JP2000338707A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents
静電荷像現像用トナーInfo
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- JP2000338707A JP2000338707A JP11148406A JP14840699A JP2000338707A JP 2000338707 A JP2000338707 A JP 2000338707A JP 11148406 A JP11148406 A JP 11148406A JP 14840699 A JP14840699 A JP 14840699A JP 2000338707 A JP2000338707 A JP 2000338707A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】幅広い定着可能領域を有する静電荷像現像用ト
ナーを提供すること。 【解決手段】結着樹脂、離型剤及び着色剤を含有してな
る静電荷像現像用トナーであって、前記離型剤がパラフ
ィンワックスを分子状酸素含有ガスで液相酸化して得ら
れうるアルコール系ワックスを含有する静電荷像現像用
トナー。
ナーを提供すること。 【解決手段】結着樹脂、離型剤及び着色剤を含有してな
る静電荷像現像用トナーであって、前記離型剤がパラフ
ィンワックスを分子状酸素含有ガスで液相酸化して得ら
れうるアルコール系ワックスを含有する静電荷像現像用
トナー。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、静電印刷法等において形成される静電潜像の現
像に用いられる静電荷像現像用トナーに関する。
記録法、静電印刷法等において形成される静電潜像の現
像に用いられる静電荷像現像用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】トナー像の定着方法としてヒートロール
定着方式が広く採用され、定着可能領域を広くするため
の種々の検討がなされているが、未だ不十分である。特
に、フルカラートナーでは、色再現性に重要な溶融特性
を満足させるために結着樹脂に低分子量で分子量分布が
シャープなポリマーが用いられているため、定着可能領
域が狭くなり、これを広くする要求が特に強く、特開平
6−59505号公報、特開平8−220808号公報
等にはポリエステルと低融点離型剤を含有したトナーが
開示されているが、いずれのトナーも定着可能領域が未
だ狭く、さらなる改良が望まれている。
定着方式が広く採用され、定着可能領域を広くするため
の種々の検討がなされているが、未だ不十分である。特
に、フルカラートナーでは、色再現性に重要な溶融特性
を満足させるために結着樹脂に低分子量で分子量分布が
シャープなポリマーが用いられているため、定着可能領
域が狭くなり、これを広くする要求が特に強く、特開平
6−59505号公報、特開平8−220808号公報
等にはポリエステルと低融点離型剤を含有したトナーが
開示されているが、いずれのトナーも定着可能領域が未
だ狭く、さらなる改良が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、幅広
い定着可能領域を有する静電荷像現像用トナーを提供す
ることにある。
い定着可能領域を有する静電荷像現像用トナーを提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、結着樹脂、離
型剤及び着色剤を含有してなる静電荷像現像用トナーで
あって、前記離型剤がパラフィンワックスを分子状酸素
含有ガスで液相酸化して得られうるアルコール系ワック
スを含有する静電荷像現像用トナーに関する。
型剤及び着色剤を含有してなる静電荷像現像用トナーで
あって、前記離型剤がパラフィンワックスを分子状酸素
含有ガスで液相酸化して得られうるアルコール系ワック
スを含有する静電荷像現像用トナーに関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる結着樹脂は、
ポリエステルを主成分とすることが好ましい。ポリエス
テルの含有量は、着色剤の分散性、定着性及び帯電性の
観点から、結着樹脂中、好ましくは50〜100重量
%、より好ましくは90〜100重量%、特に好ましく
は100重量%である。なお、ポリエステル以外に使用
可能な樹脂としては、スチレン−アクリル樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン等が挙げられ
る。
ポリエステルを主成分とすることが好ましい。ポリエス
テルの含有量は、着色剤の分散性、定着性及び帯電性の
観点から、結着樹脂中、好ましくは50〜100重量
%、より好ましくは90〜100重量%、特に好ましく
は100重量%である。なお、ポリエステル以外に使用
可能な樹脂としては、スチレン−アクリル樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン等が挙げられ
る。
【0006】ポリエステルの原料モノマーとしては、特
に制限がなく、公知の多価アルコール成分と、カルボン
酸、カルボン酸無水物、カルボン酸エステル等の多価カ
ルボン酸成分が用いられる。
に制限がなく、公知の多価アルコール成分と、カルボン
酸、カルボン酸無水物、カルボン酸エステル等の多価カ
ルボン酸成分が用いられる。
【0007】多価アルコール成分としては、ポリオキシ
プロピレン(2.2)−2,2−ビス (4−ヒドロキシ
フェニル) プロパン、ポリオキシエチレン(2.2)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等の
ビスフェノールAのアルキレン(炭素数2〜3)オキサ
イド(平均付加モル数1〜10)付加物、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエ
リスリトール、トリメチロールプロパン、水素添加ビス
フェノールA、ソルビトール、又はそれらのアルキレン
(炭素数2〜3)オキサイド(平均付加モル数1〜1
0)付加物等が挙げられ、これらの1種以上を含有する
ものが好ましい。さらにはトナーの耐久性を向上させる
点から、ビスフェノールAのアルキレン(炭素数2〜
3)オキサイド付加物がアルコール成分中に5モル%以
上、好ましくは50モル%以上使用されていることが望
ましい。
プロピレン(2.2)−2,2−ビス (4−ヒドロキシ
フェニル) プロパン、ポリオキシエチレン(2.2)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等の
ビスフェノールAのアルキレン(炭素数2〜3)オキサ
イド(平均付加モル数1〜10)付加物、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエ
リスリトール、トリメチロールプロパン、水素添加ビス
フェノールA、ソルビトール、又はそれらのアルキレン
(炭素数2〜3)オキサイド(平均付加モル数1〜1
0)付加物等が挙げられ、これらの1種以上を含有する
ものが好ましい。さらにはトナーの耐久性を向上させる
点から、ビスフェノールAのアルキレン(炭素数2〜
3)オキサイド付加物がアルコール成分中に5モル%以
上、好ましくは50モル%以上使用されていることが望
ましい。
【0008】また、多価カルボン酸成分としては、フタ
ル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、マレイ
ン酸等のジカルボン酸、ドデセニルコハク酸、オクチル
コハク酸等の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数2
〜20のアルケニル基で置換されたコハク酸、トリメリ
ット酸、ピロメリット酸、それらの酸の無水物及びそれ
らの酸のアルキル(炭素数1〜8)エステル等が挙げら
れ、これらの1種以上を含有するものが好ましい。
ル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、マレイ
ン酸等のジカルボン酸、ドデセニルコハク酸、オクチル
コハク酸等の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数2
〜20のアルケニル基で置換されたコハク酸、トリメリ
ット酸、ピロメリット酸、それらの酸の無水物及びそれ
らの酸のアルキル(炭素数1〜8)エステル等が挙げら
れ、これらの1種以上を含有するものが好ましい。
【0009】ポリエステルは、例えば、多価アルコール
成分と多価カルボン酸成分とを不活性ガス雰囲気中に
て、要すればエステル化触媒を用いて、180〜250
℃の温度で縮重合することにより製造することができ
る。
成分と多価カルボン酸成分とを不活性ガス雰囲気中に
て、要すればエステル化触媒を用いて、180〜250
℃の温度で縮重合することにより製造することができ
る。
【0010】ポリエステルの酸価は1〜40mgKOH
/g、水酸基価は20〜60mgKOH/g、軟化点は
90〜140℃、ガラス転移点は50〜70℃であるこ
とが、それぞれ好ましい。
/g、水酸基価は20〜60mgKOH/g、軟化点は
90〜140℃、ガラス転移点は50〜70℃であるこ
とが、それぞれ好ましい。
【0011】本発明では、離型剤として、アルコール系
ワックスが含有されている点に特徴がある。かかるアル
コール系ワックスは、結着樹脂と適度な相溶性を有し、
定着可能領域を広げるのに有効なワックスである。従っ
て、幅広い定着可能領域を有するだけでなく、結着樹脂
と離型剤との相溶性が高く、色再現性に重要な溶融特性
にも優れる本発明の静電荷像現像用トナーは、フルカラ
ートナーとしても好適に使用することができる。
ワックスが含有されている点に特徴がある。かかるアル
コール系ワックスは、結着樹脂と適度な相溶性を有し、
定着可能領域を広げるのに有効なワックスである。従っ
て、幅広い定着可能領域を有するだけでなく、結着樹脂
と離型剤との相溶性が高く、色再現性に重要な溶融特性
にも優れる本発明の静電荷像現像用トナーは、フルカラ
ートナーとしても好適に使用することができる。
【0012】本発明に用いられるアルコール系ワックス
は、パラフィンワックスを分子状酸素含有ガスで液相酸
化して得ることができる。かかるパラフィンワックスに
含まれる飽和炭化水素の炭素数は、20〜60が好まし
い。
は、パラフィンワックスを分子状酸素含有ガスで液相酸
化して得ることができる。かかるパラフィンワックスに
含まれる飽和炭化水素の炭素数は、20〜60が好まし
い。
【0013】なお、パラフィンワックスには、エチレン
重合物及び/又はオレフィン重合物が含有されていても
よい。
重合物及び/又はオレフィン重合物が含有されていても
よい。
【0014】エチレン重合物としては、通常のポリエチ
レンワックスで、120℃での粘度が1000cps以
下、かつ数平均分子量が10000以下のものの使用が
適当である。
レンワックスで、120℃での粘度が1000cps以
下、かつ数平均分子量が10000以下のものの使用が
適当である。
【0015】オレフィン重合物としては、炭素数3〜6
0の範囲にあるオレフィンを塩化アルミニウム、三フッ
化ホウ素錯体等のルイス酸や、硫酸、フッ化水素等のプ
ロトン酸を用いてカチオン重合したものや、過安息香
酸、ジ−t−ブチルパーオキサイド、過酢酸等の過酸化
物でラジカル重合したもので、120℃での粘度が10
00cps以下、かつ数平均分子量が10000以下の
ものの使用が適当である。
0の範囲にあるオレフィンを塩化アルミニウム、三フッ
化ホウ素錯体等のルイス酸や、硫酸、フッ化水素等のプ
ロトン酸を用いてカチオン重合したものや、過安息香
酸、ジ−t−ブチルパーオキサイド、過酢酸等の過酸化
物でラジカル重合したもので、120℃での粘度が10
00cps以下、かつ数平均分子量が10000以下の
ものの使用が適当である。
【0016】パラフィンワックスの分子状酸素含有ガス
による液相酸化は、例えば、パラフィンワックスからな
る溶液中に、分子状酸素含有ガスを吹き込む方法等が挙
げられる。
による液相酸化は、例えば、パラフィンワックスからな
る溶液中に、分子状酸素含有ガスを吹き込む方法等が挙
げられる。
【0017】分子状酸素含有ガスとしては、酸素、空気
又はそれらを不活性ガスで希釈した広範囲のものが使用
可能であるが、酸素濃度は3〜20%が好ましく、白色
度に優れたアルコール系ワックスを得るためには、5〜
10%がより好ましい。
又はそれらを不活性ガスで希釈した広範囲のものが使用
可能であるが、酸素濃度は3〜20%が好ましく、白色
度に優れたアルコール系ワックスを得るためには、5〜
10%がより好ましい。
【0018】反応温度は、150〜250℃が好まし
く、170〜200℃がより好ましい。
く、170〜200℃がより好ましい。
【0019】なお、本発明では、前記液相酸化の際、ホ
ウ酸、メタホウ酸、ピロホウ酸、無水ホウ酸等の触媒を
用いるのが好ましいが、触媒の凝集現象を防止し、パラ
フィンワックスをより選択的にアルコールに転化させる
ために、ホウ酸と無水ホウ酸からなる混合触媒を用いる
のが特に好ましい。
ウ酸、メタホウ酸、ピロホウ酸、無水ホウ酸等の触媒を
用いるのが好ましいが、触媒の凝集現象を防止し、パラ
フィンワックスをより選択的にアルコールに転化させる
ために、ホウ酸と無水ホウ酸からなる混合触媒を用いる
のが特に好ましい。
【0020】このようして得られるアルコール系ワック
スとして、本発明で好適に用いられる市販品としては、
「NPS−9210」、「OX−1949」(以上、日
本精蝋(株)製)等が挙げられる。
スとして、本発明で好適に用いられる市販品としては、
「NPS−9210」、「OX−1949」(以上、日
本精蝋(株)製)等が挙げられる。
【0021】アルコール系ワックスの融点は、保存性の
観点から、65℃以上、耐オフセット性の観点から、1
10℃以下が好ましく、より好ましくは70〜90℃で
ある。
観点から、65℃以上、耐オフセット性の観点から、1
10℃以下が好ましく、より好ましくは70〜90℃で
ある。
【0022】結着樹脂との相溶性、環境安定性及び帯電
性の観点から、アルコール系ワックスの酸価は、好まし
くは5〜25mgKOH/g、より好ましくは10〜2
0mgKOH/gであり、ケン化価は、好ましくは20
〜50mgKOH/g、より好ましくは25〜40mg
KOH/gであり、水酸基価は、好ましくは50〜12
0mgKOH/g、より好ましくは60〜100mgK
OH/gである。
性の観点から、アルコール系ワックスの酸価は、好まし
くは5〜25mgKOH/g、より好ましくは10〜2
0mgKOH/gであり、ケン化価は、好ましくは20
〜50mgKOH/g、より好ましくは25〜40mg
KOH/gであり、水酸基価は、好ましくは50〜12
0mgKOH/g、より好ましくは60〜100mgK
OH/gである。
【0023】アルコール系ワックスの25℃での針進入
度は、耐久性の観点から、7以上、トナー製造性の観点
から、12以下が好ましく、より好ましくは8〜10で
ある。
度は、耐久性の観点から、7以上、トナー製造性の観点
から、12以下が好ましく、より好ましくは8〜10で
ある。
【0024】離型剤中のアルコール系ワックスの含有量
は、20〜100重量%が好ましく、50〜100重量
%がより好ましい。
は、20〜100重量%が好ましく、50〜100重量
%がより好ましい。
【0025】また、離型剤の含有量は、結着樹脂100
重量部に対して、0.1〜20重量部が好ましく、1〜
10重量部がより好ましい。
重量部に対して、0.1〜20重量部が好ましく、1〜
10重量部がより好ましい。
【0026】本発明のトナーに用いられる着色剤として
は、従来の黒トナー又はカラートナー用着色剤として用
いられている染料、顔料等を使用することができ、例え
ば、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマ
ネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレッ
ト、ピグメントグリーンB、ローダミン−Bベース、ソ
ルベントレッド49、ソルベントレッド146 、ピグメント
ブルー15:3、ソルベントブルー35、キナクリドン、カー
ミン6B、ジスアゾエロー等が挙げられる。着色剤の含
有量は、結着樹脂100重量部に対して、2〜25重量
部が好ましい。
は、従来の黒トナー又はカラートナー用着色剤として用
いられている染料、顔料等を使用することができ、例え
ば、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマ
ネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレッ
ト、ピグメントグリーンB、ローダミン−Bベース、ソ
ルベントレッド49、ソルベントレッド146 、ピグメント
ブルー15:3、ソルベントブルー35、キナクリドン、カー
ミン6B、ジスアゾエロー等が挙げられる。着色剤の含
有量は、結着樹脂100重量部に対して、2〜25重量
部が好ましい。
【0027】さらに、本発明のトナーには、荷電制御
剤、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填
剤、酸化防止剤、老化防止剤、流動性向上剤、クリーニ
ング性向上剤等の添加剤が、適宜添加されていてもよ
い。
剤、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填
剤、酸化防止剤、老化防止剤、流動性向上剤、クリーニ
ング性向上剤等の添加剤が、適宜添加されていてもよ
い。
【0028】本発明のトナーは、混練粉砕法、スプレイ
ドライ法、重合法等の公知の方法により製造することが
できる。一般的な方法としては、例えば、結着樹脂、離
型剤、着色剤、荷電制御剤等をボールミル等の混合機で
均一に混合した後、密閉式ニーダー又は1軸もしくは2
軸の押出機等で溶融混練し、冷却、粉砕、分級する方法
が挙げられる。さらに、トナーの表面には、必要に応じ
て流動性向上剤等を添加してもよい。このようにして得
られるトナーの重量平均粒子径は、5〜15μmが好ま
しい。
ドライ法、重合法等の公知の方法により製造することが
できる。一般的な方法としては、例えば、結着樹脂、離
型剤、着色剤、荷電制御剤等をボールミル等の混合機で
均一に混合した後、密閉式ニーダー又は1軸もしくは2
軸の押出機等で溶融混練し、冷却、粉砕、分級する方法
が挙げられる。さらに、トナーの表面には、必要に応じ
て流動性向上剤等を添加してもよい。このようにして得
られるトナーの重量平均粒子径は、5〜15μmが好ま
しい。
【0029】本発明の静電荷像現像用トナーは、磁性体
微粉末を含有するときは単独で現像剤として、また磁性
体微粉末を含有しないときは非磁性一成分系現像剤とし
て、もしくはキャリアと混合して二成分系現像剤として
使用することができる。
微粉末を含有するときは単独で現像剤として、また磁性
体微粉末を含有しないときは非磁性一成分系現像剤とし
て、もしくはキャリアと混合して二成分系現像剤として
使用することができる。
【0030】
【実施例】〔樹脂のガラス転移点〕示差走査熱量計「D
SC210」(セイコー電子工業(株)製)を用いて昇
温速度10℃/分で測定する。
SC210」(セイコー電子工業(株)製)を用いて昇
温速度10℃/分で測定する。
【0031】〔アルコール系ワックスの融点〕JIS
K2235−5.3の方法により測定する。
K2235−5.3の方法により測定する。
【0032】〔アルコール系ワックスの酸価、ケン化価
及び水酸基価〕JIS K0070の方法により測定す
る。
及び水酸基価〕JIS K0070の方法により測定す
る。
【0033】〔アルコール系ワックスの針進入度〕JI
S K2235−5.4の方法により測定する。
S K2235−5.4の方法により測定する。
【0034】樹脂製造例1 ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン1.8モル、ポリオキシプ
ロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン5.4モル、テレフタル酸6.2モ
ル、トリメリット酸0.7モル及び酸化ジブチル錫4g
を窒素雰囲気下、230℃で攪拌しつつ、ASTM E
28−67により測定した軟化点が111℃に達するま
で反応させて、樹脂Aを得た。樹脂Aのガラス転移点は
61℃であった。
ドロキシフェニル)プロパン1.8モル、ポリオキシプ
ロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン5.4モル、テレフタル酸6.2モ
ル、トリメリット酸0.7モル及び酸化ジブチル錫4g
を窒素雰囲気下、230℃で攪拌しつつ、ASTM E
28−67により測定した軟化点が111℃に達するま
で反応させて、樹脂Aを得た。樹脂Aのガラス転移点は
61℃であった。
【0035】実施例1 結着樹脂として樹脂A100重量部、離型剤としてアル
コール系ワックス「NPS−9210」(日本精蝋
(株)製、融点:75℃、酸価:12mgKOH/g、
ケン化価30mgKOH/g、水酸基価:80mgKO
H/g、針進入度(25℃):9)5重量部、荷電制御
剤として「LR−147」(日本カーリット社製)0.
5重量部及び着色剤としてピグメントブルー 15:3 4重
量部をヘンシェルミキサーで十分に混合した後、2軸押
出機で溶融混練し、冷却後、粉砕、分級工程を経て、重
量平均粒子径が8μmの粉体を得た。得られた粉体10
0重量部に、外添剤として疎水性シリカ「R−972」
(日本アエロジル社製)0.5重量部を添加し、ヘンシ
ェルミキサーで混合することにより、トナーを得た。
コール系ワックス「NPS−9210」(日本精蝋
(株)製、融点:75℃、酸価:12mgKOH/g、
ケン化価30mgKOH/g、水酸基価:80mgKO
H/g、針進入度(25℃):9)5重量部、荷電制御
剤として「LR−147」(日本カーリット社製)0.
5重量部及び着色剤としてピグメントブルー 15:3 4重
量部をヘンシェルミキサーで十分に混合した後、2軸押
出機で溶融混練し、冷却後、粉砕、分級工程を経て、重
量平均粒子径が8μmの粉体を得た。得られた粉体10
0重量部に、外添剤として疎水性シリカ「R−972」
(日本アエロジル社製)0.5重量部を添加し、ヘンシ
ェルミキサーで混合することにより、トナーを得た。
【0036】実施例2 アルコール系ワックスとして、「NPS−9210」の
代わりに「OX−1949」(日本精蝋(株)製、融
点:83℃、酸価:14mgKOH/g、ケン化価38
mgKOH/g、水酸基価:80mgKOH/g、針進
入度(25℃):8)5重量部を使用した以外は、実施
例1と同様にして、トナーを得た。
代わりに「OX−1949」(日本精蝋(株)製、融
点:83℃、酸価:14mgKOH/g、ケン化価38
mgKOH/g、水酸基価:80mgKOH/g、針進
入度(25℃):8)5重量部を使用した以外は、実施
例1と同様にして、トナーを得た。
【0037】比較例1 離型剤として、アルコール系ワックス「NPS−921
0」の代わりにパラフィンワックス「HNP−9」(日
本精蝋(株)製、融点:75℃)5重量部を使用した以
外は、実施例1と同様にして、トナーを得た。
0」の代わりにパラフィンワックス「HNP−9」(日
本精蝋(株)製、融点:75℃)5重量部を使用した以
外は、実施例1と同様にして、トナーを得た。
【0038】比較例2 離型剤として、アルコール系ワックス「NPS−921
0」の代わりに「カルナウバワックスC1」(加藤洋行
社製)5重量部を使用した以外は、実施例1と同様にし
て、トナーを得た。
0」の代わりに「カルナウバワックスC1」(加藤洋行
社製)5重量部を使用した以外は、実施例1と同様にし
て、トナーを得た。
【0039】比較例3 「NPS−9210」を使用しなかった以外は、実施例
1と同様にして、トナーを得た。
1と同様にして、トナーを得た。
【0040】試験例1 トナー5重量部と、シリコーン樹脂にて被覆した粒子径
が50μmのフェライトキャリア95重量部とをボール
ミルにて混合し、イエロー、マゼンタ、シアンの各現像
剤とした。得られたそれぞれの現像剤を「プリテール5
50」(リコー社製)に実装して定着可能領域を測定
し、以下の評価基準に従って評価した。結果を表1に示
す。
が50μmのフェライトキャリア95重量部とをボール
ミルにて混合し、イエロー、マゼンタ、シアンの各現像
剤とした。得られたそれぞれの現像剤を「プリテール5
50」(リコー社製)に実装して定着可能領域を測定
し、以下の評価基準に従って評価した。結果を表1に示
す。
【0041】〔評価基準〕 ◎:定着可能温度域が50℃以上であり、実使用上特に
良好である ○:定着可能温度域が30℃以上、50℃未満であり実
使用上に問題がない △:定着可能温度域が10℃以上、30℃未満であり実
使用上に問題がない ×:定着可能温度域が10℃未満であり、実使用上に問
題が生じる
良好である ○:定着可能温度域が30℃以上、50℃未満であり実
使用上に問題がない △:定着可能温度域が10℃以上、30℃未満であり実
使用上に問題がない ×:定着可能温度域が10℃未満であり、実使用上に問
題が生じる
【0042】
【表1】
【0043】以上の結果より、比較例1〜3に対して、
実施例1、2では、定着可能領域が広いトナーが得られ
ていることが分かる。
実施例1、2では、定着可能領域が広いトナーが得られ
ていることが分かる。
【0044】
【発明の効果】本発明により、幅広い定着可能領域を有
する静電荷像現像用トナーを提供することが可能となっ
た。
する静電荷像現像用トナーを提供することが可能となっ
た。
Claims (4)
- 【請求項1】 結着樹脂、離型剤及び着色剤を含有して
なる静電荷像現像用トナーであって、前記離型剤がパラ
フィンワックスを分子状酸素含有ガスで液相酸化して得
られうるアルコール系ワックスを含有する静電荷像現像
用トナー。 - 【請求項2】 パラフィンワックスに含まれる飽和炭化
水素の炭素数が20〜60であり、アルコール系ワック
スの融点が65〜110℃、酸価が5〜25mgKOH
/g、ケン化価が20〜50mgKOH/g、水酸基価
が50〜120mgKOH/gである請求項1記載の静
電荷像現像用トナー。 - 【請求項3】 結着樹脂の主成分がポリエステルである
請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナー。 - 【請求項4】 フルカラートナーとして用いられる請求
項1〜3いずれか記載の静電荷像現像用トナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11148406A JP2000338707A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 静電荷像現像用トナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11148406A JP2000338707A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 静電荷像現像用トナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000338707A true JP2000338707A (ja) | 2000-12-08 |
Family
ID=15452082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11148406A Withdrawn JP2000338707A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 静電荷像現像用トナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000338707A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1311307C (zh) * | 2003-03-24 | 2007-04-18 | 夏普株式会社 | 电子照相有机调色剂 |
CN1312538C (zh) * | 2003-03-24 | 2007-04-25 | 夏普株式会社 | 电子照相有机调色剂 |
US7407732B2 (en) | 2002-06-21 | 2008-08-05 | Sharp Kabushiki Kaisha | Electrophotographic toner |
JP2009271232A (ja) * | 2008-05-02 | 2009-11-19 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 静電荷像現像用トナーと画像形成方法 |
US7939231B2 (en) | 2005-04-22 | 2011-05-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Magnetic toner |
-
1999
- 1999-05-27 JP JP11148406A patent/JP2000338707A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7407732B2 (en) | 2002-06-21 | 2008-08-05 | Sharp Kabushiki Kaisha | Electrophotographic toner |
CN1311307C (zh) * | 2003-03-24 | 2007-04-18 | 夏普株式会社 | 电子照相有机调色剂 |
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JP2009271232A (ja) * | 2008-05-02 | 2009-11-19 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 静電荷像現像用トナーと画像形成方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050809 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20061010 |