JP2000331163A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JP2000331163A
JP2000331163A JP11143263A JP14326399A JP2000331163A JP 2000331163 A JP2000331163 A JP 2000331163A JP 11143263 A JP11143263 A JP 11143263A JP 14326399 A JP14326399 A JP 14326399A JP 2000331163 A JP2000331163 A JP 2000331163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image processing
image data
search window
ccd
transfer clock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11143263A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Fujiwara
邦夫 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Sharp Manufacturing Systems Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Sharp Manufacturing Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp, Sharp Manufacturing Systems Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP11143263A priority Critical patent/JP2000331163A/ja
Publication of JP2000331163A publication Critical patent/JP2000331163A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 計測対象物の品種が変化したときに、その品
種変化に即応した適正なパターンマッチングが行える画
像処理装置を提供する。 【解決手段】 CCDカメラ11の取り込み画像データ
全領域50内に一部分のサーチウインドウ51を設定し
ておき、サーチウインドウモードにおいて、計測対象物
40を撮像した画像データのうちサーチウインドウ51
のみのウインドウ画像データを取り込み、正規化相関な
どの画像処理を行って計測対象物40の到達を検知する
とともに計測対象物40の品種を判別する。そして、判
別した品種に応じたテンプレート画像データを選択す
る。次いで、全画素読み出しモードに進み、前記の選択
したテンプレート画像データに基づいてのパターンマッ
チングにより欠陥検査を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、欠陥検査用の画像
処理装置、特に生産ライン検査システムに装備されて生
産される半製品または製品の欠陥(例えば位置ずれな
ど)を検出するための画像処理装置にかかわり、詳しく
は計測対象物が検査ポイントに到達したことを画像処理
によって検出するように構成してある画像処理装置であ
って、計測対象物の品種変化に素早く対応できるように
する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、検査対象をCCDカメラ等に
よって撮像して画像データを取得し、その画像データを
画像処理して判定基準と比較することにより欠陥の有無
を判定し、欠陥と判定したときにアラームを出力するよ
うに構成された画像処理装置が知られている。
【0003】図7は従来の技術にかかわる画像処理装置
の電気的構成を示すブロック図である。図8は上記の画
像処理装置を適用する生産ライン検査システムの概要を
示す。図7において、符号の60は画像処理装置、61
は撮影レンズや絞りやCCD(電荷結合デバイス)など
からなるCCDカメラ、62は可変タイミングジェネレ
ータ(VTG)、63はCCDのドライバ、64はA/
D変換器、65はCPU(中央演算処理装置)、66は
ROM(リードオンリーメモリ)、67はRAM(ラン
ダムアクセスメモリ)、68は入出力インターフェイス
(PIO(Parallel Input/Output))、69はバスで
ある。このシステムは、計測対象物の到達検出に光電セ
ンサを用いないタイプとなっている。
【0004】コンベアなどの搬送手段71によって複数
の計測対象物(容器)80が所定の間隔を隔てて連続的
に搬送されていく。ここでは、計測対象物80のラベル
81が位置ずれなく正常な位置に貼り付けられているか
否かを検査するものとする。画像処理装置60における
CCDカメラ61は検査ポイントDPにおいて計測対象
物80を撮像するようにセッティングされている。可変
タイミングジェネレータ(VTG)62はCCDドライ
バ63に対して可変のタイミング信号(水平転送クロッ
クタイミングパルスTPH、垂直転送クロックタイミン
グパルスTPV)を出力し、CCDドライバ63はその
可変のタイミング信号に従って水平転送クロックφHお
よび垂直転送クロックφVを送出してCCDカメラ61
を駆動する。CCDカメラ61は被写体である搬送中の
計測対象物80を撮像する。すなわち、計測対象物80
の光学像が撮像レンズを介してCCDの表面に結像し、
CCDはその光学像を信号電荷として蓄積しているが、
タイミング信号を入力すると、感光部のフォトダイオー
ドから垂直転送CCDへの転送および垂直転送CCDか
ら水平転送CCDへの転送を行い、出力アンプを介して
映像信号として出力する。A/D変換器64はCCDカ
メラ61から入力したアナログの映像信号(CCD出力
信号)をディジタルの画像データに変換する。このA/
D変換器64のビット数を例えば8ビットとすると、画
像データは256階調となる。A/D変換器64で得ら
れた画像データはバス69を介してRAM67のフレー
ムメモリ領域に一時的に格納される。
【0005】図8において符号の90はCCDカメラ6
1による取り込み画像データ全領域を示している。計測
対象物80のラベル81の検査を行うためにRAM67
に格納されている1フレーム分の画像データを画像処理
するが、その画像処理の開始は、計測対象物80が所定
の検査ポイントDPに到達したことを検知したタイミン
グで行う必要がある。そのために、旧来では、到達検出
手段として二点鎖線で示すように光電センサ70を検査
ポイントDPに配置し、この光電センサ70によるトリ
ガ信号を画像処理装置60に対して入出力インターフェ
イス68およびバス69を介してCPU65に送出する
ようにしていた。
【0006】ところで、本出願人は、特開平9−430
54号公報において、光電センサ70を用いないで、画
像処理の開始のトリガを画像処理自体において行うよう
にする技術を提案している。それは、検査ポイントDP
に相当する取り込み画像データ全領域90内の特定の領
域に到達検出のためのサーチウインドウ91を電子的に
(ソフトウェア的に)設定し、このサーチウインドウ9
1での画像データに一定の変動があったときに、計測対
象物80が検査ポイントDPに到達したと判定するので
ある。サーチウインドウ91は、取り込み画像データ全
領域90における水平方向アドレスと垂直方向アドレス
と水平方向画素数と垂直方向画素数によって定められ
る。これらのアドレスと画素数はRAM67にあらかじ
め設定されている。
【0007】CCDカメラ61によって取得した画像デ
ータの処理については、サーチウインドウモードと全画
素読み出しモードに分かれる。検査のための画像処理を
行っていない待機状態では、サーチウインドウモードが
設定され、サーチウインドウ91のみをチェックする。
CPU65は、RAM67から読み出した前記のアドレ
スおよび画素数のデータに従って、可変タイミングジェ
ネレータ62を制御し、CCDドライバ63からサーチ
ウインドウ91に相当する水平転送クロックφHおよび
垂直転送クロックφVをCCDカメラ61のCCDに送
出させる。CCDにおいてサーチウインドウ91に相当
する映像信号(CCD出力信号)が出力され、これがA
/D変換器64において256階調のディジタルの画像
データに変換され、そのサーチウインドウ91内相当の
ウインドウ画像データがRAM67のワーキングエリア
にストアされる。CPU65は、そのウインドウ画像デ
ータを所定のしきい値で2値化処理し、得られた黒成分
(または白成分)がサーチウインドウ91の全画素数の
例えば50%を超えた時点でトリガ信号を生成する。こ
のトリガ信号の生成によって、サーチウインドウモード
から全画素読み出しモードに切り換える。計測対象物8
0が検査ポイントDPに到達したか否かのチェックをサ
ーチウインドウ91のみでの2値化処理で行っているの
で、そのチェックを高速に行うことができる。
【0008】CPU65は、生成したトリガ信号を可変
タイミングジェネレータ62に送出し、CCDドライバ
63から取り込み画像データ全領域90に相当する水平
転送クロックφHおよび垂直転送クロックφVをCCD
カメラ61のCCDに送出させる。取り込み画像データ
全領域90についての映像信号(CCD出力信号)がA
/D変換器64において256階調のディジタルの画像
データに変換され、1フレーム分の画像データがRAM
67のフレームメモリ領域にストアされる。CPU65
は、ROM66から読み出したプログラムおよびRAM
67から読み出した画像処理演算用条件に従って、RA
M67のフレームメモリ領域に格納されている1フレー
ム分全体の画像データを読み出す。そして、1画素単位
または複数画素の集合であるブロック単位で所要の画像
処理のための演算を実行してラベル81に相当する画像
領域を見いだし、RAM67から読み出したラベル形状
に相当するテンプレート画像データと画素比較すること
のパターンマッチングに基づいて両者の画像データの一
致度を算出し、その一致度が所定のしきい値以上となっ
ているか否かを判断し、しきい値以上となっているとき
は欠陥無しすなわちラベル81についての位置ずれ無し
と判定し、しきい値未満のときは欠陥有りすなわちラベ
ル81についての位置ずれ有りと判定する。あるいは、
ラベルの貼り忘れと判定する。その正常・異常の判定結
果は入出力インターフェイス68を介して外部のモニタ
等に出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術に
は次のような問題があった。それは、サーチウインドウ
91での2値化処理により計測対象物80が検査ポイン
トDPに到達したことを検出しているが、単にそれだけ
では、計測対象物80の種類が変化した場合に対応する
ことができないのである。計測対象物80の品種(種
類)が変化すると、検査項目としてのラベル形状のパタ
ーンマッチングのための基準となるテンプレート画像デ
ータも切り換える必要があるが、この切り換えを自動的
に行える手段が存在していないために、計測対象物80
の品種の変化に対応できなかった。
【0010】多品種少量生産においては、同一のライン
に複数種類の製品または半製品を切り換えて流すことが
ある。上記の従来の技術の画像処理装置60の場合に
は、このような事態に対応することができないのであ
る。それに対応するためには、オペレータ等が品種の変
化の判断を人為的に行い、さらに、その品種に応じたテ
ンプレート画像データの選択も人為的に行う必要があ
る。しかし、それは非常に面倒なことであるとともに、
ミスを発生しがちである。生産ライン上にリミットスイ
ッチやバーコードリーダなどの品種判別センサを配置
し、その判別結果に応じてテンプレート画像データを自
動的に切り換えるようにすることも考えたが、品種に応
じたリミットスイッチの選択はむずかしい。また、画像
処理装置とは別にバーコードリーダを採用することは、
コスト負担が大きくなりすぎるという問題がある。
【0011】本発明は上記した課題の解決を図るべく創
作したものであって、計測対象物の品種が変化したとき
に、その品種変化に即応した適正なパターンマッチング
が行える画像処理装置を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した課題の解決を図
ろうとする本発明にかかわる請求項1の画像処理装置
は、次のように構成してある。すなわち、計測対象物が
検査ポイントに到達したことを画像処理によって検出
し、その到達検出に基づいて欠陥検査の画像処理を開始
するように構成されている画像処理装置を前提とする。
そして、前記検査ポイントに到達したことの画像処理を
もって計測対象物の品種を判別し、前記欠陥検査の画像
処理においてその品種に応じた基準データ(例えばパタ
ーンマッチングのためのテンプレート画像データ)を選
択して画像処理を行うように構成してある。画像処理を
もって、到達検出とともにその到達した計測対象物の品
種をも自動的に判別するので、そして、欠陥検査の画像
処理での基準データとして前記の判別した品種に応じた
基準データを自動的に選択するので、計測対象物の品種
変化にかかわらず、その品種変化に対応した適正な欠陥
検査の画像処理が行える。なお、光電センサやバーコー
ドリーダなどの別の手段を用いないですむ。もっとも、
これらを併用してはならないことは意味しない。
【0013】本発明にかかわる請求項2の画像処理装置
は、上記請求項1において、前記到達検出の画像処理に
おけるスキャン領域を、取り込み画像データ全領域のう
ちの小さな一部分であるサーチウインドウとしたもので
ある。取り込み画像データ全領域でスキャンして到達検
出と品種判別を行う場合に比べて、短時間での処理が可
能である。したがって、特に速く移動する計測対象物の
欠陥検査に有利となる。
【0014】本発明にかかわる請求項3の画像処理装置
は、上記請求項2において、次のような構成としてあ
る。すなわち、前記サーチウインドウの設定において、
水平方向アドレス、垂直方向アドレス、水平方向画素数
および垂直方向画素数を指定することにより任意の位置
にサーチウインドウを設定可能に構成してあることを特
徴としている。計測対象物の種類がさまざまに変化して
も、それぞれに応じた適正な位置にサーチウインドウを
設定することができ、汎用性が高まる。
【0015】本発明にかかわる請求項4の画像処理装置
は、上記請求項2,3において、次のような構成として
ある。すなわち、前記サーチウインドウの設定におい
て、このサーチウインドウ以外の領域では水平転送クロ
ックおよび垂直転送クロックの周波数を標準より高くシ
フトさせるように構成してあることを特徴としている。
サーチウインドウ以外の画像データは到達検出および品
種判別にとって不要であるので、その画像データを間引
くことにより、高速な処理が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかわる画像処理
装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は実施の形態の画像処理装置の電気的
構成を示すブロック図である。図1において、符号の1
0は当該の画像処理装置、11は撮影レンズや絞りなど
を含む光学系および固体撮像手段の代表例であるCCD
(電荷結合デバイス)などからなるCCDカメラであ
り、このCCDカメラ11は、撮影レンズによってCC
D上に光学像を結像し、結像された光学像をCCDで光
電変換して電気信号として出力するものである。12は
CCDカメラ11からのアナログの映像信号(CCD出
力信号)をディジタル化して画像データに変換するA/
D変換器、13はシステム全体の制御を司る制御手段の
一例としてのCPU(中央演算処理装置)、14はCP
U13による演算・制御等のためのプログラムを格納し
ているROM(リードオンリーメモリ)、15はCPU
13の演算・制御等を補助するとともにデータを格納す
るRAM(ランダムアクセスメモリ)である。16はC
CDドライバ17がCCDカメラ11におけるCCDに
対して所定の水平転送クロックφHおよび垂直転送クロ
ックφVを出力するように、CCDドライバ17に対し
て対応する水平転送クロックタイミングパルスTPHや
垂直転送クロックタイミングパルスTPVを出力する可
変タイミングジェネレータ(VTG:VariableTiming G
enerator)、17は水平転送クロックφHおよび垂直転
送クロックφVを生成してCCDカメラ11におけるC
CDに送出し、このCCDを駆動するためのCCDドラ
イバ、18は外部との間でデータや制御信号の入出力を
行うためのPIO(Parallel Input/Output)と称され
る入出力インターフェイス、19はCPU13、ROM
14、RAM15、A/D変換器12、可変タイミング
ジェネレータ16および入出力インターフェイス18を
接続するバスである。
【0018】CCDドライバ17は、CCDに与える水
平転送クロックφHと垂直転送クロックφVのモードに
よって、所定の比較的小さな部分的スキャン領域である
サーチウインドウ51(図2参照)をCCDにおいて任
意に設定し、そのサーチウインドウ51の画素領域から
のみ信号電荷を読み出すことができるようになってい
る。もちろん、通常のものと同様に、CCDの取り込み
画像データ全領域50からの信号電荷の読み出しも可能
である。前者をサーチウインドウモードといい、後者を
全画素読み出しモードという。
【0019】サーチウインドウモードの場合、CCDド
ライバ17はCCDに対して図3に示すような可変周波
数の水平転送クロックφHaと可変周波数の垂直転送ク
ロックφVaを送出するようになっており、このとき可
変タイミングジェネレータ16はそのような転送クロッ
クを生成するような水平転送クロックタイミングパルス
TPHと垂直転送クロックタイミングパルスTPVをC
CDドライバ17に送出するようになっている。そのよ
うな動作はCPU13からの指令によって行われる。全
画素読み出しモードの場合は、CCDドライバ17はC
CDに対して図5に示すような通常の標準の水平転送ク
ロックφHと垂直転送クロックφVを送出するようにな
っており、このとき可変タイミングジェネレータ16は
そのような転送クロックを生成するような水平転送クロ
ックタイミングパルスTPHと垂直転送クロックタイミ
ングパルスTPVをCCDドライバ17に送出するよう
になっている。そのような動作もCPU13からの指令
によって行われる。図3と図5の違いについてはのちに
詳しく説明する。
【0020】入出力インターフェイス18には、図示し
ないケーブルを介してCRT(陰極線管)や液晶ディス
プレイ(LCD)などのモニタ21を接続できるように
なっている。また、RAM15に必要な初期値、判定基
準等のためのパラメータ、しきい値、その他の条件、必
要なデータ、特に、パターンマッチングの基準データと
なるテンプレート画像データや計測対象物の到達検出の
ためのウインドウ用マッチング画像データなどを設定入
力したり、必要な指示を与えたりするためのワイヤード
リモコンなどの入力操作部22や、画像処理装置10の
内部の状況や判断結果などをオペレータや検査要員等に
知らせるための警報器23やインジケータをそれぞれ個
別のケーブルを介して接続することが可能となってい
る。なお、ワイヤードリモコンに代えてワイヤレスリモ
コンを用いることも可能とし、この場合は、リモコン受
信機の出力端子を入出力インターフェイス18に接続す
るものとする。警報器23としては、LED(発光ダイ
オード)、蛍光表示管その他任意の発光素子、灯器、あ
るいはブザーなどの鳴動器が適用可能とする。さらに、
入出力インターフェイス18には、必要な外部記憶装置
24を接続することができるようになっている。この外
部記憶装置24は、計測対象物40の種々の品種ごとに
ウインドウ用マッチング画像データおよびテンプレート
画像データも格納しており、CPU13は入力操作部2
2の操作に基づいて外部記憶装置24をアクセスして必
要な品種のウインドウ用マッチング画像データおよびテ
ンプレート画像データを読み出してRAM15に格納す
るようになっている。外部記憶装置24としては、ハー
ドディスクドライブなどの磁気記録デバイス、MO(Ma
gneto Optics)ディスクドライブやDVD(Digital Ve
rsatile Disk)‐RAMドライブなどの光磁気記録デバ
イス、フラッシュメモリ、EEPROMその他の不揮発
性メモリなどの半導体記憶デバイスなどがある。
【0021】なお、ここでは、RAM15は充分に大き
な記憶容量をもっているものとし、かつ、電源をオフし
ても記憶内容が消えないように、RAM15に対してバ
ックアップを行っているものとする。そのバックアップ
は、例えばリチウム電池でもよいし、大容量のキャパシ
タでもよい。
【0022】図2は上記構成の画像処理装置10を適用
する生産ライン検査システム30の概要を示す。図2に
おいて、符号の31は計測対象物40(40a,40
b)を搬送するコンベヤなどの搬送手段である。なお、
説明の便宜上、図2においては、CCDカメラ11を画
像処理装置10の外側に出して描いているが、実際に
は、CCDカメラ11は画像処理装置10と一体となっ
ている。もっとも、CCDカメラ11を画像処理装置1
0とは別体構成とし、両者をケーブルで接続した態様と
してもよい。Xは搬送手段31による搬送方向を示す。
【0023】図2においては、計測対象物40として製
品梱包体が示されている。この製品梱包体40にはいく
つかの種類がある。ここでは、代表的に2種類の製品梱
包体40a,40bを示してあるが、その種類数はいく
つであってもかまわない。第1の品種の製品梱包体40
aの側面には、それ特有のラベル41aが貼り付けられ
ており、また、その品種を識別するための識別符42a
が施されている。また、第2の品種の製品梱包体40b
の側面には、それ特有のラベル41bが貼り付けられて
おり、また、その品種を識別するための識別符42bが
施されている。なお、それぞれの識別符42a,42b
についてはほぼ同じ箇所に配置するものとする。それ
は、CCDのサーチウインドウ51においてこれらの識
別符42a,42bを検出するためである。
【0024】CCDカメラ11は、搬送手段31によっ
て搬送されていく計測対象物40をその側面から撮像す
るように、搬送手段31の経路の横脇で検査ポイントD
Pにおいて到達検出を行うような位置関係で配置されて
いる。なお、計測対象物40の上面にラベルや識別符が
あるときは、CCDカメラ11を搬送手段31の真上に
配置して、計測対象物40の上面を撮像するようにす
る。なお、後に説明するが、計測対象物40としては、
何も製品梱包体に限る必要はなく、また、検査対象とし
ては、何もラベルに限る必要はなく、画像処理による検
査が可能なものであれば、どのようなものを検査対象と
してもよいことを付記しておく。印刷表記を検査対象と
してもよい。検査項目としては形状でも数量でもサイズ
でも面積でも、その他何であってもよい。製品梱包体や
ラベルは一例にすぎない。
【0025】CCDカメラ11による取り込み画像デー
タ全領域(有効画素領域)50内の特定の領域に到達検
出のためのサーチウインドウ51を電子的に(ソフトウ
ェア的に)設定してある。このサーチウインドウ51は
製品梱包体40a,40bにおける識別符42a,42
bの位置に対応して設定されるものとする。このサーチ
ウインドウ51の設定位置は任意に調整できるものであ
る。それは、後述するように、水平方向アドレス、垂直
方向アドレス、水平方向画素数および垂直方向画素数の
設定値によって任意に調整し得る。計測対象物40にお
ける識別符42a,42bの大きさや位置に応じて調整
するのである。
【0026】次に、上記のように構成された実施の形態
の場合の生産ライン検査システム30に適用された画像
処理装置10の動作を説明する。
【0027】駆動されている搬送手段31によって複数
の計測対象物40(40a,40b)が所定の間隔を隔
てて連続的に搬送されていく。画像処理装置10におけ
るCCDカメラ11は、搬送手段31による搬送経路の
所定の位置に設定された検査ポイントDPを起点として
その上手側の所定の面積範囲(視野)を監視している。
計測対象物40が検査ポイントDPに到達するのを検出
するために、画像処理装置10におけるCPU13はま
ずサーチウインドウモードを設定する。すなわち、CP
U13は、スキャン領域として取り込み画像データ全領
域50内におけるサーチウインドウ51を設定するため
に、そのサーチウインドウ51の取り込み画像データ全
領域50における水平方向アドレスと垂直方向アドレス
と水平方向画素数と垂直方向画素数をRAM15から読
み出して、可変タイミングジェネレータ16に送出す
る。なお、あらかじめ入力操作部22での操作によりそ
れらの設定データをRAM15に入力設定しておくもの
とする。
【0028】サーチウインドウモードのときのアドレス
および画素数のデータをCPU13から受け取った可変
タイミングジェネレータ16は、カウンタの設定を調整
して、すなわち分周比を調整することにより、サーチウ
インドウ51を所定の位置に生成するための水平転送ク
ロックタイミングパルスTPHと垂直転送クロックタイ
ミングパルスTPVを生成してCCDドライバ17に送
出する。それを受け取ったCCDドライバ17は、図3
に示すような可変周波数の水平転送クロックφHaと同
じく可変周波数の垂直転送クロックφVaを生成してC
CDカメラ11のCCDに送出する。
【0029】図4に模式的に示すように、可変周波数の
水平転送クロックφHaは、サーチウインドウ51に対
応する時間帯で正規の水平周波数fHとなっており、サ
ーチウインドウ51以外に対応する時間帯でより高い水
平周波数fHhとなっている(fHh>fH)。また、
可変周波数の垂直転送クロックφVaは、サーチウイン
ドウ51に対応する時間帯で正規の垂直周波数fVとな
っており、サーチウインドウ51以外に対応する時間帯
でより高い垂直周波数fVhとなっている(fVh>f
V)。
【0030】図3においては、可変周波数の垂直転送ク
ロックφVaの正規の垂直周波数fVでの1周期分につ
いて、可変周波数の水平転送クロックφHaの1水平ラ
イン分を示している。そして、その可変周波数の水平転
送クロックφHaの正規の水平周波数fHの時間帯での
CCDの映像信号PS1を有効として出力するように
し、より高い水平周波数fHhの時間帯での映像信号P
S2を無効とすることを意味している。
【0031】正規よりも高い水平周波数fHh、正規よ
りも高い垂直周波数fVhのときには、CCDからの信
号電荷の読み出しが実質的に行われない。したがって、
正規の水平周波数fHでかつ正規の垂直周波数fVのと
きに限定してCCDからの信号電荷の読み出しが行われ
る。すなわち、サーチウインドウ51のみでCCD出力
信号を抽出することができる。サーチウインドウモード
では、サーチウインドウ51以外の領域からのCCD出
力信号は不要であるので、その領域では走査周波数を水
平方向でも垂直方向でも充分に高くシフトして、CCD
出力信号の読み出しを行わないようにしているととも
に、サーチウインドウ51内での正規の走査周波数での
スキャンが終了してから再びそのスキャンが始まるまで
の時間を大幅に削減しており、結果として、このような
間引き処理によりサーチウインドウ51でのサーチ処理
を高速化しているのである。
【0032】CCDカメラ11におけるCCDにおいて
は、計測対象物40の光学像が撮像レンズを介してCC
Dの表面に結像し、CCDはその光学像を信号電荷とし
て蓄積している。可変周波数の水平転送クロックφHa
での正規の水平周波数fHのタイミングおよび可変周波
数の垂直転送クロックφVaでの正規の垂直周波数fV
のタイミングに応じて、サーチウインドウ51に対応し
ている感光部のフォトダイオードから垂直転送CCDへ
の転送および垂直転送CCDから水平転送CCDへの転
送を行い、出力アンプを介して映像信号として出力す
る。A/D変換器12はCCDカメラ11から入力した
サーチウインドウ51対応のアナログの映像信号(CC
D出力信号)をディジタルの画像データすなわちウイン
ドウ画像データに変換する。このA/D変換器12のビ
ット数を例えば8ビットとすると、画像データは256
階調となる。そのウインドウ画像データはRAM15の
ワーキングエリアに一時的に格納される。なお、8ビッ
トについては、一例にすぎなくて、仕様に応じて適宜に
変更してよいことはいうまでもない。
【0033】CCDにおけるスキャンが取り込み画像デ
ータ全領域50での垂直方向の最終ラインで水平方向の
最終画素に達したとき、CPU13は、RAM15に格
納されているウインドウ画像データを読み出し、また、
RAM15にあらかじめ格納してある候補のウインドウ
用マッチング画像データを読み出し、正規化相関の手法
によってウインドウ画像データと候補のウインドウ用マ
ッチング画像データとの一致度を算出し、その一致度が
所定のしきい値よりも大きいか否かを判断し、一致度が
しきい値以下であれば候補のウインドウ用マッチング画
像データを更新する。RAM15に格納してあるすべて
のウインドウ用マッチング画像データを候補としていず
れも一致度がしきい値以下であれば、まだ、計測対象物
40が到達していないものとして、継続してサーチウイ
ンドウモードで計測対象物40の到達を待つ。一致度が
しきい値よりも大きくて、ウインドウ画像データが現在
の候補のウインドウ用マッチング画像データと実質的に
一致していると判定できるときは、CPU13は、計測
対象物40の到達があったものと判定し、その候補のウ
インドウ用マッチング画像データの品種を決定する。す
なわち、検査ポイントDPに到達した計測対象物40の
品種を決定する。このことは、のちのパターンマッチン
グの際のテンプレート画像データの種類を、その決定し
た品種に基づいて選択することにつながる。計測対象物
40の到達を検出したCPU13は、トリガ信号を出力
し、動作モードをサーチウインドウモードから全画素読
み出しモードに切り換える。
【0034】以下、全画素読み出しモードの動作につい
て説明する。すなわち、CPU13は、スキャン領域と
して取り込み画像データ全領域50を設定するために、
その取り込み画像データ全領域50の水平方向アドレス
と垂直方向アドレスと水平方向画素数と垂直方向画素数
をRAM15から読み出して、可変タイミングジェネレ
ータ16に送出する。その全画素読み出しモードのとき
のアドレスおよび画素数のデータをCPU13から受け
取った可変タイミングジェネレータ16は、カウンタ
(分周比)の設定を調整して、正規の水平転送クロック
タイミングパルスTPHと垂直転送クロックタイミング
パルスTPVを生成してCCDドライバ17に送出す
る。それを受け取ったCCDドライバ17は、図5に示
すようなそれぞれ全体にわたって正規(標準)の水平周
波数fHを保つ水平転送クロックφHと正規(標準)の
垂直周波数fVを保つ垂直転送クロックφVを生成して
CCDカメラ11のCCDに送出する。これにより、C
CDは、サーチウインドウモードのときのような間引き
はせずに、有効画素の全画素のCCD出力信号を出力す
ることになる。
【0035】全画素読み出しモードにおいては、CCD
カメラ11におけるCCDは、被写体である計測対象物
40をその全体を含む状態で撮像する。すなわち、取り
込み画像データ全領域50にわたって正規の水平周波数
fHを保つ水平転送クロックφHと正規の垂直周波数f
Vを保つ垂直転送クロックφVによって、すべての画素
の感光部のフォトダイオードから垂直転送CCDへの転
送および垂直転送CCDから水平転送CCDへの転送を
行い、出力アンプを介して映像信号として出力する。A
/D変換器12はCCDカメラ11から入力した取り込
み画像データ全領域50対応の1フレーム分のアナログ
の映像信号(CCD出力信号)をディジタルの256階
調の画像データに変換する。その取り込み画像データ全
領域50対応の1フレーム分の画像データはRAM15
のフレームメモリ領域に格納される。
【0036】CPU13は、1フレーム分の画像データ
のRAM15のフレームメモリ領域に対する書き込みが
完了すると、ROM14から読み出したプログラムおよ
びRAM15から読み出した画像処理演算用条件に従っ
て、フレームメモリ領域をアクセスし、フレームメモリ
領域に格納されている1フレーム分全体の画像データを
読み出す。そして、1画素単位または複数画素の集合で
あるブロック単位で所要の画像処理のための演算を実行
し、判定のための演算結果をRAM15にストアする。
次に、その演算結果とRAM15から読み出した判定基
準との比較を行い、演算結果が正常であるか否かを判定
する。RAM15には、あらかじめ入力操作部22から
入出力インターフェイス18およびバス19を介して画
像処理演算用条件や判定基準が設定登録されている。画
像処理演算用条件としては、先のサーチウインドウモー
ドで得た計測対象物40(40a,40b)についての
品種に対応したパターンマッチングの基準となるテンプ
レート画像データを選択する。
【0037】ここで、説明の便宜上、図2に示す第1の
品種の製品梱包体40aが検査ポイントDPに到達した
とする。サーチウインドウモードでは、その識別符42
a(「ABC」の符号で代表させてある)がサーチウイ
ンドウ51において取り込まれ、到達した計測対象物が
第1の品種の製品梱包体40aであると判明する。した
がって、全画素読み出しモードにおいては、この第1の
品種の製品梱包体40aの検査対象であるラベル41a
(「☆」のマークで代表させてある)のパターンマッチ
ングによる検査を行うに際して、その前提として第1の
品種の製品梱包体40aのラベル41aに対応したテン
プレート画像データを選択する。また、ラベル41aを
識別するための濃度値についてのしきい値やラベル41
aの貼り付け位置の良否を判定するためのしきい値(上
限値と下限値)やラベル41aのサイズ、形状などの種
別を判定するためなどの判定基準を選択する。
【0038】CPU13は、RAM15のフレームメモ
リ領域から読み出した第1の品種の製品梱包体40aの
画像データと当該の第1の品種に対応して選択されたラ
ベルチェック用のテンプレート画像データと画素比較す
ることのパターンマッチングに基づいて、ラベル41a
に相当する計測対象基準画像検出領域を抽出し、その計
測対象基準画像検出領域での両者の画像データの一致度
を算出し、その一致度が所定のしきい値以上となってい
るか否かを判断し、しきい値以上となっているときは欠
陥無しすなわちラベル41aについての位置ずれ無しと
判定し、しきい値未満のときは欠陥有りすなわちラベル
41aついての位置ずれ有りと判定する。また、一致度
が所定値以下(この所定値は前記のしきい値よりかなり
低く設定されている)のときは、ラベルが存在していな
いもの(ラベル貼り付けミス)と判定する。
【0039】次に、図2に示す第2の品種の製品梱包体
40bが検査ポイントDPに到達したとする。サーチウ
インドウモードでは、その識別符42b(「XYZ」の
符号で代表させてある)がサーチウインドウ51におい
て取り込まれ、到達した計測対象物が第2の品種の製品
梱包体40bであると判明する。したがって、全画素読
み出しモードにおいては、この第2の品種の製品梱包体
40bの検査対象であるラベル41b(「○○○」のマ
ークで代表させてある)のパターンマッチングによる検
査を行うに際して、その前提として第2の品種の製品梱
包体40bのラベル41bに対応したテンプレート画像
データ、その他の判定基準を選択する。その他の動作に
ついては前述同様となる。
【0040】CPU13は、以上のようなパターンマッ
チングによる画像処理の結果をバス19および入出力イ
ンターフェイス18を介して外部のモニタ21に送出
し、表示する。また、欠陥有りと判定したときは、警告
信号を出力し、外部に接続の警報器23を動作させるこ
とにより、オペレータに対してリアルタイムに異常(N
G)が発生したことを知らせる。
【0041】以上のCPU13による動作の概要を図8
のフローチャートに示しておく。なお、このフローチャ
ートにおいて、「登録画像」というのはウインドウ用マ
ッチング画像データのことである。また、「画像処理
1」や「画像処理2」などは、第1の品種の製品梱包体
40aに対応したテンプレート画像データに基づく画像
処理や第2の品種の製品梱包体40bに対応したテンプ
レート画像データに基づく画像処理のことを意味してい
る。
【0042】なお、異常(NG)とされた欠陥画像デー
タを、バス19および入出力インターフェイス18を介
して外部記憶装置24に転送格納してもよい。オペレー
タは、あとで外部記憶装置24からその欠陥画像データ
を読み出して再生表示し、欠陥原因の究明に供すること
ができる。
【0043】以上、一つの実施の形態について説明して
きたが、本発明は次のように構成したものも含み得るも
のとする。
【0044】(1)重要と考えられる変形の実施の形態
として、RAM15とは別に、図1で二点鎖線で示すよ
うに、EEPROM25をバス19に接続し、各種の画
像処理演算用条件のデータや、品種別のウインドウ用マ
ッチング画像データや、品種別のテンプレート画像デー
タなどをこのEEPROM25に登録するように構成し
たものも好ましい。EEPROMは不揮発性メモリであ
り、長期間の記憶が可能である。また、電気的にデータ
消去することも可能であり、非常に好都合である。
【0045】(2)上記の(1)の変形として、EEP
ROMを入出力インターフェイス18を介して外部に接
続するのでもよい。
【0046】(3)また、RAM15とは別に、フレー
ムメモリ26をバス19に接続し、CCDカメラ11の
撮像で取得したウインドウ画像データや1フレーム分の
画像データをそのフレームメモリ26にストアするよう
に構成したものも好ましい。この場合に、さらにフレー
ムメモリに代えてフィールドメモリでもよい。
【0047】(4)サーチウインドウ51のみを局所的
にスキャンするのでもよい。すなわち、水平方向アドレ
スと垂直方向アドレスで決まるサーチウインドウ51の
左上頂点からいきなり読み出しを行い、水平方向画素数
と垂直方向画素数で決まるサーチウインドウ51の右下
頂点で読み出しを停止するのである。この場合、水平転
送クロックφHや垂直転送クロックφVを高い側にシフ
トする必要はない。
【0048】(5)計測対象物40の到達検出とともに
品種判定を行うに際して、サーチウインドウをそれぞれ
に個別に設定するようにしてもよい。
【0049】(6)サーチウインドウの数が1つである
か複数であるかはともかくとして、計測対象物の到達検
出と品種判定とは、時間的に全く同一時刻に行う必要は
なく、若干の時間的ずれすなわち遅延が生じてもよきも
のとする。
【0050】(7)サーチウインドウでの品種判定にお
いて、上記の実施の形態では正規化相関の手法を用いた
が、これ以外のどのような手法を採用してもよい。
【0051】(8)計測対象物40としては何も製品梱
包体に限る必要はなく、また、検査対象としては何もラ
ベルの位置ずれや形状相違などに限る必要はなく、画像
処理による検査が可能なものであれば、どのようなもの
を検査対象としてもよい。
【0052】(9)モデムカードやISDNカードを利
用して公衆回線あるいは専用回線を介して検査結果や画
像データ等を遠隔の端末に送出するように構成してもよ
い。
【0053】(10)その他本発明の要旨と直接に関係
しない任意の事項については、公知の任意のものが適用
可能であり、また、公知以外のものであっても、本発明
の要旨を逸脱しない範囲において適用可能であることは
いうまでもない。
【0054】上記の(1)〜(10)は互いに独立した
事項であり、これらのうち任意の事項を任意数適当に組
み合わせてもよきものとする。
【0055】
【発明の効果】画像処理装置についての請求項1の発明
によれば、計測対象物の到達検出と到達した計測対象物
の品種判別をともに画像処理によって自動的に行うの
で、そして、欠陥検査の画像処理での例えばパターンマ
ッチングのためのテンプレート画像データなどの基準デ
ータとして前記の判別した品種に応じた基準データを自
動的に選択するので、オペレータの人為的作業による品
種判別や基準データ選択を行う場合に比べて、品種変化
に対する応答性が高く、また正確であり、省力化が可能
である。また、光電センサやバーコードリーダなどの別
の手段を用いる場合に比べて、イニシャルコストやラン
ニングコストを軽減することができる。
【0056】請求項2の発明によれば、到達検出および
品種判定をサーチウインドウに限定したので、短時間処
理が可能となり、特に速く移動する計測対象物の欠陥検
査に有利となる。
【0057】請求項3の発明によれば、サーチウインド
ウを任意位置に設定可能であるので、計測対象物の種類
のさまざまな変化に対する即応性をもたせることがで
き、汎用性が高まる。
【0058】請求項4の発明によれば、水平および垂直
の転送クロックをサーチウインドウ以外の領域で高速化
して間引くようにしてあるので、短時間処理が可能とな
り、特に速く移動する計測対象物の欠陥検査に有利とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の画像処理装置の電気的
構成を示すブロック図
【図2】 実施の形態の画像処理装置を適用する生産ラ
イン検査システムの概要の説明図
【図3】 実施の形態の画像処理装置のサーチウインド
ウモードにおけるタイミング図
【図4】 前記のサーチウインドウモードにおける転送
クロック周波数の説明図
【図5】 実施の形態の画像処理装置の全画素読み出し
モードにおけるタイミング図
【図6】 実施の形態の画像処理装置の動作を説明する
概略のフローチャート
【図7】 従来の技術の画像処理装置の電気的構成を示
すブロック図
【図8】 従来の技術の画像処理装置を適用する生産ラ
イン検査システムの概要の説明図
【符号の説明】 10…画像処理装置、11…CCDカメラ、12…A/
D変換器、13…CPU、14…ROM、15…RA
M、16…可変タイミングジェネレータ(VTG)、1
7…CCDドライバ、18…入出力インターフェイス、
19…バス、21…モニタ、22…入力操作部、23…
警報器、24…外部記憶装置、30…生産ライン検査シ
ステム、31…搬送手段、40…計測対象物、40a…
第1の品種の製品梱包体、40b…第2の品種の製品梱
包体、41a,41b…検査対象であるラベル、42
a,42b…到達検出に用いる識別符、50…取り込み
画像データ全領域、51…サーチウインドウ、φH…水
平転送クロック、φV…垂直転送クロック、φHa…可
変周波数の水平転送クロック、φVa…可変周波数の垂
直転送クロック、fH…正規の水平周波数、fV…正規
の垂直周波数、fHh…高くシフトされた水平周波数、
fVh…高くシフトされた垂直周波数、PS1…有効と
される映像信号、PS2…無効とされる映像信号、DP
…検査ポイント、X…搬送方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/18 H04N 7/18 B 5C054 Fターム(参考) 2F065 AA20 AA49 AA61 BB02 BB15 CC00 DD06 FF04 FF61 JJ03 JJ09 JJ26 LL04 LL30 NN11 PP15 QQ03 QQ24 QQ25 QQ36 QQ37 QQ39 QQ41 QQ42 RR06 RR09 SS09 SS13 2G051 AB02 CA03 CA04 DA06 EA11 EA12 EA14 EB09 ED04 ED13 5B057 AA04 BA02 BA11 CC03 CH18 DA03 DA07 DA12 5C022 AA01 AC01 AC42 5C024 AA01 BA00 CA24 DA05 DA07 FA01 FA11 GA11 HA14 HA21 HA25 HA27 JA32 5C054 AA01 CC02 CD03 CG06 CH03 DA01 DA08 EA01 EA03 EA05 EA07 EB05 ED11 EH07 EJ00 FA00 FC12 FE09 FE28 FF02 FF03 GA00 GB02 GB13 GD05 HA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計測対象物が検査ポイントに到達したこ
    とを画像処理によって検出し、その到達検出に基づいて
    欠陥検査の画像処理を開始する画像処理装置であって、
    前記検査ポイントに到達したことの画像処理をもって計
    測対象物の品種を判別し、前記欠陥検査の画像処理にお
    いてその品種に応じた基準データを選択して画像処理を
    行うように構成してあることを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記到達検出の画像処理におけるスキャ
    ン領域を、取り込み画像データ全領域のうちの小さな一
    部分であるサーチウインドウとしてある請求項1に記載
    の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記サーチウインドウの設定において、
    水平方向アドレス、垂直方向アドレス、水平方向画素数
    および垂直方向画素数を指定することにより任意の位置
    にサーチウインドウを設定可能に構成してあることを特
    徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記サーチウインドウの設定において、
    このサーチウインドウ以外の領域では水平転送クロック
    および垂直転送クロックの周波数を標準より高くシフト
    させるように構成してあることを特徴とする請求項2ま
    たは請求項3に記載の画像処理装置。
JP11143263A 1999-05-24 1999-05-24 画像処理装置 Pending JP2000331163A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11143263A JP2000331163A (ja) 1999-05-24 1999-05-24 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11143263A JP2000331163A (ja) 1999-05-24 1999-05-24 画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000331163A true JP2000331163A (ja) 2000-11-30

Family

ID=15334684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11143263A Pending JP2000331163A (ja) 1999-05-24 1999-05-24 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000331163A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005156294A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Toko Electric Corp 検査装置
JP2010243332A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Mitsubishi Electric Corp 表面検査装置および表面検査方法
JP2011075289A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Fujitsu Ltd 外観検査装置,外観検査方法および外観検査プログラム
JP2017033332A (ja) * 2015-08-03 2017-02-09 Ihi運搬機械株式会社 荷役運搬機械のメンテナンスシステム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005156294A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Toko Electric Corp 検査装置
JP2010243332A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Mitsubishi Electric Corp 表面検査装置および表面検査方法
JP2011075289A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Fujitsu Ltd 外観検査装置,外観検査方法および外観検査プログラム
JP2017033332A (ja) * 2015-08-03 2017-02-09 Ihi運搬機械株式会社 荷役運搬機械のメンテナンスシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2078374A1 (en) Method for displaying defect and apparatus therefor
JP2000266691A (ja) 外観検査装置
JP2005064586A (ja) 撮像タイミング自動検知機能を備えた検査・選別機用撮像装置
JP2000331163A (ja) 画像処理装置
JP2003262593A (ja) 欠陥検出装置及び欠陥検出方法
JPH08313454A (ja) 画像処理装置
JP2952793B2 (ja) ウェブの蛇行認識方法および装置
JP2605581B2 (ja) 倒れ缶等の排出方法
JP2506201B2 (ja) 物品検査装置
JP2000331162A (ja) 画像処理装置
JP3730798B2 (ja) 対象物の画像検出方法
JPH0560514A (ja) 移動ワークの画像処理装置
JPH0829357A (ja) 自動化ライン外観検査装置
JP2747396B2 (ja) 電子部品の外観検査装置
JP3415307B2 (ja) 外観検査装置
JPH03110453A (ja) ラベル検査装置
KR100277364B1 (ko) 미싱불량 자동검출 방법 및 그 장치
JP3003229B2 (ja) ワーク姿勢判別方法
JPH0943054A (ja) 画像処理装置
JPH1149287A (ja) キャップ浮き検査装置
JPH09325118A (ja) 照明切替え画像処理装置
KR101063542B1 (ko) 전자 부품 수납 상태 검사 방법 및 시스템
JP2001148013A (ja) 画像による良否検査装置
JP2004210459A (ja) 搬送装置の監視装置及び搬送装置の監視方法
JPH1074260A (ja) めっき有無検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040309