JP2000342388A - クッション - Google Patents

クッション

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JP2000342388A
JP2000342388A JP11158301A JP15830199A JP2000342388A JP 2000342388 A JP2000342388 A JP 2000342388A JP 11158301 A JP11158301 A JP 11158301A JP 15830199 A JP15830199 A JP 15830199A JP 2000342388 A JP2000342388 A JP 2000342388A
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cushioning
cushion according
accommodated
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JP11158301A
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Shojiro Tanaka
彰治郎 田中
Osamu Take
収 嶽
Takashi Gamo
孝志 蒲生
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MOCHIZUKI KOSAN KK
SP SYSTEM KK
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MOCHIZUKI KOSAN KK
SP SYSTEM KK
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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 突起物の当接による健康増進効果を適切に発
揮させることができるとともに緩衝保護効果にも優れた
クッションを提供する。 【解決手段】 編織布などの可撓性を有する材料からな
り、複数の収容室12が並んで配置された外被材10
と、外被材10の収容室12のうち一部の収容室12に
収容され、網目状袋に合成樹脂の微小な筒状片が充填さ
れたものなどからなる変形が容易な緩衝部材20と、外
被材10の収容室10のうち緩衝部材20が収容された
収容室12とは別の収容室12に収容され、収容室12
内を移動可能で緩衝部材20よりも剛性の高い中空球体
などの剛性部材30とを備えるクッション。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クッションに関
し、詳しくは、自動車の座席の背もたれなど人間の身体
が当接する個所に使用され、身体を緩衝保護したり適度
な刺激を与えて健康増進の機能を果たしたりするクッシ
ョンを対象にしている。
【0002】
【従来の技術】自動車の運転席に、エアークッションや
フォームラバーからなるマット状の背もたれや、籐で編
まれた網状の背もたれを取り付けておいて、運転者の姿
勢を安定させたり、長時間運転する時の苦痛や疲労を軽
減したりすることが行われている。
【0003】また、座椅子や安楽椅子の背もたれに、硬
い突起物を取り付けておき、使用者の背中に局部的な刺
激を与えて、指圧のような健康増進効果を発揮させる技
術も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した刺激作用のあ
る突起物を、前記した自動車の背もたれに設けておけ
ば、運転中の運転者に対して前記した指圧のような健康
増進効果を与えることができると考えられた。ところ
が、背もたれに硬い突起物が存在し、運転者の背中に強
い刺激が絶えず加わっていると、健康増進効果よりも苦
痛のほうが増えてしまい、使用し難いものとなる。特
に、背もたれに固定された突起物が、運転者の背中の適
切な位置に当たっていれば目的の効果は達成できるが、
運転者の姿勢が変わると突起物が当たる位置が変わって
しまうため、目的の効果は達成できず苦痛だけを与えて
しまうことになる。自動車の座席に座っている状態で
は、自動車の操向につれて身体が左右に移動したり姿勢
が変わったりするため、固定された突起物を常に背中の
適切な位置に当接させることは困難である。
【0005】本発明の課題は、前記した自動車の背もた
れなどに適用したときにも、突起物の当接による健康増
進効果を適切に発揮させることのできるクッションを提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるクッショ
ンは、可撓性を有する材料からなり、複数の収容室が並
んで配置された外被材と、外被材の収容室のうち一部の
収容室に収容され、変形が容易な緩衝部材と、外被材の
収容室のうち緩衝部材が収容された収容室とは別の収容
室に収容され、収容室内を移動可能で緩衝部材よりも剛
性の高い剛性部材とを備える。 〔外被材〕通常の座席や背もたれ、クッションなどに利
用されているシート材料が使用できる。使用者の身体と
緩衝部材や剛性部材の形状に合わせて容易に変形できる
程度の可撓性を有する材料が用いられる。通気性が良好
な材料が好ましい。通常の合成繊維あるいは天然繊維の
編織布や不織布が使用できる。粗く編まれた網目状の
布、小さな孔を貫通形成したシート、素材自体に通気性
を有する合成樹脂シートなども使用できる。 〔収容室〕収容室は、収容される緩衝部材や剛性部材の
配置形状に合わせた形状および配置構造で設けられる。
矩形状その他の多角形状、細長い帯状、筒状などの形状
が採用できる。
【0007】一つの外被材に対して、収容室は2個以上
の適宜個数で設けておけばよいが、実用的には少なくと
も3個以上、好ましくは5個以上を設けておく。複数の
収容室は、同じ方向に1列で順次並べておくこともでき
るし、前後左右に複数列で並べておいてもよい。例え
ば、帯状の細長い収容室を幅方向に平行に並べて配置し
ておくことができる。
【0008】外被材に設ける複数の収容室は、全てが同
じ寸法形状であってもよいし、寸法形状の異なる収容室
を組み合わせることもできる。例えば、緩衝部材用の収
容室と剛性部材用の収容室とで寸法形状を違えることが
できる。使用時に当たる使用者の身体部位に合わせて収
容室の寸法形状を変えることもできる。各収容室は、緩
衝部材および剛性部材を収容した状態で封止されていて
もよいが、開閉自在になっていれば、使用状況に合わせ
て緩衝部材および剛性部材を出し入れしたり交換したり
することができる。
【0009】収容室を開閉自在にする手段としては、通
常の衣料品や家庭用品、家具などにおける開閉手段が採
用できる。例えば、ファスナー、ボタン、フック、絡合
面ファスナーなどが挙げられる。個々の収容室毎に開閉
手段を設けてもよいし、複数の収容室に兼用の開閉手段
を設けておくこともできる。例えば、同じ列に並んだ複
数の収容室に対して一方の側端辺を1本のファスナーで
同時に開閉を行うようにすることができる。通常、一つ
の収容室には1個所に開閉口を有していればよいが、細
長い収容室の前後両端など複数個所に開閉口を設けてお
くこともできる。 〔緩衝部材〕通常の家具や乗り物の座席などに利用され
ている、比較的に変形が容易な各種の緩衝材料が使用で
きる。具体的には、フォームラバーやウレタンフォーム
などのブロック状の緩衝材料のほか、合成樹脂発泡体の
ビーズやそばがらなどの細片状の緩衝材料を用いること
ができる。
【0010】緩衝部材として、網目状の可撓性袋と可撓
性袋に充填された緩衝性細片とを有するものが使用でき
る。緩衝性細片は、材質そのものには大きな緩衝性を有
していなくても、その形状を変形が容易で緩衝性に優れ
た形状にしたり、微小な緩衝性細片を可撓性袋に収容す
ることで変形が容易になったりして緩衝性が発揮される
ものであっても構わない。緩衝性細片には、前記したそ
ばがらやパンヤ、木屑、綿などの天然材料、発泡ビーズ
や合成樹脂の小さな成形品、合成樹脂シートの細断物、
セラミック粒などの合成材料が使用できる。緩衝性細片
を可撓性袋に充填しておくことで、収容室への出し入れ
などの取扱いが容易になったり、外力が加わったときの
変形性や変形復元性、緩衝性が向上したりする。
【0011】緩衝性細片として、木炭粉を含有する合成
樹脂からなる筒状片が使用できる。合成樹脂の筒状片
は、体積に比べて軽量であるとともに、筒状の断面が偏
平になるように変形することで、優れた緩衝性あるいは
弾力的な変形性を発揮することができる。合成樹脂に木
炭粉を含有させておけば、木炭粉が有する優れた吸放湿
性や脱臭性、遠赤外線効果、イオン交換効果などの機能
を有効に発揮させることができる。合成樹脂には、木炭
粉の代わりあるいは木炭粉に加えて、消臭機能や調湿機
能などを有する各種の機能性添加材を配合しておくこと
ができる。
【0012】可撓性袋は、各種の編織布や合成樹脂シー
トなどで作製できる。収容室の内容積よりも少し小さな
外形を有するものが好ましい。通気性を有する材料が好
ましい。網目状材料は、軽量で通気性が高く好ましい。
網目の大きさを内部に収容する緩衝性細片よりも小さく
しておけば、緩衝性細片の脱落が確実に防げる。 〔剛性部材〕緩衝部材よりも剛性の高い材料が用いられ
る。使用者に当接したときに、適度な刺激を与えて指圧
の効果が発揮できる材質および形状が好ましい。
【0013】剛性部材の材料としては、木材、コルク、
硬質ゴム、ポリエチレンなどの合成樹脂の成形品、合成
樹脂の硬質発泡体、セラミック成形品などが用いられ
る。剛性部材の形状は、外面に鋭角部分のない滑らかな
曲線状のものが、身体への当接感が良く、収容室内での
移動もスムーズに行える。球形あるいは球形を少し変形
させた楕円球形や長円球形などが採用できる。剛性部材
の表面に凹凸を設けておくこともできる。
【0014】剛性部材が中空体であれば、軽量になると
ともに、ある程度の変形性が生じて感触が良好になる。
中空体の内部空間に密封された空気が保温性を高めるこ
とも期待できる。中空体の外殻に多数の貫通孔を設けて
おけば、さらに軽量になるとともに、変形性も高まり、
通気性や放熱性を良好にすることができる。剛性部材を
合成樹脂で成形しておく場合、合成樹脂に木炭粉を含有
させておけば、前記した緩衝部材となる合成樹脂に木炭
粉を含有させておいた場合と同様の機能が発揮できる。
【0015】剛性部材の寸法は、外被材の収容室に収容
したときに、収容室の内部で剛性部材が前後あるいは左
右にある程度の範囲で移動できる程度に設定しておく。
通常、収容室に収容された剛性部材が収容室の長手方向
に沿って移動できればよい。収容室に収容された状態
で、個々の剛性部材の回りに剛性部材1個から数個分の
隙間があくことが好ましい。例えば、剛性部材として合
成樹脂の中空球体を用いる場合、外径を3〜10cm程度
に設定しておくのが好ましい。
【0016】一つの収容室には、少なくとも2個、好ま
しくは3個以上の剛性部材を収容しておく。 〔緩衝部材と剛性部材の配置〕外被材に備える複数の収
容室には、緩衝部材と剛性部材とを任意の配置パターン
で収容しておくことができる。
【0017】通常は、隣接する収容室の一方に緩衝部材
が収容されれば他方には剛性部材を収容しておくのが好
ましい。1列に並んだ収容室に、剛性部材と緩衝部材と
を交互に収容しておくことができる。縦横に複数列で並
んだ収容室に、剛性部材と緩衝部材とを前後左右に交互
に千鳥状に配置しておくことができる。 〔取付手段〕クッションは、自動車などの座席に載せて
おいたり、使用場所に敷いておいたりするだけでも使用
できるが、所定の位置および姿勢で使用できるように取
付手段を備えておくことができる。
【0018】取付手段としては、従来の座席用の背もた
れ、その他の室内用品における取付手段が採用できる。
外被材の一部に、ボタンや絡合面ファスナー、紐、係合
金具などの着脱自在な取付手段を設けておくことができ
る。外被材に1本または複数本の取付用紐帯を設けてお
くことができる。紐帯は、各種の編織布や組紐、合成樹
脂シート、ゴムなどからなるものが用いられる。紐帯を
取付場所に巻き付けて固定すれば、簡単かつ確実な取付
が行える。紐体が弾力性に優れたものであれば、取付寸
法がある程度変えられるとともに取付場所に弾力的に締
め付けて確実な固定が果たせる。一対の紐帯の先端に、
絡合面ファスナーや、合成樹脂製のバックルなどを取り
付けておけば、取り付け取り外しが簡単である。 〔使用形態〕本発明のクッションは、自動車その他の乗
り物に備えられた座席の背もたれに取り付けて使用する
ことができる。家庭の室内に設置される安楽椅子や座い
す、ソファー、劇場や会議場などの公共施設の座席など
に取り付けて使用することもできる。
【0019】何れの場合も、外被材に配置された複数の
収容室が、使用者の身体に当接するように配置すること
で、緩衝部材による優れた保護緩衝作用と、剛性部材に
よる適度な刺激による指圧のような健康増進作用の両方
が相乗的に発揮される。外被材に多数の収容室を備えて
いる場合、一部の収容室を折り重ねた状態で使用する
と、全ての収容室を同じ面に並べた状態とは使用感ある
いは機能が異なるものとなる。具体的には、例えば、使
用者の身体に近い側に緩衝部材が収容された収容室が配
置され、その背面に剛性部材が収容された収容室を重ね
て配置した場合には、剛性部材による刺激あるいは当接
感が緩衝部材を介することで和らげられて使用者の身体
に加わるので、過度の刺激が使用者に直接に加わること
が防げる。
【0020】緩衝部材入りの収容室と剛性部材入りの収
容室の配置を逆にした場合にも、上記とは少し違う使用
感あるいは機能が発揮される。このような収容室の折り
重ね使用を可能にするには、外被材に設ける収容室の数
を少なくとも3個、通常は5個以上にしておくのが好ま
しい。複数の収容室が並べられた外被材を丸めた形で筒
状あるいは棒状にして使用することができる。この形態
は、使用者が寝た状態で枕として利用したり、腰の下に
当てて使用したりするのに適している。
【0021】
【発明の実施の形態】図1および図2に示すクッション
は、概略矩形状のマット状をなす外被体10と、外被体
10の一端両隅部に取り付けられた一対の紐帯40を有
する。外被体10は、通気性の良い編織布から縫製され
ており、2枚の布地を貼り合わせて、その中間に外被体
10の長さ方向に沿って5個の帯状をなす収容室12が
並んで設けられている。各収容室12は、境界線で外被
体10を上下から縫い合わせることで隔離されている。
図2に示すように、外被体10の片側の側辺には、全て
の収容室12の端部をまとめて開閉自在に閉じるファス
ナー16を備えている。
【0022】図1に示す上下5列の収容室12のうち、
上から1、3、5番目の一つ置きの収容室12には、細
長い棒状をなす緩衝袋体12が収容されている。残りの
2、4番目の収容室12にはそれぞれ、3個づつの中空
球体30が収容されている。緩衝袋体12は、収容室1
2の容積のほぼ一杯を占めていて収容室12内であまり
移動でき難くなっているが、中空球体30は収容室12
の長さ方向に沿って比較的に自由に移動できるようにな
っている。
【0023】図3および図4にも示すように、緩衝袋体
12は、合成繊維などの糸で編まれた網目状の袋22
に、ポリエチレン等の合成樹脂を筒状に押出成形して細
断した短い円筒状の筒状片24が多数詰め込まれてい
る。緩衝袋体12の全体は、断面が円を偏平に変形させ
た楕円に近い形状で長さ方向に延びた概略円棒状をなし
ている。
【0024】筒状片24は、外力を加えると円筒が偏平
に変形するような形態で弾力的に変形することができ
る。したがって、緩衝袋体12に外力を加えたときに
は、内部の円筒片24が移動したり弾力的に変形したり
することで、ある程度の弾力的な反発力を生じながら、
全体の形状がある程度の範囲で変形して緩衝作用を生じ
ることになる。
【0025】筒状片24は、成形材料である合成樹脂に
木炭粉が配合されており、吸湿性や脱臭性に優れた機能
を有している。木炭粉として、微粉末状で活性化された
木炭粉(カーボテック21:商品名、日の丸カーボテク
ノ社製)を用いることで、調湿性、消臭性、遠赤外線放
射性、マイナスイオン生成機能などを効果的に発揮させ
ることができる。
【0026】図5に示すように、中空球体30として
は、内部空間が密封された球体30a〔図5(a) 〕のほ
か、表面に多数の貫通孔が形成された孔明き球体30b
〔図5(b) 〕の何れであってもよい。密封球体30a
は、内部空間に密封された空気が良好な保温効果あるい
は断熱効果を発揮し、強度あるいは剛性も高いものとな
る。孔明き球体30bは、密封球体30aに比べて、放
熱性が高くなり、軽量であり、弾力的な変形性が高ま
る。したがって、使用目的あるいはクッションに必要と
なる機能に合わせて、何れかの構造を採用すればよい。
一つのクッションあるいは一つの収容室12に、密封球
体30aと孔明き球体30bの両方を混在させておくこ
ともできる。
【0027】中空球体30を成形する合成樹脂にも、前
記した木炭粉が配合されており、前記した脱臭機能など
の各種機能が発揮できる。図1に示すように、紐帯40
は、鞄の肩紐などに利用されるゴム状のベルト材料から
なり、先端には絡合面ファスナー42が取り付けられて
いる。左右一対の紐帯40の絡合面ファスナー42を貼
り合わせることで、外被体10を自動車の座席などに取
り付けて固定できるようになっている。紐帯40の長さ
は、クッションの使用形態に合わせて設定される。
【0028】図6に示すように、クッションは自動車の
運転席などに装着されて使用される。座席Sに運転者M
が座った状態で運転者Mの背中が当たる場所に、クッシ
ョンの外被体10の部分が配置される。この状態で、紐
帯40を座席Sの背もたれの後ろ側に回して背面で絡合
面ファスナーを貼り合わして固定する。その結果、運転
者Mの背中に、外被体10の複数の膨出部14が当た
り、運転者Mに適度な刺激を与えることができる。
【0029】詳しくは、外被体10の複数の膨出部14
のうち、収容室12に緩衝袋体20が収容されている個
所では、身体の重みあるいは圧力で緩衝袋体20が比較
的柔軟に変形して柔らかな感触を与える。収容室12に
中空球体30が収容されている個所では、剛性のある中
空球体30の先端が運転者Mの背中に当たって適度な刺
激を与え、一種の指圧の効果を果たす。なお、中空球体
30は収容室12の内部で左右に移動できるので、運転
者Mの背中の形あるいは圧力の加わり方に合わせて、中
空球体30の位置が移動し、運転者Mに与える圧力が局
部的に過大になることや苦痛を与えることを防止する。
収容室12に3個の中空球体30が収容されている場
合、両端の中空球体30が運転者Mの背中の両側に当た
り、中央の中空球体30が運転者Mの背中の中心近くに
当たることで、良好な指圧効果あるいは刺激作用が生じ
る。 〔配置変更〕外被体10の複数の収容室12に収容する
緩衝袋体20および中空球体30の配置パターンを、使
用形態に合わせて変更することができる。
【0030】すなわち、外被体10のファスナー16を
開けば、各収容室12の一端が開口するので、中空球体
30および緩衝袋体20を収容室12から取り出すこと
ができ、中空球体30および緩衝袋体20を入れ換える
ことができる。収容室12毎に、収容する中空球体30
および緩衝袋体20を選択すれば、使用形態や目的に合
わせて、適切な使用感や機能を発揮させることができ
る。
【0031】例えば、使用者に対して強い刺激を与えた
い個所に当接する収容室12には中空球体30を収容し
ておき、使用者に柔軟に当接させたい個所の収容室12
には緩衝袋体20を収容しておくことができる。使用形
態に合わせて、中空球体30の個数を増減したり、中空
球体30を外径の違うものに変えたりすることもでき
る。 〔重ね状態での使用〕外被体10の複数の膨出部14す
なわち収容室12は、前記図6のように平面上に並べた
状態で使用するほか、図7に示すように、一部の膨出部
14を重ねた状態で使用することもできる。
【0032】図7(a) の使用形態では、5個の膨出部1
4のうち、下方の2個の膨出部14を上方の膨出部14
と重ねている。この場合、2重に重ねられた膨出部14
は、中空球体30を収容した収容室12と緩衝袋体20
を収容した収容室12とが上下に重なった状態になる。
このような形態のクッションは、例えば、座席に座った
使用者の腰近くに当たるように配置することができる。
2重の厚みがある膨出部14の重ね部分が、使用者の腰
に比較的に強く当たることで、腰に対する刺激の付与あ
るいは保護効果が高まる。しかも、緩衝袋体20と中空
球体30による異なる当接効果を相乗的に作用させるこ
とができる。
【0033】図7(b) の使用形態では、外被体10の5
列の膨出部14を、全体を丸めて筒状にしている。この
筒状の外被体10を枕として使用すれば、使用者の頭あ
るいは首の当たりに、中空球体30と緩衝袋体20との
機能が相乗的に組み合わされた形態で、良好な刺激作用
あるいは保護作用を与えることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明のクッションは、外被体の複数の
収容室に収容された2種類の部材、緩衝部材と剛性部材
とが、クッションを当接する使用者の身体に、特性の異
なる刺激作用や緩衝作用を相乗的に与えることができ、
使用者に対して優れた健康増進効果および保護緩衝効果
を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態となるクッションの一部切
欠正面図
【図2】 一部を断面で示す拡大側面図
【図3】 緩衝袋体の斜視図
【図4】 筒状片の斜視図
【図5】 中空球体の斜視図
【図6】 使用状態を表す模式図
【図7】 別の使用形態を表す斜視図
【符号の説明】
10 外被体 12 収容室 14 膨出部 20 緩衝袋体 22 網目状袋 24 筒状片 30 中空球体 40 紐帯 42 絡合面ファスナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蒲生 孝志 大阪府吹田市佐竹台1−5−A23−207 Fターム(参考) 3B096 AA04 AB02 AB07 AD01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性を有する材料からなり、複数の収容
    室が並んで配置された外被材と、 前記外被材の収容室のうち一部の収容室に収容され、変
    形が容易な緩衝部材と、 前記外被材の収容室のうち前記緩衝部材が収容された収
    容室とは別の収容室に収容され、収容室内を移動可能で
    緩衝部材よりも剛性の高い剛性部材とを備えるクッショ
    ン。
  2. 【請求項2】前記緩衝部材が、網目状の可撓性袋と可撓
    性袋に充填された緩衝性細片とを有する請求項1に記載
    のクッション。
  3. 【請求項3】前記緩衝性細片が、木炭粉を含有する合成
    樹脂からなる筒状片である請求項2に記載のクッショ
    ン。
  4. 【請求項4】前記剛性部材が、木炭粉を含有する合成樹
    脂からなる中空球体である請求項1〜3の何れかに記載
    のクッション。
  5. 【請求項5】前記剛性部材が、多数の貫通孔を有する中
    空球体である請求項1〜4の何れかに記載のクッショ
    ン。
  6. 【請求項6】前記外被材の収容室が開閉自在であり、前
    記緩衝部材と剛性部材とが収容室に出し入れ可能に収容
    されている請求項1〜5の何れかに記載のクッション。
  7. 【請求項7】前記外被材が、取付用の紐帯を備える請求
    項1〜6の何れかに記載のクッション。
  8. 【請求項8】前記外被材が、少なくとも5列の帯状収容
    室が並設されてなる請求項1〜7の何れかに記載のクッ
    ション。
  9. 【請求項9】前記剛性部材が、一つの収容室に少なくと
    も3個収容されている請求項1〜8の何れかに記載のク
    ッション。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003169836A (ja) * 2001-12-06 2003-06-17 Shigero Makishima 姿勢矯正用身体押し当て装置
JP2008521479A (ja) * 2004-11-29 2008-06-26 ホ ジュン,チャン 首あて機能付き携帯用鞄
KR100870535B1 (ko) 2008-02-15 2008-11-26 협성실업 주식회사 탄성체를 이용한 쿠셔닝 유니트 및 그 제작방법, 그리고이를 이용한 매트리스, 방석, 베개, 쿠션
CN103222924A (zh) * 2013-03-29 2013-07-31 周升忠 点支撑人体的柔性薄型床褥
JP2020182664A (ja) * 2019-05-08 2020-11-12 ワンズ株式会社 クッション

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