JP2000332107A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP2000332107A
JP2000332107A JP11140018A JP14001899A JP2000332107A JP 2000332107 A JP2000332107 A JP 2000332107A JP 11140018 A JP11140018 A JP 11140018A JP 14001899 A JP14001899 A JP 14001899A JP 2000332107 A JP2000332107 A JP 2000332107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
insulating film
wiring
interlayer insulating
wiring layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP11140018A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Miyata
幸児 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11140018A priority Critical patent/JP2000332107A/ja
Publication of JP2000332107A publication Critical patent/JP2000332107A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、DD配線プロセスを用いて実効誘
電率の低い多層配線を形成する半導体装置の製造方法を
提供することを目的とする。 【解決手段】 各Cuプラグ17、22、28を介して
接続された4層配線構造のCu配線層13、18、2
3、29において、これら4層配線構造のCu配線層1
3、18、23、29間に介在しているILD層15及
びILD層とIMD層とを兼用するILD/IMD層2
0、25が全て低誘電率の有機ポリマーからなってお
り、従来の場合のように有機ポリマーよりも誘電率の高
いSiO2 からなるIMD層やHM層が介在していな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に係り、特に多層配線構造を有する半導体装置及び
DD(Dual Damascene;デュアルダマシン)配線プロセ
スを用いて多層配線を形成する半導体装置の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、多層配線構造を有する半導体装置
の動作速度向上と低消費電力化のために、配線層にCu
(銅)材料を採用すると共に、層間絶縁膜に低誘電率材
料を採用したDD配線プロセスの開発が進んでいる。
【0003】従来の多層配線構造を有する半導体装置を
作製する際には、通常、以下に述べる2種類のDD配線
プロセスが用いられている。先ず、従来の第1のDD配
線プロセスを用いて多層配線を形成する半導体装置の製
造方法を、図14及び図15の工程断面図を用いて説明
する。
【0004】[工程1] トランジスタ等を形成したシ
リコン基板(図示せず)上の絶縁膜51を選択的にエッ
チングして第1の配線溝を形成した後、この第1の配線
溝内にTaNバリアメタル膜52を介して1層目のCu
配線層53を形成する。
【0005】[工程2] この1層目のCu配線層53
上面が露出している基体全面に、1層目のCu配線層5
3上面からのCuの拡散を防止するためのSiNバリア
層54を形成する。更に、このSiNバリア層54上
に、有機ポリマーからなるILD層(Inter Layer Diel
ectric;層間絶縁膜)55を形成する。その後、このI
LD層55を選択的にエッチング除去して、SiNバリ
ア層54表面に達する接続孔を開口する。
【0006】続いて、基体全面に、SiO2 からなるI
MD層(Inter Metal Dielectric;線間絶縁膜)56を
形成し、ILD層55に開口した接続孔内を埋め込む。
その後、リソグラフィ技術によりIMD層56上に形成
したレジストパターン(図示せず)をマスクとして、有
機ポリマーからなるILD層55に対するエッチング選
択比の大きなエッチングを行って、SiO2 からなるI
MD層56を選択的に除去する。
【0007】こうして、IMD層56に第2の配線溝を
形成すると共に、接続孔内を埋め込んでいたIMD層5
6を除去して、ILD層55に再びSiNバリア層54
表面に達する接続孔を開口する。
【0008】更に、この有機ポリマーからなるILD層
55に対するエッチング選択比の大きなエッチングを続
行して、接続孔内に露出したSiNバリア層54を選択
的に除去する。こうして、再びILD層55及びSiN
バリア層54に接続孔を開口し、1層目のCu配線層5
3上面を露出させる。
【0009】続いて、これらのILD層55及びSiN
バリア層54に開口した接続孔内並びにIMD層56に
形成した第2の配線溝内に、例えばTaNバリアメタル
膜57を介してCuプラグ58及び2層目のCu配線層
59を形成する。
【0010】こうして、DD配線プロセスを用いて、1
層目のCu配線層53にTaNバリアメタル膜57及び
Cuプラグ58を介して接続されている2層目のCu配
線層59を形成する(図14参照)。
【0011】[工程3] 上記の工程2を繰り返す。即
ち、2層目のCu配線層59上面が露出している基体全
面にSiNバリア層54a及び有機ポリマーからなるI
LD層55aを順に形成し、このILD層55aを選択
的にエッチング除去してSiNバリア層54a表面に達
する接続孔を開口し、基体全面にSiO2 からなるIM
D層56aを形成し、リソグラフィ技術によりIMD層
56a上に形成したレジストパターン(図示せず)をマ
スクとして有機ポリマーからなるILD層55aに対す
るエッチング選択比の大きなエッチングを行って、Si
2 からなるIMD層56aを選択的に除去してIMD
層56aに第2の配線溝を形成すると共に、接続孔内を
埋め込んでいたIMD層56aをも除去してILD層5
5aに再びSiNバリア層54a表面に達する接続孔を
開口し、更にこの有機ポリマーからなるILD層55a
に対するエッチング選択比の大きなエッチングを続行
し、接続孔内に露出したSiNバリア層54aを選択的
に除去して接続孔内に1層目のCu配線層53上面を露
出させ、これらILD層55a及びSiNバリア層54
aに開口した接続孔内並びにIMD層56aに形成した
第3の配線溝内に、例えばTaNバリアメタル膜57a
を介してCuプラグ58a及び3層目のCu配線層59
aを形成する。
【0012】こうして、DD配線プロセスを用いて、2
層目のCu配線層59にTaNバリアメタル膜57a及
びCuプラグ58aを介して接続されている3層目のC
u配線層59aを形成する。
【0013】[工程4] 上記の工程3を繰り返す。即
ち、3層目のCu配線層59a上面が露出している基体
全面にSiNバリア層54b及び有機ポリマーからなる
ILD層55bを順に形成し、このILD層55bを選
択的にエッチング除去してSiNバリア層54b表面に
達する接続孔を開口し、基体全面にSiO2 からなるI
MD層56bを形成し、リソグラフィ技術によりIMD
層56b上に形成したレジストパターン(図示せず)を
マスクとして有機ポリマーからなるILD層55bに対
するエッチング選択比の大きなエッチングを行って、S
iO2 からなるIMD層56bを選択的に除去してIM
D層56bに第2の配線溝を形成すると共に、接続孔内
を埋め込んでいたIMD層56bをも除去してILD層
55bに再びSiNバリア層54b表面に達する接続孔
を開口し、更にこの有機ポリマーからなるILD層18
に対するエッチング選択比の大きなエッチングを続行
し、接続孔内に露出したSiNバリア層54bを選択的
に除去して接続孔内に1層目のCu配線層13上面を露
出させ、これらILD層18及びSiNバリア層54b
に開口した接続孔内並びにIMD層56bに形成した第
3の配線溝内に、例えばTaNバリアメタル膜57bを
介してCuプラグ58b及び4層目のCu配線層59b
を形成する。
【0014】こうして、DD配線プロセスを用いて、3
層目のCu配線層59aにTaNバリアメタル膜57b
及びCuプラグ58bを介して接続されている3層目の
Cu配線層59bを形成する(図15参照)。以上のよ
うな一連の工程により、4層構造のCu配線層53、5
9、59a、59bを形成する。
【0015】次に、従来の第2のDD配線プロセスを用
いて多層配線を形成する半導体装置の製造方法を、図1
6及び図17の工程断面図を用いて説明する。 [工程1] 上記第1のDD配線プロセスにおける工程
1と同様にして、トランジスタ等を形成したシリコン基
板(図示せず)上の絶縁膜61を選択的にエッチングし
て第1の配線溝を形成し、この第1の配線溝内にTaN
バリアメタル膜62を介して1層目のCu配線層63を
形成する。
【0016】[工程2] 1層目のCu配線層63が形
成された基体全面に、1層目のCu配線層63上面から
のCuの拡散を防止するためのSiNバリア層64を形
成し、このSiNバリア層64上に、有機ポリマーから
なるILD層65を形成する。更に、このILD層65
上に、SiO2 からなる中間HM(Hard Mask ;ハード
マスク)層66を形成する。その後、この中間HM層6
6を選択的にエッチング除去して、ILD層65表面に
達する接続孔を開口する。
【0017】続いて、基体全面に、有機ポリマーからな
るIMD層67を形成し、中間HM層66に開口した接
続孔内を埋め込む。更に、このIMD層67上に、Si
2からなる上層HM層68を形成する。
【0018】続いて、リソグラフィ技術により上層HM
層68上に形成した配線溝用のレジストパターン(図示
せず)をマスクとして、上層HM層68を選択的にエッ
チング除去するした後、同じレジストパターンをマスク
として、SiO2 からなる上層HM層68に対するエッ
チング選択比の大きなエッチングを行い、有機ポリマー
からなるIMD層67を選択的に除去して、第2の配線
溝を形成する。
【0019】更に、SiO2 からなる中間HM層66を
マスクとして、中間HM層66、68に対するエッチン
グ選択比の大きなエッチングを続行し、有機ポリマーか
らなるILD層65を選択的に除去して、SiNバリア
層64表面に達する接続孔を開口する。
【0020】更に、同じレジストパターンをマスクとし
て、有機ポリマーからなるILD層65、67に対する
エッチング選択比の大きなエッチングを続行して、接続
孔内に露出したSiNバリア層64を選択的に除去する
と共に、第2の配線溝内に露出した中間HM層66を選
択的に除去する。
【0021】こうして、上層HM層68、IMD層6
7、及び中間HM層66に第2の配線溝を形成すると共
に、ILD層65及びSiNバリア層64に接続孔を開
口し、この接続孔内に1層目のCu配線層63上面を露
出させる。
【0022】続いて、これらのILD層65及びSiN
バリア層64に開口した接続孔内並びに上層HM層6
8、IMD層67、及び中間HM層66に形成した第2
の配線溝内に、それぞれ例えばTaNバリアメタル膜6
9を介してCuプラグ70及び2層目のCu配線層71
を形成する。
【0023】こうして、DD配線プロセスを用いて、1
層目のCu配線層63にTaNバリアメタル膜70及び
Cuプラグ69を介して接続されている2層目のCu配
線層71を形成する(図16参照)。
【0024】[工程3] 上記の工程2を繰り返す。即
ち、2層目のCu配線層71上面が露出している基体全
面に、SiNバリア層64a、有機ポリマーからなるI
LD層65a、及びSiO2 からなる中間HM層66a
を順に堆積し、この中間HM層66aを選択的にエッチ
ング除去してILD層65a表面に達する接続孔を開口
し、基体全面に有機ポリマーからなるIMD層67aを
形成して中間HM層66aに開口した接続孔内を埋め込
み、このIMD層67a上にSiO2 からなる上層HM
層68aを形成し、リソグラフィ技術により上層HM層
68a上に形成した配線溝用のレジストパターン(図示
せず)をマスクとして上層HM層68aを選択的にエッ
チング除去し、同じレジストパターンをマスクとしてS
iO2 からなる上層HM層68aに対するエッチング選
択比の大きなエッチングを行い、有機ポリマーからなる
IMD層67aを選択的に除去して第2の配線溝を形成
し、SiO2 からなる中間HM層66aをマスクとして
中間HM層66a、68aに対するエッチング選択比の
大きなエッチングを続行し、有機ポリマーからなるIL
D層65aを選択的に除去してSiNバリア層64a表
面に達する接続孔を開口し、接続孔内に露出したSiN
バリア層64a及び第2の配線溝内に露出した中間HM
層66aを選択的に除去して接続孔内に1層目のCu配
線層63上面を露出させ、これら接続孔内及び第3の配
線溝内にそれぞれTaNバリアメタル膜69aを介して
Cuプラグ70a及び2層目のCu配線層71aを形成
する。
【0025】こうして、DD配線プロセスを用いて、2
層目のCu配線層71にTaNバリアメタル膜70a及
びCuプラグ69aを介して接続されている2層目のC
u配線層71aを形成する。
【0026】[工程4] 上記の工程3を繰り返す。即
ち、3層目のCu配線層71a上面が露出している基体
全面に、SiNバリア層64b、有機ポリマーからなる
ILD層65b、及びSiO2 からなる中間HM層66
bを順に堆積し、この中間HM層66bを選択的にエッ
チング除去してILD層65b表面に達する接続孔を開
口し、基体全面に有機ポリマーからなるIMD層67b
を形成して中間HM層66bに開口した接続孔内を埋め
込み、このIMD層67b上にSiO2 からなる上層H
M層68bを形成し、リソグラフィ技術により上層HM
層68b上に形成した配線溝用のレジストパターン(図
示せず)をマスクとして上層HM層68bを選択的にエ
ッチング除去し、同じレジストパターンをマスクとして
SiO2 からなる上層HM層68bに対するエッチング
選択比の大きなエッチングを行い、有機ポリマーからな
るIMD層67bを選択的に除去して第2の配線溝を形
成し、SiO2 からなる中間HM層66bをマスクとし
て中間HM層66b、68bに対するエッチング選択比
の大きなエッチングを続行し、有機ポリマーからなるI
LD層65bを選択的に除去してSiNバリア層64b
表面に達する接続孔を開口し、接続孔内に露出したSi
Nバリア層64b及び第2の配線溝内に露出した中間H
M層66bを選択的に除去して接続孔内に1層目のCu
配線層63上面を露出させ、これら接続孔内及び第3の
配線溝内にそれぞれTaNバリアメタル膜69bを介し
てCuプラグ70b及び2層目のCu配線層71bを形
成する。
【0027】こうして、DD配線プロセスを用いて、3
層目のCu配線層71aにTaNバリアメタル膜70b
及びCuプラグ69bを介して接続されている4層目の
Cu配線層71bを形成する(図17参照)。以上のよ
うな一連の工程により、4層構造のCu配線層63、7
1、71a、71bを形成する。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の第1のDD
配線プロセスを用いて多層配線を形成する半導体装置の
製造方法においては、例えばIMD層56に第2の配線
溝を形成し、ILD層55に接続孔を開口するために、
IMD層56とILD層55とのエッチング選択性が必
要となる。この関係は、IMD層56aとILD層55
aとにおいても、IMD層56bとILD層55bとに
おいても同様である。
【0029】このために、例えばILD層55、55
a、55bの材料として低誘電率材料である有機ポリマ
ーを採用しても、IMD層56、56a、56bの材料
にはこの有機ポリマーとは異なる絶縁材料を選択しなけ
ればならず、その材料選択の幅が限られてしまう。こう
して、IMD層56、56a、56bの材料としては、
加工性には優れているものの有機ポリマーよりも誘電率
が高いSiO2 を採用している。
【0030】従って、上記従来の第1のDD配線プロセ
スを用いて形成した4層配線構造において、Cu配線層
53、59、59a、59bのILD層55、55a、
55bに低誘電率材料である有機ポリマーを採用して
も、Cu配線層59、59a、59bのIMD層56、
56a、56bが相対的に高誘電率のSiO2 を絶縁材
料としているために、4層配線構造全体としての実効誘
電率をそれほど低下させることができないという問題が
あった。
【0031】この問題に対処するために、上記従来の第
2のDD配線プロセスを用いて多層配線を形成する半導
体装置の製造方法においては、4層配線構造におけるC
u配線層63、71、71a、71bのILD層65、
65a、65bのみならず、Cu配線層71、71a、
71bのIMD層67、67a、67bにも、低誘電率
材料である有機ポリマーを採用している。
【0032】しかし、この場合、例えばIMD層67に
第2の配線溝を形成し、ILD層65に接続孔を開口す
るために、ILD層65とIMD層67との間に中間H
M層66を設け、IMD層67上に上層HM層68を設
け、これら中間HM層66及び上層HM層68の材料と
してILD層65及びIMD層67とのエッチング選択
性がとれるものを採用しなければならない。
【0033】同様に、ILD層65aとIMD層67a
との間及びIMD層67a上にも、それぞれエッチング
選択性がとれる材料からなる中間HM層66a及び上層
HM層68aを設け、ILD層65bとIMD層67b
との間及びIMD層67b上にも、それぞれエッチング
選択性がとれる材料からなる中間HM層66b及び上層
HM層68bを設ける必要がある。
【0034】こうして、中間HM層66、66a、66
b及び上層HM層68、68a、68bには有機ポリマ
ーとは異なる絶縁材料を選択しなければならず、その材
料選択の幅が限られてしまうため、これら中間HM層6
6、66a、66b及び上層HM層68、68a、68
bの材料としては、加工性には優れているものの有機ポ
リマーよりも誘電率が高いSiO2 を採用している。
【0035】従って、DD配線プロセスを用いて形成し
た4層配線構造において、Cu配線層63、71、71
a、71bのILD層65、65a、65b及びCu配
線層71、71a、71bのIMD層67、67a、6
7bに低誘電率材料である有機ポリマーを採用しても、
これらILD層65、65a、65b及びIMD層6
7、67a、67b間に介在する中間HM層66、66
a、66b及び上層HM層68、68a、68bが相対
的に高誘電率のSiO2 を絶縁材料としているために、
上記従来の第1のDD配線プロセスを用いて多層配線を
形成する場合と同様に、4層配線構造全体としての実効
誘電率をそれほど低下させることができないという問題
があった。
【0036】そこで本発明は、上記問題点を鑑みてなさ
れたものであり、DD配線プロセスを用いて実効誘電率
の低い多層配線を形成する半導体装置の製造方法を提供
することを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の本発
明に係る半導体装置の製造方法により達成される。即
ち、請求項1に係る半導体装置の製造方法は、第1の配
線層とこの第1の配線層より上層にある第2の配線層と
がプラグを介して接続されている多層配線構造を有する
半導体装置の製造方法であって、デュアルダマシン配線
プロセスを用いて第2の配線層及びプラグを同時に形成
した後、複数の第2の配線層の間に挟まれた絶縁膜を除
去する第1の工程と、複数の第2の配線層の間を酸化シ
リコンよりも誘電率が低い材料からなる線間絶縁膜によ
って埋めると共に、第2の配線層及び線間絶縁膜上に酸
化シリコンよりも誘電率が低い材料からなる層間絶縁膜
を形成する第2の工程とを有することを特徴とする。
【0038】このように請求項1に係る半導体装置の製
造方法においては、デュアルダマシン配線プロセスによ
り第2の配線層及びプラグを形成する際に用いる絶縁膜
をこれら第2の配線層及びプラグの形成後に除去するこ
とにより、この絶縁膜の材料として誘電率を考慮するこ
となく加工性を優先して広範な材料から選択することが
可能になるため、機械的な強度、耐熱性、コスト等の観
点から選択した最良の材料が用いられる。
【0039】また、デュアルダマシン配線プロセスによ
り第2の配線層及びプラグを形成する際に用いた絶縁膜
のエッチング除去後に、複数の第2の配線層の間を酸化
シリコンよりも誘電率が低い材料からなる線間絶縁膜に
より埋めると共に、第2の配線層及び線間絶縁膜上に酸
化シリコンよりも誘電率が低い材料からなる層間絶縁膜
を形成することにより、従来のように線間絶縁膜や層間
絶縁膜に酸化シリコン等の比較的誘電率の高い材料を用
いる場合よりも、また従来のように線間絶縁膜と層間絶
縁膜との間に酸化シリコン等の比較的誘電率の高い材料
からなるハードマスク層を介在させる場合よりも、多層
配線構造全体における実効誘電率が低下する。
【0040】また、第2の配線層の線間絶縁膜及びその
上層の層間絶縁膜をそれぞれ酸化シリコンよりも誘電率
が低い材料から形成する際に、これらの線間絶縁膜及び
層間絶縁膜は一工程において一体的に又は連続的に成膜
することが可能になるため、工程数が削減される。な
お、ここで、第1の配線層及び第2の配線層は、多層配
線構造における任意の上下方向に隣接する2つの配線層
を意味する。従って、この請求項1に係る発明は、2層
配線構造に限定されるものではなく、3層以上の多層配
線構造においても適用されるものである。
【0041】また、請求項2に係る半導体装置の製造方
法は、デュアルダマシン配線プロセスを用いて、第1の
配線層と第2の配線層とがプラグを介して接続されてい
る多層配線を形成する半導体装置の製造方法であって、
半導体基板上に、第1の絶縁膜を介して第1の配線層を
形成した後、基体全面に、酸化シリコンよりも誘電率が
低い材料からなる第1の層間絶縁膜を堆積する第1の工
程と、この第1の層間絶縁膜を選択的に除去して、第1
の配線層上面に達する接続孔を開口した後、基体全面
に、第1の層間絶縁膜とのエッチング選択性がとれる第
2の絶縁膜を堆積する第2の工程と、この第2の絶縁膜
上に形成した配線溝用のパターンをマスクとして、第1
の層間絶縁膜に対するエッチング選択比の大きなエッチ
ングを行って第2の絶縁膜を選択的に除去し、第2の絶
縁膜に配線溝を形成すると共に第1の層間絶縁膜に第1
の配線層上面に達する接続孔を再び開口する第3の工程
と、第1の層間絶縁膜に開口した接続孔内及び第2の絶
縁膜に形成した配線溝内に導電体膜を埋め込んで、第1
の配線層上面に接続するプラグ及びこのプラグに接続す
る第2の配線層を形成する第4の工程と、第2の絶縁膜
をエッチング除去する第5の工程と、複数の第2の配線
層の間に、酸化シリコンよりも誘電率が低い材料からな
る線間絶縁膜を形成すると共に、第2の配線層及び線間
絶縁膜上に、酸化シリコンよりも誘電率が低い材料から
なる第2の層間絶縁膜を形成する第6の工程とを有する
ことを特徴とする。
【0042】このように請求項2に係る半導体装置の製
造方法においては、第1の配線層上面に接続するプラグ
及び第2の配線層のための接続孔及び配線溝を形成する
際に必要とされる第2の絶縁膜が、プラグ及び第2の配
線層の形成後にエッチング除去されることにより、誘電
率を考慮することなく加工性を優先して広範な材料から
第2の絶縁膜の材料を選択することが可能になるため、
第1の層間絶縁膜とのエッチング選択性の加えて、機械
的な強度、耐熱性、コスト等の観点から選択した最良の
材料が用いられる。
【0043】また、この第2の絶縁膜のエッチング除去
後に、第2の配線層の線間絶縁膜及びその上層の第2の
層間絶縁膜を酸化シリコンよりも誘電率が低い材料から
形成することにより、この第2の絶縁膜が酸化シリコン
等の比較的誘電率の高い材料からなる場合であっても、
従来のように第2の配線層の線間絶縁膜として残存する
ことはないため、また、第2の配線層の線間絶縁膜及び
その上層の第2の層間絶縁膜の材料としては、第1の層
間絶縁膜とのエッチング選択性などの加工性を考慮する
ことなく、低誘電率の材料を選択することが可能になる
ため、多層配線構造全体における実効誘電率が低下す
る。
【0044】また、第1の層間絶縁膜並びに第2の配線
層の線間絶縁膜及びその上層の第2の層間絶縁膜の材料
として、酸化シリコンよりも誘電率が低い同一材料を用
いることが可能になるため、多層配線構造全体の層間絶
縁膜と線間絶縁膜とが1種類の低誘電率材料を用いて形
成される。
【0045】また、第2の絶縁膜のエッチング除去後、
第2の配線層の線間絶縁膜及びその上層の第2の層間絶
縁膜を酸化シリコンよりも誘電率が低い材料から形成す
る際に、これら第2の配線層の線間絶縁膜及び第2の層
間絶縁膜は一工程において一体的に又は連続的に成膜す
ることが可能になるため、工程数が削減される。
【0046】また、請求項3に係る半導体装置の製造方
法は、上記請求項2に係る半導体装置の製造方法におい
て、前記第6の工程の後に、前記第2の工程〜第6の工
程を繰り返し、第2の層間絶縁膜を選択的に除去して、
第2の配線層上面に達する接続孔を開口した後、基体全
面に、第2の層間絶縁膜とのエッチング選択性がとれる
第3の絶縁膜を堆積し、第3の絶縁膜上に形成した配線
溝用のパターンをマスクとして、第2の層間絶縁膜に対
するエッチング選択比の大きなエッチングを行って第3
の絶縁膜を選択的に除去し、第3の絶縁膜に配線溝を形
成すると共に第2の層間絶縁膜に第2の配線層上面に達
する接続孔を再び開口し、第2の層間絶縁膜に開口した
接続孔内及び第3の絶縁膜に形成した配線溝内に導電体
膜を埋め込んで、第2の配線層上面に接続するプラグ及
びこのプラグに接続する第3の配線層を形成し、第3の
絶縁膜をエッチング除去し、複数の第3の配線層の間
に、酸化シリコンよりも誘電率が低い材料からなる線間
絶縁膜を形成すると共に、これら第3の配線層及び線間
絶縁膜上に、酸化シリコンよりも誘電率が低い材料から
なる第3の層間絶縁膜を形成する構成とすることによ
り、第1の配線層、この第1の配線層とプラグを介して
接続する第2の配線層、及びこの第2の配線層とプラグ
を介して接続する第3の配線層からなる多層配線構造を
形成する際にも、上記請求項2に係る半導体装置の製造
方法の場合と同様の作用を奏する。
【0047】なお、ここで、前記第2の工程〜第6の工
程の繰り返しは1回に限定される必要はなく所望の回数
だけ繰り返すことが可能であるため、任意の層数の多層
配線構造を形成する際にも、この請求項3に係る半導体
装置の製造方法を適用することが可能になり、その際に
も上記の場合と同様の作用を奏する。
【0048】また、請求項4に係る半導体装置の製造方
法は、デュアルダマシン配線プロセスを用いて、第1の
配線層と第2の配線層とがプラグを介して接続されてい
る多層配線を形成する半導体装置の製造方法であって、
半導体基板上に、第1の絶縁膜を介して第1の配線層を
形成した後、基体全面に、酸化シリコンよりも誘電率が
低い材料からなる第1の層間絶縁膜を堆積する第1の工
程と、この第1の層間絶縁膜上に、第1の層間絶縁膜と
のエッチング選択性がとれる中間ハードマスク層を形成
した後、この中間ハードマスク層を選択的に除去して、
第1の層間絶縁膜上面に達する接続孔を開口する第2の
工程と、基体全面に、第1の層間絶縁膜と同じ材料から
なる第2の絶縁膜を堆積して中間ハードマスク層に開口
した接続孔内を埋め込んだ後、第2の絶縁膜上に、第2
の絶縁膜及び第1の層間絶縁膜とのエッチング選択性が
とれる上層ハードマスク層を形成する第3の工程と、こ
の上層ハードマスク層上に形成した配線溝用のレジスト
パターンをマスクとして、上層ハードマスク層を選択的
にエッチング除去した後、上層ハードマスク層及び中間
ハードマスク層に対するエッチング選択比の大きなエッ
チングを行って第2の絶縁膜及び第1の層間絶縁膜を選
択的に除去し、上層ハードマスク層及び第2の絶縁膜に
配線溝を形成すると共に第1の層間絶縁膜に第1の配線
層上面に達する接続孔を開口する第4の工程と、これら
第1の層間絶縁膜に開口した接続孔内並びに上層ハード
マスク層及び第2の絶縁膜に形成した配線溝内に導電体
膜を埋め込んで、第1の配線層上面に接続するプラグ及
びこのプラグに接続する第2の配線層を形成する第5の
工程と、上層ハードマスク層、第2の絶縁膜、及び中間
ハードマスク層を順にエッチング除去して、第1の層間
絶縁膜の上面と第2の配線層の側面及び上面とを露出さ
せる第6の工程と、複数の第2の配線層の間に、酸化シ
リコンよりも誘電率が低い材料からなる線間絶縁膜を形
成すると共に、これら第2の配線層及び線間絶縁膜上
に、酸化シリコンよりも誘電率が低い材料からなる第2
の層間絶縁膜を形成する第7の工程とを有することを特
徴とする。
【0049】このように請求項4に係る半導体装置の製
造方法においては、第1の配線層上面に接続するプラグ
及び第2の配線層のための接続孔及び配線溝を形成する
際に必要とされる中間ハードマスク層及び上層ハードマ
スク層が、プラグ及び第2の配線層の形成後にエッチン
グ除去されることにより、誘電率を考慮することなく加
工性を優先して広範な材料から中間ハードマスク層及び
上層ハードマスク層の材料を選択することが可能になる
ため、第1の層間絶縁膜とのエッチング選択性の加え
て、機械的な強度、耐熱性、コスト等の観点から選択し
た最良の材料が用いられる。
【0050】また、上層ハードマスク層、第2の絶縁
膜、及び中間ハードマスク層のエッチング除去後に、第
2の配線層の線間絶縁膜及びその上層の第2の層間絶縁
膜を酸化シリコンよりも誘電率が低い材料から形成する
ことにより、上層ハードマスク層及び中間ハードマスク
層が酸化シリコン等の比較的誘電率の高い材料からなる
場合であっても、従来のように第1の層間絶縁膜と第2
の配線層の線間絶縁膜との間及び第2の配線層の線間絶
縁膜と第2の層間絶縁膜との間にそれぞれ中間ハードマ
スク層及び上層ハードマスク層が残存することはないた
め、また、第2の配線層の線間絶縁膜及びその上層の第
2の層間絶縁膜の材料として低誘電率の材料を選択する
ことが可能になるため、多層配線構造全体における実効
誘電率が低下する。
【0051】また、第1の層間絶縁膜並びに第2の配線
層の線間絶縁膜及びその上層の第2の層間絶縁膜の材料
として、酸化シリコンよりも誘電率が低い同一材料を用
いることが可能になるため、多層配線構造全体の層間絶
縁膜と線間絶縁膜とが1種類の低誘電率材料を用いて形
成される。
【0052】また、上層ハードマスク層、第2の絶縁
膜、及び中間ハードマスク層のエッチング除去後、第2
の配線層の線間絶縁膜及びその上層の第2の層間絶縁膜
を酸化シリコンよりも誘電率が低い材料から形成する際
に、これら第2の配線層の線間絶縁膜及び第2の層間絶
縁膜は一工程において一体的に又は連続的に成膜するこ
とが可能になるため、工程数が削減される。
【0053】また、請求項5に係る半導体装置の製造方
法は、上記請求項4に係る半導体装置の製造方法におい
て、前記第7の工程の後に、前記第2の工程〜第7の工
程を繰り返し、第2の層間絶縁膜上にこの第2の層間絶
縁膜とのエッチング選択性がとれる中間ハードマスク層
を形成した後、この中間ハードマスク層を選択的に除去
して第2の層間絶縁膜上面に達する接続孔を開口し、基
体全面にこの第2の層間絶縁膜と同じ材料からなる第3
の絶縁膜を堆積した後、第3の絶縁膜上にこの第3の絶
縁膜及び第2の層間絶縁膜とのエッチング選択性がとれ
る上層ハードマスク層を形成し、この上層ハードマスク
層上に形成した配線溝用のレジストパターンをマスクと
して上層ハードマスク層を選択的にエッチング除去した
後、上層ハードマスク層及び中間ハードマスク層に対す
るエッチング選択比の大きなエッチングを行って第3の
絶縁膜及び第2の層間絶縁膜を選択的に除去し、上層ハ
ードマスク層及び第3の絶縁膜に配線溝を形成すると共
に、第2の層間絶縁膜に第2の配線層上面に達する接続
孔を開口し、これら第2の層間絶縁膜に開口した接続孔
内並びに上層ハードマスク層及び第3の絶縁膜に形成し
た配線溝内に導電体膜を埋め込んで、第2の配線層上面
に接続するプラグ及びこのプラグに接続する第3の配線
層を形成し、上層ハードマスク層、第3の絶縁膜、及び
中間ハードマスク層を順にエッチング除去し、複数の第
3の配線層の間に酸化シリコンよりも誘電率が低い材料
からなる線間絶縁膜を形成すると共に、これら第3の配
線層及び線間絶縁膜上に酸化シリコンよりも誘電率が低
い材料からなる第3の層間絶縁膜を形成する構成とする
ことにより、第1の配線層、この第1の配線層とプラグ
を介して接続する第2の配線層、及びこの第2の配線層
とプラグを介して接続する第3の配線層からなる多層配
線構造を形成する際にも、上記請求項4に係る半導体装
置の製造方法の場合と同様の作用を奏する。
【0054】なお、ここで、前記第2の工程〜第7の工
程の繰り返しは1回に限定される必要はなく所望の回数
だけ繰り返すことが可能であるため、任意の層数の多層
配線構造を形成する際にも、この請求項4に係る半導体
装置の製造方法を適用することが可能になり、その際に
も上記の場合と同様の作用を奏する。
【0055】また、上記請求項1、2、及び4のいずれ
かに係る半導体装置の製造方法において、層間絶縁膜及
び線間絶縁膜に採用されている酸化シリコンよりも誘電
率が低い材料としては有機ポリマーを用いることが好適
である。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施
形態に係る多層配線構造を有する半導体装置を示す断面
図であり、図2〜図10はそれぞれ図1に示す多層配線
構造の半導体装置のDD配線プロセスを用いた第1の製
造方法を説明するための工程断面図であり、図11〜図
13はそれぞれ図1に示す多層配線構造の半導体装置の
DD配線プロセスを用いた第2の製造方法を説明するた
めの工程断面図である。
【0057】図1に示されるように、トランジスタ等を
形成したシリコン基板(図示せず)上の絶縁膜11に形
成された第1の配線溝内に、TaNバリアメタル膜12
を介して1層目のCu配線層13が形成されている。そ
して、この1層目のCu配線層13上面は、Cuの拡散
を防止するためのSiNバリア層14によって被覆され
ている。
【0058】また、このSiNバリア層14上には、有
機ポリマーからなるILD層15が形成されている。そ
して、これらILD層15及びSiNバリア層14に開
口された接続孔内に、TaNバリアメタル膜16を介し
てCuプラグ17が形成されている。即ち、このCuプ
ラグ17の底面が、TaNバリアメタル膜16を介して
1層目のCu配線層13上面の一部に接続されている。
【0059】また、ILD層15上には、2層目のCu
配線層18が形成され、その底面の一部がCuプラグ1
7上面と接続している。そして、この2層目のCu配線
層18の底面(Cuプラグ17との接続部を除く)及び
側壁はTaNバリアメタル膜16によって被覆されてい
る。
【0060】また、ILD層15上に形成されている2
層目のCu配線層18及びその側壁のTaNバリアメタ
ル膜16の周囲(上方及び前後左右方向)には、Cu配
線層18上面からのCuの拡散を防止するためのSiN
バリア層19を介して、ILD層及びIMD層を兼用す
る有機ポリマーからなるILD/IMD層20が形成さ
れている。
【0061】そして、このILD/IMD層20のIM
D層に相当する上層部及びSiNバリア層19に開口さ
れた接続孔内に、TaNバリアメタル膜21を介してC
uプラグ22が形成されている。そして、このCuプラ
グ22底面が、TaNバリアメタル膜21を介して2層
目のCu配線層18上面の一部に接続されている。
【0062】また、ILD/IMD層20上には、3層
目のCu配線層23が形成され、その底面の一部がCu
プラグ22上面と接続している。そして、この3層目の
Cu配線層23の底面(Cuプラグ22との接続部を除
く)及び側壁はTaNバリアメタル膜21によって被覆
されている。
【0063】また、2層目のCu配線層18やその周囲
のILD/IMD層20等と同様の構造で、ILD/I
MD層20上に形成されている3層目のCu配線層23
及びその側壁のTaNバリアメタル膜16の周囲(上方
及び前後左右方向)に、Cu配線層23上面からのCu
の拡散を防止するためのSiNバリア層24を介してI
LD層及びIMD層を兼用する有機ポリマーからなるI
LD/IMD層25が形成され、このILD/IMD層
25のIMD層に相当する上層部及びSiNバリア層2
4に開口された接続孔内にTaNバリアメタル膜27を
介してCuプラグ28が形成されて、このCuプラグ2
2底面がTaNバリアメタル膜21を介して2層目のC
u配線層18上面の一部に接続され、ILD/IMD層
25上には4層目のCu配線層29が形成されて、その
底面の一部がCuプラグ53上面と接続し、この3層目
のCu配線層23の底面(Cuプラグ22との接続部を
除く)及び側壁はTaNバリアメタル膜27によって被
覆されている。
【0064】また、ILD/IMD層47上に形成され
ている4層目のCu配線層29及びその側壁のTaNバ
リアメタル膜27の前後左右方向には、SiO2 からな
るIMD層26が形成されている。
【0065】このように本実施形態に係る半導体装置に
おいては、4層配線構造のCu配線層13、18、2
3、29が形成されていると共に、これら4層配線構造
のCu配線層13、18、23、29間に介在している
ILD層15及びILD/IMD層20、47が全て低
誘電率の有機ポリマーからなっており、従来の場合のよ
うに有機ポリマーよりも誘電率の高いSiO2 からなる
IMD層やHM層が介在していない点に特徴がある。
【0066】次に、図1に示す多層配線構造の半導体装
置のDD配線プロセスを用いた第1の製造方法を、図2
〜図10の工程断面図を用いて説明する。 [工程1] トランジスタ等を形成したシリコン基板
(図示せず)上の絶縁膜11を選択的にエッチングし
て、第1の配線溝を形成する。その後、この絶縁膜11
に形成した配線溝内に、TaNバリアメタル膜12を介
して1層目のCu配線層13を形成する。
【0067】[工程2] 基体全面に、1層目のCu配
線層13上面からのCuの拡散を防止するためのSiN
バリア層14を形成し、更にこのSiNバリア層14上
に、有機ポリマーからなるILD層15を形成する。そ
の後、ILD層15を選択的にエッチング除去して、S
iNバリア層14表面に達する接続孔を開口する。
【0068】続いて、基体全面に、SiO2 からなるI
MD層30を形成し、ILD層15に開口した接続孔内
を埋め込む。その後、リソグラフィ技術によりIMD層
30上に形成したレジストパターン(図示せず)をマス
クとして、有機ポリマーからなるILD層15に対する
エッチング選択比の大きなエッチングを行って、SiO
2 からなるIMD層30を選択的に除去する。こうし
て、IMD層30に第2の配線溝を形成すると共に、接
続孔内を埋め込んでいたIMD層30を除去して、再び
SiNバリア層14表面に達する接続孔を開口する。
【0069】更に、この有機ポリマーからなるILD層
15に対するエッチング選択比の大きなエッチングを続
行して、接続孔内に露出したSiNバリア層14を選択
的に除去する。こうして、再びILD層15及びSiN
バリア層14に接続孔を開口し、1層目のCu配線層1
3上面を露出させる。
【0070】続いて、これらのILD層15及びSiN
バリア層14に開口した接続孔内並びにIMD層30に
形成した第2の配線溝内に、例えばTaNバリアメタル
膜16を介してCuプラグ17及び2層目のCu配線層
18を形成する。こうして、DD配線プロセスを用い
て、1層目のCu配線層13にTaNバリアメタル膜1
6及びCuプラグ17を介して接続されている2層目の
Cu配線層18を形成する(以上、図2を参照)。
【0071】[工程3] 有機ポリマーからなるILD
層15に対するエッチング選択比の大きなDHF(Dilu
te HF ;希フッ酸)によるウェットエッチングを行っ
て、SiO2 からなるIMD層30を除去する。こうし
て、ILD層15表面を露出すると共に、2層目のCu
配線層18上面及びCu配線層18側壁を被覆している
TaNバリアメタル膜16側面を露出する(図3参
照)。
【0072】[工程4] 基体全面に、2層目のCu配
線層18上面からのCuの拡散を防止するためのSiN
バリア層19を形成する(図4参照)。
【0073】[工程5] 基体全面に、ILD層及びI
MD層を兼用する有機ポリマーからなるILD/IMD
層20を形成する(図5参照)。
【0074】[工程6] リソグラフィ技術によりIL
D/IMD層20上に形成したレジストパターン(図示
せず)をマスクとして、ILD/IMD層20のIMD
層に相当する上層部を選択的にエッチング除去して、S
iNバリア層19表面に達する接続孔31を開口する
(図6参照)。
【0075】[工程7] 基体全面に、SiO2 からな
るIMD層32を形成し、ILD/IMD層20のIM
D層に相当する上層部に開口した接続孔31内を埋め込
む(図7参照)。
【0076】[工程8] リソグラフィ技術によりIM
D層32上に形成したレジストパターン(図示せず)を
マスクとして、有機ポリマーからなるILD/IMD層
20に対するエッチング選択比の大きなエッチングを行
って、SiO2 からなるIMD層32を選択的に除去す
る。こうして、IMD層32に第3の配線溝33を形成
すると共に、接続孔31内を埋め込んでいたIMD層3
2を除去して、再びSiNバリア層19表面に達する接
続孔31を開口する。
【0077】更に、この有機ポリマーからなるILD/
IMD層20に対するエッチング選択比の大きなエッチ
ングを続行して、接続孔31内に露出したSiNバリア
層19を選択的に除去する。こうして、再びILD/I
MD層20及びSiNバリア層19に接続孔31aを開
口し、2層目のCu配線層18上面を露出させる(図8
参照)。
【0078】[工程9] これらILD/IMD層20
及びSiNバリア層19に開口した接続孔31a内並び
にIMD層32に形成した第3の配線溝33内に、例え
ばTaNバリアメタル膜21を介してCuプラグ22及
び3層目のCu配線層23を形成する。こうして、DD
配線プロセスを用いて、2層目のCu配線層18にTa
Nバリアメタル膜21及びCuプラグ22を介して接続
されている3層目のCu配線層23を形成する(図9参
照)。
【0079】[工程10] 上記図3〜図9に示される
工程3〜工程9を繰り返す。即ち、有機ポリマーからな
るILD/IMD層20に対するエッチング選択比の大
きなDHFによるウェットエッチングを行って、SiO
2 からなるIMD層32を除去した後、基体全面に、3
層目のCu配線層23上面からのCuの拡散を防止する
ためのSiNバリア層24とILD層及びIMD層を兼
用する有機ポリマーからなるILD/IMD層25とを
順に形成する。
【0080】続いて、このILD/IMD層25のIM
D層に相当する上層部を選択的にエッチング除去して、
SiNバリア層24表面に達する接続孔を開口した後、
基体全面に、SiO2 からなるIMD層26を形成し、
ILD/IMD層25のIMD層に相当する上層部に開
口した接続孔内を埋め込む。
【0081】続いて、有機ポリマーからなるILD/I
MD層25に対するエッチング選択比の大きなエッチン
グを行って、SiO2 からなるIMD層26を選択的に
除去して、IMD層26に第4の配線溝を形成すると共
に、接続孔内を埋め込んでいたIMD層26を除去し
て、再びSiNバリア層24表面に達する接続孔を開口
し、更に、この有機ポリマーからなるILD/IMD層
20に対するエッチング選択比の大きなエッチングを続
行して、接続孔内に露出したSiNバリア層24を選択
的に除去して、再びILD/IMD層25及びSiNバ
リア層24に接続孔を開口し、3層目のCu配線層23
上面を露出させる。
【0082】続いて、これらILD/IMD層25及び
SiNバリア層24に開口した接続孔内並びにIMD層
25に形成した第4の配線溝内に、例えばTaNバリア
メタル膜27を介してCuプラグ28及び4層目のCu
配線層29を形成する。こうして、DD配線プロセスを
用いて、3層目のCu配線層23にTaNバリアメタル
膜27及びCuプラグ28を介して接続されている4層
目のCu配線層29を形成する。
【0083】以上のような一連の工程により、Cuプラ
グ17、22、28等を介して接続される4層配線構造
のCu配線層13、18、23、29間に全て低誘電率
の有機ポリマーからなるILD層15及びILD/IM
D層20、47を介在させている上記図1の半導体装置
を作製する(図10参照)。
【0084】次に、図1に示す多層配線構造の半導体装
置のDD配線プロセスを用いた第2の製造方法を、図1
1〜図13の工程断面図を用いて説明する。なお、上記
図2〜図10に示す半導体装置の構成要素と同一の要素
には同一の符号を付して説明を省略する。
【0085】[工程1] 上記第1の製造方法における
工程1と同様にして、トランジスタ等を形成したシリコ
ン基板(図示せず)上の絶縁膜11を選択的にエッチン
グして第1の配線溝を形成し、この第1の配線溝内にT
aNバリアメタル膜12を介して1層目のCu配線層1
3を形成する。
【0086】[工程2] 基体全面に、1層目のCu配
線層13上面からのCuの拡散を防止するためのSiN
バリア層14を形成し、このSiNバリア層14上に、
有機ポリマーからなるILD層15を形成し、更にこの
ILD層15上に、SiO2 からなる中間HM層34を
形成する。その後、この中間HM層34を選択的にエッ
チング除去して、ILD層15表面に達する接続孔を開
口する。
【0087】続いて、基体全面に、有機ポリマーからな
るIMD層35を形成し、中間HM層34に開口した接
続孔内を埋め込む。更に、このIMD層35上に、Si
2からなる上層HM層36を形成する。
【0088】続いて、リソグラフィ技術により上層HM
層36上に形成した配線溝用のレジストパターン(図示
せず)をマスクとして、上層HM層36を選択的にエッ
チング除去するした後、同じレジストパターンをマスク
として、上層HM層36に対するエッチング選択比の大
きなエッチングを行い、IMD層35を選択的に除去し
て、第2の配線溝を形成する。
【0089】更に、中間HM層34をマスクとして、上
層HM層36に対するエッチング選択比の大きなエッチ
ングを続行し、ILD層15を選択的に除去して、Si
Nバリア層14表面に達する接続孔を開口する。
【0090】更に、同じレジストパターンをマスクとし
て、有機ポリマーからなるILD層15、35に対する
エッチング選択比の大きなエッチングを続行して、接続
孔内に露出したSiNバリア層14を選択的に除去する
と共に、第2の配線溝内に露出した中間HM層34を選
択的に除去する。こうして、上層HM層36、IMD層
35、及び中間HM層34に第2の配線溝を形成すると
共に、ILD層15及びSiNバリア層14に接続孔を
開口し、この接続孔内に1層目のCu配線層13上面を
露出させる。
【0091】続いて、これらのILD層15及びSiN
バリア層14に開口した接続孔内並びに上層HM層3
6、IMD層35、及び中間HM層34に形成した第2
の配線溝内に、それぞれ例えばTaNバリアメタル膜1
6を介してCuプラグ17及び2層目のCu配線層18
を形成する。こうして、DD配線プロセスを用いて、1
層目のCu配線層13にTaNバリアメタル膜16及び
Cuプラグ17を介して接続されている2層目のCu配
線層18を形成する(以上、図11を参照)。
【0092】[工程3] 上層HM層36、IMD層3
5、及び中間HM層34を順に除去する。なお、このと
き、SiO2 からなる上層HM層36及び中間HM層3
4を除去する際には、下地の有機ポリマーからなるIM
D層35及びILD層15に対するエッチング選択比の
大きなDHFによるウェットエッチングを用い、有機ポ
リマーからなるIMD層35を除去する際には、酸素プ
ラズマによるドライエッチングを用いることとする。こ
うして、ILD層15表面を露出すると共に、2層目の
Cu配線層18上面及びCu配線層18側壁を被覆して
いるTaNバリアメタル膜16側面を露出する(図12
参照)。
【0093】[工程4] 上記第1の製造方法における
図4〜図9に示される工程4〜工程9と同様にして、基
体全面に、2層目のCu配線層18上面からのCuの拡
散を防止するためのSiNバリア層19とILD層及び
IMD層を兼用する有機ポリマーからなるILD/IM
D層20とを順に堆積した後、リソグラフィ技術により
ILD/IMD層20上に形成したレジストパターンを
マスクとして、ILD/IMD層20のIMD層に相当
する上層部を選択的にエッチング除去し、SiNバリア
層19表面に達する接続孔を開口する。
【0094】続いて、基体全面に、SiO2 からなるI
MD層32を形成し、ILD/IMD層20のIMD層
に相当する上層部に開口した接続孔内を埋め込んだ後、
リソグラフィ技術によりIMD層32上に形成したレジ
ストパターンをマスクとして有機ポリマーからなるIL
D/IMD層20に対するエッチング選択比の大きなエ
ッチングを行ってSiO2 からなるIMD層32を選択
的に除去し、IMD層32に第3の配線溝を形成すると
共に、接続孔31内を埋め込んでいたIMD層32を除
去して、再びSiNバリア層19表面に達する接続孔を
開口し、更に、この有機ポリマーからなるILD/IM
D層20に対するエッチング選択比の大きなエッチング
を続行し、接続孔31内に露出したSiNバリア層19
を選択的に除去して、再びILD/IMD層20及びS
iNバリア層19に接続孔を開口し、2層目のCu配線
層18上面を露出させる。
【0095】続いて、これらILD/IMD層20及び
SiNバリア層19に開口した接続孔内並びにIMD層
32に形成した第3の配線溝内に、例えばTaNバリア
メタル膜21を介してCuプラグ22及び3層目のCu
配線層23を形成する。こうして、DD配線プロセスを
用いて、2層目のCu配線層18にTaNバリアメタル
膜21及びCuプラグ22を介して接続されている3層
目のCu配線層23を形成する。
【0096】[工程5] 有機ポリマーからなるILD
/IMD層20に対するエッチング選択比の大きなDH
Fによるウェットエッチングを行って、SiO2 からな
るIMD層32を除去し、ILD/IMD層20表面を
露出すると共に、3層目のCu配線層23上面及びCu
配線層23側壁を被覆しているTaNバリアメタル膜2
1側面を露出した後、上記の工程4を繰り返す。
【0097】即ち、IMD層32を除去した後、基体全
面に、3層目のCu配線層23上面からのCuの拡散を
防止するためのSiNバリア層24とILD層及びIM
D層を兼用する有機ポリマーからなるILD/IMD層
25とを順に堆積した後、このILD/IMD層25の
IMD層に相当する上層部を選択的にエッチング除去し
て、SiNバリア層24表面に達する接続孔を開口す
る、
【0098】続いて、基体全面に、SiO2 からなるI
MD層26を形成し、ILD/IMD層25のIMD層
に相当する上層部に開口した接続孔内を埋め込んだ後、
有機ポリマーからなるILD/IMD層25に対するエ
ッチング選択比の大きなエッチングを行い、SiO2
らなるIMD層26を選択的に除去して、IMD層26
に第4の配線溝を形成すると共に、接続孔内を埋め込ん
でいたIMD層26を除去して、再びSiNバリア層2
4表面に達する接続孔を開口し、更に、この有機ポリマ
ーからなるILD/IMD層20に対するエッチング選
択比の大きなエッチングを続行して、接続孔内に露出し
たSiNバリア層24を選択的に除去して、再びILD
/IMD層25及びSiNバリア層24に接続孔を開口
し、3層目のCu配線層23上面を露出させる。
【0099】続いて、これらILD/IMD層25及び
SiNバリア層24に開口した接続孔内並びにIMD層
25に形成した第4の配線溝内に、例えばTaNバリア
メタル膜27を介してCuプラグ28及び4層目のCu
配線層29を形成する。こうして、DD配線プロセスを
用いて、3層目のCu配線層23にTaNバリアメタル
膜27及びCuプラグ28を介して接続されている4層
目のCu配線層29を形成する。
【0100】以上のような一連の工程により、Cuプラ
グ17、22、28等を介して接続される4層配線構造
のCu配線層13、18、23、29間に全て低誘電率
の有機ポリマーからなるILD層15及びILD/IM
D層20、47を介在させている上記図1の半導体装置
を作製する(図13参照)。
【0101】このように本実施形態に係る多層配線構造
を有する半導体装置によれば、4層配線構造のCu配線
層13、18、23、29間に介在しているILD層1
5及びILD/IMD層20、25が全て低誘電率の有
機ポリマーからなっており、従来の場合のように有機ポ
リマーよりも誘電率の高いSiO2 からなるIMD層や
HM層が介在していないため、多層配線構造全体におけ
る実効誘電率を低下させることができる。従って、動作
速度を向上し、低消費電力化を達成する高性能の半導体
装置を実現することができる。
【0102】また、本実施形態に係る多層配線構造を有
する半導体装置の第1の製造方法によれば、1層目のC
u配線層13上面にTaNバリアメタル膜16及びCu
プラグ17を介して接続する2層目のCu配線層18を
形成する際、接続孔及び第2の配線溝を形成するために
有機ポリマーからなるILD層15に対するエッチング
選択性がとれるSiO2 からなるIMD層30を用いて
いるが、このIMD層30は接続孔内及び第2の配線溝
内にTaNバリアメタル膜16を介してCuプラグ17
及び2層目のCu配線層18を形成した後にエッチング
除去することから、IMD層30の材料として有機ポリ
マーよりも誘電率が高い材料を選択しても、多層配線構
造全体における実効誘電率に何ら影響を与えることはな
い。そして、このことは、2層目のCu配線層18上面
にTaNバリアメタル膜21を介して接続するCuプラ
グ22及び3層目のCu配線層23を形成する際に用い
るIMD層32についても同様である。
【0103】従って、IMD層30の材料として、有機
ポリマーからなるILD層15に対するエッチング選択
性に加え、機械的な強度、耐熱性、コスト等の観点から
最良のSiO2 を選択することが可能になるため、DD
配線プロセスを用いて多層配線構造の半導体装置を作製
する際の歩留まりを向上させ、延いてはコストを低減す
ることができる。
【0104】また、1層目のCu配線層13上面にTa
Nバリアメタル膜16を介して接続するCuプラグ17
及び2層目のCu配線層18の形成後、IMD層30を
エッチング除去してから、基体全面にILD層及びIM
D層を兼用するILD/IMD層20を形成することに
より、SiO2 からなるIMD層30が従来のように残
存することはなくなることから、ILD/IMD層20
の材料としては、SiO2 からなるIMD層30とのエ
ッチング選択性などの加工性を考慮することなく、低誘
電率の材料である有機ポリマーを選択することが可能に
なる。そして、このことは、2層目のCu配線層18上
面にTaNバリアメタル膜21を介して接続するCuプ
ラグ22及び3層目のCu配線層23の形成後、IMD
層32をエッチング除去してから、基体全面にILD層
及びIMD層を兼用するILD/IMD層25を形成す
る際にも、同様である。
【0105】このため、4層配線構造のCu配線層1
3、18、23、29間に介在しているILD層15及
びILD/IMD層20、25が全て低誘電率の有機ポ
リマーからなっており、従来の場合のように有機ポリマ
ーよりも誘電率の高いSiO2からなるIMD層30が
介在していないため、多層配線構造全体における実効誘
電率を低下させることができる。従って、動作速度を向
上し、低消費電力化を達成する高性能の半導体装置を作
製することができる。
【0106】また、1層目のCu配線層13上面にTa
Nバリアメタル膜16を介して接続するCuプラグ17
及び2層目のCu配線層18の形成後、基体全面にIL
D層及びIMD層を兼用するILD/IMD層20を形
成し、2層目のCu配線層18上面にTaNバリアメタ
ル膜21を介して接続するCuプラグ22及び3層目の
Cu配線層23の形成後、基体全面にILD層及びIM
D層を兼用するILD/IMD層25を形成することに
より、ILD層とIMD層とを形成する工程を一体的に
又は連続的に成膜する一工程に集約することが可能にな
るため、工程数を削減することでき、延いてはコストの
低減に寄与することができる。
【0107】また、本実施形態に係る多層配線構造を有
する半導体装置の第2の製造方法によれば、1層目のC
u配線層13上面にTaNバリアメタル膜16及びCu
プラグ17を介して接続する2層目のCu配線層18を
形成する際、接続孔及び第2の配線溝を形成するために
有機ポリマーからなるILD層15及びIMD層35と
のエッチング選択性がとれる中間HM層34及び上層H
M層36を用いているが、これらの上層HM層36及び
中間HM層34は接続孔内及び第2の配線溝内にTaN
バリアメタル膜16を介してCuプラグ17及び2層目
のCu配線層18を形成した後にエッチング除去するこ
とから、中間HM層34及び上層HM層36の材料とし
て有機ポリマーよりも誘電率が高く材料を選択しても、
多層配線構造全体における実効誘電率に何ら影響を与え
ることはない。
【0108】従って、中間HM層34及び上層HM層3
6の材料として、有機ポリマーからなるILD層15に
対するエッチング選択性に加え、機械的な強度、耐熱
性、コスト等の観点から最良のSiO2 を選択すること
が可能になるため、DD配線プロセスを用いて多層配線
構造の半導体装置を作成する際の歩留まりを向上させ、
延いてはコストを低減することができる。
【0109】また、1層目のCu配線層13上面にTa
Nバリアメタル膜16を介して接続するCuプラグ17
及び2層目のCu配線層18の形成後に、上層HM層3
6、IMD層35、及び中間HM層34をエッチング除
去してから、基体全面にILD層及びIMD層を兼用す
るILD/IMD層20を形成することにより、上層H
M層36及び中間HM層34が従来のように残存するこ
とはないことから、ILD/IMD層20の材料として
は、SiO2 からなるIMD層30とのエッチング選択
性などの加工性を考慮することなく、低誘電率の材料で
ある有機ポリマーを選択することが可能になる。そし
て、このことは、2層目のCu配線層18上面にTaN
バリアメタル膜21を介して接続するCuプラグ22及
び3層目のCu配線層23の形成後、基体全面にILD
層及びIMD層を兼用するILD/IMD層25を形成
する際にも、同様である。
【0110】このため、4層配線構造のCu配線層1
3、18、23、29間に介在しているILD層15及
びILD/IMD層20、25が全て低誘電率の有機ポ
リマーからなっており、従来の場合のように有機ポリマ
ーよりも誘電率の高いSiO2からなる上層HM層36
及び中間HM層34が介在していないため、多層配線構
造全体における実効誘電率を低下させることができる。
従って、動作速度を向上し、低消費電力化を達成する高
性能の半導体装置を作製することができる。
【0111】また、1層目のCu配線層13上面にTa
Nバリアメタル膜16を介して接続するCuプラグ17
及び2層目のCu配線層18の形成後、基体全面にIL
D層及びIMD層を兼用するILD/IMD層20を形
成し、2層目のCu配線層18上面にTaNバリアメタ
ル膜21を介して接続するCuプラグ22及び3層目の
Cu配線層23の形成後、基体全面にILD層及びIM
D層を兼用するILD/IMD層25を形成することに
より、ILD層とIMD層とを形成する工程を一体的に
又は連続的に成膜する一工程に集約することが可能にな
るため、工程数を削減することでき、延いてはコストの
低減に寄与することができる。
【0112】なお、上記実施形態に係る多層配線構造を
有する半導体装置においては、上記図1に示されるよう
に、最上層の4層目のCu配線層29のIMD層26が
SiO2 からなっているが、このSiO2 からなるIM
D層26の代わりに、有機ポリマーからなるIMD層で
あってもよい。多層配線構造全体における実効誘電率を
低下させる観点からは、このように全てのILD層及び
IMD層に低誘電率膜である有機ポリマーを用いること
が却って望ましい。
【0113】この場合には、上記図10又は図13に示
される工程の後、有機ポリマーからなるILD/IMD
層25に対するエッチング選択比の大きなDHFによる
ウェットエッチングを行って、SiO2 からなるIMD
層26を除去し、ILD/IMD層25表面を露出する
と共に、4層目のCu配線層29上面及びこのCu配線
層29側壁を被覆しているTaNバリアメタル膜27側
面を露出してから、基体全面に、ILD層及びIMD層
を兼用する有機ポリマーからなるILD/IMD層を堆
積すればよい。
【0114】また、上記実施形態に係る多層配線構造を
有する半導体装置のDD配線プロセスを用いた第2の製
造方法においては、1層目のCu配線層13に接続する
2層目のCu配線層18を形成した後、この2層目のC
u配線層18に接続する3層目のCu配線層23を形成
する際や更に3層目のCu配線層23に接続する4層目
のCu配線層29を形成する際に、上記第1の製造方法
と同様のSiO2 からなるIMD層を用いる工程を採用
しているが、3層目以降のCu配線層23、29を形成
する際にも、SiO2 からなる中間HM層及び上層HM
層を用いる工程を採用することも可能である。
【0115】この場合には、上記第2の製造方法におけ
る工程3の後、即ち1層目のCu配線層13にTaNバ
リアメタル膜16及びCuプラグ17を介して接続され
ている2層目のCu配線層18をILD層15上に形成
した後、上記第2の製造方法における工程2及び工程3
と略同様の工程を繰り返えせばよい。
【0116】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明に係
る半導体装置の製造方法によれば、次のような効果を奏
することができる。即ち、請求項1に係る半導体装置の
製造方法によれば、デュアルダマシン配線プロセスによ
り第2の配線層及びプラグを形成する際に用いる絶縁膜
をこれら第2の配線層及びプラグの形成後に除去するこ
とにより、この絶縁膜の材料として誘電率を考慮するこ
となく加工性を優先して広範な材料から選択することが
可能になるため、機械的な強度、耐熱性、コスト等の観
点から選択した最良の材料を用いることができる。従っ
て、高性能の半導体装置を歩留りよく製造することがで
き、延いてはコストの低減を実現することができる。
【0117】また、複数の第2の配線層の間を酸化シリ
コンよりも誘電率が低い材料、例えば有機ポリマーから
なる線間絶縁膜により埋めると共に、第2の配線層及び
線間絶縁膜上に酸化シリコンよりも誘電率が低い材料、
例えば有機ポリマーからなる層間絶縁膜を形成すること
により、従来のように線間絶縁膜や層間絶縁膜に酸化シ
リコン等の比較的誘電率の高い材料を用いる場合より
も、また従来のように線間絶縁膜と層間絶縁膜との間に
酸化シリコン等の比較的誘電率の高い材料からなるハー
ドマスク層を介在させる場合よりも、多層配線構造全体
における実効誘電率を低下させることができる。従っ
て、動作速度が向上し、低消費電力化が達成される高性
能の半導体装置を実現することができる。
【0118】また、第2の配線層の線間絶縁膜及びその
上層の層間絶縁膜をそれぞれ酸化シリコンよりも誘電率
が低い材料から形成する際に、これらの線間絶縁膜及び
層間絶縁膜は一工程において一体的に又は連続的に成膜
することが可能になるため、工程数を削減して、コスト
の低減を実現することができる。
【0119】また、請求項2に係る半導体装置の製造方
法によれば、第1の配線層上面に接続するプラグ及び第
2の配線層のための接続孔及び配線溝を形成する際に必
要とされる第2の絶縁膜がプラグ及び第2の配線層の形
成後にエッチング除去されることにより、誘電率を考慮
することなく加工性を優先して広範な材料から第2の絶
縁膜の材料を選択することが可能になるため、第1の層
間絶縁膜とのエッチング選択性の加えて、機械的な強
度、耐熱性、コスト等の観点から選択した最良の材料を
用いることができる。従って、高性能の半導体装置を歩
留りよく製造することができ、延いてはコストの低減を
実現することができる。
【0120】また、この第2の絶縁膜のエッチング除去
後に、第2の配線層の線間絶縁膜及びその上層の第2の
層間絶縁膜を酸化シリコンよりも誘電率が低い材料、例
えば有機ポリマーから形成することにより、この第2の
絶縁膜が酸化シリコン等の比較的誘電率の高い材料から
なる場合であっても、従来のように第2の配線層の線間
絶縁膜として残存することはないため、また、第2の配
線層の線間絶縁膜及びその上層の第2の層間絶縁膜の材
料としては、第1の層間絶縁膜とのエッチング選択性な
どの加工性を考慮することなく、低誘電率の材料を選択
することが可能になるため、多層配線構造全体における
実効誘電率を低下させることができる。従って、動作速
度が向上し、低消費電力化が達成される高性能の半導体
装置を製造することができる。
【0121】また、第1の層間絶縁膜並びに第2の配線
層の線間絶縁膜及びその上層の第2の層間絶縁膜の材料
として、酸化シリコンよりも誘電率が低い同一材料、例
えば有機ポリマーを用いることが可能になるため、多層
配線構造全体の層間絶縁膜と線間絶縁膜とが1種類の低
誘電率材料を用いて形成することが可能になり、コスト
の低減を実現することができる。
【0122】また、第2の絶縁膜のエッチング除去後、
第2の配線層の線間絶縁膜及びその上層の第2の層間絶
縁膜を酸化シリコンよりも誘電率が低い材料、例えば有
機ポリマーから形成する際に、これら第2の配線層の線
間絶縁膜及び第2の層間絶縁膜は一工程において一体的
に又は連続的に成膜することが可能になるため、工程数
を削減して、コストの低減を実現することができる。
【0123】また、請求項4に係る半導体装置の製造方
法によれば、第1の配線層上面に接続するプラグ及び第
2の配線層のための接続孔及び配線溝を形成する際に必
要とされる中間ハードマスク層及び上層ハードマスク層
が、プラグ及び第2の配線層の形成後にエッチング除去
されることにより、誘電率を考慮することなく加工性を
優先して広範な材料から中間ハードマスク層及び上層ハ
ードマスク層の材料を選択することが可能になるため、
第1の層間絶縁膜とのエッチング選択性の加えて、機械
的な強度、耐熱性、コスト等の観点から選択した最良の
材料を用いることができる。従って、高性能の半導体装
置を歩留りよく製造することができ、延いてはコストの
低減を実現することができる。
【0124】また、上層ハードマスク層、第2の絶縁
膜、及び中間ハードマスク層のエッチング除去後に、第
2の配線層の線間絶縁膜及びその上層の第2の層間絶縁
膜を酸化シリコンよりも誘電率が低い材料、例えば有機
ポリマーから形成することにより、上層ハードマスク層
及び中間ハードマスク層が酸化シリコン等の比較的誘電
率の高い材料からなる場合であっても、従来のように第
1の層間絶縁膜と第2の配線層の線間絶縁膜との間及び
第2の配線層の線間絶縁膜と第2の層間絶縁膜との間に
それぞれ中間ハードマスク層及び上層ハードマスク層が
残存することはないため、また、第2の配線層の線間絶
縁膜及びその上層の第2の層間絶縁膜の材料として低誘
電率の材料を選択することが可能になるため、多層配線
構造全体における実効誘電率を低下させることができ
る。従って、動作速度が向上し、低消費電力化が達成さ
れる高性能の半導体装置を製造することができる。
【0125】また、第1の層間絶縁膜並びに第2の配線
層の線間絶縁膜及びその上層の第2の層間絶縁膜の材料
として、酸化シリコンよりも誘電率が低い同一材料、例
えば有機ポリマーを用いることが可能になるため、多層
配線構造全体の層間絶縁膜と線間絶縁膜とが1種類の低
誘電率材料を用いて形成することが可能になり、コスト
の低減を実現することができる。
【0126】また、上層ハードマスク層、第2の絶縁
膜、及び中間ハードマスク層のエッチング除去後、第2
の配線層の線間絶縁膜及びその上層の第2の層間絶縁膜
を酸化シリコンよりも誘電率が低い材料、例えば有機ポ
リマーから形成する際に、これら第2の配線層の線間絶
縁膜及び第2の層間絶縁膜は一工程において一体的に又
は連続的に成膜することが可能になるため、工程数を削
減して、コストの低減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る多層配線構造を有す
る半導体装置を示す断面図である。
【図2】図1に示す多層配線構造の半導体装置のDD配
線プロセスを用いた第1の製造方法を説明するための工
程断面図(その1)である。
【図3】図1に示す多層配線構造の半導体装置のDD配
線プロセスを用いた第1の製造方法を説明するための工
程断面図(その2)である。
【図4】図1に示す多層配線構造の半導体装置のDD配
線プロセスを用いた第1の製造方法を説明するための工
程断面図(その3)である。
【図5】図1に示す多層配線構造の半導体装置のDD配
線プロセスを用いた第1の製造方法を説明するための工
程断面図(その4)である。
【図6】図1に示す多層配線構造の半導体装置のDD配
線プロセスを用いた第1の製造方法を説明するための工
程断面図(その5)である。
【図7】図1に示す多層配線構造の半導体装置のDD配
線プロセスを用いた第1の製造方法を説明するための工
程断面図(その6)である。
【図8】図1に示す多層配線構造の半導体装置のDD配
線プロセスを用いた第1の製造方法を説明するための工
程断面図(その7)である。
【図9】図1に示す多層配線構造の半導体装置のDD配
線プロセスを用いた第1の製造方法を説明するための工
程断面図(その8)である。
【図10】図1に示す多層配線構造の半導体装置のDD
配線プロセスを用いた第1の製造方法を説明するための
工程断面図(その9)である。
【図11】図1に示す多層配線構造の半導体装置のDD
配線プロセスを用いた第2の製造方法を説明するための
工程断面図(その1)である。
【図12】図1に示す多層配線構造の半導体装置のDD
配線プロセスを用いた第2の製造方法を説明するための
工程断面図(その2)である。
【図13】図1に示す多層配線構造の半導体装置のDD
配線プロセスを用いた第2の製造方法を説明するための
工程断面図(その3)である。
【図14】従来の第1のDD配線プロセスを用いた多層
配線構造の半導体装置の製造方法を説明するための工程
断面図(その1)である。
【図15】従来の第1のDD配線プロセスを用いた多層
配線構造の半導体装置の製造方法を説明するための工程
断面図(その2)である。
【図16】従来の第2のDD配線プロセスを用いた多層
配線構造の半導体装置の製造方法を説明するための工程
断面図(その1)である。
【図17】従来の第2のDD配線プロセスを用いた多層
配線構造の半導体装置の製造方法を説明するための工程
断面図(その2)である。
【符号の説明】
11……絶縁膜、12……TaNバリアメタル膜、13
……1層目のCu配線層、14……SiNバリア層、1
5……有機ポリマーからなるILD層、16……TaN
バリアメタル膜、17……Cuプラグ、18……2層目
のCu配線層、19……SiNバリア層、20……IL
D層及びIMD層を兼用する有機ポリマーからなるIL
D/IMD層、21……TaNバリアメタル膜、22…
…Cuプラグ、23……3層目のCu配線層、24……
SiNバリア層、25……ILD層及びIMD層を兼用
する有機ポリマーからなるILD/IMD層、26……
SiO2 からなるIMD層、27……TaNバリアメタ
ル膜、28……Cuプラグ、29……4層目のCu配線
層、30……SiO2 からなるIMD層、31……接続
孔、32……SiO2 からなるIMD層、33……第3
の配線溝、34……SiO2 からなる中間HM層、35
……有機ポリマーからなるIMD層、36……SiO2
からなる上層HM層、51……絶縁膜、52……TaN
バリアメタル膜、53……1層目のCu配線層、54、
54a、54b……SiNバリア層、55、55a、5
5b……有機ポリマーからなるILD層、56、56
a、56b……SiO2 からなるIMD層、57、57
a、57b……TaNバリアメタル膜、58、58a、
58b……Cuプラグ、59……2層目のCu配線層、
59a……3層目のCu配線層、59b……4層目のC
u配線層、61……絶縁膜、62……TaNバリアメタ
ル膜、63……1層目のCu配線層、64、64a、6
4b……SiNバリア層、65、65a、65b……有
機ポリマーからなるILD層、66、66a、66b…
…SiO2 からなる中間HM層、67、67a、67b
……有機ポリマーからなるIMD層、68、68a、6
8b……SiO2 からなる上層HM層、69、69a、
69b……TaNバリアメタル膜、70、70a、70
b……Cuプラグ、71……2層目のCu配線層、71
a……3層目のCu配線層、71b……4層目のCu配
線層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の配線層と、前記第1の配線層より
    上層にある第2の配線層とがプラグを介して接続されて
    いる多層配線構造を有する半導体装置の製造方法であっ
    て、 デュアルダマシン配線プロセスを用いて、前記第2の配
    線層及び前記プラグを同時に形成した後、複数の前記第
    2の配線層の間に挟まれた絶縁膜を除去する第1の工程
    と、 複数の前記第2の配線層の間を酸化シリコンよりも誘電
    率が低い材料からなる線間絶縁膜によって埋めると共
    に、前記第2の配線層及び前記線間絶縁膜上に、酸化シ
    リコンよりも誘電率が低い材料からなる層間絶縁膜を形
    成する第2の工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 デュアルダマシン配線プロセスを用い
    て、第1の配線層と第2の配線層とがプラグを介して接
    続されている多層配線を形成する半導体装置の製造方法
    であって、 半導体基板上に、第1の絶縁膜を介して第1の配線層を
    形成した後、基体全面に、酸化シリコンよりも誘電率が
    低い材料からなる第1の層間絶縁膜を堆積する第1の工
    程と、 前記第1の層間絶縁膜を選択的に除去して、前記第1の
    配線層上面に達する接続孔を開口した後、基体全面に、
    前記第1の層間絶縁膜とのエッチング選択性がとれる第
    2の絶縁膜を堆積する第2の工程と、 前記第2の絶縁膜上に形成した配線溝用のパターンをマ
    スクとして、前記第1の層間絶縁膜に対するエッチング
    選択比の大きなエッチングを行って前記第2の絶縁膜を
    選択的に除去し、前記第2の絶縁膜に配線溝を形成する
    と共に前記第1の層間絶縁膜に前記第1の配線層上面に
    達する接続孔を再び開口する第3の工程と、 前記第1の層間絶縁膜に開口した接続孔内及び前記第2
    の絶縁膜に形成した配線溝内に導電体膜を埋め込んで、
    前記第1の配線層上面に接続するプラグ及び前記プラグ
    に接続する第2の配線層を形成する第4の工程と、 前記第2の絶縁膜をエッチング除去する第5の工程と、 複数の前記第2の配線層の間に、酸化シリコンよりも誘
    電率が低い材料からなる線間絶縁膜を形成すると共に、
    前記第2の配線層及び前記線間絶縁膜上に、酸化シリコ
    ンよりも誘電率が低い材料からなる第2の層間絶縁膜を
    形成する第6の工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第6の工程の後に、前記第2の工程乃至第6の工程
    を繰り返し、前記第2の層間絶縁膜を選択的に除去し
    て、前記第2の配線層上面に達する接続孔を開口した
    後、基体全面に前記第2の層間絶縁膜とのエッチング選
    択性がとれる第3の絶縁膜を堆積し、前記第3の絶縁膜
    上に形成した配線溝用のパターンをマスクとして、前記
    第2の層間絶縁膜に対するエッチング選択比の大きなエ
    ッチングを行って前記第3の絶縁膜を選択的に除去し、
    前記第3の絶縁膜に配線溝を形成すると共に前記第2の
    層間絶縁膜に前記第2の配線層上面に達する接続孔を再
    び開口し、前記第2の層間絶縁膜に開口した接続孔内及
    び前記第3の絶縁膜に形成した配線溝内に導電体膜を埋
    め込んで、前記第2の配線層上面に接続するプラグ及び
    前記プラグに接続する第3の配線層を形成し、前記第3
    の絶縁膜をエッチング除去し、複数の前記第3の配線層
    の間に、酸化シリコンよりも誘電率が低い材料からなる
    線間絶縁膜を形成すると共に、前記第3の配線層及び前
    記線間絶縁膜上に、酸化シリコンよりも誘電率が低い材
    料からなる第3の層間絶縁膜を形成することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 デュアルダマシン配線プロセスを用い
    て、第1の配線層と第2の配線層とがプラグを介して接
    続されている多層配線を形成する半導体装置の製造方法
    であって、 半導体基板上に、第1の絶縁膜を介して第1の配線層を
    形成した後、基体全面に、酸化シリコンよりも誘電率が
    低い材料からなる第1の層間絶縁膜を堆積する第1の工
    程と、 前記第1の層間絶縁膜上に、前記第1の層間絶縁膜との
    エッチング選択性がとれる中間ハードマスク層を形成し
    た後、前記中間ハードマスク層を選択的に除去して、前
    記第1の層間絶縁膜上面に達する接続孔を開口する第2
    の工程と、 基体全面に、前記第1の層間絶縁膜と同じ材料からなる
    第2の絶縁膜を堆積した後、前記第2の絶縁膜上に、前
    記第2の絶縁膜及び前記第1の層間絶縁膜とのエッチン
    グ選択性がとれる上層ハードマスク層を形成する第3の
    工程と、 前記上層ハードマスク層上に形成した配線溝用のパター
    ンをマスクとして、前記上層ハードマスク層を選択的に
    エッチング除去した後、前記上層ハードマスク層及び前
    記中間ハードマスク層に対するエッチング選択比の大き
    なエッチングを行って前記第2の絶縁膜及び前記第1の
    層間絶縁膜を選択的に除去し、前記上層ハードマスク層
    及び前記第2の絶縁膜に配線溝を形成すると共に前記第
    1の層間絶縁膜に第1の配線層上面に達する接続孔を開
    口する第4の工程と、 前記第1の層間絶縁膜に開口した接続孔内及び前記上層
    ハードマスク層及び前記第2の絶縁膜に形成した配線溝
    内に導電体膜を埋め込んで、前記第1の配線層上面に接
    続するプラグ及び前記プラグに接続する第2の配線層を
    形成する第5の工程と、 前記上層ハードマスク層、前記第2の絶縁膜、及び前記
    中間ハードマスク層を順にエッチング除去して、前記第
    1の層間絶縁膜の上面と前記第2の配線層の側面及び上
    面とを露出させる第6の工程と、 複数の前記第2の配線層の間に、酸化シリコンよりも誘
    電率が低い材料からなる線間絶縁膜を形成すると共に、
    前記第2の配線層及び前記線間絶縁膜上に、酸化シリコ
    ンよりも誘電率が低い材料からなる第2の層間絶縁膜を
    形成する第7の工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第7の工程の後に、前記第2の工程乃至第7の工程
    を繰り返し、前記第2の層間絶縁膜上に、前記第2の層
    間絶縁膜とのエッチング選択性がとれる中間ハードマス
    ク層を形成した後、前記中間ハードマスク層を選択的に
    除去して、前記第2の層間絶縁膜上面に達する接続孔を
    開口し、基体全面に、前記第2の層間絶縁膜と同じ材料
    からなる第3の絶縁膜を堆積した後、前記第3の絶縁膜
    上に、前記第3の絶縁膜及び前記第2の層間絶縁膜との
    エッチング選択性がとれる上層ハードマスク層を形成
    し、前記上層ハードマスク層上に形成した配線溝用のパ
    ターンをマスクとして、前記上層ハードマスク層を選択
    的にエッチング除去した後、前記上層ハードマスク層及
    び前記中間ハードマスク層に対するエッチング選択比の
    大きなエッチングを行って前記第3の絶縁膜及び前記第
    2の層間絶縁膜を選択的に除去し、前記上層ハードマス
    ク層及び前記第3の絶縁膜に配線溝を形成すると共に前
    記第2の層間絶縁膜に第2の配線層上面に達する接続孔
    を開口し、前記第2の層間絶縁膜に開口した接続孔内及
    び前記上層ハードマスク層及び前記第3の絶縁膜に形成
    した配線溝内に導電体膜を埋め込んで、前記第2の配線
    層上面に接続するプラグ及び前記プラグに接続する第3
    の配線層を形成し、前記上層ハードマスク層、前記第3
    の絶縁膜、及び前記中間ハードマスク層を順にエッチン
    グ除去し、複数の前記第3の配線層の間に、酸化シリコ
    ンよりも誘電率が低い材料からなる線間絶縁膜を形成す
    ると共に、前記第3の配線層及び前記線間絶縁膜上に、
    酸化シリコンよりも誘電率が低い材料からなる第3の層
    間絶縁膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、及び4のいずれかに記載
    の半導体装置の製造方法において、 前記酸化シリコンよりも誘電率が低い材料として、有機
    ポリマーを用いることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
JP11140018A 1999-05-20 1999-05-20 半導体装置の製造方法 Abandoned JP2000332107A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11140018A JP2000332107A (ja) 1999-05-20 1999-05-20 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11140018A JP2000332107A (ja) 1999-05-20 1999-05-20 半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000332107A true JP2000332107A (ja) 2000-11-30

Family

ID=15259035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11140018A Abandoned JP2000332107A (ja) 1999-05-20 1999-05-20 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000332107A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7205664B2 (en) 2004-04-22 2007-04-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and method for manufacturing the same
WO2014069662A1 (ja) * 2012-11-05 2014-05-08 大日本印刷株式会社 配線構造体
WO2019124085A1 (ja) * 2017-12-20 2019-06-27 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像装置、及びその製造方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7205664B2 (en) 2004-04-22 2007-04-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and method for manufacturing the same
US7470609B2 (en) 2004-04-22 2008-12-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and method for manufacturing the same
US10121748B2 (en) 2012-11-05 2018-11-06 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Line structure and a method for producing the same
JPWO2014069662A1 (ja) * 2012-11-05 2016-09-08 大日本印刷株式会社 配線構造体
US9735108B2 (en) 2012-11-05 2017-08-15 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Line structure and a method for producing the same
JP2018022894A (ja) * 2012-11-05 2018-02-08 大日本印刷株式会社 配線構造体
WO2014069662A1 (ja) * 2012-11-05 2014-05-08 大日本印刷株式会社 配線構造体
US10586768B2 (en) 2012-11-05 2020-03-10 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Line structure and a method for producing the same
JP2020038982A (ja) * 2012-11-05 2020-03-12 大日本印刷株式会社 配線構造体
US11069618B2 (en) 2012-11-05 2021-07-20 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Line structure and a method for producing the same
US11217530B2 (en) 2012-11-05 2022-01-04 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Line structure and a method for producing the same
US11862564B2 (en) 2012-11-05 2024-01-02 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Multi-layer line structure and method for manufacturing thereof
WO2019124085A1 (ja) * 2017-12-20 2019-06-27 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像装置、及びその製造方法
US11798965B2 (en) 2017-12-20 2023-10-24 Sony Semiconductor Solutions Corporation Solid-state imaging device and method for manufacturing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4334589B2 (ja) 半導体装置、およびその製造方法
CN1152413C (zh) 制造双镶嵌结构的方法和结构
JP2004193563A (ja) Mimキャパシタを有する半導体素子
JP2005051247A (ja) 金属−絶縁物−金属キャパシタおよび配線構造
JP2009038388A (ja) 局部エッチング阻止物質層を有するビットラインスタッド上のビットラインランディングパッドと非境界コンタクトとを有する半導体素子及びその製造方法
KR100591148B1 (ko) 반도체 장치의 캐패시터 및 그의 제조 방법
KR100772251B1 (ko) 반도체 소자의 더미 콘택 및 그 제조 방법
JP2005079513A (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR100571391B1 (ko) 반도체 소자의 금속 배선 구조의 제조 방법
JP2000332107A (ja) 半導体装置の製造方法
US20040192008A1 (en) Semiconductor device including interconnection and capacitor, and method of manufacturing the same
JP2000232106A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
KR101153225B1 (ko) 반도체 소자의 금속배선 형성방법
JP3463961B2 (ja) 半導体装置
US6776622B2 (en) Conductive contact structure and process for producing the same
JP4890769B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH04233253A (ja) 反復自己整合相互接続法
KR100720518B1 (ko) 반도체 소자 및 그 제조방법
KR100538814B1 (ko) 반도체 소자의 콘택 형성방법
KR100591175B1 (ko) 반도체 소자의 금속 배선의 층간 연결 구조의 제조 방법
KR100718794B1 (ko) 반도체 소자 및 그 제조방법
KR100691940B1 (ko) 반도체소자의 배선 및 그 형성방법
KR100778852B1 (ko) 반도체 소자 및 그 제조방법
KR20040070709A (ko) 반도체 금속 라인 제조 공정에서의 에어 갭 형성 방법
KR100508534B1 (ko) 반도체 금속 라인 제조 공정에서의 에어 갭 형성 방법

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060112

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060207

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20070621