JP2000340495A - 液処理装置およびそれに用いる処理液供給ノズル - Google Patents
液処理装置およびそれに用いる処理液供給ノズルInfo
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Abstract
液処理装置および液供給ノズルを提供すること。また、
このように衝撃が小さいことに加えて基板表面に対する
処理液の供給むらを小さくすることができる液処理装置
および処理液供給ノズルを提供すること。 【解決手段】 移動機構54により処理液供給ノズル86と
基板Wとの間に相対移動を生じさせつつノズル86から基
板W上に処理液Lを供給して液処理を行う液処理装置であ
って、ノズル86は、長尺状をなす本体120と、本体120内
で処理液Lを一旦貯留する第1の空間部122と、本体120
内の第1の空間部122の下方に設けられた第2の空間部1
23と、本体120の底部の長手方向に沿って形成された、
処理液Lを吐出する吐出口121と、第2の空間部123内
に、本体120の長手方向に沿って配置され、処理液Lが衝
突しつつ、処理液Lを吐出口121に導く液衝突部材124と
を有する。
Description
基板に対し、現像処理等の液処理を行う液処理装置およ
びそれに用いる処理液供給ノズルに関する。
工程においては、半導体ウエハにレジストを塗布し、こ
れにより形成されたレジスト膜を所定の回路パターンに
応じて露光し、この露光パターンを現像処理することに
よりレジスト膜に回路パターンが形成される。
るために、レジスト塗布現像処理システムが用いられて
おり、現像処理はこのシステムに搭載された現像処理ユ
ニットにより行われる。
保持して回転させるスピンチャックと、スピンチャック
上の半導体ウエハに現像液を供給する現像液供給ノズル
とを備えている。そして、従来の現像処理ユニットに用
いられる現像液供給ノズルとしては、半導体ウエハの直
径よりも長い長さの長尺状のノズル本体を有し、その底
面に多数の吐出口が一列に整列した状態で形成されたも
のが用いられている。このような現像液供給ノズルを用
いて現像液を半導体ウエハ上に塗布するためには、ま
ず、現像液供給ノズルをスピンチャックに保持されてい
る半導体ウエハの上方の半導体ウエハの直径に重なる位
置まで移動させ、その状態で現像液供給ノズル内の空間
へ所定圧力で現像液を供給して吐出口から現像液を半導
体ウエハに吐出させつつ、半導体ウエハを少なくとも1
/2回転させる。これにより、半導体ウエハの全面に均
一な現像液パドルを形成する。
の均一性を確保するために現像処理を均一に行う観点か
ら半導体半導体ウエハの全面に亘って現像液の合計滞留
時間を極力同一にすることが望ましく、そのために現像
液を極力速やかに半導体ウエハの全面に現像液を塗布す
る必要があることから、現像液の供給圧力を高くしてい
る。
れた吐出口は径が小さいため本質的に現像液の吐出速度
が高く、上述のように現像液の供給圧力を高くすると、
益々吐出速度が高くなって現像液が半導体ウエハ上に到
達する際の衝撃が大きくなり、これによって線幅の均一
性が低下するおそれがある。
現像液供給ノズルの材質として撥水性の高い樹脂が用い
られていることから、ノズル底部に設けられた多数の吐
出口から現像液が吐出される際に現像液の吐出範囲が狭
く、半導体ウエハ上に現像液が供給されない部分が生じ
るおそれがある。この傾向は、現像液の供給量をウエハ
全面に亘って均一にする観点から採用されている、ウエ
ハ上で現像液供給ノズルをスキャンさせながら現像液を
吐出するスキャン方式の場合に特に顕著である。
であって、処理液が基板へ供給される際の衝撃が小さい
液処理装置および液供給ノズルを提供することを目的と
する。また、このように衝撃が小さいことに加えて基板
表面に対する処理液の供給むらを小さくすることができ
る液処理装置および処理液供給ノズルを提供することを
目的とする。
に、本発明の第1の観点によれば、基板に対して処理液
を供給する処理液供給ノズルと、ノズルに対し所定の液
供給圧力で処理液を導入する液導入機構と、該ノズルと
基板との間に相対移動を生じさせる移動機構とを具備
し、前記移動機構により前記ノズルと基板との間に相対
移動を生じさせつつ、前記ノズルから基板上に処理液を
供給して液処理を行う液処理装置であって、前記処理液
供給ノズルは、ノズル本体と、ノズル本体内に設けら
れ、処理液を一旦貯留する空間部と、ノズル本体の底部
に形成された、処理液を基板に向けて吐出するための吐
出口と、前記貯留部と前記吐出口との間に設けられ、前
記空間部から排出された処理液に緩衝作用を及ぼし、前
記吐出口から吐出する処理液の吐出圧力を緩和する緩衝
部とを有することを特徴とする液処理装置が提供され
る。
て処理液を供給する処理液供給ノズルと、ノズルに対し
所定の液供給圧力で処理液を導入する液導入機構と、該
ノズルと基板との間で相対移動を生じさせる移動機構と
を具備し、前記移動機構により前記処理液供給ノズルと
基板との間に相対移動を生じさせつつ前記ノズルから基
板上に処理液を供給して液処理を行う液処理装置であっ
て、前記処理液供給ノズルは、長尺状をなすノズル本体
と、ノズル本体内に設けられ、処理液を一旦貯留する第
1の空間部と、ノズル本体内の前記第1の空間部の下方
に設けられ、第1の空間部から処理液が供給される第2
の空間部と、ノズル本体の底部に形成され、処理液を前
記第2の空間部から基板に向けて吐出するための吐出口
と、前記第2の空間部内に、ノズル本体の長手方向に沿
って配置され、処理液が衝突しつつ、処理液を前記吐出
口に導く液衝突部材とを有することを特徴とする液処理
装置が提供される。
て所定の液供給圧力で導入された処理液を供給する液供
給ノズルであって、ノズル本体と、ノズル本体内に設け
られ、処理液を一旦貯留する空間部と、ノズル本体の底
部に形成された、処理液を基板に向けて吐出するための
吐出口と、前記空間部と前記吐出口との間に設けられ、
前記空間部から排出された処理液に緩衝作用を及ぼし、
前記吐出口から吐出する処理液の吐出圧力を緩和する緩
衝部とを具備することを特徴とする処理液供給ノズルが
提供される。
て所定の液供給圧力で導入された処理液を供給する液供
給ノズルであって、長尺状をなすノズル本体と、ノズル
本体内に設けられ、処理液を一旦貯留する第1の空間部
と、ノズル本体内の前記第1の空間部の下方に設けら
れ、第1の空間部から処理液が供給される第2の空間部
と、ノズル本体の底部に形成され、処理液を前記第2の
空間部から基板に向けて吐出するためのスリット状の吐
出口と、前記第2の空間部内に、ノズル本体の長手方向
に沿って配置され、処理液が衝突しつつ、処理液を前記
吐出口に導く液衝突部材とを具備することを特徴とする
処理液供給ノズルが提供される。
によれば、基板に対して処理液を供給する処理液供給ノ
ズルが、処理液を一旦貯留する空間部と吐出口との間
に、空間部から排出された処理液に緩衝作用を及ぼし、
吐出口から吐出する処理液の吐出圧力を緩和する緩衝部
を有しているので、処理液が吐出口から吐出する際の吐
出速度を小さくすることができ、基板に対して大きな衝
撃を与えることなく所望の量の処理液を基板に供給する
ことができる。
によれば、基板に対して処理液を供給する処理液供給ノ
ズルが、第1の空間部および第2の空間部を内部に有す
る長尺状をなすノズル本体を有しているので、処理液が
第1の空間部から第2の空間部に供給される際に処理液
の供給圧力が緩和され、また、第2の空間部内にノズル
本体の長手方向に沿って液衝突部材が配置されているの
で、第1の空間から第2の空間に供給された処理液が液
衝突部材に衝突してその衝撃力が緩和され、処理液が吐
出口から吐出する際の吐出速度を小さくすることがで
き、基板に対して大きな衝撃を与えることなく所望の量
の処理液を基板に供給することができる。また、処理液
は衝突部材を伝って吐出口にゆっくりと導かれるので、
処理液を吐出口からゆっくりと均一に吐出することがで
きる。したがって、処理液が供給されない部分をなくす
ることができ、基板表面に対する処理液の供給むらを極
めて小さくすることができる。
の構成において、吐出口は、ノズル本体の長手方向に沿
って形成されたスリットまたは複数の孔で構成すること
ができる。そして、吐出口をスリットで構成することに
より、衝突部材を伝って吐出口にゆっくりと導かれた処
理液が基板のより広い範囲により均一に吐出することが
でき、処理液の供給むらをより一層小さくすることがで
き、基板の全面に亘ってむらなく処理液を供給すること
ができる。また、処理液供給ノズルが、第1の空間部と
前記第2の空間部との間に複数の孔、またはスリットを
有し、処理液が前記複数の孔、または前記スリットを通
過する際に圧力損失を生じるようにすることが好まし
い。このように複数の孔またはスリットを設けることに
より、処理液が第1の空間部から第2の空間部に供給さ
れる際に大きな圧力損失を生じるので、第2の空間部に
おいて液供給圧力を有効に緩和することができる。
ることができる。また、衝突部材は液保持能を有するも
の、例えば、処理液が水系の場合に衝突部材として親水
性のものないしは吸水性を有するものであることが好ま
しい。これにより衝撃部材が処理液を一旦保持すること
ができるので、処理液を一層均一に処理液を吐出口に導
くことができるとともに、処理液の供給を停止した際に
は吐出口からの処理液の液ダレを防止することができ
る。
明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明
の液処理装置の一実施形態に係る現像処理ユニットが搭
載されたレジスト塗布現像処理システムを示す概略平面
図、図2はその正面図、図3はその背面図である。
搬送ステーションであるカセットステーション10と、
複数の処理ユニットを有する処理ステーション11と、
処理ステーション11と隣接して設けられる露光装置
(図示せず)との間でウエハWを受け渡すためのインタ
ーフェイス部12とを具備している。
体としての半導体ウエハW(以下、単にウエハと記す)
を複数枚例えば25枚単位でウエハカセットCRに搭載
された状態で他のシステムからこのシステムへ搬入また
はこのシステムから他のシステムへ搬出したり、ウエハ
カセットCRと処理ステーション11との間でウエハW
の搬送を行うためのものである。
は、図1に示すように、カセット載置台2上に図中X方
向に沿って複数(図では4個)の位置決め突起20aが
形成されており、この突起20aの位置にウエハカセッ
トCRがそれぞれのウエハ出入口を処理ステーション1
1側に向けて一列に載置可能となっている。ウエハカセ
ットCRにおいてはウエハWが垂直方向(Z方向)に配
列されている。また、カセットステーション10は、ウ
エハカセット載置台20と処理ステーション11との間
に位置するウエハ搬送機構21を有している。このウエ
ハ搬送機構21は、カセット配列方向(X方向)および
その中のウエハWのウエハ配列方向(Z方向)に移動可
能なウエハ搬送用アーム21aを有しており、この搬送
アーム21aによりいずれかのウエハカセットCRに対
して選択的にアクセス可能となっている。また、ウエハ
搬送用アーム21aは、θ方向に回転可能に構成されて
おり、後述する処理ステーション11側の第3の処理ユ
ニット群G3に属するアライメントユニット(ALI
M)およびエクステンションユニット(EXT)にもア
クセスできるようになっている。
ハWへ対して塗布・現象を行う際の一連の工程を実施す
るための複数の処理ユニットを備え、これらが所定位置
に多段に配置されており、これらにより半導体ウエハW
が一枚ずつ処理される。この処理ステーション11は、
図1に示すように、中心部に搬送路22aを有し、この
中に主ウエハ搬送機構22が設けられ、ウエハ搬送路2
2aの周りに全ての処理ユニットが配置されている。こ
れら複数の処理ユニットは、複数の処理ユニット群に分
かれており、各処理ユニット群は複数の処理ユニットが
鉛直方向に沿って多段に配置されている。
に、筒状支持体49の内側に、ウエハ搬送装置46を上
下方向(Z方向)に昇降自在に装備している。筒状支持
体49はモータ(図示せず)の回転駆動力によって回転
可能となっており、それにともなってウエハ搬送装置4
6も一体的に回転可能となっている。
後方向に移動自在な複数本の保持部材48を備え、これ
らの保持部材48によって各処理ユニット間でのウエハ
Wの受け渡しを実現している。
においては、4個の処理ユニット群G1,G2,G3,
G4がウエハ搬送路22aの周囲に実際に配置されてお
り、処理ユニット群G5は必要に応じて配置可能となっ
ている。
ット群G1,G2はシステム正面(図1において手前)
側に並列に配置され、第3の処理ユニット群G3はカセ
ットステーション10に隣接して配置され、第4の処理
ユニット群G4はインターフェイス部12に隣接して配
置されている。また、第5の処理ユニット群G5は背面
部に配置可能となっている。
ユニット群G1では、カップCP内でウエハWをスピン
チャック(図示せず)に載置して所定の処理を行う2台
のスピナ型処理ユニットが上下2段に配置されており、
この実施形態においては、ウエハWにレジストを塗布す
るレジスト塗布ユニット(COT)およびレジストのパ
ターンを現像する現像ユニット(DEV)が下から順に
2段に重ねられている。第2の処理ユニット群G2も同
様に、2台のスピナ型処理ユニットとしてレジスト塗布
ユニット(COT)および現像ユニット(DEV)が下
から順に2段に重ねられている。
T)等を下段側に配置する理由は、レジスト液の廃液が
機構的にもメンテナンスの上でも現像液の廃液よりも本
質的に複雑であり、このように塗布ユニット(COT)
等を下段に配置することによりその複雑さが緩和される
からである。しかし、必要に応じてレジスト塗布ユニッ
ト(COT)等を上段に配置することも可能である。
3に示すように、ウエハWを載置台SPに載せて所定の
処理を行うオーブン型の処理ユニットが多段に重ねられ
ている。すなわち冷却処理を行うクーリングユニット
(COL)、レジストの定着性を高めるためのいわゆる
疎水化処理を行うアドヒージョンユニット(AD)、位
置合わせを行うアライメントユニット(ALIM)、ウ
エハWの搬入出を行うエクステンションユニット(EX
T)、露光処理前や露光処理後、さらには現像処理後に
ウエハWに対して加熱処理を行う4つのホットプレート
ユニット(HP)が下から順に8段に重ねられている。
なお、アライメントユニット(ALIM)の代わりにク
ーリングユニット(COL)を設け、クーリングユニッ
ト(COL)にアライメント機能を持たせてもよい。
の処理ユニットが多段に重ねられている。すなわち、ク
ーリングユニット(COL)、クーリングプレートを備
えたウエハ搬入出部であるエクステンション・クーリン
グユニット(EXTCOL)、エクステンションユニッ
ト(EXT)、クーリングユニット(COL)、および
4つのホットプレートユニット(HP)が下から順に8
段に重ねられている。
ット(COL)、エクステンション・クーリングユニッ
ト(EXTCOL)を下段に配置し、処理温度の高いホ
ットプレートユニット(HP)を上段に配置すること
で、ユニット間の熱的な相互干渉を少なくすることがで
きる。もちろん、ランダムな多段配置としてもよい。
背部側に第5の処理ユニット群G5を設けることができ
るが、第5の処理ユニット群G5を設ける場合には、案
内レール25に沿って主ウエハ搬送機構21から見て側
方へ移動できるようになっている。したがって、第5の
処理ユニット群G5を設けた場合でも、これを案内レー
ル25に沿ってスライドすることにより空間部が確保さ
れるので、主ウエハ搬送機構21に対して背後からメン
テナンス作業を容易に行うことができる。この場合に、
このような直線状の移動に限らず、回動させるようにし
ても同様にスペースの確保を図ることができる。なお、
この第5の処理ユニット群G5としては、基本的に第3
および第4の処理ユニット群G3,G4と同様、オープ
ン型の処理ユニットが多段に積層された構造を有してい
るものを用いることができる。
(X方向)については、処理ステーション11と同じ長
さを有している。図1、図2に示すように、このインタ
ーフェイス部12の正面部には、可搬性のピックアップ
カセットCRと定置型のバッファカセットBRが2段に
配置され、背面部には周辺露光装置23が配設され、中
央部には、ウエハ搬送体24が配設されている。このウ
エハ搬送体24は、X方向、Z方向に移動して両カセッ
トCR,BRおよび周辺露光装置23にアクセス可能と
なっている。また、このウエハ搬送体24は、θ方向に
回転可能であり、処理ステーション11の第4の処理ユ
ニット群G4に属するエクステンションユニット(EX
T)や、さらには隣接する露光装置側のウエハ受け渡し
台(図示せず)にもアクセス可能となっている。
理システム1においては、まず、カセットステーション
10において、ウエハ搬送機構21のウエハ搬送用アー
ム21aがカセット載置台20上の未処理のウエハWを
収容しているウエハカセットCRにアクセスして、その
カセットCRから一枚のウエハWを取り出し、第3の処
理ユニット群G3のエクステンションユニット(EX
T)に搬送する。
ト(EXT)から、主ウエハ搬送機構22のウエハ搬送
装置46により、処理ステーション11に搬入される。
そして、第3の処理ユニット群G3のアライメントユニ
ット(ALIM)によりアライメントされた後、アドヒ
ージョン処理ユニット(AD)に搬送され、そこでレジ
ストの定着性を高めるための疎水化処理(HMDS処
理)が施される。この処理は加熱を伴うため、その後ウ
エハWは、ウエハ搬送装置46により、クーリングユニ
ット(COL)に搬送されて冷却される。
ユニット(COL)で冷却さたウエハWは、引き続き、
ウエハ搬送装置46によりレジスト塗布ユニット(CO
T)に搬送され、そこで塗布膜が形成される。塗布処理
終了後、ウエハWは処理ユニット群G3,G4のいずれ
かのホットプレートユニット(HP)内でプリベーク処
理され、その後いずれかのクーリングユニット(CO
L)にて冷却される。
ト群G3のアライメントユニット(ALIM)に搬送さ
れ、そこでアライメントされた後、第4の処理ユニット
群G 4のエクステンションユニット(EXT)を介して
インターフェイス部12に搬送される。
置23により周辺露光されて余分なレジストが除去さ
れ、その後ウエハWはインターフェイス部12に隣接し
て設けられた露光装置(図示せず)に搬送され、そこで
所定のパターンに従ってウエハWのレジスト膜に露光処
理が施される。
ス部12に戻され、ウエハ搬送体24により、第4の処
理ユニット群G4に属するエクステンションユニット
(EXT)に搬送される。そして、ウエハWは、ウエハ
搬送装置46により、いずれかのホットプレートユニッ
ト(HP)に搬送されてポストエクスポージャーベーク
処理が施され、次いで、クーリングユニット(COL)
により冷却される。
V)に搬送され、そこで露光パターンの現像が行われ
る。現像終了後、ウエハWはいずれかのホットプレート
ユニット(HP)に搬送されてポストベーク処理が施さ
れ、次いで、クーリングユニット(COL)により冷却
される。このような一連の処理が終了した後、第3処理
ユニット群G3のエクステンションユニット(EXT)
を介してカセットステーション10に戻され、いずれか
のウエハカセットCRに収容される。
ト(DEV)について説明する。図4および図5は、現
像処理ユニット(DEV)の全体構成を示す略断面図お
よび略平面図である。
には環状のカップCPが配置され、カップCPの内側に
はスピンチャック52が配置されている。スピンチャッ
ク52は真空吸着によってウエハWを固定保持した状態
で駆動モータ54によって回転駆動される。駆動モータ
54は、ユニット底板50の開口に昇降移動可能に配置
され、たとえばアルミニウムからなるキャップ状のフラ
ンジ部材58を介してたとえばエアシリンダからなる昇
降駆動手段60および昇降ガイド手段62と結合されて
いる。駆動モータ54の側面にはたとえばステンレス鋼
(SUS)からなる筒状の冷却ジャケット64が取り付
けられ、フランジ部材58は、この冷却ジャケット64
の上半部を覆うように取り付けられている。
は、ユニット底板50の開口の外周付近でユニット底板
50に密着し、これによりユニット内部が密閉される。
スピンチャック52と主ウエハ搬送機構22との間でウ
エハWの受け渡しが行われる時は、昇降駆動機構60が
駆動モータ54ないしスピンチャック52を上方へ持ち
上げることでフランジ部材58の下端がユニット底板5
0から浮くようになっている。なお、現像処理ユニット
(DEV)の筐体には、ウエハ保持部材48が侵入する
ための窓70が形成されている。
現像液供給ノズル86は、現像液供給管88を介して現
像液供給部89に接続されている。この現像液供給ノズ
ル86はノズルスキャンアーム92の先端部に着脱可能
に取り付けられている。このスキャンアーム63は、ユ
ニット底板50の上に一方向(Y方向)に敷設されたガ
イドレール94上で水平移動可能な垂直支持部材96の
上端部に取り付けられており、Y方向駆動機構111に
よって垂直支持部材96と一体的にY方向に移動するよ
うになっている。また、現像液供給ノズル86は、Z軸
駆動機構112によって上下方向(Z方向)に移動可能
となっている。現像処理ユニット(DEV)の駆動機
構、すなわち、駆動モータ54、ならびに、Y軸駆動機
構111およびZ軸駆動機構112は、制御部110に
よって制御されるようになっている。
示すように、長尺状をなすノズル本体120を有し、そ
の長手方向が水平になるように配置されており、本体1
20の底面にスリット状の吐出口121が設けられてい
る。この本体120の長手方向の長さは、ウエハWの長
さより若干長い長さを有しており、また、図7の断面図
に示すように、ノズル本体120内に、現像液Lを一旦
貯留する第1の空間部122と、第1の空間部122の
下方に設けられ、第1の空間部122から現像液が供給
される第2の空間部123とを有している。第1の空間
部122と第2の空間部123との間には、図8に示す
ように、複数の孔125が本体120の長手方向に沿っ
て設けられており、現像液供給部89から所定の供給圧
力で第1の空間部122に供給された現像液がこれら孔
125を通過する際に圧力損失を生じ、これにより第2
の空間123における現像液の供給圧力が緩和される。
この孔125は、200mmウエハ用のノズルの場合、
例えば、大きさが0.4mmφで208個形成されてい
る。また、第2の空間部内123には、図9に示すよう
に、ノズル本体120の長手方向に沿って現像液が衝突
する円柱状の液衝突棒124が配置されている。この液
衝突棒124は、現像液が衝突した際に第1の空間部1
22からの現像液の衝撃力を緩和しつつ、現像液を吐出
口122に導く機能を有している。上述したスリット状
の吐出口121は第2の空間123の下端に設けられて
おり、第1の空間部122から孔125を通って第2の
空間部123に供給された現像液Lは、衝突棒124に
衝突した後、吐出口121からゆっくりと帯状に吐出さ
れる。すなわち、複数の孔125、第2の空間部12
3、および衝突棒124は、吐出口121からの現像液
の吐出圧力を緩和する緩衝部を構成している。なお、ス
リット121からウエハWまでの距離dは例えば0.5
〜10mmに設定される。
例えばPCTFE等の樹脂材料で構成されることが好ま
しい。一方、衝突棒124は、石英やセラミックス等の
耐薬品性が高い材料で構成されることが好ましく、また
現像液が保持可能なように親水性ないしは吸水性を有し
ていることが好ましい。衝突棒124に吸水性を持たせ
るためには典型的には衝突棒124を多孔質体とすれば
よい。この衝突棒124は、その直径が例えば3〜5m
m程度とされる。また、スリット状の吐出口125の幅
は例えば3mm程度とされる。
に、現像液供給ノズル86をウエハWの直径に対応する
ようにウエハW中央部の上方に位置し、現像液供給ノズ
ル86から現像液を帯状に吐出させながら、ウエハWを
1/2回転以上、例えば1回転させる。または、現像液
供給ノズル86から現像液を吐出させながら、ウエハW
を回転させずに現像液供給ノズル86をガイドレール6
5に沿ってスキャンさせる。これにより、ウエハWの全
面に現像液が塗布される。
洗浄液を吐出するためのリンスノズル102を有してい
る。このリンスノズル102は、ガイドレール94上を
Y方向に移動自在に設けられたノズルスキャンアーム1
04の先端に取り付けられている。これにより、現像液
による現像処理の終了後、ウエハW上に移動して、洗浄
液をウエハWに吐出するようになっている。
15(図5)に待機されるようになっており、この待機
部115にはノズル86を洗浄するノズル洗浄機構13
0が設けられている。
ット(DEV)における現像処理の動作を説明する。所
定のパターンが露光されポストエクスポージャーベーク
処理および冷却処理されたウエハWを、主ウエハ搬送機
構22によってカップCPの真上まで搬送し、昇降駆動
機構60によって上昇されたスピンチャック52に真空
吸着させる。
の上方に移動し、現像液供給部89から所定の供給圧力
で現像液供給ノズル86へ現像液を供給し、この供給圧
力により現像液供給ノズル86から現像液を帯状に吐出
させる。そして、このように現像液を吐出させながら、
ウエハWを1/2回転以上、例えば1回転させることに
より、または、現像液供給ノズル86をガイドレール9
4に沿ってスキャンさせることにより、現像液がウエハ
W全面に所定厚さになるように塗布される。
ノズル86が、第1の空間部122および第2の空間部
123を内部に有する長尺状をなすノズル本体120を
有しているので、現像液が第1の空間部122から第2
の空間部123に供給される際にその供給圧力が緩和さ
れ、また、第2の空間部123内にノズル本体120の
長手方向に沿って液衝突部材124が配置されているの
で、第1の空間122から第2の空間123に供給され
た現像液が液衝突部材124に衝突してその衝撃力が緩
和され、現像液が吐出口121から吐出する際の吐出速
度を小さくすることができ、従来のようにウエハWに対
して大きな衝撃を与えることなく所望の量の現像液をウ
エハWに供給することができる。また、現像液は衝突部
材124を伝って吐出口121にゆっくりと導かれるの
で、現像液を吐出口121から均一に吐出させることが
できる。しかも、吐出口121がスリット状をなしてい
るので、衝突部材124を伝ってきた現像液が広い範囲
に均一に広がる。したがって、従来、特に現像液の供給
むらが生じやすかったスキャン方式の場合にも、現像液
が供給されない部分をなくすることができ、ウエハWの
全面に亘ってむらなく現像液を供給することができ、現
像処理を均一に進行させることができる。
の空間部122と第2の空間部123との間に複数の孔
125を有しているので、現像液がこれら孔125を通
過する際に大きな圧力損失を生じ、現像液供給圧力を大
きく緩和することができる。
ものを使用しているので、第2の空間部123に至った
現像液をまんべんなくこの液衝突部材124に衝突させ
ることができる。さらに、衝突棒124が円柱状をなし
ているので、現像液が滞ることなく連続して供給され
る。さらに、衝突部材124は親水性のものないしは吸
水性を有するものを用いることにより、衝突部材124
が現像液を一旦保持することができるので、現像液を特
に均一に吐出口121に導くことができるとともに、現
像液の供給を停止した際に、吐出口121からの処理液
の液ダレを防止することができる。
後、ウエハWがスピンチャック52により回転されて現
像液が振り切られる。その後、リンスノズル102がウ
エハWの上方に移動され、リンスノズル102から洗浄
液が吐出されてウエハW上に残存する現像液が洗い流さ
れる。
され、ウエハW上に残存する現像液および洗浄液が吹き
飛ばされてウエハWが乾燥される。これにより、一連の
現像処理が終了する。
した現像液供給ノズル86を待機位置115に移動さ
せ、ノズル洗浄機構(ノズルバス)120に位置させ
る。そして、ここで現像液供給ノズル86の先端に洗浄
液を供給して洗浄する。
ず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態
では、第1の空間部122と第2の空間部123との間
に複数の孔125を設けたが、図10に示すように、ス
リット126を設けてもよい。これによっても大きな圧
力損失を生じさせることができ、液供給圧力を大きく緩
和することができる。また、衝突部材124の断面形状
は円形に限るものではない。さらに、衝突部材は棒状の
ものに限らず、図11に示すように球形等をなす複数の
部材127の集合体で構成することもできる。さらにま
た、上記実施形態では現像液供給ノズルの吐出口をスリ
ット状にしたが、図12に示すように、吐出口を複数の
孔128で構成してもよい。さらにまた、上記実施の形
態では、本発明を現像処理に適用した場合について説明
したが、洗浄等の他の液処理に適用することもできる。
さらにまた、基板として半導体ウエハを用いた場合につ
いて説明したが、これに限らず液晶表示装置(LCD)
基板等、他の基板に対しても本発明を適用することがで
きる。
基板に対して処理液を供給する処理液供給ノズルが、処
理液を一旦貯留する空間部と吐出口との間に、空間部か
ら排出された処理液に緩衝作用を及ぼし、吐出口から吐
出する処理液の吐出圧力を緩和する緩衝部を有している
ので、処理液が吐出口から吐出する際の吐出速度を小さ
くすることができ、基板に対して大きな衝撃を与えるこ
となく所望の量の処理液を基板に供給することができ
る。
液供給ノズルが、第1の空間部および第2の空間部を内
部に有する長尺状をなすノズル本体を有しているので、
処理液が第1の空間部から第2の空間部に供給される際
に処理液の供給圧力が緩和され、また、第2の空間部内
にノズル本体の長手方向に沿って液衝突部材が配置され
ているので、第1の空間から第2の空間に供給された処
理液が液衝突部材に衝突してその衝撃力が緩和され、処
理液が吐出口から吐出する際の吐出速度を小さくするこ
とができ、基板に対して大きな衝撃を与えることなく所
望の量の処理液を基板に供給することができる。また、
処理液は衝突部材を伝って吐出口にゆっくりと導かれる
ので、処理液を吐出口からゆっくりと均一に吐出するこ
とができる。したがって、処理液が供給されない部分を
なくすることができ、基板表面に対する処理液の供給む
らを極めて小さくすることができる。
組み込まれた半導体ウエハの塗布現像処理システムの全
体構成を示す平面図。
組み込まれた半導体ウエハの塗布現像処理システムの全
体構成を示す正面図。
組み込まれた半導体ウエハの塗布現像処理システムの全
体構成を示す背面図。
全体構成を示す断面図。
示す平面図。
用いられる現像液供給ノズルを示す斜視図。
用いられる現像液供給ノズルを示す断面図。
用いられる現像液供給ノズルの第1の空間部および第2
の空間部を示す部分断面斜視図。
するための斜視図。
の空間部の他の例を示す部分断面斜視図。
するための斜視図。
視図。
Claims (12)
- 【請求項1】 基板に対して処理液を供給する処理液供
給ノズルと、 ノズルに対し所定の液供給圧力で処理液を導入する液導
入機構と、 該ノズルと基板との間に相対移動を生じさせる移動機構
とを具備し、 前記移動機構により前記ノズルと基板との間に相対移動
を生じさせつつ、前記ノズルから基板上に処理液を供給
して液処理を行う液処理装置であって、 前記処理液供給ノズルは、 ノズル本体と、 ノズル本体内に設けられ、処理液を一旦貯留する空間部
と、 ノズル本体の底部に形成された、処理液を基板に向けて
吐出するための吐出口と、 前記空間部と前記吐出口との間に設けられ、前記空間部
から排出された処理液に緩衝作用を及ぼし、前記吐出口
から吐出する処理液の吐出圧力を緩和する緩衝部とを有
することを特徴とする液処理装置。 - 【請求項2】 基板に対して処理液を供給する処理液供
給ノズルと、 ノズルに対し所定の液供給圧力で処理液を導入する液導
入機構と、 該ノズルと基板との間で相対移動を生じさせる移動機構
とを具備し、 前記移動機構により前記処理液供給ノズルと基板との間
に相対移動を生じさせつつ前記ノズルから基板上に処理
液を供給して液処理を行う液処理装置であって、 前記処理液供給ノズルは、 長尺状をなすノズル本体と、 ノズル本体内に設けられ、処理液を一旦貯留する第1の
空間部と、 ノズル本体内の前記第1の空間部の下方に設けられ、第
1の空間部から処理液が供給される第2の空間部と、 ノズル本体の底部に形成され、処理液を前記第2の空間
部から基板に向けて吐出するための吐出口と、 前記第2の空間部内に、ノズル本体の長手方向に沿って
配置され、処理液が衝突しつつ、処理液を前記吐出口に
導く液衝突部材とを有することを特徴とする液処理装
置。 - 【請求項3】 前記吐出口は、ノズル本体の長手方向に
沿って形成されたスリットまたは複数の孔で構成されて
いることを特徴とする請求項2に記載の液処理装置。 - 【請求項4】 前記処理液供給ノズルは、前記第1の空
間部と前記第2の空間部との間に複数の孔、またはスリ
ットを有し、処理液が前記複数の孔、または前記スリッ
トを通過する際に圧力損失を生じることを特徴とする請
求項2または請求項3に記載の液処理装置。 - 【請求項5】 前記液衝突部材は棒状をなしていること
を特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に
記載の液処理装置。 - 【請求項6】 前記衝突部材は液保持能を有することを
特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか1項に記
載の液処理装置。 - 【請求項7】 基板に対して所定の液供給圧力で導入さ
れた処理液を供給する処理液供給ノズルであって、 ノズル本体と、 ノズル本体内に設けられ、処理液を一旦貯留する空間部
と、 ノズル本体の底部に形成された、処理液を基板に向けて
吐出するための吐出口と、 前記貯留部と前記吐出口との間に設けられ、前記空間部
から排出された処理液に緩衝作用を及ぼし、前記吐出口
から吐出する処理液の吐出圧力を緩和する緩衝部とを具
備することを特徴とする処理液供給ノズル。 - 【請求項8】 基板に対して所定の液供給圧力で導入さ
れた処理液を供給する処理液供給ノズルであって、 長尺状をなすノズル本体と、 ノズル本体内に設けられ、処理液を一旦貯留する第1の
空間部と、 ノズル本体内の前記第1の空間部の下方に設けられ、第
1の空間部から処理液が供給される第2の空間部と、 ノズル本体の底部に形成され、処理液を前記第2の空間
部から基板に向けて吐出するための吐出口と、 前記第2の空間部内に、ノズル本体の長手方向に沿って
配置され、処理液が衝突しつつ、処理液を前記吐出口に
導く液衝突部材とを具備することを特徴とする処理液供
給ノズル。 - 【請求項9】 前記吐出口は、ノズル本体の長手方向に
沿って形成されたスリットまたは複数の孔で構成されて
いることを特徴とする請求項8に記載の処理液供給ノズ
ル。 - 【請求項10】 前記第1の空間部と前記第2の空間部
との間に複数の孔、またはスリットを有し、処理液が前
記複数の孔、または前記スリットを通過する際に圧力損
失を生じることを特徴とする請求項8または請求項9に
記載の処理液供給ノズル。 - 【請求項11】 前記液衝突部材は棒状をなしているこ
とを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれか1
項に記載の処理液供給ノズル。 - 【請求項12】 前記衝突部材は液保持能を有すること
を特徴とする請求項8ないし請求項11のいずれか1項
に記載の処理液供給ノズル。
Priority Applications (4)
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