JP2000348705A - 非水電解質二次電池 - Google Patents
非水電解質二次電池Info
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Abstract
長寿命な非水電解質二次電池を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 正極1と、負極2と、前記正極1と前記
負極2の間に配置されるセパレータ3とを具備し、前記
セパレータ3は、非水電解液、この電解液を保持するポ
リマー及び補強材を含み、表面の補強材濃度が内部の補
強材濃度に比べて低いことを特徴とする。
Description
池に関する。
で軽量、かつエネルギー密度が高く、更に繰り返し充放
電が可能な非水電解質二次電池の開発が要望されてい
る。このような二次電池としては、リチウムまたはリチ
ウム合金を活物質とする負極と、モリブデン、バナジウ
ム、チタンあるいはニオブなどの酸化物、硫化物もしく
はセレン化物を活物質として含む正極と、非水電解液と
を具備したリチウム二次電池が知られている。
鉛、炭素繊維、樹脂焼成体、熱分解気相炭素のようなリ
チウムイオンを吸蔵放出する炭素質材料を含むものを用
い、正極としてリチウムコバルト酸化物やリチウムマン
ガン酸化物を含むものを用いるリチウムイオン二次電池
の開発、商品化が活発に行われている。
小型化を目的として、例えば米国特許公報第5,29
6,318号に開示されているように、ポリマーリチウ
ム二次電池が開発されている。ポリマーリチウム二次電
池は、活物質、非水電解液及びこの電解液を保持するポ
リマーを含む正極層が集電体に担持された構造の正極
と、活物質、非水電解液及びこの電解液を保持するポリ
マーを含む負極層が集電体に担持された構造の負極と、
前記正負極の間に配置され、非水電解液、この電解液を
保持するポリマー及び補強材を含む電解質シートからな
るセパレータとを備える。このポリマーリチウム二次電
池は、非水電解液がポリマーに保持されていることから
実質的に液体成分を含まず、かつ正負極及びセパレータ
が一体化されているため、外装材にラミネートフィルム
のような簡易なものを用いることができる。このため、
前記二次電池は、薄形、軽量で、かつ安全性に優れると
いう特長を有する。
材は、セパレータの強度を高める作用を有する。この補
強材としては、例えば、酸化珪素粉末が用いられてい
る。
た補強材を含むセパレータを備えたポリマーリチウム二
次電池は、正負極とセパレータとの密着性が低いため、
正負極において充放電反応が不均一に生じ、正負極の劣
化が早まり、充放電サイクル寿命が短くなるという問題
点がある。
が向上され、長寿命な非水電解質二次電池を提供しよう
とするものである。
二次電池は、正極と、負極と、前記正極と前記負極の間
に配置されるセパレータとを具備し、前記セパレータ
は、非水電解液、この電解液を保持するポリマー及び補
強材を含み、表面の補強材濃度が内部の補強材濃度に比
べて低いことを特徴とするものである。
次電池(例えば、ポリマーリチウム二次電池)を説明す
る。
と、負極と、前記正極及び前記負極の間に配置されるセ
パレータと、前記正極、前記負極及び前記セパレータが
収納される外装材とを備える。また、前記正極、前記負
極及び前記セパレータは、一体化されている。
について説明する。
物質、非水電解液及びこの電解液を保持するポリマーを
含む正極層とからなる。
(例えばLiMn2 O4 などのリチウムマンガン複合酸
化物、二酸化マンガン、例えばLiNiO2 などのリチ
ウム含有ニッケル酸化物、例えばLiCoO2 などのリ
チウム含有コバルト酸化物、リチウム含有ニッケルコバ
ルト酸化物、リチウムを含む非晶質五酸化バナジウムな
ど)や、カルコゲン化合物(例えば、二硫化チタン、二
硫化モリブテンなど)等を挙げることができる。中で
も、リチウムマンガン複合酸化物、リチウム含有コバル
ト酸化物、リチウム含有ニッケル酸化物を用いるのが好
ましい。
解することにより調製される。
ート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチ
レンカーボネート(BC)、ジメチルカーボネート(D
MC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチ
ルカーボネート(EMC)、γ−ブチロラクトン(γ−
BL)、スルホラン、アセトニトリル、1,2−ジメト
キシエタン、1,3−ジメトキシプロパン、ジメチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテ
トラヒドロフラン等を挙げることができる。前記非水溶
媒は、単独で使用しても、2種以上混合して使用しても
良い。
チウム(LiClO4 )、六フッ化リン酸リチウム(L
iPF6 )、ホウ四フッ化リチウム(LiBF4 )、六
フッ化砒素リチウム(LiAsF6 )、トリフルオロメ
タンスルホン酸リチウム(LiCF3 SO3 )等のリチ
ウム塩を挙げることができる。
は、0.2mol/l〜2mol/lとすることが望ま
しい。
能の他に結着機能を有していることが望ましい。かかる
ポリマーとしては、例えば、ポリエチレンオキサイド誘
導体、ポリプロピレンオキサイド誘導体、前記誘導体を
含むポリマー、ポリテトラフルオロプロピレン、ビニリ
デンフロライド(VdF)とヘキサフルオロプロピレン
(HFP)との共重合体[(CH2−CF2)X−{CF2
−CF2(CF2)}Y;但し、共重合比X及びYはX+
Y=100を満たす]、ポリビニリデンフロライド(P
VdF)等を用いることができる。中でも、VdF―H
FP共重合体が好ましい。
電性材料を含んでいてもよい。前記導電性材料として
は、例えば、人造黒鉛、カーボンブラック(例えばアセ
チレンブラックなど)、ニッケル粉末等を挙げることが
できる。
エキスパンドメタル、パンチドメタル等の多孔質構造を
有するものか、あるいは金属板を用いることができる。
また、前記集電体は、アルミニウムまたはアルミニウム
合金から形成されていることが好ましい。
質、非水電解液及びこの電解液を保持するポリマーを含
む負極層とからなる。
を吸蔵・放出する炭素質材料を挙げることができる。か
かる炭素質材料としては、例えば、有機高分子化合物
(例えば、フェノール樹脂、ポリアクリロニトリル、セ
ルロース等)を焼成することにより得られるもの、コー
クスや、メソフェーズピッチを焼成することにより得ら
れるもの、人造グラファイト、天然グラファイト等に代
表される炭素質材料を挙げることができる。中でも、ア
ルゴンガスや窒素ガスのような不活性ガス雰囲気におい
て、500℃〜3000℃の温度で、常圧または減圧下
にて前記メソフェーズピッチを焼成して得られる炭素質
材料を用いるのが好ましい。
説明したものと同様なものが用いられる。
能の他に結着機能を有していることが望ましい。かかる
ポリマーとしては、前述した正極で説明したものと同様
な種類のポリマーを用いることができ、中でもVdF―
HFP共重合体が好ましい。
エキスパンドメタル、パンチドメタル等の多孔質構造を
有するものか、あるいは金属板を用いることができる。
また、前記集電体は、銅または銅合金から形成されてい
ることが好ましい。
ポリマー及び補強材を含み、表面の補強材濃度が内部の
補強材濃度に比べて低い。
説明したのと同様なものを挙げることができる。
能の他に結着機能を有していることが望ましい。かかる
ポリマーとしては、前述した正極で説明したものと同様
な種類のポリマーを用いることができ、中でもVdF―
HFP共重合体が好ましい。
(SiO2)、雲母群、アルミナ等から選ばれる1種類
以上を用いることができる。補強材の形態は、粒子状、
繊維状もしくは鱗片状にすることができる。また、例え
ば粒子と繊維のように形態が異なる2種以上のものを混
合して使用しても良い。
は、表面と内部とで異なる二段階か、もしくは表面の方
が内部より低く、かつ内部において濃度分布を有する三
段階以上にすることができる。
に対する表面の補強材濃度の比が0.1〜0.9の範囲
であることが好ましい。これは次のような理由によるも
のである。濃度比を0.1未満にすると、セパレータ表
面中の非水電解液を保持する機能を有するポリマーの割
合が高くなるため、高温環境下においてセパレータの表
面部分が膨潤しやすくなり、特に高温において長寿命を
得られなくなる恐れがある。一方、濃度比が0.9を越
えると、正負極との密着性を十分に高めることが困難に
なる恐れがある。さらに好ましい範囲は、0.3〜0.
7である。
合、比表面積は2〜250m2/gの範囲にすることが
好ましい。これは次のような理由によるものである。比
表面積が250m2/gを越えると、補強材の比表面積
が大きくなるため、セパレータと正負極との密着性を十
分に高めることが困難になる恐れがある。一方、比表面
積を2m2/g未満にすると、セパレータの強度が低下
する恐れがある。さらに好ましい範囲は、5〜200m
2/gである。
好ましい。かかる外装材としては、例えば、少なくとも
封止部に熱融着性樹脂が配され、かつ内部にアルミニウ
ム(Al)のような金属薄膜を介在させたラミネートフ
ィルム等を挙げることができる。具体的には、封止部側
から外面に向けて積層した酸変性ポリプロピレン(P
P)/ポリエチレンテレフタレート(PET)/Al箔
/PETのラミネートフィルム;酸変性PE/ナイロン
/Al箔/PETのラミネートフィルム;アイオノマー
/Ni箔/PE/PETのラミネートフィルム;エチレ
ンビニルアセテート(EVA)/PE/Al箔/PET
のラミネートフィルム;アイオノマー/PET/Al箔
/PETのラミネートフィルム等を用いることができ
る。ここで、封止部側の酸変性PE、酸変性PP、アイ
オノマー、EVA以外のフィルムは防湿性、耐通気性、
耐薬品性を担っている。
は、例えば、以下に説明する方法で製造することができ
る。まず、非水電解液未含浸の正極、負極及びセパレー
タを以下に説明する方法で作製する。
質、非水電解液を保持する機能を有するポリマー、導電
材料及び可塑剤をアセトンなどの有機溶媒中で混合して
調製されたペーストを成膜することにより正極シートを
作製し、得られた正極シートを集電体に積層し、加熱加
圧を施して正極シートを集電体に融着させることにより
作製される。また、前記ペーストを集電体に塗布した
後、乾燥させ、加熱加圧を施すことによって前記正極を
作製しても良い。
質、非水電解液を保持する機能を有するポリマー及び可
塑剤をアセトンなどの有機溶媒中で混合して調製された
ペーストを成膜することにより負極シートを作製し、得
られた負極シートを集電体に積層し、加熱加圧を施して
負極シートを集電体に融着させることにより作製され
る。また、前記ペーストを集電体に塗布した後、乾燥さ
せ、加熱加圧を施すことによって前記負極を作製しても
良い。
ば、以下に説明する方法で作製される。まず、非水電解
液を保持する機能を有するポリマー、可塑剤及び補強材
をアセトンなどの有機溶媒中で混合してペーストを調製
し、成膜することにより内部層を作製する。次いで、前
記内部層の両面に補強材の濃度が低いこと以外は前記内
部層と同様な組成のペーストを塗布し、乾燥させること
により、表面の補強材濃度が内部の補強材濃度に比べて
低い非水電解液未含浸のセパレータを作製する。
ブチル(DBP)、フタル酸ジメチル(DMP)、エチ
ルフタリルエチルグリコレート(EPEG)等を挙げる
ことができる。前記可塑剤には、前記種類のものから選
ばれる1種または2種以上を用いることができる。
水電解液未含浸の負極の間に非水電解液未含浸のセパレ
ータを配置した後、加熱加圧を施してこれらを一体化す
ることにより積層物を作製する。次いで、積層物から可
塑剤を例えば溶媒抽出により除去した後、非水電解液を
含浸させ、外装材により密封することにより本発明に係
るポリマーリチウム二次電池が得られる。
ム二次電池の他に、リチウムイオン二次電池等に適用す
ることができる。
次電池によれば、非水電解液、この電解液を保持するポ
リマー及び補強材を含み、表面の補強材濃度が内部の補
強材濃度に比べて低いセパレータを具備するため、正負
極とセパレータとの密着性を向上することができる。そ
の結果、正負極の劣化を抑制することができるため、充
放電サイクル寿命を向上することができる。
リチウム二次電池において、前述したような構成のセパ
レータを備えることにより正負極とセパレータとの密着
性が向上されるのは以下に説明するようなメカニズムに
よるものと推測される。
極及び負極は、活物質、非水電解液及びこの電解液を保
持するポリマーをそれぞれ含む。また、この二次電池
は、非水電解液未含浸の正負極の間に非水電解液未含浸
のセパレータを配置し、加熱加圧で正負極及びセパレー
タを溶融させることにより一体化させて積層物を作製
し、前記積層物に含まれる可塑剤を除去した後、非水電
解液を含浸させ、得られた発電要素を外装材で密封する
ことにより製造される。セパレータ中に補強材が添加さ
れていると、前述した加熱加圧工程においてセパレータ
が溶融し難いため、セパレータの形が崩れるのが抑制さ
れて内部短絡発生率を低くできるものの、正負極とセパ
レータとを均一に接着することが困難になる。セパレー
タ表面の補強材濃度を内部の補強材濃度に比べて低くす
ることによって、加熱加圧工程の際、セパレータの形を
保持しつつ、セパレータ表面を十分に溶融させることが
できるため、正負極とセパレータとを均一に接着するこ
とができる。その結果、正負極の劣化の進行を抑制する
ことができるため、充放電サイクル寿命を向上すること
ができる。
セパレータにおいて、内部の平均補強材濃度に対する表
面の補強材濃度の比を0.1〜0.9にすることによっ
て、高温環境下でセパレータの表面部分が膨潤するのを
抑制することができると共に、正負極とセパレータとの
密着性をさらに高くすることができるため、高温環境下
での充放電サイクル寿命をより向上することができる。
る。
がLiCoO2 で表されるリチウムコバルト複合酸化物
70重量%と、非水電解液を保持する機能を有するポリ
マーとして(CH2−CF2)92−{CF2−CF2(CF
2)}8で表されるVdF−HFPの共重合体粉末を8重
量%と、カーボンブラックを7重量%と、フタル酸ジブ
チル(DBP)15重量%とをアセトン中で混合し、ペ
ーストを調製した。得られたペーストをPETフィルム
上に160g/m2となるように塗布し、乾燥し、非水
電解液未含浸の正極シートを作製した。得られた正極シ
ートをアルミニウム製エキスパンドメタル(アルミニウ
ム箔に換算した厚さが30μmで、開孔率が60%)か
らなる集電体の両面に配置し、熱ロールでプレスするこ
とにより非水電解液未含浸の正極を作製した。
としてメソフェーズピッチ炭素繊維70重量%と、非水
電解液を保持する機能を有するポリマーとして前述した
正極で説明したのと同様なVdF−HFP共重合体粉末
を9重量%と、フタル酸ジブチル(DBP)18重量%
をアセトン中で混合し、ペーストを調製した。得られた
ペーストをPETフィルム上に160g/m2となるよ
うに塗布し、乾燥し、非水電解液未含浸の負極シートを
作製した。得られた負極シートを銅製エキスパンドメタ
ル(銅箔に換算した厚さが30μmで、開孔率が60
%)からなる集電体の両面に配置し、熱ロールでプレス
することにより非水電解液未含浸の負極を作製した。
まず、非水電解液を保持する機能を有するポリマーとし
て前述した正極で説明したのと同様なVdF−HFP共
重合体粉末を30重量部と、比表面積が100m2/g
の酸化珪素粒子30重量部と、フタル酸ジブチル(DB
P)40重量部とをアセトン中で混合し、ペーストを調
製した。得られたペーストをPETフィルム上に塗布
し、乾燥することにより酸化珪素粒子のVdF−HFP
共重合体粉末に対する重量濃度が50wt%である厚さ
20μmの内部層を得た。
FP共重合体粉末30重量部、比表面積が100m2/
gの酸化珪素粒子24.5重量部及びフタル酸ジブチル
(DBP)40重量部をアセトン中で混合することによ
り調製されたペーストを両面とも同じ塗布厚さにして塗
布した後、乾燥することにより、表面の酸化珪素粒子の
VdF−HFP共重合体粉末に対する重量濃度が45w
t%で、内部の酸化珪素濃度に対する表面の酸化珪素濃
度比が0.9で、厚さが30μmの非水電解液未含浸の
セパレータを作製した。なお、セパレータ内部の濃度が
均一であるため、濃度比を求める際に内部の平均濃度を
算出しなかった。
ト(EC)とジメチルカーボネート(MEC)が体積比
で2:1の割合で混合された非水溶媒に電解質としての
LiPF6 をその濃度が1mol/lになるように溶解
させて非水電解液を調製した。
枚、非水電解液未含浸の負極を1枚及び非水電解液未含
浸のセパレータを2枚用意し、これらを前記正極及び前
記負極の間に前記セパレータが介在されるように積層
し、130℃に加熱した剛性ロールで加熱加圧を施すこ
とにより正負極及びセパレータを融着させ、一体化し、
非水電解液未含浸の発電要素を得た。
る溶媒抽出でメタノール中のDBP濃度が20ppm以
下になるまで除去した後、乾燥させた。次いで、前記発
電要素に正負極リードを接続した後、前記組成の非水電
解液を含浸させ、最外層からポリエチレンテレフタレー
ト(PET)フィルム、アルミニウム箔及び熱融着性樹
脂フィルムの順番に積層されたラミネートフィルムから
なる外装材で密封することにより、図1及び図2に示す
構造を有し、容量が100mAhのポリマーリチウム二
次電池を製造した。
正極1と、負極2と、前記正極1及び前記負極2の間に
配置される電解質層3とが一体化されたものを主体とす
る発電要素を備える。前記正極1は、多孔質集電体4
と、前記集電体4の両面に接着された正極層5とからな
る。一方、前記負極2は、多孔質集電体6と、前記集電
体6の両面に接着された負極層7とからなる。帯状の正
極端子8は、前記各正極1の集電体4を帯状に延出した
ものである。一方、帯状の負極端子9は、前記負極2の
集電体6を帯状に延出したものである。例えば帯状アル
ミニウム板からなる正極リード10は、前記2つの正極
端子8と接続されている。例えば帯状銅板からなる負極
リード11は、前記負極端子9と接続されている。この
ような構成の発電要素は、水分に対してバリア機能を有
する外装材12内に前記正極リード10及び前記負極リ
ード11が前記外装材12から延出した状態で密封され
ている。
れた非水電解液未含浸のセパレータを用いること以外
は、前述した実施例1と同様にしてポリマーリチウム二
次電池を製造した。
するポリマーとして前述した正極で説明したのと同様な
VdF−HFP共重合体粉末を30重量部と、比表面積
が100m2/gの酸化珪素粒子30重量部と、フタル
酸ジブチル(DBP)40重量部とをアセトン中で混合
し、ペーストを調製した。得られたペーストをPETフ
ィルム上に塗布し、乾燥することにより酸化珪素粒子の
VdF−HFP共重合体粉末に対する重量濃度が50w
t%である厚さ20μmの内部層を得た。
FP共重合体粉末30重量部、比表面積が100m2/
gの酸化珪素粒子10重量部及びフタル酸ジブチル(D
BP)40重量部をアセトン中で混合することにより調
製されたペーストを両面とも同じ塗布厚さにして塗布し
た後、乾燥することにより、表面の酸化珪素粒子のVd
F−HFP共重合体粉末に対する重量濃度が25wt%
で、内部の酸化珪素濃度に対する表面の酸化珪素濃度比
が0.5で、厚さが30μmの非水電解液未含浸のセパ
レータを作製した。なお、セパレータ内部の濃度が均一
であるため、濃度比を求める際に内部の平均濃度を算出
しなかった。
れた非水電解液未含浸のセパレータを用いること以外
は、前述した実施例1と同様にしてポリマーリチウム二
次電池を製造した。
するポリマーとして前述した正極で説明したのと同様な
VdF−HFP共重合体粉末を30重量部と、比表面積
が100m2/gの酸化珪素粒子30重量部と、フタル
酸ジブチル(DBP)40重量部とをアセトン中で混合
し、ペーストを調製した。得られたペーストをPETフ
ィルム上に塗布し、乾燥することにより酸化珪素粒子の
VdF−HFP共重合体粉末に対する重量濃度が50w
t%である厚さ20μmの内部層を得た。
FP共重合体粉末30重量部、比表面積が100m2/
gの酸化珪素粒子1.58重量部及びフタル酸ジブチル
(DBP)40重量部をアセトン中で混合することによ
り調製されたペーストを両面とも同じ塗布厚さにして塗
布した後、乾燥することにより、表面の酸化珪素粒子の
VdF−HFP共重合体粉末に対する重量濃度が5wt
%で、内部の酸化珪素濃度に対する表面の酸化珪素濃度
比が0.1で、厚さが30μmの非水電解液未含浸のセ
パレータを作製した。なお、セパレータ内部の濃度が均
一であるため、濃度比を求める際に内部の平均濃度を算
出しなかった。
れた非水電解液未含浸のセパレータを用いること以外
は、前述した実施例1と同様にしてポリマーリチウム二
次電池を製造した。
するポリマーとして前述した正極で説明したのと同様な
VdF−HFP共重合体粉末を30重量部と、比表面積
が100m2/gの酸化珪素粒子30重量部と、フタル
酸ジブチル(DBP)40重量部とをアセトン中で混合
し、ペーストを調製した。得られたペーストをPETフ
ィルム上に塗布し、乾燥することにより酸化珪素粒子の
VdF−HFP共重合体粉末に対する重量濃度が50w
t%である厚さ20μmの内部層を得た。
FP共重合体粉末30重量部、比表面積が100m2/
gの酸化珪素粒子0.77重量部及びフタル酸ジブチル
(DBP)40重量部をアセトン中で混合することによ
り調製されたペーストを両面とも同じ塗布厚さにして塗
布した後、乾燥することにより、表面の酸化珪素粒子の
VdF−HFP共重合体粉末に対する重量濃度が2.5
wt%で、内部の酸化珪素濃度に対する表面の酸化珪素
濃度比が0.05で、厚さが30μmの非水電解液未含
浸のセパレータを作製した。なお、セパレータ内部の濃
度が均一であるため、濃度比を求める際に内部の平均濃
度を算出しなかった。
た非水電解液未含浸のセパレータを用いること以外は、
前述した実施例1と同様にしてポリマーリチウム二次電
池を製造した。
するポリマーとして前述した正極で説明したのと同様な
VdF−HFP共重合体粉末を30重量部と、比表面積
が100m2/gの酸化珪素粒子30重量部と、フタル
酸ジブチル(DBP)40重量部とをアセトン中で混合
し、ペーストを調製した。得られたペーストをPETフ
ィルム上に塗布し、乾燥することにより酸化珪素粒子の
VdF−HFP共重合体粉末に対する重量濃度が50w
t%である厚さ30μmの非水電解液未含浸のセパレー
タを作製した。得られたセパレータは、酸化珪素濃度が
均一なものであった。
池について、所望の充放電を施すことにより活性化を行
った後、1.0Cで、4.2Vまで充電した後、1.0
Cで、3.0Vまで放電する充放電サイクル試験を45
℃において行い、放電容量が初期容量の80%以下に低
下した際のサイクル数を測定し、電池10個についての
平均値を下記表1に示す。
濃度が内部の酸化珪素濃度に比べて低いセパレータを備
える実施例1〜4の二次電池は、酸化珪素濃度が均一な
セパレータを備える比較例の二次電池に比べて、高温で
の充放電サイクル寿命を向上することができる。特に、
内部の酸化珪素濃度に対する表面の酸化珪素濃度比が
0.1〜0.9であるセパレータを備える実施例1〜3
の二次電池は、濃度比が前記範囲よりも小さいセパレー
タを備える実施例4の二次電池に比べて、高温での充放
電サイクル寿命が高いことがわかる。
集電体の両面に正極層を担持させたが、多孔質集電体の
片面のみに正極層を担持させても良い。
セパレータ、負極、セパレータ及び正極がこの順番に積
層された5層構造の発電要素を用いる例を説明したが、
これに限らず、例えば、正極、セパレータ及び負極から
なる3層構造の発電要素を用いても良い。3層構造の発
電要素は、例えば、多孔質集電体の両面に正極層が担持
された構造の正極と、多孔質集電体の両面に負極層が担
持された構造の負極と、前記正負極の間に配置されたセ
パレータとからなる構造を有するか、もしくは金属板の
片面に正極層が担持された構造の正極と、金属板の片面
に負極層が担持された構造の負極と、前記正負極層の間
に配置されたセパレータとからなる構造を有することが
できる。
パレータの強度を確保しつつ、正負極とセパレータとの
密着性を改善することができ、充放電サイクル寿命が向
上されたポリマーリチウム二次電池を提供することがで
きる。
平面図。
図。
Claims (2)
- 【請求項1】 正極と、負極と、前記正極と前記負極の
間に配置されるセパレータとを具備し、 前記セパレータは、非水電解液、この電解液を保持する
ポリマー及び補強材を含み、表面の補強材濃度が内部の
補強材濃度に比べて低いことを特徴とする非水電解質二
次電池。 - 【請求項2】 前記セパレータは、内部の平均補強材濃
度に対する表面の補強材濃度の比が0.1〜0.9であ
ることを特徴とする請求項1記載の非水電解質二次電
池。
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