃にお
いて硫黄、セレン、テルル、金、白金、パラジウム、イ
リジウムまたはこれら増感剤の複数の組合せとすること
ができる。貴金属増感においては、金、白金、パラジウ
ム、イリジウム等の貴金属塩を用いることができ、中で
も特に金増感、パラジウム増感および両者の併用が好ま
しい。金増感の場合には、塩化金酸、カリウムクロロオ
ーレート、カリウムオーリチオシアネート、硫化金、金
セレナイド等の公知の化合物を用いることができる。パ
ラジウム化合物はパラジウム2価塩または4価の塩を意
味する。好ましいパラジウム化合物は、R2PdX5ま
たはR2PdX4で表される。ここでRは水素原子、ア
ルカリ金属原子またはアンモニウム基を表す。Xはハロ
ゲン原子を表し塩素、臭素またはヨウ素原子を表す。
【0323】具体的には、K2PdCl4、(NH4)2
PdCl5、Na2PdCl4、(NH4)2PdC
l4、Li2、PdCl4、Na2PdCl5またはK
2PdBr4が好ましい。金化合物およびパラジウム化
合物はチオシアン酸塩あるいはセレノシアン酸塩と併用
することが好ましい。
PdCl5、Na2PdCl4、(NH4)2PdC
l4、Li2、PdCl4、Na2PdCl5またはK
2PdBr4が好ましい。金化合物およびパラジウム化
合物はチオシアン酸塩あるいはセレノシアン酸塩と併用
することが好ましい。
【0324】硫黄増感剤として、ハイボ、チオ尿素系化
合物、ロダニン系化合物および米国特許第3,857,
711号、同4,266,018号および同4,05
4,457号に記載されている硫黄含有化合物を用いる
ことができる。いわゆる化学増感助剤の存在下に化学増
感することもできる。有用な化学増感助剤には、アザイ
ンデン、アザピリダジン、アザピリミジンのごとき、化
学増感の過程でカブリを抑制し、かつ感度を増大するも
のとして知られた化合物が用いられる。化学増感助剤改
質剤の例は、米国特許第2,131,038号、同3,
411,914号、同3,554,757号、特開昭5
8−126526号および前述ダフィン著,「写真乳剤
化学」,138〜143頁に記載されている。
合物、ロダニン系化合物および米国特許第3,857,
711号、同4,266,018号および同4,05
4,457号に記載されている硫黄含有化合物を用いる
ことができる。いわゆる化学増感助剤の存在下に化学増
感することもできる。有用な化学増感助剤には、アザイ
ンデン、アザピリダジン、アザピリミジンのごとき、化
学増感の過程でカブリを抑制し、かつ感度を増大するも
のとして知られた化合物が用いられる。化学増感助剤改
質剤の例は、米国特許第2,131,038号、同3,
411,914号、同3,554,757号、特開昭5
8−126526号および前述ダフィン著,「写真乳剤
化学」,138〜143頁に記載されている。
【0325】金増感剤の好ましい量としてハロゲン化銀
1モル当たり1×10−4〜1×10−7モルであり、
さらに好ましいのは1×10−5〜5×10−7モルで
ある。パラジウム化合物の好ましい範囲は1×10−3
から5×10−7である。チオシアン化合物あるいはセ
レノシアン化合物の好ましい範囲は5×10−2から1
×10−5である。
1モル当たり1×10−4〜1×10−7モルであり、
さらに好ましいのは1×10−5〜5×10−7モルで
ある。パラジウム化合物の好ましい範囲は1×10−3
から5×10−7である。チオシアン化合物あるいはセ
レノシアン化合物の好ましい範囲は5×10−2から1
×10−5である。
【0326】ハロゲン化銀粒子に対して使用する好まし
い硫黄増感剤量は、ハロゲン化銀1モル当たり1×10
−4〜1×10−7モルであり、さらに好ましいのは1
×10−5〜5×10−7モルである。
い硫黄増感剤量は、ハロゲン化銀1モル当たり1×10
−4〜1×10−7モルであり、さらに好ましいのは1
×10−5〜5×10−7モルである。
【0327】ハロゲン化銀乳剤に対して好ましい増感法
としてセレン増感がある。セレン増感においては、公知
の不安定セレン化合物を用い、具体的には、コロイド状
金属セレニウム、セレノ尿素類(例えば、N,N−ジメ
チルセレノ尿素、N,N−ジエチルセレノ尿素等)、セ
レノケトン類、セレノアミド類、等のセレン化合物を用
いることができる。セレン増感は硫黄増感あるいは貴金
属増感あるいはその両方と組み合わせて用いた方が好ま
しい場合がある。
としてセレン増感がある。セレン増感においては、公知
の不安定セレン化合物を用い、具体的には、コロイド状
金属セレニウム、セレノ尿素類(例えば、N,N−ジメ
チルセレノ尿素、N,N−ジエチルセレノ尿素等)、セ
レノケトン類、セレノアミド類、等のセレン化合物を用
いることができる。セレン増感は硫黄増感あるいは貴金
属増感あるいはその両方と組み合わせて用いた方が好ま
しい場合がある。
【0328】ハロゲン化銀乳剤を粒子形成中、粒子形成
後でかつ化学増感前あるいは化学増感中、あるいは化学
増感後に還元増感することは好ましい。
後でかつ化学増感前あるいは化学増感中、あるいは化学
増感後に還元増感することは好ましい。
【0329】ここで還元増感とはハロゲン化銀乳剤に還
元増感剤を添加する方法、銀熟成と呼ばれるpAg1〜
7の低pAgの雰囲気で成長させるあるいは、熟成させ
る方法、高pH熟成と呼ばれるpH8〜11の高pHの
雰囲気で成長させるあるいは熟成させる方法のいずれを
も選ぶことができる。また2つ以上の方法を併用するこ
ともできる。還元増感剤を添加する方法は還元増感のレ
ベルを微妙に調節できる点で好ましい方法である。
元増感剤を添加する方法、銀熟成と呼ばれるpAg1〜
7の低pAgの雰囲気で成長させるあるいは、熟成させ
る方法、高pH熟成と呼ばれるpH8〜11の高pHの
雰囲気で成長させるあるいは熟成させる方法のいずれを
も選ぶことができる。また2つ以上の方法を併用するこ
ともできる。還元増感剤を添加する方法は還元増感のレ
ベルを微妙に調節できる点で好ましい方法である。
【0330】還元増感剤として第一錫塩、アスコルビン
酸およびその誘導体、アミンおよびポリアミン類、ヒド
ラジン誘導体、ホルムアミジンスルフィン酸、シラン化
合物、ボラン化合物などが公知である。還元増感にはこ
れら公知の還元増感剤を選んで用いることができ、また
2種以上の化合物を併用することもできる。還元増感剤
として塩化第一錫、二酸化チオ尿素、ジメチルアミンボ
ラン、アスコルビン酸およびその誘導体が好ましい化合
物である。還元増感剤の添加量は乳剤製造条件に依存す
るので添加量を選ぶ必要があるが、ハロゲン化銀1モル
当たり10−7〜10−3モルの範囲が適当である。
酸およびその誘導体、アミンおよびポリアミン類、ヒド
ラジン誘導体、ホルムアミジンスルフィン酸、シラン化
合物、ボラン化合物などが公知である。還元増感にはこ
れら公知の還元増感剤を選んで用いることができ、また
2種以上の化合物を併用することもできる。還元増感剤
として塩化第一錫、二酸化チオ尿素、ジメチルアミンボ
ラン、アスコルビン酸およびその誘導体が好ましい化合
物である。還元増感剤の添加量は乳剤製造条件に依存す
るので添加量を選ぶ必要があるが、ハロゲン化銀1モル
当たり10−7〜10−3モルの範囲が適当である。
【0331】還元増感剤は水あるいはアルコール類、グ
リコール類、ケトン類、エステル類、アミド類などの溶
媒に溶かし粒子成長中に添加される。あらかじめ反応容
器に添加するのもよいが、粒子成長の適当な時期に添加
する方法が好ましい。また水溶性銀塩あるいは水溶性ア
ルカリライドの水溶性にあらかじめ還元増感剤を添加し
ておき、これらの水溶液を用いて感光性ハロゲン化銀粒
子を沈澱せしめてもよい。また粒子成長に伴って還元増
感剤の溶液を何回かに分けて添加しても連続して長時間
添加するのも好ましい方法である。
リコール類、ケトン類、エステル類、アミド類などの溶
媒に溶かし粒子成長中に添加される。あらかじめ反応容
器に添加するのもよいが、粒子成長の適当な時期に添加
する方法が好ましい。また水溶性銀塩あるいは水溶性ア
ルカリライドの水溶性にあらかじめ還元増感剤を添加し
ておき、これらの水溶液を用いて感光性ハロゲン化銀粒
子を沈澱せしめてもよい。また粒子成長に伴って還元増
感剤の溶液を何回かに分けて添加しても連続して長時間
添加するのも好ましい方法である。
【0332】写真乳剤には、感光材料の製造工程、保存
中あるいは写真処理中のカブリを防止し、あるいは写真
性能を安定化させる目的で、種々の化合物を含有させる
ことができる。すなわちチアゾール類、例えばベンゾチ
アゾリウム塩、ニトロイミダゾール類、ニトロベンゾイ
ミダゾール類、クロロベンズイミダゾール類、ブロモベ
ンズイミダゾール類、メルカプトチアゾール類、メルカ
プトベンゾチアゾール類、メルカプトベンゾイミダゾー
ル類、メルカプトチアジアゾール類、アミノトリアゾー
ル類、ベンゾトリアゾール類、ニトロベンゾトリアゾー
ル類、メルカプトテトラゾール類(特に1−フェニル−
5−メルカプトテトラゾール)など;メルカプトピリミ
ジン類;メルカプトトリアジン類;たとえばオキサドリ
ンチオンのようなチオケト化合物;アザインデン類、例
えばトリアザインデン類、テトラアザインデン類(特に
4−ヒドロキシ置換(1,3,3a,7)チトラアザイ
ンデン類)、ペンタアザイデン類などのようなカブリ防
止剤または安定剤として知られた、多くの化合物を加え
ることができる。たとえば米国特許第3,954,47
4号、同3,982,947号、特公昭52−2866
0号に記載されたものを用いることができる。好ましい
化合物の一つに特開昭63−20842号に記載された
化合物がある。かぶり防止剤および安定剤は粒子形成
前、粒子形成中、粒子形成後、水洗工程、水洗後の分散
時、化学増感前、化学増感中、化学増感後、塗布前のい
ろいろな時期に目的に応じて添加することができる。乳
剤調製中に添加して本来のかぶり防止および安定化効果
を発現する以外に、粒子の晶癖を制御する、粒子サイズ
を小さくする、粒子の溶解性を減少させる、化学増感を
制御する、色素の配列を制御するなど多目的に用いるこ
とができる。
中あるいは写真処理中のカブリを防止し、あるいは写真
性能を安定化させる目的で、種々の化合物を含有させる
ことができる。すなわちチアゾール類、例えばベンゾチ
アゾリウム塩、ニトロイミダゾール類、ニトロベンゾイ
ミダゾール類、クロロベンズイミダゾール類、ブロモベ
ンズイミダゾール類、メルカプトチアゾール類、メルカ
プトベンゾチアゾール類、メルカプトベンゾイミダゾー
ル類、メルカプトチアジアゾール類、アミノトリアゾー
ル類、ベンゾトリアゾール類、ニトロベンゾトリアゾー
ル類、メルカプトテトラゾール類(特に1−フェニル−
5−メルカプトテトラゾール)など;メルカプトピリミ
ジン類;メルカプトトリアジン類;たとえばオキサドリ
ンチオンのようなチオケト化合物;アザインデン類、例
えばトリアザインデン類、テトラアザインデン類(特に
4−ヒドロキシ置換(1,3,3a,7)チトラアザイ
ンデン類)、ペンタアザイデン類などのようなカブリ防
止剤または安定剤として知られた、多くの化合物を加え
ることができる。たとえば米国特許第3,954,47
4号、同3,982,947号、特公昭52−2866
0号に記載されたものを用いることができる。好ましい
化合物の一つに特開昭63−20842号に記載された
化合物がある。かぶり防止剤および安定剤は粒子形成
前、粒子形成中、粒子形成後、水洗工程、水洗後の分散
時、化学増感前、化学増感中、化学増感後、塗布前のい
ろいろな時期に目的に応じて添加することができる。乳
剤調製中に添加して本来のかぶり防止および安定化効果
を発現する以外に、粒子の晶癖を制御する、粒子サイズ
を小さくする、粒子の溶解性を減少させる、化学増感を
制御する、色素の配列を制御するなど多目的に用いるこ
とができる。
【0333】本発明に使用できる各種公知の写真用添加
剤も下記の3つのリサーチ・ディスクロージャーに記載
されており、下記の表5に関連する記載箇所を示す。
剤も下記の3つのリサーチ・ディスクロージャーに記載
されており、下記の表5に関連する記載箇所を示す。
【0334】
【表5】
【0335】本発明の写真感光材料用包装材料を用いる
のに好ましい写真感光材料の写真層について記載する。
ハロゲン化銀乳剤層としては黒白用カラー用何れでもよ
い。最初にカラーハロゲン化銀写真感光材料について説
明する。写真感光材料は、支持体上に青感色性層、緑感
色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層の少なくとも
1層が設けられていればよく、ハロゲン化銀乳剤層およ
び非感光性層の層数および層順に特に制限はない。典型
的な例としては、支持体上に、実質的に感色性は同じで
あるが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤層からな
る感光性層を少なくとも1つ有するハロゲン化銀写真感
光材料であり、該感光性層は青色光、緑色光、および赤
色光の何れかに感色性を有する単位感光性層であり、多
層ハロゲン化銀カラー写真感光材料においては、一般に
単位感光性層の配列が、支持体側から順に赤感色性層、
緑感色性層、青感色性の順に設置される。しかし、目的
に応じて上記設置順が逆であっても、また同一感色性層
中に異なる感光性層が挟まれたような設置順をもとりえ
る。
のに好ましい写真感光材料の写真層について記載する。
ハロゲン化銀乳剤層としては黒白用カラー用何れでもよ
い。最初にカラーハロゲン化銀写真感光材料について説
明する。写真感光材料は、支持体上に青感色性層、緑感
色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層の少なくとも
1層が設けられていればよく、ハロゲン化銀乳剤層およ
び非感光性層の層数および層順に特に制限はない。典型
的な例としては、支持体上に、実質的に感色性は同じで
あるが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤層からな
る感光性層を少なくとも1つ有するハロゲン化銀写真感
光材料であり、該感光性層は青色光、緑色光、および赤
色光の何れかに感色性を有する単位感光性層であり、多
層ハロゲン化銀カラー写真感光材料においては、一般に
単位感光性層の配列が、支持体側から順に赤感色性層、
緑感色性層、青感色性の順に設置される。しかし、目的
に応じて上記設置順が逆であっても、また同一感色性層
中に異なる感光性層が挟まれたような設置順をもとりえ
る。
【0336】前記ハロゲン化銀感光性層の間および最上
層、最下層には各層の中間層等の非感光性層を設けても
よい。該中間層には、特開昭61−43748号、同5
9−113438号、同59−113440号、同61
−20037号、同61−20038号明細書に記載さ
れているようなカプラー、DIR化合物等が含まれてい
てもよく、通常用いられるように混色防止剤を含んでい
てもよい。各単位感光性層を構成する複数のハロゲン化
銀乳剤層は、西独特許第1,121,470号あるいは
英国特許第923,045号、特開昭57−11275
1号、同62−200350号、同62−206541
号、同62−206543号、同56−25738号、
同62−63936号、同59−202464号、特公
昭55−34932号、同49−15495号明細書に
記載されている。ハロゲン化銀粒子は、立方体、八面
体、十四面体のような規則的な結晶を有するもの、球
状、板状のような変則的な結晶形を有するもの、双晶面
などの結晶欠陥を有するもの、あるいはそれらの複合形
でもよい。
層、最下層には各層の中間層等の非感光性層を設けても
よい。該中間層には、特開昭61−43748号、同5
9−113438号、同59−113440号、同61
−20037号、同61−20038号明細書に記載さ
れているようなカプラー、DIR化合物等が含まれてい
てもよく、通常用いられるように混色防止剤を含んでい
てもよい。各単位感光性層を構成する複数のハロゲン化
銀乳剤層は、西独特許第1,121,470号あるいは
英国特許第923,045号、特開昭57−11275
1号、同62−200350号、同62−206541
号、同62−206543号、同56−25738号、
同62−63936号、同59−202464号、特公
昭55−34932号、同49−15495号明細書に
記載されている。ハロゲン化銀粒子は、立方体、八面
体、十四面体のような規則的な結晶を有するもの、球
状、板状のような変則的な結晶形を有するもの、双晶面
などの結晶欠陥を有するもの、あるいはそれらの複合形
でもよい。
【0337】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。本発明
の効率は、金化合物と含イオウ化合物で増感した乳剤を
使用したときに特に顕著に認められる。このような工程
で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロージャーN
o.17643および同No.18716に記載されて
おり、その該当箇所を表5にまとめた。また、使用でき
る公知の写真用添加剤も上記の2つのリサーチ・ディス
クロージャーに記載されており、下記の表6に関連する
記載箇所を示した。
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。本発明
の効率は、金化合物と含イオウ化合物で増感した乳剤を
使用したときに特に顕著に認められる。このような工程
で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロージャーN
o.17643および同No.18716に記載されて
おり、その該当箇所を表5にまとめた。また、使用でき
る公知の写真用添加剤も上記の2つのリサーチ・ディス
クロージャーに記載されており、下記の表6に関連する
記載箇所を示した。
【0338】
【表6】
【0339】写真感光材料は、前述のRD.No.17
643の28〜29頁、および同No.18716の6
15左欄〜右欄に記載された通常の方法によって現像処
理することができる。ハロゲン化銀カラー感光材料には
処理の簡略化および迅速化の目的で発色現像主薬を内蔵
しても良い。内蔵するためには、発色現像主薬の各種ブ
レカーサーを用いるのが好ましい。
643の28〜29頁、および同No.18716の6
15左欄〜右欄に記載された通常の方法によって現像処
理することができる。ハロゲン化銀カラー感光材料には
処理の簡略化および迅速化の目的で発色現像主薬を内蔵
しても良い。内蔵するためには、発色現像主薬の各種ブ
レカーサーを用いるのが好ましい。
【0340】本発明の写真感光材料用包装材料を用いる
のが最も効果を発揮するのは、熱現像写真感光材料に用
いた場合である。この熱現像写真感光材料は、最近実用
化されたものであり、湿度や酸素ガスの影響を受けやす
い高精密の写真感光材料であり、概要を以下に示す。
のが最も効果を発揮するのは、熱現像写真感光材料に用
いた場合である。この熱現像写真感光材料は、最近実用
化されたものであり、湿度や酸素ガスの影響を受けやす
い高精密の写真感光材料であり、概要を以下に示す。
【0341】本発明において熱現像写真感光材料の画像
形成層のバインダーとして用いられるポリマーラテック
スの具体例としては以下のようなものがある。メチルメ
タクリレート/エチルアクリレート/メタクリル酸コポ
リマーのラテックス、メチルメタクリレート/2エチル
ヘキシルアクリレート/スチレン/アクリル酸コポリマ
ーのラテックス、スチレン/ブタジエン/アクリル酸コ
ポリマーのラテックス、スチレン/ブタジエン/ジビニ
ルベンゼン/メタクリル酸コポリマーのラテックス、メ
チルメタクリレート/塩化ビニル/アクリル酸コポリマ
ーのラテックス、塩化ビニリデン/エチルアクリレート
/アクリロニトリル/メタクリル酸コポリマーのラテッ
クスなど。また、このようなポリマーは市販もされてい
て、以下のようなポリマーが利用できる。例えばアクリ
ル樹脂の例として、セビアンA−4635,4658
3,4601(以上ダイセル化学工業(株)製)、Nip
olLx811,814,821,820,857(以
上日本ゼオン(株)製)など、ポリエステル樹脂として
は、FINETEX ES650,611,675,8
50(以上大日本インキ化学(株)製)、WD−siz
e、WmS(以上イーストマンケミカル製)など、ポリ
ウレタン樹脂としてはHYDRAN AP10,20,
30,40(以上大日本インキ化学(株)製)など、ゴム
系樹脂としてはLACSTAR 7310K,3307
B,4700H,7132C(以上大日本インキ化学
(株)製)、Nipol Lx416,410,438
C,2507(以上日本ゼオン(株)製)など、塩化ビニ
ル樹脂としてはG351,G576(以上日本ゼオン
(株)製)など、塩化ビニリデン樹脂としてはL502,
L513(以上旭化成工業(株)製)など、オレフィン樹
脂としてはケミパールS−120,SA100(以上三
井石油化学(株)製)などを挙げることができる。これら
のポリマーは単独で用いてもよいし、必要に応じて2種
以上ブレンドして用いても良い。
形成層のバインダーとして用いられるポリマーラテック
スの具体例としては以下のようなものがある。メチルメ
タクリレート/エチルアクリレート/メタクリル酸コポ
リマーのラテックス、メチルメタクリレート/2エチル
ヘキシルアクリレート/スチレン/アクリル酸コポリマ
ーのラテックス、スチレン/ブタジエン/アクリル酸コ
ポリマーのラテックス、スチレン/ブタジエン/ジビニ
ルベンゼン/メタクリル酸コポリマーのラテックス、メ
チルメタクリレート/塩化ビニル/アクリル酸コポリマ
ーのラテックス、塩化ビニリデン/エチルアクリレート
/アクリロニトリル/メタクリル酸コポリマーのラテッ
クスなど。また、このようなポリマーは市販もされてい
て、以下のようなポリマーが利用できる。例えばアクリ
ル樹脂の例として、セビアンA−4635,4658
3,4601(以上ダイセル化学工業(株)製)、Nip
olLx811,814,821,820,857(以
上日本ゼオン(株)製)など、ポリエステル樹脂として
は、FINETEX ES650,611,675,8
50(以上大日本インキ化学(株)製)、WD−siz
e、WmS(以上イーストマンケミカル製)など、ポリ
ウレタン樹脂としてはHYDRAN AP10,20,
30,40(以上大日本インキ化学(株)製)など、ゴム
系樹脂としてはLACSTAR 7310K,3307
B,4700H,7132C(以上大日本インキ化学
(株)製)、Nipol Lx416,410,438
C,2507(以上日本ゼオン(株)製)など、塩化ビニ
ル樹脂としてはG351,G576(以上日本ゼオン
(株)製)など、塩化ビニリデン樹脂としてはL502,
L513(以上旭化成工業(株)製)など、オレフィン樹
脂としてはケミパールS−120,SA100(以上三
井石油化学(株)製)などを挙げることができる。これら
のポリマーは単独で用いてもよいし、必要に応じて2種
以上ブレンドして用いても良い。
【0342】本発明において有機銀塩含有液体もしくは
熱画像形成層塗布液は全バインダーの50wt%以上が
上記ポリマーラテックスであることが好ましく、70w
t%以上が上記ポリマーラテックスであることがさらに
好ましい。
熱画像形成層塗布液は全バインダーの50wt%以上が
上記ポリマーラテックスであることが好ましく、70w
t%以上が上記ポリマーラテックスであることがさらに
好ましい。
【0343】本発明において有機銀塩含有液体もしくは
熱画像形成層塗布液には必要に応じて全バインダーの5
0wt%未満の範囲でゼラチン、ポリビニルアルコー
ル、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピル
メチルセルロースなどの親水性ポリマーを添加しても良
い。これらの親水性ポリマーの添加量は画像形成層の全
バインダーの30wt%以下が好ましい。
熱画像形成層塗布液には必要に応じて全バインダーの5
0wt%未満の範囲でゼラチン、ポリビニルアルコー
ル、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピル
メチルセルロースなどの親水性ポリマーを添加しても良
い。これらの親水性ポリマーの添加量は画像形成層の全
バインダーの30wt%以下が好ましい。
【0344】本発明において有機銀塩含有液体もしくは
熱画像形成層塗布液は水系であることが好ましい。ただ
し、ここで言う「水系」とは塗布液の溶媒(分散媒)の
30wt%以上が水であることをいう。塗布液の水以外
の成分はメチルアルコール、エチルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、メチルセルソルブ、エチルセルソル
ブ、ジメチルホルムアミド、酢酸エチルなどの水混和性
の有機溶媒を用いることができる。具体的な溶媒組成の
例としては以下のようなものがある。水/メタノール=
90/10、水/メタノール=70/30、水/エタノ
ール=90/10、水/イソプロパノール=90/1
0、水/ジメチルホルムアミド=95/5、水/メタノ
ール/ジメチルホルムアミド=80/15/5、水/メ
タノール/ジメチルホルムアミド=90/5/5(ただ
し数字はwt%を表す。)。
熱画像形成層塗布液は水系であることが好ましい。ただ
し、ここで言う「水系」とは塗布液の溶媒(分散媒)の
30wt%以上が水であることをいう。塗布液の水以外
の成分はメチルアルコール、エチルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、メチルセルソルブ、エチルセルソル
ブ、ジメチルホルムアミド、酢酸エチルなどの水混和性
の有機溶媒を用いることができる。具体的な溶媒組成の
例としては以下のようなものがある。水/メタノール=
90/10、水/メタノール=70/30、水/エタノ
ール=90/10、水/イソプロパノール=90/1
0、水/ジメチルホルムアミド=95/5、水/メタノ
ール/ジメチルホルムアミド=80/15/5、水/メ
タノール/ジメチルホルムアミド=90/5/5(ただ
し数字はwt%を表す。)。
【0345】本発明において画像形成層における全バイ
ンダー量は、0.2〜30g/m2が好ましく、より好
ましくは1〜15g/m2の範囲が好ましい。画像形成
層には架橋のための架橋剤、塗布性改良のための界面活
性剤などを添加してもよい。
ンダー量は、0.2〜30g/m2が好ましく、より好
ましくは1〜15g/m2の範囲が好ましい。画像形成
層には架橋のための架橋剤、塗布性改良のための界面活
性剤などを添加してもよい。
【0346】本発明における感光性ハロゲン化銀の形成
方法は当業界ではよく知られており、例えば、リサーチ
ディスクロージャー1978年6月の第17029号、
および米国特許第3,700,458号に記載されてい
る方法を用いることができる。本発明で用いることので
きる具体的な方法としては、調製された有機銀塩中にハ
ロゲン含有化合物を添加することにより有機銀塩の銀の
一部を感光性ハロゲン化銀に変換する方法、ゼラチンあ
るいは他のポリマー溶液の中に銀供給化合物およびハロ
ゲン供給化合物を添加することにより感光性ハロゲン化
銀粒子を調製し有機銀塩と混合する方法を用いることが
できる。本発明において好ましくは後者の方法を用いる
ことができる。感光性ハロゲン化銀の粒子サイズは、画
像形成後の白濁を低く抑える目的のために小さいことが
好ましく具体的には0.20μm以下、より好ましくは
0.01μm以上0.15μm以下、さらに好ましくは
0.02μm以上0.12μm以下がよい。ここでいう
粒子サイズとは、ハロゲン化銀粒子が立方体あるいは八
面体のいわゆる正常晶である場合にはハロゲン化銀粒子
の稜の長さをいう。また、ハロゲン化銀粒子が平板状粒
子である場合には主表面の投影面積と同面積の円像に換
算したときの直径をいう。その他正常晶でない場合、た
とえば球状粒子、棒状粒子等の場合には、ハロゲン化銀
粒子の体積と同等な球を考えたときの直径をいう。
方法は当業界ではよく知られており、例えば、リサーチ
ディスクロージャー1978年6月の第17029号、
および米国特許第3,700,458号に記載されてい
る方法を用いることができる。本発明で用いることので
きる具体的な方法としては、調製された有機銀塩中にハ
ロゲン含有化合物を添加することにより有機銀塩の銀の
一部を感光性ハロゲン化銀に変換する方法、ゼラチンあ
るいは他のポリマー溶液の中に銀供給化合物およびハロ
ゲン供給化合物を添加することにより感光性ハロゲン化
銀粒子を調製し有機銀塩と混合する方法を用いることが
できる。本発明において好ましくは後者の方法を用いる
ことができる。感光性ハロゲン化銀の粒子サイズは、画
像形成後の白濁を低く抑える目的のために小さいことが
好ましく具体的には0.20μm以下、より好ましくは
0.01μm以上0.15μm以下、さらに好ましくは
0.02μm以上0.12μm以下がよい。ここでいう
粒子サイズとは、ハロゲン化銀粒子が立方体あるいは八
面体のいわゆる正常晶である場合にはハロゲン化銀粒子
の稜の長さをいう。また、ハロゲン化銀粒子が平板状粒
子である場合には主表面の投影面積と同面積の円像に換
算したときの直径をいう。その他正常晶でない場合、た
とえば球状粒子、棒状粒子等の場合には、ハロゲン化銀
粒子の体積と同等な球を考えたときの直径をいう。
【0347】ハロゲン化銀粒子の形状としては立方体、
八面体、平板状粒子、球状粒子、棒状粒子、ジャガイモ
状粒子等を挙げることができるが、本発明においては特
に立方体状粒子、平板状粒子が好ましい。平板状ハロゲ
ン化銀粒子を用いる場合の平均アスペクト比は好ましく
は100:1〜2:1、より好ましくは50:1〜3:
1がよい。さらに、ハロゲン化銀粒子のコーナーが丸ま
った粒子も好ましく用いることができる。感光性ハロゲ
ン化銀粒子の外表面の面指数(ミラー指数)については
特に制限はないが、分光増感色素が吸着した場合の分光
増感効率が高い{100}面の占める割合が高いことが
好ましい。その割合としては50%以上が好ましく、6
5%以上がより好ましく、80%以上がさらに好まし
い。ミラー指数{100}面の比率は増感色素の吸着に
おける{111}面と{100}面との吸着依存性を利
用したT.Tani;J.Imaging Sci.,
29,165(1985年)に記載の方法により求める
ことができる。感光性ハロゲン化銀のハロゲン組成とし
ては特に制限はなく、塩化銀、塩臭化銀、臭化銀、ヨウ
臭化銀、ヨウ塩臭化銀、ヨウ化銀のいずれであっても良
いが、本発明においては臭化銀、あるいはヨウ臭化銀を
好ましく用いることができる。特に好ましくはヨウ臭化
銀であり、ヨウ化銀含有率は0.1モル%以上40モル
%以下が好ましく、0.1モル%以上20モル%以下が
より好ましい。粒子内におけるハロゲン組成の分布は均
一であってもよく、ハロゲン組成がステップ状に変化し
たものでもよく、或いは連続的に変化したものでもよい
が、好ましい例として粒子内部のヨウ化銀含有率の高い
ヨウ臭化銀粒子を使用することができる。また、好まし
くはコア/シェル構造を有するハロゲン化銀粒子を用い
ることができる。構造としては好ましくは2〜5重構
造、より好ましくは2〜4重構造のコア/シェル粒子を
用いることができる。
八面体、平板状粒子、球状粒子、棒状粒子、ジャガイモ
状粒子等を挙げることができるが、本発明においては特
に立方体状粒子、平板状粒子が好ましい。平板状ハロゲ
ン化銀粒子を用いる場合の平均アスペクト比は好ましく
は100:1〜2:1、より好ましくは50:1〜3:
1がよい。さらに、ハロゲン化銀粒子のコーナーが丸ま
った粒子も好ましく用いることができる。感光性ハロゲ
ン化銀粒子の外表面の面指数(ミラー指数)については
特に制限はないが、分光増感色素が吸着した場合の分光
増感効率が高い{100}面の占める割合が高いことが
好ましい。その割合としては50%以上が好ましく、6
5%以上がより好ましく、80%以上がさらに好まし
い。ミラー指数{100}面の比率は増感色素の吸着に
おける{111}面と{100}面との吸着依存性を利
用したT.Tani;J.Imaging Sci.,
29,165(1985年)に記載の方法により求める
ことができる。感光性ハロゲン化銀のハロゲン組成とし
ては特に制限はなく、塩化銀、塩臭化銀、臭化銀、ヨウ
臭化銀、ヨウ塩臭化銀、ヨウ化銀のいずれであっても良
いが、本発明においては臭化銀、あるいはヨウ臭化銀を
好ましく用いることができる。特に好ましくはヨウ臭化
銀であり、ヨウ化銀含有率は0.1モル%以上40モル
%以下が好ましく、0.1モル%以上20モル%以下が
より好ましい。粒子内におけるハロゲン組成の分布は均
一であってもよく、ハロゲン組成がステップ状に変化し
たものでもよく、或いは連続的に変化したものでもよい
が、好ましい例として粒子内部のヨウ化銀含有率の高い
ヨウ臭化銀粒子を使用することができる。また、好まし
くはコア/シェル構造を有するハロゲン化銀粒子を用い
ることができる。構造としては好ましくは2〜5重構
造、より好ましくは2〜4重構造のコア/シェル粒子を
用いることができる。
【0348】本発明において感光性ハロゲン化銀粒子
は、ロジウム、レニウム、ルテニウム、オスニウム、イ
リジウム、コバルト、水銀または鉄から選ばれる金属の
錯体を少なくとも一種含有することが好ましい。これら
金属錯体は1種類でもよいし、同種金属および異種金属
の錯体を二種以上併用してもよい。好ましい含有率は銀
1モルに対し1nモルから10mモルの範囲が好まし
く、10nモルから100μモルの範囲がより好まし
い。具体的な金属錯体の構造としては特開平7−225
449号等に記載された構造の金属錯体を用いることが
できる。コバルト、鉄の化合物については六シアノ金属
錯体を好ましく用いることができる。具体例としては、
フェリシアン酸イオン、フェロシアン酸イオン、ヘキサ
シアノコバルト酸イオンなどが挙げられるが、これらに
限定されるものではない。ハロゲン化銀中の金属錯体の
含有相は均一でも、コア部に高濃度に含有させてもよ
く、あるいはシェル部に高濃度に含有させてもよく特に
制限はない。
は、ロジウム、レニウム、ルテニウム、オスニウム、イ
リジウム、コバルト、水銀または鉄から選ばれる金属の
錯体を少なくとも一種含有することが好ましい。これら
金属錯体は1種類でもよいし、同種金属および異種金属
の錯体を二種以上併用してもよい。好ましい含有率は銀
1モルに対し1nモルから10mモルの範囲が好まし
く、10nモルから100μモルの範囲がより好まし
い。具体的な金属錯体の構造としては特開平7−225
449号等に記載された構造の金属錯体を用いることが
できる。コバルト、鉄の化合物については六シアノ金属
錯体を好ましく用いることができる。具体例としては、
フェリシアン酸イオン、フェロシアン酸イオン、ヘキサ
シアノコバルト酸イオンなどが挙げられるが、これらに
限定されるものではない。ハロゲン化銀中の金属錯体の
含有相は均一でも、コア部に高濃度に含有させてもよ
く、あるいはシェル部に高濃度に含有させてもよく特に
制限はない。
【0349】感光性ハロゲン化銀粒子はヌードル法、フ
ロキュレーション法等、当業界で知られている方法の水
洗により脱塩することができるが、本発明においては脱
塩してもしなくてもよい。
ロキュレーション法等、当業界で知られている方法の水
洗により脱塩することができるが、本発明においては脱
塩してもしなくてもよい。
【0350】本発明における感光性ハロゲン化銀粒子は
化学増感されていることが好ましい。好ましい化学増感
法としては当業界でよく知られているように硫黄増感
法、セレン増感法、テルル増感法を用いることができ
る。また金化合物や白金、パラジウム、イリジウム化合
物等の貴金属増感法や還元増感法を用いることができ
る。硫黄増感法、セレン増感法、テルル増感法に好まし
く用いられる化合物としては公知の化合物を用いること
ができるが、特開平7−128768号等に記載の化合
物を使用することができる。テルル増感剤としては例え
ばジアシルテルリド類、ビス(オキシカルボニル)テル
リド類、ビス(カルバモイル)テルリド類、ジアシルテ
ルリド類、ビス(オキシカルボニル)ジテルリド類、ビ
ス(カルバモイル)ジテルリド類、P=Te結合を有す
る化合物、テルロカルボン酸塩類、Te−オルガニルテ
ルロカルボン酸エステル類、ジ(ポリ)テルリド類、テ
ルリド類、テルロール類、テルロアセタール類、テルロ
スルホナート類、P−Te結合を有する化合物、含Te
ヘテロ環類、テルロカルボニル化合物、無機テルル化合
物、コロイド状テルルなどを用いることができる。貴金
属増感法に好ましく用いられる化合物としては例えば塩
化金酸、カリウムクロロオーレート、カリウムオーリチ
オシアネート、硫化金、金セレナイド、あるいは米国特
許2,448,060号、英国特許618,061号な
どに記載されている化合物を好ましく用いることができ
る。還元増感法の具体的な化合物としてはアスコルビン
酸、二酸化チオ尿素の他に例えば、塩化第一スズ、アミ
ノイミノメタンスルフィン酸、ヒドラジン誘導体、ボラ
ン化合物、シラン化合物、ポリアミン化合物等を用いる
ことができる。また、乳剤のpHを7以上またはpAg
を8.3以下に保持して熟成することにより還元増感す
ることができる。また、粒子形成中に銀イオンのシング
ルアディション部分を導入することにより還元増感する
ことができる。
化学増感されていることが好ましい。好ましい化学増感
法としては当業界でよく知られているように硫黄増感
法、セレン増感法、テルル増感法を用いることができ
る。また金化合物や白金、パラジウム、イリジウム化合
物等の貴金属増感法や還元増感法を用いることができ
る。硫黄増感法、セレン増感法、テルル増感法に好まし
く用いられる化合物としては公知の化合物を用いること
ができるが、特開平7−128768号等に記載の化合
物を使用することができる。テルル増感剤としては例え
ばジアシルテルリド類、ビス(オキシカルボニル)テル
リド類、ビス(カルバモイル)テルリド類、ジアシルテ
ルリド類、ビス(オキシカルボニル)ジテルリド類、ビ
ス(カルバモイル)ジテルリド類、P=Te結合を有す
る化合物、テルロカルボン酸塩類、Te−オルガニルテ
ルロカルボン酸エステル類、ジ(ポリ)テルリド類、テ
ルリド類、テルロール類、テルロアセタール類、テルロ
スルホナート類、P−Te結合を有する化合物、含Te
ヘテロ環類、テルロカルボニル化合物、無機テルル化合
物、コロイド状テルルなどを用いることができる。貴金
属増感法に好ましく用いられる化合物としては例えば塩
化金酸、カリウムクロロオーレート、カリウムオーリチ
オシアネート、硫化金、金セレナイド、あるいは米国特
許2,448,060号、英国特許618,061号な
どに記載されている化合物を好ましく用いることができ
る。還元増感法の具体的な化合物としてはアスコルビン
酸、二酸化チオ尿素の他に例えば、塩化第一スズ、アミ
ノイミノメタンスルフィン酸、ヒドラジン誘導体、ボラ
ン化合物、シラン化合物、ポリアミン化合物等を用いる
ことができる。また、乳剤のpHを7以上またはpAg
を8.3以下に保持して熟成することにより還元増感す
ることができる。また、粒子形成中に銀イオンのシング
ルアディション部分を導入することにより還元増感する
ことができる。
【0351】本発明において感光性ハロゲン化銀の使用
量としては有機銀塩1モルに対して感光性ハロゲン化銀
0.01モル以上0.5モル以下が好ましく、0.02
モル以上0.3モル以下がより好ましく、0.03モル
以上0.25モル以下が特に好ましい。別々に調製した
感光性ハロゲン化銀と有機銀塩の混合方法および混合条
件については、それぞれ調製終了したハロゲン化銀粒子
と有機銀塩を高速攪拌機やボールミル、サンドミル、コ
ロイドミル、振動ミル、ホモジナイザー等で混合する方
法や、あるいは有機銀塩の調製中のいずれかのタイミン
グで調製終了した感光性ハロゲン化銀を混合して有機銀
塩を調製する方法等があるが、本発明の効果が十分に現
れる限りにおいては特に制限はない。
量としては有機銀塩1モルに対して感光性ハロゲン化銀
0.01モル以上0.5モル以下が好ましく、0.02
モル以上0.3モル以下がより好ましく、0.03モル
以上0.25モル以下が特に好ましい。別々に調製した
感光性ハロゲン化銀と有機銀塩の混合方法および混合条
件については、それぞれ調製終了したハロゲン化銀粒子
と有機銀塩を高速攪拌機やボールミル、サンドミル、コ
ロイドミル、振動ミル、ホモジナイザー等で混合する方
法や、あるいは有機銀塩の調製中のいずれかのタイミン
グで調製終了した感光性ハロゲン化銀を混合して有機銀
塩を調製する方法等があるが、本発明の効果が十分に現
れる限りにおいては特に制限はない。
【0352】本発明においてハロゲン化銀調製法として
は、有機銀塩の一部の銀を有機または無機のハロゲン化
物でハロゲン化するいわゆるハライデーション法も好ま
しく用いられる。ここで用いる有機ハロゲン化物として
は有機銀塩と反応しハロゲン化銀を生成する化合物で有
ればいかなる物でもよいが、N−ハロゲノイミド(N−
ブロモスクシンイミドなど)、ハロゲン化4級窒素化合
物(臭化テトラブチルアンモニウムなど)、ハロゲン化
4級窒素塩とハロゲン分子の会合体(過臭化臭化ピリジ
ニウム)などが挙げられる。無機ハロゲン化合物として
は有機銀塩と反応しハロゲン化銀を生成する化合物で有
ればいかなる物でもよいが、ハロゲン化アルカリ金属ま
たはアンモニウム(塩化ナトリウム、臭化リチウム、沃
化カリウム、臭化アンモニウムなど)、ハロゲン化アル
カリ土類金属(臭化カルシウム、塩化マグネシウムな
ど)、ハロゲン化遷移金属(塩化第2鉄、臭化第2銅な
ど)、ハロゲン配位子を有する金属錯体(臭化イリジウ
ム酸ナトリウム、塩化ロジウム酸アンモニウムなど)、
ハロゲン分子(臭素、塩素、沃素)などがある。また、
所望の有機無機ハロゲン化物を併用しても良い。
は、有機銀塩の一部の銀を有機または無機のハロゲン化
物でハロゲン化するいわゆるハライデーション法も好ま
しく用いられる。ここで用いる有機ハロゲン化物として
は有機銀塩と反応しハロゲン化銀を生成する化合物で有
ればいかなる物でもよいが、N−ハロゲノイミド(N−
ブロモスクシンイミドなど)、ハロゲン化4級窒素化合
物(臭化テトラブチルアンモニウムなど)、ハロゲン化
4級窒素塩とハロゲン分子の会合体(過臭化臭化ピリジ
ニウム)などが挙げられる。無機ハロゲン化合物として
は有機銀塩と反応しハロゲン化銀を生成する化合物で有
ればいかなる物でもよいが、ハロゲン化アルカリ金属ま
たはアンモニウム(塩化ナトリウム、臭化リチウム、沃
化カリウム、臭化アンモニウムなど)、ハロゲン化アル
カリ土類金属(臭化カルシウム、塩化マグネシウムな
ど)、ハロゲン化遷移金属(塩化第2鉄、臭化第2銅な
ど)、ハロゲン配位子を有する金属錯体(臭化イリジウ
ム酸ナトリウム、塩化ロジウム酸アンモニウムなど)、
ハロゲン分子(臭素、塩素、沃素)などがある。また、
所望の有機無機ハロゲン化物を併用しても良い。
【0353】本発明でハライデーションする際のハロゲ
ン化物の添加量としては有機銀塩1モル当たりハロゲン
原子として1mモル〜500mモルが好ましく、10m
モル〜250mモルがさらに好ましい。
ン化物の添加量としては有機銀塩1モル当たりハロゲン
原子として1mモル〜500mモルが好ましく、10m
モル〜250mモルがさらに好ましい。
【0354】本発明における感光性ハロゲン化銀は増感
色素で分光増感されてもよい。
色素で分光増感されてもよい。
【0355】本発明において増感色素としてはハロゲン
化銀粒子に吸着した際、所望の波長領域でハロゲン化銀
粒子を分光増感できるもので有ればいかなるものでも良
い。増感色素としては、シアニン色素、メロシアニン色
素、コンプレックスシアニン色素、コンプレックスメロ
シアニン色素、ホロホーラーシアニン色素、スチリル色
素、ヘミシアニン色素、オキソノール色素、ヘミオキソ
ノール色素等を用いることができる。本発明に使用され
る有用な増感色素は例えばRESEARCHDISCL
OSURE Item 17643IV−A項(1978
年12月,p.23)、同Item 1831X項(1
979年8月,p.437)に記載もしくは引用された
文献に記載されている。特に各種レーザーイメージャ
ー、スキャナー、イメージセッターや製版カメラの光源
の分光特性に適した分光感度を有する増感色素を有利に
選択することができる。
化銀粒子に吸着した際、所望の波長領域でハロゲン化銀
粒子を分光増感できるもので有ればいかなるものでも良
い。増感色素としては、シアニン色素、メロシアニン色
素、コンプレックスシアニン色素、コンプレックスメロ
シアニン色素、ホロホーラーシアニン色素、スチリル色
素、ヘミシアニン色素、オキソノール色素、ヘミオキソ
ノール色素等を用いることができる。本発明に使用され
る有用な増感色素は例えばRESEARCHDISCL
OSURE Item 17643IV−A項(1978
年12月,p.23)、同Item 1831X項(1
979年8月,p.437)に記載もしくは引用された
文献に記載されている。特に各種レーザーイメージャ
ー、スキャナー、イメージセッターや製版カメラの光源
の分光特性に適した分光感度を有する増感色素を有利に
選択することができる。
【0356】赤色光への分光増感の例としては、He−
Neレーザー、赤色半導体レーザーやLEDなどのいわ
ゆる赤色光源に対しては、特開昭54−18726号に
記載のI−1からI−38の化合物、特開平6−753
22号に記載のI−1からI−35の化合物および特開
平7−287338号に記載のI−1からI−34の化
合物、特公昭55−39818号に記載の色素1から2
0、特開昭62−284343号に記載のI−1からI
−37の化合物および特開平7−287338号に記載
のI−1からI−34の化合物などが有利に選択され
る。
Neレーザー、赤色半導体レーザーやLEDなどのいわ
ゆる赤色光源に対しては、特開昭54−18726号に
記載のI−1からI−38の化合物、特開平6−753
22号に記載のI−1からI−35の化合物および特開
平7−287338号に記載のI−1からI−34の化
合物、特公昭55−39818号に記載の色素1から2
0、特開昭62−284343号に記載のI−1からI
−37の化合物および特開平7−287338号に記載
のI−1からI−34の化合物などが有利に選択され
る。
【0357】750〜1400nmの波長領域の半導体
レーザー光源に対しては、シアニン、メロシアニン、ス
チリル、ヘミシアニン、オキソノール、ヘミオキソノー
ルおよびキサンテン色素を含む種々の既知の色素によ
り、スペクトル的に有利に増感させることができる。有
用なシアニン色素は、例えば、チアゾリン核、オキサゾ
リン核、ピロリン核、ピリジン核、オキサゾール核、チ
アゾール核、セレナゾール核およびイミダゾール核など
の塩基性核を有するシアニン色素である。有用なメロシ
アニン染料で好ましいものは、上記の塩基性核に加え
て、チオヒダントイン核、ローダニン核、オキサゾリジ
ンジオン核、チアゾリンジオン核、バルビツール酸核、
チアゾリノン核、マロノニトリル核およびピラゾロン核
などの酸性核も含む。上記のシアニンおよびメロシアニ
ン色素において、イミノ基またはカルボキシル基を有す
るものが特に効果的である。例えば、米国特許3,76
1,279号、同3,719,495号、同3,87
7,943号、英国特許1,466,201号、同1,
469,117号、同1,422,057号、特公平3
−10391号、同6−52387号、特開平5−34
1432号、同6−194781号、同6−30114
1号に記載されたような既知の色素から適当に選択して
よい。
レーザー光源に対しては、シアニン、メロシアニン、ス
チリル、ヘミシアニン、オキソノール、ヘミオキソノー
ルおよびキサンテン色素を含む種々の既知の色素によ
り、スペクトル的に有利に増感させることができる。有
用なシアニン色素は、例えば、チアゾリン核、オキサゾ
リン核、ピロリン核、ピリジン核、オキサゾール核、チ
アゾール核、セレナゾール核およびイミダゾール核など
の塩基性核を有するシアニン色素である。有用なメロシ
アニン染料で好ましいものは、上記の塩基性核に加え
て、チオヒダントイン核、ローダニン核、オキサゾリジ
ンジオン核、チアゾリンジオン核、バルビツール酸核、
チアゾリノン核、マロノニトリル核およびピラゾロン核
などの酸性核も含む。上記のシアニンおよびメロシアニ
ン色素において、イミノ基またはカルボキシル基を有す
るものが特に効果的である。例えば、米国特許3,76
1,279号、同3,719,495号、同3,87
7,943号、英国特許1,466,201号、同1,
469,117号、同1,422,057号、特公平3
−10391号、同6−52387号、特開平5−34
1432号、同6−194781号、同6−30114
1号に記載されたような既知の色素から適当に選択して
よい。
【0358】本発明に用いられる色素の構造として特に
好ましいものは、チオエーテル結合含有置換基を有する
シアニン色素(例としては特開昭62−58239号、
同3−138638号、同3−138642号、同4−
255840号、同5−72659号、同5−7266
1号、同6−222491号、同2−230506号、
同6−258757号、同6−317868号、同6−
324425号、特表平7−500926号、米国特許
5,541,054号に記載された色素)、カルボン酸
基を有する色素(例としては特開平3−163440
号、同6−301141号、米国特許5,441,89
9号に記載された色素)、メロシアニン色素、多核メロ
シアニン色素や多核シアニン色素(特開昭47−632
9号、同49−105524号、同51−127719
号、同52−80829号、同54−61517号、同
59−214846号、同60−6750号、同63−
159841号、特開平6−35109号、同6−59
381号、同7−146537号、同7−146537
号、特表平55−50111号、英国特許1,467,
638号、米国特許5,281,515号に記載された
色素)が挙げられる。
好ましいものは、チオエーテル結合含有置換基を有する
シアニン色素(例としては特開昭62−58239号、
同3−138638号、同3−138642号、同4−
255840号、同5−72659号、同5−7266
1号、同6−222491号、同2−230506号、
同6−258757号、同6−317868号、同6−
324425号、特表平7−500926号、米国特許
5,541,054号に記載された色素)、カルボン酸
基を有する色素(例としては特開平3−163440
号、同6−301141号、米国特許5,441,89
9号に記載された色素)、メロシアニン色素、多核メロ
シアニン色素や多核シアニン色素(特開昭47−632
9号、同49−105524号、同51−127719
号、同52−80829号、同54−61517号、同
59−214846号、同60−6750号、同63−
159841号、特開平6−35109号、同6−59
381号、同7−146537号、同7−146537
号、特表平55−50111号、英国特許1,467,
638号、米国特許5,281,515号に記載された
色素)が挙げられる。
【0359】また、J−bandを形成する色素として
米国特許5,510,236号、同3,871,887
号の実施例5記載の色素、特開平2−96131号、特
開昭59−48753号が開示されており、本発明に好
ましく用いることができる。
米国特許5,510,236号、同3,871,887
号の実施例5記載の色素、特開平2−96131号、特
開昭59−48753号が開示されており、本発明に好
ましく用いることができる。
【0360】これらの増感色素は単独に用いてもよく、
2種以上組合せて用いてもよい。増感色素の組合せは特
に、強色増感の目的でしばしば用いられる。増感色素と
ともに、それ自身分光増感作用をもたない色素あるいは
可視光を実質的に吸収しない物質であって、強色増感を
示す物質を乳剤中に含んでもよい。有用な増感色素、強
色増感を示す色素の組合せおよび強色増感を示す物質は
Research Disclosure,176巻,
17643(1978年12月発行),第23頁,IV
のJ項、あるいは特公昭49−25500号、同43−
4933号、特開昭59−19032号、同59−19
2242号等に記載されている。
2種以上組合せて用いてもよい。増感色素の組合せは特
に、強色増感の目的でしばしば用いられる。増感色素と
ともに、それ自身分光増感作用をもたない色素あるいは
可視光を実質的に吸収しない物質であって、強色増感を
示す物質を乳剤中に含んでもよい。有用な増感色素、強
色増感を示す色素の組合せおよび強色増感を示す物質は
Research Disclosure,176巻,
17643(1978年12月発行),第23頁,IV
のJ項、あるいは特公昭49−25500号、同43−
4933号、特開昭59−19032号、同59−19
2242号等に記載されている。
【0361】本発明に用いられる増感色素は2種以上を
併用してもよい。増感色素をハロゲン化銀乳剤中に添加
せしめるには、それらを直接乳剤中に分散してもよい
し、あるいは水、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、アセトン、メチルセルソルブ、2,2,3,3−テ
トラフルオロプロパノール、2,2,2−トリフルオロ
エタノール、3−メトキシ−1−プロパノール、3−メ
トキシ−1−ブタノール、1−メトキシ−2−プロパノ
ール、N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒の単独も
しくは混合溶媒に溶解して乳剤に添加してもよい。
併用してもよい。増感色素をハロゲン化銀乳剤中に添加
せしめるには、それらを直接乳剤中に分散してもよい
し、あるいは水、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、アセトン、メチルセルソルブ、2,2,3,3−テ
トラフルオロプロパノール、2,2,2−トリフルオロ
エタノール、3−メトキシ−1−プロパノール、3−メ
トキシ−1−ブタノール、1−メトキシ−2−プロパノ
ール、N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒の単独も
しくは混合溶媒に溶解して乳剤に添加してもよい。
【0362】また、米国特許3,469,987号明細
書等に開示されているように、色素を揮発性の有機溶剤
に溶解し、該溶液を水または親水性コロイド中に分散
し、この分散物を乳剤中へ添加する方法、特公昭44−
23389号、同44−27555号、同57−220
91号等に開示されているように、色素を酸に溶解し、
該溶液を乳剤中に添加したり、酸または塩基を共存させ
て水溶液として乳剤中へ添加する方法、米国特許3,8
22,135号、同4,006,025号明細書等に開
示されているように界面活性剤を共存させて水溶液ある
いはコロイド分散物としたものを乳剤中に添加する方
法、特開昭53−102733号、同58−10514
1号に開示されているように親水性コロイド中に色素を
直接分散させ、その分散物を乳剤中に添加する方法、特
開昭51−74624号に開示されているように、レッ
ドシフトさせる化合物を用いて色素を溶解し、該溶液を
乳剤中へ添加する方法を用いることもできる。また、溶
液に超音波を用いることもできる。
書等に開示されているように、色素を揮発性の有機溶剤
に溶解し、該溶液を水または親水性コロイド中に分散
し、この分散物を乳剤中へ添加する方法、特公昭44−
23389号、同44−27555号、同57−220
91号等に開示されているように、色素を酸に溶解し、
該溶液を乳剤中に添加したり、酸または塩基を共存させ
て水溶液として乳剤中へ添加する方法、米国特許3,8
22,135号、同4,006,025号明細書等に開
示されているように界面活性剤を共存させて水溶液ある
いはコロイド分散物としたものを乳剤中に添加する方
法、特開昭53−102733号、同58−10514
1号に開示されているように親水性コロイド中に色素を
直接分散させ、その分散物を乳剤中に添加する方法、特
開昭51−74624号に開示されているように、レッ
ドシフトさせる化合物を用いて色素を溶解し、該溶液を
乳剤中へ添加する方法を用いることもできる。また、溶
液に超音波を用いることもできる。
【0363】本発明に用いる増感色素をハロゲン化銀乳
剤中に添加する時期は、これまで有用であることが認め
られている乳剤調製のいかなる工程中であってもよい。
例えば米国特許2,735,766号、同3,628,
960号、同4,183,756号、同4,225,6
66号、特開昭58−184142号、同60−196
749号等の明細書に開示されているように、ハロゲン
化銀の粒子形成工程または/および脱塩前の時期、脱塩
工程中および/または脱塩後から化学熟成の開始前まで
の時期、特開昭58−113920号等の明細書に開示
されているように、化学熟成の直前または工程中の時
期、化学熟成後、塗布までの時期の乳剤が塗布される前
ならばいかなる時期、工程において添加されてもよい。
また、米国特許4,225,666号、特開昭58−7
629号等の明細書に開示されているように、同一化合
物を単独で、または異種構造の化合物と組み合わせて、
例えば粒子形成工程中と化学熟成工程中または化学熟成
完了後とに分けたり、化学熟成の前または工程中と完了
後とに分けるなどして分割して添加してもよく、分割し
て添加する化合物および化合物の組み合わせの種類を変
えて添加してもよい。
剤中に添加する時期は、これまで有用であることが認め
られている乳剤調製のいかなる工程中であってもよい。
例えば米国特許2,735,766号、同3,628,
960号、同4,183,756号、同4,225,6
66号、特開昭58−184142号、同60−196
749号等の明細書に開示されているように、ハロゲン
化銀の粒子形成工程または/および脱塩前の時期、脱塩
工程中および/または脱塩後から化学熟成の開始前まで
の時期、特開昭58−113920号等の明細書に開示
されているように、化学熟成の直前または工程中の時
期、化学熟成後、塗布までの時期の乳剤が塗布される前
ならばいかなる時期、工程において添加されてもよい。
また、米国特許4,225,666号、特開昭58−7
629号等の明細書に開示されているように、同一化合
物を単独で、または異種構造の化合物と組み合わせて、
例えば粒子形成工程中と化学熟成工程中または化学熟成
完了後とに分けたり、化学熟成の前または工程中と完了
後とに分けるなどして分割して添加してもよく、分割し
て添加する化合物および化合物の組み合わせの種類を変
えて添加してもよい。
【0364】本発明における増感色素の使用量としては
感度やカブリなどの性能に合わせて所望の量でよいが、
感光性層のハロゲン化銀1モル当たり10−6〜1モル
が好ましく、10−4〜10−1モルがさらに好まし
い。
感度やカブリなどの性能に合わせて所望の量でよいが、
感光性層のハロゲン化銀1モル当たり10−6〜1モル
が好ましく、10−4〜10−1モルがさらに好まし
い。
【0365】画像を向上させる「色調剤」として知られ
る添加剤を含むと光学濃度が高くなることがある。ま
た、色調剤は黒色銀画像を形成させるうえでも有利にな
ることがある。色調剤は画像形成層を有する面に銀1モ
ルあたりの0.1〜50モル%の量含まれることが好ま
しく、0.5〜20モル%含まれることがさらに好まし
い。また、色調剤は現像時のみ有効に機能を持つように
誘導化されたいわゆるプレカーサーであってもよい。
る添加剤を含むと光学濃度が高くなることがある。ま
た、色調剤は黒色銀画像を形成させるうえでも有利にな
ることがある。色調剤は画像形成層を有する面に銀1モ
ルあたりの0.1〜50モル%の量含まれることが好ま
しく、0.5〜20モル%含まれることがさらに好まし
い。また、色調剤は現像時のみ有効に機能を持つように
誘導化されたいわゆるプレカーサーであってもよい。
【0366】有機銀塩を利用した熱現像写真感光材料に
おいては広範囲の色調剤が特開昭46−6077号、同
47−10282号、同49−5019号、同49−5
020号、同49−91215号、同49−91215
号、同50−2524号、同50−32927号、同5
0−67132号、同50−67641号、同50−1
14217号、同51−3223号、同51−2792
3号、同52−14788号、同52−99813号、
同53−1020号、同53−76020号、同54−
156524号、同54−156525号、同61−1
83642号、特開平4−56848号、特公昭49−
10727号、同54−20333号、米国特許3,0
80,254号、同3,446,648号、同3,78
2,941号、同4,123,282号、同4,51
0,236号、英国特許1,380,795号、ベルギ
ー特許841,910号などに開示されている。色調剤
の例は、フタルイミドおよびN−ヒドロキシフタルイミ
ド;スクシンイミド、ピラゾリン−5−オン、ならびに
キナゾリノン、3−フェニル−2−ピラゾリン−5−オ
ン、1−フェニルウラゾール、キナゾリンおよび2,4
−チアゾリジンジオンのような環状イミド;ナフタルイ
ミド(例えば、N−ヒドロキシ−1,8−ナフタルイミ
ド);コバルト錯体(例えば、コバルトヘキサミントリ
フルオロアセテート);3−メルカプト−1,2,4−
トリアゾール、2,4−ジメルカプトピリミジン、3−
メルカプト−4,5−ジフェニル−1,2,4−トリア
ゾールおよび2,5−ジメルカプト−1,3,4−チア
ジアゾールに例示されるメルカプタン;N−(アミノメ
チル)アリールジカルボキシイミド(例えば、(N,N
−ジメチルアミノメチル)フタルイミドおよびN,N−
(ジメチルアミノメチル)−ナフタレン−2,3−ジカ
ルボキシイミド);ならびにブロック化ピラゾール、イ
ソチウロニウム誘導体およびある種の光退色剤(例え
ば、N,N−ヘキサメチレンビス(1−カルバモイル−
3,5−ジメチルピラゾール)、1,8−(3,6−ジ
アザオクタン)ビス(イソチウロニウムトリフルオロア
セテート)および2−トリブロモメチルスルホニル)−
(ベンゾチアゾール));ならびに3−エチル−5
[(3−エチル−2−ベンゾチアゾリニリデン)−1−
メチルエチリデン]−2−チオ−2,4−オキサゾリジ
ンジオン;フタラジノン、フタラジノン誘導体もしくは
金属塩、または4−(1−ナフチル)フタラジノン、6
−クロロフタラジノン、5,7−ジメトキシフタラジノ
ンおよび2,3−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオン
などの誘導体;フタラジノンとフタル酸誘導体(例え
ば、フタル酸、4−メチルフタル酸、4−ニトロフタル
酸およびテトラクロロ無水フタル酸など)との組合せ;
フタラジン、フタラジン誘導体もしくは金属塩、または
4−(1−ナフチル)フタラジン、6−クロロフタラジ
ン、5,7−ジメトキシフタラジンおよび2,3−ジヒ
ドロフタラジンなどの誘導体;フタラジンとフタル酸誘
導体(例えば、フタル酸、4−メチルフタル酸、4−ニ
トロフタル酸およびテトラクロロ無水フタル酸など)と
の組合せ;キナゾリンジオン、ベンズオキサジンまたは
ナフトオキサジン誘導体;色調調節剤としてだけでなく
その場でハロゲン化銀生成のためのハライドイオンの源
としても機能するロジウム錯体、例えばヘキサクロロロ
ジウム(III)酸アンモニウム、臭化ロジウム、硝酸ロ
ジウムおよびヘキサクロロロジウム(III)酸カリウム
など;無機過酸化物および過硫酸塩、例えば、過酸化二
硫化アンモニウムおよび過酸化水素;1,3−ベンズオ
キサジン−2,4−ジオン、8−メチル−1,3−ベン
ズオキサジン−2,4−ジオンおよび6−ニトロ−1,
3−ベンズオキサジン−2,4−ジオンなどのベンズオ
キサジン−2,4−ジオン;ピリミジンおよび不斉−ト
リアジン(例えば、2,4−ジヒドロキシピリミジン、
2−ヒドロキシ−4−アミノピリミジンなど)、アザウ
ラシル、およびテトラアザペンタレン誘導体(例えば、
3,6−ジメチルカプト−1,4−ジフェニル−1H,
4H−2,3a,5,6a−テトラアザペンタレン、お
よび1,4−ジ(o−クロロフェニル)−3,6−ジメ
ルカプト−1H,4H−2,3a,5,6a−テトラア
ザペンタレン)などがある。
おいては広範囲の色調剤が特開昭46−6077号、同
47−10282号、同49−5019号、同49−5
020号、同49−91215号、同49−91215
号、同50−2524号、同50−32927号、同5
0−67132号、同50−67641号、同50−1
14217号、同51−3223号、同51−2792
3号、同52−14788号、同52−99813号、
同53−1020号、同53−76020号、同54−
156524号、同54−156525号、同61−1
83642号、特開平4−56848号、特公昭49−
10727号、同54−20333号、米国特許3,0
80,254号、同3,446,648号、同3,78
2,941号、同4,123,282号、同4,51
0,236号、英国特許1,380,795号、ベルギ
ー特許841,910号などに開示されている。色調剤
の例は、フタルイミドおよびN−ヒドロキシフタルイミ
ド;スクシンイミド、ピラゾリン−5−オン、ならびに
キナゾリノン、3−フェニル−2−ピラゾリン−5−オ
ン、1−フェニルウラゾール、キナゾリンおよび2,4
−チアゾリジンジオンのような環状イミド;ナフタルイ
ミド(例えば、N−ヒドロキシ−1,8−ナフタルイミ
ド);コバルト錯体(例えば、コバルトヘキサミントリ
フルオロアセテート);3−メルカプト−1,2,4−
トリアゾール、2,4−ジメルカプトピリミジン、3−
メルカプト−4,5−ジフェニル−1,2,4−トリア
ゾールおよび2,5−ジメルカプト−1,3,4−チア
ジアゾールに例示されるメルカプタン;N−(アミノメ
チル)アリールジカルボキシイミド(例えば、(N,N
−ジメチルアミノメチル)フタルイミドおよびN,N−
(ジメチルアミノメチル)−ナフタレン−2,3−ジカ
ルボキシイミド);ならびにブロック化ピラゾール、イ
ソチウロニウム誘導体およびある種の光退色剤(例え
ば、N,N−ヘキサメチレンビス(1−カルバモイル−
3,5−ジメチルピラゾール)、1,8−(3,6−ジ
アザオクタン)ビス(イソチウロニウムトリフルオロア
セテート)および2−トリブロモメチルスルホニル)−
(ベンゾチアゾール));ならびに3−エチル−5
[(3−エチル−2−ベンゾチアゾリニリデン)−1−
メチルエチリデン]−2−チオ−2,4−オキサゾリジ
ンジオン;フタラジノン、フタラジノン誘導体もしくは
金属塩、または4−(1−ナフチル)フタラジノン、6
−クロロフタラジノン、5,7−ジメトキシフタラジノ
ンおよび2,3−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオン
などの誘導体;フタラジノンとフタル酸誘導体(例え
ば、フタル酸、4−メチルフタル酸、4−ニトロフタル
酸およびテトラクロロ無水フタル酸など)との組合せ;
フタラジン、フタラジン誘導体もしくは金属塩、または
4−(1−ナフチル)フタラジン、6−クロロフタラジ
ン、5,7−ジメトキシフタラジンおよび2,3−ジヒ
ドロフタラジンなどの誘導体;フタラジンとフタル酸誘
導体(例えば、フタル酸、4−メチルフタル酸、4−ニ
トロフタル酸およびテトラクロロ無水フタル酸など)と
の組合せ;キナゾリンジオン、ベンズオキサジンまたは
ナフトオキサジン誘導体;色調調節剤としてだけでなく
その場でハロゲン化銀生成のためのハライドイオンの源
としても機能するロジウム錯体、例えばヘキサクロロロ
ジウム(III)酸アンモニウム、臭化ロジウム、硝酸ロ
ジウムおよびヘキサクロロロジウム(III)酸カリウム
など;無機過酸化物および過硫酸塩、例えば、過酸化二
硫化アンモニウムおよび過酸化水素;1,3−ベンズオ
キサジン−2,4−ジオン、8−メチル−1,3−ベン
ズオキサジン−2,4−ジオンおよび6−ニトロ−1,
3−ベンズオキサジン−2,4−ジオンなどのベンズオ
キサジン−2,4−ジオン;ピリミジンおよび不斉−ト
リアジン(例えば、2,4−ジヒドロキシピリミジン、
2−ヒドロキシ−4−アミノピリミジンなど)、アザウ
ラシル、およびテトラアザペンタレン誘導体(例えば、
3,6−ジメチルカプト−1,4−ジフェニル−1H,
4H−2,3a,5,6a−テトラアザペンタレン、お
よび1,4−ジ(o−クロロフェニル)−3,6−ジメ
ルカプト−1H,4H−2,3a,5,6a−テトラア
ザペンタレン)などがある。
【0367】本発明において色調剤は、溶液、粉末、固
体微粒子分散物などいかなる方法で添加してもよい。固
体微粒子分散は公知の微細化手段(例えば、ボールミ
ル、振動ボールミル、サンドミル、コロイドミル、ジェ
ットミル、ローラーミルなど)で行われる。また、固体
微粒子分散する際に分散助剤を用いてもよい。
体微粒子分散物などいかなる方法で添加してもよい。固
体微粒子分散は公知の微細化手段(例えば、ボールミ
ル、振動ボールミル、サンドミル、コロイドミル、ジェ
ットミル、ローラーミルなど)で行われる。また、固体
微粒子分散する際に分散助剤を用いてもよい。
【0368】本発明による写真感光材料用包装材料の層
構成の代表例を以下に示すが本発明はこれらに限定され
るものではない。
構成の代表例を以下に示すが本発明はこれらに限定され
るものではない。
【0369】なお、以下の層構成の例において、*印は
共押出しにより接着剤層を介さずに直接積層されている
ことを、また/印は接着剤層を介して積層されているこ
とを示す。また、最外層から最内層の順に記載してあ
る。
共押出しにより接着剤層を介さずに直接積層されている
ことを、また/印は接着剤層を介して積層されているこ
とを示す。また、最外層から最内層の順に記載してあ
る。
【0370】(1) 遮光性熱可塑性樹脂フィルム層(特
許請求の範囲の請求項1で規定した遮光性熱可塑性樹脂
フィルム、以下、同様)のみの単層フィルム。 (2) 遮光性物質を含まない熱可塑性樹脂フィルム層*
遮光性熱可塑性樹脂フィルム層からなる二層共押出しイ
ンフレーションフィルム。 (3) 遮光性物質を含む熱可塑性樹脂フィルム層*遮光
性熱可塑性樹脂フィルム層からなる二層共押出しインフ
レーションフィルム。 (4) 遮光性熱可塑性樹脂フィルム層*遮光性熱可塑性
樹脂フィルム層からなる二層共押出しインフレーション
フィルム。 (5) 遮光性熱可塑性樹脂フィルム層*遮光性物質を含
む熱可塑性樹脂フィルム層からなる二層共押出しインフ
レーションフィルム。 (6) 金属酸化物及びケイ素酸化物の1種以上からなる
蒸着薄膜加工フレキシブルシート/遮光性熱可塑性樹脂
フィルム層からなる3層積層フィルム。 (7) 印刷層を有するフレキシブルシート/遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層*遮光性熱可塑性樹脂フィルム層か
らなる4層積層フィルム。 (8) 遮光性熱可塑性樹脂フィルム層/金属酸化物及び
ケイ素酸化物の1種以上からなる蒸着薄膜加工フレキシ
ブルシート/遮光性熱可塑性樹脂フィルム層からなる5
層積層フィルム。 (9) 印刷層を有するフレキシブルシート/遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層*遮光性熱可塑性樹脂フィルム層か
らなる4層積層フィルム。 (10) 遮光性熱可塑性樹脂フィルム層*低アスペクト比
無機顔料及び高アスペクト比板状無機顔料の両方を含有
する熱可塑性樹脂フィルム層*遮光性熱可塑性樹脂フィ
ルム層からなる3層共押出しインフレーションフィル
ム。 (11) 遮光性熱可塑性樹脂フィルム層*遮光性熱可塑性
樹脂フィルム層*遮光性熱可塑性樹脂フィルム層からな
る3層共押出しインフレーションフィルム。 (12) (10)〜(11)の3層共押出しインフレーションフィ
ルムの外側に接着剤層を介してフレキシブルシートを積
層した5層積層フィルム等。
許請求の範囲の請求項1で規定した遮光性熱可塑性樹脂
フィルム、以下、同様)のみの単層フィルム。 (2) 遮光性物質を含まない熱可塑性樹脂フィルム層*
遮光性熱可塑性樹脂フィルム層からなる二層共押出しイ
ンフレーションフィルム。 (3) 遮光性物質を含む熱可塑性樹脂フィルム層*遮光
性熱可塑性樹脂フィルム層からなる二層共押出しインフ
レーションフィルム。 (4) 遮光性熱可塑性樹脂フィルム層*遮光性熱可塑性
樹脂フィルム層からなる二層共押出しインフレーション
フィルム。 (5) 遮光性熱可塑性樹脂フィルム層*遮光性物質を含
む熱可塑性樹脂フィルム層からなる二層共押出しインフ
レーションフィルム。 (6) 金属酸化物及びケイ素酸化物の1種以上からなる
蒸着薄膜加工フレキシブルシート/遮光性熱可塑性樹脂
フィルム層からなる3層積層フィルム。 (7) 印刷層を有するフレキシブルシート/遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層*遮光性熱可塑性樹脂フィルム層か
らなる4層積層フィルム。 (8) 遮光性熱可塑性樹脂フィルム層/金属酸化物及び
ケイ素酸化物の1種以上からなる蒸着薄膜加工フレキシ
ブルシート/遮光性熱可塑性樹脂フィルム層からなる5
層積層フィルム。 (9) 印刷層を有するフレキシブルシート/遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層*遮光性熱可塑性樹脂フィルム層か
らなる4層積層フィルム。 (10) 遮光性熱可塑性樹脂フィルム層*低アスペクト比
無機顔料及び高アスペクト比板状無機顔料の両方を含有
する熱可塑性樹脂フィルム層*遮光性熱可塑性樹脂フィ
ルム層からなる3層共押出しインフレーションフィル
ム。 (11) 遮光性熱可塑性樹脂フィルム層*遮光性熱可塑性
樹脂フィルム層*遮光性熱可塑性樹脂フィルム層からな
る3層共押出しインフレーションフィルム。 (12) (10)〜(11)の3層共押出しインフレーションフィ
ルムの外側に接着剤層を介してフレキシブルシートを積
層した5層積層フィルム等。
【0371】本発明の写真感光材料用包装袋は、以上の
ような写真感光材料用包装材料の遮光性熱可塑性樹脂フ
ィルム層同士をヒートシール方法により密封溶着させて
製袋した透湿度が10g/m2・24時間以下の包装袋
に化学増感及び/又は色素増感した写真感光材料を密封
・遮光包装したものである。
ような写真感光材料用包装材料の遮光性熱可塑性樹脂フ
ィルム層同士をヒートシール方法により密封溶着させて
製袋した透湿度が10g/m2・24時間以下の包装袋
に化学増感及び/又は色素増感した写真感光材料を密封
・遮光包装したものである。
【0372】本発明の写真感光材料用包装袋において
は、収納した写真感光材料に擦り傷及び圧力かぶりを与
えることがなく、かつ、完全密封・遮光性も十分確保で
きるので、長期間品質が良好な状態で写真感光材料を保
存することができる。
は、収納した写真感光材料に擦り傷及び圧力かぶりを与
えることがなく、かつ、完全密封・遮光性も十分確保で
きるので、長期間品質が良好な状態で写真感光材料を保
存することができる。
【0373】好ましい写真感光材料用包装袋は、インフ
レーション法により製造された筒状の写真感光材料用包
装材料が長手方向(縦方向)に所定間隔でヒートシール
されるとともに、このヒートシール個所に沿って切断さ
れることにより製袋される。
レーション法により製造された筒状の写真感光材料用包
装材料が長手方向(縦方向)に所定間隔でヒートシール
されるとともに、このヒートシール個所に沿って切断さ
れることにより製袋される。
【0374】本発明による写真感光材料用包装袋の態様
を図面を参照して説明する。図1から図6は、本発明の
写真感光材料用包装材料を用いて製袋した密封包装袋の
ヒートシール及び写真感光材料密封包装後の状態を示す
模式図である。
を図面を参照して説明する。図1から図6は、本発明の
写真感光材料用包装材料を用いて製袋した密封包装袋の
ヒートシール及び写真感光材料密封包装後の状態を示す
模式図である。
【0375】図1に示す包装袋10は、底辺及び両側辺
にヒートシール部11が形成されている。そして、図2
に示すように、開口部12から写真感光材料を収納後、
開口部12を1回以上折り曲げた後、1ヶ所以上をセロ
テープ等の粘着テープ13(ホットメルト接着剤等でも
可、また粘着テープと接着剤及び粘着剤の2つ以上を組
み合わせて用いてもよい)で固定密封している。
にヒートシール部11が形成されている。そして、図2
に示すように、開口部12から写真感光材料を収納後、
開口部12を1回以上折り曲げた後、1ヶ所以上をセロ
テープ等の粘着テープ13(ホットメルト接着剤等でも
可、また粘着テープと接着剤及び粘着剤の2つ以上を組
み合わせて用いてもよい)で固定密封している。
【0376】図3に示す包装袋10は、底辺、両側辺及
び上辺の4辺にヒートシール部11が形成されている。
び上辺の4辺にヒートシール部11が形成されている。
【0377】図4に示す包装袋10は、底辺及び側面の
ほぼ中央部にヒートシール部11が形成されている。そ
して、図5に示すように、開口部12から写真感光材料
を収納後、開口部12を1回以上折り曲げた後、セロテ
ープ等の粘着テープ13(ホットメルト接着剤等でも
可、また粘着テープと接着剤及び粘着剤の2つ以上を組
み合わせて用いてもよい)で固定密封して密封包装体と
されている。
ほぼ中央部にヒートシール部11が形成されている。そ
して、図5に示すように、開口部12から写真感光材料
を収納後、開口部12を1回以上折り曲げた後、セロテ
ープ等の粘着テープ13(ホットメルト接着剤等でも
可、また粘着テープと接着剤及び粘着剤の2つ以上を組
み合わせて用いてもよい)で固定密封して密封包装体と
されている。
【0378】図6に示す包装袋10は、底辺、上辺及び
側面のほぼ中央部にヒートシール部11が形成されてい
る。
側面のほぼ中央部にヒートシール部11が形成されてい
る。
【0379】本発明の写真感光材料用包装材料の好まし
い実施態様を以下に記載する。
い実施態様を以下に記載する。
【0380】[実施態様1] 前記光反射性無機顔料
が、アスペクト比が3.5以下の光反射性無機顔料とし
ては酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム及びホ
ワイトカーボンの少なくとも1種であり、アスペクト比
が5以上の光反射性板状無機顔料としてはタルク及び雲
母の少なくとも1種である請求項3記載の写真感光材料
用包装材料。
が、アスペクト比が3.5以下の光反射性無機顔料とし
ては酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム及びホ
ワイトカーボンの少なくとも1種であり、アスペクト比
が5以上の光反射性板状無機顔料としてはタルク及び雲
母の少なくとも1種である請求項3記載の写真感光材料
用包装材料。
【0381】[実施態様2] 前記アスペクト比が3.
5以下の無機顔料として、導電性カーボンブラックが
0.1〜40質量%含有されている請求項1記載の写真
感光材料用包装材料。
5以下の無機顔料として、導電性カーボンブラックが
0.1〜40質量%含有されている請求項1記載の写真
感光材料用包装材料。
【0382】[実施態様3] 前記遮光性熱可塑性樹脂
フィルム層がホルムアルデヒドスキャベンジャー及びシ
アン化水素ガススキャベンジャーの少なくとも1種を含
有する請求項1記載の写真感光材料用包装材料。
フィルム層がホルムアルデヒドスキャベンジャー及びシ
アン化水素ガススキャベンジャーの少なくとも1種を含
有する請求項1記載の写真感光材料用包装材料。
【0383】[実施態様4] 前記遮光性熱可塑性樹脂フ
ィルム層がゼオライトの少なくとも1種を含有する請求
項1記載の写真感光材料用包装材料。
ィルム層がゼオライトの少なくとも1種を含有する請求
項1記載の写真感光材料用包装材料。
【0384】[実施態様5] 前記ポリオレフィン樹脂
の50質量%以上が、メルトフローレートが0.1〜4
0g/10分、密度が0.870〜0.940g/cm
3のエチレンとα−オレフィンが3〜12個の1種又は
二種をシングルサイト触媒又はマルチサイト触媒又はフ
ェノキシイミン錯体触媒を用いて重合製造したエチレン
・α−オレフィン共重合体樹脂である請求項4に記載の
写真感光材料用包装材料。
の50質量%以上が、メルトフローレートが0.1〜4
0g/10分、密度が0.870〜0.940g/cm
3のエチレンとα−オレフィンが3〜12個の1種又は
二種をシングルサイト触媒又はマルチサイト触媒又はフ
ェノキシイミン錯体触媒を用いて重合製造したエチレン
・α−オレフィン共重合体樹脂である請求項4に記載の
写真感光材料用包装材料。
【0385】[実施態様6] 前記導電性カーボンブラ
ックが、加熱処理前の全酸素量が25mg/g以下であ
るファーネスカーボンブラックを不活性雰囲気下で18
0℃〜750℃で加熱処理することにより、全酸素量を
3〜60%低減してなるカーボンブラックである請求項
2記載の写真感光材料用包装材料。
ックが、加熱処理前の全酸素量が25mg/g以下であ
るファーネスカーボンブラックを不活性雰囲気下で18
0℃〜750℃で加熱処理することにより、全酸素量を
3〜60%低減してなるカーボンブラックである請求項
2記載の写真感光材料用包装材料。
【0386】[実施態様7] 遮光性熱可塑性樹脂フィ
ルム層を、アスペクト比が3.5以下の無機顔料及びア
スペクト比が5以上の板状無機顔料の1種以上を高濃度
で含むマスターバッチペレットと、希釈用マトリックス
熱可塑性樹脂ペレットを規定量ブレンド後、押出し機の
スクリューの有効長Lと外形Dとの比(L/D)が10
〜50の押出し機を用い、樹脂温度が150〜350℃
で溶融混合後リップクリアランスが0.9〜5mmのフ
ィルム成形機を用いてドロー比(リップクリアランスと
フィルム厚さとの比)が3〜100で成形した請求項1
記載の写真感光材料用包装材料。
ルム層を、アスペクト比が3.5以下の無機顔料及びア
スペクト比が5以上の板状無機顔料の1種以上を高濃度
で含むマスターバッチペレットと、希釈用マトリックス
熱可塑性樹脂ペレットを規定量ブレンド後、押出し機の
スクリューの有効長Lと外形Dとの比(L/D)が10
〜50の押出し機を用い、樹脂温度が150〜350℃
で溶融混合後リップクリアランスが0.9〜5mmのフ
ィルム成形機を用いてドロー比(リップクリアランスと
フィルム厚さとの比)が3〜100で成形した請求項1
記載の写真感光材料用包装材料。
【0387】[実施態様8] 反写真感光材料側の表面層
に、融点が130℃以上で、かつ遮光性熱可塑性樹脂フ
ィルム層より10℃以上高く、縦ヤング率が580N/
mm 2以上である熱可塑性樹脂フィルムを積層した請求
項1記載の写真感光材料用包装材料。
に、融点が130℃以上で、かつ遮光性熱可塑性樹脂フ
ィルム層より10℃以上高く、縦ヤング率が580N/
mm 2以上である熱可塑性樹脂フィルムを積層した請求
項1記載の写真感光材料用包装材料。
【0388】[実施態様9] 前記遮光性熱可塑性樹脂
フィルム層に、熱可塑性エラストマー、相溶化剤及び結
晶化度40%以下のエチレン共重合体樹脂の少なくとも
1種を含有する請求項1に記載の写真感光材料用包装材
料。
フィルム層に、熱可塑性エラストマー、相溶化剤及び結
晶化度40%以下のエチレン共重合体樹脂の少なくとも
1種を含有する請求項1に記載の写真感光材料用包装材
料。
【0389】[実施態様10] 化学増感及び/又は色
素増感した写真感光材料を包装するものであって、透湿
度が10g/m2・24時間以下である請求項1、2、
3又は4に記載の写真感光材料用包装材料。
素増感した写真感光材料を包装するものであって、透湿
度が10g/m2・24時間以下である請求項1、2、
3又は4に記載の写真感光材料用包装材料。
【0390】[実施態様11] 前記アスペクト比が
3.5以下の無機顔料の少なくとも1種が、光活性を有
する酸化チタン又は酸化チタンとチタン酸鉄、酸化鉄、
酸化ビスマス及び酸化モリブデンからなる郡から選ばれ
た1種以上の酸化物との混合物からなる光触媒である請
求項3に記載の写真感光材料用包装材料。
3.5以下の無機顔料の少なくとも1種が、光活性を有
する酸化チタン又は酸化チタンとチタン酸鉄、酸化鉄、
酸化ビスマス及び酸化モリブデンからなる郡から選ばれ
た1種以上の酸化物との混合物からなる光触媒である請
求項3に記載の写真感光材料用包装材料。
【0391】[実施態様12] 前記熱可塑性エラスト
マーが、1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマ
ーであり、0.1〜40質量%含有されている請求項1
に記載の写真感光材料用包装材料。
マーが、1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマ
ーであり、0.1〜40質量%含有されている請求項1
に記載の写真感光材料用包装材料。
【0392】[実施態様13] 前記遮光性熱可塑性樹
脂フィルム層が、酸変性ポリオレフィン樹脂を0.1〜
99.8質量%含有する請求項1に記載の写真感光材料
用包装材用。
脂フィルム層が、酸変性ポリオレフィン樹脂を0.1〜
99.8質量%含有する請求項1に記載の写真感光材料
用包装材用。
【0393】[実施態様14] 前記遮光性熱可塑性樹
脂フィルム層が、ワックス類を0.1〜40質量%含有
する請求項1に記載の写真感光材料用包装材料。
脂フィルム層が、ワックス類を0.1〜40質量%含有
する請求項1に記載の写真感光材料用包装材料。
【0394】[実施態様15] 前記遮光性熱可塑性樹
脂フィルム層に、接着剤層を介して又は接着剤層を介さ
ずに直接紙(多層構成の加工紙、塗工紙を含む)や合成
紙が積層されている請求項1に記載の写真感光材料用包
装材料。
脂フィルム層に、接着剤層を介して又は接着剤層を介さ
ずに直接紙(多層構成の加工紙、塗工紙を含む)や合成
紙が積層されている請求項1に記載の写真感光材料用包
装材料。
【0395】
【実施例】[実施例1]層構成1に記載した遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層の単層からなる写真感光材料用包装
材料である。
塑性樹脂フィルム層の単層からなる写真感光材料用包装
材料である。
【0396】この遮光性熱可塑性樹脂フィルム層は、M
FR(ASTM D 1238の条件E)が4g/10
分、密度(ASTMD 1505)が0.920g/c
m3、エチレン成分が97.5モル%、αオレフィンコ
モノマーとして炭素数6のヘキセン−1含有量が2.5
モル%、GPC法により求めた分子量分布(重量平均分
子量Mw/数平均分子量Mn)が2.5のエチレン・ヘ
キセン−1共重合体樹脂(メタロセン系触媒を用いて気
相法で重合製造)95質量部、MFR(ASTM D 1
238の条件E)が2.5g/10分、密度(ASTM
D 1505)が0.920g/cm3、GPC法によ
り求めた分子量分布(Mw/Mn)が6.0の高圧法ラ
ジカル重合法で重合製造した低密度ホモポリエチレン樹
脂5質量部、の合計100質量部のポリオレフィン樹脂
に対して、アスペクト比が3.5以下の無機顔料とし
て、アスペクト比が1.5、平均粒子径が21nm、B
ET表面積が130m2/g、着色力が125%、DB
P吸油量が95cc/100g、揮発分が0.8%、p
Hが8、硫黄含有量が0.1%以下、シアン化水素含有
量が1ppm以下のエチレンボトム油を原料に用いたフ
ァーネスカーボンブラック3質量部、アスペクト比が5
以上の板状無機顔料として、二重結合を分子内に有する
リン酸エステルで表面処理したアスペクト比が7.8の
グラファイト1質量部、滑剤としてステアリン酸カルシ
ウム0.05質量部とオレイン酸アミド0.05質量
部、帯電防止剤としてマスターバッチペレットとして市
販されている花王KK製「エレストマスターLL−1
0」2質量部、ヒンダードフェノール系酸化防止剤0.
05質量部、シアン化水素ガスのスカベンジャー剤の塩
化パラジウム0.05質量部、含有した、厚さ70μm
の黒色のポリオレフィン樹脂フィルムである。
FR(ASTM D 1238の条件E)が4g/10
分、密度(ASTMD 1505)が0.920g/c
m3、エチレン成分が97.5モル%、αオレフィンコ
モノマーとして炭素数6のヘキセン−1含有量が2.5
モル%、GPC法により求めた分子量分布(重量平均分
子量Mw/数平均分子量Mn)が2.5のエチレン・ヘ
キセン−1共重合体樹脂(メタロセン系触媒を用いて気
相法で重合製造)95質量部、MFR(ASTM D 1
238の条件E)が2.5g/10分、密度(ASTM
D 1505)が0.920g/cm3、GPC法によ
り求めた分子量分布(Mw/Mn)が6.0の高圧法ラ
ジカル重合法で重合製造した低密度ホモポリエチレン樹
脂5質量部、の合計100質量部のポリオレフィン樹脂
に対して、アスペクト比が3.5以下の無機顔料とし
て、アスペクト比が1.5、平均粒子径が21nm、B
ET表面積が130m2/g、着色力が125%、DB
P吸油量が95cc/100g、揮発分が0.8%、p
Hが8、硫黄含有量が0.1%以下、シアン化水素含有
量が1ppm以下のエチレンボトム油を原料に用いたフ
ァーネスカーボンブラック3質量部、アスペクト比が5
以上の板状無機顔料として、二重結合を分子内に有する
リン酸エステルで表面処理したアスペクト比が7.8の
グラファイト1質量部、滑剤としてステアリン酸カルシ
ウム0.05質量部とオレイン酸アミド0.05質量
部、帯電防止剤としてマスターバッチペレットとして市
販されている花王KK製「エレストマスターLL−1
0」2質量部、ヒンダードフェノール系酸化防止剤0.
05質量部、シアン化水素ガスのスカベンジャー剤の塩
化パラジウム0.05質量部、含有した、厚さ70μm
の黒色のポリオレフィン樹脂フィルムである。
【0397】このポリオレフィン樹脂フィルムの成形
は、プラコーKK製の空冷インフレーションフィルム成
形機(リングダイスの直径100mmφ、リップ間隙
1.2mm、スクリューのL/D=30)を用い、樹脂
温度が180℃、成形速度が10m/分、ブローアップ
比が1.2、ドラフト比が15の成形条件により行っ
た。
は、プラコーKK製の空冷インフレーションフィルム成
形機(リングダイスの直径100mmφ、リップ間隙
1.2mm、スクリューのL/D=30)を用い、樹脂
温度が180℃、成形速度が10m/分、ブローアップ
比が1.2、ドラフト比が15の成形条件により行っ
た。
【0398】また、ポリオレフィン樹脂フィルムは、透
湿度(JIS Z 0208の条件B)が6.0g/m2
・24時間、縦方向のヤング率(ASTM D 882)
が411.6N/mm2(42kg/mm2)であっ
た。
湿度(JIS Z 0208の条件B)が6.0g/m2
・24時間、縦方向のヤング率(ASTM D 882)
が411.6N/mm2(42kg/mm2)であっ
た。
【0399】このポリオレフィン樹脂フィルムからなる
写真感光材料用包装材料は、後述する比較品1と比較す
ると、カーボンブラックの均一分散性、遮光能力、フィ
ルム成形性、物理強度、ヒートシール適性、写真性、製
袋適性、帯電防止性、フィルム成形機の防錆性、滑性及
び外観の総てが優れていた。特に、ブツの発生が減少
し、防湿性、遮光性、密封性、フィルム成形性(メルト
フラクチャーが発生しにくくなり、吸湿性が減少したの
で発泡しにくくなった)が大巾に向上した。
写真感光材料用包装材料は、後述する比較品1と比較す
ると、カーボンブラックの均一分散性、遮光能力、フィ
ルム成形性、物理強度、ヒートシール適性、写真性、製
袋適性、帯電防止性、フィルム成形機の防錆性、滑性及
び外観の総てが優れていた。特に、ブツの発生が減少
し、防湿性、遮光性、密封性、フィルム成形性(メルト
フラクチャーが発生しにくくなり、吸湿性が減少したの
で発泡しにくくなった)が大巾に向上した。
【0400】また、リサイクル適性、焼却適性(有害ガ
スの発生がなく、残渣が少ない)も優れ、安価であり、
2000年4月から適用される容器・包装リサイクル法
をクリヤーできるものであった。
スの発生がなく、残渣が少ない)も優れ、安価であり、
2000年4月から適用される容器・包装リサイクル法
をクリヤーできるものであった。
【0401】[実施例2]厚さ40μmの白色の遮光性
熱可塑性樹脂フィルム層と厚さ40μmの黒色の遮光性
熱可塑性樹脂フィルム層との2層で構成された厚さ80
μmの2層共押出しインフレーションフィルムからなる
写真感光材料用包装材料である。
熱可塑性樹脂フィルム層と厚さ40μmの黒色の遮光性
熱可塑性樹脂フィルム層との2層で構成された厚さ80
μmの2層共押出しインフレーションフィルムからなる
写真感光材料用包装材料である。
【0402】〈最外層の遮光性熱可塑性樹脂フィルム
層〉MFR(ASTM D 1238の条件E)が0.5
g/10分、密度(ASTM D 1505)が0.96
0g/cm3、GPC法により求めた分子量分布(Mw
/Mn)が5.5の高密度ポリエチレン樹脂45質量
部、実施例1と同一の気相法で重合製造したエチレン・
ヘキセン−1共重合体樹脂55質量部、の合計100質
量部のポリオレフィン樹脂に対して、アスペクト比が
3.5以下の光反射性無機顔料として、アスペクト比が
1.2、平均粒子径が0.25μmのルチル型酸化チタ
ン(表面に含水酸化ケイ素(SiO2)及び含水酸化ア
ルミニウム(Al2O3)をそれぞれ7質量%、2質量
%存在させ、さらに有機ケイ素を1質量%存在させた酸
化チタン)10質量部、アスペクト比が5以上の板状無
機顔料として、表面を二重結合を分子内に有するリン酸
エステルで表面処理したアスペクト比が53の雲母10
質量部、滑剤としてステアリン酸カルシウム1質量部、
ヒンダードフェノール系酸化防止剤0.05質量部含有
した、厚さ40μmの白色のポリオレフィン樹脂フィル
ムである。
層〉MFR(ASTM D 1238の条件E)が0.5
g/10分、密度(ASTM D 1505)が0.96
0g/cm3、GPC法により求めた分子量分布(Mw
/Mn)が5.5の高密度ポリエチレン樹脂45質量
部、実施例1と同一の気相法で重合製造したエチレン・
ヘキセン−1共重合体樹脂55質量部、の合計100質
量部のポリオレフィン樹脂に対して、アスペクト比が
3.5以下の光反射性無機顔料として、アスペクト比が
1.2、平均粒子径が0.25μmのルチル型酸化チタ
ン(表面に含水酸化ケイ素(SiO2)及び含水酸化ア
ルミニウム(Al2O3)をそれぞれ7質量%、2質量
%存在させ、さらに有機ケイ素を1質量%存在させた酸
化チタン)10質量部、アスペクト比が5以上の板状無
機顔料として、表面を二重結合を分子内に有するリン酸
エステルで表面処理したアスペクト比が53の雲母10
質量部、滑剤としてステアリン酸カルシウム1質量部、
ヒンダードフェノール系酸化防止剤0.05質量部含有
した、厚さ40μmの白色のポリオレフィン樹脂フィル
ムである。
【0403】〈最内層の遮光性熱可塑性樹脂フィルム
層〉実施例1と同一の樹脂組成物からなる厚さ40μm
の黒色のポリオレフィン樹脂フィルムである。
層〉実施例1と同一の樹脂組成物からなる厚さ40μm
の黒色のポリオレフィン樹脂フィルムである。
【0404】上記最外層と最内層とからなる2層共押出
しインフレーションフィルムの成形は、モダンマシナリ
ーKK製のインフレーションフィルム成形機(リングダ
イの直径250mmφ、リップ間隙2mm、スクリュー
のL/D=25、空冷)を用い、樹脂温度は最外層の遮
光性熱可塑性樹脂フィルム層が195℃、最内層の遮光
性熱可塑性樹脂フィルム層が185℃、成形速度(フィ
ルム巻き取り速度)15m/分、ブローアップ比1.
5、ドラフト比(2000μm/80μm)25の成形
条件で行った。
しインフレーションフィルムの成形は、モダンマシナリ
ーKK製のインフレーションフィルム成形機(リングダ
イの直径250mmφ、リップ間隙2mm、スクリュー
のL/D=25、空冷)を用い、樹脂温度は最外層の遮
光性熱可塑性樹脂フィルム層が195℃、最内層の遮光
性熱可塑性樹脂フィルム層が185℃、成形速度(フィ
ルム巻き取り速度)15m/分、ブローアップ比1.
5、ドラフト比(2000μm/80μm)25の成形
条件で行った。
【0405】この厚さ80μmの同時2層共押出しイン
フレーションフィルムからなる写真感光材料用包装材料
は、実施例1の単層フィルムからなる写真感光材料用包
装材料より、防熱性、フィルム成形性、製袋適性、縦方
向のヤング率(ASTM D882で測定した値は75
kg/mm2)、透湿度(JIS Z 0208の条件B
で測定した値は4.5g/m2・24時間)、物理強
度、印刷適性、外観等がさらに優れており、写真感光材
料用包装材料としても最も好ましいものであった。これ
は、最外層を白色遮光性熱可塑性樹脂フィルム層とし、
最内層を黒色の遮光性熱可塑性樹脂フィルム層からなる
2層共押出しインフレーションフィルム構成にした効果
である。
フレーションフィルムからなる写真感光材料用包装材料
は、実施例1の単層フィルムからなる写真感光材料用包
装材料より、防熱性、フィルム成形性、製袋適性、縦方
向のヤング率(ASTM D882で測定した値は75
kg/mm2)、透湿度(JIS Z 0208の条件B
で測定した値は4.5g/m2・24時間)、物理強
度、印刷適性、外観等がさらに優れており、写真感光材
料用包装材料としても最も好ましいものであった。これ
は、最外層を白色遮光性熱可塑性樹脂フィルム層とし、
最内層を黒色の遮光性熱可塑性樹脂フィルム層からなる
2層共押出しインフレーションフィルム構成にした効果
である。
【0406】さらに、後述する比較品1と比較すると、
カーボンブラックの均一分散性、遮光能力、フィルム成
形性、物理強度、ヒートシール適性、写真性、製袋適
性、帯電防止性、フィルム成形機の防錆性、滑性及び外
観の総てが優れていた。特に、ブツの発生が減少し、防
湿性、遮光性、密封性、フィルム成形性(メルトフラク
チャーが発生しにくくなり、吸湿性が減少したので発泡
しにくくなった)が大巾に向上した。
カーボンブラックの均一分散性、遮光能力、フィルム成
形性、物理強度、ヒートシール適性、写真性、製袋適
性、帯電防止性、フィルム成形機の防錆性、滑性及び外
観の総てが優れていた。特に、ブツの発生が減少し、防
湿性、遮光性、密封性、フィルム成形性(メルトフラク
チャーが発生しにくくなり、吸湿性が減少したので発泡
しにくくなった)が大巾に向上した。
【0407】また、リサイクル適性、焼却適性(有害ガ
スの発生がなく、焼却残渣が少ない)も優れ、安価であ
り、2000年4月から適用される容器・包装リサイク
ル法をクリヤーできるものであった。
スの発生がなく、焼却残渣が少ない)も優れ、安価であ
り、2000年4月から適用される容器・包装リサイク
ル法をクリヤーできるものであった。
【0408】[実施例3]層構成1に記載した遮光性熱
可塑性樹脂フィルム層の単層からなる写真感光材料用包
装材料である。
可塑性樹脂フィルム層の単層からなる写真感光材料用包
装材料である。
【0409】この遮光性熱可塑性樹脂フィルム層は、シ
ングルサイト触媒の1種のメタロセン型触媒を用いて気
相法で重合したエチレン−ヘキセン1共重合体樹脂(A
STM D 1238の条件Eで測定したMFRが3.6
g/10分、ASTM D 1505で測定した密度が
0.907g/cm3、GPC法で測定した分子量分布
が2.2、ビカット軟化点が103℃、融点が121
℃、結晶化度が40%以下)が65質量部、マルチサイ
ト触媒のチーグラー型触媒を用いて低圧法で重合した高
密度ホモポリエチレン樹脂(ASTM D 1238の条
件Eで測定したMFRが0.3g/10分、ASTM
D 1505で測定した密度が0.958g/cm3、
GPC法で測定した分子量分布が28、ビカット軟化点
が130℃、融点が131℃)20質量部、高圧法のラ
ジカル重合法で重合した分岐状の低密度ホモポリエチレ
ン樹脂(ASTM D 1238の条件Eで測定したMF
Rが2.7g/10分、ASTMD 1505で測定し
た密度が0.919g/cm3、GPC法で測定した分
子量分布が5.8、ビカット軟化点が91℃、融点が1
09℃)15質量部、の合計100質量部の熱可塑性樹
脂(全てポリオレフィン樹脂の中のポリエチレン系樹
脂)に対して、アスペクト比が3.5以下の無機顔料と
してアスペクト比が2.1、平均粒子径が42nm、B
ET表面積が105m2/g、DBP吸油量が115c
c/100g、揮発分が0.20%、pHが6.5、硫
黄含有量が0.02%、シアン化水素含有量が1ppm
以下のアセチレンカーボンブラック15質量部(マスタ
ーバッチペレットの型で使用)、アスペクト比が5以上
の板状無機顔料として二重結合を分子内に有するリン酸
エステルで表面処理したアスペクト比が7.8のグラフ
ァイト5質量部(マスターバッチペレットの型で使
用)、滑剤としてステアリン酸亜鉛0.1質量部とエル
カ酸アミド0.05質量部、含水率が3%以下のA型ゼ
オライト1質量部、融点が120℃のヒンダードフェノ
ール系酸化防止剤であるテトラキス[メチレン−3−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]メタン0.05質量部、
ングルサイト触媒の1種のメタロセン型触媒を用いて気
相法で重合したエチレン−ヘキセン1共重合体樹脂(A
STM D 1238の条件Eで測定したMFRが3.6
g/10分、ASTM D 1505で測定した密度が
0.907g/cm3、GPC法で測定した分子量分布
が2.2、ビカット軟化点が103℃、融点が121
℃、結晶化度が40%以下)が65質量部、マルチサイ
ト触媒のチーグラー型触媒を用いて低圧法で重合した高
密度ホモポリエチレン樹脂(ASTM D 1238の条
件Eで測定したMFRが0.3g/10分、ASTM
D 1505で測定した密度が0.958g/cm3、
GPC法で測定した分子量分布が28、ビカット軟化点
が130℃、融点が131℃)20質量部、高圧法のラ
ジカル重合法で重合した分岐状の低密度ホモポリエチレ
ン樹脂(ASTM D 1238の条件Eで測定したMF
Rが2.7g/10分、ASTMD 1505で測定し
た密度が0.919g/cm3、GPC法で測定した分
子量分布が5.8、ビカット軟化点が91℃、融点が1
09℃)15質量部、の合計100質量部の熱可塑性樹
脂(全てポリオレフィン樹脂の中のポリエチレン系樹
脂)に対して、アスペクト比が3.5以下の無機顔料と
してアスペクト比が2.1、平均粒子径が42nm、B
ET表面積が105m2/g、DBP吸油量が115c
c/100g、揮発分が0.20%、pHが6.5、硫
黄含有量が0.02%、シアン化水素含有量が1ppm
以下のアセチレンカーボンブラック15質量部(マスタ
ーバッチペレットの型で使用)、アスペクト比が5以上
の板状無機顔料として二重結合を分子内に有するリン酸
エステルで表面処理したアスペクト比が7.8のグラフ
ァイト5質量部(マスターバッチペレットの型で使
用)、滑剤としてステアリン酸亜鉛0.1質量部とエル
カ酸アミド0.05質量部、含水率が3%以下のA型ゼ
オライト1質量部、融点が120℃のヒンダードフェノ
ール系酸化防止剤であるテトラキス[メチレン−3−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]メタン0.05質量部、
【0410】光により着色して遮光能力を向上させると
ともに、人体および写真感光材料に対して悪影響を及ぼ
すことが特に少ないトコフェロール二量体0.05質量
部を含有した厚さ70μmの黒色のポリオレフィン樹脂
(全てポリエチレン系樹脂から構成された熱可塑性樹
脂)フィルムである。
ともに、人体および写真感光材料に対して悪影響を及ぼ
すことが特に少ないトコフェロール二量体0.05質量
部を含有した厚さ70μmの黒色のポリオレフィン樹脂
(全てポリエチレン系樹脂から構成された熱可塑性樹
脂)フィルムである。
【0411】このポリオレフィン樹脂フィルムの成形
は、MODERN MACHINERY CO,LTD製
のインフレーションフィルム成形機(押出し機スクリュ
ーの有効長Lと外径Dとの比(L/D)は28(外径D
は55mmφ)、リングダイの直径は175mmφ、リ
ングダイのリップクリアランスは2.5mm)を用い、
ブローアップ比は2.0、溶融樹脂温度は190℃、冷
却方式は20℃の1段空冷、ドラフト比は約37、両耳
は電気抵抗方式で加熱した固定カミソリ刃でスリット、
カミソリ刃近辺に空気中のチリやスリットクズの付着防
止のためイオン風を吹き付けて静電気除去して行った。
は、MODERN MACHINERY CO,LTD製
のインフレーションフィルム成形機(押出し機スクリュ
ーの有効長Lと外径Dとの比(L/D)は28(外径D
は55mmφ)、リングダイの直径は175mmφ、リ
ングダイのリップクリアランスは2.5mm)を用い、
ブローアップ比は2.0、溶融樹脂温度は190℃、冷
却方式は20℃の1段空冷、ドラフト比は約37、両耳
は電気抵抗方式で加熱した固定カミソリ刃でスリット、
カミソリ刃近辺に空気中のチリやスリットクズの付着防
止のためイオン風を吹き付けて静電気除去して行った。
【0412】この遮光性ポリオレフィン樹脂フィルム
は、透湿度(JIS Z 0208の条件B)が4.7g
/m2・24時間、縦方向のヤング率は、450.8N
/mm 2(46kg/mm2)であった。
は、透湿度(JIS Z 0208の条件B)が4.7g
/m2・24時間、縦方向のヤング率は、450.8N
/mm 2(46kg/mm2)であった。
【0413】この遮光性ポリオレフィン樹脂フィルムか
らなる写真感光材料用包装材料は、実施例1に比較して
カーボンブラックの均一分散性、遮光能力、フィルム成
形性、写真性、帯電防止性、フィルム成形機の防錆性、
ブロッキング防止性、ヒートシール適性がさらに良化し
ていた。また、リサイクル適性、焼却適性(有害ガスの
発生がなく、残渣もほとんどなし)も優れ、2000年
4月から適用される容器・包装リサイクル法をクリアー
できるものであった。
らなる写真感光材料用包装材料は、実施例1に比較して
カーボンブラックの均一分散性、遮光能力、フィルム成
形性、写真性、帯電防止性、フィルム成形機の防錆性、
ブロッキング防止性、ヒートシール適性がさらに良化し
ていた。また、リサイクル適性、焼却適性(有害ガスの
発生がなく、残渣もほとんどなし)も優れ、2000年
4月から適用される容器・包装リサイクル法をクリアー
できるものであった。
【0414】[実施例4]実施例3の厚さ70μmの遮
光性ポリオレフィン樹脂フィルム層に、マルチサイト触
媒の1種のチーグラー型触媒を用いて低圧法の気相法で
重合したエチレン−ブテン1共重合体樹脂(ASTM
D 1238の条件Eで測定したMFRが9.0g/1
0分、ASTM D 1505で測定した密度が0.92
2g/cm3、ビカット軟化点が96℃)を樹脂温度3
30℃、厚さ15μmで溶融押出しにより積層した接着
剤層を介して、高ヤング率・耐熱性の熱可塑性樹脂フィ
ルムとしての厚さ12μmの二軸延伸ポリエステル樹脂
フィルム層(縦方向のヤング率は529.2N/mm2
(540kg/mm2)、融点は250℃)を積層し
た、厚さ97μmの3層構成の積層フィルムからなる透
湿度(JIS Z 0208の条件Bで測定)が3.8g
/m2・24時間の写真感光材料用包装材料である。
光性ポリオレフィン樹脂フィルム層に、マルチサイト触
媒の1種のチーグラー型触媒を用いて低圧法の気相法で
重合したエチレン−ブテン1共重合体樹脂(ASTM
D 1238の条件Eで測定したMFRが9.0g/1
0分、ASTM D 1505で測定した密度が0.92
2g/cm3、ビカット軟化点が96℃)を樹脂温度3
30℃、厚さ15μmで溶融押出しにより積層した接着
剤層を介して、高ヤング率・耐熱性の熱可塑性樹脂フィ
ルムとしての厚さ12μmの二軸延伸ポリエステル樹脂
フィルム層(縦方向のヤング率は529.2N/mm2
(540kg/mm2)、融点は250℃)を積層し
た、厚さ97μmの3層構成の積層フィルムからなる透
湿度(JIS Z 0208の条件Bで測定)が3.8g
/m2・24時間の写真感光材料用包装材料である。
【0415】この三層構成の積層フィルムからなる写真
感光材料用包装材料は、実施例3の遮光性ポリオレフィ
ン樹脂フィルムの単層からなる写真感光材料用包装材料
に比較して、破袋強度、製袋適性、衝撃穴あけ強度、ヒ
ートシール適性、外観、防湿性、酸素バリア性、抗張
力、写真性等が良化しており、特に化学増感および/ま
たは色素増感した超精密、高感度で外部の温・湿度の影
響を受けやすい高品質の写真感光材料を密封・遮光包装
する写真感光材料包装袋として適している。
感光材料用包装材料は、実施例3の遮光性ポリオレフィ
ン樹脂フィルムの単層からなる写真感光材料用包装材料
に比較して、破袋強度、製袋適性、衝撃穴あけ強度、ヒ
ートシール適性、外観、防湿性、酸素バリア性、抗張
力、写真性等が良化しており、特に化学増感および/ま
たは色素増感した超精密、高感度で外部の温・湿度の影
響を受けやすい高品質の写真感光材料を密封・遮光包装
する写真感光材料包装袋として適している。
【0416】[実施例5]実施例4の縦方向のヤング率
が529.2N/mm2(540kg/mm2)、融点
が250℃の高ヤング率・耐熱性熱可塑性樹脂フィルム
としての厚さ12μmの二軸延伸ポリエステル樹脂フィ
ルム層の代わりに、縦方向のヤング率が6370N/m
m2(650kg/mm2)、融点が271℃の高ヤン
グ率・耐熱性の熱可塑性樹脂フィルムとしての12μm
の2,6−ナフタレンジカルボン酸とエチレングリコー
ルとから縮合重合して製造したポリエチレンナフタレー
ト樹脂を用いた二軸延伸ポリエチレンナフタレート樹脂
フィルム層を用いた、厚さ97μmの3層構成の積層フ
ィルムからなる透湿度(JIS Z 0208の条件Bで
測定)が2.9g/m2・24時間の写真感光材料用包
装材料である。
が529.2N/mm2(540kg/mm2)、融点
が250℃の高ヤング率・耐熱性熱可塑性樹脂フィルム
としての厚さ12μmの二軸延伸ポリエステル樹脂フィ
ルム層の代わりに、縦方向のヤング率が6370N/m
m2(650kg/mm2)、融点が271℃の高ヤン
グ率・耐熱性の熱可塑性樹脂フィルムとしての12μm
の2,6−ナフタレンジカルボン酸とエチレングリコー
ルとから縮合重合して製造したポリエチレンナフタレー
ト樹脂を用いた二軸延伸ポリエチレンナフタレート樹脂
フィルム層を用いた、厚さ97μmの3層構成の積層フ
ィルムからなる透湿度(JIS Z 0208の条件Bで
測定)が2.9g/m2・24時間の写真感光材料用包
装材料である。
【0417】この写真感光材料用包装材料は、実施例4
に比較して、破袋強度、製袋適性、衝撃穴あけ強度、ヒ
ートシール適性、外観、防湿性、酸素バリア性、抗張
力、写真性、遮光性等、多くの特性が良化しており、化
学増感および/または色素増感した超精密・高感度で外
部の温・湿度の影響を受けやすい写真感光材料を密封・
遮光包装する写真感光材料用包装袋として最適である。
この実施例4と実施例5の写真感光材料用包装材料の特
性差は、最外層に使用した高ヤング率・耐熱性の熱可塑
性樹脂フィルムの二軸延伸ポリエステル樹脂フィルム層
と二軸延伸ポリエチレンナフタレート樹脂フィルム層の
特性差([0291]参照)による。
に比較して、破袋強度、製袋適性、衝撃穴あけ強度、ヒ
ートシール適性、外観、防湿性、酸素バリア性、抗張
力、写真性、遮光性等、多くの特性が良化しており、化
学増感および/または色素増感した超精密・高感度で外
部の温・湿度の影響を受けやすい写真感光材料を密封・
遮光包装する写真感光材料用包装袋として最適である。
この実施例4と実施例5の写真感光材料用包装材料の特
性差は、最外層に使用した高ヤング率・耐熱性の熱可塑
性樹脂フィルムの二軸延伸ポリエステル樹脂フィルム層
と二軸延伸ポリエチレンナフタレート樹脂フィルム層の
特性差([0291]参照)による。
【0418】[実施例6]厚さ40μmの白色の遮光性
熱可塑性樹脂フィルム層と、厚さ40μmの黒色の遮光
性熱可塑性樹脂フィルム層との2層で構成された厚さ8
0μmの2層共押出しインフレーションフィルムからな
る写真感光材料用包装材料である。
熱可塑性樹脂フィルム層と、厚さ40μmの黒色の遮光
性熱可塑性樹脂フィルム層との2層で構成された厚さ8
0μmの2層共押出しインフレーションフィルムからな
る写真感光材料用包装材料である。
【0419】<最外層の遮光性熱可塑性樹脂フィルム層
>実施例3で使用したメタロセン型触媒を用いて気相法
で重合したエチレン−ヘキセン1共重合体樹脂60質量
部、アクリル酸含有量が10モル%のエチレン−エチル
−アクリレート共重合体樹脂10質量部、実施例3で使
用したマルチサイト触媒の1種であるチーグラー型触媒
を用いて低圧法で重合した高密度ホモポリエチレン樹脂
(α−オレフィンの含有量は0.5モル%以下で実質的
にエチレンから構成された樹脂を本発明ではホモポリエ
チレンと表示)30質量部の合計100質量部の熱可塑
性樹脂(全てポリオレフィン樹脂であり、かつ全てエチ
レン系樹脂)に対して、アスペクト比1.2、平均粒子
径が0.25μmのルチル型酸化チタン〔酸化チタン表
面に、含水酸化ケイ素(SiO2)および含水酸化アル
ミニウム(Al2O3)をそれぞれ7質量%及び2質量
%被覆させ、さらに有機ケイ素を1質量%存在させたル
チル型酸化チタン〕10質量部、アスペクト比が5以上
の板状無機顔料として、二重結合を分子内に有するリン
酸エステルで表面処理したアスペクト比が23のタルク
10質量部、滑剤としてステアリン酸亜鉛0.2質量
部、実施例3と同一の融点が120℃のヒンダードフェ
ノール系酸化防止剤0.05質量部、ヒドロキシベンゾ
フェノン系紫外線吸収剤の2−ヒドロキシ−4−オクト
キシベンゾフェノン0.1質量部を含有した、厚さ40
μmの白色の遮光性ポリオレフィン樹脂フィルムであ
る。
>実施例3で使用したメタロセン型触媒を用いて気相法
で重合したエチレン−ヘキセン1共重合体樹脂60質量
部、アクリル酸含有量が10モル%のエチレン−エチル
−アクリレート共重合体樹脂10質量部、実施例3で使
用したマルチサイト触媒の1種であるチーグラー型触媒
を用いて低圧法で重合した高密度ホモポリエチレン樹脂
(α−オレフィンの含有量は0.5モル%以下で実質的
にエチレンから構成された樹脂を本発明ではホモポリエ
チレンと表示)30質量部の合計100質量部の熱可塑
性樹脂(全てポリオレフィン樹脂であり、かつ全てエチ
レン系樹脂)に対して、アスペクト比1.2、平均粒子
径が0.25μmのルチル型酸化チタン〔酸化チタン表
面に、含水酸化ケイ素(SiO2)および含水酸化アル
ミニウム(Al2O3)をそれぞれ7質量%及び2質量
%被覆させ、さらに有機ケイ素を1質量%存在させたル
チル型酸化チタン〕10質量部、アスペクト比が5以上
の板状無機顔料として、二重結合を分子内に有するリン
酸エステルで表面処理したアスペクト比が23のタルク
10質量部、滑剤としてステアリン酸亜鉛0.2質量
部、実施例3と同一の融点が120℃のヒンダードフェ
ノール系酸化防止剤0.05質量部、ヒドロキシベンゾ
フェノン系紫外線吸収剤の2−ヒドロキシ−4−オクト
キシベンゾフェノン0.1質量部を含有した、厚さ40
μmの白色の遮光性ポリオレフィン樹脂フィルムであ
る。
【0420】<最内層の遮光性熱可塑性樹脂フィルム層
>実施例3と同一の樹脂組成物からなる厚さ40μmの
黒色のポリオレフィン樹脂フィルムである(アセチレン
カーボンブラックとグラファイトはマスターバッチペレ
ットとして使用)。
>実施例3と同一の樹脂組成物からなる厚さ40μmの
黒色のポリオレフィン樹脂フィルムである(アセチレン
カーボンブラックとグラファイトはマスターバッチペレ
ットとして使用)。
【0421】上記最外層と最内層とからなる2層共押出
しインフレーションフィルムの成形は実施例2と同一条
件で行った。
しインフレーションフィルムの成形は実施例2と同一条
件で行った。
【0422】この厚さ80μmの同時2層共押出しイン
フレーションフィルムからなる写真感光材料用包装材料
は、実施例2の同時2層共押出しインフレーションフィ
ルムからなる写真感光材料用包装材料より、フィルム成
形性、物理強度、帯電防止性、遮光性、写真性が優れて
おり、さらに、この写真感光材料用包装材料を用いて化
学増感および/または色素増感した写真感光材料を密封
・遮光包装した写真感光材料用包装袋は、ヒートシール
強度が実施例2より大きく、荷崩れ防止性が優れ、包装
袋に写真感光材料を出し入れする時のスタチックマーク
の発生が低湿度下でも無くなり優れたものであった。ま
た、実施例2と同様に、実施例1に比較して優れた特性
を有していた。アスペクト比が5以上の板状無機顔料と
して雲母の代わりにタルクを用いた効果は、縦方向のヤ
ング率向上、フィルム成形性向上、物理強度向上、ブロ
ッキング防止性向上等である。
フレーションフィルムからなる写真感光材料用包装材料
は、実施例2の同時2層共押出しインフレーションフィ
ルムからなる写真感光材料用包装材料より、フィルム成
形性、物理強度、帯電防止性、遮光性、写真性が優れて
おり、さらに、この写真感光材料用包装材料を用いて化
学増感および/または色素増感した写真感光材料を密封
・遮光包装した写真感光材料用包装袋は、ヒートシール
強度が実施例2より大きく、荷崩れ防止性が優れ、包装
袋に写真感光材料を出し入れする時のスタチックマーク
の発生が低湿度下でも無くなり優れたものであった。ま
た、実施例2と同様に、実施例1に比較して優れた特性
を有していた。アスペクト比が5以上の板状無機顔料と
して雲母の代わりにタルクを用いた効果は、縦方向のヤ
ング率向上、フィルム成形性向上、物理強度向上、ブロ
ッキング防止性向上等である。
【0423】[実施例7]晒針葉樹パルプ35質量%、
晒広葉樹パルプ70質量%の混合パルプと紙力増強剤と
してカチオン化ポリアクリルアミド、サイズ剤としてロ
ジン誘導体、定着剤として硫酸アルミニウム、表面サイ
ズ剤として炭酸カルシウムと酸化チタンを含有するポリ
ビニルアルコール樹脂からなる塗布液を、長網と短網2
つを組み合わせたコンビネーション抄紙により3層構成
の厚さ80μm、坪量80g/m2の白色の基紙にゲー
トロール塗布した塗工紙と、実施例3のポリオレフィン
樹脂組成物を用いて、外層の厚さ10μm、内層の厚さ
10μm、合計厚さ20μmからなる2層共押出しイン
フレーションフィルム(外層および内層とも同一厚さ、
同一樹脂組成物)とを用意する。
晒広葉樹パルプ70質量%の混合パルプと紙力増強剤と
してカチオン化ポリアクリルアミド、サイズ剤としてロ
ジン誘導体、定着剤として硫酸アルミニウム、表面サイ
ズ剤として炭酸カルシウムと酸化チタンを含有するポリ
ビニルアルコール樹脂からなる塗布液を、長網と短網2
つを組み合わせたコンビネーション抄紙により3層構成
の厚さ80μm、坪量80g/m2の白色の基紙にゲー
トロール塗布した塗工紙と、実施例3のポリオレフィン
樹脂組成物を用いて、外層の厚さ10μm、内層の厚さ
10μm、合計厚さ20μmからなる2層共押出しイン
フレーションフィルム(外層および内層とも同一厚さ、
同一樹脂組成物)とを用意する。
【0424】2層共押出しインフレーションフィルムの
成形は、モダンマシナリーKK製のインフレーションフ
ィルム成形機(リングダイの直径250mmφ、リップ
間隙2mm、押出し機スクリューのL/D=25、20
℃の1段空冷)を用い、樹脂温度は内層および外層共1
90℃、成形速度50m/分、ブローアップ比1.5、
ドラフト比(ドロー比ともいう。2000μm/20μ
m)100の成形条件で行った。
成形は、モダンマシナリーKK製のインフレーションフ
ィルム成形機(リングダイの直径250mmφ、リップ
間隙2mm、押出し機スクリューのL/D=25、20
℃の1段空冷)を用い、樹脂温度は内層および外層共1
90℃、成形速度50m/分、ブローアップ比1.5、
ドラフト比(ドロー比ともいう。2000μm/20μ
m)100の成形条件で行った。
【0425】この厚さ20μmの2層共押出しインフレ
ーションフィルム(遮光性ポリオレフィン樹脂フィルム
層)をポリウレタン系ドライラミネート接着剤層を介し
て基紙に積層した後に、基紙上の白色塗工層にポリアミ
ドと硝化綿との混合樹脂溶液に着色剤を含むインキを使
用してグラビア印刷し、その印刷面にオーバーコート層
(保護層)としてポリメチルメタアクリレートを厚さ1
〜2μmにグラビア印刷し、総厚さ105μmの遮光紙
を得た。写真感光材料として、ISO400の化学増感
および色素増感した撮影用ネガ写真感光材料を用意し
た。
ーションフィルム(遮光性ポリオレフィン樹脂フィルム
層)をポリウレタン系ドライラミネート接着剤層を介し
て基紙に積層した後に、基紙上の白色塗工層にポリアミ
ドと硝化綿との混合樹脂溶液に着色剤を含むインキを使
用してグラビア印刷し、その印刷面にオーバーコート層
(保護層)としてポリメチルメタアクリレートを厚さ1
〜2μmにグラビア印刷し、総厚さ105μmの遮光紙
を得た。写真感光材料として、ISO400の化学増感
および色素増感した撮影用ネガ写真感光材料を用意し
た。
【0426】接合テープは、針葉樹パルプ25質量%、
広葉樹パルプ75質量%の混合パルプと紙力増強剤とし
てカチオン化ポリアクリルアミド、サイズ剤としてロジ
ン誘導体、定着剤として硫酸アルミニウムを使用して長
網と短網2つを組み合わせたコンビネーション抄紙によ
り3層構成とした後に、アスペクト比が5以上の板状無
機顔料であるカオリン(クレー)、アスペクト比が3.
5以下の無機顔料である炭酸カルシウムと酸化チタンを
熱可塑性樹脂であるをポリビニルアルコール樹脂とアク
リル系樹脂エマルジョンに分散した白色層を12μmゲ
ートロール塗布し、総厚さ100μmの基紙を用意し、
白色層とは反対面に感圧接着剤としてイソプレン系粘着
剤を厚さ30μmで塗布し、白色層上に黒色バーコード
をホットスタンプ方式で印刷した。
広葉樹パルプ75質量%の混合パルプと紙力増強剤とし
てカチオン化ポリアクリルアミド、サイズ剤としてロジ
ン誘導体、定着剤として硫酸アルミニウムを使用して長
網と短網2つを組み合わせたコンビネーション抄紙によ
り3層構成とした後に、アスペクト比が5以上の板状無
機顔料であるカオリン(クレー)、アスペクト比が3.
5以下の無機顔料である炭酸カルシウムと酸化チタンを
熱可塑性樹脂であるをポリビニルアルコール樹脂とアク
リル系樹脂エマルジョンに分散した白色層を12μmゲ
ートロール塗布し、総厚さ100μmの基紙を用意し、
白色層とは反対面に感圧接着剤としてイソプレン系粘着
剤を厚さ30μmで塗布し、白色層上に黒色バーコード
をホットスタンプ方式で印刷した。
【0427】上記で作成した遮光紙の同時2層共押出し
インフレーションフィルム(遮光性ポリオレフィン樹脂
フィルム層)面中央に、写真感光材料(ネガフィルム)
を貼着するとともに、写真感光材料(ネガフィルム)長
手方向の両端部の写真感光材料層側と遮光紙の同時2層
共押出しインフレーションフィルム層側とを上記接合テ
ープで接合し、120サイズのロールフィルムを作成し
た。
インフレーションフィルム(遮光性ポリオレフィン樹脂
フィルム層)面中央に、写真感光材料(ネガフィルム)
を貼着するとともに、写真感光材料(ネガフィルム)長
手方向の両端部の写真感光材料層側と遮光紙の同時2層
共押出しインフレーションフィルム層側とを上記接合テ
ープで接合し、120サイズのロールフィルムを作成し
た。
【0428】この遮光紙は、従来のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂をトルエン溶液で溶融した中に、ファー
ネスカーボンブラックを分散させた遮光性ポリオレフィ
ン樹脂フィルム層に比較して、環境問題、残留トルエン
問題、労働安全問題がなく、安価でかつ防湿性、物理強
度、帯電防止性、遮光性が優れ、かつ写真性が良好であ
り写真感光材料用遮光紙として好ましいものであった。
ル共重合体樹脂をトルエン溶液で溶融した中に、ファー
ネスカーボンブラックを分散させた遮光性ポリオレフィ
ン樹脂フィルム層に比較して、環境問題、残留トルエン
問題、労働安全問題がなく、安価でかつ防湿性、物理強
度、帯電防止性、遮光性が優れ、かつ写真性が良好であ
り写真感光材料用遮光紙として好ましいものであった。
【0429】[実施例8]実施例3のアスペクト比が
3.5以下の無機顔料である導電性アセチレンカーボン
ブラック15質量部の代わりに、比表面質が63m2/
g、DBP吸油量が138ml/100g、平均粒子径
が15nm、揮発分が0.6%、pHが7.0、硫黄含
有量が0.07%、シアン化水素含有量が1ppm以
下、灰分が0.04%、全酸素量が6.8mg/gの導
電性ファーネスカーボンブラック15質量部を用いた他
は、同一ポリエチレン系樹脂組成物から構成された厚さ
70μmの黒色の遮光性ポリオレフィン樹脂フィルム層
の単層からなる写真感光材料用包装材料である。
3.5以下の無機顔料である導電性アセチレンカーボン
ブラック15質量部の代わりに、比表面質が63m2/
g、DBP吸油量が138ml/100g、平均粒子径
が15nm、揮発分が0.6%、pHが7.0、硫黄含
有量が0.07%、シアン化水素含有量が1ppm以
下、灰分が0.04%、全酸素量が6.8mg/gの導
電性ファーネスカーボンブラック15質量部を用いた他
は、同一ポリエチレン系樹脂組成物から構成された厚さ
70μmの黒色の遮光性ポリオレフィン樹脂フィルム層
の単層からなる写真感光材料用包装材料である。
【0430】この遮光性ポリオレフィン樹脂フィルムの
成形は、実施例3と同一インフレーションフィルム成形
機を用い、同一フィルム成形条件で製造した(実施例3
と同様に、ファーネスカーボンブラックとグラファイト
はマスターバッチペレットとして使用した)。
成形は、実施例3と同一インフレーションフィルム成形
機を用い、同一フィルム成形条件で製造した(実施例3
と同様に、ファーネスカーボンブラックとグラファイト
はマスターバッチペレットとして使用した)。
【0431】この遮光性ポリオレフィン樹脂フィルム層
の透湿度(JIS Z 0208の条件B)は4.5g/
m2・24時間、縦方向のヤング率は470.4N/m
m2(48kg/mm2)であり、実施例3の遮光性ポ
リオレフィン樹脂フィルム層と比較してフィルム成形性
が良好であり、かつ安価でJIS K 6911に規定さ
れている体積固有抵抗値(20℃,60%RHの恒温恒
湿室で測定)も2.6×104Ω・cmから1.1×1
04Ω・cmと半減し、帯電防止性も優れていた。写真
性は実施例3よりやや悪化(被りが0.01増加)した
が実用上問題がないレベルであった。その他の特性は実
施例3と略同等であった。
の透湿度(JIS Z 0208の条件B)は4.5g/
m2・24時間、縦方向のヤング率は470.4N/m
m2(48kg/mm2)であり、実施例3の遮光性ポ
リオレフィン樹脂フィルム層と比較してフィルム成形性
が良好であり、かつ安価でJIS K 6911に規定さ
れている体積固有抵抗値(20℃,60%RHの恒温恒
湿室で測定)も2.6×104Ω・cmから1.1×1
04Ω・cmと半減し、帯電防止性も優れていた。写真
性は実施例3よりやや悪化(被りが0.01増加)した
が実用上問題がないレベルであった。その他の特性は実
施例3と略同等であった。
【0432】この遮光性ポリオレフィン樹脂フィルム層
同士をヒートシール方法により密封・溶着させて製袋し
た包装袋に、金増感した写真感光材料を密封・遮光包装
した写真感光材料用包装袋を使用した包装体は、30
℃,60%RHの条件下に1ヶ月保存した後、一般の現
像処理をして感度、色再現性、カブリの変化(写真感光
材料の生保存性と写真感光材料業界ではいう。)をブラ
ンクと比較した結果は各特性とも規格範囲内で実用化可
のレベルであった。
同士をヒートシール方法により密封・溶着させて製袋し
た包装袋に、金増感した写真感光材料を密封・遮光包装
した写真感光材料用包装袋を使用した包装体は、30
℃,60%RHの条件下に1ヶ月保存した後、一般の現
像処理をして感度、色再現性、カブリの変化(写真感光
材料の生保存性と写真感光材料業界ではいう。)をブラ
ンクと比較した結果は各特性とも規格範囲内で実用化可
のレベルであった。
【0433】[実施例9]実施例8の導電性ファーネス
カーボンブラックの代わりに、実施例8の導電性ファー
ネスカーボンブラックを円筒状SUS製キルン内全域を
炭酸ガスで完全に置換した後、キルン全体を覆った電気
炉で380℃で加熱処理した全酸素量が5.7mg/g
(全酸素の変化率が16.3%低減)のファーネスカー
ボンブラック(実施態様6に対応)を用いた他は、実施
例8と同一樹脂組成、同一インフレーションフィルム成
形機を用い、同一フィルム成形条件で製造した。
カーボンブラックの代わりに、実施例8の導電性ファー
ネスカーボンブラックを円筒状SUS製キルン内全域を
炭酸ガスで完全に置換した後、キルン全体を覆った電気
炉で380℃で加熱処理した全酸素量が5.7mg/g
(全酸素の変化率が16.3%低減)のファーネスカー
ボンブラック(実施態様6に対応)を用いた他は、実施
例8と同一樹脂組成、同一インフレーションフィルム成
形機を用い、同一フィルム成形条件で製造した。
【0434】この遮光性ポリオレフィン樹脂フィルム層
は、実施例8の遮光性ポリオレフィン樹脂フィルム層と
比較して樹脂組成物の溶融粘度が低下し、フィルム成形
性が良化し、20%以上スピードアップしてもメルトフ
ラクチャーの発生が同等であり、生産性を向上でき、J
IS K 6911に規定されている体積固有抵抗値(2
0℃,60%RHの恒温恒湿室で測定)も30%低下
し、帯電防止性が向上し、写真感光材料用包装材料とし
て好ましいものであった。
は、実施例8の遮光性ポリオレフィン樹脂フィルム層と
比較して樹脂組成物の溶融粘度が低下し、フィルム成形
性が良化し、20%以上スピードアップしてもメルトフ
ラクチャーの発生が同等であり、生産性を向上でき、J
IS K 6911に規定されている体積固有抵抗値(2
0℃,60%RHの恒温恒湿室で測定)も30%低下
し、帯電防止性が向上し、写真感光材料用包装材料とし
て好ましいものであった。
【0435】[実施例10]最内層の遮光性物質を含有
した遮光性熱可塑性樹脂フィルム層と最外層の遮光性物
質を含有した遮光性熱可塑性樹脂フィルム層の2層を同
時に溶融共押出しにより積層した遮光性同時2層共押出
しインフレーションフィルムからなる写真感光材料用包
装材料である。
した遮光性熱可塑性樹脂フィルム層と最外層の遮光性物
質を含有した遮光性熱可塑性樹脂フィルム層の2層を同
時に溶融共押出しにより積層した遮光性同時2層共押出
しインフレーションフィルムからなる写真感光材料用包
装材料である。
【0436】<最外層:遮光性熱可塑性樹脂フィルム層
>MFRが1.7g/10分、密度が0.93g/cm
3、ビカット軟化点が110℃、GPC法分子量分布が
2.5のメタロセン触媒を用いて気相法で重合製造した
エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂90質量部、MF
Rが2.5g/10分、密度が0.922g/cm3、
ビカット軟化点が95℃、GPC法分子量分布が4.5
の高圧法低密度ホモポリエチレン樹脂10質量部の2成
分からなるポリエチレン系熱可塑性樹脂100質量部に
対し、1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー
25質量部、滑剤として、メタロセン触媒残渣の無害化
作用カーボンブラック分散性向上作用を発揮する脂肪酸
金属塩であるステアリン酸カルシウム0.2質量部、老
化防止剤として、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル
フェノール0.1質量部、ワックス類として重量平均分
子量が8000の低分子量ポリエチレン樹脂3質量部、
酸化防止剤として、ヒンダードフェノール系酸化防止剤
のテトラキス[メチレン−3−(3’・5’−ジ−te
rt−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]メタン0.1質量部、アスペクト比が3.5以下
の無機顔料として、平均粒子径が36nm、屈折率が
1.61、アスペクト比が1.5、モース硬度が2.1
のアセチレンブラック20質量部と、平均粒子径が0.
21μm、アスペクト比が1.2、屈折率が2.75、
モース硬度が6.3のルチル型酸化チタン(表面に含水
酸化ケイ素5質量%、含水酸化アルミニウム5質量%存
在させ、さらに有機ケイ素を1質量%存在させた酸化チ
タン)1質量部、銀イオン5.5%、マンガンイオン
4.5%含有したアスペクト比が2.3、平均粒子径が
1.5μmの合成のA型ゼオライト(含水率7%)3質
量部、アスペクト比が5以上の板状無機顔料として実施
例3と同一のアスペクト比が7.8のグラファイト5質
量部、を含有した厚さ40μmの遮光性ポリエチレン系
樹脂フィルム層である。
>MFRが1.7g/10分、密度が0.93g/cm
3、ビカット軟化点が110℃、GPC法分子量分布が
2.5のメタロセン触媒を用いて気相法で重合製造した
エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂90質量部、MF
Rが2.5g/10分、密度が0.922g/cm3、
ビカット軟化点が95℃、GPC法分子量分布が4.5
の高圧法低密度ホモポリエチレン樹脂10質量部の2成
分からなるポリエチレン系熱可塑性樹脂100質量部に
対し、1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー
25質量部、滑剤として、メタロセン触媒残渣の無害化
作用カーボンブラック分散性向上作用を発揮する脂肪酸
金属塩であるステアリン酸カルシウム0.2質量部、老
化防止剤として、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル
フェノール0.1質量部、ワックス類として重量平均分
子量が8000の低分子量ポリエチレン樹脂3質量部、
酸化防止剤として、ヒンダードフェノール系酸化防止剤
のテトラキス[メチレン−3−(3’・5’−ジ−te
rt−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]メタン0.1質量部、アスペクト比が3.5以下
の無機顔料として、平均粒子径が36nm、屈折率が
1.61、アスペクト比が1.5、モース硬度が2.1
のアセチレンブラック20質量部と、平均粒子径が0.
21μm、アスペクト比が1.2、屈折率が2.75、
モース硬度が6.3のルチル型酸化チタン(表面に含水
酸化ケイ素5質量%、含水酸化アルミニウム5質量%存
在させ、さらに有機ケイ素を1質量%存在させた酸化チ
タン)1質量部、銀イオン5.5%、マンガンイオン
4.5%含有したアスペクト比が2.3、平均粒子径が
1.5μmの合成のA型ゼオライト(含水率7%)3質
量部、アスペクト比が5以上の板状無機顔料として実施
例3と同一のアスペクト比が7.8のグラファイト5質
量部、を含有した厚さ40μmの遮光性ポリエチレン系
樹脂フィルム層である。
【0437】<最内層:遮光性熱可塑性樹脂フィルム層
>エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂を、MFRが
4.5g/10分、密度が0.915g/cm3、ビカ
ット軟化点が98℃、GPC法分子量分布が2.1のメ
タロセン触媒を用いて気相法で重合製造したエチレン・
ヘキセン−1共重合体樹脂に変更し、新たに、ホルムア
ルデヒドスキャベンジャーとしてダイマ酸系ポリアミド
0.1質量部と、シアン化水素スキャベンジャーとして
塩化パラジウム0.1質量部とを添加した他は、外層と
同一組成で、同一量を含有した厚さ40μmの遮光性ポ
リエチレン系樹脂フィルム層である。
>エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂を、MFRが
4.5g/10分、密度が0.915g/cm3、ビカ
ット軟化点が98℃、GPC法分子量分布が2.1のメ
タロセン触媒を用いて気相法で重合製造したエチレン・
ヘキセン−1共重合体樹脂に変更し、新たに、ホルムア
ルデヒドスキャベンジャーとしてダイマ酸系ポリアミド
0.1質量部と、シアン化水素スキャベンジャーとして
塩化パラジウム0.1質量部とを添加した他は、外層と
同一組成で、同一量を含有した厚さ40μmの遮光性ポ
リエチレン系樹脂フィルム層である。
【0438】上記最外層と最内層とからなる厚さ80μ
mの同時二層共押出しインフレーションフィルムの成形
は、マスターバッチペレット(高圧法低密度ホモポリエ
チレン樹脂、アセチレンブラック、酸化チタン、ステア
リン酸カルシウム)と、希釈用マトリックス熱可塑性樹
脂ペレット(エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂)と
を使用し、成形機としてプラコーKK製の空冷(20
℃)インフレーションフィルム成形機(リングダイのリ
ップ間隙1.2mm、押出しスクリューのL/D30)
を用い、樹脂温度は外層185℃、内層180℃、フィ
ルム成形速度(=引き取り速度)20m/分、ブローア
ップ比1.2、ドロー比(ドラフト比ともいう。)(リ
ングダイのリップ間隙と成形フィルムの厚さとの比12
00μm/80μm)15の成形条件により行った。
mの同時二層共押出しインフレーションフィルムの成形
は、マスターバッチペレット(高圧法低密度ホモポリエ
チレン樹脂、アセチレンブラック、酸化チタン、ステア
リン酸カルシウム)と、希釈用マトリックス熱可塑性樹
脂ペレット(エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂)と
を使用し、成形機としてプラコーKK製の空冷(20
℃)インフレーションフィルム成形機(リングダイのリ
ップ間隙1.2mm、押出しスクリューのL/D30)
を用い、樹脂温度は外層185℃、内層180℃、フィ
ルム成形速度(=引き取り速度)20m/分、ブローア
ップ比1.2、ドロー比(ドラフト比ともいう。)(リ
ングダイのリップ間隙と成形フィルムの厚さとの比12
00μm/80μm)15の成形条件により行った。
【0439】実施例10は、A型ゼオライトのみの場合
に比べ銀イオンを5.5%含有しているので、抗菌作用
によりゼラチンをマトリックスバインダーとする感光乳
剤層の劣化を長期間防止する効果の他に、アセチレンブ
ラック中の遊離硫黄と銀イオンが反応して硫化銀とな
り、写真性に悪影響を及ぼさなくなり、写真性が良好で
あった。また、アセチレンブラックを熱可塑性樹脂合計
100質量部に対して20質量部と多量に含有させてい
るが、この遮光性ポリエチレン系樹脂フィルム層を遮光
紙としてISO感度100以上の写真フィルム(白黒フ
ィルム、カラーネガフィルム、リバーサルフィルム、イ
ンスタントフィルム等)を包装しても、長期間写真性を
良好な状態で維持することができた。さらに、抗菌性、
脱臭性、ブロッキング防止性も優れており、120タイ
プ、220タイプ、ピーラアパートインスタントフィル
ム等の包装用遮光紙として最適であった。
に比べ銀イオンを5.5%含有しているので、抗菌作用
によりゼラチンをマトリックスバインダーとする感光乳
剤層の劣化を長期間防止する効果の他に、アセチレンブ
ラック中の遊離硫黄と銀イオンが反応して硫化銀とな
り、写真性に悪影響を及ぼさなくなり、写真性が良好で
あった。また、アセチレンブラックを熱可塑性樹脂合計
100質量部に対して20質量部と多量に含有させてい
るが、この遮光性ポリエチレン系樹脂フィルム層を遮光
紙としてISO感度100以上の写真フィルム(白黒フ
ィルム、カラーネガフィルム、リバーサルフィルム、イ
ンスタントフィルム等)を包装しても、長期間写真性を
良好な状態で維持することができた。さらに、抗菌性、
脱臭性、ブロッキング防止性も優れており、120タイ
プ、220タイプ、ピーラアパートインスタントフィル
ム等の包装用遮光紙として最適であった。
【0440】また、アスペクト比が3.5以下の無機顔
料とアスペクト比が5以上の板状無機顔料を併用し、か
つワックス類と1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラ
ストマーを含有しているので無機顔料の均一分散性を良
化した本発明の遮光性熱可塑性樹脂フィルム層からなる
最外層と、最内層の二層構成の同時二層共押出しインフ
レーションフィルムであるので、後述する比較例2に比
較して写真性、フィルム成形性、無機顔料の均一分散
性、遮光性、生産性、製袋適性、抗菌性、物理強度、ブ
ロッキング防止性、帯電防止性、外観等、写真感光材料
用包装材料として必要な各種特性が優れている。また、
ホルムアルデヒドスキャベンジャー、シアン化水素スキ
ャベンジャーを含有させたのでリサイクル樹脂でも写真
性が良好であった。
料とアスペクト比が5以上の板状無機顔料を併用し、か
つワックス類と1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラ
ストマーを含有しているので無機顔料の均一分散性を良
化した本発明の遮光性熱可塑性樹脂フィルム層からなる
最外層と、最内層の二層構成の同時二層共押出しインフ
レーションフィルムであるので、後述する比較例2に比
較して写真性、フィルム成形性、無機顔料の均一分散
性、遮光性、生産性、製袋適性、抗菌性、物理強度、ブ
ロッキング防止性、帯電防止性、外観等、写真感光材料
用包装材料として必要な各種特性が優れている。また、
ホルムアルデヒドスキャベンジャー、シアン化水素スキ
ャベンジャーを含有させたのでリサイクル樹脂でも写真
性が良好であった。
【0441】[実施例11]実施例10の最内層と同一
樹脂組成の遮光性熱可塑性樹脂フィルム(遮光性ポリエ
チレン系樹脂フィルム)のみからなり、厚さ80μmで
ある。
樹脂組成の遮光性熱可塑性樹脂フィルム(遮光性ポリエ
チレン系樹脂フィルム)のみからなり、厚さ80μmで
ある。
【0442】遮光性ポリエチレン系樹脂フィルムの成形
は、フィルム成形機として、プラコーKK製の空冷(温
度20℃)単層インフレーションフィルム成形機(リン
グダイのリップ間隙1.0mm、押出しスクリューのL
/D25)を用い、樹脂温度175℃、成形速度(=引
き取り速度)15m/分、ブローアップ比1.2、ドロ
ー比(1000μm/80μm)12.5のフィルム成
形条件により行った。
は、フィルム成形機として、プラコーKK製の空冷(温
度20℃)単層インフレーションフィルム成形機(リン
グダイのリップ間隙1.0mm、押出しスクリューのL
/D25)を用い、樹脂温度175℃、成形速度(=引
き取り速度)15m/分、ブローアップ比1.2、ドロ
ー比(1000μm/80μm)12.5のフィルム成
形条件により行った。
【0443】フィルム成形性、生産性、無機顔料の均一
分散性、外観、物理強度等は実施例10よりは劣るが、
比較例2より優れており、その他の特性は実施例10と
略同等であり、写真感光材料用包装材料として必要な多
くの特性が比較例2より優れていた。
分散性、外観、物理強度等は実施例10よりは劣るが、
比較例2より優れており、その他の特性は実施例10と
略同等であり、写真感光材料用包装材料として必要な多
くの特性が比較例2より優れていた。
【0444】[実施例12]実施例10において、最外
層を40μmから20μmにし、最内層を40μmから
20μmにして、総厚さを80μmから40μmにした
同時二層共押出しインフレーションフィルムの最外層
に、高圧法低密度ホモポリエチレン樹脂からなる厚さ1
3μmのエクストルーションラミネート接着剤層を介し
て、合成紙(王子油化合成紙KK製,商品名「ユポFP
G」)を積層した4層構成の積層フィルムである。
層を40μmから20μmにし、最内層を40μmから
20μmにして、総厚さを80μmから40μmにした
同時二層共押出しインフレーションフィルムの最外層
に、高圧法低密度ホモポリエチレン樹脂からなる厚さ1
3μmのエクストルーションラミネート接着剤層を介し
て、合成紙(王子油化合成紙KK製,商品名「ユポFP
G」)を積層した4層構成の積層フィルムである。
【0445】実施例12は、印刷適性、製袋適性、暗室
内での製袋時の包装材料の表裏判別性、無塵性、防滑
性、防熱性等が実施例10〜11よりさらに優れてい
た。但し、リサイクル適性はやや劣っていた。
内での製袋時の包装材料の表裏判別性、無塵性、防滑
性、防熱性等が実施例10〜11よりさらに優れてい
た。但し、リサイクル適性はやや劣っていた。
【0446】[実施例13]合成紙の代わりに、スパン
ボンド法により製造されたポリエチレン樹脂からなる不
織布を用いた他は、実施例12と同一である。
ボンド法により製造されたポリエチレン樹脂からなる不
織布を用いた他は、実施例12と同一である。
【0447】実施例13は、実施例12よりトータル特
性はやや劣るが、物理強度、製袋適性、リサイクル適性
は実施例12より優れていた。
性はやや劣るが、物理強度、製袋適性、リサイクル適性
は実施例12より優れていた。
【0448】[実施例14]厚さ80μmの同時三層共
押出しインフレーションフィルムからなる写真感光材料
用包装材料である。
押出しインフレーションフィルムからなる写真感光材料
用包装材料である。
【0449】<最外層:遮光性熱可塑性樹脂フィルム層
>チーグラー触媒を用いて重合製造した軟化点が125
℃、MFRが0.1g/10分、密度が0.960g/
cm3、GPC法により求めた分子量分布が32、結晶
化度が85%の高密度ポリエチレン樹脂40質量部、メ
タロセン触媒を用いて気相法で重合製造した軟化点が1
00℃、MFRが4g/10分、密度が0.915g/
cm3、結晶化度が38%、分子量分布が2.7のエチ
レン・ヘキセン−1共重合体樹脂30質量部、軟化点が
75℃、MFRが2g/10分、密度が0.905g/
cm3、分子量分布が2.5、結晶化度25%の低結晶
エチレン・ブテン−1共重合体樹脂30質量部、の3種
からなるポリオレフィン樹脂100質量部に対してアス
ペクト比が3.5以下の無機顔料として、DBP吸油量
が168cc/100g、平均粒子径が40mμ、pH
が7.0、遊離硫黄含有量が0.02%、揮発分含有量
が0.2%のアセチレンカーボンブラック10質量部、
表面被覆二酸化チタン3質量部の2種を用い、アスペク
ト比が5以上の板状無機顔料としてアスペクト比が7.
8のタルク5質量部、ステアリン酸亜鉛0.2質量部、
25℃の粘度が15000センチストークスのジメチル
ポリシロキサン0.1質量部、融点が100℃以上のヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤として、オクタデシル
−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート0.1質量部、銀イオンを担持さ
せた比表面積が170m2/g、平均粒子径が1μmの
合成A型ゼオライト1質量部含有した樹脂組成で構成さ
れている。
>チーグラー触媒を用いて重合製造した軟化点が125
℃、MFRが0.1g/10分、密度が0.960g/
cm3、GPC法により求めた分子量分布が32、結晶
化度が85%の高密度ポリエチレン樹脂40質量部、メ
タロセン触媒を用いて気相法で重合製造した軟化点が1
00℃、MFRが4g/10分、密度が0.915g/
cm3、結晶化度が38%、分子量分布が2.7のエチ
レン・ヘキセン−1共重合体樹脂30質量部、軟化点が
75℃、MFRが2g/10分、密度が0.905g/
cm3、分子量分布が2.5、結晶化度25%の低結晶
エチレン・ブテン−1共重合体樹脂30質量部、の3種
からなるポリオレフィン樹脂100質量部に対してアス
ペクト比が3.5以下の無機顔料として、DBP吸油量
が168cc/100g、平均粒子径が40mμ、pH
が7.0、遊離硫黄含有量が0.02%、揮発分含有量
が0.2%のアセチレンカーボンブラック10質量部、
表面被覆二酸化チタン3質量部の2種を用い、アスペク
ト比が5以上の板状無機顔料としてアスペクト比が7.
8のタルク5質量部、ステアリン酸亜鉛0.2質量部、
25℃の粘度が15000センチストークスのジメチル
ポリシロキサン0.1質量部、融点が100℃以上のヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤として、オクタデシル
−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート0.1質量部、銀イオンを担持さ
せた比表面積が170m2/g、平均粒子径が1μmの
合成A型ゼオライト1質量部含有した樹脂組成で構成さ
れている。
【0450】厚さは25μmである。軟化点は112
℃、透湿度(JIS Z 0208の条件B)は、7.8
g/m2・24時間、縦ヤング率は597.8N/mm
2(61kgf/mm2)である。
℃、透湿度(JIS Z 0208の条件B)は、7.8
g/m2・24時間、縦ヤング率は597.8N/mm
2(61kgf/mm2)である。
【0451】<中間層:遮光性酸素バリヤ樹脂フィルム
層>チーグラー触媒を用いて重合製造したMFRが0.
08g/10分、密度が0.958g/cm3、GPC
法により求めた分子量分布(重量平均分子量Mw/数平
均分子量Mn)が30、X線回折法による結晶化度が8
5%の高密度ポリエチレン樹脂に不飽和カルボン酸を
0.3質量%グラフト重合した酸変性高密度ポリエチレ
ン樹脂35質量部、ポリアミド樹脂65質量部、の2種
からなるポリアミド系樹脂100質量部に対して、アス
ペクト比が3.5以下の無機顔料としてアスペクト比が
1.6、DBP吸油量が124cc/100g、平均粒
子径が20mμ、pHが8.4、遊離硫黄含有量が0.
05%、揮発分含有量が0.8%のファーネスカーボン
ブラック3質量部、アスペクト比が5以上の板状無機顔
料としてアスペクト比が23の層状珪酸塩の雲母3質量
部、滑剤としてステアリン酸カルシウム0.1質量部、
エルカ酸アミド0.05質量部、ワックス類として重量
平均分子量が9000の低分子量ポリプロピレン樹脂5
質量部、融点が100℃以上のヒンダードフェノール系
酸化防止剤(チバガイギー社製「イルガノックス101
0」)0.1質量部、合成シリカ0.5質量部を含有し
たポリアミド系樹脂組成物で構成されている。
層>チーグラー触媒を用いて重合製造したMFRが0.
08g/10分、密度が0.958g/cm3、GPC
法により求めた分子量分布(重量平均分子量Mw/数平
均分子量Mn)が30、X線回折法による結晶化度が8
5%の高密度ポリエチレン樹脂に不飽和カルボン酸を
0.3質量%グラフト重合した酸変性高密度ポリエチレ
ン樹脂35質量部、ポリアミド樹脂65質量部、の2種
からなるポリアミド系樹脂100質量部に対して、アス
ペクト比が3.5以下の無機顔料としてアスペクト比が
1.6、DBP吸油量が124cc/100g、平均粒
子径が20mμ、pHが8.4、遊離硫黄含有量が0.
05%、揮発分含有量が0.8%のファーネスカーボン
ブラック3質量部、アスペクト比が5以上の板状無機顔
料としてアスペクト比が23の層状珪酸塩の雲母3質量
部、滑剤としてステアリン酸カルシウム0.1質量部、
エルカ酸アミド0.05質量部、ワックス類として重量
平均分子量が9000の低分子量ポリプロピレン樹脂5
質量部、融点が100℃以上のヒンダードフェノール系
酸化防止剤(チバガイギー社製「イルガノックス101
0」)0.1質量部、合成シリカ0.5質量部を含有し
たポリアミド系樹脂組成物で構成されている。
【0452】厚さは30μmである。酸素透過率(JI
S K−7126の20℃,0%RHで測定)は、38
cc/m2・24時間・atm、縦ヤング率は666.
4N/mm2(68kgf/mm2)である。
S K−7126の20℃,0%RHで測定)は、38
cc/m2・24時間・atm、縦ヤング率は666.
4N/mm2(68kgf/mm2)である。
【0453】<最内層:遮光性ポリオレフィン樹脂フィ
ルム層>前記最外層を構成しているポリオレフィン樹脂
100質量部において、高密度ポリエチレン樹脂を40
質量部から10質量部に、エチレン−ヘキセン−1共重
合体樹脂を30質量部から70質量部に、低結晶エチレ
ン・ブテン−1共重合体樹脂を30質量部から20質量
部に変更した他は、添加剤の種類と添加量及び樹脂層の
厚さ(25μm)は同一である。縦ヤング率は254.
8N/mm2(26kgf/mm2)である。
ルム層>前記最外層を構成しているポリオレフィン樹脂
100質量部において、高密度ポリエチレン樹脂を40
質量部から10質量部に、エチレン−ヘキセン−1共重
合体樹脂を30質量部から70質量部に、低結晶エチレ
ン・ブテン−1共重合体樹脂を30質量部から20質量
部に変更した他は、添加剤の種類と添加量及び樹脂層の
厚さ(25μm)は同一である。縦ヤング率は254.
8N/mm2(26kgf/mm2)である。
【0454】以上のような同時三層多層共押出しインフ
レーションフィルムは、リップ間隙2.0mmのリング
ダイスを用いて、フィルム成形速度20m/分で成形し
たもので、ドロー比(ダイスのリップ間隙と実際に得ら
れるフィルムの厚みの比)は、2000(μm)(リッ
プ間隙2.0mm)/80(μm)=25である。
レーションフィルムは、リップ間隙2.0mmのリング
ダイスを用いて、フィルム成形速度20m/分で成形し
たもので、ドロー比(ダイスのリップ間隙と実際に得ら
れるフィルムの厚みの比)は、2000(μm)(リッ
プ間隙2.0mm)/80(μm)=25である。
【0455】実施例14における同時三層共押出しイン
フレーションフィルムからなる写真感光材料用包装材料
は、フィルムの成形性、帯電防止性、無機顔料の均一分
散性、遮光能力、物理強度、外観、リサイクル適性、ヒ
ートシール適性、密封性、破袋強度、カール防止性、焼
却適性及び防湿ガスバリヤ性が優れており、ISO感度
100以上の高感度写真感光材料用の包装材料としてこ
のままでも使用可能であり、金属層を積層した従来の包
装材料に比べコストを30%以上低減することができ
た。特に無機顔料の均一分散性、遮光能力、物理強度、
破袋強度、密封性、カール防止性が優れていた。
フレーションフィルムからなる写真感光材料用包装材料
は、フィルムの成形性、帯電防止性、無機顔料の均一分
散性、遮光能力、物理強度、外観、リサイクル適性、ヒ
ートシール適性、密封性、破袋強度、カール防止性、焼
却適性及び防湿ガスバリヤ性が優れており、ISO感度
100以上の高感度写真感光材料用の包装材料としてこ
のままでも使用可能であり、金属層を積層した従来の包
装材料に比べコストを30%以上低減することができ
た。特に無機顔料の均一分散性、遮光能力、物理強度、
破袋強度、密封性、カール防止性が優れていた。
【0456】[実施例15]下記層構成の厚さ70μm
の同時三層共押出しインフレーションフィルムからなる
写真感光材料用包装材料である。
の同時三層共押出しインフレーションフィルムからなる
写真感光材料用包装材料である。
【0457】<最外層:高軟化点・防湿樹脂からなる遮
光性ポリオレフィン樹脂フィルム層>実施例14と同一
である。厚さは20μmである。透湿度(JIS Z 0
208の条件B)は、8.9g/m2・24時間であ
る。
光性ポリオレフィン樹脂フィルム層>実施例14と同一
である。厚さは20μmである。透湿度(JIS Z 0
208の条件B)は、8.9g/m2・24時間であ
る。
【0458】<中間層:遮光性酸素バリヤ樹脂フィルム
層>メタロセン触媒を用いて重合製造したMFRが2.
1g/10分、密度が0.925g/cm3、分子量分
布が2.5、結晶化度が45%のエチレン・ヘキセン−
1共重合体樹脂に溶融状態で無水マレイン酸を0.3質
量%グラフトした酸変性エチレン・ヘキセン−1共重合
体樹脂35質量部、ポリアミド樹脂(三菱化成KK製
「NOVAMID #1023)65質量部からなるポ
リアミド樹脂系組成物からなる。
層>メタロセン触媒を用いて重合製造したMFRが2.
1g/10分、密度が0.925g/cm3、分子量分
布が2.5、結晶化度が45%のエチレン・ヘキセン−
1共重合体樹脂に溶融状態で無水マレイン酸を0.3質
量%グラフトした酸変性エチレン・ヘキセン−1共重合
体樹脂35質量部、ポリアミド樹脂(三菱化成KK製
「NOVAMID #1023)65質量部からなるポ
リアミド樹脂系組成物からなる。
【0459】厚さは30μmである。酸素透過率(JI
S K−7126の20℃,0%RHで測定)は、42
cc/m2・24時間・atm、縦ヤング率は519.
4N/mm2(53kgf/mm2)である。
S K−7126の20℃,0%RHで測定)は、42
cc/m2・24時間・atm、縦ヤング率は519.
4N/mm2(53kgf/mm2)である。
【0460】<最内層:ポリオレフィン樹脂フィルム層
>実施例14と同一である。厚さは20μmである。
>実施例14と同一である。厚さは20μmである。
【0461】以上のような同時三層多層共押出しインフ
レーションフィルムは、リップ間隙1.6mmのリング
ダイスを用いて、フィルム成形速度15m/分で成形し
たもので、ドロー比(ダイスのリップ間隙と実際に得ら
れるフィルムの厚みの比)は、1600(μm)(リッ
プ間隙1.6mm)/70(μm)≒23である。
レーションフィルムは、リップ間隙1.6mmのリング
ダイスを用いて、フィルム成形速度15m/分で成形し
たもので、ドロー比(ダイスのリップ間隙と実際に得ら
れるフィルムの厚みの比)は、1600(μm)(リッ
プ間隙1.6mm)/70(μm)≒23である。
【0462】また、ポリオレフィン樹脂フィルム層を1
0℃の冷却水で冷却した水冷マンドレで冷却し、高軟化
点・防湿樹脂フィルム層を20℃の空気吹き付けにより
冷却した。
0℃の冷却水で冷却した水冷マンドレで冷却し、高軟化
点・防湿樹脂フィルム層を20℃の空気吹き付けにより
冷却した。
【0463】実施例15における同時三層共押出しイン
フレーションフィルムからなる写真感光材料用包装材料
は、上述した特公平2−2700号公報で開示された写
真感光材料用包装材料に比較して、酸素バリヤ性、破袋
強度、ゲルボテスト強度(耐ピンホール性)、ヤング
率、衝撃穴あけ強度等が優れており、特にISO感度4
00以上の高感度写真感光材料や金増感や増感色素及び
セレン増感等の化学増感を使用した写真感光材料の品質
を2年以上の長期間良好に維持することができた。
フレーションフィルムからなる写真感光材料用包装材料
は、上述した特公平2−2700号公報で開示された写
真感光材料用包装材料に比較して、酸素バリヤ性、破袋
強度、ゲルボテスト強度(耐ピンホール性)、ヤング
率、衝撃穴あけ強度等が優れており、特にISO感度4
00以上の高感度写真感光材料や金増感や増感色素及び
セレン増感等の化学増感を使用した写真感光材料の品質
を2年以上の長期間良好に維持することができた。
【0464】[実施例16]下記層構成の厚さ70μm
の同時三層共押出しインフレーションフィルムからなる
写真感光材料用包装材料である。
の同時三層共押出しインフレーションフィルムからなる
写真感光材料用包装材料である。
【0465】<最外層:高軟化点・防湿樹脂からなる遮
光性ポリオレフィン樹脂フィルム層>実施例15と同一
樹脂組成及び厚さである。
光性ポリオレフィン樹脂フィルム層>実施例15と同一
樹脂組成及び厚さである。
【0466】<中間層:遮光性酸素バリヤ樹脂フィルム
層>実施例15の同時三層共押出しインフレーションフ
ィルムをリサイクルペレット化した樹脂を50質量%含
む他は、実施例15の酸素バリヤ樹脂フィルム層と同一
樹脂組成及び厚さである。酸素透過率(JIS K−7
126の20℃,0%RHで測定)は、53cc/m2
・24時間・atm、縦ヤング率は529.4N/mm
2(54kgf/mm2)である。
層>実施例15の同時三層共押出しインフレーションフ
ィルムをリサイクルペレット化した樹脂を50質量%含
む他は、実施例15の酸素バリヤ樹脂フィルム層と同一
樹脂組成及び厚さである。酸素透過率(JIS K−7
126の20℃,0%RHで測定)は、53cc/m2
・24時間・atm、縦ヤング率は529.4N/mm
2(54kgf/mm2)である。
【0467】<最内層:遮光性ポリオレフィン樹脂フィ
ルム層>実施例15と同一樹脂組成及び同一厚さであ
る。
ルム層>実施例15と同一樹脂組成及び同一厚さであ
る。
【0468】実施例16の写真感光材料用包装材料は、
中間層の遮光性酸素バリヤ樹脂フィルム層に、実施例1
5の写真感光材料用包装材料全体をリサイクルペレット
化した熱履歴を3回以上経たポリオレフィン系樹脂組成
物を50質量%使用しているので、実施例15に比較し
て、環境に優しく、カーボンブラックの均一分散性、帯
電防止性、遮光能力、写真性(熱履歴を3回以上経た写
真感光材料の写真性に悪影響を及ぼす揮発成分が大幅に
減少した効果と思われる)等が優れており、また、酸素
バリヤ性も良好であった。
中間層の遮光性酸素バリヤ樹脂フィルム層に、実施例1
5の写真感光材料用包装材料全体をリサイクルペレット
化した熱履歴を3回以上経たポリオレフィン系樹脂組成
物を50質量%使用しているので、実施例15に比較し
て、環境に優しく、カーボンブラックの均一分散性、帯
電防止性、遮光能力、写真性(熱履歴を3回以上経た写
真感光材料の写真性に悪影響を及ぼす揮発成分が大幅に
減少した効果と思われる)等が優れており、また、酸素
バリヤ性も良好であった。
【0469】[実施例17]実施例5の厚さ12μmの
二軸延伸ポリエチレンナフタレート樹脂フィルム層の代
わりに、アスペクト比が1.6、平均粒子径が1.6μ
mの沈降性硫酸バリウム10質量%と、重量平均分子量
が6000の低分子量ポリエチレン樹脂を10質量%、
アスペクト比が7.5のタルク3質量部と、紫外線吸収
剤のジメチル−p−メトキシベンジリデンマロネートを
0.3質量%含有する縦方向ヤング率が7448N/m
m2(760kg/mm2)、融点が275℃の厚さ1
2μmの二軸延伸ポリエチレンナフタレート樹脂フィル
ム層を用いた他は層構成、フィルム厚さが同一の写真感
光材料用包装材料である。
二軸延伸ポリエチレンナフタレート樹脂フィルム層の代
わりに、アスペクト比が1.6、平均粒子径が1.6μ
mの沈降性硫酸バリウム10質量%と、重量平均分子量
が6000の低分子量ポリエチレン樹脂を10質量%、
アスペクト比が7.5のタルク3質量部と、紫外線吸収
剤のジメチル−p−メトキシベンジリデンマロネートを
0.3質量%含有する縦方向ヤング率が7448N/m
m2(760kg/mm2)、融点が275℃の厚さ1
2μmの二軸延伸ポリエチレンナフタレート樹脂フィル
ム層を用いた他は層構成、フィルム厚さが同一の写真感
光材料用包装材料である。
【0470】この写真感光材料用包装材料は、実施例5
に比較して外観、印刷適性、帯電防止性、カール防止
性、破袋強度、外観等が優れ、写真感光材料用包装材料
として優れていた。
に比較して外観、印刷適性、帯電防止性、カール防止
性、破袋強度、外観等が優れ、写真感光材料用包装材料
として優れていた。
【0471】[実施例18]実施例17の沈降性硫酸バ
リウムの代わりに、光活性を有する酸化チタン10質量
%を用いた他は、各層の樹脂組成物、層構成、フィルム
厚さは同一の写真感光材料用包装材料である。この包装
材料は、実施例17に比較して遮光能力、各種写真性有
害ガスの無害化能力、防曇性、抗菌性、耐汚染性が優れ
たものであった。
リウムの代わりに、光活性を有する酸化チタン10質量
%を用いた他は、各層の樹脂組成物、層構成、フィルム
厚さは同一の写真感光材料用包装材料である。この包装
材料は、実施例17に比較して遮光能力、各種写真性有
害ガスの無害化能力、防曇性、抗菌性、耐汚染性が優れ
たものであった。
【0472】[比較例1]単層のインフレーションフィ
ルムからなる包装材料である(特公平2−2700号公
報におけるNo.4の包装材料と同一樹脂組成であり、
厚さのみ50μmから80μmに変更したフィルムであ
る)。
ルムからなる包装材料である(特公平2−2700号公
報におけるNo.4の包装材料と同一樹脂組成であり、
厚さのみ50μmから80μmに変更したフィルムであ
る)。
【0473】MFR(ASTM D 1238の条件E)
が2.5g/10分、密度(ASTM D 1505)が
0.922g/cm3のL−LDPE樹脂(三井石油化
学製ウルトゼックス2020L)が65.0質量%、M
FR(ASTM D 1238の条件E)が2.4g/1
0分、密度(ASTM D 1505)が0.923g/
cm3のLDPE樹脂(日本ユニカー市DFD−011
1)が25.0質量%、平均粒子径が21nmのファー
ネスカーボンブラック(三菱化成製)が10.0質量%
からなり、厚さは80μmである。
が2.5g/10分、密度(ASTM D 1505)が
0.922g/cm3のL−LDPE樹脂(三井石油化
学製ウルトゼックス2020L)が65.0質量%、M
FR(ASTM D 1238の条件E)が2.4g/1
0分、密度(ASTM D 1505)が0.923g/
cm3のLDPE樹脂(日本ユニカー市DFD−011
1)が25.0質量%、平均粒子径が21nmのファー
ネスカーボンブラック(三菱化成製)が10.0質量%
からなり、厚さは80μmである。
【0474】メルトフラクチュアが発生し、ファーネス
カーボンブラックの分散性が不良でブツやフィッシュア
イが発生し、外観を悪化させブロッキングが発生しやす
くフィルム成形性、生産性、外観等多くの特性が本発明
の実施例1〜18より劣っていた。
カーボンブラックの分散性が不良でブツやフィッシュア
イが発生し、外観を悪化させブロッキングが発生しやす
くフィルム成形性、生産性、外観等多くの特性が本発明
の実施例1〜18より劣っていた。
【0475】
【発明の効果】本発明は、以下に記載する効果を有す
る。 (1) 無機顔料の分散性が良好で、ブツ等が発生せず、
写真感光材料に擦り傷及び圧力カブリを発生させること
がない。 (2) 写真性が良好である。 (3) リサイクル適性、焼却適性が優れ、且つ人体や生
物に対する有害ガスを発生しない。 (4) 物理強度が優れている。 (5) 防湿性、酸素バリヤ性が優れている。 (6) 長期間の密封・遮光性が優れている。 (7) ヒートシール適性(ヒートシール強度、経時ヒー
トシール強度、ホットタック性等)が優れている。 (8) 帯電防止性が優れている。 (9) ゲルボテスト強度が優れている。 (10) 製袋適性が優れている。 (11) 容器包装リサイクル法に適合する。 (12) 金属イオン含有ゼオライトを含有させると、抗菌
性が優れている。 (13) 各種スキャベンジャーを含有させると、写真性に
悪影響を及ぼす物質(例えば遊離硫黄、シアン化水素ガ
ス、塩素ガス、亜硫酸ガス、ハロゲン化合物、アルデヒ
ド化合物等)が含まれていても、吸着または化学反応に
より写真性に悪影響を及ぼす物質の含有量を少なくした
り無害化し、写真性に問題がないレベルにできる。
る。 (1) 無機顔料の分散性が良好で、ブツ等が発生せず、
写真感光材料に擦り傷及び圧力カブリを発生させること
がない。 (2) 写真性が良好である。 (3) リサイクル適性、焼却適性が優れ、且つ人体や生
物に対する有害ガスを発生しない。 (4) 物理強度が優れている。 (5) 防湿性、酸素バリヤ性が優れている。 (6) 長期間の密封・遮光性が優れている。 (7) ヒートシール適性(ヒートシール強度、経時ヒー
トシール強度、ホットタック性等)が優れている。 (8) 帯電防止性が優れている。 (9) ゲルボテスト強度が優れている。 (10) 製袋適性が優れている。 (11) 容器包装リサイクル法に適合する。 (12) 金属イオン含有ゼオライトを含有させると、抗菌
性が優れている。 (13) 各種スキャベンジャーを含有させると、写真性に
悪影響を及ぼす物質(例えば遊離硫黄、シアン化水素ガ
ス、塩素ガス、亜硫酸ガス、ハロゲン化合物、アルデヒ
ド化合物等)が含まれていても、吸着または化学反応に
より写真性に悪影響を及ぼす物質の含有量を少なくした
り無害化し、写真性に問題がないレベルにできる。
【図1】 本発明による密封包装袋の一実施形態の態様
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図2】 本発明による密封包装袋の一実施形態の態様
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図3】 本発明による密封包装袋の他の実施形態の態
様を示す平面図である。
様を示す平面図である。
【図4】 本発明による密封包装袋の他の実施形態の態
様を示す斜視図である。
様を示す斜視図である。
【図5】 本発明による密封包装袋の他の実施形態の態
様を示す斜視図である。
様を示す斜視図である。
【図6】 本発明による密封包装袋の他の実施形態の態
様を示す平面図である。
様を示す平面図である。
【図7】 エチレン系樹脂フィルムの厚みと透湿度との
関係を示すグラフである。
関係を示すグラフである。
10…遮光袋 11…ヒートシール部 12…開口部 13…粘着テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 81/30 B65D 81/30 C
Claims (5)
- 【請求項1】 アスペクト比が3.5以下の無機顔料を
0.1〜40質量%、アスペクト比が5以上の板状無機
顔料を0.05〜30質量%含有し、かつ、アスペクト
比が3.5以下の無機顔料とアスペクト比が5以上の板
状無機顔料との合計含有量が0.2〜50質量%である
遮光性熱可塑性樹脂フィルム層を具備することを特徴と
する写真感光材料用包装材料。 - 【請求項2】 前記無機顔料に光吸収性無機顔料が含ま
れており、アスペクト比が3.5以下の光吸収性無機顔
料としてはカーボンブラック及び鉄黒の少なくとも1種
であり、アスペクト比が5以上の光吸収性板状無機顔料
としては鱗片状グラファイト及びベンガラの少なくとも
1種である請求項1記載の写真感光材料用包装材料。 - 【請求項3】 前記遮光性熱可塑性樹脂フィルム層が最
外層に設けられており、この最外層に設けられた遮光性
熱可塑性樹脂フィルム層に含有された無機顔料が、白
色、黄色、銀色、金色又は乳白色の光反射性無機顔料で
ある請求項1に記載の写真感光材料用包装材料。 - 【請求項4】 前記遮光性熱可塑性樹脂フィルム層が最
内層に設けられており、この最内層に設けられた遮光性
熱可塑性樹脂フィルム層に含有された無機顔料及び板状
無機顔料の少なくとも1種が黒色の光吸収性無機顔料で
あり、熱可塑性樹脂の50質量%以上がポリオレフィン
樹脂である請求項1に記載の写真感光材料用包装材料。 - 【請求項5】 請求項1、2、3又は4に記載の写真感
光材料用包装材料の遮光性熱可塑性樹脂フィルム層同士
をヒートシール方法により密封溶着させて製袋した透湿
度が10g/m2・24時間以下の包装袋に化学増感及
び/又は色素増感した写真感光材料を密封・遮光包装し
たことを特徴とする写真感光材料用包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000106123A JP2000352798A (ja) | 1999-04-09 | 2000-04-07 | 写真感光材料用包装材料及びこれを用いた写真感光材料用包装袋 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10191399 | 1999-04-09 | ||
JP11-101913 | 1999-04-09 | ||
JP2000106123A JP2000352798A (ja) | 1999-04-09 | 2000-04-07 | 写真感光材料用包装材料及びこれを用いた写真感光材料用包装袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000352798A true JP2000352798A (ja) | 2000-12-19 |
Family
ID=26442680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000106123A Pending JP2000352798A (ja) | 1999-04-09 | 2000-04-07 | 写真感光材料用包装材料及びこれを用いた写真感光材料用包装袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000352798A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002220778A (ja) * | 2001-01-17 | 2002-08-09 | Asahi Schwebel Co Ltd | 耳止めガラスクロス |
JP2006130807A (ja) * | 2004-11-08 | 2006-05-25 | Toppan Printing Co Ltd | 遮光性包装材料と該遮光性包装材料を用いた包装袋 |
JP2008081190A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Fujifilm Corp | 光学シート用の包装材、光学シート包装体、及び包装材封止用粘着テープ |
JP2012018384A (ja) * | 2010-06-08 | 2012-01-26 | Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd | 黒色樹脂組成物及びブラックマトリクス |
JP3182897U (ja) * | 2012-12-26 | 2013-04-18 | たかね 平野 | 展示用写真フレーム袋 |
JP2015007195A (ja) * | 2013-06-25 | 2015-01-15 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | ポリアセタール樹脂組成物及びその成形体 |
KR20220147202A (ko) * | 2021-04-27 | 2022-11-03 | 주식회사 싸이너스 | 이미지 플레이트를 수용하는 플렉시블 카셋트 |
JP7227671B1 (ja) | 2022-11-07 | 2023-02-22 | 株式会社Tbm | 積層シート、及び成形体 |
US11851546B2 (en) * | 2017-03-31 | 2023-12-26 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Thermoplastic resin film and glass plate-containing laminate |
WO2024122311A1 (ja) * | 2022-12-06 | 2024-06-13 | 三菱ケミカル株式会社 | 積層フィルム、積層フィルムの製造方法、導電性フィルム、集電体及び電池 |
-
2000
- 2000-04-07 JP JP2000106123A patent/JP2000352798A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4662398B2 (ja) * | 2001-01-17 | 2011-03-30 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | 耳止めガラスクロス |
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US11851546B2 (en) * | 2017-03-31 | 2023-12-26 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Thermoplastic resin film and glass plate-containing laminate |
US11952476B2 (en) | 2017-03-31 | 2024-04-09 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Thermoplastic resin film and glass plate-containing laminate |
KR20220147202A (ko) * | 2021-04-27 | 2022-11-03 | 주식회사 싸이너스 | 이미지 플레이트를 수용하는 플렉시블 카셋트 |
KR102473983B1 (ko) * | 2021-04-27 | 2022-12-05 | 주식회사 싸이너스 | 이미지 플레이트를 수용하는 플렉시블 카셋트 |
JP7227671B1 (ja) | 2022-11-07 | 2023-02-22 | 株式会社Tbm | 積層シート、及び成形体 |
WO2024101008A1 (ja) * | 2022-11-07 | 2024-05-16 | 株式会社Tbm | 積層シート、及び成形体 |
JP2024067836A (ja) * | 2022-11-07 | 2024-05-17 | 株式会社Tbm | 積層シート、及び成形体 |
WO2024122311A1 (ja) * | 2022-12-06 | 2024-06-13 | 三菱ケミカル株式会社 | 積層フィルム、積層フィルムの製造方法、導電性フィルム、集電体及び電池 |
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