JP2012107141A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた低発熱性(低燃費性)、ウェットグリップ性能、耐摩耗性を有する空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】重合体Aと重合体Bとを含むゴム成分と、シリカとを含み、前記重合体Aが、共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物を共重合して得られる重合体の活性末端を、2つ以上のエポキシ基を有する化合物Aで変性することにより得られる重合体であり、前記重合体Bが、ポリブタジエンを、珪素含有化合物を用いてヒドロシリル化することにより得られる重合体であり、ゴム成分100質量部に対するシリカの含有量が10〜150質量部であるゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤに関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
従来より、タイヤの転がり抵抗を低減することにより(転がり抵抗性能の向上)、車の低燃費化が行われてきたが、近年、車の低燃費化への要求はますます強くなってきており、タイヤ部材の中でもタイヤにおける占有比率の高いトレッド部を製造するためのゴム組成物に対して、優れた低発熱性が要求されている。
例えば、トレッド部を2層構造(ベーストレッド及びキャップトレッド)とし、ベーストレッドに低発熱性を有するゴム組成物を使用する方法が知られているが、より優れた低発熱性が求められている。また、トレッド部以外のタイヤ部材に対する低発熱性の改善も求められ、例えば、変形による発熱が大きいサイドウォールに対してもより一層の低発熱性が要求されている。
ゴム組成物において低発熱性を満足させる方法として、補強用充填剤の含有量を減量する方法が知られている。しかし、この場合、ゴム組成物の硬度が低下するためタイヤが軟化し、車のハンドリング性能(操縦安定性)やウェットグリップ性能が低下したり耐摩耗性が低下したりするという問題があった。
特許文献1には、アルコキシ基を含有する所定の有機ケイ素化合物で変性した変性スチレンブタジエンゴムを使用することにより、低発熱性、ウェットグリップ性能、耐摩耗性を改善できることが開示されている。しかし、これらの性能をすべて満足させるには未だ改善の余地がある。
また、アルキルリチウム触媒を用いたリビングアニオン重合法により得られる1,4−シス構造の含有量が低いブタジエンゴム(低シスブタジエンゴム)は、末端の変性が比較的容易であり、例えばシリカを配合したトレッドゴムにおいて、低シスブタジエンゴムの末端を有機ケイ素化合物等で変性することにより、低発熱性、ウェットグリップ性能が改善されることが知られている。しかし、低シスブタジエンゴム(末端変性低シスブタジエンゴム)は、1,4−シス構造の含有量が高いブタジエンゴムに比べてガラス転移点が高いため、充分な耐摩耗性が得られないという問題がある。このように、優れた低発熱性(低燃費性)、ウェットグリップ性能、耐摩耗性を有する空気入りタイヤは未だ得られていないのが現状である。
特開2001−114938号公報
本発明は、前記課題を解決し、優れた低発熱性(低燃費性)、ウェットグリップ性能、耐摩耗性を有する空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、(I)共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物を共重合して得られる重合体の活性末端を、2つ以上のエポキシ基を有する化合物で変性することにより得られる重合体Aと、(II)ポリブタジエンを、珪素含有化合物を用いてヒドロシリル化することにより得られる重合体Bと、(III)特定量のシリカとを配合したゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤが、優れた低発熱性(低燃費性)、ウェットグリップ性能、耐摩耗性を有する事を見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、重合体Aと重合体Bとを含むゴム成分と、シリカとを含み、上記重合体Aが、共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物を共重合して得られる重合体の活性末端を、2つ以上のエポキシ基を有する化合物Aで変性することにより得られる重合体であり、上記重合体Bが、ポリブタジエンを、珪素含有化合物を用いてヒドロシリル化することにより得られる重合体であり、ゴム成分100質量部に対するシリカの含有量が10〜150質量部であるゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤに関する。
上記ポリブタジエンが、1,4−シス構造の含有量が80〜95モル%、及び1,2−ビニル構造の含有量が4〜19モル%のポリブタジエンであることが好ましい。
上記化合物Aが、下記一般式(1)で示される化合物であることが好ましい。
Figure 2012107141
(式(1)中、R及びRは、同一又は異なって、炭素数1〜10の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、エーテル基、及び3級アミノ基からなる群より選択される少なくとも1種の基を有してもよい。R及びRは、同一若しくは異なって、水素原子、又は炭素数1〜20の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、エーテル基、及び3級アミノ基からなる群より選択される少なくとも1種の基を有してもよい。Rは、炭素数1〜20の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、エーテル基、3級アミノ基、エポキシ基、カルボニル基、及びハロゲン基からなる群より選択される少なくとも1種の基を有してもよい。nは1〜6の整数を表す。)
上記重合体Aが、上記化合物Aで末端変性された後、1級若しくは2級アミノ基及びアルコキシシリル基を有する化合物で更に変性された重合体であることが好ましい。
上記ポリブタジエンのヒドロシリル化において、ポリブタジエンのビニル基がヒドロシリル化されていることが好ましい。
上記珪素含有化合物が下記一般式(2)で示される化合物であることが好ましい。
Figure 2012107141
(式(2)中、Rは、炭素数1〜10の炭化水素基又はハロゲン基を表し、該炭化水素基は、水酸基、アミノ基、ハロゲン基、メルカプト基、エポキシ基、エーテル基、及びシアノ基からなる群より選択される少なくとも1種の基、又は窒素原子を有してもよく、環構造を形成してもよい。Rは、同一若しくは異なって、炭素数1〜10の炭化水素基又はハロゲン基を表し、該炭化水素基は、水酸基、アミノ基、ハロゲン基、及びエーテル基からなる群より選択される少なくとも1種の基、窒素原子、又はケイ素原子を有してもよく、環構造を形成してもよい。)
上記ゴム組成物において、ゴム成分100質量%中の上記重合体Aの含有量が40〜90質量%、上記重合体Bの含有量が10〜60質量%であることが好ましい。
上記空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて作製したトレッド及び/又はサイドウォールを有することが好ましい。
本発明によれば、共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物を共重合して得られる重合体の活性末端を、2つ以上のエポキシ基を有する化合物Aで変性することにより得られる重合体A、及びポリブタジエンを、珪素含有化合物を用いてヒドロシリル化することにより得られる重合体Bを含むゴム成分と、特定量のシリカとを含むゴム組成物をトレッド、サイドウォールなどのタイヤの各部材に使用することで、優れた低発熱性(低燃費性)、ウェットグリップ性能、耐摩耗性を有する空気入りタイヤを提供できる。
本発明の空気入りタイヤは、共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物を共重合して得られる重合体の活性末端を、2つ以上のエポキシ基を有する化合物Aで変性することにより得られる重合体A、及びポリブタジエンを、珪素含有化合物を用いてヒドロシリル化することにより得られる重合体Bを含むゴム成分と、特定量のシリカとを含むゴム組成物を用いて作製される。
本発明では、重合体Aと、重合体Bと、特定量のシリカとを併用したゴム組成物を用いて得られた空気入りタイヤであるため、重合体A、重合体Bを単独でシリカと併用したゴム組成物を用いて得られた空気入りタイヤに比べて、低発熱性(低燃費性)、ウェットグリップ性能、耐摩耗性を相乗的に向上でき、低発熱性(低燃費性)、ウェットグリップ性能、耐摩耗性に非常に優れる。
(ゴム組成物)
まず、本発明の空気入りタイヤを作製するためのゴム組成物について説明する。上記ゴム組成物は、ゴム成分として、重合体A及び重合体Bを含む。
(重合体A)
重合体Aは、共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物を共重合して得られる重合体の活性末端を、2つ以上のエポキシ基を有する化合物Aで変性することにより得られる重合体である。重合体Aを配合することにより、シリカやカーボンブラック等の無機充填剤と良好な親和性を発揮し、加工性、低発熱性(低燃費性)、ウェットグリップ性能、耐摩耗性を向上できる。
重合体Aは、公知の方法(例えば、特開2009−227858号公報に記載の方法)により製造できる。重合体Aは、例えば、共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物を共重合(アニオン重合)させることにより、活性末端を有する重合体を得た後、該重合体の活性末端に、2つ以上のエポキシ基を有する化合物Aを反応させることにより得られる。
また、重合体Aは、化合物Aで末端変性された後、更に、1級若しくは2級アミノ基及びアルコキシシリル基を有する化合物Bで変性されることが好ましい。すなわち、活性末端を有する重合体に化合物Aを付加させた後に、残存しているエポキシ基の全てまたは一部に対して、1級若しくは2級アミノ基及びアルコキシシリル基を有する化合物Bを反応させることが好ましい。これにより、シリカやカーボンブラック等の無機充填剤に対する重合体Aの親和性がより向上し、より好適に、加工性、低発熱性(低燃費性)、ウェットグリップ性能、耐摩耗性を向上できる。
共役ジエン化合物としては、例えば、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチルブタジエン、2−フェニル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエンなどが挙げられる。これらの中でも、1,3−ブタジエン、イソプレンが好ましく、1,3−ブタジエンがより好ましい。共役ジエン化合物は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
芳香族ビニル化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、1−ビニルナフタレン、3−ビニルトルエン、エチルビニルベンゼン、ジビニルベンゼン、4−シクロヘキシルスチレン、2,4,6−トリメチルスチレンなどが挙げられる。これらの中でも、スチレンが好ましい。芳香族ビニル化合物は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
共重合の方法については特に制限はなく、溶液重合法、気相重合法、バルク重合法のいずれも用いることができるが、特に重合体の設計の自由度、加工性等の観点、及び活性末端が得られやすいという理由から溶液重合法が好ましい。また、溶液重合法としては、特に制限はなく、アニオン重合、カチオン重合のいずれも用いることができるが、アニオン重合が好ましい。また、重合形式は、回分式及び連続式のいずれであってもよい。
溶液重合法を用いた場合には、溶媒中のモノマー濃度は、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましい。溶液中のモノマー濃度が5質量%未満では、得られる重合体の量が少なく、コストが高くなる傾向がある。また、溶媒中のモノマー濃度は50質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましい。溶媒中のモノマー濃度が50質量%をこえると、溶液粘度が高くなりすぎて撹拌が困難となり、重合しにくくなる傾向がある。
アニオン重合を行う場合、重合開始剤としては特に制限はないが、有機リチウム化合物が好ましく用いられる。有機リチウム化合物としては、炭素数2〜20のアルキル基を有するものが好ましく、例えばエチルリチウム、n−プロピルリチウム、イソプロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、tert−オクチルリチウム、n−デシルリチウム、フェニルリチウム、2−ナフチルリチウム、2−ブチルーフェニルリチウム、4−フェニル−ブチルリチウム、シクロヘキシルリチウム、シクロペンチルリチウム、ジイソプロペニルベンゼンとブチルリチウムとの反応生成物などが挙げられるが、これらの中でも、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウムが好ましい。
有機リチウム化合物を重合開始剤として用い、共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物をアニオン重合させることにより、活性末端を有する重合体を製造する方法としては、特に制限はなく、従来公知の方法を用いることができる。
具体的には、反応に不活性な有機溶剤、例えば、脂肪族、脂環族、芳香族炭化水素化合物などの炭化水素系溶剤中において、共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物を、前記有機リチウム化合物を重合開始剤として、必要に応じてランダマイザーの存在下でアニオン重合させることにより、活性末端を有する重合体が得られる。
炭化水素系溶剤としては、炭素数3〜8のものが好ましく、例えばプロパン、n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、プロペン、1−ブテン、イソブテン、トランス−2−ブテン、シス−2−ブテン、1−ペンテン、2−ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセン、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどを挙げることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
また、前記ランダマイザーとは、重合体中の共役ジエン部分のミクロ構造制御、例えばブタジエンにおける1、2−結合、イソプレンにおける3、4−結合の増加など、あるいは重合体におけるモノマー単位の組成分布の制御、例えばブタジエン−スチレン共重合体におけるブタジエン単位、スチレン単位のランダム化などの作用を有する化合物のことである。このランダマイザーとしては、特に制限はなく、従来ランダマイザーとして一般に使用されている公知の化合物の中から任意のものを用いることができる。例えば、ジメトキシベンゼン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ビステトラヒドロフリルプロパン、トリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン、N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン、1,2−ジピペリジノエタンなどのエーテル類及び第三級アミン類などを挙げることができる。また、カリウム−t−アミレート、カリウム−t−ブトキシドなどのカリウム塩類、ナトリウム−t−アミレートなどのナトリウム塩類も用いることができる。これらのランダマイザーは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、ランダマイザーの使用量は特に制限はないが、ランダマイザーの使用量が有機リチウム化合物1モル当たり500モル当量をこえると、モノマーの反応速度が大きく変化してしまい、逆にランダム化しにくくなる傾向がある。
重合温度は、10〜90℃が好ましく、20〜70℃がより好ましい。
上記化合物Aとしては、2つ以上のエポキシ基を有する化合物であれば、特に限定されないが、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテルなどの多価アルコールのポリグリシジルエーテル、ジグリシジル化ビスフェノールAなどの2個以上のフェニル基を有する芳香族化合物のポリグリシジルエーテル、1,4−ジグリシジルベンゼン、1,3,5−トリグリシジルベンゼン、ポリエポキシ化液状ポリブタジエンなどのポリエポキシ化合物、4,4’−ジグリシジル−ジフェニルメチルアミン、4,4’−ジグリシジル−ジベンジルメチルアミン、イソシアヌル酸トリグリシジルなどのエポキシ基含有3級アミン、ジグリシジルアニリン、ジグリシジルオルソトルイジン、テトラグリシジルメタキシレンジアミン、テトラグリシジルアミノジフェニルメタン、テトラグリシジル−p−フェニレンジアミン、ジグリシジルアミノメチルシクロヘキサン、テトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン等のジグリシジルアミノ化合物、エポキシ変成シリコーン、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油などのエポキシ基と他の官能基を有する化合物が挙げられる。これらの化合物は単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
化合物Aのなかでも、下記一般式(1)で示される化合物が好ましい。
Figure 2012107141
(式(1)中、R及びRは、同一又は異なって、炭素数1〜10の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、エーテル基、及び3級アミノ基からなる群より選択される少なくとも1種の基を有してもよい。R及びRは、同一若しくは異なって、水素原子、又は炭素数1〜20の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、エーテル基、及び3級アミノ基からなる群より選択される少なくとも1種の基を有してもよい。Rは、炭素数1〜20の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、エーテル基、3級アミノ基、エポキシ基、カルボニル基、及びハロゲン基からなる群より選択される少なくとも1種の基を有してもよい。nは1〜6の整数を表す。)
及びRは、炭素数1〜10のアルキレン基(好ましくは炭素数1〜3)が好ましい。R及びRは、水素原子が好ましい。Rは、炭素数3〜20の炭化水素基(好ましくは炭素数6〜10、より好ましくは炭素数8)が挙げられ、下記式などで表されるシクロアルキル基、シクロアルキレン基が好ましく、シクロアルキレン基がより好ましい。
Figure 2012107141
また、nは2〜3であることが好ましい。上記一般式(1)で表される化合物としては、例えば、テトラグリシジルメタキシレンジアミン、テトラグリシジルアミノジフェニルメタン、テトラグリシジル−p−フェニレンジアミン、ジグリシジルアミノメチルシクロヘキサン、テトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン等が好適に用いられる。
化合物Aは、化合物A中のエポキシ基と重合体の活性末端との反応後にそのエポキシ基の一部が残存する程度に添加することが好ましい。これにより、1級若しくは2級アミノ基及びアルコキシシリル基を有する化合物Bで更に変性することが可能となる。
化合物Aの添加量をAモル、化合物Aのエポキシ基の個数をf(2種類以上用いる場合はモル平均の個数)、開始剤として添加したリチウムの総量をMモルとしたときに、A/Mの値が1/f以上1以下となるように添加するのが好ましく、3/2f以上1以下となるように添加することがさらに好ましい。後の工程で化合物Bが反応するエポキシ基を確保するために1/f以上とすることが好ましく、コストの観点から1以下とすることが好ましい。
化合物Aを活性末端に付加(反応)させる温度は、10〜90℃が好ましく、20〜70℃がより好ましい。10℃未満では、反応が進行しにくく、生産性が低下するおそれがある。90℃を超えると、副反応が起こりやすく、性能が劣るおそれがある。活性末端を有する重合体を重合した後に、特に加除熱することなく化合物Aを添加することにより、該重合体の活性末端に、化合物Aを付加(反応)させることができる。また、化合物Aを活性末端に付加(反応)させる反応は、上記炭化水素系溶剤中において行うことができる。
反応時間も特に制限はないが、十分な反応率を得るために30秒以上の反応時間を確保することが好ましい。
化合物Bとしては、例えば、アミノアルキルトリアルコキシシラン、アミノアルキルアルキルジアルコキシシラン、アミノアルキルジアルキルアルコキシシラン、N−(アミノアルキル)アミノアルキルトリアルコキシシラン、N−(アミノアルキル)アミノアルキルアルキルジアルコキシシラン、N−(アミノアルキル)アミノアルキルジアルキルアルコキシシラン、(トリアルコキシシリルアルキル)ジアルキレントリアミン、(アルキルジアルコキシシリルアルキル)ジアルキレントリアミン、(ジアルキルアルコキシシリルアルキル)ジアルキレントリアミン、N−アルキルアミノアルキルトリアルコキシシラン、N−アルキルアミノアルキルアルキルジアルコキシシラン、N−アルキルアミノアルキルジアルキルアルコキシシラン、N−アリールアミノアルキルトリアルコキシシラン、ビス(トリアルコキシシリルアルキル)アミン、ビス(アルキルジアルコキシシリルアルキル)アミン、ビス(トリアルコキシシリルアルキル)エチレンジアミン、N−[(トリアルコキシシシリル)−アルキル]−ピペラジン、N−[(アルキルジエトキシシリル)−アルキル]−ピペラジン、N−[(トリアルコキシシリル)−アルキル]−イミダゾリジン、N−[(アルキルジアルコキシシリル)−アルキル]−イミダゾリジン、N−[(ジアルキルアルコキシシリル)−アルキル]−イミダゾリジン、N−[(トリアルコキシシリル)−アルキル]−ヘキサヒドロピリミジン、N−[(アルキルジアルコキシシリル)−アルキル]−ヘキサヒドロピリミジン、N−[(ジアルキルアルコキシシリル)−アルキル]−ヘキサヒドロピリミジン等が挙げられ、具体的には以下のような化合物が挙げられる。
化合物Bとしては、例えば、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、3−アミノプロピルジイソプロピルエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノイソブチルメチルジメトキシシラン、(アミノエチルアミノ)−3−イソブチルジメチルメトキシシラン、N−(6−アミノヘキシル)アミノメチルトリエトキシシラン、N−(6−アミノヘキシル)アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−11−アミノウンデシルトリメトキシシラン、(アミノエチルアミノメチル)フェンエチレントリメトキシシラン、(3−トリメトキシシリルプロピル)ジエチレントリアミン、N−メチルアミノプロピルトリエトキシシラン、N−ブチルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−メチルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニルアミノプロピルトリエトキシシラン、N−シクロヘキシルアミノプロピルトリメトキシシラン、3−(N−アリルアミノ)プロピルトリメトキシシラン、ビス(トリメトキシシリルプロピル)アミン、ビス(メチルジエトキシシリルプロピル)アミン、ビス[(3−トリメトキシシリル)プロピル]−エチレンジアミン、N−[3−(トリエトキシシリル)−プロピル]−ピペラジン、N−[3−(メチルジエトキシシリル)−プロピル]−ピペラジン、N−[3−(ジメチルメトキシシリル)−プロピル]−イミダジリジン、N−[3−(エチルジメトキシシリル)−プロピル]−ヘキサヒドロピリミジン等が挙げられる。化合物Bは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
なかでも、エポキシ基との反応により2級アミノ基を生成し、無機充填剤、特にカーボンブラックとのよりよい相互作用を期待できるため、アミノアルキルトリアルコキシシラン等の1級アミノ基及びアルコキシシリル基を有する化合物が好ましい。化合物Bとしては、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、(3−トリメトキシシリルプロピル)ジエチレントリアミン等が好適に用いられる。
化合物Bは、活性末端を有する重合体の活性末端に化合物Aを付加させた後に残存しているエポキシ基の全てまたは一部に対して反応させる。化合物Aを付加した後に、溶液中に化合物Bを混合して反応させても良いし、いったん脱溶媒して得られた重合体に化合物Bをインターナルミキサー等で混合して反応させても良い。なかでも、反応効率などの観点から化合物Aを反応させて得られた重合体溶液に化合物Bを添加して混合することで反応させることが好ましい。その際の反応温度、反応時間等には特に制限はないが、0℃以上120℃以下で30秒以上反応させることが好ましい。
また、必要に応じて、公知の老化防止剤や重合反応を停止する目的でアルコールなどを加えてもよい。
上記説明した方法によれば、共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物からなる共重合体の末端に、2つ以上のエポキシ基を有する化合物Aが少なくとも1つのエポキシ基の開環により結合している変性共役ジエン系重合体(重合体A)を得ることができる。また、化合物Bでさらに変性を行った場合、共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物からなる共重合体の末端に、2つ以上のエポキシ基を有する化合物Aが少なくとも1つのエポキシ基の開環により結合しており、さらに化合物Aの他のエポキシ基の全てまたは一部に対して、1級若しくは2級アミノ基及びアルコキシシリル基を有する化合物Bがエポキシ基の開環により結合している変性共役ジエン系重合体(重合体A)を得ることができる。さらに、重合体の活性末端は、アルコキシシリル基を潰すことなく、重合体の末端にアルコキシシリル基、アミノ基、エポキシ基、水酸基等の官能基を炭素数50個以内、好ましくは30個以内の狭い範囲に存在する末端変性重合体とすることができる。
例えば、活性末端を有する重合体の活性末端に対して下式に示したテトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン
Figure 2012107141
を反応させた後に3−アミノプロピルトリエトキシシランを反応させた場合に得られる重合体の構造の一例として以下の構造が考えられる。
Figure 2012107141
(ここでDは重合体鎖を表す。)実際の重合体Aは、重合体鎖がテトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサンの4個のエポキシ基のうち1〜4個に結合し、さらに残存するエポキシ基の一部または全部に3−アミノプロピルトリエトキシシランが結合した混合物として得られる。重合体が結合した際に生成する−OLiは、反応停止剤のアルコールや水などとの反応あるいはスチームストリッピングなどの過程において−OHに転換される。化合物Bが1級アミノ基を有していてその部分がエポキシ基と反応した場合には2級アミノ基と水酸基を有する変性構造を形成し、2級アミノ基を有していてその部分がエポキシ基と反応した場合には3級アミノ基と水酸基を有する変性構造を形成する。そのため、シリカやカーボンブラック等の無機充填剤に対する重合体Aの親和性がより向上し、より好適に、加工性、低発熱性(低燃費性)、ウェットグリップ性能、耐摩耗性を向上できる。
重合体Aの重量平均分子量(Mw)は1.0×10〜2.0×10が好ましく、下限は2.0×10が、上限は1.5×10がより好ましい。重量平均分子量が1.0×10未満ではヒステリシスロスが大きく十分な低燃費性が得られにくいだけでなく、耐摩耗性も低下する傾向がある。一方、2.0×10を超えると加工性が低下する傾向がある。
本明細書において、重量平均分子量(Mw)は、後述の実施例に記載の方法により測定される。
重合体Aの重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)は、好ましくは1.0以上である。また、Mw/Mnは、好ましくは3.0以下、より好ましくは2.0以下である。Mw/Mnが上記範囲であると、より好適に、加工性、低発熱性(低燃費性)、ウェットグリップ性能、耐摩耗性を向上できる。
本明細書において、数平均分子量(Mn)は、後述の実施例に記載の方法により測定される。
共役ジエン化合物として1,3−ブタジエンを用いる場合、重合体Aに含まれるブタジエンユニット中の1,2−ビニル構造の含有量は、好ましくは10モル%以上、より好ましくは20モル%以上である。10モル%未満であると、ウェットグリップ性能が低下するおそれがある。
上記1,2−ビニル構造の含有量は、好ましくは80モル%以下、より好ましくは70モル%以下である。80モル%を超えると、低燃費性が悪化するおそれがある。本明細書において、1,2−ビニル構造の含有量は、後述の実施例に記載の方法により測定される。
上記ゴム組成物において、ゴム成分100質量%中の重合体Aの含有量は、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは60質量%以上である。40質量%未満では、低燃費性が悪化するおそれがある。
重合体Aの含有量は、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下である。90質量%を超えると、耐摩耗性や低温下での物性が低下するおそれがある。
(重合体B)
重合体Bは、ポリブタジエンを、珪素含有化合物を用いてヒドロシリル化することにより得られる重合体である。重合体Bを配合することにより、加工性、低発熱性(低燃費性)、ウェットグリップ性能、耐摩耗性を向上できる。なお、重合体Bは、公知の方法(例えば、特開2010−168528号公報に記載の方法)により製造できる。なお、珪素含有化合物を用いて、ポリブタジエンをヒドロシリル化すると、ポリブタジエンの主鎖の二重結合においては反応が進行しにくく、側鎖である1,2−ビニル構造のビニル基において優先的に反応が進行する。
上記ポリブタジエン(ヒドロシリル化されるポリブタジエン)は、1,2−ビニル構造の含有量が4〜19モル%であることが好ましく、5〜13モル%であることがより好ましい。1,2−ビニル構造の含有量が4モル%未満では、ヒドロシリル化が起こり難く、低発熱性の向上効果が得られ難い傾向がある。また、1,2−ビニル構造の含有量が19モル%を超えると、重合体Bのガラス転移点が高くなる為、低発熱性、耐摩耗性が悪くなる傾向にある。
本明細書において、1,2−ビニル構造の含有量は、後述の実施例に記載の方法により測定される。
上記ポリブタジエンは、1,4−シス構造の含有量が80〜95モル%であることが好ましく、87〜94モル%であることがより好ましい。1,4−シス構造の含有量が95モル%を超えると、1,2−ビニル構造の含有量が4モル%以下になり易く、低発熱性の向上が現れ難い傾向がある。1,4−シス構造の含有量が80モル%未満では、耐摩耗性が低下する傾向がみられる。
本明細書において、1,4−シス構造の含有量は、後述の実施例に記載の方法により測定される。
上記ポリブタジエンの1,2−ビニル構造の含有量、及び1,4−シス構造の含有量が上記範囲内である場合、該ポリブタジエンをヒドロシリル化することにより得られる重合体Bは、1,4−シス構造の含有量が高く、ポリブタジエン主鎖への変性の度合いのバランスが好適に保たれているため、分子末端のみが変性されているブタジエンゴムと比較して、シリカとの親和性をより向上できる。そのため、加工性、低発熱性(低燃費性)、ウェットグリップ性能、耐摩耗性をより向上できる。
上記ポリブタジエンのムーニー粘度(ML1+4、100℃)は、好ましくは20〜50であり、より好ましくは30〜50であり、更に好ましくは33〜50である。ムーニー粘度が上記範囲より低いと機械特性の低下の問題が生じ、逆に上記範囲より高いと混練時でのフィラー分散性が悪くなり、十分な性能が発揮できないことと、また、加工性に問題が生ずるため好ましくない。
本明細書において、ムーニー粘度は、後述の実施例に記載の方法により測定される。
上記ポリブタジエンは、1,3−ブタジエン以外のモノマー単位を有していても良い。1,3−ブタジエン以外のモノマー単位としては、特に限定されず、例えば、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2−エチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチルブタジエン、ミルセン等が挙げられる。
上記ポリブタジエンは、遷移金属化合物のメタロセン型錯体、非配位性アニオンとカチオンとのイオン性化合物、及び有機金属化合物からなる触媒を用いた重合により製造されることが好ましい。重合方法は、特に限定されず、塊状重合、溶液重合などを適用できる。溶液重合に使用する溶媒としては、上記炭化水素系溶剤が挙げられる。
触媒成分の添加順序は、特に制限はないが、例えば次の順序で行うことができる。1,3−ブタジエンと溶媒の混合物に有機金属化合物を添加した後、遷移金属化合物のメタロセン型錯体及びイオン性化合物を任意の順序で添加する。
上記珪素含有化合物としては、下記一般式(2)に示す化合物Cが好ましい。
Figure 2012107141
(式(2)中、Rは、炭素数1〜10の炭化水素基又はハロゲン基を表し、該炭化水素基は、水酸基、アミノ基、ハロゲン基、メルカプト基、エポキシ基、エーテル基、及びシアノ基からなる群より選択される少なくとも1種の基、又は窒素原子を有してもよく、環構造を形成してもよい。Rは、同一若しくは異なって、炭素数1〜10の炭化水素基又はハロゲン基を表し、該炭化水素基は、水酸基、アミノ基、ハロゲン基、及びエーテル基からなる群より選択される少なくとも1種の基、窒素原子、又はケイ素原子を有してもよく、環構造を形成してもよい。)
及びRの炭化水素基の炭素数は、1〜6が好ましい。炭素数が6を超えると、炭化水素基が大きすぎて反応活性が低くなり、またシリカに対する親和性を低くする疎水性機能が高くなりすぎてしまうため好ましくない。
の炭素数1〜10の炭化水素基としては、例えば、以下の基が挙げられる。
(a)アルコキシ基であり、炭素数が1〜6のものが好ましく、エトキシ基がより好ましい。(b)アルキル基であり、炭素数が1〜6のものが好ましく、メチル基がより好ましい。(c)ジアルキルアミノ基であり、ジメチルアミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、ジ−iso−プロピルアミノ基が好ましく、ジエチルアミノ基がより好ましい。(d)アミノアルキル基であり、炭素数が1〜6のものが好ましく、炭素数が1〜3のものがより好ましく、アミノプロピル基が更に好ましい。(e)アミノアルコキシ基であり、炭素数が1〜6のものが好ましく、炭素数が1〜3のものがより好ましくアミノエトキシ基が更に好ましい。
(f)クロロアルコキシ基であり、炭素数が1〜6のものが好ましく、炭素数が1〜3のものがより好ましく、クロロエトキシ基が更に好ましい。(g)クロロアルキル基であり、炭素数が1〜6のものが好ましく、炭素数が1〜3のものがより好ましく、クロロエチル基が更に好ましい。(h)芳香族環であり、フェニル基、クロロフェニル基が好ましい。(i)シアノアルキル基であり、炭素数が1〜6のものが好ましく、炭素数が1〜3のものがより好ましく、シアノプロピル基が更に好ましい。また(j)メルカプトアルキル基であり、炭素数が1〜6のものが好ましく、炭素数が1〜3のものがより好ましく、メルカプトプロピル基が更に好ましい。(k)ヒドロキシアルキル基であり、炭素数が1〜6のものが好ましく、炭素数が1〜3のものがより好ましく、ヒドロキシプロピル基が更に好ましい。(l)グリシドキシアルキル基であり、炭素数が1〜6のものが好ましく、炭素数が1〜3のものがより好ましく、グリシドキシプロピル基が更に好ましい。(m)窒素含有環状脂肪族であり、炭素数が3〜5のものが好ましく、ピペリジル基がより好ましい。(n)ピペリジノアルキル基であり、炭素数が1〜6のものが好ましく、炭素数が1〜3のものがより好ましく、ピペリジノエチル基が更に好ましい。(o)ピペリジノアルコキシ基であり、炭素数が1〜6のものが好ましく、炭素数が1〜3のものがより好ましく、ピペリジノエトキシ基が更に好ましい。(p)ピペラジノアルキル基であり、炭素数が1〜6のものが好ましく、炭素数が1〜3のものがより好ましく、ピペラジノプロピル基が更に好ましい。
のハロゲン基としては塩素基が好ましい。
としては、アルコキシ基、アルキル基、ジアルキルアミノ基が好ましく、エトキシ基、メチル基、ジエチルアミノ基がより好ましい。
の炭素数1〜10の炭化水素基としては、例えば、以下の基が挙げられる。
(a)アルコキシ基であり、炭素数が1〜6のものが好ましく、エトキシ基がより好ましい。(b)アルキル基であり、炭素数が1〜6のものが好ましく、メチル基がより好ましい。(c)アルキルシロキサン(RSiO)である。ここに、Rはアルキル基であり、メチル基が好ましい。(d)ジアルキルアミノ基であり、ジメチル基、ジ−n−プロピルアミノ基、ジ−iso−プロピルアミノ基が好ましく、ジエチルアミノ基がより好ましい。(e)アミノアルキル基であり、炭素数が1〜6のものが好ましく、特に炭素数が1〜3のものがより好ましく、アミノプロピルが更に好ましい。(f)アミノアルコキシ基であり、炭素数が1〜6のものが好ましく、炭素数が1〜3のものがより好ましく、アミノエトキシ基が更に好ましい。(g)芳香族環であり、フェニル基、塩化フェニル基がより好ましい。(h)窒素含有環状脂肪族であり、炭素数が3〜5のものがより好ましく、ピペリジル基が更に好ましい。
のハロゲン基としては塩素基が好ましい。
としては、アルコキシ基、アルキル基、アルキルシロキサン基が好ましく、エトキシ基、メチル基、ヘキサメチルトリシロキサン基がより好ましい。
上記珪素含有化合物としては、例えば、トリエトキシシラン、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン(1,1,1,3,5,5,5−heptamethyltrisiloxane)、1,1,1,3,3,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン(1,1,1,3,3,5,5−heptamethyltrisiloxane)、ジエチルアミノジメチルシラン等を好適に使用できる。通常、これらの化合物は単独で使用されるが、2種類以上を組み合わせて使用しても良い。
ポリブタジエンをヒドロシリル化する際に用いられる触媒としては、米国特許3419593号公報および米国特許3715334号公報に記載されているものを参考にすることが出来る。以下に(I)〜(IV)のステップで行われる変性方法を示す。
(I)25〜35質量%のモノマー濃度で、温度40〜70℃、好ましくは45〜55℃にてシクロヘキサン中で、1,3-ブタジエンを重合する。重合の際に用いられる触媒系は、以下に示すように、(a)遷移金属化合物のメタロセン型錯体、(b)有機金属化合物、(c)非配位性アニオンとカチオンとのイオン性化合物からなる。
(a)化学式(C)VOXで表されるハーフバナドセン(V)触媒。ここで、R=H、X=Clである。
(b)化学式AlRで表されるアルミニム化合物。ここで、R=アルキル基である。
(c)有機ホウ酸化合物 PhCB(C)
(II)ポリブタジエンのヒドロシリル化反応は、(I)の重合溶液から未反応1,3−ブタジエンモノマーを放出した後、珪素含有化合物(上記一般式(2)に示す化合物C)と白金触媒(Speier触媒(HPtCl))を加え、40〜80℃、より好ましくは50〜60℃で反応させることにより得られる。
(III)ゴム100gあたり約1,000ppmの酸化防止剤をエタノール溶液に加え、反応を止める。
(IV)100℃、1時間、真空にてシクロヘキサン中のヒドロシリル化シスポリブタジエン溶液を乾燥する。
ヒドロシリル化反応を行う溶媒としては炭化水素化合物であることが好ましく、例えばペンタン、ヘキサン、へプタン、オクタン、シクロヘキサン、芳香族炭化水素がより好ましい。さらに好ましくはベンゼン、トルエン、キシレン、特に好ましくはトルエンである。
白金触媒としては、(a)Speier触媒として知られているトルエン中のHPtCl、(b)Karstedt触媒として知られているトルエン/キシレン中のPt-ジビニルテトラメトキシシラン、(c)Lamoreoux触媒(n−オクタノール中のHPtCl)を使用できる。
白金触媒の量はポリブタジエン中の1,2−ビニル構造の含有量に対する白金のモル比(白金/ビニル構造)は、0.1〜1mmol/molが好ましく、0.13〜0.5 mmol/molがより好ましく、0.15〜0.30mmol/molが更に好ましく、0.15〜0.25mmol/molが特に好ましい。
上記モル比は、縮合やシリル側鎖間の相互作用により架橋度が高すぎることなどを避けつつ、十分高い1,2−ビニル構造の転化率(反応率)あるいはヒドロシリル化を与えることが出来る最適条件範囲である。上記モル比が上記範囲より低いと、反応率が低くなり、十分な効果が得られない傾向がある。一方、上記モル比が上記範囲より高いと、経済的に不利であったり、残触媒がゴムの物性を悪化させたりするおそれがある。したがって、加工性が劣り、ポリマーブレンドの際、不均一になるおそれがある。
ヒドロシリル化反応は、窒素雰囲気下で行われるが、他の不活性ガス、例えばヘリウム、アルゴンなどを用いても良い。
高温でのヒドロシリル化反応は、かなりの割合のシラン架橋を引き起こすため、反応温度は、好ましくは40〜80℃、より好ましくは45〜80℃、更に好ましくは50〜80℃である。反応時間もまた、架橋度を制御するために2〜5時間が好ましい。
ヒドロシリル化反応の方法は特に限定されないが、例えば、ポリブタジエンをトルエン等の芳香族炭化水素溶媒に溶解し、珪素含有化合物を用いてヒドロシリル化する方法、上記触媒を用いてブタジエンを重合した後に珪素含有化合物を加えてヒドロシリル化する方法等が挙げられる。
重合体Bは、ヒドロシリル化後の溶液を大容量のアセトン/エタノール/メチルエチルケトンの混合物に添加することにより、ヒドロシリル化された重合体を分離させて、精製によって未反応の珪素化合物などの不純物が除かれる。その後、室温にて真空下、ヒドロシリル化された重合体を乾燥することによって、重合体Bを得ることができる。
重合体Bの重量平均分子量(Mw)は1.0×10〜2.0×10が好ましく、下限は1.5×10が、上限は1.0×10がより好ましい。
重量平均分子量が1.0×10未満ではヒステリシスロスが大きく十分な低燃費性が得られにくいだけでなく、耐摩耗性も低下する傾向がある。一方、2.0×10を超えると、加工性が低下する傾向がある。
重合体Bの重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)は、好ましくは1.5以上、より好ましくは1.6以上である。また、Mw/Mnは、好ましくは5.7以下、より好ましくは3.6以下である。Mw/Mnが上記範囲であると、より好適に、加工性、低発熱性(低燃費性)、ウェットグリップ性能、耐摩耗性を向上できる。
重合体Bの珪素含有化合物の含有量(全ブタジエンユニットに対するヒドロシリル化されたブタジエンユニットの割合)は、好ましくは4モル%以上、より好ましくは6モル%以上である。4モル%未満であると、シリカとの反応が効率的に進まず効果が得られにくいおそれがある。
上記珪素含有化合物の含有量は、好ましくは20モル%以下、より好ましくは13モル%以下である。20モル%を超えると、ゴム同士が反応しゲル化するおそれや耐摩耗性が低下するおそれがある。
本明細書において、珪素含有化合物の含有量は、後述の実施例に記載の方法により測定される。
上記ゴム組成物において、ゴム成分100質量%中の重合体Bの含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上である。10質量%未満では、加工性、低燃費性、ウェットグリップ性能、耐摩耗性の向上が得られにくいおそれがある。
重合体Bの含有量は、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは40質量%以下である。60質量%を超えると、破壊強度、耐摩耗性が低下するおそれがある。
上記ゴム組成物において、重合体A、重合体Bの他に、ゴム成分として使用できるものとしては、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)等が挙げられる。ゴム成分は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記ゴム組成物は、シリカを含む。重合体A、重合体Bとともに、シリカを配合することにより、良好な低発熱性、ウェットグリップ性能及び高いゴム強度(耐摩耗性)が得られる。シリカとしては特に限定されず、例えば、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)等が挙げられるが、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。シリカは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
シリカのチッ素吸着比表面積(NSA)は、50m/g以上が好ましく、80m/g以上がより好ましい。50m/g未満では、補強効果が小さく、耐摩耗性が低下する傾向がある。また、シリカのNSAは、300m/g以下が好ましく、250m/g以下がより好ましく、150m/g以下が更に好ましい。300m/gを超えると、分散性が悪く、低発熱性、加工性が低下する傾向がある。
なお、シリカの窒素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
上記ゴム組成物において、シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、10質量部以上、好ましくは30質量部以上、より好ましくは40質量部以上である。10質量部未満であると、シリカの配合による充分な効果が得られない。上記シリカの含有量は、150質量部以下、好ましくは100質量部以下、より好ましくは80質量部以下である。150質量部を超えると、シリカのゴムへの分散が困難になり、ゴムの加工性が悪化する。
上記ゴム組成物において、シリカとともに、シランカップリング剤を配合することが好ましい。シランカップリング剤としては、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、ビス(3−ジエトキシメチルシリルプロピル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルジメトキシメチルシラン、ジメトキシメチルシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、ジメトキシメチルシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィドなどがあげられる。なかでも、補強性改善効果などの点から、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィドが好ましい。これらのシランカップリング剤は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記ゴム組成物において、シランカップリング剤の含有量は、シリカの含有量100質量部に対して1質量部以上が好ましく、2質量部以上がより好ましい。1質量部未満では、未加硫ゴム組成物の粘度が高く加工性が悪くなる傾向がある。また、破壊強度、耐摩耗性が大きく低下する傾向がある。また、シランカップリング剤の含有量は、シリカの含有量100質量部に対して20質量部以下が好ましく、15質量部以下がより好ましい。20質量部を超えると、シランカップリング剤の配合量に見合った効果が得られない傾向がある。
上記ゴム組成物には、カーボンブラックを配合することが好ましい。重合体A、重合体B、シリカとともに、カーボンブラックを配合することにより、低発熱性(低燃費性)、ウェットグリップ性能、耐摩耗性(特に、耐摩耗性)を向上できる。カーボンブラックとしては、例えば、GPF、HAF、ISAF、SAFなどを用いることができる。
カーボンブラックを配合する場合、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(NSA)は30m/g以上が好ましく、50m/g以上がより好ましい。NSAが30m/g未満では、充分な補強性が得られず、充分な耐摩耗性が得られない傾向がある。また、カーボンブラックのNSAは150m/g以下が好ましく、100m/g以下がより好ましい。NSAが150m/gを超えると、未加硫時の粘度が非常に高くなり、加工性が悪化する傾向がある。また、低燃費性が悪化する傾向がある。
なお、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は、JIS K6217のA法によって求められる。
上記ゴム組成物において、カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは10質量部以上、より好ましくは15質量部以上である。10質量部未満では、充分な補強性が得られず、充分な耐摩耗性が得られない傾向がある。また、カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは60質量部以下、より好ましくは40質量部以下である。60質量部を超えると、発熱が大きくなる傾向がある。
上記ゴム組成物には、前記成分以外にも、その他の補強剤、加硫剤、加硫促進剤、各種オイル、酸化亜鉛、ステアリン酸、各種老化防止剤、軟化剤、可塑剤などのタイヤ用または一般のゴム組成物用に配合される各種配合剤および添加剤を配合することができる。また、これらの配合剤、添加剤の含有量も一般的な量とすることができる。
上記ゴム組成物の製造方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、前記各成分をオープンロール、バンバリーミキサーなどのゴム混練装置を用いて混練し、その後加硫する方法等により製造できる。
上記ゴム組成物は、タイヤの各部材(特に、トレッド(キャップトレッド、ベーストレッド)、サイドウォール)に好適に使用できる。
キャップトレッドとは、多層構造を有するトレッドの表層部であり、例えば2層構造〔表面層(キャップトレッド)及び内面層(ベーストレッド)〕からなるトレッドでは表面層である。ベーストレッドとは、多層構造を有するトレッドの内層部であり、上記2層構造からなるトレッドでは内面層である。
(空気入りタイヤ)
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて各種添加剤を配合した上記ゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤの各部材(特に、トレッド(キャップトレッド、ベーストレッド)、サイドウォール)の形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法にて成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを形成した後、加硫機中で加熱加圧してタイヤを製造することができる。
本発明の空気入りタイヤは、低発熱性(低燃費性)、ウェットグリップ性能、耐摩耗性に非常に優れている。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、製造例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。なお、薬品は必要に応じて定法に従い精製を行った。
シクロヘキサン:関東化学(株)製の無水シクロヘキサン
ブタジエン:高千穂化学工業(株)製の1,3−ブタジエン
スチレン:関東化学(株)製のスチレンを減圧蒸留して得た
無水トルエン:関東化学(株)製の無水トルエン
TMEDA:関東化学(株)製のテトラメチルエチレンジアミン
ブチルリチウム溶液:関東化学(株)製の1.6M−n−ブチルリチウム/ヘキサン溶液
BHT溶液:関東化学(株)のBHT(2,6−tert−ブチル−p−クレゾール)0.1gを関東化学(株)製のイソプロパノール100mlに溶解させて調製した。
末端変性剤1:三菱瓦斯化学(株)製のテトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン(商品名「TETRAD−C」)(化合物A(上記一般式(1)で示される化合物)下記式で表される化合物(変性剤))
Figure 2012107141
末端変性剤2:東京化成工業(株)製の3−アミノプロピルトリエトキシシラン(化合物B)
末端変性剤3:東京化成工業(株)製のイソシアヌル酸トリグリシジル(化合物A)
触媒溶液A:和光純薬工業(株)製のビス(シクロペンタジエニル)バナジウム(II) 18.1mgをトルエン50mlに溶解して調製した。(遷移金属化合物のメタロセン型錯体)
TEA溶液:関東化学(株)製の1M−トリエチルアルミニウム/トルエン溶液(有機金属化合物)
ホウ素溶液:東ソー・ファインケム(株)製の1M−トリチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート/トルエン溶液(非配位性アニオンとカチオンとのイオン性化合物)
DIBAH溶液:東ソー・ファインケム(株)製の1M−水素化イソジブチルアルミニウム/トルエン溶液(有機金属化合物)
触媒溶液B:東京化成工業(株)製の2.4M−HPtCl溶液(HPtCl5gを5mlのi−PrOHに溶解させて調製した。)(白金触媒)
トリエトキシシラン:東京化成工業(株)製のトリエトキシシラン(珪素含有化合物(上記一般式(2)で示される化合物C))
高シスBR:宇部興産(株)製のBR130B(高シスBR)
以下の製造例により調製した重合体について、下記の評価を行った。
(重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)の測定)
重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)(東ソー(株)製GPC−8000シリーズ、検出器:示差屈折計、カラム:東ソー(株)製のTSKGEL SUPERMALTPORE HZ−M)による測定値を基に標準ポリスチレン換算により求めた。
(重合体中のブタジエンユニット中のミクロ構造の測定)
重合体中のブタジエンユニット中の1,2−ビニル構造の含有量、及び1,4−シス構造の含有量は、日本電子(株)製JNM−ECAシリーズのNMR装置を用いて測定した。得られた重合体0.1gを15mlのトルエンに溶解させ、30mlのメタノール中にゆっくり注ぎ込んで再沈殿させたものを、減圧乾燥後に測定した。
(珪素含有化合物の含有量)
珪素含有化合物の含有量(全ブタジエンユニットに対するヒドロシリル化されたブタジエンユニットの割合)は、ポリブタジエンの1,2−ビニル構造の転化率(反応率)から全ブタジエンユニットに対するモル基準の割合として算出した。
(ムーニー粘度)
JIS K 6300−1「未加硫ゴム−物理特性−第1部:ムーニー粘度計による粘度及びスコーチタイムの求め方」に準じて、ムーニー粘度試験機を用いて、1分間の予熱によって熱せられた100℃の温度条件にて、小ローターを回転させ、4分間経過した時点でのジエン系重合体のムーニー粘度(ML1+4、100℃)を測定した。なお、小数点以下は、四捨五入した。
(製造例1)〔重合体1(重合体Aに相当)の調製〕
反応釜(3Lの耐圧ステンレス容器)を窒素置換し、窒素雰囲気を保持しながらシクロヘキサンを1800ml、ブタジエンを200ml(2219mmol)、スチレン35ml(302mmol)、TMEDA3ml(20mmol)を投入し、撹拌を開始した。次に容器内温度を40℃に昇温し、ブチルリチウム溶液を0.6ml投入し、重合を開始させた。3時間撹拌後、末端変性剤1を3ml(9mmol)添加し15分撹拌した。重合体溶液にBHT溶液1mlを添加し5分間撹拌した後、重合体溶液を取り出した。重合体溶液を3Lエタノール中に撹拌しながら注ぎ、重合物を凝固させた。得られた重合物を風乾後、24時間減圧乾燥を行い、重合体1を得た。収率は95%であった。分析の結果、得られた重合体1のMwは40.2×10、Mw/Mnは1.07、ブタジエンユニット中の1,2−ビニル構造の含有量は64.1モル%であった。
(製造例2)〔重合体2(重合体Aに相当)の調製〕
反応釜(3Lの耐圧ステンレス容器)を窒素置換し、窒素雰囲気を保持しながらシクロヘキサンを1800ml、ブタジエンを200ml(2219mmol)、スチレン35ml(302mmol)、TMEDA3ml(20mmol)を投入し、撹拌を開始した。次に容器内温度を40℃に昇温し、ブチルリチウム溶液を0.6ml投入し、重合を開始させた。3時間撹拌後、末端変性剤1を3ml(9mmol)添加し15分撹拌した。この溶液に末端変性剤2を3ml(13mmol)添加し15分撹拌し、さらに重合体溶液にBHT溶液1mlを添加し5分間撹拌した後、重合体溶液を取り出した。重合体溶液を3Lエタノール中に撹拌しながら注ぎ、重合物を凝固させた。得られた重合物を風乾後、24時間減圧乾燥を行い、重合体2を得た。収率は95%であった。分析の結果、得られた重合体2のMwは42.2×10、Mw/Mnは1.09、ブタジエンユニット中の1,2−ビニル構造の含有量は64.7モル%であった。
(製造例3)〔重合体3(重合体Aに相当)の調製〕
反応釜(3Lの耐圧ステンレス容器)を窒素置換し、窒素雰囲気を保持しながらシクロヘキサンを1800ml、ブタジエンを200ml(2219mmol)、スチレン35ml(302mmol)、TMEDA3ml(20mmol)を投入し、撹拌を開始した。次に容器内温度を40℃に昇温し、ブチルリチウム溶液を0.6ml投入し、重合を開始させた。3時間撹拌後、末端変性剤3を3ml(10mmol)添加し15分撹拌した。重合体溶液にBHT溶液1mlを添加し5分間撹拌した後、重合体溶液を取り出した。重合体溶液を3Lエタノール中に撹拌しながら注ぎ、重合物を凝固させた。得られた重合物を風乾後、24時間減圧乾燥を行い、重合体3を得た。収率は95%であった。分析の結果、得られた重合体3のMwは39.8×10、Mw/Mnは1.06、ブタジエンユニット中の1,2−ビニル構造の含有量は63.4モル%であった。
(製造例4)〔重合体4の調製〕
反応釜(3Lの耐圧ステンレス容器)を窒素置換し、窒素雰囲気を保持しながらシクロヘキサンを1800ml、ブタジエンを200ml(2219mmol)、スチレン35ml(302mmol)、TMEDA3ml(20mmol)を投入し、撹拌を開始した。次に容器内温度を40℃に昇温し、ブチルリチウム溶液を0.6ml投入し、重合を開始させた。3時間撹拌後、重合体溶液にBHT溶液1mlを添加し5分間撹拌した後、重合体溶液を取り出した。重合体溶液を3Lエタノール中に撹拌しながら注ぎ、重合物を凝固させた。得られた重合物を風乾後、24時間減圧乾燥を行い、重合体4を得た。収率は95%であった。分析の結果、得られた重合体4のMwは38.3×10、Mw/Mnは1.04、ブタジエンユニット中の1,2−ビニル構造の含有量は63.1モル%であった。
(製造例5)〔重合体5の調製〕
反応釜(3Lの耐圧ステンレス容器)の内部を窒素置換し、撹拌しながら無水トルエン1700ml、ブタジエン200ml(2219mmol)、TEA溶液15ml、ホウ素溶液35ml、触媒溶液Aを12ml、DIBAH溶液3mlを添加し、30分かけて40℃まで昇温させた。さらに40℃のまま4時間重合を行った。BHT溶液20mlを追加し、重合を停止させた。得られた重合体溶液をエタノール2L中に展開し、白色沈殿物を得た。得られた沈殿物を風乾後、減圧乾燥機で乾燥させ重合体5を118g得た。分析の結果、得られた重合体5のMwは61.8×10、Mw/Mnは3.34、ブタジエンユニット中の1,2−ビニル構造の含有量は9.2モル%、1,4−シス構造の含有量は89モル%、ムーニー粘度(ML1+4、100℃)は49であった。
(製造例6)〔重合体6(重合体Bに相当)の調製〕
反応釜(3Lの耐圧ステンレス容器)に無水トルエン2000ml、約5mm角に切断した重合体5を80g入れ、窒素置換後、撹拌しながら8時間かけて溶解させた。さらに触媒溶液B3.2mlを追加し、ついで、トリエトキシシラン27ml(148mmol)を1時間かけて滴下した。80℃に昇温後、6時間反応させた。室温にて冷却された後、トルエン溶液を大量のエタノール、アセトン、メチルエチルケトンの混合溶液に1時間かけて投入し、白色沈殿物を得た。得られた沈殿物を風乾後、減圧乾燥機で乾燥させ重合体6を80g得た。分析の結果、得られた重合体6のMwは64.5×10、Mw/Mnは3.51、重合体中の1,2−ビニル構造の含有量は2.4モル%、重合体中の珪素含有化合物の含有量は約6.8モル%であった。
(製造例7)〔重合体7(重合体Bに相当)の調製〕
反応釜(3Lの耐圧ステンレス容器)に無水トルエン2000ml、約5mm角に切断した高シスBR80g(1,2−ビニル構造の含有量は2.1モル%、1,4−シス構造の含有量は96モル%、ムーニー粘度(ML1+4、100℃)は40)を入れ、窒素置換後、撹拌しながら8時間かけて溶解させた。さらに触媒溶液B3.2mlを追加し、ついで、トリエトキシシラン27ml(148mmol)を1時間かけて滴下した。80℃に昇温後、6時間反応させた。室温にて冷却された後、トルエン溶液を大量のエタノール、アセトン、メチルエチルケトンの混合溶液に1時間かけて投入し、白色沈殿物を得た。得られた沈殿物を風乾後、減圧乾燥機で乾燥させ重合体7を80g得た。分析の結果、得られた重合体7のMwは44.1×10、Mw/Mnは2.31、重合体中の1,2−ビニル構造の含有量は1.9モル%、重合体中の珪素含有化合物の含有量は約0.2モル%であった。
以下、実施例及び比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
重合体1〜7:上記製造例1〜7で調製した重合体1〜7
BR:宇部興産(株)製のBR150B(1,4−シス構造の含有量:97モル%)
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のN351(NSA:69m/g)
シリカ:Rhodia社製のZeosil 1115MP(CTAB比表面積:105m/g、NSA:115m/g、平均一次粒子径:25nm)
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
アロマオイル:出光興産(株)製のダイアナプロセス AH−24
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックN
老化防止剤:住友化学(株)製のアンチゲン6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ステアリン酸:日油(株)製の椿
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
硫黄:軽井沢硫黄(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤CZ:大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤DPG:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(N,N’−ジフェニルグアニジン)
実施例1〜5及び比較例1〜5
表1に示す配合処方にしたがい、バンバリーミキサーを用いて、硫黄、及び加硫促進剤以外の薬品を150℃で、3分間混練りし、混練り物を得た。次に、オープンロールを用いて、得られた混練り物に硫黄、及び加硫促進剤を添加し、50℃で、5分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を170℃で12分間プレス加硫することにより、加硫ゴム組成物を作製した。
更に、得られた未加硫ゴム組成物をトレッド形状に成形して、他のタイヤ部材とはりあわせ、170℃の条件下で10分間プレス加硫することにより、試験用タイヤ(タイヤサイズ:195/65R15)を作製した。
得られた未加硫ゴム組成物、加硫ゴム組成物、試験用タイヤについて下記の評価を行った。結果を表1に示す。
(加工性)
JIS K6300に準じて、130℃で所定の未加硫ゴム組成物のムーニー粘度を測定した。測定結果を、比較例5を100として、下記計算式により指数表示した。指数が大きいほど粘度が低く、加工が容易であることを示す。
(ムーニー粘度指数)=(比較例5のムーニー粘度)/(各配合のムーニー粘度)×100
(低燃費性(転がり抵抗))
得られた加硫ゴム組成物について、(株)上島製作所製スペクトロメーターを用いて、動的歪振幅1%、周波数10Hz、温度60℃でtanδを測定した。測定結果を、比較例5を100として、下記計算式により指数表示した。指数が大きいほど転がり抵抗が小さく、低燃費性に優れることを示す。なお、当該試験において低燃費性に優れているゴム組成物を用いて空気入りタイヤを作製することにより、低燃費性に優れた空気入りタイヤが得られる。
(転がり抵抗指数)=(比較例5のtanδ)/(各配合のtanδ)×100
(ウェットグリップ性能(1))
得られた加硫ゴム組成物について、(株)上島製作所製フラットベルト式摩擦試験機(FR5010型)を用いてグリップ性能を評価した。幅20mm、直径100mmの円筒形のゴム試験片(加硫ゴム組成物)を用い、速度20km/時間、荷重4kgf、路面温度20℃の条件で、路面に対するサンプルのスリップ率を0〜70%まで変化させ、その際に検出される摩擦係数の最大値を読みとった。測定結果を、比較例5を100として指数表示した。指数が大きいほどウェットグリップ性能に優れることを示す。なお、当該試験においてウェットグリップ性能に優れているゴム組成物を用いて空気入りタイヤを作製することにより、ウェットグリップ性能に優れた空気入りタイヤが得られる。
(耐摩耗性(1))
LAT試験機(Laboratory Abration and Skid Tester)を用い、荷重50N、速度20km/h、スリップアングル5°の条件にて、各加硫ゴム試験片(加硫ゴム組成物)の容積損失量(摩耗量)を測定した。測定結果を、比較例5を100として、下記計算式により指数表示した。指数が大きいほど耐摩耗性に優れることを示している。なお、当該試験において耐摩耗性に優れているゴム組成物を用いて空気入りタイヤを作製することにより、耐摩耗性に優れた空気入りタイヤが得られる。
(耐摩耗性(1)指数)=(比較例5の摩耗量)/(各配合の摩耗量)×100
(ウェットグリップ性能(2))
水を撒いて湿潤路面としたテストコースにて、試験用タイヤを排気量2000ccの国産FR車に装着し、速度70km/hで制動し、タイヤに制動をかけてから停車するまでの走行距離(制動距離)を測定し、比較例5を100として、下記計算式により指数表示した。指数が大きいほどウェットグリップ性能に優れることを示す。
(ウェットグリップ性能(2)指数)=(比較例5の制動距離)/(各配合の制動距離)×100
(耐摩耗性(2))
試験用タイヤを車輌(国産FF2000cc)の全輪に装着してテストコースを実車走行し、30000km走行した後の溝深さの減少量を測定し、溝深さが1mm減少するときの走行距離を算出した。そして、比較例5の走行距離を100とし、下記計算式により、各配合の耐摩耗性を指数表示した。指数が大きいほど、耐摩耗性に優れることを示す。
(耐摩耗性指数)=(各配合の走行距離)/(比較例5の走行距離)×100
Figure 2012107141
共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物を共重合して得られる重合体の活性末端を、2つ以上のエポキシ基を有する化合物Aで変性することにより得られる重合体A、及びポリブタジエンを、珪素含有化合物を用いてヒドロシリル化することにより得られる重合体Bを含むゴム成分と、特定量のシリカとを含むゴム組成物を用いて作製された実施例では、優れた低発熱性(低燃費性)、ウェットグリップ性能、耐摩耗性が得られた。

Claims (8)

  1. 重合体Aと重合体Bとを含むゴム成分と、シリカとを含み、
    前記重合体Aが、共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物を共重合して得られる重合体の活性末端を、2つ以上のエポキシ基を有する化合物Aで変性することにより得られる重合体であり、
    前記重合体Bが、ポリブタジエンを、珪素含有化合物を用いてヒドロシリル化することにより得られる重合体であり、
    ゴム成分100質量部に対するシリカの含有量が10〜150質量部であるゴム組成物を用いて作製した空気入りタイヤ。
  2. 前記ポリブタジエンが、1,4−シス構造の含有量が80〜95モル%、及び1,2−ビニル構造の含有量が4〜19モル%のポリブタジエンである請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記化合物Aが、下記一般式(1)で示される化合物である請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
    Figure 2012107141
    (式(1)中、R及びRは、同一又は異なって、炭素数1〜10の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、エーテル基、及び3級アミノ基からなる群より選択される少なくとも1種の基を有してもよい。R及びRは、同一若しくは異なって、水素原子、又は炭素数1〜20の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、エーテル基、及び3級アミノ基からなる群より選択される少なくとも1種の基を有してもよい。Rは、炭素数1〜20の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、エーテル基、3級アミノ基、エポキシ基、カルボニル基、及びハロゲン基からなる群より選択される少なくとも1種の基を有してもよい。nは1〜6の整数を表す。)
  4. 前記重合体Aが、前記化合物Aで末端変性された後、1級若しくは2級アミノ基及びアルコキシシリル基を有する化合物で更に変性された重合体である請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ポリブタジエンのヒドロシリル化において、ポリブタジエンのビニル基がヒドロシリル化されている請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記珪素含有化合物が下記一般式(2)で示される化合物である請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
    Figure 2012107141
    (式(2)中、Rは、炭素数1〜10の炭化水素基又はハロゲン基を表し、該炭化水素基は、水酸基、アミノ基、ハロゲン基、メルカプト基、エポキシ基、エーテル基、及びシアノ基からなる群より選択される少なくとも1種の基、又は窒素原子を有してもよく、環構造を形成してもよい。Rは、同一若しくは異なって、炭素数1〜10の炭化水素基又はハロゲン基を表し、該炭化水素基は、水酸基、アミノ基、ハロゲン基、及びエーテル基からなる群より選択される少なくとも1種の基、窒素原子、又はケイ素原子を有してもよく、環構造を形成してもよい。)
  7. 前記ゴム組成物において、ゴム成分100質量%中の前記重合体Aの含有量が40〜90質量%、前記重合体Bの含有量が10〜60質量%である請求項1〜6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記ゴム組成物を用いて作製したトレッド及び/又はサイドウォールを有する請求項1〜7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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