JP2003222936A - 光学ファインダ及びカメラ - Google Patents

光学ファインダ及びカメラ

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JP2003222936A
JP2003222936A JP2002337581A JP2002337581A JP2003222936A JP 2003222936 A JP2003222936 A JP 2003222936A JP 2002337581 A JP2002337581 A JP 2002337581A JP 2002337581 A JP2002337581 A JP 2002337581A JP 2003222936 A JP2003222936 A JP 2003222936A
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optical
finder
optical system
moving
lens
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JP2002337581A
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Masaru Abe
大 安部
Toshikatsu Shiozaki
聡克 塩崎
Akira Futami
明 二見
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光学ファインダ内のズームレンズ移動機構を小
形化することができる等の利点を有する光学ファインダ
及びカメラを提供。 【解決手段】ファインダ光学系205の複数の移動レンズ
(222,223)を撮影光学系105のズームレンズ122の移動
に連動させて移動させる移動機構が、それぞれ回動可能
な如く積層して取付けられた複数の駆動板244,254と、
各駆動板244,254に夫々設けられ撮影光学系105のズー
ムレンズ122の移動に伴って移動する駆動力伝達子(193)
と係合しこの駆動力伝達子(193)の動きを当該各駆動板2
44,254の回動動作に夫々変換するカム部243,253と、
これらカム部243,253の働きで夫々回動する複数の駆動
板244,254に設けられファインダ光学系205内の複数の
移動レンズ(222,223)を夫々移動させる移動操作部
(242,252)とを備えたことを主たる特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影光学系のズー
ムレンズの移動に連動して、ファインダ光学系のズーム
レンズが移動するように構成された光学ファインダと、
この光学ファインダを備えたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光学ファインダは、撮影光学系
を内蔵した撮影レンズユニットとは別に、一つの独立し
た光学ユニットとして設けられる。そして上記撮影レン
ズユニットと共に、カメラ本体に対して一体的に組み付
けられる。撮影レンズユニットがズーム機能を有してい
る場合には、撮影光学系のズームレンズの移動に連動し
て、ファインダ光学系のズームレンズも移動させる必要
がある。
【0003】ファインダ光学系のズームレンズを撮影光
学系のズームレンズの移動に連動させる手段として、光
学ファインダ内に回動可能に設けた一枚の比較的大きな
面積を有する板状部材に、撮影光学系のズームレンズの
移動に伴って移動する駆動ピンと係合するカム部、ファ
インダ光学系のズームレンズを移動させるためのカム部
等、複数のカム部を設けたカム駆動板を用いて連動させ
るようにしたものがある(特許文献1参照)。
【0004】また光学ファインダ内に設置された固定カ
ム板と、光学ファインダ内に回動可能に設けた二枚の可
動カム板とを用いて連動させるようにしたものがある
(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2000−147606号公報
【0006】
【特許文献2】特開2001−133850号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開2000−147
606号公報に示されたものは、一枚のカム板に複数の
カム部を形成したものであるため、駆動板の面積が比較
的大きなものとなり、光学ファインダ全体の大型化を招
く。
【0008】特開2001−133850号公報に示さ
れたものは、光学ファインダ内に複数のカム板が配置さ
れるので、機構が複雑化するうえ、組立性も悪化する。
【0009】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたものであり、その目的は、下記のような利点を有す
る光学ファインダおよびカメラを提供することにある。
【0010】(a)光学ファインダ内のズームレンズ移
動機構を小形化することができる。
【0011】(b)簡単な構成で、製造組立てが容易で
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の光学ファインダ及びカメラは
下記のような特徴ある構成を有している。なお下記以外
の特徴ある構成については実施形態の中で明らかにす
る。
【0013】(1)本発明の光学ファインダは、光軸方
向に移動可能な観察用ズームレンズを含む複数の移動レ
ンズを備えたファインダ光学系と、このファインダ光学
系の前記複数の移動レンズを、撮影光学系の撮影用ズー
ムレンズの移動に連動させて移動させる移動機構とを備
え、前記移動機構は、それぞれ回動可能な如く、積層し
て取付けられた複数の駆動板と、これら複数の駆動板に
それぞれ設けられ、前記撮影光学系の撮影用ズームレン
ズの移動に伴って移動する駆動力伝達子(駆動ピン)と
係合し、上記駆動力伝達子の動きを当該各駆動板の回動
動作にそれぞれ変換するカム部と、これらカム部の働き
でそれぞれ回動する前記各駆動板に設けられ、前記ファ
インダ光学系内の複数の移動レンズをそれぞれ移動させ
る移動操作部と、を備えたことを特徴としている。
【0014】上記光学ファインダにおいては、複数の駆
動板が積層配置されているので、単一の駆動板に複数の
カム部を並べて設けるようにしたものに比べると、駆動
板群が光学ファインダユニット内に占める占有面積を小
さくできる。また各駆動板は相互間に隙間のない状態で
積層されることから、多数枚の駆動板が使用された場合
でも、体積(厚み)が急増するおそれは殆どない。した
がって光学ファインダ内の第二のズームレンズ移動機構
を小形化できる。
【0015】(2)本発明のカメラは、入射した光を光
学的に折り曲げる折り曲げ光学系と、この折り曲げ光学
系の折り曲げ後光学系に設けられた撮影用ズームレンズ
を含む複数の移動レンズとを有する撮影光学系を備えた
撮影レンズユニットと、前記撮影レンズユニットの入射
光軸と平行な入射光軸に沿って設けられた観察用ズーム
レンズを含む複数の移動レンズを有するファインダ光学
系を備えた光学ファインダユニットと、前記撮影用ズー
ムレンズの移動に連動して前記観察用ズームレンズを含
む複数の移動レンズを移動させるレンズ移動機構と、を
備えたカメラにおいて、前記レンズ移動機構は、前記光
学ファインダユニット内に、基端部を中心として先端部
が回動可能な如く積層して取付けられた複数の駆動板
と、これらの駆動板にそれぞれ設けられ前記撮影光学系
の撮影用ズームレンズと共に移動する駆動力伝達子(駆
動ピン)と係合し、この駆動力伝達子の移動を当該各駆
動板の回動動作に変換するカム部と、これらカム部の働
きで回動する前記各駆動板の先端に設けられ、前記ファ
インダ光学系の観察用ズームレンズを含む複数の移動レ
ンズを移動操作する移動操作部と、備えたことを特徴と
している。
【0016】上記カメラにおいては、ズーム機能を有す
る折り曲げ光学系をそれぞれ備えた撮影レンズユニット
及び光学ファインダユニットの小形化がはかれる。
【0017】
【発明の実施の形態】(一実施形態)図1に示すよう
に、電子カメラ本体1の内部には、入射光軸を011と
する撮影光学系105を有する撮影レンズユニット10
0と、ファインダ光学系205を有する光学ファインダ
ユニット200とが、両者間に若干の間隙をもった状態
で且つ一体的に結合されて収容されている。図示の如
く、上記撮影レンズユニット100と光学ファインダユ
ニット200とは、カメラ正面から見てカメラ本体1の
右側に配置されている。
【0018】図2および図3に示すように、撮影レンズ
ユニット100は、メイン機構Aの上にズーム機構Bを
一体的に取付けたものとなっている。メイン機構Aは、
光軸折り曲げ機構110と、この光軸折り曲げ機構11
0に光入射端側を連結させたレンズ鏡筒120とを有し
ている。
【0019】図4の(a)(b)、及び図5に示すよう
に、光軸折り曲げ機構110は、撮影レンズ111およ
びプリズム112を保持部材113で保持したものとな
っている。この保持部材113の光導出側開口端はレン
ズ鏡筒120と連結している。かくして上記光軸折り曲
げ機構110による折り曲げ光学系1PXが、撮影光学
系105の一部を構成する。換言すれば撮影光学系10
5は、上記折り曲げ光学系1PXを含んでいる。
【0020】上記折り曲げ光学系1PXは、第一の光軸
(入射光軸)011に沿って被写体から入射した光を、
反射部材としてのプリズム112により上記第一の光軸
011に対して略直角な第二の光軸012に沿って反射
させる。第一の光軸011に沿った折り曲げ光学系を折
り曲げ前光学系1PAと呼び、第二の光軸012に沿っ
た折り曲げ光学系を折り曲げ後光学系1PBと呼ぶこと
にする。
【0021】レンズ鏡筒120の内部には、光入射端か
ら入射した光に基づいて被写体像を結像可能な如く設け
られた1群レンズ121、2群レンズ122(撮影用ズ
ームレンズ)、3群レンズ123(フォーカス用レン
ズ)を含む撮影レンズ群が収容されている。これらの撮
影レンズ群(1群レンズ121〜3群レンズ123)に
より結像された被写体像は、レンズ鏡筒120の光軸終
端部に配置された撮像素子126により光電変換され
る。この撮像素子126には入出力端子列173(17
3a,173b)が付設されている。上記撮像素子12
6の受光面前方における光軸012上には、4群レンズ
124,ローパスフィルター125からなる光学部材1
30が配置されている。
【0022】このように、撮影レンズ群(1群レンズ1
21〜3群レンズ123),光学部材130(4群レン
ズ124,ローパスフィルター125),撮像素子12
6等は、すべて前記第二の光軸012に沿って形成され
た折り曲げ後光学系1PB内に配設されている。
【0023】本実施例の撮影光学系105は、上記折り
曲げ光学系1PXを有し、第二の光軸012の終端に撮
像素子126を備えたデジタルカメラ用光学系を構成し
ている。
【0024】前記1群レンズ121〜3群レンズ123
は、各群レンズ保持枠131〜133によってそれぞれ
保持されている。また4群レンズ124,ローパスフィ
ルター125からなる光学部材130は保持枠134で
保持されている。これら保持枠のうち、2群レンズ保持
枠132及び3群レンズ保持枠133は、一対のガイド
軸171,172(図2、図3参照)に案内されて、前
記光軸012に沿った方向へ移動可能に設けられてい
る。上記2群レンズ保持枠132の前面にはシャッタユ
ニット160が搭載されている。また3群レンズ保持枠
133の後面には当該3群レンズ保持枠133を駆動す
るための駆動源、すなわちアクチュエータとしてAF
(オートフォーカス)モータ140が搭載されている。
【0025】上記AFモータ140やシャッタユニット
160の駆動系に対して電力を供給するためのフレキシ
ブルプリント基板150(151,152)が、レンズ
鏡筒120の外部からレンズ鏡筒120の内部へ導入さ
れている。このフレキシブルプリント基板150(15
1,152)は、厚み方向に屈曲可能な帯状をなしてい
る。レンズ鏡筒120の内部へ導入された各フレキシブ
ルプリント基板151,152の先端部位は、略同一部
位で同方向にU字状に屈曲されたのち、2群レンズ保持
枠132,3群レンズ保持枠133にそれぞれ固定され
ている。そして上記プリント基板151の先端151a
は、シャッタユニット160の駆動機構(不図示)に電
気的に接続され、上記プリント基板152の先端152
aは、AFモータ140に電気的に接続されている。
【0026】図4の(a)(b)に示すように、前記光
学部材130(4群レンズ124,ローパスフィルター
125)を保持している保持枠134の一方側(図中上
方側)の外面と、前記レンズ鏡筒120の内面との間に
は、前記AFモータ140を収容可能な空間SA1が形
成されている。また上記保持枠134の他方側(図中下
方側)の外面と前記レンズ鏡筒120の内面との間に
は、前記フレキシブルプリント基板151,152の屈
曲により生じた撓み部151b,152bを収容可能な
第二の空間SA2が形成されている。なおフレキシブル
プリント基板151,152は屈曲により生じた撓み部
151b,152bが、前記第二の空間SA2に対して
重なり合った状態で収容されるものとなっている。
【0027】前記第一の空間SA1および第二の空間S
A2は、前記第一の光軸011と前記第二の光軸012
とを含む平面を境として一方(図中上方)に存在する第
一の領域E1および他方(図中下方)に存在する第二の
領域E2にそれぞれ形成されている。
【0028】レンズ保持枠133の一部には規制部材1
55が設けられている。この規制部材155は、上記レ
ンズ保持枠133の動きに伴う上記フレキシブルプリン
ト基板151,152の撓み部151b,152bの変
動範囲を規制するための部材である。
【0029】図3に説明を戻す。ズーム機構Bは、メイ
ン機構Aに対して着脱自在に結合可能なユニットとして
別設されている。このズーム機構Bは第一のズームレン
ズ移動機構(180〜184,191)及びファインダ
駆動機構(192,193ほか)を備えている。
【0030】上記第一のズームレンズ移動機構(180
〜184,191)は、取付けフレーム181に装着さ
れた駆動源すなわちアクチュエータとしてのズームモー
タ180と、このズームモータ180の動力で回転動作
するリードスクリュー182と、このリードスクリュー
182により駆動され、光軸012と平行に設けられた
ガイド軸183に沿って摺動し、前記ズームレンズ12
2を駆動操作するための駆動部材191とを備えてい
る。
【0031】ファインダ駆動機構(192,193ほ
か)は、前記駆動部材191の移動に伴い前記ガイド軸
183に沿って摺動するように設けられた摺動部材19
2と、この摺動部材192の上に突設された駆動力伝達
子としての駆動ピン193とを備えている。摺動部材1
92は後述するようにスプリング184を介して2群レ
ンズ保持枠132に連結される。このファインダ駆動機
構(192,193ほか)に関しては、後で詳しく説明
する。
【0032】前記駆動部材191と、摺動部材192
と、駆動ピン193とは、変位伝達用スライダー190
を構成している。
【0033】ズーム機構Bは、取付けフレーム181に
設けてある取付孔185a,185bを介してメイン機
構Aのねじ穴127a,127bに対してねじ止めする
ことにより、メイン機構Aと一体化される。
【0034】裏蓋Cは、板状部材128に設けてある取
付孔128bを通して、取り付けねじ128aをメイン
機構Aのねじ穴127cにねじ止めすることにより、メ
イン機構Aと一体化される。
【0035】メイン機構Aに対し、ズーム機構Bが一体
化された状態になると、前記ズームモータ180は、前
記AFモータ140と共に前記第一の領域E1内に配置
される。そして上記ズームモータ180は、前記レンズ
鏡筒120の前部外方であって、且つ前記第一の領域E
1内に存在する前記プリズム112に近接して配置され
る。上記AFモータ140とズームモータ180との間
には、前記撮影レンズ群(1群レンズ121〜3群レン
ズ123)のうちの少なくとも一つのレンズが配置され
ている。
【0036】図6の(a)(b)は、本実施例に係る撮
影レンズユニット100のファインダ駆動機構(19
2,193)の構成を、前記駆動部材191と共に示す
図で、図6の(a)は主要部の側面図、図6の(b)は
図6の(a)の6b−6b線矢視断面図である。
【0037】ファインダ駆動機構(192,193)
は、前記第一のズームレンズ移動機構(180〜18
4,191)による前記撮影光学系105のズームレン
ズ122の動きに、後述する第二のズームレンズ移動機
構(240,250,270)を連動させ、ファインダ
光学系205のズームレンズ222を移動させる機構で
ある。
【0038】図6の(a)(b)に示すように、摺動部
材192はL形部材の一方の部片における端縁部に、円
筒形をなす二つの脚部192a,192cを有してい
る。上記二つの脚部192a,192cは、所定距離だ
け離間して設けられており、前記駆動部材191の円筒
形をなす脚部191aの両端を両側から挟み付けるよう
な態様でガイド軸183に嵌め込まれている。上記脚部
192a,192cは、ガイド軸183に対し、軸方向
に摺動自在であると共に軸周り方向にも回動自在となっ
ている。摺動部材192はL形部材の他方の部片におけ
る略中央に、回動範囲規制機構としての開口部192b
を有している。上記開口部192bは駆動部材191の
上部に形成されている突起191bに所定の「遊び」を
もって嵌合している。
【0039】かくして摺動部材192の上に突設されて
いる駆動力伝達子としての駆動ピン193は、光軸01
2方向以外の特定方向(前記光軸に対して直交する方
向)に対し、所定の角度範囲内で矢印M,Nで示す如く
変位自在となている。
【0040】摺動部材192の下部には突片192dが
設けられている。この突片192dと、前記2群レンズ
保持枠132に設けられている突片132aとの間に
は、付勢部材としての引っ張りばね184が張設されて
いる。かくして前記摺動部材192は、引っ張りばね1
84の付勢力により、矢印Pで示す如く前記駆動部材1
91に対し圧接した状態で連結されている。
【0041】したがって摺動部材192は、前記「遊
び」に相当する角度だけガイド軸周りに回動可能な状態
を保たれながら、前記駆動部材191の動きに連動して
ガイド軸183に沿って前記光軸012方向へ移動可能
となっている。
【0042】図7は本実施例に係る撮影レンズユニット
100と光学ファインダユニット200との対応関係を
示す図で、撮影レンズユニット100と光学ファインダ
ユニット200とを分離して示す斜視図である。また図
8はファインダ光学系205の概略的構成を示す略式平
面図である。
【0043】図7及び図8に示すように、撮影レンズユ
ニット100は、ケース101の内部に折り曲げ光学系
1PXを含む撮影光学系105を有している。上記ケー
ス101は、折り曲げ光学系1PXにおける折り曲げ前
光学系1PAの光軸すなわち入射光軸011(この光軸
は前記カメラ本体1の厚み方向に一致している)に平行
な方向の寸法L11が、上記入射光軸011と直角な方
向の折り曲げ後光学系1PBの光軸012(この光軸は
前記カメラ本体1の幅方向に一致している)に平行な方
向の寸法L12より短い寸法に設定された外形形状(略
直方体形状)を有している。
【0044】また光学ファインダユニット200は、ケ
ース201の内部に折り曲げ光学系2PXを含むファイ
ンダ光学系205を有している。
【0045】ファインダ光学系205の光軸は、レンズ
群206における折り曲げ前光学系2PAにおける入射
光軸021と、折り曲げ後光学系2PBにおける2回の
反射を含む折り曲げ後光軸022から構成される。入射
した被写体光束は、レンズ群206を通過し、先ず反射
面で折り曲げられる。折り曲げられた光束は、さらに折
り曲げ後光学系2PBを具体的に構成する不図示のレン
ズやプリズムの作用によって、図8のように2回反射し
た後、撮影者の瞳に入る。
【0046】上記ケース201は、入射光軸021に平
行な方向の寸法L21及びこれに直角な方向の寸法L2
2が、前記撮影レンズユニット100における各寸法L
11,L12に近似するように設定された外形形状を有
している。
【0047】光学ファインダユニット200は、撮影レ
ンズユニット100の上面に若干の間隙を隔てて載置固
定される。すなわち撮影レンズユニット100のケース
101の上面に突出している前記ファインダ取付け用ボ
ス129a,129bに対し、ケース201の取付け部
に設けた取付け孔202a,202bを通してねじ止め
することにより、光学ファインダユニット200は、撮
影レンズユニット100の上に固定される。
【0048】このとき、光学ファインダユニット200
は、撮影レンズユニット100に対し、ファインダ光学
系205の折り曲げ前光学系2PA及び折り曲げ後光学
系2PBが、撮影光学系105の折り曲げ前光学系1P
A及び折り曲げ後光学系1PBにそれぞれ隣接するよう
に、一体的に結合される。特に本実施例では、撮影光学
系105における折り曲げ前光学系1PAの光軸(入射
光軸011)の真上に、ファインダ光学系205におけ
る折り曲げ前光学系2PAの光軸(入射光軸021)が
位置するように配置されている。
【0049】前記撮影レンズユニット100における撮
影用ズームレンズ122を含むレンズ群106は、前記
撮影光学系105の折り曲げ後光学系1PBに設けられ
ている。これに対し、前記光学ファインダユニット20
0における観察用ズームレンズ222を含むレンズ群2
06は、前記ファインダ光学系205の折り曲げ前光学
系2PAに設けられている。したがって前記撮影用ズー
ムレンズ122の移動方向は、カメラ本体1の幅方向に
平行な方向であり、前記観察用ズームレンズ222の移
動方向は、カメラ本体1の厚み方向に平行な方向であ
り、両者は直角に交差している。
【0050】上記撮影レンズユニット100と光学ファ
インダユニット200との組付け完了状態において、撮
影レンズユニット100の上方に突出している前記駆動
ピン193は、光学ファインダユニット200のケース
底板に設けた開口部263を通して、光学ファインダユ
ニット200内の第二のズームレンズ移動機構(後述す
る)に係合する。符号103は撮影レンズ窓、符号20
3はファインダ前窓、符号204はファインダ接眼窓で
ある。
【0051】図9は光学ファインダユニット200の構
成を示す分解斜視図である。光学ファインダユニット2
00は、図の中央部位に示すユニット基体210を中心
に構成されている。このユニット基体210は前記ファ
インダ光学系205を構成する光学部品220を収容可
能なように、複数箇所で反射を繰り返して蛇行する樋状
の収容凹部212を有している。光学部品220は、後
述する1群レンズ221(1-O),2群レンズ(観察
用ズームレンズ)222(2T),3群レンズ223
(3T),を含むファインダレンズ群206と、光軸折
り曲げ機構224と、折り曲げ後光学系2PBを収容し
ている鏡筒225とを備えている。収容凹部212の開
口部は上蓋230で塞がれる。
【0052】前記ユニット基体210の底板には、前記
撮影レンズユニット100の光軸012に平行な直線状
の有底溝からなる駆動ピンガイド部213が設けられて
いる。この駆動ピンガイド部213は、図中下端部位に
示されている撮影レンズユニット100側の駆動ピン1
93と係合し、当該駆動ピン193の前記特定方向すな
わち上記光軸012と直交する方向への回動規制を行な
う。かくして、所定角度範囲内で変位自在に設けられて
いる駆動ピン193が、駆動ピンガイド部213により
その変位を規制される。
【0053】ユニット基体210の底板下面には、第二
のズームレンズ移動機構としてのカムレバー240,2
50,および支軸270等が、レバー取付け板260に
よって取付けられている。レバー取付け板260は、そ
の周辺部に取付け固定用の係止片262a,262b,
262cを有している。
【0054】第二のズームレンズ移動機構(240,2
50,270)は、前記ガイド部213により動きを規
制された前記駆動ピン193の移動に伴って、ファイン
ダ光学系205における観察用ズームレンズ222等を
当該ファインダ光学系205の光軸021方向に移動さ
せるものである。
【0055】前記ズームレンズ移動機構(240,25
0,270)は、薄板からなる複数(本実施例では二
つ)のカムレバー240,250が、支軸270によっ
て各基端部を共通に軸支され、各先端部がそれぞれ回動
可能となるように設けられている。
【0056】カムレバー240,250は、駆動板24
4,254を主体として構成されている。駆動板244
及び254の各基端部には、軸孔241及び251がそ
れぞれ設けられている。これらの軸孔241及び251
は、ユニット基体210の底板部に設けた軸受211
と、レバー取付け板260の軸受261とで支持された
支軸270によって共通に軸支されている。かくして薄
板からなる駆動板244,254は、各先端部がそれぞ
れ回動可能な如く積層された状態で装着される。駆動板
244及び254のそれぞれの略中央部位には、円弧状
のスリットからなるカム部243,253が形成されて
いる。
【0057】前記駆動ピン193は、前記レバー取付け
板260の開口部263を通して上記カム部253,2
43を貫通し、更にその貫通端部が前記直線状の有底溝
からなる駆動ピンガイド部213に係合するように設け
られている。
【0058】かくして駆動ピン193が前記光軸012
方向に移動するのに伴って、各カムレバー240,25
0は、それぞれのカム部243,253の形状に応じた
変位量に基づいて回動する。この結果、撮影光学系10
5の撮影用ズームレンズ122の移動量が、ファインダ
光学系205のレンズグループの移動量に変換される。
この変換された移動量は、各駆動板244,254の各
先端に設けられた移動操作部242,252によって、
前記レンズ群206の2群レンズ222及び3群レンズ
223にそれぞれ伝達される。
【0059】この結果、少なくとも撮影用ズームレンズ
122の移動変位が、変位伝達機構(190,240,
250,270等)によって、前記観察用ズームレンズ
222に伝達されることになる。
【0060】図10及び図11は、カムレバー240,
250とファインダ光学系205における観察用ズーム
レンズ222を含む複数(本実施例では二つ)の移動レ
ンズ222,223との関係を示す図である。なお図1
0は WIDE[広角]の状態、図11は TELE[望遠]の状
態を示している。
【0061】図10及び図11において、二つの移動レ
ンズ222,223は、圧縮状態の付勢部材284によ
り、矢印で示す如くファインダ光学系205の光軸02
1に沿って互いに離反する方向へ付勢されている。前記
カムレバー240,250の各移動操作部242,25
2は、各カム部243,253に係合する駆動ピン19
3の規制により、前記付勢力に抗して、移動レンズ群2
22,223を所定位置に位置決め制御するように、当
該移動レンズ222,223とそれぞれ一体化されてい
るレンズ移動枠282、283に当接している。
【0062】前記各カムレバー240,250に設けら
れた各カム部243,253は、それぞれの貫通溝の両
側面のうちの一方を、カム機能を発揮する上で有効なカ
ム面としている。すなわちカム部243においては前記
圧縮状態の付勢部材284による付勢力に抗する回動方
向の一側面(図中右側面)をカム面としている。またカ
ム部253においては前記圧縮状態の付勢部材284に
よる付勢力に抗する回動方向の一側面(図中左側面)を
カム面としている。かくして移動レンズ222,223
は、駆動ピン193が光軸012の方向(図10,図1
1において上下方向)へ移動すると、その移動方向とは
直角な方向へ移動するものとなる。
【0063】上記カム部243,253を構成する貫通
溝の各カム面とは反対側に位置する各他側面の中央部位
には、ピン挿入操作用の切欠部243a,253aがそ
れぞれ設けられている。これらピン挿入操作用の切欠部
243a,253aは、組立て時において前記駆動ピン
193を挿入操作し易いように、貫通溝の溝幅を広げた
領域である。上記切欠部243a,253aは、本実施
例では図示の如く略半円状をなしている。上記略半円状
をなす二つの切欠部243a及び253aは、半円の向
きが互いに逆向きになっており、且つ支軸270を中心
とする同一回動半径rの軌跡上に位置している。
【0064】図12は上記略半円状をなすピン挿入操作
用の切欠部243a,253aを利用して駆動ピン19
3をカム部243,253に挿入操作する手順を示す図
である。まず図示の如く、各カムレバー240,250
の回動位置を微調整することにより、略半円状をなす二
つの切欠部243a,253aが単一の円孔となる位置
を見出す。上記単一の円孔は、その直径が駆動ピン19
3の外径に比べて若干大き目となるように予め設定され
ている。そこで組立て時においては、上記若干大き目の
単一の円孔に対して駆動ピン193を挿入操作すればよ
い。従って、各カム部243,253の貫通溝に対し駆
動ピン193を極めて容易に挿通することができる。
【0065】図13は駆動ピン193の移動量と移動レ
ンズ222,223の移動量との関係を模式的に示す特
性図である。図示の如く、駆動ピン193の移動量が増
大するのに伴って、二つの移動レンズ222,223
は、傾斜の異なる直線(実際には非リニアな曲線を描
く)で示すように別々の移動変化率で移動していく。こ
れにより撮影用ズームレンズ122の移動に連動して観
察用ズームレンズ222を含む二つの移動レンズ22
2,223が、所定のズーム比となるように移動する事
になる。
【0066】ところで今、仮に、駆動ピン193が例え
ば組付け位置の誤差などにより、光軸012に沿った移
動方向とは直角な特定方向へずれたとする。そうする
と、そのずれ量に応じて、ファインダ光学系205のズ
ーム比などに狂いが生じる。たとえば図示の如く、駆動
ピン193が所定移動位置S1において特定方向へ+d
だけずれたとする。そうすると、二つの移動レンズ22
2,223の移動量が共に一定量+dづつ移動すること
になる。その結果、二つの移動レンズ222,223の
移動変化率の相対的な関係が崩れてしまい、正規のズー
ム比を維持できなくなる。
【0067】しかるに本実施例においては、フリーな状
態になっている駆動ピン193が、前記ガイド部213
によって、特定方向への位置規制を厳格に行なわれる。
この結果、撮影レンズユニット100と光学ファインダ
ユニット200との相対的な取付け誤差が、フリーな状
態になっている駆動ピン193の作用で吸収されると共
に、駆動ピン193の特定方向への位置ずれが、ガイド
部213によって厳しく規制されるため、上述したズー
ム比などに狂いが生じるおそれがない。
【0068】(実施形態における特徴点) [1]実施例に示された光学ファインダは、光軸021
方向に移動可能な観察用ズームレンズ222を含む複数
の移動レンズ222,223を備えたファインダ光学系
205と、このファインダ光学系205の前記複数の移
動レンズ222,223を、撮影光学系105の撮影用
ズームレンズ122の移動に連動させて移動させる移動
機構とを備え、前記移動機構は、それぞれ回動可能な如
く、積層して取付けられた複数の駆動板244,254
と、これら複数の駆動板244,254にそれぞれ設け
られ、前記撮影光学系105の撮影用ズームレンズ12
2の移動に伴って移動する駆動力伝達子(駆動ピン19
3)と係合し、上記駆動力伝達子(駆動ピン193)の
動きを当該各駆動板244,254の回動動作にそれぞ
れ変換するカム部243,253と、これらカム部24
3,253の働きでそれぞれ回動する前記各駆動板24
4,254に設けられ、前記ファインダ光学系205内
の複数の移動レンズ222,223をそれぞれ移動させ
る移動操作部242,252と、を備えたことを特徴と
している。
【0069】上記光学ファインダにおいては、複数の駆
動板244,254が積層配置されているので、単一の
駆動板に複数のカム部を並べて設けるようにしたものに
比べると、駆動板群が光学ファインダユニット200内
に占める占有面積を小さくできる。また各駆動板24
4,254は相互間に隙間のない状態で積層されること
から、多数枚の駆動板が使用された場合でも、体積(厚
み)が急増するおそれは殆どない。したがって光学ファ
インダ内の第二のズームレンズ移動機構(240,25
0,270)を小形化できる。
【0070】[2]実施例に示された光学ファインダ
は、前記[1]に記載のファインダであって、前記複数
のカム部243,253は、単一の駆動力伝達子(駆動
ピン193)に対し共通に係合する如く設けられている
ことを特徴としている。
【0071】[3]実施例に示された光学ファインダ
は、前記[2]に記載のファインダであって、前記複数
の駆動板244,254の回動中心は、同一であること
を特徴としている。
【0072】上記光学ファインダにおいては、構成が簡
単である上、光学ファインダユニット200内に占める
占有面積を小さくできる。
【0073】[4]実施例に示された光学ファインダ
は、前記[1]又は[2]又は[3]に記載のファイン
ダであって、前記複数の移動レンズ222,223は、
付勢部材284によって光軸021に沿って互いに離反
または接近する方向へ付勢され、前記複数の駆動板24
4,255の各移動操作部242,252によって、上
記付勢力に抗してそれぞれ所定位置に移動操作される如
く設けられたことを特徴としている。
【0074】[5]実施例に示された光学ファインダ
は、前記[4]に記載のファインダであって、前記各駆
動板244,254にそれぞれ設けられた各カム部24
3,253は、上記各駆動板244,254に形成され
た貫通溝の両側面のうち、上記各駆動板244,254
が前記付勢力に抗して回動する方向の一側面をカム面と
したものであることを特徴としている。
【0075】上記光学ファインダにおいては、各駆動板
244,254が前記付勢力に抗して回動する方向の一
側面を、当該駆動板244,254の回動位置を制御す
るためのカム面としたので、移動レンズ222,223
が極めて精度良く移動制御され得るものとなる。
【0076】[6]実施例に示された光学ファインダ
は、前記[1]ないし[5]のいずれか一つに記載のフ
ァインダであって、前記移動操作部242,252は、
前記カム部243,253の働きでそれぞれ回動する前
記複数の駆動板244,254の各先端部にそれぞれ設
けられていることを特徴としている。
【0077】上記光学ファインダにおいては、複数の移
動レンズ222,223をそれぞれ効率よく移動させ得
るものとなる。
【0078】[7]実施例に示された光学ファインダ
は、前記[5]に記載のファインダであって、前記各貫
通溝のカム面である一側面とは反対側に位置する他側面
の一部に、前記駆動力伝達子(駆動ピン193)を挿入
操作するための溝幅の広い挿入操作用の切欠部243
a,253aを備えたことを特徴としている。
【0079】上記光学ファインダにおいては、複数の駆
動板244,254のカム部243,253に対し、駆
動力伝達子(駆動ピン193)を簡単に係合させること
ができる。したがって組立作業が容易化する。
【0080】[8]実施例に示された光学ファインダ
は、前記[1]ないし[7]のいずれか一つに記載のフ
ァインダであって、前記複数の移動レンズ222,22
3の移動方向は、前記駆動力伝達子(駆動ピン193)
の移動方向と直交する方向であることを特徴としてい
る。
【0081】[9]実施例に示されたカメラは、入射し
た光を光学的に折り曲げる折り曲げ光学系1PXと、こ
の折り曲げ光学系1PXの折り曲げ後光学系1PBに設
けられた撮影用ズームレンズ122を含む複数の移動レ
ンズ122,123とを有する撮影光学系105を備え
た撮影レンズユニット100と、前記撮影レンズユニッ
ト100の入射光軸011と平行な入射光軸021に沿
って設けられた観察用ズームレンズ222を含む複数の
移動レンズ222,223を有するファインダ光学系2
05を備えた光学ファインダユニット200と、前記撮
影用ズームレンズ122の移動に連動して前記観察用ズ
ームレンズ222を含む複数の移動レンズ222,22
3を移動させるレンズ移動機構と、を備え、前記レンズ
移動機構は、前記光学ファインダユニット200内に、
基端部を中心として先端部が回動可能な如く積層して取
付けられた複数の駆動板244,254と、これらの駆
動板244,254にそれぞれ設けられ前記撮影光学系
105の撮影用ズームレンズ122と共に移動する駆動
力伝達子(駆動ピン193)と係合し、この駆動力伝達
子(駆動ピン193)の移動を当該各駆動板244,2
54の回動動作に変換するカム部243,253と、こ
れらカム部243,253の働きで回動する前記各駆動
板244,254の先端に設けられ、前記ファインダ光
学系205の観察用ズームレンズ222を含む複数の移
動レンズ222,223を移動操作する移動操作部24
2,252と、備えたことを特徴としている。
【0082】上記カメラにおいては、ズーム機能を有す
る折り曲げ光学系1PX,2PXをそれぞれ備えた撮影
レンズユニット100及び光学ファインダユニット20
0の小形化がはかれる。
【0083】(変形例)実施形態に示された光学ファイ
ンダ及びカメラは下記の変形例を含んでいる。
【0084】・カム面がカムレバーの一端縁に沿って設
けられたカム部を有するもの。
【0085】・貫通のガイド溝からなるガイド部を備え
たもの。
【0086】・折り曲げ光学系の反射部材としてミラー
を用いたもの。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、下記のような作用効果
を有する光学ファインダ及びカメラを提供できる。
【0088】(a)ファインダ光学系のズームレンズを
撮影光学系のズームレンズの移動に連動させるためのカ
ム部を有する複数の駆動板が、光学ファインダ内に積層
配置されるので、駆動板が光学ファインダユニット内に
占める占有面積を小さくでき、また多数枚の駆動板が使
用された場合でも、体積(厚み)が急増するおそれは殆
どない。したがって光学ファインダ内のズームレンズ移
動機構を小形化することができる。
【0089】(b)構成は簡単であり、製造および組立
てが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電子カメラの概略的な
構成を示す略式外観図。
【図2】本発明の一実施例に係る撮影レンズユニット
を、裏蓋を取外して示す外観斜視図。
【図3】本発明の一実施例に係る撮影レンズユニットを
メイン機構とズーム機構と裏蓋とに分離して示す分解斜
視図。
【図4】本発明の一実施例に係る撮影レンズユニットの
主要部を正面から見た断面図で、図4の(a)はWIDE
[広角]状態を示す図、図4の(b)はTELE[望遠]状
態を示す図。
【図5】本発明の一実施例に係る撮影レンズユニットの
主要部を上面から見た断面図。
【図6】本発明の一実施例に係る撮影レンズユニットの
ファインダ駆動機構の構成を駆動部材と共に示す図で、
図6の(a)は主要部の側面図、図6の(b)は、図6
(a)の6b−6b線矢視断面図。
【図7】本発明の一実施例に係る撮影レンズユニットと
光学ファインダユニットとの対応関係を示す図で、撮影
レンズユニットと光学ファインダユニットとを分離して
示す斜視図。
【図8】本発明の一実施例に係る光学ファインダユニッ
トにおけるファインダ光学系の概略的構成を示す略式平
面図。
【図9】本発明の一実施例に係る光学ファインダユニッ
トの構成を示す分解斜視図。
【図10】本発明の一実施例に係るカムレバーと、ファ
インダ光学系における観察用ズームレンズを含む複数の
移動レンズとの関係(WIDE[広角]状態)を示す図。
【図11】本発明の一実施例に係るカムレバーと、ファ
インダ光学系における観察用ズームレンズを含む複数の
移動レンズとの関係(TELE[望遠]状態)を示す図。
【図12】本発明の一実施例に係るピン挿入操作用の切
欠部を利用して、駆動ピンをカム部に挿入操作する手順
を示す図。
【図13】本発明の一実施例に係る駆動ピンの移動量と
移動レンズの移動量との関係を模式的に示す特性図。
【符号の説明】
1…カメラ本体 100…撮影レンズユニット 105…撮影光学系 110,224…光軸折り曲げ機構 1PX,2PX…折り曲げ光学系 1PA,2PA…折り曲げ前光学系 1PB,2PB…折り曲げ後光学系 O11,021…第一の光軸(入射光軸) O12,022…第二の光軸 120…レンズ鏡筒 121〜123…1群レンズ〜3群レンズ 125…ローパスフィルター 126…撮像素子 130…光学部材 134…保持枠 131〜133…1群〜3群レンズ保持枠 140…AFモータ 155…規制部材 150(151,152)…フレキシブルプリント基板 160…シャッタユニット 180…ズームモータ 190…変位伝達用スライダー 191…駆動部材 192…摺動部材 193…駆動ピン 200…光学ファインダユニット 205…ファインダ光学系 221〜223…1群レンズ〜3群レンズ 282,283…2群,3群レンズ保持枠 240,250…カムレバー 243,253…カム部(スリット) 243a,253a…ピン挿入操作用の切欠部 270…支軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二見 明 長野県岡谷市長地柴宮三丁目15番1号 オ リンパスオプトテクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 2H018 AA02 BA01 5C022 AB43 AB66 AC02 AC54 AC74 AC78

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光軸方向に移動可能な観察用ズームレンズ
    を含む複数の移動レンズを備えたファインダ光学系と、
    このファインダ光学系の前記複数の移動レンズを撮影光
    学系の撮影用ズームレンズの移動に連動させて移動させ
    る移動機構とを備え、 前記移動機構は、 それぞれ回動可能な如く積層して取付けられた複数の駆
    動板と、 これら複数の駆動板にそれぞれ設けられ、前記撮影光学
    系の撮影用ズームレンズの移動に伴って移動する駆動力
    伝達子と係合し、上記駆動力伝達子の動きを当該各駆動
    板の回動動作にそれぞれ変換するカム部と、 これらカム部の働きでそれぞれ回動する前記複数の駆動
    板にそれぞれ設けられ、前記ファインダ光学系内の複数
    の移動レンズをそれぞれ移動させる移動操作部と、 を備えたことを特徴とする光学ファインダ。
  2. 【請求項2】前記複数のカム部は、単一の駆動力伝達子
    に対し、共通に係合する如く設けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の光学ファインダ。
  3. 【請求項3】前記複数の駆動板の回動中心は、同一であ
    ることを特徴とする請求項2に記載の光学ファインダ。
  4. 【請求項4】前記複数の移動レンズは、付勢部材により
    光軸に沿って互いに離反または接近する方向へ付勢さ
    れ、前記複数の駆動板の各移動操作部によって、上記付
    勢力に抗してそれぞれ所定位置に移動操作される如く設
    けられたことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載
    の光学ファインダ。
  5. 【請求項5】前記各駆動板にそれぞれ設けられた各カム
    部は、上記各駆動板に形成された貫通溝の両側面のう
    ち、上記各駆動板が前記付勢力に抗して回動する方向の
    一側面をカム面としたものであることを特徴とする請求
    項4に記載の光学ファインダ。
  6. 【請求項6】前記移動操作部は、前記カム部の働きでそ
    れぞれ回動する前記複数の駆動板の各先端部にそれぞれ
    設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれか一つに記載の光学ファインダ。
  7. 【請求項7】前記各貫通溝のカム面である一側面とは反
    対側に位置する他側面の一部に、前記駆動力伝達子を挿
    入操作するための溝幅の広い挿入操作用の切欠部を備え
    たことを特徴とする請求項5に記載の光学ファインダ。
  8. 【請求項8】前記複数の移動レンズの移動方向は、前記
    駆動力伝達子の移動方向と直交する方向であることを特
    徴とする請求項1ないし7のいずれか一つに記載の光学
    ファインダ。
  9. 【請求項9】入射光軸に沿って入射した光を光学的に折
    り曲げる折り曲げ光学系と、この折り曲げ光学系の折り
    曲げ後光学系に設けられた撮影用ズームレンズを含む複
    数の移動レンズとを有する撮影光学系を備えた撮影レン
    ズユニットと、 前記撮影レンズユニットの入射光軸と平行な入射光軸に
    沿って設けられた観察用ズームレンズを含む複数の移動
    レンズを有するファインダ光学系を備えた光学ファイン
    ダユニットと、 前記撮影用ズームレンズの移動に連動して前記観察用ズ
    ームレンズを含む複数の移動レンズを移動させるレンズ
    移動機構と、 を備え、前記レンズ移動機構は、 前記光学ファインダユニット内に、基端部を中心として
    先端部が回動可能な如く積層して取付けられた複数の駆
    動板と、 これらの駆動板にそれぞれ設けられ、前記撮影光学系の
    撮影用ズームレンズと共に移動する駆動力伝達子と係合
    し、この駆動力伝達子の移動を当該各駆動板の回動動作
    に変換するカム部と、 これら各カム部の働きでそれぞれ回動する前記各駆動板
    の先端に設けられ、前記ファインダ光学系の観察用ズー
    ムレンズを含む複数の移動レンズを移動操作する移動操
    作部と、 備えたことを特徴とするカメラ。
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