JP2000346717A - 圧電センサと圧電センサ荷重検出装置および挟み込み防止装置 - Google Patents

圧電センサと圧電センサ荷重検出装置および挟み込み防止装置

Info

Publication number
JP2000346717A
JP2000346717A JP11156116A JP15611699A JP2000346717A JP 2000346717 A JP2000346717 A JP 2000346717A JP 11156116 A JP11156116 A JP 11156116A JP 15611699 A JP15611699 A JP 15611699A JP 2000346717 A JP2000346717 A JP 2000346717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric sensor
contact
load
increases
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11156116A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3719045B2 (ja
JP2000346717A5 (ja
Inventor
Koji Yoshino
浩二 吉野
Tadashi Nakatani
直史 中谷
Hiroyuki Ogino
弘之 荻野
Takeshi Nagai
彪 長井
Yu Fukuda
祐 福田
Masahiko Ito
雅彦 伊藤
Yuko Fujii
優子 藤井
Katsuhiko Yamamoto
克彦 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP15611699A priority Critical patent/JP3719045B2/ja
Publication of JP2000346717A publication Critical patent/JP2000346717A/ja
Publication of JP2000346717A5 publication Critical patent/JP2000346717A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3719045B2 publication Critical patent/JP3719045B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 物体の接触を検出する圧電センサや圧電セン
サを用いて開閉部への物体の挟み込みを検出する挟み込
み防止装置における圧電センサの出力を大きくし、検出
精度を向上する。 【解決手段】 圧電センサ8に凸部11や凹部や孔部を
形成したり、対向部材に凸部や凹部や孔部を形成したり
メッシュやコイルばねを使用することで、接触荷重を受
ける面積を減らして単位面積当たりの荷重を増やした
り、変位しやすい部位と変位しにくい部位によるひずみ
を増やして、出力を大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は物体の接触により出
力を発生する圧電センサおよび圧電センサの荷重検出装
置と、圧電センサを窓や扉やシャッターといった開閉部
に配設して物体の挟み込みを検知して防止する挟み込み
防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の圧電センサと圧電センサ
荷重検出装置および挟み込み防止装置は、特開平10−
76843号公報、特開平10−132669号公報に
記載のように、ケーブル状あるいはフィルム状の圧電セ
ンサを窓や窓枠に配設して、圧電センサからの出力発生
により物体の挟み込みを検出するものがあった。圧電セ
ンサは加えられた応力(ひずみ)に比例した電荷を発生
するので、それを分極電流として取り出すことにより、
物体の挟み込みによる接触を検知することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
圧電センサ荷重検出装置および挟み込み防止装置では以
下のような課題を有していた。
【0004】圧電センサは電気的にはコンデンサCに近
いものであり、出力端に抵抗Rを並列に接続すれば、カ
ットオフ周波数fc(=1/(2πCR))なるハイパ
スフィルターになる。一方、物体の接触による出力信号
は、一般的には数十Hz以下の低周波信号であるため、
ハイパスフィルターで処理してしまうと出力レベルが大
幅にダウンしてしまうおそれがある。よって抵抗Rをで
きるだけ大きくしてカットオフ周波数fcを下げる必要
があるが、1MΩ以上の高抵抗になると高価である上、
ノイズ対策等取り扱いが難しくなる。このため、そこそ
こ実用的な高抵抗を採用しなければならず、出力レベル
を多少犠牲にする場合も起こりうる。また圧電センサ
は、圧電材料や形状にもよるが、出力インピーダンスが
非常に高い上、もともと出力電圧が小さいという傾向も
ある。よって、FETなどのインピーダンス変換回路で
受けたあと、増幅回路で大幅にゲインを上げるなどの処
理をしなければならない。
【0005】結局のところ、従来の圧電センサならびに
圧電センサ荷重検出装置ならびに挟み込み防止装置では
圧電センサの出力が小さいという課題を有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電センサと圧
電センサ荷重検出装置は、上記課題を解決するために、
物体から接触荷重を受ける面積を低減したものである。
【0007】上記発明によれば、物体から接触荷重を受
ける面積を低減しているので、接触部位の単位面積当た
りの荷重(圧力)が増加し、接触部位の変位量が増加
し、ひずみが増え、発生電荷が増え、分極電流が増加し
て、圧電センサの出力が大きくなる。
【0008】また本発明の圧電センサ荷重検出装置は、
物体から接触荷重を受けて変位する面積を低減したもの
である。
【0009】上記発明によれば、物体から接触荷重を受
けて変位する面積を低減しているので、変位する部位と
変位しない部位が生じるため圧電センサ内のひずみが増
え、発生電荷が増え、分極電流が増加して、圧電センサ
の出力が大きくなる。
【0010】また本発明の挟み込み防止装置は、物体か
ら接触荷重を受ける面積を低減するか、または物体から
接触荷重を受けて変位する面積を低減した圧電センサな
らびに圧電センサ荷重検出装置により、移動部材と当接
部材とで構成される開閉部に配設された圧電センサと、
前記圧電センサの出力に基づき前記開閉部への物体の挟
み込みを検知し、前記開閉部の開閉動作を制御する制御
手段を備えたものである。
【0011】上記発明によれば、圧電センサが物体から
接触荷重を受ける面積を低減している場合は、接触部位
の単位面積当たりの荷重(圧力)が増加し、接触部位の
変位量が増加し、ひずみが増え、発生電荷が増え、分極
電流が増加して、圧電センサの出力が大きくなる。よっ
て圧電センサの出力が大きくなるので、挟み込み検知の
精度を向上させることができる。一方、圧電センサが物
体から接触荷重を受けて変位する面積を低減している場
合は、変位する部位と変位しない部位が生じるため圧電
センサ内のひずみが増え、発生電荷が増え、分極電流が
増加して、圧電センサの出力が大きくなるので、挟み込
み検知の精度を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかる圧電セ
ンサは、物体から接触荷重を受ける面積を低減したもの
である。
【0013】そして圧電センサ自身が物体から接触荷重
を受ける面積を低減しているので、接触部位の単位面積
当たりの荷重(圧力)が増加し、接触部位の変位量が増
加し、ひずみが増え、発生電荷が増え、分極電流が増加
して、圧電センサの出力が大きくなる。
【0014】本発明の請求項2にかかる圧電センサは、
物体から接触荷重を受ける面に少なくとも一つの凸部ま
たは凹部または孔部を有したものである。
【0015】そして圧電センサの凸部は物体と接触しや
すく、凸部の周囲は物体と接触しにくくなる。逆に、圧
電センサの凹部または孔部は物体と接触しにくく、凹部
の周囲または孔部の周囲は物体と接触しやすくなる。よ
って圧電センサは物体と接触しやすい部位と接触しにく
い部位を有することになるので、物体から接触荷重を受
ける面積を低減できる。
【0016】本発明の請求項3にかかる圧電センサ荷重
検出装置は、物体から接触荷重を受ける面積を低減した
ものである。
【0017】そして荷重検出装置により圧電センサが物
体から接触荷重を受ける面積を低減しているので、接触
部位の単位面積当たりの荷重(圧力)が増加し、接触部
位の変位量が増加し、ひずみが増え、発生電荷が増え、
分極電流が増加して、圧電センサの出力が大きくなる。
【0018】本発明の請求項4にかかる圧電センサ荷重
検出装置は、物体から接触荷重を受けて変位する面積を
低減したものである。
【0019】そして荷重検出装置により圧電センサが物
体から接触荷重を受けて変位する面積を低減しているの
で、変位する部位と変位しない部位が生じるため圧電セ
ンサ内のひずみが増え、発生電荷が増え、分極電流が増
加して、圧電センサの出力が大きくなる。
【0020】本発明の請求項5にかかる圧電センサ荷重
検出装置は、少なくとも一つの凸部または凹部または孔
部を有する対向部材を圧電センサに対向させるものであ
る。
【0021】そして、対向部材が圧電センサからみて物
体側に配置された場合、対向部材の凸部に対向した位置
の圧電センサは凸部に押されるために物体からの荷重を
受けやすく、凸部の周囲に対向した位置の圧電センサは
物体からの荷重を受けにくくなる。逆に、対向部材の凹
部または孔部に対向した位置の圧電センサは凹部または
孔部から押されないので物体からの荷重を受けにくく、
凹部の周囲または孔部の周囲に対向した位置の圧電セン
サは物体からの荷重を受けやすくなる。よって圧電セン
サは物体からの荷重を受けやすい部位と受けにくい部位
を有することになるので、物体から接触荷重を受ける面
積を低減できることになる。一方、対向部材が圧電セン
サからみて物体とは反対側に配置された場合、対向部材
の凸部に対向した位置の圧電センサは凸部に妨げられる
ために物体からの荷重を受けても変位しにくく、凸部の
周囲に対向した位置の圧電センサは変位しやすくなる。
逆に、対向部材の凹部または孔部に対向した位置の圧電
センサは凹部または孔部に妨げられないので物体からの
荷重を受ければ変位しやすく、凹部の周囲または孔部の
周囲に対向した位置の圧電センサは変位しにくくなる。
よって圧電センサは物体からの荷重を受けた時に変位し
やすい部位と変位しにくい部位を有することになるの
で、物体から接触荷重を受けて変位する面積を低減でき
ることになる。
【0022】本発明の請求項6にかかる圧電センサ荷重
検出装置は、対向部材をメッシュ形状としたものであ
る。
【0023】本発明の請求項7にかかる圧電センサ荷重
検出装置は、対向部材をコイルばね形状としたものであ
る。
【0024】そして対向部材をメッシュ形状やコイルば
ね形状とすれば、圧電センサとの対向面に容易に凸部ま
たは凹部または孔部を形成できるので、請求項5同様
に、圧電センサが物体から接触荷重を受ける面積を低減
したり、圧電センサが物体から接触荷重を受けて変位す
る面積を低減したりできる。
【0025】本発明の請求項8にかかる圧電センサ荷重
検出装置は、圧電センサを請求項5記載の対向部材に沿
って配設するものである。
【0026】そして圧電センサを少なくとも一つの凸部
または凹部または孔部を有する対向部材に沿って配設す
ると、圧電センサ自身が少なくとも一つの凸部または凹
部または孔部を有することになり、物体から接触荷重を
受ける面積を低減したり、圧電センサが物体から接触荷
重を受けて変位する面積を低減したりできる。
【0027】本発明の請求項9にかかる挟み込み防止装
置は、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の圧電セ
ンサならびに圧電センサ荷重検出装置により移動部材と
当接部材とで構成される開閉部に配設された圧電センサ
と、前記圧電センサの出力に基づき前記開閉部への物体
の挟み込みを検知し、前記開閉部の開閉動作を制御する
制御手段を備えたものである。
【0028】そして、圧電センサが物体から接触荷重を
受ける面積を低減している場合は、接触部位の単位面積
当たりの荷重(圧力)が増加し、接触部位の変位量が増
加し、ひずみが増え、発生電荷が増え、分極電流が増加
して、圧電センサの出力が大きくなる。一方、荷重検出
装置により圧電センサが物体から接触荷重を受けて変位
する面積を低減している場合は、変位する部位と変位し
ない部位が生じるため圧電センサ内のひずみが増え、発
生電荷が増え、分極電流が増加して、圧電センサの出力
が大きくなる。よっていずれの場合も圧電センサの出力
が大きくなるので、挟み込み検知の精度を向上させるこ
とができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0030】(実施例1)図1に本発明の実施例1の挟
み込み防止装置の外観図を示す。本実施例は開閉部とし
て例えば車両用のパワーウィンドウに応用した場合を示
している。図中、1は移動部材としての窓ガラス、2は
窓ガラス1を昇降するためのクランク、3はクランク2
を駆動する駆動手段で例えばパルス駆動の電動モータか
らなる。4は例えば駆動手段3に印加されるパルス信号
をカウントして窓ガラス1の開閉位置を検出する開閉位
置検出部である。5は例えばパルス信号を出力して駆動
手段3を制御する制御手段である。6は当接部材として
の窓枠で、窓ガラス1と窓枠6とで開閉部7を形成して
いる。8は圧電センサで窓枠6に沿って配設されてお
り、窓ガラス1と窓枠6との間に物体を挟み込んだ時に
物体が圧電センサ8に接触すること、あるいは挟み込ん
だ振動が伝わることにより、挟み込みを検知するもので
ある。
【0031】図2は図1のA−A線位置での断面図であ
る。図2は窓ガラス1の上昇により物体9が窓枠6に取
付けられたウエザストリップ10との間に挟まれる様子
を示しており、同時に窓枠6に取付けられた圧電センサ
8にも接触している。圧電センサ8は物体9との接触荷
重を受ける面として凸部11を形成しているため、凸部
11が無い場合と比べると物体との接触面積が随分小さ
くなっている。これは凸部11は物体9と接触しやすい
が、凸部11の周囲は物体9と接触しにくくなるためで
ある。
【0032】図3は、物体9が圧電センサ8に接触した
時の様子を示す図で、図3(a)は従来の形状の圧電セ
ンサ8を用いた場合、図3(b)は本実施例の凸部11
を有する圧電センサ8を用いた場合である。従来例と本
実施例で、接触面の奥行き方向の長さXは等しいとし
て、接触面の左右方向の長さをそれぞれYo、Ya(=
Y1+Y2+Y3+Y4+Y5)とおくと、物体9と圧
電センサ8との接触面積はそれぞれSo=X×Yo、S
a=X×Yaとなり、接触面積の比はSo:Sa=Y
o:Yaで表せる。図3(a)、図3(b)より明らか
にYo>Yaなので、接触面積もSo>Saとなる。こ
こで圧電センサ8は圧電材12に一対の電極13a、1
3bを有する構成で、本実施例の図3(b)の場合は圧
電材12と電極13bの形状により凸部11を形成して
接触面積を低減している。
【0033】本実施例では、物体9から接触荷重を受け
る面(凸部11)が小さく、単位面積当たりにかかる荷
重(即ち圧力)が大きくなり、荷重による変位が大きく
なる。圧電センサ8は変位が大きいほどひずみが増え、
発生する電荷が増え、分極電流が増加して、出力が大き
くなるものであるから、本実施例の圧電センサ8の構成
により、大きな出力を発生させることができる。
【0034】本実施例の圧電センサ8は、ゴム弾性体の
有機基材に圧電セラミックとしてチタン酸ジルコン酸鉛
の焼結粉体を配合して分極処理した可撓性のある圧電材
12の両面に、導電ゴムから成る一対の電極13a、1
3bを形成しており、圧電センサ8全体として可撓性を
有している。本実施例のように、圧電材をゴム弾性体に
圧電セラミックを混合して形成すれば、圧電セラミック
は脱分極の耐熱性に優れているので、高温となる場所
(たとえば直射日光にさらされる場所)に配設すること
ができる。例えば窓枠やウエザストリップ(図2の1
0)の室外側とかサイドバイザー(日除け用のひさし)
等、外界に暴露される場所に配設しても耐久性がよく、
物体の接触を検出する際の信頼性が向上する。また、圧
電材と電極のそれぞれにゴム弾性体を使用しているので
加工性がよく任意の形状に対応可能である。
【0035】なお、この実施例ではチタン酸ジルコン酸
鉛の焼結粉体を使用したが、耐熱性が高いもので、かつ
分極による結晶構造の配向性、即ち、圧力荷重に対して
電圧を発生する性質(ピエゾ性)を有するものであれ
ば、たとえばチタン酸鉛の焼結粉体を使用しても本実施
例と同様の結果を得ることができる。
【0036】なお、使用温度が低い場合は、特開平10
−76843号公報、特開平10−132669号公報
などに示される従来のポリフッ化ビニリデンフィルムを
使用してもよい。
【0037】なお、電極は導電ゴムに限られるものでは
なく、銅、アルミ等の金属箔や導電性塗料などでもよ
い。
【0038】なお圧電センサ8を絶縁体で覆うことや、
さらにその周囲をシールド材で覆ってもよい。
【0039】図4は本実施例の配設前の圧電センサ8の
構成図である。窓枠6の形状に沿わせて圧電センサ8を
成型して配設している。接触検出手段14は、圧電セン
サ8の端部に一体に構成され、圧電材12が発生する出
力を一対の電極から取り出して物体の接触を判定するた
めに回路処理している。リード線15は、接触検出手段
14と制御手段5の信号の授受を行なうものである。
【0040】なお、図4では長手方向には凹凸の無い一
定形状を示したが、もちろん長手方向にも凹凸を構成し
てもよい。
【0041】図5は本実施例の圧電センサの出力特性図
である。時間t0で窓ガラス1と窓枠6の間に物体(例
えば運転手の指)を挟み込んだとすると、圧電センサは
図5のような出力を発生する。
【0042】図6は本実施例の回路処理を示すブロック
図である。圧電センサ8からの出力信号に基づいて物体
の接触を検出する接触検出手段14は、圧電センサ8か
らの出力信号のインピーダンスを変換するインピーダン
ス変換部16、インピーダンス変換部16からの出力信
号を濾波する第1の濾波部17と第2の濾波部18、前
記2つの濾波部からの出力信号に基づき物体の接触を判
定する接触判定部19を有している。なお接触検出手段
14は使用環境や設置場所等に応じて電気的ノイズから
信号処理回路を遮蔽するため、金属ケース等で全体を電
気的にシールドしてもよい。
【0043】また図示しないが、圧電センサ8の先端部
には電極13a、13b間の断線・短絡検出用の抵抗体
が接続されている。
【0044】図7は上記の断線・短絡検出のための回路
図の一例を示したものである。図中、Psは圧電センサ
8、r1は断線検出用の抵抗体で、上述のように一対の
電極13a、13bの間(図中、p1とp2)に接続さ
れている。r1は他の抵抗r2を介して電源Vdと接続
されている。r3、r4は圧電センサ8からの信号導出
用の抵抗、Q1はインピーダンス変換用のFETであ
る。
【0045】次に図に基づいて挟み込み防止装置として
の動作、作用について説明する。
【0046】図1において、例えば窓ガラス1が下方に
有り開閉部7が開口されている状態で、車両内に設置さ
れたパワーウィンドウの駆動スイッチを作動させ駆動手
段3が作動して窓ガラス1が閉じられようとする最中
に、人体の一部や鞄などのような物体が圧電センサ8に
接触する場合を想定する。物体の接触により接触荷重が
圧電センサ8の接触部位に加わり、変位が生じて圧電材
12自身に歪が生じるので、圧電効果により歪に応じ図
5のような電圧が発生する。発生する電圧レベルは接触
時の変位の大きさと、圧電センサ8自体の感度、すなわ
ち圧電材12の圧電定数などにより変化する。
【0047】次に、圧電センサ8から発生した信号は接
触検出手段14のインピーダンス変換部16で低インピ
ーダンスに変換される。インピーダンス変換された信号
は第1の濾波部17と第2の濾波部18で濾波される。
図8に第1の濾波部17と第2の濾波部18の濾波特性
を示す。図中、縦軸はパワーPw、横軸は周波数fであ
る。同図において、物体の接触、特に人体の一部が接触
する場合には主に低周波のf1を中心とする出力信号が
圧電センサ8から出力される。そのため、第1の濾波部
17の濾波特性をf1としている。また、本実施例のよ
うに車両のパワーウィンドウへの適用の場合には、主に
エンジンや走行による振動等によるf2(>f1)を中
心とする車両自体の振動がノイズ成分として圧電センサ
8に重畳してくるため、第2の濾波部18ではこの成分
を捉えるため、濾波特性をf2としている。次に、接触
判定部19では上記2つの濾波部からの濾波信号に基づ
き物体の接触の判定を行う。
【0048】図9はその判定基準を図示したものであ
る。横軸は第2の濾波部18からの出力信号Vf2、縦
軸は第1の濾波部17からの出力信号Vf1である。同
図において、領域D1のようにVf1/Vf2の値が大
きい場合は物体が接触したと判定し、領域D2のように
Vf1/Vf2の値が小さい場合は接触なしと判定す
る。
【0049】図10は上記の判定の手順を示した判定フ
ロー図である。ステップ20でパワーウィンドウのSW
がオンされると、ステップ21で駆動手段が作動し、ス
テップ22でVf1及びVf2が算出され、ステツプ2
3でVf1とVf2の比kが算出される。次にステップ
24でkが予め定められた設定値k0と比較され、k>
k0ならばステップ25で物体の接触ありと判定され、
ステップ26で駆動手段が停止される。またステップ2
4でk>k0でないならばステップ27で接触なしと判
定され、ステップ28で窓の閉め切りが検知されるまで
ステップ22以降の処理が継続される。窓の閉め切りの
検知は、例えば窓の閉め切りの際に駆動手段のモータに
印加される電流値がある一定値以上になることを検出し
て行う。ステップ26では駆動手段を逆転させて窓を下
降するようにしても良い。
【0050】上記では2つの濾波部を設けたが、濾波部
は2つに限定するものではなく、挟み込みを検出するよ
う適用事例に応じて濾波部の特性や個数を最適化するこ
とも可能である。特に圧電センサ8の形状や配設方法に
より、物体が接触する場合の出力信号レベルが、車両の
振動ノイズ等のレベルよりはるかに大きくなる場合は濾
波部が一つでも良いし、場合によっては濾波部を用いな
くてもよい。また、kの値は車両の振動特性等を考慮し
て事前に実験等により最適化すればよい。
【0051】また、図7のように抵抗体r1を介して電
極間に電圧を印加して出力VO1をモニタすることによ
り電極の断線を検出することができる。すなわち、図7
において正常時のVO1は、電源電圧Vdに対して、r
1、r2、r3の分圧値となる。圧電センサ8の電極が
断線した場合に等価的に点p1または点p2がオープン
となるとすれば、VO1はr2、r3の分圧値となる。
電極がショートすると等価的にはp1、p2がショート
することになるので、VO1は0になる。このようにV
O1の値に基づいて圧電センサ8の電極の断線やショー
トといった異常を検出することができ、信頼性を向上す
ることができる。
【0052】以上の作用により、圧電センサの出力信号
に基づき物体の接触を検出した時点で開閉部の開閉動作
を停止することができる上、圧電センサは物体との接触
により生じる歪を電気的な信号に変換して出力するの
で、雨や洗車等により圧電センサが濡れても誤検出がな
く精度良く挟み込みを検知することができる。また圧電
センサは感圧スイッチのような接点がないので、接触不
良や短絡がなく耐久性のよい挟み込み防止装置を実現で
きる。
【0053】また本実施例のように、圧電センサを窓枠
側即ち当接部材に配設すれば、開閉に際して移動しない
のでリード線の保持等が容易である。
【0054】なお、圧電センサを窓ガラス側即ち移動部
材側に配設してもよい。この場合は挟み込み時に間違い
なく接触するため、検知ミスや検知遅れが起こりにくい
効果がある。また同様に、自動車の場合は窓枠よりも窓
の方が位置的に低く物体が挟み込まれる時には窓枠より
も窓ガラスに先に接触する場合が多いと考えられるの
で、窓ガラス側のみの接触で早めに検知することができ
て、挟み込まれる前に停止できる可能性が高く、より安
全性が高い。
【0055】また本実施例では、接触検出手段が圧電セ
ンサから出力される信号のうち物体の接触時に発生する
特定周波数成分のみを検出するので、例えば開閉部の開
閉動作による振動や外来振動など物体の接触以外の振動
による圧電センサの出力信号と物体の接触による出力信
号とを区別して物体の接触を検出することができ、検出
精度が向上する。
【0056】また開閉位置検出部から出力される開閉位
置信号が予め定められた設定範囲にある場合にのみ物体
が接触したかどうかの出力信号を有効とすれば、開閉位
置が上記設定範囲を越えて正常に開閉部が閉め切られて
いる場合には、圧電センサから信号が出て接触検出手段
が物体の接触有りと検出しても、その検出信号を無視し
て不要な開放を防止することができる。
【0057】また圧電センサがセンサ先端側の電極間に
センサの断線や短絡を検出するための抵抗体を備え、抵
抗体を介して電極間に電圧を印加してモニタすることに
より電極の断線や短絡を検出することができるので信頼
性を向上することができる。
【0058】なお上記実施例では圧電センサを1本配設
したが、たとえば2本配設すれば以下のような効果が生
じる。
【0059】まず1本を挟み込みの検知用に開閉部に配
設し、他の一本を車両の振動の検知用に配設すれば、両
者の出力の差をとることで車両の振動による出力だけが
相殺できて挟み込みの検知精度が向上する。
【0060】また移動部材側と当接部材側のそれぞれに
配設し、両者ともに挟み込みの出力を発生した場合のみ
駆動手段の駆動を停止するようにすれば、挟み込み防止
の精度が向上する。たとえば全開の状態から窓ガラスが
上昇し始めた時に運転手の指が触れた程度では挟み込み
には至らないので本来停止させる必要は無い(停止して
しまうと再度スイッチを押さなければならない)。この
ような場合には停止させず、本当に挟み込まれた時のみ
停止させることができる。
【0061】(実施例2)図11、図12は本発明の実
施例2の圧電センサ8の構成を示す。図11は断面図を
拡大したもので、図12は横から見た図である。本実施
例の圧電センサ8は、内層電極13aと外層電極13b
との間に圧電材12を配設し、被覆材29で周囲を覆う
ことで同軸ケーブル状に構成されている。被覆材29は
凹部30を有しており、凹部30は物体と接触しにく
く、凹部30を除く部位でのみ物体と接触する構成であ
る。よって物体から接触荷重を受ける面積を低減できる
ので、接触部位の単位面積当たりの荷重(圧力)が増加
し、接触部位の変位量が増加し、ひずみが増え、発生電
荷が増え、分極電流が増加して、圧電センサの出力が大
きくなる。
【0062】本実施例によれば、圧電センサ8がケーブ
ル状なので表面が曲面であり、より物体との接触荷重を
受ける面積を低減できる可能性が有る。
【0063】また本実施例の圧電センサ8は、外層電極
13bが電気的なシールド層を兼ねることができる。
【0064】なお図12では凹部30を円形状に示した
が、これに限定されるものではなく、長手方向あるいは
円周方向に連続的に溝のように形成してもよい。
【0065】なお被覆材29がウエザストリップやサイ
ドバイザーと一体化される構成としてもよい。この場合
は部品点数、組立て工程を削減できる。
【0066】また車体に限らずウエザストリップやサイ
ドバイザーに被覆材29ごと装着してもよい。
【0067】(実施例3)図13に本発明の実施例3の
圧電センサ8の構成を示す。本実施例の圧電センサ8は
孔部31を有しており、孔部31は物体と接触しにく
く、孔部31を除く部位でのみ物体と接触する構成であ
る。よって物体から接触荷重を受ける面積を低減できる
ので、接触部位の単位面積当たりの荷重(圧力)が増加
し、接触部位の変位量が増加し、ひずみが増え、発生電
荷が増え、分極電流が増加して、圧電センサの出力が大
きくなる。
【0068】(実施例4)図14に本発明の実施例4の
圧電センサ8の構成を示す。圧電センサ8はアコーデオ
ン形状(あるいは蛇腹形状)に折り曲げられた構成で、
物体が下方より上向きに移動して圧電センサ8と接触す
る場合、凹部30と凸部11が均等に配置された構成と
いえる。この場合、凸部11は物体と接触しやすく、凹
部30は物体と接触しにくい。よって圧電センサ8が物
体から接触荷重を受ける面積を低減できるので、接触部
位の単位面積当たりの荷重(圧力)が増加し、接触部位
の変位量が増加し、ひずみが増え、発生電荷が増え、分
極電流が増加して、圧電センサの出力が大きくなる。
【0069】以上、実施例1から実施例4においては、
圧電センサ自身の構成により、物体から接触荷重を受け
る面積を低減する例を示したが、それぞれの実施例はそ
の構成にのみ限定されるのではなく、互いに組み合わせ
たり、一部を置き換えたりしてもよい。
【0070】なお挟み込み防止装置に関しては、物体が
挟み込まれる時に接触可能な位置に圧電センサを装着す
ればよいので、移動部材か当接部材に装着してもよい
し、それ以外の開閉部の近傍の部品(たとえばウエザス
トリップやサイドバイザーなど)に装着してもよい。
【0071】(実施例5)図15に本発明の実施例5の
圧電センサの荷重検出装置を示す。本実施例は、圧電セ
ンサを配設する方法により、物体から接触荷重を受ける
面積を低減する例である。圧電センサ8を対向部材とし
てのウエザストリップ32に配設したもので、ウエザス
トリップ32は圧電センサ8との対向面に孔部33を形
成している。圧電センサ8の下方からやってきた物体が
ウエザストリップ32に接触した場合、孔部33に対向
する位置の圧電センサ8は孔部33からは押されないの
で物体からの荷重を受けにくく、対向部材の孔部33の
無い部位に対向する位置の圧電センサ8でのみ荷重を受
けることになる。よって圧電センサ8は物体からの荷重
を受けやすい部位と受けにくい部位を有することになる
ので、物体から接触荷重を受ける面積を低減できること
になる。結局、孔部33により接触荷重を受ける面積を
低減していることになるので、接触部位の単位面積当た
りの荷重(圧力)が増加し、接触部位の変位量が増加
し、ひずみが増え、発生電荷が増え、分極電流が増加し
て、圧電センサ8の出力が大きくなる。
【0072】(実施例6)図16に本発明の実施例6の
圧電センサ荷重検出装置を示す。本実施例は対向部材に
凸部を形成したもので、図16(a)は圧電センサ8と
対向部材34を別々に構成した例、図16(b)は圧電
センサ8を対向部材としてのウエザストリップ32内に
装着した例で、いずれも圧電センサ8との対向面に凸部
35を形成している。圧電センサ8の下方からやってき
た物体が対向部材34またはウエザストリップ32に接
触した場合、凸部35に対向した位置の圧電センサ8は
凸部35に押されるために物体からの荷重を受けやす
く、凸部35の周囲に対向した位置の圧電センサ8は物
体からの荷重を受けにくくなる。よって圧電センサは物
体からの荷重を受けやすい部位と受けにくい部位を有す
ることになるので、物体から接触荷重を受ける面積を低
減できることになる。結局、凸部35により接触荷重を
受ける面積を低減していることになるので、接触部位の
単位面積当たりの荷重(圧力)が増加し、接触部位の変
位量が増加し、ひずみが増え、発生電荷が増え、分極電
流が増加して、圧電センサ8の出力が大きくなる。
【0073】(実施例7)図17に本発明の実施例7の
圧電センサ荷重検出装置を示す。本実施例は、車両のパ
ワーウインドウ用の挟み込み防止装置に関する例で、移
動部材としての窓ガラス36に可撓性のある圧電センサ
8を配設した例である。窓ガラス36の先端には凹部3
7が形成されており、物体が圧電センサ8の上方から接
触した場合、圧電センサ8が撓んで窓ガラス36の先端
に接するまで押されていく。さらに引き続き荷重が加わ
ったとき、窓ガラス36は圧電センサからみて物体とは
反対側に配置された対向部材と考えられ、対向部材の凹
部37に対向した位置の圧電センサ8は凹部37に妨げ
られないので下向きに変位しやすく、凹部37の周囲に
対向した位置の圧電センサ8は変位しにくくなる。よっ
て圧電センサ8は物体からの荷重を受けた時に変位しや
すい部位と変位しにくい部位を有することになるので、
圧電センサ8内のひずみが増え、発生電荷が増え、分極
電流が増加して、圧電センサ8の出力が大きくなる。
【0074】なお本実施例では窓ガラス36が対向部材
を兼ねているが、別部品で構成しても良い。
【0075】(実施例8)図18に本発明の実施例8の
圧電センサ荷重検出装置を示す。本実施例は、アコーデ
オン状の対向部材34を支持部材38に配設し、対向部
材34に圧電センサ8を配設したもので、下方からやっ
てきた物体が圧電センサ8に当たる構成である。対向部
材34は圧電センサ8からみて物体とは反対側に配置さ
れており、凸部35と凹部37を有している。この場
合、凸部35に対向した位置の圧電センサ8は凸部35
に妨げられるために物体からの荷重を受けても変位しに
くく、凹部37に対向した位置の圧電センサ8は凹部3
7に妨げられないので物体からの荷重を受ければ変位し
やすくなる。よって圧電センサ8は物体からの荷重を受
けた時に変位しやすい部位と変位しにくい部位を有する
ことになるので、圧電センサ8内のひずみが増え、発生
電荷が増え、分極電流が増加して、圧電センサ8の出力
が大きくなる。
【0076】(実施例9)図19に本発明の実施例9の
圧電センサ荷重検出装置を示す。本実施例は、メッシュ
39で圧電センサ8を覆っており、対向部材としてのメ
ッシュ39は圧電センサ8からみて物体側に配置されて
いる。下方からやってきた物体がメッシュ39に接触し
て、メッシュ39の凸部35を介して圧電センサ8に接
触荷重を伝達する構成である。メッシュ39により圧電
センサ8が物体から接触荷重を受ける面積を低減してい
ることになるので、接触部位の単位面積当たりの荷重
(圧力)が増加し、接触部位の変位量が増加し、ひずみ
が増え、発生電荷が増え、分極電流が増加して、圧電セ
ンサ8の出力が大きくなる。
【0077】(実施例10)図20に本発明の実施例1
0の圧電センサ荷重検出装置を示す。本実施例は、コイ
ルばね40を介して圧電センサ8を支持しており、対向
部材としてのコイルばね40は圧電センサ8からみて物
体とは反対側に配置されている。下方からやってきた物
体が圧電センサ8に接触した場合、コイルばね40のコ
イル部分に対向した位置の圧電センサ8は荷重を受けて
も変位しにくく、空隙に対向した位置の圧電センサ8は
変位しやすくなる。よって圧電センサ8は物体からの荷
重を受けた時に変位しやすい部位と変位しにくい部位を
有することになるので、圧電センサ8内のひずみが増
え、発生電荷が増え、分極電流が増加して、圧電センサ
8の出力が大きくなる。
【0078】(実施例11)図21に本発明の実施例1
1の圧電センサ荷重検出装置を示す。本実施例は、圧電
センサ8を凸部35と凹部37を有する対向部材34に
沿って配設しており、結果的に圧電センサ8自身が凹凸
を有することになる。本実施例は、圧電センサ8が物体
から接触荷重を受ける面積を低減していることになるの
で、接触部位の単位面積当たりの荷重(圧力)が増加
し、接触部位の変位量が増加し、ひずみが増え、発生電
荷が増え、分極電流が増加して、圧電センサ8の出力が
大きくなる。
【0079】なお対向部材は、物体に対して反対の面に
凹凸を形成して圧電センサを沿わせることも考えられ
る。この場合は、支持部材に近い位置(対向部材の凸部
上)の圧電センサは支持部材に妨げられて変位しにくい
のに対して、支持部材から遠い位置(対向部材の凹部
上)の圧電センサは支持部材に妨げられないので変位し
やすい。よって変位する部位と変位しない部位が生じる
ため圧電センサ内のひずみが増え、発生電荷が増え、分
極電流が増加して、圧電センサの出力が大きくなる。
【0080】(実施例12)図22は本発明の実施例1
2の挟み込み防止装置の動作ブロック図である。図22
では圧電センサ8の断面も示している。本実施例は、他
の実施例の圧電センサ8を積層フィルム状にして以下の
構成に置き換えたものである。電極13cと13d、1
3eと13fを備えた2つの圧電材12a、12bを積
層して成形され、圧電センサ8を構成する一方の圧電材
12bの電極13eと13fに特定周波数の電圧信号を
印加して振動を発生させる信号印加部41を備え、接触
検出手段14は、前記振動により他の圧電材12aの電
極13cと13d間に発生する出力信号に基づき圧電セ
ンサ8に印加される圧力を演算する圧力演算部42と、
圧力演算部42の出力信号に基づき物体の接触を判定す
る接触判定部43とを備えたところにある。接触検出手
段14は、信号印加部41の発生周波数f3を中心周波
数とする第1のバンドパスフィルタ44と、図8のf1
を中心周波数とする第2のバンドパスフィルタ45を備
えている。本実施例の圧電センサ8はフィルム状なの
で、積層しても厚みは薄いので、変位を大きくして、出
力を大きくすることができる。
【0081】なお、圧電センサ8の外側についてはPE
T等の保護層や電気的シールドのための金属フィルムで
封止してもよい。
【0082】次に動作、作用について説明する。
【0083】一言で言えば、他の実施例では圧電センサ
の出力発生により挟み込みを検知していたのに対し、本
実施例は圧電センサの出力の変化により挟み込みを検知
するものである。
【0084】圧電センサ8では信号印加部41で発生す
る周波数f3の電圧信号に応じて圧電材12bが振動す
る。そしてその振動に応じて圧電材12aでは圧電起電
力が発生する。発生した出力信号は第1のバンドパスフ
ィルタ44で濾波される。この時の信号印加部41の発
振信号V3、第1のバンドパスフィルタ44の出力V4
の信号波形は、それぞれ図23(a)、図23(b)の
ようになる。図23(a)、図23(b)で縦軸はV3
とV4、横軸は時間tで、時刻t1で物体が圧電センサ
8に接触して圧力Pr1が印加されたものとする。物体
が接触していない状態(t<t1)では、V4の振幅は
D40である。そして時刻t1で物体が接触し圧電セン
サ8に圧力Pr1が印加されると、V4の振幅はD41
に変化する。ここで、V4の振幅D4と圧力Prとの間
には図24に示すような関係があり、圧力Prが増加す
るとD4は減少する特性をもつ。この特性は発振周波数
f3や圧電材12a、12bの形状等により変化するの
で、用途に応じて予め実験等により最適化すればよい。
圧力演算部42では図24の関係に基づいてD41から
Pr1を算出する。そして接触判定部43ではPr1が
ある閾値Pr0以上ならば物体が接触したと判し、Pr
1がPr0より小ならば物体の接触は無いと判定する。
そして窓ガラスなどの移動部材の閉動作中に上記のよう
にして物体の接触が検出されると、閉動作を逆転し物体
の挟み込みを防止するのである。本実施例では圧電セン
サをフィルム状に薄く構成して変形部位の曲率半径を小
さくしたので、振幅D4が全体に大きくなり、Pr1の
変化を見るのが容易となるので、判定の精度を上げるこ
とができる。
【0085】上記作用により、例えば車両の走行時の振
動が圧電センサ8に印加される場合は、実施例1のよう
に圧電センサ8が振動や歪みを検出するタイプである
と、走行振動による圧電センサ8の出力信号と物体の接
触による圧電センサ8の出力信号との区別が困難となる
場合があるが、本実施例の圧電センサ8は物体の接触圧
に応じた信号を出力し、接触検出手段14の圧力演算部
42により物体の接触圧を検出し、接触判定部43によ
り接触を判定するので、上記のような走行振動が印加さ
れても精度よく物体の接触を検出することができる。
【0086】尚、接触判定部43ではPr1がある閾値
Pr0以上ならば物体が接触したと判定するが、Pr1
の変化率や変動パターンに基づき物体の接触を判定する
ようにしてもよい。
【0087】また、図22に示すように接触検出手段1
4はf1を中心周波数とする第2のバンドパスフィルタ
45を備えており、接触判定部43が第2のバンドパス
フィルタ45と圧力演算部42の双方の出力信号に基づ
き物体の接触を検出する構成としてもよい。この構成に
よる作用を以下に述べる。図23(c)は第2のバンド
パスフィルタ45の出力V5の信号波形を示したもので
ある。図中、縦軸はV5、横軸は時間tである。時刻t
1で圧電センサに物体が接触すると、圧電材12aには
圧電材12aによる周波数f3の振動と、物体の接触に
よる歪みによりf3よりも低いf1近傍の振動が印加さ
れ、圧電材12aからはf3とf1の重畳した周波数成
分をもつ信号が出力される。この出力信号に基づき、圧
力演算部42では第1のバンドパスフィルタ44経由で
上述したように圧力Prが算出され、第2のバンドパス
フィルタ45の出力V5には例えば図23(c)のよう
な周波数f1で振幅D5の信号が現れる。そして接触判
定部43では、例えばD5がある閾値D50以上の場合
は、圧電センサ8に車の走行振動のような外来振動が印
加されたとして、上述のようにPrの値に基づき物体の
接触を判定する。またD5がD50より小の場合は、D
5の変化率や変動パターンとPrの値の少なくとも1つ
に基づき物体の接触を判定する。これにより、外来振動
の有無を圧電センサ8の出力信号により判定し、外来振
動の有無に応じて接触判定の閾値を切り替えて接触判定
を行うので、圧電センサにより検出する振動のみあるい
は圧力のみで物体の接触を検出する場合よりも検出精度
が向上する。
【0088】なお、自動車の挟み込み防止装置における
圧電センサの配置に関しては、窓枠側の車体、ウエザス
トリップ、サイドバイザー等に配設したり一体化しても
良いし、窓ガラス側に配設しても良い。ハードトップタ
イプの場合は窓枠の代わりに車両本体側に配設してもよ
い。
【0089】なお、上述の実施例では車両用のパワーウ
インドウに圧電センサを用いた挟み込み防止装置につい
て説明したが、窓に限らずドアやサンルーフなどの扉に
使用してもよいし、シャッターに使用してもよい。基本
的には移動部材の移動により当接部材との隙間が変化す
るもの、即ち何らかの物体を挟み込む可能性の有るもの
に応用できる。
【0090】なお電車のドアや玄関の自動ドアなどの場
合、2つの移動部材が対向しているように考えられる
が、一方の移動部材から見た他方を当接部材と置くこと
で本発明に含まれるものである。
【0091】なお、上記各実施例の構成はそれぞれが限
定された構成ではなく、他の実施例で示された構成に一
部置き換えたり、組み合わせたりすることが可能であ
り、目的に応じて最適な組み合わせを選べばよい。たと
えば対向部材は圧電センサから見て物体側にあってもよ
いし、物体とは反対側にあっても良い。圧電センサを対
向部材に配設してもよいし、別のものに配設してもよ
い。凸部、凹部、孔部はそれに限定するものではなく、
お互いに入れ替えたり、それぞれを組み合わせることも
容易に考えられる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
係る圧電センサは、圧電センサ自身が物体から接触荷重
を受ける面積を低減しているので、接触部位の単位面積
当たりの荷重(圧力)が増加し、接触部位の変位量が増
加し、ひずみが増え、発生電荷が増え、分極電流が増加
して、圧電センサの出力が大きくなる効果がある。
【0093】また、本発明の請求項2に係る圧電センサ
は、物体から接触荷重を受ける面に少なくとも一つの凸
部または凹部または孔部を有している。そして圧電セン
サの凸部は物体と接触しやすく、凸部の周囲は物体と接
触しにくくなる。逆に、圧電センサの凹部または孔部は
物体と接触しにくく、凹部の周囲または孔部の周囲は物
体と接触しやすくなる。よって圧電センサは物体と接触
しやすい部位と接触しにくい部位を有することになるの
で、物体から接触荷重を受ける面積を低減できる。よっ
て容易に圧電センサの出力を大きくできる効果がある。
【0094】また、本発明の請求項3に係る圧電センサ
荷重検出装置は、荷重検出装置により圧電センサが物体
から接触荷重を受ける面積を低減しているので、接触部
位の単位面積当たりの荷重(圧力)が増加し、接触部位
の変位量が増加し、ひずみが増え、発生電荷が増え、分
極電流が増加して、圧電センサの出力が大きくなる効果
がある。
【0095】また、本発明の請求項4に係る圧電センサ
荷重検出装置は、荷重検出装置により圧電センサが物体
から接触荷重を受けて変位する面積を低減しているの
で、変位する部位と変位しない部位が生じるため圧電セ
ンサ内のひずみが増え、発生電荷が増え、分極電流が増
加して、圧電センサの出力が大きくなる効果がある。
【0096】また、本発明の請求項5に係る圧電センサ
荷重検出装置は、少なくとも一つの凸部または凹部また
は孔部を有する対向部材を圧電センサに対向させるのも
のである。
【0097】まず、対向部材が圧電センサからみて物体
側に配置された場合、対向部材の凸部に対向した位置の
圧電センサは凸部に押されるために物体からの荷重を受
けやすく、凸部の周囲に対向した位置の圧電センサは物
体からの荷重を受けにくくなる。逆に、対向部材の凹部
または孔部に対向した位置の圧電センサは凹部または孔
部から押されないので物体からの荷重を受けにくく、凹
部の周囲または孔部の周囲に対向した位置の圧電センサ
は物体からの荷重を受けやすくなる。よって圧電センサ
は物体からの荷重を受けやすい部位と受けにくい部位を
有することになるので、物体から接触荷重を受ける面積
を低減できることになる。
【0098】一方、対向部材が圧電センサからみて物体
とは反対側に配置された場合、対向部材の凸部に対向し
た位置の圧電センサは凸部に妨げられるために物体から
の荷重を受けても変位しにくく、凸部の周囲に対向した
位置の圧電センサは変位しやすくなる。逆に、対向部材
の凹部または孔部に対向した位置の圧電センサは凹部ま
たは孔部に妨げられないので物体からの荷重を受ければ
変位しやすく、凹部の周囲または孔部の周囲に対向した
位置の圧電センサは変位しにくくなる。よって圧電セン
サは物体からの荷重を受けた時に変位しやすい部位と変
位しにくい部位を有することになるので、物体から接触
荷重を受けて変位する面積を低減できることになる。よ
っていずれの場合も圧電センサの出力が大きくなる効果
がある。
【0099】また、本発明の請求項6にかかる圧電セン
サ荷重検出装置は対向部材をメッシュ形状とし、本発明
の請求項7にかかる圧電センサ荷重検出装置は対向部材
をコイルばね形状としているので、圧電センサとの対向
面に容易に凸部または凹部または孔部を形成できる。よ
って請求項5同様に、圧電センサが物体から接触荷重を
受ける面積を低減したり、圧電センサが物体から接触荷
重を受けて変位する面積を低減したりできるので、容易
に圧電センサの出力を大きくできる効果がある。
【0100】また、本発明の請求項8に係る圧電センサ
荷重検出装置は、圧電センサを少なくとも一つの凸部ま
たは凹部または孔部を有する対向部材に沿って配設する
ので、圧電センサ自身が少なくとも一つの凸部または凹
部または孔部を有することになり、物体から接触荷重を
受ける面積を低減したり、圧電センサが物体から接触荷
重を受けて変位する面積を低減したりできる。よって容
易に圧電センサの出力を大きくできる効果がある。
【0101】さらに、本発明の請求項9に係る挟み込み
防止装置は、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の
圧電センサならびに圧電センサ荷重検出装置により移動
部材と当接部材とで構成される開閉部に配設された圧電
センサと、前記圧電センサの出力に基づき前記開閉部へ
の物体の挟み込みを検知し、前記開閉部の開閉動作を制
御する制御手段を備えたものである。
【0102】そして、圧電センサが物体から接触荷重を
受ける面積を低減している場合は、接触部位の単位面積
当たりの荷重(圧力)が増加し、接触部位の変位量が増
加し、ひずみが増え、発生電荷が増え、分極電流が増加
して、圧電センサの出力が大きくなる。
【0103】一方、荷重検出装置により圧電センサが物
体から接触荷重を受けて変位する面積を低減している場
合は、変位する部位と変位しない部位が生じるため圧電
センサ内のひずみが増え、発生電荷が増え、分極電流が
増加して、圧電センサの出力が大きくなる。
【0104】よっていずれの場合も圧電センサの出力が
大きくなるので、挟み込み検知の精度を向上させること
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における圧電センサ荷重検出
装置および挟み込み防止装置の外観図
【図2】同装置のA−A線位置での断面図
【図3】(a)従来の圧電センサの配設構成を示す断面
図 (b)本発明の実施例1における圧電センサの配設構成
を示す外観図
【図4】同圧電センサの外観構成図
【図5】同圧電センサの特性図
【図6】同挟み込み防止装置のブロック図
【図7】同装置の断線検出用の回路図
【図8】同装置の第1の濾波部と第2の濾波部の濾波特
性を示す特性図
【図9】同装置の開閉部への物体の接触を判定するため
の判定基準を示した特性図
【図10】同装置の動作を表すフローチャート
【図11】本発明の実施例2における圧電センサの断面
【図12】同圧電センサの外観構成図
【図13】本発明の実施例3における圧電センサの構成
【図14】本発明の実施例4における圧電センサの断面
【図15】本発明の実施例5における圧電センサの配設
構成を示す断面図
【図16】(a)本発明の実施例6における圧電センサ
の配設構成を示す断面図 (b)他の実施例における圧電センサの配設構成を示す
断面図
【図17】本発明の実施例7における圧電センサの配設
構成を示す断面図
【図18】本発明の実施例8における圧電センサの配設
構成を示す断面図
【図19】本発明の実施例9における圧電センサの配設
構成を示す断面図
【図20】本発明の実施例10における圧電センサの配
設構成を示す断面図
【図21】本発明の実施例11における圧電センサの配
設構成を示す断面図
【図22】本発明の実施例12における挟み込み防止装
置の動作ブロック図
【図23】(a)同装置の信号印加部の発振信号V3の
波形特性図 (b)第1のバンドパスフィルタの出力V4の波形特性
図 (c)第2のバンドパスフィルタの出力V5の出力波形
を示した波形特性図
【図24】同装置の第1のバンドパスフィルタの出力V
4の振幅D4と圧力Prとの関係を示した特性図
【符号の説明】
1 窓ガラス(移動部材) 5 制御手段 6 窓枠(当接部材) 7 開閉部 8 圧電センサ 9 物体 11 凸部(接触荷重を受ける面) 30、37 凹部 31、33 孔部 32 ウエザストリップ(対向部材) 34 対向部材 35 凸部 36 窓ガラス(移動部材、対向部材) 39 メッシュ(対向部材) 40 コイルばね(対向部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荻野 弘之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 長井 彪 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 福田 祐 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 伊藤 雅彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤井 優子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山本 克彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3D127 AA02 BB01 CB05 CC05 DF35 FF06 FF14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体から接触荷重を受ける面積を低減した
    圧電センサ。
  2. 【請求項2】物体から接触荷重を受ける面に少なくとも
    一つの凸部または凹部または孔部を有する構成とした請
    求項1記載の圧電センサ。
  3. 【請求項3】物体から接触荷重を受ける面積を低減した
    圧電センサ荷重検出装置。
  4. 【請求項4】物体から接触荷重を受けて変位する面積を
    低減した圧電センサ荷重検出装置。
  5. 【請求項5】少なくとも一つの凸部または凹部または孔
    部を有する対向部材を圧電センサに対向させる構成とし
    た請求項3または4記載の圧電センサ荷重検出装置。
  6. 【請求項6】対向部材をメッシュ形状とした請求項5記
    載の圧電センサ荷重検出装置。
  7. 【請求項7】対向部材をコイルばね形状とした請求項5
    記載の圧電センサ荷重検出装置。
  8. 【請求項8】圧電センサを対向部材に沿って配設する構
    成とした請求項5記載の圧電センサ荷重検出装置。
  9. 【請求項9】請求項1ないし8のいずれか1項に記載の
    圧電センサおよび圧電センサ荷重検出装置により移動部
    材と当接部材とで構成される開閉部に配設された圧電セ
    ンサと、前記圧電センサの出力に基づき前記開閉部への
    物体の挟み込みを検知し、前記開閉部の開閉動作を制御
    する制御手段を備えた挟み込み防止装置。
JP15611699A 1999-06-03 1999-06-03 挟み込み防止装置 Expired - Lifetime JP3719045B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15611699A JP3719045B2 (ja) 1999-06-03 1999-06-03 挟み込み防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15611699A JP3719045B2 (ja) 1999-06-03 1999-06-03 挟み込み防止装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004033164A Division JP3891180B2 (ja) 2004-02-10 2004-02-10 圧電センサ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2000346717A true JP2000346717A (ja) 2000-12-15
JP2000346717A5 JP2000346717A5 (ja) 2005-01-06
JP3719045B2 JP3719045B2 (ja) 2005-11-24

Family

ID=15620675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15611699A Expired - Lifetime JP3719045B2 (ja) 1999-06-03 1999-06-03 挟み込み防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3719045B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004170308A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Omron Corp 感圧デバイス
JP2005347364A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 伸縮可能な圧電素子
JP2006214846A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Geltec Co Ltd 圧電素子ユニット
JP2006337385A (ja) * 2006-09-22 2006-12-14 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 感圧デバイス
JP2007033266A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Aisin Seiki Co Ltd 挟み込み検出装置
JP2007139566A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Aisin Seiki Co Ltd 生体情報用圧力センサ及び生体情報用圧力検出装置
JP2009156641A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 圧電センサ
WO2020075589A1 (ja) * 2018-10-09 2020-04-16 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
US20220196489A1 (en) * 2019-09-13 2022-06-23 Japan Display Inc. Piezoelectric sensor and manufacturing method of piezoelectric sensor

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004170308A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Omron Corp 感圧デバイス
JP2005347364A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 伸縮可能な圧電素子
JP2006214846A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Geltec Co Ltd 圧電素子ユニット
JP2007033266A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Aisin Seiki Co Ltd 挟み込み検出装置
JP4645899B2 (ja) * 2005-07-27 2011-03-09 アイシン精機株式会社 挟み込み検出装置
JP2007139566A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Aisin Seiki Co Ltd 生体情報用圧力センサ及び生体情報用圧力検出装置
JP2006337385A (ja) * 2006-09-22 2006-12-14 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 感圧デバイス
JP4611268B2 (ja) * 2006-09-22 2011-01-12 独立行政法人産業技術総合研究所 感圧デバイス
JP2009156641A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 圧電センサ
WO2020075589A1 (ja) * 2018-10-09 2020-04-16 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
US20220196489A1 (en) * 2019-09-13 2022-06-23 Japan Display Inc. Piezoelectric sensor and manufacturing method of piezoelectric sensor
JP7336327B2 (ja) 2019-09-13 2023-08-31 株式会社ジャパンディスプレイ 圧電センサ及び圧電センサの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3719045B2 (ja) 2005-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100613534B1 (ko) 감압 센서, 물체 검지 장치, 및 개폐 장치
JP2000346717A (ja) 圧電センサと圧電センサ荷重検出装置および挟み込み防止装置
JP2000346717A5 (ja)
JP3740838B2 (ja) 挟み込み防止装置
JP2000329506A (ja) 開閉駆動制御装置に用いられる静電容量式挟み込み検出センサ構造
JP2006097463A (ja) 挟み込み防止装置
JPH1076843A (ja) 挟み込み防止装置
JP3891180B2 (ja) 圧電センサ
JP2007057542A (ja) 圧電センサ
JP2000321150A (ja) 挟み込み検知センサおよび挟み込み防止装置
JP3637918B1 (ja) 挟み込み防止装置
JP2004198437A5 (ja)
JP3719046B2 (ja) 挟み込み防止装置
JP3680700B2 (ja) 感圧センサ、物体検出装置及び開閉装置
JP2000346718A (ja) 圧電センサ荷重検出装置および挟み込み防止装置
JP2000321150A5 (ja)
JP3741048B2 (ja) 接触検出装置及び開閉装置
JP3664008B2 (ja) 挟み込み検出装置及び開閉装置
JP2000346719A5 (ja)
JP2000346718A5 (ja)
JP2004168308A (ja) 圧電センサ荷重検出装置
JP2005208066A (ja) 挟み込み検知センサ
JP2004251911A (ja) 圧電センサならびに挟み込み防止装置
JP2000343937A (ja) 挟み込み検出装置及び開閉装置
JP2001167663A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040402

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20040413

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20040813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20050510

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050629

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050829

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080916

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110916

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120916

Year of fee payment: 7