JP2000340580A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2000340580A
JP2000340580A JP11146700A JP14670099A JP2000340580A JP 2000340580 A JP2000340580 A JP 2000340580A JP 11146700 A JP11146700 A JP 11146700A JP 14670099 A JP14670099 A JP 14670099A JP 2000340580 A JP2000340580 A JP 2000340580A
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electrode
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trapezoidal
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JP11146700A
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Hiroichi Goto
博一 後藤
Shinichi Iwagami
信一 岩上
Yasuyuki Asahara
康之 朝原
Emiko Chino
恵美子 千野
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Sanken Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanken Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HEMT及びMESFETの高耐圧化を図る
ことが困難であった。 【解決手段】 HEMTの主動作領域を半導体基体1の
台状部分12に形成する。この台状部分12におけるソ
ース細条部分2aとドレイン細条部分3aから台状部分
12の外側に延在させた円形先端部分2d、3dを設け
る。細条部分2a,3aの一端部2e,3eを先細に形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高電子移動度トラ
ンジスタ(HEMT)又は金属半導体接触(ショットキ
バリア)電界効果トランジスタ(MESFET)等の半
導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】素子主動作領域をボンディングパッド形
成領域等から区画するために、素子主動作領域をメサ構
造にしたMESFETやHEMT(High Electron Mobi
lity Transistor )は公知である。図1及び図2は、従
来のこの種のHEMTを示す。従来のHEMTは、半導
体基体1と、2つのソース電極2と、ドレイン電極3
と、ゲート電極4と、図示が省略されている絶縁膜とを
備えている。なお、ソース電極2、ドレイン電極3、及
びゲート電極4には他の領域と区別するために点々が付
されている。
【0003】半導体基体1は、半絶縁性のGaAs半導
体から成る半導体基板5と、この基板5の上面に形成さ
れた相対的に不純物濃度の低いN形のGaAs半導体か
ら成るバッファ層又はP形のGaAs半導体層とAlG
aAs半導体層が複数積層されて成るバッファ層6と、
相対的に不純物濃度の高いN形のAlGaAs半導体か
ら成る第1の電子供給層7と、実質的に不純物がドープ
されていないGaAs半導体やInGaAs半導体から
成るチャネル層8と、相対的に不純物濃度の高いN形の
AlGaAs半導体から成る第2の電子供給層9と、実
質的に不純物がドープされていないAlGaAs半導体
から成るショットキ層10と、相対的に不純物濃度の高
いGaAs半導体から成るオーミックコンタクト層11
とを備えている。
【0004】半導体基体1は一方の主面にメサ構造の主
動作領域用台状部分12を有する。この台状部分12
は、バッファ層6の上に第1の電子供給層7とチャネル
層8と第2の電子供給層9とショットキ層10とコンタ
クト層11とを順次に有するHEMTの主動作領域であ
る。半導体基体1の台状部分12の外周領域は基板1と
バッファ層6とから成り、HEMTの主動作領域を含ま
ない。
【0005】台状部分12の側面13は、半導体基体1
の一方の主面から他方の主面側に向って広がる傾きを有
する傾斜面であり、ここにバッファ層6の一部、第1の
電子供給層7、チャネル層8、第2の電子供給層9、シ
ョットキ層10、コンタクト層11が露出している。コ
ンタクト層11は、図2及び図3から明らかなようにシ
ョットキ層10から突出する複数の帯状体から成る。従
って、ショットキ層10は複数のコンタクト層11の相
互間に露出している。なお、図3では台状部分12の傾
斜側面13に露出する複数の層の図示が省略されてい
る。
【0006】第1の電極としての左右に分割された2つ
のソース電極2は一般にフィンガ部と呼ばれている複数
のソース細条部分2aとソースパッド部分2bとソース
連結部分2cとをそれぞれ有している。ソース細条部分
2aの図1で斜線を付して区別している部分がコンタク
ト層11に低抵抗接触している。ソースパッド部分2b
は台状部分12の外周のバッファ層6上に配置されてい
る。ストライプ状に配置された複数のソース細条部分2
aはソース連結部分2cによってソース接続導体即ちソ
ースパッド部分2bにそれぞれ接続されている。なお、
ソース細条部分2aの一部は台状部分12の側面13に
接触している。
【0007】第2の電極としてのドレイン電極3は複数
のドレイン細条部分3aと、ドレインパッド部分3bと
ドレイン連結部分3cとから成る。複数のドレイン細条
部分3aの図1で斜線を付して区別している部分がコン
タクト層11に低抵抗接触している。複数のドレイン細
条部分3aは複数のソース細条部分2aの相互間に配置
されている。ソース細条部分2aとドレイン細条部分3
aとは直線状に延びる帯状体であり、規則正しく互いに
平行に配置されている。ドレイン接続導体としてのドレ
インパッド部分3bは半導体基体1の台状部分12の外
周のバッファ層6の上に配置されている。ドレイン連結
部分3cは複数のドレイン細条部分3aをドレインパッ
ド部分3bに接続している。なお、ドレイン細条部分3
aの一部は台状部分12の側面13に接触している。
【0008】ゲート電極4は複数のゲート細条部分4a
とゲートパッド部分4bとゲート連結部分4cとから成
る。ゲート細条部分4aの大部分は台状部分12のショ
ットキ層10にショットキ接触(金属半導体接触)して
いる。ゲート接続導体としてのゲートパッド部分4bは
台状部分12の外周側でバッファ層6の上に配置されて
いる。ゲート連結部分4cは複数のゲート細条部分4a
をゲートパッド部分4bに接続している。なお、ゲート
電極4は平面的に見てソース電極2に交差しているが、
両者は絶縁膜(図示せず)によって電気的に分離されて
いる。
【0009】図1及び図2では省略されているが、ソー
スパッド部分2b、ドレインパッド部分3b、ゲートパ
ッド部分4bの周知のワイヤボンディング技術によって
リード細線(ワイヤ)がボンディングされる領域以外の
半導体基体1の上面側を被覆する絶縁膜が設けられてい
る。
【0010】このHEMTにおいて、ゲート電極4に印
加する電圧を変化させると、チャネル層8に形成される
空乏層の広がりが制御され、ドレイン電極3とソース電
極2との間を流れる電流が制御される。
【0011】図1〜図3のHEMTでは、FETの主動
作領域を台状部分12に設け、各電極のパッド部分2
b、3b、4bを台状部分12の外周側に設けたので、
主動作領域がパッド部分2b、3b、4bの影響を受け
ない。また、1枚の半導体ウエハに基づいて複数のHE
MTを作製する場合、ウエハ段階で個々のHEMTが電
気的に分離され、個々のHEMTの電気的特性をウエハ
段階で正確に測定することが可能になる。また、1つの
半導体チップ内に複数のHEMTを設けた複合素子又は
ICを製造する時に個々のHEMTの電気的分離を容易
且つ確実に達成することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、この
種のHEMT及びこれに類似のMESFETに対する高
耐圧化の要求が高まっている。例えば、この種のHEM
Tをカスケード方式のビデオアンプの電圧増幅部に使用
する場合には、100V程度のドレイン・ソース間耐圧
が得られることが望まれる。しかしながら、従来のHE
MTやMESFETでは20〜35V程度の耐圧しか得
られず、この要求を十分に満足することができなかっ
た。図9の特性線A、Bは、従来の2種類のHEMTの
ソース・ドレイン間の電圧と最大許容電流との関係を示
す。即ち、特性線Aは従来の高耐圧用HEMTの特性を
示し、特性線Bは従来の携帯電話用HEMTの特性を示
す。なお、特性線Cは後述する本発明に従う実施例のH
EMTの特性を示す。特性線A、B、Cの左側領域は安
全領域であり、右側領域は破壊領域である。また、図9
のDはカスケード方式のビデオアンプの負荷線である。
カスケード接続の場合は、負荷線Dが安全領域になけれ
ばならない。
【0013】従来の携帯電話用HEMTの場合は特性線
がBとなるので、ドレイン・ソース間電圧を約20Vよ
りも高めることができない。また、従来の高耐圧用HE
MTの場合には、ドレイン電流を低い値に保つとドレイ
ン・ソース間電圧を120V程度にすることができる
が、ドレイン・ソース間電圧が30〜70V程度の範囲
においてドレイン電流の大きさが大幅に制限され、負荷
線Dに従う電流を流すことができなくなる。以上、HE
MTについて述べたが、MESFET等の半導体装置に
おいても、耐圧向上が望まれている。
【0014】そこで、本発明の目的は、素子主動作領域
を台状部分に形成する半導体装置の耐圧向上を図ること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は、単一又は複数の半導体
層を有し且つ一方の主面に主動作領域用台状部分を有す
る半導体基体と、前記台状部分の上に並置された細条部
分を有する第1及び第2の電極とを備え、且つ前記台状
部分の少なくとも一部が電流通路となって電流が前記第
1及び第2の電極の相互間に流れるように構成された半
導体装置において、前記台状部分の上における前記第1
の電極の前記細条部分の端部と前記第2の電極の前記細
条部分の端部との相互間隔が前記第1及び第2の電極の
前記細条部分の最短相互間隔よりも広くなるように前記
第1及び第2の電極の前記細条部分の少なくとも一方の
端部の幅が前記細条部分の中央部の幅よりも狭くなって
いることを特徴とする半導体装置に係わるものである。
【0016】なお、請求項2に示すように、第1及び第
2の電極に、台状部分の外側に延びる先端部分と、外部
接続用パッド部分と、連結部分とを設け、先端部分と連
結部分との最短距離が第1及び第2の電極の細条部分の
中央部の相互間最短距離よりも長くなるように先端部分
又は連結部分のパターンを決定することが望ましい。ま
た、請求項3に示すように先端部分が平面的に見て角部
が生じないように曲率を有していることが望ましい。ま
た、請求項4に示すように、第1及び第2の電極の細条
部分を複数個設けることが望ましい。また、請求項5に
示すように第3の電極としてゲート電極を設け,HEM
T又はMESFET等の電界効果トランジスタとするこ
とが望ましい。
【0017】
【発明の効果】請求項1及び2の発明によれば、細条部
分の相互間距離、又は先端部分と連結部分との相互間距
離が細条部分の中央部の相互間距離よりも長くなってい
るので,第1及び第2の電極の端部又は先端部分におけ
る電界集中が緩和され、破壊が生じ難くなり、耐圧向上
を図ることができる。また、請求項3の発明においては
先端部分が角部を有さないので、電界集中を良好に緩和
することができ、耐圧向上を図ることができる。また、
請求項4の発明によれば、電力容量の増大を良好に達成
することができる。また、請求項5の発明によれば、H
EMT又はMESFET等の電界効果トランジスタの耐
圧向上を良好に達成することができる。
【0018】
【実施形態及び実施例】次に、図4〜図11を参照して
本発明に係わる実施形態及び実施例を説明する。但し、
図4〜図11において図1〜図3と実質的に同一の部分
には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0019】
【第1の実施例】図4は第1の実施例のHEMTを図1
と同様に絶縁膜を省略して示す平面図である。図5は図
4のB−B線拡大断面図である。図6は図4のC−C線
拡大断面図である。図7は図4のD−D線拡大断面図で
ある。図8は図4の半導体基体の平面図である。
【0020】この第1の実施例のHEMTは、次の
において図1〜図3の従来のHEMTと相違し、
この他は図1〜図3のHEMTと実質的に同一に構成さ
れている。 ソース細条部分2a及びドレイン細条部分3aから
主動作領域用台状部分12の外側に延伸したソース先端
部分2d及びドレイン先端部分3dが設けられ、これ等
が円形状平面パターンを有し、ここではソース電極2と
ドレイン電極3との相互間が広くなっている。 ソース細条部分2a及びドレイン細条部分3aの一
端部2e,3eが先細に形成され、且つこれ等の一端部
2e、3eと先端部分2d,3dとの間に幅狭部2f,
3fが形成されている。 2つのソースパッド用台状部分22、ドレインパッ
ド用台状部分23が設けられ、これ等の上にソースパッ
ド部分2b、ドレインパッド部分3bが配置されてい
る。 コンタクト領域11の一端が細条部分2a,3aに
合せて先細に形成されている。 ドレインパッド部分3bが比較的大面積に形成され
ている。
【0021】第1の実施例のHEMTは、図1〜図3の
従来のHEMTと同様に、半導体基体1、ソース電極
2、ドレイン電極3、ゲート電極4を有している。ま
た、第1の実施例の半導体基体1は、図1〜図3と同様
に、半導体基板5、バッファ層6、第1の電子供給層
7、チャネル層8、第2の電子供給層9、ショットキ層
10、コンタクト層11を有している。しかし、第1の
実施例の半導体基体1の表面は図1〜図3と相違し、主
動作領域用台状部分12の他に、2つのソースパッド用
台状部分22、1つのドレインパッド用台状部分23を
有している。これ等の追加した台状部分22、23の半
導体層の構成は図6及び図7から明らかなように主動作
領域用台状部分12の半導体層の構成と同一である。
【0022】主動作領域用台状部分12、2つのソース
パッド用台状部分22、ドレインパッド用台状部分23
の外周領域は、バッファ層6の一部、第1の電子供給層
7、チャネル層8、第2の電子供給層9、ショットキ層
10を切り欠くことによって形成されている。従って、
4つの台状部分12,22,23の外周領域にはバッフ
ァ層6が露出している。主動作領域用台状部分12は略
平面形状長方形であり、この長手の対向する2辺の一方
の辺の側にソースパッド用台状部分22が配置され、他
方の辺の側にドレインパッド用台状部分23が配置され
ている。ソースパッド部分2b及びドレインパッド部分
3bは台状部分22,23の上に配置されているので、
他の領域との電気的分離が良好に達成される。また、ソ
ースパッド部分2b及びドレインパッド部分3bの下方
及び近傍の電界集中を防止することができる。また、各
パッド部分2b、3bが肉厚になるので、ワイヤボンデ
イング時の半導体チップの割れを防ぐことができる。
【0023】ソース電極2及びドレイン電極3は、それ
ぞれの細条部分2a,3aの一端部2e,3eに幅狭部
2f、3fで連結された円形状先端部分2d、3dを有
する。ソース細条部分2a及びドレイン細条部分3aの
一端部2e,3eは台状部分12の外側に向って先細に
形成されている。また、コンタクト領域11は各細条部
分2a,3aの一端部2e,3eの先細パターンに対応
するように先細パターンに形成されている。従って、ソ
ース細条部分2aとドレイン細条部分3aとの端部にお
ける相互間最短距離は、これ等の中央部の相互間最短距
離よりも長い。このため、各細条部分2a,3aの端部
における電界集中及び電流集中が緩和され、ドレイン・
ソース間の耐圧が向上する。また、本実施例では、各細
条部分2a,3aの一端部2e,3eから台状部分12
の側壁13を通って外側に延びる幅狭部分2f,3fと
先端部分2d、3dが、各細条部分2a,3aの中央部
の幅よりも狭く形成されている。ソース連結部分2c及
びドレイン連結部分3cは各細条部分2a,3aの中央
部と同じ約15μmの幅を有し、各幅狭部分2f、3f
は連結部分2c、3cの幅の約1/3程度の約5μmの
幅を有する。また、円形先端部分2d、3dの直径は1
5μmよりも幾らか小さい。従って、ドレイン連結部分
3cとソース先端部分2d及び幅狭部分2fとの相互間
の最短距離は、細条部分2a,3aの中央部の相互間最
短距離よりも大きい。連結部分2c、3c及び先端部分
2d、3dは共にバッファ領域6の上に配置されている
が、ここでの両者間の距離の増大が図られているので、
ここでの電界集中が緩和され、バッファ領域6に大電流
が流れて素子が破壊に至ることを抑制することができ
る。また、各先端部分2d、3dが角を有さない円形で
あるので、ここでの電界集中を良好に防ぐことができ、
耐圧向上が達成される。
【0024】主動作領域用台状部分12と同一の半導体
層を含むメサ構造の2つのソースパッド用台状部分22
とドレインパッド用台状部分23は、これ等の上面にソ
ースパッド部分2b及びドレインパッド部分3cを有す
る。各台状部分12、22、23はバッファ層6から立
上っているので、これ等の相互間は電気的に分離されて
いる。ゲートパッド部分4bは2つのソースパッド用台
状部分22の相互間のバッファ層6の上に配置されてい
る。
【0025】絶縁膜21はチタン酸化膜とシリコン酸化
膜との積層膜から成り、図7から明らかなようにゲート
連結部分4cとソース連結部分2cとの間に介在し、両
者を電気的に分離している。また、絶縁膜21は、図5
から明らかなようにソース細条部分2a及びドレイン細
条部分3a及びゲート細条部分4aを覆うように形成さ
れている。
【0026】本実施例によればHEMTのドレイン・ソ
ース間の耐圧向上を図ることができる。即ち、本実施例
のHEMTは図9の特性線Cに示す耐圧特性を有する。
この特性線Cから明らかなようにドレイン・ソース間電
圧が80Vよりも高い領域において負荷線Dよりも大き
いドレイン電流を流すことができるのみでなく、ドレイ
ン・ソース間電圧が30〜80Vの中間電圧領域におい
て従来の高耐圧用HEMTの特性線Aよりも大きいドレ
イン電流を流すことが可能になる。
【0027】
【第2の実施例】図10は第2の実施例に係わるMES
FETを示す。第2の実施例のMESFETは、バッフ
ァ層6の上の半導体層の構成が第1の実施例のHEMT
と相違している点を除いて、第1の実施例のHEMTと
同一に構成されている。即ち、図10から明らかなよう
にMESFETの半導体基体1は、半絶縁性のGaAs
半導体から成る半導体基板5と、高抵抗のN形GaAs
バッファ層6と、N形半導体から成る活性層30とを有
する。主動作領域用台状部分12は活性層30とバッフ
ァ層6の一部とから成り、平面的に見てバッファ層6に
包囲されている。ソース細条部分2a、ドレイン細条部
分3a及びゲート細条部分4aの大部分は台状部分12
の表面上即ち活性層30の表面上に配置されている。ま
た、図示はされていないが、第1の実施例の先端部分2
d、3dと同様なものが設けられている。この第2の実
施例によっても第1の実施例と同様な効果を得ることが
できる。
【0028】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) ソースパッド用台状部分22及びドレインパッ
ド用台状部分23を設けないで、バッファ層6にソース
パッド部分2b及びドレインパッド部分3bを直接に形
成することができる。 (2) 細条部分2a,3a端部2e,3eを電界集中
緩和効果を得るために先細に形成することが望ましい
が、先細にしないで段階的に幅狭部分2f、3fに変化
させることができる。 (3) 円形先細部分2d、3dの径を細条部分2a,
3aの最大幅と同一にすることができる。この場合で
も、先細部分2d,3dの曲率による電界集中緩和効果
が得られる。 (4) 先端部分2d、3dを円形としないで、図11
に示すように帯状の幅狭部分2f、3fの先端を面取り
して曲率を持たせた形状とすることができる。 (5) 半導体基体1の上面を保護する絶縁膜21とし
ては、チタン酸化膜のみから成る膜やチタン酸化膜の上
にシリコン酸化膜等を積んだ積層膜の他に例えば、シリ
コン酸化膜のみから成り、チタン酸化膜を使用しない膜
とすることもできる。しかし、チタン酸化膜から成る絶
縁膜は半導体基体1の上面に露出したバッファ層6の表
面を電気的に安定化する効果を有する。従って、少なく
ともバッファ層6に接する絶縁膜はチタン酸化膜とする
ことが望ましい。 (6) ゲート細条部分4aにループ形成部を設けない
で、ゲート細条部分4aの他端を開放状態にすることが
できる。 (7) バイポーラトランジスタにも本発明を適用する
ことができる。この場合にはドレイン電極3をコレクタ
電極、ソース電極2をエミッタ電極、ゲート電極4をベ
ース電極とし、且つ半導体基体に周知のコレクタ領域、
エミッタ領域及びベース領域を設ける。また、ダイオー
ドにも本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のHEMTを絶縁膜を省いて示す平面図で
ある。
【図2】図1のA−A線に相当する部分の断面図であ
る。
【図3】図1の半導体基体の平面図である。
【図4】本発明の第1の実施例のHEMTを絶縁膜を省
いて示す平面図である。
【図5】図4のB−B線に相当する部分の拡大断面図で
ある。
【図6】図4のC−C線に相当する部分の拡大断面図で
ある。
【図7】図4のD−D線に相当する部分の拡大断面図で
ある。
【図8】図4の半導体基体の平面図である。
【図9】従来のHEMT及び本発明の実施例のHEMT
の特性図である。
【図10】第2の実施例のMESFETを図5と同様に
示す断面図である。
【図11】変形例の先端部分のパターンを示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1 半導体基体 2 ソース電極 2d 先端部分 3 ドレイン電極 3d 先端部分 4 ゲート電極 5 半導体基板 6 バッファ層 7 第1の電子供給層 8 チャネル層 9 第2の電子供給層 10 ショットキ層 11 コンタクト層 12 台状部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝原 康之 埼玉県新座市北野三丁目6番3号 サンケ ン電気株式会社内 (72)発明者 千野 恵美子 埼玉県新座市北野三丁目6番3号 サンケ ン電気株式会社内 Fターム(参考) 5F102 FA01 GB01 GC01 GD01 GQ01 GS08 GS09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一又は複数の半導体層を有し且つ一方
    の主面に主動作領域用台状部分を有する半導体基体と、
    前記台状部分の上に並置された細条部分を有する第1及
    び第2の電極とを備え、且つ前記台状部分の少なくとも
    一部が電流通路となって電流が前記第1及び第2の電極
    の相互間に流れるように構成された半導体装置におい
    て、 前記台状部分の上における前記第1の電極の前記細条部
    分の端部と前記第2の電極の前記細条部分の端部との相
    互間隔が前記第1及び第2の電極の前記細条部分の最短
    相互間隔よりも広くなるように前記第1及び第2の電極
    の前記細条部分の少なくとも一方の端部の幅が前記細条
    部分の中央部の幅よりも狭くなっていることを特徴とす
    る半導体装置。
  2. 【請求項2】 単一又は複数の半導体層を有し且つ一方
    の主面に主動作領域用台状部分を有する半導体基体と、
    前記台状部分の上に並置された細条部分を有する第1及
    び第2の電極とを備え、且つ前記台状部分の少なくとも
    一部が電流通路となって電流が前記第1及び第2の電極
    の相互間に流れるように構成された半導体装置におい
    て、 前記第1及び第2の電極は、前記細条部分の他に、前記
    台状部分上の前記細条部分の一端から前記台状部分の側
    壁を通って前記台状部分の外側に延びている先端部分
    と、パッド部分と、前記細条部分を前記パッド部分に接
    続するための連結部分とを有し, 平面的に見て前記第1及び第2の電極のパッド部分の相
    互間に前記台状部分が配置され、 前記第1及び第2の電極の前記先端部分及び前記連結部
    分は前記台状部分の外側に配置され、 前記第1の電極の前記先端部分と前記第2の電極の前記
    連結部分との間の最短距離及び前記第2の電極の前記先
    端部分と前記第1の電極の前記連結部分との間の最短距
    離が前記第1及び第2の電極の前記細条部分の中央部の
    相互間の最短距離よりも長くなるように前記先端部分又
    は前記連結部分のパターンが決定されていることを特徴
    とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 単一又は複数の半導体層を有し且つ一方
    の主面に主動作領域用台状部分を有する半導体基体と、
    前記台状部分の上に並置された細条部分を有する第1及
    び第2の電極とを備え、且つ前記台状部分の少なくとも
    一部が電流通路となって電流が前記第1及び第2の電極
    の相互間に流れるように構成された半導体装置におい
    て、 前記第1及び第2の電極は、前記細条部分の他に、前記
    台状部分上の前記細条部分の一端から前記台状部分の側
    壁を通って前記台状部分の外側に延びている先端部分
    と、パッド部分と、前記細条部分を前記パッド部分に接
    続するための連結部分とを有し, 平面的に見て前記第1及び第2の電極のパッド部分の相
    互間に前記台状部分が配置され、 前記第1及び第2の電極の前記先端部分及び前記連結部
    分は前記台状部分の外側に配置され、 前記第1及び第2の電極の前記先端部分のパータンは平
    面的に見て角部が生じないように曲率を有しており、 前記第1の電極の前記先端部分と前記第2の電極の前記
    連結部分との間の最短距離及び前記第2の電極の前記先
    端部分と前記第1の電極の前記連結部分との間の最短距
    離が前記第1及び第2の電極の前記細条部分の中央部の
    相互間の最短距離以下に設定されていることを特徴とす
    る半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の電極は前記細条部分
    を複数個を有し,前記第1の電極の細条部分と前記第2
    の電極の細条部分とが交互に配置されていることを特徴
    とする請求項1又は2又は3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 更に、前記台状部分の上に第3の電極を
    有し、前記第3の電極は前記第1及び第2の電極の相互
    間に配置され、前記半導体装置は電界効果トランジスタ
    であり、前記第1の電極はソース電極であり、前記第2
    の電極はドレイン電極であり、前記第3の電極はゲート
    電極である請求項1又は2又は3又は4記載の半導体装
    置。
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