JPH11127395A - テレビジョンチューナ - Google Patents

テレビジョンチューナ

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JPH11127395A
JPH11127395A JP28992697A JP28992697A JPH11127395A JP H11127395 A JPH11127395 A JP H11127395A JP 28992697 A JP28992697 A JP 28992697A JP 28992697 A JP28992697 A JP 28992697A JP H11127395 A JPH11127395 A JP H11127395A
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Michitoku Sasaki
道徳 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波複同調回路の調整が極めて簡単であっ
て、挿入損失や雑音指数の低下を伴わずにFMラジオ放
送による混信妨害を排除することが可能な米国TV放送
受信用のテレビジョンチューナを提供する。 【解決手段】 高周波増幅段3と周波数変換段5との間
に同調用可変容量ダイオード41 、42 を有する高周波
複同調回路4が接続され、米国第6チャネルのTV放送
を受信する時に、高周波複同調回路4の少なくとも一方
の同調用可変容量ダイオードに、同調電圧TUのみを加
えた時よりも可変容量ダイオードの容量を大きくする付
加バイアス電圧を同調電圧と共に加え、高周波複同調回
路4の周波数応答特性を周波数低域側に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョンチュ
ーナに係わり、特に、米国TV放送の第6チャネルを受
信する時に、FMラジオ放送から受ける妨害を有効に低
減させる米国TV放送を受信可能なテレビジョンチュー
ナに関する。
【0002】
【従来の技術】米国TV放送においては、第6チャネル
に割り当てられている周波数帯域が82乃至88MHzで
あり、その音声搬送波周波数が87.75MHzに配置さ
れている。また、米国FMラジオ放送においては、割り
当てられている周波数帯域が88乃至108MHzであっ
て、TV放送の第6チャネルの周波数帯域に近接した周
波数fFMの放送が存在している。
【0003】そして、この周波数fFMのFMラジオ放送
の受信電界強度が比較的に大きいと、第6チャネルのT
V放送を受信した時に、再生した音声中に雑音が生じ、
映像中にビートが現われる。
【0004】このため、米国TV放送を受信する既知の
テレビジョンチューナにおいては、受信信号入力端にF
Mトラップ回路を接続し、このトラップ回路によって周
波数fFMの受信信号を減衰させるようにしている。
【0005】ここで、図3は、前記既知のテレビジョン
チューナの構成の一例を示す一部回路図を含んだブロッ
ク図である。
【0006】図3に示されるように、既知のテレビジョ
ンチューナは、ハイパスフィルタ(HPF)61と、F
Mトラップ回路32と、アンテナ(ANT)同調回路6
2と、高周波増幅回路(RFAMP)63と、高周波複
同調回路64と、混合回路(MIX)65と、PLL6
8と、抵抗接地回路38と、バッファダイオード39
と、入力端子69と、出力端子70とを備えている。
【0007】そして、FMトラップ回路32は、スイッ
チングダイオード321 と、インダクタ322 と、キャ
パシタ323 、324 とからなり、高周波複同調回路6
4は、可変容量ダイオード641 、642 と、インダク
タ643 乃至647と、キャパシタ648 乃至64
10と、スイッチングダイオード6411、6412と、抵抗
6413、6414と、結合キャパシタ6415、6416とか
らなり、PLL68は、同調電圧端子TU、バンド切替
端子BS2、BS3、BS4を備えており、抵抗接地回
路38は、抵抗381 、382 と、バイパスキャパシタ
383 とからなっている。
【0008】前記構成による既知のテレビジョンチュー
ナは、次のように動作する。
【0009】入力端子69に加えられた受信信号は、ハ
イパスフィルタ61において不要な低域周波数成分が除
去され、FMトラップ回路32において後述するように
第6チャネルに近接したFMラジオ放送周波数成分が減
衰され、アンテナ同調回路62において所望チャネルの
受信信号が選択される。次いで受信信号は高周波増幅回
路63において増幅され、高周波複同調回路64におい
て所望チャネルの受信信号がさらに選択され、選択され
た受信信号は、混合回路65において局部発振信号と混
合されて中間周波信号に変換され、この中間周波信号が
出力端子70から導出される。
【0010】いま、VHFローバンドにある2乃至6チ
ャネルのいずれかのTV放送を選択したとき、PLL6
8のバンド切替端子BS3から正電圧が出力され、この
正電圧によってスイッチングダイオード6411、6412
及びバッファダイオード39がそれぞれオフになるの
で、高周波複同調回路64は、インダクタ643 、64
4 、キャパシタ648 、649 とともに、インダクタ6
5 乃至647 、キャパシタ6410が挿入接続された形
になる。このとき、PLL68の同調電圧端子TUから
同調電圧が出力され、この同調電圧が抵抗6413とイン
ダクタ643 を介して可変容量ダイオード641 に加え
られるとともに、抵抗6414とインダクタ644 を介し
て可変容量ダイオード642 に加えられ、可変容量ダイ
オード641 、642 の各容量を調整するので、高周波
複同調回路64は選択されたTV放送に同調される。
【0011】一方、VHFハイバンドにある7乃至13
チャネルのいずれかのTV放送を選択したとき、PLL
68のバンド切替端子BS2から正電圧が出力され、こ
の正電圧によってスイッチングダイオード6411、64
12及びバッファダイオード39がそれぞれオンになるの
で、高周波複同調回路64は、インダクタ645 乃至6
7 、キャパシタ6410からなる回路部分が短絡され、
インダクタ643 、644 、キャパシタ648 、649
だけが接続された形になる。このときも、PLL68の
同調電圧端子TUから同調電圧が出力され、この同調電
圧が抵抗6413とインダクタ64 を介して可変容
量ダイオード641 に加えられるとともに、抵抗6414
とインダクタ644 を介して可変容量ダイオード642
に加えられ、可変容量ダイオード641 、642 の各容
量を調整するので、高周波複同調回路64は選択された
TV放送に同調される。
【0012】また、PLL68のバンド切替端子BS4
には、第6チャネルのTV放送を選択したときだけ、電
源電圧に等しい正電圧が出力される。
【0013】ここで、第6チャネル以外のTV放送を選
択したときには、PLL68のバンド切替端子BS3か
ら出力された正電圧が直接FMトラップ回路32に加え
られるか、または、PLL68のバンド切替端子BS2
から出力された正電圧が、バッファダイオード39を通
してFMトラップ回路32に加えられ、スイッチングダ
イオード321 、インダクタ322 、抵抗接地回路38
を介して接地点に流れるので、スイッチングダイオード
321 はオンになり、FMトラップ回路32はバイパス
されてトラップ回路として機能しない。
【0014】これに対し、第6チャネルのTV放送を選
択したときには、前述のように、FMトラップ回路32
のスイッチングダイオード321のアノードに正電圧が
加えられているが、バンド切替端子BS4から出力され
た正電圧が抵抗381およびインダクタ322を介してス
イッチングダイオード321のカソードに加えられるの
で、スイッチングダイオード321 はオフになる。この
とき、FMトラップ回路32は、インダクタ322 、キ
ャパシタ323 、324 からなる並列共振回路となり、
この並列共振回路によって、第6チャネルの周波数帯域
に近接したFMラジオ放送の受信信号が減衰される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前記既知のテレビジョ
ンチューナは、第6チャネルのTV放送を選択したとき
に、受信信号入力端にFMトラップ回路32を挿入接続
しているので、第6チャネルのTV放送受信信号は高域
側が減衰して入力される。そこでこの減衰を補うため
に、第6チャネルにおいてインダクタ645 、646 調
整し、高周波複同調回路64を高域側が広い特性にして
いる。この特性は隣接する第5チャネルにも影響し、第
5チャネルの放送を受信する時に混信が生じ易い。した
がって、高周波複同調回路64は、これら2チャネル間
で異なる二つの特性の中間の特性に調整せざるを得ず、
十分な特性を得られなかった。
【0016】また、前記既知のテレビジョンチューナ
は、FMトラップ回路32を挿入接続したことにより、
FMトラップ回路32をトラップ回路として機能させな
いときであっても、雑音指数が悪化したり、FMトラッ
プ回路32の挿入損失に見合うように高周波増幅回路6
3の利得を大きくしなければならない等の問題もある。
【0017】本発明は、これらの問題点を一挙に解決す
るもので、その目的は、第6チャネルにおいて高周波複
同調回路を理想的な特性に調整することができ、挿入損
失や雑音指数の低下が少ないテレビジョンチューナを提
供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のテレビジョンチューナは、同調用可変容量
ダイオードを有する高周波複同調回路を備えたものであ
って、米国第6チャネルのTV放送を受信する時に、高
周波複同調回路の少なくとも一方の同調用可変容量ダイ
オードに、同調電圧のみを加えた時よりも可変容量ダイ
オードの容量を大きくする付加バイアス電圧を同調電圧
と共に加える手段を具備している。
【0019】前記手段によれば、高周波複同調回路の周
波数応答特性は、米国第6チャネルのTV放送を受信す
る時に、周波数低域側に移動し、FMトラップ回路を用
いることなく、妨害となるFMラジオ放送の受信信号を
有効に減衰することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態において、テ
レビジョンチューナは、同調用可変容量ダイオードを有
する高周波複同調回路を備え、米国チャネルのテレビジ
ョン放送を受信可能であって、第6チャネルのテレビジ
ョン放送を受信する時に、高周波複同調回路の少なくと
も一方の同調用可変容量ダイオードに、同調電圧のみを
加えた時よりも可変容量ダイオードの容量を大きくする
付加バイアス電圧を同調電圧と共に加えるものである。
【0021】本発明の実施の形態の中の1つのものにお
いて、付加バイアス電圧は、PLLのバンド切替端子か
ら出力された切換電圧を抵抗回路で分圧して得た分圧電
圧である。
【0022】本発明の実施の形態の中の他のものにおい
て、同調用可変容量ダイオードは、カソードに同調電圧
を加えられ、アノードに付加バイアス電圧を加えられ
る。
【0023】本発明の実施の形態によれば、米国第6チ
ャネルのTV放送を受信するときは、高周波複同調回路
の同調用可変容量ダイオードに、所定の同調容量になる
ような同調電圧を加えるとともに、同調電圧のみを加え
た時よりも可変容量ダイオードの容量を大きくするよう
な付加バイアス電圧を加えているので、第6チャネルに
おける高周波複同調回路の周波数応答特性は、所定の同
調電圧のみによる周波数応答特性から、周波数低域側に
移動し、妨害波となるFMラジオ放送の受信信号を有効
に減衰することができる。
【0024】また、第6チャネル以外のTV放送を受信
するときは、高周波複同調回路の同調用可変容量ダイオ
ードに、所定の同調容量になるような同調電圧を加え
て、付加バイアス電圧を加えないので、高周波複同調回
路は所定の同調電圧のみによる周波数応答特性が得られ
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0026】図1は、本発明によるテレビジョンチュー
ナの一実施例の構成を示す一部回路図を含んだブロック
図である。
【0027】図1に示されるように、本実施例のテレビ
ジョンチューナは、ハイパスフィルタ(HPF)1と、
アンテナ(ANT)同調回路2と、高周波増幅回路(R
FAMP)3と、高周波複同調回路4と、混合回路(M
IX)5と、PLL8と、抵抗分圧回路7と、入力端子
9と、出力端子10とを備えている。そして、ハイパス
フィルタ1は、入力端が入力端子9に、出力端がアンテ
ナ同調回路2の入力端にそれぞれ接続されている。高周
波増幅回路3は、入力端がアンテナ同調回路2の出力端
に、出力端が高周波複同調回路4の入力端にそれぞれ接
続されている。混合回路5は、入力端が高周波複同調回
路4の出力端に、出力端が出力端子10にそれぞれ接続
されている。
【0028】高周波複同調回路4は、可変容量ダイオー
ド41 、42 と、インダクタ43 乃至47 と、キャパシ
タ48 乃至410と、スイッチングダイオード411、412
と、抵抗413、414と、結合キャパシタ415、416と、
2つの抵抗分圧回路7、7からなっている。そして、可
変容量ダイオード41 は、カソードが結合キャパシタ4
15を介して高周波複同調回路4の入力端と、インダクタ
3 の一端とにそれぞれ接続され、アノードが一方の抵
抗分圧回路7に接続されている。可変容量ダイオード4
2 は、カソードが結合キャパシタ416を介して高周波複
同調回路4の出力端とインダクタ44 の一端とにそれぞ
れ接続され、アノードが他方の抵抗分圧回路7に接続さ
れている。インダクタ43 、44 は互いに誘導結合され
ており、インダクタ43 の他端はキャパシタ48 を介し
てインダクタ45 の一端と抵抗413を介してPLL8の
同調電圧端子TUとにそれぞれ接続され、インダクタ4
4の他端はキャパシタ49 を介してインダクタ46 の一
端と抵抗414を介してPLL8の同調電圧端子TUとに
それぞれ接続されている。インダクタ45 、46 は互い
に誘導結合されており、インダクタ45 は、一端がスイ
ッチングダイオード411を介してPLL8のバンド切替
端子BS2に接続され、直接バンド切替端子BS3に接
続され、他端がインダクタ46 の他端とインダクタ47
の一端とにそれぞれ接続され、インダクタ46 は、一端
がスイッチングダイオード412を介してPLL8のバン
ド切替端子BS2に接続され、直接バンド切替端子BS
3に接続されている。インダクタ47 は、他端がキャパ
シタ410を介して接地点に接続されている。
【0029】一方の抵抗分圧回路7は、抵抗71 、72
と、バイパスキャパシタ73 とからなり、他方の抵抗分
圧回路7は、抵抗74 、75 と、バイパスキャパシタ7
6 とからなる。そして、抵抗71 は、一端が可変容量ダ
イオード41 のアノードと抵抗72 の一端とバイパスキ
ャパシタ73 の一端にそれぞれ接続され、他端がPLL
8のバンド切替端子BS4に接続されている。抵抗72
の他端及びバイパスキャパシタ73 の他端は、それぞれ
接地点に接続されている。抵抗74 は、一端が可変容量
ダイオード42 のアノードと抵抗75 の一端とバイパス
キャパシタ76の一端にそれぞれ接続され、他端がPL
L8のバンド切替端子BS4に接続されている。抵抗7
5 の他端及びバイパスキャパシタ76 の他端は、それぞ
れ接地点に接続されている。
【0030】PLL8は、同調電圧端子TUと、バンド
切替端子BS2、BS3、BS4とを有し、同調電圧端
子TUは、可変容量ダイオード41 、42 の容量を、受
信するTV放送のチャネルに応じた容量に設定するため
の同調電圧を発生し、バンド切替端子BS2は、VHF
ハイバンドのTV放送を受信するとき、スイッチングダ
イオード411、412をオンにするための正電圧を発生
し、バンド切替端子BS3は、VHFローバンドのTV
放送を受信するとき、スイッチングダイオード411、4
12をオフにするための正電圧を発生し、バンド切替端子
BS4は、第6チャネルのTV放送を受信するときだ
け、可変容量ダイオード41 、42 に付加バイアス電圧
を加えるための正電圧を発生する。
【0031】前記構成による本実施例のテレビジョンチ
ューナは、次のように動作する。
【0032】入力端子9に加えられた受信信号は、ハイ
パスフィルタ1において不要な低域周波数成分が除去さ
れ、アンテナ同調回路2において所望チャネルの受信信
号が選択される。次いで、受信信号は、高周波増幅回路
3において増幅され、高周波複同調回路4において所望
チャネルの受信信号がさらに選択され、選択された受信
信号は、混合回路5において局部発振信号と混合されて
中間周波信号に変換され、この中間周波信号が出力端子
10から導出される。
【0033】ここにおいて、VHFローバンドにある2
乃至6チャネルのいずれかのTV放送を選択したとき、
PLL8のバンド切替端子BS3から正電圧が出力さ
れ、この正電圧によってスイッチングダイオード411
12がそれぞれオフになるので、高周波複同調回路4
は、インダクタ43 、44 、キャパシタ48 、49 に、
3インダクタ45 乃至47 、キャパシタ410が挿入接続
された形になる。このとき、PLL8の同調電圧端子T
Uから同調電圧が出力され、この同調電圧が抵抗413
インダクタ43 を介して可変容量ダイオード41 に加え
られるとともに、抵抗414とインダクタ44 を介して可
変容量ダイオード42 に加えられ、可変容量ダイオード
1 、42 の各容量を調整するので、高周波複同調回路
4は選択されたTV放送に同調される。
【0034】一方、VHFハイバンドにある7乃至13
チャネルのいずれかのTV放送を選択したとき、PLL
8のバンド切替端子BS2から正電圧が出力され、この
正電圧によってスイッチングダイオード411、412がそ
れぞれオンになるので、高周波複同調回路4は、インダ
クタ45 乃至47 、キャパシタ410からなる回路部分が
短絡され、インダクタ43 、44 、キャパシタ48 、4
9 だけが接続された形になる。このときも、PLL8の
同調電圧端子TUから同調電圧が出力され、この同調電
圧が抵抗413とインダクタ43 を介して可変容量ダイオ
ード41 に加えられるとともに、抵抗414とインダクタ
4 を介して可変容量ダイオード42 に加えられ、可変
容量ダイオード41 、42 の各容量を調整するので、高
周波複同調回路4は選択されたTV放送に同調される。
【0035】ここで、第6チャネル以外のテレビジョン
放送を選択したときには、PLL8のバンド切替端子B
S4には接地電圧が出力されるので、可変容量ダイオー
ド41 、42 のアノードは、各々抵抗72 、75 によっ
て接地電圧になる。このため、可変容量ダイオード4
1 、42 の容量は、PLL8の同調電圧端子TUから抵
抗413とインダクタ43 を介して可変容量ダイオード4
1 のカソードに、同じくPLL8の同調電圧端子TUか
ら抵抗414とインダクタ44 を介して可変容量ダイオー
ド42 のカソードにそれぞれ加えられる同調電圧によっ
て設定される。
【0036】これに対し、第6チャネルのTV放送を選
択したときには、バンド切替端子BS4から出力された
正電圧が抵抗分圧回路7で分圧され、この分圧電圧が付
加バイアス電圧として可変容量ダイオード41 、42
アノードに加えられる。これと同時に、PLL8の同調
電圧端子TUに得られた同調電圧が、抵抗413とインダ
クタ43 を介して可変容量ダイオード41 のカソード
に、また抵抗414とインダクタ44 を介して可変容量ダ
イオード42 のカソードにそれぞれ加えられ、可変容量
ダイオード41 、42 の容量は、同調電圧と付加バイア
ス電圧とによって設定される容量になり、高周波複同調
回路は、同調電圧のみによる周波数応答特性よりも周波
数低域側に移動した周波数応答特性となり、妨害波とな
るFMラジオ放送の受信信号を減衰させる。
【0037】図2は、本実施例のテレビジョンチューナ
の高周波複同調回路における第6チャネル受信時の周波
数応答特性を示す特性図であって、FMトラップ回路を
用いた既知のテレビジョンチューナの周波数応答特性
と、FMトラップ回路を用いないテレビジョンチューナ
の周波数応答特性とを合わせて示したものである。
【0038】図2において、縦軸は出力レベル、横軸は
周波数であって、曲線(実線)aは本実施例のテレビジ
ョンチューナのもの、曲線(一点鎖線)bはFMトラッ
プ回路を用いた既知のテレビジョンチューナのもの、曲
線(点線)cは可変容量ダイオード41 、42 に同調電
圧だけを加えることにより得られた周波数応答特性であ
る。
【0039】図2の曲線aに示されるように、本実施例
のテレビジョンチューナにおける第6チャネル受信時の
周波数応答特性a、即ち、可変容量ダイオード41 、4
2 に同調電圧と付加バイアス電圧とを合わせて加えるこ
とにより得られた周波数応答特性は、可変容量ダイオー
ド41 、42 に同調電圧だけを加えることにより得られ
た周波数応答特性cに比べて、全体的に周波数低域側に
移動した形になっており、その結果、FMラジオ放送の
受信信号は、付加バイアス電圧を加えない時に比べて1
0db程度多く減衰されている。
【0040】また、本実施例のテレビジョンチューナに
おける第6チャネル受信時の周波数応答特性aによれ
ば、FMトラップ回路を用いた既知のテレビジョンチュ
ーナの応答特性bと比べた場合においても、全体的に低
い周波数領域側に移動した形になっており、それによっ
て、FMラジオ放送の受信信号は、FMトラップ回路を
用いた既知のテレビジョンチューナの応答特性bに比べ
て7db程度も多く減衰されている。
【0041】このように、本実施例のテレビジョンチュ
ーナによれば、第6チャネルのTV放送を受信すると
き、高周波複同調回路4の可変容量ダイオード41 、4
2 に、所定の同調電圧とともに、付加バイアス電圧を加
え、高周波複同調回路4における第6チャネルの周波数
応答特性を、同調電圧のみを加えた時の周波数応答特性
から、周波数低域側に移動した周波数応答特性に変化さ
せているので、受信信号入力端にFMトラップ回路を設
けなくても、第6チャネル受信の妨害波となるFMラジ
オ放送の受信信号を有効に減衰することができる。ま
た、新たな周波数応答特性の調整は、付加バイアス電圧
を調整すれば足りるので、FMトラップ回路を用いる場
合に比べて、その調整が簡単になる。
【0042】なお、前記実施例においては、同調電圧と
ともに、付加バイアス電圧を可変容量ダイオード41
2 の双方に加えた例を挙げて説明したが、本発明によ
る付加バイアス電圧は、可変容量ダイオード41 、42
の双方に加える場合に限られず、FMラジオ放送の受信
信号を減衰する度合いが少なくてもよい場合は、可変容
量ダイオード41 、42 のいずれか一方に加えるように
してもよい。
【0043】また、前記実施例においては、可変容量ダ
イオード41 、42 のカソードに同調電圧を、アノード
に付加バイアス電圧を加えた例を挙げて説明したが、本
発明による同調電圧と付加バイアス電圧とを加える態様
はこのような例に限られるものではなく、同調電圧をア
ノードに加え、付加バイアス電圧をカソードに加えるよ
うにしてもよく、同調電圧と付加バイアス電圧との双方
を重畳してカソードまたはアノードに加えるようにして
もよい。
【0044】さらに、前記実施例においては、第6チャ
ネルを選択した際に抵抗分圧回路7に加える正電圧をP
LL8のバンド切替端子BS4から得ている例を挙げて
説明したが、本発明によるこのような正電圧を得る手段
はPLL8のバンド切替端子BS4から得る場合に限ら
れるものでなく、チャネルの選択に伴って切替え可能な
手段であれば、他の手段を用いてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、米国テ
レビジョン放送の第6チャネルを受信するときは、高周
波複同調回路の同調用可変容量ダイオードに、所定の同
調電圧を加えるとともに、その同調電圧のみを加えた時
よりも可変容量ダイオードの容量を大きくするような付
加バイアス電圧を加えるので、高周波複同調回路におけ
る第6チャネルの周波数応答特性は、所定の同調電圧だ
けによる周波数応答特性から、FMラジオ放送の搬送波
周波数成分を減衰させるような新たな周波数応答特性に
変化し、FMトラップ回路を用いなくても、妨害波とな
るFMラジオ放送の受信信号を有効に減衰することがで
きるという効果があり、その上に、新たな周波数応答特
性を得るための調整は、付加バイアス電圧を調整すれば
足りるので、FMトラップ回路を用いる場合に比べて、
その調整が簡単になるという効果がある。
【0046】また、本発明によれば、FMトラップ回路
を用いていないことから、挿入損失が生じることがな
く、雑音指数が低下することもないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるテレビジョンチューナの一実施例
の構成を示す一部回路図を含んだブロック図である。
【図2】本実施例のテレビジョンチューナにおける第6
チャネル受信時の高周波複同調回路の周波数応答特性特
性図である。
【図3】既知のテレビジョンチューナの構成の一例を示
す一部回路図を含んだブロック図である。
【符号の説明】
1 ハイパスフィルタ(HPF) 2 アンテナ(ANT)同調回路 3 高周波増幅回路(RFAMP) 4 高周波複同調回路 41 、42 可変容量ダイオード 5 混合回路(MIX) 7 抵抗分圧回路 8 PLL 9 入力端子 10 出力端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同調用可変容量ダイオードを有する高周
    波複同調回路を備え、米国チャネルのテレビジョン放送
    を受信可能であって、第6チャネルのテレビジョン放送
    を受信する時に、前記高周波複同調回路の少なくとも一
    方の同調用可変容量ダイオードに、同調電圧のみを加え
    た時よりも前記可変容量ダイオードの容量を大きくする
    付加バイアス電圧を前記同調電圧と共に加えることを特
    徴とするテレビジョンチューナ。
  2. 【請求項2】 前記付加バイアス電圧は、PLLのバン
    ド切替端子から出力された切換電圧を抵抗回路で分圧し
    て得た分圧電圧であることを特徴とする請求項1に記載
    のテレビジョンチューナ。
  3. 【請求項3】 前記同調用可変容量ダイオードは、カソ
    ードに同調電圧を加えられ、アノードに前記付加バイア
    ス電圧を加えられることを特徴とする請求項1または2
    に記載のテレビジョンチューナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100651883B1 (ko) * 2005-08-29 2006-12-01 엘지전자 주식회사 Fm-tx 기능을 구비한 영상기기 및 그 제어방법
JP2007281585A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Alps Electric Co Ltd テレビジョンチューナの入力回路

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