JP2000351019A - 金属シートの曲げおよび押し潰し加工装置用の曲げおよび押し潰し加工用ブレードおよびこのブレードを用いた加工装置 - Google Patents

金属シートの曲げおよび押し潰し加工装置用の曲げおよび押し潰し加工用ブレードおよびこのブレードを用いた加工装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属シート縁部の曲げ加工のみならず、180
°の角度で押し潰し加工を行うことのできるような形状
を有する曲げ加工用ブレードを実現する。 【解決手段】 金属シートの曲げ加工装置のための、新
規な曲げおよび押し潰し加工用ブレードである。ブレー
ド(5)は金属シートを90°曲げ加工するために、この金
属シートの縁部と係合させるのに適合させた頭部面(10)
および、前記90°に曲げた前記金属シートを90°よりも
大きい角度でさらに曲げ加工し、前記金属シートの残り
の部分の上にほぼ180°に等しい角度で押し潰し加工す
るのに適合させた脚部面(11)を設けた曲げ加工用の歯
(9)を具える。装置の押し潰し加工中での金属シートの
固定を確実にするために、前記ブランクホルダー(2)に
は加圧部材(14)を設けることが望ましく、この加圧部材
は、金属シートを固定されたカウンターブレード(1)上
に固定するために、前記ブランクホルダーの支持脚部(1
3)より突出するように制御可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属シートの曲げ
および押し潰し(squeezing)加工装置用の曲げおよび押
し潰し加工用ブレードおよび、このブレードを用いた加
工装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】金属シートの縁部を曲げるために曲げ加
工装置が通常用いられ、曲げ加工を行う金属シートの縁
部は、固定された曲げ加工用カウンターブレードと、そ
の上にある移動式のブランクホルダーとの間で押し潰し
加工される。
【０００３】金属シート縁部の曲げ加工の操作は曲げ装
置によって行われ、この曲げ装置は一つまたはそれ以上
の曲げ加工用ブレードを有し、これらブレードは、金属
シート縁部を、この金属シートの静止面に対して90°ま
たはそれ以上の角度で曲げ加工を行うために上方および
／または下方に駆動するように、固定されたカウンター
ブレードおよびブランクホルダーと共同して働く。
【０００４】特に金属シートは、曲げ加工を行うため
に、固定されたカウンターブレードおよびブランクホル
ダーと組み合わされて底部から上部へ移動する曲げ加工
用ブレードの動作によって上方へ曲げられ、金属シート
は上方に90°曲げられ、次いで、必要に応じて、加工を
行うために、ブランクホルダーと組み合わされて水平方
向にも移動し、90°よりも大きい角度による曲げを達成
するまで金属シートの追加の曲げ加工が行われる。
【０００５】しかしながら、ブランクホルダーの形状
は、ある限界、通常は120°〜150°を超える角度の曲げ
を実現するための、前述した曲げ加工用ブレードを許容
せず、特に、金属シートの、他の部分の上に折り曲げた
縁部の押し潰し加工を完成させることに対応した、180
°に達する曲げを許容しない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術の観点よ
り、本発明の目的は、金属シート縁部の曲げ加工のみな
らず、180°の角度で押し潰し加工を行うことのできる
ような形状を有する曲げ加工用ブレードを実現すること
にある。
【０００７】もう一つの目的は、上述したブレードによ
り金属シートの曲げ加工および押し潰し加工を行うのに
適した曲げ加工装置を実現することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、こうし
た目的は、金属シートを90°曲げ加工するために、この
金属シートの縁部と係合させるのに適合させた頭部面お
よび、前記90°に曲げた前記金属シートを90°よりも大
きい角度でさらに曲げ加工し、前記金属シートの残りの
部分の上にほぼ180°に等しい角度で押し潰し加工する
のに適合させた脚部面を設けた曲げ加工用の歯を具える
ことを特徴とする曲げ加工用ブレードによって得られ
る。
【０００９】前記ブレードは金属シートの縁部を90°と
等しいか、それよりも大きい角度で上方に曲げるため
に、また、必要に応じて金属シートの残りの部分の上に
押し潰し加工するのに用いることが望ましい。押し潰し
加工の実施を可能とするために、明らかに、事前にブラ
ンクホルダーを、固定されたカウンターブレードとの係
合から上昇させる必要がある。金属シートは、それゆえ
カウンターブレード上でのみ支持されて残り、幾つかの
形式の金属シートの場合、その折り曲げた縁部の正しい
押し潰し加工を行うことを不可能とし得るような金属シ
ートの移動を排除することはできない。
【００１０】こうした起こりうる不具合を避けるため
に、ブランクホルダーには加圧部材が取り付けられ、こ
の加圧部材は、圧力によって金属シートをカウンターブ
レード上に係合かつ保持するために、ブランクホルダー
の脚部より突出することができるような操作が可能であ
る。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明の特徴は、添付図面中に非
限定的な例として図示された実施形態の、以下の詳細な
記載より明らかになるであろう。
【００１２】図１は金属シートの曲げ加工ユニットを模
式的に示すものであり、このユニットは固定したカウン
ターブレード１、このカウンターブレード１に対して垂
直方向に近づき、また離れるように移動可能なブランク
ホルダー２および曲げ加工装置３を具え、曲げ加工装置
３はブレードホルダー支持部４を具え、この支持部４に
は下側曲げ加工ブレード５および上側曲げ加工ブレード
６が取り付けられている。ブレードホルダー４には、水
平方向および垂直方向への二つの移動機構が設けられて
おり、これらの機構は互いに適切に組み合わされてい
る。これら機構の内の第一のものは図の符号７で示さ
れ、第二の機構は図示されていないが、ブレードホルダ
ーに固定して取り付けられたブラケット８と結合してい
ると考える。結果として、ブレードホルダーは、X-Y軸
方向の複合運動を行うこととなる。
【００１３】本発明によれば、下側曲げ加工ブレード５
は頭部面10に曲げ加工用の歯を有し、この上面は、加工
を行うために、金属シートの縁部と係合するのに適合さ
れており、これとほぼ垂直な前面15と組み合わされて金
属シートを90°の角度で上方に曲げ、また、90°の角度
で折り畳んだ金属シートの縁部と係合するように適合さ
れたほぼ水平な脚部面11と、金属シートを90°よりも大
きな角度でさらに曲げ加工し、金属シートの残りの部分
をほぼ180°までの角度に押し潰し加工できるように組
み合わされる。
【００１４】加工操作中は、曲げ加工を行う金属シート
の縁部12は、カウンターブレード１とブランクホルダー
２との間で押し潰し加工され（図１参照）、ブレードホ
ルダー４の垂直方向の移動により、下側曲げ加工ブレー
ド５の頭部面10およびそれによる前面15は、金属シート
の残りの部分の90°の角度での上方への曲げを生じさせ
るために金属シート縁部の下面と係合するように案内さ
れる。
【００１５】次いで、曲げ加工ブレード５の制限された
垂直方向の運動を制御することにより、金属シート縁部
の曲げを90°よりも大きい角度まで拡張させることが可
能となる。この目的のために、図３に示すように、下側
ブレード５の脚部面11を曲げ工具として、ブランクホル
ダー２の支持脚部13をカウンターブレードとして用い
る。
【００１６】最後に、ブランクホルダーを上昇させた
後、下側曲げ加工ブレード５の脚部面11を、カウンター
ブレード１上にまだ残っている金属シートのすぐ次の部
分の上への、折り畳まれた縁部16の押し潰し加工を完了
させるために用いることができる。この目的のために、
脚部面11を、固定されたカウンターブレード１に向かっ
て面する端部より上方にわずかに傾斜させる、あるいは
押し潰し加工を行った金属シートの曲面を収容するため
に、これに対応した窪みを設けることができる（図５参
照）。
【００１７】こうした動作中は、金属シートをカウンタ
ーブレード上の所定の位置に保持するために、ブランク
ホルダー２に加圧部材14を設けることができ、この加圧
部材14は、図４に示すように、固定されたカウンターブ
レード１の上方から金属シート12を固定するためにブラ
ンクホルダーの脚部より下方へ突出するように油圧制御
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明による曲げおよび押し潰し加工装置に
金属シートの固定および曲げユニットを設けた組立体
の、曲げ操作の開始時における状態を模式的に示すもの
である。
【図２】 図１の組立体での、金属シートの縁部を上方
に曲げる際の、最初に90°曲げた状態を示す図である。
【図３】 金属シートを、図２よりさらに90°曲げた状
態を示す図である。
【図４】 折り畳まれた金属シートの縁部を押し潰し加
工する状態を示す図である。
【図５】 本発明によるブレードの動作部分を拡大して
示す図である。
【符号の説明】
１ カウンターブレード ２ ブランクホルダー ３ 曲げ加工装置 ４ ブレードホルダー支持部 ５ 下側曲げ加工ブレード ６ 上側曲げ加工ブレード ７ ブレードホルダー４の移動機構 ８ ブラケット 10 下側曲げ加工ブレード５の頭部面 11 下側曲げ加工ブレード５の脚部面 12 金属シート 13 ブランクホルダー２の支持脚部 15 下側曲げ加工ブレード５の前面 14 加圧部材 16 金属シートの縁部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 金属シートの曲げおよび押し潰し加工装
    置のための曲げおよび押し潰し加工用ブレードであっ
    て、金属シートを90°に曲げ加工するために、この金属
    シートの縁部と係合させるのに適合させた頭部面(10)お
    よび、前記90°に曲げた前記金属シートを90°よりも大
    きい角度でさらに曲げ加工し、前記金属シートの残りの
    部分の上にほぼ180°に等しい角度で押し潰すのに適合
    させた脚部面(11)を設けた曲げ加工用の歯(9)を具える
    ことを特徴とするブレード。
  2. 【請求項２】 前記脚部面(11)がほぼ水平であることを
    特徴とする、請求項１記載の曲げおよび押し潰し加工用
    ブレード。
  3. 【請求項３】 前記脚部面(11)を、前記金属シートの押
    し潰し加工時において、この金属シートを収容するよう
    な形状としたことを特徴とする、請求項２記載の曲げお
    よび押し潰し加工用ブレード。
  4. 【請求項４】 前記脚部面(11)を、前記金属シートの方
    向に曲がった端部から前記頭部面(10)に向かってわずか
    に傾斜させたことを特徴とする、請求項２記載の曲げお
    よび押し潰し加工用ブレード。
  5. 【請求項５】 前記頭部面(10)および前記脚部面(11)
    が、前記前面(15)によってほぼ直角に結合していること
    を特徴とする、請求項１記載の曲げおよび押し潰し加工
    用ブレード。
  6. 【請求項６】 固定されたカウンターブレード(1)と、
    曲げ加工する金属シートの縁部を所定の位置に固定する
    ために前記カウンターブレード(1)と協動する移動可能
    なブランクホルダー(2)と、請求項１〜５のいずれか１
    項記載の少なくとも一つのブレード(5)とを具える、金
    属シートの曲げおよび押し潰し加工装置であって、前記
    ブランクホルダー(2)に、前記金属シートの折り曲げた
    縁部の押し潰し加工操作中に前記金属シートを前記固定
    されたカウンターブレード(1)上に固定するために、前
    記ブランクホルダーの支持脚部(13)より突出するように
    制御可能な加圧部材(14)を設けたことを特徴とする装
    置。
JP2000157732A 1999-05-27 2000-05-29 金属シートの曲げおよび押し潰し加工装置用の曲げおよび押し潰し加工用ブレードおよびこのブレードを用いた加工装置 Expired - Lifetime JP4636654B2 (ja)

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