JPS6270036A - 複合材料 - Google Patents

複合材料

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JPS6270036A
JPS6270036A JP60210283A JP21028385A JPS6270036A JP S6270036 A JPS6270036 A JP S6270036A JP 60210283 A JP60210283 A JP 60210283A JP 21028385 A JP21028385 A JP 21028385A JP S6270036 A JPS6270036 A JP S6270036A
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JP
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powder
materials
particles
composite material
molded product
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JP60210283A
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裕之 菅田
聡 湯浅
浜本 敬
春田 昌宏
水澤 伸俊
長部 国志
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は複合材料に関し、特に各種工業分野で有用であ
る新規な構成の複合材料を提供することを目的とする。
(従来の技術) 従来、単一材料からなる成形物は、使用する材料特有の
性能を発揮するに過ぎず、そのためそれら成形物に他の
機能を併有させるためには、他の成分を複合させた複合
材料が広く使用されている。 典型的な例としては、例
えば種々の着色プラスチック成形物1種々の導電性プラ
スチック成形物、種々の充填剤配合プラスチック成形物
等の複合有機材料、種々の特殊ガラス、種々のセラミッ
クス、種々の合金材料1種々の触媒等の複合無機材料等
その種類は殆ど無限といえる。このような従来の各種複
合材料は、それらを構成する成分が互いに均一に配合す
るように種々の工夫が為されており、また両者を層状に
する場合には、それぞれの材料から形成した成形物をラ
ミネート、溶着、接着等の手段により複合化を達成して
いる。
(発明が解決しようとしている問題点)上記の如き従来
の各種複合材料は、大別すると構成成分が互いに均一に
存在している均一複合材料(例えばプラスチック基材中
に導電性粒子が均一に分散分布している成形物)および
構成成分が層状に接合されている積層物(例えば金属を
蒸着させた蒸着成形物)の態様に大別される。
これらの従来公知の複合材料に対して、例えば特定の磁
気材料において、その磁気強度が成形物の少なくとも1
方向に変化している複合材料、導電性材料においてその
導電度が成形物の少なくとも1方向に変化している複合
材料、伝熱材料においてその熱伝導度が少なくとも1方
向に変化している複合材料、光伝導体においてその光伝
導率が少なくとも1方向に変化している複合材料あるい
はこれらの性質が更に複合されている材料等も各種産業
分野で広く要望されている。
しかしながら、それらの複合材料を容易且つ高品質に製
造する方法が無く、実際上工業的に利用できる程度に高
性能且つ安価な上記の如き複合材料は殆ど知られていな
いのが実情である。
従って本発明の目的は、上記の如き種々の物性が少なく
とも1方向に変化している複合材料を提供することであ
る。
(発明の開示) 本発明者は、上記の如き従来技術の問題点を解決し、物
性が少なくとも1方向に変化している複合材料を得るべ
く鋭意研究の結果、物性の異なる複数の構成成分を経時
的に混合比を変動させ、構成成分の混合比から反映され
る相対存在比の分布を固定して成形することによって、
上記従来技術の問題点が解決された人乳な複合材料が容
易且つ安価に得られることを知見して本発明を完成した
すなわち、本発明は、複数の構成成分をもって成形した
複合材料であって、少なくとも2種の前記構成成分の相
対存在比が前記複合材料の少なくとも一方向において変
化していること委特徴とする複合材料である。
次に本発明を更に詳細に説明すると、本発明の複合材料
の構成は、第1a、b図に図解的に例示す葛如く、複合
材料を構成している少なくとも1種の成分が、その複合
材料中において該複合材料の少なくとも1方向において
他の構成成分に対するその相対存在比が変化しているこ
とを特徴としている。
例えば、第1a、b図に図解的に示す如く、成分Aおよ
びマトリックスBからなる複合材料成形物Cにおいて成
分Aの濃度が1例えば成形物の厚さ方向、長さ方向、あ
るいは中心方向、外側方向に上昇し、成形物Cの一方の
端または外側では成分Aが100%を占め、一方の端ま
たは中心では成分Aが存在せず、その中間領域では端ま
たは中心からの距離に比例して成分Aの濃度が増減して
いることを特徴としている。
以上の例は理解を容易にするための典型的な例であり1
本発明の複合材料は、プレート状、シート状、フィルム
状等の如く平面状成形物でもよいし、円柱状1円筒状、
円板状、角柱状、角錐状等の立体的成形物等その形状は
問われ−ないものであり、また構成成分も粒状物、分子
状物等それらの構成成分の形態も問われないものである
また、図示の例は特定のマトリックス中に該マトリック
スとは異なる成分Aが分散して存在している例であるが
、成形物を構成する成分は、それらが最終的に何らかの
形状をとり得る成分であるかぎり、上記の例に限定され
ず、特定のマトリックス中に2種以上の成分が分散また
は溶解したものでもよいし、また異なる2種以上の成分
が粉末同士で固定化されたものでもよい等、複合材料を
構成している成分の形態、数および種類は問われないも
のである。
また、材料の物性としては、例えば電気伝導性、磁力、
磁性、熱伝導性、光伝導性、硬度、吸光性1反射性、吸
熱性、吸音性、ガス吸収性1芭相、熱軟化性、屈折率、
比重1機械的強度、耐熱性、耐腐食性、耐薬品性等、工
業的に有用な物性であればいずれでもよい。
また1本発明の複合材料を構成する成分の存在位置や相
対存在比の距離に対する変化は直線状である必要はなく
、存在比の変化がある限り、例えば、特定の成分が中心
部程高濃度であり1周辺部に行くに従って低濃度になる
ものあるいはその逆のもの、特定の成分が成形物の一方
から他方に向って放物線状、二次曲線状、波動状等いず
れの曲線状の変化でもよい、このような存在比の変化は
以下に説明する如く、いずれも本発明によって容易に達
成することができる。
次に以上の如き本発明の複合材料を提供する方法を、本
発明の方法の好ましい実施例態様を図解的に説明する第
2〜16図を参照して更に詳しく説明する。
(例1)粒子分散液を使用して構成成分が厚み方向に変
化している複合材料の調製側 説明の都合上、最も理解し易い例として、互いに異なる
2種の粒子を任意の液媒体中に分散させた2種の分散液
とし、また最も簡単な供給方法として単に重力を使用す
るサイホン方式を採用した例により説明する。
第2図は、2種の粒子をそれぞれ含有する分散液を、混
合比を変化させつつ混合し、且つ成形器に供給するため
の好ましい1例の方法を示すものであり1図中の1は、
容器4中に存在するある特定の粒子を表わし、2は容器
5中に存在し、上記粒子lとは異なる他の粒子を表わし
、3.3′は撹拌手段を表わしている。
容器4中の撹拌手段3は1粒子lの均一分散性を確保す
るために設置したものであるが、その分散状態が安定で
あれば必要ではない。
また、6は粒子1を含む分散液1′を容器5中に供給す
るための手段であり、7は混合された分散液を第3図に
例示する成形器lOに供給するための供給路であり、8
は供給路7の開閉および混合分散液の供給速度を調整す
る手段例えばコックであり、9は混合分散液を成形器1
0に均一に供給するための手段である。
供給路6および7中に分散液1′および2′を満たし、
内部の空気を無くした状態で、コック8を適当な流速に
なるように開く。
供給路7の先端にノズル等を用いた噴出装置9を設けて
おき、流出する混合分散液を噴出する。
最初に分散液2′が噴出するに従って流出した量に相当
する量の分散液1′が供給路6を通って容器5中に流入
し、撹拌手段3′によって容器5中で分散液1′と分散
液2′とが均一に混合される。
このようにすると混合分散液の総流出量が多くなるに従
い、例えば第4図に示す如く容器5中における粒子1の
混合比率は、実線aで示す如く上昇する。一方、粒子2
の混合比率は、破線すで示す如く低下する。尚、第4図
の横軸は混合物の累積放出量を、縦軸は粒子混合物中の
成分の存在比を示す。
噴出装置9から噴出された混合分散液は、第3図に示す
ように例えば円筒形の成形器10の中のフィルター13
上に堆積する0分散媒体である液体16はフィルター1
3を通過し、フィルターの下にあるタンク15にたまる
。フィルター13上に残った混合粒子は堆積層すなわち
成形物12を形成する。続いて噴出装置9より噴出した
混合分散液は堆積層12の上に落ち、まず混合分散液層
11を形成するが、この層は形成されないかあるいはで
きるだけ薄い層となるように混合分散液の供給量および
濾過速度を調整するのが好ましい。
こうしてできた成形物12は、厚み方向において底面か
ら上面に向けて粒子lの混合比が上昇している成形物1
2どなる。この成形物12中の粒子1と粒子2の存在比
は、第5図に示す如く変化している。第5図において縦
軸はフィルター13からの距離を表わし、横軸は粒子l
と粒子2の存在比を示しており、破線Cは粒子2の存在
比を、実線dは粒子1の存在比を示している。
前記方法においては、使用する粒子の好ましい混合方法
の一方法を例示したが、2種以上の粒子の混合比を変化
させ得る限りその他の方法も随時利用できるものであっ
て1本発明は前記例示の方法に限定されるものではない
例えば、第2図の方法においては供給路6および7はで
きるだけ容積を小さくした方が好ましく、従って供給路
7の代わりに第6図に示すように容器5の底部に供給路
7を設置するのも有効である。また、第2図の容器4お
よび5は前記の例示において同一容量で且つ同形状とし
たが、いずれか一方の容器の断面積が異、るようにすれ
ば、容器5からの流出量と容器4から容器5への供給量
の関係を変えることができ、このように容器の形状を変
えることによっても混合比の変化を自由に変えることが
できる。従って成形物中の材料の混合比および複合材料
中の構成成分の分布を自由に変えることができる。また
、第7図に示したように密閉した混合室18を設け、そ
こから混合分散液を流出させる方法でもよい、この場合
には、流出量に相当する量の分散液が容器4および5か
ら供給される。この過程で供給路6および7に設けたバ
ルブ19および/または20を利用して混合分散液の混
合比や流出量を調節することができる。尚、混合室18
は目的によって密閉系でなくてもよく、場合によっては
無くてもよい。
wIJB図に示した例は、ポンプ21および22を用い
て分散液の流量を調節し、混合室18中での混合分散液
の混合比を変化させる方法である。この例でも混合室1
8は場合によって無くてもよいし、また密閉系でなくて
もよい。
また第9図に示した例のように混合室を設けず、各分散
液の流出口を近づけ、ノズル等の噴出手段9を用いて分
散液を噴出させて混合する方法でもよい。
更に第10〜11図に示す如く、第3図、第6図、第7
図、第8図、第9図に示す方法を組合せることも可能で
あり、混合方法は前記例示の方法に限定されるものでは
ない。
また、以上の如くして得られた混合分散液を成形する方
法として、第3図に例示の1例を述べたが、本発明はこ
のような例示の方法に限定されるものではなく、例えば
例示の成形器lOにおいて、例示の成形器を回転させる
ことにより噴出する粒子の堆積ムラを無くす効果を出す
ととができる。この場合、噴出装置9を回転させて同様
の効果を出すこともできる。また、例示のフィルターの
下部を排気口17から排気して減圧すると、分散媒はフ
ィルター13を迅速に通過し、分散液層11を無くすか
、または非常に薄くすることができる。
第10図に示した例は、噴出装置9を3個設けた例であ
る。この方法では、ポンプ23を用いてフィルター13
の下部を減圧にする。この方法により、大面積の成形物
12を短時間で作ることができる。尚、前記の如く、供
給路7、噴出装置9を含む部分を回転させることにより
、成形物12を円板状にすることもできる。
第11図に示した例は、コンプレッサー24を用いてフ
ィルター13の上部を高圧にして強制濾過をする方法で
ある。この場合も密閉系を崩さずに成形器lOを回転さ
せれば、大面積で且つ円板状の成形物12が得られる。
以上の如くして厚み方向に構成成分の混合比の分布を有
する成形物を得る方法は多くあり、また第3図、第10
図、第11図に示す方法を組合せることも可能である。
以上の如くして、2種以上の成分の存在比の変化が厚み
方向に層状に存在する成形物が得られる。また成形物は
柱状にすれば長さ方向に成分の存在比を変化させたもの
となる。
(例2)例1において構成成分が中心から外側へまたは
その逆方向に変化している複合材料の調製例 例1と同様にして、経時的に混合比を変化させた混合分
散液を第12a図に示すような適当な速度で回転してい
る任意の形状のローター形式の成形器10にその供給口
から供給すると、成形器10の回転によって生じる遠心
力によって、粒子が成形器lOの側壁面上に沈降分離し
て液媒体が分離する。この分離した液媒体を適当な手段
で除去することにより、成形物12が形成される。
この第12a図の如き成形器10は、分散体中の粒子が
極めて微細で一般的な濾材では液媒体から分離が困難で
ある場合に適している。すなわち、このような場合には
、分散媒体として比較的揮発性の媒体を使用して成形中
あるいは成形後に液媒体を蒸発により除去したり、揮発
性でない液媒体を使用した場合には成形後に粒子から分
離した液媒体を他の手段で除去すればよい。
また第12a図に示した成形器に代えて第12b図に示
した如きフィルター形式の成形器を使用することもでき
る。
この場合には、供給路7の先端から流出した混合分散液
は、第12b図に示すようにローター形状の回転してい
る成形器10の中のフィルター13上に遠心力によって
堆積する0分散媒体である液体16はフィルター13を
通過し、排出口14を経て系外のタンク15にたまる。
フィルター13上に残った混合粒子は堆積層すなわち成
形物12を形成する。続いて供給路7より流出した混合
分散液は堆積層12の上に移行し、まず混合分散液層1
1を形成するが、この層は形成されないかあるいはでき
るだけ薄い層となるように混合分散液の供給量および濾
過速度を調整するのが好ましい。
以上の如く形成された成形物12は、半径方向において
外周から中心に向けて粒子lの混合比が上昇している成
形物12どなる。この成形物12中の粒子lと粒子2の
存在比は、第5図に示す如くに変化している。
(例3)粉末粒子を使用して構成成分が厚み方向に変化
している複合材料の調製例、    。
第13図は、2種の粒子を、混合比を変化させつつ混合
し、且つ成型器に供給するための好ましい方法を示すも
のであり、図中の25は、容器27中に存在するある特
定の粉末材料を表わし、26は容器28中に存在し、上
記粉末材料とは異なる他の粉末材料を表わし、29およ
び30は粉末材料25および26の放出量を調整するこ
とにより、粉末材料25および26の混合比を調整する
ポペットである。ポペット29および30は、粉末材料
25および26を容器27および28から供給する好ま
しい手段の1例である。
31は粉末材料の輸送管、32は七あ中の粉末材料を移
動させる送風ファンである。33は粉末材料25および
26を混合する混合ファン、34は粉末材料25および
26からなる粉末材料混合物である。
容器27および28に互いに異なる粉末25および26
を入れる。送風用ファン32と混合用ファン33を回転
し、ポペット29および30を作動させ、粉末材料25
および26を輸送管31中に所望の割合で放出する。送
風用ファン32により粉末材料25および26は、下流
側の混合用ファン33に向かいそれにより混合状態34
となり輸送される。
この混合状態34における粉末材料25および26の混
合比はポペー、ト29および30で任意に制御できる。
例えば、ポペット29および30からの粉末材料25お
よび26の放出量の合計を一定に保ち、まず粉末材料2
5を放出し、次いで粉末材料26を徐々に放出してゆき
、最後に粉末材料26だけを放出する。このように粉末
材料25および26の放出量を制御することにより、粉
末材料25および26の混合比は累積放出量とともに変
化する。例えば第4図に示す如く、粉末材料26の混合
比は、実&Iaで示す如く連続的に上昇する。一方、粉
末材料25の混合比は、破線すで示す如く連続的に低下
する。
次に、粉末混合物34は輸送されて、例えば第14図に
示す如き円筒形の成形器36に導入口35から供給され
る。導入口35とフィルター38との距離は、ある程度
長くなっていて混合粉末材料34はフィルター38上に
重力落下し、均一に堆積して混合粉末層(成形物)37
を形成する。
フィルター38の下部に吸引室39を設け、排気口40
から排気管41によって吸引すると、混合粉末材料34
の成形器内での堆積速度を促進することができる。粉末
混合物を前述の如くに混合比を変化させたとすると、こ
うしてできた成形物37は厚み方向に底面から上面に向
けて粉末材料26の混合比が上昇している成形物37と
なる。
この成形物37中の粉末材料25と粉末材料26の存在
比は、第5図に示す如く変化している。
以上の如き方法によって、使用する粉末材料25と粉末
材料26とは、その種類を問わず、極めて容易に成分量
が厚み方向に任意に変化した成形物となる。
(例4)例3において構成成分が中心から外側へまたは
その逆方向に変化している複合材料の調製例 例3における如く混合した混合粉末材料34を第15図
に図解的に示す好ましい1例のローター形状の成形器3
6に送り込む、成形器36の外側の空間は吸引ポンプ4
5により排気管41から吸引されている。
成形器36の側面にはフィルター38が設けられていて
、成形器36を回転させると混合粉末材料34は遠心力
と流れによってフィルター38に押し付けられる。フィ
ルター38に混合粉末材料34が堆稙され、成形物37
が形成される。この成形物37は、第13図で例示した
ポペット29および30によって調整された混合比の分
布を持つことになる。従って、ポペット29および30
を調整することによって粉末材料25および26の混合
比を自由に変化させることができる。
以上の如き方法によって、使用する粉末材料25と粉末
材料26とは、その種類、粒径、比重等を問わず、極め
て容易に成分量が中心から外側にまたは外側から中心に
向って任意に変化した成形物37となる。
尚、上記の如き方法において、フィルター形式の成形器
を使用して、フィルターの下部から吸引排気する場合に
は、成形器の内外の圧力差は太きいので、フィルターは
剛性の高いステンレス焼結体のようなものを使用するか
、あるいは剛性の高い支持体により支持するのが好まし
い。
また前記の如き分散液を使用する方法において   ゛
は、いずれかあるいはすべての分散液中に、例えば、各
種ポリマーや無機コロイド等のバインダーあるいは仮凝
固剤等を溶解しておいたり、また粉末材料を使用する場
合には成形中または成形後にこれらのバインダーあるい
は仮凝固剤辱42を供給管43を通して噴出装置44か
ら添加して成形物の強度を向上させることができる。こ
れらの仮凝固剤は、粒子の種類によって不要である場合
もある。
以上、本発明の複合材料を得るための代表的な方法を例
示したが、本発明の複合材料はこれらの例示の方法によ
って製造されるものに限定されず1例えば粉末材料を使
用する場合には、従来合成樹脂の成形に使用されている
射出成形器や押出成形器等を用いても本発明の複合材料
を得ることができる。このような成形器を使用する場合
には、それらの成形器のホッパーを第13図に示した如
き構成としてもよいし、また単一のホッパーであっても
、そのホッパー中で構成成分の混合比を変化させてもよ
い。
また、前記例2および例4においては、回転式の成形器
によって、構成成分が中心から外側へまたはその逆方向
に変化している複合材料の例を説明したが、このような
方法において、成形物をドーナツ状に成形し、該ドーナ
ツ状成形物を適当な巾に切断すれば、該切断物の構成成
分の変化は厚み方向の変化とも云うことができる0例え
ば直径の大なる成形器を使用し、直径に比較して薄い成
形物としこれを切断すれば、殆ど平板に近い成形物とな
り、該成形物の構成成分の変化は半径方向(中心神外側
、中心←外側)と云うよりもむしろ厚み方向と云うのが
妥当となる。
本発明において使用する成分は2種以上であり、それら
の物性が異なり、且つ最終的に固化し得る材料であれば
いずれも使用できるものであり、上記方法で例示の通り
粉粒体でも、あるいは分散液でもよく、更に無機物でも
有機物でも、それらの混合物でもよい。
また、以上の如き複合材料を構成する成分は、互いに反
応性の成分でもよく、このような反応性成分を使用する
ときも、これらの反応性成分の混合比を変化させること
によって1例えば成分Aと成分Bが任意の割合で反応し
てAnBmなる生成物を生じる場合の如く、異なる反応
生成物により成分の存在比を変化させることもできる。
また、使用する成分は固体に限定されず、最終的に固化
し得るものであればよく、例えば気体の場合には、諸気
体が反応あるいは分解して固体を生じるもの、例えば液
体の場合には、反応、冷却その他によって固化し得るも
のであればよい。
典型的な無機物の粒子の例としては、粉末冶金技術およ
び焼結鉄鋼技術で使用される一般的な各種金属粒子また
は合金粒子、タングステン、モリブデン、レニウム、タ
ンタル、チタン等の高融点全屈の粒子、超硬合金粉末、
′¥L磁気材料粒子、原子力材料粒子、研磨材料粒子、
顔料粒子、ゴムやプラスチ−7りの充填剤粒子、製紙用
粉体、医薬用粉体、農業用粉体、従来公知の複合材料用
粉体、触媒や触媒担体用材料粒子、吸着剤粒子、セラミ
ック粉体、ガラス粉体、金属の炭化物、窒化物、ホウ化
物、酸化物等の粒子が挙げられる。
他の典型的な無機物の例としては、シリカ、チタニア、
ジルコニア、アルミナその他前記金属酸化物、水酸化物
等の水性ゾルが挙げられる。これらのゾルは互いに混合
物としても、あるいは前記の無機材料の粒子との混合物
としても使用でき、またこれらの無機材料の粒子の分散
液媒体をも兼ねることができる好ましい材料である。
また、気体状の無機物としては、冷却、反応、分解、会
合その他の状態変化によって最終的に固化し得るもので
あればよく、例えば、SiH4゜5i2H8,Si0文
4,5iCJ13、S i B2 CJ12 、GeH
4、ASH3、PH3、B2 H[i 、B2 Se、
AsC文3.PCl3、PCl5 、POCl3.5b
CJL5.5nCJ14等あるいは加熱によって生じる
金属蒸気等が挙げられる。
また、典型的な有機物の例としては、従来公知の天然ま
たは合成物の粒子、溶融物、それらの溶液1分散液ある
いは合成物を形成する前駆体(モノマー、プレポリマー
、オリゴマー)等である。
例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリス
チレン樹脂、その他の熱可塑性合成樹脂あるいはフェノ
ール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂そ
の他の熱硬化性樹脂の粒子や短繊維、更に、セルロース
、キチン、キトサン、デンプン、蛋白質、酵素、核酸そ
の他の天然物の粒子や溶液等は前記の無機物と同様に使
用することができる。これらの粒子や溶液を使用した場
合には加熱や溶剤の除去によって容易に固定化でき、ま
た前記有機物の溶融物、溶液、前駆体等は、冷却、溶剤
の除去、前駆体のポリマー化あるいは架橋化等の常法に
よって成形後に固化すればよい。
また、有機物は上記の如きポリマーに限定されず、有機
金属化合物、染料、顔料等の各種の色素、界面活性剤、
医薬品、核酸、酵素、ホルモン、ビタミン、タンパク質
、アミノ酸等の生体物質等の有機物、あるいは前記の無
機気体と同様に冷却、反応、分解、会合その他の状態変
化によって最終的に固化したり、また他の成分中に溶解
あるいは吸収されて固定し得る気体の有機物も使用する
ことができる。
また本発明においては以上の如き無機材料と有機材料と
を混合して使用することもできる0例えば両者を混合し
て使用することによって、互いに物性が著しく異なる成
分からなる複合材料を容易に成形することができる。こ
れら本発明によって提供される複合材料は、従来の複合
材料1例えば金H3着プラスチック成形物、充填剤含有
プラスチック成形物あるいは合金の如く、構成成分が全
体として均一であるかあるいは層状に分離しているもの
と異なり、構成成分が成形物の少なくとも一方向におい
て存在比が変化していることを特徴としているものであ
る。
以上の如き本発明で使用する成分は、物性の異なる2種
以上の混合物として使用する必要があり、2種以上であ
ればその状態、組合せ、成分数等は問わない0例えば、
2種の成分を使用し、前記の原理において説明した如く
、両成分とも混合比を連続的に変化させてもよいし、3
成分であれば、そのうちl成分は常に一定の混合比で、
他の2成分の混合比を変化させる等いずれでもよい。
以上の如くして、物性が異なる成分が成形物の少なくと
も一方向に変化した割合で存在する成形物が得られるが
、該成形物がそのままで各種用途の材料として使用し得
るものは、そのまま成形物から取り出して使用する。一
方、材料として無機物粒子や有機物粒子を用いた場合に
は、成形物の強度を向上させるために、固化の処理を行
うことが好ましい0例えば、使用した材料が、無機物粒
子、例えば金属粉末やセラミック材料粉末等である場合
には成形物を例えば500〜2,500”0種度の適当
な温度で熱処理して粒子を焼結させ全体を固化させるの
が好ましい。また有機物粒子の場合には構成成分の少な
くとも1種が融着するような温度1例えば50〜250
℃程度に熱処理す−ることができる。勿論これらの温度
は、構成成分の種類によって変化するものである。
その他、使用する材料が、ゾル、溶液、融解液、ポリマ
ー前駆体等である場合には、反応、ゲル化、液媒体の蒸
発、冷却、重合、架橋、加熱処理等の従来公知の固化処
理を施せばよい。
以上の如き本発明によれば、従来殆ど知られていなかっ
た複合材料、すなわち異なる2種以上の成分からなる複
合材料成形物において、それらの構成成分が成形物の少
なくとも一方向において変化している成形物が提供され
、これらの成形物は、従来知られていなかった特異な機
能を有し、例えば磁気材料、導電性材料、半導電性材料
、絶縁材料、熱伝導材料、耐熱材料、硬質材料、研磨材
料、光学材料、発光材料、各種センサー、接合材料、セ
ラミック材料、触媒材料、医療材料1表示材料、記録材
料等として有用である。
次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。尚
、文中1部または%と、あるのは特に断りの無い限り重
量基準である。
実施例1 原料を熱可塑性樹脂の微粒子と添加剤の微粒子とする。
容積比がlO:9の容器を2個を有する第2図の混合装
置の大きい方の容器に熱可塑性樹脂の微粒子の10%ブ
タノール懸濁液を、他方の容器には添加剤の微粒子の1
0%ブタレール懸濁液をそれぞれ容器の容積に比例した
量で入れる。
サイホンを用いる前述の手法に従い、2個の容器に供給
路をつけ、取り出し管を熱可塑性樹脂のブタノール懸濁
液が入った容器につけて混合液を流出させる。
第3図の成形器に上記の混合液を流入させる。
混合液の流入速度を溶剤の濾過速度に合わせる。
こうして成形器内で円板状の成形物を得る。これは底部
方向に順次熱可塑性樹脂の存在比が高く、上方向に順次
添加剤の存在比が高くなる。
この成形物を使用した熱可塑性樹脂の軟化点付近の温度
で脱気しながら加圧融着させ本発明の複合材料を得た。
これらの本発明の複合材料は、使用した添加剤に従って
、添加剤の濃度が厚み方向に連続的に変化している材料
である。
使用した熱可塑性樹脂と添加剤の組合酸は以下の通りで
ある。
(1)ポリブチレンテレフタレートと導電性カーボンブ
ラック (2)ポリアクリレートと光導電性有機顔料(3)ポリ
サルフォンとアルミナ系研摩材(4)ポリエチレンテレ
フタレートとCrO2系磁性粒子、 (5)ポリエチレンと吸熱性顔料。
(6)シリコンゴムと導電性の大きい金属粒子以上の如
き本発明の複合材料は、従来の塗装型あるいは積層型複
合材料と異なり、熱可塑性樹脂と添加剤とが全ての部分
で一体化しており、また従来の混練型複合材料と異なり
、ll&l性能要求される面にのみ添加剤の存在比が高
いため、成形物の各性能および強度が著しく改良された
ものであった。特に上記(6)の場合の複合材料は、こ
れらの金属粒子をシリコンゴム中に均一に分散させたも
のに比して、導電性が高く、しかも高電圧、高電流にも
耐えることができ、精T:機器の入力スイッチ、コード
、マット状スイッチ用の導電性ゴム、LSIの配線基板
の接続部あるいは周辺部用の材料として有用である。
実施例2 原料を下記のAとBの粉末とし1分散媒体をメタノール
とする。実施例1同様にして混合液を流量をjjiif
flLながら流出させる。
第12a図示の如き成形器を毎分4,500〜6.00
0回転の速度で回転させ、その中心から上記の混合液を
流入させる。成形器を70〜80℃に加熱して溶剤の蒸
発を促し、混合液の流入速度を溶剤の蒸発速度に合わせ
、る。
こうして成形器内で円板状の成形物を得る。
上記方法において、原料Aとしてポリアミド粉末とフェ
ライト系磁石粉末との3:2混合物を使用し、原料Bと
してポリアミド粉末と細い炭素短繊雄との3=1混合物
とした場合に得られる成形物は、外周部がポリアミド:
フェライト系磁石粉末:炭素短繊維の比が3:2:1で
あり、中心部が3二〇:1となっている。この成形物を
ポリアミドの軟化点の温度で脱気しながら加圧融着させ
て本発明の複合材料を得た。
この複合材料は全体が炭素短繊維によって強化され、且
つ外周付近がプラスチック磁石の機能を有し、カメラ、
時計等の精密機器や電機製品の部材として有用である。
また、上記AおよびBとして、ABS粉末と銅粉との組
合せ、ABS粉末とアルミニウム粉との組合せで得た成
形物は、高度の電磁波シールド材や帯電防止材として有
用である。
また、実施例1に例示の組合せの材料を用いて上記と同
様に成形および固化することによって、半径方向に濃度
分布を有する本発明の複合材料が得られる。
実施例3 原料をTiCとB4Cの粉末形状のものとする。第13
図の装置一方の容器にT i C粉末を、他方には84
Cの粉末を入れる。輸送管にキャリアガスを流しながら
送風用ファンと混合用ファンを回し、容器に設けである
ポペットを作動させ、TiC粉末およびB4 Cの粉末
をそれぞれ輸送管に放出する。
このときポペットの制御を行う、2つの容器の放出量の
合計を一定とし、最初はTiCだけを放出する。そして
しばらくして84Cのめ末を放出する。徐々に2つの容
器の放出量を変えて行き、成形を終了する時点において
は、B4Cの粉末だけを放出するようにする。この間、
第14図の成形器の排気口より真空ポンプで吸引し、フ
ィルター上での混合粉末材料の堆積を速くさせる0円筒
形の成形器を用いることにより、平面円板状の成形物を
得る。これは底部方向に順次T i Cの存在比が高く
、上方向に順次B4Cの存在比が高い成形物である。
B4Cの存在比は下端部から上端部に向かって0〜lO
O%となっている。
この成形物を500kg/cばで2,000℃で2時間
焼結させ、徐冷して本発明の複合材料を得た。
以上の工程で得られた本発明の複合材料は、一方の端が
T i Cの超硬性および耐摩耗性を有し、他の端が8
4Cの耐薬品性を有し、その中間は端からの距離に応じ
てそれらの中間の性格を有しており、耐腐蝕性の要求さ
れるプラント用複合材料として有用である。
また、上記方法において、材料として次の組合せのもの
を使用し、それぞれの組合せからなる成形物を得、適当
な温度で焼結させて本発明の複合材料を得た。
(1) W2 B5  (1711熱性)とB4 C(
高電気抵抗、耐薬品性) (2)ZrC(耐酸化性)とZrB2(高導電性) (3)SiC(半導電性)とWC(硬度および耐摩耗性
) (4)SiC(耐熱性)とMo5i2(耐薬品性) 実施例4 材料を、鉄粉、高炭素フェロマンガン粉(C:6.67
%、Si:0.1%、Mnニア3.65%、P:O,1
4%、S:0.008%、鉄:19.43%)、黒鉛粉
およびステアリン酸亜鉛粉末とする。
一つの容器に、鉄粉77.4%、高炭素フェロマンガン
粉21.7%、黒鉛粉0.12%およびステアリン酸亜
鉛粉末0.8%からなる混合粉末(A)を入れる。
、もう一方の容器に鉄粉88.9%、高炭素フェロマン
ガン粉9.5%、黒鉛粉0.81%およびステアリン酸
亜鉛粉末0.8%からなる混合粉末(B)を入れる。
実施例3と同様に混合粉末AとBとを混合しながら第1
5図の成形器に供給して、成形器を回転させる。そして
吸引ポンプで成形器の外部を減圧にしておく、粉体の放
出量はポペットの制御により調整し、最初はBのみを、
そして最後にAのみを放出するようにする。その後に仮
凝固剤としてアセトンを噴霧して成形を完了する。こう
して円板状の成形物を得る。これは外周方向に順次Bの
存在比が高く、中心方向に順次Aの存在比が高くなって
いる。外周から中心部に向ってマンガン濃度は、7%か
ら16%に増加している。
この成形物を以下に示すような加熱プログラムで所望の
加熱炉中で、焼結鍛造法により焼成し、本発明の複合材
料を得た。
(1)成形物を390MPaで再度成形する。
(2)成形物を1,200℃に加熱したアルゴン雰囲気
炉中に挿入する。
(3)1時間保持し金型面に移す。
(4)800MPaの圧力で鍛造する。
(5)1.050°Kから常温の水に水入れを行う。
以上の工程で得られた本発明の複合材料の中心部分と外
周部分の機械的強度を測定したところ、次のようになっ
た。
−A口Σ胤−ffi 引っ張り強さ  800MPa   500MPa衝 
 撃 値    1 .8MJ/m’    0.5M
J/m’これは、中心部と外周部で機械的強度の違う複
合材料であり、加工の容易性等も考慮すると、鋳造材や
熱処理材に近い機械的性質を有することから、焼結鍛造
材や構造材料として有用である。
また、上記方法において材料として以下の組合せのもの
を使用し、以下同様にして本発明の複合材料を得た。
(1)銅−炭素合金粉末および鉄粉 (2)クロム−炭素合金粉末および鉄粉実施例5 鉄溶融液を2つの容器に分け、一方の溶融液中にチタン
6%およびカーボン1.5%を混在させる。第7図に示
すようにバルブを用いて2つの容器からの溶融液の流量
を調整する。第12図aと同じ原理の回転成形器に上記
の溶融液を流入させる。流入中は成形器中での溶融液の
固化の速度と溶融液の流入速度を合わせる。
最初、鉄溶融液だけを流入させ、徐々にチタンおよびカ
ーボンを含む溶融液の流入量を増加させる。
このようにして本発明の複合材料を得た。
この複合材料内にはチタンとカーボンが共晶状の高融点
炭化物(TiC)として凝固合金中に存在している。
成形物の外部と中心部の変形抵抗値(kg−m)は、1
,000℃で14kg−mと27kg−mとなっており
、この変形抵抗値は連続的に変化していた。この複合材
料は、熱交換器用耐熱材料として有用であった。
また、上記方法において材料として以下の組合せのもの
を使用し、同様にして本発明の複合材料を得た。
(1)Fe−Ni−Cr合金とT t −C合金(2)
Ni−Cr−W合金とNb−C合金(3)アルミニウム
合金とA立203 (4)アルミニウム合金とSiC 特に上記(3)および(4)のアルミニウム合金として
、A1−Mg−5i合金を用いた場合の(3)および(
4)の複合材料は、A1203およびSiCの存在比の
高いところでは、従来のアルミニウム合金の5倍以上の
耐摩耗性を示した。
また、成形においても前記例示の他にグイキャスト等従
来公知の手法も利用することができる。
実施例6 ZnOc7)粉末にCo304 、La203およびP
rflOllの粉末をそれぞれ0.5%、2%および1
.8%添加し混合粉末Aとする。
一方、5i02粉末にCo304 、La203および
Pr6O11の粉末をそれぞれ0.5%、2%および1
.8%添加し、混合粉末Bとする。上記粉末AおよびB
をそれぞれライカイ機によりよく混合した後、Aを70
0℃、Bをt、ooo℃で仮焼する。
その後、粉砕を行い微粉末とする。微粉末化したAおよ
びBの各混合へ粉末を第13図に示すようにホッパーに
それぞれ入れ、ポペットの制御で混合比を変化させてい
く、成形器には第15図で示した回転成形器を用い、仮
凝固剤にメタノールを用いて成形する。
成形物は、外周部ではZnOの存在比が零であり、中心
付近は5i02存在比が零となったものを得た。
5i02とZnOの相対存在比と成形物の中心からの距
離の関係は第16図のようになった。第16図において
実&1eはZnOの存在比を、そして破!jafは5i
02の存在比を示す。
この成形物を以下の熱プログラムで焼成した。
(1)昇温速度2℃/分で200℃まで加熱し、この間
脱気を続ける。
(2)200℃で10時間脱気状態に保持する。
(3)昇温速度2℃/分で1,400℃まで加熱する。
この間も脱気操作を続ける。
(4)1.400℃で300kg/Cm″で、2時間脱
気状態に保持する。
(5)圧力をかけるのをやめ、降温速度2℃/分で90
0℃まで脱気しながら冷却する。
(6)900℃から700℃まで降温速度0.2℃/分
で脱気しながら冷却する。
(7)ポンプによる脱気操作をやめ、そのまま炉中で自
然放冷する。
上記工程で得られた本発明の複合材料は、ZnOバリス
タとして有用であり、尚且つ周辺部を絶縁物で被覆ある
いはコーティングする必要がないものであり、電気製品
をはじめ、半導体電力変換装置等の産業機器の部材とし
て有用である。
【図面の簡単な説明】
第1〜16図は、本発明を説明するための図である。 A;成分  B;マトリックス  C;成形物l;粒子
       2−粒子 1′;分散液     2′;分散液 3.3′、3″:撹拌手段  4.5:容器6.7:供
給路    8;コック 9;噴出装置    lO;成形器 ll:分散液層    12;成形物(堆積層)13、
フィルター   14.出口 15、排水タンク   16.溶媒(分散媒)17;排
気口     18;混合室 19.20;バルブ 21.22.23;ポンプ 24;コンプレッサー 25;粉末      26;粉末 27.28;容器   29.30.ポペット31、輸
送管     32;送風用ファン33;混合用ファン 34;粉末25および26の混合状態 35;導入口     36;成形器 37;成形物     38;フィルター39;吸引室
     40;排気口 41;排気管     42;仮凝固剤43;供給路 
    44;噴出装置45;吸引ポンプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数の構成成分をもって成形した複合材料であっ
    て、少なくとも2種の前記構成成分の相対存在比が前記
    複合材料の少なくとも一方向において変化していること
    を特徴とする複合材料。
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