JP2000330162A - 閃光発光装置付きカメラ - Google Patents

閃光発光装置付きカメラ

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JP2000330162A
JP2000330162A JP11137732A JP13773299A JP2000330162A JP 2000330162 A JP2000330162 A JP 2000330162A JP 11137732 A JP11137732 A JP 11137732A JP 13773299 A JP13773299 A JP 13773299A JP 2000330162 A JP2000330162 A JP 2000330162A
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light emitting
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emitting device
flash
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立男 ▲高▼梨
Tatsuo Takanashi
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な機構で閃光発光部と撮影レンズ光軸との
間隔をより多く確保し得る閃光発光装置付きカメラを提
供する。 【解決手段】カメラ上部に収納されて閃光の発光を行な
わない収納位置とカメラ外部に突出して閃光の発光を行
なうことが可能な閃光発光位置との間を変位する閃光発
光部12を有する閃光発光装置2を備えたカメラ1にお
いて、閃光発光装置を収納位置と閃光発光位置とに変位
させるための回動軸14bと、この回動軸によってカメ
ラ外装部材1dに対して回動自在に軸支される回動体1
4と、この回動体に摺動自在に配置されると共に、閃光
発光部を保持する移動体11と、回動体の回動動作に伴
って回動し移動体を摺動させることで、この移動体を回
動体から離間させることを補助する回動補助手段13と
を具備し、閃光発光部が収納位置から閃光発光位置へと
変位するときには、移動体が伸長するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、閃光発光装置付
きカメラ、詳しくは写真撮影を行なうに際して所望の被
写体に向けて補助光を照射する閃光発光装置であって、
カメラ内部に収納される収納位置とカメラの外部に突出
して閃光を照射し得る閃光発光位置との間で移動自在に
配設される閃光発光装置を一体的に有するカメラに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真撮影等を行なうカメラ等
においては、写真撮影を行なうに際して所望の被写体に
向けて補助光を照射する閃光発光部等からなる閃光発光
装置を一体的に備えたものが一般的に実用化されてい
る。このうち、カメラ内部に収納されて閃光の発光を行
なわない収納位置とカメラの外部に突出して閃光の発光
を行なうことが可能な閃光発光位置とに変位するように
構成された閃光発光部を有する閃光発光装置を備えてな
るものについては、様々な形態のものが実用化されてい
る。
【0003】例えば、このような形態の閃光発光装置を
備えたカメラにおいて、閃光発光装置の閃光発光部をば
ね等の付勢部材を利用して回動させるようにしたものに
ついては、実開平4−87825号公報やUSP5,3
37,105号等の提案がなされている。
【0004】上記実開平4−87825号公報によって
開示されている閃光発光装置付きカメラは、カメラ上部
に配置され、カメラから突出した使用位置とカメラに収
納される収納位置とに突没自在に移動するように構成さ
れた閃光発光装置を有しており、この閃光発光装置の閃
光発光部をばね部材の付勢力によって回動させること
で、同発光部を所定の使用位置へと移動させるようにし
たものである。そして、閃光発光部に設けた姿勢制御ピ
ンと支持部材に設けたカム溝とによって形成されるカム
機構によって、閃光発光部の姿勢を規制するようにして
いる。これによれば、より少ない構成部材で閃光発光部
の突没機構を構成することができるという効果を有する
というものである。
【0005】また、USP5,337,105号によっ
て開示されている閃光発光装置付きカメラにおいては、
閃光発光装置が収納位置にあるときには、カメラの前面
側に配置されており、この収納位置から閃光発光装置を
所定の手段を用いて回動させると、同閃光発光装置の閃
光発光部は、カメラの上部に突出した位置に配置され、
このとき閃光発光部を、付勢部材の付勢力によってカメ
ラの上方に向けてさらに突出した所定の使用位置へと移
動させるようにしている。これによれば、閃光発光部の
突出量を多く確保し得るというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記実開平
4−87825号公報や上記USP5,337,105
号等に開示されている閃光発光装置付きカメラでは、閃
光発光装置を移動させるために寄与する部材点数が多く
なってしまうことから、閃光発光部の突没機構が複雑に
なってしまうと共に、装置自体が大型化してしまうとい
う問題がある。
【0007】一方、近年において、写真撮影等を行なう
小型カメラの撮影レンズ光学系としては、設定された所
定の範囲内で任意に焦点距離を変更することができるよ
うにした、いわゆる変倍レンズ系(ズームレンズ系)を
適用したものが広く採用されるようになっている。そし
て、このズームレンズ系の変倍率については、より大き
な変倍率を有するものへの要望が強くなっている。
【0008】しかし、ズームレンズ系の変倍率を大きく
設定すると、これに伴ってレンズ系全体を保持するレン
ズ鏡筒の全長が長くなってしまうという傾向がある。し
たがって、全長が比較的長いレンズ鏡筒をカメラに装着
して写真撮影を行なう場合において、カメラに配置され
る閃光発光装置の閃光発光部が、その使用位置にあると
き場合においても撮影レンズの光軸から充分に離間した
位置に配置されないこともある。このような場合には、
閃光発光装置からの閃光の一部がレンズ鏡筒先端部等に
よって遮られる等により、撮影される写真の一部に、い
わゆるケラレ現象が生じてしまう場合がある。
【0009】つまり、閃光発光装置による閃光を発光さ
せて写真撮影を行なった場合において、閃光発光装置の
所定の照射範囲の全域にわたって均等に閃光の照射がな
されないと、撮影される写真の一部には、レンズ鏡筒等
によって閃光が遮られた結果、生ずる影等が写りこんで
しまう等の問題が生じ得るのである。
【0010】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、カメラ内部に収
納される収納位置とカメラの外部に突出して閃光を照射
し得る閃光発光位置との間で移動自在に配設される閃光
発光装置を一体的に有するカメラにおいて、閃光発光部
を収納位置から閃光発光位置に変位させるための突没機
構を複雑化することなく、閃光発光装置の閃光発光部を
閃光発光位置に変位させたときに、閃光発光部と撮影レ
ンズの光軸との間隔をより多く確保することのできる閃
光発光装置付きカメラを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明による閃光発光装置付きカメラは、カメ
ラ上部に収納されて閃光の発光を行なわない収納位置と
カメラ外部に突出して閃光の発光を行なうことが可能な
閃光発光位置との間を変位する閃光発光部を有する閃光
発光装置付きカメラにおいて、上記閃光発光装置を収納
位置と閃光発光位置とに変位させるための回動軸と、こ
の回動軸によってカメラ外装部材に対して回動自在に軸
支される回動体と、この回動体に摺動自在に配置される
と共に、上記閃光発光部を保持する移動体と、上記回動
体の回動動作に伴って回動し上記移動体を摺動させるこ
とで、この移動体を上記回動体から離間させることを補
助する回動補助手段とを具備し、上記閃光発光部が収納
位置から閃光発光位置へと変位するときには、上記移動
体が伸長するように構成されていることを特徴とする。
【0012】また、第2の発明による閃光発光装置付き
カメラは、カメラ上部に収納されて閃光の発光を行なわ
ない収納位置とカメラ外部に突出して閃光の発光を行な
うことが可能な閃光発光位置との間を変位する閃光発光
部を有する閃光発光装置付きカメラにおいて、上記閃光
発光装置を収納位置と閃光発光位置とに変位させるため
の回動軸と、この回動軸によってカメラ外装部材に対し
て回動自在に軸支される回動体と、この回動体に摺動自
在に配置されると共に、上記閃光発光部を保持する移動
体と、上記移動体に対して自身を回動自在に軸支する支
持軸を一端に有すると共に、他端には、上記カメラ外装
部材に対して自身を回動自在に軸支する軸部材が嵌合す
る被嵌合部を有し、上記回動体の回動動作に伴って回動
し上記移動体を摺動させることで、この移動体を上記回
動体から離間させることを補助する回動腕部材とを具備
し、上記閃光発光部が収納位置から閃光発光位置へと変
位するときには、上記移動体が伸長するように構成され
ていることを特徴とする。
【0013】そして、第3の発明は、第2の発明による
閃光発光装置付きカメラにおいて、上記回動軸の上記軸
部には、上記移動体を伸長させる方向に付勢する付勢手
段を、さらに配設したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。図1・図2は、本発明の一実施形態
のカメラを示す斜視図であって、図1は閃光発光装置が
カメラ上部の収納位置に収納された状態を、図2は閃光
発光装置がカメラ上部から突出して使用可能とされた状
態をそれぞれ示している。
【0015】本実施形態のカメラ1は、写真撮影を行な
うに際して所望の被写体に向けて補助光を照射する閃光
発光装置2を一体的に有して構成されたものである。
【0016】本カメラ1の閃光発光装置2は、カメラ内
部に配置されるファインダー光学系の一部を構成するペ
ンタプリズム18(図1・図2では図示せず。図4・図
5参照)の上部に設けられてた収納部1aの内部に収納
されて閃光の発光を行なわない位置(図1の状態。以
下、収納位置という)と、カメラの外部に向けて突出し
て閃光の発光を行なうことで、その閃光を被写体に向け
て照射し得る位置(図2の状態。以下、閃光発光位置と
いう)との間で変位する閃光発光部12等を有して構成
されている。
【0017】また、本カメラ1は、前面に撮影レンズ光
学系6を保持するレンズ鏡筒3と、カメラ本体部(図示
せず)の外面を覆う外装部材1dとが一体的に構成され
ており、撮影レンズ光学系6を利用して観察用の被写界
像をも得るようにした、いわゆる一眼レフレックスカメ
ラとしている。
【0018】そして、撮影レンズ光学系6は、変倍自在
に構成されるいわゆるズームレンズ光学系となってい
る。レンズ鏡筒3の外周面上の所定の位置には、いわゆ
るシーソー式のズーム操作部材4が配設されていて、こ
のズーム操作部材4を任意に操作することで、所定の変
倍動作が行なわれるようになっている。
【0019】また、本カメラ1の上部に配置される閃光
発光装置2の近傍には、図1の収納位置にある閃光発光
装置2を図2の閃光発光位置に変位させるための操作部
材5が配設されている。
【0020】次に、本実施形態のカメラ1における閃光
発光装置2について、さらに詳しく説明する。図3は、
本実施形態のカメラを示すものであって、本カメラにお
ける閃光発光装置2のみを分解して示す要部分解斜視図
である。また、図4・図5は、本カメラの閃光発光装置
近傍をカメラの正面側(つまり被写体側)からみて右側
面より見た際の要部縦断面図であって、図4は閃光発光
装置が収納位置にある場合を、図5は閃光発光装置が閃
光発光位置にある場合をそれぞれ示している。そして、
図6は、図3のA−A線に沿う要部拡大縦断面図であっ
て、カメラ外装部材と回動補助手段との連結部分の詳細
を示している。
【0021】なお、図5においては、本閃光発光装置2
の作用(後述する)を説明する便宜上、回動補助手段を
二点鎖線によって図示しているが、図4においては、図
面の繁雑化を避けるために、この回動補助手段の図示を
省略している。
【0022】本カメラ1の閃光発光装置2は、カメラ1
の外装部材1dに対して回動自在に軸支される回動体で
ある支持部14と、この支持部14に対して摺動自在に
配置され閃光発光部12を保持する移動体である伸長部
11と、伸長部11に対して回動自在に軸支され、支持
部14の回動動作に伴って回動し伸長部11を摺動させ
ることで、この伸長部11を支持部14から離間させた
位置へと移動させることを補助する回動補助手段である
回動腕部材13等の各種の部材によって構成されてい
る。
【0023】支持部14は、内部に空洞を有する箱形状
となるように形成されていて、先端部となる一端面に開
口14dを有すると共に、基端部となる他端側には、カ
メラ1の内部の所定の電気回路(図示せず)から外部上
方へと延出するリード線17を、支持部14の内部空間
へと導き入れるための配線孔部14cが穿設されてい
る。
【0024】また、支持部14の基端部の両側面部に
は、それぞれ外方に向けて回動軸14bが一体的に植設
されている。この回動軸14bは、カメラ1の外装部材
1dの上部に設けられ、本閃光発光装置2が収納される
収納部1aの内部壁面の所定の位置に設けられた嵌合孔
11bに嵌合することで、支持部14をカメラ1の外装
部材1dに対して回動自在に軸支する役目をしている。
【0025】さらに、支持部14の下面側、即ちカメラ
1の上部に配置される収納部1aに対向する側の面にお
ける所定の位置には、伸長部11の下面側に設けられて
いる直線状のガイド溝11aに係合し、伸長部11の摺
動方向(移動方向)をガイドする突起部14aが突設さ
れている。
【0026】一方、伸長部11は、支持部14と同様に
内部に空洞を有する箱形状となるように形成されてい
て、先端部となる一端面には、写真撮影を行なうに際し
て所望の被写体に向けて補助光を照射するために閃光を
発光させる閃光発光部12が配設されている。
【0027】また、伸長部11の基端部となる他端側に
は、内部に支持部14を挿入し得る開口11dが設けら
れていて、この開口11dから支持部14が挿入される
ようになっている。また、伸長部11の下面側には、上
述したように同伸長部11の摺動方向に沿う方向に長辺
を有する長孔状のガイド溝11aが穿設されている。
【0028】そして、伸長部11の内部に挿入された支
持部14の突起部14aは、ガイド溝11aに対して伸
長部11の内部から外部に向けて係合するようになって
いる。これにより伸長部11は、支持部14に対して所
定の方向にかつ所定の範囲で摺動し得るようになってい
る。つまり、伸長部11のガイド溝11aは、伸長部1
1の摺動方向及びその移動量を規制する規制部材の役目
をしている。
【0029】また、伸長部11の基端部近傍における少
なくとも一方の側面部には、回動腕部材13の一端部に
設けられた支持軸13bが嵌合される嵌合孔11bが穿
設されている。つまり、回動腕部材13の支持軸13b
が伸長部11の嵌合孔11bに嵌合することで、回動腕
部材13は、伸長部11に対して回動自在に軸支される
ように構成されている。
【0030】他方、回動腕部材13の基端部となる他端
側には、略円形状の対向する部位を切り欠いた形状であ
って、いわゆる小判形状に形成された被嵌合部となる支
持孔部13aが穿設されている。この支持孔部13aに
は、カメラ1の外装部材1dに対して回動腕部材13が
回動し得るように、これを軸支する軸部材15が嵌合さ
れるようになっている。
【0031】即ち、図3又は図6に示すように、軸部材
15の一端は、二分割された、いわゆる先割状に形成さ
れていて、その最先端部にはそれぞれ係止爪15aが形
成されている。そして、この軸部材15は、弾性力を有
する部材によって形成されている。このような形態の軸
部材15が、収納部1aの内部壁面の所定の位置に設け
られている孔部1cを貫通し、さらに回動腕部材13の
支持孔部13aに嵌合されている。これによって回動腕
部材13は、本カメラ1の外装部材1dに対して回動自
在に軸支されるようになっている。
【0032】そして、軸部材15には、伸長部11を伸
長させ得る方向、即ち回動腕部材13を図3の矢印X方
向に向けて常に付勢する付勢手段であるばね部材16が
巻回されている。ばね部材16の一端部16aは、外装
部材1dの内側に当接し、その他端16bは、軸部材1
5の他端面に形成された溝部、いわゆるスリワリ形状の
凹部15bに嵌入している。これによって回動腕部材1
3を図3において反時計方向(矢印X方向)に付勢する
付勢力を発生させている。
【0033】本閃光発光装置2における閃光発光部12
は、図4・図5に示すように閃光を発光させるキセノン
管12cと、このキセノン管12cからの閃光が前方に
向けて照射されるように反射させる反射傘12bと、こ
の反射傘12bによって前方に向けて照射された閃光を
所定の範囲内に拡散させる拡散板12aと、キセノン管
12cに電気的に接続され、閃光の発光動作に関する制
御信号や所定量の電流を受け渡すためのトリガートラン
ス12d等によって構成されているものであって、一般
的な構成のいわゆるストロボ発光部である。
【0034】そして、閃光発光部12は、複数のリード
線17によってカメラ1の内部に設けられる所定の電気
回路と電気的に接続されていて、両者の間の電気的な接
続を確保している。これらの複数のリード線17は、カ
メラ1の上面側から支持部14の配線孔部14cに挿通
され、支持部14の内部を貫通した後、開口14dを介
して伸長部11の側へと延出され、同伸長部11の内部
を通って閃光発光部12にまで至り、それぞれトリガー
トランス12d等の所定の電気部材に接続されるように
なっている。また、これらのリード線17は、閃光発光
装置2が図5に示す閃光発光位置となった状態、即ち伸
長部11が伸長した状態においても必要となる長さが確
保されている。
【0035】このように構成された本実施形態のカメラ
における閃光発光装置の作用を、以下に説明する。ま
ず、閃光発光装置2が収納位置にある状態から閃光発光
位置に変位させる場合の作用について詳述する。
【0036】本カメラ1の閃光発光装置2には、同閃光
発光装置2をカメラ1の上方に向けて突出させる所定の
付勢手段(図示せず)により、例えば支持部14に対し
て回転軸14bを回動中心とする図4の時計方向へと付
勢する付勢力が常に働いていてもよい。
【0037】そして、閃光発光装置2がカメラ1の収納
部1aの内部に収納されて閃光の発光を行なわない収納
位置にある状態(図1・図4の状態)においては、閃光
発光装置2は、所定の係止手段(図示せず)によって、
その収納位置が維持されるようになっている。この係止
状態は、解除手段としての操作部材5を操作することに
よって解除することができるようになっている。
【0038】即ち、閃光発光装置2が収納位置にある状
態から図2・図5に示す閃光発光位置へと変位させるた
めには、まず操作部材5を操作する。すると、閃光発光
装置2は、公知の技術によって所定の係止手段(図示せ
ず)による係止状態が解除されることによって、後述す
る付勢手段(ばね部材16)による付勢力が閃光発光装
置2の支持部14に働く。これにより支持部14は、回
転軸14bを回動中心とする図4・図5における時計方
向に回動する。これと同時に回動腕部材13も、ばね部
材16の付勢力によって支持孔部13aに嵌合している
軸部材15を回動中心として所定の方向、即ち図3の矢
印X方向に向けて回動を始める。
【0039】上述したように、回動腕部材13の支持軸
13bは、伸長部11の嵌合孔11bに回動自在に嵌合
しており、また伸長部11と支持部14とが摺動自在に
連結されている。このことから、上述のようにして回動
腕部材13が回動動作を開始すると、伸長部11は、支
持部14にガイドされながら伸長する方向に移動するこ
とになる。これに伴なって支持部14の突起部14a
は、伸長部11のガイド溝11aの一端部に当接するま
で、伸長部11のガイド溝11aに沿って移動する。つ
まり、支持部14の突起部14aが、伸長部11のガイ
ド溝11aの一端部に当接した時点において、伸長部1
1の伸長方向への摺動動作が規制されることになる。こ
れによって、回動腕部材13及び支持部14の回動動作
も規制される。この状態においては、伸長部11に保持
される閃光発光部12の拡散板12a等は、本カメラ1
の前方に向けて閃光を照射し得る位置、即ち所定の閃光
発光位置(図5の状態)に配置された状態となってい
る。
【0040】一方、閃光発光装置2が図5に示す閃光発
光位置にある状態から、図4の収納位置へと変位させる
場合には、次のような操作を行なう。まず、伸長部11
の上面側に対して図5に示す矢印Y方向からの押圧力を
加える。すると伸長部11は、回動腕部材13の付勢力
に抗して短縮する方向(図5の矢印Y1方向)に向けて
摺動を開始すると共に、回動腕部材13が支持軸13b
を回動中心として図5における時計方向に回動する。こ
れと同時に、支持部14は、上述のばね部材16(付勢
手段)の付勢力に抗して回動軸14bを回動中心とする
図4・図5の反時計方向に回動される。
【0041】そして、伸長部11及び支持部14がカメ
ラ1の収納部1aの内部に収納された状態になると、所
定の係止手段によって閃光発光装置2が係止されること
になる。これによって閃光発光装置2は、所定の収納位
置(図4の状態)に維持されることになる。
【0042】以上説明したように上記第1の実施形態に
よれば、支持部14(回動体)の回動動作に伴って回動
することで伸長部11(移動体)を摺動させて、これを
支持部14から離間させることを補助する回動補助手段
である回動腕部材13を設けるようにしたことで、閃光
発光装置2をカメラ1の上方に突出させるための機構
を、より単純な機構によって実現し、かつ多数の部品点
数によらずに、閃光発光部12のより大きな突出量を容
易に確保することができる。
【0043】したがって、比較的長い全長を有するレン
ズ鏡筒を装着したカメラ1においても、ケラレ現象等を
生じさせることなく、所望の撮影範囲の全域にわたって
所定の閃光を略均等に照射させることができる。
【0044】さらに、閃光発光装置2が閃光発光位置に
ある状態では、閃光発光部12と撮影レンズ光学系6の
光軸との間隔を充分に確保することができるので、いわ
ゆる赤目現象等の発生を抑止する効果を得ることもでき
る。
【0045】また、閃光発光装置2を収納位置から閃光
発光位置へと変位させる過程において、閃光発光部12
を保持する伸長部11を伸長させるように構成したの
で、閃光発光装置2の収納空間となるカメラ1側の収納
部1aの占有空間を拡大することもない。したがって、
カメラ1側を大型化させることなく、より大きな突出量
を確保した閃光発光装置2の突没機構を実現することが
できる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カメ
ラ内部に収納される収納位置とカメラの外部に突出して
閃光を照射し得る閃光発光位置との間で移動自在に配設
される閃光発光装置を一体的に有するカメラにおいて、
閃光発光部を収納位置から閃光発光位置に変位させるた
めの突没機構を複雑化することなく、閃光発光装置の閃
光発光部を閃光発光位置に変位させたときに、閃光発光
部と撮影レンズの光軸との間隔をより多く確保し得る閃
光発光装置付きカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のカメラを示し、閃光発光
装置がカメラ上部の収納位置に収納された状態を示す斜
視図。
【図2】本発明の一実施形態のカメラを示し、閃光発光
装置がカメラ上部から突出して使用可能とされた状態を
示す斜視図。
【図3】図1のカメラにおいて、閃光発光装置のみを分
解して示す要部分解斜視図。
【図4】図1のカメラにおいて、閃光発光装置が収納位
置にある場合の要部縦断面図。
【図5】図1のカメラにおいて、閃光発光装置が閃光発
光位置にある場合の要部縦断面図。
【図6】図3のA−A線に沿う要部拡大縦断面図。
【符号の説明】
1……カメラ 1a……収納部 1c……孔部 1d……外装部材 2……閃光発光装置 5……操作部材(係止解除手段) 11……伸長部(閃光発光装置の移動体) 11a……ガイド溝 11b……嵌合孔 12……閃光発光部 13……回動腕部材(回動補助手段) 13a……支持孔部(被嵌合部) 13b……支持軸 14……支持部(閃光発光装置の回動体) 14a……突起部(ガイド部) 14b……回動軸 15……軸部材 15a……係止爪 16……ばね部材(付勢手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ上部に収納されて閃光の発光を
    行なわない収納位置とカメラ外部に突出して閃光の発光
    を行なうことが可能な閃光発光位置との間を変位する閃
    光発光部を有する閃光発光装置付きカメラにおいて、 上記閃光発光装置を収納位置と閃光発光位置とに変位さ
    せるための回動軸と、 この回動軸によってカメラ外装部材に対して回動自在に
    軸支される回動体と、 この回動体に摺動自在に配置されると共に、上記閃光発
    光部を保持する移動体と、 上記回動体の回動動作に伴って回動し上記移動体を摺動
    させることで、この移動体を上記回動体から離間させる
    ことを補助する回動補助手段と、 を具備し、 上記閃光発光部が収納位置から閃光発光位置へと変位す
    るときには、上記移動体が伸長するように構成されてい
    ることを特徴とする閃光発光装置付きカメラ。
  2. 【請求項2】 カメラ上部に収納されて閃光の発光を
    行なわない収納位置とカメラ外部に突出して閃光の発光
    を行なうことが可能な閃光発光位置との間を変位する閃
    光発光部を有する閃光発光装置付きカメラにおいて、 上記閃光発光装置を収納位置と閃光発光位置とに変位さ
    せるための回動軸と、 この回動軸によってカメラ外装部材に対して回動自在に
    軸支される回動体と、 この回動体に摺動自在に配置されると共に、上記閃光発
    光部を保持する移動体と、 上記移動体に対して自身を回動自在に軸支する支持軸を
    一端に有すると共に、他端には、上記カメラ外装部材に
    対して自身を回動自在に軸支する軸部材が嵌合する被嵌
    合部を有し、上記回動体の回動動作に伴って回動し上記
    移動体を摺動させることで、この移動体を上記回動体か
    ら離間させることを補助する回動腕部材と、 を具備し、 上記閃光発光部が収納位置から閃光発光位置へと変位す
    るときには、上記移動体が伸長するように構成されてい
    ることを特徴とする閃光発光装置付きカメラ。
  3. 【請求項3】 上記回動軸の上記軸部には、上記移動
    体を伸長させる方向に付勢する付勢手段を、さらに配設
    したことを特徴とする請求項2に記載の閃光発光装置付
    きカメラ。
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