JP2000345472A - 絹様繊維製品とその製造方法 - Google Patents
絹様繊維製品とその製造方法Info
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Abstract
いをより高めた繊維製品を安価に提供し、かつ、そのよ
うな絹様繊維製品を容易に得ることができる方法を提供
する。 【解決手段】絹様繊維製品は、繊維製品11の少なくと
も一部分がセリシンおよび/またはフィブロインからな
る蛋白質被膜12でコーティングされている。絹様繊維
製品の製造方法は、セリシンおよび/またはフィブロイ
ンを含有する蛋白質溶液に繊維製品11の少なくとも一
部分を接触させてセリシンおよび/またはフィブロイン
をその接触部分に付着させ、繊維製品11における少な
くとも一部分の表面に蛋白質被膜12を形成する。
Description
ための技術分野に属するものであって絹様繊維製品とそ
の製造方法に関する。
絹糸・絹織物・絹編物を総称し、狭義で絹繊維をいう。
絹製品は特有の感触や光沢をもつことから化学繊維の普
及している今日でも愛用者が多い。周知のとおり、絹は
蚕の繭から得られ、繭は蚕の絹糸腺から粘液が吐糸され
てつくられる。絹に関して生糸の段階でいうと、これは
二本のフィブロインがコロイド状のセリシン皮膜で覆わ
れた構造のものである。フィブロインやセリシンはいず
れも硬蛋白質に属し、生糸では70%前後がフィブロイ
ン、30%前後がセリシンである。生糸に含まれている
セリシンを精錬により除くと練絹になる。練絹の段階か
ら絹特有の風合いが出はじめる。
点で他を凌駕しているが、低コスト・量産性・耐屈曲疲
労性などの点で化学繊維製品を超えることができない。
逆に化学繊維製品などは絹製品に比べて風合いが劣る。
このような事情のため、双方の長所のみをもつ繊維製品
が希求されている。
ンが発生する。このセリシンにはフィブロインも一部含
まれていたりする。けれども現状ではこれらを廃棄処分
することが多い。フィブロインは絹の感触や光沢を発現
させるほかに保湿性や抗菌性の点で有効性が認められる
し、セリシンも可紡性を高めたり繊維を強化したりする
場合に利用できる。したがってフィブロインやセリシン
も廃棄することなく繊維製品に有効利用し、それによっ
て、よりよい繊維製品を提供したり廃棄物処理の負担を
軽減したりするのが望ましい。
風合いをもつ高品位の繊維製品や絹の風合いをより高め
た繊維製品を安価に提供し、かつ、そのような絹様繊維
製品を容易に得ることができる方法を提供するものであ
る。
絹様繊維製品は所期の目的を達成するために下記の課題
解決手段を特徴とする。すなわち、請求項1に記載され
た様繊維製品は、繊維製品の少なくとも一部分がセリシ
ンおよび/またはフィブロインでコーティングされてい
ることを特徴とする。
期の目的を達成するために下記の課題解決手段を特徴と
する。すなわち、請求項2に記載された様繊維製品は、
繊維製品の一部または全部が絹以外のものからなり、繊
維製品における絹以外の部分が、セリシンおよび/また
はフィブロインでコーティングされていることを特徴と
する。
求項1または2に記載されたものにおいて、繊維製品が
靴下(ソックス・ストッキングを含む)・パンティスト
ッキング・下着・寝巻き・水着のうちから選択されたも
のからなることを特徴とする。
造方法は所期の目的を達成するために下記の課題解決手
段を特徴とする。すなわち、請求項4に記載された絹様
繊維製品の製造方法は、セリシンおよび/またはフィブ
ロインを含有する蛋白質溶液に繊維製品の少なくとも一
部分を接触させてセリシンおよび/またはフィブロイン
をその接触部分に付着させ、繊維製品における少なくと
も一部分の表面に蛋白質被膜を形成することを特徴とす
る。
造方法は所期の目的を達成するために下記の課題解決手
段を特徴とする。すなわち、請求項5に記載された絹様
繊維製品の製造方法は、一部または全部が絹以外のもの
からなる繊維製品と、セリシンおよび/またはフィブロ
インを含有する蛋白質溶液とを用意し、繊維製品におけ
る絹以外の部分を蛋白質溶液に接触させてセリシンおよ
び/またはフィブロインをその接触部分に付着させ、繊
維製品における絹以外の部分の表面に蛋白質被膜を形成
することを特徴とする。
造方法は請求項4または5に記載された方法において、
セリシンおよび/またはフィブロインを含有する溶液と
して、屑繭・不良生糸・副蚕糸・屑絹地・屑絹綿・屑絹
糸のうちの一つ以上を溶解したものを用いることを特徴
とする。
特定の部分がセリシン・フィブロインなどの蛋白質被膜
で覆われたものである。これらのうちで、セリシンのみ
で覆われている繊維製品の場合は、セリシンで補強され
たりセリシン特有の風合いを醸し出したりする。また、
フィブロインのみので覆われている繊維製品の場合は、
フィブロインで補強されたりフィブロイン特有の風合い
(良好な感触や光沢)を醸し出したり、フィブロインに
よる保湿性や抗菌性を発揮したりする。さらに、繊維製
品がセリシンとフィブロインとを含む蛋白質膜で覆われ
ている繊維製品の場合は上記の特性を総合してもつもの
となる。とくに肌に接する繊維製品で絹以外の素材でつ
くられたもの、たとえば、化学繊維製や植物繊維製の靴
下(ソックス・ストッキングを含む)・パンティストッ
キング・下着・寝巻き・水着などの場合は、絹と同様の
触感や光沢がこれらに付与されるので高品位のものにな
る。一方、絹からなる繊維製品では、これがフィブロイ
ン蛋白質被膜で覆われていることにより絹の風合いがよ
り高められる。
繊維製品における特定の部分を所定の蛋白質溶液に接触
させてセリシン・フィブロインなどをその特定部分に付
着させ、該特定部分の表面に蛋白質被膜を形成するとい
うものである。したがって既述の絹様繊維製品が簡単に
得られる。また、この場合の蛋白質溶液として屑繭・不
良生糸・副蚕糸・屑絹地・屑絹綿・屑絹糸のうちの一つ
以上を溶解したものを用いるときは、蛋白質被膜形成時
のコストダウンもはかることができる。
製造方法について、これらの実施形態を添付の図面に基
づき説明する。
し、12は蛋白質被膜を示す。
ったり、布地のような二次製品であったり、被服や布製
身の回り品のような三次製品であったりする。繊維製品
11が糸や布地である場合、これは化学繊維製・植物繊
維製・動物繊維製・混紡繊維製のいずれかである。繊維
製品11が被服である場合、これには洋服・コート・セ
ーター類・ワイシャツ類・寝巻き類・パンティストッキ
ング(パンティ付きストッキング)・下着・水着・和服
・ソックス(靴下)・ストッキング(靴下)・ショール
・スカーフ・マフラー・手袋・ネッカチーフ・ネクタイ
・帽子などが含まれる。繊維製品11が布製身の回り品
である場合、これにはタオル・手ぬぐい・ハンカチ・ふ
くさ・風呂敷などが含まれる。繊維製品11が被服や布
製身の回り品である場合、これは化学繊維・植物繊維・
動物繊維・これら混紡繊維のうちのいずれか一種で形成
されていたり、複数種で形成されていたりする。繊維製
品11としては絹製品以外のものを採用することが多
い。図1・図2は繊維製品11の一例としてパンティス
トッキングを示している。この図示例のパンティストッ
キングは化学繊維の一種であるポリアミド繊維(商品名
ナイロン)を編み上げてなるものである。繊維製品11
は図2のごとく、蛋白質被膜12によって表面が覆われ
ている。一例として蛋白質被膜12はセリシンを主要な
成分とするもの、または、高純度セリシンからなる。他
の一例として蛋白質被膜12はフィブロインを主要な成
分とするもの、または、高純度フィブロインからなる。
別の一例として蛋白質被膜12は、セリシンとフィブロ
インとを主要な成分とするもの、または、高純度セリシ
ンと高純度フィブロインとからなる。蛋白質被膜12
は、また、セリシンおよび/またはフィブロインのほ
か、繊維を柔軟にするための柔軟剤(軟化剤)であって
公知や周知のものを含んでいることがある。
る蛋白質溶液すなわちセリシンやフィブロインを含有す
る溶液は、一例としてつぎのような手段でつくられる。
原料としては繭・生糸・絹綿(セリシンやフィブロイン
を有するもの)などをあげることができるが、低コスト
という観点からは屑繭・不良生糸・副蚕糸・屑絹地・屑
絹綿・屑絹糸などを原料とするのがよい。したがって、
これらのうちの一つ以上を原料として選択する。選択し
た原料は細かく裁断しておくのがよい。はじめは原料を
容器(たとえばオートクレーブ)内の水に浸し、よく攪
拌する。原料:水は1:10〜30程度である。つぎに
容器内の水温を30〜40℃程度に上昇させる。その後
は溶解剤を容器内入れ、セリシンやフィブロインが溶出
するまで容器内部を加熱する。このときの加熱温度は1
20℃付近である。この場合に用いられる溶解剤は代表
的一例として苛性ソーダである。このほか、セリシンや
フィブロインの溶かすための溶解剤として公知ないし周
知のものも用いることができる。溶解が十分になされた
か否かはつぎのように判別する。たとえば原料が絹10
0%の屑である場合は絹の解けたことを作業員または測
定器で確認し、原料が絹とナイロンとの交編地(屑絹地
の一種)である場合は、絹が解け、ナイロンが残ってい
ることを作業員または測定器で確認する。こうして得ら
れた溶液は溶解剤としてアルカリ性のものを用いたため
アルカリ性を示す。これについては事後も必要な処理を
施す。その一つは、アルカリ性の溶液を酸で中和するこ
とである。中和のために用いる酸はたとえば蟻酸であ
る。中和に用いる酸は蟻酸以外のものでもよい。溶液が
中和されたか否かは周知のpH計やリトマス紙を用いて
中性値(pH7)に達したことを確認すればよい。他の
一つは、溶液中の不純物を取り除くための処理すなわち
セリシンやフィブロインの純度を高めるための処理であ
る。そのための処理手段はこの種の技術分野で広く知ら
れている。そのほか、原料が上記交編地である場合は、
溶液中から不溶繊維(ナイロン)を取り除く。
下のようになる。細かく裁断した原料を水とともにオー
トクレーブ内に入れて攪拌し、120℃、ゲージ圧14
Lb/in2の条件で約1時間半処理する。そして熱時フィ
ブロインやその他の不純物を取り除いた後の溶液を7〜
8倍容の95%エタノール中に注ぎ、数時間放置する。
その後は白色の沈殿物を集め、これをアルコールで数回
洗浄し乾燥するか、または、溶液を減圧濃縮し冷却する
ことで凝固析出物を得る。したがってセリシン溶液をつ
くるときは、この凝固析出物を溶かせばよい。
は以下のようになる。はじめは細かく裁断した屑繭原料
に約25倍量の水を加え、これを120℃で約3時間加
圧加熱し、かかる操作を重量減少が認められるまで繰り
返した後、1%塩酸を用いて24時間処理する。つぎに
水・エタノール・エーテルで順次洗浄することで高純度
のフィブロインが得られる。別の手段としては、蚕の絹
糸腺内容物を水、または、0.1M塩化アンモニウム6
mlと0.1Nアンモニア水24mlと水70ml(p
H10)との混合液に溶解し、その溶解液を攪拌または
振盪して最初に生じるフィブロインの繊維状沈殿物を素
早く集めればよい。この後者の手段では、しばらくする
と、溶解液の上澄み液中のセリシンがゲル化するので、
これを採取することでセリシンも得られる。こうして得
られるフィブロインも適当な濃度の溶液にして用いれば
よい。セリシンも同様である。
1を製造する場合の一例を略示している。
る。この工程で用いられる浸漬槽内には、セリシンを
含有する蛋白質溶液、フィブロインを含有する蛋白質
溶液、セリシンとフィブロインとを含有する蛋白質溶
液など、これらのうちから選択された任意の一つが入れ
られている。の溶液におけるセリシン濃度は10〜8
0%望ましくは30〜60%の範囲内に設定される。
の溶液におけるフィブロイン濃度も10〜70%望まし
くは30〜50%の範囲内に設定される。の溶液にお
けるセリシン+フィブロインの濃度も上記の範囲内に設
定されるが、セリシンとフィブロインとの相対関係では
フィブロイン濃度を高くすることが多い。これら〜
で説明したところの蛋白質溶液には、必要に応じて柔軟
剤が適量添加されることもある。浸漬工程に掛けられる
繊維製品11は既述の既述の一次製品・二次製品・三次
製品であり、これらは染色や他の加工処理をすでに終え
ている。繊維製品11の代表的一例は、図1・図2で述
べたパンティストッキングである。このパンティストッ
キングを蛋白質溶液入りの浸漬槽内に入れる。蛋白質溶
液への繊維製品11の浸漬時間は、繊維製品11の生地
の厚さ・繊維製品11の浸漬処理量・蛋白質溶液の量な
どを考慮して定める。具体例として、直径50cm×深さ
30cmの円筒容器内に蛋白質溶液を7分目程度入れてこ
れにパンティストッキング(5足)を浸したところ、数
分〜10分程度で蛋白質成分がパンティストッキングに
付着含浸し、所定の浸漬処理が完了した。
工程では浸漬槽から取り出した後の繊維製品11につい
て水分を70%〜100%除去する。望ましくは繊維製
品11を湿り気が少し残るぐらいの乾燥状態にする。脱
水手段は自然乾燥でもよいし温風機を利用した乾燥でも
よい。このような処理の前に繊維製品11を脱水機に軽
く掛けて水切りをしておくのもよい。
の工程では、繊維製品11たるパンティストッキング
(脱水処理後のもの)を耐熱性のディスプレイ(金属製
や陶製の型)に装着し、これを高温のホットチャンバ
(加熱容器)内に入れて短時間加熱処理する。こうして
パンティストッキングを熱処理するときは、ホットチャ
ンバ内の加熱温度を75〜130℃望ましくは100〜
120℃程度に保持し、処理時間を3〜15秒に設定す
る。具体例として110℃のホットチャンバ内に脱水工
程後のパンティストッキングを入れて6秒間ほど該熱処
理を施したところ、蛋白質被膜12がパンティストッキ
ングの表裏面に安定して形成された。
つぎのような方法によっても作製することができる。そ
れは上記浸漬工程に代え、蛋白質溶液を周知のスプレー
手段(スプレー工程)で繊維製品11の表面や裏面に吹
き付けることである。この方法によるときは、蛋白質溶
液の濃度いかんで上記脱水工程を省略することもでき
る。以下は蛋白質溶液でコーティングされた繊維製品1
1を上記と同様に熱処理工程に掛ければよい。
蛋白質溶液の種類によって相違がみられる。前記の蛋
白質溶液を用いたものでは、セリシンによる若干の硬さ
が蛋白質被膜12に生じる。けれどもの蛋白質溶液に
柔軟剤を添加した場合はそのような被膜の硬さがない。
セリシン蛋白質被膜12は感触や光沢の点でフィブロイ
ンに及ばないが、それなりの感触や光沢をもち、吸湿性
もあり、繊維製品11がセリシンで補強される。前記
の蛋白質溶液を用いたものでは、フィブロイン蛋白質被
膜12による絹様の感触や光沢が繊維製品11にみら
れ、フィブロインによる吸湿性・抗菌性・補強効果も獲
得している。の蛋白質溶液が柔軟剤をも含有している
ときは、柔軟性がフィブロイン蛋白質被膜12に付与さ
れる。前記の蛋白質溶液を用いたものでは、セリシン
やフィブロインによる特徴が蛋白質被膜12に混在す
る。この場合の蛋白質被膜12はフィブロインを多く含
んでいるのがよく、それによって絹の特徴を繊維製品1
1に活かすことができる。
ィングされたナイロン製パンティストッキング(繊維製
品11)を試料にしてこれを電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、蛋白質被膜12が繊維の表面にほぼ均一に付着して
おり、繊維が重なった部分には繊維相互の膠着が観察さ
れた。表面は滑らかで洗濯の前後で変化はほとんどみら
れない。また、洗濯後のものを電子顕微鏡で観察した結
果も変化がほとんどみられなかった。
繊維製品11の種類などにより、繊維製品11の表面の
みや裏面のみに形成したりするほか、それら表裏面の一
部分にのみ形成したりすることもある。繊維製品11に
形成された蛋白質被膜12は、また、緻密な成膜構造を
していてもよいし粗略な成膜構造をしていてもよい。こ
うしたことも製造の際、蛋白質溶液の濃度や繊維製品1
1に対する蛋白質溶液の付着量などで調整することがで
きる。
の少なくとも一部分がセリシンおよび/またはフィブロ
インでコーティングされたものであるから、品位の高い
絹の風合いものとなる。それに化学繊維にない吸湿性
や、抗菌性、繊維の補強効果などを併せると実用的にも
優れたものとなる。一方で、セリシンやフィブロインは
廃棄物を利用して得られるから、絹様の繊維製品であり
ながらもこれを安価に提供することができ、廃棄物の処
理コストも低下する。
繊維製品の所定部分を接触させるという手段で蛋白質被
膜(セリシンおよび/またはフィブロインの被膜)を形
成するから、既述の絹様繊維製品が簡単に得られる。
る。
ルまでで拡大した図である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】繊維製品の少なくとも一部分がセリシンお
よび/またはフィブロインでコーティングされているこ
とを特徴とする絹様繊維製品。 - 【請求項2】繊維製品の一部または全部が絹以外のもの
からなり、繊維製品における絹以外の部分が、セリシン
および/またはフィブロインでコーティングされている
ことを特徴とする絹様繊維製品。 - 【請求項3】繊維製品が靴下(ソックス・ストッキング
を含む)・パンティストッキング・下着・寝巻き・水着
のうちから選択されたものからなる請求項1または2記
載の絹様繊維製品。 - 【請求項4】セリシンおよび/またはフィブロインを含
有する蛋白質溶液に繊維製品の少なくとも一部分を接触
させてセリシンおよび/またはフィブロインをその接触
部分に付着させ、繊維製品における少なくとも一部分の
表面に蛋白質被膜を形成することを特徴とする絹様繊維
製品の製造方法。 - 【請求項5】一部または全部が絹以外のものからなる繊
維製品と、セリシンおよび/またはフィブロインを含有
する蛋白質溶液とを用意し、繊維製品における絹以外の
部分を蛋白質溶液に接触させてセリシンおよび/または
フィブロインをその接触部分に付着させ、繊維製品にお
ける絹以外の部分の表面に蛋白質被膜を形成することを
特徴とする絹様繊維製品の製造方法。 - 【請求項6】セリシンおよび/またはフィブロインを含
有する溶液として、屑繭・不良生糸・副蚕糸・屑絹地・
屑絹綿・屑絹糸のうちの一つ以上を溶解したものを用い
る請求項4または5記載の絹様繊維製品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16249399A JP4287541B2 (ja) | 1999-06-09 | 1999-06-09 | 絹様繊維製品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP16249399A JP4287541B2 (ja) | 1999-06-09 | 1999-06-09 | 絹様繊維製品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000345472A true JP2000345472A (ja) | 2000-12-12 |
JP4287541B2 JP4287541B2 (ja) | 2009-07-01 |
Family
ID=15755678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16249399A Expired - Lifetime JP4287541B2 (ja) | 1999-06-09 | 1999-06-09 | 絹様繊維製品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4287541B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018123953A1 (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | Spiber株式会社 | タンパク質の回収方法 |
JP7495707B2 (ja) | 2016-12-27 | 2024-06-05 | Spiber株式会社 | タンパク質の回収方法 |
-
1999
- 1999-06-09 JP JP16249399A patent/JP4287541B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110099917A (zh) * | 2016-12-27 | 2019-08-06 | 丝芭博株式会社 | 蛋白质的回收方法 |
JPWO2018123953A1 (ja) * | 2016-12-27 | 2019-10-31 | Spiber株式会社 | タンパク質の回収方法 |
EP3564254A4 (en) * | 2016-12-27 | 2020-10-21 | Spiber Inc. | PROTEIN RECOVERY PROCESS |
JP7436065B2 (ja) | 2016-12-27 | 2024-02-21 | Spiber株式会社 | タンパク質の回収方法 |
JP7495707B2 (ja) | 2016-12-27 | 2024-06-05 | Spiber株式会社 | タンパク質の回収方法 |
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