JP2000335235A - 自動車用レジスタの奥側風向調節機構 - Google Patents

自動車用レジスタの奥側風向調節機構

Info

Publication number
JP2000335235A
JP2000335235A JP11145191A JP14519199A JP2000335235A JP 2000335235 A JP2000335235 A JP 2000335235A JP 11145191 A JP11145191 A JP 11145191A JP 14519199 A JP14519199 A JP 14519199A JP 2000335235 A JP2000335235 A JP 2000335235A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fin
shut
louver
fins
ventilation path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11145191A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ito
弘志 伊藤
Masahiro Endo
昌宏 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Howa Plastics Co Ltd
Original Assignee
Howa Plastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Howa Plastics Co Ltd filed Critical Howa Plastics Co Ltd
Priority to JP11145191A priority Critical patent/JP2000335235A/ja
Publication of JP2000335235A publication Critical patent/JP2000335235A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】風向の指向性を向上させ広角度範囲で風を吹き
出させるとともに圧力損失の減少及び騒音の発生防止を
図ること。 【解決手段】奥ルーバ3の両端の奥フィン31 、35
それぞれシャットフィン131 、132 を設ける。奥ル
ーバが通風路1の外側に向けて最大限振られたとき、両
端の奥フィンのうちこの振られた方向に位置する奥フィ
ンに対応するシャットフィンと、当該奥フィンとのなす
角度を、上限値に設定し、部分通風路21 1 又は214
を当該シャットフィンによって遮断し、かつ、他方の奥
フィンに対応するシャットフィンと、当該他方の奥フィ
ンとのなす角度を、下限値である略零に設定し、部分通
風路214 又は211 を全開し、さらに、少なくとも、
奥ルーバが真直ぐ前方を向いているとき、両端の奥フィ
ンのそれぞれと、対応するシャットフィンとのなす角度
を、下限値である略零に設定し、部分通風路211 〜2
4 を全開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用レジスタの
奥側風向調節機構に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、自動車用レジスタは、空
気調和装置などの空気吹出部として用いられ、車室内に
吹き出す空気の風向を上下及び左右に調節できるよう構
成されている。
【0003】図11は、従来から知られている一般的な
自動車用レジスタの基本的構成を示した平面図である。
図11に示す自動車用レジスタは、通風路1を形成する
リテーナ2の内部に、左右方向の風向を調節するための
奥ルーバ3と、上下方向の風向を調節するための前ルー
バ4を配設している。奥ルーバ3は、三枚以上の奥フィ
ン31 、32 、33 、34 、35 からなり、各奥フィン
1 、32 、33 、3 4 、35 は、垂直な中央軸51
2 、53 、54 、55 回りに回動可能とされる。前ル
ーバ4は、図では明瞭でないが、三枚以上の前フィンか
らなり、各前フィンは水平な中央軸回りに回動可能とさ
れる。前ルーバの任意の前フィンに、操作ノブ6が左右
方向へ移動可能に取り付けられており、操作ノブ6は、
奥ルーバ3の中央奥フィン33 の前端部に連結されてい
る。各奥フィン31 、32 、33、34 、35 間は、後
部において連結ロッド7を介して連結されており、連結
ロッド7と各奥フィン31 、32 、33 、34 、35
は、第1ピン部81 、82 、83 、84 、85 と第1ピ
ン受部91 、92 、93 、94 、95 によるピン結合に
より連結されている。
【0004】図11に示す自動車用レジスタにおいて、
操作ノブ6を水平方向へスライド操作すると、中央奥フ
ィン33 及び連結ロッド7を介して各奥フィン31 、3
2 、33 、34 、35 はそれぞれ中央軸51 、52 、5
3 、54 、55 回りに揃って回動し、各奥フィン31
2 、33 、34 、35 の向きが変わることによって左
右方向の風向が調節される。例えば、図11に示す状態
から、操作ノブ6を右方向へ最大限スライド操作する
と、各奥フィン31 、32 、33 、34 、35 は、図1
2に示すように前端が右方向へ振られ、風向は、図11
に示す真正面方向から右側に片寄った方向へと変化す
る。
【0005】しかし、図11に示す自動車用レジスタに
よると、上記のように操作ノブ6を右方向へ最大限スラ
イド操作したとき、奥ルーバ3の右端の奥フィン31
隣の奥フィン32 との間に形成される部分通風路211
を通過した風がリテーナ2の内面2bに当ることによっ
て風向が真正面方向へ曲げられてしまう。このような風
向変化は、他の部分通風路212 、213 、214 を通
過した風に対しても影響を与え、これらの風向を真正面
方向寄りに曲げる作用を及ぼす。また、上記とは反対
に、操作ノブ6を左方向へ最大限スライド操作したとき
にも、上記と同様な作用により、風向が真正面方向寄り
に曲げられる。
【0006】したがって、図11に示す自動車用レジス
タには、奥ルーバ3の振り角度範囲に対し、レジスタか
ら吹き出される風の風向調節角度範囲が狭くなり、この
ため車室内に広角度範囲で風を吹き出させることができ
ないという問題がある。
【0007】そこで、従来、上記問題点を解決すること
を目的として、図13に示すような自動車用レジスタが
提案されている。なお、図13は、前ルーバ4及び操作
ノブ6については図示を省略してある。図13に示す自
動車用レジスタは、奥ルーバ3の両端の奥フィン31
5 に、それぞれシャットフィン部131 、132 を所
定角度をもって設けている。そして、このシャットフィ
ン部131 、132 と奥フィン31 、35 とのなす角度
は、右端のシャットフィン部131 の場合、図14に示
すように、図示しない操作ノブを右方向へ最大限スライ
ド操作したとき、右端の奥フィン31 と隣の奥フィン3
2 との間に形成される部分通風路211を遮断できる角
度に固定、設定されており、一方、左端のシャットフィ
ン部13 5 の場合も、図示はしないが、操作ノブを左方
向へ最大限スライド操作したとき、左端の奥フィン35
と隣の奥フィン34 との間に形成される部分通風路21
4を遮断できる角度に固定、設定されている。
【0008】このような図13に示す自動車用レジスタ
によると、図14に示すように、操作ノブが左右方向へ
最大限スライド操作されたとき、両端の奥フィン31
は3 5 と隣の奥フィン32 又は34 との間に形成される
部分通風路211 又は214がシャットフィン部131
又は132 によって遮断されることから、他の部分通風
路212 、213 、214 又は211 、212 、213
を通過した風が直進できるようになる。このため、レジ
スタから吹き出される風の風向調節角度範囲は奥ルーバ
3の振り角度範囲と略一致し、車室内に広角度範囲で風
を吹き出させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示す自動車用レジスタに次のような問題点があること
が判明した。すなわち、シャットフィン部131 、13
2 と奥フィン31 、35とのなす角度が固定されている
ことから、図13に示すように奥ルーバ3が真直ぐ前方
を向いているとき、シャットフィン部131 、132
抵抗となって圧力損失が増大し、また、矢印aで示すよ
うに、シャットフィン部131 、132 によって風が剥
離し、騒音が発生する。また、図14に示すように奥ル
ーバ3を右方向へ最大限に振った場合にも、矢印bで示
すように風が剥離し、騒音が発生する。なお、図示しな
いが奥ルーバ3を左方向へ最大限振った場合にも同様で
ある。
【0010】本発明は、上述したような従来の自動車用
レジスタの問題点を解決し、シャットフィンと奥フィン
とのなす角度を調節可能にする機構を設けることによ
り、風向の指向性を確保し広角度範囲で風を吹き出させ
ることを達成するとともに、圧力損失の減少及び騒音の
発生防止を主な目的とする。なお、本発明は、奥ルーバ
が三枚以上の奥フィンを有するものに限定されるもので
はなく、二枚の奥フィンを有するものに対しても適用可
能である。また、奥ルーバが上記のような左右方向の風
向調節を行うものに限定されるものではなく、奥ルーバ
が上下方向の風向調節を行うものである場合にも適用す
ることができる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による自動車用レ
ジスタの奥側風向調節機構は、通風路に、複数枚の奥フ
ィンからなる奥ルーバが配設され、該奥ルーバの向きを
調節することにより、風向きを調節する自動車用レジス
タの奥側風向調節機構において、前記奥ルーバの両端に
位置する奥フィンのうち少なくとも一つの奥フィンに対
応してシャットフィンを設け、前記奥ルーバが通風路の
外側であって前記端部の奥フィン側に向けて最大限振ら
れたとき、前記端部の奥フィンのシャットフィンと、当
該奥フィンとのなす角度を、上限値に設定し、これによ
り、当該奥フィンと隣の奥フィンとの間に形成される部
分通風路は、当該シャットフィンによって遮断され、さ
らに、少なくとも、前記奥ルーバが真直ぐ前方を向いて
いるとき、前記端部の奥フィンと、シャットフィンとの
なす角度を、下限値である略零に設定し、これにより、
前記端部の奥フィンと隣の奥フィンとの間に形成される
部分通風路は、全開するよう構成されることを特徴とす
る。
【0012】また、本発明による他の自動車用レジスタ
の奥側風向調節機構は、通風路に、複数枚の奥フィンか
らなる奥ルーバが配設され、該奥ルーバの向きを調節す
ることにより、風向きを調節する自動車用レジスタの奥
側風向調節機構において、前記奥ルーバの両端に位置す
る奥フィンのうち少なくとも一つの奥フィンに対応して
シャットフィンを設けるとともに、前記奥ルーバの向き
に応じて、前記シャットフィンの向きを設定するシャッ
トフィン角度設定機構を設け、前記シャットフィン角度
設定機構は、前記端部の奥フィンの前端が、通風路の中
央から最も離れて位置するとき、当該奥フィンのシャッ
トフィンと、当該奥フィンとのなす角度を、上限値に設
定し、これにより、当該奥フィンと隣の奥フィンとの間
に形成される部分通風路は、当該シャットフィンにより
遮断され、また、前記シャットフィン角度設定機構は、
少なくとも、前記端部の奥フィンの前端が、通風路の中
央に最も接近して位置する状態から、真直ぐ前方を向く
状態までの角度範囲において、当該奥フィンのシャット
フィンと、当該奥フィンとのなす角度を、下限値である
略零に設定し、これにより、当該奥フィンと隣の奥フィ
ンとの間に形成される部分通風路は、全開することを特
徴とする。
【0013】ここで、前記端部の奥フィンは、シャット
フィンを格納可能な切欠部を有し、前記端部の奥フィン
の側面であって、通風路の外方に位置する側面に、前記
切欠部を通風路の外方から覆うカバープレート部が設け
られている。
【0014】また、本発明による更に他の自動車用レジ
スタの奥側風向調節機構は、リテーナ内部に配設される
奥ルーバであって、複数枚の奥フィンからなり、各奥フ
ィンは中央軸回りに回動可能とされる奥ルーバと、該奥
ルーバの中央奥フィンの前端部に連結され、該中央奥フ
ィンをその中央軸回りに回動させる操作ノブと、前記各
奥フィンの後部に配設され、第1ピン部及び第1ピン受
部によるピン結合により、前記各奥フィン間を連結する
連結ロッドとを備え、前記操作ノブを操作することによ
り、前記中央奥フィン及び前記連結ロッドを介して、各
奥フィンをそれぞれ中央軸回りに揃って回動させ、風向
きを調節する自動車用レジスタの奥側風向調節機構にお
いて、前記奥ルーバの両端に位置する奥フィンのうち少
なくとも一つの奥フィンに形成された切欠部と、前記端
部の奥フィンの切欠部に格納可能なシャットフィンであ
って、前記第1ピン部と同一軸上に位置する第2ピン部
及び第2ピン受部によるピン結合により、奥フィンに対
し回動可能に取り付けられるシャットフィンと、前記両
端の奥フィンの側面であってリテーナ内面に近い側の側
面に設けられ、前記切欠部をリテーナ内面に近い側から
覆うカバープレート部と、前記シャットフィンに設けら
れる第1突起部及び第2突起部と、前記連結ロッドに設
けられる円弧状のガイド溝であって、前記第1ピン部を
中心とする仮想円弧上に位置するとともに、前記第1突
起部を収容し、前記連結ロッドの動作に伴う第1突起部
の動作を設定するとともに、前記シャットフィンの前記
奥フィンに対する回動角度範囲を規制するガイド溝と、
前記リテーナに設けられるガイド突条部であって、前記
第2突起部と当接、離隔可能とされ、前記連結ロッドの
動作に伴う第2突起部の動作を設定するガイド突条部と
を備え、前記第1、第2突起部、前記ガイド溝及び前記
ガイド突条部は、前記端部の奥フィンの前端が、前記リ
テーナ内面に最も接近して位置するとき、当該シャット
フィンと当該奥フィンとのなす角度が、上限値に設定さ
れるよう、当該シャットフィンの動作を制御し、これに
より、当該奥フィンと隣の奥フィンとの間に形成される
部分通風路は、当該シャットフィンにより遮断され、ま
た、前記第1、第2突起部、前記ガイド溝及び前記ガイ
ド突条部は、少なくとも、前記端部の奥フィンの前端
が、前記リテーナ内面から最も離れて位置する状態か
ら、真直ぐ前方を向く状態までの角度範囲において、当
該シャットフィンと当該奥フィンとのなす角度が、下限
値である略零に設定されるよう、当該シャットフィンの
動作を制御し、これにより、当該奥フィンと隣の奥フィ
ンとの間に形成される部分通風路は、全開することを特
徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。
【0016】図1は、一実施形態に係る自動車用レジス
タの基本構成を示す平面図、図2は、上記自動車用レジ
スタの奥ルーバを右方向へ最大限振ったときの平面図、
図3は、奥ルーバの両端の奥フィンを含んだ要部の斜視
図、図4は、図3に示す要部の分解斜視図、図5〜図1
0は、両端の奥フィンとシャットフィンの一連の動作を
説明するための平面図である。
【0017】図1及び図2において、本実施形態に係る
自動車用レジスタは、通風路1を形成するリテーナ2の
内部に、左右方向の風向を調節するための奥ルーバ3
と、上下方向の風向を調節するための前ルーバ4を配設
している。
【0018】奥ルーバ3は、複数枚(図の例では五枚)
の奥フィン31 、32 、33 、34、35 からなり、各
奥フィン31 、32 、33 、34 、35 は、それぞれ略
垂直な中央軸51 、52 、53 、54 、55 回りに回動
可能とされる。
【0019】前ルーバ4は、図では明瞭でないが、複数
枚の前フィンからなり、各前フィンは略水平な中央軸回
りに回動可能とされる。
【0020】前ルーバ4の任意の前フィンに、操作ノブ
6が左右方向へ移動可能に取り付けられており、操作ノ
ブ6は、奥ルーバ3の中央奥フィン33 の前端部に連結
されている。
【0021】各奥フィン31 、32 、33 、34 、35
間は、後部において連結ロッド7を介して連結されてお
り、連結ロッド7と各奥フィン31 、32 、33 、3
4 、3 5 は、第1ピン部81 、82 、83 、84 、85
及び第1ピン受部(第1ピン受孔)91 、92 、93
4 、95 によるピン結合により連結されている。
【0022】連結ロッド7の右端部は、図3及び図4に
示すように、後述する第1突起部101 を収容するガイ
ド溝111 を有する。ガイド溝111 は、第1ピン受部
1を中心とした仮想円弧上に位置している。図示しな
いが、連結ロッド7の左端部にも、上記ガイド溝111
と同様なガイド溝が形成されている。
【0023】上記構成の自動車用レジスタにおいて、操
作ノブ6を水平方向へスライド操作すると、中央奥フィ
ン31 、32 、33 、34 、35 及び連結ロッド7を介
して各奥フィン31 、32 、33 、34 、35 はそれぞ
れ中央軸51 、52 、53 、54 、55 回りに回動し、
各奥フィン31 、32 、33 、34 、35 の向きが揃っ
て変わることによって左右方向の風向が調節される。
【0024】奥ルーバ3の右端に位置する奥フィン31
は、図3及び図4に示すように、その後部に切欠部12
1を有しており、この切欠部121 にシャットフィン1
1が格納可能とされる。
【0025】奥フィン31 において、切欠部121 を形
成する要素となる上側突出部13aの後端部の上面に、
上記第1ピン部81 が上方へ突設されており、この第1
ピン部81 は、連結ロッド7の第1ピン受孔91 にピン
結合される。
【0026】上側突出部13aの後端部の下面に、第2
ピン部141 が下方へ突設されており、この第2ピン部
141 に、後述する上側の第2ピン受部151 がピン結
合される。
【0027】また、切欠部121 を形成する他の要素と
なる下側突出部13bの後端部の上面に、他の第2ピン
部141 が上方へ突設されており、この第2ピン部14
1 に、後述する下側の第2ピン受部151 がピン結合さ
れる。
【0028】上側、下側の第2ピン部141 は、第1ピ
ン部81 と同一軸上に配されている。
【0029】シャットフィン131 の後端部の上面側
に、上側の第2ピン部141 とピン結合する第2ピン受
部(U字溝)151 が設けられている。また、後端部の
下面に、下側の第2ピン部141 とピン結合する他の第
2ピン受部(U字溝)151 が設けられている。
【0030】また、シャットフィン131 の後端部の上
面側に、第1突起部101 が上方へ突設されている。第
1突起部101 は、シャットフィン131 に対し直角と
なる方向へ第2ピン受部151 から伸ばした仮想垂直面
上に位置しており、連結ロッド7のガイド溝111 に収
容され、このガイド溝111 内を移動することによっ
て、シャットフィン131 を第2ピン部141 回りに回
動させることができる。
【0031】さらに、シャットフィン131 の後端部の
下面側に、第2突起部161 が下方へ突設されている。
第2突起部161 は、シャットフィン131 に対し直角
となる方向へ第1ピン受部151 から伸ばした仮想垂直
面上に位置している。
【0032】リテーナ2の底面2aに、ガイド突条部1
1 が上方へ突設されている。ガイド突条部171 は、
二つの分離された第1分離突条部18と第2分離突条部
19とからなり、第1、第2分離突条部18、19によ
り形成される空間に第2突起部161 が収容され、第2
突起部161 は第1、第2分離突条部18、19に対し
当接、離間可能である。
【0033】また、奥フィン31 の両側面のうち、リテ
ーナ2の内側面2bに近い側の側面に、カバープレート
部201 が別体又は一体に設けられており、カバープレ
ート部201 により切欠部121 がリテーナ2の内側面
2bに近い側から覆われている。
【0034】一方、奥ルーバ3の左端に位置する奥フィ
ン35 側においても、図示は省略したが、上記のような
右端に位置する奥フィン31 側の構成と同様に構成さ
れ、両者は左右対称の関係に立つ。次に、上記のように
構成された自動車用レジスタの奥側風向調節機構の一連
の動作を、右端の奥フィン31 及びシャットフィン13
1 を例にとって、図5〜図10に基づいて説明する。な
お、図5〜図10の各図において、(A)は、右端の奥
フィン31 、シャットフィン131 、第1突起部101
などを示す平面図、(B)は、右端のシャットフィン1
1 に対応する第2突起部161 、ガイド突条部171
などを示す平面図を表し、また、図5〜図10は、奥ル
ーバ3が真直ぐ前方を向いた状態から操作ノブ6を最大
限右方向へスライド操作し、さらに、その後、操作ノブ
6を最大限左方向へスライド操作するまでの一連の操作
が行われたときの、右端の奥フィン31 及びシャットフ
ィン131 の状態変化を示している。
【0035】(A)奥ルーバ3が真直ぐ前方を向いた状
態から操作ノブ6を最大限右方向へスライド操作した場
合(図5〜図7) まず、奥ルーバ3が真直ぐ前方を向いた状態にあるとき
には、図5(A)に示すように、右端の奥フィン31
第1ピン部81 は、中央軸51 の真直ぐ後方に位置して
いる。また、第1突起部101 は、ガイド溝111 の前
端付近に位置し、第2突起部161 は、図5(B)に示
すように、第1分離突条部18の分岐点18a付近に位
置しており、シャットフィン131 は、図5(A)に示
すように、切欠部121 に格納された状態にある。この
ため、奥ルーバ3が真直ぐ前方を向いているとき、右端
の奥フィン31 とシャットフィン131 とのなす角度
は、下限値である略零に設定され、これにより、右端の
奥フィン31 と隣の奥フィン32 との間に形成される部
分通風路211 は、図5(A)に示すように、全開して
いる。
【0036】この状態から、操作ノブ6を右方向へスラ
イド操作すると、中央奥フィン33の中央軸53 を中心
とした平面視反時計回り方向への回動により、連結ロッ
ド7が左方向へ平行移動し、この連結ロッド7の移動に
伴い、第2突起部161 は、第1分離突条部18から離
間し、図6(B)に示すように、第2分離突条部19と
当接するようになる。この連結ロッド7の移動の間、第
2突起部161 は、第1分離突条部18及び第2分離突
条部19から離間しているため、両者18、19から作
用を受けない。このため、シャットフィン131 は、連
結ロッド7の移動の間、真直ぐ前方を向いたままの状態
で移動し、第2突起部161 が第2分離突条部19と当
接した時、図6(A)、(B)に示すように、依然とし
て、真直ぐ前方を向いた状態にある。なお、第2突起部
161 が第1分離突条部18から離れ第2分離突条部1
9と当接する間に奥フィン31 、32 、33 、34 、3
5が回転する角度は、例えば、25°〜30°に設定し
てある。
【0037】そして、操作ノブ6に対し継続して右方向
へのスライド操作を加えると、第2突起部161 は、第
2分離突条部19の内面19aから力を受け、第2ピン
部141 を中心として平面視時計回り方向へ瞬時に回動
され、図7(B)に示すような状態に変位する。また、
第1突起部101 は、第2突起部161 の上記のような
変位に伴い、ガイド溝111 の前端から後端へ向かって
瞬時に移動し、図7(A)に示すように、ガイド溝11
1 の後端付近に位置するようになる。このような第1突
起部101 及び第2突起部161 の変位に伴い、シャッ
トフィン131は、図7(A)、(B)に示すように、
右端の奥フィン31 、32 、33 、34、35 に対し略
直角な状態となり、換言すると、シャットフィン131
と右端の奥フィン31 とのなす角度は上限値となり、右
端の奥フィン31 と隣の奥フィン32 との間に形成され
る部分通風路211 を遮断する(図2参照)。なお、操
作ノブ6を最大限右方向へスライド操作したときの奥フ
ィン31 、32 、33 、3 4 、35 の最大振り角は、例
えば35°〜40°に設定してある。
【0038】(B)上記のように操作ノブ6を最大限右
方向へスライド操作した後、操作ノブ6を今度は最大限
左方向へスライド操作した場合(図8〜図10) 上記のように操作ノブ6を最大限右方向へスライド操作
したことによって、右端の奥フィン31 及びシャットフ
ィン131 が図7(A)、(B)に示す状態になった
後、操作ノブ6を左方向へスライド操作すると、中央奥
フィン33 の中央軸53 を中心とした平面視時計回り方
向への回動により、連結ロッド7が右方向へ平行移動
し、この連結ロッド7の移動に伴い、第2突起部161
は、第2分離突条部19から離間し、図8(B)に示す
ように、第1分離突条部18と当接するようになる。こ
の連結ロッド7の移動の間、第2突起部161 は、第1
分離突条部18及び第2分離突条部19から離間してい
るため、両者18、19から作用を受けない。このた
め、シャットフィン131 は、連結ロッド7の移動の
間、図7(A)、(B)に示す最大振り角のまま移動
し、第1突起部101 が第1分離突条部18と当接した
時、図8(A)、(B)に示すように、依然として、最
大振り角の状態にある。なお、第2突起部161 が第2
分離突条部19から離れ第1分離突条部18と当接する
間に奥フィン31 、32 、33 、34 、35 が回転する
角度は、例えば、5°に設定してある。
【0039】そして、操作ノブ6に対し継続して左方向
へのスライド操作を加えると、第2突起部161 は、第
1分離突条部18の第1内面18bによって案内され、
第2ピン部141 を中心として平面視反時計回り方向へ
回動され、図9(B)に示すように、第1分離突条部1
8の分岐点18a付近に位置するようになる。また、第
1突起部101 は、第2突起部161 の上記のような変
位に伴い、ガイド溝111 の後端から前端へ向かって移
動し、図9(A)に示すように、ガイド溝11 1 の前端
付近に位置するようになる。このような第1突起部10
1 及び第2突起部161 の変位に伴い、シャットフィン
131 は、図9(A)、(B)に示すように、右端の奥
フィン31 の切欠部121 に格納された状態となり、右
端の奥フィン31 及びシャットフィン131 は、真直ぐ
前方を向いた状態となり、右端の奥フィン31 と隣の奥
フィン32 との間に形成される部分通風路211 は全開
する。
【0040】この状態から、さらに操作ノブ6に対し左
方向へのスライド操作を加えると、第2突起部161
は、第1分離突条部18の第2内面18cによって案内
され、第2ピン部141 を中心として平面視反時計回り
方向へ回動され、図10(B)に示すような状態に変位
する。また、第1突起部101 は、第2突起部161
上記のような変位に伴い、ガイド溝111 の前端から後
端へ向かって移動し、図10(A)に示すように、ガイ
ド溝111 の後端付近に位置するようになる。このよう
な第1突起部101 及び第2突起部161 の変位の間、
シャットフィン131 は、図10(A)、(B)に示す
ように、右端の奥フィン31 の切欠部12 1 に依然とし
て格納された状態となり、右端の奥フィン31 と隣の奥
フィン32との間に形成される部分通風路211 は全開
状態に維持される。なお、操作ノブ6を最大限左方向へ
スライド操作したときの奥フィン31 、32 、33 、3
4 、35 の最大振り角は、上述したように操作ノブ6を
最大限右方向へスライド操作としたときの奥フィン3
1 、32 、33 、34 、35 の最大振り角と同一の例え
ば35°〜40°に設定してある。
【0041】一方、上述した一連の操作(A)、(B)
が行われたときの、左端の奥フィン35 及びシャットフ
ィン132 (図1)の状態変化は、右端の奥フィン31
及びシャットフィン131 の状態変化とは対称的なもの
となり、奥ルーバ3が真直ぐ前方を向いた状態から操作
ノブ6を最大限右方向へスライド操作したときには、奥
フィン35 はシャットフィン132 を切欠部122 に格
納した状態で最大振り角まで回動し、左端の奥フィン3
5 と隣の奥フィン34 との間に形成される部分通風路2
4 を全開状態に維持し(図2参照)、その後、操作ノ
ブ6を今度は最大限左方向へスライド操作したときに
は、奥フィン31 、32 、33 、34 、3 5 が真直ぐ前
方を向くようになった後に、シャットフィン132 が奥
フィン35に対し略直角な状態まで回動し、換言する
と、シャットフィン132 と奥フィン35 とのなす角度
が上限値になり、左端の奥フィン35 と隣の奥フィン3
4 との間に形成される部分通風路214 を遮断する。
【0042】以上説明したように、本実施形態による自
動車用レジスタの奥側風向調節機構は、奥ルーバ3が通
風路1の外側に向けて最大限振られたとき、両端の奥フ
ィン31 、35 のうちこの振られた方向に位置する奥フ
ィン31 又は35 に対応するシャットフィン131 又は
132 と、当該奥フィン31 又は35 とのなす角度を、
上限値に設定し、これにより、当該奥フィン31 又は3
5 と隣の奥フィン32又は34 との間に形成される部分
通風路211 又は214 を、当該シャットフィン131
又は132 によって遮断し、かつ、他方の奥フィン35
又は31 に対応するシャットフィン132 又は131
と、当該他方の奥フィン35 又は31 とのなす角度を、
下限値である略零に設定し、これにより、当該他方の奥
フィン35又は31 と隣の奥フィン34 又は32 との間
に形成される部分通風路214 又は211 を全開し、さ
らに、少なくとも、奥ルーバ3が真直ぐ前方を向いてい
るとき、両端の奥フィン31 、35 のそれぞれと、対応
するシャットフィン131 、132 とのなす角度を、下
限値である略零に設定し、これにより、両端の奥フィン
1 、35 と隣の奥フィン32 、34 との間に形成され
る部分通風路211 、214 を全開するよう構成され
る。
【0043】このため、本実施形態によると、風向の指
向性を向上させ広角度範囲で風を吹き出させることがで
きるとともに、シャットフィン131 、132 による圧
力損失の減少及び騒音の発生防止を図ることが可能とな
る。
【0044】ちなみに、本実施形態による自動車用レジ
スタの奥側風向調節機構によると、奥ルーバ3の振り角
を右45°に設定したとき、吹出角度は24°であり、
また、奥ルーバ3の振り角を左45°に設定したとき、
吹出角度は26°であった。一方、図11に示した従来
の自動車用レジスタの奥側風向調節機構においては、奥
ルーバ3の振り角を右45°に設定したとき、吹出角度
は20°であり、また、奥ルーバ3の振り角を左45°
に設定したとき、吹出角度は23°であった。このよう
な測定結果からも明らかなように、本実施形態による
と、図11の従来例と比べ、広角度範囲で風を吹き出さ
せることができる。
【0045】なお、奥フィン31 、35 の切欠部12
1 、122 は、必ずしも必須の要件ではなく、奥フィン
1 、35 に切欠部を設けず、奥フィン31 、35 にシ
ャットフィン131 、132 を接近させて並設し、シャ
ットフィン131 、132 の角度を上記と同様に調節さ
せるようにしてもよい。しかし、上記のようにシャット
フィン131 、132 を切欠部121 、122 に格納可
能にすると、部分通風路211 、214 の全開面積の増
大を図ることができ、また、圧力損失を減少させること
ができる。
【0046】また、カバープレート部201 、202
設けたことにより、カバープレート部201 、202
は、奥フィン31 、35 に切欠部121 、122 を設け
たことによってこの切欠部121 、122 を通して風が
漏れる不具合を解消し、従前からの切欠部をもたない奥
フィンと同様の作用を奥フィン31 、35 に発揮させる
ことができる。
【0047】なお、本発明にいうシャットフィン角度設
定機構は、上記実施形態では第1、第2突起部101
161 、第1、第2分離突条部18、19及びガイド溝
11 1 が対応するが、これらのみに限定されるものでは
なく、シャットフィン131、132 の角度を上記と同
様に制御できる機構であればいかなる構成を採用しても
よい。
【0048】また、上記実施形態では、奥ルーバ3は左
右方向の風向を調節する縦ルーバとして表したが、本発
明は、奥ルーバが縦ルーバに限定されるものでなく、上
下方向の風向を調節する横ルーバであってもよいことは
いうまでもない。また、シャットフィン131 、132
と奥フィン31 、35 との結合関係は、上記実施形態に
限定されるものでなく、軸と孔の形成箇所が逆であった
り、第2ピン受部15 1 はU字溝でなく丸孔であっても
よい。
【0049】さらに、上記実施形態では、奥ルーバは五
枚の奥フィンからなる構造であるが、本発明は、二枚以
上の奥フィンからなる奥ルーバに適用可能である。ま
た、本発明は、両端に位置する奥フィンのうちいずれか
一方の奥フィンのみにシャットフィンを設ける構成のも
のを除外するものではない。
【0050】
【発明の効果】本発明による自動車用レジスタの奥側風
向調節機構によると、奥ルーバの両端に位置する奥フィ
ンのうち少なくとも一つの奥フィンに対応してシャット
フィンを設け、奥ルーバが通風路の外側であって前記端
部の奥フィン側に向けて最大限振られたとき、前記端部
の奥フィンのシャットフィンと、当該奥フィンとのなす
角度を、上限値に設定し、当該奥フィンと隣の奥フィン
との間に形成される部分通風路を当該シャットフィンに
よって遮断し、さらに、少なくとも、奥ルーバが真直ぐ
前方を向いているとき、前記端部の奥フィンと、シャッ
トフィンとのなす角度を、下限値である略零に設定し、
前記端部の奥フィンと隣の奥フィンとの間に形成される
部分通風路を全開させるよう構成したため、風向の指向
性を向上させ広角度範囲で風を吹き出させることができ
るとともに、シャットフィンによる圧力損失の減少及び
騒音の発生防止を図ることができる。
【0051】また、前記端部の奥フィンに、シャットフ
ィンを格納可能な切欠部を設け、前記端部の奥フィンの
通風路の外方に位置する側面に、切欠部を通風路の外方
から覆うカバープレート部を設けたことにより、部分通
風路の全開面積の増大を図るとともに、切欠部を通して
風が漏れる不具合を解消し、従前からの切欠部をもたな
い奥フィンと同様の作用を奥フィンに発揮させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動車用レジスタの
基本構成を示す平面図である。
【図2】上記自動車用レジスタの奥ルーバを右方向へ最
大限振ったときの平面図である。
【図3】奥ルーバの両端の奥フィンを含んだ要部の斜視
図である。
【図4】図3に示す要部の分解斜視図である。
【図5】両端の奥フィンとシャットフィンの一連の動作
を説明するための平面図である。
【図6】同じく、両端の奥フィンとシャットフィンの一
連の動作を説明するための平面図である。
【図7】同じく、両端の奥フィンとシャットフィンの一
連の動作を説明するための平面図である。
【図8】同じく、両端の奥フィンとシャットフィンの一
連の動作を説明するための平面図である。
【図9】同じく、両端の奥フィンとシャットフィンの一
連の動作を説明するための平面図である。
【図10】同じく、両端の奥フィンとシャットフィンの
一連の動作を説明するための平面図である。
【図11】従来の自動車用レジスタの基本構成を示す平
面図である。
【図12】上記従来の自動車用レジスタの問題点を説明
するための平面図である。
【図13】他の従来の自動車用レジスタの基本構成を示
す平面図である。
【図14】上記他の従来の自動車用レジスタの問題点を
説明するための平面図である。
【符号の説明】
1 通風路 2 リテーナ 2a、2b 内面 3 奥ルーバ 31 、32 、33 、34 、35 奥フィン 31 、35 両端の奥フィン 33 中央奥フィン 51 、52 、53 、54 、55 中央軸 6 操作ノブ 7 連結ロッド 81 、82 、83 、84 、85 第1ピン部 91 、92 、93 、94 、95 第1ピン受部 101 第1突起部 111 ガイド溝 121 、122 切欠部 141 第2ピン部 151 第2ピン受部 161 第2突起部 171 ガイド突条部 201 、202 ガイドプレート部 211 、214 部分通風路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通風路に、複数枚の奥フィンからなる奥
    ルーバが配設され、該奥ルーバの向きを調節することに
    より、風向きを調節する自動車用レジスタの奥側風向調
    節機構において、 前記奥ルーバの両端に位置する奥フィンのうち少なくと
    も一つの奥フィンに対応してシャットフィンを設け、 前記奥ルーバが通風路の外側であって前記端部の奥フィ
    ン側に向けて最大限振られたとき、前記端部の奥フィン
    のシャットフィンと、当該奥フィンとのなす角度を、上
    限値に設定し、これにより、当該奥フィンと隣の奥フィ
    ンとの間に形成される部分通風路は、当該シャットフィ
    ンによって遮断され、 さらに、少なくとも、前記奥ルーバが真直ぐ前方を向い
    ているとき、前記端部の奥フィンと、シャットフィンと
    のなす角度を、下限値である略零に設定し、これによ
    り、前記端部の奥フィンと隣の奥フィンとの間に形成さ
    れる部分通風路は、全開するよう構成されることを特徴
    とする自動車用レジスタの奥側風向調節機構。
  2. 【請求項2】 通風路に、複数枚の奥フィンからなる奥
    ルーバが配設され、該奥ルーバの向きを調節することに
    より、風向きを調節する自動車用レジスタの奥側風向調
    節機構において、 前記奥ルーバの両端に位置する奥フィンのうち少なくと
    も一つの奥フィンに対応してシャットフィンを設けると
    ともに、前記奥ルーバの向きに応じて、前記シャットフ
    ィンの向きを設定するシャットフィン角度設定機構を設
    け、 前記シャットフィン角度設定機構は、前記端部の奥フィ
    ンの前端が、通風路の中央から最も離れて位置すると
    き、当該奥フィンのシャットフィンと、当該奥フィンと
    のなす角度を、上限値に設定し、これにより、当該奥フ
    ィンと隣の奥フィンとの間に形成される部分通風路は、
    当該シャットフィンにより遮断され、 また、前記シャットフィン角度設定機構は、少なくと
    も、前記端部の奥フィンの前端が、通風路の中央に最も
    接近して位置する状態から、真直ぐ前方を向く状態まで
    の角度範囲において、当該奥フィンのシャットフィン
    と、当該奥フィンとのなす角度を、下限値である略零に
    設定し、これにより、当該奥フィンと隣の奥フィンとの
    間に形成される部分通風路は、全開することを特徴とす
    る自動車用レジスタの奥側風向調節機構。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記端部の奥フィン
    は、シャットフィンを格納可能な切欠部を有し、前記端
    部の奥フィンの側面であって、通風路の外方に位置する
    側面に、前記切欠部を通風路の外方から覆うカバープレ
    ート部が設けられていることを特徴とする自動車用レジ
    スタの奥側風向調節機構。
  4. 【請求項4】 リテーナ内部に配設される奥ルーバであ
    って、複数枚の奥フィンからなり、各奥フィンは中央軸
    回りに回動可能とされる奥ルーバと、該奥ルーバの中央
    奥フィンの前端部に連結され、該中央奥フィンをその中
    央軸回りに回動させる操作ノブと、前記各奥フィンの後
    部に配設され、第1ピン部及び第1ピン受部によるピン
    結合により、前記各奥フィン間を連結する連結ロッドと
    を備え、前記操作ノブを操作することにより、前記中央
    奥フィン及び前記連結ロッドを介して、各奥フィンをそ
    れぞれ中央軸回りに揃って回動させ、風向きを調節する
    自動車用レジスタの奥側風向調節機構において、 前記奥ルーバの両端に位置する奥フィンのうち少なくと
    も一つの奥フィンに形成された切欠部と、 前記端部の奥フィンの切欠部に格納可能なシャットフィ
    ンであって、前記第1ピン部と同一軸上に位置する第2
    ピン部及び第2ピン受部によるピン結合により、奥フィ
    ンに対し回動可能に取り付けられるシャットフィンと、 前記両端の奥フィンの側面であってリテーナ内面に近い
    側の側面に設けられ、前記切欠部をリテーナ内面に近い
    側から覆うカバープレート部と、 前記シャットフィンに設けられる第1突起部及び第2突
    起部と、 前記連結ロッドに設けられる円弧状のガイド溝であっ
    て、前記第1ピン部を中心とする仮想円弧上に位置する
    とともに、前記第1突起部を収容し、前記連結ロッドの
    動作に伴う第1突起部の動作を設定するとともに、前記
    シャットフィンの前記奥フィンに対する回動角度範囲を
    規制するガイド溝と、 前記リテーナに設けられるガイド突条部であって、前記
    第2突起部と当接、離隔可能とされ、前記連結ロッドの
    動作に伴う第2突起部の動作を設定するガイド突条部と
    を備え、 前記第1、第2突起部、前記ガイド溝及び前記ガイド突
    条部は、前記端部の奥フィンの前端が、前記リテーナ内
    面に最も接近して位置するとき、当該シャットフィンと
    当該奥フィンとのなす角度が、上限値に設定されるよ
    う、当該シャットフィンの動作を制御し、これにより、
    当該奥フィンと隣の奥フィンとの間に形成される部分通
    風路は、当該シャットフィンにより遮断され、 また、前記第1、第2突起部、前記ガイド溝及び前記ガ
    イド突条部は、少なくとも、前記端部の奥フィンの前端
    が、前記リテーナ内面から最も離れて位置する状態か
    ら、真直ぐ前方を向く状態までの角度範囲において、当
    該シャットフィンと当該奥フィンとのなす角度が、下限
    値である略零に設定されるよう、当該シャットフィンの
    動作を制御し、これにより、当該奥フィンと隣の奥フィ
    ンとの間に形成される部分通風路は、全開することを特
    徴とする自動車用レジスタの奥側風向調節機構。
JP11145191A 1999-05-25 1999-05-25 自動車用レジスタの奥側風向調節機構 Pending JP2000335235A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11145191A JP2000335235A (ja) 1999-05-25 1999-05-25 自動車用レジスタの奥側風向調節機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11145191A JP2000335235A (ja) 1999-05-25 1999-05-25 自動車用レジスタの奥側風向調節機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000335235A true JP2000335235A (ja) 2000-12-05

Family

ID=15379539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11145191A Pending JP2000335235A (ja) 1999-05-25 1999-05-25 自動車用レジスタの奥側風向調節機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000335235A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004034776A (ja) * 2002-07-01 2004-02-05 Howa Kasei Kk 空気吹出調整用レジスタ
JP2004231140A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Howa Kasei Kk 送風口
JP2009156473A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Howa Kasei Kk 風向調整装置
JP2010095116A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Honda Motor Co Ltd 車両用空調の吹出口構造
KR101549662B1 (ko) 2009-08-25 2015-09-02 현대모비스 주식회사 공기토출장치
JP2018103864A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 しげる工業株式会社 車両用レジスタ装置
JP2019043545A (ja) * 2017-09-01 2019-03-22 グランマー・インティエリア・コンポーネンツ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 車両内室用の空気吹き出し装置
JP2019093893A (ja) * 2017-11-22 2019-06-20 豊田合成株式会社 空調用レジスタ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6134039U (ja) * 1984-07-31 1986-03-01 トヨタ自動車株式会社 冷暖房用空気の吹出口の構造
JPS62130345U (ja) * 1986-02-07 1987-08-18
JPH0313057U (ja) * 1989-06-20 1991-02-08
JPH07329543A (ja) * 1994-06-06 1995-12-19 Nippondenso Co Ltd 車両用空気調和装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6134039U (ja) * 1984-07-31 1986-03-01 トヨタ自動車株式会社 冷暖房用空気の吹出口の構造
JPS62130345U (ja) * 1986-02-07 1987-08-18
JPH0313057U (ja) * 1989-06-20 1991-02-08
JPH07329543A (ja) * 1994-06-06 1995-12-19 Nippondenso Co Ltd 車両用空気調和装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004034776A (ja) * 2002-07-01 2004-02-05 Howa Kasei Kk 空気吹出調整用レジスタ
JP2004231140A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Howa Kasei Kk 送風口
JP2009156473A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Howa Kasei Kk 風向調整装置
JP2010095116A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Honda Motor Co Ltd 車両用空調の吹出口構造
JP4669034B2 (ja) * 2008-10-15 2011-04-13 本田技研工業株式会社 車両用空調の吹出口構造
KR101549662B1 (ko) 2009-08-25 2015-09-02 현대모비스 주식회사 공기토출장치
JP2018103864A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 しげる工業株式会社 車両用レジスタ装置
JP2019043545A (ja) * 2017-09-01 2019-03-22 グランマー・インティエリア・コンポーネンツ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 車両内室用の空気吹き出し装置
JP2019093893A (ja) * 2017-11-22 2019-06-20 豊田合成株式会社 空調用レジスタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6579002B2 (ja) 空調用レジスタ
EP3140143B1 (en) Active grille shutter for curved surface
US9278607B2 (en) Air outlet directional flow controller with integrated shut-off door
JP2008037376A (ja) 空調用レジスタ
JP2019011009A (ja) レジスタ
KR102495610B1 (ko) 차량용 에어벤트
JP2000335235A (ja) 自動車用レジスタの奥側風向調節機構
JP3406284B2 (ja) 空調用吹出口装置
JP3572480B2 (ja) 自動車用レジスタの風向調節機構
US4938122A (en) Improved outlet assembly
CN110997373B (zh) 汽车用的通风装置
CN110549825A (zh) 风向控制装置
JP6450543B2 (ja) レジスタ
JP4150462B2 (ja) 空気吹出調整用レジスタ
JP6463325B2 (ja) 車両用レジスタ装置
JP4135783B2 (ja) レジスタ
JP4220786B2 (ja) 空気吹出調整用レジスタ
JP4150541B2 (ja) 空気吹出調整用レジスタ
KR200404464Y1 (ko) 자동차용 에어벤트
KR102086380B1 (ko) 차량용 공기조화장치
US20240159425A1 (en) Vent Register
JP7431073B2 (ja) 空気吹出装置
JP2011218993A (ja) レジスタ
JP2543361Y2 (ja) 空調設備のエア吹出口装置
JP2017177979A (ja) レジスタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080729