JP2000352737A - 光量調節装置およびこれを備えた機器 - Google Patents

光量調節装置およびこれを備えた機器

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JP2000352737A
JP2000352737A JP11167132A JP16713299A JP2000352737A JP 2000352737 A JP2000352737 A JP 2000352737A JP 11167132 A JP11167132 A JP 11167132A JP 16713299 A JP16713299 A JP 16713299A JP 2000352737 A JP2000352737 A JP 2000352737A
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opening
movable blade
groove
light amount
adjusting device
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Kenji Kawano
兼資 川野
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/75Circuitry for compensating brightness variation in the scene by influencing optical camera components
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/50Constructional details
    • H04N23/55Optical parts specially adapted for electronic image sensors; Mounting thereof

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光量調節装置における機構的ガタ等により、
安定した光通過口面積(絞り値)が得られない。 【解決手段】 第1の可動羽根9と第2の可動羽根10
とを光軸直交面内で駆動して光通過口Sの開口面積を変
化させることにより光量を調節する光量調節装置におい
て、第1の可動羽根に、光軸直交面内における所定方向
に延びて一定幅を有する溝状開口部9e2を形成すると
ともに、第2の可動羽根に、光軸直交面内における上記
所定方向に直交する方向に延びて一定幅を有する溝状開
口部10e2を形成し、これら第1および第2の可動羽
根を、溝状開口部同士が光軸上で交差するように駆動し
て、この交差部に開放開口面積より小さな開口面積を有
する光通過口14を形成させるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラやス
チールビデオカメラおよび複写機等の機器に使用される
光量調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディアツールが社会に浸
透するに連れて、音声,文字情報だけでなく画像情報の
データが扱われるようになってきている。この際、画像
を取り込むのに用いられるのは、一般的には、ビデオカ
メラやデジタルカメラである。また、最近では、携帯電
話やハンディコンピュータ等の携帯端末機器にも撮影手
段としての小型のカメラが組み込まれ、撮影後、即時に
取り込んだ画像データを電話回線を利用して送信するこ
とも可能になってきている。
【0003】これらの画像入力機器のカメラ部の多く
は、各撮像素子サイズに適した共軸系のレンズから構成
された単焦点レンズ群又はズームレンズ群で構成されて
いる。
【0004】図19には、代表的なデジタルカメラを示
している。101はカメラ本体、102は光学ブロッ
ク、103はストロボ発光部、104はレリーズボタ
ン、105は情報確認用LCDである。さらに、カメラ
本体101の背面には、ファインダーおよび記録確認用
としてのLCD等が配置されている。
【0005】この光学ブロック102は、鏡筒、光学レ
ンズ、撮像素子および絞り機構(光量調節装置)から構
成され、被写体から入射された光線が光学レンズ、絞り
機構を通して撮像素子へ導かれ、図示しない電気回路に
よって、適切な絞り値とシャッタースピードが決定さ
れ、最適露光が行われるようになっている。
【0006】最適露光を行うためには、被写体の明るさ
によって絞り値を制御する必要がある。一般的に、ビデ
オカメラの多くは絞り装置としてIGメータを搭載して
おり、このIGメータの基本的な機構を図20を用いて
説明する。
【0007】図20は、従来のIGメータの概略断面図
であり、図20(a)は正面図、図20(b)は側面
図、図20(c)は背面図である。
【0008】これらの図において、201は筐体であ
る。202は磁性材料からなり、略U字形状に形成され
たヨークである。203はヨーク202に巻回され、導
体からなるコイルボビンで、図示しない電気回路に接続
されている。204はヨーク202の両端の間隙に配置
され、永久磁石205を有した回転自在なロータであ
り、その回動先端部には2個所の突起部206,207
が形成されている。
【0009】208,209は各々羽根の一部に孔部2
10,211を有しており、突起部206,207にそ
れぞれ係合し、ロータ204の回転動作に対応して筐体
201の内部を一方向に摺動自在に移動する可動羽根で
ある。
【0010】次に図21を用いて、上記IGメータにお
ける開口部を変化させるため動作について説明する。
【0011】コイルボビン203に電流を流すと、電流
値に応じて磁気回路によりロータ204が回動し、可動
羽根208,209の相対位置が変化する。これによ
り、可動羽根208,209の端部で形成される開口部
212(図中斜線部)が決定され、この開口部212の
開口面積が絞り値となる。
【0012】図21(a)は開口部212が開放である
F2.5の状態を、図21(b)は開口部212がF
4.0の状態を、図21(c)は開口部212がF5.
6の状態を、図21(d)は開口部212がF8の状態
を、図21(e)は開口部212がF11の状態を、図
21(f)は開口部212がF16の状態を、図21
(g)は開口部212が全閉状態をそれぞれ示してい
る。
【0013】これらの図に示すように、ロータ204の
回転位相にて絞り値は決定するが、2枚の可動羽根20
8,209の中央開口部は連続的に形成されており、対
応する絞り値も連続的に得られるように構成されてい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】近年の技術進歩に伴
い、各情報端末機器に用いられる部品および素子関連は
非常に小型化されている。特に撮像素子としてのCCD
が非常に小さくなり、光学レンズおよびそれに付随する
絞り機構等の小型化が重要になってきている。撮像素子
の小型化に伴って光学レンズの焦点距離が小さくなるた
めに、同等の光学レンズを設計するには必然的にレンズ
開放径も小さくする必要がある。そのため、絞り開口径
も更に小さくなり、従来のIGメータの構成では問題が
生じてきている。
【0015】その理由としては、可動羽根に設けられた
孔部とロータの突起部との係合部において、隙間が皆無
にすることは困難で、必ず多少のガタが存在するためで
ある。現在の構成のIGメータの多くは、製造上の都合
および羽根の摺動性能上からガタ量は約0.1mm程度
は有しており、この範囲においてはロータの回転動作に
応じて羽根は追従しないことになる。
【0016】従来は、撮像素子が大きかったために、対
応する光学レンズ側の開放径も、例えばφ6ないし8m
m程度と大きく、ガタ量0.1mmの量は相対的には小
さな値であった。
【0017】また、近年になって撮像素子の小型化が進
み、開放径も小さくなってきているが、それでもφ4.
0mm以上のガタ量を有するのが一般的である。
【0018】ここで、図22に、開放径φ5.24mm
の時の開口面積とF値との関連、およびガタ量0.1m
mの時の変動量を示す。但し、変動量(%)については
中心値に対し振り分け(±0.05mm)で考え、更に
口径が小さくなる方向に変動する場合の方が変動量は大
きく効くので、その値を表に記述する。変動量(EV
値)については上記変動量(%)に対して、その値を表
に記述する。
【0019】また、本来は絞り値が途中の段階は開口形
状は真円では無く、可動羽根形状によって決定される
が、ここでは簡易的に真円と見なしてガタ量を振って変
動量を算出する。
【0020】図22の表に示すように、開放径が大きい
時はガタ量0.1mmが絞り値に与える影響は小さく、
EV値の変動量としてもF11においては最大0.25
EV程度、F16においても最大0.37EV程度で、
実用上問題はないと考えられる。
【0021】なお、通常絞り込みを行っていくと、回折
効果によりレンズ結像性能が劣化するために、多くのレ
ンズユニットにおいては機械的最小絞り値をF8〜11
程度までに制限し、それ以下はNDフィルタ等で光量を
低減させ、光学的最小絞り値を得る手法も採ることがで
きる。この場合は、最小絞りの機械的精度を上記範囲ま
で保証すれば良く、若干の開口径の縮小は可能となる。
但し、NDフィルタ等で光量を低減させる手法は、絞っ
ても被写界深度の変化が無いために、所望の撮影効果が
得られない等の欠点もあり、撮影者側からは最適な策と
は言えない。
【0022】しかし、撮像素子の小型化に伴って開放径
が小さくなると、この0.1mmというガタ量が変動量
としては非常に大きく影響してくる。図23に開放径φ
2mmの時の開口面積とF値との関連、およびガタ量
0.1mmの時の変動量を示す。但し、変動量(%)に
ついては中心値に対し振り分け(±0.05mm)で考
え、更に口径が小さくなる方向に変動する場合の方が変
動量は大きく効くので、その値を表に記述する。変動量
(EV値)については上記変動量(%)に対して、その
値を表に記述する。また、本来は絞り値が途中の段階は
開口形状は真円では無く、可動羽根形状によって決定さ
れるが、ここでは簡易的に真円と見なしてガタ量を振っ
て変動量を算出する。
【0023】図23の表に示すように、開放径が小さく
なるとガタ量0.1mmが絞り値に与える影響は大き
く、EV値の変動量としても、F11においては最大
0.72EV程度、F16においては最大1.07EV
となり、露光精度に問題が生じてしまう。
【0024】また、露光精度に問題が生じない範囲とし
て考えられる0.3EV以内に押さえようとすると、F
5.6までしか使用できず、高輝度の被写体に対応でき
ないという問題が発生してしまう。
【0025】さらに、上記問題点を解決するため、複数
に開口部を有した一枚の可動羽根を回転させて絞りを切
り替える切換式絞り機構(ターレット絞り)も一般的に
使用されているが、機構の小型化が困難であることや、
メカシャッターとして用いる場合には別の駆動要素が必
要になり、機構が複雑化するという問題を有している。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本願第1の発明では、第1の可動羽根と第2の可
動羽根とを光軸直交面内で駆動して光通過口の開口面積
を変化させることにより光量を調節する光量調節装置に
おいて、第1の可動羽根に、光軸直交面内における所定
方向に延びて一定幅を有する溝状開口部を形成するとと
もに、第2の可動羽根に、光軸直交面内における上記所
定方向に直交する方向に延びて一定幅を有する溝状開口
部を形成し、これら第1および第2の可動羽根を、溝状
開口部同士が光軸上で交差するように駆動して、この交
差部に少なくとも開放開口面積より小さな開口面積を有
する光通過口を形成させるようにしている。
【0027】すなわち、互いに直交する一定幅の溝状開
口部同士を交差させてこの交差部に光通過口を形成させ
る構成を採用することにより、第1および第2の可動羽
根とこれらを駆動するアクチュエータとの結合部のガタ
や、動作環境の変化に伴うアクチュエータの作動誤差等
によって両可動羽根の駆動位置が多少ずれても、交差部
に形成される光通過口の面積は一定となるようにしてい
る。これにより、従来特に両可動羽根の駆動位置のずれ
による光量への影響が大きかった小絞り時の光量の安定
化を図ることができる。
【0028】なお、第1および第2の可動羽根は、互い
に直交する方向に駆動してもよいし、ともに同じ方向に
おける反対向きに駆動するようにしてもよい。
【0029】また、第1および第2の可動羽根のうち一
方の可動羽根に形成された溝状開口部の一部を減光フィ
ルタにより覆い、この溝状開口部における減光フィルタ
により覆われた部分と覆われていない部分とに他方の可
動羽根に形成された溝状開口部を選択的に交差させるこ
とにより光量を調節するようにしてもよい。これによ
り、両可動羽根に開放開口部と1本の一定幅の溝状開口
部とを形成すれば、開放絞り、小絞り、さらに小絞りよ
りも減光された最小絞りの3種類の絞り状態が段階的に
得られる。
【0030】また、本願第2の発明では、第1の可動羽
根と第2の可動羽根とを光軸直交面内で駆動して光通過
口の開口面積を変化させることにより光量を調節する光
量調節装置において、第1の可動羽根に、それぞれ光軸
直交面内における所定方向に延びて互いに異なる一定幅
を有する複数の溝状開口部を形成するとともに、第2の
可動羽根に、それぞれ光軸直交面内における上記所定方
向と直交する方向に延びて互いに異なる一定幅を有する
複数の溝状開口部を形成し、第1および第2の可動羽根
を複数の溝状開口部のうち相対応する一対の溝状開口部
同士が光軸上で交差するように駆動して、これら交差部
に異なる開口面積を有する複数の光通過口を選択的に形
成させるようにしている。
【0031】すなわち、互いに幅が異なり、かつそれぞ
れは一定幅の複数の溝状開口部を両可動羽根に形成し、
相対応する(例えば、同じ幅を有する)とともに互いに
直交する溝状開口部同士を選択的に交差させることによ
って複数種の光通過口を形成させるようにしている。こ
れにより、全閉を除く全絞り範囲での光量設定を段階的
に、かつ安定的に行うことが可能となる。
【0032】なお、この第2の発明においても、第1お
よび第2の可動羽根は、互いに直交する方向に駆動して
もよいし、ともに同じ方向における反対向きに駆動する
ようにしてもよい。
【0033】そして、上記第1および第2の発明におい
て、第1および第2の可動羽根を互いに直交する方向に
駆動する場合には、アクチュエータの回転出力部に、2
つの羽根との連結部を回転中心に対して略90度の角度
をなすように設け、また、ともに同じ方向に駆動する場
合には、2つの羽根との連結部を回転中心に対して略1
80度の角度をなすように設ければ、1つのアクチュエ
ータを用いて両方の可動羽根を駆動することが可能とな
る。
【0034】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1および図2
には、本発明の第1実施形態であるIGメータ(光量調
節装置)を示しており、図1では可動羽根およびロータ
関連を主に示し、図2ではロータとヨーク、コイルボビ
ン関連を主に示す。このIGメータは、図1に示す羽根
構成部と図2に示すロータ駆動部とが合体されて構成さ
れるが、ここでは機能説明のために分離している。
【0035】図1および図2において、1は第1IG筐
体、2は第2IG筐体である。3は磁性材料からなり、
略U字形状に形成されたヨーク、4はヨーク3に巻回さ
れ、導体からなるコイルボビンで、図示しない電気回路
に接続されている。5はヨーク3の両端の間隙に配置さ
れ、永久磁石6を有した回転自在なロータ(回転出力
部)であり、その回動先端部には、2箇所の突起部(連
結部)7,8が形成されている。突起部7,8のなす角
は、ロータ5の回転中心に対して略90度である。
【0036】ロータ5の中心部には、回転軸上下方向に
図示しない回転軸が形成されており、第1および第2I
G筐体1,2の軸受け部(図示せず)と係合して、回転
自在に保持されている。また、永久磁石6は、ロータ5
の中心部に予め決められた位相で固定されている。
【0037】9は図中水平方向(左右方向)に移動する
第1可動羽根であり、その一部には、所定の水平方向の
移動範囲を規定するガイドとしての長溝9a,9b,9
cが形成されている。また、第1可動羽根9の端部に
は、孔部9dが形成され、この孔部9dにて突起部7に
係合している。これにより、第1可動羽根9は、ロータ
5の回転動作に対応して筐体内部を水平方向に駆動され
る。
【0038】さらに、第1可動羽根9の略中央部には、
中央開口部9eが形成されており、第1可動羽根9の駆
動によりこの中央開口部9eが移動することによって、
光量を制限する絞りの機能を果たしている。この中央開
口部9eは、図7に詳しく示すように、片側端に形成さ
れた円形開口(開放開口部)9e1と、この円形開口9
e1に移動方向(水平方向)に直列的に連続形成され、
水平方向を長手方向とする溝状開口9e2とから構成さ
れている。
【0039】10は図中垂直方向(上下方向)、すなわ
ち第1可動羽根9の移動方向に直交する方向に移動する
第2可動羽根であり、その一部には、所定の垂直方向の
移動範囲を規定するガイドとしての長溝10a,10
b,10cが形成されている。また、第2可動羽根10
の端部には、孔部10dが形成され、この孔部10dに
て突起部8に係合している。これにより、第2可動羽根
10は、ロータ5の回転動作に対応して筐体内部を垂直
方向に駆動される。
【0040】さらに、第2可動羽根10の略中央部に
は、中央開口部10eが形成されており、第2可動羽根
10の駆動によりこの中央開口部10eが移動すること
によって、光量を制限する絞りの機能を果たしている。
この中央開口部10eは、図7に詳しく示すように、片
側端に形成された円形開口(開放開口部)10e1と、
この円形開口10e1に移動方向(垂直方向)に直列的
に連続形成され、垂直方向を長手方向とする溝状開口1
0e2とから構成されている。なお、第2可動羽根10
に形成された中央開口部10eのサイズ等は、基本的に
第1可動羽根9の中央開口部9eと同様である。また、
第2可動羽根10の溝状開口10e2の側端部には、図
1に斜線部として示すように、NDフィルタ11が両面
テープ等にて接着固定されている。
【0041】12は両可動羽根9,10を囲むように第
1IG筐体1に取り付けられた押さえ板である。13は
ホール素子であり、不図示の制御回路(このIGメータ
が取り付けられた機器等の制御回路)がロータ5に固定
された永久磁石6の漏洩磁束を検出して、ロータ5の回
転位相を知るためのものである。
【0042】第1IG筐体1には、3カ所の突起部1
a,1b,1cが形成されており、これら突起部1a,
1b,1cはそれぞれ前述した第1可動羽根9の長溝9
a,9b,9cに係合し、第1可動羽根9を水平方向に
ガイドする。また、突起部1a,1b,1cは、第2可
動羽根10の長溝10a,10b,10cにも同様にそ
れぞれ係合し、第2可動羽根10を垂直方向にガイドす
る。
【0043】また、第1IG筐体1の略中央部には、円
形状の穴部1dが形成されており、この穴部面積が本I
Gメータの開放値となっており、さらにこの穴部1dの
中心が光軸と一致するように、後述する光学系に配置さ
れる。
【0044】次に、上記のように構成されたIGメータ
の動作について説明する。コイルボビン4に電流を流す
と、その電流により磁界が発生し、ヨーク3の両端部3
a,3bには相反する磁極NおよびSが発生する。この
発生する磁界によって、ロータ5に固定された永久磁石
6が吸引/反発を受けてロータ5が回転する。
【0045】図3はボビン4に最大の電流が流され、ロ
ータ5が可動範囲端まで動作して絞り値が開放となった
状態を示している。この状態では、第1可動羽根9と第
2可動羽根10は共に円形開口9e1,10e1が光軸
上にて重なる位置に駆動される。これにより、開放開口
面積を有する光通過口14が形成される。
【0046】図3に示す状態からボビン4に流す電流を
減少させると、徐々にロータ5が図2中の矢印A方向に
回転し、第1可動羽根9は図中右方向に、第2可動羽根
10は図中上方向に移動する。これにより、図4に示す
ように、第1可動羽根9の溝状開口9e2と、第2可動
羽根10の溝状開口10e2のうちNDフィルタ11に
よって覆われていない部分とが光軸上にて交差し、この
交差部分に開放開口面積よりも小さな開口面積(例え
ば、F5.6に相当する開口面積)を有する光通過口1
4が形成される。
【0047】図4に示す状態からさらにボビン4に流す
電流を減少させると、ロータ5は図2中に矢印A方向に
さらに回転し、第1可動羽根9は図中右方向に、第2可
動羽根10は図中上方向に移動する。これにより、第1
可動羽根9の溝状開口9e2と、第2可動羽根10の溝
状開口10e2のうちNDフィルタ11によって覆われ
た部分とが光軸上にて交差する。交差部分の開口面積は
図5の状態と変わらないが、NDフィルター11によっ
て光学的に図5に示す状態よりも通過光量が小さくなる
(例えば、F11)。
【0048】図6はボビン4に電流を流さない状態を示
しており、ヨーク3とロータ5に固定された永久磁石6
とのコギングにより、図2中A方向に回転力が発生し、
ロータ5が可動範囲端まで達する。このとき、両可動羽
根9,10は中央開口部9e,10eが全く重ならない
位置となり、光は透過せず、絞りが全閉された状態とな
る。
【0049】以上説明したように、本実施形態のIGメ
ータでは、第1可動羽根9と第2可動羽根10の駆動方
向が互いに直交し、各可動羽根9,10に形成された円
形開口9e1,10e1が光軸上で重なることによって
開放開口面積を有する光通過口が形成されるとともに、
溝状開口9e2,10e2が光軸上で交差することによ
って開放開口面積よりも小さな開口面積を有する光通過
口が形成される。さらに、溝状開口9e2,10e2の
交差点をNDフィルタ11の位置とすることによって光
量を制限する。つまり、本実施形態のIGメータによれ
ば、3種類の光量を段階的に設定することができる。
【0050】そして、特に、開口面積の誤差による光量
への影響が大きな、開放開口より小さな光通過口を形成
する場合は、溝状開口9e2,10e2を光軸上で交差
させて光通過口を形成させる構成を採用していることか
ら、ロータ5の突起部7,8と両可動羽根9,10の孔
部9d,10dとの係合連結部にガタがあったり、環境
変化等によってロータ5の回転位相がずれたりしても、
溝状開口9e2,10e2の交差部分の面積(開口面
積)は変わらないので、常時安定した面積の光通過口、
すなわち絞り値を得ることができる。
【0051】なお、本実施形態のIGメータでは、段階
的にしか絞り値を設定できず、連続的に絞り値を変化さ
せることは不可能であるが、現在若しくは今後は、撮像
素子としてのCCDはプログレシブタイプが主流になり
つつあり、電子シャッターが併用できるようにになって
きているので、特にカメラシステムを構成する上での支
障はない。
【0052】また、本実施形態のIGメータは、ロータ
の回転位相を高精度に検出するために、ホール素子等の
センサをロータに固定された永久磁石の近傍に配置し、
漏洩磁束を利用して位置検出を行っている。これによ
り、環境変化によって生じる可動羽根の摺動特性の変化
やコイルボビンに巻回された導体線材の抵抗値の変化を
補償し、高精度に開口面積を保持させることができる。
【0053】さらに、本実施形態では、ホール素子をロ
ータ近傍に配置してロータ位置検出を行っているが、こ
れは本IGメータをメカニカルシャッターとしても利用
しているためである。但し、前述したように、常時安定
した開口面積を得ることが可能であることから、ホール
素子等のセンサやフィードバック制御回路等を配置しな
いで構成することも可能であり、これにより低コスト化
が可能となる。
【0054】また、上記実施形態では、絞りステップ
が、開放/F5.6/F11/全閉の4段階である場合
について説明したが、可動羽根9,10の中央開口部9
e,10eのうち溝状開口を複数段階に幅が変化するよ
うに形成すれば、さらにステップ数を増加させることが
できる。
【0055】(第2実施形態)図8には、本発明の第2
実施形態であるIGメータにおける絞り値の設定動作を
示している。本実施形態では、絞りステップを、開放
(F2.0)/F4.0/F8.0/F16/全閉の5
段階とした場合について説明する。
【0056】図8(a)は開放状態を、図8(b)はF
4.0の状態を、図8(c)はF8.0の状態を、図8
(d)はF16の状態を、図8(e)は全閉状態をそれ
ぞれ示している。
【0057】図8においては、21はコイルボビン、2
2はヨーク、23はロータ、24は永久磁石、25は図
8中水平方向に駆動される第1可動羽根、26は垂直方
向に駆動される第2可動羽根、27はNDフィルタ、2
9はホール素子である。
【0058】第1可動羽根25には、図9に示す形状の
中央開口部25eが形成されている。中央開口部25e
は、片側端に形成された円形開口(開放開口部)25e
1と、この円形開口25e1に移動方向(水平方向)に
直列的に連続形成され、水平方向を長手方向とする2つ
の溝状開口25e2,25e3とから構成されている。
溝状開口25e3は溝状開口25e2よりも一段溝幅が
狭くなっている。
【0059】一方、第2可動羽根26にも中央開口部2
6eが形成されており、この中央開口部26eは、片側
端に形成された円形開口(開放開口部)26e1と、こ
の円形開口26e1に移動方向(垂直方向)に直列的に
連続形成され、垂直方向を長手方向とする2つの溝状開
口26e2,26e3とから構成されている。溝状開口
26e3は溝状開口26e2よりも一段溝幅が狭くなっ
ている。
【0060】また、第2可動羽根26の溝状開口26e
3のうち端部付近には、NDフィルタ27が接着固定さ
れている。
【0061】次に、上記のように構成されたIGメータ
の動作について説明する。コイルボビン21に電流を流
すと、その電流により磁界が発生し、ヨーク22の両端
部22a,22bには相反する磁極NおよびSが発生す
る。この発生する磁界によって、ロータ23に固定され
た永久磁石24が吸引/反発を受けてロータ5が回転す
る。
【0062】図8(a)はボビン21に最大の電流が流
され、ロータ23が可動範囲端まで動作して絞り値が開
放となった状態を示している。この状態では、第1可動
羽根25と第2可動羽根26は共に円形開口25e1,
26e1が光軸上にて重なる位置に駆動される。これに
より、開放開口面積を有する光通過口28が形成され
る。
【0063】図8(a)に示す状態からボビン21に流
す電流を減少させると、徐々にロータ23が回転し、第
1可動羽根25は図中右方向に、第2可動羽根10は図
中上方向に移動する。これにより、図8(b)に示すよ
うに、両可動羽根25,26の溝状開口25e2,26
e2が光軸上にて交差し、この交差部分に開放開口面積
よりも小さな開口面積(F4.0に相当する開口面積)
を有する光通過口28が形成される。
【0064】図8(c)に示す状態からさらにボビン2
1に流す電流を減少させると、ロータ23はさらに回転
し、第1可動羽根25は図中右方向に、第2可動羽根2
6は図中上方向に移動する。これにより、図8(c)に
示すように、第1可動羽根25の溝状開口25e3と、
第2可動羽根26の溝状開口26e2のうちNDフィル
タ27によって覆われていない部分とが光軸上にて交差
し、この交差部分に図8(b)のときよりも小さな開口
面積(F8.0に相当する開口面積)を有する光通過口
28が形成される。
【0065】図8(c)に示す状態からさらにボビン2
1に流す電流を減少させると、ロータ23はさらに回転
し、第1可動羽根25は図中右方向に、第2可動羽根2
6は図中上方向に移動する。これにより、図8(d)に
示すように、第1可動羽根25の溝状開口25e3と、
第2可動羽根26の溝状開口26e3のうちNDフィル
タ27によって覆われた部分とが光軸上にて交差する。
交差部分の開口面積は図8(c)の状態と変わらない
が、NDフィルター27によって光学的に図8(c)に
示す状態よりも通過光量が小さくなる(F16)。
【0066】図8(e)はボビン21に電流を流さない
状態を示しており、ヨーク22とロータ23に固定され
た永久磁石24とのコギングにより回転力が発生し、ロ
ータ23が可動範囲端まで達する。このとき、両可動羽
根25,26は中央開口部25e,26eが全く重なら
ない位置となり、光は透過せず、絞りが全閉された状態
となる。
【0067】本第2実施形態では、第1実施形態と同様
に、ホール素子29をロータ近傍に配置した場合につい
て説明したが、ホール素子等のセンサやフィードバック
制御回路等を配置しないで構成することも可能であり、
これにより低コスト化が可能となる。
【0068】図10には、本実施形態のIGメータを用
いたカメラのプログラム線図の一例を示している。本実
施形態では、図10に示す斜線範囲において、絞りとシ
ャッタースピードが決定される。
【0069】以上説明したように、本実施形態のIGメ
ータでは、第1可動羽根25と第2可動羽根26の駆動
方向が互いに直交し、各可動羽根25,26に形成され
た円形開口25e1,26e1が光軸上で重なることに
よって開放開口面積を有する光通過口が形成されるとと
もに、溝状開口25e2,26e2又は溝状開口25e
3,26e3が光軸上で交差することによって開放開口
面積よりも小さな開口面積を有する光通過口が2種類形
成される。さらに、溝状開口25e3,26e3の交差
点をNDフィルタ27の位置とすることによって光量を
制限する。つまり、本実施形態のIGメータによれば、
5種類の光量を段階的に設定することができる。
【0070】そして、特に、開口面積の誤差による光量
への影響が大きな、開放開口より小さな光通過口を形成
する場合は、溝状開口25e2,26e2又は溝状開口
25e3,26e3を光軸上で交差させて光通過口を形
成させる構成を採用していることから、ロータ23と両
可動羽根25,26との係合連結部にガタがあったり、
環境変化等によってロータ23の回転位相がずれたりし
ても、溝状開口の交差部分の面積(開口面積)は変わら
ないので、常時安定した面積の光通過口、すなわち絞り
値を得ることができる。
【0071】(第3実施形態)図11には、本発明の第
3実施形態であるIGメータ(光量調節装置)を示して
いる。なお、図11(a)は上記IGメータの正面図、
図11(b)は上記IGメータの側面図、図11(c)
は上記IGメータの背面図である。
【0072】図11において、31は第1IG筐体、3
2は第2IG筐体である。33は磁性材料からなり、略
U字形状に形成されたヨーク、34はヨーク33に巻回
され、導体からなるコイルボビンで、図示しない電気回
路に接続されている。35はヨーク33の両端の間隙に
配置され、永久磁石36を有した回転自在なロータ(回
転出力部)であり、その回動先端部には、2箇所の突起
部(連結部)37,38が形成されている。突起部3
7,38のなす角は、ロータ35の回転中心に対して略
180度である。
【0073】ロータ35の中心部には、回転軸上下方向
に図示しない回転軸が形成されており、第1および第2
IG筐体31,32の軸受け部(図示せず)と係合し
て、回転自在に保持されている。また、永久磁石36
は、ロータ35の中心部に予め決められた位相で固定さ
れている。
【0074】39は図中上下方向に移動する第1可動羽
根であり、その一部には、所定の上下方向の移動範囲を
規定するガイドとしての長溝39a,39b,39cが
形成されている。また、第1可動羽根39の端部には、
孔部39dが形成され、この孔部39dにて突起部37
に係合している。これにより、第1可動羽根39は、ロ
ータ35の回転動作に対応して筐体内部を上下方向に駆
動される。
【0075】さらに、第1可動羽根39の略中央部に
は、中央開口部39eが形成されており、第1可動羽根
39の駆動によりこの中央開口部39eが移動すること
によって、光量を制限する絞りの機能を果たしている。
この中央開口部39eは、図13に詳しく示すように、
片側端に形成された半円形開口(開放開口部)39e1
と、この半円形開口39e1に移動方向(上下方向)に
直列的に連続形成され、上下方向を長手方向とする溝状
開口39e2,39e3とから構成されている。溝状開
口39e3は溝状開口39e2よりも一段溝幅が狭くな
っている。
【0076】40は図中上下方向、すなわち第1可動羽
根39と同じ方向に移動する第2可動羽根であり、その
一部には、所定の垂直方向の移動範囲を規定するガイド
としての長溝40a,40b,40cが形成されてい
る。また、第2可動羽根40の端部には、孔部40dが
形成され、この孔部40dにて突起部38に係合してい
る。これにより、第2可動羽根40は、ロータ35の回
転動作に対応して筐体内部を上下方向に駆動される。
【0077】さらに、第2可動羽根40の略中央部に
は、図14に詳しく示すように、片側端の半円形開口
(開放開口部)40e1と、この半円形開口40e1に
移動方向(上下方向)に並列的に形成され、左右方向、
すなわち移動方向と直交する方向を長手方向とする溝状
開口40e2,40e3とが形成されている。第2可動
羽根40の駆動によりこれら開口部40e1,40e
2,40e3が移動することによって、光量を制限する
絞りの機能を果たす。溝状開口40e3は溝状開口40
e2よりも一段溝幅が狭くなっている。
【0078】なお、第2可動羽根40に形成された開口
部40e1,40e2,40e3のサイズ等は、基本的
に第1可動羽根39開口部39e1,39e2,39e
3と同様である。
【0079】41はホール素子であり、不図示の制御回
路(このIGメータが取り付けられた機器等の制御回
路)がロータ35に固定された永久磁石36の漏洩磁束
を検出して、ロータ35の回転位相を知るためのもので
ある。
【0080】第1IG筐体31には、両可動羽根39,
40を囲むように押さえ板(図示せず)が取り付けられ
ている。
【0081】また、第1IG筐体31には、3カ所の突
起部31a,31b,31cが形成されており、これら
突起部31a,31b,31cはそれぞれ前述した第1
可動羽根39の長溝39a,39b,39cに係合し、
第1可動羽根39を上下方向にガイドする。また、突起
部31a,31b,31cは、第2可動羽根40の長溝
40a,40b,40cにも同様にそれぞれ係合し、第
2可動羽根40を垂直方向にガイドする。
【0082】また、第1IG筐体31の略中央部には、
円形状の穴部31dが形成されており、この穴部面積が
本IGメータの開放値となっており、さらにこの穴部3
1dの中心が光軸と一致するように、後述する光学系に
配置される。
【0083】次に、上記のように構成されたIGメータ
の動作について図12を用いて説明する。図12(a)
は開放状態を、図12(b)はF5.6の状態を、図1
2(c)はF11の状態を、図12(d)は全閉状態を
それぞれ示している。
【0084】コイルボビン34に電流を流すと、その電
流により磁界が発生し、ヨーク33の両端部33a,3
3bには相反する磁極NおよびSが発生する。この発生
する磁界によって、ロータ35に固定された永久磁石3
6が吸引/反発を受けてロータ35が回転する。
【0085】図12(a)はボビン34に最大の電流が
流され、ロータ23が可動範囲端まで動作して絞り値が
開放となった状態を示している。この状態では、第1可
動羽根39と第2可動羽根40は共に半円形開口39e
1,40e1が光軸上にて円形の開口を形成するように
駆動される。これにより、開放開口面積を有する光通過
口42が形成される。
【0086】図12(a)に示す状態からボビン34に
流す電流を減少させると、徐々にロータ35が矢印A方
向に回転し、第1可動羽根39は図中上方向に、第2可
動羽根40は図中下方向に移動する。すなわち、第1お
よび第2可動羽根39,40は上下方向における反対向
きに駆動される。これにより、図12(b)に示すよう
に、両可動羽根39,40の溝状開口39e2,40e
2が光軸上にて交差し、この交差部分に開放開口面積よ
りも小さな開口面積(F5.6に相当する開口面積)を
有する光通過口42が形成される。
【0087】図12(c)に示す状態からさらにボビン
34に流す電流を減少させると、ロータ35はさらに回
転し、第1可動羽根39は図中上方向に、第2可動羽根
40は図中下方向に移動する。これにより、図12
(c)に示すように、第1可動羽根39の溝状開口39
e3と、第2可動羽根40の溝状開口40e3とが光軸
上にて交差し、この交差部分に図12(b)のときより
も小さな開口面積(F11に相当する開口面積)を有す
る光通過口42が形成される。
【0088】図12(d)はボビン34に電流を流さな
い状態を示しており、ヨーク33とロータ35に固定さ
れた永久磁石36とのコギングにより回転力が発生し、
ロータ35が可動範囲端まで達する。このとき、両可動
羽根39,40は開口部が全く重ならない位置となり、
光は透過せず、絞りが全閉された状態となる。
【0089】図17には、本実施形態のIGメータを用
いたカメラのプログラム線図の一例を示している。本実
施形態では、図17に示す斜線範囲において、絞りとシ
ャッタースピードが決定される。
【0090】以上説明したように、本実施形態のIGメ
ータでは、第1可動羽根39と第2可動羽根40の駆動
方向が互いに同じ方向における反対向きとなっており、
各可動羽根39,40に形成された半円形開口39e
1,40e1が光軸上で円形開口を形成することによっ
て開放開口面積を有する光通過口が形成されるととも
に、溝状開口39e2,40e2又は溝状開口39e
3,40e3が光軸上で交差することによって開放開口
面積よりも小さな開口面積を有する光通過口が形成され
る。つまり、本実施形態のIGメータによれば、3種類
の光量を段階的に設定することができる。
【0091】そして、特に、開口面積の誤差による光量
への影響が大きな、開放開口より小さな光通過口を形成
する場合は、溝状開口39e2,40e2又は溝状開口
39e3,40e3を光軸上で交差させて光通過口を形
成させる構成を採用していることから、ロータ35の突
起部37,38と両可動羽根39,40の孔部39d,
40dとの係合連結部にガタがあったり、環境変化等に
よってロータ35の回転位相がずれたりしても、溝状開
口の交差部分の面積(開口面積)は変わらないので、常
時安定した面積の光通過口、すなわち絞り値を得ること
ができる。
【0092】なお、本実施形態のIGメータでは、段階
的にしか絞り値を設定できず、連続的に絞り値を変化さ
せることは不可能であるが、現在若しくは今後は、撮像
素子としてのCCDはプログレシブタイプが主流になり
つつあり、電子シャッターが併用できるようにになって
きているので、特にカメラシステムを構成する上での支
障はない。
【0093】また、本実施形態のIGメータは、ロータ
の回転位相を高精度に検出するために、ホール素子等の
センサをロータに固定された永久磁石の近傍に配置し、
漏洩磁束を利用して位置検出を行っている。これによ
り、環境変化によって生じる可動羽根の摺動特性の変化
やコイルボビンに巻回された導体線材の抵抗値の変化を
補償し、高精度に開口面積を保持させることができる。
【0094】さらに、本実施形態では、ホール素子をロ
ータ近傍に配置してロータ位置検出を行っているが、こ
れは本IGメータをメカニカルシャッターとしても利用
しているためである。但し、前述したように、常時安定
した開口面積を得ることが可能であることから、ホール
素子等のセンサやフィードバック制御回路等を配置しな
いで構成することも可能であり、これにより低コスト化
が可能となる。
【0095】また、本実施形態の構成では、第1および
第2可動羽根39,40の開放から最小絞り(F11)
までの駆動量を従来よりも狭く設定できる。これを図1
5を用いて説明する。
【0096】図15は第1可動羽根39および第2可動
羽根40の開口形成部分のみを抽出して示したものであ
り、図15(a)は開放状態(F2.8)を、図15
(b)はF5.6の状態を、図15(c)はF11の状
態をそれぞれ示している。各図において、中央部に破線
で示すのは第1IG筐体31に形成された絞り開口部3
1eである。また、斜線部が光軸と一致して形成される
光通過口である。
【0097】図15中、矢印Pは第1可動羽根39の絞
り側動作方向であり、矢印Qは第2可動羽根40の絞り
側動作方向である。ここでは、説明の簡略化のため、絞
り開口部31eの寸法を、φW=直径2mmとし、さら
に、可動羽根動作時の位置誤差および変動等は考慮せ
ず、絞り開口部31eの径と各可動羽根39,40に半
円形開口39e1,40e1(図15では、便宜上、半
円形開口を円形開口として示す)の直径とが同一寸法で
あるとして説明する。
【0098】まず、第2可動羽根40において、半円形
開口40e1の端部からF5.6に対応する溝状開口4
0e2の中心までの間隔は、図15(b)から、溝状開
口40e2の中心が光軸位置に位置するときに、半円形
開口40e1と絞り開口部31eとが全く重ならないと
いう条件で決定される。つまり、半円形開口40e1の
端部からF5.6に対応する溝状開口40e2の中心ま
での間隔として、図中のA寸法が必要となる。
【0099】また、第2可動羽根40において、溝状開
口40e2の中心からF11に対応する溝状開口40e
3の端部までの間隔は、同様に図15(b)から、溝状
開口40e2の中心が光軸位置に位置するときに、溝状
開口40e3と絞り開口部31eとが全く重ならないと
いう条件で決定される。つまり、溝状開口40e2の中
心からF11に対応する溝状開口40e3の端部までの
間隔として、図中のB寸法が必要となる。
【0100】具体的寸法では、φW=直径2mmから、
溝状開口40e2の幅L1=0.87mm、溝状開口4
0e3の幅(最小絞り幅)L2=0.44mmになり、
可動羽根39,40の開放から最小絞り(F11)まで
の駆動量M1は下記のようになる。
【0101】 M1=(1/2)×W+A+B+(1/2)×L2 =3.22(mm) W=A+B 上式から判断できる通り、駆動量M1は開放径Wと最小
絞り幅L2で決定される。
【0102】一方、図16には、従来の絞り装置、特に
切換式絞り(ターレット絞り)装置にて形成される光通
過口を示している。前述したように、ターレット絞り機
構は、一般に、複数の開口部を有する一枚の羽根を動作
させて絞りを変化させるものである。
【0103】図16において、実線で示す形状が各絞り
に対応する光通過口で、中央部に破線で示す形状が筐体
に設けられた絞り開口部eである。また、斜線部が光軸
と一致して形成される光通過口である。
【0104】図16(a)は開放F2.8の状態を、図
16(b)はF5.6の状態を、図16(c)はF11
の状態をそれぞれ示している。
【0105】図16中の矢印Rは、可動羽根の絞り側動
作方向を示している。また、ここでは説明の簡略化のた
め、絞り開口部eの寸法をφW=直径2mmとし、さら
に可動羽根動作時の位置誤差および変動等は考慮せず、
絞り開口部eの径と可動羽根の開放開口e1の直径とが
同一寸法であるとする。
【0106】開放開口e1の端部からF5.6に対応す
る矩形開口e2の中心までの間隔は、図16(b)か
ら、矩形開口e2の中心が光軸位置に位置するときに、
開放開口e1と絞り開口部eとが全く重ならないという
条件で決定される。つまり、開放開口e1の端部から矩
形開口e2の中心までの間隔として図中のC寸法が必要
となる。
【0107】また、F5.6に対応する矩形開口e2か
らF11に対応する矩形開口e3の間隔は、図16
(c)から、矩形開口e3の中心が光軸位置に位置する
ときに矩形開口e2と絞り開口部eとが全く重ならない
という条件で決定される。F5.6に対応する矩形開口
e2からF11に対応する矩形開口e3の間隔として、
図中のD寸法が必要となる。
【0108】具体的寸法では、φW=直径2mmから、
矩形開口e2の幅(中間絞り幅)L1=O.87mm、
矩形開口e3の幅L2=0.44mmになり、可動羽根
の開放から最小絞り(F11)までの駆動量M2は下記
のようになる。
【0109】 M2=(1/2)×W+C+D+(1/2)×L1 =3.44(mm) W=C+D 上式から判断できる通り、駆動量M2は開放径Wと中間
絞り幅L1とで決定される。
【0110】そして、以上の説明から明らかなように、
本実施形態では、最小絞り幅で可動羽根の開放から最小
絞りまでの駆動量が規定されるために、従来のものに比
較して、可動羽根の開放から最小絞りまでの駆動量を短
くすることが可能になる。したがって、本実施形態のI
Gメータをメカシャッターとして使用する場合のシャッ
タースピードの高速化が可能となり、かつIGメータの
小型化をも図ることができる。
【0111】なお、本実施形態では、絞りステップを開
放/F5.6/F11/全閉の4段階とした場合につい
て説明したが、第1および第2可動羽根39,40に形
成する溝状開口の数を増加させることにより、さらにス
テップ数を増加させることができる。
【0112】なお、上記第1から第3実施形態において
は、第1および第2可動羽根に形成された、開放面積を
有する光通過口を形成するための開口を円形又は半円形
とした場合について説明したが、これを互いに直交する
方向に延びる溝状開口とし、両溝状開口の交差部分に開
放面積を有する光通過口を形成するようにしてもよい。
これにより、ロータと両可動羽根との係合部にガタがあ
ったり、環境変化等によってロータの回転位相がずれた
りしても、常時安定した開放開口面積を得ることができ
る。
【0113】(第4実施形態)図18には、上記第1か
ら第3実施形態にて説明したIGメータを用いた光学ブ
ロックを示している。なお、図18は光路断面を示して
いる。この光学ブロックは、ビデオカメラ、スチールビ
デオカメラ、複写機等の機器に使用されるものである。
【0114】この図において、51は曲率を有した複数
の反射面が一体に形成された光学素子であり、物体側よ
り順に凸レンズR1、平面鏡R2、凹面鏡R3、凸面鏡
R4、凹面鏡R5、凸面鏡R6、凹面鏡R7、凹レンズ
R8が形成されている。なお、反射面は図中斜線部で示
し、平面鏡R2については後述する様に光学基準軸を9
0度傾斜させる構成を採っているが、光路断面図では光
学基準軸55bと同一平面に配置している。ここで、凸
レンズR1は、凹面鏡R3〜凹レンズR8の光学基準軸
55(b)に対し、平面鏡R2により90度傾斜(直
交)した構成を採っている52は、両側にそれぞれ水平
および垂直方向に複屈折を生じさせる水晶ローパスフィ
ルターと中央部の赤外カットフィルターとから構成され
る光学補正板であり、53はCCD等の撮像素子面であ
る。
【0115】54は光学素子51の物体側に配置され
た、第1〜第3実施形態のIGメータ、55は撮影光学
系の光学基準軸である。
【0116】55(a)は凸レンズR1〜平面鏡R2の
光学基準軸、55(b)は凹面鏡R3〜凹レンズR8の
光学基準軸であって、互いの光学基準軸は直交してい
る。
【0117】次に、本光学ブロックにおける結像関係を
説明する。物体からの光56はIGメータ54により入
射光量を規制された後、光学素子51の凸レンズR1に
入射する。凸レンズR1に入射した物体光56は、次に
平面鏡R2にて反射して90度折り曲げられ、凹面鏡R
3に到達する。
【0118】凹面鏡R3により反射された物体光56
は、凸レンズR1のパワーにより中間結像面N1上に物
体像を1次結像する。このように早い段階にて光学素子
51内に物体像を結像することにより、IGメータ54
より撮像側に配置された面の光線有効径の増大を抑制し
ている。
【0119】中間結像面N1に1次結像された物体光5
6は、凸面鏡R4、凹面鏡R5、凸面鏡R6、凹面鏡R
7および凹レンズR8にて反射および屈折を繰り返しな
がら、それぞれの反射鏡および屈折レンズの持つパワー
による影響を受けつつ、物体光56を撮像素子面53上
に結像させる。
【0120】このように光学素子51は、入射および射
出位置での屈折と曲率を有する複数の反射鏡による反射
を繰り返しながら、所望の光学性能と、全体として正の
パワーを有するレンズユニットとしての機能を果たして
いる。
【0121】上記のように自由局面を用いた一体型のレ
ンズブロックでは、必然的にIGメータを入射面側に配
置することになり、構成上、絞り開口径が非常に小さく
なってしまう。そこで、本実施形態では、上記自由局面
を用いたレンズブロックの絞り機構や撮像素子の小型化
に伴う絞り開口径の縮小に対応した絞り機構には最適で
ある。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明に
よれば、互いに直交する一定幅の溝状開口部同士を交差
させてこの交差部に光通過口を形成させる構成を採用し
ているので、第1および第2の可動羽根とこれらを駆動
するアクチュエータとの結合部のガタや、動作環境の変
化に伴うアクチュエータの作動誤差等によって両可動羽
根の駆動位置が多少ずれても、交差部に形成される光通
過口の面積を一定とすることができる。したがって、従
来特に両可動羽根の駆動位置のずれによる光量への影響
が大きかった小絞り時の光量の安定化を図ることができ
る。
【0123】また、第1および第2の可動羽根のうち一
方の可動羽根に形成された溝状開口部の一部を減光フィ
ルタにより覆い、この溝状開口部における減光フィルタ
により覆われた部分と覆われていない部分とに他方の可
動羽根に形成された溝状開口部を選択的に交差させるこ
とにより光量を調節するようにすれば、両可動羽根に開
放開口部と1本の一定幅の溝状開口部とを形成すれば、
開放絞り、小絞り、さらに小絞りよりも減光された最小
絞りの3種類の絞り状態を段階的に得ることができる。
【0124】また、本願第2の発明によれば、互いに幅
が異なり、かつそれぞれは一定幅の複数の溝状開口部を
両可動羽根に形成し、相対応する(例えば、同じ幅を有
する)とともに互いに直交する溝状開口部同士を選択的
に交差させることによって複数種の光通過口を形成させ
るようにしているので、全閉を除く全絞り範囲での光量
設定を段階的に、かつ安定的に行うことができる。
【0125】そして、上記第1および第2の発明におい
て、アクチュエータの回転出力部に、2つの羽根との連
結部を回転中心に対して略90又は180度の角度をな
すように設ければ、第1および第2の可動羽根を、1つ
のアクチュエータによって、互いに直交する方向に駆動
したり同じ方向における反対向きに駆動したりすること
ができ、装置の小型化および低コスト化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるIGメータの正面
図。
【図2】上記IGメータの駆動部の正面図。
【図3】上記IGメータにおける可動羽根の動作説明
図。
【図4】上記IGメータにおける可動羽根の動作説明
図。
【図5】上記IGメータにおける可動羽根の動作説明
図。
【図6】上記IGメータにおける可動羽根の動作説明
図。
【図7】上記可動羽根に形成された開口の拡大図。
【図8】本発明の第2実施形態であるIGメータの動作
説明図。
【図9】上記第2実施形態のIGメータにおける可動羽
根に形成された開口の拡大図。
【図10】上記第2実施形態のIGメータを用いたカメ
ラのプログラム線図。
【図11】本発明の第3実施形態であるIGメータの正
面図、側面図および背面図。
【図12】上記第3実施形態のIGメータの動作説明
図。
【図13】上記第3実施形態のIGメータにおける可動
羽根の拡大図。
【図14】上記第3実施形態のIGメータにおける可動
羽根の拡大図。
【図15】上記第3実施形態のIGメータにおける可動
羽根の作動図。
【図16】従来の絞り装置における可動羽根の作動図。
【図17】上記第3実施形態のIGメータを用いたカメ
ラのプログラム線図。
【図18】上記第1から第3実施形態のIGメータを用
いた光学ブロックの構成図。
【図19】従来のカメラの斜視図。
【図20】従来のIGメータの正面図、側面図および背
面図。
【図21】従来のIGメータの動作説明図。
【図22】従来のIGメータにおけるF値とのガタ量等
との関係を示す表図。
【図23】従来のIGメータにおけるF値とのガタ量等
との関係を示す表図。
【符号の説明】
1,31 第1IG筐体 2,32 第2IG筐体 3,22,33 ヨーク 4,21,34 コイルボビン 5,23,35 ロータ 6,24,36 永久磁石 7,8,237,38 突起部 9,25,39 第1可動羽根 10,26,40 第2可動羽根 11,27 NDフィルタ 12 押さえ板 13,29,31 ホール素子 14,28,42 光通過口

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の可動羽根と第2の可動羽根とを光
    軸直交面内で駆動して光通過口の開口面積を変化させる
    ことにより光量を調節する光量調節装置において、 前記第1の可動羽根に、光軸直交面内における所定方向
    に延びて一定幅を有する溝状開口部を形成するととも
    に、 前記第2の可動羽根に、光軸直交面内における前記所定
    方向に直交する方向に延びて一定幅を有する溝状開口部
    を形成し、 前記第1および第2の可動羽根を前記溝状開口部同士が
    光軸上で交差するように駆動して、この交差部に少なく
    とも開放開口面積より小さな開口面積を有する光通過口
    を形成することを特徴とする光量調節装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の可動羽根が前記所定方向に駆
    動され、前記第2の可動羽根が前記所定方向と直交する
    方向に駆動されることを特徴とする請求項1に記載の光
    量調節装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の可動羽根に、開放
    開口面積を有する光通過口を形成するための開放開口部
    が形成されており、 前記第1の可動羽根において前記開放開口部と前記溝状
    開口部とが前記所定方向に直列的に形成され、 前記第2の可動羽根において前記開放開口部と前記溝状
    開口部とが前記所定方向に直交する方向に直列的に形成
    されていることを特徴とする請求項2に記載の光量調節
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の可動羽根がともに
    前記所定方向における反対向きに駆動されることを特徴
    とする請求項1に記載の光量調節装置。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2の可動羽根に、開放
    開口面積を有する光通過口を形成するための開放開口部
    がそれぞれ形成されており、 前記第1の可動羽根において前記開放開口部と前記溝状
    開口部とが前記所定方向に直列的に形成され、 前記第2の可動羽根において前記開放開口部と前記溝状
    開口部とが前記所定方向に直交する方向に並列的に形成
    されていることを特徴とする請求項4に記載の光量調節
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2の可動羽根のうち一
    方の可動羽根に形成された溝状開口部の一部を減光フィ
    ルタにより覆い、 この溝状開口部における前記減光フィルタにより覆われ
    た部分と覆われていない部分とに他方の可動羽根に形成
    された溝状開口部を選択的に交差させることにより光量
    を調節することを特徴とする請求項1から5のいずれか
    に記載の光量調節装置。
  7. 【請求項7】 第1の可動羽根と第2の可動羽根とを光
    軸直交面内で駆動して光通過口の開口面積を変化させる
    ことにより光量を調節する光量調節装置において、 前記第1の可動羽根に、それぞれ光軸直交面内における
    所定方向に延びて互いに異なる一定幅を有する複数の溝
    状開口部を形成するとともに、 前記第2の可動羽根に、それぞれ光軸直交面内における
    前記所定方向と直交する方向に延びて互いに異なる一定
    幅を有する複数の溝状開口部を形成し、 前記第1および第2の可動羽根を前記複数の溝状開口部
    のうち相対応する一対の溝状開口部同士が光軸上で交差
    するように駆動して、これら交差部に異なる開口面積を
    有する複数の光通過口を選択的に形成することを特徴と
    する光量調節装置。
  8. 【請求項8】 前記溝状開口部が交差して形成される光
    通過口の開口面積が、開放開口面積よりも小さいことを
    特徴とする請求項7に記載の光量調節装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の可動羽根が前記所定方向に駆
    動され、前記第2の可動羽根が前記所定方向と直交する
    方向に駆動されることを特徴とする請求項7又は8に記
    載の光量調節装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の可動羽根において前記複数
    の溝状開口部が前記所定方向に直列的に形成され、 前記第2の可動羽根において前記複数の溝状開口部が前
    記所定方向と直交する方向に直列的に形成されているこ
    とを特徴とする請求項9に記載の光量調節装置。
  11. 【請求項11】 前記第1および第2の可動羽根に、開
    放開口面積を有する光通過口を形成するための開放開口
    部がそれぞれ形成されており、 前記第1の可動羽根において前記開放開口部および前記
    複数の溝状開口部が前記所定方向に直列的に形成され、 前記第2の可動羽根において前記開放開口部および前記
    複数の溝状開口部が前記所定方向と直交する方向に直列
    的に形成されていることを特徴とする請求項9に記載の
    光量調節装置。
  12. 【請求項12】 前記第1および第2の可動羽根がとも
    に前記所定方向における反対向きに駆動されることを特
    徴とする請求項7又は8に記載の光量調節装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の可動羽根において前記複数
    の溝状開口部が前記所定方向に直列的に形成され、 前記第2の可動羽根において前記複数の溝状開口部が前
    記所定方向と直交する方向に並列的に形成されているこ
    とを特徴とする請求項12に記載の光量調節装置。
  14. 【請求項14】 前記第1および第2の可動羽根に、開
    放開口面積を有する光通過口を形成するための開放開口
    部がそれぞれ形成されており、 前記第1の可動羽根において前記開放開口部と前記複数
    の溝状開口部とが前記所定方向に直列的に形成され、 前記第2の可動羽根において前記開放開口部と前記複数
    の溝状開口部とが前記所定方向に直交する方向に並列的
    に形成されていることを特徴とする請求項12に記載の
    光量調節装置。
  15. 【請求項15】 前記第1および第2の可動羽根のうち
    一方の可動羽根に形成された複数の溝状開口部における
    少なくとも1つの溝状開口部の一部を減光フィルタによ
    り覆い、 この溝状開口部における前記減光フィルタにより覆われ
    た部分と覆われていない部分とに他方の可動羽根に形成
    された溝状開口部を選択的に交差させることにより光量
    を調節することを特徴とする請求項7から14のいずれ
    かに記載の光量調節装置。
  16. 【請求項16】 第1の可動羽根と第2の可動羽根とを
    光軸直交面内で駆動して光通過口の開口面積を変化させ
    ることにより光量を調節する光量調節装置において、 前記第1の可動羽根と前記第2の可動羽根とを光軸直交
    面内における互いに直交する方向に駆動して前記開口面
    積を段階的に変化させることを特徴とする光量調節装
    置。
  17. 【請求項17】 前記第1および第2の可動羽根を駆動
    するアクチュエータを有しており、 このアクチュエータの回転出力部に形成され、それぞれ
    前記第1および第2の可動羽根に連結される2つの連結
    部のなす角度が、前記回転出力部の回転中心に対して略
    90度であることを特徴とする請求項2,3,9から1
    1のいずれかに記載の光量調節装置。
  18. 【請求項18】 前記第1および第2の可動羽根を駆動
    するアクチュエータを有しており、 このアクチュエータの回転出力部に形成され、それぞれ
    前記第1および第2の可動羽根に連結される2つの連結
    部のなす角度が、前記回転出力部の回転中心に対して略
    180度であることを特徴とする請求項4,5,12か
    ら14のいずれかに記載の光量調節装置。
  19. 【請求項19】 請求項1から18のいずれかに記載の
    光量調節装置を光学系内に有することを特徴とする機
    器。
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