JP2528218Y2 - エンジンの吸気通路構造 - Google Patents

エンジンの吸気通路構造

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JP2528218Y2 JP6527591U JP6527591U JP2528218Y2 JP 2528218 Y2 JP2528218 Y2 JP 2528218Y2 JP 6527591 U JP6527591 U JP 6527591U JP 6527591 U JP6527591 U JP 6527591U JP 2528218 Y2 JP2528218 Y2 JP 2528218Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、エンジンの吸気通路
構造に関し、特に、還流排気ガスの分配性を向上させる
ようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、還流排気ガスを吸気系に戻す
ための技術は種々のものが提案されている。例えば、実
開平2―22660号公報に開示されるものでは、吸気
の共鳴過給を生じさせる気筒群毎のサージタンクよりも
上流でかつ気筒群毎のスロットル弁下流の吸気通路(共
振通路)に排気ガス還流通路の下流端を開口させること
で、各気筒群への還流排気ガスの分配性を高めるように
なされている。
【0003】また、実開平1―166253号公報に
は、サージタンク内に排気ガスを還流させる場合におい
て、サージタンク内でスロットル弁側たる上流端に径方
向に抉られた溝を形成し、この溝に排気ガスを導入する
ことにより、各気筒への排気ガスの分配性を高めること
が示されている。
【0004】ところで、従来、特開平1―280630
号公報に示されるように、1つのスロットル弁下流側の
吸気通路を左右気筒群毎の吸気通路に分岐し、該吸気通
路により吸気の共鳴過給効果を得るようにした吸気装置
が知られている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このような共鳴過給効
果を得る目的や、或いは気筒間の吸気干渉を防止して吸
気抵抗を下げ、吸気充填量を増加させる目的で、エンジ
ンの複数の気筒を互いに吸気行程の隣り合わない気筒同
士で集合させて複数の気筒群に分け、これら複数の気筒
群にそれぞれ連通する独立吸気通路の上流側で集合した
気筒群毎の集合吸気通路上流部を互いに集合させて、1
つのスロットル弁を内蔵した共通吸気通路に接続させる
吸気通路構造が採用される。
【0006】その場合、吸気系の大きさをコンパクトに
しながら、各気筒群に対する吸気通路長を等長にするた
めに、上記スロットル弁下流の気筒群毎の集合吸気通路
同士を仕切壁により分離して上下に重ね、これに対しス
ロットル弁をその弁軸を水平にして配置すると、スロッ
トル弁の弁軸と仕切壁の面とが同じ方向に一致する。
【0007】ところが、スロットル弁の開度が小さいエ
ンジンの低負荷状態では、吸気(空気)が吸気通路に対
し傾斜したスロットル弁で案内されることで、スロット
ル弁の弁軸よりも下流側回動端での吸気流速が上流側回
動端よりも速くなり、下流側回動端に対応する気筒群へ
の吸気速度が高くなる。このため、エンジンの低負荷時
にスロットル弁下流側の共通吸気通路に還流排気ガスを
導入すると、上記吸気流速の偏りに起因して、気筒群に
対する還流排気ガスの分配性が損なわれるという問題が
ある。
【0008】本考案は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、スロットル弁下流側の吸気通路の構造
を改良することにより、スロットル開度が小さいときの
吸気流速の偏りによる問題を解消して、各気筒群に対す
る還流排気ガスの分配性を良好に確保することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成すべく、
請求項1の考案では、スロットル弁下流側で仕切壁との
間に吸気流速を均一にするための拡大室を形成するとと
もに、この拡大室に仕切壁と同じ方向の仕切板を配置
し、この仕切板により、拡大室に導入された還流排気ガ
スを各気筒群に分けるようにした。
【0010】具体的には、この考案は、エンジンの複数
の気筒が互いに吸気行程の隣り合わない気筒同士で集合
されて複数の気筒群に分けられ、これら複数の気筒群に
それぞれ連通する独立吸気通路の上流側で集合した気筒
群毎の集合吸気通路上流部が互いに集合されて、1つの
スロットル弁を内蔵した共通吸気通路に接続され、上記
スロットル弁下流の気筒群毎の集合吸気通路同士が、ス
ロットル弁の弁軸と同じ方向の面を有する仕切壁により
分離されたエンジンの吸気通路構造が前提である。
【0011】そして、上記スロットル弁と仕切壁との間
に、共通吸気通路の内壁よりも径方向に大きい内壁を有
する拡大室を設け、該拡大室の径方向に膨出した部位に
上記仕切壁と同方向に延びる仕切板を突設する。また、
上記仕切板よりも共通吸気通路の径方向外方で仕切板の
突出方向と同方向に還流排気ガス導入口を開口させる。
【0012】請求項2の考案では、上記スロットル弁と
仕切壁との間の拡大室に、共通吸気通路と直交する方向
に延びかつ拡大室の通路断面積よりも小さい通路断面積
の開口を有するプレートを介在させて、該プレートによ
り拡大室を上下流側に区画し、さらに、上記プレートに
仕切板を形成する。
【0013】
【作用】上記の構成により、請求項1の考案では、スロ
ットル弁と仕切壁との間に、共通吸気通路の内壁よりも
径方向に大きい内壁を有する拡大室が設けられているの
で、エンジンの低負荷域でスロットル弁の開度が小さい
とき、吸気が開度の小さいスロットル弁をその下流側回
動端と上流側回動端とで異なる流速をもって通過して
も、拡大室に流入すると、その流速が抑えられて澱む状
態になり、このことでスロットル弁下流側での吸気流速
の偏りが抑制される。しかも、拡大室には仕切壁と同方
向の仕切板が配置され、この仕切板の突出方向に還流排
気ガス導入口が開口しているので、このエンジンの低負
荷時に排気ガスの一部を還流させると、上記導入口から
拡大室内に吸入される排気ガスは、仕切板に当たって均
等に分けられた後、拡大室内の流速の下がった吸気に混
入されて攪拌される。このため、還流排気ガスは仕切壁
で分けられた両方の集合吸気通路に等しく流入すること
となり、たとえスロットル弁の弁軸が仕切壁と同じ方向
の面に配置されていても、気筒群に対する還流排気ガス
の分配性を良好に確保できる。
【0014】請求項2の考案では、拡大室がプレートに
より上流側及び下流側に区画されているので、スロット
ル弁を通過して拡大室に流入した吸気は、まず、上流側
拡大室で流速が下げられた後、プレートの開口を経て下
流側拡大室に流入し、この拡大室で再度澱んで流速が下
がる。このため、スロットル弁の通過後に生じる吸気流
速の偏りをさらに抑制して、還流排気ガスのより一層有
効な均等分配を図ることができる。
【0015】また、共鳴過給状態で吸気の圧力波が集合
吸気通路の上流側に伝播しても、該圧力波は上記プレー
トにより遮られ、それよりも上流側に伝わるのが抑制さ
れる。そして、このプレートに仕切板が形成されている
ので、還流排気ガスが吸気圧力波によりスロットル弁側
に吹き返されるのを効果的に防止できる。
【0016】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図4は本考案の実施例に係るV型6気筒エンジン
の吸気系を示す。1は車両の車体に例えば出力軸(図示
せず)が車幅方向に延びるように横置き状態に搭載され
たV型6気筒エンジンで、このエンジン1は前後に対向
する1対のバンクBF ,BR を有する。上記前側バンク
BF には第1、第3及び第5の3つの気筒2,2,…
が、また後側バンクBR には第2、第4及び第6の3つ
の気筒2,2,…がそれぞれ形成されている。これら6
つの気筒2,2,…の吸気行程は気筒番号順になってお
り、6つの気筒2,2,…がバンクBF ,BR 毎に互い
に吸気行程の隣り合わない気筒同士で集合されて2つの
気筒群に分けられている。
【0017】エンジン1の上方には、基本的に鋳造によ
り形成された吸気マニホールド3が配設されている。こ
のマニホールド3は、各バンクBF ,BR 毎の気筒群に
対応する前後1対のサージタンク4F ,4R を有し、こ
れらのサージタンク4F ,4R は共に後側バンクBR 上
方に配置され、かつバンク長さ方向(車幅方向)に互い
に平行に延びている。具体的には、前側サージタンク4
F は後側バンクBR の前端上方に配置され、後側サージ
タンク4R は後側バンクBR の後端上方で前側サージタ
ンク4F よりも低い高さ位置に配置されている。上記前
側サージタンク4F の前側側面には3つの独立吸気通路
5F ,5F ,…の上流端が等間隔をあけて分岐接続さ
れ、この各独立吸気通路5F はバンクBF ,BR 間を前
方に延びたのち下方に彎曲して、その下流端は前側バン
クBF の各気筒2にそれぞれ接続されている。一方、同
様に、後側サージタンク4R の前側側面には3つの独立
吸気通路5R ,5R ,…の上流端が等間隔をあけて分岐
接続され、この各独立吸気通路5R は後側バンクBR 上
を前方に延びたのち下方に彎曲して、その下流端は後側
バンクBR の各気筒2にそれぞれ接続されている。
【0018】また、両サージタンク4F ,4R の右側端
部は第1連通路6で連通され、この連通路6が接続され
る後側サージタンク4R の右端部には、負圧アクチュエ
ータ7により連通路6での連通及び連通遮断を切り換え
る蝶弁からなる第1シャッター弁8が配設されている。
また、両サージタンク4F ,4R は長手方向(左右方
向)の略中央部で略L字状の第2連通路9により連通さ
れている。この第2連通路9の後部には、負圧アクチュ
エータ10により連通路9を開閉する蝶弁からなる第2
シャッター弁11が配設されている。そして、上記第1
及び第2のシャッター弁8,11はエンジン回転数に応
じて開閉制御され、例えばエンジン1の低速域では両シ
ャッター弁8,11の双方が閉弁されるが、中速域では
第1シャッター弁8のみが開弁され、高速域では両シャ
ッター弁8,11が開弁されるようになっている。
【0019】さらに、上記前側サージタンク4F の左端
には前側集合吸気通路12F の下流端が、また後側サー
ジタンク4R の左端には後側集合吸気通路12R の下流
端がそれぞれ接続され、この集合吸気通路12F ,12
R の上流端は、スロットルボディ13内に形成される1
つの共通吸気通路14に接続されて、そこで集合吸気通
路12F ,12R 同士が互いに合流している。そして、
図1及び図2に示すように、上記両集合吸気通路12F
,12R は上流端部で水平方向の仕切壁15により仕
切られて上下に重合配置されている。
【0020】また、上記スロットルボディ13内には蝶
弁からなる1つのスロットル弁16が配設され、その弁
軸16aは上記集合吸気通路12F ,12R 上流端での
仕切壁15と同じ水平方向に延びている。このスロット
ル弁16は弁軸16a回りに回動するが、弁軸16a下
側の回動端16bは弁軸16aよりも下流側に、また上
側の回動端16cは弁軸16aよりも上流側にそれぞれ
偏位しており、開度が増大するのに伴い、図1で反時計
回り方向に回動して両回動端16b,16cがスロット
ルボディ13の内壁から離れるようになっている。
【0021】さらに、本考案の特徴として、上記スロッ
トル弁16を有するスロットルボディ13の下流側端
部、及び仕切壁15により分離された集合吸気通路12
F ,12R を形成する吸気マニホールド3の上流側端部
はそれぞれ径方向外側に広げられ、その内部には図3に
も示すようにスロットルボディ13内の共通吸気通路1
4の内壁よりも径方向に大きい内壁を有する断面矩形状
の拡大室17が形成されている。
【0022】また、上記スロットルボディ13内のスロ
ットル弁16と集合吸気通路12F,12R 上流側の仕
切壁15との間には、共通吸気通路14内の吸気の流れ
方向と直交する方向である垂直方向に延びるプレート1
8が配設されている。このプレート18は、スロットル
ボディ13と上記吸気マニホールド3の上流側端部との
間に気密状態で介在されるもので、図3に示すように、
その中央には共通吸気通路14を形成する矩形状の開口
19が形成され、この開口19は拡大室17の通路断面
積よりも小さい通路断面積とされている。この構造によ
り、拡大室17はプレート18により上流側拡大室17
U と下流側拡大室17D とに区画され、両拡大室17U
,17D は開口19(共通吸気通路14)により互い
に連通している。
【0023】そして、上記プレート18の開口19上縁
には下流側に延びる突出部20が一体に形成され、この
突出部20の中央部上面からプレート18の開口19上
側の下流側面にかけて垂直方向に延びる仕切板21が突
設されている。また、上記集合吸気通路12F ,12R
を形成する吸気マニホールド3の上流側端部上壁には還
流排気ガス導入口22が、上記仕切板21よりも共通吸
気通路14の径方向外方で仕切板21の突出方向と同方
向に開口され、この導入口22は図示しないがエンジン
1の排気通路に接続されており、排気ガスの一部を導入
口22から共通吸気通路14に還流させるようにしてい
る。
【0024】したがって、上記実施例においては、エン
ジン1の低中速域で吸気の共鳴効果が生じ、この共鳴効
果により各気筒2への吸気充填量が増大してエンジン1
の出力トルクが増大する。すなわち、エンジン1の回転
域に応じて第1及び第2シャッター弁8,11が開閉切
換えされ、共鳴効果の同調回転数が切り換えられる。具
体的には、例えばエンジン1が低速域にあるとき、第1
及び第2シャッター弁8,11が共に閉弁され、同調回
転数が低速域になる。この状態では、各バンクBF ,B
R の各気筒2,2,…の吸気ポートで発生した吸気の基
本圧力波が吸気通路上流側で反転する圧力反転部は集合
吸気通路12F ,12R 上流端のスロットルボディ13
内となり、このスロットルボディ13と各気筒2との間
を往復伝播する吸気の圧力波が吸気通路内で共鳴して、
この共鳴により各気筒2毎に個々に発生する圧力振動に
より大きな振幅を有する共鳴圧力波が発生し、この共鳴
圧力波によって吸気が気筒2の燃焼室に押し込まれてそ
の充填率が高められる。このことにより、エンジン1の
低速域での出力トルクを増大させることができる。
【0025】また、エンジン1が中速域に移行すると、
第2シャッター弁11は閉弁されたまま、第1シャッタ
ー弁8のみが開いて第1連通路6が開放され、共鳴効果
の同調回転数が中速域に移行する。この状態では、吸気
の圧力波の圧力反転部は上記第1連通路6となり、この
連通路6と各気筒2との間を往復伝播する吸気の圧力波
が吸気通路内で共鳴する。この共鳴圧力波によって吸気
が気筒2の燃焼室に押し込まれてその充填率が高めら
れ、エンジン1の中速域での出力トルクを増大させるこ
とができる。
【0026】さらにエンジン回転数が上昇して高速域に
なると、第1及び第2シャッター弁8,11の双方が開
弁され、第1及び第2連通路6,9がそれぞれ開放され
る。この状態では、上記の共鳴効果が消失するため、ト
ルクの谷を低減することができる。以上により、エンジ
ン1の低速域から高速域に亘って出力トルクを増大させ
ることができる。
【0027】上記エンジン1の低負荷域でスロットル弁
16の開度が小さいとき、吸気が共通吸気通路14に対
し傾斜したスロットル弁16で案内されてスロットル弁
16の弁軸16aよりも下側回動端16bでの吸気流速
が上側回動端16cよりも速くなる。そして、スロット
ル弁16の弁軸16aと仕切壁15の面とが同じ方向に
一致しているので、そのままでは、スロットル弁16の
下側回動端16bに対応する後側バンクBR の気筒群へ
の吸気速度が前側バンクBF の気筒群よりも高くなる。
しかし、この実施例では、スロットル弁16と仕切壁1
5との間に、共通吸気通路14の内壁よりも径方向に大
きい内壁を有する拡大室17が設けられ、この拡大室1
7がプレート18により上流側及び下流側拡大室17U
,17Dに分けられているので、スロットル弁16を通
過して拡大室17に流入した吸気は、まず、上流側拡大
室17U で澱んだ状態となって流速が下げられ、次いで
プレート18の開口19を経て下流側拡大室17D に流
入し、この拡大室17D で再度澱んで流速が下がる。こ
のことで上記スロットル弁16下流側での吸気流速の偏
りが効率よく抑制される。この下流側拡大室17D に還
流排気ガス導入口22が開口19しているので、このエ
ンジン1の低負荷時に排気ガスの一部を還流させると、
導入口22から吸入される排気ガスは、上記拡大室17
内の流速の下がった吸気に混入されて攪拌される。その
結果、還流排気ガスは仕切壁15で分けられた両方の集
合吸気通路12F ,12R に等しく流入することとな
り、たとえスロットル弁16の弁軸16aが仕切壁15
と同じ方向の面に配置されていても、気筒群に対する還
流排気ガスの分配性を良好に確保できる。
【0028】また、上記拡大室17には仕切壁15と同
方向の仕切板21が配置され、この仕切板21の突出方
向に還流排気ガス導入口22が開口しているので、上記
導入口22から拡大室17内に吸入される排気ガスは、
仕切板21に当たって均等に分けられる。このことによ
って、気筒群に対する還流排気ガスの分配性をさらに高
めることができる。
【0029】さらに、拡大室17の途中にプレート18
が配置されているので、上記共鳴過給時、共鳴過給状態
で吸気の圧力波が集合吸気通路12F ,12R の上流側
に伝播しても、該圧力波は上記プレート18により遮ら
れ、それよりも上流側に伝わるのが抑制される。そし
て、このプレート18に仕切板21が形成されているの
で、還流排気ガスが吸気圧力波によりスロットル弁16
側に吹き返されるのを効果的に防止できる。
【0030】尚、上記実施例では、集合吸気通路12F
,12R の仕切壁15及びスロットル弁16の弁軸1
6aが水平方向に一致しているが、本考案は、水平方向
以外の方向で一致する場合にも適用できる。
【0031】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1の考案に
よると、吸気行程の隣り合わない気筒同士からなる複数
の気筒群毎の集合吸気通路の上流端が仕切壁で仕切られ
て1つの共通吸気通路に接続され、この共通吸気通路に
1つのスロットル弁が弁軸を仕切壁の面と同方向にして
配設された吸気通路構造において、スロットル弁と仕切
壁との間に拡大室を形成して、この拡大室内に仕切壁と
同方向の仕切板を配設し、この仕切板よりも吸気通路の
径方向外側で仕切板の突出方向に還流排気ガス導入口を
形成したので、スロットル弁の開度が小さいときにスロ
ットル弁の弁軸よりも上流側及び下流側の回動端で吸気
流速の偏りが生じても、それを拡大室での吸気の澱みに
より補償できるとともに、スロットル弁の小さいエンジ
ンの低負荷時に導入口から拡大室に導入された還流排気
ガスを仕切板により分けることができ、よって、1つの
還流排気ガス導入口から還流排気ガスを複数の気筒群に
均一に分配して、その分配性を高めることができる。
【0032】請求項2の考案によると、上記拡大室を開
口を有するプレートにより吸気の流れ方向に沿って2つ
に区画し、そのプレートに仕切板を形成したので、プレ
ートにより区画される上流側及び下流側の拡大室の各々
で吸気流速の偏りをさらに有効に抑制して、還流排気ガ
スの分配性をより一層効果的に高めることができるとと
もに、共鳴過給での吸気圧力波をプレートにより遮っ
て、導入口からの排気ガスがスロットル弁側に浸入する
のを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4のI―I線断面図である。
【図2】図1のII―II線断面図である。
【図3】図1のIII ―III 線断面図である。
【図4】エンジンの吸気系を示す平面図である。
【符号の説明】
1…エンジン 2…気筒 5F ,5R …独立吸気通路 12F ,12R …集合吸気通路 13…スロットルボディ 14…共通吸気通路 15…仕切壁 16…スロットル弁 16a…弁軸 17…拡大室 17U …上流側拡大室 17D …下流側拡大室 18…プレート 19…開口 21…仕切板 22…還流排気ガス導入口

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの複数の気筒が互いに吸気行程
    の隣り合わない気筒同士で集合されて複数の気筒群に分
    けられ、これら複数の気筒群にそれぞれ連通する独立吸
    気通路の上流側で集合した気筒群毎の集合吸気通路上流
    部が互いに集合されて、1つのスロットル弁を内蔵した
    共通吸気通路に接続され、 上記スロットル弁下流の気筒群毎の集合吸気通路同士
    が、スロットル弁の弁軸と同じ方向の面を有する仕切壁
    により分離されたエンジンの吸気通路構造において、 上記スロットル弁と仕切壁との間に、共通吸気通路の内
    壁よりも径方向に大きい内壁を有する拡大室が設けら
    れ、該拡大室の径方向に膨出した部位に上記仕切壁と同
    方向に延びる仕切板が突設され、 上記仕切板よりも共通吸気通路の径方向外方で仕切板の
    突出方向と同方向に還流排気ガス導入口が開口されてい
    ることを特徴とするエンジンの吸気通路構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンの吸気通路構造
    において、 スロットル弁と仕切壁との間の拡大室に、共通吸気通路
    と直交する方向に延びかつ拡大室の通路断面積よりも小
    さい通路断面積の開口を有するプレートが介在されてい
    て、該プレートにより拡大室が上下流側に区画され、 上記プレートに仕切板が形成されていることを特徴とす
    るエンジンの吸気通路構造。
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