JP2000344842A - ゴム変性熱可塑性樹脂 - Google Patents
ゴム変性熱可塑性樹脂Info
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Abstract
少なく、耐候性、着色性、成形加工性に優れるゴム変性
熱可塑性樹脂およびその組成物を提供する。 【解決手段】 共役ジエン系化合物と芳香族ビニル化合
物からなるブロック共重合体で、JIS3号ダンベルを
用いて100%伸ばして1分間保った後開放して、1分
後の伸びが50%未満となるブロック共重合体、およ
び、上記同様に測定した伸びが50%以上となるブロッ
ク共重合体、それぞれの不飽和成分の95モル%以上を
水素添加した水添ブロック共重合体(A)および(B)
からなる混合物10〜70重量部存在下に、単量体成分
90〜30重量部を共重合して得られ、好ましくはグラ
フト率10〜150%、アセトン可溶分の固有粘度
〔η〕が0.2〜0.7dl/gであるゴム変性熱可塑
性樹脂、およびこのゴム変性熱可塑性樹脂に他の熱可塑
性樹脂を配合したゴム変性熱可塑性樹脂組成物。
Description
る2種類の芳香族ビニル−共役ジエンブロック共重合体
をそれぞれ水素添加して得られる水添ブロック共重合体
の混合物の存在下に、単量体成分をグラフト共重合して
得られる、耐衝撃強度が著しく改良され、強度異方性が
少なく、耐候性、着色性、成形加工性に優れるゴム変性
熱可塑性樹脂およびその組成物に関する。
合体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体は、
一般的に屈折率の高い芳香族ビニルブロックを持つた
め、これをゴム成分として用いたグラフト体は、外観の
良好な着色性のよいものとなる。しかし、この水添ブロ
ック共重合体のうち、エラスティックな性質を有するも
のを用いたグラフト重合体は、耐衝撃強度が発現し難
く、特に低温での耐衝撃強度に問題があり、単独で用い
ることは難しい。一方、エラスティックな性質が低いも
のを単独で用いた場合、耐衝撃強度は高いが樹脂の流れ
方向と垂直方向で強度に差異があるなど、強度異方性が
強く、使用上制限がある。
来技術の課題について鋭意検討した結果、特定な構造の
水添ブロック共重合体を組み合わせた混合ゴムの存在下
に、芳香族ビニル化合物、シアン化ビニル化合物および
(メタ)アクリル酸エステル化合物からなる群から選ば
れた少なくとも1種の単量体成分をグラフト重合するこ
とにより、耐衝撃強度が著しく改良され、強度異方性が
少なく、耐候性、着色性、成形加工性に優れるゴム変性
熱可塑性樹脂およびその組成物を得ることに成功した。
ック共重合体(A)5〜50重量%および下記水添ブロ
ック共重合体(B)95〜50重量%〔ただし、(A)
+(B)=100重量%〕からなる混合物10〜70重
量部の存在下に、芳香族ビニル化合物、シアン化ビニル
化合物および(メタ)アクリル酸エステル化合物の群か
ら選ばれた少なくとも1種の単量体成分90〜30重量
部を重合して得られることを特徴とするゴム変性熱可塑
性樹脂を提供するものである。 水添ブロック共重合体(A);共役ジエン系化合物と芳
香族ビニル化合物からなるブロック共重合体で、JIS
3号ダンベルを用いて100%伸ばして1分間保ったの
ち開放して、1分後の伸びが50%未満となるブロック
共重合体の、不飽和成分の95モル%以上を水素添加し
たもの 水添ブロック共重合体(B);共役ジエン系化合物と芳
香族ビニル化合物からなるブロック共重合体で、上記同
様に測定した伸びが50%以上となるブロック共重合体
の、不飽和成分の95モル%以上を水素添加したもの ここで、上記ゴム変性熱可塑性樹脂は、グラフト率が1
0〜150%、アセトン可溶分の固有粘度〔η〕(メチ
ルエチルケトン中、30℃で測定)が0.2〜0.7d
l/gであることが好ましい。次に、本発明は、上記ゴ
ム変性熱可塑性樹脂5〜95重量部および他の熱可塑性
樹脂95〜5重量部を主成分とするゴム変性熱可塑性樹
脂組成物を提供するものである。
は、共役ジエン系化合物と芳香族ビニル化合物からな
り、特定の伸びを有する2種類のブロック共重合体のそ
れぞれの不飽和成分(共役ジエン部分の二重結合)の9
5モル%以上を水素添加した水添ブロック共重合体
(A)および(B)からなる混合物10〜70重量部の
存在下に、単量体成分90〜30重量部を重合して得ら
れる。上記共役ジエン系化合物と芳香族ビニル化合物か
らなり、特定の伸びを有する2種類のブロック共重合体
の構造は、(a−b)n 型(nは、1以上)、(a−
b)n −a型(nは、1以上)、(a−c)n −dm 型
(n、mは、1以上)などのあらゆる構造を有するもの
が含まれ、一般的なブロック共重合体、マルチブロック
共重合体、星型ブロック共重合体でもよい。また、テー
パー型、ラジアルテレブロック型でもよい。
しい例は、(a−b)n 型(nは、1以上)、(a−
b)n −a型(nは、1以上)、(a−c)n −dm 型
(n、mは、1以上)である。上記ブロックaは、芳香
族ビニル化合物からなる重合体ブロックであり、ブロッ
クbは、共役ジエン系化合物、または共役ジエン系化合
物および芳香族ビニル化合物からなる重合体ブロックで
ある。また、上記ブロックcは、共役ジエン系化合物お
よび芳香族ビニル化合物からなる重合体ブロックであ
る。ブロックcの1,2−ビニル結合含量は、10〜9
0モル%が好ましく、30〜80モル%がさらに好まし
い。10モル%未満であると、ゴム的性質が失われ、耐
衝撃性の低下を招き好ましくなく、一方、90モル%を
超えると、耐薬品性が発現せず好ましくない。さらに、
上記ブロックdは、共役ジエン系化合物からなる重合体
ブロックである。ブロックdの1,2−ビニル結合含量
は、0〜30モル%が好ましく、0〜20モル%がさら
に好ましく、0〜10モル%が特に好ましい。30モル
%を超えると耐薬品性が悪く好ましくない。
香族ビニル化合物としては、スチレン、α−メチルスチ
レン、o−,m−,p−メチルスチレン、エチルスチレ
ン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニルスチレン、
N,N−ジエチル−p−アミノスチレン、N,N−ジエ
チル−p−アミノメチルスチレン、ビニルピリジン、ビ
ニルキシレン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレ
ン、モノブロモスチレン、ジブロモスチレン、トリブロ
モスチレン、フルオロスチレン、p−t−ブチルスチレ
ン、ビニルナフタレンなどが挙げらる。好ましくは、ス
チレン、またはスチレンを50重量%以上含んだ芳香族
ビニル化合物である。
役ジエン系化合物としては、1,3−ブタジエン、イソ
プレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,
3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエ
ン、1,3−ヘキサジエン、4,5−ジエチル−1,3
−オクタジエン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、
クロロプレンなどが挙げられる。工業的に利用でき、物
性の優れた水添ブロック共重合体を得るには、1,3−
ブタジエン、イソプレンが好ましい。
ル化合物からなるブロック共重合体の製造方法として、
代表的なものを下記に示す。すなわち、シクロヘキサン
などの不活性溶媒中において、重合触媒として、n−ブ
チルリチウムなどの有機リチウムまたは他のアルカリ金
属化合物を触媒として使用し、必要に応じて、ビニル結
合含量を調節するために、テトラヒドロフラン、ヘキサ
メチルホスホリルトリアミド、チオエーテル、その他の
3級アミンなどの極性有機化合物を用いる。ビニル結合
含量は、重合温度によっても制御できる。上記、ブロッ
ク共重合体の重量平均分子量(Mw)は、好ましくは2
万〜35万、さらに好ましくは3万〜30万である。ま
た、ブロック共重合体の分子量分布(Mw/Mn)は、
好ましくは1.1〜3であり、より好ましくは1.15
〜2.5である。Mw/Mnが3を超えると、フローマ
ークの発生などにより、成形品表面外観が悪化するため
好ましくない。また、上記ブロック共重合体は、上記製
造方法で得られた、活性末端を有するブロック共重合体
鎖を、四塩化ケイ素、四塩化スズなどの多官能性化合物
によって、カップリングするなどして得られる分岐状の
ブロック共重合体であってもよい。
ベルを用いて100%伸ばして1分間保った後開放し
て、1分後の伸びが50%未満となるものの不飽和成分
の95モル%以上を水素添加すると、本発明の水添ブロ
ック共重合体(A)となる。上記水添前のブロック共重
合体の伸びは、好ましくは45%以下、さらに好ましく
は40%以下である。伸びが50%以上であると、得ら
れるゴム変性熱可塑性樹脂の強度の異方性の改良ができ
ない。上記ブロック共重合体中の芳香族ビニル化合物の
割合は、5〜50重量%が好ましく、さらに好ましくは
7〜40重量%である。芳香族ビニル化合物の割合が5
重量%未満であると、伸びが50%を超え、樹脂の強度
異方性が不充分であり、一方、50重量%を超えると、
耐衝撃性が発現できず、好ましくない。
した伸びが50%以上となるものの不飽和成分の95モ
ル%以上を水素添加すると、本発明の水添ブロック共重
合体(B)となる。上記水添前のブロック共重合体の伸
びは50%以上であり、好ましくは60〜250%、さ
らに好ましくは80〜200%である。伸びが50%未
満の場合、得られるゴム変性熱可塑性樹脂の耐衝撃強度
が低く好ましくない。水添前のブロック共重合体中の共
役ジエン系化合物の割合は、50〜90重量%が好まし
く、さらに好ましくは45〜85重量%である。共役ジ
エン系化合物の割合が50重量%未満であると、熱可塑
性樹脂としたときの耐衝撃強度が低くなり、一方、90
重量%を超えると、伸びが50%未満となり、この場合
も耐衝撃強度が低くなる。
を得るには、ブロック共重合体の構造、各ブロックの分
子量、組成などを変更すればよい。一般的には、ポリス
チレンブロックなどの芳香族ビニル重合体ブロック量を
多くすることで伸びは低くなり、ポリスチレンブロック
などの芳香族ビニル重合体ブロック量を少なくするか、
無くすことで、伸びを大きくすることができる。例え
ば、a−b−aブロック共重合体の場合、両末端のaブ
ロックをポリスチレンなどの芳香族ビニル重合体ブロッ
クにした場合、共重合体ブロック中のaの割合が、5重
量%以下であると、伸びは50%以上になり、一方5重
量%を超えると、伸びは50%未満となる。
のブロック共重合体の、不飽和成分、すなわち共役ジエ
ン部分の二重結合の95モル%以上を、常法により水素
添加して水添ブロック共重合体(A)および(B)を
得、(A)成分および(B)成分を混合して混合物と
し、単量体成分をグラフト重合する際のゴム成分とす
る。ブロックごとの水素添加率に関しては、ブロックb
の水素添加率は、95モル%以上である。95モル%未
満であると、グラフト重合中にゲルの発生を招き、安定
して重合できず好ましくない。ブロックcの水素添加率
は、95モル%以上である。ブロックdの水素添加率
は、不飽和成分の95モル%以上である。
(A)および(B)の配合割合は、(A)/(B)=5
〜50/95〜50重量%である。好ましくは10〜4
5/90〜55重量%であり、さらに好ましくは15〜
40/85〜60重量%である。(A)成分の量が5重
量%未満の場合、得られるゴム変性熱可塑性樹脂の強度
異方性が強く好ましくなく、一方、50重量%を超える
と、耐衝撃強度が不充分となる。
素添加ブロック共重合体(A)および(B)の混合物の
存在下に、単量体成分を重合して得られる。グラフト重
合の際の(A)成分および(B)成分の混合物の量は1
0〜70重量部(ただし、混合物+単量体成分=100
重量部)、好ましくは15〜65重量部、さらに好まし
くは20〜60重量部である。混合物の量が10重量部
未満であると、耐衝撃強度が低く好ましくなく、一方、
70重量部を超えると、グラフト率の上昇が不充分であ
り、耐衝撃強度の低下、成形品表面外観が悪化し好まし
くない。
物、シアン化ビニル化合物および(メタ)アクリル酸エ
ステル化合物の群から選ばれた少なくとも1種である。
単量体成分に使用される芳香族ビニル化合物としては、
上記ブロック共重合体の製造に使用されるものと同様の
ものが使用できる。芳香族ビニル化合物の使用量は、単
量体成分中に、好ましくは5〜100重量%である。ま
た、シアン化ビニル化合物としては、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリルなどが挙げられ、好ましくはア
クリロニトリルである。シアン化ビニル化合物の使用量
は、単量体成分中に、好ましくは0〜40重量%であ
る。
ては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸
エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリ
ル酸ブチル、(メタ)アクリル酸アミル、(メタ)アク
リル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸フェニルなどが
挙げられる。好ましくはメタクリル酸メチルである。
(メタ)アクリル酸エステルの使用量は、単量体成分中
に、好ましくは0〜95重量%である。本発明の単量体
成分は、1種単独で使用することも、あるいは2種以上
を混合して用いることもできる。
れないが、下記に示す組成割合が好ましい。 スチレン/アクリロニトリル=85〜55/15〜4
5重量% スチレン/メタクリル酸メチル=80〜20/20〜
80重量% スチレン/アクリロニトリル/メタクリル酸メチル=
65〜95/15〜45/20〜80重量%(計100
重量%)
は、上記単量体成分のほかに、他のビニル系単量体を共
重合してもよい。共重合可能な他のビニル系単量体とし
ては、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコ
ン酸などの不飽和酸無水物;アクリル酸、メタクリル酸
などの不飽和酸;マレイミド、N−メチルマレイミド、
N−ブチルマレイミド、N−(p−メチルフェニル)マ
レイミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシ
ルマレイミドなどのα,β−不飽和ジカルボン酸のイミ
ド化合物;グリシジルメタクリレート、アリルグリシジ
ルエーテルなどのエポキシ基含有不飽和化合物;アクリ
ルアミド、メタクリルアミドなどの不飽和カルボン酸ア
ミド;アクリルアミン、メタクリル酸アミノメチル、メ
タクリル酸アミノエーテル、メタクリル酸アミノプロピ
ル、アミノスチレンなどのアミノ基含有不飽和化合物;
3−ヒドロキシ−1−プロペン、4−ヒドロキシ−1−
ブテン、シス−4−ヒドロキシ−2−ブテン、トランス
−4−ヒドロキシ−2−ブテン、3−ヒドロキシ−2−
メチル−1−プロペン、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキ
シスチレンなどの水酸基含有不飽和化合物;ビニルオキ
サゾリンなどのオキサゾリン基含有不飽和化合物などが
挙げられる。上記共重合可能な他のビニル系単量体は、
1種単独で使用することも、あるいは2種以上を混合し
て用いることもできる。
率は、10〜150%、好ましくは20〜100%、さ
らに好ましくは25〜80%である。グラフト率が10
%未満では、水添ブロック共重合体(ゴム成分)と樹脂
(マトリックス成分)との相溶性が悪く、耐衝撃強度が
低くなる。一方、150%を超えると、ゴム的性質が失
われることから耐衝撃強度が低くなり好ましくない。グ
ラフト率は、重合開始剤の種類・量、重合温度、さらに
は単量体成分の濃度などによって調整することができ
る。
トリックス成分であるアセトン可溶分の固有粘度〔η〕
(30℃、メチルエチルケトン中で測定)は、0.2〜
0.7dl/g、好ましくは0.22〜0.65dl/
g、さらに好ましくは0.25〜0.6dl/gであ
る。この固有粘度〔η〕が0.22dl/g未満である
と、耐衝撃強度が低く好ましくない。一方、0.7dl
/gを超えると、成形加工性が悪く使用範囲が限定され
る。上記固有粘度〔η〕は、重合開始剤、連鎖移動剤、
乳化剤、溶剤などの種類や量、さらに重合時間、重合温
度などを変えることにより、容易に制御することができ
る。また、本発明のゴム変性熱可塑性樹脂中にゴム成分
として含まれる水添ブロック共重合体の粒子径は、0.
05〜0.60μm、好ましくは0.08〜0.50μ
m、さらに好ましくは0.1〜0.45μmである。
ロック共重合体(A)および(B)の存在下に、上記単
量体成分を乳化重合、懸濁重合、溶液重合、塊状重合な
どでラジカルグラフト重合を行い、製造することができ
る。上記重合法は、目的に応じて適宜選択することがで
きる。なお、上記ラジカルグラフト重合には、通常使用
されている重合溶媒(溶液重合の場合)、重合開始剤、
連鎖移動剤、乳化剤(乳化重合の場合)などを用いられ
る。また、ゴム変性熱可塑性樹脂を製造するのに用いる
水添ブロック共重合体および単量体成分は、水添ブロッ
ク共重合体全量の存在下に、単量体成分を一括添加して
重合してもよく、分割もしくは連続添加して重合しても
よい。また、これらを組み合わせた方法で、重合しても
よい。さらに、水添ブロック共重合体の全量または一部
を、重合途中で添加して重合してもよい。
溶剤は、通常のラジカル重合で使用される不活性重合溶
剤であり、例えばエチルベンゼン、トルエンなどの芳香
族炭化水素、メチルエチルケトン、アセトンなどのケト
ン類、ジクロロメチレン、四塩化炭素などのハロゲン化
炭化水素などが用いられる。溶剤の使用量は、上記ゴム
質重合体および単量体成分の合計量100重量部に対
し、好ましくは20〜200重量部、さらに好ましくは
50〜150重量部である。
な開始剤が用いられる。溶液重合に際しては、例えばケ
トンパーオキサイド、ジアルキルパーオキサイド、ジア
シルパーオキサイド、パーオキシエステル、ハイドロパ
ーオキサイドなどの有機過酸化物が重合開始剤として用
いられる。また、重合開始剤は、重合系に、一括または
連続的に添加することができる。重合開始剤の使用量
は、単量体成分に対し、通常、0.05〜2重量%、好
ましくは0.2〜0.8重量%である。
して、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピル
ベンゼンハイドロパーオキサイド、パラメンタンハイド
ロパーオキサイドなどで代表される有機ハイドロパーオ
キサイド類と含糖ピロリン酸処方、スルホキシレート処
方などで代表される還元剤との組み合わせによるレドッ
クス系、あるいは過硫酸塩、アゾビスイソブチロニトリ
ル、ベンゾイルパーオキサイドなどの過酸化物が使用さ
れる。好ましくは、油溶性開始剤であり、クメンハイド
ロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパ
ーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイドな
どで代表される有機ハイドロパーオキサイド類と含糖ピ
ロリン酸処方、スルホキシレート処方などで代表される
還元剤との組み合わせによるレドックス系がよい。ま
た、上記油溶性開始剤と水溶性開始剤とを組み合わせて
もよい。組み合わせる場合の水溶性開始剤の添加比率
は、全添加量の好ましくは50重量%以下、さらに好ま
しくは25重量%以下である。さらに、重合開始剤は、
重合系に一括または連続的に添加することができる。重
合開始剤の使用量は、単量体成分に対し、通常、0.1
〜1.5重量%、好ましくは0.2〜0.7重量%であ
る。
カプタン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメ
ルカプタン、n−ヘキサデシルメルカプタン、n−テト
ラデシルメルカプタン、t−テトラデシルメルカプタン
などのメルカプタン類、テトラエチルチウラムスルフィ
ド、四塩化炭素、臭化エチレンおよびペンタフェニルエ
タンなどの炭化水素類、またはアクロレイン、メタクロ
レイン、アリルアルコール、2−エチルヘキシルチオグ
リコレート、α−メチルスチレンのダイマーなどが挙げ
られる。これらの連鎖移動剤は、単独でまたは2種以上
を組み合わせて使用することができる。連鎖移動剤の使
用方法は、一括添加、分割添加、または連続添加のいず
れの方法でも差し支えない。連鎖移動剤の使用量は、単
量体成分に対し、通常、2.0重量%以下程度である。
活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げ
られる。このうち、アニオン性界面活性剤としては、例
えば高級アルコールの硫酸エステル、アルキルベンゼン
スルホン酸塩、脂肪酸スルホン酸塩、リン酸系塩、脂肪
酸塩などが挙げられる。また、ノニオン性界面活性剤と
しては、通常のポリエチレングリコールのアルキルエス
テル型、アルキルエーテル型、アルキルフェニルエーテ
ル型などが用いられる。さらに、両性界面活性剤として
は、アニオン部分としてカルボン酸塩、硫酸エステル
塩、スルホン酸塩、リン酸エステル塩を、カチオン部分
としてアミン塩、第4級アンモニウム塩などを持つもの
が挙げられる。乳化剤の使用量は、単量体成分に対し、
通常、0.3〜5.0重量%程度である。なお、グラフ
ト重合の際の重合温度は、10〜160℃、好ましくは
30〜120℃である。
物は、上記ゴム変性熱可塑性樹脂5〜95重量部および
他の熱可塑性樹脂95〜5重量部をブレンドして得られ
る(ただし、ゴム変性熱可塑性樹脂+他の熱可塑性樹脂
=100重量部)。他の熱可塑性樹脂としては、例えば
ポリ塩化ビニル、ポリフェニレンエーテル、ポリカーボ
ネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリアセタール、ポリアミド、ポリフッ
化ビニリデン、ポリスチレン、スチレン−メタクリル酸
メチル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、ABS樹脂、A
ES樹脂、MBS樹脂、スチレン−ブタジエンブロック
共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−非共役ジ
エン共重合体、スチレン−エチレン−ブテン−スチレン
ブロック共重合体、塩素化ポリエチレン、などが挙げら
れる。これらの他の熱可塑性樹脂は、1種単独で使用す
ることも、あるいは2種以上を混合して用いることもで
きる。
びその組成物に対し、ヒンダードフェノール系、リン
系、イオウ系などの酸化防止剤や、光安定剤、紫外線吸
収剤、滑剤、着色剤、難燃剤、増強剤など、通常使用さ
れる添加剤を配合することができる。本発明のゴム変性
熱可塑性樹脂およびその組成物に、上記他の熱可塑性樹
脂や添加剤を配合するには、各種押し出し機、バンバリ
ーミキサー、ニーダー、ロール、フィーダールーダーな
どを用い、各成分を混練りする。好ましい製造方法は、
押し出し機、バンバリーミキサーを用いる方法である。
各成分を混練りするに際しては、各成分を一括して混練
りしてもよく、数回に分けて添加混練りしてもよい。混
練りは、押し出し機で多段添加式で混練りしてもよく、
またバンバリーミキサー、ニーダーなどで混練りし、そ
の後、押し出し機でペレット化することもできる。
熱可塑性樹脂およびその組成物は、押出成形、真空成
形、シート成形、異形成形、発泡成形、インジェクショ
ンプレス、プレス成形、ブロー成形、射出成形などによ
って、各種成形品に成形することができる。本発明のゴ
ム変性熱可塑性樹脂およびその組成物は、耐衝撃強度が
著しく改良され、強度異方性が少なく、耐候性、着色
性、成形加工性に優れるため、これらの特性を生かし
て、OA・家電分野、電気・電子分野、雑貨分野、サニ
タリー分野、自動車分野などの各種パーツ、ハウジン
グ、シャーシ、トレーなどに使用することができる。
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例に何等制約されるものではない。なお、実施例
中、部および%は特に断らない限り重量基準である。ま
た、実施例中の各種評価は、次のようにして測定したも
のである。
ーミエーションクロマトグラフィー(GPC)装置で、
東ソー(株)製、Hタイプカラムを用い、o−ジクロロ
ベンゼンを溶媒として、120℃で測定した。得られた
分子量は、標準ポリスチレン換算値である。スチレン(ブロック)含量 13 C−NMRを用いて、ポリスチレンブロックとポリブ
タジエンまたはポリイソプレンブロックの組成比率から
求めた。ブロック共重合体の伸び JIS K6301に準じて測定した。測定法は、下記
のとおりである。ブロック共重合体を射出成形またはプ
レス成形でJIS3号ダンベルに成形し、これを用いて
100%伸ばして1分間保ったのち開放し、1分後の伸
びの長さを、もとの長さを基準として%で表した。水添率(%) 四塩化エチレンを溶媒として用い、15%濃度で測定し
た。100MHzの 1H−NMRスペクトルの不飽和結
合部のスペクトル減少から算出した。
(x)をアセトン中に投入し、振とう機で2時間振とう
し、遊離の共重合体を溶解させる。遠心分離器を用い
て、この溶液を15,000rpmで30分間遠心分離
し、不溶分を得る。次に、真空乾燥により、120℃で
1時間乾燥し、不溶分(y)を得る。グラフト率は、次
式より算出した。 グラフト率(%)={〔(y)−(x)×グラフト共重
合体中のゴム分率〕/〔(x)×グラフト共重合体中の
ゴム分率〕}×100固有粘度〔η〕 ゴム変性熱可塑性樹脂のマトリックス成分であるアセト
ン可溶分の固有粘度を、メチルエチルケトン中、30℃
で測定した。
cm/cm2 である。強度異方性(落錘衝撃強度 ) フィルムゲート付きの2.4mm(t)×50mm
(w)×90mm(l)の成形品を200℃で射出成形
し、デュポンインパクトテスターを用い、打撃棒先端R
=1/2″で、厚み1.6mmの成形品の落錘衝撃強度
を、23℃で測定した。単位は、kg・cmである。
ェザオメーター〔スガ試験機(株)製、WEL−6XS
−DC〕に1,000時間曝露し、上記シャルピー衝撃
強度を測定し、曝露前のものと比較して保持率を算出し
た。 試験条件; ブラックパネル温度 63±3℃ 槽内湿度 60±5%RH 降雨サイクル 2時間毎に18分 カーボン交換サイクル 60時間 シャルピー衝撃強度 ISO 179
で配合し、押し出し機を通して着色ペレットを得た。こ
れをさらに成形して、色調評価プレートを得た。なお、
黒色配合物の着色性については、色差計により明度を測
定し、マンセル色数値(値が大きいほど、着色性が悪
い)で表した。赤色配合物については、彩度を目視で判
定した。 黒色配合; 樹脂またはその組成物 100部 カーボンブラック 0.5部 ステアリン酸カルシウム 0.3部 赤色配合; 樹脂またはその組成物 100部 ベンガラ 1.0部 ステアリン酸カルシウム 0.3部 判定基準; ◎;非常に鮮明である。 ○;鮮明である。 △;○と×の間 ×;鮮明さが不足 ××;鮮明さがない。
20℃、荷重は10kg、単位はg/10分である。
1)の調製〕 オートクレーブ中に、脱気、脱水したシクロヘキサン4
00部、スチレン15部、テトラヒドロフラン0.05
部、n−ブチルリチウム0.04部を投入し、60℃で
4時間重合し、さらに、ブタジエン70部を加え、60
℃で4時間重合し、最後にスチレン15部加え、60℃
で4時間重合した。得られた活性重合体をメタノールで
失活させ、重合体溶液をジャケット付きの反応器に移
し、水添触媒として、2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール0.15部、ビス(シクロペンタジエニル)チ
タニウムジクロライド0.07部と、n−ブチルリチウ
ム0.15部およびエチルアルミニウムクロライド0.
28部を添加し、100℃で10kgf/cm2 の水素
ガス圧力にて1時間水素化反応を行った。スチームスト
リッピングにより、溶剤を除去し水添ブロック共重合体
A−1を得た。水素添加前のブロック共重合体の伸びは
30%であった。結果を表1に示す。
2)の調製〕 上記ブタジエンをイソプレンに変えた以外は同様にして
水素添加を行い、水添ブロック共重合体A−2を得た。
水素添加前のブロック共重合体の伸びは35%であっ
た。結果を表1に示す。
1)の調製〕 オートクレーブ中に、脱気、脱水したシクロヘキサン4
00部、スチレン5部、n−ブチルリチウム0.04部
を投入し、60℃で4時間重合し、さらに、ブタジエン
45部とスチレン15部を加え、60℃で4時間重合
し、最後にブタジエン35部とテトラヒドロフラン0.
05部を加え、60℃で4時間重合した。上記参考例1
と同様に水素化反応を行い水添ブロック共重合体B1を
得た。水素添加前のブロック共重合体の伸びは90%で
あった。結果を表1に示す。
2)の調製〕 参考例3と同様に、オートクレーブ中に、シクロヘキサ
ン400部、スチレン5部、n−ブチルリチウム0.0
4部を投入し、60℃で4時間重合し、さらに、ブタジ
エン50部とスチレン10部を加え、60℃で4時間重
合し、最後にブタジエン20部を加え、スチレン15部
を3時間かけて連続的に添加しながら、60℃で4時間
重合した。上記参考例1と同様に水素化反応を行い水添
ブロック共重合体B−2を得た。水素添加前のブロック
共重合体の伸びは170%であった。結果を表1に示
す。
3)の調製〕 参考例1と同様の方法で、水素化反応条件を変えて、水
添率90%の水添ブロック共重合体B−3を得た。結果
を表1に示す。
ス製オートクレーブに、水添ブロック共重合体(A−
1)を3部、(B−1)を23部の計26部、メタクリ
ル酸メチル50部、スチレン10部、アクリロニトリル
14部、トルエンを120部仕込み、攪拌により溶解さ
せ均一溶液を得た後、t−ブチルパーオキシイソプロピ
ルカーボネート0.5部、t−ドデシルメルカプタン
0.1部を添加し、攪拌を続けながら昇温し、100℃
に達した後は温度一定に制御しながら、攪拌回転数20
0rpmにて重合反応を行った。反応を6時間行って終
了した。重合転化率は85%であった。100℃まで冷
却後、2,2−メチレンビス−4−メチル−6−ブチル
フェノール0.2部を添加した後、反応混合物をオート
クレーブより抜き出し、水蒸気蒸留により、未反応物と
溶媒を留去し、細かく粉砕した後、40mmφの真空ベ
ント付き押し出し機(220℃、700mmHg真空)
にて、実質的に揮発分を留去するとともに、ゴム変性熱
可塑性樹脂のペレットを得た。得られたペレットを用
い、上記評価に供した。結果を表2に示す。
ノマーの組成比率のみを変更して、ゴム変性熱可塑性樹
脂のペレットを得た。得られたペレットを用い、単独ま
たはスチレン−アクリロニトリル共重合体をブレンド
し、上記評価に供した。結果を表2〜3に示す。
ノマーの組成比率のみを変更して、比較例1〜6、9〜
11のゴム変性熱可塑性樹脂のペレットを得た。得られ
たペレットを用い、上記評価に供した。また、比較例7
は、テクノポリマー株式会社製ABS樹脂、商品名AB
S150を、比較例8は、テクノポリマー株式会社製A
ES樹脂、商品名AES145を評価した。結果を表3
〜4に示す。
体(テクノポリマー株式会社製、商品名SANREX
S10)
例1〜10のゴム変性熱可塑性樹脂は、いずれも耐衝撃
強度が著しく改良され、強度異方性が少なく、耐候性に
優れ、着色性、成形加工性に優れるものであった。一
方、表3〜4に示されるように、比較例1は、水添前の
伸びが50%以上の(B)成分を含まない例であり、耐
衝撃性に劣り、強度異方性が強い。比較例2は、水添前
の伸びが50%未満の(A)成分を含まない例であり、
強度異方性が強い。比較例3、4は、ゴム変性熱可塑性
樹脂のグラフト率が本発明の好ましい範囲外である例で
あり、耐衝撃性に劣り、強度異方性が強い。比較例5
は、ゴム変性熱可塑性樹脂のアセトン可溶分の固有粘度
〔η〕が本発明の好ましい範囲未満である例であり、耐
衝撃性に劣り、強度異方性が強い。比較例6は、ゴム変
性熱可塑性樹脂のアセトン可溶分の固有粘度〔η〕が本
発明の好ましい範囲を超える例であり、成形加工性に劣
る。比較例7は、本発明のゴム変性熱可塑性樹脂の代わ
りに、ゴム成分として未水添のゴム質重合体を使用して
いる市販のABS樹脂を評価した例であり、耐候性に劣
る。比較例8は、本発明のゴム変性熱可塑性樹脂の代わ
りに、ゴム成分として未水添のゴム質重合体を使用して
いる市販のAES樹脂を評価した例であり、耐候性、着
色性に劣る。比較例9は、水添率が本発明の範囲外であ
る水添ブロック共重合体を使用した例であり、耐候性に
劣る。比較例10〜11は、単量体成分の配合量が本発
明の範囲外であるゴム変性熱可塑性樹脂であり、耐衝撃
強度、強度異方性に劣る。
の組成物は、耐衝撃強度が著しく改良され、強度異方性
が少なく、耐候性、着色性、成形加工性に優れるため、
これらの特性を生かして、OA・家電分野、電気・電子
分野、雑貨分野、サニタリー分野、自動車分野などの各
種パーツ、ハウジング、シャーシ、トレーなどに使用す
ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記水添ブロック共重合体(A)5〜5
0重量%および下記水添ブロック共重合体(B)95〜
50重量%〔ただし、(A)+(B)=100重量%〕
からなる混合物10〜70重量部の存在下に、芳香族ビ
ニル化合物、シアン化ビニル化合物および(メタ)アク
リル酸エステル化合物の群から選ばれた少なくとも1種
の単量体成分90〜30重量部を重合して得られること
を特徴とするゴム変性熱可塑性樹脂。 水添ブロック共重合体(A);共役ジエン系化合物と芳
香族ビニル化合物からなるブロック共重合体で、JIS
3号ダンベルを用いて100%伸ばして1分間保ったの
ち開放して1分後の伸びが50%未満となるブロック共
重合体の、不飽和成分の95モル%以上を水素添加した
もの 水添ブロック共重合体(B);共役ジエン系化合物と芳
香族ビニル化合物からなるブロック共重合体で、上記同
様に測定した伸びが50%以上となるブロック共重合体
の、不飽和成分の95モル%以上を水素添加したもの - 【請求項2】 グラフト率が10〜150%、アセトン
可溶分の固有粘度〔η〕(メチルエチルケトン中、30
℃で測定)が0.2〜0.7dl/gである請求項1記
載のゴム変性熱可塑性樹脂。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のゴム変性熱可塑
性樹脂5〜95重量部および他の熱可塑性樹脂95〜5
重量部を主成分とするゴム変性熱可塑性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15767699A JP4850323B2 (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | ゴム変性熱可塑性樹脂 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP15767699A JP4850323B2 (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | ゴム変性熱可塑性樹脂 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000344842A true JP2000344842A (ja) | 2000-12-12 |
JP4850323B2 JP4850323B2 (ja) | 2012-01-11 |
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Family Applications (1)
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JP15767699A Expired - Lifetime JP4850323B2 (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | ゴム変性熱可塑性樹脂 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004007580A1 (ja) * | 2002-07-10 | 2004-01-22 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | ゴム変性芳香族ビニル系共重合樹脂組成物およびその製造方法 |
JP2007137945A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Techno Polymer Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物および成形品 |
-
1999
- 1999-06-04 JP JP15767699A patent/JP4850323B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2004007580A1 (ja) * | 2002-07-10 | 2004-01-22 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | ゴム変性芳香族ビニル系共重合樹脂組成物およびその製造方法 |
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