JP2000338198A - 電位測定装置 - Google Patents

電位測定装置

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JP2000338198A
JP2000338198A JP11151077A JP15107799A JP2000338198A JP 2000338198 A JP2000338198 A JP 2000338198A JP 11151077 A JP11151077 A JP 11151077A JP 15107799 A JP15107799 A JP 15107799A JP 2000338198 A JP2000338198 A JP 2000338198A
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electro
optical element
electrodes
measuring device
measured
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JP11151077A
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English (en)
Inventor
Tetsuyoshi Ogura
哲義 小掠
Hideki Iwaki
秀樹 岩城
Yutaka Taguchi
豊 田口
Yoshihiro Bessho
芳宏 別所
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型・安価で被測定物や電気光学素子を破壊
することなく、高周波で被測定物の電位を測定すること
のできる電位測定装置を提供する。 【解決手段】 電界により光学的性質が変化する電気光
学素子1の表面に少なくとも2つの電極2,3を形成
し、電極2,3を被測定配線基板5の電極6,7に電気
的に接続する。レーザダイオードパルス光源12からの
光の電気光学素子1による光学的性質の変化を光検出部
20で光強度変化に変換して検出する。高速信号に対応
した安価で被測定物や電気光学素子を破壊することのな
い電位測定装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定物の電位を
光プローブで測定する電位測定装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】集積回路などの被測定物の所定部分の電
圧を測定する場合、通常はプローブを所定箇所に電気的
に接触させて測定する。この方法を図7に示す。図7に
おいて、36は被測定基板、37、38は被測定基板上
の電極、39、40、41は集積回路である。集積回路
39、40、41上のFETを電極37、38に電気的
に接続することにより、FETには電極37、38の電
圧に対応した電圧が加わり、FETのドレイン・ソース
間にはそれに対応した電流が流れる。しかしながら、こ
の方法では高周波信号を測定するに際し、FETの容量
や配線のインダクタンスが無視できなくなり、測定精度
が悪化する。また、FETを電気的に接触させることに
より被測定物の電位に影響を与え、正しい電位が測定で
きないなどの悪影響を及ぼす傾向がある。特にそれらの
影響は高周波において顕著である。
【0003】これに対し、電気光学素子を用いて電気的
に非接触で被測定物の電位を測定する方法が、例えば特
開平6−66840号公報に開示されている。この方法
では、ニオブ酸リチウムなどの電気光学結晶を被測定物
に近接させ、電界強度に応じた複屈折率の変化を検出す
ることで電位を測定している。
【0004】図8にこの方法を示す。
【0005】図8において、42はニオブ酸リチウム、
43はレーザーダイオードパルス光源、44は偏光子、
45はハーフミラー、46は対物レンズ、36は被測定
基板、47は台座、48は支持体、49はソレイユ・バ
ビネ補償板、50は光検出部である。
【0006】電気光学素子42が取り付けられた支持体
48の先端を被測定基板36の電界内に位置させて、電
気光学素子42内に直線偏光ビームを照射する。この光
ビームは電気光学素子42の被測定基板36側の端面で
反射され、光検出部50で受光される。電気光学素子4
2で反射された光ビームの偏光状態は、被測定基板36
による電気光学素子42内部の電界強度に応じて変化す
る。このため、光検出部50の出力により被測定基板3
6の電位が測定される。
【0007】この電位測定装置の検出感度は、電気光学
素子42と被測定基板36との間の距離に大きく依存し
ており、また、一般的にこの距離が短くなるほど高い検
出感度を得ることができる。しかしながら、検出感度を
上げるために電気光学素子42と被測定基板36の距離
を短くすると、電気光学素子42および被測定基板36
を破損する危険性が高まるため、圧電素子等をもちい、
距離を制御する機構が必要になる。この他には、バネを
用いて電気光学素子42と被測定基板36を接触させる
手法などがあるが、電気光学素子42と被測定基板36
間に圧力が加わり破損する危険性が高いことに変わりは
ない。
【0008】このように、どの手法においても電気光学
素子42と被測定基板36を破壊することなく近接させ
るには、複雑な制御系を有するという欠点が存在する。
また、この結果、測定装置が大きくなる、測定距離が大
きくなり測定精度が低下する、コストが高くなる、など
の欠点を有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、上述の
従来の電位測定装置は、被測定基板の高周波信号の電位
を測定することを目的としているが、FETの容量が悪
影響を与える、配線のインダクタンスが影響する、被測
定基板を破壊する可能性がある、また、電気光学素子を
破壊する、などの欠点を有する。
【0010】本発明は、電位測定装置の上記欠点を克服
するものであり、小型・安価で被測定物や電気光学素子
を破壊することなく、高周波で被測定物の電位を安定に
測定することのできる電位測定装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電位測定装置は以下の構成とする。
【0012】すなわち、本発明の電位測定装置は、電界
により光学的性質が変化する電気光学素子と、前記電気
光学素子の表面に形成された少なくとも2つの電極と、
前記電極を被測定配線基板に電気的に接続することによ
り発生する前記電気光学素子の光学的性質の変化を光強
度変化に変換して検出する光検出部とを有することを特
徴とする。本発明によれば、電気光学素子の表面に、被
測定配線基板と電気的に接続する電極を有しているの
で、高速信号に対応し、被測定物や電気光学素子を破壊
することなく、安価に高精度に電位を測定できる電位測
定装置を提供することができる。
【0013】上記の構成において、前記電気光学素子が
前記配線基板に固着されていることが好ましい。かかる
好ましい構成によれば、従来の測定装置では必要であっ
た電気光学素子の位置制御装置が不要となり、装置の小
型化と構造の簡素化が実現でき、安価に製造することが
できる。
【0014】また、上記の構成において、前記電気光学
素子と前記電極と前記光検出部とが1つのパッケージと
して一体化されていることが好ましい。かかる好ましい
構成によれば、被測定配線基板の任意の位置にパッケー
ジを取り付けることで、任意の電極の電位を測定するこ
とができ、測定の自由度と、電位測定装置の取り扱い性
が向上する。
【0015】また、上記の構成において、前記配線基板
に固定した際、前記配線基板の表面の法線方向に複数個
の光検出部が積層されることが好ましい。かかる好まし
い構成によれば、複数の電位を同時に容易に測定可能な
小型の電位測定装置を提供することができる。しかも、
電気光学的に電位を測定するために伝達される信号の遅
延時間の増大や伝送波形の劣化が生じず、高精度な測定
を行なうことができる。
【0016】また、上記の構成において、前記電気光学
素子の前記配線基板への固定は、導電性を有する接着
剤、金属粒子を混合した有機材料、又は導電性を有する
金属化合物を用いて行なうことができる。ここで、導電
性を有する接着剤としては、たとえば、アセチレン系導
電性高分子、電荷移動錯体(TTF−TCNQ)、ポリ
フェニレン等を用いることができる。また、金属粒子を
混合した有機材料としては、たとえば、金属粒子として
銀、ニッケル、金、白金等、有機材料としてエポキシ
系、フェノール系の材料を用いたもの、例えばドータイ
ト等を用いることができる。また、導電性を有する金属
化合物としては、たとえば、鉛系半田、銀・すず系半田
等を用いることができる。特に、導電性を有する金属化
合物が半田であると、パッケージングのための接着剤が
不要となるので好ましい。
【0017】また、上記の構成において、前記電気光学
素子が、ニオブ酸リチウム、又は亜鉛とテルルの化合物
からなるのが好ましい。かかる好ましい構成によれば、
電気光学効果が大きく、微小な電圧変化を測定すること
ができる。
【0018】また、上記の構成において、前記電極に加
えられる電圧変化が、位相が180度異なる電位である
と、外部の電界、磁界の影響を受けにくくなり、微小な
電圧変化を測定することができるので好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図6を用いて説明する。
【0020】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1にかかる電位測定装置の概略構成を示す正面図であ
る。
【0021】図1において、1は電気光学素子、2、3
は電気光学素子1上に形成された電極、5は被測定基
板、6、7は被測定基板5上に形成された電極、9、1
0は導電性接着剤、12はレーザーダイオードを用いた
LDパルス光源、13は偏光子、14は対物レンズ、1
5はハーフミラー、16はソレイユ・バビネ補償板、1
7、18はPINフォトダイオード、19は偏光ビーム
スプリッタである。また、20はソレイユ・バビネ補償
板16及びPINフォトダイオード17、18、及び偏
光ビームスプリッタ19からなる光検出部である。
【0022】電気光学素子1上に形成された電極2、3
はそれぞれ導電性接着剤9、10をもちいて被測定基板
5上に形成された電極6、7に電気的に接続されてい
る。そのため、電気光学素子1上の電極2、3は被測定
基板5上に形成された電極6、7と同電位であり、電気
光学素子1内部に電極6、7の電位差に応じた電界が生
じている。この電界の大きさは、電極2、3が電気光学
素子1上に形成されているため、電極2、3が空間を介
して電気光学素子1と相対している場合より大きな値を
とる。
【0023】LDパルス光源12から出た光は偏光子1
3を通過し直線偏光され、対物レンズ14を通過した
後、電気光学素子1に入射する。この光は電気光学素子
1上の電極2で反射した後、ハーフミラー15で反射さ
れ、ソレイユ・バビネ補償板16、PINフォトダイオ
ード17、18、偏光ビームスプリッタ19からなる光
検出部20に入射し、複屈折率の変化が電圧変化量とし
て検出される。
【0024】実際に電気光学素子1として、大きさを1
0mm角、厚み100μmのニオブ酸リチウムを用い、
電極6、7の幅および間隔をいずれも150μmとした
場合の電極6、7間の電圧変化を測定した例を図2に示
す。なお、本実施例において電極6、7に振幅1.2
V、周期20nsecでそれぞれ位相が180度異なる
パルスを与えた。図2より、電極6、7間に従来の測定
系では測定が困難であった数nsecの時間における数
mVの電位差の変化が測定できていることが確認でき
る。従来では電極端等における電気信号の反射は、FE
Tプローブの接触により電極上の電気信号そのものが乱
され、測定できなかった。また、本実施例においては、
FETへの電気配線が存在せずインダクタンスの影響が
全く存在しないことは明らかである。この結果、本実施
例の構成を用いることにより、数nsec以下の時間に
おける数mVの電圧変化が測定できることが明らかにな
った。
【0025】また、本実施の形態では、従来の測定系で
必要とされた電気光学素子1の位置制御装置がなく、安
価に製造可能であることは明らかである。
【0026】また、本実施の形態の場合、測定可能な最
小時間単位はLDパルス光源12のパルス幅により決定
されることは明らかであり、よりパルス幅の短い光源を
用いることにより、より短時間での測定が可能になるこ
とは明らかである。さらに、電気光学素子1上の電極2
を光線の反射膜として使用したが、別途光線反射用の膜
を電気光学素子1上に作成しても何ら問題はない。
【0027】また、本実施の形態においては、直線偏光
を用いたが、楕円偏光や円偏光でもよく、電気光学素子
1の複屈折率の変化を測定できる光学系であれば同様の
効果が得られることは明らかであり、光源もLDパルス
光源に限られないことは明らかである。
【0028】さらに、電気光学素子としてはニオブ酸リ
チウムに限られず、亜鉛−テルルの化合物でもよく、そ
の他、タンタル酸リチウム、砒化ガリウムなど電気光学
的性質を有するものであっても良く、有機分子膜や分子
薄膜等を用いても良い。
【0029】さらに、電極6、7と電極2、3を電気的
に接続するに際し、導電性接着剤を用いたが、電気的に
導電性を有する材料であれば良く、半田等の材料を用い
ても良いし、金もしくはアルミニウム等からなるワイヤ
を用いて接続しても良いことは明らかである。
【0030】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2にかかる電位測定装置の概略構成を示しており、図
3(A)は正面図、図3(B)は側面図である。
【0031】図3において、1は電気光学素子、2、
3、4は電気光学素子1上に形成された電極、5は被測
定基板、6、7、8は被測定基板5上に形成された電
極、9、10、11は導電性接着剤、12はレーザーダ
イオード、21は偏光板、22は光検出素子を有する集
積回路、23、24、25はそれぞれ電気光学素子1、
レーザーダオード12、集積回路22を固定するための
接着剤である。
【0032】電気光学素子1上に形成された電極2、
3、4は導電性接着剤9、10、11を用いて被測定基
板5上に形成された電極6、7、8に電気的に接続され
ており、電極6、7、8の電圧変化に応じた電界が電気
光学素子1内部に形成される。この時、電極2、3、4
間の容量は、各電極が対向しておらず電極間隔が10μ
m以上あるために非常に小さく、100fF以下であ
る。このため、電極6、7、8と電極2、3、4間の電
圧は検出可能な遅延時間を有さずに同期して変化する。
【0033】レーザーダイオード12は電気光学素子1
上に傾斜して固定されており、レーザーダイオード12
から出た光は偏光板21により直線偏光された後、電気
光学素子1に斜めに入射し、裏面の電極3により反射さ
れる。このとき、電極2、3、4に対応した電界が電気
光学素子1内部に生じているために、入射光は電界に対
応した複屈折を起こす。この複屈折光は再び偏光板21
により直線偏光された後、集積回路22に形成された光
検出素子に入射する。この結果、集積回路22に電極
2、3、4の電位差に応じた光出力が検出される。
【0034】実際に電気光学素子1として、大きさを2
0mm角、厚み100μmのニオブ酸リチウムを用い、
電極6、7、8の幅および間隔を150μmとした場合
の電極6、7、8間の電圧変化を測定した例を図4に示
す。なお、本実施例においては電極6、8に振幅1.2
V、周期2nsecのパルスを、電極7に同振幅、同周
期で位相が180度異なるパルスを与えた。図4より電
極6、7、8間に従来の測定系では測定が困難であった
数nsecの時間における数mVの電位差の変化が測定
できていることが確認できる。従来では電極端等におけ
る電気信号の反射は、FETプローブの接触により電極
上の電気信号そのものが乱され、測定できなかった。し
かしながら、本実施の形態の構成を用いることにより、
10psec以下の時間における数十mVの電圧変化が
測定できることが明らかになった。
【0035】また、本実施の形態では、従来の測定系で
必要とされた電気光学素子1の位置制御装置がなく、安
価に製造可能であることは明らかである。
【0036】また、本実施の形態の場合、測定可能な最
小時間単位はレーザーダイオード12のパルス幅により
決定されることは明らかであり、よりパルス幅の短い光
源を用いることにより、より短時間での測定が可能にな
ることは明らかである。さらに、電気光学素子1上の電
極3を光線の反射膜として使用したが、別途光線反射用
の膜を電気光学素子1上に作成しても何ら問題はない。
【0037】また、本実施の形態においては、直線偏光
を用いたが、楕円偏光や円偏光でもよく、電気光学素子
1の複屈折率の変化を測定できる光学系であれば同様の
効果が得られることは明らかであり、光源もレーザーダ
イオードに限られないことは明らかである。
【0038】さらに、電気光学素子としてはニオブ酸リ
チウムに限られず、亜鉛−テルルの化合物でもよく、そ
の他、タンタル酸リチウム、砒化ガリウムなど電気光学
的性質を有するものであれば良く、有機分子膜や分子薄
膜等を用いても良い。
【0039】さらに、電極6、7、8と電極2、3、4
を電気的に接続するに際し、導電性接着剤を用いたが、
電気的に導電性を有する材料であれば良く、半田等の材
料を用いても良いし、金もしくはアルミニウム等からな
るワイヤを用いて接続しても良いことは明らかである。
【0040】さらに、接着剤23、24、25の代わり
に他の固定手段を用いても良く、例えば導電性接着剤
9、10、11の代わりに半田を用いた場合、当該半田
が固定手段となるため、特に接着剤23は必要なくなる
ことも明らかである。
【0041】図5は本発明の実施の形態2にかかる第2
の電位測定装置の概略構成を示した側面図である。
【0042】図5において、1は電気光学素子、2、
3、4は電気光学素子1上に形成された電極、26はキ
ャリア基板、27、28はキャリア基板上下のランド電
極、29はキャリア基板26の上下面を電気的に接続す
るビア、5は被測定基板、30はキャリア基板26と被
測定基板5を接続する半田ボール、6、7、8は被測定
基板5上に形成された電極、9、10、11は導電性接
着剤、12はレーザーダイオード、21は偏光板、22
は光検出素子を有する集積回路、23、25は電気光学
素子1、レーザーダオード12、集積回路22を固定す
るための接着剤、31は内部に電気光学素子1、レーザ
ーダオード12、集積回路22を含む電子部品パッケー
ジである。
【0043】本実施の形態において、電気光学素子1、
レーザーダオード12、集積回路22は、キャリア基板
26上で一括して接着剤23および25を用いて封止さ
れている。
【0044】キャリア基板26の両面のランド電極2
7,28はビア29を用いて電気的に接続され、またキ
ャリア基板26の下面のランド電極28は半田ボール3
0を用いて被測定基板5上の電極6、7、8と電気的に
接続されている。被測定基板5上の電極6、7、8は、
図3(A)に示したのと同様に、図5の紙面垂直方向に
相互に独立して配置されており、これらに対応するよう
に、半田ボール30、ランド電極27,28、及びビア
29がそれぞれ相互に絶縁して形成されている。以上の
結果、電極6、7、8の電位は、キャリア基板26上の
対応するランド電極27、28を介して電気光学素子1
上に形成された電極2,3,4とそれぞれ同電位であ
り、電極6、7、8の電位が電気光学的に測定できるこ
とは上記図3においてすでに示した。
【0045】また、本実施の形態の構造を用いることに
より、半田接続をもちいて被測定基板5上の任意の電極
の電位を測定することが可能になり、より自由度が大き
な構成をとることができる。また、電子部品パッケージ
31として構成することにより、被測定基板5上に光学
回路が存在せず、取り扱いが容易が容易になる。光学回
路が電子部品パッケージ内部に一体化されていれば同様
の効果が得られることは明らかであり、電子部品パッケ
ージの構成としては、他に、QFPなどの樹脂封止パッ
ケージや、ハーメチックシールを用いたカンパッケー
ジ、セラミック基板を用いたPGAパッケージなどが考
えられる。
【0046】(実施の形態3)図6は本発明の実施の形
態3にかかる電位測定装置の概略構成を示しており、図
6(A)は正面図、図6(B)は側面図である。
【0047】図6において、1は電気光学素子、2、
3、4は電気光学素子1上に形成された電極、5は被測
定基板、6、7、8は被測定基板5上に形成された電
極、9、10、11は導電性接着剤、12はレーザーダ
イオード、21は偏光板、32a、32b、32cは光
検出素子を有する集積回路、34、35は電気光学素子
1、レーザーダオード12、集積回路31、31、31
を固定するための接着剤である。
【0048】本実施の形態においてレーザーダイオード
12は3つの発光素子を有し、それぞれ電気光学素子1
の電極2,3,4で反射した後、集積回路32a、32
b、32cに形成された受光素子に入射する。この結
果、電極6、7、8の電位差が電気光学的に測定できる
ことは実施の形態2においてすでに示した。従来の電気
的なプローブを用いた回路では、電極6、7、8に直接
電気的にFETを接続する必要があるため、多数のFE
Tを同一の電極もしくはラインに接続すると、容量が増
加し、遅延時間の増大や伝送波形の劣化を招くという欠
点があった。しかしながら、本実施の形態のように電気
光学的測定手段を用いることにより、多数の集積回路に
同一の信号を遅延時間の増大や伝送波形の劣化を招くこ
となしに伝達することが可能になる。
【0049】また、多数の集積回路を鉛直方向に多数積
み上げた従来の構造においては、上段の集積回路を電極
6、7、8に接続するための線路(例えば金ワイヤな
ど)は長くなり、下段の集積回路を電極6、7、8に接
続するための線路は短くなり、インダクタンスが各集積
回路により異なるなどの欠点を有した。しかしながら、
本実施の形態においては、電気光学的な測定であるた
め、これらの劣化は存在しないという長所があり、従来
不可能であった、高周波における集積回路の多段接続が
可能になる。実際に本実施の形態における構造を作成
し、測定した結果、従来の電気的測定方法では、伝送波
形の劣化を招くことなしには接続できなかった多段の集
積回路を伝送波形の劣化を招くことなしに集積回路を接
続できた。
【0050】また、本実施の形態では、従来の測定系で
必要とされた電気光学素子1の位置制御装置がなく、安
価に製造可能であることは明らかである。
【0051】また、本実施の形態の場合、測定可能な最
小時間単位はレーザーダイオード12のパルス幅により
決定されることは明らかであり、よりパルス幅の短い光
源を用いることにより、より短時間での測定が可能にな
ることは明らかである。さらに、電気光学素子1上の電
極2,3,4を光線の反射膜として使用したが、別途光
線反射用の膜を電気光学素子1上に作成しても何ら問題
はない。
【0052】また、本実施の形態においては、直線偏光
を用いたが、楕円偏光や円偏光でもよく、電気光学素子
1の複屈折率の変化を測定できる光学系であれば同様の
効果が得られることは明らかであり、光源もレーザーダ
イオードに限られないことは明らかである。
【0053】さらに、電気光学素子としてはニオブ酸リ
チウムに限られず、亜鉛−テルルの化合物でもよく、そ
の他、タンタル酸リチウム、砒化ガリウムなど電気光学
的性質を有するものであれば良く、有機分子膜や分子薄
膜等を用いても良い。
【0054】さらに、電極6、7、8と電極2、3、4
を電気的に接続するに際し、導電性接着剤を用いたが、
電気的に導電性を有する材料であれば良く、半田等の材
料を用いても良いし、金もしくはアルミニウム等からな
るワイヤを用いて接続しても良いことは明らかである。
【0055】さらに、接着剤34、35のかわりに他の
固定手段を用いても良く、例えば導電性接着剤9、1
0、11の代わりに、半田を用いた場合、当該半田が固
定手段となるため、特に接着剤34は必要なくなること
も明らかである。
【0056】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、電気光学素子の表面に、被測定配線基板と
電気的に接続する電極を有しているので、高速信号に対
応し、被測定物や電気光学素子を破壊することなく、安
価に高精度に電位を測定できる電位測定装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる電位測定装置
の概略構成を示す正面図
【図2】 本発明の実施の形態1による電位測定結果の
一例を示す図
【図3】 本発明の実施の形態2にかかる電位測定装置
の概略構成を示した図であり、図3(A)は正面断面
図、図3(B)は側面断面図
【図4】 本発明の実施の形態2による電位測定結果の
一例を示す図
【図5】 本発明の実施の形態2にかかる電位測定装置
の別の構成例の概略構成を示した側面断面図
【図6】 本発明の実施の形態3にかかる電位測定装置
の概略構成を示した図であり、図6(A)は正面断面
図、図6(B)は側面断面図
【図7】 従来の電位測定の方法を説明するための被測
定基板の概略構成を示した斜視図
【図8】 従来の電位測定装置の概略構成を示した正面
【符号の説明】
1・・・・・電気光学素子 2、3、4・・・・・電気光学素子上の電極 5・・・・・被測定基板 6、7、8・・・・・被測定基板上の電極 9、10、11・・・・・導電性接着剤 12・・・・・レーザーダイオードパルス光源 13・・・・・偏光子 14・・・・・対物レンズ 15・・・・・ハーフミラー 16・・・・・ソレイユ・バビネ補償板 17、18・・・・・PINフォトダイオード 19・・・・・偏光ビームスプリッタ 20・・・・・光検出部 21・・・・・偏光板 22・・・・・光検出素子を有する集積回路 23、24、25・・・・・接着剤 26・・・・・キャリア基板 27、28・・・・・キャリア基板上下のランド電極 29・・・・・ビア 30・・・・・半田ボール 31・・・・・電子部品パッケージ 32a、32b、32c・・・・・光検出素子を有する
集積回路 34、35・・・・・接着剤 36・・・・・被測定基板 37、38・・・・・被測定基板上の電極 39、40、41・・・・・集積回路 42・・・・・ニオブ酸リチウム 43・・・・・レーザーダイオードパルス光源 44・・・・・偏光子 45・・・・・ハーフミラー 46・・・・・対物レンズ 47・・・・・台座 48・・・・・支持体 49・・・・・ソレイユ・バビネ補償板 50・・・・・光検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 豊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 別所 芳宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2G011 AB01 AC06 AC32 AE01 AF06 2G032 AB01 AE04 AF07 AK03 2G035 AA13 AC11 AD36 AD37 AD38 AD43 4M106 AA20 BA05 CA08 DH01 DH12 DH32 DH37 DH40

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界により光学的性質が変化する電気光
    学素子と、 前記電気光学素子の表面に形成された少なくとも2つの
    電極と、 前記電極を被測定配線基板に電気的に接続することによ
    り発生する前記電気光学素子の光学的性質の変化を光強
    度変化に変換して検出する光検出部とを有することを特
    徴とする電位測定装置。
  2. 【請求項2】 前記電気光学素子が前記配線基板に固着
    されている請求項1に記載の電位測定装置。
  3. 【請求項3】 前記電気光学素子と前記電極と前記光検
    出部とが1つのパッケージとして一体化されている請求
    項1に記載の電位測定装置。
  4. 【請求項4】 前記配線基板に固定した際、前記配線基
    板の表面の法線方向に複数個の光検出部が積層される請
    求項1〜3のいずれかに記載の電位測定装置。
  5. 【請求項5】 前記電気光学素子が導電性を有する接着
    剤で前記配線基板に固定されている請求項2に記載の電
    位測定装置。
  6. 【請求項6】 前記電気光学素子が金属粒子を混合した
    有機材料で前記配線基板に固定されている請求項2に記
    載の電位測定装置。
  7. 【請求項7】 前記電気光学素子が導電性を有する金属
    化合物で前記配線基板に固定されている請求項2に記載
    の電位測定装置。
  8. 【請求項8】 導電性を有する金属化合物が半田である
    請求項7に記載の電位測定装置。
  9. 【請求項9】 前記電気光学素子がニオブ酸リチウムか
    らなる請求項1〜8のいずれかに記載の電位測定装置。
  10. 【請求項10】 前記電気光学素子が亜鉛とテルルの化
    合物からなる請求項1〜8のいずれかに記載の電位測定
    装置。
  11. 【請求項11】 前記電極に加えられる電圧変化が、位
    相が180度異なる電位である請求項1〜4のいずれか
    に記載の電位測定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102207514A (zh) * 2011-03-23 2011-10-05 吉林大学 一种基于流体电光材料的电光探头及用于探测电场的方法
JP5060965B2 (ja) * 2006-01-25 2012-10-31 株式会社日本マイクロニクス 通電試験用プローブ、プローブ組立体およびその製造方法
JP2013197557A (ja) * 2012-03-23 2013-09-30 Sumitomo Bakelite Co Ltd 半導体素子の電位測定方法

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