JP2000351704A - 抗菌剤組成物 - Google Patents

抗菌剤組成物

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JP2000351704A
JP2000351704A JP11161363A JP16136399A JP2000351704A JP 2000351704 A JP2000351704 A JP 2000351704A JP 11161363 A JP11161363 A JP 11161363A JP 16136399 A JP16136399 A JP 16136399A JP 2000351704 A JP2000351704 A JP 2000351704A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】イソチアゾロン化合物とハロゲン化脂肪族ニト
ロアルコール化合物を含有し、かつ、イソチアゾロン化
合物の分解を抑制して安定性に優れ、またイソチアゾロ
ン化合物とハロゲン化脂肪族ニトロアルコール化合物を
含有する抗菌剤組成物の皮膚刺激性を低減することがで
きる抗菌剤組成物を提供する。 【解決手段】一般式[1]又は一般式[2]で表される
イソチアゾロン化合物、一般式[3]で表されるハロゲ
ン化脂肪族ニトロアルコール化合物及び一般式[4]で
表されるアミノカルボン酸又はその誘導体を含有するこ
とを特徴とする抗菌性組成物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌剤組成物に関
する。さらに詳しくは、本発明は、イソチアゾロン化合
物とハロゲン化脂肪族ニトロアルコール化合物を含有
し、かつ、イソチアゾロン化合物の分解を抑制して安定
性に優れ、またイソチアゾロン化合物とハロゲン化脂肪
族ニトロアルコール化合物を含有する抗菌剤組成物の皮
膚刺激性を低減することができる抗菌剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】5−クロロ−2−メチル−4−イソチア
ゾリン−3−オンに代表されるイソチアゾロン化合物
は、抗菌力に優れていることから冷却水系、紙パルプ、
塗料、接着剤、切削油、し尿処理などの各種の系のスラ
イムコントロール剤、抗菌剤、抗藻剤、抗カビ剤として
広く使用されている。また、イソチアゾロン化合物に抗
菌性物質であるハロゲン化脂肪族ニトロアルコール化合
物を配合することにより、それぞれを単独に使用する場
合に比べて、微生物発生やスライム形成の防止につい
て、相乗効果が得られることが報告されている。しか
し、イソチアゾロン化合物とハロゲン化脂肪族ニトロア
ルコール化合物を配合した抗菌剤組成物は、必ずしも保
存安定性が十分とは言えず、長期間保存した場合に、イ
ソチアゾロン化合物が分解して沈殿物が析出し、それと
ともに抗菌活性が低下する結果となり問題となってい
た。貯蔵安定性を向上させたイソチアゾロン化合物を含
有する微生物防除剤として、特開平5−201809号
公報に、イソチアゾロン化合物、2−ブロム−2−ニト
ロプロパン−1,3−ジオール及びグルコン酸又はその
塩を含有する微生物防除剤が提案されている。しかし、
この組成物も、その保存安定性はなお十分ではない。ま
た、イソチアゾロン化合物は皮膚刺激性が強いものが多
く、これらを配合した薬品は取扱いに十分な注意が必要
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、イソチアゾ
ロン化合物とハロゲン化脂肪族ニトロアルコール化合物
を含有し、かつ、イソチアゾロン化合物の分解を抑制し
て安定性に優れ、またイソチアゾロン化合物とハロゲン
化脂肪族ニトロアルコール化合物を含有する抗菌剤組成
物の皮膚刺激性を低減することができる抗菌剤組成物を
提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のアミノカ
ルボン酸又はその誘導体を配合することにより、イソチ
アゾロン化合物とハロゲン化脂肪族アルコール化合物を
含有する組成物の安定性が著しく改良されることを見い
だし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(1)一般式[1]又は一般式
[2]で表されるイソチアゾロン化合物、一般式[3]
で表されるハロゲン化脂肪族ニトロアルコール化合物及
び一般式[4]で表されるアミノカルボン酸又はその誘
導体を含有することを特徴とする抗菌剤組成物、
【化4】 (ただし、式中、R1は、水素、アルキル基、アルケニ
ル基、アルキニル基又はアラルキル基であり、R2及び
3は、水素若しくはハロゲン、又は、イソチアゾロン
化合物の4位置と5位置の炭素と共にベンゼン環を形成
するものであり、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金
属、重金属又はアミンの陽イオンであり、Zは錯化合物
を形成するに十分な溶解度を有する陽イオンMとの化合
物を形成する陰イオンであり、aは1又は2であり、n
は陰イオンZが陽イオンMの原子価を満たす整数であ
る。)
【化5】 (ただし、式中、R4は水素、ハロゲン、炭素数1〜5
のアルキル基又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基
であり、R5は水素又は炭素数1〜5のアルキル基であ
り、R6はハロゲンである。)
【化6】 (ただし、式中、R7は水素又は無置換若しくはカルボ
キシル基で置換された炭素数1〜5のアルキル基、R8
は直鎖状又は分岐を有する炭素数1〜5のアルキレン
基、R9は水素又は無置換若しくはカルボキシル基、カ
ルバモイル基、ヒドロキシル基、フェニル基、ヒドロキ
シフェニル基、ウレイド基、メチルチオ基若しくは4−
イミダゾリル基で置換された炭素数1〜5のアルキル
基、又は、R7とR9はN−(R8)b−Cと共に無置換若し
くはヒドロキシル基置換複素環基を形成するものであ
り、bは、0又は1である。)、及び、(2)一般式
[4]で表されるアミノカルボン酸の誘導体が、一般式
[4]で表されるアミノカルボン酸の金属塩、一般式
[4]で表される1種若しくは2種類以上のアミノカル
ボン酸がペプチド結合で結合した化合物若しくはその金
属塩、一般式[4]で表されるアミノカルボン酸と他の
アミノカルボン酸がペプチド結合で結合した化合物若し
くはその金属塩、一般式[4]で表されるアミノカルボ
ン酸のN−アセチル化物若しくはその金属塩又は一般式
[4]で表されるアミノカルボン酸のアミドである第
(1)項記載の抗菌剤組成物、を提供するものである。さ
らに、本発明の好ましい態様として、(3)一般式
[1]又は一般式[2]で表されるイソチアゾロン化合
物の含有率が、0.1〜10重量%である第(1)項記載
の抗菌剤組成物、(4)一般式[3]で表されるハロゲ
ン化脂肪族ニトロアルコール化合物の含有量が、一般式
[1]又は一般式[2]で表されるイソチアゾロン化合
物1重量部に対して、0.1〜30重量部である第(1)
項記載の抗菌剤組成物、及び、(5)一般式[4]で表
されるアミノカルボン酸又はその誘導体の含有量が、一
般式[1]又は一般式[2]で表されるイソチアゾロン
化合物の0.1〜50モル倍である第(1)項記載の抗菌
剤組成物、を挙げることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の抗菌剤組成物は、一般式
[1]又は一般式[2]で表されるイソチアゾロン化合
物、一般式[3]で表されるハロゲン化脂肪族ニトロア
ルコール化合物及び一般式[4]で表されるアミノカル
ボン酸又はその誘導体を含有する。
【化7】 一般式[1]及び一般式[2]において、R1は、水
素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基又はアラ
ルキル基である。R2及びR3は、水素若しくはハロゲ
ン、又は、イソチアゾロン化合物の4位置と5位置の炭
素と共にベンゼン環を形成するものである。Mは、アル
カリ金属、アルカリ土類金属、重金属又はアミンの陽イ
オンであり、Zは、錯化合物を形成するに十分な溶解度
を有する陽イオンMとの化合物を形成する陰イオンであ
る。aは、1又は2であり、nは、陰イオンZが陽イオ
ンMの原子価を満たす整数である。
【化8】 一般式[3]において、R4は、水素、ハロゲン、炭素
数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のヒドロキシア
ルキル基であり、R5は、水素又は炭素数1〜5のアル
キル基であり、R6は、ハロゲンである。
【化9】 一般式[4]において、R7は、水素又は無置換若しく
はカルボキシル基で置換された炭素数1〜5のアルキル
基であり、R8は、直鎖状又は分岐を有する炭素数1〜
5のアルキレン基であり、R9は、水素又は無置換若し
くはカルボキシル基、カルバモイル基、ヒドロキシル
基、フェニル基、ヒドロキシフェニル基、ウレイド基、
メチルチオ基若しくは4−イミダゾリル基で置換された
炭素数1〜5のアルキル基、又は、R7とR9はN−
(R8)b−Cと共に無置換若しくはヒドロキシル基置換複
素環基を形成するものである。bは、0又は1である。
【0006】一般式[1]で表されるイソチアゾロン化
合物としては、例えば、2−メチル−4−イソチアゾリ
ン−3−オン、2−エチル−4−イソチアゾリン−3−
オン、2−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、
5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、5−クロロ−2−オクチル−4−イソチアゾリン−
3−オン、4,5−ジクロロ−2−メチル−4−イソチ
アゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−2−オクチル
−4−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンゾイソ
チアゾリン−3−オンなどを挙げることができる。一般
式[2]で表されるイソチアゾロン化合物としては、例
えば、上記の一般式[1]で表されるイソチアゾロン化
合物の塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、塩化銅、
塩化カルシウムなどとの錯化合物を挙げることができ
る。一般式[3]で表されるハロゲン化脂肪族ニトロア
ルコール化合物としては、例えば、2−フルオロ−2−
ニトロエタノール、2−フルオロ−2−クロロ−2−ニ
トロエタノール、2−クロロ−2−ニトロエタノール、
2−ブロモ−2−ニトロエタノール、2,2−ジクロロ
−2−ニトロエタノール、2−クロロ−2−ブロモ−2
−ニトロエタノール、2,2−ジブロモ−2−ニトロエ
タノール、2−ヨード−2−ブロモ−2−ニトロエタノ
ール、2−ブロモ−2−ニトロ−1−プロパノール、1
−クロロ−1−ニトロ−2−プロパノール、2−ブロモ
−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール、2−クロロ
−2−ニトロ−1−ブタノール、1−クロロ−1−ニト
ロ−2−ブタノール、3−クロロ−3−ニトロ−2−ブ
タノール、3−ヨード−3−ニトロ−2−ブタノール、
2−フルオロ−2−ニトロ−1,3−ブタンジオール、
2−クロロ−2−ニトロ−1,3−ブタンジオール、2
−ブロモ−2−ニトロ−1,3−ブタンジオール、2−
クロロ−2−ニトロ−3−ペンタノール、3−クロロ−
3−ニトロ−2,4−ペンタンジオール、3−ブロモ−
3−ニトロ−2,4−ペンタンジオール、4−クロロ−
4−ニトロ−3−ヘキサノール、4−ブロモ−4−ニト
ロ−3−ヘキサノールなどを挙げることができる。
【0007】一般式[4]で表されるアミノカルボン酸
としては、例えば、グリシン、アラニン、β−アラニ
ン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオ
ニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、
グルタミン、サルコシン、シトルリン、メチオニン、α
−アミノ酪酸、β−アミノ酪酸、γ−アミノ酪酸、ε−
アミノカプロン酸、フェニルアラニン、チロシン、ヒス
チジン、プロリン、4−ヒドロキシプロリン、2−ピロ
リドン−5−カルボン酸、イミノ二酢酸などを挙げるこ
とができる。一般式[4]で表されるアミノカルボン酸
がペプチド結合で結合した化合物としては、一般式
[4]で表されるアミノカルボン酸とシステイン、シス
チン、トリプトファンなどのアミノカルボン酸とが結合
した化合物や、タンパク加水分解物でもよいが、一般式
[4]で表される1種又は2種以上のアミノカルボン酸
のみがペプチド結合で結合した化合物が好ましい。この
ような化合物としては、例えば、グリシルグリシン、グ
リシルグリシルグリシン、グリシルグリシルグリシルグ
リシン、グリシルアラニン、グリシルアスパラギン、グ
リシルロイシン、グリシルイソロイシン、グリシルフェ
ニルアラニン、グリシルプロリン、グリシルサルコシ
ン、グリシルセリン、グリシルトレオニン、グリシルバ
リン、グリシルグルタミン、アラニルアラニン、アラニ
ルアスパラギン、アラニルグルタミン、アラニルグリシ
ン、アラニルフェニルアラニン、アラニルチロシン、β
−アラニルヒスチジン、ポリアスパラギン酸、ポリグル
タミン酸などを挙げることができる。一般式[4]で表
されるアミノカルボン酸のN−アセチル化物としては、
例えば、N−アセチルグリシン、N−アセチルアラニ
ン、N−アセチル−L−アスパラギン酸、N−アセチル
−L−グルタミン酸、N−アセチルチロシンなどを挙げ
ることができる。一般式[4]で表されるアミノカルボ
ン酸のアミドとしては、例えば、グリシンアミドなどを
挙げることができる。一般式[4]で表されるアミノカ
ルボン酸又はその誘導体の金属塩としては、例えば、リ
チウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、
マグネシウム塩などを挙げることができる。一般式
[4]で表されるアミノカルボン酸には、DL−体、L
−体及びD−体が存在する場合があるが、本発明組成物
には、DL−体、L−体及びD−体のいずれをも用いる
ことができる。
【0008】本発明組成物において、一般式[1]又は
一般式[2]で表されるイソチアゾロン化合物の濃度に
特に制限はないが、0.1〜10重量%であることが好
ましく、0.5〜5重量%であることがより好ましい。
一般式[1]又は一般式[2]で表されるイソチアゾロ
ン化合物の濃度が0.1重量%未満であると、製品とし
ての抗菌剤組成物の容量が大きくなり、輸送、貯蔵など
に関して経済性が損なわれるおそれがある。一般式
[1]又は一般式[2]で表されるイソチアゾロン化合
物の濃度が10重量%を超えると、抗菌剤組成物の安定
性が損なわれるおそれがある。本発明組成物において、
一般式[3]で表されるハロゲン化脂肪族ニトロアルコ
ール化合物の濃度に特に制限はないが、一般式[1]又
は一般式[2]で表されるイソチアゾロン化合物1重量
部に対し、0.1〜30重量部であることが好ましく、
0.3〜10重量部であることがより好ましく、0.5〜
5重量部であることがさらに好ましい。一般式[3]で
表されるハロゲン化脂肪族ニトロアルコール化合物の濃
度が、一般式[1]又は一般式[2]で表されるイソチ
アゾロン化合物1重量部に対し0.1重量部未満である
と、微生物発生やスライム形成の防止に対する相乗効果
が得られないおそれがある。一般式[3]で表されるハ
ロゲン化脂肪族ニトロアルコール化合物の濃度が、一般
式[1]又は一般式[2]で表されるイソチアゾロン化
合物1重量部に対し30重量部を超えると、ハロゲン化
脂肪族ニトロアルコール化合物主体の抗菌剤となり、相
乗効果が得られないおそれがある。本発明組成物におい
て、一般式[4]で表されるアミノカルボン酸又はその
誘導体の濃度に特に制限はないが、一般式[1]又は一
般式[2]で表されるイソチアゾロン化合物の0.1〜
50モル倍であることが好ましく、1〜10モル倍であ
ることがより好ましい。一般式[4]で表されるアミノ
カルボン酸又はその誘導体の濃度がイソチアゾロン化合
物の0.1モル倍未満であると、抗菌剤組成物の安定性
が損なわれ、イソチアゾロン化合物が分解しやすくなる
おそれがある。一般式[4]で表されるアミノカルボン
酸又はその誘導体の濃度は、通常はイソチアゾロン化合
物の50モル倍以下で十分であり、これを超えて配合し
ても抗菌剤組成物の安定性はそれ以上には向上しない。
なお、一般式[4]で表されるアミノカルボン酸の誘導
体がポリアミノ酸である場合は、抗菌剤組成物中の濃度
が0.1〜20重量%であることが好ましい。
【0009】本発明組成物に使用する溶媒は、一般式
[1]又は一般式[2]で表されるイソチアゾロン化合
物、一般式[3]で表されるハロゲン化脂肪族ニトロア
ルコール化合物及び一般式[4]で表されるアミノカル
ボン酸又はその誘導体が溶解するものであれば特に制限
はないが、使用対象系が水系である場合が多いので、水
又は親水性有機溶媒であることが好ましい。親水性有機
溶媒としては、例えば、ジメチルホルムアミドなどのア
ミド類、エチレングリコール、プロピレングリコール、
ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールなどの
グリコール類、メチルセロソルブ、フェニルセロソル
ブ、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコール
エーテル類、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ペンタノール、オクタノールなどの炭素数8以下の
アルコール類、メチルアセテート、エチルアセテート、
3−メトキシブチルアセテート、2−エトキシエチルア
セテート、2−エトキシプロピルアセテート、プロピレ
ンカーボネートなどのエステル類などを挙げることがで
きる。本発明の抗菌剤組成物は、pH7以下であることが
好ましく、特にpH1〜5であることが、イソチアゾロン
化合物の安定性を高める上で好ましい。
【0010】本発明の抗菌剤組成物は、さらに必要に応
じて、腐食防止剤、スケール防止剤、イソチアゾロン化
合物以外の抗菌剤、消泡剤、界面活性剤、防藻剤、pH調
整剤などを配合することができる。腐食防止剤として
は、例えば、トリルトリアゾール、ベンゾトリアゾー
ル、メチルベンゾトリアゾール、モリブデン酸、タング
ステン酸、ケイ酸、亜硝酸、2−ホスホノブタン−1,
2,4−トリカルボン酸、ヒドロキシエチリデンジホス
ホン酸、ヘキサメタリン酸、トリポリリン酸、正リン酸
及びこれらの塩類、塩化亜鉛、塩酸酸性塩化亜鉛、硫酸
亜鉛、リグニンスルホン酸亜鉛、ヒドラジンなどを挙げ
ることができる。スケール防止剤としては、例えば、ポ
リアクリル酸、アクリル酸/2−ヒドロキシエチルメタ
クリレートの共重合物、アクリル酸/2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート/メチルアクリレートの共重合物、
アクリル酸/アリルグルシジルエーテルの共重合物、ア
クリル酸/2−ヒドロキシ−3−アリロキシ−1−プロ
パンスルホン酸の共重合物、アクリル酸/イソプレンス
ルホン酸の共重合物、アクリル酸/ビニルスルホン酸の
共重合物、アクリル酸/アリルスルホン酸の共重合物、
ポリマレイン酸、マレイン酸又は無水マレイン酸/イソ
ブチレンの共重合物、マレイン酸又は無水マレイン酸/
スチレンスルホン酸の共重合物、マレイン酸又は無水マ
レイン酸/アクリル酸の共重合物、マレイン酸又は無水
マレイン酸/メタクリル酸の共重合物、マレイン酸又は
無水マレイン酸/2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸の共重合物、マレイン酸又は無水マレイ
ン酸/アミレン酸の共重合物、マレイン酸又は無水マレ
イン酸/アリル化蛍光物質(5−アリルベンゾスベレノ
ールなど)の共重合物、ポリアクリルアミド、ポリイタ
コン酸及びこれらの塩類などを挙げることができる。
【0011】抗菌剤としては、例えば、2−ブロモ−2
−ニトロ−1,3−プロパンジオール、2,2−ジブロモ
−2−ニトロエタノールなどのハロゲン化脂肪族ニトロ
化合物のエステル類、ジブロモニトリロプロピオンアミ
ド、メチレンビスチオシアネートなどのアルキレンビス
チオシアネート、1,4−ビスブロモアセトキシ−2−
ブテン、ヘキサブロモジメチルスルホン、5−クロロ−
2,4,6−トリフルオロイソフタロニトリル、テトラク
ロロイソフタロニトリルなどのイソフタロニトリル系化
合物、ジメチルジチオカルバメート、4,5−ジクロロ
−1,2−ジチオール−3−オン、3,3,4,4,−テト
ラクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシ
ド、トリヨードアリルアルコール、ブロモニトロスチレ
ン、グルタルアルデヒド、フタルアルデヒド、イソフタ
ルアルデヒド、テレフタルアルデヒドなどのアルデヒド
系化合物、ジクロログリオキシム、α−クロロベンズア
ルドキシムアセテート、α−クロロベンズアルドキシ
ム、5,5−メチルヒダントインなどのベンズアルドキ
シム系化合物などを挙げることができる。消泡剤として
は、例えば、シリコーン系又は非シリコーン系消泡剤
を、界面活性剤としては、例えば、アニオン性、カチオ
ン性、ノニオン性、両性界面活性剤を、防藻剤として
は、例えば、アメトリンなどを挙げることができる。pH
調整剤としては、例えば、塩酸、硫酸、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどを挙げることができる。本発明
組成物の態様として、一般式[1]又は一般式[2]で
表されるイソチアゾロン化合物0.1〜10重量%、一
般式[3]で表されるハロゲン化脂肪族ニトロアルコー
ル化合物0.1〜20重量%、一般式[4]で表される
アミノカルボン酸又はその誘導体0.1〜20重量%、
腐食防止剤0〜50重量%、スケール防止剤0〜50重
量%、抗菌剤0〜30重量%、消泡剤0〜10重量%、
界面活性剤0〜10重量%、防藻剤0〜10重量%、pH
調整剤0〜20重量%及び水又は親水性有機溶媒33〜
99重量%を含有する抗菌剤組成物を挙げることができ
る。本発明の抗菌剤組成物は、その対象及び目的に応じ
て、適宜濃度を選定して使用することができる。例え
ば、紙パ抄紙系や冷却水系などのスライム防止を目的と
する場合は、イソチアゾロン化合物の濃度が0.1〜2
5g/m3であることが好ましく、合成樹脂エマルジョ
ン、でんぷん糊、でんぷんスラリー、塗料、金属加工油
などの防腐を目的とする場合は、イソチアゾロン化合物
の濃度が1〜5,000g/m3であることが好ましい。
【0012】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、実施例及び比較例におい
て、抗菌剤組成物の皮膚刺激性は、下記の方法により評
価した。調製した抗菌剤組成物について、各々6匹の白
色ウサギ(ニュージーランドホワイト種)を用いて皮膚
刺激性スクリーニング試験を行う。ウサギの正常皮膚の
一カ所を試験部位とし、各試験部位に希釈しない抗菌剤
組成物0.5mlをガーゼのパッチにつけ、4時間覆う。
4時間後パッチを取り除き、試験部位を洗浄したのち、
1時間、24時間、48時間及び72時間後の皮膚刺激
性を、下記の基準に従って観察記録する。記録した紅斑
と浮腫の数値の合計を平均して算出し、皮膚一次刺激性
指数(PII、0〜8で数値化される。)として表示す
る。 紅斑の形成 0:紅斑なし。 1:非常に軽度の紅斑(かろうじて識別できる。) 2:はっきりした紅斑。 3:中程度ないし高度の紅斑。 4:高度の紅斑からわずかな痂皮の形成まで。 浮腫の形成 0:浮腫なし。 1:非常に軽度の浮腫(かろうじて識別できる)。 2:軽度の浮腫(はっきりした膨隆による明確な縁が識
別できる)。 3:中程度の浮腫(約1mmの膨隆)。 4:高度の浮腫(約1mmの膨隆と暴露範囲を越えた広が
り)。 また、皮膚刺激性は、得られた皮膚一次刺激性指数(P
II)に基づき、以下のようにランク付けされる。 0≦PII<2:mild 2≦PII<5:moderate 5≦PII≦8:severe 実施例1 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンを11重量%、2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オンを1重量%含有するエチレングリコール溶液[Z
ONEN−F、市川合成化学(株)製]5.0重量部、2
−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール1.5
重量部、グリシン0.62重量部、水と75重量%硫酸
を合わせて92.88重量部を混合して均一に溶解し、p
H3の抗菌剤組成物を調製した。この抗菌剤組成物は、
5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンと2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの合計
モル数に対して2モル倍のグリシンを含有する。さら
に、グリシンの代わりに、一般式[4]で表されるアミ
ノカルボン酸又はその誘導体として、DL−アラニン、
β−アラニン、L−グルタミン、グリシルグリシン、グ
リシル−L−グルタミン、ピロリドンカルボン酸、L−
アスパラギン酸ナトリウム、L−グルタミン酸ナトリウ
ム又はポリアスパラギン酸ナトリウムを用いて、5−ク
ロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを1
1重量%、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン
を1重量%含有するエチレングリコール溶液[ZONE
N−F、市川合成化学(株)製]5.0重量部、2−ブロ
モ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール1.5重量
部、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オンと2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの
合計モル数に対して2モル倍の一般式[4]で表される
アミノカルボン酸又はその誘導体及び全量を100重量
部とする水と75重量%硫酸を混合して均一に溶解し、
pH3の抗菌剤組成物を調製した。ただし、ポリアスパラ
ギン酸ナトリウムについては、分子量2,000〜4,0
00で固形分濃度40重量%品のものを5重量部配合し
て同様に調製した。得られた10種の抗菌剤組成物を6
0℃で1週間放置したが、抗菌剤組成物はすべて透明な
液体の状態を保ち、析出物は認められなかった。 比較例1 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンを11重量%、2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オンを1重量%含有するエチレングリコール溶液[Z
ONEN−F、市川合成化学(株)製]5.0重量部、2
−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール1.5
重量部及び全量を100重量部とする水と75重量%硫
酸を混合して均一に溶解し、pH3の抗菌剤組成物を調製
した。この抗菌剤組成物を60℃で1週間放置したとこ
ろ、黄橙色の析出物の発生が認められた。 比較例2 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンを11重量%、2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オンを1重量%含有するエチレングリコール溶液[Z
ONEN−F、市川合成化学(株)製]5.0重量部、2
−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール1.5
重量部、グルコン酸ナトリウム1.8重量部、水と75
重量%硫酸を合わせて91.7重量部を混合して均一に
溶解し、pH3の抗菌剤組成物を調製した。この抗菌剤組
成物は、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン
−3−オンと2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンの合計モル数に対して2モル倍のグルコン酸ナトリウ
ムを含有する。この抗菌剤組成物を60℃で1週間放置
したところ、白色の析出物の発生が認められた。実施例
1及び比較例1〜2の結果を、第1表に示す。
【0013】
【表1】
【0014】第1表に見られるように、5−クロロ−2
−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン,2−メチル
−4−イソチアゾリン−3−オンと2−ブロモ−2−ニ
トロ−1,3−プロパンジオールを含有し、かつ、一般
式[4]で表されるアミノカルボン酸又はその誘導体を
含有する実施例1の抗菌剤組成物は60℃で1週間放置
しても外観的な変化は認められず、熱安定性に優れるこ
とが分かる。これに対して、一般式[4]で表されるア
ミノカルボン酸又はその誘導体を含有しない比較例1の
抗菌剤組成物、一般式[4]で表されるアミノカルボン
酸又はその誘導体の代わりにオキシカルボン酸誘導体で
あるグルコン酸ナトリウムを含有する比較例2の抗菌剤
組成物は、いずれも60℃で1週間放置すると析出物が
発生する。 実施例2 実施例1で調製した抗菌剤組成物10種を60℃で1週
間放置したのち、5−クロロ−2−メチル−4−イソチ
アゾリン−3−オンの含有量を高速液体クロマトグラフ
ィーにより測定し、その残留率を計算した。グリシンを
含有する抗菌剤組成物の5−クロロ−2−メチル−4−
イソチアゾリン−3−オンの残留率は、95%であっ
た。 比較例3 比較例1と比較例2で調製した抗菌剤組成物を60℃で
1週間放置したのち、5−クロロ−2−メチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オンの含有量を高速液体クロマトグ
ラフィーにより測定し、その残留率を計算した。カルボ
ン酸又はその誘導体を含有しない比較例1の抗菌剤組成
物の5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オンの残留率は、23%であった。グルコン酸ナトリ
ウムを含有する比較例2の抗菌剤組成物の5−クロロ−
2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの残留率
は、68%であった。実施例2及び比較例3の結果を、
第2表に示す。
【0015】
【表2】
【0016】第2表に見られるように、5−クロロ−2
−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン,2−メチル
−4−イソチアゾリン−3−オンと2−ブロモ−2−ニ
トロ−1,3−プロパンジオールを含有し、かつ一般式
[4]で表されるアミノカルボン酸又はその誘導体を含
有する実施例1で調製した抗菌剤組成物は、60℃で1
週間放置しても5−クロロ−2−メチル−4−イソチア
ゾリン−3−オンの94%以上が残留している。特に、
アミノカルボン酸がペプチド結合で結合した化合物であ
るグリシルグリシン,グリシル−L−グルタミン及びポ
リアスパラギン酸ナトリウムを含有する抗菌剤組成物で
は、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オンが全く分解することがなく、残留率100%を保
っている。これに対して、一般式[4]で表されるアミ
ノカルボン酸又はその誘導体を含有しない比較例1で調
製した抗菌剤組成物、一般式[4]で表されるアミノカ
ルボン酸又はその誘導体の代わりにオキシカルボン酸誘
導体であるグルコン酸ナトリウムを含有する比較例2で
調製した抗菌剤組成物は、いずれも5−クロロ−2−メ
チル−4−イソチアゾリン−3−オンの分解が激しい。 実施例3 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンを11重量%、2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オンを1重量%含有するエチレングリコール溶液[Z
ONEN−F、市川合成化学(株)製]の代わりに、5−
クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを
11重量%、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンを3重量%、塩化マグネシウム及び硝酸マグネシウム
を含有する水溶液[KATHON−WT、ロームアンド
ハース社製]5.0重量部を用い、実施例1と同様にし
て、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオー
ル1.5重量部、5−クロロ−2−メチル−4−イソチ
アゾリン−3−オンと2−メチル−4−イソチアゾリン
−3−オンの合計モル数に対して2モル倍のグリシルグ
リシン、グリシル−L−グルタミン又はポリアスパラギ
ン酸ナトリウム及び全量を100重量部とする水と75
重量%硫酸を混合して均一に溶解し、pH3の抗菌剤組成
物を調製した。得られた抗菌剤組成物3種について、実
施例2と同様にして、60℃で2週間放置したのち、5
−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン
の含有量を高速液体クロマトグラフィーにより測定し、
5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンの残留率を計算した。残留率は、すべて100%であ
った。 比較例4 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンを11重量%、2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オンを3重量%、塩化マグネシウム及び硝酸マグネシ
ウムを含有する水溶液[KATHON−WT、ロームア
ンドハース社製]5.0重量部、2−ブロモ−2−ニト
ロ−1,3−プロパンジオール1.5重量部及び水と75
重量%硫酸を合わせて93.5重量部を混合して均一に
溶解し、pH3の抗菌剤組成物を調製した。得られた抗菌
剤組成物について、実施例2と同様にして、60℃で2
週間放置したのち、5−クロロ−2−メチル−4−イソ
チアゾリン−3−オンの含有量を高速液体クロマトグラ
フィーにより測定し、5−クロロ−2−メチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オンの残留率を計算した。残留率
は、42%であった。実施例3及び比較例4の結果を、
第3表に示す。
【0017】
【表3】
【0018】第3表に見られるように、5−クロロ−2
−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン,2−メチル
−4−イソチアゾリン−3−オンと2−ブロモ−2−ニ
トロ−1,3−プロパンジオールを含有し、一般式
[4]で表されるアミノカルボン酸の誘導体を含有する
実施例3の抗菌剤組成物は60℃で1週間放置しても分
解がなく、熱安定性に優れていることが分かる。これに
対して、一般式[4]で表されるアミノカルボン酸又は
その誘導体を含有しない比較例4の抗菌剤組成物は、6
0℃で2週間放置すると、5−クロロ−2−メチル−4
−イソチアゾリン−3−オンの分解が激しい。 実施例4 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンを3重量%、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−
オンを0.6重量%、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタ
ノールを1重量%含有する水溶液[NS−KR、ナガセ
化成工業(株)製]16.6重量部、グリシン0.62重量
部、水と75重量%硫酸を合わせて82.78重量部を
混合して均一に溶解し、pH3の抗菌剤組成物を調製し
た。この抗菌剤組成物は、5−クロロ−2−メチル−4
−イソチアゾリン−3−オンと2−メチル−4−イソチ
アゾリン−3−オンの合計モル数に対して2モル倍のグ
リシンを含有する。さらに、グリシンの代わりに、一般
式[4]で表されるアミノカルボン酸又はその誘導体と
して、DL−アラニン、β−アラニン、L−グルタミ
ン、グリシルグリシン、グリシル−L−グルタミン、ピ
ロリドンカルボン酸、L−アスパラギン酸ナトリウム、
L−グルタミン酸ナトリウム又はポリアスパラギン酸ナ
トリウムを用いて、5−クロロ−2−メチル−4−イソ
チアゾリン−3−オンを3重量%、2−メチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オンを0.6重量%、2,2−ジブロ
モ−2−ニトロエタノール1重量%を含有する水溶液
[NS−KR、ナガセ化成工業(株)製]16.6重量
部、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オンと2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの
合計モル数に対して2モル倍の一般式[4]で表される
アミノカルボン酸又はその誘導体及び全量を100重量
部とする水と75重量%硫酸を混合して均一に溶解し、
pH3の抗菌剤組成物を調製した。ただし、ポリアスパラ
ギン酸ナトリウムについては、分子量2,000〜4,0
00で固形分濃度40重量%品のものを5重量部配合し
て同様に調製した。得られた10種の抗菌剤組成物を、
60℃で3週間及び4週間放置したのち、5−クロロ−
2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの含有量を
高速液体クロマトグラフィーにより測定し、5−クロロ
−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの残留率
を計算した。グリシンを含有する抗菌剤組成物の5−ク
ロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの残
留率は、3週間後が100%、4週間後が72%であっ
た。 比較例5 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンを3重量%、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−
オンを0.6重量%、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタ
ノールを1重量%含有する水溶液[NS−KR、ナガセ
化成工業(株)製]16.6重量部、水と75重量%硫酸
を合わせて83.4重量部を混合して均一に溶解し、pH
3の抗菌剤組成物を調製した。この抗菌剤組成物を、6
0℃で3週間及び4週間放置したのち、5−クロロ−2
−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの含有量を高
速液体クロマトグラフィーにより測定し、5−クロロ−
2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの残留率を
計算した。残留率は、3週間後が80%、4週間後が1
5%であった。 比較例6 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンを3重量%、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−
オンを0.6重量%、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタ
ノールを1重量%含有する水溶液[NS−KR、ナガセ
化成工業(株)製]16.6重量部、グルコン酸ナトリウ
ム1.8重量部、水と75重量%硫酸を合わせて81.6
重量部を混合して均一に溶解し、pH3の抗菌剤組成物を
調製した。この抗菌剤組成物は、5−クロロ−2−メチ
ル−4−イソチアゾリン−3−オンと2−メチル−4−
イソチアゾリン−3−オンの合計モル数に対して2モル
倍のグルコン酸ナトリウムを含有する。この抗菌剤組成
物を、60℃で3週間及び4週間放置したのち、5−ク
ロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの含
有量を高速液体クロマトグラフィーにより測定し、5−
クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの
残留率を計算した。残留率は、3週間後が85%、4週
間後が53%であった。実施例4及び比較例5〜6の結
果を、第4表に示す。
【0019】
【表4】
【0020】第4表に見られるように、5−クロロ−2
−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン,2−メチル
−4−イソチアゾリン−3−オンと2,2−ジブロモ−
2−ニトロエタノールを含有し、一般式[4]で表され
るアミノカルボン酸又はその誘導体を含有する実施例4
の抗菌剤組成物は、60℃で4週間放置しても5−クロ
ロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの分解
が少なく、熱安定性に優れていることが分かる。これに
対して、一般式[4]で表されるアミノカルボン酸又は
その誘導体を含有しない比較例5の抗菌剤組成物、一般
式[4]で表されるアミノカルボン酸又はその誘導体の
代わりにオキシカルボン酸誘導体であるグルコン酸ナト
リウムを含有する比較例6の抗菌剤組成物は、いずれも
5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンの分解が激しい。 実施例5 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン0.5重量部、2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オン0.1重量部、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタ
ノール0.17重量部、グリシン0.5重量部、アメトリ
ン0.05重量部、50重量%ポリマレイン酸水溶液2
0.0重量部、75重量%硫酸0.86重量部、プロピレ
ングリコール0.45重量部及び水77.37重量部を配
合して、抗菌剤組成物を調製した。この抗菌剤組成物を
60℃で1週間放置したのち外観を観察したが、析出物
は認められなかった。 比較例7 グリシンを配合することなく、水の配合量を77.87
重量部とした以外は、実施例5と同様にして、抗菌剤組
成物を調製した。この抗菌剤組成物を60℃で1週間放
置したのち外観を観察したところ、黄橙色の析出物が認
められた。実施例5及び比較例7の配合組成と結果を、
第5表に示す。
【0021】
【表5】
【0022】第5表に見られるように、5−クロロ−2
−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン,2−メチル
−4−イソチアゾリン−3−オンと2,2−ジブロモ−
2−ニトロエタノールを含有し、かつグリシンを含有す
る実施例5の抗菌剤組成物は、60℃で1週間放置して
も析出物がなく、熱安定性に優れていることが分かる。
これに対して、一般式[4]で表されるアミノカルボン
酸又はその誘導体を含有しない比較例7の抗菌剤組成物
は、60℃で1週間放置すると黄橙色の析出物が発生す
る。 実施例6 実施例5で調製した抗菌剤組成物を用いて、Pseud
omonas aeruginosaに対する増殖阻止
効果を調べた。ペプトン1g/リットル及び酵母エキス
1g/リットルを含むpH7の液体培地に、Pseudo
monas aeruginosaを106個/mlとなる
ように接種し、調製直後の抗菌剤組成物を濃度が20mg
/リットル、60mg/リットル及び100mg/リットル
となるように添加し、30℃で24時間振盪培養した。
濃度20mg/リットルの場合は増殖阻止効果は認められ
なかったが、60mg/リットルと100mg/リットルの
場合は、増殖阻止効果が認められた。さらに、抗菌剤組
成物を60℃で1週間放置したのち、同じ試験を繰り返
したところ、同様に濃度20mg/リットルの場合は増殖
阻止効果は認められなかったが、60mg/リットルと1
00mg/リットルの場合は、増殖阻止効果が認められ
た。 比較例8 実施例5で調製した抗菌剤組成物の代わりに、比較例7
で調製した抗菌剤組成物を用いて、実施例6と同じ試験
を行った。調製直後の抗菌剤組成物を用いたとき、濃度
20mg/リットルの場合は増殖阻止効果は認められなか
ったが、60mg/リットルと100mg/リットルの場合
は、増殖阻止効果が認められた。さらに、抗菌剤組成物
を60℃で1週間放置したのち、同じ試験を繰り返した
ところ、濃度20mg/リットル、60mg/リットル及び
100mg/リットルのいずれの場合も、増殖阻止効果は
認められなかった。実施例6及び比較例8の結果を、第
6表に示す。
【0023】
【表6】
【0024】第6表に見られるように、実施例5で調製
したグリシンを含有する抗菌剤組成物は、調製直後も、
60℃で1週間放置したのちも、Pseudomona
saeruginosaに対する増殖阻止効果は変わら
ず、本発明の抗菌剤組成物が熱安定性に優れることが分
かる。これに対して、一般式[4]で表されるアミノカ
ルボン酸又はその誘導体を含有しない比較例7で調製し
た抗菌剤組成物は、60℃1週間放置するとPseud
omonas aeruginosaに対する増殖阻止
効果が失われる。 実施例7 実施例5で調製した抗菌剤組成物について、皮膚刺激性
試験を行った。経過スコアーは、1時間後の紅斑1.8
3、浮腫1.83、24時間後の紅斑1.50、浮腫1.
50、48時間後の紅斑1.50、浮腫0.83、72時
間後の紅斑1.33、浮腫0.83であり、皮膚一次刺激
性指数(PII)2.79、皮膚刺激性moderat
eであった。 比較例9 比較例7で調製した抗菌剤組成物について、皮膚刺激性
試験を行った。経過スコアーは、1時間後の紅斑1.8
3、浮腫2.67、24時間後の紅斑2.00、浮腫2.
33、48時間後の紅斑1.83、浮腫1.83、72時
間後の紅斑1.67、浮腫1.50であり、皮膚一次刺激
性指数(PII)3.91、皮膚刺激性moderat
eであった。 実施例8 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン1.0重量部、2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オン0.2重量部、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタ
ノール0.33重量部、ポリアスパラギン酸ナトリウム
1.0重量部、アメトリン0.05重量部、50重量%ポ
リマレイン酸水溶液20.0重量部、75重量%硫酸0.
95重量部、プロピレングリコール0.45重量部及び
水76.02重量部を配合して、抗菌剤組成物を調製し
た。この抗菌剤組成物について、皮膚刺激性試験を行っ
た。経過スコアーは、1時間後の紅斑2.50、浮腫2.
00、24時間後の紅斑2.33、浮腫1.67、48時
間後の紅斑1.83、浮腫0.83、72時間後の紅斑
1.83、浮腫1.00であり、皮膚一次刺激性指数(P
II)3.50、皮膚刺激性moderateであっ
た。 比較例10 ポリアスパラギン酸ナトリウムを配合することなく、水
の配合量を77.02重量部とした以外は、実施例8と
同様にして、抗菌剤組成物を調製した。この抗菌剤組成
物について、皮膚刺激性試験を行った。経過スコアー
は、1時間後の紅斑3.00、浮腫2.83、24時間後
の紅斑2.67、浮腫2.33、48時間後の紅斑2.8
3、浮腫2.00、72時間後の紅斑2.67、浮腫2.
17であり、皮膚一次刺激性指数(PII)5.13、
皮膚刺激性severeであった。実施例8及び比較例
10の抗菌剤組成物の配合組成を第7表に、実施例7〜
8及び比較例9〜10の皮膚刺激性試験の結果を第8表
に示す。
【0025】
【表7】
【0026】
【表8】
【0027】第8表に見られるように、グリシンの有無
以外は同じ組成の実施例7と比較例9、ポリアスパラギ
ン酸ナトリウムの有無以外は同じ組成の実施例8と比較
例10を比べると、いずれもグリシン又はポリアスパラ
ギン酸ナトリウムを含有する実施例の抗菌剤組成物の方
が、グリシン又はポリアスパラギン酸ナトリウムを含有
しない比較例の抗菌剤組成物より皮膚一次刺激性指数が
小さく、アミノカルボン酸又はその誘導体の配合によ
り、イソチアゾロン化合物とハロゲン化脂肪族ニトロア
ルコール化合物を含有する抗菌剤組成物の皮膚刺激性が
低減されることが分かる。
【0028】
【発明の効果】本発明の抗菌剤組成物は、特定構造のア
ミノカルボン酸又はその誘導体を含有するので、イソチ
アゾロン化合物の分解が抑制されて安定性に優れるとと
もに、皮膚刺激性が低減されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 37/44 A01N 37/44

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[1]又は一般式[2]で表される
    イソチアゾロン化合物、一般式[3]で表されるハロゲ
    ン化脂肪族ニトロアルコール化合物及び一般式[4]で
    表されるアミノカルボン酸又はその誘導体を含有するこ
    とを特徴とする抗菌剤組成物。 【化1】 (ただし、式中、R1は、水素、アルキル基、アルケニ
    ル基、アルキニル基又はアラルキル基であり、R2及び
    3は、水素若しくはハロゲン、又は、イソチアゾロン
    化合物の4位置と5位置の炭素と共にベンゼン環を形成
    するものであり、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金
    属、重金属又はアミンの陽イオンであり、Zは錯化合物
    を形成するに十分な溶解度を有する陽イオンMとの化合
    物を形成する陰イオンであり、aは1又は2であり、n
    は陰イオンZが陽イオンMの原子価を満たす整数であ
    る。) 【化2】 (ただし、式中、R4は水素、ハロゲン、炭素数1〜5
    のアルキル基又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基
    であり、R5は水素又は炭素数1〜5のアルキル基であ
    り、R6はハロゲンである。) 【化3】 (ただし、式中、R7は水素又は無置換若しくはカルボ
    キシル基で置換された炭素数1〜5のアルキル基、R8
    は直鎖状又は分岐を有する炭素数1〜5のアルキレン
    基、R9は水素又は無置換若しくはカルボキシル基、カ
    ルバモイル基、ヒドロキシル基、フェニル基、ヒドロキ
    シフェニル基、ウレイド基、メチルチオ基若しくは4−
    イミダゾリル基で置換された炭素数1〜5のアルキル
    基、又は、R7とR9はN−(R8)b−Cと共に無置換若し
    くはヒドロキシル基置換複素環基を形成するものであ
    り、bは、0又は1である。)
  2. 【請求項2】一般式[4]で表されるアミノカルボン酸
    の誘導体が、一般式[4]で表されるアミノカルボン酸
    の金属塩、一般式[4]で表される1種若しくは2種類
    以上のアミノカルボン酸がペプチド結合で結合した化合
    物若しくはその金属塩、一般式[4]で表されるアミノ
    カルボン酸と他のアミノカルボン酸がペプチド結合で結
    合した化合物若しくはその金属塩、一般式[4]で表さ
    れるアミノカルボン酸のN−アセチル化物若しくはその
    金属塩又は一般式[4]で表されるアミノカルボン酸の
    アミドである請求項1記載の抗菌剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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