JP3581786B2 - テレビジョンチューナ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PAL(B/G)方式およびSECAM(L)方式の各テレビジョン放送(以下TV放送と略記する)を共に受信できる共用のテレビジョンチューナに係わり、特に、各方式間並びに放送周波数帯域間で中間周波数が異なることにより生じる受信性能の劣化を防止できるテレビジョンチューナに関する。
【0002】
【従来の技術】
欧州で採用されているTV放送方式には、ドイツ国等で採用されているPAL(B/G)方式と、フランス国等で採用されているSECAM(L)方式とがあり、これら2方式のTV放送を受信できる共用テレビジョンチューナが既に開発されている。
【0003】
図2は、前記既知の共用テレビジョンチューナの構成の一例を示す一部回路図を含んだブロック図である。
【0004】
図2にあるように、既知のテレビジョンチューナは、入力端子61と、アンテナ(ANT)同調回路62と、高周波増幅回路(RFAMP)63と、高周波複同調回路64と、混合回路(MIX)65と、局部発振回路(OSC)66と、選局用IC69と、出力端子70とを備えている。
【0005】
高周波複同調回路64は、入力端が高周波増幅回路63の出力端に接続され、出力端が混合回路65の第1入力端に接続されており、可変容量ダイオード64 、64 と、インダクタ64 乃至64 と、キャパシタ64乃至6412と、スイッチングダイオード6413、6414と、抵抗6415、6416とからなっている。また、局部発振回路66は出力端が混合回路65の第2入力端に接続されている。
【0006】
IC69は、PLL回路の他にバンドデコーダを備えており、同調電圧端子TUと、バンド切換端子BS2、BS3とを有し、これら各端子は、それぞれ高周波複同調回路64および局部発振回路66に接続されている。なお、同調電圧端子TUは同調電圧を発生し、バンド切換端子BS2はVHFハイバンドのTV放送を選択したとき正電圧を発生し、バンド切換端子BS3はVHFローバンドのTV放送を選択したとき正電圧を発生する。
【0007】
前記構成による既知の共用テレビジョンチューナは、次のように動作する。
【0008】
入力端子61に加えられた受信信号は、アンテナ同調回路62において所望チャネルの受信信号が選択され、高周波増幅回路63において増幅される。増幅された受信信号は、高周波複同調回路64において所望チャネルの受信信号がさらに選択され、混合回路65において、局部発振回路66から供給された局部発振信号と混合されて中間周波信号に変換される。中間周波信号は出力端子70から出力される。
【0009】
そこで、VHFローバンドにあるTV放送を選択したとき、IC69のバンド切換端子BS3から正電圧が出力され、この正電圧によって、高周波複同調回路64は、スイッチングダイオード6413、6414がそれぞれオフになり、可変容量ダイオード64 、64 、インダクタ64 、64 、キャパシタ64、64 に、インダクタ64 乃至64、キャパシタ6410が挿入接続された形になる。
【0010】
一方、VHFハイバンドにあるTV放送を選択したとき、IC69のバンド切換端子BS2から正電圧が出力され、この正電圧によって、高周波複同調回路64は、スイッチングダイオード6413、6414がそれぞれオンになり、インダクタ64 乃至64 、キャパシタ6410からなる回路部分が短絡され、可変容量ダイオード64 、64 、インダクタ64 、64 、キャパシタ64、64だけが接続された形になる。
【0011】
そして、いずれのバンドにあるTV放送を選択したときも、IC69の同調電圧端子TUから同調電圧が出力され、高周波複同調回路64は、同調電圧が抵抗6415とインダクタ64 を介して可変容量ダイオード64 に加えられるとともに、抵抗6416とインダクタ64 を介して可変容量ダイオード64 に加えられるので、可変容量ダイオード64 、64 の各容量が調整され、選択されたTV放送に同調される。
【0012】
また、局部発振回路66は、高周波複同調回路64と同様に、IC69のバンド切換端子BS3またはBS2から出力された正電圧と、同調電圧端子TUから出力された同調電圧とが加えられ、選択されたTV放送の周波数に対して一定の差だけ高い周波数の局部発振信号を出力する。
【0013】
ところで、VHFローバンドにあるSECAM(L)方式のTV放送では、PAL(B/G)方式のTV放送に比べて、映像搬送波と音声搬送波の周波数が高低逆に配列されており、また、1チャネル当たりの周波数帯域幅が1MHz広くなっている。
【0014】
このため、既知の共用テレビジョンチューナでは、映像中間周波数および音声中間周波数は、PAL(B/G)方式のTV放送を選択するときは、それぞれ標準の38.9MHzおよび33.4MHzに設定されているのに対して、VHFローバンドにあるSECAM(L)方式のTV放送を選択するときは、上記の相違および表面弾性波素子で形成された中間周波フイルタ(図示なし)の特性を考慮して、それぞれ33.9MHzおよび40.4MHzに設定されている。
【0015】
図3は、既知の共用テレビジョンチューナの、VHFローバンドにあるTV放送を選択するときの、高周波複同調回路64の同調特性であり、図中PPAL 、SPAL がそれぞれPAL(B/G)方式TV放送の映像搬送波および音声搬送波であり、PSEC 、SSEC がそれぞれSECAM(L)方式TV放送の映像搬送波および音声搬送波である。ただし図中の数値は各搬送波の周波数を便宜的に中間周波数に置換して表したものであり、各搬送波の周波数の大小関係は、図中の数値配列とは逆に、図3の左側において小さく、右側において大きい。
【0016】
図3にあるように、高周波複同調回路64の同調特性は、PAL(B/G)方式のTV放送に一致させて設定されており、VHFローバンドにあるSECAM(L)方式のTV放送に対しては、各搬送波に対して1MHz高く、音声搬送波SSEC が同調特性の帯域外にある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、VHFローバンドにあるSECAM(L)方式のTV放送を選択するときには、音声搬送波SSEC が高周波複同調回路64の同調特性の帯域外にある。このため、高周波複同調回路64において音声搬送波が減衰され、他のバンドにあるTV放送を選択したときに比べて、再生された音声のレベルが低く、聞き苦しいという問題がある。この問題を解決する方法として、VHFローバンドにあるSECAM(L)方式のTV放送を選択するときに、IC69から出力される同調電圧をやや低くして、高周波複同調回路64の同調周波数を1MHz低くする方法が考えられる。しかし、この方法は、同じ同調電圧で制御されている局部発振回路66の発振周波数が低い方にずれてしまい、利用できない。
【0018】
本発明は、このような問題点を解決するもので、その目的は、PAL(B/G)方式およびSECAM(L)方式のいずれのTV放送を受信しても、共に良好な状態で音声を再生できるテレビジョンチューナを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明によるテレビジョンチューナは、高周波複同調回路の同調周波数をPAL(B/G)方式のTV放送に適応させて設定し、VHFローバンドにあるSECAM(L)方式のTV放送を受信するときに、高周波複同調回路の同調周波数を低くする手段を備えている。
【0020】
前記手段によれば、高周波複同調回路の同調周波数は、VHFローバンドにあるSECAM(L)方式のTV放送を受信するときには低くなって、VHFローバンドにあるSECAM(L)方式のTV放送に応じた同調周波数になり、その他のTV放送を受信するときには高くなって、PAL(B/G)方式のTV放送およびVHFローバンド以外のバンドにあるSECAM(L)方式のTV放送に応じた同調周波数になる。したがって、いずれのTV放送を受信するときにも、映像搬送波と音声搬送波に対する高周波複同調回路の選択度をほぼ等しくすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態において、高周波複同調回路の同調周波数を低くする手段は、高周波複同調回路に可変容量ダイオードを設け、その可変容量ダイオードに付加バイアス電圧を同調電圧とともに加えることによって、可変容量ダイオードの容量を、同調電圧のみを加えたときよりも大きくするものである。
【0022】
本発明の実施の形態の好適例において、付加バイアス電圧は、バンドデコーダを備えた選局用ICから出力されたバンド切換電圧を抵抗回路で分圧して得た分圧電圧であり、可変容量ダイオードのカソードに同調電圧を加え、アノードに付加バイアス電圧を加える。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0024】
図1は、本発明によるテレビジョンチューナの一実施例の構成を示す一部回路図を含んだブロック図である。
【0025】
図1にあるように、本実施例のテレビジョンチューナは、入力端子1と、アンテナ(ANT)同調回路2と、高周波増幅回路(RFAMP)3と、高周波複同調回路4と、混合回路(MIX)5と、局部発振回路(OSC)6と、選局用IC9と、出力端子10とを備えている。
【0026】
高周波複同調回路4は、入力端が高周波増幅回路3の出力端に接続され、出力端が混合回路5の第1入力端に接続されており、可変容量ダイオード4 、4 と、インダクタ4 乃至4 と、キャパシタ4乃至412と、スイッチングダイオード413、414と、抵抗415、416と、2つの抵抗分圧回路4’、4”とからなっている。そして、可変容量ダイオード4 は、カソードがインダクタ4 の一端に接続されるとともに、キャパシタ411を介して入力端に接続され、アノードが一方の抵抗分圧回路4’に接続されている。可変容量ダイオード4 は、カソードがインダクタ4 の一端に接続されるとともに、キャパシタ412を介して出力端に接続され、アノードが他方の抵抗分圧回路4”に接続されている。インダクタ4 は互いに誘導結合されており、インダクタ4 の他端は、キャパシタ4を介してインダクタ4 の一端に接続されるとともに、抵抗415を介してIC9の同調電圧端子TUに接続され、インダクタ4 の他端は、キャパシタ4を介してインダクタ4 の一端に接続されるとともに、抵抗416を介してIC9の同調電圧端子TUに接続されている。インダクタ4 、4 は互いに誘導結合されており、インダクタ4 は、一端がIC9のバンド切換端子BS3に接続されるとともに、スイッチングダイオード413を介してバンド切換端子BS2に接続され、他端がインダクタ4 の他端とインダクタ4 の一端とに接続されている。インダクタ4 は、一端がIC9のバンド切換端子BS3に接続されるとともに、スイッチングダイオード414を介してバンド切換端子BS2に接続されている。インダクタ4 は、他端がキャパシタ410を介して接地点に接続されている。
【0027】
抵抗分圧回路4’は、抵抗417、418と、バイパスキャパシタ419とからなる。そして、抵抗417は、一端がIC9のバンド切換端子BS4に接続され、他端が可変容量ダイオード4 のアノードと抵抗418の一端とバイパスキャパシタ419の一端にそれぞれ接続され、抵抗418の他端およびバイパスキャパシタ419の他端は、それぞれ接地点に接続されている。また、抵抗分圧回路4”は、抵抗420、421と、バイパスキャパシタ422とからなる。そして、抵抗420は、一端がIC9のバンド切換端子BS4に接続され、他端が可変容量ダイオード4 のアノードと抵抗421の一端とバイパスキャパシタ422の一端にそれぞれ接続され、抵抗421の他端およびバイパスキャパシタ422の他端は、それぞれ接地点に接続されている。また、局部発振回路6は、出力端が混合回路5の第2入力端に接続されている。
【0028】
IC9は、一例としてフイリップス社製のTSA5520であり、PLL回路の他にバンドデコーダを備えており、同調電圧端子TUと、バンド切換端子BS2、BS3、BS4とを有し、この中、バンド切換端子BS4を除く各端子が高周波複同調回路4および局部発振回路6に接続され、バンド切換端子BS4が高周波複同調回路4に接続されている。なお、同調電圧端子TUは同調電圧を発生し、バンド切換端子BS2はVHFハイバンドのTV放送を選択したとき正電圧を発生し、バンド切換端子BS3はVHFローバンドのTV放送を選択したとき正電圧を発生し、バンド切換端子BS4はVHFローバンドにあるSECAM(L)方式のTV放送を選択したとき正電圧を発生する。
【0029】
前記構成による本実施例のテレビジョンチューナは、次のように動作する。
【0030】
入力端子1に加えられた受信信号は、アンテナ同調回路2において所望チャネルの受信信号が選択され、高周波増幅回路3において増幅される。増幅された受信信号は、高周波複同調回路4において所望チャネルの受信信号がさらに選択され、混合回路5において、局部発振回路6から供給された局部発振信号と混合されて中間周波信号に変換される。中間周波信号は出力端子10から出力される。
【0031】
そこで、VHFローバンドにあるTV放送を選択したとき、IC9のバンド切換端子BS3から正電圧が出力され、この正電圧によって、高周波複同調回路4は、スイッチングダイオード413、414がそれぞれオフになり、可変容量ダイオード4 、4 、インダクタ4 、4 、キャパシタ4 、4に、インダクタ4 乃至4 、キャパシタ410が挿入接続された形になる。
【0032】
一方、VHFハイバンドにあるTV放送を選択したとき、IC9のバンド切換端子BS2から正電圧が出力され、この正電圧によって、高周波複同調回路4は、スイッチングダイオード413、414がそれぞれオンになり、インダクタ4 乃至4 、キャパシタ410からなる回路部分が短絡され、可変容量ダイオード4 、4 、インダクタ4 、4 、キャパシタ4、4だけが接続された形になる。
【0033】
そして、いずれのバンドにあるTV放送を選択したときも、IC9の同調電圧端子TUから同調電圧が出力され、高周波複同調回路4は、同調電圧が抵抗415とインダクタ4 を介して可変容量ダイオード4 に加えられるとともに、抵抗416とインダクタ4 を介して可変容量ダイオード4 に加えられるので、可変容量ダイオード4 、4 の各容量が調整され、選択されたTV放送に同調される。
【0034】
また、局部発振回路6は、高周波複同調回路4と同様に、IC9のバンド切換端子BS3またはBS2から出力された正電圧と、同調電圧端子TUから出力された同調電圧とが加えられ、選択されたTV放送の周波数に対して一定の差だけ高い周波数の局部発振信号を出力する。
【0035】
さらに、本実施例のテレビジョンチューナでは、高周波複同調回路4の同調周波数を、PAL(B/G)方式のTV放送に適応させて設定してあり、VHFローバンドにあるSECAM(L)方式のTV放送を選択したときに、その同調周波数を低域周波数側に移動させるようにしている。
【0036】
即ち、本実施例のテレビジョンチューナは、VHFローバンドにあるSECAM(L)方式のTV放送を選択したときに、正電圧がIC9のバンド切換端子BS4から出力され、高周波複同調回路4に加えられる。
【0037】
この正電圧は、高周波複同調回路4において、抵抗417、418および420、421で分圧されて付加バイアス電圧として可変容量ダイオード4 、4のアノードに加えられる。このとき、可変容量ダイオード4 、4は、カソードにIC9の同調電圧端子TUから出力された同調電圧が加えられており、アノードとカソード間には、同調電圧と付加バイアス電圧との差電圧が加わり、それらの容量は同調電圧のみを加えたときよりも大きくなる。したがって、高周波複同調回路4の同調周波数は、付加バイアス電圧を加えないときに比べて低域周波数側に移動する。
【0038】
一方、VHFローバンド以外のバンドにあるSECAM(L)方式のTV放送およびPAL(B/G)方式のTV放送を選択したときは、IC9のバンド切換端子BS4から正電圧が出力されず、可変容量ダイオード4 、4 は、カソードに同調電圧だけが加えられ、その容量は付加バイアス電圧を加えたときよりも小さくなる。したがって、高周波複同調回路4の同調周波数は、付加バイアス電圧を加えたときに比べて高域周波数側に移動する。
【0039】
図4は、本実施例のテレビジョンチューナにおいて、VHFローバンドにあるTV放送を選択したときの高周波複同調回路4の同調特性であり、実線がPAL(B/G)方式のTV放送を選択したときの特性であり、破線がSECAM(L)方式のTV放送を選択したときの特性である。図中PPAL 、SPAL がそれぞれPAL(B/G)方式TV放送の映像搬送波および音声搬送波であり、PSEC 、SSEC がそれぞれSECAM(L)方式TV放送の映像搬送波および音声搬送波である。ただし図中の数値は各搬送波の周波数を便宜的に中間周波数に置換して表したものであり、各搬送波の周波数の大小関係は、図中の数値配列とは逆に、図の左側において小さく、右側において大きい。
【0040】
図4にあるように、高周波複同調回路4の同調特性は、図3に示した既知のテレビジョンチューナにおける高周波複同調回路64の同調特性に比べて、PAL(B/G)方式のTV放送を選択したときは変わらず、SECAM(L)方式のTV放送を選択したときは、低域周波数側に移動しており、いずれの方式のTV放送を選択したときも、応答範囲が映像搬送波および音声搬送波の分布範囲にほぼ一致し、両搬送波に対する応答レベルがほぼ等しい。
【0041】
なお、前記実施例において、付加バイアス電圧を、高周波複同調回路4の2個の可変容量ダイオード4 、4 の双方に加えた例を挙げて説明したが、本発明における付加バイアス電圧は、双方の可変容量ダイオードに加える必要はなく、高周波複同調回路4の同調周波数の移動が少なくてもよいときは、一方の可変容量ダイオードに加えるだけでよい。
【0042】
また、前記実施例において、同調電圧を各可変容量ダイオード4 、4 のカソードに加え、付加バイアス電圧をアノードに加えた例を挙げて説明したが、本発明における同調電圧と付加バイアス電圧の供給形態はこの例に限られるものではなく、同調電圧と付加バイアス電圧の双方を重畳してカソードに加えてもよい。
【0043】
さらに、前記実施例において、付加バイアス電圧として、IC9のバンド切換端子BS4から得られる正電圧を用いているが、本発明における付加バイアス電圧は、この正電圧に限られるものでなく、VHFローバンドにあるSECAM(L)方式のTV放送を選択したときにだけ得られる電圧であれば、他の電圧を用いてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明のように、実施例のテレビジョンチューナによれば、高周波複同調回路の同調周波数を、PAL(B/G)方式のTV放送に適応させて設定し、VHFローバンドにあるSECAM(L)方式のTV放送を選択したときに、高周波複同調回路の同調容量を大きくしている。すなわち、PAL(B/G)方式のTV放送に適応させて設定された高周波複同調回路の同調周波数が、VHFローバンドにあるSECAM(L)方式のTV放送を受信するときに、低域周波数側に移動し、VHFローバンドにあるSECAM(L)方式のTV放送に適応する。
【0045】
したがって、この発明のテレビジョンチューナによれば、いずれの方式のTV放送を選択しても、映像搬送波および音声搬送波に対する選択度がほぼ同じになり、映像および音声を良好な状態で再生することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるテレビジョンチューナの一実施例の構成を示す一部回路図を含んだブロック図である。
【図2】既知のテレビジョンチューナの構成を示す一部回路図を含んだブロック図である。
【図3】既知のテレビジョンチューナにおける高周波複同調回路の同調特性図である。
【図4】本発明によるテレビジョンチューナにおける高周波複同調回路の同調特性図である。
【符号の説明】
4 高周波複同調回路
4’、4” 抵抗分圧回路
、4 可変容量ダイオード
9 選局用IC
BS4 バンド切換端子
TU 同調電圧端子

Claims (2)

  1. 可変容量ダイオードを設けた高周波複同調回路を備え、PAL(B/G)方式およびSECAM(L)方式の各テレビジョン放送を受信可能であって、前記高周波複同調回路の同調周波数をPAL(B/G)方式のテレビジョン放送に適応するように前記可変容量ダイオードに同調電圧を加え、VHFローバンドにあるSECAM(L)方式のテレビジョン放送を受信するときに、前記可変容量ダイオードに同調電圧を加えたときよりもその容量を大きくする付加バイアス電圧を前記同調電圧とともに加え、前記高周波複同調回路の同調周波数を低くするようにしたことを特徴とするテレビジョンチューナ。
  2. 前記付加バイアス電圧は、バンドデコーダを備えた選局用ICから出力されたバンド切換電圧を抵抗回路で分圧して得た分圧電圧であり、前記可変容量ダイオードのカソードに前記同調電圧を加え、前記可変容量ダイオードのアノードに前記付加バイアス電圧を加えることを特徴とする請求項1に記載のテレビジョンチューナ。
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