JP2000343210A - 二重構造管およびその製造方法 - Google Patents

二重構造管およびその製造方法

Info

Publication number
JP2000343210A
JP2000343210A JP11223512A JP22351299A JP2000343210A JP 2000343210 A JP2000343210 A JP 2000343210A JP 11223512 A JP11223512 A JP 11223512A JP 22351299 A JP22351299 A JP 22351299A JP 2000343210 A JP2000343210 A JP 2000343210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal cylinder
metal
joining
cylinder
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11223512A
Other languages
English (en)
Inventor
Takemori Takayama
武盛 高山
Naoharu Hamasaka
直治 浜坂
Yoshikiyo Tanaka
義清 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP11223512A priority Critical patent/JP2000343210A/ja
Publication of JP2000343210A publication Critical patent/JP2000343210A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内周用金属円筒体または円筒状以外の形状の
接合用金属体と外周用金属円筒体とが冶金学的に強固に
接合されて後処理により破損することがなく、自由度が
高く、安価な設備で生産性良く製造することができる二
重構造管の製造方法およびその製造方法により得られる
二重構造管を提供する。 【解決手段】 鋼管1の外径側部に金属円筒体2を配置
し、この金属円筒体2の外径部に円筒ダイス3を配置さ
せるとともに、前記鋼管1と金属円筒体2との間に第3
の金属合金を挿入し、鋼管1の内部の高周波誘導コイル
4により内径部から加熱し、鋼管1の熱膨張力および円
筒ダイス3の反力によって鋼管1と金属円筒体2とが冶
金学的に強固に接合する。接合後の鋼管1と金属円筒体
2との隙間の組織において共晶組織が5体積%以上残留
しないようにされ、液相と共存する靭性に富んだ固相を
多く残留させるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば各種軸受
け,耐摩耗熱交換器用部材や耐食性熱交換器用部材等と
して用いられる二重構造管およびその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、二重構造管は、各種の産業用部材
として広く用途に合わせて利用されており、例えば鋼管
の内周面部もしくは外周面部に銅系材料を接合してなる
摺動部材,外周面部に銅系材料を使って内周面部薄肉硬
質鋼管を配した耐摩耗熱鋼管器用部材や外周面部にアル
ミニウム系または銅系材料を使って内周面部に耐食性に
優れたチタン合金を配した耐食性熱交換器用部材などと
して多目的に利用されている。
【0003】これら二重構造管を製造する代表的な方法
としては、内周用円筒状金属材料に外周用円筒状金属材
料を冶金学的に接合する方法が一般的であり、例えばT
IGやMIG方式による肉盛法,ろう付け方法,焼結接
合法,鋳包み法が挙げられる。さらに、予め2種類の円
筒状金属材料を組立てた後に、熱間押し出し等の強加工
を行う方法も知られている。
【0004】ところで、特公平6−77855号公報に
は、外周用金属円筒体およびその外周用金属円筒体の内
径より小さな外径を有する内周用金属円筒体の一方を低
温靭性を有する低合金鋼管から、他方を高耐食性金属管
から構成し、前記内周用金属円筒体の外表面もしくは外
周用金属円筒体の内表面を35μm以下の表面粗さに調
整した後低融点アモルファス系溶射材を所定厚さに溶射
し、次いで前記外周用金属円筒体内に内周用金属円筒体
を挿入して二重素管となした後、冷間にて縮径加工を行
い、これら外周用金属円筒体と内周用金属円筒体とを密
着させた後、加熱して外周用金属円筒体と内周用金属円
筒体のそれぞれ内面と外面とを液相拡散接合する二重構
造管の製造方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
二重構造管の製造方法である肉盛法においては、例えば
内周用金属円筒体として鋼管を用い、その鋼管と電極間
に飛ばしたアークによって外周用金属円筒体として用い
られる銅系材料を溶融し、冷却して肉盛させるようにし
て二重構造管が製造されているが、前記アークによって
不安定となった鋼管材料の融滴が銅系肉盛層中に分散し
て、時にはそれら焼き入れされた硬質なマルテンサイト
となり、後機械加工上での問題や破損,特性未達の原因
となることが避けられないため、極めて厳重な品質管理
が要求されるという問題点がある。
【0006】また、前記肉盛法では、必ず鋼管の一部を
溶融させながら施工されることから、鋼管の一部(主と
してFe)が肉盛の銅系材料と合金化して、本来必要と
する銅系材料の熱伝導度や柔らかさ等の特性が正確に制
御できない問題点があるとともに、溶融した後の鋼管と
肉盛層の境界面の位置制御が難しく、場合によっては二
重構造管の強度ばらつきの大きな原因となることが懸念
されるという問題点がある。
【0007】さらに、内周用金属円筒体もしくは外周用
金属円筒体のいずれか一方が例えば熱伝導性が良く、良
好な摺動特性を持つ亜鉛を含有する銅合金(丹銅)とす
る二重構造管を前記肉盛法にて製造する場合には、丹銅
自身が高温で溶融される状態があるために、丹銅に含有
される蒸気圧の高い亜鉛がブローホールのガス欠陥形成
の原因になる等の問題点がある。このように肉盛法にお
いては、製造される二重構造管に用いることができる材
料が制限されてしまう問題点がある。さらに、この肉盛
法によれば、生産性が低く、製造コスト高を招くという
問題点がある。
【0008】次に、従来のろう付け方法においても、通
常用いられるろう材の固相線と液相線との温度差を小さ
くするような成分、組成を選び、かつ、適正な隙間を選
定してろう材の濡れ性、流れ性(拡張性)および接合強
度が得られるようにしているが、ろう付け温度で適正な
隙間(0.00〜0.25mm)(「ろう付、はんだ付
入門」恩沢,田中,松共著、日本溶接協会監修、廣済堂
産報出版、P115,表5.1ろう付温度における推奨
隙間)になるように組立時の隙間を管理することは、組
み合わせる材料によって不可能になる場合が多いという
問題点がある。例えば、外周用金属円筒体に熱膨張係数
が18×10−6の丹銅と内周用金属円筒体に熱膨張係
数が12×10−6の炭素鋼を黄銅ろう材を用いて95
0℃でろう付けする時、接合面径が100mmの場合に
径方向に0.56mmの隙間が熱膨張差で生じ、室温で
の組立時の填め合い0.1mmを考慮して合せると径方
向に0.66mmの隙間となり、上記適正な隙間0.0
5〜0.13(径方向に0.1〜0.26mmに相当す
る)に対して広くなりすぎて、ろう付けに特徴的なろう
材の表面張力に起因するろう材の均一な拡張性が得られ
ず、ろう付けでの上記の十分な品質が得られないという
問題点があり、接合面径で40mm以上の大径二重構造
管への適用が難しい問題点がある。とりわけ、製造時に
おいて内,外周用金属円筒体の同軸度がずれた場合には
最大で0.66mmの隙間ができ、ろう材の漏れがひど
くなり、製品だけでなく周辺治具等との固着を引き起こ
すという問題点がある。
【0009】さらに、P,B,Sn等を多量に添加し
て、ろう材を低融点化し、ろう付け温度を下げることに
よって上述の適正な隙間の確保を図る場合が多いが、冷
却後は極めて脆化し易い金属間化合物が多量に形成され
た脆弱な金属層になるため、前述のように硬質な二重構
造管を得るための熱処理や例えば後の塑性加工等によっ
て接合面が破損する危険が高いという問題点がある。こ
のため、ろう付け部が割れないろう付け方法の開発が望
まれている。さらに、ろう材を金属間化合物の発生しに
くい融点の高いものとすると、一般的には濡れ性が悪く
なることと合わせて、ろう付け温度が高くなり、亜鉛濃
度の高い丹銅をろう付けする場合には発生する液相中に
亜鉛が溶解して前述と同じ原因によるブローホール欠陥
を発生するという問題点がある。この問題点は、黄銅ろ
う材を用いる場合であっても発生する。
【0010】また、燐銅ろう材や青銅材のように固相線
と液相線の温度差が極めて大きい第3の金属合金を使っ
て、かつ、冷却時に脆化する液相を少なくする目的で、
固相と液相とが共存する温度域で接合に使うことも考え
られるが、このときの液相は加圧力の無い状態では接合
面に隙間無く広がることができず、プレス加圧力を施す
場合には極めて高価な製造コストが必要となる問題点が
ある。
【0011】従来の鋳包み法においても、前記肉盛法と
同様に、蒸気圧の高いZnを含有する丹銅材を用いる場
合にはブローホールによるガス欠陥や接合不良等を発生
させるという問題点がある。
【0012】さらに、従来の熱間押し出し加工法は、液
相を出す必要のない接合方法であるため、前述の問題点
の多くが解消されるものの、設備コストが極めて高く、
小ロット生産や部分的に円筒状複合材料化させるなどの
ニーズに応えられない等の問題点がある。
【0013】また、特公平6−77855号公報に記載
の二重構造管の製造方法においても、前述と同様に、外
周用金属円筒体もしくは内周用金属円筒体のいずれか一
方に蒸気圧が高い亜鉛を高度に含有する材料を用いた場
合に、ブローホールによるガス欠陥や接合不良等を発生
させるという問題点がある。さらに、外周用金属円筒体
の熱膨張率が内周用金属円筒体の熱膨張率よりも大きい
場合には、液相拡散接合する際の接合面間の隙間が拡大
して、十分な接合品質の確保が難しいという問題点があ
る。
【0014】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、内周用金属円筒体または円筒状以
外の形状の接合用金属体と外周用金属円筒体とが冶金学
的に強固に接合されて後処理により破損することがな
く、例えば内周用金属円筒体の一部に効率的に外周用金
属円筒体を接合することができる等の自由度が高く、安
価な設備で生産性良く製造することができる二重構造管
の製造方法およびその製造方法により得られる二重構造
管を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、第1発明(請求項1に係る
発明)による二重構造管の製造方法は、内周用金属円筒
体の外径寸法よりわずかに大きい内径を有する外周用金
属円筒体の内部に内周用金属円筒体を挿入し、この内周
用金属円筒体をその内部からの高周波誘導加熱によって
加熱膨張させることによって前記外周用金属円筒体の内
径部に内接させ、その内接面に加圧力を作用させるよう
にして、前記内周用金属円筒体と外周用金属円筒体とを
冶金学的に接合させることを特徴とするものである。
【0016】第1発明においては、外周用金属円筒体の
内部に内周用金属円筒体が配置され、この内周用金属円
筒体の内径部が高周波誘導加熱によって加熱される。こ
の加熱によって前記内周用金属円筒体が膨張し、この内
周用金属円筒体の外径部が接合用の外周用金属円筒体の
内径部に内接する。前記外周用金属円筒体には、内周用
金属円筒体の内径部から外径部を経て熱が伝達される
が、その温度勾配により外周用金属円筒体に比べて内周
用金属円筒体の熱膨張が大きいため、前記内接面に内径
部から外径部方向に加圧力が作用する。こうして接合界
面における酸化物皮膜が確実に破壊され、強固な冶金的
接合が行われて二重構造管が製造される。
【0017】第1発明によれば、内周用金属円筒体の内
部から高周波誘導加熱によって安価な設備で生産性を良
く製造することができるとともに、例えば内周用金属円
筒体の一部に外周用金属円筒体を接合させることがで
き、自由度が大きいという効果を奏する。また、接合時
に加圧力を付加するようにして製造されるため、従来の
ように高価なろう材を必要とせず安価なランニングコス
トを実現できるとともに、従来接合が困難とされていた
亜鉛を含有する材料をブローホイール欠陥,接合不良を
発生させることなく接合させることができ、接合可能な
材料が制限されないという効果を奏する。このように製
造された二重構造管は、内周用金属円筒体と外周用金属
円筒体とが冶金学的に強固に接合されており、後処理等
により接合面が破損する恐れがない。また、内周用金属
円筒体の膨張により全体に加圧力が作用するため、強度
のばらつきを抑制することができる。
【0018】なお、第1発明において、内、外周用金属
円筒体の肉厚が薄いために、内径部からの高周波加熱に
よる温度勾配が十分大きくとれない場合には、内周用金
属円筒体の内径よりも僅かに小さい外径を持つ加熱用金
属円筒体を配置してその内径部から高周波加熱すること
によって、内周用金属円筒体を外周用金属円筒体に押付
ける加圧力を発生させることができる。
【0019】また、第2発明(請求項2に係る発明)に
よる二重構造管の製造方法は、加熱用金属円筒体の外径
寸法より大きい内径を有する外周用金属円筒体の内部に
前記加熱用金属円筒体を挿入し、それら加熱用金属円筒
体と外周用金属円筒体との間に断面略C字状の筒状体ま
たは複数の板状片からなる接合用金属体を配置して、前
記加熱用金属円筒体をその内径部から高周波誘導加熱に
よって加熱膨張させることによって、前記接合用金属体
を外周用金属円筒体の内径面に内接させ、その内接面に
加圧力を作用させるようにして、前記接合用金属体と外
周用金属円筒体とを冶金学的に接合させることを特徴と
するものである。
【0020】第2発明においては、前記第1発明の内周
用金属円筒体に代えて板状金属材料を円筒状に曲げた断
面略C字状の筒状体や細かく切断した複数枚の板状片か
らなる接合用金属体を加熱用金属円筒体と外周用金属円
筒体の間に配置させて、前記加熱用金属円筒体内径部か
ら高周波誘導加熱によって加熱膨張させる。こうして前
記接合用金属体を外周用金属円筒体の内径面に押し付け
ながら接合することにより、接合界面における酸化物皮
膜が確実に破壊され、強固な冶金学的接合が行われ、前
記第1発明と同様の効果が得られる。
【0021】第1もしくは第2発明においては、前記外
周用金属円筒体の外径部に、この外周用金属円筒体の外
径寸法よりわずかに大きい内径を有する略円筒状のダイ
スを配置させ、前記内周用金属円筒体または接合用金属
体の加熱接合時に前記ダイスにより内周用金属円筒体ま
たは接合用金属体に対する外周用金属円筒体のかしめ作
用を付加させるようにするのが好ましい(請求項3に係
る発明)。前記内周用金属円筒体または加熱用金属円筒
体の内径部を高周波誘導加熱によって加熱することによ
り、この内周用金属円筒体の内径部から外径部を経てま
たは加熱用金属円筒体から接合用金属体を経て外周用金
属円筒体に熱が伝達され、この外周用金属円筒体から前
記ダイスに熱が伝達される。しかし、このダイスにまで
熱は伝わりにくいため、少なくとも加熱接合が行われる
時点では外周用金属円筒体の外径部が前記ダイスに接触
してその温度上昇が抑制されるため、内周用金属円筒体
または接合用金属体の内径部から外周用金属円筒体の外
径部への温度勾配が大きくなり、外周用金属円筒体の熱
膨張が抑制されるとともに、ダイスからの直接の抵抗力
が内周用金属円筒体または接合用金属体と外周用金属円
筒体の接合部での互いに押し付け合う力として作用す
る。このように接合加熱途中の外周用金属円筒体の加熱
膨張を抑制して、内径部からの膨張力に対抗する収縮力
(反力,抵抗力)を有効に作用させて、より強固な冶金
学的接合を得ることができるという効果を奏する。ま
た、この作用は外周用金属円筒体の熱膨張率が内周用金
属円筒体または接合用金属体の熱膨張率よりも大きい材
料の組み合わせにおいても、両円筒体間の距離(第3の
金属合金層の厚さ:通常のろう付け厚さ0.4mm以
下)を小さくしながら強く接合(剪断強度)することを
可能にする大きな効果を奏する。
【0022】なお、前記ダイスとして、冷却モールドも
しくは熱膨張率の小さな材料や熱伝導性の小さな材料、
熱伝達性を小さくした構造のものなどを用いることによ
り、より大きいかしめ力を得ることができ、内周用金属
円筒体−外周用金属円筒体間接合部でより大きな押し付
け合う力を得てより強固な冶金学的接合を図ることがで
きる。特に、生産性を高めるためにはダイスへの熱の拡
散が大きくなると高周波加熱電力が大きくなることや接
合サイクルが長くなること、さらには連続生産するため
にはダイスを所定の温度に冷却させるための待ち時間が
必要なことが問題となるので、ダイス材料の熱伝導性や
ダイスへの熱伝達性を小さくすることが重要である。ダ
イス用の材料としてセラミック材を使うことや金属ダイ
スの内径面にセラミックス溶射やセラミックス粉末の離
形材を厚く塗布することが好ましい。さらに、熱伝達性
を抑制する観点からは、ダイス内径面が凹凸を持つよう
な構造やダイス内周面部に複数本の棒材を配置させて外
周用金属円筒体をかしめるようにするなどの外周面用金
属円筒体との接触面積を減ずる手段が有効である。棒状
材料としては鋼等の金属であっても断熱効果が大きい
が、熱伝達性の少ないSiO2等のセラミックス材料が
より好ましい。
【0023】また、前述のように最外周に焼きばめ力を
付加するダイスを用いることにより、外周用金属円筒体
の代わりに、板状金属材料を円筒状に曲げた断面略C字
形状の筒状体や細かく切断した複数枚の板状片等の接合
用金属体を内周用金属円筒体とダイスの間に配置するこ
とによって内周用金属円筒体の外径部にその接合用金属
体を押し付けながら接合することができる。
【0024】また、第1もしくは2発明においては、前
記外周用金属円筒体の内径部と前記内周用金属円筒体ま
たは接合用金属体の外径部との組立隙間に第3の金属合
金を挿入し、前記内周用金属円筒体または加熱用金属円
筒体の内径部からの加熱により前記外周用金属円筒体と
内周用金属円筒体または接合用金属体とを前記第3の金
属合金を介して接合させるのが好ましい(請求項4に係
る発明)。前述のように内周用金属円筒体または加熱用
円筒体の内径部からの高周波誘導加熱により、この内周
用金属円筒体の内径部から外径部を経てまたは加熱用金
属円筒体から接合用金属体を経て外周用金属円筒体に熱
が伝達され、この第3の金属合金が外周用金属円筒体内
径部側と内周用金属円筒体または接合用金属体外径部側
との表面に濡れやすい液相を発生させる。さらに、前記
内周用金属円筒体または加熱用円筒体の膨張力および外
周用金属円筒体の収縮力によって第3の金属合金の液相
を隅々まで拡張させるとともに、余分な液相を排出させ
るようにして内周用金属円筒体または接合用金属体と外
周用金属円筒体とを冶金学的に接合することができる。
このように余分な液相が排出されるため、接合後に外周
用金属円筒体と内周用金属円筒体または接合用金属体と
の隙間に形成される金属層の脆化を抑制することができ
るという効果を奏し、さらに後述する熱処理などの急冷
によって発生する接合部での割れを防止することができ
る。また、前記外周用金属円筒体と内周用金属円筒体と
を組立てる際においても、それらの組立隙間に第3の金
属合金を介挿するため、これら外周用金属円筒体と内周
用金属円筒体との位置関係を正確に配置させることがで
きる。
【0025】前記第3の金属合金は、前記内周用金属円
筒体または加熱用金属円筒体の内径部からの高周波誘導
加熱によって外周用金属円筒体と、内周用金属円筒体ま
たは接合用金属体とに液相を発生させない低温度域で、
接合性を高める液相を発生する合金成分を有するもので
あるのが好ましい(請求項5に係る発明)。また、前記
第3の金属合金は、前記高周波誘導加熱による接合時の
温度においてその全量が液相にならないようにすること
も好ましく、さらに接合後に内周用金属円筒体または接
合用金属体と外周用金属円筒体との間の領域に対して燐
化合物,硼化物,金属間化合物を含む共晶組織領域が5
体積%以下になるようにされるのが好ましい(請求項6
に係る発明)。
【0026】この第3の金属合金は、少なくとも接合温
度において全量液相化した場合に液相が前述の膨張力や
ダイスによる収縮量によって外周用金属円筒体と内周用
金属円筒体との隙間を埋めて、余分な量が排出されるこ
とによる第3の金属合金部での応力集中の低減と接合強
度の向上および接合後の冷却過程で発生する熱応力や残
留応力などによる耐剥離性の改善が配慮されている。さ
らに、前述のようにP,B,Snを多量に含有するろう
材のように脆弱な金属間化合物との共晶組織からなる第
3の金属合金を使う場合においても、接合の際の膨張や
かしめ作用によって、接合後の外周用金属円筒体と内周
用金属円筒体との隙間の第3の金属合金組織において共
晶組織が所定量(好ましくは5体積%)以上残留しない
ように余分な液相を排出させ、かつ、より靭性に富んだ
固相を多く残留させる。また、接合後の熱処理時の急冷
による剥離を防止する。このことは、例えば高濃度に亜
鉛を含有した銅−亜鉛合金円筒体を内周用金属円筒体も
しくは外周用金属円筒体に第3の金属合金を介して接合
させる際や、第3の金属合金に黄銅ろう材(Cu−60
重量%Zn)を使用する際に、接合に必要以上の蒸発し
やすい亜鉛を多く含む液相を排出することによってブロ
ーホール欠陥を防止するとともに、亜鉛酸化皮膜の破壊
排出を効率的にできてより強固な接合性が得られる効果
がある。なお、この時、銅−亜鉛合金円筒体の表面層を
脱亜鉛して前記接合方法を採ることによってより確実に
ろう付けできるようになることは明らかである。
【0027】なお、前記かしめ用のダイスや加熱用金属
円筒体を使っての接合において、とりわけ外周用金属円
筒体の熱膨張率が内周用金属円筒体の熱膨張率よりも大
きい材料系を組み合わせた二重構造管の製造を可能にす
ることは材料系の自由度を高める効果がある。
【0028】第1発明においては、前記内周用金属円筒
体もしくは外周用金属円筒体のいずれか一方を鋼管と
し、これら内周用金属円筒体と外周用金属円筒体との接
合完了後に続いてもしくは別工程において、その鋼管に
熱処理が施されるのが好ましい(請求項7に係る発
明)。
【0029】また、第1および第2発明においては、前
記高周波誘導加熱時に、被加熱物全体を回転させるのが
好ましい(請求項8に係る発明)。このように少なくと
も外周用金属円筒体と内周用金属円筒体または接合用金
属体および加熱用金属円筒体とからなる被加熱物を高周
波誘導加熱時に回転させることにより、加熱の均一化を
図ることができる。
【0030】第1発明においては、前記内周用金属円筒
体または接合用金属体と外周用金属円筒体との接合反応
が不活性ガス,還元ガスもしくは真空雰囲気下で行われ
るのが好ましい(請求項9に係る発明)。前述のように
内周用金属円筒体の内径部から高周波誘導加熱を用いる
ことによって、内周用金属円筒体が内周用金属円筒体外
径部での接合反応への空気接触遮断のための容器として
利用され、かつ外周用金属円筒体外径部に接触させるダ
イスにより接合時の雰囲気制御空間を極めて少なくでき
るため、生産設備の簡素化,生産性の向上,ランニング
コストの低減等の点で極めて有効であるという効果を奏
する。また、黒鉛等のような還元剤となる材料を前記ダ
イスとして用いることや、わずかなフラックス剤を外周
用金属円筒体の内径面,内周用金属円筒体または接合用
金属体の外径面,第3の金属合金の1つ以上に塗布する
ことで、特別な雰囲気制御をしないでも空気による酸化
反応を防止することができ、さらなる生産性の向上,ラ
ンニングコストの低減に有効であるという効果を奏す
る。
【0031】次に、第3発明(請求項10に係る発明)
による二重構造管は、内周用金属円筒体の外径部とその
内周用金属円筒体の外径寸法よりわずかに大きい内径を
有する外周用金属円筒体の内径部とが第3の金属合金を
介して接合される二重構造管において、前記第3の金属
合金中の共晶組織領域が、内周用金属円筒体と外周用金
属円筒体との間の領域に対して5体積%以下であること
を特徴とするものである。
【0032】第3発明においては、内周用金属円筒体と
外周用金属円筒体との組立隙間に第3の金属合金が配置
された状態で、前記内周用金属円筒体や加熱用金属円筒
体の内径部から高周波加熱されて第3の金属合金に液相
が発生するとともに、内周用金属円筒体の膨張および/
または前記ダイスによるかしめ力によって前記液相を接
合面の隅々にまで拡張されるとともに、その膨張力およ
び/またはかしめ力によって余分な液相が前記内周用金
属円筒体と外周用金属円筒体との隙間から排出され、接
合後の内周用金属円筒体と外周用金属円筒体との隙間の
組織において共晶組織が5体積%以上残留しないように
され、靭性に富んだ固相を多く残留させるように構成さ
れている。
【0033】第3発明によれば、前記膨張力および/ま
たはかしめ力によって前記内周用金属円筒体と外周用金
属円筒体との隙間を、前記ろう付けにおける適正な隙間
である0.3mm以下にせばめる効果があり、第3の金
属合金部での応力集中の低減と接合強度の向上および接
合後の冷却過程で発生する熱応力や残留応力によって耐
剥離性の改善を図ることができるという効果を奏する。
【0034】第3発明において、前記内周用金属円筒体
は、その熱膨張率が外周用金属円筒体の熱膨張率よりも
大きいものでもよく(請求項11に係る発明)、前記外
周用金属円筒体は、その熱膨張率が内周用金属円筒体の
熱膨張率よりも大きいものでもよい(請求項12に係る
発明)。前記内周用金属円筒体と外周用金属円筒体との
接合部にかしめ力を発生させるために、外周用金属円筒
体の外周側に配置させるダイスや内周用金属円筒体の内
周側に配置させる加熱用金属円筒体を用い、かつ、それ
ら内周用金属円筒体と外周用金属円筒体との間に第3の
金属合金を介しての接合において、外周用金属円筒体の
熱膨張率が内周用金属円筒体の熱膨張率よりも大きい材
料系を組み合わせた二重構造管の製造を可能にすること
は材料系の自由度を高める効果を奏する。
【0035】第3発明においては、前記内周用金属円筒
体もしくは外周用金属円筒体のいずれか一方を鋼管と
し、これら内周用金属円筒体と外周用金属円筒体との接
合完了後に続いてもしくは別工程において、その鋼管に
熱処理が施されたものであるのが好ましい(請求項13
に係る発明)。こうすることにより強度や硬さを高める
ことができる。
【0036】次に、第4発明(請求項14に係る発明)
による二重構造管においては、外周用金属円筒体の内径
部に、第3の金属合金を介して断面略C字状の筒状体ま
たは複数の板状片からなる接合用金属体が接合されてな
る二重構造管において、前記第3の金属合金中の共晶組
織領域が、接合用金属体と外周用金属円筒体との間の領
域に対して5体積%以下であることを特徴とするもので
ある。
【0037】第4発明においては、内周側に加熱用金属
円筒体を用いてその内径部から加熱による膨張力をその
加熱用金属円筒体の外周側に配される金属体に伝える場
合には、内径用金属体は円筒形状であることに限らず、
例えば、高価な黄銅系薄肉金属円筒体の代わりに、安価
な黄銅系板状金属材料を円筒状に曲げた断面略C字状の
円筒体や細かく切断した複数枚の板状片からなる接合用
金属体を前記加熱用金属円筒体と外周用金属円筒体の間
に配置することによって、外周用金属円筒体の内径部に
その接合用金属体を押し付けながら第3の金属合金を介
して接合した二重構造管を製造することができ、安価で
高機能な軸受け部材などを製造できるなどの効果を奏す
る。また、このことは外周用金属円筒体外周側に配さ
れ、かしめ力を与えるダイスを利用することによって、
外周用金属円筒体に対しても上述の内周用金属円筒体と
同様に接合用金属体を第3の金属合金を介して接合でき
ることは明らかである。
【0038】第3および第4発明においては、前記第3
の金属合金層の厚さを0.3mm以下とするのが好まし
い(請求項15に係る発明)。前述のように内周用金属
円筒体と外周用金属円筒体との接合部にかしめ力を発生
させるために、従来組み合わせる材料によって不可能に
なる場合が多い組立時の隙間を適正に管理することがで
き、第3の金属合金の表面張力に起因する均一な拡張性
が得られて、十分な品質を得ることができるという効果
を奏する。
【0039】また、第3および第4発明においては、前
記内周用金属円筒体または接合用金属体と外周用金属円
筒体とのいずれか一方が銅系合金材料であるのが好まし
い(請求項16に係る発明)。また、その前記銅系合金
材料が蒸気圧の高い亜鉛を含有する銅系合金材料である
のが好ましい(請求項17に係る発明)。このように従
来接合が困難とされていた蒸気圧の高い亜鉛を含有する
銅系合金材料(丹銅材)をブローホール欠陥や接合不良
を抑制しつつ接合することができるという効果を奏す
る。なお、本発明は、内周用金属円筒体もしくは外周用
金属円筒体のいずれか一方が丹銅材である場合に極めて
有効であるが、亜鉛と同様に酸化物形成傾向の強い元素
であるアルミニウム,シリコン,クロム,ベリリウム,
チタン,マンガン,マグネシウム等を含有するものや、
亜鉛等と同様に蒸気圧の高い鉛,砒素,マグネシウム,
カドミウム等を含有する銅系材料に対しても極めて効果
的であることは明らかである。
【0040】また、前記内周用金属円筒体および外周用
金属円筒体は、第3の金属合金よりも高融点を持つアル
ミニウム系材料,銅系材料,鉄系材料,ニッケル系材
料,チタン系材料,黒鉛,タングステンおよび超硬等の
組み合わせに広く適用することができることが明らかで
あるとともに、溶製材料であったり、焼結材料であって
も適用できることは明らかである。
【0041】前記第3の金属合金として、内,外周用金
属円筒体材料に応じた市販の各種ろう材、例えば黄銅ろ
う材(BCuZn:40〜60wt%Znに0.5〜
4.5wt%Sn,0〜1.25wt%Fe,〜1wt
%Ag,〜1wt%Mn,9〜11wt%Niの元素が
適時添加された材料),硬質銀ろう(BAg1〜8:A
g−14〜31wt%Cu−14〜30wt%Zn−1
5〜25wt%Cd−0〜3.5wt%Ni−0〜5.
5wt%Sn)および燐銅ろう(BCuP1〜5:Cu
−4.8〜7.7wt%P−0〜15.5wt%Ag)
等は鋼管とのろう付けでは略全てが液相化して、前述の
ように適正の隙間を越えて接合する場合には、前述のよ
うな欠陥を含む不均一な接合が得られるだけであるが、
前述のような膨張力やかしめ力を発生させる加熱用金属
円筒体や焼きばめ用のダイスを適時配置させて接合する
本発明では、内,外周用金属円筒体の隙間を0.3mm
以下の適正な隙間にして、欠陥の少ない均一な接合が得
られる。また、内,外周用金属円筒体の同軸性が大きく
ずれ易い場合には、前述のように第3の金属合金を両円
筒体の隙間に挿入して、かつ、第3の金属合金が全量液
化しないことが好ましく、接合時の濡れ性とかしめ力や
熱膨張力による隙間への充填性を勘案した場合には50
体積%液相以下が好ましいと考えられる。なお、50体
積%液相と固相の温度と組成の関係は状態図の固相線と
液相線の中間線(To線)として求めることができるの
で、例えば銅系ろう材を用いて接合した二重構造鋼管の
鋼管部を熱処理で強化する場合には、少なくとも銅系ろ
う材の固相線が焼入れ温度の800℃以上になる組成
(状態図の固相線上の組成)であって、接合時の温度で
は液相量が50体積%になる組成の銅系ろう材を選定す
ることが必要である。
【0042】第3の金属合金として、銅系を使う場合に
は銅の融点1083℃、合金元素量(Ci:wt%),
To線に対する合金元素の影響(dTo/dCi:℃/
wt%)、接合温度を850℃とすると、 1083−800=Σ(dTo/dCi)・Ci の関係から適正な第3の銅系合金組成をほぼ求めること
ができる。より具体的には下記のようになる。 233=7.6CAg+5.2CZn+15.2CSn
+12.3CTi+73CP+38.5CSi+58C
Mg+3.3CAl+10CMn+21CSb+16.
8CCd−3.7CNi−2.75CFe−5.4CC
o なお、少なくとも1種以上の合金元素の添加によって2
33以下となるように合金元素量が調整されることが望
ましい。また銅に固溶せず、化合物を形成しないPbは
前述のように接合時の加圧力によって排出されるので、
約75wt%Pbまで最大添加(Cu−Pb二元系)す
ることができるが、多量の添加は強度劣化に繋がり、か
つ環境上からは10wt%Pb以下が好ましい。Cd,
Sbに付いても環境上添加しないことが好ましく、Ag
に付いてはコスト的な観点から5wt%以下、Znは蒸
気圧の観点から20wt%以下、さらに鋼との化合物を
形成しやすいPは1wt%以下、酸化物傾向の強いA
l,Si,Mn,Tiは5wt%以下に抑えることが通
常好ましい。上述のことはAl,Ni系などの各種の第
3の金属合金についても同様に適用できることは明らか
である。
【0043】
【実施例】次に、本発明による二重構造管およびその製
造方法の具体的な実施例について、図面を参照しつつ説
明する。
【0044】本実施例においては、内周用金属円筒体と
して鋼管(SCM420,熱膨張係数:11.9×10
−6)1が用いられ、外周用金属円筒体(以下、金属円
筒体という。)2として純銅(熱膨張係数:17.6×
10−6),Cu−10wt%Zn(熱膨張係数:1
8.4×10−6),Cu−8wt%Zn−5wt%S
n(熱膨張係数:18.7×10−6)の銅合金の溶製
材料と純鉄(11.7×10−6)とが用いられてい
る。図1には、前記鋼管1,金属円筒体2,円筒状のダ
イス(以下、円筒ダイスという)3および高周波誘導コ
イル4の組立て断面図が示されている。なお、本実施例
においては、純鉄の金属円筒体2を除いて、金属円筒体
2の熱膨張係数が鋼管1の熱膨張係数がより大きくされ
ている。
【0045】本実施例の第3の金属合金としては、Cu
−8wt%Snと、Cu−12.8wt%Sn−0.3
6wt%P合金(燐青銅)の0.2mm板の他に、#3
50メッシュアンダーのアトマイズCu−20wt%S
n,アトマイズCu−5.1wt%P,アトマイズCu
を用いて混合し、組成調整した混合粉末1〜4が用いら
れる。表1には、前記混合粉末1〜4の合金組成が示さ
れている。
【表1】
【0046】(第1実施例)第1実施例においては、純
銅,Cu−10wt%Zn,Cu−8wt%Zn−5w
t%Snの銅合金を用いた内径φ144mm×長さ35
mm×外径φ164mmの金属円筒体2をそれぞれ鋼管
(内径φ124mm×長さ70mm×外径φ143.8
mm)1の外径側を覆うように配置させ、前記鋼管1内
径部から高周波誘導コイル4により高周波誘導加熱させ
て前記金属円筒体2と鋼管1とを接合させる。前記高周
波誘導加熱は、3kHz,50kWの電極を用いて、図
1に示されるようにArガスをわずかに流入させなが
ら、鋼管1内径温度が1040℃以上にならないように
電力を自動投入させながら加熱して、金属円筒体の外径
表面温度がそれぞれ1000℃,900℃,900℃に
なった時点で加熱を中断して、Arガスを吹付けてガス
冷却する。なお、図1中の円筒ダイス3は、第1実施例
では用いられていない。
【0047】こうして得られた二重構造管は、Nガス
雰囲気中で850℃×30分加熱した後に80℃の焼入
れ油中に焼入れ、続けて400℃で1時間焼戻しが行わ
れた。これら二重構造管の接合品質について、接合性の
観察および剪断強度の測定を行い、それら結果が表2に
示されている。なお、剪断強度の測定は、接合性が認め
られたものについてのみ行われている。
【表2】
【0048】この表2から明らかに、純銅の円筒体2お
よびCu−10wt%Znの円筒体2ではほとんどの接
合性が認められなかったが,Snを含有するCu−8w
t%Zn−5wt%Snの円筒体2では鋼管1との接合
面での剪断強度が7〜10kg/mmと良好な結果が
得られ、Cu−8wt%Zn−5wt%Snの円筒体2
がわずかではあるが接合時に界面近傍で液相が発生した
ことによることが分かった。また、超音波検査の結果、
熱処理による接合界面の割れ発生は認められなかった。
【0049】(第2実施例)第2実施例においては、純
銅,Cu−10wt%Zn,Cu−8wt%Zn−5w
t%Snの銅合金を用いた内径φ144mm×長さ35
mm×外径φ164mmの金属円筒体2をそれぞれ鋼管
1の外径側を覆うように配置させ、それら金属円筒体2
の外径を覆うように内径φ164mm×外径204mm
×長さ50mmの冷しがね用のSUS304製円筒ダイ
ス3をそれぞれ配置させて、Arガス流入下で前記実施
例1と同じ形状の鋼管1内径部からの高周波誘導加熱に
よって前記金属円筒体2と鋼管1とをそれぞれ接合させ
る。また、前記円筒ダイス3の内径面には、アルミナ粉
末を水−1wt%PVA溶液でスラリー化させたものを
厚く塗布して離形剤と断熱材の役割にした。なお、金属
円筒体2と円筒ダイス3との隙間に流し込んで、前記ア
ルミナを充填する方法であっても同じ効果が得られた。
【0050】この場合の加熱条件は、内径表面温度が1
040℃になるようにして、円筒ダイス3の外径部から
挿入した熱電対で金属円筒体2の外径温度が第1実施例
と同様に1000℃,900℃,900℃になる時点で
加熱を中断し、接合後第1実施例と同様の熱処理を行っ
た。これら二重構造管の接合品質について、接合性の観
察および剪断強度の測定を行い、それら結果が表3に示
されている。なお、剪断強度の測定は、接合性が認めら
れたものについてのみ行われている。
【表3】
【0051】この表3から明らかに、純銅の金属円筒体
2およびCu−10wt%Znの円筒体2では十分では
ないが接合性が認められ、Cu−8wt%Zn−5wt
%Snの金属円筒体2では鋼管1との接合面での剪断強
度が15〜17kg/mmと極めて良好な結果が得ら
れ、先と同様に熱処理による割れは認められなかった。
【0052】(第3実施例)第3実施例においては、純
銅,Cu−10wt%Zn,Cu−8wt%Zn−5w
t%Snの銅合金を用いた内径φ144.6mm×外径
φ164mm×長さ35mmの金属円筒体2がそれぞれ
鋼管(内径φ124mm×外径φ143.8mm×長さ
70mm)1の外径側を覆うように配置され、それら金
属円筒体2の外径側を覆うように前記第2実施例と同様
の離形剤、断熱材としてのアルミナ処理を施したSUS
304製の円筒ダイス3が配置される。また、前記各金
属円筒体2と鋼管1との組立隙間には、前述の第3の金
属合金がそれぞれ挿入されており、第2実施例と同じ条
件でArガスを流入しつつ鋼管1内径部から高周波誘導
加熱接合と、その後の熱処理を実施した。これら二重構
造管の接合品質について、接合性の観察および剪断強度
の測定を行い、それら結果が表4に示されている。な
お、剪断強度の測定は、接合性が認められたものについ
てのみ行われている。
【表4】
【0053】この表4から明らかに、純銅およびCu−
10wt%Znの金属円筒体2が鋼管1に極めて強固に
接合されていることが分かる。但し、従来の燐銅ろう材
(粉末)を挿入したものだけは、ろう材の略全量が接合
界面から排出されておりFe Pの金属間化合物が接合
界面に析出したために、熱処理後に割れたことが明確に
認められた。また、Cu粉末と混合してP添加量を1w
t%にした場合には熱処理後の割れが防止できることが
分かったが、接合したろう材部分の組織は液相量が5体
積%以下と極めて少なくなっており、液相が前述の鋼管
1の膨張,ダイス3からの反力によるろう材への加圧力
の発生によるものであることが確認された。
【0054】図2に、円筒体3aの上端面に内径側に向
けて鍔3bが突設されてなるダイス3’が示されてい
る。前述のように鋼管1の外径部側にCu−10wt%
Zn円筒体2を配置させ、このCu−10wt%Zn円
筒体2の外径側に前記ダイス3’を鍔3bの先端部が前
記鋼管1の外径部に略接触するように配置させ、前記鋼
管1とCu−10wt%Zn円筒体2との接合面にAr
ガスを流入しないで加熱接合を行った。この結果、接合
部両端面部についても極めて良好な接合状態が得られ,
鋼管1との接合界面での剪断強度も15〜17kg/m
と極めて良好な結果が得られた。
【0055】(第4実施例)第4実施例においては、内
周用金属円筒体としてCu−27.5wt%Zn−3.
7wt%Al−3.1wt%Ni−0.75wt%Si
−0.68wt%Fe(特殊高力黄銅)の溶製材料を用
い、外周用金属円筒体として鋼管を用いて、第3実施例
と同様に、内周用金属円筒体と外周用金属円筒体との隙
間にCu−12wt%Sn合金ろう材を挿入してArガ
ス気流中で内周用金属円筒体内径部からその内径表面温
度が880℃を越えないように高周波誘導加熱して、外
周用金属円筒体外径部表面温度が750℃になった時点
で加熱を中断して冷却し、接合品質を調査した結果、接
合面での剪断強度が15〜20kg/mmの優れた接
合性が確認された。
【0056】(第5実施例)第5実施例においては、C
u−23wt%Zn−3.2wt%Al−3.0wt%
Ni−0.75wt%Si−0.51wt%Fe特殊高
力黄銅の厚さ1mmの溶製板材を外径143.8mmに
なるように曲げ加工した断面略C字状の筒状体1’(本
発明における接合用金属体に相当する。)が前記内周用
金属円筒体に代えて用いられている。図3に本実施例の
組立断面図(a)および筒状体1’の斜視図(b)が示
されるように、この筒状体1’を外径φ164mm,内
径φ144.4mm,長さ50mmのSUS304製外
周用金属円筒体2の内部に配置し、これら筒状体1’と
外周用金属円筒体2との間に0.2mm厚さのCu−1
2wt%Snを第3の金属合金5として挿入して、さら
に前記アルミナ処理したSUS304製の円筒ダイス3
を外周用金属円筒体2の外径部に配置するとともに、前
記筒状体1’の内径部に外径141.5mm,内径12
0mm,長さ50mmのSUS304製の加熱用金属円
筒体6を配置して、その加熱用金属円筒体6の内径部か
ら前記実施例4とほぼ同じ条件で高周波誘導コイル4を
用いて加熱を行ない、筒状体1’と外周用金属円筒体2
との接合を行なった。この接合品質を調査した結果、前
記筒状体1’は前記加熱用金属円筒体6とかしめ力を発
生させる冷しがね用の円筒ダイス3に挟まれ、精度良く
円筒状に接合され、接合面での剪断強度が14〜22k
g/mmの優れた接合性が確認された。なお、本実施
例においては、図3(b)に示されるように断面略C字
形状の筒状体1’が用いられているが、これに限らず、
例えば図4(a)(b)に示されるように両端部が接触
するように曲げ加工された筒状体1a’または両端部が
重なり合うように曲げ加工された筒状体1b’を用いて
もよく、前述と同等の効果が得られる。
【0057】前記第2〜第5実施例において、外周用金
属円筒体2の外径部にかしめ力を作用させるSUS30
4製の円筒状のダイス3が配されているが、材質および
形状はこれに限るものではなく、かしめ力をより大きく
作用させるダイスとしては冷却モールドもしくは熱膨張
率の小さな材料や熱伝導性の小さな材料、熱伝達性を小
さくした構造のもの等を用いるのが好ましい。すなわ
ち、ダイスの材料としては、セラミック材を使うことや
内径面にセラミックス溶射やセラミックス粉末の離形材
を厚く塗布することが望ましい。さらに、図5に示され
る構造のダイスを用いて、外周用金属円筒体2からの熱
伝達性を抑制するのが望ましい。なお、図5(a)〜
(c)には各種ダイスの1/4の断面図が、図5
(a’)〜(c’)には図5(a)〜(c)にそれぞれ
対応する縦断面図がそれぞれ示されている。図5(a)
のダイス3Aは、その内周面が断熱コーティング皮膜3
aで覆われた円筒状であり、外周用金属円筒体2の熱が
その断熱コーティング皮膜3aにより遮断されて伝達さ
れない構造である。図5(b)のダイス3Bは、その内
周面が凹凸形状にされた略円筒状であり、外周用金属円
筒体2外径面との接触面積を少なくして外周用金属円筒
体2からの熱の伝達が抑制される構造である。図5
(c)のダイス3Cは円筒状であり、その内周面部に複
数本の棒材3cが配置され、前記外周用金属円筒体2の
外径面にそれら棒材3cが接触する構造とされており、
外周用金属円筒体2の外径面と棒材3cとの接触面積お
よびダイス3Cと棒材3cとの接触面積が極めて小さく
されて、ダイス3Cへの熱の伝達を極めて抑制できる。
なお、前記棒材3の材料としては、鋼等の金属であって
も断熱効果が大きいが、熱伝導性の少ないSiO等の
セラミックス材料がより好ましい。このようなダイス3
A〜3Cを用いれば、生産性を高めることができ、連続
生産が可能となる。
【0058】前記各実施例は、内周用金属円筒体(鋼管
1)1”または加熱用金属円筒体6の内径部から高周波
加熱によって二重構造管を製造するものであるが、さら
に本発明の原理を適用して、図6に示されるような外周
用金属円筒体2と内周用金属円筒体1”との間に中空部
分を形成させた二重構造管も容易に製造できることが明
らかである。図6(a)の二重構造管は、外周用金属円
筒体2の内周面に複数の突出部2aを一体に備え、その
突出部2aの内周面と内周用金属円筒体1”の外周面と
を前述のように接合して、前記突出部2aの間の外周用
金属円筒体2と内周用金属円筒体1”との間に中空部7
を形成させたものである。図6(b)の二重構造管は、
外周用金属円筒体2の内周面と内周用金属円筒体1”の
外周面との間に略四角柱状の支柱金属体8を適宜間隔で
配置して、その支柱金属体8の外径面および内径面をそ
れぞれ外周用金属円筒体2内径面および内周用金属円筒
体1”外径面に接合して、それら外周用金属円筒体2と
内周用金属円筒体1”との間に中空部7を形成させたも
のである。図6(c)の二重構造管は、外周用金属円筒
体2の内周面と内周用金属円筒体1”の外周面との間に
円柱状の支柱金属体8’を適宜間隔で配置して、それら
外周用金属円筒体2と内周用金属円筒体1”とを前記支
柱金属体8’を介して前述のように接合して中空部7を
形成させたものである。このような種々の変形、変更
は、本発明の精神及ぶ範囲に反することなく、また当業
者にとって明瞭な全てのこのような変形、変更は請求の
範囲に含められるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、鋼管,金属円筒体,円筒ダイスおよび
高周波誘導コイルを組立て断面図である。
【図2】図2は、本実施例の別形状のダイスの断面図で
ある。
【図3】図3は、第5実施例の組立断面図(a)および
筒状体の斜視図(b)である。
【図4】図4は、第5実施例の筒状体の変形例を説明す
る説明図である。
【図5】図5は、ダイスの変形例を説明する断面図
(a)〜(c)および縦断面図(a’)〜(c’)であ
る。
【図6】図6(a)〜(c)は、二重構造管の変形例を
説明する断面図である。
【符号の説明】
1 鋼管(内周用金属円筒体) 2 金属円筒体(外周用金属円筒体) 3 円筒ダイス 4 高周波誘導コイル 5 第3の金属合金 6 加熱用金属円筒体 7 中空部 8 支柱金属体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 義清 大阪府枚方市上野3−1−1 株式会社小 松製作所生産技術開発センタ内 Fターム(参考) 3H111 AA01 BA01 BA02 BA05 BA34 CA14 DA08 DA10 DB19 EA12 EA13 EA14 EA18

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周用金属円筒体の外径寸法よりわずか
    に大きい内径を有する外周用金属円筒体の内部に内周用
    金属円筒体を挿入し、この内周用金属円筒体をその内径
    部からの高周波誘導加熱によって加熱膨張させることに
    よって前記外周用金属円筒体の内径面に内接させ、その
    内接面に加圧力を作用させるようにして、前記内周用金
    属円筒体と外周用金属円筒体とを冶金学的に接合させる
    ことを特徴とする二重構造管の製造方法。
  2. 【請求項2】 加熱用金属円筒体の外径寸法より大きい
    内径を有する外周用金属円筒体の内部に前記加熱用金属
    円筒体を挿入し、それら加熱用金属円筒体と外周用金属
    円筒体との間に断面略C字状の筒状体または複数の板状
    片からなる接合用金属体を配置して、前記加熱用金属円
    筒体をその内径部から高周波誘導加熱によって加熱膨張
    させることによって、前記接合用金属体を外周用金属円
    筒体の内径面に内接させ、その内接面に加圧力を作用さ
    せるようにして、前記接合用金属体と外周用金属円筒体
    とを冶金学的に接合させることを特徴とする二重構造管
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記外周用金属円筒体の外径部に、この
    外周用金属円筒体の外径寸法よりわずかに大きい内径を
    有する略円筒状のダイスを配置させ、前記内周用金属円
    筒体または接合用金属体の加熱接合時に前記ダイスによ
    り内周用金属円筒体または接合用金属体に対する外周用
    金属円筒体のかしめ作用を付加させるようにする請求項
    1または2に記載の二重構造管の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記外周用金属円筒体の内径部と前記内
    周用金属円筒体または接合用金属体の外径部との組立隙
    間に第3の金属合金を挿入し、前記内周用金属円筒体ま
    たは加熱用金属円筒体の内径部からの加熱により前記外
    周用金属円筒体と内周用金属円筒体または接合用金属体
    とを前記第3の金属合金を介して接合させる請求項1〜
    3のうちのいずれかに記載の二重構造管の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第3の金属合金は、前記内周用金属
    円筒体または加熱用金属円筒体の内径部からの高周波誘
    導加熱によって外周用金属円筒体と、内周用金属円筒体
    または接合用金属体とに液相を発生させない低温度域
    で、接合性を高める液相を発生する合金成分を有するも
    のである請求項4に記載の二重構造管の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第3の金属合金は、前記高周波誘導
    加熱による接合時の温度においてその全量が液相になら
    ないようにされ、接合後に内周用金属円筒体または接合
    用金属体と外周用金属円筒体との間の領域に対して共晶
    組織領域が5体積%以下になるようにされる請求項5に
    記載の二重構造管の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記内周用金属円筒体もしくは外周用金
    属円筒体のいずれか一方を鋼管とし、これら内周用金属
    円筒体と外周用金属円筒体との接合完了後に続いてもし
    くは別工程において、その鋼管に熱処理が施される請求
    項1,3〜6のうちのいずれかに記載の二重構造管の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 前記高周波誘導加熱時に、被加熱物全体
    を回転させる請求項1〜7のうちのいずれかに記載の二
    重構造管の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記内周用金属円筒体または接合用金属
    体と外周用金属円筒体との接合反応が不活性ガス,還元
    ガスもしくは真空雰囲気下で行われる請求項1〜8のう
    ちのいずれかに記載の二重構造管の製造方法。
  10. 【請求項10】 内周用金属円筒体の外径部とその内周
    用金属円筒体の外径寸法よりわずかに大きい内径を有す
    る外周用金属円筒体の内径部とが第3の金属合金を介し
    て接合される二重構造管において、前記第3の金属合金
    中の共晶組織領域が、内周用金属円筒体と外周用金属円
    筒体との間の領域に対して5体積%以下であることを特
    徴とする二重構造管。
  11. 【請求項11】 前記内周用金属円筒体は、その熱膨張
    率が外周用金属円筒体の熱膨張率よりも大きいものであ
    る請求項10に記載の二重構造管。
  12. 【請求項12】 前記外周用金属円筒体は、その熱膨張
    率が内周用金属円筒体の熱膨張率よりも大きいものであ
    る請求項10に記載の二重構造管。
  13. 【請求項13】 前記内周用金属円筒体もしくは外周用
    金属円筒体のいずれか一方を鋼管とし、これら内周用金
    属円筒体と外周用金属円筒体との接合完了後に続いても
    しくは別工程において、その鋼管に熱処理が施されたも
    のである請求項10〜12のうちのいずれかに記載の二
    重構造管。
  14. 【請求項14】 外周用金属円筒体の内径部に、第3の
    金属合金を介して断面略C字状の筒状体または複数の板
    状片からなる接合用金属体が接合されてなる二重構造管
    において、 前記第3の金属合金中の共晶組織領域が、接合用金属体
    と外周用金属円筒体との間の領域に対して5体積%以下
    であることを特徴とする二重構造管。
  15. 【請求項15】 前記第3の金属合金層の厚さを0.3
    mm以下とする請求項10〜14のうちのいずれかに記
    載の二重構造管。
  16. 【請求項16】 前記内周用金属円筒体または接合用金
    属体と外周用金属円筒体とのいずれか一方が銅系合金材
    料である請求項10〜15のうちのいずれかに記載の二
    重構造管。
  17. 【請求項17】 前記銅系合金材料が蒸気圧の高い亜鉛
    を含有する銅系合金材料である請求項16に記載の二重
    構造管。
JP11223512A 1999-03-31 1999-08-06 二重構造管およびその製造方法 Pending JP2000343210A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11223512A JP2000343210A (ja) 1999-03-31 1999-08-06 二重構造管およびその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-92283 1999-03-31
JP9228399 1999-03-31
JP11223512A JP2000343210A (ja) 1999-03-31 1999-08-06 二重構造管およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000343210A true JP2000343210A (ja) 2000-12-12

Family

ID=26433732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11223512A Pending JP2000343210A (ja) 1999-03-31 1999-08-06 二重構造管およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000343210A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008164108A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Mitsubishi Electric Corp 配管接続機構
EP2492029A1 (en) * 2011-02-22 2012-08-29 General Electric Company Constrained metal flanges and methods for making the same
WO2013108465A1 (ja) * 2012-01-19 2013-07-25 日本軽金属株式会社 アルミニウム合金部材と銅合金部材との面ろう付け方法
JP2015081760A (ja) * 2013-10-24 2015-04-27 木村化工機株式会社 熱交換装置
CN113245756A (zh) * 2021-05-27 2021-08-13 燕山大学 一种双层复合管直缝焊接加热装置及其工艺

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49111849A (ja) * 1973-02-26 1974-10-24
JPS59232683A (ja) * 1983-06-15 1984-12-27 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 加工物の接合方法
JPS62275588A (ja) * 1986-05-22 1987-11-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 多重円筒部材の製造方法
JPS6444276A (en) * 1987-08-12 1989-02-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Method for joining double members
JPH04220195A (ja) * 1990-12-14 1992-08-11 Komatsu Ltd 接合用インサート材料
JPH058057A (ja) * 1991-03-01 1993-01-19 Sumitomo Metal Ind Ltd 二重金属管の製造方法
JPH06193708A (ja) * 1992-12-25 1994-07-15 Nippon Piston Ring Co Ltd カムシャフトの製造方法
JPH10314869A (ja) * 1997-05-16 1998-12-02 Kobe Steel Ltd アルミニウム又はアルミニウム合金構造体及びその組立方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49111849A (ja) * 1973-02-26 1974-10-24
JPS59232683A (ja) * 1983-06-15 1984-12-27 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 加工物の接合方法
JPS62275588A (ja) * 1986-05-22 1987-11-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 多重円筒部材の製造方法
JPS6444276A (en) * 1987-08-12 1989-02-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Method for joining double members
JPH04220195A (ja) * 1990-12-14 1992-08-11 Komatsu Ltd 接合用インサート材料
JPH058057A (ja) * 1991-03-01 1993-01-19 Sumitomo Metal Ind Ltd 二重金属管の製造方法
JPH06193708A (ja) * 1992-12-25 1994-07-15 Nippon Piston Ring Co Ltd カムシャフトの製造方法
JPH10314869A (ja) * 1997-05-16 1998-12-02 Kobe Steel Ltd アルミニウム又はアルミニウム合金構造体及びその組立方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008164108A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Mitsubishi Electric Corp 配管接続機構
EP2492029A1 (en) * 2011-02-22 2012-08-29 General Electric Company Constrained metal flanges and methods for making the same
CN102672357A (zh) * 2011-02-22 2012-09-19 通用电气公司 受约束的金属凸缘及其制造方法
CN102672357B (zh) * 2011-02-22 2016-04-20 通用电气公司 受约束的金属凸缘及其制造方法
WO2013108465A1 (ja) * 2012-01-19 2013-07-25 日本軽金属株式会社 アルミニウム合金部材と銅合金部材との面ろう付け方法
JP2013146759A (ja) * 2012-01-19 2013-08-01 Nippon Light Metal Co Ltd アルミニウム合金部材と銅合金部材との面ろう付け方法
JP2015081760A (ja) * 2013-10-24 2015-04-27 木村化工機株式会社 熱交換装置
CN113245756A (zh) * 2021-05-27 2021-08-13 燕山大学 一种双层复合管直缝焊接加热装置及其工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7156282B1 (en) Titanium-aluminide turbine wheel and shaft assembly, and method for making same
CN104588858A (zh) 使用电极焊接面罩盖焊接钢和铝工件的电阻点焊
JP2016533267A (ja) 平板熱交換器
CN106402509A (zh) 管材、双层壁钢管以及制造双层壁钢管的方法
JP2007301606A (ja) 抵抗スポット溶接による異種金属の接合方法及び接合構造
JP2007268575A (ja) 異種金属材の接合方法、同方法で製造された機械部品とプラネタリキャリア
JPH1158034A (ja) 鉄系材料と高力黄銅合金を接合する方法及びその方法 で接合した複合材
JP2006312192A (ja) 異種金属製品の接合方法
JP2000343210A (ja) 二重構造管およびその製造方法
JP2007291432A (ja) 金属基複合材及び金属基複合構造体
EA004490B1 (ru) Охлаждающий элемент и способ изготовления охлаждающих элементов
JP5892306B2 (ja) 接合方法及び接合部品
JPH10158766A (ja) 耐熱・耐摩耗性銅合金
WO2008103122A1 (en) Method of manufacturing a component and use of said method
JPH08206876A (ja) ろう付方法およびそのろう材
WO2005014217A1 (ja) Al-Cu接合構造物およびその製造方法
JP3864202B2 (ja) 接合電極及び耐高エネルギー密度利用機器用部材
WO2014129199A1 (ja) 熱交換器およびその製造方法
JPH0683905B2 (ja) 抵抗溶接用電極材料
JP3822108B2 (ja) ろう接用複合管および熱交換用複合管
JP4522677B2 (ja) Al−Cu接合構造物およびその製造方法
JP2001107109A (ja) 複層構造管の製造方法,その製造方法より得られる複層構造管およびその製造方法に用いられるダイス
JP2957306B2 (ja) アーク溶射用ワイヤ
JP3020649B2 (ja) クラツド鋼の製造方法
JP2006159245A (ja) 抵抗溶接用電極

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080408

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100906

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100928