JP2000340902A - 回路部材 - Google Patents

回路部材

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JP2000340902A
JP2000340902A JP14594999A JP14594999A JP2000340902A JP 2000340902 A JP2000340902 A JP 2000340902A JP 14594999 A JP14594999 A JP 14594999A JP 14594999 A JP14594999 A JP 14594999A JP 2000340902 A JP2000340902 A JP 2000340902A
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Masahide Muto
正英 武藤
Yoshiyuki Uchinono
良幸 内野々
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/34Electrical apparatus, e.g. sparking plugs or parts thereof
    • B29L2031/3493Moulded interconnect devices, i.e. moulded articles provided with integrated circuit traces

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  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路パターンの絶縁性基材への密着性を高め
て製品の熱的な耐性を向上でき、以て、パターン剥離の
発生を抑えることのできる回路部材を提供すること。 【解決手段】 絶縁性基材1の表面にめっき下地層を設
け、同めっき下地層の上面にめっき処理にて回路パター
ン3を形成してなる回路部材において、絶縁性基材1の
表面に凹所11を設け、回路パターン3を同凹所11の
略全面にわたって形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面または三次元
立体の絶縁性基材の表面にめっき下地層を設けてそのめ
っき下地層の上面にめっき処理にて回路パターンを形成
してなる回路部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、立体回路基板(通称、MID:M
olded Interconnect Devic
e)と呼ばれており、例えば特開平4−263490と
して提案されている、合成樹脂成形体等の絶縁性基材の
表面に、導電性薄膜によるめっき下地層を設けて、その
めっき下地層に、パターンを形成したホトマスクを通し
てレーザー光を照射し、導電性薄膜を除去して非回路面
を形成した後に、上記のめっき下地層の上面にめっき処
理にて回路部としての回路パターンを形成してなる回路
部材がある。
【0003】すなわち、この立体回路基板を用いること
により、電子回路を一般の板状回路基板を使用すること
無く形成することができて、より製品を小型化すること
が可能となり、また、製品の機能を容易に向上させるこ
ともできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、周囲温度の変動幅が大きい使用環
境条件の、例えば図10(a)に示すように、電子デバ
イス等の製品の三次元形状の回路部材に適用されたとき
に、その金属材料製の回路パターンPが、合成樹脂材料
製の絶縁性基材Aとの線膨張率の差が原因して、図10
(b)に示すように、その界面で隙間Dを生ずることが
懸念された。すなわち、絶縁性基材Aと回路パターンP
との間に生じる応力にて回路パターンPの密着性が低下
し、パターン剥離によるパターン断線にて回路動作の不
具合発生の恐れがあった。
【0005】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、回路パターンの絶縁性基
材への密着性を高めて製品の熱的な耐性を向上でき、以
て、パターン剥離の発生を抑えることのできる回路部材
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の回路部材にあっては、絶縁性基材の表面に
めっき下地層を設け、同めっき下地層の上面にめっき処
理にて回路パターンを形成してなる回路部材において、
絶縁性基材の表面に凹所を設け、回路パターンを同凹所
の略全面にわたって形成してなることを特徴としてい
る。
【0007】この場合、回路パターンが、絶縁性基材の
表面に設けられた凹所表面の、めっき下地層の略全面に
わたって形成される。
【0008】そして、上記凹所の内側に凸所が連設さ
れ、回路パターンが同凸所を覆うように形成されてなる
ことが好ましい。
【0009】この場合、回路パターンが、絶縁性基材の
表面に設けられた凹所の内側に連設された凸所を覆うよ
う、該凹所の略全面にわたって形成される。
【0010】また、絶縁性基材の表面にめっき下地層を
設け、同めっき下地層の上面にめっき処理にて回路パタ
ーンを形成してなる回路部材において、絶縁性基材の表
面に凸所を連設するとともにめっき下地層を同凸所を含
んで設け、回路パターンを、同凸所の全体をその略全経
路にわたって覆うように形成してなることも好ましい。
【0011】この場合、回路パターンが、絶縁性基材の
表面に連設された凸所を含んで設けられるめっき下地層
の表面に、同凸所の全体をその略全経路にわたって覆う
よう形成される。
【0012】また、上記絶縁性基材は、少なくとも2つ
の回路パターン形成面を有するとともに、その回路パタ
ーン形成面どうしの交差部に、回路パターンが鈍角状ま
たは円滑面状に屈曲形成されるよう屈曲面を設けてなる
のが好ましい。
【0013】この場合、回路パターンが、少なくとも2
つの回路パターン形成面を有する絶縁性基材の、回路パ
ターン形成面どうしの交差部に設けられた屈曲面の凹所
表面の、めっき下地層の略全面にわたって鈍角状または
円滑面状に屈曲形成される。
【0014】また、上記絶縁性基材は、回路パターンの
経路方向と略直交する凸部または凹部を有し、回路パタ
ーンを、同凸部または凹部を覆うように形成してなるの
が好ましい。
【0015】この場合、回路パターンが、絶縁性基材
の、回路パターンの経路方向と略直交する凸部または凹
部を覆うよう、凹所の略全面にわたって形成される。
【0016】また、上記回路パターンを、その上面がめ
っき下地層以外の非回路面より高くなるよう突出させる
とともに、該上面を押圧して前記凹所へ密着させてなる
のが好ましい。
【0017】この場合、その上面がめっき下地層以外の
非回路面より高くなるよう突出させ凹所の略全面にわた
って形成された回路パターンの上面が押圧されて、その
凹所へ密着される。
【0018】また、上記回路パターンを、その上面がめ
っき下地層以外の非回路面より低くなるよう形成すると
ともに、同非回路面の縁部を押圧して回路パターンへ密
着させてなるのも好ましい。
【0019】この場合、その上面がめっき下地層以外の
非回路面より低くなるよう凹所の略全面にわたって形成
された回路パターンが、非回路面の縁部を押圧させその
凹所へ密着される。
【0020】また、絶縁性基材の表面にめっき下地層を
設け、同めっき下地層の上面にめっき処理にて回路パタ
ーンを形成してなる回路部材において、絶縁性基材は、
その表面に回路パターンの剥離抑制のための凹部または
凸部を有してなるのも好ましい。
【0021】この場合、回路パターンが、絶縁性基材の
表面に設けられた回路パターンの剥離抑制のための凹部
または凸部を含んで設けられるめっき下地層の表面に形
成される。
【0022】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は、本発明の請求項
1、4、5、7及び8の全てに対応する第1の実施の形
態を示し、図4、5は、本発明の請求項2に対応する第
2の実施の形態を示し、図6は、本発明の請求項6に対
応する第3の実施の形態を示し、図7、8は、本発明の
請求項3に対応する第4の実施の形態を示している。
【0023】[第1の実施の形態]図1は、第1の実施
の形態の回路部材を示す説明図で、(a)は絶縁性基
材、(b)は回路部材を示す斜視図である。図2は、同
回路部材の形成手順を示す縦断面図である。図3は、同
回路部材の形成手順を示す横断面図である。
【0024】この実施の形態の回路部材は、絶縁性基材
1の表面にめっき下地層2を設け、同めっき下地層2の
上面にめっき処理にて回路パターン3を形成してなる回
路部材において、絶縁性基材1の表面に凹所11を設
け、回路パターン3を同凹所11の略全面にわたって形
成してなる。
【0025】又、該実施の形態の回路部材においては、
絶縁性基材1は、少なくとも2つの回路パターン形成面
A1、A2を有するとともに、その回路パターン形成面
A1、A2どうしの交差部に、回路パターン3が鈍角状
または円滑面状に屈曲形成されるよう屈曲面Bを設けて
もいる。又、該実施の形態の回路部材においては、絶縁
性基材1は、回路パターン3の経路方向と略直交する凸
部13または凹部を有し、回路パターン3を、同凸部1
3または凹部を覆うように形成してもいる。又、該実施
の形態の回路部材においては、回路パターン3を、その
上面3aがめっき下地層2以外の非回路面Cより低くな
るよう形成するとともに、同非回路面Cの縁部を押圧し
て回路パターン3へ密着させてもいる。
【0026】詳しくは、この回路部材は、部品実装工程
を経て図示していない電子部品などが搭載されて、例え
ば衝撃検知センサ、あるいは熱電式人体検知センサなど
の電子センサデバイス、またはチップLED素子など小
型・薄型の電子表示デバイスを構成するのに使用される
もので、絶縁性基材1の表面にめっき下地層2を設け、
同めっき下地層2の上面にめっき処理にて回路パターン
3を形成してなる回路部材において、絶縁性基材1が、
その表面に回路パターン3の剥離抑制のための凹部また
は凸部を有してなるものである。そして、ポリイミド、
ポリアミド、ポリフタルアミド、ポリエーテルイミド、
液晶ポリマー等の電気絶縁性材料による絶縁性基材1の
表面に、Cu、Pdなどの導電性薄膜によるめっき下地
層2を設けて、このめっき下地層2上面に回路パターン
3を設けて形成されている。
【0027】絶縁性基材1は、この場合、射出成形によ
って、図1(a)に示すように、少なくとも2つの回路
パターン形成面A1、A2を備えて任意の三次元形状に
形成されてなり、回路パターン形成面A1、A2の交差
部の屈曲面Bは、後述する回路パターン3が鈍角状に屈
曲形成されるよう面取りされ形成されている。すなわ
ち、屈曲面Bの表面に設けられている凹所11も、回路
パターン形成面A1、A2及び屈曲面Bに沿って形成さ
れている。
【0028】凹所11は、図1(b)に示すように設け
られる回路パターン3の剥離防止のための凹部でもあ
る。そしてこの場合、凹所11に設けられる回路パター
ン3をさらに剥離し難いようにするための凸部13が、
その経路方向と略直交するように適宜形成されている。
なお、この凹所11の巾寸法は、回路パターン3の巾と
略同一として例えば最小200μmとしているが、この
回路パターン3の寸法より大きくしても良いしあるいは
小さくしても良い。また、凹所11の深さは、あるいは
凸部13は、その高さ寸法を10〜100μmの範囲と
するのが好ましく、勿論、凸部13は、凹所11よりさ
らに低い凹部に変えて剥離防止の効果を持たせても良
い。
【0029】めっき下地層2は、真空蒸着、スパッタリ
ング法などにより、図2(b)に示す如く絶縁性基材1
の表面全体にめっき下地膜が設けらた後、この場合、図
3(c)に示すように、非回路面Cである上記の凹所1
1以外の表面にレーザ等の電磁波Eを照射し、この電磁
波Eを照射した部分のめっき下地膜を除去して、凹所1
1全面に沿ってその厚み寸法として0.05〜1μmの
厚みをもって形成される。なお、このレーザとしては、
エキシマレーザ、第二あるいは第三高調波YAGレー
ザ、YAGレーザ等めっき下地層2による吸収効果の良
いものが好ましい。なお、上記のレーザー照射は、この
場合、絶縁性基材1の表面のうち回路パターン3を形成
する箇所である回路部以外、すなわちめっき下地層2以
外の回路部間の絶縁スペースとなる非回路面Cに照射さ
れるが、非回路面Cの少なくとも回路パターン3との境
界領域の非回路部パターンに沿って照射することによ
り、その境界領域のみのめっき下地膜を除去することと
しても良い。
【0030】回路パターン3は、所定の厚みを持った
銅、及びニッケルあるいは金等による金属膜で、上記め
っき下地層2に給電を行い、電気銅めっき、電気ニッケ
ルめっき、電気金めっき等のめっき処理を行って、図3
(a)に示すように、凹所11全面に形成される。な
お、上記の非回路面Cおよび高反射面を覆っている残存
しためっき下地膜はエッチング等で除去される。また、
この回路パターン3は、上記のめっき処理の後、図3
(b)に示すように、例えばポンチにて両側の絶縁性基
材1の非回路面Cの縁部F、Fを回路パターン3側へ押
し潰すか、あるいは、レーザなどで絶縁性基材1の一部
を溶融させるなどして、回路パターン3表面を押さえ込
むようにしており、簡単な処理にて回路パターン3の剥
離をより抑制させている。
【0031】上記の回路部材においては、図1(b)に
示すように、回路パターン3が、少なくとも2つの回路
パターン形成面A1、A2を有する絶縁性基材1の、回
路パターン形成面A1、A2どうしの交差部に設けられ
た鈍角状の屈曲面Bの凹所11に屈曲形成されて、絶縁
性基材1の表面に設けられた凹所11表面のめっき下地
層2の略全面にわたって剥離抑制され形成される。ま
た、この場合、回路パターン3が、絶縁性基材1の、図
1(a)に示す、回路パターン3の経路方向と略直交す
る凸部13を覆うように密着しアンカー効果をより発す
るが、さらに、その上面3aがめっき下地層2以外の非
回路面Cより低くなるよう凹所11の略全面にわたって
形成された回路パターン3が、図3(b)に示すよう
に、非回路面Cの縁部F、Fを押圧させその凹所11へ
密着されてより剥離抑制されて形成される。
【0032】上記のように、凹凸形状を設けた絶縁性基
材1に、めっき処理による回路パターン3を設けたもの
によって、例えば、急激な温度変化による熱ストレスを
想定した、−40〜+80℃の間をそれぞれ30分毎に
200回上下させる熱衝撃試験においても、凹凸形状に
よるアンカー効果などによって回路パターン3の剥離が
抑制されて、その試験後において回路パターン3が剥離
することが無く良好な密着信頼性を得ることを確認でき
た。
【0033】したがって、以上説明した回路部材による
と、回路パターン3が、絶縁性基材1の表面に設けられ
た凹所11表面の、めっき下地層2の略全面にわたって
形成されるので、回路パターン3の絶縁性基材1への密
着性を高めて製品の熱的な耐性を向上でき、以て、パタ
ーン剥離の発生を抑えることができる。
【0034】そして、回路パターン3が、少なくとも2
つの回路パターン形成面A1、A2を有する絶縁性基材
1の、回路パターン形成面A1、A2どうしの交差部に
設けられた屈曲面Bの凹所11表面の、めっき下地層2
の略全面にわたって鈍角状に屈曲形成されるので、立体
状に構成された回路パターン3どうしの連結部の密着性
を高めてパターン剥離の発生を抑えることができる。ま
た、回路パターン3が、絶縁性基材1の、回路パターン
3の経路方向と略直交する凸部13または凹部を覆うよ
う、凹所11の略全面にわたって形成されるので、アン
カー効果をより発することにてパターン剥離の発生をよ
り防止することができる。また、その上面3aがめっき
下地層2以外の非回路面Cより低くなるよう凹所11の
略全面にわたって形成された回路パターン3が、非回路
面Cの縁部F、Fを押圧させその凹所11へ密着される
ので、縁部F、Fの密着性を高めてパターン剥離の発生
をより抑えることができる。
【0035】[第2の実施の形態]図4は、第2の実施
の形態の回路部材を示す説明図で、(a)は絶縁性基
材、(b)は回路部材を示す斜視図である。図5は、同
回路部材の形成手順を示す横断面図である。
【0036】この実施の形態の回路部材は、絶縁性基材
の構成のみが第1の実施の形態と異なるもので、他の構
成は第1の実施の形態のものと同一で、該実施の形態の
回路部材においては、凹所11の内側に凸所12が連設
され、回路パターン3が同凸所12を覆うように形成し
ている。
【0037】詳しくは、このものの絶縁性基材1は、図
4(a)に示すように、50〜200μm程度の深さを
もった凹所11に沿って、その両側に溝が形成されるよ
うに1本の凸所12が一体形成され連設されている。な
お、この凸所12は、その高さ寸法を、所定厚の銅、及
びニッケルあるいは金等による金属膜をめっき処理を行
って回路パターン3を形成したときに、図4(b)に示
すように、凹所11全面に形成された回路パターン3が
略平坦面となるようにしている。
【0038】この回路パターン3においても、図5
(a)に示す、上記のめっき処理の後の状態から、図5
(b)に示すように、回路パターン3の両側の絶縁性基
材1の非回路面Cの縁部F、Fを回路パターン3側へ押
し潰すか、あるいは、絶縁性基材1の一部を溶融させる
などして、回路パターン3表面を押さえ込むようにして
回路パターン3の剥離を抑制している。なお、本発明
は、上記のように非回路面Cの縁部を押さえることな
く、当初の構成の、図5(a)に示す状態によっても、
簡単な構成によって接着面積の拡大させることができ
て、回路の剥離をより抑制することができる。
【0039】したがって、以上説明した回路部材による
と、回路パターン3が、絶縁性基材1の表面に設けられ
た凹所11の内側に連設された凸所12を覆うよう、該
凹所11の略全面にわたって形成されるので、簡単な構
成にて回路パターン3の絶縁性基材1への密着性をより
高めて製品の熱的な耐性を向上できる。
【0040】[第3の実施の形態]図6は、第3の実施
の形態の回路部材の形成手順を示す断面図である。
【0041】この実施の形態の回路部材は、回路パター
ン3の構成のみが第1の実施の形態と異なるもので、他
の構成は第1の実施の形態のものと同一で、該実施の形
態の回路部材は、回路パターン3を、その上面3bがめ
っき下地層2以外の非回路面Cより高くなるよう突出さ
せるとともに、該上面3bを押圧して前記凹所11へ密
着させている。
【0042】詳しくは、このものの回路パターン3は、
その上面3bがめっき下地層2以外の非回路面Cより高
くなるよう所定厚さをもって突出形成された、銅及びニ
ッケルあるいは金等による金属膜で、上記と同様のめっ
き下地層2に比較的長い時間給電を行い、電気銅めっ
き、電気ニッケルめっき、電気金めっき等のめっき処理
を行って、図6(a)に示すように、凹所11全面に非
回路面Cよりその全高が高くなるよう形成される。この
めっき処理の後、回路パターン3は、図6(b)に示す
ように、例えばポンチにてその上面3bが押圧させて、
非回路面Cの縁部へ回路パターン3の縁部G、Gを延出
して被着させ、凹所11へ密着するようにしており、回
路パターン3の剥離を抑制することができる。
【0043】したがって、以上説明した回路部材による
と、その上面3bがめっき下地層2以外の非回路面Cよ
り高くなるよう突出させ凹所11の略全面にわたって形
成された回路パターン3の上面が押圧されて、その凹所
11へ密着されるので、回路パターン3の密着性を高め
てパターン剥離の発生をより抑えることができる。
【0044】[第4の実施の形態]図7は、第4の実施
の形態の回路部材を示す説明図で、(a)は絶縁性基
材、(b)は回路部材を示す斜視図である。図8は、同
回路部材の横断面図である。
【0045】この実施の形態の回路部材は、絶縁性基材
の構成のみが第1の実施の形態と異なるもので、他の構
成は第1の実施の形態のものと同一で、該実施の形態の
回路部材は、絶縁性基材1の表面にめっき下地層2を設
け、同めっき下地層2の上面にめっき処理にて回路パタ
ーン3を形成してなる回路部材において、絶縁性基材1
の表面に凸所14を連設するとともにめっき下地層2を
同凸所14を含んで設け(図示せず)、回路パターン3
を、同凸所14の全体をその略全経路にわたって覆うよ
うに形成している。
【0046】詳しくは、このものの絶縁性基材1は、図
7(a)に示すように、50〜200μm程度の高さを
もった凸所14をその表面に沿うよう一体形成され連設
されている。この凸所14は、その高さ寸法を、所定厚
の銅、及びニッケルあるいは金等による金属膜をめっき
処理を、破線にて示す非回路面C以外の部分に行って回
路パターン3を形成したときに、図4(b)に示すよう
に、凸所14の全体をその略全経路にわたって覆うよう
に形成された回路パターン3が略平坦面となるようにし
ており、また、図8(a)に示すように、その稜線部を
面取りを施して回路パターン3の角部への応力集中を防
止してパターン剥離しにくいようにしている。なお、凸
所の構成は、上記に示されたもの以外に、例えば、図8
(b)に示すように、その稜線部を角部として回路パタ
ーン3としたもの、あるいは複数本の凸所を設けたもの
等、各種形態のものを含むことは言うまでもない。
【0047】したがって、以上説明した回路部材による
と、回路パターン3が、絶縁性基材1の表面に連設され
た凸所14を含んで設けられるめっき下地層2の表面
に、同凸所14の全体をその略全経路にわたって覆うよ
う形成されるので、簡単な構成にて回路パターン3の絶
縁性基材1への密着性をより高めて製品の熱的な耐性を
向上できる。
【0048】なお、本発明は、上記に示されたもの以外
に、回路パターンに沿った凹所あるいは凸所を設けるこ
となく、例えば、図9(a)、(b)に示すような、回
路パターンの経路方向と略直交する凸部15、16また
は凹部を設けて、回路パターン3を、図9(c)、
(d)に示すように、同凸部15、16または凹部を適
宜巾寸法をもって覆うように形成してなるもの、あるい
は平板状の絶縁性基材をもって構成したもの等、各種実
施の形態のものを含む。
【0049】
【発明の効果】本発明の回路部材は、上述の実施態様の
如く実施されて、回路パターンが、絶縁性基材の表面に
設けられた凹所表面の、めっき下地層の略全面にわたっ
て形成されるので、回路パターンの絶縁性基材への密着
性を高めて製品の熱的な耐性を向上でき、以て、パター
ン剥離の発生を抑えることができる。
【0050】そして、回路パターンが、絶縁性基材の表
面に設けられた凹所の内側に連設された凸所を覆うよ
う、該凹所の略全面にわたって形成されるので、簡単な
構成にて回路パターンの絶縁性基材への密着性をより高
めて製品の熱的な耐性を向上できる。
【0051】また、回路パターンが、絶縁性基材の表面
に連設された凸所を含んで設けられるめっき下地層の表
面に、同凸所の全体をその略全経路にわたって覆うよう
形成されるので、簡単な構成にて回路パターンの絶縁性
基材への密着性をより高めて製品の熱的な耐性を向上で
きる。
【0052】また、回路パターンが、少なくとも2つの
回路パターン形成面を有する絶縁性基材の、回路パター
ン形成面どうしの交差部に設けられた屈曲面の凹所表面
の、めっき下地層の略全面にわたって鈍角状または円滑
面状に屈曲形成されるので、立体状に構成された回路パ
ターンどうしの連結部の密着性を高めてパターン剥離の
発生を抑えることができる。
【0053】また、回路パターンが、絶縁性基材の、回
路パターンの経路方向と略直交する凸部または凹部を覆
うよう、凹所の略全面にわたって形成されるので、アン
カー効果をより発することにてパターン剥離の発生をよ
り防止することができる。
【0054】また、その上面がめっき下地層以外の非回
路面より高くなるよう突出させ凹所の略全面にわたって
形成された回路パターンの上面が押圧されて、その凹所
へ密着されるので、回路パターンの密着性を高めてパタ
ーン剥離の発生をより抑えることができる。
【0055】また、その上面がめっき下地層以外の非回
路面より低くなるよう凹所の略全面にわたって形成され
た回路パターンが、非回路面の縁部を押圧させその凹所
へ密着されるので、縁部の密着性を高めてパターン剥離
の発生をより抑えることができる。
【0056】また、回路パターンが、絶縁性基材の表面
に設けられた回路パターンの剥離抑制のための凹部また
は凸部を含んで設けられるめっき下地層の表面に形成さ
れるので、回路パターンの絶縁性基材への密着性を高め
て製品の熱的な耐性を向上でき、以て、パターン剥離の
発生を抑えることができる。
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の回路部材を示す説
明図で、(a)は絶縁性基材、(b)は回路部材を示す
斜視図である。
【図2】同回路部材の形成手順を示す縦断面図である。
【図3】同回路部材の形成手順を示す横断面図である。
【図4】第2の実施の形態の回路部材を示す説明図で、
(a)は絶縁性基材、(b)は回路部材を示す斜視図で
ある。
【図5】同回路部材の形成手順を示す横断面図である。
【図6】第3の実施の形態の回路部材の形成手順を示す
断面図である。
【図7】第4の実施の形態の回路部材を示す説明図で、
(a)は絶縁性基材、(b)は回路部材を示す斜視図で
ある。
【図8】同回路部材の横断面図である。
【図9】本発明の回路部材の他の実施例を示す説明図で
ある。
【図10】本発明の従来例である回路部材を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 絶縁性基材 11 凹所 12 凸所 13 凸部 14 凸所 2 めっき下地層 3 回路パターン 3a 上面 3b 上面 A1、A2 回路パターン形成面 B 屈曲面 C 非回路面 F 縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E338 AA05 BB02 BB19 BB25 BB28 BB61 CC01 CD01 CD05 EE01 EE21 EE27 5E343 AA01 AA12 BB01 BB03 BB15 BB22 BB71 DD25 DD43 ER23 GG01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基材の表面にめっき下地層を設
    け、同めっき下地層の上面にめっき処理にて回路パター
    ンを形成してなる回路部材において、 絶縁性基材の表面に凹所を設け、回路パターンを同凹所
    の略全面にわたって形成してなることを特徴とする回路
    部材。
  2. 【請求項2】 凹所の内側に凸所が連設され、回路パタ
    ーンが同凸所を覆うように形成されてなることを特徴と
    する請求項1記載の回路部材。
  3. 【請求項3】 絶縁性基材の表面にめっき下地層を設
    け、同めっき下地層の上面にめっき処理にて回路パター
    ンを形成してなる回路部材において、 絶縁性基材の表面に凸所を連設するとともにめっき下地
    層を同凸所を含んで設け、回路パターンを、同凸所の全
    体をその略全経路にわたって覆うように形成してなるこ
    とを特徴とする回路部材。
  4. 【請求項4】 絶縁性基材は、少なくとも2つの回路パ
    ターン形成面を有するとともに、その回路パターン形成
    面どうしの交差部に、回路パターンが鈍角状または円滑
    面状に屈曲形成されるよう屈曲面を設けてなることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれか一つの請求項記載の
    回路部材。
  5. 【請求項5】 絶縁性基材は、回路パターンの経路方向
    と略直交する凸部または凹部を有し、回路パターンを、
    同凸部または凹部を覆うように形成してなることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれか一つの請求項記載の回
    路部材。
  6. 【請求項6】 回路パターンを、その上面がめっき下地
    層以外の非回路面より高くなるよう突出させるととも
    に、該上面を押圧して前記凹所へ密着させてなることを
    特徴とする請求項1、2、4、5のいずれか一つの請求
    項記載の回路部材。
  7. 【請求項7】 回路パターンを、その上面がめっき下地
    層以外の非回路面より低くなるよう形成するとともに、
    同非回路面の縁部を押圧して回路パターンへ密着させて
    なることを特徴とする請求項1、2、4、5のいずれか
    一つの請求項記載の回路部材。
  8. 【請求項8】 絶縁性基材の表面にめっき下地層を設
    け、同めっき下地層の上面にめっき処理にて回路パター
    ンを形成してなる回路部材において、 絶縁性基材は、その表面に回路パターンの剥離抑制のた
    めの凹部または凸部を有してなることを特徴とする回路
    部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007110092A (ja) * 2005-09-15 2007-04-26 Fujifilm Corp 配線基板及びその製造方法、並びに液体吐出ヘッド
JP2012524358A (ja) * 2009-04-20 2012-10-11 フレクストロニクス エイピー エルエルシー 小型rfidタグ
JP2017045814A (ja) * 2015-08-26 2017-03-02 京セラ株式会社 配線基板

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