JP2000348325A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

Info

Publication number
JP2000348325A
JP2000348325A JP11158357A JP15835799A JP2000348325A JP 2000348325 A JP2000348325 A JP 2000348325A JP 11158357 A JP11158357 A JP 11158357A JP 15835799 A JP15835799 A JP 15835799A JP 2000348325 A JP2000348325 A JP 2000348325A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
film
recording medium
magnetic recording
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11158357A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Sato
諭 佐藤
Shinichi Matsumura
伸一 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11158357A priority Critical patent/JP2000348325A/ja
Priority to US09/584,191 priority patent/US6391423B1/en
Publication of JP2000348325A publication Critical patent/JP2000348325A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • G11B5/73Base layers, i.e. all non-magnetic layers lying under a lowermost magnetic recording layer, e.g. including any non-magnetic layer in between a first magnetic recording layer and either an underlying substrate or a soft magnetic underlayer
    • G11B5/739Magnetic recording media substrates
    • G11B5/73923Organic polymer substrates
    • G11B5/73937Substrates having an organic polymer comprising a ring structure
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10S428/90Magnetic feature
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24355Continuous and nonuniform or irregular surface on layer or component [e.g., roofing, etc.]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/31504Composite [nonstructural laminate]
    • Y10T428/31725Of polyamide

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非磁性支持体として芳香族ポリアミドフィル
ムを用いた場合であっても、良好な電磁変換特性と走行
性とを兼ね備えた磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 非磁性支持体1の一主面上に、少なくと
も金属薄膜からなる磁性層2が成膜されてなる磁気記録
媒体において、上記非磁性支持体1の、少なくとも上記
金属薄膜が成膜される側の主面に、中心面からの高さ1
0nm〜40nmの微細突起3を100〜2,000万
個/mm2の密度で形成し、上記非磁性支持体1の上記
微細突起3が形成された側の主面のベアリングカーブに
おいて、上部10nmの範囲を最小二乗法により直線近
似したとき、直線の傾きを−0.3以下とし、切片を1
0nm〜40nmとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属磁性薄膜を用
いた磁気記録媒体に関する。特に、長時間記録用のビデ
オテープ、あるいは、大容量のテープストリーマとして
好適に用いられる磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属磁性薄膜型磁気記録媒体
用の支持体としては、その材料強度や寸法安定性等の特
性が比較的優れていること等から、ポリエチレンテレフ
タレートフィルムが主として用いられている。特にホー
ムビデオカセットテープ、例えば8ミリテープなどには
厚さ7〜10μm程度のポリエチレンテレフタレートフ
ィルムが、そして、テープストリーマにおいては、厚さ
5〜7μm程度のポリエチレンテレフタレートフィルム
が用いられている。
【0003】一方、近年、ビデオカセットテープの中で
も特にDVC(Digtal Video Casse
tte)テープなどでは、ビデオカセットの小型化が進
み、今後はより一層の長時間記録化が望まれる。テープ
ストリーマの分野においても、例えば、D8(Data
8mm)やDDS(Digital Data Sto
rage)などでは更に大容量化が望まれている。
【0004】また、磁気テープの使用環境の広がりによ
る幅広い環境条件下(特に、変動の激しい温湿度条件下
など)での使用、データ保存に対する信頼性、更に高速
での繰り返し使用により多数回走行におけるデータの安
定した記録、再生などの性能に対する信頼性なども従来
に増して要求される。
【0005】磁気記録媒体の長時間記録化や大容量化を
達成するためには、ベースフィルムの薄膜化が必要とな
るが、薄膜化により磁気記録媒体のスティフネスの低下
やスキュー特性の悪化が問題となる。
【0006】スティフネスやスキュー特性を満足させる
ためには、ベースフィルムの高強度で低熱収というよう
に、相反する特性を同時に満たすことが必要となってく
る。このため、ポリエチレンテレフタレートフィルムで
は再延伸等の手法により、より強度を高め、かつ、エー
ジング等により熱収を低減するなどの措置がとられてき
た。しかしながら、最近ではより一層の薄膜化が進む中
でポリエチレンテレフタレートの強度では、限界にきて
おり、次世代の高密度磁気記録媒体用のベースフィルム
として、高強度、かつ、熱収の少ない芳香族ポリアミド
フィルムが注目されるようになってきた。
【0007】更に、長時間記録化や大容量化が進むにつ
れて、磁気記録媒体に要求される特性も厳しくなってい
る。すなわち、磁気記録媒体としては、電磁変換特性の
更に向上が求められ、エラーレートに対する要求もより
一層厳しくなってくる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなことを考
慮すると、ベースフィルムの表面は、平滑で突起などが
存在しない鏡面であることが好ましい。しかしながら、
ベースフィルム上に形成された蒸着膜の表面性は、ベー
スフィルムの表面性の影響を受けるため、上述したよう
なベースフィルム上に形成された蒸着膜の表面性は、鏡
面性を保つ。そのため、磁気ヘッドのと摩擦が大きくな
り、蒸着面の走行性は悪化し、擦り傷が発生したり、蒸
着膜の粉落ちによりエラーレートが多発するといった問
題がある。
【0009】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
創案されたものであり、ベースフィルムとして芳香族ポ
リアミドフィルムを用いた場合においても、良好な電磁
変換特性と走行耐久性を兼ね備えた磁気記録媒体を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気記録媒
体は、非磁性支持体の一主面上に、少なくとも金属薄膜
からなる磁性層が成膜されてなる磁気記録媒体におい
て、上記非磁性支持体は、少なくとも上記金属薄膜が成
膜される側の主面に中心面からの高さ10nm〜40n
mの微細突起が100〜2,000万個/mm2の密度
で形成されてなり、上記非磁性支持体の上記微細突起が
形成された側の主面のベアリングカーブが、上部10n
mの範囲を最小二乗法により直線近似したとき、直線の
傾きが−0.3以下であり、切片が10nm〜40nm
であることを特徴とするものである。
【0011】以上のように構成された本発明に係る磁気
記録媒体は、非磁性支持体の一主面に形成された中心面
からの高さ10nm〜40nmの微細突起の密度、及
び、非磁性支持体の微細突起が形成された側の主面のベ
アリングカーブにおいて、上部10nmの範囲を最小二
乗法により直線近似したときの直線の傾きと切片とを規
定しており、この非磁性支持体上に金属磁性薄膜を有し
ている。そのため、この磁気記録媒体は、金属磁性薄膜
の主面が所望の平面性を有することとなる。
【0012】ここで、ベアリングカーブについて説明す
る。まず表面の断面形状を測定することにより断面の形
状を表す断面曲線を作成する。そして、断面曲線の一部
(基準長さE)を切り出し、その切り出した部分につい
て高さ方向において、頂部から高さを一定間隔で下げて
切断線で切断する。そして、この切断線により切断され
る断面曲線のそれぞれの切断長さの合計を、基準長さE
で割った値を百分率で切断線毎に表した曲線をベアリン
グカーブという。
【0013】また、ここで、中心面とは、粗さ曲面から
の距離の偏差の二乗和が最小になるように設定した面を
平均面とし、粗さ曲面の平均面に平行な断面を形成した
とき、この断面と粗さ曲面で囲まれる面積がこの断面の
両側で等しくなる面のことである。
【0014】そして、微細突起の密度は、いわゆる原子
間力顕微鏡(AFM)を用いて測定したものであり、具
体的には、Digital Instruments社製の原子間力顕微鏡
(AFM)を用いて測定した値である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気記録媒体
の好適な実施例を、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】本実施の形態に示す磁気記録媒体は、図1
に示すように、非磁性支持体1と、この非磁性支持体1
の一主面1a上に金属磁性薄膜からなる磁性層2とから
構成されている。
【0017】この磁気記録媒体において、非磁性支持体
1の主面に微細突起3及び粗大突起4が形成されてな
り、この微細突起3及び粗大突起4が形成された主面上
に磁性層2が形成されることとなる。また、この磁気記
録媒体において、非磁性支持体1の一主面に形成される
中心面からの高さ10nm〜40nmの微細突起3の密
度は、100〜2,000万個/mm2であり、非磁性
支持体1の微細突起3が形成された側の主面のベアリン
グカーブは、上部10nmの範囲を最小二乗法により直
線近似したとき、直線の傾きが−0.3以下であり、切
片が10nm〜40nmである。
【0018】ここで、ベアリングカーブについて説明す
る。まず表面の断面形状を測定することにより断面の形
状を表す断面曲線を作成する。そして、図2に示すよう
に断面曲線の一部(基準長さE)を切り出し、その切り
出した部分について高さ方向において、頂部から高さを
一定間隔で下げて切断線で切断する。そして、この切断
線により切断される断面曲線のそれぞれの切断長さの合
計を、基準長さEで割った値を百分率で切断線毎に表し
た曲線をベアリングカーブという。ベアリングカーブの
概念は、二次元においても、三次元においても適用する
ことができ、ベアリングカーブによれば、切断面積の変
化の度合いにより突起の形状を表すことができる。本実
施の形態においては、切断面で切断したときに得られた
断面積の合計と、測定エリア(5μm×5μm)からベ
アリングカーブを作成した。
【0019】また、ここで、中心面とは、粗さ曲面から
の距離の偏差の二乗和が最小になるように設定した面を
平均面とし、粗さ曲面の平均面に平行な断面を形成した
とき、この断面と粗さ曲面で囲まれる面積がこの断面の
両側で等しくなる面のことである。
【0020】そして、この磁気記録媒体では、非磁性支
持体1の表面性を上述したように規定するため、非磁性
支持体1を、例えば、芳香族ポリアミドフィルムから形
成し、非磁性支持体中に微細粒子を含有させることによ
り主面に微細突起3を形成している。
【0021】この非磁性支持体1は、芳香族ポリアミド
フィルムを用いることにより、引っ張り強度などの物性
において優れており、全体としての厚みが非常に薄い場
合でも十分耐えうる強度を有している。
【0022】この非磁性支持体1は、2.0〜5.0μ
m程度の厚みとなっており、内部に不活性粒子を含有し
てなる。このように、非磁性支持体1に不活性粒子を含
有することによって、非磁性支持体13の一主面1aに
は、所望の突起が形成されることとなる。
【0023】この非磁性支持体1として使用される芳香
族ポリアミドフィルムは、例えば、下記式(I)及び/
又は(II)で表される芳香族ポリアミドを、50%モ
ル以上含むものが好ましく、70モル%以上含むものが
より好ましい。
【0024】
【化1】
【0025】なお、上記式において、X、Yは、−O
−,−CH2−,−CO−,−SO2−,−S−,−C
(CH32−等から選ばれるが、これに限定されるもの
ではない。更に、上記式において、芳香環上の水素原子
の一部が、ハロゲン基(特に、塩素)、ニトロ基、炭素
数1から3のアルキル基(特に、メチル基)、炭素数1
から3のアルコキシ基などの置換基で置換されているも
のであっても良く、また、重合体を構成するアミド結合
中の水素が他の置換基によって置換されていても良い。
【0026】また、芳香族ポリアミドフィルムは、剛性
を高くする観点から、芳香環がパラ位で結合されたもの
が、全芳香環の60%以上、より好ましくは80%以上
を占める重合体であることが好ましい。また、吸湿性を
小さくする観点から芳香環上の水素原子の一部がハロゲ
ン基(特に、塩素原子)、ニトロ基、炭素数1から3の
アルキル基(特に、メチル基)、炭素数1から3のアル
コキシ基などで置換された芳香環が全体の30%以上を
占める重合体であることが好ましい。
【0027】更に、芳香族ポリアミドフィルムとして
は、上記式(I)及び/又は上記式(II)で表される
繰り返し単位を50モル%以上含むものであって、50
モル%未満は他の繰り返し単位、例えば、芳香族ポリイ
ミド単位や他の芳香族ポリアミド単位などが共重合、又
はブレンドしてなる重合体を使用することができるが、
全芳香族ポリアミド(アラミド)を用いることが好まし
い。
【0028】更にまた、この非磁性支持体1において
は、芳香族ポリアミドフィルムの構成は複合構造であっ
ても良い。すなわち、この非磁性支持体1は、複数の芳
香族ポリアミドフィルムが積層されてなるようなもので
あっても良い。この場合、各層を構成する芳香族ポリア
ミドフィルムは、上記式で表される重合体を主体とする
ものであれば、各層が同一組成であっても、異なってい
ても差し支えない。しかしながら、生産性の観点から、
各層が同一組成である方が有利である。
【0029】複数の芳香族ポリアミドフィルムを積層す
るには、各層を構成する複数の原液を公知の方法、例え
ば、特開昭56ー162617号公報に記載されるよう
に、合流管で積層したり、口金内で積層して形成するこ
とができる。
【0030】また、芳香族ポリアミドフィルムは、フィ
ルム磁気記録媒体の製造工程でのハンドリング性を良好
にする目的で、金属磁性膜が成膜される側と反対側の他
主面1bの表面性を粗くしても良い。これにより、非磁
性支持体1は、所望の摩擦を生ずることとなり、ハンド
リング特性に優れたものとなる。
【0031】ところで、この芳香族ポリアミドフィルム
を作製する際には、まず、芳香族ポリアミドをN−メチ
ル−2−ピロリドン(NMP)に溶解させてなる溶液
を、温度100℃〜200℃のベルト上に流延し、10
0℃〜250℃の熱風で加熱を行い溶媒を蒸発させるこ
とにより自己保持性を有するフィルムを得る。その後、
このフィルムを、長手方向、幅方向にそれぞれ1.0〜
2.0倍に延伸しながら乾燥と熱処理を行うことによっ
て、芳香族ポリアミドフィルムが作製される。
【0032】このとき、芳香族ポリアミドフィルムで
は、長手方向及び幅方向に延伸される際の延伸倍率及び
熱処理条件等を調節することによって、長手方向及び幅
方向のヤング率及び熱収縮率を制御することができる。
【0033】具体的に、非磁性支持体1は、厚さが2.
5μm〜5.0μmであり、長手方向のヤング率が10
00kg/mm2以上であり、及び幅方向のヤング率が
1300kg/mm2以上であることが好ましい。この
ように、非磁性支持体1の厚み及びヤング率を規定する
ことによって、所望の強度が得られるとともに、磁気記
録媒体としての厚みを薄型化することが可能となり、記
録時間の長時間化及び記録量の大容量化に対応させるこ
とができる。
【0034】また、この非磁性支持体1には、磁気記録
媒体の製造工程でのハンドリング性あるいは磁性層表面
を適度な粗さにし、磁気記録媒体の高い走行耐久性を得
るため、不活性粒子を添加することが望ましい。
【0035】上記非磁性支持体の微細突起3及び粗大突
起4を形成する粒子としては、例えば、シリカ、炭酸カ
ルシウム、二酸化チタン、アルミナ、カオリン、タル
ク、グラファイト、長石、二酸化モリブデン、カーボン
ブラック、硝酸バリウム等の無機質系粒子、ポリスチレ
ン、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレート
共重合体、メチルメタクリレート共重合体の架橋体、ポ
リテトラフルオロエチレン、ポリビニルデンフルオライ
ド、ポリアクリロニトリル、ベンゾグアナミン樹脂など
の有機質系粒子等が挙げられるが、真球状粒子を得やす
い、コロイダルシリカ、架橋高分子による粒子を用いる
ことが好ましい。
【0036】そして、微細突起3及び粗大突起4を形成
する粒子は、非磁性支持体1を作製する際の延伸工程に
おいて形状が変化するため、添加する粒子の硬度及びそ
の添加量を変化させることにより、非磁性支持体1の主
面を所望の表面状態に形成することができる。
【0037】また、上記非磁性支持体1の微細突起3及
び粗大突起4は、水溶性高分子と微小粒子を主体とする
連続被膜を非磁性支持体1の金属薄膜が成膜される側の
主面に設けることにより形成しても良い。
【0038】この場合、水溶性高分子とは、水に溶解す
るか、又は必要に応じて界面活性剤などの添加により懸
濁液又は乳化液となる高分子であり、このような高分子
を更に架橋などによって高分子量化したものも含まれ
る。これらの水溶性高分子としては、例えば、澱粉、メ
チルセルロースやヒドロキシエチルセルロースなどのセ
ルロース誘導体、アルギン酸、アラビアゴム、ゼラチ
ン、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド、
ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリ
ビニルピロリドン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレンシリ
コーン樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、エーテ
ル系樹脂、エポキシ樹脂、エステル系樹脂等が挙げられ
る。
【0039】上記シリコーン樹脂としては、シロキサン
の置換基が主としてメチル基よりなるポリオルガノシロ
キサンを主成分とし、メチル基以外には水酸基、α−メ
チルスチレン基、オキシアルキレン基、不飽和基、クロ
ロフェニル基、アミノ基、シアノエチル基、α−オレフ
ィン基、メルカプト基、ハロゲン化アルキル基等が置換
基として一部導入されたものを用いることができる。こ
れらは、末端にエポキシ基、アミノ基、水酸基その他官
能性末端基を有するものが好ましい。
【0040】上記オルガノポリシロキサンは、水性媒体
中に乳化もしくは水溶化させるか、シランもしくはシロ
キサンの乳化重合によって得られる水性エマルジョン等
公知の製造方法によって水性化が可能である。
【0041】上記ウレタン系樹脂としては、主要な成分
がポリイシソシアネート、ポリオール、鎖長延長剤、架
橋剤などからなる水性ウレタン樹脂を使用することがで
きる。水性化するに当たっては、ポリイシソシアネー
ト、ポリオール及び鎖長延長剤に親水基を導入したもの
を用いるのが一般的手法である。また、ポリウレタンの
未反応イソシアネート基と、親水性基を有する化合物と
を反応させても良い。
【0042】上記エーテル系樹脂としては、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール、エチレンオキサイドとプロピレン
オキサイドとの共重合体、エチレンオキサイドとテトラ
ヒドロフランとの共重合体などを挙げることができる。
【0043】上記エステル系樹脂としては、テレフタル
酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸及びこれらの
エステル形成性誘導体やアジピン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸などの脂肪族カルボン酸及びこれらのエステル
形成誘導体と、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、ジエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール等のジオールとの反応物を用いることができ
る。水性化するに当たっては、スルホン酸基を有する化
合物を上記の成分とともに共重合する方法が、良く知ら
れている方法であり、スルホイソフタル酸、スルホテレ
フタル酸、4−スルホナフタレン、2,7−ジカルボン
酸及びこれらのエステル形成性誘導体などのアルカリ金
属塩又はアルカリ土類金属塩などがよく使われる。
【0044】なお、水性高分子には必要に応じて硬化剤
を加えることができる。
【0045】また、本発明において、微細突起3は、単
層の非磁性支持体1中に含有された微細粒子や非磁性支
持体1の原料となる芳香族ポリアミド樹脂と同種のもの
であって、上述した溶液成形の際に溶媒に溶けない有機
物を添加することによって形成されていても良い。
【0046】一方、非磁性支持体1の主面1aには、磁
性層2となる金属磁性薄膜が形成され、金属磁性薄膜と
しては、例えば、Co、Ni、Fe等を主体とする金属
磁性薄膜、又はそれらの合金を主体とする金属磁性薄膜
を挙げることができる。この金属磁性薄膜からなる磁性
層2の厚みは、0.05〜0.2μmが好ましく、0.
1〜0.2μmがより好ましい、すなわち、磁性層2の
厚みを薄くすると、自己減磁損失等を少なくするととも
に、上述したように非磁性支持体1の薄さに加えて磁気
記録媒体の全厚を薄くすることができ、磁気記録媒体の
全長は長くなることから、長時間記録化や大容量化が達
成される。
【0047】このとき、金属磁性膜は、例えば、図3に
示すような連続巻き取り式の真空蒸着装置等を用いて形
成される。
【0048】この真空蒸着装置11は、いわゆる斜方蒸
着用として構成され、内部が例えば約10-3(Pa)程
度の真空状態とされた真空室12内に、例えば−20℃
程度に冷却され、図中の反時計回り方向(矢印A方向)
に回転する冷却キャン13と対向するように金属磁性膜
用の蒸着源14とが配置されている。
【0049】蒸着源14は坩堝等の容器にCo等の強磁
性金属材料が収容されたものであり、この蒸着源14
(強磁性金属材料)に対し、電子ビーム発生源15から
電子ビーム16を加速照射して強磁性金属材料を加熱、
蒸発させ、これを図中の反時計回り方向に回転する供給
ロール18から図中の矢印B方向に繰り出され、冷却キ
ャン13の周面に沿って走行する非磁性支持体3上に付
着(蒸着)させることによって金属磁性膜を形成する。
そして、金属磁性膜が形成された非磁性支持体3は、巻
き取りロール19に巻き取られる。
【0050】このとき、蒸着源14と冷却キャン13と
の間には防着板20を設け、この防着板20にシャッタ
21を位置調整可能に設けて、非磁性支持体1に対して
所定の角度で入射する蒸着粒子のみを通過させる。こう
して斜め蒸着法によって金属磁性膜が形成されるように
なされている。
【0051】なお、供給ロール18と冷却キャン13と
の間、及び冷却キャン13と巻き取りロール19との間
にはそれぞれガイドローラー22、23が配置され、供
給ロール18から冷却キャン13、及びこの冷却キャン
13から巻き取りロール19に従って走行する非磁性支
持体1に所定のテンションをかけ、非磁性支持体1が円
滑に走行するようになされている。
【0052】更に、このような金属磁性膜の蒸着に際
し、図示しない酸素ガス導入口を介して非磁性支持体1
の表面に酸素ガスが供給され、これによって金属磁性膜
の磁気特性、耐久性及び耐候性の向上が図られている。
また、蒸着源14を加熱するためには、上述のような電
子ビームによる加熱手段の他、例えば、抵抗加熱手段、
高周波加熱手段、レーザ加熱手段等の公知の手段を使用
できる。
【0053】以上は、斜め蒸着法によりCo等からなる
強磁性金属材料を用いて成膜する例について説明した
が、強磁性金属材料を用いて成膜する方法としては、こ
の例の他にも垂直蒸着法や強磁性金属材料の蒸発を放電
中で行うイオンプレーティング法、アルゴンを主成分と
する雰囲気でグロー放電を起こし、生じたアルゴンイオ
ンでターゲット表面の原子をたたき出すスパッタリング
法等、いわゆるPVD技術等の公知の薄膜形成法が適用
でき、また、強磁性金属材料としては、Coの他にN
i、Fe等やこれらの合金を使用することができる。た
だし、非磁性支持体1との付着強度改善、あるいは金属
磁性膜自体の耐性、耐摩耗性改善等の目的から、蒸着時
の雰囲気を酸素ガスが支配的となる雰囲気としたとき得
られる酸素を含む金属磁性膜を使用することが望まし
い。
【0054】更に、この金属磁性薄膜を成膜する際に
は、非磁性支持体1との付着強度を改善するため、ある
いは金属磁性薄膜自体の耐食性、耐磨耗性等を改善する
ために、酸素ガスが支配的となる雰囲気下で行うことが
好ましい。
【0055】なお、図示しないが、非磁性支持体1の磁
性層2が形成される主面1aとは反対側の面には、走行
性の向上及び耐久性を高める目的で、バックコート層を
設けても良い。バックコート層には、従来公知の材料を
用いることができ、例えば、カーボン、炭酸カルシウム
などの非磁性顔料をポリウレタン、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体等の結合剤に分散させたものを用いること
ができる。
【0056】更に、この磁気記録媒体は、磁気記録媒体
の耐久性や耐候性を高めるために、金属磁性膜2上に、
図4に示すようなマグネトロンスパッタ装置30等を用
いて、カーボン保護膜を形成することが望ましい。
【0057】このマグネトロンスパッタ装置30は、外
側がチャンバ31にて覆われている。そして、チャンバ
31内は、真空ポンプ32にて約10-4(Pa)まで減
圧された後、真空ポンプ32側へ廃棄するバルブ33の
角度を全開状態から10度まで絞ることにより排気速度
を落とし、ガス導入管34からArガスを導入して、真
空度が約0.8Paとされる。
【0058】マグネトロンスパッタ装置30は、このチ
ャンバ31内に、例えば−40℃程度に冷却され、図中
の反時計回り方向(矢印A方向)に回転する冷却キャン
35と、この冷却キャン35と対向配置されるターゲッ
ト36とがそれぞれ設けられている。
【0059】ターゲット36は、カーボン保護膜の材料
となるものであり、カソード電極を構成するバッキング
プレート37に支持されている。そして、バッキングプ
レート37の裏側には、磁場を形成するマグネット38
が配設されている。このマグネトロンスパッタ装置30
によりカーボン保護膜を形成する際は、ガス導入管34
からArガスを導入するとともに、冷却キャン35をア
ノード、バッキングプレート37をカソードとして約3
000(V)の電圧を印加し、1.4Aの電流が流れる
状態を保つようにする。
【0060】この電圧の印加により、Arガスがプラズ
マ化し、電離されたイオンがターゲット36に衝突する
ことにより、ターゲット36の原子がはじき出される。
このとき、バッキングプレート37の裏側にはマグネッ
ト38が配設されており、ターゲット36の近傍に磁場
が形成されるので、電離されたイオンはターゲット36
の近傍に集中されることになる。
【0061】ターゲット36からはじき出された原子
は、図中の反時計回り方向に回転する供給ロール39か
ら図中の矢印B方向に繰り出され、冷却キャン35の周
面に沿って走行する金属磁性膜4が成膜された非磁性支
持体1上に付着し、カーボン保護膜が形成される。そし
て、カーボン保護膜が形成された非磁性支持体1は、巻
き取りロール41に巻き取られる。
【0062】このカーボン保護膜は、スペーシングロス
を小さくし、かつ、金属磁性膜4の摩耗防止の効果を得
ることができるように、その厚さを3〜15nm程度、
特に6〜10nm程度とすることが好ましい。
【0063】以上は、マグネトロンスパッタによりカー
ボン保護膜を形成する例について説明したが、カーボン
保護膜を形成する方法としては、この例の他に、イオン
ビームスパッタやイオンビームプレーティング法、CV
D法等の公知の薄膜形成方法を用いることができる。
【0064】更に、磁性層2には、潤滑剤を存在せしめ
ることにより、磁性材料の粒子状突起の形状に基づく走
行性を高めることも可能である。
【0065】また、磁気記録媒体の表面、裏面、並びに
それらの近傍、あるいは磁性層2内(強磁性金属薄膜内
の空隙)、非磁性支持体1と磁性層2との界面、非磁性
支持体1内等に公知の手段により防錆剤、帯電防止剤等
の各種添加剤を必要に応じて存在させても良い。
【0066】以上のように構成された本実施の形態に示
す磁気記録媒体は、上述したように、非磁性支持体1の
一主面に形成された中心面からの高さ10nm〜40n
mの微細突起3の密度、及び、非磁性支持体1の微細突
起3が形成された側の主面のベアリングカーブにおい
て、上部10nmの範囲を最小二乗法により直線近似し
たときの直線の傾きと切片とが規定された非磁性支持体
1を用いているため、磁気ヘッドと対向する面がこの非
磁性支持体1の主面と略略同等な表面性を有している。
【0067】ここで、上述した磁気記録媒体において
は、非磁性支持体1の一主面に形成された中心面からの
高さ10nm〜40nmの微細突起3の密度は、100
〜2,000万個/mm2の範囲に規定されている。こ
の磁気記録媒体において、微細突起3の密度が100万
個/mm2未満であると、磁気記録媒体の平面が平滑す
ぎてしまうため走行性が悪化し、走行耐久性の低下や擦
り傷の発生、磁性層の蒸着膜の粉落ち等によりエラーレ
ートの多発等の原因となる。また、微細突起3の密度が
2,000万個/mm2を超えると、表面の粗さが大き
くなりすぎてしまい、電磁変換特性が低下してしまう。
【0068】更に、上述した磁気記録媒体では、非磁性
支持体1の微細突起3が形成された側の主面のベアリン
グカーブにおいて、上部10nmの範囲を最小二乗法に
より直線近似したときの直線の傾きを−0.3以下、切
片を10nm〜40nmと規定しており、上記直線の傾
きは−2.0〜−0.5の範囲であればより好ましく、
切片は、15nm〜30nmの範囲であればより好まし
い。この磁気記録媒体において、上記直線の傾きが−
0.3より大きいと突起形状はブロードとなり、磁気ヘ
ッドとの接触面積が大きすぎることになり、磁気記録媒
体の表面が削られやすくなってしまい、優れた走行耐久
性や所定の摩擦係数を維持することができなくなってし
まう。また、上記切片が10nmより小さいと、突起が
低くなるため、走行耐久性が不十分となる。そして、切
片が40nmを超えると、磁気ヘッドとのスペーシング
が増大し、電磁変換特性が低下してしまう。
【0069】したがって、この磁気記録媒体は、金属薄
膜が成膜される側の主面に中心面からの高さ10nm〜
40nmの微細突起3が100〜2,000万個/mm
2の密度で形成され、非磁性支持体1の微細突起3が形
成された側の主面のベアリングカーブが、上部10nm
の範囲を最小二乗法により直線近似したとき、直線の傾
きが−0.3以下であり、切片が10nm〜40nmで
あることにより磁気ヘッドとの接触状態を長期間に亘っ
て優れた状態に維持することができるため、走行耐久性
に優れ、また、電磁変換特性に優れたものとなる。
【0070】更にこの磁気記録媒体において、非磁性支
持体1の一主面に形成された中心面からの高さ50nm
〜100nmの粗大突起4の密度は、0.5〜100万
個/mm2の範囲であることが好ましく、1〜10万個
/mm2の範囲であればより好ましい。この磁気記録媒
体において、粗大突起4の密度が0.5万個/mm2
満であると、磁気記録媒体の平面性が平滑すぎてしまう
ため走行性が悪化し、走行耐久性の低下やテープの鳴き
の原因となる。また、粗大突起4の密度が100万個/
mm2を超えると、表面の粗さが大きくなりすぎてしま
い、磁気ヘッドとのスペーシングが増大し、電磁変換特
性が低下してしまう。
【0071】したがって、非磁性支持体1の一主面に形
成され中心面からの高さ50nm〜100nmの粗大突
起4の密度を上記範囲に規定することにより優れた走行
耐久性と電磁変換特性とを示すことになる。
【0072】更にまた、この磁気記録媒体においては、
非磁性支持体1を長手方向(MD方向)及び幅方向(T
D方向)に延伸することによって、当該非磁性支持体1
の長手方向及び幅方向のヤング率を調節することが好ま
しい。具体的には、非磁性支持体1は、長手方向のヤン
グ率を1000kg/mm2以上、幅方向のヤング率を
1300kg/mm2以上となるように調節されること
が好ましい。このように、非磁性支持体1の長手方向の
ヤング率及び幅方向のヤング率を規定することによっ
て、磁気記録媒体の磁気ヘッドに対する当たりを良好に
することができる。
【0073】更にまた、この磁気記録媒体において、非
磁性支持体1の厚みを薄くすることが好ましい。具体的
には、非磁性支持体3は、2.0〜5.0μmの厚さで
あることが好ましい。非磁性支持体1の厚みが2.0μ
m未満である場合には、磁気記録媒体の剛性が不十分と
なる虞がある。また、非磁性支持体1の厚みが5.0μ
mを超える場合には、磁気記録媒体全体としての厚みを
薄くすることが困難となり、長時間記録化に対応できな
い虞がある。このため、この磁気記録媒体において、非
磁性支持体1の厚みを上記の範囲内に規定した場合に
は、磁気記録媒体全体としての厚みを薄くすることが可
能となり、その結果、長時間記録化に対応させることが
できるとともに、優れた剛性を有するものとなる。
【0074】また、この磁気記録媒体において、連続皮
膜を形成する場合は、連続被膜の厚さは1〜100nm
の範囲であることが好ましく、5〜20nmの範囲であ
ることがより好ましい。連続被膜の厚さが1nm未満で
ある場合には、微細粒子が脱落してしまう虞がある。ま
た、連続被膜の厚さが100nmを超えるような場合に
は、表面粗さが粗くなり、ノイズの増加や電磁変換特性
の低下を引き起こす虞がある。このため、磁気記録媒体
において、連続被膜の厚さを上記の範囲に規定した場合
には、確実に微細突起3が形成されることとなるととも
に、優れた電磁変換特性を示すことができる。
【0075】なお、上述した微細突起3あるいは粗大突
起4の密度は、原子間力顕微鏡(AFM)(Digital I
nstruments社製)、及び、走査電子顕微鏡(SEM)
(日本電子社製の超高分解能コールドFE−SEM「S
−900」(商品名))を用い、加速電圧2〜20k
V、倍率5千〜3万倍の条件下で測定し、1mm2当た
りの個数として換算した。
【0076】そして、非磁性支持体1のヤング率は、2
5℃、55%RHの条件下で、テンシロン型の引っ張り
試験機を使用して測定した。
【0077】
【実施例】以下、上述した磁気記録媒体の具体的な実施
例及び比較例を記載し、本発明を更に具体的に説明す
る。本実施例における種々の物性値及び特性は以下に示
す方法により測定したものである。
【0078】<芳香族ポリアミドフィルムのヤング率の
測定>芳香族ポリアミドフィルムのヤング率は、25
℃、55%RHの条件下で、テンシロン型の引っ張り試
験機器を使用して測定した。
【0079】<微細突起の密度及びベアリングカーブ>
非磁性支持体の金属磁性膜を形成する側の一主面表面
を、原子間力顕微鏡Nano ScpoeIII(Digital
Instruments社製)を用いて、測定範囲5μm×5μ
m、加速電圧20kV、倍率3万倍において測定したと
きの、中心面から10nmを超える突起を測定し、1m
2当たりに換算して密度を求めた。また、このデータ
より微細突起により形成された表面のベアリングカーブ
を求めた。
【0080】<粗大突起の密度>非磁性支持体の金属磁
性膜を形成する側の一主面表面を、超高分解能コールド
FE−SEM「S−900」(商品名、日本電子社製)
を用いて、測定範囲5μm×5μm、加速電圧2kV、
倍率5,000倍において中心面から50nmを超える
突起を測定し、1mm2当たりに換算して密度を求め
た。
【0081】<ヤング率>25℃、55%RHの条件下
において、テンシロン型の引っ張り試験機を使用して測
定した。
【0082】<テープ特性>実施例及び比較例における
磁気記録媒体の特性評価は、ソニー株式会社製のAIT
ドライブSDX−S300C(商品名)を改造したもの
を用いて行った。記録は、相対速度10.04m/se
c、最短記録波長0.35μmで行った。
【0083】出力(電磁変換特性) 市販のAITドライブの出力を0dBとし、出力の相対
値を求めた。−1.0dB以上を許容とした。
【0084】走行耐久性 テープ長10cmの磁気テープにおいて記録と再生を繰
り返し行い、出力が得られなくなるまでの回数を測定し
た。5,000回以上を許容とした。
【0085】ブロックエラーレート テープ長170mの磁気テープを100パス走行させ、
1パス走行後のブロックエラーレート及び100パス走
行後のブロックエラーレートを測定した。10-2以下を
許容とした。
【0086】実施例1 まず、非磁性支持体を以下のようにして作製した。
【0087】脱水したn−メチルピロリドンに、0.9
mol比に相当する2−クロル−p−フェニレンジアミ
ンと、0.1mol比に相当する4,4−ジアミノフェ
ニルスルホンとを攪拌溶解させて冷却した。そして、そ
の中に、0.7mol比に相当するテレフタル酸クロラ
イドを添加して、約2時間攪拌して重合を完了した。そ
の後、十分精製した水酸化カルシウムで中和、攪拌し
て、芳香族ポリアミド溶液を得た。
【0088】そして、この芳香族ポリアミド溶液を、3
0℃の状態で表面研磨した金属ドラム上に流延し、12
0℃の熱風で約10分間の加熱を行って溶媒を蒸発さ
せ、自己保持製を得たフィルムをベルトから連続的に剥
離した。
【0089】次に、30℃の水槽中に連続的に浸漬しな
がら、フィルム長手方向に1.1倍延伸を行った。更に
このフィルムをテンターに導入して、320℃でフィル
ムの幅方向に1.3倍延伸を行うことにより、フィルム
長手方向のヤング率が1000kg/mm2、幅方向の
ヤング率が1300kg/mm2、厚み4μmの非磁性
支持体を得た。
【0090】次に、下記の組成に準じて水溶性高分子皮
膜用塗料を調製した。
【0091】 <水溶性高分子皮膜用塗料組成> SiO2(粒径20nm) 0.006重量部 アクリルポリエステル樹脂(1.5重量%) 82重量部 そして、調製された高分子皮膜用塗料を、非磁性支持体
の磁性層を形成する側の主面に1m2当たり4.5gの
割合で塗布、乾燥することで高分子皮膜を形成した。
【0092】次に、このようにして作製された非磁性支
持体を用いて、下記のような手法にて、磁気テープ原反
を作製した。
【0093】すなわち、図3に示したような連続巻き取
り式の蒸着装置11を、その内部が10-3(Pa)程度
の真空状態となるように排気し、上記の非磁性支持体
を、この蒸着装置にセッティングした。そして、連続真
空斜め蒸着法により、微量の酸素存在下において、非磁
性支持体の一主面1a上にCoからなる金属磁性膜を形
成した。蒸着の入射角は、非磁性支持体の法線方向が9
0〜45度までであり、非磁性支持体の走行速度が50
m/分で、金属磁性膜の厚さが180nmとなるよう
に、電子ビームの強さを調節して作製した。
【0094】次に、図4に示したようなマグネトロンス
パッタリング装置を、その内部が10-4(Pa)程度に
なるまで減圧した後、Arガスを導入し、0.8Pa程
度にした。そして、このマグネトロンスパッタリング装
置に金属磁性膜が形成された非磁性支持体をセッティン
グし、−40℃に冷却した冷却キャン上を5m/分の速
度で走行させて金属磁性膜上に膜厚5nmのカーボン保
護膜を形成した。
【0095】次に、このカーボン保護膜に対して、有機
物防錆剤0.1重量%溶液をグラビアロールを使用した
塗布機にて塗布し、100℃のドライヤーで乾燥させ
た。その後に、潤滑剤としてパーフルオロ・ポリエーテ
ル誘導体よりなる有機物を主体とした0.5重量%溶液
を同様にグラビアロールにて塗布乾燥させ、これをトッ
プコート層とした。
【0096】次に、下記の組成に準じてバック塗料を調
製した。
【0097】 <バック塗料組成> カーボンブラック 100重量部 ポリウレタン樹脂 50重量部 エステルアクリレートオリゴマー 20重量部 ジエチレングリコールジアクリレート 20重量部 ブトキシエチルアクリレート 20重量部 メチルエチルケトン80%、トルエン20% 300重量部 そして、調製されたバック塗料を、非磁性支持体の金属
磁性膜が成膜された面とは反対側の面に塗布、乾燥する
ことで厚さ0.5μmのバックコート層を形成した。
【0098】このようにして非磁性支持体上に金属磁性
膜、バックコート層が形成されてなるテープ原反を、8
mm幅にスリットした後にカセット本体に収納してカセ
ットテープを作製した。
【0099】実施例2 実施例2では、高分子皮膜用塗料の組成を下記の組成に
準じたこと以外は、実施例1と同様にしてカセットテー
プを作製した。
【0100】 <水溶性高分子皮膜用塗料組成> SiO2(粒径20nm) 0.012重量部 アクリルポリエステル樹脂(1.5重量%) 82重量部実施例3 実施例3では、高分子皮膜用塗料の組成を下記の組成に
準じたこと以外は、実施例1と同様にしてカセットテー
プを作製した。
【0101】 <水溶性高分子皮膜用塗料組成> SiO2(粒径20nm) 0.040重量部 アクリルポリエステル樹脂(1.5重量%) 82重量部実施例4 実施例4では、高分子皮膜用塗料の組成を下記の組成に
準じたこと以外は、実施例1と同様にしてカセットテー
プを作製した。
【0102】 <水溶性高分子皮膜用塗料組成> SiO2(粒径20nm) 0.008重量部 アクリルポリエステル樹脂(1.5重量%) 82重量部実施例5 実施例5では、高分子皮膜用塗料の組成を下記の組成に
準じたこと以外は、実施例1と同様にしてカセットテー
プを作製した。
【0103】 <水溶性高分子皮膜用塗料組成> SiO2(粒径20nm) 0.040重量部 アクリルポリエステル樹脂(1.5重量%) 82重量部実施例6 実施例6では、非磁性支持体中に添加する粒子として、
非磁性支持体に原料となる芳香族ポリアミド樹脂と同種
のものであり、芳香族ポリアミド溶液を調製する際に溶
媒に溶けないポリアミド系の有機物を使用したこと以外
は、実施例1と同様にしてカセットテープを作製した。
【0104】実施例7 実施例7では、非磁性支持体中に添加する粒子として、
非磁性支持体に原料となる芳香族ポリアミド樹脂と同種
のものであり、芳香族ポリアミド溶液を調製する際に溶
媒に溶けない有機物であり、硬度が実施例6で使用した
有機物の1.5倍であるものを使用したこと以外は、実
施例1と同様にしてカセットテープを作製した。
【0105】実施例8 実施例8では、非磁性支持体作製時の延伸条件を変更
し、フィルム長手方向に1.15倍、幅方向に1.6倍
延伸を行うことにより、フィルム長手方向のヤング率を
1200kg/mm2、幅方向のヤング率を1600k
g/mm2としたこと以外は、実施例1と同様にしてカ
セットテープを作製した。
【0106】比較例1 比較例1では、高分子皮膜用塗料の組成を下記の組成に
準じたこと以外は、実施例1と同様にしてカセットテー
プを作製した。
【0107】 <水溶性高分子皮膜用塗料組成> SiO2(粒径30nm) 0.0004重量部 アクリルポリエステル樹脂(1.5重量%) 82重量部比較例2 比較例2では、高分子皮膜用塗料の組成を下記の組成に
準じたこと以外は、実施例1と同様にしてカセットテー
プを作製した。
【0108】 <水溶性高分子皮膜用塗料組成> SiO2(粒径20nm) 0.040重量部 アクリルポリエステル樹脂(1.5重量%) 82重量部比較例3 比較例3では、高分子皮膜用塗料の組成を下記の組成に
準じたこと以外は、実施例1と同様にしてカセットテー
プを作製した。
【0109】 <水溶性高分子皮膜用塗料組成> SiO2(粒径20nm) 0.040重量部 アクリルポリエステル樹脂(1.5重量%) 82重量部比較例4 比較例4では、高分子皮膜用塗料の組成を下記の組成に
準じたこと以外は、実施例1と同様にしてカセットテー
プを作製した。
【0110】 <水溶性高分子皮膜用塗料組成> SiO2(粒径20nm) 0.020重量部 アクリルポリエステル樹脂(1.5重量%) 82重量部比較例5 比較例5では、高分子皮膜用塗料の組成を下記の組成に
準じたこと以外は、実施例1と同様にしてカセットテー
プを作製した。
【0111】 <水溶性高分子皮膜用塗料組成> SiO2(粒径20nm) 0.040重量部 アクリルポリエステル樹脂(1.5重量%) 82重量部比較例6 比較例6では、非磁性支持体中に添加する粒子として、
非磁性支持体に原料となる芳香族ポリアミド樹脂と同種
のものであり、芳香族ポリアミド溶液を調製する際に溶
媒に溶けないポリアミド系の有機物を使用したこと以外
は、比較例3と同様にしてカセットテープを作製した。
【0112】比較例7 比較例7では、非磁性支持体中に添加する粒子として、
非磁性支持体に原料となる芳香族ポリアミド樹脂と同種
のものであり、芳香族ポリアミド溶液を調製する際に溶
媒に溶けない有機物であり、硬度が実施例6で使用した
有機物の1/10倍であるものを使用したこと以外は、
実施例1と同様にしてカセットテープを作製した。
【0113】比較例8 比較例8では、非磁性支持体作製時の延伸条件を変更
し、フィルム長手方向に0.9倍、幅方向に1.1倍延
伸を行うことにより、フィルム長手方向のヤング率を9
00kg/mm2、幅方向のヤング率を900kg/m
2としたこと以外は、実施例1と同様にしてカセット
テープを作製した。
【0114】特性評価 上述したような実施例1乃至実施例8と比較例1乃至比
較例8に関して、上述したような物性の評価及び特性の
評価を行った。その結果を表1に示す。
【0115】
【表1】
【0116】表1より、非磁性支持体1に、厚みが2.
5〜5.0μmで、縦方向のヤング率が1000kg/
mm2以上、幅方向のヤング率が1300kg/mm2
上の芳香族ポリアミドフィルムを用い、磁性層2を形成
する面には中心面からの高さ10nm〜40nmの微細
突起3が100〜2,000万個/mm2の範囲で形成
され、中心線からの高さ50nm〜100nmの粗大突
起4が0.1〜100万個/mm2の範囲で形成され、
更に微細突起3による表面のベアリングカーブの上部1
0nmの範囲を直線近似したときの傾きが−0.3以
下、切片が10nm〜40nmの範囲にある実施例1乃
至8に関しては、電磁変換特性は、−0.4dB以上で
あり、走行耐久性は、全てにおいて5,000回以上で
あり、また、ブロックエラーレートも低く抑えられてい
る。
【0117】一方、比較例1においては、微細突起3の
密度が低いため、出力は良好であるが、走行耐久性は低
下しており、ブロックエラーレートの増加も著しい。
【0118】比較例2においては、ベアリングカーブの
上部10nmの範囲を近似した直線の傾きが−0.3よ
りも大きくなっており、微細突起3の形状がブロードで
あることから磁気ヘッドとの接触面積が増加しており、
磁性層2の表面が削られやすく、走行耐久性は不十分で
ある。また、ブロックエラーレートの増加も著しい。
【0119】比較例3においては、ベアリングカーブの
上部10nmの範囲を近似した直線の切片が40nmよ
りも大きくなっており、磁気ヘッドとのスペーシングが
増加し、出力が低下している。
【0120】比較例4においては、微細突起3の密度が
高すぎるため、磁性層2の表面の状態の荒れが著しくな
り、また、磁気ヘッドとの接触面積が増加するため磁性
層2の表面が削られやすく、出力及び走行耐久性とも低
下している。
【0121】比較例5においては、突起の密度が高いた
めスペーシングが増加し、出力が低下している。
【0122】比較例6においては、非磁性支持体1中に
添加する粒子として、非磁性支持体1の原料となる芳香
族ポリアミド樹脂と同種のものであり、芳香族ポリアミ
ド溶液を調製する際に溶媒に溶けない有機物を使用した
ことにより、ベアリングカーブの上部10nmの範囲を
近似した直線の傾きが−0.3よりも大きくなってい
る。したがって突起形状はブロードになっており、その
ため、磁気ヘッドとの接触面積が大きくなり、走行耐久
性が低下し、また、テープ表面の削れによる粉落ちなど
が原因となってブロックエラーレートの増加も著しくな
っている。
【0123】比較例7においては、非磁性支持体1中に
添加する粒子として、非磁性支持体1に原料となる芳香
族ポリアミド樹脂と同種のものであり、芳香族ポリアミ
ド溶液を調製する際に溶媒に溶けない硬度の低い有機物
を使用したことにより、ベアリングカーブの上部10n
mの範囲を近似した直線の傾きが−0.3よりも大きく
なっている。したがって突起形状はブロードになってお
り、そのため、磁気ヘッドとの接触面積が大きくなり、
走行耐久性が低下し、また、テープ表面の削れによる粉
落ちなどが原因となってブロックエラーレートの増加も
著しくなっている。
【0124】比較例8においては、フィルムの長手方向
のヤング率を900kg/mm2、幅方向のヤング率を
900kg/mm2としたが、長手方向及び幅方向とも
ヤング率が小さすぎるため、磁気ヘッドとの接触が不十
分となり、出力、走行耐久性及びブロックエラーレート
全てにおいて良好な結果を得られていない。
【0125】以上のことから、実施例1乃至実施例8に
示したように、非磁性支持体1に厚みが2.5〜5.0
μmで、縦方向のヤング率が1000kg/mm2
上、幅方向のヤング率が1300kg/mm2以上の芳
香族ポリアミドフィルムを用い、磁性層2を形成する面
には中心面からの高さ10nm〜40nmの微細突起3
が100〜2,000万個/mm2の範囲で形成され、
中心線からの高さ50nm〜100nmの粗大突起4が
0.1〜100万個/mm2の範囲で形成され、更に微
細突起3による表面のベアリングカーブの上部10nm
の範囲を直線近似したときの傾きが−0.3以下、切片
が10nm〜40nmの範囲とすることにより、良好な
電磁変換特性と高い走行耐久性とを兼ね備えた磁気記録
媒体を得ることが可能となった。
【0126】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る磁気記録媒体は、非磁性支持体において少なくとも
上記金属薄膜が成膜される側の主面の、中心面からの高
さ10nm〜40nmの微細突起の密度、及び、非磁性
支持体の微細突起が形成された側の主面のベアリングカ
ーブにおいて、上部10nmの範囲を最小二乗法により
直線近似したときの直線の傾きと切片とが所定の範囲に
規定されている。
【0127】このため、この磁気記録媒体は、良好な電
磁変換特性と走行耐久性とを両立させることができ、エ
ラーレートを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気記録媒体の一例を示す要部の
概略断面図である。
【図2】非磁性支持体の主表面の断面形状の性質を表す
ベアリングカーブを説明する図である。
【図3】強磁性金属薄膜を形成する連続巻き取り式真空
蒸着装置の構成図である。
【図4】カーボン保護膜を形成する際に用いられるマグ
ネトロンスパッタ装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 非磁性支持体上、2 磁性層、3 微細突起、4
粗大突起

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体の一主面上に、少なくとも
    金属薄膜からなる磁性層が成膜されてなる磁気記録媒体
    において、 上記非磁性支持体は、少なくとも上記金属薄膜が成膜さ
    れる側の主面に中心面からの高さ10nm〜40nmの
    微細突起が100〜2,000万個/mm2の密度で形
    成されてなり、 上記非磁性支持体の上記微細突起が形成された側の主面
    のベアリングカーブが、上部10nmの範囲を最小二乗
    法により直線近似したとき、直線の傾きが−0.3以下
    であり、切片が10nm〜40nmであることを特徴と
    する磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記非磁性支持体の上記金属薄膜が成膜
    される側の一方の主面に、中心面からの高さ50nm〜
    100nmの粗大突起が0.5〜100万個/mm2
    密度で形成されることを特徴とする請求項1記載の磁気
    記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記非磁性支持体は、芳香族ポリアミド
    フィルムと、この芳香族ポリアミドフィルム上に形成さ
    れ、微細粒子を含有する連続被膜とを有することを特徴
    とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記芳香族ポリアミドフィルムは、長手
    方向のヤング率が1000kg/mm2以上、幅方向の
    ヤング率が1300kg/mm2以上であることを特徴
    とする請求項3記載の磁気記録媒体。
JP11158357A 1999-06-04 1999-06-04 磁気記録媒体 Withdrawn JP2000348325A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11158357A JP2000348325A (ja) 1999-06-04 1999-06-04 磁気記録媒体
US09/584,191 US6391423B1 (en) 1999-06-04 2000-05-31 Magnetic recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11158357A JP2000348325A (ja) 1999-06-04 1999-06-04 磁気記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000348325A true JP2000348325A (ja) 2000-12-15

Family

ID=15669912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11158357A Withdrawn JP2000348325A (ja) 1999-06-04 1999-06-04 磁気記録媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6391423B1 (ja)
JP (1) JP2000348325A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022209935A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 ソニーグループ株式会社 磁気記録媒体
WO2022209372A1 (ja) * 2021-03-30 2022-10-06 ソニーグループ株式会社 磁気記録媒体

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003208710A (ja) * 2002-01-15 2003-07-25 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録媒体
US7327534B2 (en) * 2004-09-01 2008-02-05 Sony Corporation Ultra fast backup (UFB) tape cartridge and method for loading same
US6992847B1 (en) 2004-09-01 2006-01-31 Sony Corporation Linear sliding tape scanner and method for using same
US7142383B2 (en) * 2004-09-01 2006-11-28 Sony Corporation Ultra Fast Backup (UFB) track concept and method for recording same
JP5940270B2 (ja) * 2010-12-09 2016-06-29 花王株式会社 研磨液組成物

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5202810A (en) * 1989-04-27 1993-04-13 Hitachi, Ltd. Magnetic disk having an improved surface configuration

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022209372A1 (ja) * 2021-03-30 2022-10-06 ソニーグループ株式会社 磁気記録媒体
WO2022209935A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 ソニーグループ株式会社 磁気記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
US6391423B1 (en) 2002-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000215433A (ja) 磁気記録媒体
US6379774B1 (en) Composite polyester film and magnetic recording medium
JP2006216195A (ja) 磁気記録媒体支持体
JP2000348325A (ja) 磁気記録媒体
US5965233A (en) Laminate film and magnetic recording medium using the same
KR20010076326A (ko) 자기기록매체
US6203884B1 (en) Magnetic recording medium
US6936331B2 (en) Polyester film and recording tape
JP4422386B2 (ja) 積層ポリエチレンテレフタレートフィルム
JP4557017B2 (ja) 磁気記録媒体用支持体
JPH113513A (ja) 磁気記録媒体
JP2000011351A (ja) 磁気記録媒体
JP3626588B2 (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフイルム
JP2000285432A (ja) 磁気記録媒体
JP5112923B2 (ja) 磁気記録媒体支持体
JP4266567B2 (ja) 積層ポリエチレン−2,6−ナフタレートフィルム
JP3288940B2 (ja) 磁気記録媒体用積層フイルム
JPH10157039A (ja) 積層フイルム
JP2005205825A (ja) 積層ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ
JP2002083414A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム
JPH1116145A (ja) 磁気記録媒体
JP2000339662A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JPH11288515A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP2003030817A (ja) 磁気記録媒体
JP2000285438A (ja) 磁気記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060905