JP2003149528A - 撮影レンズユニットおよび電子カメラ - Google Patents

撮影レンズユニットおよび電子カメラ

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JP2003149528A JP2001347817A JP2001347817A JP2003149528A JP 2003149528 A JP2003149528 A JP 2003149528A JP 2001347817 A JP2001347817 A JP 2001347817A JP 2001347817 A JP2001347817 A JP 2001347817A JP 2003149528 A JP2003149528 A JP 2003149528A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アクチュエータ等をレンズ鏡筒にコンパクトに
配置でき装置の薄型化等を図れる構成簡単で容易に製作
できる撮影レンズユニットと電子カメラを提供。 【解決手段】本撮影レンズユニット100は、レンズ鏡
筒120の光入射端から入射した光に基づく被写体像を
結像可能に設けられた撮影レンズ群121〜123と、
結像された被写体像を光電変換する撮像素子126と、
この撮像素子126の受光面前方の光軸上に配置された
光学部材130と、特定なレンズ122,123を保持
し光軸方向に沿って移動可能なレンズ保持枠132〜1
33と、一つのレンズ枠133に搭載され当該レンズ保
持枠を移動制御するアクチュエータ140とを備え、光
学部材130の一方側の外面とレンズ鏡筒120の内面
との間にアクチュエータ140を収容可能な空間SA1
を形成したことを主たる特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ鏡筒に撮影
光学系及びアクチュエータ類を一体的に設けた撮影レン
ズユニットおよび当該撮影レンズユニットを備えた電子
カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子カメラは携帯性および使い
勝手等の点から、薄型化が強く望まれている。このため
電子カメラに搭載する撮影レンズユニットとして、例え
ば特開2001−75162号公報に示されているよう
な、光軸折り曲げ式の撮影光学系を備えた撮影レンズユ
ニットが提案されている。
【0003】この光軸折り曲げ式の撮影光学系を備えた
撮影レンズユニットは、カメラ本体の前面より第一の光
軸に沿って入射した被写体からの光を、ミラーやプリズ
ム等の反射部材により上記第一の光軸に対して略直交し
カメラ本体の幅方向に延びる第二の光軸に沿って反射さ
せ、撮像素子へ導くものである。この光軸折り曲げ式の
撮影光学系を備えた撮影レンズユニットにおいては、撮
影光学系の主要部分が第二の光軸に沿って配置されるこ
とにより、カメラ本体の厚み寸法が小さくなり、薄型化
を図リ得るものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のものは、光軸折
り曲げ式の撮影光学系を備えた撮影レンズユニットを含
め、AFモータ等のアクチュエータ類の配置等に関して
は、格別の配慮がなされていない。このためAFモータ
等のアクチュエータ類の配置如何によっては、撮影レン
ズユニット自体が必ずしも薄型にならない場合もあっ
た。
【0005】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたものであり、その目的は、下記のような利点を有す
る撮影レンズユニットおよび電子カメラを提供すること
にある。
【0006】(a)アクチュエータ類その他のものをレ
ンズ鏡筒に対してコンパクトに配置でき、装置の薄型化
ないし小型化を図れる。
【0007】(b)構成は簡単であり、容易に製作する
事ができる。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の撮影レンズユニットおよび電
子カメラは下記のような特徴ある構成を有している。な
お下記以外の特徴ある構成については実施形態の中で明
らかにする。
【0009】(1)本発明の撮影レンズユニットは、光
入射端を有するレンズ鏡筒と、このレンズ鏡筒の前記光
入射端から入射した光に基づく被写体像を結像可能な如
く設けられた撮影レンズ群(1群レンズ〜3群レンズ)
と、この撮影レンズ群(1群レンズ〜3群レンズ)によ
り結像された被写体像を光電変換するように前記レンズ
鏡筒に設けられた撮像素子と、この撮像素子の受光面前
方における前記撮影レンズ群(1群レンズ〜3群レン
ズ)の光軸に沿って配置された光学部材(4群レンズ,
ローパスフィルター)と、前記撮影レンズ群(1群レン
ズ〜3群レンズ)の中の特定なレンズ(2群レンズ,3
群レンズ)を保持し、当該撮影レンズ群の光軸に沿って
移動可能に設けられたレンズ保持枠(2群レンズ枠,3
群レンズ枠)と、前記レンズ保持枠(3群レンズ枠)に
搭載され、当該レンズ保持枠(3群レンズ枠)を移動制
御するアクチュエータ(AFモータ)とを備え、前記光
学部材(4群レンズ,ローパスフィルター)の一方側の
外面と前記レンズ鏡筒の内面との間に、前記アクチュエ
ータ(AFモータ)を収容可能な空間が形成されている
ことを特徴としている。
【0010】上記撮影レンズユニットにおいては、光学
部材(4群レンズ,ローパスフィルター)の一方側の外
面とレンズ鏡筒の内面との間に形成された空間が、アク
チュエータ(AFモータ)を収容するためのスペースと
して活用される。したがってレンズ鏡筒内のスペースの
有効利用が図られ、ユニットの薄型化ないし小型化を実
現できる。
【0011】(2)本発明の電子カメラは、前記(1)
に記載の撮影レンズユニットを内蔵したことを特徴とし
ている。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1の(a)
(b)は本発明の第1実施形態に係る電子カメラの概略
的構成を示す図で、(a)は電子カメラの概要を示す略
式外観図、(b)は撮影レンズユニットを裏蓋を取外し
て示す外観斜視図である。また図2は同実施形態に係る
撮影レンズユニットをメイン機構Aとズーム機構Bと裏
蓋Cとに分離して示す分解斜視図である。さらに図3の
(a)(b)は同実施形態に係る撮影レンズユニットの
主要部(図3の(a)はWIDE[広角]、図3の(b)は
TELE[望遠]の状態を示す)を正面から見た断面図であ
り、図4は同実施形態に係る撮影レンズユニットの主要
部を上面から見た略式断面図である。
【0013】図1の(a)に示すように、電子カメラ本
体1の内部には、撮影光学系105を有する撮影レンズ
ユニット100と、ファインダ光学系205を有する光
学ファインダユニット200とが、両者間に若干の間隙
をもった状態で且つ一体的に結合されて収容されてい
る。図示の如く上記撮影レンズユニット100と光学フ
ァインダユニット200とは、カメラ正面から見てカメ
ラ本体1の右側に配置されている。
【0014】図1の(b)および図2に示すように、撮
影レンズユニット100は、メイン機構Aの上にズーム
機構Bを一体的に取付けたものとなっている。メイン機
構Aは、光軸折り曲げ機構110と、この光軸折り曲げ
機構110に光入射端側を連結させたレンズ鏡筒120
とを有している。
【0015】図3の(a)(b)および図4に示すよう
に、光軸折り曲げ機構110は、撮影レンズ111およ
びプリズム112を保持部材113で保持し、且つレン
ズ鏡筒120に連結している。かくして撮影光学系10
5は、上記光軸折り曲げ機構110による折り曲げ光学
系1PXを備えている。すなわち上記折り曲げ光学系1
PXは、第一の光軸(入射光軸)011に沿って被写体
から入射した光を、反射部材としてのプリズム112に
より上記第一の光軸011に対して略直角な第二の光軸
012に沿って反射させる光学系であり、第一の光軸0
11に沿った折り曲げ前光学系1PAと、第二の光軸0
12に沿った折り曲げ後光学系1PBとからなってい
る。
【0016】図3の(a)(b)および図4に示すよう
に、レンズ鏡筒120の内部には、光入射端から入射し
た光に基づいて被写体像を結像可能な如く設けられた1
群レンズ121、2群レンズ122(撮影用ズームレン
ズ)、3群レンズ123(フォーカス用レンズ)を含む
撮影レンズ群が収容されている。この撮影レンズ群(1
群レンズ121〜3群レンズ123)により結像された
被写体像は、レンズ鏡筒120の光軸終端部に配置され
た撮像素子126により光電変換される。この撮像素子
126には入出力端子列173(173a,173b)
が付設されている。本実施形態の撮影光学系105は、
折り曲げ光学系1PXを有し、その光軸012の終端に
撮像素子126が配置されたデジタルカメラ用光学系を
構成している。上記撮像素子126の受光面前方におけ
る光軸012上には、4群レンズ124,ローパスフィ
ルター125からなる光学部材130が配置されてい
る。
【0017】このように、撮影レンズ群(1群レンズ1
21〜3群レンズ123),光学部材130(4群レン
ズ124,ローパスフィルター125),撮像素子12
6等は、すべて前記第二の光軸012に沿って形成され
ている折り曲げ後光学系1PB内に配設されている。
【0018】前記1群レンズ121〜3群レンズ123
は、各群レンズ保持枠131〜133によってそれぞれ
保持されている。また4群レンズ124,ローパスフィ
ルター125からなる光学部材130は保持枠134で
保持されている。これら保持枠のうち、2群レンズ保持
枠132及び3群レンズ保持枠133は、一対のガイド
軸171,172に案内されて前記光軸012の方向へ
移動可能に設けられている。上記2群レンズ保持枠13
2の前面にはシャッタユニット160が搭載されてい
る。また3群レンズ保持枠133の後面には当該3群レ
ンズ保持枠133を駆動するための駆動源すなわちアク
チュエータとしてのAF(オートフォーカス)モータ1
40が搭載されている。
【0019】上記AFモータ140やシャッタユニット
160を駆動するための駆動機構(不図示)などの駆動
系に対して電力を供給可能な如く、厚み方向に屈曲可能
な帯状のフレキシブルプリント基板150(151,1
52)が、レンズ鏡筒外からレンズ鏡筒内へ導入されて
いる。導入された各フレキシブルプリント基板151,
152の先端部位は、略同一部位で同方向にU字状に屈
曲されたのち、2群レンズ保持枠132,3群レンズ保
持枠133にそれぞれ固定され、所定の配線が施されて
いる。すなわち上記プリント基板151の先端151a
は、シャッタユニット160の駆動機構(不図示)に接
続され、上記プリント基板152の先端152aは、A
Fモータ140に接続されている。
【0020】図3の(a)(b)に示すように、前記光
学部材130(4群レンズ124,ローパスフィルター
125)を保持している保持部材134の一方側(図中
上方側)の外面と前記レンズ鏡筒120の内面との間に
は、前記AFモータ140を収容可能な空間SA1が形
成されている。また上記保持部材134の他方側(図中
下方側)の外面と前記レンズ鏡筒120の内面との間に
は、前記フレキシブルプリント基板151,152の屈
曲により生じた撓み部151b,152bを収容可能な
第二の空間SA2が形成されている。なおフレキシブル
プリント基板151,152は屈曲により生じた撓み部
151b,152bが、前記第二の空間SA2に対して
重なり合った状態で収容されるものとなっている。
【0021】前記第一の空間SA1および第二の空間S
A2は、前記第一の光軸011と前記第二の光軸012
とを含む平面を境として一方(図中上方)に存在する第
一の領域E1および他方(図中下方)に存在する第二の
領域E2にそれぞれ形成されている。
【0022】レンズ保持枠133の一部には、当該レン
ズ保持枠133の動きに伴う上記フレキシブルプリント
基板151,152の撓み部151b,152bの変動
範囲を規制するための規制部材155が設けられてい
る。
【0023】図2に説明を戻す。ズーム機構Bは、メイ
ン機構Aに対して着脱自在に結合可能なユニットとして
別設されている。このズーム機構Bは第一のズームレン
ズ移動手段(180〜184,191)及びファインダ
駆動手段(192,193)を備えている。
【0024】上記第一のズームレンズ移動手段は、取付
けフレーム181に装着された駆動源すなわちアクチュ
エータとしてのズームモータ180と、このズームモー
タ180の動力で回転動作するリードスクリュー182
と、このリードスクリュー182により駆動され、光軸
012と平行に設けられたガイド軸183に沿って摺動
し、前記ズームレンズ122を駆動操作するための駆動
部材191とを備えている。
【0025】ファインダ駆動手段は、前記駆動部材19
1の移動に伴い前記ガイド軸183に沿って摺動するよ
うに設けられた摺動部材192と、この摺動部材192
の上に突設された駆動力伝達子としての駆動ピン193
とを備えている。摺動部材192は後述するようにスプ
リング184を介して2群レンズ保持枠132に連結さ
れる。このファインダ駆動手段に関しては、後で詳しく
説明する。
【0026】前記駆動部材191と、摺動部材192
と、駆動ピン193とは、変位伝達用スライダー190
を構成している。
【0027】取付けフレーム181に設けてある取付孔
185a,185bを介してメイン機構Aのねじ穴12
7a,127bに対してねじ止めすることで、ズーム機
構Bはメイン機構Aと一体化される。
【0028】裏蓋Cは、板状部材128に設けてある取
付孔128bを通して、取り付けねじ128aをメイン
機構Aのねじ穴127cにねじ止めすることで、メイン
機構Aと一体化される。
【0029】メイン機構Aとズーム機構Bとが一体化さ
れた状態においては、前記ズームモータ180は、前記
AFモータ140と共に前記第一の領域E1内に配置さ
れる。そしてズームモータ180は、前記レンズ鏡筒1
20の前部外方であって、且つ前記第一の領域E1内に
存在する前記プリズム112に近接して配置される。上
記AFモータ140とズームモータ180との間には、
前記撮影レンズ群(1群レンズ121〜3群レンズ12
3)のうちの少なくとも一つのレンズが配置されてい
る。
【0030】図5の(a)(b)は本実施形態に係る撮
影レンズユニット100のファインダ駆動手段(19
2,193)の構成を前記駆動部材191と共に示す図
であり、(a)は主要部の側面図、(b)は(a)のb
−b矢視断面図である。
【0031】ファインダ駆動手段(192,193)
は、前記第一のズームレンズ移動手段(180〜18
4,191)による前記撮影光学系105のズームレン
ズ122の動きに対し、後述する前記第二のズームレン
ズ移動手段(240,250,270)を連動させ、フ
ァインダ光学系205のズームレンズ222を移動させ
る手段である。
【0032】図5の(a)(b)に示すように、摺動部
材192はL形部材の一方の部片の端縁部に円筒形をな
す二つの脚部192a,192cを有している。上記二
つの脚部192a,192cは、所定距離だけ離間して
設けられており、前記駆動部材191の円筒形をなす脚
部191aの両端を両側から挟み付けるような態様でガ
イド軸183に嵌め込まれている。上記脚部192a,
192cは、ガイド軸183に対し、軸方向に摺動自在
であると共に軸周り方向にも回動自在に嵌め込まれてい
る。摺動部材192は、L形部材の他方の部片の略中央
に回動範囲規制手段としての開口部192bを有してい
る。上記開口部192bは駆動部材191の上部に形成
されている突起191bに所定の遊びをもって嵌合して
いる。
【0033】摺動部材192の下部には突片192dが
設けられている。この突片192dと、前記2群レンズ
保持枠132に設けられている突片132aとの間に
は、付勢部材としての引っ張りばね184が張設されて
いる。かくして前記摺動部材192は、引っ張りばね1
84の付勢力により、前記駆動部材191に対し圧接し
た状態で連結されている。
【0034】したがって摺動部材192は、前記駆動部
材191の動きに連動してガイド軸183に沿って前記
光軸012方向へ移動すると共に、上記遊びに相当する
角度だけガイド軸周りに回動可能となっている。かくし
て摺動部材192の上に突設されている駆動力伝達子と
しての駆動ピン193は、光軸012方向以外の特定方
向(前記光軸に対して直交する方向)に対し、所定の角
度範囲内で矢印M,Nで示す如く変位自在となている。
【0035】図6の(a)(b)は本実施形態に係る撮
影レンズユニット100と光学ファインダユニット20
0との対応関係を示す図で、(a)は撮影レンズユニッ
ト100と光学ファインダユニット200とを分離して
示す斜視図であり、(b)はファインダ光学系205の
概略的構成を示す略式平面図である。
【0036】図6の(a)(b)に示すように、撮影レ
ンズユニット100は、ケース101の内部に折り曲げ
光学系1PXを含む撮影光学系105を有している。そ
して上記ケース101は、折り曲げ光学系1PXの入射
光軸011(この入射光軸は前記カメラ本体1の厚み方
向に一致している)に平行な方向の寸法L11が、上記
入射光軸011と直角な方向(前記カメラ本体1の幅方
向に一致している)の寸法L12より短い寸法に設定さ
れた外形形状(略直方体形状)を有している。
【0037】また光学ファインダユニット200は、ケ
ース201の内部に折り曲げ光学系2PXを含むファイ
ンダ光学系205を有している。そして上記ケース20
1は入射光軸021に平行な方向の寸法L21及び直角
な方向の寸法L22が、前記撮影レンズユニット100
における各寸法L11,L12に近似した外形形状を有
している。
【0038】光学ファインダユニット200は、撮影レ
ンズユニット100の上面に若干の間隙を隔てて載置固
定される。すなわち、撮影レンズユニット100のケー
ス101の上面に突出している前記ファインダ取付け用
ボス129a,129bに対し、ケース201の取付け
部に設けた取付け孔202a,202bを通してねじ止
めすることにより、光学ファインダユニット200は撮
影レンズユニット100の上に固定される。このときフ
ァインダ光学系205の折り曲げ前光学系2PA及び折
り曲げ後光学系2PBが、撮影光学系105の折り曲げ
前光学系1PA及び折り曲げ後光学系1PBにそれぞれ
隣接するように、光学ファインダユニット200は撮影
レンズユニット100に対し一体的に結合される。本実
施形態では撮影光学系105における折り曲げ前光学系
1PAの光軸(入射光軸011)の真上に、ファインダ
光学系205における折り曲げ前光学系2PAの光軸
(入射光軸021)が位置するように配置されている。
【0039】前記撮影レンズユニット100における撮
影用ズームレンズ122を含むレンズ群106は、前記
撮影光学系105の折り曲げ後光学系1PBに設けられ
ている。また前記光学ファインダユニット200におけ
る観察用ズームレンズ222を含むレンズ群206は、
前記ファインダ光学系205の折り曲げ前光学系2PA
に設けられとしている。したがって前記撮影用ズームレ
ンズ122の移動方向は、カメラ本体1の幅方向に平行
な方向であり、前記観察用ズームレンズ222の移動方
向は、カメラ本体1の厚み方向に平行な方向であり、両
者は直角に交差している。
【0040】上記撮影レンズユニット100と光学ファ
インダユニット200との組付け完了状態において、撮
影レンズユニット100の上方に突出している前記駆動
ピン193は、光学ファインダユニット200のケース
底板に設けた開口部263を通して、光学ファインダユ
ニット200内の第二のズームレンズ移動手段(後述す
る)に係合する。符号103は撮影レンズ窓、符号20
3はファインダ前窓、符号204はファインダ接眼窓で
ある。
【0041】図7は光学ファインダユニット200の構
成を示す分解斜視図である。光学ファインダユニット2
00は、図の中央部位に示すユニット基体210を中心
に構成されている。このユニット基体210は前記ファ
インダ光学系205を構成する光学部品220を収容可
能なように、複数箇所で屈折を繰り返して蛇行する樋状
の収容凹部212を有している。光学部品220は、後
述する1群レンズ221(1-O),2群レンズ(観察
用ズームレンズ)222(2T),3群レンズ223
(3T),を含むファインダレンズ群206と、光軸折
り曲げ機構224と、折り曲げ後光学系2PBを収容し
ている鏡筒225とを備えている。収容凹部212の開
口部は上蓋230で塞がれる。
【0042】前記ユニット基体210の底板には、前記
撮影レンズユニット100の光軸012に平行な直線状
のスリット(貫通溝)からなる駆動ピンガイド部213
が設けられている。この駆動ピンガイド部213は、図
中下端部位に示されている撮影レンズユニット100側
の駆動ピン193と係合して当該駆動ピン193の前記
特定方向すなわち上記光軸012と直交する方向への位
置規制を行ない、駆動ピン193が前記光軸012方向
へのみ移動することを許容する。
【0043】ユニット基体210の底板下面には、第二
のズームレンズ移動手段としてのカムレバー240,2
50,および支軸270等がレバー押さえ板260で押
さえ付けられた状態で設けられている。符号262はレ
バー押さえ板260を取付けるための係止片である。第
二のズームレンズ移動手段(240,250,270)
は、前記ガイド部213により動きを規制された前記駆
動ピン193の移動に伴って、ファインダ光学系205
における観察用ズームレンズ222等を当該ファインダ
光学系の光軸021方向に移動させるものである。
【0044】前記ズームレンズ移動手段を構成する薄板
からなる複数(本実施形態では二つ)の駆動板としての
カムレバー240,250は、各基端部が軸支され、各
先端部がそれぞれ回動可能な如く積層状態で装着されて
いる。すなわちカムレバー240及び250に設けた軸
孔241及び251は、ユニット基体210底板の設け
た軸受211、レバー押さえ板260の軸受261で支
持される支軸270によって共通に軸支されており、カ
ムレバー240,250の各先端部がそれぞれ回動可能
になっている。
【0045】カムレバー240,250の略中央部位に
は、円弧状のスリットからなるカム部243,253が
形成されている。前記駆動ピン193は、前記レバー押
さえ板260の開口部263を通して上記カム部25
3,243を貫通し、更にその貫通端部が前記スリット
状のガイド部213に貫通係合するように設けられてい
る。
【0046】かくして駆動ピン193が前記光軸012
方向に移動するのに伴って、カムレバー240,250
は各カム部243,253の形状にしたがって回動し、
撮影光学系105の撮影用ズームレンズ122の移動量
をファインダ光学系205の観察用ズームレンズ122
の移動量に変換する。この変換された移動量は、カムレ
バー240,250の各先端に設けられた移動操作部2
42,252によって前記レンズ群206の2群レンズ
(撮影用ズームレンズ)222及び3群レンズ223に
それぞれ伝えられる。この結果、少なくとも撮影用ズー
ムレンズ122の移動変位が、変位伝達手段(190,
240,250,270等)によって、前記観察用ズー
ムレンズ222に伝達されることになる。
【0047】図8及び図9は、カムレバー240,25
0とファインダ光学系205における観察用ズームレン
ズ222を含む複数(本実施形態では二つ)の移動レン
ズ222,223との関係を示す図である。なお図8は
WIDE[広角]、図9は TELE[望遠]の状態を示してい
る。
【0048】図8及び図9において、二つの移動レンズ
222,223は、付勢部材284により、矢印で示す
如くファインダ光学系205の光軸021に沿って互い
に離反する方向へ付勢されている。前記カムレバー24
0,250の各移動操作部242,252は、前記付勢
力に抗して移動レンズ群222,223の位置を制御す
るように、当該移動レンズ222,223を保持してい
るレンズ移動枠282、283に当接している。
【0049】前記各カムレバー240,250に設けら
れた各カム部243,253は、それぞれの貫通溝の両
側面のうち、前記付勢力に抗する回動方向の一側面(カ
ム部243においては図中右側面、カム部253におい
ては図中左側面)をカム面、すなわちカム機能を発揮す
る上で有効な面としている。かくして駆動ピン193が
光軸012の方向(図8,図9において上下方向)へ移
動すると、その移動方向とは直角な方向へ移動レンズ2
22,223は移動するものとなる。
【0050】上記貫通溝の各カム面とは反対側にある各
他側面の中央部位には、前記駆動ピン193を挿入操作
するための溝幅の広い領域、すなわち略半円状をなすピ
ン挿入操作用の切欠部243a,253aがそれぞれ設
けられている。上記略半円状をなす二つの切欠部243
a及び253aは、半円の向きが互いに逆向きになって
おり、且つ支軸270を中心とする同一回動半径rの軌
跡上に位置している。
【0051】図10は上記略半円状をなすピン挿入操作
用の切欠部243a,253aを利用して駆動ピン19
3をカム部243,253に挿入操作する手順を示す図
である。まず図示の如く、各カムレバー240,250
の回動位置を微調整することにより、略半円状をなす二
つの切欠部243a,253aが単一の円孔となる位置
を見出す。上記単一の円孔は、その直径が駆動ピン19
3の外径に比べて若干大き目となるように予め設定され
ている。そこで上記若干大き目の単一の円孔に対して駆
動ピン193を挿入操作する。こうすることにより、各
カム部243,253の貫通溝に対し駆動ピン193を
極めて容易に挿通することができる。
【0052】図11は駆動ピン193の移動量と移動レ
ンズ222,223の移動量との関係を模式的に示す特
性図である。図示の如く、駆動ピン193の移動量が増
大するのに伴って、二つの移動レンズ222,223
は、傾斜の異なる直線(実際には非リニアな曲線を描
く)で示すように別々の移動変化率で移動していく。こ
れにより撮影用ズームレンズ122の移動に連動して観
察用ズームレンズ222を含む二つの移動レンズ22
2,223が、所定のズーム比となるように移動する事
になる。
【0053】ところで今、仮に、駆動ピン193が例え
ば組付け位置の誤差などにより、光軸012に沿った移
動方向とは直角な特定方向へずれたとすると、ファイン
ダ光学系205のズーム比などに狂いが生じる。例えば
図示の如く、駆動ピン193が所定移動位置において特
定方向へ+dだけずれたとする。そうすると二つの移動
レンズ222,223の移動量が共に一定量+dづつ移
動してしまうことになる。その結果、二つの移動レンズ
222,223の移動変化率の相対的な関係が崩れてし
まい、正規のズーム比を維持できなくなる。
【0054】しかるに本実施形態では、前述したよう
に、駆動ピン193自体は特定方向へ所定角度範囲で変
位自在に設けられ、フリーな状態になっている。そして
このフリーな状態になっている駆動ピン193が、前記
ガイド部213によって、特定方向への位置規制を厳格
に行なわれている。このため駆動ピン193の特定方向
への位置ずれは生じず、上述したズーム比などに狂いが
発生するおそれはない。
【0055】(実施形態における特徴点) [1]実施形態に示された撮影レンズユニット100
は、光入射端を有するレンズ鏡筒120と、このレンズ
鏡筒120の前記光入射端から入射した光に基づく被写
体像を結像可能な如く設けられた、撮影レンズ群(1群
レンズ121〜3群レンズ123)と、この撮影レンズ
群(1群レンズ121〜3群レンズ123)により結像
された被写体像を光電変換するように前記レンズ鏡筒1
20に設けられた撮像素子126と、この撮像素子12
6の受光面前方における前記撮影レンズ群(1群レンズ
121〜3群レンズ123)の光軸に沿って配置された
光学部材130(4群レンズ124,ローパスフィルタ
ー125)と、前記撮影レンズ群(1群レンズ121〜
3群レンズ123)の中の特定なレンズ(2群レンズ1
22,3群レンズ123)を保持し、当該撮影レンズ群
(1群レンズ121〜3群レンズ123)の光軸に沿っ
て移動可能に設けられたレンズ保持枠(2群レンズ枠1
32,3群レンズ枠133)と、前記レンズ保持枠(3
群レンズ枠133)に搭載され、当該レンズ保持枠(3
群レンズ枠133)を移動制御するアクチュエータ(A
Fモータ140)とを備え、前記光学部材130(4群
レンズ124,ローパスフィルター125)の一方側の
外面と前記レンズ鏡筒120の内面との間に、前記アク
チュエータ(AFモータ140)を収容可能な空間SA
1が形成されていることを特徴としている。
【0056】上記撮影レンズユニット100において
は、光学部材130(4群レンズ124,ローパスフィ
ルター125)の一方側の外面とレンズ鏡筒120の内
面との間に形成された空間SA1が、アクチュエータ
(AFモータ140)を収容するためのスペースとして
活用される。したがってレンズ鏡筒120内のスペース
の有効利用が図られ、ユニットの小型化ないし薄型化に
寄与できる。
【0057】[2]実施形態に示された撮影レンズユニ
ット100は、前記[1]に記載の撮影レンズユニット
であって、前記アクチュエータ(AFモータ140)を
含む駆動系に対して電力を供給可能な如く設けられ、厚
み方向に屈曲可能な帯状のフレキシブルプリント基板1
50を更に備え、前記光学部材130(4群レンズ12
4,ローパスフィルター125)の一方側の外面と前記
レンズ鏡筒120の内面との間に、前記アクチュエータ
(AFモータ140)を収容可能な第一の空間SA1が
形成され、前記光学部材130(4群レンズ124,ロ
ーパスフィルター125)の他方側の外面と前記レンズ
鏡筒120の内面との間に、前記フレキシブルプリント
基板150の屈曲により生じた撓み部を収容可能な第二
の空間SA2が形成されていることを特徴としている。
【0058】上記撮影レンズユニット100において
は、光学部材130(4群レンズ124,ローパスフィ
ルター125)の両側外面とレンズ鏡筒120の内面と
の間にそれぞれ形成された第一,第二の空間SA1,S
A2が、アクチュエータ(AFモータ140)およびフ
レキシブルプリント基板150の撓み部をそれぞれ収容
するためのスペースとして活用される。したがってレン
ズ鏡筒120内のスペースの更なる有効利用が図られ、
撮影レンズユニット100の一層の小型化ないし薄型化
をはかり得る。
【0059】[3]実施形態に示された撮影レンズユニ
ット100は、前記[1]又は[2]に記載の撮影レン
ズユニットであって、第一の光軸011に沿って被写体
から入射した光を、反射部材(プリズム112等)によ
り上記第一の光軸011に対して略直交する第二の光軸
O2に沿って反射させる折り曲げ光学系1PXを有する
撮影光学系105を更に備え、前記撮影レンズ群(1群
レンズ121〜3群レンズ123),前記光学部材13
0(4群レンズ124,ローパスフィルター125),
及び前記撮像素子126は、前記第二の光軸012に沿
って設けられていることを特徴としている。
【0060】上記撮影レンズユニット100において
は、前記[1]または[2]と同様の効果が、折り曲げ
光学系1PXを有する撮影光学系105を備えた撮影レ
ンズユニットにおいて得られる。
【0061】[4]実施形態に示された撮影レンズユニ
ット100は、前記[2]に記載の撮影レンズユニット
であって、第一の光軸O1に沿って被写体から入射した
光を、反射部材(プリズム112等)により上記第一の
光軸011に対して略直交する第二の光軸012に沿っ
て反射させる折り曲げ光学系1PXを有する撮影光学系
105を更に備え、前記撮影レンズ群(1群レンズ12
1〜3群レンズ123),前記光学部材130(4群レ
ンズ124,ローパスフィルター125),及び前記撮
像素子126は、前記第二の光軸012に沿って設けら
れ、前記第一の空間SA1および第二の空間SA2は、
前記第一の光軸O1と前記第二の光軸O2とを含む平面
を境として一方に存在する第一の領域E1および他方に
存在する第二の領域E2にそれぞれ形成されていること
を特徴としている。
【0062】上記撮影レンズユニット100において
は、前記[2]と同様の効果が、折り曲げ光学系1PX
を有する撮影光学系を備えた撮影レンズユニット100
において、より一層確実に得られる。したがって電子カ
メラに適用した場合において、カメラ本体1のコンパク
ト化が、より確実に実現可能となる。
【0063】[5]実施形態に示された撮影レンズユニ
ット100は、前記[2]又は[4]に記載の撮影レン
ズユニットであって、前記フレキシブルプリント基板1
50は、複数のプリント基板151,152〜からな
り、且つ各プリント基板151,152〜は略同一部位
で同方向に屈曲され、屈曲により生じた撓み部150a
が、前記第二の空間SA2に対して重なり合った状態で
収容可能となっていることを特徴としている。
【0064】上記撮影レンズユニット100において
は、複数のフレキシブルプリント基板151,152〜
が屈曲されることにより生じた撓み部150aが、第二
の空間SA2内に一括して収容される。このため、複数
のフレキシブルプリント基板151,152〜がそれぞ
れ個別に収容される場合に比べると、鏡筒内のスペース
の有効利用が確実にはかられ、撮影レンズユニット10
0の小型化,薄型化が実現可能である。
【0065】[6]実施形態に示された撮影レンズユニ
ット100は、前記[2]又は[4]又は[5]に記載
の撮影レンズユニットであって、前記フレキシブルプリ
ント基板150の一端部が、前記レンズ保持枠133の
所定位置に固定されており、当該レンズ保持枠133の
一部に、当該レンズ保持枠133の動きに伴う上記フレ
キシブルプリント基板150の撓み部150aの変動範
囲を規制するための規制部材155が設けられているこ
とを特徴としている。
【0066】上記撮影レンズユニット100において
は、レンズ保持枠133の移動に伴ってフレキシブルプ
リント基板150の撓み方が大きく変化しても、規制部
材155によって上記フレキシブルプリント基板150
の撓み部150aの変動範囲が一定範囲内に規制され
る。このため上記フレキシブルプリント基板150の一
部が撮影光学系の光路内に侵入して当該光路を遮る等の
おそれがない。
【0067】[7]実施形態に示された撮影レンズユニ
ット100は、第一の光軸011に沿って被写体から入
射した光を、反射部材(プリズム112等)により上記
第一の光軸011に対して略直交する第二の光軸012
に沿って反射させる折り曲げ光学系1PXを有する撮影
光学系105を備えた撮影レンズユニット100であっ
て、、光入射端を有するレンズ鏡筒120と、このレン
ズ鏡筒120の光入射端から入射した光に基づく被写体
像を結像可能な如く設けられた少なくともズーム用レン
ズ群(2群レンズ122)及びフォーカス用レンズ群
(3群レンズ123)を含む撮影レンズ群(1群レンズ
121〜3群レンズ123)と、この撮影レンズ群(1
群レンズ121〜3群レンズ123)により結像された
被写体像を光電変換するように前記レンズ鏡筒120に
設けられた撮像素子126と、この撮像素子126の受
光面前方における前記撮影レンズ群(1群レンズ121
〜3群レンズ123)の光軸012に沿って配置された
光学部材130(4群レンズ124,ローパスフィルタ
ー125)と、前記撮影レンズ群(1群レンズ121〜
3群レンズ123)の中のズーム用レンズ群(2群レン
ズ122)を駆動するためのズーム用アクチュエータ
(ズームモータ180)と、前記撮影レンズ群(1群レ
ンズ121〜3群レンズ123)の中のフォーカス用レ
ンズ群(3群レンズ123)を駆動するためのフォーカ
ス用アクチュエータ(AFモータ140)とを備え、前
記光学部材130(4群レンズ124,ローパスフィル
ター125)の一方側の外面と前記レンズ鏡筒120の
内面との間に、前記フォーカス用アクチュエータ(AF
モータ140)を収容可能な空間が形成されていること
を特徴としている。
【0068】[8]実施形態に示された撮影レンズユニ
ット100は、前記[7]に記載の撮影レンズユニット
であって、前記ズーム用アクチュエータ(ズームモータ
180)及び前記フォーカス用アクチュエータ(AFモ
ータ140)は、いずれも前記第一の光軸011と前記
第二の光軸012とを含む平面を境として一方に存在す
る第一の領域E1内に配置され、前記ズーム用アクチュ
エータ(ズームモータ180)と前記フォーカス用アク
チュエータ(AFモータ140)との間に、前記撮影レ
ンズ群(1群レンズ121〜3群レンズ123)のうち
の少なくとも一つのレンズが配置されていることを特徴
としている。
【0069】上記撮影レンズユニット100において
は、ズーム用アクチュエータ(ズームモータ)及び前記
フォーカス用アクチュエータ(AFモータ140)がレ
ンズ鏡筒120内に整然と配置されるので、レンズ鏡筒
120内のスペースが有効に活用され得る。
【0070】[9]実施形態に示された撮影レンズユニ
ット100は、前記[8]に記載の撮影レンズユニット
であって、前記ズーム用アクチュエータ(ズームモータ
180)は、前記レンズ鏡筒120の前部外方であっ
て、且つ前記第一の領域E1内の前記反射部材(プリズ
ム112等)に近接した位置に配置されていることを特
徴としている。
【0071】上記撮影レンズユニット100において
は、第二の光軸方向の寸法を小さくでき、小型化が図れ
る。
【0072】[10]実施形態に示された電子カメラ
は、前記[1]ないし[9]のいずれか一つに記載の撮
影レンズユニット100を内蔵したことを特徴としてい
る。
【0073】(変形例)実施形態に示された撮影レンズ
ユニットおよび電子カメラは、下記の変形例を含んでい
る。
【0074】・折り曲げ光学系の反射部材としてミラー
を用いたもの。 ・カム面がカムレバーの一端縁に沿って設けられたカム
部を有するもの。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、下記のような作用効果
を有する撮影レンズユニットおよび電子カメラを提供で
きる。
【0076】(a)光学部材(4群レンズ,ローパスフ
ィルター)の外面とレンズ鏡筒の内面との間に形成され
た空間が、AFモータ等のアクチュエータ類その他のも
のを収容するためのスペースとして活用される。したが
ってアクチュエータ類その他のものをレンズ鏡筒に対し
てコンパクトに配置でき、装置の薄型化ないし小型化を
図れる。
【0077】(b)構成は簡単であり、容易に製作する
事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電子カメラの概略
的構成を示す図で、(a)は電子カメラの概要を示す略
式外観図、(b)は撮影レンズユニットを裏蓋を取外し
て示す外観斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る撮影レンズユニッ
トをメイン機構とズーム機構と裏蓋とに分離して示す分
解斜視図。
【図3】本発明の第1実施形態に係る撮影レンズユニッ
トの主要部を正面から見た断面図で、(a)はWIDE[広
角]状態、(b)はTELE[望遠]状態を示す図。
【図4】本発明の第1実施形態に係る撮影レンズユニッ
トの主要部を上面から見た略式断面図。
【図5】本発明の第1実施形態に係る撮影レンズユニッ
トのファインダ駆動手段の構成を駆動部材と共に示す
図、(a)は主要部の側面図、(b)は(a)のb−b
矢視断面図。
【図6】本発明の第1実施形態に係る撮影レンズユニッ
トと光学ファインダユニットとの対応関係を示す図で、
(a)は撮影レンズユニットと光学ファインダユニット
とを分離して示す斜視図、(b)はファインダ光学系の
概略的構成を示す略式平面図。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る光学ファインダ
ユニットの構成を示す分解斜視図。
【図8】本発明の第1実施形態に係るカムレバーと、フ
ァインダ光学系における観察用ズームレンズを含む複数
の移動レンズとの関係(WIDE[広角]状態)を示す図。
【図9】本発明の第1実施形態に係るカムレバーと、フ
ァインダ光学系における観察用ズームレンズを含む複数
の移動レンズとの関係(TELE[望遠]状態)を示す図。
【図10】本発明の第1実施形態に係るピン挿入操作用
の切欠部を利用して、駆動ピンをカム部に挿入操作する
手順を示す図。
【図11】本発明の第1実施形態に係る駆動ピンの移動
量と移動レンズの移動量との関係を模式的に示す特性
図。
【符号の説明】
1…カメラ本体 100…撮影レンズユニット 105…撮影光学系 110,224…光軸折り曲げ機構 1PX,2PX…折り曲げ光学系 1PA,2PA…折り曲げ前光学系 1PB,2PB…折り曲げ後光学系 011,021…第一の光軸(入射光軸) 012,022…第二の光軸 120…レンズ鏡筒 121〜123…1群レンズ〜3群レンズ 125…ローパスフィルター 126…撮像素子 130…光学部材 134…保持枠 131〜133…1群〜3群レンズ保持枠 140…AFモータ 155…規制部材 150(151,152)…フレキシブルプリント基板 160…シャッタユニット 180…ズームモータ 190…変位伝達用スライダー 191…駆動部材 192…摺動部材 193…駆動ピン 200…光学ファインダユニット 205…ファインダ光学系 221〜223…1群レンズ〜3群レンズ 282,283…2群,3群レンズ保持枠 240,250…カムレバー 243,253…カム部(スリット) 243a,253a…ピン挿入操作用の切欠部 270…支軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二見 明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H044 AE06 BE02 BE06 BE10 BE17 BE20 DA01 DA02 DB02 DB08 DC02 DD01 EC07 5C022 AA00 AB44 AB66 AC54 AC70 AC74 AC78 CA00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光入射端を有するレンズ鏡筒と、 このレンズ鏡筒の前記光入射端から入射した光に基づく
    被写体像を結像可能な如く設けられた撮影レンズ群と、 この撮影レンズ群により結像された被写体像を光電変換
    するように前記レンズ鏡筒に設けられた撮像素子と、 この撮像素子の受光面前方における前記撮影レンズ群の
    光軸に沿って配置された光学部材と、 前記撮影レンズ群の中の特定なレンズを保持し、当該撮
    影レンズ群の光軸に沿って移動可能に設けられたレンズ
    保持枠と、 前記レンズ保持枠に搭載され、当該レンズ保持枠を移動
    制御するアクチュエータとを備え、 前記光学部材の一方側の外面と前記レンズ鏡筒の内面と
    の間に、前記アクチュエータを収容可能な空間が形成さ
    れていることを特徴とする撮影レンズユニット。
  2. 【請求項2】前記アクチュエータを含む駆動系に対して
    電力を供給可能な如く設けられ、厚み方向に屈曲可能な
    帯状のフレキシブルプリント基板を更に備え、 前記光学部材の一方側の外面と前記レンズ鏡筒の内面と
    の間に、前記アクチュエータを収容可能な第一の空間が
    形成され、 前記光学部材の他方側の外面と前記レンズ鏡筒の内面と
    の間に、前記フレキシブルプリント基板の屈曲により生
    じた撓み部を収容可能な第二の空間が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の撮影レンズユニット。
  3. 【請求項3】第一の光軸に沿って被写体から入射した光
    を、反射部材により上記第一の光軸に対して略直交する
    第二の光軸に沿って反射させる折り曲げ光学系を有する
    撮影光学系を更に備え、 前記撮影レンズ群,前記光学部材,及び前記撮像素子
    は、前記第二の光軸に沿って設けられていることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の撮影レンズユニット。
  4. 【請求項4】第一の光軸に沿って被写体から入射した光
    を、反射部材により上記第一の光軸に対して略直交する
    第二の光軸に沿って反射させる折り曲げ光学系を有する
    撮影光学系を更に備え、 前記撮影レンズ群,前記光学部材,及び前記撮像素子
    は、前記第二の光軸に沿って設けられ、 前記第一の空間および第二の空間は、前記第一の光軸と
    前記第二の光軸とを含む平面を境として一方に存在する
    第一の領域および他方に存在する第二の領域にそれぞれ
    形成されていることを特徴とする請求項2に記載の撮影
    レンズユニット。
  5. 【請求項5】前記フレキシブルプリント基板は、複数の
    プリント基板からなり、且つ各プリント基板は略同一部
    位で同方向に屈曲され、屈曲により生じた撓み部が、前
    記第二の空間に対して重なり合った状態で収容可能とな
    っていることを特徴とする請求項2又は4に記載の撮影
    レンズユニット。
  6. 【請求項6】前記フレキシブルプリント基板の一端部
    が、前記レンズ保持枠の所定位置に固定されており、当
    該レンズ保持枠の一部に、当該レンズ保持枠の動きに伴
    う上記フレキシブルプリント基板の撓み部の変動範囲を
    規制するための規制部材が設けられていることを特徴と
    する請求項2又は4又は5に記載の撮影レンズユニッ
    ト。
  7. 【請求項7】第一の光軸に沿って被写体から入射した光
    を、反射部材により上記第一の光軸に対して略直交する
    第二の光軸に沿って反射させる折り曲げ光学系を有する
    撮影光学系を備えた撮影レンズユニットであって、、 光入射端を有するレンズ鏡筒と、 このレンズ鏡筒の光入射端から入射した光に基づく被写
    体像を結像可能な如く設けられた少なくともズーム用レ
    ンズ群及びフォーカス用レンズ群を含む撮影レンズ群
    と、 この撮影レンズ群により結像された被写体像を光電変換
    するように前記レンズ鏡筒に設けられた撮像素子と、 この撮像素子の受光面前方における前記撮影レンズ群の
    光軸に沿って配置された光学部材と、 前記撮影レンズ群の中のズーム用レンズ群を駆動するた
    めのズーム用アクチュエータと、 前記撮影レンズ群の中のフォーカス用レンズ群を駆動す
    るためのフォーカス用アクチュエータとを備え、 前記光学部材の一方側の外面と前記レンズ鏡筒の内面と
    の間に、前記フォーカス用アクチュエータを収容可能な
    空間が形成されていることを特徴とする撮影レンズユニ
    ット。
  8. 【請求項8】前記ズーム用アクチュエータ及び前記フォ
    ーカス用アクチュエータは、いずれも前記第一の光軸と
    前記第二の光軸とを含む平面を境として一方に存在する
    第一の領域内に配置され、前記ズーム用アクチュエータ
    と前記フォーカス用アクチュエータとの間に、前記撮影
    レンズ群のうちの少なくとも一つのレンズが配置されて
    いることを特徴とする請求項7に記載の撮影レンズユニ
    ット。
  9. 【請求項9】前記ズーム用アクチュエータは、前記レン
    ズ鏡筒の前部外方であって、且つ前記第一の領域内の前
    記反射部材に近接した位置に配置されていることを特徴
    とする請求項8に記載の撮影レンズユニット。
  10. 【請求項10】請求項1ないし9のいずれか一つに記載
    の撮影レンズユニットを内蔵したことを特徴とする電子
    カメラ。
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