JP2000343962A - 天然ガス自動車のガス容器遮熱構造 - Google Patents

天然ガス自動車のガス容器遮熱構造

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JP2000343962A
JP2000343962A JP15518699A JP15518699A JP2000343962A JP 2000343962 A JP2000343962 A JP 2000343962A JP 15518699 A JP15518699 A JP 15518699A JP 15518699 A JP15518699 A JP 15518699A JP 2000343962 A JP2000343962 A JP 2000343962A
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gas
heat
heat shield
natural gas
vehicle
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Tadamasa Maeda
忠政 前田
Hiroki Inada
弘樹 稲田
Hirotaka Matsuda
浩敬 松田
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、ガス容器を排気系部品の
熱から保護し得て、排気系部品のレイアウトの自由度を
高め得て、ガス容器の容量減少を回避することにある。 【構成】 このため、この発明は、天然ガス自動車の前
部のエンジンルームにガス燃料エンジンを搭載して設
け、このガス燃料エンジンにガス燃料を供給するガス燃
料供給装置の略円筒形状のガス容器を天然ガス自動車の
後部のフロアパネル下方に車両幅方向に指向させて搭載
して設け、このガス容器に天然ガス自動車の後部に配設
される排気系部品の熱を遮蔽する遮熱部材を設けたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は天然ガス自動車の
ガス容器遮熱構造に係り、特に、ガス容器を排気系部品
の熱から保護し得て、排気系部品のレイアウトの自由度
を高め得て、ガス容器の容量減少を回避し得る天然ガス
自動車のガス容器遮熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近時の自動車には、ガソリンを燃料とす
るガソリンエンジンを搭載したガソリン自動車に代わ
り、LPG(液化石油ガス)やCNG(圧縮天然ガス)
等のガス燃料エンジンを搭載した天然ガス自動車があ
る。天然ガス自動車は、搭載するガス燃料エンジンにガ
ス燃料を供給するガス燃料供給装置を設けている。
【0003】ガス燃料供給装置は、天然ガス自動車の後
部のフロアパネルの下方に搭載したガス容器の高圧のガ
ス燃料を減圧弁により減圧し、前部のエンジンルームに
搭載されたガス燃料エンジンに供給する。
【0004】このようなガス容器の取付構造としては、
特開平9−300988号公報に開示されるものがあ
る。この公報に開示されるものは、燃料ボンベを支持し
たシャーシフレームに燃料ボンベの防護プレートを下方
から固着し、シャーシフレームの両端部にサスペンショ
ンを取付けて一体にモジュール化し、モジュール化した
シャーシフレームを車体フレームに車体下方から取付
け、車体後部下方に取付けたスペアタイヤラックのスペ
アタイヤを防護プレートの後方に懸架したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、天然ガス自
動車は、後部のフロアパネル下方にガス燃料供給装置の
ガス容器を搭載している。また、天然ガス自動車は、後
部にガス燃料エンジンの排気系部品である排気管やマフ
ラを配設している。
【0006】このため、ガス容器は、排気系部品に近接
して配設されることにより、排気系部品による熱害を受
ける不都合がある。
【0007】熱害を防止するためには、排気系部品とガ
ス容器とを離間させる必要がある。しかし、ガス容器
は、体積が大きいことにより移動による離間距離の確保
が困難であり、ガス容器の体積を小さくして離間距離を
確保しなければならず、容量減少を招く不都合がある。
一方、ガス容器から排気系部品を離間させる場合には、
排気管の取り回し位置やマフラの配設位置を変更しなけ
ればならず、レイアウトの制約を受ける不都合がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、天然ガス自動車の前部の
エンジンルームにガス燃料エンジンを搭載して設け、こ
のガス燃料エンジンにガス燃料を供給するガス燃料供給
装置の略円筒形状のガス容器を前記天然ガス自動車の後
部のフロアパネル下方に車両幅方向に指向させて搭載し
て設け、このガス容器に前記天然ガス自動車の後部に配
設される排気系部品の熱を遮蔽する遮熱部材を設けたこ
とを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の天然ガス自動車のガス
容器遮熱構造は、天然ガス自動車の後部のフロアパネル
下方に車両幅方向に指向させて搭載した略円筒形状のガ
ス容器に、天然ガス自動車の後部に配設される排気系部
品の熱を遮蔽する遮熱部材を設けたことにより、排気系
部品の熱を遮熱部材によって遮蔽することができ、熱害
を受けることがないことによりガス容器と排気系部品と
を離間させる必要がなく、離間距離を確保するためのガ
ス容器の体積減少や排気系部品の位置変更を不要にする
ことができる。
【0010】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1〜図10は、この発明の第1実施例を示す
ものである。図10において、2は天然ガス自動車、4
はエンジンルーム、6はガス燃料エンジン、8はフロア
パネル、10はサイドフレーム、12は後車軸、14は
後輪である。天然ガス自動車2は、前部のエンジンルー
ム4にガス燃料エンジン6を搭載し、後部のフロアパネ
ル8下方のサイドフレーム10に後車軸12を後部懸架
装置98(図1参照)により懸架し、後車軸12に後輪
14を軸支している。
【0011】ガス燃料エンジン6は、スロットルボディ
(図示せず)と吸気マニホルド16とからなる吸気系を
設け、デリバリパイプ18と燃料噴射20とからなる燃
料系を設け、排気マニホルド(図示せず)と排気管22
と中間排気管24とマフラ26と後部排気管28とから
なる排気系を設けている。
【0012】中間排気管24は、天然ガス自動車2の車
両幅方向中心部位を車両前後方向に延びて排気管22に
接続される第1中間排気管部24−1と、この第1中間
排気管部24−1から車両幅方向一側に折曲されて一側
のサイドフレーム10に向かって延びる第2中間排気管
部24−2と、この第2中間排気管部24−2からサイ
ドフレーム10に沿うように折曲されて車両後方に延び
る第3中間排気管部24−3と、この第3中間排気管部
24−3から後車軸12を乗り越えて車両後側の下方に
延びるように湾曲する第4中間排気管部24−4と、こ
の第4中間排気管部24−4から車両幅方向他側に折曲
されて後車軸12の後側において図示しない他側のサイ
ドフレームに向かって延びる第5中間排気管部24−5
と、からなる。
【0013】この中間排気管24は、第3中間排気管部
24−3と第4中間排気管部24−4とをそれぞれ排気
管ハンガ30によりサイドフレーム10に支持されてい
る。第5中間排気管部24−5は、マフラ26に接続さ
れている。マフラ26には、後部排気管28を接続して
いる。
【0014】前記ガス燃料エンジン6は、ガス燃料供給
装置32によりガス燃料を供給される。ガス燃料供給装
置32は、天然ガス自動車2の後部のフロアパネル8の
下方に高圧のガス燃料を貯留する略円筒形状の第1・第
2ガス容器34・36を車両方向に指向させて並列に搭
載している。第1・第2ガス燃料容器34・36は、車
両幅方向一側に前記中間排気管24の第2〜第4中間排
気管部24−2〜24−4が近接して配設され、車両幅
方向の他側の頂側にそれぞれ第1・第2容器元弁38・
40を設け、第1・第2容器元弁38・40を連絡管4
2により連絡している。
【0015】第1ガス容器34の第1容器元弁38に
は、一端側にレセプタクル44を設けた燃料充填管46
の他端側を連絡して設けている。燃料充填管46には、
充填弁48と逆止弁50とを設けている。
【0016】第2ガス容器36の第2容器元弁40に
は、燃料供給管52の一端側を連絡している。燃料供給
管52の他端側は、高圧のガス燃料を減圧するレギュレ
ータである減圧弁54に連絡している。燃料供給管52
には、主止弁56と圧力センサ58とガスフィルタ60
とを設けている。減圧弁54には、燃料ホース62の一
端側を連絡している。燃料ホース62の他端側は、前記
デリバリパイプ18に連絡している。デリバリパイプ1
8には、燃料温度センサ64及び燃料圧力センサ65を
設け、前記燃料噴射20を連絡している。
【0017】前記減圧弁54は、燃料供給管52により
供給される高圧(例えば、200kg/cm)のガス燃
料を断熱膨張により低圧(例えば、2.5kg/cm
のガス燃料に減圧させる。この減圧弁54は、エンジン
ルーム4に配設している。
【0018】前記天然ガス自動車2は、後部のフロアパ
ネル8の下方に略円筒形状の第1・第2ガス容器34・
36を搭載し、排気系部品である中間排気管24を配設
している。
【0019】フロアパネル8の下面には、図9に示す如
く、第1・第2ガス容器34・36を支持する第1〜第
3支持部材66〜70を取付けている。第1〜第3支持
部材66〜70は、第1・第ガス容器34・36の長さ
方向に指向する第1・第2底部66−1〜70−1と、
この第1・第2底部66−1〜70−1の車両前後方向
両縁からそれぞれ上方に立ち上がる一対の第1〜第3壁
部66−2〜70−2と、一対の第1〜第3壁部66−
2〜70−2の上縁において互いに離反する方向に突出
される一対の第1〜第3フランジ部66−3〜70−3
とからなる。
【0020】第1〜第3支持部材66〜70は、図8に
示す如く、一対の第1〜第3フランジ部66−3〜70
−3を、それぞれボルト及びナットからなる第1〜第3
支持部材取付具72〜76により、車両幅方向に指向さ
せてフロアパネル8に取付けられる。
【0021】前記第1・第2ガス容器34・36は、2
組の固定部材78・78により第1〜第3支持部材66
〜70に取付けられる。固定部材78・78は、それぞ
れ一対の非対称な上側固定部78Uと下側固定部78L
とからなる。
【0022】前記上側固定部78Uは、下向きに拡開湾
曲する上側第1・第2湾曲部78U−1・78U−2
と、上側第1湾曲部78U−1前端の上側前方取付部7
8U−3と、上側第2湾曲部78U−2後端の上側後方
取付部78U−4と、上側第1・第2湾曲部78U−1
・78U−2間の上側中間取付部78U−5と、により
2連半円筒形状に形成される。また、上側固定部78U
は、上側前方取付部78U−3に上側前方遮蔽部材用取
付部78U−6を設け、上側後方取付部78U−4に上
側後方遮蔽部材用取付部78U−7を設けている。
【0023】前記下側固定部78Lは、上向きに拡開湾
曲する下側第1・第2湾曲部78L−1・78L−2
と、下側第1湾曲部78L−1前端の下側前方取付部7
8L−3と、下側第2湾曲部78L−2後端の下側後方
取付部78L−4と、下側第1・第2湾曲部78L−1
・78L−2間の下側中間取付部78L−5と、により
2連半円筒形状に形成される。
【0024】第1・第2ガス容器34・36は、図8に
示す如く、2組の固定部材78・78のそれぞれ一対の
非対称な上側固定部78Uの上側第1・第2湾曲部78
U−1・78U−2とと下側固定部78Lの下側第1・
第2湾曲部78L−1・78L−2との間に、上側第1
・第2シート80U−1・80U−2と下側第1・第2
シート80L−1・80L−2とを介装して挟持され、
ボルト及びナットからなる第1〜第3固定部材取付具8
2〜86により第1〜第3支持部材66〜70の第1・
第2底部66−1〜70−1に取付けられる。
【0026】前記第1・第2ガス容器34・36には、
天然ガス自動車2の後部に配設される排気系部品である
中間排気管24の熱を遮蔽する遮熱部材を設けている。
この遮熱部材は、第1・第2ガス容器34・36の上側
に配設される上側遮熱部材88と第1・第2ガス容器3
4・36の下側に配設される下側遮熱部材90とからな
り、断熱性素材により形成される。これら上側遮熱部材
88と下側遮熱部材90とは、前記中間排気管24に対
峙させて設けている。
【0027】前記上側遮熱部材88は、第1ガス容器3
4の上側に配設される上側第1遮熱部材88−1と、第
2ガス容器36の上側に配設される上側第2遮熱部材8
8−2と、からなる。上側第1遮熱部材88−1と上側
第2遮熱部材88−2とは、同一に形成されているの
で、上側第1遮熱部材88−1について説明する。
【0028】上側第1遮熱部材88−1は、図5〜図7
に示す如く、第1ガス容器34の上側に略水平方向に指
向されて配設される上側第1水平遮熱部88−1aと、
この上側第1水平遮熱部88−1aの車両前後方向両端
からそれぞれ下方傾斜して延設される上側第1前方傾斜
遮熱部88−1b及び上側第1後方傾斜遮熱部88−1
cと、上側第1前方傾斜遮熱部88−1b前下端から略
垂直下方方向に延設される上側第1取付部88−1d
と、上側第1後方傾斜遮熱部88−1後下端から略水平
方向に延設される上側第1延長部88−1eと、上側第
1水平遮熱部88−1a及び上側第1前方・後方傾斜遮
熱部88−1b・88−1cの幅方向一側各縁から下方
に延設される上側第1側方遮熱部88−1fと、からな
り、上側第1水平遮熱部88−1a及び上側第1前方・
後方傾斜遮熱部88−1b・88−1cの幅方向他側縁
に切欠き部88−1gを設けている。
【0029】上側第1遮熱部材88−1は、上側第1取
付部88−1dを第1支持部材66の一方の第1壁部6
6−2にボルト及びナットからなる上側第1遮熱部材取
付具90により取付け、上側第1水平遮熱部88−1a
をフロアパネル8に溶接することにより、第1ガス容器
34の上側に上側第1水平遮熱部88−1a及び上側第
1前方・後方傾斜遮熱部88−1b・88−1cを配設
されるとともに第1ガス容器34の底側に上側側方遮熱
部88−1fを配設される。
【0030】また、上側第2遮熱部材88−2は、上側
第2取付部88−2dを第2支持部材68の一方の第2
壁部68−2にボルト及びナットからなる上側第2遮熱
部材取付具92により取付け、上側第2水平遮熱部88
−2aをフロアパネル8に溶接することにより、第2ガ
ス容器34の上側に上側第2水平遮熱部88−2a及び
上側第2前方・後方傾斜遮熱部88−2b・88−2c
を配設されるとともに、第2ガス容器34の底側に上側
側方遮熱部88−2fを配設される。
【0031】これにより、上側第1・第2遮熱部材88
−1・82−22は、図1〜図4に示す如く、各遮熱部
88−1a〜88−1c、88−2f・88−2a〜8
8−2c、88−2fをそれぞれ中間排気管24に対峙
される。
【0032】前記下側遮熱部材90は、第1・第2ガス
容器34・36のそれぞれ下側に配設される。下側遮熱
部材90は、第1・第2ガス容器34・36の下側に地
表面(図示せず)から遮蔽するよう略水平方向に指向さ
せて配設される下側水平遮熱部90−1と、この下側水
平遮熱部90−1の車両前後方向両縁からそれぞれ上方
に立ち上がる下側前方遮熱部90−2及び下側後方遮熱
部90−3と、下側水平遮熱部90−1・下側前方遮熱
部90−2及び下側後方遮熱部90−3の車両幅方向一
側各縁から立ち上がる下側側方遮熱部90−4と、下側
前方遮熱部90−2及び下側後方遮熱部90−3の各上
縁において互いに離反する方向に突出される下側前方取
付部90−5及び下側後方取付部90−6と、からな
る。これにより、下側遮熱部材90は、第1・第2ガス
容器34・36の底側と前後側とを包囲して頂側を開放
される形状に形成される。
【0033】この下側遮熱部材90は、図8に示す如
く、下側前方取付部90−5及び下側後方取付部90−
6を、固定部材78の上側固定部78Uに設けた上側前
方遮蔽部材用取付部78U−6及び上側後方遮蔽部材用
取付部78U−7に、ボルト及びナットからなる下側遮
熱部材取付具94により取付けて設ける。また、下側遮
熱部材90は、下側側方遮熱部90−4を、上側第1・
第2遮熱部材84−1・84−2に設けた上側第1・第
2側方遮熱部88−1f・88−2fに、ボルト及びナ
ットからなる下側遮熱部材取付具94により取付けて設
ける。
【0034】これにより、下側遮熱部材90は、図1〜
図4に示す如く、固定部材78・78を介して第1・第
2支持部材66・68に取付けられ、第1・第2ガス容
器34・36の下側に下側水平遮熱部90−1を配設さ
れ、第1・第2ガス容器34・36の前後側に下側前方
遮熱部90−2及び下側後方遮熱部90−3を配設さ
れ、第1・第2ガス容器34・36の底側に下側側方遮
熱部90−4を配設され、中間排気管24に対峙され
る。
【0035】また、下側遮熱部材90は、図8に示す如
く、天然ガス自動車2の走行時の飛び石から保護する保
護部材96と一体に形成して設けている。下側遮熱部材
90は、保護部材96の内側に設けられる。
【0036】排気管22に接続される第1中間排気管部
24−1は、第1支持部材66に向かって車両後方に延
びて第2中間排気管部24−2に連絡する。第2中間排
気管部24−2は、第1支持部材66近傍で一側のサイ
ドフレーム10側に折曲して第1支持部材66に沿って
延び、下側側方遮熱部90−4のサイドフレーム10側
にある第3中間排気管部24−3に連絡する。第3中間
排気管部24−3は、下側側方遮熱部90−4のサイド
フレーム10側で折曲して下端側に沿って車両後方に延
び、下端側略中央部で車両上方に向かって配設される第
4中間排気管部24−4に連絡する。第4中間排気管部
24−4は、後車軸12上の後部懸架装置98を構成す
るコイルスプリング100やリアショックアブソーバ1
02を避けるように、下側側方遮熱部90−4の上方に
湾曲し、更に車両内側に湾曲する。コイルスプリング1
00及びリアショックアブソーバ102近傍では、第4
中間排気管部24−4は上側第2遮熱部材88−2の上
側第2水平遮熱部88−2aの上部を通過するよう配設
され、その後、第3支持部材70の後方にある第5中間
排気管部24−5に連絡する。第5中間排気管部24−
5は、第3支持部材70の後方で折曲してその後略平行
に延び、マフラ26に連絡する。
【0037】次に作用を説明する。
【0038】この天然ガス自動車2に搭載されたガス燃
料エンジン6のガス燃料供給装置30は、天然ガス自動
車2の後部のフロアパネル8の下方に略円筒形状の第1
・第2ガス容器34・36を車両幅方向に指向させて並
列に搭載している。
【0039】天然ガス自動車2の後部のフロアパネル1
0の下面には、車両幅方向に指向させて第1〜第3支持
部材66〜70を第1〜第3支持部材取付具72〜76
により取付け、この第1〜第3支持部材66〜70の間
に第1・第2ガス容器34・36をそれぞれ位置させ
て、この第1・第2ガス容器34・36を固定した2組
の固定部材78・78を第1〜第3支持部材66〜70
に第1〜第3固定部材取付具82〜86により取付けて
設けている。
【0040】第1・第2ガス容器34・36には、中間
排気管24の熱を遮蔽する遮熱部材である上側第1・第
2遮蔽部材88−1・82−22からなる上側遮熱部材
88と下側遮熱部材90とを設け、これら上側遮熱部材
88と下側遮熱部材90とを中間排気管24に対峙させ
て設けている。
【0041】これにより、この天然ガス自動車2のガス
容器遮熱構造は、中間排気管24の熱を上側・下側遮熱
部材88・90によって遮蔽することができ、第1・第
2ガス容器34・36が中間排気管24の熱害を受ける
ことがなく、熱害を受けることがないことにより第1・
第2ガス容器34・36と中間排気管24とを離間させ
る必要がなく、中間排気管24を第1・第2ガス容器3
4・36に近接して配設することができ、離間距離を確
保するための第1・第2ガス容器34・36の体積減少
や中間排気管24の位置変更を不要にすることができ、
中間排気管24の取り回しが容易になる。
【0042】このため、この天然ガス自動車2のガス容
器遮熱構造は、第1・第2ガス容器34・36を中間排
気管24の熱から保護し得て、中間排気管24のレイア
ウの自由度を高めることができ、第1・第2ガス容器3
4・36の容量減少を回避することができる。
【0043】また、下側遮熱部材90は、飛び石から保
護する保護部材96と一体に形成して設けていることに
より、第1・第2ガス容器34・36が損傷することを
防止できる。
【0044】図11・図12は、第2実施例を示すもの
である。第2実施例の天然ガス自動車2のガス容器遮熱
構造は、下側遮熱部材90の下側側方遮熱部90−4に
近接する部位の下側水平遮熱部90−1に導風孔96を
形成して設け、下側水平遮熱部90−1の下面の導風孔
96後方に車両前方に指向する導風板98を設けたもの
である。
【0045】第2実施例のガス容器遮熱構造は、下側水
平遮熱部90−1に導風孔96を形成して設け、下側水
平遮熱部90−1の下面の導風板98によって走行風を
捕集して導風孔96に導き、導風孔96から導入した走
行風を中間排気管24が近接配設される下側側方遮熱部
90−4に沿って上側第1・第2遮熱部材88−1・8
8−2側に導くことができる。
【0046】このため、第2実施例のガス容器遮熱構造
は、中間排気管24が近接配設される下側側方遮熱部9
0−4及び上側第1・第2遮熱部材88−1・88−2
によって第1・第2ガス容器34・36を熱から保護す
ることができるとともに、中間排気管24が近接配設さ
れる下側側方遮熱部90−4及び上側第1・第2遮熱部
材88−1・88−2に沿って走行風を導き、第1・第
2ガス容器34・36の冷却を果たすことができる。
【0047】なお、第2実施例のガス容器遮熱構造は、
導風孔96にファン(図示せず)を設け、このファンを
第1・第2ガス容器34・36の温度に基づいて駆動制
御することにより、第1・第2ガス容器34・36のさ
らに適切に冷却を果たすことができる。
【0048】
【発明の効果】このように、この発明の天然ガス自動車
のガス容器遮熱構造は、ガス容器に排気系部品の熱を遮
蔽する遮熱部材を設けたことにより、排気系部品の熱を
遮熱部材によって遮蔽することができ、ガス容器が熱害
を受けることがなく、熱害を受けることがないことによ
りガス容器と排気系部品とを離間させる必要がなく、離
間距離を確保するためのガス容器の体積減少や排気系部
品の位置変更を不要にすることができる。
【0049】このため、この天然ガス自動車のガス容器
遮熱構造は、ガス容器を排気系部品の熱から保護し得
て、排気系部品のレイアウトの自由度を高め得て、ガス
容器の容量減少を回避し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すガス容器遮熱構造の平
面図である。
【図2】図1の矢印2による斜視図である。
【図3】図1の矢印3による斜視図である。
【図4】第1・第2ガス容器を固定した固定部材と支持
部材との組立状態を示す斜視図である。
【図5】上側遮熱部材の平面図である。
【図6】上側遮熱部材の正面図である。
【図7】上側遮熱部材の側面図である。
【図8】図1の8−8線による断面図である。
【図9】ガス容器遮熱構造の組立状態を示す斜視図であ
る。
【図10】ガス燃料供給装置の配管図である。
【図11】第2実施例を示すガス容器遮熱構造の斜視図
である。
【図12】ガス容器遮熱構造の断面図である。
【符号の説明】
2 天然ガス自動車 4 エンジンルーム 6 ガス燃料エンジン 8 フロアパネル 24 中間排気管 32 ガス燃料供給装置 34 第1ガス容器 36 第2ガス容器 66〜70 第1〜第3支持部材 78 固定部材 88 上側遮熱部材 90 下側遮熱部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 浩敬 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 Fターム(参考) 3D038 BA06 BA07 BB01 BC02 BC07 BC17 CA08 CA14 CA17 CB01 CD07 CD11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ガス自動車の前部のエンジンルーム
    にガス燃料エンジンを搭載して設け、このガス燃料エン
    ジンにガス燃料を供給するガス燃料供給装置の略円筒形
    状のガス容器を前記天然ガス自動車の後部のフロアパネ
    ル下方に車両幅方向に指向させて搭載して設け、このガ
    ス容器に前記天然ガス自動車の後部に配設される排気系
    部品の熱を遮蔽する遮熱部材を設けたことを特徴とする
    天然ガス自動車のガス容器遮熱構造。
  2. 【請求項2】 前記遮熱部材は、前記ガス容器の上側に
    配設される上側遮熱部材を設け、この上側遮熱部材を前
    記排気系部品に対峙させて設けたことを特徴とする請求
    項1に記載の天然ガス自動車のガス容器遮熱構造。
  3. 【請求項3】 前記遮熱部材は、前記ガス容器の下側に
    配設される下側遮熱部材を設け、この下側遮熱部材を前
    記排気系部品に対峙させて設けたことを特徴とする請求
    項1に記載の天然ガス自動車のガス容器遮熱構造。
  4. 【請求項4】 前記下側遮熱部材は、前記天然ガス自動
    車の走行時の飛び石から保護する保護部材と一体的に設
    けたことを特徴とする請求項3に記載の天然ガス自動車
    のガス容器遮熱構造。
  5. 【請求項5】 前記下側遮熱部材は、前記ガス容器を固
    定する固定部材を介して前記フロアパネルに取付けられ
    た支持部材に取付けて設けたことを特徴とする請求項3
    に記載の天然ガス自動車のガス容器遮熱構造。
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