JP2000337155A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

内燃機関の吸気装置

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JP2000337155A JP14922699A JP14922699A JP2000337155A JP 2000337155 A JP2000337155 A JP 2000337155A JP 14922699 A JP14922699 A JP 14922699A JP 14922699 A JP14922699 A JP 14922699A JP 2000337155 A JP2000337155 A JP 2000337155A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関吸気系のコレクタ内の通気抵抗減少に
よる高速域での出力向上と、コレクタ外壁面からの放射
音を低減する。 【解決手段】V型内燃機関におけるコレクタ1内の中央
部の第1容積室15と両側の第2容積室16,17と
を、バルブユニット13,14によって、低中速域では
遮断し、高速域では連通させて、それぞれ吸気動的効果
を得て体積効率向上による出力向上を図るものにおい
て、バルブユニット13,14のフレーム25両側のコ
レクタ内壁部分をフレーム25の弁体26着座面と滑ら
かに繋がるように盛り上げた突出部31を設けることに
より、通気抵抗を減少させ、かつ、コレクタ壁の剛性を
強化してコレクタ外壁面からの放射音を低減するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気装
置、特に、機関運転条件に応じて吸気系を切り換えるこ
とができる吸気装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばV型6気筒内燃機関においては、
一方のバンクの#1,#3,#5気筒と、他方のバンク
の#2,#4,#6気筒とで、吸気行程が重ならないこ
とから、両バンクの吸気系を分離することにより低中速
領域で大きな吸気動的効果を得ることができる。そし
て、高速高負荷域では、実質的な吸気管長を短くするよ
うに、左右バンクの容積室を互いに連通させることで、
体積効率が向上することが知られている。
【0003】そのため、例えば特開平5−332141
号公報等に記載されているように、各バンク毎に一対の
容積室を設け、かつ両容積室を連通する連絡通路に開閉
弁を設けて、両者を機関運転条件に応じて連通もしくは
分離させることができるようにした吸気装置が従来から
種々提案されている。また、上記公報に記載の装置で
は、各容積室の端部に付加的な容積が設けられており、
この部分との連通状態を第2の開閉弁で切り換えること
により、容積室の容量を、同時に可変制御できるように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の構成においては、開閉弁が開いた状態におい
ても、一対の容積室間の連通面積を十分に大きく確保す
ることが困難であり、高速域での吸気動的効果による出
力向上が十分なものとならない。
【0005】また、低速域での吸気動的効果を高めるた
めには各容積室に連なるバンク毎の共鳴管の管長を長く
確保する必要があるが、このように共鳴管を長くしよう
とすると、吸気装置全体が大型化してしまい、車両への
搭載が制約される、という不具合がある。
【0006】この点に鑑み、本願出願人は、上記課題を
解決したV型内燃機関の吸気装置を先に出願した(特願
平10−106824号参照)。即ち、各バンクの吸気
ブランチ部がコレクタに接続され、かつこのコレクタ内
で吸気系の切換が行われるV型内燃機関の吸気装置にお
いて、上記コレクタが、吸気導入部を有する中央部の第
1容積室と、この第1容積室の両側に並設され、かつ各
バンクの吸気ブランチ部がそれぞれ接続された一対の第
2容積室と、開状態において上記第1容積室と上記第2
容積室との間を仕切る隔壁を構成するとともに、開状態
においては両者を一体に連通させる一対の開閉弁と、上
記第1容積室の一端部と上記第2容積室の一端部とをそ
れぞれ接続した一対の共鳴通路部と、を備えるようにし
たものである。
【0007】これにより、開閉弁の開閉に伴って各バン
クの吸気管長および容積室容量が大きく変化して、低速
域および高速域の双方で吸気動的効果を十分に発揮して
高出力性能を得られると共に、吸気装置全体を小型化す
ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術では、上記開閉弁をコレクタ内壁に密着して固定され
る矩形のフレームと該フレーム内の開口部を開閉自由に
軸支された弁体とを備えたバルブユニットで構成してお
り、これにより、開閉弁がコレクタに精度よく容易に取
り付けられると共に、開閉弁の閉時の洩れ量を十分小さ
くできる。
【0009】しかしながら、開閉弁を、このようなフレ
ームを備えたバルブユニットで構成した場合、フレーム
の弁体着座面と、その両側のコレクタ内壁面との間に段
差を生じ、高速域で開弁する開閉弁の開口部を通過する
吸気の抵抗(通気抵抗)が増大する。これは、出力低下
につながるので、なお、出力改善の余地があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は、内燃機関の吸気系に介装されるコレクタ内
に、コレクタ内壁に密着して固定される矩形のフレーム
と該フレーム内の開口部を開閉自由に軸支された弁体と
を備えた開閉弁を配設し、機関運転条件に応じて上記開
閉弁の開閉を切り換えることにより、吸気系の切換を行
うようにした内燃機関の吸気装置において、上記フレー
ム両側のコレクタ内壁部分をフレームの弁体着座面に滑
らかに繋がるように盛り上げた突出部を設けたことを特
徴とする。
【0011】請求項1に係る発明によると、機関運転条
件に応じて、例えば高速域で等価管長を短縮させて出力
向上を図るためコレクタ内の開閉弁が開かれると、上記
突出部により開口面積が滑らかに変化する開口部を通過
する吸気の通過抵抗(通気抵抗)が十分に減少し、これ
により、当該運転条件(高速域)での体積効率が更に向
上し、出力がに向上する。また、上記突出部とフレーム
とが一体化されて、コレクタ壁が補強され、これによっ
てコレクタ外壁面からの放射音が減少する。
【0012】また、請求項2に係る発明は、内燃機関が
V型内燃機関であって、上記コレクタは、吸気導入部を
有する中央部の第1容積室と、該第1容積室の両側に並
設され、かつ各バンクの吸気ブランチ部がそれぞれ接続
された一対の第2容積室と、閉状態において上記第1容
積室と上記第2容積室との間を仕切る隔壁を構成すると
ともに、開状態においては両者を一体に連通させる一対
の上記開閉弁と、上記第1容積室の一端部と上記第2容
積室の一端部とをそれぞれ接続した一対の共鳴通路部
と、を備えていることを特徴とする。
【0013】請求項2に係る発明によると、低中速域で
は、上記開閉弁が閉状態に制御され、吸気は、第1容積
室内から一対の共鳴通路部を通り、各第2容積室を経
て、各ブランチ部へと供給されるので、各バンクの吸気
系が第1容積室直前まで分離独立したものとなり、その
低中速域における吸気動的効果によってトルクが向上す
る。また、高速域では、開閉弁は開状態に制御され、吸
気は第1容積室と第2容積室とが実質的に一体化した十
分に容量の大きな容積室から各気筒のブランチ部へと供
給されるので、各気筒の吸気管長が短くなるとともに、
容積室の容量が大となり、高速域に適した吸気動的効果
が得られ、トルクが向上する。また、第1容積室、第2
容積室および共鳴通路部が一つのコレクタの内部に形成
されているので、全体として小型に構成される。
【0014】そして、上記開閉弁を構成するフレーム両
側のコレクタ内壁部分をフレームの弁体着座面に滑らか
に繋がるように盛り上げた突出部を設けたことにより、
高速域で開弁される開閉弁の開口部の通気抵抗が十分に
減少する。これにより、高速域での体積効率が更に向上
し、出力が更に向上する。また、上記突出部とフレーム
とが一体化されて、コレクタ壁が補強され、これによっ
てコレクタ外壁面からの放射音が減少する。
【0015】また、請求項3に係る発明は、上記コレク
タの外壁に上記フレームおよび突出部と交差するように
ブローバイガスの配管を一体に形成したことを特徴とす
る。
【0016】請求項3に係る発明によると、コレクタ内
壁側のフレームおよび突出部とコレクタ外壁側のブロー
バイガス配管とが共に補強部材として機能して、コレク
タ壁の剛性が更に強化され、コレクタ外壁面からの放射
音が更に減少する。
【0017】また、請求項4に係る発明は、上記開閉弁
により開閉される開口部の幅Lと高さHの比L/Hを、
3.0≦L/H≦7.0としたことを特徴とする。
【0018】請求項4に係る発明によると、開閉弁の開
口部の幅Lと高さHの比L/Hを、上記の範囲に設定す
ることにより、高速域で開弁されたときの通気抵抗が同
一開口面積で最も小さい値に維持される。
【0019】また、請求項5に係る発明は、上記開閉弁
は、上記吸気ブランチ部の上流側湾曲部より下流側の直
線部分の上側に位置するように配設されていることを特
徴とする。
【0020】請求項5に係る発明によると、開閉弁を、
吸気ブランチ部の上流側湾曲部より下流側の直線部分の
上側に位置するように配設することにより、高速域で開
弁されたときの体積効率が更に向上する。
【0021】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、開閉弁開
時における開口部の通気抵抗が十分に減少することによ
り体積効率を向上でき、同時にコレクタ壁を効果的に補
強でき、コレクタ外壁面からの放射音を効果的に減少で
きる。
【0022】請求項2に係る発明によれば、低速域およ
び高速域の双方で良好な特性を確保しつつ吸気装置全体
の小型化を図ることができると共に、高速域で開かれる
開閉弁の開口部の通気抵抗が十分に減少することにより
体積効率を更に向上でき、同時にコレクタ壁を効果的に
補強でき、コレクタ外壁面からの放射音を効果的に減少
できる。
【0023】請求項3に係る発明によれば、コレクタ壁
の剛性を更に強化でき、コレクタ外壁面からの放射音を
更に減少できる。
【0024】請求項4に係る発明によれば、高速域で開
かれる開閉弁の開口部の通気抵抗が更に減少して、体積
効率を更に向上できる。
【0025】請求項5に係る発明によれば、高速域での
体積効率を、更に向上できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係るV型
6気筒内燃機関の吸気装置の一実施例を示している。こ
の吸気装置は、内燃機関のシリンダヘッド上方に配置さ
れる偏平な箱状のコレクタ1と、このコレクタ1と各気
筒の吸気ポートを接続する下部マニホルド2とから大略
構成されている。ここで、上記コレクタ1下面には、各
気筒毎に独立した吸気ブランチ部の上流側部分を構成す
る上部マニホルド部3が一体に形成されており、ここに
下部マニホルド2が接続されることにより、各気筒の吸
気ポートヘ至る吸気ブランチ部が構成されるものであっ
て、図示するように、右側のバンク4aのブランチ部5
aはコレクタ1の左側へ、左側のバンク4bのブランチ
部5bは、逆にコレクタ1の右側へ、それぞれ接続され
る。
【0027】上記コレクタ1は、上部マニホルド部3を
下面に備えた平坦なべースプレート11と、このべース
プレート11の上面を覆うように取り付けられるコレク
タカバー12と、から構成されている。コレクタカバー
12は、べースプレート11と同様の外形を備えた略平
坦な上面部12aの周囲に、略一定高さの側壁12bを
有し、これによってべースプレート11との間に所要の
空間を形成している。
【0028】図2は、上記コレクタ1の内部の構成を示
すために、コレクタカバー12の上面部12aを取り除
いた状態で示す平面図である。この図2に示すように、
コレクタ1内部には、気筒列方向に沿った隔壁状をなす
一対のバルブユニット13,14が平行に配置されてお
り、この開閉弁を構成する一対のバルブユニット13,
14によって、コレクタ1中央部分の第1容積室15
と、左右一対の第2容積室16,17と、が仕切られて
いる。両バルブユニット13,14に挟まれた第1容積
室15は、各バルブユニット13,14の外側に位置す
る各第2容積室16,17よりも大きな容量を有し、か
つ一端部に吸気導入部18を備えている。
【0029】この吸気導入部18は、図示しない吸気ダ
クトに接続され、その上流側に、スロットル弁、エアフ
ロメータおよびエアクリーナが配置されている、上記第
2容積室16,17の底面、つまりべースプレート11
には、各ブランチ部に連なる吸気ブランチ開口部21が
3個ずつ形成されている。この3個の吸気ブランチ開口
部21は、コレクタ1の両端近くに位置し、かつそれぞ
れ気筒列方向に沿って並んでいる。
【0030】またコレクタ1の内部において、上記吸気
導入部18と反対側寄りの位置に、一対の柱状部19,
20が形成されている。この柱状部19,20は、筒状
をなし、かつコレクタカバー12の上面部12aと一体
に形成されているものであって、該上面部12aから垂
直にべースプレート11へ向かって突出し、先端がべー
スプレート11に当接している。また、各柱状部19,
20は、第1容積室15と第2容積室16,17との間
に位置し、各柱状部19,20とコレクタカバー12側
壁12bとの間に、バルブユニット13,14が装着さ
れている。そして、これらの柱状部19,20は、バル
ブユニット13,14と反対側の側面が略円弧状に湾曲
しており、その外側に沿って共鳴通路部22,23がそ
れぞれ形成されている。各共鳴通路部22,23は、コ
レクタ1の外側へ張り出した湾曲形状をなしており、バ
ルブユニット13,14を迂回する形で、第1容積室1
5の一端部、詳しくは吸気入口18と反対側の端部と第
2容積室16,17の一端部とをそれぞれ連通してい
る。
【0031】このように、偏平なコレクタ1の内部に、
第1容積室15、第2容積室16,17および共鳴通路
部22,23が、同一平面に沿って配置されている。上
記の2つのバルブユニット13,14は、基本的に同一
の構成のものであって、図3にも示すように、べースプ
レート11とコレクタカバー12との間に挟持される矩
形のフレーム25を有し、かつこのフレーム25内の開
口部を開閉するように、略長方形状の弁体26を備えて
いる。この弁体26は、フレーム25の長手方向に沿っ
たバルブシャフト27に固定されており、該バルブシャ
フト27の回動に伴って開閉する。第1容積室15と第
2容積室16,17とは、このバルブユニット13,1
4のみによって仕切られているので、弁体26が開いた
状態では、両容積室15,16,17が断面の略全面で
広く連通し、一体の容積室となる。
【0032】ここで、上記バルブユニット13,14に
より開閉される開口部の幅Lと高さHの比L/Hが、
3.0≦L/H≦7.0を満たすように設定される。こ
れにより、図8に示すように、上記バルブユニット1
3,14の開口部の通気抵抗を同一面積で最も小さくす
ることができる。
【0033】また、図1および図2に示すように、上記
バルブユニット13,14の各フレーム25両側の上記
第1容積室15および上記第2容積室16,17を構成
するコレクタ1内壁部分をフレーム25の弁体着座面に
滑らかに繋がるように盛り上げた突出部31が設けられ
る。詳しくは、上記突出部31は、コレクタカバー12
内壁に設けたバルブユニット13両側の突出部31a,
31bおよびバルブユニット14両側の突出部31c,
31dと、べースプレート11内壁に設けたバルブユニ
ット13両側の突出部31e,31fおよびバルブユニ
ット14両側の突出部31g,31hとにより構成さ
れ、各突出部31a〜31hは、それぞれ円弧状に形成
される。これにより、上記各バルブユニット13,14
のフレーム25の弁体着座面と、その両側の突出部31
とにより、開口面積が滑らかに変化するベルマウス状の
開口部が形成される。このように、該開口部をベルマウ
ス状に形成することにより、図8に示すように、通気抵
抗を十分に減少させることができる。また、上記各フレ
ーム25は、その両側の突出部31の間に形成される凹
溝内に嵌合することにより位置決めすることができる。
【0034】ここで、上記各バルブユニット13,14
(開閉弁)は、それぞれ外側の第2容積室16、17に
接続される各ブランチ部5a,5bの上流側湾曲部より
下流側の直線部分の上側(コレクタ中心寄り)に位置す
るように配設される。このように配置することで、図9
に示すように、体積効率を最大限に維持できる。なお、
本実施例では、ブランチ部5a,5bの下流側の直線部
がコレクタ1の各容積室と平行して略水平状態の場合を
示したが、図10に示すように、直線部が斜め下方に向
けて配設されるものでも、同様に、弁体を直線部分側
(コレクタ中心寄り)に位置させて、体積効率を最大限
に維持することが望ましい。
【0035】上記バルブシャフト27は、柱状部19,
20およびコレクタカバー12側壁12bを貫通してコ
レクタカバー12外面に突出しており、その先端部に、
負圧ダイヤフラム式のバルブ開閉用アクチュエータ28
がそれぞれ連係している。なお、一対のアクチュエータ
28は同時に駆動され、一対のバルブユニット13,1
4が同時に開閉する構成となっている。
【0036】一方、上記コレクタカバー12の外壁に
は、上記バルブユニット13のフレーム25およびその
両側の突出部31a,31bと交差(実施例では直交)
するようにブローバイガスの配管32が、鋳込み又は鋳
抜きにより一体に形成されている。
【0037】図5および図6は、上部マニホルド部3が
一体に形成されたべースプレート11単体の構成を示し
ている。これらの図に示すように、第1,第2容積室1
5,16,17および共鳴通路部22,23の底面部1
1a上面は略平坦面をなしており、この底面部11aに
沿うように、6本のブランチ部5が両端のブランチ開口
部21から下面中央のフランジ部29へ向かって形成さ
れている。なお、この6本のブランチ部5は、それぞれ
の通路長が略等しくなるように形成されている。
【0038】上記べースプレート11と上記コレクタカ
バー12は、複数本のボルトによって互いに固定されて
いるが、その際に、両者の面部11a,12aの間に、
一対の柱状部19,20とバルブユニット13,14の
矩形のフレーム25とが挟持された状態となる。
【0039】図7は、この実施例の吸気装置における吸
気の流れを説明するための説明図である。この図7にお
いて、白抜矢印は、各バルブユニット13,14が閉じ
ている場合の吸気の流れを示し、黒矢印は、各バルブユ
ニット13,14が開いている場合の吸気の流れを示し
ている。以下、該吸気装置の作用効果を説明する。
【0040】すなわち、内燃機関が低中速域にあれば、
各バルブユニット13,14が閉じた状態に制御され、
白抜矢印に示すように、吸気導入部18から流入した吸
気は、第1容積室15から各共鳴通路部22,23を通
って第2容積室16,17へ向かい、この第2容積室1
6,17から各ブランチ部5へ分配供給される。従っ
て、左右バンクの吸気系は、各共鳴通路部22,23と
第1容積室15の接続部まで分離独立したものとなり、
それぞれの管長が長く得られるとともに、各バンクの吸
気系が合流する容積室の容量が第1容積室15のみの比
較的小さなものとなる。そのため、低中速域に適した吸
気動的効果が得られ、体積効率の向上により低中速域の
トルクが向上する。
【0041】また、内燃機関が高速域となると、各バル
ブユニット13,14が開いた状態に制御され、黒矢印
に示すように、吸気導入部18から流入した吸気は、第
1容積室15から直接第2容積室16,17へ入り、こ
の第2容積室16,17から各ブランチ部5へ分配供給
される。つまり、第1,第2容積室15,16,17が
一体のものとなり、この一体化した容積室から各ブラン
チ部5へ供給される。従って、左右バンクの独立した部
分の管長は短くなり、また同時に、各バンクの吸気系が
合流する容積室の容量が非常に大きなものとなる。その
ため、高速域に適した吸気動的効果が得られ、体積効率
の向上により高速域のトルクが向上する。
【0042】なお、この実施例の吸気装置においては、
第1,第2容積室15,16,17および共鳴通路部2
2,23がコレクタ1として一体化されているため、装
置全体を非常に小型に構成できる。特に各要素を同一平
面上に並べてコレクタ1を偏平化してあるため、車載状
態では、内燃機関上端とエンジンフードとの間の狭小な
スペースにコレクタ1を配置することができ、スペース
効率に優れたものとなる。また、このように小型であっ
ても、第1容積室15と第2容積室16,17とを隣接
させるとともに、共鳴通路部22,23を外側へ湾曲し
た形状とすることにより、バルブユニット13,14の
開状態と閉状態とで、吸気管長を大きく変化させること
ができ、容積室容量が変化することと相俟って、低速域
と高速域の双方で良好な特性を得ることができる。
【0043】そして、本発明に係る構成として、一対の
バルブユニット13,14の両側に突出部31を設けて
開閉弁の開口部を、開口面積が滑らかに変化するベルマ
ウス状としたことおよびバルブユニット13,14によ
り開閉される開口部の幅Lと高さHの比L/Hを3.0
≦L/H≦7.0に設定したことにより、高速域で該開
口部の通気抵抗を最大限に減少させることができ、さら
には各バルブユニット13,14を、それぞれ外側の第
2容積室16、17に接続される各ブランチ部5a,5
bの上流側湾曲部より下流側の直線部側(コレクタ中心
側)に位置するように配設したことにより、体積効率を
最大限に高めてトルクを可及的に向上することができ
る。
【0044】また、柱状部19,20の他、バルブユニ
ット13,14のフレーム25、その両側の突出部3
1、これらと交差して設けられたブローバイガス配管3
2などが、一種の補強部材として機能し、コレクタ1全
体の剛性を高めることは勿論のこと、特に、平板状の面
部11a,12aの中央部分の剛性を効果的に高めるこ
とができ、該面部11a,12aからの放射音を効果的
に低減できる。図11は、コレクタ上方の放射音のレベ
ルを、上記突出部31を設けた場合、該突出部31とブ
ローバイガス配管32とを設けた場合を、これらを設け
ない場合と比較して示したもので、突出部31、さらに
はブローバイガス配管32を設けることで、面部11
a,12aの剛性が強化されて放射音を効果的に低減で
きることがわかる。
【0045】なお、本発明は、上記実施例に示した、V
型内燃機関の吸気装置への適用に限られるものではな
く、直列型内燃機関などの吸気装置にも適用できること
は、勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸気装置の一実施例を示す断面
図。
【図2】コレクタの内部の構成を示す平面図。
【図3】図2のA−A線に沿った断面図。
【図4】バルブユニットのみの断面図。
【図5】ベースプレートのみの平面図。
【図6】同じくべースプレートのみの断面図。
【図7】同上吸気装置における吸気の流れを示す説明
図。
【図8】同上吸気装置の開閉弁の開口部における幅Lと
高さHの比L/Hの変化および開口部をベルマウス状と
することの有無による通気抵抗の変化を示す図。
【図9】同上吸気装置の開閉弁の吸気ブランチ部に対す
る位置による体積効率の変化を示す図。
【図10】吸気ブランチ部の別の形態における開閉弁の
吸気ブランチ部に対する位置のベストモードを説明する
ための断面図。
【図11】同上吸気装置の開閉弁の開口部両側に突出部
を設けた場合、更にブローバイガス配管を設けた場合
を,これらを設けない場合と比較して示した図。
【符号の説明】
1 コレクタ 11 べースプレート 12 コレクタカバー 13,14 バルブユニット 15 第1容積室 16,17 第2容積室 31 突出部 32 ブローバイガス配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 35/12 F02M 35/10 301S 301T 301D

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の吸気系に介装されるコレクタ内
    に、コレクタ内壁に密着して固定される矩形のフレーム
    と該フレーム内の開口部を開閉自由に軸支された弁体と
    を備えた開閉弁を配設し、機関運転条件に応じて上記開
    閉弁の開閉を切り換えることにより、吸気系の切換を行
    うようにした内燃機関の吸気装置において、 上記フレーム両側のコレクタ内壁部分をフレームの弁体
    着座面に滑らかに繋がるように盛り上げた突出部を設け
    たことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  2. 【請求項2】内燃機関がV型内燃機関であって、 上記コレクタは、吸気導入部を有する中央部の第1容積
    室と、該第1容積室の両側に並設され、かつ各バンクの
    吸気ブランチ部がそれぞれ接続された一対の第2容積室
    と、閉状態において上記第1容積室と上記第2容積室と
    の間を仕切る隔壁を構成するとともに、開状態において
    は両者を一体に連通させる一対の上記開閉弁と、上記第
    1容積室の一端部と上記第2容積室の一端部とをそれぞ
    れ接続した一対の共鳴通路部と、を備えていることを特
    徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
  3. 【請求項3】上記コレクタの外壁に、上記フレームおよ
    び突出部と交差するようにブローバイガスの配管を一体
    に形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の内燃機関の吸気装置。
  4. 【請求項4】上記開閉弁により開閉される開口部の幅L
    と高さHの比L/Hを、3.0≦L/H≦7.0とした
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに
    記載の内燃機関の吸気装置。
  5. 【請求項5】上記開閉弁は、上記吸気ブランチ部の上流
    側湾曲部より下流側の直線部分の上側に位置するように
    配設されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の
    いずれか1つに記載の内燃機関の吸気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007239492A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Nissan Motor Co Ltd 多気筒エンジンの可変吸気装置
CN101915189A (zh) * 2010-08-11 2010-12-15 奇瑞汽车股份有限公司 一种v型发动机可变谐振腔进气歧管

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