JP3901492B2 - V型内燃機関の吸気装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、V型内燃機関の吸気装置に関し、詳細には、共に上下に分割されるアウタ部材およびインナ部材から構成される多分割構造の吸気マニホルドを備える吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の吸気装置の吸気マニホルドとして、特開平8−4607号公報に開示されたものが知られている。V型8気筒内燃機関に適用されるこのインテークマニホルド(吸気マニホルド)では、上部部品と下部部品との間に設けられる中間部品によりサージタンクが形成され、該サージタンクと連通する複数の吸気管通路が上部部品と中間部品とにより形成される。上部部品と中間部品とは吸気管通路の中心線に沿って分割され、上部部品および中間部品の仕切壁に段差状に形成された分割面が相互に嵌合されて、分割面からの吸気漏れが抑制される。さらに、中央に位置する仕切壁については、上部部品の仕切壁に形成された凹状の分割面と中間部品の仕切壁に形成された凸状の分割面とが嵌合される。これにより、中間部品の変更により吸気管長を容易に変更できると共に、吸気管長を変更するために中間部品を曲がった形状としても、中子を用いることなく、インテークマニホルドを製造することができる。さらに、前記公報には、中間部品を1対の部材から構成することも開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来技術では、下部部品に、その上端面側から下方に延びる複数の吸気管が形成され、該上端面側は平板状の上壁部により塞がれて、該上壁部と中間部品との間にサージタンクが形成されるため、上壁部の下方にデッドスペースが生じる。このため、インテークマニホルドの上部部品と中間部品のみで形成される吸気管通路の最大吸気管長(最大吸気通路長)を長くしようとしたり、サージタンクの容積を大きくしようとすると、インテークマニホルドの上下方向での寸法が大きくなって、インテークマニホルドをVバンクにより形成される空間にコンパクトに配置することが困難になる。そこで、最大吸気管長を長く設定したり、サージタンクの容積を大きく設定するために、上部壁を下方に湾曲させてデッドスペースを小さくすることも考えられるが、湾曲する分、前記上壁部の面積が大きくなってその剛性が低下する。
【0004】
また、吸気管通路における上部部品および中間部品の分割面が、それぞれ段差状に形成されるか、もしくは複数の段差からなる凹状または凸状に形成されることから、両部品の嵌合部が形成される通路壁(それぞれの仕切壁)は、中心線の全長および仕切壁の上下方向の全幅に渡って、吸気管通路の他の通路壁よりも厚肉になって(すなわち、肉厚が大きくなって)、インテークマニホルドが重くなる難点があった。さらに、軸方向から見たとき、分割面は中心線の全線と重なるため、軸方向で隣接する吸気管通路が、特に内燃機関の吸気ポート側端部で、左右方向において比較的大きくずれて形成される吸気マニホルドでは、隣接する吸気管通路の中心線同士も比較的大きくずれることになるため、インテークマニホルドの製造が困難になることがある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、請求項1ないし請求項4記載の発明は、最大吸気通路長を大きく設定するときにも、V字をなすバンク間の空間に吸気マニホルドがコンパクトに配置され、しかも吸気マニホルドの剛性が高いV型内燃機関の吸気装置を提供すること、さらに、吸気通路での分割面での気密性を確保したうえで、吸気マニホルドが軽量化され、しかも吸気通路の形状からの制約を受けにくい分割構造を有するようにすることを目的とする。そして、請求項2記載の発明は、さらに、分割構造の吸気マニホルドの組付け性の向上を図ることを目的とし、請求項3記載の発明は、さらに、位置決め部の形成の容易化および吸気圧の作用による嵌合部での気密性の低下の抑制を図ることを目的とし、請求項4記載の発明は、さらに、吸気マニホルドのコスト削減を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1記載の発明は、所定数のシリンダがクランク軸の軸方向に並設されて形成される1対のバンクがV字をなすV型内燃機関の両バンクの間に形成された空間に配置された吸気マニホルドが、吸気集合室と、該吸気集合室に接続されると共に前記軸方向に並設された前記所定数の吸気通路とを備えるV型内燃機関の吸気装置において、前記吸気マニホルドは、アウタ部材と該アウタ部材の内側に配置されるインナ部材とを含む構成部材から構成され、前記アウタ部材は、下部アウタ部材と上部アウタ部材とに上下に分割され、前記インナ部材は、1対の下部インナ部材と1対の上部インナ部材とに上下に分割され、前記1対の下部インナ部材は、前記下部アウタ部材の内側に軸方向に直交する左右方向に並べられて配置され、前記1対の上部インナ部材は、前記上部アウタ部材の内側に軸方向に並べられて配置され、前記1対の下部インナ部材のそれぞれは、平面視で前記1対の上部インナ部材と重なるように前記軸方向に延びており、前記吸気集合室は、少なくとも前記下部アウタ部材および前記1対の下部インナ部材により形成され、前記各吸気通路は、前記下部アウタ部材および前記下部インナ部材と、前記上部アウタ部材および前記上部インナ部材とにより形成され、前記各吸気通路における前記下部アウタ部材と前記下部インナ部材との第1分割面および前記上部アウタ部材と前記上部インナ部材との第2分割面が、該吸気通路に沿って形成され、前記第2分割面は、相互に嵌合される前記上部アウタ部材および前記上部インナ部材のいずれか一方のみに形成された単一の段部を有する嵌合部での合わせ面により構成され、しかも前記軸方向から見たとき、前記吸気通路の中心線を横切っているV型内燃機関の吸気装置である。
【0007】
この請求項1記載の発明によれば、各吸気通路における下部アウタ部材と下部インナ部材との第1分割面および上部アウタ部材と上部インナ部材との第2分割面が、吸気通路に沿って形成されることにより、中子を使用することなく吸気マニホルドが製造できる。そして、そのような吸気マニホルドの各吸気通路は、アウタ部材が上下に分割されて形成された下部および上部アウタ部材の内側に下部および上部インナ部材がそれぞれ配置されて形成されることにより、上部アウタ部材のみでなく、下部アウタ部材をも使用して吸気通路が形成されること、および、少なくとも下部アウタ部材を使用して吸気集合室が形成されることにより、両バンクの空間の下部にも吸気マニホルドを配置できることから、該空間でのデッドスペースを少なくして、最大吸気通路長や吸気集合室の容積を大きくしたとしても、吸気マニホルドを該空間にコンパクトに配置することができて、内燃機関がコンパクトになる。しかも、下部アウタ部材には、吸気集合室および吸気通路が形成されて、それらを形成する壁の面積が大きくなるにも拘わらず、1対の上部インナ部材が上部アウタ部材内に軸方向に並設され、1対の下部インナ部材が下部アウタ部材内に左右方向に並設され、かつ1対の下部インナ部材のそれぞれは、平面視で1対の上部インナ部材と重なるように軸方向に延びていることにより、吸気マニホルドは、互いに直交する方向である軸方向および左右方向に補強されるので、下部インナ部材および上部インナ部材がそれぞれ1つの部材からなるものに比べて、1つの部材にするために連結部等が不要となる分、インナ部材を軽量化することができ、ひいては吸気マニホルドを軽量化することができ、そのうえで、アウタ部材およびインナ部材で構成される分割構造を有する吸気マニホルドの剛性を高めることができて、吸気が吸気通路を通る際に発する吸気音(透過音)が吸気マニホルドの外部に放射されることが抑制されて、吸気音による騒音が低減され、さらに吸気マニホルドの耐振動性も向上する。
【0009】
さらに、第2分割面は、上部アウタ部材と上部インナ部材が嵌合される段部を有する嵌合部の合わせ面で構成されることにより、嵌合部での両部材の接触面積を大きくすることができて、第2分割面からの吸気の漏れを防止または抑制することができ、第2分割面での気密性が確保される。そして、嵌合部の段部は、上部アウタ部材および上部インナ部材の一方のみに形成された単一の段部であることにより、段部が形成されない他方の部材の肉厚を減少させることができるので、互いに嵌合されるアウタ部材およびインナ部材の両部材に段部が形成されて嵌合されるものに比べて、嵌合部が形成される通路壁の駄肉が少なくなって、吸気マニホルドが軽量化される。しかも、軸方向から見たとき、第2分割面が吸気通路の中心線を横切ることにより、分割面を吸気通路の中心線から離れて外方および内方の広い範囲において嵌合部を設けることができるので、軸方向に隣接する吸気通路およびその中心線が左右方向に比較的大きくずれる吸気マニホルドにおいても、上部アウタ部材と上部インナ部材との吸気通路に沿う分割面を有する吸気マニホルドを製造することができて、吸気マニホルドの形状からの制約を受けにくい分割構造を有する吸気マニホルドを備えるV型内燃機関の吸気装置を得ることができ、さらに、段部を有するために他の部分に比べて厚肉になる嵌合部の位置を中心線から離れた位置に設けることが可能となって、段部が形成されることにより厚肉となる通路壁を少なくすると同時に、段部が設けられない部材により形成される吸気通路の通路壁を多くして、吸気マニホルドの軽量化を促進できる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のV型内燃機関の吸気装置において、前記段部は前記上部アウタ部材に形成され、前記嵌合部は、前記軸方向から見たとき、前記中心線よりも外方に位置する前記第2分割面の外方部分の最外部に、前記軸方向に沿う断面が凹溝状で、前記上部アウタ部材に対して前記上部インナ部材が前記軸方向に移動することを規制する位置決め部を有するものである。
【0011】
この請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、嵌合部は、凹溝状の位置決め部を有することにより、上部アウタ部材と上部インナ部材との組付け性が向上するうえ、位置決め部は、軸方向で見たとき、中心線よりも外方に位置する第2分割面の外方部分の最外部に設けられるので、位置決め部が凹溝状であるにも拘わらず、凹溝状とするために肉厚となる通路壁が内方に向かって延びるのを抑制できるので、嵌合部を形成することによる肉厚の増大が抑制されて、吸気マニホルドが軽量化される。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のV型内燃機関の吸気装置において、前記段部は、前記位置決め部から左右方向での一方向側に形成されて前記上部インナ部材の前記軸方向での一側面が接触する第1段部と、前記位置決め部から左右方向の他方向側に形成されて前記上部インナ部材の前記軸方向での他側面が接触する第2段部とからなり、前記位置決め部は、前記軸方向で見たとき、前記第1および前記第2段部が重なる部分により形成されるものである。
【0013】
この請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、上部アウタ部材に形成される段部は、位置決め部から左右方向に延びる第1,第2段部からなることにより、段部を利用した嵌合により嵌合部の肉厚の減少を図りつつ、嵌合部において、インナ部材は、全体としては軸方向での両側面で段部に接触することになるため、嵌合部に対して軸方向で両側から吸気圧が作用する場合にも、上部インナ部材が上部アウタ部材に押し付けられる部分が存在するので、吸気圧の作用による嵌合部の変形に起因して、分割面で気密性が低下することが抑制される。さらに、位置決め部は、第1段部および第2段部が、軸方向に重なる部分に形成されることにより、容易に形成できる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載のV型内燃機関の吸気装置において、前記アウタ部材は、アウタ側分割面により前記下部アウタ部材と前記上部アウタ部材とに分割され、前記インナ部材は、前記アウタ側分割面と同一平面上にあるインナ側分割面により前記1対の下部インナ部材と前記1対の上部インナ部材とに分割され、前記1対の下部インナ部材は、前記下部アウタ部材の平面視である前記アウタ側分割面から見たときの中心点に対して点対称に前記下部アウタ部材の内側に配置され、前記1対の上部インナ部材は、前記上部アウタ部材の平面視である前記アウタ側分割面から見たときの中心点に対して点対称に前記上部アウタ部材の内側に配置されるものである。
【0015】
この請求項4記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、1対の下部インナ部材および1対の上部インナ部材が、下部アウタ部材および上部アウタ部材にそれぞれ点対称に配置される、すなわち1対の下部インナ部材および1対の上部インナ部材がそれぞれ同一仕様に設計されることにより、各インナ部材の共通化ができるので、製造装置の簡素化や量産効果により吸気マニホルドのコスト削減が可能となると共に、部材の交換や費用等の点でメンテナンスにおいても有利である。
【0016】
なお、この明細書において、「軸方向」とは、特に断らない限り、V型内燃機関のクランク軸の回転軸線の方向を意味し、「上下」および「左右」とは、特に断らない限り、内燃機関を軸方向から見て、1対のバンクがなすV字が開放する側を上方として、V字の対称線が延びる方向が上下方向となる図1を基準としたときの「上下」および「左右」をそれぞれ意味するものとする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1〜図12を参照して説明する。
図1を参照すると、本発明の吸気装置が適用されるV型内燃機関Eは、図示されないクランク軸の回転軸線が車両の前後方向を指向するように、車体前部に搭載される縦置きV型8気筒内燃機関である。内燃機関Eは、8つのシリンダ2が、軸方向A1(前記クランク軸の回転軸線の方向。図2参照)に、左右に交互に4つずつ並設されて形成される左右1対のシリンダ列CL,CRがV字をなすシリンダブロック1と、左右のシリンダ列CL,CRにそれぞれ結合された左右1対のシリンダヘッド3と、両シリンダヘッド3にそれぞれ結合されて、シリンダヘッド3との間に動弁装置を収納する動弁室を形成する左右1対のヘッドカバー4とを備える。そして、左右のシリンダ列CL,CR、シリンダヘッド3およびヘッドカバー4によりV字をなす左右1対のバンクBL,BRが形成される。
【0018】
なお、内燃機関Eが前記車両に搭載された状態で、該車両を基準とした「上下」および「左右」は、明細書における「上下」および「左右」とそれぞれ一致する。また、左右のバンクBL,BRの構造は基本的に同一であるので、以下では、主として、左バンクBLのものについて説明し、右バンクBRで対応する部分には、同一の符号を付した。
【0019】
各シリンダ2のシリンダ孔2aに往復動自在に嵌合されたピストン5が、コンロッドを介して、シリンダブロック1に回転自在に支持された前記クランク軸を回転駆動する。シリンダヘッド3には、シリンダ2毎に、シリンダ孔2aに対向する位置に形成された凹部からなる燃焼室6と、燃焼室6に開口する1対の吸気弁口7aを有する吸気ポート7と、燃焼室6に開口する1対の排気弁口8aを有する排気ポート8とが形成され、さらに、前記動弁装置により前記クランク軸に同期して駆動されて、両吸気弁口7aおよび両排気弁口8aをそれぞれ所定のタイミングで開閉する1対の吸気弁9および1対の排気弁10が設けられる。
【0020】
さらに、各吸気ポート7は、左右のバンクBL,BRの間に形成された空間S側のシリンダヘッド3の側面に1つの開口部7bを有する。そして、該空間Sに配置されてシリンダヘッド3に結合される吸気マニホルドMは、スロットル弁11により流量制御された吸気が流入すると共に吸気弁9の開閉に起因する吸気の圧力変動を抑制する大きさの容積を有する吸気集合室20と、上流端部21aで吸気集合室20に接続される一方、下流端部21bで吸気ポート7の開口部7bに接続される8つの吸気通路21とを有する。これら吸気通路21は、左バンクBLの吸気ポート7に接続される4つの左バンク側吸気通路21Lと、右バンクBRの吸気ポート7に接続される4つの右バンク側吸気通路21Rとからなり、左バンク側吸気通路21Lと右バンク側吸気通路21Rとが軸方向A1に1通路ずつ交互に並んで配置される(図2参照)。
【0021】
各吸気通路21は、該吸気通路21に設けられた吸気制御弁24が機関回転速度に応じて開閉されることにより、機関回転速度が所定値以下の低速回転域で内燃機関Eが運転されるときに、吸気ポート7への吸気供給通路となり、該低速回転域での慣性過給効果を効果的に発揮する吸気通路長に設定された長尺吸気通路22と、機関回転速度が前記所定値を越える高速回転域で内燃機関Eが運転されるときに、吸気ポート7への吸気供給通路となり、該高速回転域での慣性過給効果を効果的に発揮する吸気通路長に設定されて、長尺吸気通路22よりも短い吸気通路長を有する短尺吸気通路23とから構成される。吸気集合室20には、各長尺吸気通路22の上流端部22a(すなわち、上流端部21a)と、前記低速回転域で全閉となり、前記高速回転域で全開となる吸気制御弁24が設けられる短尺吸気通路23の上流端部23aとが共に接続される。
【0022】
図2,図3を併せて参照すると、吸気マニホルドMは、合成樹脂を成形材料とした射出成形、またはアルミニウムやマグネシウム等の軽金属またはその合金を成形材料としたダイカストにより成形された本体を備え、該本体は、分割された構成部材から構成される多分割構造を有する。具体的には、前記本体は、上下に分割されたアウタ部材M1と、アウタ部材M1の内側に配置されると共に上下に分割されたインナ部材M2とから構成される。それゆえ、吸気マニホルドMは、吸気集合室20および吸気通路21を形成する前記本体と、該本体に結合される後述する各種部材とにより構成される。
【0023】
アウタ部材M1は、水平なアウタ側分割面である分割面D1(図1参照)により、下部アウタ部材30と上部アウタ部材40とに上下に2分割される。上部アウタ部材40は、下部アウタ部材30の挿通孔F1(図3、図4参照)に下方から挿通されて、上部アウタ部材40のネジ孔F2(図8参照)に螺合する複数のボルトにより、下部アウタ部材30に結合され、下部アウタ部材30は、その左右のフランジ35にて挿通孔F3に挿通される複数のボルトでシリンダヘッド3に結合される。
【0024】
後述する下部インナ部材50を収納する下部アウタ部材30は、軸方向A1での一方側(図2では左方側であり、車両を基準とすると前方側となる。)の端部壁31と、軸方向A1での他方側の端部壁32(図2では右方側であり、車両を基準とすると「後方側」となる。)と、吸気通路21の一部であって軸方向A1から見てJ字状に湾曲する第1通路P1の外方の通路壁である外方壁33と、吸気集合室20の下室壁34とを形成し、これら壁31〜34はほぼ均一な肉厚とされる。両端部壁31,32の一部は第1通路P1の通路壁を形成する。さらに、各フランジ35には、吸気ポート7に接続されると共に吸気通路21の一部である第3通路P3と、吸気ポート7毎に1対の吸気弁口7aに向けて燃料を噴射する燃料噴射弁90が挿入される挿入孔F4が形成される。また、端部壁32には、排気ガス還流(EGR)を行うために、還流制御弁により流量制御された後の排気ガスを吸気集合室20に導入する排気導入管91が取り付けられる。
【0025】
後述する上部インナ部材60を収納する上部アウタ部材40は、その一部が第2通路P2の通路壁である前記一方側および前記他方側の端部壁41,42と、吸気通路21の一部であって上方に凸となるように湾曲する第2通路P2の外方の通路壁である外方壁43と、第2通路P2の通路壁である仕切壁44(図2,図10参照)と、第2通路P2の通路壁であって後述する連通路47を挟んで対向する両内側端部壁45を形成し、これら壁41〜45はほぼ均一な肉厚とされる。ここで、図3,図10に示されるように、仕切壁44は、外方壁43に連なると共に隣接する第2通路P2の外方壁43の間に位置して、該隣接する第2通路P2を上部インナ部材60の仕切壁64と共同して仕切る内部壁44aと、後述するように軸方向A1に並設された吸気通路21が吸気マニホルドMの左右の端部において左右方向にずれることに基づいて形成されて、第2通路P2の軸方向A1に面する通路壁となる側壁44bとからなる。そして、側壁44bは、仕切壁44において、外部に露出する外面を有する部分である。
【0026】
図2,図3を参照すると、上部アウタ部材40の軸方向A1での中央部には、軸方向A1と直交すると共に上部アウタ部材40(したがって吸気マニホルドM)の軸方向A1での中央に位置する中心面CP1を通ると共に該中心面CP1に沿って流入通路46bを形成する吸気流入部46が形成され、該吸気流入部46の左右方向の一方である右方に開放する開口部46aに、アルミニウム合金製のスロットルベース12が結合され、さらにスロットルベース12に、スロットル弁11が装着されたスロットルボディ13が結合される(図1参照)。これにより、吸気導入部材としてのスロットルベース12およびスロットルボディ13と、吸気マニホルドMとを備える吸気装置が構成される。そして、吸気マニホルドMでは、吸気流入部46により、軸方向A1に並んだ8つの第2通路P2が、吸気流入部46から流入した吸気を吸気集合室20に導くための連通路47を挟んで二分され、さらに8つの吸気通路21が、前記一方側の4つの吸気通路からなる第1吸気通路部と、前記他方側の4つの吸気通路からなる第2吸気通路部とに二分される。
【0027】
また、上部アウタ部材40の端部壁42には、吸気制御弁24を駆動する1つの負圧式アクチュエータ92が取り付けられるブラケット93が結合される。アクチュエータ92は、吸気負圧に応動するダイヤフラムに連結されるロッド94により、吸気集合室20内に配置されたリンク・レバー機構95を介して、後述する弁ユニット70のボディ73に回動自在に支持された2本の作動軸25を回動させ、各作動軸25に4つずつ固定された吸気制御弁24の全てを、機関回転速度に応じて同時に開閉駆動する。なお、96は負圧取出パイプである。
【0028】
一方、ほぼ均一な肉厚のインナ部材M2は、分割面D1と同一平面上にあるインナ側分割面である分割面D2(図1参照)により、1対の下部インナ部材50と、1対の上部インナ部材60とに上下に2分割される。
図5に示されるように、同一仕様に設計された両下部インナ部材50は、下部アウタ部材30の内側に、軸方向A1と直交する方向である左右方向に並んで、しかも下部アウタ部材30(したがって吸気マニホルドM)の左右方向での中央に位置する中心面CP2を挟んで、下部アウタ部材30の平面視である分割面D1から見たときの中心点CT(下部アウタ部材30においても軸方向A1での中央に位置することになる中心面CP1と中心面CP2との交線と、分割面D1を含む平面との交点)に対して点対称に配置されて、左右の下部インナ部材50を構成し、それぞれ2つのネジにより下部アウタ部材30に結合される。
【0029】
各下部インナ部材50は、第1通路P1の内方の通路壁である内方壁51と、第1通路P1の通路壁であって軸方向A1に面する仕切壁52とを形成する。そして、内方壁51と、隣接する一対の仕切壁52とで形成されて下方から湾曲しつつ上方に延びる凹溝により第1通路P1の内側部分が形成される。
【0030】
また、図1,図4,図5を参照すると、下部アウタ部材30の左右の側部には、それぞれ、頂面が第2通路P2の中心線Nを僅かに越える突出量で、下部アウタ部材30の壁を外方から内方に膨出させて形成された5つの取付座36が、軸方向A1に間隔をおいて、下部アウタ部材30の底部から左右の側部にかけて分割面D1に至る範囲で形成される。中心面CP1を挟んで隣接する取付座36の軸方向A1の間隔は、連通路47(図2参照)の軸方向A1での幅に対応して、第1通路P1の軸方向A1での幅に対応して設定された他の隣接する取付座36の間隔よりも広く設定される。そして、軸方向A1で隣接する取付座36の間、および取付座36と端部壁31または端部壁32との間で、外方壁33と共同して形成される4の凹溝により第1通路P1の外側部分が形成される。さらに、各取付座36の底部寄りは、長尺吸気通路22の上流端部を形成すべくフレア状に湾曲した湾曲部36bとなっている。
【0031】
そして、下部アウタ部材30と各下部インナ部材50とが相互に嵌合部H1で嵌合することにより、吸気集合室20およびほぼ矩形状の通路断面を有する第1通路P1が形成される。具体的には、吸気集合室20は、下部インナ部材50を第1通路P1との仕切壁として、下部アウタ部材30を下室壁34として形成される。また、第1通路P1については、右側の下部インナ部材50および下部アウタ部材30の右側の側部により左バンク側吸気通路21Lの第1通路P1が軸方向A1に一列に形成され、左側の下部インナ部材50および下部アウタ部材30の左側の側部により右バンク側吸気通路21Rの第1通路P1が軸方向A1に一列に形成される。
【0032】
ところで、下部アウタ部材30と各下部インナ部材50との嵌合部H1は、下部アウタ部材30に形成された単一の段部T1と、該段部T1に嵌合する各仕切壁52の先端部52a(図1,図3参照)とから構成される。そして、段部T1は、各取付座36の頂面36a側であって、前記凹溝に臨む周縁部に形成された単一の段部36cと、各端部壁31,32の内側に、端部壁31,32を軸方向A1で外方に膨出させることで形成される段状の膨出部により形成される形成された単一の段部31a,32aとからなる一方、各仕切壁52の先端部52aは、段部がなく平坦な表面を有する板状になっている。
【0033】
これにより、各第1通路P1における下部アウタ部材30と各下部インナ部材50との、第1通路P1に沿った第1分割面V1(図9において、ハッチングが施された部分)が、嵌合部H1の合わせ面により構成される。そのうち、段部36cでの嵌合による第1分割面V1の第1部分V1aは、図9に示されるように、軸方向A1から見たとき、吸気通路21の中心線Nと重なる状態で中心線Nに沿ってその内方に形成され、段部31a,32aでの嵌合による第1分割面V1の第2部分V1b(図3参照)は、軸方向A1から見たとき、中心線Nに沿って中心線Nよりも内方に形成される。そして、第1分割面V1では、取付座36および端部壁31,32と、仕切壁52とが面接触するため、吸気の漏れが抑制されて、気密性が確保される。
【0034】
さらに、図3も併せて参照すると、各下部インナ部材50には、下部アウタ部材30の左右方向での中央寄りに、円管状であって軸方向A1に軸線を有する1対の管状部53が、軸方向A1に二分されて一体成形される。各管状部53には、通路53aが形成され、該通路53aは、下部アウタ部材30の端部壁31,32寄りに入口部53bを有し、吸気集合室20の軸方向A1での中央部に出口部53cを有する。そして、排気導入管91が取り付けられる端部壁32寄りの左右1対の管状部53には、排気導入管91の1対の出口管部91aが各入口部53bにそれぞれ挿入されて嵌合され、還流排気ガスが出口部53cから吸気集合室20に流入する。
【0035】
また、管状部53は、吸気集合室20に開放する第1通路P1の上流端部21aの上壁部を形成し、管状部53の円筒壁からなる周壁が上流端部21aを形成する上部ファンネル部54aを構成し、軸方向A1で対向する一対の仕切壁52のフレア状の湾曲部52bおよび取付座36の湾曲部36bが軸方向A1での側方のファンネル部54bを構成する。
【0036】
図8に示されるように、同一仕様に設計された両上部インナ部材60は、上部アウタ部材40の内側に、軸方向A1に並んで、しかも上部アウタ部材40においても軸方向A1での中央に位置することになる中心面CP1を挟んで、上部アウタ部材40の平面視である分割面D1から見たときの中心点CT(中心面CP1と中心面CP2との交線と、分割面D1を含む平面との交点)に対して点対称に配置されて、それぞれ3つのネジにより上部アウタ部材40に結合される。そして、併せて図2,図3,図5を参照すると、1対の下部インナ部材 50 のそれぞれは、平面視で1対の上部インナ部材 60 と重なるように軸方向 A1 に延びている。
【0037】
図1〜図3,図8を参照すると、各上部インナ部材60は、第2通路P2の通路壁である軸方向A1での両端部壁61,62と、第2通路P2の内方の通路壁である内方壁63と、第2通路P2の通路壁であって隣接する第2通路P2を仕切る仕切壁64とを形成する。そして、内方壁63の一部には、円形の開口部を有して後述するエアファンネル72が接続される接続部63aが形成され、さらに端部壁61と仕切壁64と内方壁63とにより、または内方壁63と隣接する一対の仕切壁64とにより形成される凹溝により第2通路P2の内側部分が形成される。また、上部インナ部材60は、吸気集合室20の上室壁60bをも形成する。
【0038】
そして、上部アウタ部材40と各上部インナ部材60とは、相互に嵌合部H2で嵌合することにより、第1通路P1と同様のほぼ矩形の通路断面を有する第2通路P2が形成される。これら第2通路P2についてさらに説明すると、分割面D1を含む平面上で、第2通路P2の吸気ポート7側端部P2aは、第1通路P1側端部P2bよりも、吸気マニホルドMの中心面CP2から左右方向で離れて位置する。その結果、吸気流入部46を挟んで、軸方向A1に1つずつ交互に配置される左バンク側吸気通路21Lおよび右バンク側吸気通路21Rの第2通路P2は、吸気マニホルドMの左端部では、左バンク側吸気通路21Lの第2通路P2の外方壁が右バンク側吸気通路21Rの第2通路P2の外方壁43よりも左方に突出し、吸気マニホルドMの右端部では、右バンク側吸気通路21Rの第2通路P2の外方壁43が左バンク側吸気通路21Lの第2通路P2の外方壁43よりも右方に突出して、結局、両吸気通路21L,21Rは、吸気マニホルドMの左右の端部において左右方向にずれている。
【0039】
さらに、図9を併せて参照すると、この実施例では、吸気マニホルドMの左端部において、左バンク側吸気通路21Lの左端部である第2通路P2の吸気ポート7側端部P2aは、右バンク側吸気通路21Rの左端部である第2通路P2の第1通路P1側端部P2bでの中心線Nよりも左方に位置し、吸気マニホルドMの右端部において、右バンク側吸気通路21Rの右端部である第2通路P2の吸気ポート7側端部P2aは、左バンク側吸気通路21Lの右端部である第2通路P2P2の第1通路P1側端部P4bでの中心線Nよりも右方に位置しており、分割面D1を含む平面上で、左バンク側吸気通路21Lの第2通路P2の吸気ポート7側端部P2aは、右バンク側吸気通路21Rの第2通路P2の第1通路P1側端部P2bと殆ど重なることがなく、右バンク側吸気通路21Rの第2通路P2の吸気ポート7側端部P2aは、左バンク側吸気通路21Lの第2通路P2の第1通路P1側端部P2bと殆ど重なることがない。
【0040】
そして、図1,図2を参照すると、上部アウタ部材40と各上部インナ部材60との嵌合部H2は、上部アウタ部材40に形成された単一の段部T2および位置決め部T3と、上部インナ部材60の両端部壁61,62および仕切壁64の先端部61a,62a,64aとから構成される。具体的には、段部T2は、上部アウタ部材40の両端部壁41,42に形成された単一の段部41a,42aと、仕切壁44に形成された単一の段部44cと、両内側端部壁45に形成された単一の段部45aとからなり、位置決め部T3は仕切壁44に形成される。そして、両端部壁61の先端部61aは段部41a,42aにそれぞれ嵌合し、両端部壁62の先端部62aは段部45aにそれぞれ嵌合し、仕切壁64の先端部64aは段部44cおよび位置決め部T3に嵌合する。そのうち、段部41a,42aは、図2に示されるように、各端部壁41,42の内側に、端部壁41,42を軸方向A1で外方に膨出させることで形成される段状の膨出部41d,42dにより形成される。一方、各先端部61a,62a,64aは、段部がなく平坦な表面を有する板状になっている。
【0041】
図7,図9〜図12を併せて参照して、仕切壁44に形成される段部44cおよび位置決め部T3についてさらに説明する。図7,図10,図11を参照しつつ図9を参照すると、段部44cは、軸方向A1から見たとき、位置決め部T3から左右方向での一方向側である右方側に位置する単一の段部からなる第1段部44c1と、位置決め部T3から左右方向での他方向側である左方側に位置する単一の段部からなる第2段部44c2(図11も併せて参照)とからなる。これら第1,第2段部44c1,44c2は、仕切壁44の内部壁44aから側壁44bに渡って形成される段部により構成され、さらに側壁44bでの段部は、側壁44bを軸方向A1で外方に膨出させることで形成される段状の膨出部44dにより形成される。
【0042】
さらに、第1段部44c1は、図10に示されるように、仕切壁64の軸方向A1での一側面である左バンク側吸気通路21L側の側面64Lに接触し、第2段部44c2は、図11に示されるように、仕切壁64の軸方向A1での他側面である右バンク側吸気通路21R側の側面64Rに接触する。
【0043】
吸気マニホルドMの左右方向での中心面CPに位置する位置決め部T3は、図9に示されるように、軸方向A1で見たとき、第1,第2段部44c1,44c2が重なる部分で形成される。図12に示されるように、この重なる部分では、この第1段部44c1と第2段部44c2とが、軸方向A1での1対の側壁部となって、軸方向A1に沿う断面が凹溝状とされ、外方壁43からの位置決め部T3の突出量(前記側壁部の上下方向の幅)は、上部アウタ部材40に対して上部インナ部材60が軸方向A1に移動することを規制することができる範囲で、可能な限り小さい値に設定されて、凹溝状とされることによる仕切壁44の肉厚の増加を抑制している。
【0044】
さらに、位置決め部T3の位置は、吸気マニホルドMの対称性や上部インナ部材60の仕切壁44の形状を考慮した位置決め機能の有効性の観点、および仕切壁44の肉厚の増加を抑制する観点から、外方壁43に近い位置に設定され、この実施例では、仕切壁44の中央部を通る中心面CP2上で、後述する第2分割面V2の外方部分V2aの最外部V2a1に設けられる。
【0045】
これにより、各第2通路P2における上部アウタ部材40と上部インナ部材60との、第2通路P2に沿った第2分割面V2が、嵌合部H2の合わせ面により構成される。それゆえ、第2分割面V2では、端部壁41,42、仕切壁44および内側端部壁45と、端部壁61,62および仕切壁64とが面接触するため、吸気の漏れが抑制されて、気密性が確保される。
【0046】
図9に示されるように、第2分割面V2(図中、ハッチングが施されている部分)は、軸方向A1から見たとき、中心線Nを横切っており、第2分割面V2が中心線Nと交差する交差部V2cを境にして、中心線Nよりも外方に位置して中心線Nから離れている外方部分V2aと、中心線Nよりも内方に位置して中心線Nから離れている内方部分V2bとに分けられる。
【0047】
そして、軸方向A1で隣接する2つの吸気通路21である左バンク側吸気通路21Lおよび右バンク側吸気通路21Rにおいて、その第2通路P2についてみると、吸気マニホルドMの中心面CP2を含む中央部では、軸方向A1から見たとき、両バンク側吸気通路21L,21Rの第2通路P2同士が、吸気マニホルドMの左右の端部に比べて、上下方向に大きな幅で重なっている。そのため、該中央部で、第2分割面V2の大部分が外方部分V2aで占められるようにして、仕切壁44での厚肉部が極力少なくなるようにしている。一方、前記中央部から左右方向に離れるにつれて、側壁44bに形成される膨出部44dにより第1,第2段部44c1,44c2が形成されることにより、第1,第2段部44c1,44c2が仕切壁44の肉厚の増加を伴うことなく、上部アウタ部材40の他の通路壁(例えば外方壁43)とほぼ同じ肉厚で形成されるようにして、第1,第2段部44c1,44c2が形成されることによる仕切壁44の肉厚の増加を極力抑制している。
【0048】
なお、今までの説明は、左バンク側吸気通路21Lを手前、右バンク側吸気通路21Rを奥としたときの断面で説明したため、図9において、第2分割面V2の外方部分V2aの大部分が中心面CP2の右方側に位置し、第2分割面V2の内方部分V2bの全てが中心面CP2の左方側に位置したが、右バンク側吸気通路21Rを手前、左バンク側吸気通路21Lを奥としたときの断面では、外方部分V2aの大部分が中心面CP2の左方側に位置し、内方部分V2bの全てが中心面CP2の右方側に位置することになる。
【0049】
さらに、図1〜3,図6を参照すると、上部インナ部材60には、弁ユニット70が、ボス部71に挿通されて、上部インナ部材60のボス部65のネジ孔に螺合するボルトにより結合される。弁ユニット70は、短尺吸気通路23の吸気集合室20への上流端部23aを形成して、吸気集合室20と第2通路P2とを連通させる8つのエアファンネル72が一体成形されたボディ73と、該各エアファンネル72内に装着されて作動軸25に固定された吸気制御弁24とが一体化されて構成される。各エアファンネル72は、軸方向A1で左右方向に交互に配置される左バンク側の短尺吸気通路23および右バンク側の短尺吸気通路23に対応して、軸方向A1において、中心面CP2を挟んで左方側および右方側に交互に配置されて、上部インナ部材60の接続部63a(図8参照)に接続される。それゆえ、弁ユニット70は、前記本体と共に、吸気マニホルドMを構成する部材である。
【0050】
このようにして、図1に示されるように、長尺吸気通路22が第1〜第3通路P1〜P3から形成され、短尺吸気通路23がエアファンネル72、第2通路P2の一部および第3通路P3から形成され、また吸気集合室20が、主として、下部アウタ部材30と1対の下部インナ部材50とから形成される。したがって、短尺吸気通路23は、エアファンネル72の下流側で長尺吸気通路22に合流する。そして、長尺吸気通路22および短尺吸気通路23は、吸気集合室20の上方を覆っている。さらに、長尺吸気通路22の上流端部22aは吸気集合室20の下部で、左方または右方に向けて開口し、短尺吸気通路23の上流端部23aは、吸気集合室20の上部で、下方に向けて開口する。
なお、各嵌合部H1,H2において、吸気の漏れを防止するために、必要な場合には、液状シール材が塗布される。
【0051】
次に、前述のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
内燃機関Eが運転されると、スロットル弁11により流量制御された吸気が、吸気流入部46から流入通路46、そして連通路47を通って吸気集合室20に流入する。そして、内燃機関Eが前記低速回転域で運転されているときは、吸気制御弁24は全閉状態にあるため、吸気集合室20に流入した吸気は、長尺吸気通路22を通って各吸気ポート7に至り、さらに燃料噴射弁90から供給された燃料と共に燃焼室6に供給される。このとき、吸気は、この機関運転域で効果的な慣性過給効果が得られる吸気通路長を有する長尺吸気通路22を通って燃焼室6に供給されるため、高い体積効率の下で高トルクが得られる。また、内燃機関Eが前記高速回転域で運転されているときは、吸気制御弁24は全開状態にあるため、吸気集合室20に流入した吸気は、通気抵抗の少ない短尺吸気通路23を通って各吸気ポート7に至り、さらに燃料噴射弁90から供給された燃料と共に燃焼室6に供給される。このときも、吸気は、この機関運転域で効果的な慣性過給効果が得られる吸気通路長を有する短尺吸気通路23を通って燃焼室6に供給されるため、高い体積効率の下で高トルクが得られる。
【0052】
このように、吸気集合室20と吸気通路21を備える吸気マニホルドMが、下部アウタ部材30と上部アウタ部材40とに上下に分割されたアウタ部材M1と、アウタ部材M1の内側に配置されて、1対の下部インナ部材50と1対の上部インナ部材60とに上下に分割されたインナ部材M2とを含む構成部材から構成され、各吸気通路21における下部アウタ部材30と下部インナ部材50との第1分割面V1および上部アウタ部材40と上部インナ部材60との第2分割面V2が、吸気通路21に沿って形成されることにより、中子を使用することなく吸気マニホルドMを製造することができる。そして、吸気マニホルドMの各吸気通路21は、アウタ部材M1が上下に分割されて形成された下部および上部アウタ部材30,40の内側に下部および上部インナ部材50,60がそれぞれ配置されて形成されることにより、上部アウタ部材40のみでなく、下部アウタ部材30をも使用して吸気通路21が形成されること、および、下部アウタ部材30を使用して吸気集合室20が形成されることにより、両バンクBL,BRの空間Sの下部にも吸気マニホルドMを配置できることから、該空間Sでのデッドスペースを少なくして、最大吸気通路長や吸気集合室20の容積を大きくしたとしても、吸気マニホルドMを該空間Sにコンパクトに配置することができて、内燃機関Eがコンパクトになる。しかも、下部アウタ部材30には、吸気集合室20および吸気通路21の第1通路P1が形成されて、それらを形成する壁の面積が大きくなるにも拘わらず、1対の上部インナ部材60が中心面CP1を挟んで上部アウタ部材40内に軸方向A1に並設され、1対の下部インナ部材50が下部アウタ部材30内に中心面CP2を挟んで左右方向に並設され、かつ1対の下部インナ部材 50 のそれぞれは、平面視で1対の上部インナ部材 60 と重なるように軸方向 A1 に延びていることにより、吸気マニホルドMは、互いに直交する方向である軸方向A1および左右方向に補強されるので、下部インナ部材50および上部インナ部材60がそれぞれ1つの部材からなるものに比べて、1つの部材にするために連結部等が不要となる分、インナ部材M2を軽量化することができ、ひいては吸気マニホルドMを軽量化することができ、そのうえで、アウタ部材M1およびインナ部材M2で構成される分割構造を有する吸気マニホルドMの剛性を高めることができて、吸気が吸気通路21を通る際に発する吸気音(透過音)が吸気マニホルドMの外部に放射されることが抑制されて、吸気音による騒音が低減され、さらに吸気マニホルドMの耐振動性も向上する。
【0053】
そして、軸方向A1に並設された複数の吸気通路21のそれぞれにおいて、下部アウタ部材30と下部インナ部材50により形成される第1通路P1に沿う第1分割面V1は、下部アウタ部材30と下部インナ部材50が嵌合される段部T1を有する嵌合部H1の前記合わせ面で構成されることにより、さらに、上部アウタ部材40と上部インナ部材60により形成される第2通路P2に沿う第2分割面V2は、上部アウタ部材40と上部インナ部材60が嵌合される段部T2および位置決め部T3を有する嵌合部H2の前記合わせ面で構成されることにより、それら嵌合部H1,H2でのアウタ部材M1およびインナ部材M2の接触面積を大きくすることができて、両分割面V1,V2からの吸気の漏れを防止または抑制することができ、両分割面V1,V2での気密性が確保される。
【0054】
嵌合部H1,H2は、下部アウタ部材30および上部アウタ部材40のみにそれぞれ形成された単一の段部T1,T2を有することにより、段部が形成されない下部インナ部材50および上部インナ部材60の仕切壁52,64の肉厚を減少させることができるので、互いに嵌合されるアウタ部材およびインナ部材にそれぞれ段部が形成されて嵌合されるものに比べて、嵌合部H1,H2が形成される通路壁である仕切壁44,52,64、端部壁31,32,45,61,62の駄肉が少なくなって、吸気マニホルドMが軽量化される。
【0055】
しかも、軸方向A1から見たとき、第2分割面V2が吸気通路21の中心線Nを横切ることにより、第2分割面V2を吸気通路21の中心線Nから離れて外方および内方の広い範囲において嵌合部H2を設けることができるので、軸方向A1に隣接する吸気通路21およびその中心線Nが左右方向に比較的大きくずれる吸気マニホルドM、例えば、軸方向A1で隣接する左バンク側吸気通路21Lおよび右バンク側吸気通路21Rにおいて、水平分割面D1を含む平面上で、左バンク側吸気通路21Lの第2通路P4の吸気ポート7側端部P2aが、右バンク側吸気通路21Rの第2通路P2の第1通路P1側端部P2bと殆ど重なることがなく、右バンク側吸気通路21Rの第2通路P2の吸気ポート7側端部P2aが、左バンク側吸気通路21Lの第2通路P2の第1通路P1側端部P2bと殆ど重なることがないような吸気マニホルドMにおいても、上部アウタ部材40と上部インナ部材60との吸気通路21に沿う第2分割面V2を有する吸気マニホルドMを製造することができて、吸気マニホルドMの形状からの制約を受けにくい分割構造を有する吸気マニホルドMを備えるV型内燃機関Eの吸気装置を得ることができる。
【0056】
さらに、軸方向A1から見たとき、吸気マニホルドMの中央部において、中心線Nから離れて外方の位置に嵌合部H6を設けることができるので、第1,第2段部44c1,44c2を有するために、他の通路壁に比べて厚肉部になる嵌合部H6の位置を中心線Nから離れた位置に設けて、仕切壁44の肉厚部を少なくすると同時に、段部が設けられない上部インナ部材60により形成される仕切壁64を多くすることにより、吸気マニホルドMの軽量化を促進できる。
【0057】
嵌合部H6は、凹溝状の位置決め部T3を有することにより、上部アウタ部材40に対する上部インナ部材60の組付け性が向上するうえ、位置決め部T3は、軸方向A1で見たとき、中心線Nよりも外方に位置する第2分割面V2の外方部分V2aの最外部V2a1に設けられるので、位置決め部T3が凹溝状であるにも拘わらず、凹溝状とするために肉厚となる仕切壁44の厚肉部が内方に向かって延びるのを抑制できるので、嵌合部H2を形成することによる肉厚の増大が抑制されて、吸気マニホルドMが軽量化される。
【0058】
上部アウタ部材40に形成される段部T2は、位置決め部T2から左右方向に延びる第1,第2段部44c1,44c2からなることにより、それぞれ単一の第1,第2段部44c1,44c2を利用した嵌合により嵌合部H2の肉厚の減少を図りつつ、嵌合部H2において、上部インナ部材60の仕切壁64は、全体としては軸方向A1での両側面64L,64Rで段部44cに接触することになるため、嵌合部H2に対して軸方向A1で両側から吸気圧が作用する場合にも、仕切壁64が上部アウタ部材40に押し付けられる部分が存在するので、吸気圧の作用による嵌合部H2の変形に起因して、第2分割面V2で気密性が低下することが抑制される。さらに、位置決め部T3は、第1段部44c1および第2段部44c2が、軸方向A1に重なる部分に形成されることにより、容易に形成できる。
【0059】
1対の下部インナ部材50および1対の上部インナ部材60が、下部アウタ部材30および上部アウタ部材40にそれぞれ点対称に配置される、すなわち1対の下部インナ部材50および1対の上部インナ部材60がそれぞれ同一仕様に設計されることにより、各インナ部材50,60の共通化ができるので、製造装置の簡素化や量産効果により吸気マニホルドMのコスト削減が可能となると共に、部材の交換や費用等の点でメンテナンスにおいても有利である。
【0060】
アウタ部材M1には、下部インナ部材50、上部インナ部材60および弁ユニット70が収納されて、吸気マニホルドMが構成されることにより、それらアウタ部材M1に収納される部材を変更することにより、吸気通路長や吸気通路21の通路面積を変更すること、また弁ユニット70を備えることなく、各吸気通路21を単一の吸気通路で構成することなど、アウタ部材M1を変更することなく種々の吸気通路形状を有する吸気マニホルドMを製造することができるので、吸気マニホルドMのコスト削減ができる。
【0061】
以下、前述した実施例の一部の構成を変更した実施例について、変更した構成に関して説明する。
前記実施例では、吸気集合室20は、主として下部アウタ部材30および1対の下部インナ部材50から形成されたが、上部インナ部材60の内方壁の下方に形成された空間を利用して、吸気集合室20を拡大することもできる。また、単一の段部T2は、上部アウタ部材40ではなく、上部インナ部材60のみに形成されてもよい。内燃機関は、8気筒以外のV型内燃機関であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるV型内燃機関の吸気装置の断面図であり、図6のI−I線断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1の吸気装置の吸気マニホルドの概略分解斜視図である。
【図4】図1の吸気マニホルドの下部アウタ部材を上方から見た平面図である。
【図5】図4の下部アウタ部材に、下部インナ部材を組み付けたときの平面図である。
【図6】図4の下部アウタ部材および下部インナ部材と、上部インナ部材に組み付けられる弁ユニットとの位置関係を示す平面図である。
【図7】図1の吸気マニホルドの上部アウタ部材を下方から見た平面図である。
【図8】図7の上部アウタ部材に、上部インナ部材を組み付けたときの平面図である。
【図9】図1と同様の方向から見た図であり、隣接する吸気通路について説明するための図である。
【図10】図1,図9のX−X線断面図である。
【図11】図1,図9のX−X線断面図である。
【図12】図2のXII部分の拡大図である。
【符号の説明】
1…シリンダブロック、2…シリンダ、3…シリンダヘッド、4…ヘッドカバー、5…ピストン、6…燃焼室、7…吸気ポート、8…排気ポート、9…吸気弁、10…排気弁、11…スロットル弁、12…スロットルベース、13…スロットルボディ、
20…吸気集合室、21…吸気通路、22…長尺吸気通路、23…短尺吸気通路、24…吸気制御弁、25…作動軸、
30…下部アウタ部材、31,32…端部壁、33…外方壁、34…下室壁、35…フランジ、36…取付座、
40…上部アウタ部材、41,42…端部壁、43…外方壁、44…仕切壁、44c1,44c2…段部、45…内側端部壁、46…吸気流入部、47…連通路、
50…下部インナ部材、51…内方壁、52…仕切壁、53…管状部、54a,54b…ファンネル部、
60…上部インナ部材、61,62…端部壁、61a,62a…先端部、63…内方壁、64…仕切壁、64a…先端部、65…ボス部、
70…弁ユニット、71…ボス部、72…エアファンネル、73…ボディ、
90…燃料噴射弁、91…排気導入管、92…アクチュエータ、93…ブラケット、94…ロッド、95…リンク・レバー機構、96…負圧取出パイプ、
E…内燃機関、CL,CR…シリンダ列、BL,BR…バンク、A1…軸方向、S…空間、M…吸気マニホルド、M1…インナ部材、M2…アウタ部材、D1,D2…分割面、F1〜F4…孔、P1〜P3…通路、CP1,CP2…中心面、CT…中心点、H1,H2…嵌合部、T1,T2…段部、T3…位置決め部、N…中心線、V1,V2…分割面。
Claims (4)
- 所定数のシリンダがクランク軸の軸方向に並設されて形成される1対のバンクがV字をなすV型内燃機関の両バンクの間に形成された空間に配置された吸気マニホルドが、吸気集合室と、該吸気集合室に接続されると共に前記軸方向に並設された前記所定数の吸気通路とを備えるV型内燃機関の吸気装置において、
前記吸気マニホルドは、アウタ部材と該アウタ部材の内側に配置されるインナ部材とを含む構成部材から構成され、
前記アウタ部材は、下部アウタ部材と上部アウタ部材とに上下に分割され、前記インナ部材は、1対の下部インナ部材と1対の上部インナ部材とに上下に分割され、
前記1対の下部インナ部材は、前記下部アウタ部材の内側に軸方向に直交する左右方向に並べられて配置され、前記1対の上部インナ部材は、前記上部アウタ部材の内側に軸方向に並べられて配置され、前記1対の下部インナ部材のそれぞれは、平面視で前記1対の上部インナ部材と重なるように前記軸方向に延びており、
前記吸気集合室は、少なくとも前記下部アウタ部材および前記1対の下部インナ部材により形成され、前記各吸気通路は、前記下部アウタ部材および前記下部インナ部材と、前記上部アウタ部材および前記上部インナ部材とにより形成され、
前記各吸気通路における前記下部アウタ部材と前記下部インナ部材との第1分割面および前記上部アウタ部材と前記上部インナ部材との第2分割面が、該吸気通路に沿って形成され、
前記第2分割面は、相互に嵌合される前記上部アウタ部材および前記上部インナ部材のいずれか一方のみに形成された単一の段部を有する嵌合部での合わせ面により構成され、しかも前記軸方向から見たとき、前記吸気通路の中心線を横切っていることを特徴とするV型内燃機関の吸気装置。 - 前記段部は前記上部アウタ部材に形成され、前記嵌合部は、前記軸方向から見たとき、前記中心線よりも外方に位置する前記第2分割面の外方部分の最外部に、前記軸方向に沿う断面が凹溝状で、前記上部アウタ部材に対して前記上部インナ部材が前記軸方向に移動することを規制する位置決め部を有することを特徴とする請求項1記載のV型内燃機関の吸気装置。
- 前記段部は、前記位置決め部から左右方向での一方向側に形成されて前記上部インナ部材の前記軸方向での一側面が接触する第1段部と、前記位置決め部から左右方向の他方向側に形成されて前記上部インナ部材の前記軸方向での他側面が接触する第2段部とからなり、前記位置決め部は、前記軸方向で見たとき、前記第1および前記第2段部が重なる部分により形成されることを特徴とする請求項2記載のV型内燃機関の吸気装置。
- 前記アウタ部材は、アウタ側分割面により前記下部アウタ部材と前記上部アウタ部材とに分割され、前記インナ部材は、前記アウタ側分割面と同一平面上にあるインナ側分割面により前記1対の下部インナ部材と前記1対の上部インナ部材とに分割され、
前記1対の下部インナ部材は、前記下部アウタ部材の平面視である前記アウタ側分割面から見たときの中心点に対して点対称に前記下部アウタ部材の内側に配置され、前記1対の上部インナ部材は、前記上部アウタ部材の平面視である前記アウタ側分割面から見たときの中心点に対して点対称に前記上部アウタ部材の内側に配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載のV型内燃機関の吸気装置。
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