JP2000344944A - 自動車タイヤトレッド用ゴム組成物 - Google Patents

自動車タイヤトレッド用ゴム組成物

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JP2000344944A
JP2000344944A JP11154723A JP15472399A JP2000344944A JP 2000344944 A JP2000344944 A JP 2000344944A JP 11154723 A JP11154723 A JP 11154723A JP 15472399 A JP15472399 A JP 15472399A JP 2000344944 A JP2000344944 A JP 2000344944A
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butadiene
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Akira Takagi
彰 高木
Yutaka Otsuki
裕 大月
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Nippon Mitsubishi Oil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工性、機械的強度、燃費特性及びグリップ
性能に優れた自動車タイヤトレッド用ゴム組成物の提供
する。 【解決手段】 ブタジエン系重合体にヒドロシランが付
加した高分子シランカップリング剤とシリカ及びカーボ
ンブラックからなる充填剤を共役エラストマーに配合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車タイヤトレッ
ド用ゴム組成物に関し、特に無機フィラーであるシリカ
及びカーボンブラックを良好な分散状態で含有し、加工
性、機械強度、燃費特性及びグリップ性能に優れた自動
車タイヤトレッド用ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】以前よりシリカはゴムの白色充填剤とし
て使用されてきたが、シリカをゴムに混練する場合に
は、著しい粘度上昇を伴うため、これをゴムに均一分散
させることが極めて困難であった。この問題点を解消す
るためにアルキルシラン、ビニルシラン、アミノシラン
又はメルカプトシラン等の低分子シランカップリング剤
をシリカ混練時に加えるという手法がとられてきた。
【0003】しかしながら上記化合物は加熱混練時に発
生する臭気、得られたゴム組成物の機械強度不足、或い
は加熱に際して望ましくない架橋反応(スコーチ特性の
悪化)が発生する等の問題を有しており、その効果は必
ずしも十分とはいえなかった。
【0004】一方、近年自動車タイヤのトレッド面にシ
リカを配合したゴムを用いることにより、制動時及びウ
ェット路面におけるタイヤのグリップ性能を低下させる
ことなく、通常走行時の燃費特性を向上させうることが
見いだされた。この相反する特性を両立させることは、
従来のカーボンブラックのみを無機充填剤に用いた自動
車タイヤでは極めて困難であり、シリカ配合タイヤの優
れた特徴であるといえる。特に自動車から排出される炭
酸ガスは地球温暖化現象の原因でもあり、今日の環境問
題の観点からシリカ配合タイヤの優れた燃費特性は好ま
しい特性といえる。したがってシリカをゴムに効率よく
均一分させる技術は今日、極めて重要な課題となってき
ている。
【0005】上記シリカ配合タイヤは現在既に実用化さ
れているが、その製造に際してはある種の2官能性シラ
ンカップリング剤をシリカと併用することにより、シリ
カの均一な分散を達成している。一般に上記2官能性シ
ランカップリング剤として特開平8−176345号公
報、特開平9−302149号公報及び特開平10−1
565号公報等に記載されるビス(3−トリエトキシシ
リルプロピル)テトラサルファイドが広く用いられてい
る。このシランカップリング剤は分子両末端に存在する
エトキシシリル基がシリカ表面のシラノール基と、また
分子中央部のテトラサルファイド部がゴムの二重結合と
反応することにより、シリカ及びゴム両者と共有結合を
形成する事のできる優れた分子構造を有しているといえ
る。
【0006】しかしながら日本ゴム協会誌、71、76
(1998)には上記化合物が極めて高価格であること
に加えて、加熱混練時に分子中央部に含まれる硫黄原子
の遊離による望ましくない架橋反応が発生(スコーチ特
性が悪い)する等の不都合があることが記載されてい
る。
【0007】また、シリカ配合自動車タイヤ用の新規高
分子シランカップリング剤として特開平9−19463
8号公報、特開平10−53707号公報記載のポリオ
ルガノシロキサン又はその変性物が知られている。しか
し、これら高分子シランカップリング剤は、ゴムと化学
結合できる構造単位を全く含有していないか、含有して
いてもその量が極めて少ない関係で、この種のシランカ
ップリング剤単独では、満足な機械強度を備えた自動車
タイヤのトレッドに使用できるゴム組成物を得ることが
できない。このため、上記したような高分子シランカッ
プリング剤は、低分子シランカップリング剤との併用が
前提となっている等の問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主たる目的
は、従来のシリカ配合自動車タイヤ用ゴム組成物に認め
られる上記した諸問題点を解決させた新規な自動車タイ
ヤトレッド用ゴム組成物を提供することにある。本発明
者らは、この目的に適したシリカ配合ゴム組成物を開発
すべく鋭意研究を行った結果、特定の高分子シランカッ
プリング剤を使用することにより、シリカ及びカーボン
ブラックの分散性に優れるばかりではなく、満足出来る
加工性、機械強度、燃費特性及びグリップ性能を発揮す
る新規な自動車タイヤトレッド用ゴム組成物が安価に得
られることを見いだし、本発明に到達した。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、共役ジエンエ
ラストマー100重量部あたり、シリカ及びカーボンブ
ラックからなる充填剤30〜120重量部と高分子シラ
ンカップリング剤を1〜30重量部を含有すると共に、
該高分子シランカップリング剤が、数平均分子量500
〜10000のブタジエン系重合体100重量部に対し
て下記の一般式(1)で表されるヒドロシラン化合物を
10〜200重量部付加させて得られる高分子カップリ
ング剤であることを特徴とする自動車タイヤトレッド用
ゴム組成物である。
【0010】
【化3】
【0011】(式中R1 、R2 及びR3 はそれぞれ同一
でも異なっていてよく、それぞれメトキシ基、エトキシ
基、フェノキシ基、メチル基、エチル基又はフェニル基
を示す。但し、R1 、R2 及びR3 の少なくとも1つは
メトキシ基、エトキシ基又はフェノキシ基である。) 本発明で用いるシランカップリング剤を以下カップリン
グ剤Xと称する。
【0012】本発明の自動車タイヤトレッド用ゴム組成
物の主たる性能的特徴は、シリカ及びカーボンブラック
の分散性に優れるばかりではなく、良好な加工性、機械
強度及び優れた燃費特性とグリップ性能を有する自動車
タイヤトレッド用ゴム組成物を低いコストで実現できる
点にある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明に使用される共役ジエン系エラストマー成分として
は共役ジエンを主体とするゴム状重合体であれば本質的
には特に制限はない。具体例としては、シス1,4−ポ
リイソプレンゴム、3,4−ポリイソプレンゴム、乳化
重合スチレン/ブタジエンコポリマーゴム、溶液重合ス
チレン/ブタジエンコポリマーゴム、イソプレン/ブタ
ジエンコポリマーゴム、スチレン/イソプレンコポリマ
ーゴム、スチレン/イソプレン/ブタジエンターポリマ
ーゴム、シス1,4−ポリブタジエンゴム、トランス
1,4−ポリブタジエンゴム(70〜95%トラン
ス)、低ビニルポリブタジエンゴム(10〜30%ビニ
ル)、中ビニルポリブタジエンゴム(30〜50%ビニ
ル)、高ビニルポリブタジエンゴム(50〜90%ビニ
ル)、乳化重合スチレン/ブタジエン/アクリロニトリ
ルターポリマーゴム及びブタジエン/アクリロニトリル
コポリマーゴム等があり、これらの1種又は2種以上が
適宜使用できる。
【0014】本発明で使用する充填剤であるシリカ及び
カーボンブラックの種類にも特に制限はない。シリカの
具体例としては乾式法ホワイトカーボン、湿式法ホワイ
トカーボン、コロイダルシリカ及び沈降シリカ等があり
これらの1種又は2種以上が適宜使用される。シリカの
比表面積についても特に制限はないが、好ましくは50
〜400m2 /g、より好ましくは100〜250m2
/g、特に好ましくは120〜200m2 /gの範囲の
比表面積を持つものを用いることが好ましい。ここいう
比表面積はASTM D3037−81に準じた測定法
による窒素吸着比表面積(BET法)である。また、カ
ーボンブラックにも特に制限はない。従来タイヤ、特に
タイヤトレッドにおいて使用されていたいずれのカーボ
ンブラックも使用可能であり、これらの1種又は2種以
上が適宜使用される。
【0015】シリカ及びカーボンブラックを含む充填剤
の配合量は、共役ジエン系エラストマー100重量部あ
たり30〜120重量部、好ましくは50〜100重量
部の範囲にある。充填剤の比率がこの範囲を逸脱する
と、得られるゴム組成物の耐磨耗性等が著しく低下した
り、加工性が低下するので好ましくない。さらに本発明
で使用するシリカとカーボンブラックの重量比は好まし
くはシリカ/カーボンブラック=10/90〜99/
1、より好ましくは30/70〜95/5、特に好まし
くは50/50〜90/10である。
【0016】本発明で使用するカップリング剤Xは本発
明のゴム組成物に良好な加工性、機械強度及び燃費特性
に優れた粘弾性特性を付与するうえで必要不可欠な成分
である。上記シランカップリング剤Xはブタジエンジエ
ン系重合体中に存在する炭素−炭素不飽和結合への上記
ヒドロシラン化合物(1)のヒドロシリル基(HSi
−)が付加反応することで得られる化合物である。
【0017】一般式(1)で示されるヒドロシラン化合
物の好ましい具体例としては、次の化合物を例示するこ
とができる。(式中Meはメチル基を示し、Etはエチ
ル基を示す)
【0018】
【化4】 上記においてMeはメチル基、Etはエチル基を示す。
特にトリエトキシシランが好ましい。
【0019】カップリング剤Xを合成するに際して、ブ
タジエン系重合体に付加される一般式(1)のヒドロシ
ラン化合物の量はブタジエン系重合体100重量部あた
り10〜200重量部の範囲で選ばれる。ヒドロシラン
化合物の量が10重量部より少ない場合には、得られた
高分子シランカップリングとシリカとの反応性が低下す
るため、最終的に得られるゴム組成物に満足出来る加工
性と機械的強度を保持させることができない。またシラ
ン化合物の量が200重量部より多い場合は、得られた
高分子シランカップリング剤とゴムとの架橋反応性が低
下するので好ましくない。また、ヒドロシラン化合物を
多量に使用することは経済的にも好ましくない。
【0020】一方、一般式(1)で示されるヒドロシラ
ン化合物を付加させるブタジエン系重合体としては、数
平均分子量が500〜10000、好ましくは500〜
5000の範囲にあるものが選ばれる。数平均分子量が
500より小さい重合体を使用して得られる付加反応生
成物は、これを組成物に配合しても、十分な機械的強度
を備えたゴム組成物を得ることができない。また、数平
均分子量が10000より大きい重合体を使用した場合
には、付加反応系の粘度上昇が著しく、付加反応の遂行
に支障をきたす。付加反応に使用するブタジエン系重合
体は、そのビニル基含量が重合体中に存在する全二重結
合の50mol%以上、80mol%以下であることが
好ましく、55mol%以上、75mol%以下である
ことがさらに好ましい。
【0021】更に言えば、付加反応に用いるブタジエン
系重合体は、数平均分子量が500〜5000の範囲に
あり、かつビニル基含量が該重合体中に存在する全二重
結合の50〜80mol%の範囲にあるポリブタジエン
であることが好ましい。ブタジエン系重合体中のビニル
基は内部オレフィンに比し反応性が高い。従って、ビニ
ル基含量がブタジエン系重合体中に存在する全二重結合
の50mol%より少ない場合は所定量のヒドロシラン
化合物の付加に長時間を要するため、架橋反応等の副反
応が併発する可能性がある。この理由から、ビニル基含
量の少ないブタジエン系重合体を使用して得られる付加
反応生成物は、シランカップリング剤としての性能が低
下する。また、ビニル基含量が80mol%を越えるブ
タジエン系重合体の使用は、付加反応系の粘度を著しく
増大させるため、反応の進行に支障をきたす可能性があ
る。更に言えば、ビニル基含量が80mol%を越える
ブタジエン系重合体を得るためには、低温でのアニオン
重合が必要となり、結果的にカップリング剤Xの原料と
なるブタジエン系重合体の価格上昇を招く。
【0022】カップリング剤Xを得るためのポリブタジ
エン系重合体とヒドロシラン化合物(1)の付加反応
は、一般にヒドロシリル化反応として知られているもの
である。ヒドロシリル化反応は通常、金属触媒存在下に
おいて遂行されるが、カップリング剤Xを得る際にも既
知の適宜のヒドロシリル化触媒を使用することが可能で
ある。
【0023】ヒドロシリル化触媒として一般に白金又は
ロジウム化合物が用いられるが、その具体例としては、
ヘキサクロロ白金酸、及びその水和物、白金カルボニル
錯体、白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、白
金シクロビニルメチルシロキサン錯体、RhCl(Ph3)3
体、RhH(CO)(PR3)3 錯体、RhCl(CO)(PR3)3錯体等があ
る。
【0024】付加反応は無溶媒で遂行させることもでき
るが、反応系の粘度上昇を抑え、反応熱を除去する等の
目的で、ラジカルに不活性な溶媒を用いて行うことがで
きる。溶媒としてはベンゼン、トルエン、キシレン、混
合キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、又はヘキサン、
ヘプタン、リグロイン等の脂肪族炭化水素系溶媒等が使
用可能である。
【0025】本発明の組成物において、カップリング剤
Xの配合量は共役ジエン系エラストマー100重量部あ
たり1〜30重量部、好ましくは2〜15重量部の範囲
で選ばれる。カップリング剤Xの配合量が1重量部より
少ない場合は、シランカップリング剤としての作用効果
を発揮させることができない。またその配合量が30重
量部を越えると、得られたゴム組成物の加硫特性が悪化
する。
【0026】本発明の係る自動車タイヤトレッド用ゴム
組成物の基本構成成分は、共役ジエン系エラストマーと
シリカ及びカーボンブラックからなる充填剤とカップリ
ング剤Xであるが、この組成物には他の添加剤、例え
ば、酸化亜鉛、ステアリン酸、老化防止剤、加硫促進
剤、プロセスオイル、ビス(3−トリエトキシシリルプ
ロピル)テトラサルファイド(Si−69)に代表され
る他のシランカップリング剤等、を添加することができ
る。これらの添加量は共役ジエンエラストマー100重
量部あたり通常1〜10重量部が好ましい。以下に実施
例を示して本発明をさらに説明するが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。
【0027】
【実施例】高分子シランカップリング剤の合成例1 攪拌装置、温度計、窒素導入管を備えた反応器に数平均
分子量930、ビニル基含有量65%のポリブタジエン
(日本石油化学(株)製日石ポリブタジエンB−100
0)100重量部、トリエトキシシラン100重量部、
触媒として1.0%ヘキサクロロ白金酸IPA溶液1重
量部を入れた後、窒素導入管をもちいて反応器内を窒素
パージした。その後、窒素雰囲気下、85℃にて8時間
反応を行った。反応終了後85℃に保持しながら減圧下
で反応生成物中の揮発成分を除去した。得られた淡黄色
透明液体をシランカップリング剤Aとした。
【0028】高分子シランカップリング剤の合成例2 原料のポリブタジエンを、数平均分子量2000、ビニ
ル基含有量65%のポリブタジエン(日本石油化学
(株)製日石ポリブタジエン B−2000)に変更し
た以外は合成例1と同様の操作によりシランカップリン
グ剤Bを得た。高分子シランカップリング剤の合成例3 原料のポリブタジエンを数平均分子量3000、ビニル
基含有量65%のポリブタジエン(日本石油化学(株)
製日石ポリブタジエン B−3000)に変更した以外
は実施例1と同様の操作によりシランカップリング剤C
を得た。
【0029】実施例1〜3及び比較例1〜2 ゴム組成物の配合/混練り 表1に示した配合で以下の手法にて混練りを行いゴム組
成物を調整した。 混練方法 1.マスターバッチ作成(加硫系以外の練り) 2.1で作成したマスターバッチを100℃のオープン
ロールに4分巻き付かせ、その後加硫系及びシランカッ
プリング剤を混入し、4分間で練り上げた。 配合に用いた各成分は以下のとうりである。
【0030】 SBR1500及びSL−574 JSR社製 NR(RSS#1) 天然ゴム社製 SBR(NS116) 日本ゼオン社製 N234 東海カーボン社製 ニップシール VN−3 日本シリカ社製 アロマックス 3 富士興産社製 ジエチレングリコール 片山化学社製 酸化亜鉛2種 正同化学社製 ステアリン酸 日本油脂社製 ノクセラーD及びCZ 大内新興化学社製 ノクラック 6C 大内新興化学社製 硫黄 細井化学社製 Si−69 デグサ社製
【0031】
【表1】
【0032】実施例1〜3及び比較例1〜2で得られた
各サンプルについての各種試験を以下の手法により測定
した。 (ムーニー粘度測定、ムーニースコーチ試験、及び加硫
度試験) 試験方法 JIS K 6300 キュラストメータ 振幅±1゜、振動数1.67ヘルツ(100cpm) (硬さ試験) 試験方法 JIS K 6253 (引張試験) 試験方法 JIS K 6251 試験片形状:ダンベル状3号形 (磨耗試験) 試験方法 JIS K 6264 B法に準拠 加重:4.50kgf 角度:10度 予備試験:500回 本試験:500回 (粘弾性試験) 試験方法 JIS K 7198 A法 試験片形状:1mm×5mm×30mm 測定モード:引張モード 測定周波数:10Hz 昇温速度:2℃/min 測定温度:−10〜70℃ 動的ひずみ:0.1% 試験器:レオメトリック社製粘弾性測定装置RSA−II (試験結果)配合1で得られたゴム組成物の各試験結果
を表3及び表4に示す。
【0033】
【表2】
【0034】表2に示す結果から明らかなように、シラ
ンカップリング剤未添加の比較例1ではムーニー粘度が
著しく高く、加工性に劣る。またシリカ/ゴム間に結合
が存在しないためゴム組成物の引張応力が低く、耐磨耗
性も劣っている。一方、低分子シランカップリング剤を
使用した比較例2では、引張試験においてはカップリン
グ剤としての効果は認められるもののムーニースコーチ
試験の値が短く、加工性が十分に改善されていない。ま
た、耐磨耗性にも問題がある。
【0035】これに対して、本発明の自動車タイヤ用ト
レッド用ゴム組成物ではその加硫特性及び機械物性値双
方に良好な改善効果が認められるばかりではなく、タイ
ヤの転がり摩擦(燃費特性)の指標である動的粘弾性測
定においても、既に実績のある低分子シランカップリン
グ剤を添加した系と同等の値を示している。
【0036】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の自動車
タイヤトレッド用ゴム組成物は、安価な特定の高分子シ
ランカップリング剤を用いることにより、シリカ及びカ
ーボンブラックの分散性に優れるばかりでなく、加工
性、機械強度、燃費特性及びグリップ性能を有する新規
な自動車タイヤトレッド用ゴム組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/36 C08K 3/36 C08L 9/02 C08L 9/02 9/06 9/06 //(C08L 9/00 47:00) (C08L 9/00 15:00) Fターム(参考) 4F070 AA06 AA40 AB07 AB11 AB22 AC52 AE08 BA02 BB08 GA01 4J002 AC031 AC051 AC061 AC071 AC081 AC111 AC112 BL012 DA037 DE100 DJ016 EF050 EX008 EX038 FD016 FD017 FD020 FD030 FD142 FD150 GN01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共役ジエン系エラストマー100重量部
    あたり、30〜120重量部のシリカ及びカーボンブラ
    ックからなる充填剤と、1〜30重量部の高分子シラン
    カップリング剤を含有し、前記の高分子シランカップリ
    ング剤が、数平均分子量500〜10000のブタジエ
    ン系重合体100重量部に対して下記の一般式(1)で
    表されるシラン化合物を10〜200重量部付加させて
    得られるカップリング剤である自動車タイヤトレッド用
    ゴム組成物。 【化1】 (式中R1 、R2 及びR3 はそれぞれ同一でも異なって
    いてよく、それぞれメトキシ基、エトキシ基、フェノキ
    シ基、メチル基、エチル基又はフェニル基を示す。但
    し、R1 、R2 及びR3 の少なくとも1つはメトキシ
    基、エトキシ基又はフェノキシ基である。)
  2. 【請求項2】 共役ジエン系エラストマーがシス1,4
    −ポリイソプレンゴム、3,4−ポリイソプレンゴム、
    スチレン/ブタジエンコポリマーゴム、イソプレン/ブ
    タジエンコポリマーゴム、スチレン/イソプレンコポリ
    マーゴム、スチレン/イソプレン/ブタジエンターポリ
    マーゴム、シス1,4−ポリブタジエンゴム、トランス
    1,4−ポリブタジエンゴム、ビニルポリブタジエンゴ
    ム、乳化重合スチレン/ブタジエン/アクリロニトリル
    ターポリマーゴム及びブタジエン/アクリロニトリルコ
    ポリマーゴムからなる群から選ばれる請求項1記載の自
    動車タイヤトレッド用ゴム組成物
  3. 【請求項3】 前記のシラン化合物が 【化2】 である請求項1又は2記載の自動車タイヤトレッド用ゴ
    ム組成物
  4. 【請求項4】 前記の高分子シランカップリング剤を形
    成するブタジエン系重合体の数平均分子量が500〜5
    000の範囲にあり、かつビニル基含量が全二重結合の
    50mol%〜80mol%の範囲にある請求項1〜3
    のいずれか1項記載の自動車タイヤトレッド用ゴム組成
    物。
  5. 【請求項5】 前記の高分子シランカップリング剤を形
    成するブタジエン系重合体がポリブタジエンである請求
    項1〜4のいずれか1項記載の自動車タイヤトレッド用
    ゴム組成物
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