JP2000341091A - 入力トラップ回路及びイメージトラップ回路 - Google Patents

入力トラップ回路及びイメージトラップ回路

Info

Publication number
JP2000341091A
JP2000341091A JP11145043A JP14504399A JP2000341091A JP 2000341091 A JP2000341091 A JP 2000341091A JP 11145043 A JP11145043 A JP 11145043A JP 14504399 A JP14504399 A JP 14504399A JP 2000341091 A JP2000341091 A JP 2000341091A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
frequency
image
trap circuit
variable capacitance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11145043A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3734642B2 (ja
Inventor
Tadashi Kosuge
正 小菅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP14504399A priority Critical patent/JP3734642B2/ja
Priority to US09/576,817 priority patent/US6472956B2/en
Priority to EP00111308A priority patent/EP1056204A1/en
Publication of JP2000341091A publication Critical patent/JP2000341091A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3734642B2 publication Critical patent/JP3734642B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03JTUNING RESONANT CIRCUITS; SELECTING RESONANT CIRCUITS
    • H03J3/00Continuous tuning
    • H03J3/02Details
    • H03J3/16Tuning without displacement of reactive element, e.g. by varying permeability
    • H03J3/18Tuning without displacement of reactive element, e.g. by varying permeability by discharge tube or semiconductor device simulating variable reactance
    • H03J3/185Tuning without displacement of reactive element, e.g. by varying permeability by discharge tube or semiconductor device simulating variable reactance with varactors, i.e. voltage variable reactive diodes

Landscapes

  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 除去すべきイメージ妨害波の周波数特性の調
整を行う場合であっても、希望波に対するレベル変動を
抑え、FMチューナの受信感度を安定に保ちつつ、イメ
ージ妨害特性を向上することが可能な入力トラップ回路
及びイメージトラップ回路を提供する。 【解決手段】 一対の可変容量ダイオードD2、D3は
接続部J1で互いにカソードが接続されると共に、コイ
ルL1と並列共振回路を構成する。接続部J1には同調
電圧VTが印加され、可変容量ダイオードD2、D3の
容量を除去すべきイメージ周波数に対応して制御可能と
なっている。また、接続部J1とグランド間にはトリマ
コンデンサCT1が接続され、これを調整することによ
り、アンテナからの受信信号のうち除去すべきイメージ
妨害波の周波数特性を可変できる一方、希望波の周波数
範囲に対するレベル変動を抑え、主同調回路側に出力さ
れる希望波のレベルが安定に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本発明は妨害波を
除去するトラップ回路に関し、特にFMチューナ等の入
力段においてイメージ妨害波を除去するイメージトラッ
プ回路の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来から、FMチューナにおいては、所
定の周波数の希望波に対応するイメージ妨害波による受
信性能の劣化を防止するために、イメージ妨害波成分を
減衰させるためのイメージトラップ回路を入力段に挿入
してフロントエンドを構成することが一般的である。
【0003】図7は、このような従来のイメージトラッ
プ回路の例である。図7に示すイメージトラップ回路
は、コイルL0、コンデンサC0、C1、C2、C3、
抵抗R0、可変容量ダイオードD0、D1、トリマコン
デンサCT0を含んで構成されている。そして、互いに
カソードどうしが接続された可変容量ダイオードD0、
D1は、その両端のアノード間にコイルL0が並列接続
されている。可変容量ダイオードD0、D1の接続部J
0には、抵抗R0を経て同調電圧VTが印加され、これ
を制御することにより可変容量ダイオードD0、D1の
容量成分を変化させる。そして、コイルL0と、可変容
量ダイオードD0、D1、トリマコンデンサCT0とに
より定まる共振周波数に対応して設定されたイメージ周
波数が設定される。アンテナからの受信信号は、イメー
ジ周波数成分が十分に減衰されてから、後段の主同調回
路に出力されるので、後段の回路でイメージ妨害に伴う
性能劣化を防止することができる。
【0004】ここで、イメージトラップ回路におけるト
リマコンデンサCT0の役割は、各素子のばらつきに起
因して、同調電圧VTに対するイメージ妨害特性が変動
するのを抑えるものである。すなわち、トリマコンデン
サCT0を製造工程などで微調整して、同調電圧VTと
イメージ周波数の関係を一定に保ち、同調電圧VTの制
御幅に対応してイメージ妨害特性を調整することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のイメージト
ラップ回路においては、理想的には希望波に対して影響
を与えないことが望ましい。しかし、実際には希望波の
周波数範囲において、特定の部分でピークを有する特性
を示し、ピークを外れる領域では通過損失が少しづつ増
大していく。このピークは上述の並列共振回路の特性に
起因して生じるため、トリマコンデンサCT0を調整し
たとき、イメージ妨害周波数の減衰特性が変化するだけ
でなく、希望波の周波数範囲に生じるピークも変化して
しまう。これにより、イメージトラップ回路における希
望波に対するレベルが変動し、ひいてはFMチューナの
受信感度のばらつきを招くという問題がある。
【0006】そこで、本発明はこのような問題に鑑みな
されたものであり、可変容量素子により入力段のトラッ
プ回路の周波数特性を微調整する場合であっても、希望
周波数に対するレベル変動を抑えて受信感度を良好に保
ちつつ、イメージ妨害波などの不要周波数成分を安定に
除去可能な入力トラップ回路及びイメージトラップ回路
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の入力トラップ回路は、入力信号に
含まれる所定の周波数成分を除去して後段の回路に出力
する入力トラップ回路において、一対の可変容量ダイオ
ードを互いのカソードどうしを接続部として直列接続
し、両端のアノード間にインダクタンスを並列接続した
並列共振回路と、前記接続部に電圧を印加し、それぞれ
の可変容量ダイオードの逆電圧特性に基づいて容量値を
変化させる電圧印加手段と、前記接続部とグランドの間
に接続された可変容量素子とを備えることを特徴とす
る。
【0008】この発明によれば、入力信号が入力トラッ
プ回路に入力されると、一対の可変容量ダイオードとコ
イル等のインダクタンスからなる並列共振回路を通り、
その共振周波数に対応する周波数成分が減衰して後段の
回路に出力される。このとき、一対の可変容量ダイオー
ドのカソードどうしが接続されている接続部に対し、電
圧印加手段により所定の電圧が印加され、可変容量ダイ
オードの逆電圧特性に基づき容量値を変化させる。よっ
て、所定の不要周波数を共振周波数に設定し、入力信号
から不要周波数成分を容易に除去することができる。一
方、接続部とグランド間に接続された可変容量素子によ
り、除去すべき周波数の特性が調整される。その際、そ
れ以外の周波数の特性は安定に保持される。従って、入
力信号のレベル変動を招くことなく、入力トラップ回路
の周波数特性を上述の不要周波数成分の除去に好適に調
整することができる。
【0009】上記課題を解決するために、請求項2に記
載のイメージトラップ回路は、FMチューナ回路の入力
段に挿入され、入力された受信信号に対応するイメージ
周波数成分を除去して後段の回路に出力するイメージト
ラップ回路において、一対の可変容量ダイオードを互い
のカソードどうしを接続部として直列接続し、両端のア
ノード間にインダクタンスを並列接続した並列共振回路
と、前記接続部に電圧を印加し、それぞれの可変容量ダ
イオードの逆電圧特性に基づいて容量値を変化させる電
圧印加手段と、前記接続部とグランドの間に接続された
可変容量素子とを備え、前記イメージ周波数成分の帯域
に対応して前記電圧印加手段の電圧可変範囲が設定され
ることを特徴とする。
【0010】この発明によれば、受信信号がFMチュー
ナ回路に入力されると、一対の可変容量ダイオードとコ
イル等のインダクタンスからなる並列共振回路を通り、
その共振周波数に対応する周波数成分が減衰して後段の
回路に出力される。このとき、一対の可変容量ダイオー
ドのカソードどうしが接続されている接続部に対し、電
圧印加手段により所定の電圧が印加され、可変容量ダイ
オードの逆電圧特性に基づき容量値を変化させる。よっ
て、受信信号に対応するイメージ周波数を共振周波数に
設定すれば、イメージ周波数成分を除去して、容易にイ
メージ妨害特性を向上させることができる。一方、接続
部とグランド間に接続された可変容量素子により、イメ
ージ周波数に対する特性が調整される。その際、希望波
の周波数の特性は安定に保持される。従って、受信信号
のレベル変動を招くことなく、受信感度を良好に保ちつ
つ、イメージトラップ回路のイメージ妨害特性を好適に
調整することができる。
【0011】上記課題を解決するために、請求項3に記
載のイメージトラップ回路は、請求項2に記載のイメー
ジトラップ回路において、前記FMチューナ回路に含ま
れるミキサ回路では、前記受信信号の周波数よりも高い
局部発振周波数を用いてIF信号を生成することを特徴
とする。
【0012】この発明によれば、FMチューナ回路にお
いて、受信信号の周波数からIF信号の周波数だけ高い
周波数を局部発振周波数として設定し、ミキサ回路にお
いて混合されてIF信号が生成される。そのため、局部
発振周波数よりIF信号の周波数だけ高い周波数にイメ
ージ妨害波を生じ、結果的に受信信号の周波数からIF
信号の周波数の2倍だけ高い周波数がイメージ周波数と
なる。このような一般的なFM受信条件において、請求
項2に記載の発明と同様に、良好な受信感度を保ちつ
つ、イメージ妨害特性を好適に調整することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。本実施形態では、FMチュ
ーナ回路のフロントエンドに含まれるイメージトラップ
回路に対して本発明を適用する場合について説明を行
う。
【0014】図1は、本実施形態に係るFMチューナ回
路のフロントエンドの構成を示すブロック図である。図
1に示すように、FMチューナ回路のフロントエンド
は、本発明に係る入力トラップ回路としてのイメージト
ラップ回路10と、主同調回路11と、RFアンプ12
と、ミキサ13と、局部発振器14を含んで構成されて
いる。
【0015】図1において、アンテナによって受信され
た受信信号はイメージトラップ回路10に入力される。
この受信信号には、希望波とこれに対応する不要なイメ
ージ妨害波が含まれるが、イメージトラップ回路10に
よって後述の作用に基づきイメージ妨害波のみが除去さ
れる。次いで、主同調回路11により希望波の周波数範
囲に同調して選択度を高めた後、RFアンプ12で所定
のゲインだけ増幅される。そして、増幅された受信信号
は、ミキサ13において局部発振器14から出力される
局部発振周波数と混合され、受信信号の周波数と局部発
振周波数との差の周波数を有するIF信号が出力され
る。例えば、IF信号の周波数としては10.7MHz
に設定される。
【0016】図1に示すフロントエンドに対しては、同
調電圧VTがそれぞれイメージトラップ回路10、主同
調回路11、局部発振器14に印加されている。すなわ
ち、FMチューナにおいて選局された受信周波数に対応
して、イメージトラップ回路10及び主同調回路11の
同調範囲を可変制御すると共に、イメージトラップ回路
10に設けられた本発明に係る可変容量素子の調整によ
ってトラップ周波数をイメージ周波数に一致させるよう
に調整する。また、局部発振周波数が受信周波数からI
F周波数だけ離れた周波数関係となるように局部発振器
14を制御する。このように、同調電圧VTを制御する
ことにより、フロントエンド全体の周波数特性を選局に
対応して適宜に可変制御することができる。
【0017】なお、イメージトラップ回路10のトラッ
プ周波数に対する調整は、同調電圧VTではなく、本発
明に係る可変容量素子としての後述のトリマコンデンサ
や可変容量ダイオードを用いて行う。例えば、可変容量
ダイオードを用いる場合は、同調電圧VTとは別のトラ
ップ周波数調整電圧を印加して調整してもよい。
【0018】ここで、フロントエンドにおける周波数関
係について説明する。なお、本実施形態に係るFMチュ
ーナでは、局部発振周波数に対し、希望波の周波数が下
側(低周波数側)に設定するものとして説明する。する
と、周波数関係として次の2式が成り立つ。
【0019】Fosc−Fd=Fif Fi−Fosc=Fif ただし、上式において、 Fosc: 局部発振周波数 Fd: 希望波の周波数 Fi: イメージ周波数 Fif: IF信号の周波数 である。また、実際には希望波及びイメージ妨害波は、
一定の周波数範囲に広がっており、これに対応して局部
発振周波数を変化させる。よって、上式において周波数
が固定とされるのは、IF信号の周波数Fifだけであ
る。
【0020】従って、例えばIF信号の周波数Fif=
10.7MHzである場合は、希望波の周波数Fdより
も21.4MHzだけ高い周波数が、イメージ周波数F
iに対応することがわかる。本実施形態に係るイメージ
トラップ回路10は、このようなイメージ周波数Fiの
周波数成分を除去し、希望波の周波数Fdの周波数成分
を通過させるものである。
【0021】図2は、上述のFMチューナ回路のフロン
トエンドにおいて、イメージトラップ回路10の回路構
成を示すブロック図である。図2に示すイメージトラッ
プ回路は、コイルL1、コンデンサC4、C5、C6、
C7、抵抗R1、可変容量ダイオードD2、D3、本発
明の可変容量素子としてのトリマコンデンサCT1を含
んで構成されている。そして、図1の従来の構成と比べ
ると、直列接続された可変容量ダイオードD0、D1の
接続部J1とグランドの間にトリマコンデンサCT1が
接続されている点において異なっている。
【0022】図2に示すイメージトラップ回路10で
は、直列接続された可変容量ダイオードD2、D3はそ
れぞれ逆電圧―容量特性に基づく容量値を有し、両端の
アノード間にコイルL1が並列に接続されて並列共振回
路を構成している。よって、イメージトラップ回路10
は、この並列共振回路の共振周波数に対応する入力成分
を除去する入力トラップ回路として作用する。可変容量
ダイオードD2、D3は互いにカソードどうしが接続部
J1にて接続されると共に、それぞれのアノードとグラ
ンドの間にはコンデンサC5、C7が接続されている。
【0023】また、接続部J1には、同調電圧VTが抵
抗R1を経て印加されており、同調電圧VTの値に応じ
て可変容量ダイオードD2、D3の両端電圧を変えるこ
とにより、可変容量ダイオードD2、D3の容量値を可
変制御できる。通常、可変容量ダイオードD2、D3の
逆電圧が増大するほど、その容量値は小さくなってい
く。その結果、同調電圧VTにより並列共振回路の共振
周波数特性を変化させ、イメージトラップ回路10にお
いて除去すべき周波数を適宜に制御することができる。
【0024】図2において、アンテナから受信された受
信信号が入力されると、結合用のコンデンサC4を経て
並列共振回路に達し、同調電圧VT及びトリマコンデン
サCT1の容量で定まる共振周波数に対応する周波数成
分が大きく減衰する。このとき、希望波に対応するイメ
ージ周波数を上述の共振周波数に一致させるようにトリ
マコンデンサCT1を設定すると、イメージ周波数成分
を大きく減衰させることができる。一方、希望波成分は
減衰することなく、結合用のコンデンサC6を経て後段
の主同調回路11に出力される。
【0025】ここで、イメージトラップ回路10におけ
るトラップ周波数の可変幅はできるだけ一定となること
が望ましいが、イメージトラップ回路10に含まれる各
素子のばらつきに起因して周波数の対応関係にずれを生
じる。そのため、従来の構成と同様、トリマコンデンサ
CT1を微調整して、イメージ妨害特性が適切に設定さ
れるようにしている。
【0026】このとき、本実施形態の場合は、トリマコ
ンデンサCT1の調整に際して、上述のような回路構成
に基づいて、イメージ周波数の付近の周波数特性は変化
するが、希望周波数の付近における周波数特性を安定に
保つという特性を有する。これにより、希望波の周波数
成分のレベルを変動させることなく、FMチューナの受
信感度の安定化を図ることができる。これは従来の構成
とは異なる点であるが、より詳しくは後述する。
【0027】次に、図3〜図6を参照して、本実施形態
に係るイメージトラップ回路10の周波数特性を説明す
る。図3は、図2のイメージトラップ回路10の等価回
路を示す図である。図4は、図3の等価回路を用いてシ
ミュレーションを行って得られた周波数特性を示す図で
ある。また、図5及び図6は、図7に示す従来のイメー
ジトラップ回路の場合について、本実施形態に対する比
較例として示す図である。図5は、図7のイメージトラ
ップ回路の等価回路を示す図であり、図6は、図5の等
価回路を用いてシミュレーションを行って得られた周波
数特性を示す図である。
【0028】図3に示すように、イメージトラップ回路
10の等価回路は、コンデンサC10、C11、C1
2、C13、C14、C15、C16、コイルL10、
抵抗R10、R11、及び信号源V10を含んでいる。
このうち、信号源V10はアンテナにおけるFM受信信
号に対応する周波数とレベルを有する高周波信号を出力
し、抵抗R10は信号源抵抗を表している。抵抗R10
は、一般にFMアンテナの等価抵抗である75Ωとす
る。更に、抵抗R11は負荷抵抗を表している。
【0029】また、図3を図2と対比すると、コンデン
サC10とC4、C11とC6、C14とC5、C16
とC7、コイルL10とL1がそれぞれ対応関係にあ
る。一方、コンデンサC12、C13は、所定の同調電
圧VTが印加されたときの可変容量ダイオードD2、D
3の容量値を表している。更に、コンデンサC15は、
所定の調整が施されたトリマコンデンサCT1の容量値
を表している。
【0030】なお、従来の構成のイメージトラップ回路
は、図5に示すように、コンデンサC20、C21、C
22、C23、C24、コイルL20、抵抗R20、R
21、及び信号源V20を含んでおり、図3の等価回路
と比べると、コンデンサC22の構成が異なっている。
このコンデンサC22は、図7にて直列接続された可変
容量ダイオードD0、D1、及びトリマコンデンサCT
0を一体的に表している。
【0031】本実施形態に係る図3の等価回路に対し、
信号源V10から負荷抵抗R11に達するまでの減衰量
の周波数特性は、図4に示すように変化する。図4にお
いては、トリマコンデンサCT1に対応するコンデンサ
C15を5段階の容量値で可変したときの減衰量の周波
数特性を示している。また、信号周波数としては、50
MHzから500MHzの範囲までをとり、希望周波数
の分布範囲Dとイメージ周波数の分布範囲Iを示してい
る。
【0032】このとき、イメージ周波数の分布範囲Iに
おいては、概ね80dB程度の減衰量となる下向きのピ
ークが生じている。また、希望波周波数の分布範囲Dに
おいては、減衰量が最小となるピークが生じている。そ
して、イメージ周波数の分布範囲Iにおける下向きのピ
ークは、コンデンサC15の容量値を変えるのに伴い減
衰のピークが周波数軸上を推移している。一方、希望周
波数の分布範囲Dにおけるピークは、コンデンサC15
の容量値を変えても、ピークの変動は少なくなってい
る。従って、トリマコンデンサCT1を調整した場合で
も、希望波に対する減衰量は安定に保持される。
【0033】これに対し、図5に示す従来のイメージト
ラップ回路に対応する等価回路の場合は、図6に示すよ
うに、コンデンサC22を5段階の容量値で可変したと
きの減衰量の周波数特性が得られる。図6の場合、イメ
ージ周波数の分布範囲Iにおいては、図4の場合と同
様、コンデンサC22の容量値を変えるのに伴い下向き
のピークが推移する。しかし、希望周波数の分布範囲D
においても、コンデンサC22の容量値に応じてピーク
が推移している。この点は図4の場合と異なっている。
従って、トリマコンデンサCT0を調整した場合、希望
波の減衰量が不安定となり、後段の回路でFM信号の復
調をするに際して、受信感度にばらつきを生じることと
なる。
【0034】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、アンテナからの受信信号に含まれる希望波成分を通
過させ、これに対応するイメージ周波数成分を除去する
役割を有するイメージトラップ回路10を設けるに際し
て、製造工程などでトリマコンデンサCT1を用いて各
素子のばらつきに起因する周波数特性のずれを抑えるこ
とができる一方、希望波成分に対するレベルを安定に保
ちつつ、イメージ妨害特性を適切に調整することが可能
なイメージトラップ回路10を実現することができる。
従って、このイメージトラップ回路10をFMチューナ
のフロントエンドに挿入すれば、イメージ妨害特性の調
整に伴う受信感度の変動を防止することができる。
【0035】なお、上述の実施形態においては、本発明
の入力トラップ回路をFMチューナのフロントエンドに
適用する場合を説明したが、これに限られず、不要な信
号を除去する入力トラップ回路に対して広く本発明を適
用することができる。
【0036】また、上述の実施形態では、入力トラップ
回路の可変容量素子としてトリマコンデンサを用いる場
合を説明したが、これに限られず、容量を変化させるこ
とが可能ならば、他の素子を用いてもよい。例えば、可
変容量ダイオードを用いてもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、所定の
周波数の不要成分を共振回路の周波数特性を制御して容
易に除去でき、しかも可変容量素子により除去すべき周
波数の特性を、通過成分のレベル変動を招くことなく、
好適に調整することが可能な入力トラップ回路を提供す
ることができる。
【0038】請求項2に記載の発明によれば、FM受信
信号に対応するイメージ周波数成分を共振回路の周波数
特性を制御して容易に除去でき、しかも可変容量素子に
よりイメージ周波数の除去特性を、FM受信信号に対す
る受信性能を良好に保持しつつ、好適に調整することが
可能なイメージトラップ回路を提供することができる。
【0039】請求項3に記載の発明によれば、局部発振
周波数に対し、下側にFM受信信号の周波数、上側にイ
メージ周波数が配置される一般的なFMチューナの周波
数関係をとる場合にも、上述のように、イメージ周波数
の除去特性を、FM受信信号に対する受信性能を良好に
保持しつつ、好適に調整することが可能なイメージトラ
ップ回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るFMチューナ回路のフロント
エンドの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係るイメージトラップ回路の回路
構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係るイメージトラップ回路の等価
回路を示す図である。
【図4】図3の等価回路に対応する周波数特性を示す図
である。
【図5】従来の構成のイメージトラップ回路の等価回路
を示す図である。
【図6】図5の等価回路に対応する周波数特性を示す図
である。
【図7】従来のイメージトラップ回路の回路構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
10…イメージトラップ回路 11…主同調回路 12…RFアンプ 13…ミキサ 14…局部発振器 C0〜C7、C10〜17、C20〜C24…コンデン
サ L0、L1、L10、L20…コイル R0、R1、R10、R11、R20、R21…抵抗 D0〜D3…可変容量ダイオード CT0、CT1…トリマコンデンサ J0、J1…接続部 VT…同調電圧 V10、V20…信号源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号に含まれる所定の周波数成分を
    除去して後段の回路に出力する入力トラップ回路におい
    て、 一対の可変容量ダイオードを互いのカソードどうしを接
    続部として直列接続し、両端のアノード間にインダクタ
    ンスを並列接続した並列共振回路と、 前記接続部に電圧を印加し、それぞれの可変容量ダイオ
    ードの逆電圧特性に基づいて容量値を変化させる電圧印
    加手段と、 前記接続部とグランドの間に接続された可変容量素子
    と、 を備えることを特徴とする入力トラップ回路。
  2. 【請求項2】 FMチューナ回路の入力段に挿入され、
    入力された受信信号に対応するイメージ周波数成分を除
    去して後段の回路に出力するイメージトラップ回路にお
    いて、 一対の可変容量ダイオードを互いのカソードどうしを接
    続部として直列接続し、両端のアノード間にインダクタ
    ンスを並列接続した並列共振回路と、 前記接続部に電圧を印加し、それぞれの可変容量ダイオ
    ードの逆電圧特性に基づいて容量値を変化させる電圧印
    加手段と、 前記接続部とグランドの間に接続された可変容量素子
    と、 を備え、前記イメージ周波数成分の帯域に対応して前記
    電圧印加手段の電圧可変範囲が設定されることを特徴と
    するイメージトラップ回路。
  3. 【請求項3】 前記FMチューナ回路に含まれるミキサ
    回路では、前記受信信号の周波数よりも高い局部発振周
    波数を用いてIF信号を生成することを特徴とする請求
    項2記載のイメージトラップ回路。
JP14504399A 1999-05-25 1999-05-25 入力トラップ回路及びイメージトラップ回路 Expired - Fee Related JP3734642B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14504399A JP3734642B2 (ja) 1999-05-25 1999-05-25 入力トラップ回路及びイメージトラップ回路
US09/576,817 US6472956B2 (en) 1999-05-25 2000-05-24 Tunable input trap circuit and image trap circuit
EP00111308A EP1056204A1 (en) 1999-05-25 2000-05-25 Tunable RF filter with image trap

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14504399A JP3734642B2 (ja) 1999-05-25 1999-05-25 入力トラップ回路及びイメージトラップ回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000341091A true JP2000341091A (ja) 2000-12-08
JP3734642B2 JP3734642B2 (ja) 2006-01-11

Family

ID=15376076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14504399A Expired - Fee Related JP3734642B2 (ja) 1999-05-25 1999-05-25 入力トラップ回路及びイメージトラップ回路

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6472956B2 (ja)
EP (1) EP1056204A1 (ja)
JP (1) JP3734642B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007110685A (ja) * 2005-09-16 2007-04-26 Oki Electric Ind Co Ltd 受信装置およびその妨害信号減衰方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6801097B2 (en) * 2002-07-18 2004-10-05 Qualcomm Incorporated Wideband VCO resonant circuit method and apparatus
US20090115525A1 (en) * 2004-10-22 2009-05-07 University Of Florida Research Foundation, Inc. Frequency tunable low noise amplifier
JP5214443B2 (ja) * 2005-06-08 2013-06-19 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア 線形可変電圧ダイオードキャパシタおよび適応整合回路網
US20060280239A1 (en) * 2005-06-09 2006-12-14 Joachim Moll Signal shaping circuit
DE102005047135A1 (de) * 2005-09-30 2007-04-12 Infineon Technologies Ag Filteranordnung und Verfahren zum Filtern eines Signals
US9991779B2 (en) 2014-01-07 2018-06-05 NuVolta Technologies Harmonic reduction apparatus for wireless power transfer systems

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1919625B2 (de) * 1969-04-22 1977-01-20 Philips Patentverwaltung Gmbh, 2000 Hamburg Empfaenger-eingangsschaltung, insbesondere fuer mittelwelle
US5019910A (en) * 1987-01-29 1991-05-28 Norsat International Inc. Apparatus for adapting computer for satellite communications
DE3705932C1 (de) * 1987-02-25 1988-09-22 Telefunken Electronic Gmbh Verstaerker
GB2213004A (en) * 1987-11-27 1989-08-02 Philips Electronic Associated Bandpass filter circuit arrangement
US5065453A (en) * 1989-03-20 1991-11-12 General Electric Company Electrically-tunable bandpass filter
JPH0482409A (ja) * 1990-07-25 1992-03-16 Sanyo Electric Co Ltd 同調回路
JP3106513B2 (ja) * 1991-02-06 2000-11-06 松下電器産業株式会社 電子同調式チューナ
US5392011A (en) * 1992-11-20 1995-02-21 Motorola, Inc. Tunable filter having capacitively coupled tuning elements
EP0736971A1 (fr) * 1995-04-05 1996-10-09 Philips Electronique Grand Public Circuit réjecteur à fréquence de réjection réglable

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007110685A (ja) * 2005-09-16 2007-04-26 Oki Electric Ind Co Ltd 受信装置およびその妨害信号減衰方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1056204A1 (en) 2000-11-29
US6472956B2 (en) 2002-10-29
US20020130735A1 (en) 2002-09-19
JP3734642B2 (ja) 2006-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7620379B2 (en) Radio frequency tuner
US7761067B1 (en) Iterative filter circuit calibration
US7660566B2 (en) System for creating a programmable tuning voltage
US5262741A (en) Attenuator for high-frequency signal
JPH0356019B2 (ja)
JP3734642B2 (ja) 入力トラップ回路及びイメージトラップ回路
US3942120A (en) SWD FM receiver circuit
US5063358A (en) Ultra low noise crystal oscillator circuit
EP1931028B1 (en) Variable tuning circuit using variable capacitance diode and television tuner
US6133965A (en) Digital AGC control for high definition television tuner
US4628540A (en) Tuning arrangement having a substantially constant frequency difference between an RF-circuit and an oscillator circuit
JPH09284157A (ja) テレビジョンチューナの入力回路
EP1124329A2 (en) Television tuner input circuit
EP1540834B1 (en) Dual conversion tuner having a first IF filter without accurate center frequency
JP3513408B2 (ja) チューナ回路
KR200150589Y1 (ko) 중간주파 트랩 및 임피던스 매칭회로
KR960013785B1 (ko) 튜너
JP3042230B2 (ja) 電子チューナ
US4525681A (en) Narrow-band amplifier, more specifically television intermediate frequency amplifier
JP4545811B2 (ja) テレビジョンチューナ
JPH11127395A (ja) テレビジョンチューナ
JP2004357174A (ja) 電子チューナの入力回路
JPS60127814A (ja) Uhfチユ−ナ
JPH07297740A (ja) 電子チューナ
JPS63193619A (ja) チユ−ナ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051018

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees