JP2000339766A - 光記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

光記録媒体及びその製造方法

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JP2000339766A JP11143985A JP14398599A JP2000339766A JP 2000339766 A JP2000339766 A JP 2000339766A JP 11143985 A JP11143985 A JP 11143985A JP 14398599 A JP14398599 A JP 14398599A JP 2000339766 A JP2000339766 A JP 2000339766A
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貴 岩村
Mitsuaki Oyamada
光明 小山田
Shinichiro Tamura
眞一郎 田村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2層DVDと同等の記録容量を有し、DVD
再生機との再生互換性を有し、かつ再生専用領域とユー
ザ記録領域とを有する。 【解決手段】 光学的に透明な第1の基板の一方の面
に、再生専用領域からなる第1の情報記録部が形成され
た第1の情報記録体と、第2の基板の一方の面に、再生
専用領域と追記可能領域とからなる第2の情報記録部が
形成された第2の情報記録体とを備え、上記第1の情報
記録体と上記第2の情報記録体とが、上記第1又は第2
の情報記録部が形成された側を対向させて、光学的に透
明な接着層を介して張り合わされてなり、上記第1の基
板側からレーザ光が入射されることにより光学的に情報
の記録再生が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2枚の情報記録体
が張り合わせられてなる光記録媒体及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスク状光記録媒体(以下、光
ディスクと称する。)に、大容量の情報を記録するため
の研究開発が盛んに行われている。単位面積当たりの情
報量を増やす方法として、記録層を多層化する方法が挙
げられる。再生専用のDVD(Digital Video Disk)に
おいて、2層の記録層を有するDVDのディスク単位面
積当たりの情報量は、記録層が1層のみであるDVDに
対して約2倍である。
【0003】上述したDVDは再生専用型(DVD−R
OM)であるが、ユーザによる情報の記録再生が可能な
情報記録媒体の研究開発も盛んに行われている。ユーザ
による情報の記録が可能な光記録媒体に関する技術とし
ては、DVD−ROMとある程度互換性をもつものとし
て、有機色素を用いた記録層を備え、1回だけ情報の書
き込みが可能な追記型の光記録媒体(DVD−R)や、
相変化材料を用いた記録層を備え、複数回の情報の書き
込みが可能な書き換え可能型の光記録媒体(DVD−R
AM)等が開発され、それぞれ規格化が進められてい
る。
【0004】DVD−RはDVD−ROM再生機との再
生互換性を有するため、書き込まれた情報は任意のDV
D−ROM再生機で再生することが可能である。しかし
ながら、DVD−Rは1層の記録層しか有していないた
め、2層の記録層を有するDVDに比べて記録容量が小
さいという問題点がある。
【0005】DVD−RAMについては、2層の記録層
を有する記録媒体が報告されている(1998年秋季第59回
応用物理学会学術講演会講演予稿集p.1008:松下電器産
業)。ここに報告されている媒体は、記録容量の点では
DVD−ROMとの互換性を有するものである。しかし
ながら、相変化材料を用いた記録層は反射率が低いた
め、市場に出回っているDVD−ROM再生機との互換
性を有していない。すなわちDVD−RAMには専用の
再生機が必要である。
【0006】上述したようなDVD関連の媒体とは別
に、一枚のディスクに、既に情報が記録された再生専用
領域と、後からユーザが記録可能な領域(ユーザ記録領
域)とを有するいわゆるハイブリッドディスクが開発さ
れている。ハイブリッドディスクはCD(Conpact Dis
c)との再生互換性を有しており、CD再生機での再生
が可能である。
【0007】このようなハイブリッドディスクの利点と
しては、ROM領域をマスメディアとして使用でき、ユ
ーザ記録領域に個々のユーザの情報を記録できることが
挙げられる。また、このハイブリッドディスクの一枚ご
とに異なる暗証番号等をユーザ記録領域に予め記録して
おくことにより不正コピーを防止できるという利点も有
する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハイブ
リッドディスクでは、記録容量がCDと同程度であるた
め、記録容量の増加が望まれている。
【0009】本発明は、上述したような従来の実情に鑑
みて提案されたものであり、2層DVDと同等の記録容
量を有し、DVD再生機との再生互換性を有し、かつ再
生専用領域とユーザ記録領域とを有する光記録媒体及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の光記録媒体は、
光学的に透明な第1の基板の一方の面に、再生専用領域
からなる第1の情報記録部が形成された第1の情報記録
体と、第2の基板の一方の面に、再生専用領域と追記可
能領域とからなる第2の情報記録部が形成された第2の
情報記録体とを備え、上記第1の情報記録体と上記第2
の情報記録体とが、上記第1又は第2の情報記録部が形
成された側を対向させて、光学的に透明な接着層を介し
て張り合わされてなり、上記第1の基板側からレーザ光
が入射されることにより光学的に情報の記録再生が行わ
れることを特徴とする。
【0011】上述したような本発明に係る光記録媒体で
は、再生専用領域を有する第1の情報記録体と、再生専
用領域と追記可能領域とを有する第2の情報記録体とが
張り合わされてなるので、予め記録されている情報の他
に、ユーザが必要に応じて情報の書き込みを行うことが
できる。また、この光記録媒体は、2層の記録層を有す
る光記録媒体と同等の記録容量を有するものとなる。
【0012】また、本発明の光記録媒体は、光学的に透
明な第1の基板の一方の面に、再生専用領域と追記可能
領域とからなる第1の情報記録部が形成された第1の情
報記録体と、第2の基板の一方の面に、再生専用領域か
らなる第2の情報記録部が形成された第2の情報記録体
とを備え、上記第1の情報記録体と上記第2の情報記録
体とが、上記第1又は第2の情報記録部が形成された側
を対向させて、光学的に透明な接着層を介して張り合わ
されてなり、上記第1の基板側からレーザ光が入射され
ることにより光学的に情報の記録再生が行われることを
特徴とする。
【0013】上述したような本発明に係る光記録媒体で
は、再生専用領域と追記可能領域とを有する第1の情報
記録体と、再生専用領域を有する第2の情報記録体とが
張り合わされてなるので、予め記録されている情報の他
に、ユーザが必要に応じて情報の書き込みを行うことが
できる。また、この光記録媒体は、2層の記録層を有す
る光記録媒体と同等の記録容量を有するものとなる。
【0014】また、本発明の光記録媒体の製造方法は、
光学的に透明な第1の基板を成形するとともに、一方の
面に情報信号に応じたピットを当該第1の基板と一体に
形成する第1の基板成形工程と、上記第1の基板成形工
程で成形された上記第1の基板の、上記ピットが形成さ
れた面上に少なくとも光半反射層を形成して第1の情報
記録体とする第1の情報記録体作製工程と、第2の基板
を成形するともに、一方の面にグルーブ及び情報信号に
応じたピットを当該第2の基板と一体に形成する第2の
基板成形工程と、上記第2の基板成形工程で成形された
上記第2の基板の、上記グルーブ及びピットが形成され
た面上に少なくとも光反射層と光吸収性材料からなる記
録層とを順次積層形成して第2の情報記録体とする第2
の情報記録体作製工程と、上記第1の情報記録体作製工
程で作製された上記第1の情報記録体と、上記第2の情
報記録体作製工程で作製された上記第2の情報記録体と
を、上記グルーブ又はピットが形成された側を対向させ
て、光学的に透明な接着層を介して張り合わせる張り合
わせ工程とを有することを特徴とする。
【0015】上述したような本発明に係る光記録媒体の
製造方法では、再生専用領域を有する第1の情報記録体
と、再生専用領域と追記可能領域とを有する第2の情報
記録体とを張り合わせることで、予め記録されている情
報の他に、ユーザが必要に応じて情報の書き込みを行う
ことができる他、2層の記録層を有する光記録媒体と同
等の記録容量を有する光記録媒体が得られる。
【0016】また、本発明の光記録媒体の製造方法は、
光学的に透明な第1の基板を成形するともに、一方の面
にグルーブ及び情報信号に応じたピットを当該第1の基
板と一体に形成する第1の基板成形工程と、上記第1の
基板成形工程で成形された上記第1の基板の、上記グル
ーブ及びピットが形成された面上に少なくとも光吸収性
材料からなる記録層と光半反射層とを順次積層形成して
第1の情報記録体とする第1の情報記録体作製工程と、
第2の基板を成形するとともに、一方の面に情報信号に
応じたピットを当該第2の基板と一体に形成する第2の
基板成形工程と、上記第2の基板成形工程で成形された
上記第2の基板の、上記ピットが形成された面上に少な
くとも光反射層を形成して第2の情報記録体とする第2
の情報記録体作製工程と、上記第1の情報記録体作製工
程で作製された上記第1の情報記録体と、上記第2の情
報記録体作製工程で作製された上記第2の情報記録体と
を、上記グルーブ又はピットが形成された側を対向させ
て、光学的に透明な接着層を介して張り合わせる張り合
わせ工程とを有することを特徴とする。
【0017】上述したような本発明に係る光記録媒体の
製造方法では、再生専用領域と追記可能領域とを有する
第1の情報記録体と、再生専用領域を有する第2の情報
記録体とを張り合わせることで、予め記録されている情
報の他に、ユーザが必要に応じて情報の書き込みを行う
ことができる他、2層の記録層を有する光記録媒体と同
等の記録容量を有する光記録媒体が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】〈第1の実施の形態〉以下、本発
明の実施の形態について説明する。
【0019】本実施の形態に係る光ディスク1の一構成
例を図1に示す。この光ディスク1は、一方の面に第1
の情報記録部2を有する第1のディスク3と、一方の面
に第2の情報記録部4を有する第2のディスク5とが、
第1の情報記録部2及び第2の情報記録部4が対向する
ように、接着層6を介して合わせられ、当該接着層6に
よって接合されてなる。そして、上記第1のディスク3
は、図2に示すように、第1の情報記録部2として再生
専用領域20を有するROM型ディスクである。また、
上記第2のディスク5は、図3〜図6に示すように、上
記第2の情報記録部4として再生専用領域21と追記可
能領域22とを有するいわゆるハイブリッドディスクで
ある。なお、図2〜図6においては、ディスクの略中央
に中心孔23が穿設されているとともに、ディスクの非
データ領域となる部分には斜線を付している。
【0020】第1のディスク3は、光透過性である第1
の基板7の一方の面に情報に応じたピット8が設けら
れ、第1の基板7のピット8が形成された面上に光半反
射層9が形成され、第1の情報記録部2とされてなる。
【0021】第1の基板7は、光学的に透明な樹脂から
なる。第1の基板7の材料としては、この種の光記録媒
体の基板に通常用いられている公知の材料を用いること
ができる。その中でも、成形性の良さ、材料が低価格で
あること、DVDに必要な光学特性を満たすことからポ
リカーボネート樹脂を用いることが好ましい。また、ポ
リオレフィン樹脂を使用することも可能である。また、
第1の基板7の屈折率(Refractive Index)は、1.5
5±0.1程度とされる。
【0022】そして、この第1の基板7の一方の面に
は、当該第1のディスク3に記録されるデジタル情報に
対応するピット8がスパイラル状に形成されており、第
1の情報記録部2を構成している。これらのピット8
は、上述したような樹脂材料を成形して第1の基板7と
する際に、スタンパから情報が転写されて当該第1の基
板7と一体に形成される。図2に示すように、この第1
の情報記録部2はすべて再生専用領域20であり、第1
の基板7の成形以降の、情報の書き込みは不可能な領域
である。
【0023】光半反射層9としては、金属薄膜、誘電体
多層膜又は有機色素膜等を使用することができる。その
中でも、光吸収率と光反射率とのバランスを考えると、
誘電体多層膜を用いることが好ましい。また、金属薄膜
を用いると、誘電体多層膜のように多層にする必要が無
く、1層で光半反射層9を形成できるのでコストの上で
有利である。
【0024】また、第2のディスク5は、第2の基板1
0の一方の面に情報に応じたピット8及びトラッキング
用のグルーブ11が設けられ、第2の基板10のピット
8及びグルーブ11が形成された面上に光反射層12、
記録層13、保護層14が順次積層形成され、第2の情
報記録部4とされてなる。
【0025】第2の基板10には、この種の光記録媒体
の基板に通常用いられている公知の材料を用いることが
できる。その中でも、成形性の良さ、材料が低価格であ
ること、DVDに必要な光学特性を満たすことからポリ
カーボネート樹脂を用いることが好ましい。また、ポリ
オレフィン樹脂を使用することも可能である。
【0026】そして、この第2の基板10の一方の面に
は、当該第2のディスク5に記録されるデジタル情報に
対応するピット8、及びグルーブ11がスパイラル状に
形成されており、第2の情報記録部4を構成している。
これらのピット8及びグルーブ11は、上述したような
樹脂材料を成形して第2の基板10とする際に、スタン
パから転写されて当該第2の基板10と一体に形成され
る。
【0027】この第2の情報記録部4のうち、ピット8
が形成された領域は再生専用領域21であり、第2の基
板10の成形以降の、情報の書き込みは不可能な領域で
ある。また、第2の情報記録部4のうち、グルーブ11
が形成された部分は追記可能領域22であおり、第2の
基板10の成形時には、この領域には情報が入力されて
おらず、成形以降に情報の書き込みを行うことができる
領域である。このグルーブ11は、情報記録時にレーザ
光をトラッキングするためのものである。そして、この
追記可能領域22においては、一カ所には一度のみ情報
の書き込みが可能である。
【0028】ここで、図3〜図6に示すように、第2の
情報記録部4において、再生専用領域21と追記可能領
域22とは、それらの配置においては特に限定されるも
のではなく光ディスク1の使用目的とするところに応じ
て適宜配置することができる。
【0029】例えば、図3に示すように、ディスクの内
周側から順に追記可能領域22と再生専用領域21とを
配してもよい。また、図4に示すように、ディスクの内
周側から順に再生専用領域21と追記可能領域22とを
配してもよい。また、図5に示すように、ディスクの内
周側から順に再生専用領域21と追記可能領域22と再
生専用領域21とを配してもよい。また、図6に示すよ
うに、ディスクの内周側から順に追記可能領域22と再
生専用領域21と追記可能領域22とを配してもよい。
【0030】ここで、上述したように、再生専用領域2
1と追記可能領域22とは適宜配置することができる
が、図7及び図8に示すように、再生専用領域21と追
記可能領域22とは連続したものとなされており、再生
専用領域21のピット8と追記可能領域22のグルーブ
11は連続した一つのスパイラル状に配置されて形成さ
れている。再生専用領域21のピット8と追記可能領域
22のグルーブ11とを、連続した一つのスパイラル状
に形成することで、再生専用領域21から追記可能領域
22、又は追記可能領域22から再生専用領域21へと
移行する際に、トラッキングのずれがなく、連続して情
報の記録再生を行うことができる。
【0031】光反射層12には、例えば金属薄膜、誘電
体多層膜、有機色素膜等を使用することができる。
【0032】記録層13には、例えば有機色素や無機化
合物等の光吸収性材料を使用することができる。
【0033】保護層14は記録層13を保護する役目を
担い、無機物質膜や、ポリマー膜等を使用することがで
きる。
【0034】そして、本実施の形態に係る光ディスク1
は、上述したような第1のディスク3と第2のディスク
5とが、第1又は第2の情報記録部4が形成された側を
対向させて、接着層6を介して張り合わされてなる。第
1のディスク3と第2のディスク5とを張り合わせたと
きに、第1の情報記録部2の位置と第2の情報記録部4
の位置とが一致することが望ましいが、一致しなくても
構わない。
【0035】接着層6には、粘着性シート、光硬化性樹
脂、熱硬化性樹脂等、光学的に透明な材料を使用するこ
とができる。
【0036】接着層6の厚さは、第1のディスク3と第
2のディスク5とがそれぞれDVD規格を満たす所定の
距離を保つように調整する。所定の距離は例えば55±
15μm程度とする。また、接着層6の屈折率は、(第
1の基板7の屈折率±0.1)程度である。
【0037】そして、上述したような構成の光ディスク
1に対する情報の記録再生は、図9及び図10に示すよ
うに、第1のディスク3の基板側からレーザ光を照射す
ることにより行う。光ディスク1に対して情報の記録再
生を行う光学系30は、レーザ光発生手段31と、ハー
フミラー32と、対物レンズ33と、戻り光検出手段3
4とを備える。レーザ光発生手段31から出射されたレ
ーザ光は、ハーフミラー32を通過し、対物レンズ33
に入射する。対物レンズ33に入射したレーザ光は対物
レンズ33で集束されて、光ディスク1上にフォーカス
される。
【0038】このとき、第1のディスク3から情報を再
生する場合には、図9に示すように、レーザ光を第1の
ディスク3の光半反射層9上にフォーカスさせる。ま
た、第2のディスク5から情報を再生する場合には、レ
ーザ光を第2のディスク5の記録層13上にフォーカス
させる。
【0039】そして、光ディスク1からの戻り光は、対
物レンズ33を通過し、ハーフミラー32に入射する。
ハーフミラー32に入射したレーザ光はハーフミラー3
2で反射されて戻り光検出手段34に入射し、情報信号
が検出される。
【0040】また、第2のディスク5に情報を記録する
場合には、図10に示すように、レーザ光を第2のディ
スク5の記録層13上にフォーカスさせる。光吸収性の
有機色素からなる記録層13のうち、レーザ光が照射さ
れた部分は加熱されることで変形し、照射されていない
部分との反射率の差が生じ、ピット8が形成される。
【0041】上述したような構成を有する本実施の形態
に係る光ディスク1は、第1の情報記録部2を有する第
1のディスク3と、第2の情報記録部4を有する第2の
ディスク5とが張り合わせられてなるので、1枚のディ
スクからなる光記録媒体に比べて大きな容量を有するよ
うになる。また、この光ディスク1は、再生専用領域2
0,21と追記可能領域22とを有するので、使用目的
に合わせてディスクを構成することが可能となる。
【0042】そして、本実施の形態に係る光ディスク1
は、大容量のコンピュータプログラムを使用者による書
き込みが可能な媒体として配布することが可能であり、
誤ってプログラムを消去してしまうという問題がない。
【0043】また、本実施の形態に係る光ディスク1で
は、大量に配布する音、映像、文字等、予め記録してお
く情報と、ユーザによって記録される情報とを1枚の媒
体中に収めることができる。
【0044】そのため、本実施の形態に係る光ディスク
1を、音楽やゲーム等のエンターテイメント用媒体、定
型書式などの事務用媒体、ワードプロセッサなどのプロ
グラム用媒体、教材などの学習用媒体、電子出版物等に
使用した場合、ユーザ情報と配布情報の比較(同時再生
等)、配布情報のユーザによる変更や追記(カスタマイ
ズ、ユーザによる情報の付加、情報の再生頻度や回数の
記録等)が可能である。
【0045】また、大量の情報を配布する者が追記可能
領域22を使用することにより、ディスクのシリアルナ
ンバー、暗証キーワードをディスク個別に記録すること
ができるので、情報の不正コピー、不正使用を防ぐこと
が可能である。また、情報の読みとり回数を制限するこ
とも可能である。
【0046】さらに、再生専用領域20,21にユーザ
記録に必要な情報、例えば記録レーザパワーの最適値、
レーザ照射パルスのパルス長の調整などの情報を記録し
ておくことにより、ユーザは最適な条件で情報を記録す
ることが可能になる。
【0047】そして、上述したような光ディスク1は、
つぎのようにして作製される。なお、以下に示す説明で
は、一例として、膜の成膜条件及び膜厚等について具体
的な数値を挙げて説明するが、本発明はこれに限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に
応じて適宜変更可能である。
【0048】まず、以下に示すようにして、第1のディ
スク3を作製する。
【0049】まず、ポリカーボネート樹脂をスタンパを
用いて射出成形することにより、第1の基板7を作製す
る。第1の基板7の成形時に、第1の情報記録部2とな
る部分に、情報に対応したピット8を当該第1の基板7
と一体に形成する。このとき、トラックピッチは0.7
4μmとし、ピット幅/ランド幅比は0.10±0.0
1とする。また、ピット深さは125nmとする。
【0050】次に、第1の基板7の上記ピット8が形成
された面上に、DVD−coat2000(芝浦製作所
製)を用いて金を1.5kWのパワーで1.0秒間スパ
ッタし、金薄膜を被着させ、光半反射層9を形成する。
このときの金薄膜の厚さは約15nmとする。
【0051】以上のようにして、再生専用領域20から
なる第1の情報記録部2を有する第1のディスク3が作
製される。
【0052】また、つぎに示すようにして、第2のディ
スク5を作製する。
【0053】まず、ポリカーボネート樹脂をスタンパを
用いて射出成形することにより、第2の基板10を作製
する。第2の基板10の成形時に、第2の情報記録部4
において再生専用領域21となる部分に、情報に対応し
たピット8を当該第2の基板10と一体に形成する。こ
のとき、トラックピッチを0.74μmとし、ピット幅
/ランド幅比は0.12±0.01とする。また、ピッ
ト深さは125nmとする。
【0054】また、第2の基板10の成形時に、第2の
情報記録部4において追記可能領域22となる部分に、
レーザをトラッキングするためのグルーブ11を形成す
る。このとき、グルーブ11のトラックピッチを0.7
4μmとし、グルーブ幅/ランド幅比は0.54とす
る。また、グルーブ11深さは150nmとする。
【0055】次に、第2の基板10のピット8及びグル
ーブ11が形成された面上にDVD−coat2000
を用いて金を1.5kWのパワーで9.0秒間スパッタ
することにより金薄膜を被着させて厚さが約200nm
の光反射層12を形成する。
【0056】次に、光反射層12上に有機色素膜からな
る記録層13を形成する。有機色素には化1に示す構造
のNK−4288(日本感光色素製)を使用する。光反
射層12が形成された第2の基板10を2000rpm
で回転させながら、NK−4288のテトラフルオロプ
ロパノール溶液(0.4重量%)をスピンコートして有
機色素膜を形成する。なお、この有機色素膜は、再生専
用領域21と追記可能領域22との区別無く第2の基板
10の全面に形成される。追記可能領域22に形成され
た有機色素膜が、記録層13として機能する。
【0057】
【化1】
【0058】次に、記録層13が形成された第2の基板
10を2000rpmで回転させながら、ポリビニルア
ルコールの水溶液(1.0重量%)をスピンコートし、
ポリビニルアルコールからなる保護層14を形成する。
【0059】以上のようにして、再生専用領域21と追
記可能領域22とからなる第2の情報記録部4を有する
第2のディスク5が作製される。
【0060】以上のようにして作製された第1のディス
ク3と第2のディスク5とを、第1の情報記録部2又は
第2の情報記録部4が形成された面側を対向させて、光
学的に透明な紫外線硬化樹脂を用いて常法により第1の
ディスク3と第2のディスク5とを張り合わせ、光ディ
スク1が完成する。
【0061】なお、上述した方法では、射出成形によっ
て第1の基板7及び第2の基板10を作製する場合を例
に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、射出成形以外にも、ガラス板等の上に紫外線硬
化樹脂を塗布し、当該紫外線硬化樹脂にスタンパを押し
つけながら紫外線を照射して当該紫外線硬化樹脂を硬化
させるフォトポリマー法により基板を作製してもよい。
【0062】また、第1のディスク3において、光半反
射層9上に、当該光半反射層9を保護する保護層14を
形成してもよい。保護層14には無機物膜や、ポリマー
膜等を使用することができる。また、光半反射層9と保
護層14との間に、干渉層等を設けることも可能であ
る。
【0063】また、上述した実施の形態では、第1のデ
ィスク3と第2のディスク5とを張り合わせる際に、紫
外線硬化樹脂を用いて第1のディスク3と第2のディス
ク5とを張り合わせる場合を例に挙げて説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、光学的に透明な
両面粘着性フィルム(例えばフィルム厚50μm)を用
いて第1のディスク3と第2のディスク5とを張り合わ
せてもよい。
【0064】そして、以上のような構成を有する光ディ
スク1についての特性を調べた。その結果をつぎに示
す。
【0065】〈光学特性〉第1のディスク3及び第2の
ディスク5についての光学特性として、光透過率と光反
射率とを測定した。透過率及び反射率の測定は、U−3
210型分光度計(日立製作所製)に5度正反射測定ユ
ニットを付加して行った。テストサンプルはグルーブ1
1およびピット8を有しない点を除いて、上述した方法
と同様の方法により作成した。
【0066】第1のディスク3の光半反射層9の光透過
特性を評価するため、第1の基板7と同じ材質で同じ厚
みを有し表面が平滑な基板上に金を被着させて光半反射
層9をで形成し、光半反射層9上に接着層6を積層して
テストサンプルを作製した。テストサンプルでは、波長
650nmの光に対しての透過率は66%であり、反射
率は26%であった。
【0067】また、第2のディスク5の光反射層12の
光透過特性を評価するため、第1の基板7と同じ材質で
同じ厚みを有し表面が平滑な基板上に光反射層12、記
録層13、保護層14とを順次積層形成し、さらに保護
層14上に接着層6を積層してテストサンプルを作製し
た。テストサンプルでは、波長650nmの光に対して
の反射率は64%であった。また、この光反射層12の
光透過率は0%であり、光反射率は92%であった。
【0068】また、第1のディスク3のテストサンプル
と第2のディスク5のテストサンプルとを、光学的に透
明な紫外線硬化樹脂を用いて常法により張り合わせた。
波長650nmの光に対する反射率は、張り合わせ後の
第1の基板7からの反射率及び第2の基板10からの反
射率はともに26%であった。
【0069】〈記録再生特性〉また、第1のディスク3
と第2のディスク5とが張り合わされてなる2層光ディ
スク1の記録再生特性を、以下に示す記録再生条件にて
評価した。
【0070】・記録条件(第2のディスク5) 対物レンズ33NA:0.70 レーザダイオード: 波長 640.9nm 光度 Rad:0.31 Tan:0.52 偏光状態:円偏光 線速:3.49m/s 記録信号:EFM+ Write Strategy:適宜設定 制御系:フォーカス、トラッキング、スピンドル、スラ
イド等 システムクロック:26.16MHz ・再生条件(第1のディスク3、第2のディスク5) 対物レンズNA:0.60 レーザダイオード: 波長 651.7nm 光度 Rad:0.65 Tan:0.97 偏光状態:円偏光 線速:3.49m/s 制御系:フォーカス、トラッキング、スピンドル、スラ
イド等 上述したような記録再生条件にて、第1のディスク3と
第2のディスク5とを分離してそれぞれ別個にフォーカ
スサーボをかけることができた。
【0071】また、第1のディスク3及び第2のディス
ク5の再生専用領域20,21からの再生信号はDVD
とほぼ同一の特性が得られることが確認された。更に、
第2のディスク5の追記可能領域22からの再生信号も
DVDフォーマットを満足する再生信号が得られること
が確認された。
【0072】〈第2の実施の形態〉つぎに、本発明の第
2の実施の形態について説明する。
【0073】本実施の形態に係る光ディスク101の一
構成例を図11に示す。この光ディスク101は、一方
の面に第1の情報記録部102を有する第1のディスク
103と、一方の面に第2の情報記録部104を有する
第2のディスク105とが、第1の情報記録部102及
び第2の情報記録部104が対向するように、接着層1
06を介して合わせられ、当該接着層106によって接
合されてなる。そして、上記第1のディスク103は、
図12〜図15に示すように、上記第1の情報記録部1
02として再生専用領域120と追記可能領域121と
を有するいわゆるハイブリッドディスクである。また、
上記第2のディスク105は、図16に示すように、第
2の情報記録部104として再生専用領域122を有す
るROM型ディスクである。なお、図12〜図16にお
いては、ディスクの略中央に中心孔123が穿設されて
いるとともに、ディスクの非データ領域となる部分には
斜線を付している。
【0074】第1のディスク103は、第1の基板10
7の一方の面に情報に応じたピット108及びトラッキ
ング用のグルーブ109が設けられ、第1の基板107
のピット108及びグルーブ109が形成された面上に
記録層110、光半反射層111、保護層112が順次
積層形成され、第1の情報記録部102とされてなる。
【0075】第1の基板107には、この種の光記録媒
体の基板に通常用いられている公知の材料を用いること
ができる。その中でも、成形性の良さ、材料が低価格で
あること、DVDに必要な光学特性を満たすことからポ
リカーボネート樹脂を用いることが好ましい。また、ポ
リオレフィン樹脂を使用することも可能である。
【0076】そして、この第1の基板107の一方の面
には、当該第1のディスク103に記録されるデジタル
情報に対応するピット108、及びグルーブ109がス
パイラル状に形成されており、第1の情報記録部102
を構成している。これらのピット108及びグルーブ1
09は、上述したような樹脂材料を成形して第1の基板
107とする際に、スタンパから転写されて当該第1の
基板107と一体に形成される。
【0077】この第1の情報記録部102のうち、ピッ
ト108が形成された領域は再生専用領域120であ
り、第1の基板107の成形以降の、情報の書き込みは
不可能な領域である。また、第1の情報記録部102の
うち、グルーブ109が形成された部分は追記可能領域
121で3あり、第1の基板107の成形時には、この
領域には情報が入力されておらず、成形以降に情報の書
き込みを行うことができる領域である。このグルーブ1
09は、情報記録時にレーザ光をトラッキングするため
のものである。そして、この追記可能領域121におい
ては、一カ所には一度のみ情報の書き込みが可能であ
る。
【0078】ここで、図12〜図15に示すように、第
1の情報記録部102において、再生専用領域120と
追記可能領域121とは、それらの配置においては特に
限定されるものではなく光ディスク101の使用目的と
するところに応じて適宜配置することができる。
【0079】例えば、図12に示すように、ディスクの
内周側から順に追記可能領域121と再生専用領域12
0とを配してもよい。また、図13に示すように、ディ
スクの内周側から順に再生専用領域120と追記可能領
域121とを配してもよい。た、図14に示すように、
ディスクの内周側から順に再生専用領域120と追記可
能領域121と再生専用領域120とを配してもよい。
また、図15に示すように、ディスクの内周側から順に
追記可能領域121と再生専用領域120と追記可能領
域121とを配してもよい。
【0080】ここで、上述したように、再生専用領域1
20と追記可能領域121とは適宜配置することができ
るが、図17及び図18に示すように、再生専用領域1
20と追記可能領域121とは連続したものとなされて
おり、再生専用領域120のピット108と追記可能領
域121のグルーブ109は連続した一つのスパイラル
状に配置されて形成されている。再生専用領域120の
ピット108と追記可能領域121のグルーブ109と
を、連続した一つのスパイラル状に形成することで、再
生専用領域120から追記可能領域121、又は追記可
能領域121から再生専用領域120へと移行する際
に、トラッキングのずれがなく、連続して情報の記録再
生を行うことができる。
【0081】記録層110には、例えば有機色素や無機
化合物等の光吸収性材料を使用することができる。
【0082】光半反射層111としては、金属薄膜、誘
電体多層膜又は有機色素膜等を使用することができる。
その中でも、光吸収率と光反射率とのバランスを考える
と、誘電体多層膜を用いることが好ましい。また、金属
薄膜を用いると、誘電体多層膜のように多層にする必要
が無く、1層で光半反射層111を形成できるのでコス
トの上で有利である。
【0083】保護層112は記録層110や光半反射層
111を保護する役目を担い、無機物質膜や、ポリマー
膜等を使用することができる。
【0084】また、第2のディスク105は、光透過性
である第2の基板113の一方の面に情報に応じたピッ
ト108が設けられ、第2の基板113のピット108
が形成された面上に光反射層114が形成され、第2の
情報記録部104とされてなる。
【0085】第2の基板113は、光学的に透明な樹脂
からなる。第2の基板113の材料としては、この種の
光記録媒体の基板に通常用いられている公知の材料を用
いることができる。その中でも、成形性の良さ、材料が
低価格であること、DVDに必要な光学特性を満たすこ
とからポリカーボネート樹脂を用いることが好ましい。
また、ポリオレフィン樹脂を使用することも可能であ
る。また、第2の基板113の屈折率(Refractive Ind
ex)は、1.55±0.1程度とされる。
【0086】そして、この第2の基板113の一方の面
には、当該第2のディスク105に記録されるデジタル
情報に対応するピット108がスパイラル状に形成され
ており、第2の情報記録部104を構成している。これ
らのピット108は、上述したような樹脂材料を成形し
て第2の基板113とする際に、スタンパから情報が転
写されて当該第2の基板113と一体に形成される。こ
の第2の情報記録部104は再生専用領域122であ
り、第2の基板113の成形以降の、情報の書き込みは
不可能な領域である。
【0087】光反射層114には、例えば金属薄膜、誘
電体多層膜、有機色素膜等を使用することができる。
【0088】そして、本実施の形態に係る光ディスク1
01は、上述したような第1のディスク103と第2の
ディスク105とが、第1の情報記録部102又は第2
の情報記録部104が形成された側を対向させて、接着
層106を介して張り合わされてなる。第1のディスク
103と第2のディスク105とを張り合わせたとき
に、第1の情報記録部102の位置と第2の情報記録部
104の位置とが一致することが望ましいが、一致しな
くても構わない。
【0089】接着層106には、粘着性シート、光硬化
性樹脂、熱硬化性樹脂等、光学的に透明な材料を使用す
ることができる。
【0090】接着層106の厚さは、第1のディスク1
03と第2のディスク105とがそれぞれDVD規格を
満たす所定の距離を保つように調整する。所定の距離は
例えば55±15μm程度とする。また、接着層106
の屈折率は、(第1の基板107の屈折率±0.1)程
度である。
【0091】そして、上述したような構成の光ディスク
101に対する情報の記録再生は、図19及び図20に
示すように、第1のディスク103の基板側からレーザ
光を照射することにより行う。光ディスク101に対し
て情報の記録再生を行う光学系130は、レーザ光発生
手段131と、ハーフミラー132と、対物レンズ13
3と、戻り光検出手段134とを備える。レーザ光発生
手段131から出射されたレーザ光は、ハーフミラー1
32を通過し、対物レンズ133に入射する。対物レン
ズ133に入射したレーザ光は対物レンズ133で集束
されて、光ディスク101上にフォーカスされる。
【0092】このとき、第1のディスク103から情報
を再生する場合には、レーザ光を第1のディスク103
の光半反射層111上にフォーカスさせる。また、第2
のディスク105から情報を再生する場合には、図20
に示すように、レーザ光を第2のディスク105の光反
射層114上にフォーカスさせる。
【0093】そして、光ディスク101からの戻り光
は、対物レンズ133を通過し、ハーフミラー132に
入射する。ハーフミラー132に入射したレーザ光はハ
ーフミラー132で反射されて戻り光検出手段134に
入射し、情報信号が検出される。
【0094】また、第1のディスク103に情報を記録
する場合には、図19に示すように、レーザ光を第1の
ディスク103の記録層110上にフォーカスさせる。
光吸収性の有機色素からなる記録層110のうち、レー
ザ光が照射された部分は加熱されることで変形し、照射
されていない部分との反射率の差が生じ、ピット108
が形成される。
【0095】上述したような構成を有する本実施の形態
に係る光ディスク101は、第1の情報記録部102を
有する第1のディスク103と、第2の情報記録部10
4を有する第2のディスク105とが張り合わせられて
なるので、1枚のディスクからなる光記録媒体に比べて
大きな容量を有するようになる。また、この光ディスク
101は、再生専用領域120,122と追記可能領域
121とを有するので、使用目的に合わせてディスクを
構成することが可能となる。
【0096】そして、本実施の形態に係る光ディスク1
01は、大容量のコンピュータプログラムを使用者によ
る書き込みが可能な媒体として配布することが可能であ
り、誤ってプログラムを消去してしまうという問題がな
い。
【0097】また、本実施の形態に係る光ディスク10
1では、大量に配布する音、映像、文字等、予め記録し
ておく情報と、ユーザによって記録される情報とを1枚
の媒体中に収めることができる。
【0098】そのため、本実施の形態に係る光ディスク
101を、音楽やゲーム等のエンターテイメント用媒
体、定型書式などの事務用媒体、ワードプロセッサなど
のプログラム用媒体、教材などの学習用媒体、電子出版
物等に使用した場合、ユーザ情報と配布情報の比較(同
時再生等)、配布情報のユーザによる変更や追記(カス
タマイズ、ユーザによる情報の付加、情報の再生頻度や
回数の記録等)が可能である。
【0099】また、大量の情報を配布する者が追記可能
領域121を使用することにより、ディスクのシリアル
ナンバー、暗証キーワードをディスク個別に記録するこ
とができるので、情報の不正コピー、不正使用を防ぐこ
とが可能である。また、情報の読みとり回数を制限する
ことも可能である。
【0100】さらに、再生専用領域120,122にユ
ーザ記録に必要な情報、例えば記録レーザパワーの最適
値、レーザ照射パルスのパルス長の調整などの情報を記
録しておくことにより、ユーザは最適な条件で情報を記
録することが可能になる。
【0101】そして、上述したような光ディスク101
は、つぎのようにして作製される。なお、以下に示す説
明では、一例として、膜の成膜条件及び膜厚等について
具体的な数値を挙げて説明するが、本発明はこれに限定
されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で必
要に応じて適宜変更可能である。
【0102】まず、以下に示すようにして、第1のディ
スク103を作製する。
【0103】まず、ポリカーボネート樹脂をスタンパを
用いて射出成形することにより、第1の基板107を作
製する。第1の基板107の成形時に、第1の情報記録
部102において再生専用領域120となる部分に、情
報に対応したピット108を当該第1の基板107と一
体に形成する。このとき、トラックピッチを0.74μ
mとし、ピット幅/ランド幅比は0.12±0.01と
する。また、ピット深さは125nmとする。
【0104】また、第1の基板107の成形時に、第1
の情報記録部102において追記可能領域121となる
部分に、レーザをトラッキングするためのグルーブ10
9を形成する。このとき、グルーブ109のトラックピ
ッチを0.74μmとし、グルーブ幅/ランド幅比は
0.54とする。また、グルーブ109深さは150n
mとする。
【0105】次に、第1の基板107のピット108及
びグルーブ109が形成された面上に有機色素膜からな
る記録層110を形成する。有機色素には化2に示す構
造のNK−4288(日本感光色素製)を使用する。第
1の基板107を2000rpmで回転させながら、N
K−4288のテトラフルオロプロパノール溶液(0.
4重量%)をスピンコートして有機色素膜を形成する。
なお、この有機色素膜は、再生専用領域120と追記可
能領域121との区別無く第1の基板107の全面に形
成される。追記可能領域121に形成された有機色素膜
が、記録層110として機能する。
【0106】
【化2】
【0107】次に、記録層110上に、スパッタリング
により、Al23(100nm)/MgF2(118n
m)/ZnS(71nm)/MgF2(118nm)を
この順に積層形成して、誘電体4層膜からなる光半反射
層111を形成する。
【0108】次に、光半反射層111が形成された第1
の基板107を2000rpmで回転させながら、ポリ
ビニルアルコールの水溶液(1.0重量%)をスピンコ
ートし、ポリビニルアルコールからなる保護層112を
形成する。
【0109】以上のようにして、再生専用領域120と
追記可能領域121とからなる第1の情報記録部102
を有する第1のディスク103が作製される。
【0110】また、つぎに示すようにして、第2のディ
スク105を作製する。
【0111】まず、ポリカーボネート樹脂をスタンパを
用いて射出成形することにより、第2の基板113を作
製する。第2の基板113の成形時に、第2の情報記録
部104となる部分に、情報に対応したピット108を
当該第2の基板113と一体に形成する。このとき、ト
ラックピッチは0.74μmとし、ピット幅/ランド幅
比は0.10±0.01とする。また、ピット深さは1
25nmとする。
【0112】次に、第2の基板113のピット108が
形成された面上にDVD−coat2000を用いて金
を1.5kWのパワーで9.0秒間スパッタすることに
より金薄膜を被着させて厚さが約200nmの光反射層
114を形成する。
【0113】以上のようにして、再生専用領域からなる
第2の情報記録部104を有する第2のディスク105
が作製される。
【0114】以上のようにして作製された第1のディス
ク103と第2のディスク105とを、第1の情報記録
部102又は第2の情報記録部104が形成された面側
を対向させて、光学的に透明な紫外線硬化樹脂を用いて
常法により第1のディスク103と第2のディスク10
5とを張り合わせ、光ディスク101が完成する。
【0115】なお、上述した方法では、射出成形によっ
て第1の基板107及び第2の基板113を作製する場
合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、射出成形以外にも、ガラス板等の上に紫
外線硬化樹脂を塗布し、当該紫外線硬化樹脂にスタンパ
を押しつけながら紫外線を照射して当該紫外線硬化樹脂
を硬化させるフォトポリマー法により基板を作製しても
よい。
【0116】また、第2のディスク105において、光
反射層114上に、当該光反射層114を保護する保護
層を形成してもよい。保護層には無機物膜や、ポリマー
膜等を使用することができる。また、光反射層114と
保護層との間に、干渉層等を設けることも可能である。
【0117】また、上述した実施の形態では、第1のデ
ィスク103と第2のディスク105とを張り合わせる
際に、紫外線硬化樹脂を用いて第1のディスク103と
第2のディスク105とを張り合わせる場合を例に挙げ
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、光学的に透明な両面粘着性フィルム(フィルム厚5
0μm)を用いて第1のディスク103と第2のディス
ク105とを張り合わせてもよい。
【0118】そして、以上のような構成を有する光ディ
スク101についての特性を調べた。その結果をつぎに
示す。
【0119】〈光学特性〉第1のディスク103及び第
2のディスク105についての光学特性として、光透過
率と光反射率とを測定した。透過率及び反射率の測定
は、U−3210型分光度計(日立製作所製)に5度正
反射測定ユニットを付加して行った。テストサンプルは
グルーブ109およびピット108を有しない点を除い
て、上記と同様の方法により作成した。
【0120】第1のディスク103の光半反射層111
の光透過特性を評価するため、第1の基板107と同じ
材質で同じ厚みを有し表面が平滑な基板上に光半反射層
111、保護層112とを積層形成し、さらに保護層1
12上に接着層106を積層してテストサンプルを作製
した。このテストサンプルでは、波長650nmの光に
対しての光透過率は52%であり、光反射率は27%で
あった。
【0121】さらに、第2のディスク105の光反射層
114の光透過特性を評価するため、第2の基板113
と同じ材質で同じ厚みを有し表面が平滑な基板上に金を
被着させて光反射層114を形成してテストサンプルを
作製した。このテストサンプルでは、波長650nmの
光に対しての透過率は0%であり、反射率は92%であ
った。
【0122】また、第1のディスク103のテストサン
プルと第2のディスク105のテストサンプルとを、光
学的に透明な紫外線硬化樹脂を用いて常法により張り合
わせた。波長650nmの光に対する反射率は、張り合
わせ後の第1の基板107からの反射率は27%であ
り、第2の基板113からの反射率は25%であった。
【0123】〈記録再生特性〉また、第1のディスク1
03と第2のディスク105とが張り合わされてなる2
層光ディスク101の記録再生特性を、以下に示す記録
再生条件にて評価した。
【0124】・記録条件(第2のディスク105) 対物レンズ133NA:0.70 レーザダイオード: 波長 640.9nm 光度 Rad:0.31 Tan:0.52 偏光状態:円偏光 線速:3.49m/s 記録信号:EFM+ Write Strategy:適宜設定 制御系:フォーカス、トラッキング、スピンドル、スラ
イド等 システムクロック:26.16MHz ・再生条件(第1のディスク103、第2のディスク1
05) 対物レンズNA:0.60 レーザダイオード: 波長 651.7nm 光度 Rad:0.65 Tan:0.97 偏光状態:円偏光 線速:3.49m/s 制御系:フォーカス、トラッキング、スピンドル、スラ
イド等 上述したような記録再生条件にて、第1のディスク10
3と第2のディスク105とを分離してそれぞれ別個に
フォーカスサーボをかけることができた。
【0125】また、第1のディスク103及び第2のデ
ィスク105の再生専用領域120,122からの再生
信号はDVDとほぼ同一の特性が得られることが確認さ
れた。更に、第1のディスク103の追記可能領域12
1からの再生信号もDVDフォーマットを満足する再生
信号が得られることが確認された。
【0126】
【発明の効果】本発明では、予めデータが記録された再
生専用領域と、使用者による情報の書き込みが可能な領
域とを有するDVD再生互換の光記録情報媒体を安価に
実現することができる。さらに本発明では、2枚の光記
録媒体が貼り合わせられてなることで、2層の記録層を
備えたDVDに匹敵する高容量を有する光記録媒体を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る光ディスクの一構成例を示
す断面図である。
【図2】第1の情報記録部において、再生専用領域の配
置を示す平面図である。
【図3】第2の情報記録部において、再生専用領域と追
記可能領域との配置の一例を示す平面図である。
【図4】第2の情報記録部において、再生専用領域と追
記可能領域との配置の一例を示す平面図である。
【図5】第2の情報記録部において、再生専用領域と追
記可能領域との配置の一例を示す平面図である。
【図6】第2の情報記録部において、再生専用領域と追
記可能領域との配置の一例を示す平面図である。
【図7】第2の情報記録部において、再生専用領域のピ
ットと追記可能領域のグルーブとの配置を示す平面図で
ある。
【図8】図7中、A−A’線における断面図である。
【図9】第1のディスクから情報を再生している光学系
の一例を示す模式図である。
【図10】第2のディスクに情報を記録している光学系
の一例を示す模式図である。
【図11】本実施の形態に係る光ディスクの一構成例を
示す断面図である。
【図12】第1の情報記録部において、再生専用領域と
追記可能領域との配置の一例を示す平面図である。
【図13】第1の情報記録部において、再生専用領域と
追記可能領域との配置の一例を示す平面図である。
【図14】第1の情報記録部において、再生専用領域と
追記可能領域との配置の一例を示す平面図である。
【図15】第1の情報記録部において、再生専用領域と
追記可能領域との配置の一例を示す平面図である。
【図16】第2の情報記録部において、再生専用領域の
配置を示す平面図である。
【図17】第2の情報記録部において、再生専用領域の
ピットと追記可能領域のグルーブとの配置を示す平面図
である。
【図18】図17中、A−A’線における断面図であ
る。
【図19】第1のディスクに情報を記録している光学系
の一例を示す模式図である。
【図20】第2のディスクから情報を再生している光学
系の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1,101 光ディスク、 2,102 第1の情報記
録部、 3,103第1のディスク、 4,104 第
2の情報記録部、 5,105 第2のディスク、
6,106 接着層、 8,108 ピット、 11,
109 グルーブ、 20,21,120,122 再
生専用領域、 22,121 追記可能領域
フロントページの続き (72)発明者 田村 眞一郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D029 RA02 RA03 RA08 RA44 RA45 RA49 5D121 AA07 FF01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的に透明な第1の基板の一方の面
    に、再生専用領域からなる第1の情報記録部が形成され
    た第1の情報記録体と、 第2の基板の一方の面に、再生専用領域と追記可能領域
    とからなる第2の情報記録部が形成された第2の情報記
    録体とを備え、 上記第1の情報記録体と上記第2の情報記録体とが、上
    記第1又は第2の情報記録部が形成された側を対向させ
    て、光学的に透明な接着層を介して張り合わされてな
    り、上記第1の基板側からレーザ光が入射されることに
    より光学的に情報の記録再生が行われることを特徴とす
    る光記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記第1の情報記録体は、上記第1の基
    板上に光半反射層が形成されてなるとともに、 上記第1の基板の上記再生専用領域となる部分には、情
    報信号に応じたピットが形成されており、上記ピット
    は、上記第1の基板を成形するときに当該第1の基板と
    一体に形成されてなることを特徴とする請求項1記載の
    光記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記第2の情報記録体は、上記第2の基
    板上に光反射層と光吸収性材料からなる記録層とが順次
    積層形成されてなるとともに、 上記第2の基板の上記再生専用領域となる部分には、情
    報信号に応じたピットが形成されており、 上記第2の基板の上記追記可能領域となる部分には、グ
    ルーブが形成されており、 上記ピット及びグルーブは、上記第2の基板を成形する
    ときに当該第2の基板と一体に形成されてなることを特
    徴とする請求項1記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記光吸収性材料は、有機色素であるこ
    とを特徴とする請求項3記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 上記記録層上に、保護層が形成されてい
    ることを特徴とする請求項3記載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 光学的に透明な第1の基板の一方の面
    に、再生専用領域と追記可能領域とからなる第1の情報
    記録部が形成された第1の情報記録体と、 第2の基板の一方の面に、再生専用領域からなる第2の
    情報記録部が形成された第2の情報記録体とを備え、 上記第1の情報記録体と上記第2の情報記録体とが、上
    記第1又は第2の情報記録部が形成された側を対向させ
    て、光学的に透明な接着層を介して張り合わされてな
    り、上記第1の基板側からレーザ光が入射されることに
    より光学的に情報の記録再生が行われることを特徴とす
    る光記録媒体。
  7. 【請求項7】 上記第1の情報記録体は、上記第2の基
    板上に光吸収性材料からなる記録層と光半反射層とが順
    次積層形成されてなるとともに、 上記第1の基板の上記再生専用領域となる部分には、情
    報信号に応じたピットが形成されており、 上記第1の基板の上記追記可能領域となる部分には、グ
    ルーブが形成されており、 上記ピット及びグルーブは、上記第1の基板を成形する
    ときに当該第1の基板と一体に形成されてなることを特
    徴とする請求項6記載の光記録媒体。
  8. 【請求項8】 上記光吸収性材料は、有機色素であるこ
    とを特徴とする請求項7記載の光記録媒体。
  9. 【請求項9】 上記記録層上に、保護層が形成されてい
    ることを特徴とする請求項7記載の光記録媒体。
  10. 【請求項10】 上記第2の情報記録体は、上記第2の
    基板上に光反射層が形成されてなるとともに、 上記第2の基板の上記再生専用領域となる部分には、情
    報信号に応じたピットが形成されており、上記ピット
    は、上記第2の基板を成形するときに当該第2の基板と
    一体に形成されてなることを特徴とする請求項6記載の
    光記録媒体。
  11. 【請求項11】 光学的に透明な第1の基板を成形する
    とともに、一方の面に情報信号に応じたピットを当該第
    1の基板と一体に形成する第1の基板成形工程と、 上記第1の基板成形工程で成形された上記第1の基板
    の、上記ピットが形成された面上に少なくとも光半反射
    層を形成して第1の情報記録体とする第1の情報記録体
    作製工程と、 第2の基板を成形するともに、一方の面にグルーブ及び
    情報信号に応じたピットを当該第2の基板と一体に形成
    する第2の基板成形工程と、 上記第2の基板成形工程で成形された上記第2の基板
    の、上記グルーブ及びピットが形成された面上に少なく
    とも光反射層と光吸収性材料からなる記録層とを順次積
    層形成して第2の情報記録体とする第2の情報記録体作
    製工程と、 上記第1の情報記録体作製工程で作製された上記第1の
    情報記録体と、上記第2の情報記録体作製工程で作製さ
    れた上記第2の情報記録体とを、上記グルーブ又はピッ
    トが形成された側を対向させて、光学的に透明な接着層
    を介して張り合わせる張り合わせ工程とを有することを
    特徴とする光記録媒体の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記第2の情報記録体作製工程におい
    て、上記光吸収性材料として、有機色素を使用すること
    を特徴とする請求項11記載の光記録媒体の製造方法。
  13. 【請求項13】 光学的に透明な第1の基板を成形する
    ともに、一方の面にグルーブ及び情報信号に応じたピッ
    トを当該第1の基板と一体に形成する第1の基板成形工
    程と、 上記第1の基板成形工程で成形された上記第1の基板
    の、上記グルーブ及びピットが形成された面上に少なく
    とも光吸収性材料からなる記録層と光半反射層とを順次
    積層形成して第1の情報記録体とする第1の情報記録体
    作製工程と、 第2の基板を成形するとともに、一方の面に情報信号に
    応じたピットを当該第2の基板と一体に形成する第2の
    基板成形工程と、 上記第2の基板成形工程で成形された上記第2の基板
    の、上記ピットが形成された面上に少なくとも光反射層
    を形成して第2の情報記録体とする第2の情報記録体作
    製工程と、 上記第1の情報記録体作製工程で作製された上記第1の
    情報記録体と、上記第2の情報記録体作製工程で作製さ
    れた上記第2の情報記録体とを、上記グルーブ又はピッ
    トが形成された側を対向させて、光学的に透明な接着層
    を介して張り合わせる張り合わせ工程とを有することを
    特徴とする光記録媒体の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記第1の情報記録体作製工程におい
    て、上記光吸収性材料として、有機色素を使用すること
    を特徴とする請求項13記載の光記録媒体の製造方法。
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